JP3412377B2 - 鏡 胴 - Google Patents

鏡 胴

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JP3412377B2
JP3412377B2 JP01599296A JP1599296A JP3412377B2 JP 3412377 B2 JP3412377 B2 JP 3412377B2 JP 01599296 A JP01599296 A JP 01599296A JP 1599296 A JP1599296 A JP 1599296A JP 3412377 B2 JP3412377 B2 JP 3412377B2
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barrel
lens
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rotary cylinder
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哲哉 宇野
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、鏡胴に関するもの
であり、更に詳しくは、内蔵するフレキシブル基板の収
納に特徴を有する鏡胴に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ズームレンズの高変倍比化を図るために
は、鏡胴の繰り出し量を大きくする必要がある。しか
し、鏡胴を構成している各可動筒を長くすることにより
繰り出し量を大きくすると、全可動筒が収納される固定
筒も長くなってしまう。固定筒が長くなると、カメラボ
ディ内への鏡胴の収納長が増大するため、カメラボディ
は厚くなってしまう。また、可動筒の数を増やすことに
より繰り出し量を大きくすると、鏡胴外径が増大してし
まうため、やはりカメラボディは大型化してしまう。こ
のような問題を解決してズームレンズの高変倍比化とカ
メラボディの小型化との両立を図るため、従来より様々
な薄型の多段繰り出し鏡胴が提案されている(特開平7
−27963号等)。 【0003】以下に、特開平7−27963号で提案さ
れている3段繰り出しの鏡胴を例に挙げて、従来の鏡胴
構成を説明する。図19は、特開平7−27963号で
提案されている鏡胴の概略構成を模式的に示す縦断面図
である。カメラボディB内には、固定筒101が固定状
態で装着されており、この固定筒101の内周にはリー
ドガイド101aが形成されている。また、固定筒10
1の内径側には第1回転筒102が位置しており、この
第1回転筒102の外周にはリードフォロワー102a
とギア102bが形成されている。リードフォロワー1
02aはリードガイド101aに係合しているため、カ
メラボディB内の駆動源(不図示)からの回転駆動力がギ
ア102bに伝達されると、第1回転筒102は回転し
ながら光軸AX方向に移動することになる。 【0004】第1回転筒102の内径側には、第1直進
筒103が位置している。この第1直進筒103の外周
には爪103bが形成されており、この爪103bは第
1回転筒102の内周に形成されている爪102dとバ
ヨネット結合している。また、第1直進筒103の外周
にはピン103cが形成されており、固定筒101の内
周に形成されている直進溝101bに係合している。従
って、第1回転筒102が回転しながら光軸AX方向に
移動すると、第1直進筒103は直進溝101bで回転
規制されながら第1回転筒102と光軸AX方向一体に
直進することになる。 【0005】第1直進筒103の内径側には、第2回転
筒104が位置している。この第2回転筒104の外周
にはカムフォロワー104aが設けられており、このカ
ムフォロワー104aは第1直進筒103に形成されて
いるカム孔103dを貫通し、かつ、第1回転筒102
の直進溝102cに係合している。従って、第1回転筒
102が回転すると、その回転力がカムフォロワー10
4aで第2回転筒104に伝達される。そして、第2回
転筒104は、カム孔103dに沿って回転しながら、
直進溝102cに沿って光軸AX方向に移動することに
なる。 【0006】第2回転筒104の内径側には、第2直進
筒105が位置している。この第2直進筒105の外周
には爪105bが形成されており、この爪105bは第
2回転筒104の内周に形成されている爪104bとバ
ヨネット結合している。また、第2直進筒105の外周
にはピン105aが形成されており、第1直進筒103
の内周に形成されている直進溝103aに係合してい
る。従って、第2回転筒104が回転しながら光軸AX
方向に移動すると、第2直進筒105は直進溝103a
で回転規制されながら第2回転筒104と光軸AX方向
一体に直進することになる。 【0007】また、第2回転筒104の内径側には、第
3直進筒106が位置している。この第3直進筒106
内には、第1ブロック107が固定支持されている。第
1ブロック107は、不図示のフォーカスユニット,シ
ャッターユニット,第1レンズ群及び第1レンズ群保持
用の第1玉枠を備えている。 【0008】第3直進筒106の外周にはカムフォロワ
ー106aが設けられており、このカムフォロワー10
6aは第2回転筒104の内周に形成されているカム溝
104cに係合している。また、第2直進筒105の外
周にはピン105dが形成されており、このピン105
dは第3直進筒106の内周に形成されている直進溝1
06bに係合している。従って、第2回転筒104が回
転しながら光軸AX方向に移動すると、第3直進筒10
6は、直進溝106bによって回転規制されながら、カ
ム溝104cに沿ったカムフォロワー106aの移動に
より、光軸AX方向に直進することになる。なお、第3
直進筒106の移動において、第2直進筒105は、第
3直進筒106と第1ブロック107との間に確保され
ている隙間107aに入り込むため、第2直進筒105
は第3直進筒106や第1ブロック107と干渉するこ
とはない。 【0009】また、第2直進筒105の内径側には、第
2ブロック108が位置している。この第2ブロック1
08は、不図示の第2レンズ群及び第2レンズ群保持用
の第2玉枠を備えている。第2玉枠の外周にはカムフォ
ロワー108aが設けられており、このカムフォロワー
108aは第2直進筒105に形成されている直進溝1
05cを貫通し、かつ、第2回転筒104の内周に形成
されているカム溝104dに係合している。従って、第
2回転筒104が回転しながら光軸AX方向に移動する
と、第2ブロック108は、直進溝105cによって回
転規制されながら、カム溝104dに沿ったカムフォロ
ワー108aの移動により、光軸AX方向に直進するこ
とになる。 【0010】また、鏡胴内には、第1ブロック107内
のフォーカスユニット及びシャッターユニットとカメラ
ボディBとを電気的に接続するフレキシブル基板Fが設
けられている。このフレキシブル基板Fは、第1,第2
回転筒102,104の近傍を通らないように第1〜第
3直進筒103,105,106に取り付けられること
によってガイドされている。このため、第1,第2回転
筒102,104の回転の影響を受けることはない。ま
た、鏡胴がテレ状態側からワイド,沈胴状態側へと移行
していくと、フレキシブル基板Fに弛みが生じるが、そ
の際のフレキシブル基板Fの弛んだ部分は、固定筒10
1の外周に設けられているフレキシブル基板収納箱10
9内に収納されるようになっているため、フレキシブル
基板Fを鏡筒間の隙間に収納するよりも、鏡胴外径を小
さくすることができる。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】上述したように、特開
平7−27963号で提案されている鏡胴では、最も繰
り出したテレ状態から最も繰り込んだ沈胴状態までのい
ずれの状態においても、フレキシブル基板Fが適切な配
置状態となるように、フレキシブル基板Fがフレキシブ
ル基板収納箱109に収納される構成となっている。し
かし、このフレキシブル基板収納箱109は固定筒10
1の外周に設けられているため、その分カメラボディB
の大型化を招いてしまう。 【0012】また、実開平2−67323号公報,実開
平2−98322号公報に、フレキシブル基板の収納に
特徴を有する鏡胴が開示されているが、曲げたフレキシ
ブル基板を収納するための空間が小さいため、鏡胴を最
も繰り繰り込んだときにフレキシブル基板の弛んだ部分
が長いと、弛んだ部分を収納する空間を確保することが
できない。従って、沈胴可能な多段繰り出し鏡胴のよう
に繰り出し量の大きな鏡胴には、これらの収納構成を適
用することができない。 【0013】本発明は上記のような点に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、鏡胴繰り出し量が大きくて
も沈胴時にフレキシブル基板をコンパクトに収納するこ
とができる鏡胴を提供することにある。 【0014】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の鏡胴は、鏡胴繰り込みに伴って弛みが生じ
るフレキシブル基板を内部に備えた沈胴可能な鏡胴にお
いて、2つのレンズ群と、鏡胴繰り込みに伴って該2つ
のレンズ群の群間隔を変更する変更手段と、を有し、沈
胴時には、前記フレキシブル基板の弛んだ部分を、前記
変更手段によって群間隔が変更される該2つのレンズ群
間に形成され、かつ、撮影時には光路として使用される
空間内に収納することを特徴とする。 【0015】沈胴時には鏡胴は非使用状態にあるため、
沈胴時にフレキシブル基板の弛んだ部分を、撮影時には
光路として使用される空間内(即ち、撮影レンズの有効
光路内)に収納しても支障はない。 【0016】例えば、上記フレキシブル基板を収納する
空間がシャッター面より前方にあれば、非使用状態にお
いて撮影レンズを前方から見ると、光路内にフレキシブ
ル基板が見えてしまう。このようにフレキシブル基板が
見えても、カメラに故障が生じたのではないか、といっ
た不安を使用者に与えないようにする必要がある。そこ
で、上記フレキシブル基板を収納する空間が、シャッタ
ー面よりフィルム面側に位置することが望ましい。これ
により、使用者が撮影レンズを前方から見ても、フレキ
シブル基板はシャッターの後方に隠れて見えないため、
上記不安を感じることはない。 【0017】また、上記フレキシブル基板を収納する空
は、前記変更手段によってレンズ群の群間隔を変更す
ることで形成され、例えば、鏡胴繰り出し時に光軸方向
の長さが変化するレンズ群間の空間であることが、鏡胴
内空間を有効に利用する上で望ましい。上記レンズ群間
の空間は、沈胴状態においても比較的余裕があり、しか
も、沈胴時にフレキシブル基板の弛んだ部分を進入させ
やすい位置にあるからである。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、本発明を実施した多段繰り
出し鏡胴を、図面を参照しつつ説明する。図1〜図3は
鏡胴の一実施形態を示す縦断面図であり、図1はテレ状
態、図2はワイド状態、図3は沈胴状態を示している。
また、図4は、図1〜図3に示す鏡胴の分解斜視図であ
り、図5は鏡胴の要部を模式的に示す縦断面図である。
この鏡胴は、レンズシャッター式カメラ用の3段繰り出
し鏡胴であり、主として、固定筒10,第1回転筒2
0,第1直進筒30,第2回転筒40,第2直進筒50
及び第3直進筒60から成っている。 【0019】固定筒10は、カメラボディB内に固定状
態で装着されており、その周面には図4に示すように開
口10c及び雌ヘリコイド10aが形成されている。ま
た、固定筒10の内径側には図1等に示すように第1回
転筒20が位置している。この第1回転筒20は、図4
に示すように、筒状の駆動力伝達部材21と、キー部2
2a及びフランジ部22bから成る、金属製の回転繰り
出し部材22と、リング状の固定部材23と、で構成さ
れており、固定部材23が駆動力伝達部材21との間に
フランジ部22bを挟み込むようにして、3つの部材2
1〜23が一体化された構造となっている。 【0020】駆動力伝達部材21の外周には、雄ヘリコ
イド21aとギア21bが形成されている。そして、雄
ヘリコイド21aは固定筒10の雌ヘリコイド10aと
係合しており、ギア21bは固定筒10の開口10cを
通してカメラボディB内のギア11(図4)と係合してい
る。従って、ギア11を介してカメラボディBからの回
転駆動力(モーター等の駆動源は不図示である。)が、ギ
ア21bに伝達されると、雄ヘリコイド21aと雌ヘリ
コイド10aとから成るヘリコイド機構によって、第1
回転筒20は回転しながら光軸AX方向に移動すること
になる。 【0021】第1直進筒30は、固定筒10及び第1回
転筒20の一部を成す駆動力伝達部材21とキー部22
aとの間に位置する直進繰り出し筒である。この第1直
進筒30の外周には爪30c(図4)が形成されており、
この爪30cは、回転力伝達部材21の内周に形成され
ている爪21c(図4)とバヨネット結合している。ま
た、第1直進筒30の外周にはピン(不図示)が形成され
ており、固定筒10の内周に形成されている直進溝10
bに係合している。従って、第1回転筒20が回転しな
がら光軸AX方向に移動すると、第1直進筒30は直進
溝10bで回転規制されながら第1回転筒20と光軸A
X方向一体に直進することになる。 【0022】第2回転筒40は、第1直進筒30の内径
側に位置し、第1回転筒20及び第1直進筒30によっ
て繰り出される被回転繰り出し筒である。この第2回転
筒40は回転繰り出し部材22のキー部22aと略同じ
内径を有しており(正確には、キー部22aの内径が第
2回転筒40の内径よりもやや小さくなっている。)、
一方、キー部22aは第2回転筒40よりも径方向に薄
くなっている。また、第2回転筒40の内周には、キー
部22aが光軸AX方向に入り込む空間として直進溝4
0aが形成されている。第2回転筒40の内周には後記
カム溝40c,40dが3セット形成されており、その
各セット間に直進溝40aを形成するだけの広さを確保
することができる。従って、カム溝40c,40dと同
じ深さの直進溝40aを第2回転筒40の内周に形成す
ることは可能である。 【0023】また、第2回転筒40の外周にはカムフォ
ロワー40bが設けられており、このカムフォロワー4
0bは、第1直進筒30の内周に形成されているカム溝
30bに係合している。従って、第1回転筒20が回転
しながら光軸AX方向に移動すると、第2回転筒40
は、上述した直進溝40aに対するキー部22aの光軸
AX方向への係合によって第1回転筒20から回転駆動
力を得て、第1回転筒20との一体的な回転を行いなが
ら、カム溝30bに沿ったカムフォロワー40bの移動
によって光軸AX方向に移動することになる。 【0024】上述したように、第2回転筒40と第1回
転筒20の一部を成すキー部22aとは内径が略同じで
あるため、キー部22a及び第2回転筒40の内径側に
は無駄な空間が生じない。従って、ワイド側へのズーミ
ングや沈胴においても、図1〜図3に示すように、第3
直進筒60等が第2回転筒40の内径側に入り込むこと
ができる。 【0025】また、キー部22aと第2回転筒40との
内径が略同じであっても、キー部22aは第2回転筒4
0の直進溝40aに入り込むため、回転繰り出し部材2
2と第2回転筒40とは干渉しない。しかも、図5等に
示すように、第2回転筒40よりも径方向に薄いキー部
22aと第2回転筒40とが径方向にオーバーラップす
ることになるため、キー部22aの厚さは鏡胴外径に全
く影響しない。従って、第2回転筒40を繰り出すため
に第2回転筒40の外径側で鏡胴外径の厚さを占める鏡
筒は、第1直進筒30のみで済む。このため、回転繰り
出し部材22が鏡胴外径に影響を与えない分、鏡胴外径
を小さくすることができる。 【0026】第2回転筒40の内径側には、第2直進筒
50が位置している。この第2直進筒50は、図4に示
すように、環状部50cと、環状部50cから光軸AX
方向に延びるキー部50aと、から成っている。環状部
50cには外周にピン50d及び爪50eが設けられて
おり、キー部50aには光軸AX方向に延びる直進溝5
0bが形成されている。 【0027】爪50eは、第2回転筒40の内周に形成
されている爪40e(図1等)とバヨネット結合してい
る。また、環状部50c外周に形成されているピン50
dは、第1直進筒30の内周に形成されている直進溝3
0a(図4)に係合している。従って、第2回転筒40が
回転しながら光軸AX方向に移動すると、第2直進筒5
0は直進溝30aで回転規制されながら第2回転筒40
と光軸AX方向一体に直進することになる。 【0028】キー部50aの内径側には第2玉枠80が
位置している。この第2玉枠80の内径側には第2レン
ズ群Gr2が固定状態で取り付けられており、第2玉枠
80の外周にはカムフォロワー80a及びピン80bが
設けられている。カムフォロワー80aは、第2回転筒
40の内周に形成されているカム溝40cに係合してお
り、ピン80bはキー部50aに形成されている直進溝
50bに係合している。従って、第2回転筒40が回転
しながら光軸AX方向に移動すると、第2玉枠80は、
直進溝50bによって回転規制されながら、カム溝40
cに沿ったカムフォロワー80aの移動によって光軸A
X方向に直進することになる。 【0029】第2回転筒40の内径側には、第3直進筒
60及び外観筒65が位置している。外観筒65は第3
直進筒60の外径側に固定状態で取り付けられており、
第3直進筒60の内径側には、前方にフォーカスユニッ
ト71、後方にシャッターユニット72が固定状態で取
り付けられている。 【0030】第3直進筒60の外周には、直進溝60a
が形成されており、更に直進溝60aの後方にカムフォ
ロワー60bが設けられている。このカムフォロワー6
0bは、第2回転筒40の内周に形成されているカム溝
40dに係合しており、直進溝60aにはキー部50a
が光軸AX方向に係合している。従って、第2回転筒4
0が回転しながら光軸AX方向に移動すると、第3直進
筒60は、キー部50aによって回転規制されながら、
カム溝40dに沿ったカムフォロワー60bの移動によ
って光軸AX方向に直進することになる。 【0031】前記フォーカスユニット71にはAF(aut
ofocus)モータが内蔵されているが、このAFモータは
フォーカスユニット71のなかでも相対的に大きいた
め、その外周に沿って横方向には比較的空間に余裕があ
る。また、フォーカスユニット71に比べれば、シャッ
ターユニット72は径方向に空間の余裕がある。上記直
進溝60aは、これらの余裕空間を利用して第3直進筒
60の外周に形成されたものである。 【0032】上記のようにキー部50aと直進溝60a
との係合によって、第2直進筒50のキー部50aは第
3直進筒60と径方向にオーバーラップした状態にある
ため、直進溝60aに入り込んだ部分のキー部50aの
厚さは鏡胴外径に全く影響しない。従って、第3直進筒
60を繰り出すために第3直進筒60の外径側で鏡胴外
径の厚さを占める鏡筒は、第2回転筒40のみで済む。
そして、回転繰り出し部材22が鏡胴外径に影響を与え
ない分、鏡胴外径を小さくすることができる。 【0033】第3直進筒60の更に内径側には、第1玉
枠70が位置している。この第1玉枠70の内径側には
第1レンズ群Gr1が固定状態で取り付けられている。
また、第1玉枠70の外周には、雄ヘリコイド70aと
ギア70bとが形成されている。雄ヘリコイド70a
は、第3直進筒60の内周に形成されている雌ヘリコイ
ド60cと係合しており、ギア70bは、フォーカシン
グユニット71に設けられているギア71aと噛み合っ
ている。 【0034】フォーカシングにおいては、ギア71aと
ギア70bとの噛み合わせによって、フォーカスユニッ
ト71からの回転駆動力が第1玉枠70に伝達される。
すると、第3直進筒60の雌ヘリコイド60cと第1玉
枠70の雄ヘリコイド70aとから成るヘリコイド機構
によって、第1玉枠70は回転しながら光軸AX方向に
移動することになる。 【0035】上記第3直進筒60は、カムフォロワー6
0bが取り付けられる部分と、シャッターユニット72
が取り付けられる部分と、雌ヘリコイド60cと、が一
体成型された1部品から成っている。この一体化によっ
て、カムフォロワー60b,シャッターユニット72及
び第1玉枠70に対する第3直進筒60の取り付け精度
が、2部品で構成された場合よりも高くなり、しかも、
第3直進筒60の低コスト化が可能となる。特に、カム
フォロワー60bから雌ヘリコイド60cまでの一体化
によって、第1レンズ群Gr1に傾き,偏心,ガタ等が
発生するのを、効果的に防止することができる。 【0036】《フレキシブル基板Fの配設状態(図1〜
図3,図6〜図10)》図1〜図3に示すように、鏡胴
内には、フォーカスユニット71及びシャッターユニッ
ト72とカメラボディBとを電気的に接続するフレキシ
ブル基板Fが設けられている。図6,図7に、図1〜図
3に示す鏡胴におけるフレキシブル基板Fの収納過程を
模式的に示す。図6中、(A)はテレ状態、(B)はワイド
状態、(C)は沈胴状態におけるフレキシブル基板Fの収
納状態を示しており、図7中、(A)はワイド状態、(B)
沈胴状態におけるフレキシブル基板Fの収納状態を示し
ている。また、図8〜図10にフレキシブル基板Fの配
置を拡大して示す。フレキシブル基板Fは、第1,第2
回転筒20,40の回転の影響を受けないように、第1
〜第3直進筒30,50,60の内周面に固定状態で取
り付けられ、かつ、第2玉枠80外周を通ることによっ
てガイドされている。なお、第1回転筒20の近傍を通
る部分での、フレキシブル基板Fのガイドについては後
で説明する。 【0037】テレ状態からワイド状態,沈胴状態へと鏡
胴繰り込みが行われると、それに伴ってフレキシブル基
板Fには弛みが生じることになる。特に、沈胴可能な多
段繰り出し鏡胴では繰り出し量が大きいため、沈胴時に
はフレキシブル基板Fが大きく弛んでしまう。そこで、
このフレキシブル基板Fの弛んだ部分を収納するため
に、この鏡胴では、沈胴時にフレキシブル基板Fの弛ん
だ部分を、撮影時には光路として使用される空間内(即
ち、撮影レンズの有効光路内)に収納する構成となって
いる。 【0038】ここで、フレキシブル基板Fを収納するた
めの機構を説明する。鏡胴のテレ状態からワイド状態へ
の移行おいては、図1,図2,図6,図8及び図9に示
すように、第2レンズ群Gr2が第1レンズ群Gr1よ
りも速い後退速度で移動する。その結果、第1レンズ群
Gr1と第2レンズ群Gr2との間隔が大きくなって、
第1レンズ群Gr1と第2レンズ群Gr2との間でフレ
キシブル基板Fに弛みが生じる。このときのフレキシブ
ル基板Fの弛んだ部分は、撮影レンズの有効光路外に位
置するため、撮影に支障はない。 【0039】さらに、鏡胴のワイド状態から沈胴状態へ
の移行おいては、図2,図3,図5,図6,図9及び図
10に示すように、第1レンズ群Gr1が第2レンズ群
Gr2よりも速い後退速度で移動する。その結果、第1
レンズ群Gr1と第2レンズ群Gr2との間隔が小さく
なる。そして、このズーム群Gr1,Gr2間の間隔が
小さくなるに伴い、フレキシブル基板Fは、その弛んだ
部分が第1レンズ群Gr1と第2レンズ群Gr2との間
に挟み込まれるようにして、光軸AXに対して垂直方向
に曲がっていく。 【0040】図3,図10に示すように、沈胴状態では
フレキシブル基板Fの弛んだ部分が撮影レンズの有効光
路内に一部入り込むことになる。しかし、沈胴時には鏡
胴は非使用状態にあるため、沈胴時にフレキシブル基板
Fの弛んだ部分を撮影レンズの有効光路内に収納しても
支障はない。従って、鏡胴繰り出し量が大きくても、沈
胴時にフレキシブル基板Fをコンパクトに収納すること
ができる。また、フレキシブル基板Fを収納するための
専用の空間を確保する必要がないので、鏡胴設計の自由
度が向上するといった効果も得られる。 【0041】上記のように、フレキシブル基板Fを収納
する空間として、鏡胴繰り出し時に光軸AX方向の長さ
が変化する第1レンズ群Gr1と第2レンズ群Gr2と
の間の空間を使用しているため、鏡胴内空間を有効に利
用することができる。上記ズーム群Gr1,Gr2間の
空間は、沈胴状態においても比較的余裕があり、しか
も、沈胴時にフレキシブル基板Fの弛んだ部分を進入さ
せやすい位置にあるからである。 【0042】また、上記フレキシブル基板Fを収納する
空間がシャッター面72aよりフィルム面5側に位置す
るため、非使用状態において使用者が撮影レンズを前方
から見ても、フレキシブル基板Fはシャッター面72a
の後方に隠れて見えない。従って、カメラに故障が生じ
たのではないか、といった不安を使用者に与えることが
ない。なお、カメラボディBに裏蓋が設けられていない
場合には、撮影レンズ(具体的には第2レンズ群Gr2)
を後方から見ることができないため、上記と同様、使用
者に不安を与えることがない。 【0043】《フレキシブル基板用の摺動保護部材90
(図11〜図15)》次に、フレキシブル基板Fが第1回
転筒20の近傍を通る部分での、フレキシブル基板Fの
ガイドについて説明する。前述したように、フレキシブ
ル基板Fが内周面に固定された第1直進筒30は、回転
しながら光軸AX方向に移動する回転繰り出し部材22
と光軸AX方向一体に移動する。一方、第1回転筒20
は、第1直進筒30の後端部において、その外径側に位
置する駆動力伝達部材21により、第1直進筒30の内
径側に位置する回転繰り出し部材22に回転力を伝達す
るように構成されている。従って、固定筒10及び第1
固定筒30に固定されているフレキシブル基板Fは、第
1直進筒30と固定筒10との間で第1回転筒20の近
傍を横切って位置することになる。 【0044】そこで、この鏡胴には、フレキシブル基板
Fが撮影状態において有効光路中に入り込まないように
ガイドするとともに、第1回転筒20との回転摺動によ
ってフレキシブル基板Fが破損し断線するのを防止する
ため、金属製の摺動保護部材90が用いられている。こ
の摺動保護部材90は、図11に示すように、保護部9
1,光軸方向保持部92及び第1,第2の回転方向保持
部93,94から成っている。図12の外観斜視図に、
第1回転筒20の一部を成す回転繰り出し部材22のフ
ランジ部22b及び固定部材23に対する摺動保護部材
90の取り付け状態を示す。また、その縦断面構造を図
13に示し、鏡胴後方から見た状態を図14に示す。 【0045】保護部91は、第1回転筒20とフレキシ
ブル基板Fとの間に位置することにより、フレキシブル
基板Fが第1回転筒20と摺動しないように、フレキシ
ブル基板Fを保護するために用いられる。一方、光軸方
向保持部92,第1の回転方向保持部93及び第2の回
転方向保持部94は、摺動保護部材90がフレキシブル
基板Fと同じ動きをするように、摺動保護部材90を保
持するために用いられる。 【0046】光軸方向保持部92は、摺動保護部材90
が第1回転筒20と光軸AX方向一体に移動しうるよう
に、第1回転筒20によって保持されている。これを更
に詳しく説明する。前述した回転繰り出し部材22のフ
ランジ部22bには、図11に示すように円弧状の長孔
22cが形成されている。摺動保護部材90は、光軸方
向保持部92が長孔22c内でフランジ部22b及び固
定部材23を挟み込み(図11〜図14)、保護部91及
び光軸方向保持部92から成る断面コの字状の部分が長
孔22cの縁に係合して回転方向に摺動しうるように
(図13)取り付けられる。そして、フレキシブル基板F
は、図12〜図14に示すように、保護部91及び回転
方向保持部92で構成された5角形の開口91a内を通
ることでガイドされる。 【0047】上記のように摺動保護部材90が取り付け
られた状態で、回転繰り出し部材22が回転しながら光
軸AX方向に移動すると、摺動保護部材90は回転繰り
出し部材22と光軸AX方向一体に移動することにな
る。これは、摺動保護部材90が光軸方向保持部92に
よって光軸AX方向に位置規制されるためである。ま
た、上記摺動保護部材90の取り付け状態では、保護部
91がフレキシブル基板Fと回転繰り出し部材22及び
固定部材23との間に位置するため、保護部91によっ
てフレキシブル基板Fと回転繰り出し部材22又は固定
部材23との回転摺動が防止される。 【0048】第1の回転方向保持部93は、摺動保護部
材90が第1回転筒20の回転方向に移動しないよう
に、フレキシブル基板Fによって保持されている。これ
を更に詳しく説明する。回転繰り出し部材92が回転す
ると、摺動保護部材90は保護部91及び光軸方向保持
部92でフランジ部22b及び固定部材23と摺動する
ことになる。このとき、摺動保護部材90は回転方向の
力を受けることになるが、フレキシブル基板Fは、第1
の回転方向保持部93と当接し、摺動保護部材90が回
転しないようにその弾性によって摺動保護部材90を保
持する。このようにして、摺動保護部材90はフレキシ
ブル基板Fの弾性によって回転方向に位置規制される。
このとき、摺動保護部材90はフレキシブル基板Fと共
に長孔22c内を相対的に移動することになるが、この
相対的な回転方向の移動は、保護部91及び光軸方向保
持部92と係合している長孔22cの縁でガイドされる
ことになるため、摺動保護部材90がフランジ部22b
から外れてしまうことはない。 【0049】また、第2の回転方向保持部94は、回転
方向保持部93と同様、摺動保護部材90が第1回転筒
20の回転方向に移動しないように、第1直進筒30に
よって保持されている。これを更に詳しく説明する。上
記のようにフレキシブル基板Fの弾性により回転方向の
位置規制は可能であるが、更に高い強度でフレキシブル
基板Fの安定した位置規制を行うために、摺動保護部材
90には開口94aを有する第2の回転方向保持部94
が設けられている。第2の回転方向保持部94に形成さ
れている開口94aは、図13に示すように第1直進筒
30の後端部に形成されている突起30dに嵌合しうる
ようになっている。従って、回転繰り出し部材92の回
転時、摺動保護部材90が保護部91及び光軸方向保持
部92でフランジ部22bと摺動することにより回転方
向の力を受けても、開口94に嵌合している突起30d
によって、摺動保護部材90は回転しないように保持さ
れる。 【0050】上述したように、光軸方向保持部92は第
1回転筒20と光軸AX方向一体に移動しうるように第
1回転筒20に保持されているため、第1回転筒20及
び第1直進筒30が移動しても、光軸AX方向における
摺動保護部材90の第1直進筒30に対する相対位置は
変わらない。また、第1,第2の回転方向保持部93,
94は第1回転筒20の回転方向に移動しないようにフ
レキシブル基板F及び第1直進筒30によって保持され
ているため、第1回転筒20が回転しても、回転方向に
おける摺動保護部材90の第1直進筒30に対する相対
位置は変わらない。従って、第1回転筒20の近傍にお
いて、フレキシブル基板Fは、保持部92〜94によっ
て第1直進筒30に対する相対位置を維持しながら、保
護部91によって第1回転筒20との摺動から保護され
る。 【0051】以上のように、フレキシブル基板Fは第
1,第2回転筒20,40の回転の影響を受けることが
ないため、この摺動保護部材90を用いれば、第1回転
筒20との摺動なしに第1回転筒20の近傍にフレキシ
ブル基板Fを配設することができる。これにより、鏡胴
設計の自由度を大幅に向上させることができる。また、
第1直進筒30には突起30dを設けるだけで済むた
め、この点からも鏡胴構成の自由度が向上するといった
メリットがある。なお、この摺動保護部材90は、直進
筒内に回転筒が装着されている場合に限らず、直進筒に
固定されているフレキシブル基板Fが回転する部材の近
傍を横切って位置する場合であれば適用可能である。 【0052】上記のように第1直進筒30とは別体の摺
動保護部材90を用いることによって、一体成型で構成
した場合よりも鏡胴の製造は容易になる。摺動保護部材
90に相当する部分を第1直進筒30と一体に形成しよ
うとすれば、第1直進筒30の形状が複雑化して、金型
構成上の制約が大きくなるからである。 【0053】摺動保護部材90は、フレキシブル基板F
と第1直進筒30とによって回転方向に保持されている
が、必要に応じて回転方向保持部94を省略することに
より、フレキシブル基板Fの弾性のみを利用する構成と
してもよい。図15に、回転方向保持部94が省略され
た摺動保護部材97を示す。この摺動保護部材97は、
回転方向保持部94が設けられていないほかは、摺動保
護部材90と同様に構成されている。そして、摺動保護
部材97には、回転方向保持部94が設けられていない
分、摺動保護部材90よりも設計の自由度が高いといっ
たメリットがある。 【0054】《ヘリコイド機構(図16〜図18)》次
に、駆動力伝達部材21の外周に形成されている雄ヘリ
コイド21aと、固定筒10の内周に形成されている雌
ヘリコイド10aと、から成るヘリコイド機構について
説明する。図16の展開図は、このヘリコイド機構の一
部を展開して示している。図16に示すように、雌ヘリ
コイド10aには2本の山部mが形成されており、雄ヘ
リコイド21aには、山部mが係合する2本の谷部nが
形成されている。 【0055】駆動力伝達部材21の外周面には、雄ヘリ
コイド21aとギア21bとが回転方向に沿って交互に
3セット形成されている。駆動力伝達部材21の外周面
に雄ヘリコイドとギアとを重ねて形成することも可能で
はあるが、その場合、ギア強度を上げるために駆動力伝
達部材21を光軸AX方向に長くしなければならなくな
る。駆動力伝達部材21が光軸AX方向に長くなると、
カメラボディBが厚くなるので、上記のように雄ヘリコ
イド21aとギア21bとを回転方向に沿って交互に形
成しているのである。但し、雄ヘリコイド21aをギア
21bと共存させるためには、雄ヘリコイド21aの谷
部nの本数をできるだけ少なくする必要がある。 【0056】そこで、雄ヘリコイドの谷部nの本数が少
ない2つの例を挙げて、第1回転筒20の繰り出しに用
いられるヘリコイド機構の特長を説明する。図17は、
2本の山部mを有する雌ヘリコイド(実線)と、山部mが
係合する2本の谷部nを有する雄ヘリコイド(2点鎖線)
と、から成るヘリコイド機構を示している。このヘリコ
イド機構は、谷部nを構成している山部Nの形状が異な
るほかは、図16に示すヘリコイド機構と構成は同じで
ある。図18は、1本の山部mを有する雌ヘリコイド
(実線)と、山部mが係合する1本の谷部nを有する雄ヘ
リコイド(2点鎖線)と、から成るヘリコイド機構を示し
ている。なお、図17,図18中、それぞれ(A)は平面
図であり、(B)は(A)のD−D線断面図である。 【0057】図17,図18中、Lは雌ヘリコイドの型
割線部分に形成される凹部である。この凹部Lは、金型
の型割線によって第1回転筒20の繰り出しに引っかか
りが生じるのを防止するために設けられている。図18
に示すヘリコイド機構においては、雄ヘリコイドの谷部
nを構成している凸部Nは、一方の側面のみで雌ヘリコ
イドの山部mと接しているに過ぎない。このため、一方
の山部Nが凹部Lを通過したときに、その段差によって
雄ヘリコイドにガタツキが生じてしまう。従って、この
ガタツキにより、雄ヘリコイドをガイドするための直進
性の精度が保証できなくなる。これに対し、図17に示
すヘリコイド機構においては、雄ヘリコイドの谷部nを
構成している3本の山部Nのうち、真ん中の山部Nが雌
ヘリコイドの2本の山部mで挟み込まれている。このた
め、いずれかの山部Nが凹部Lを通過しても、雄ヘリコ
イドにガタツキは生じない。従って、雄ヘリコイドをガ
イドするための直進性の精度が保証される。しかも、山
部m及び谷部nの本数が必要最小限になっているため、
ヘリコイド機構の設計自由度が高くなる。 【0058】また、雄ヘリコイドと雌ヘリコイドのう
ち、いずれか一方のヘリコイドに2本の山部を形成し、
その山部が係合する2本の谷部を他方のヘリコイドに形
成すれば、上記効果は得られる。従って、図16,図1
7に示すヘリコイド構成に限らず、雌ヘリコイドに2本
の谷部を設け、その谷部に係合する2本の山部を雄ヘリ
コイドに設けてもよい。但し、固定筒10と駆動力伝達
部材21との間の空間を有効に利用するためには、図1
6,図17に示すヘリコイド機構の方が望ましい。な
お、このようなヘリコイド機構が少なくとも3セットあ
れば、第1回転筒20を保持して鏡胴繰り出しを行うこ
とは可能である。 【0059】図16に示すヘリコイド機構では、3本の
山部Nのうちの両側の山部Nが、真ん中の山部Nよりも
太い異形状(三角,台形)を成している。これにより、雌
ヘリコイドの山部mが雄ヘリコイドの所定の谷部nとは
異なる谷部nに入り込んで、間違った係合状態となるの
を防止することができる。 【0060】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
沈胴時には、フレキシブル基板の弛んだ部分が、変更手
段によって群間隔が変更される該2つのレンズ群間に形
成され、かつ、撮影時には光路として使用される空間内
に収納されるため、鏡胴繰り出し量が大きくても沈胴時
にフレキシブル基板をコンパクトに収納することがで
き、しかも鏡胴内空間を有効に利用することができる。
そして、フレキシブル基板を収納するための専用の空間
を確保する必要がないので、鏡胴設計の自由度が向上す
るという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】テレ状態での鏡胴の実施の形態を示す縦断面
図。 【図2】ワイド状態での鏡胴の実施の形態を示す縦断面
図。 【図3】沈胴状態での鏡胴の実施の形態を示す縦断面
図。 【図4】図1〜図3に示す鏡胴を構成している各要素の
外観を模式的に示す分解斜視図。 【図5】図1〜図3に示す鏡胴の要部概略構造を模式的
に示す縦断面図。 【図6】鏡胴内でのフレキシブル基板の収納過程を模式
的に示す斜視図。 【図7】鏡胴内でのフレキシブル基板の収納過程を模式
的に示す縦断面図。 【図8】図1中のフレキシブル基板の収納状態を詳細に
示す縦断面図。 【図9】図2中のフレキシブル基板の収納状態を詳細に
示す縦断面図。 【図10】図3中のフレキシブル基板の収納状態を詳細
に示す縦断面図。 【図11】回転繰り出し部材に対する摺動保護部材の取
り付けを示す斜視図。 【図12】第1回転筒に摺動保護部材が取り付けられた
状態を示す斜視図。 【図13】第1回転筒に摺動保護部材が取り付けられた
状態を示す縦断面図。 【図14】鏡胴後方から見た第1回転筒に対する摺動保
護部材の取り付け状態を示す要部切欠外観図。 【図15】鏡胴後方から見た第1回転筒に対する他の摺
動保護部材の取り付け状態を示す外観図。 【図16】第1回転筒の繰り出しに用いられるヘリコイ
ド機構の一部を示す展開図。 【図17】ヘリコイド機構の一部を展開した状態及びそ
の断面を模式的に示す説明図。 【図18】図17に示すヘリコイド機構と比較するため
に他のヘリコイド機構の一部を展開した状態及びその断
面を模式的に示す説明図。 【図19】従来の鏡胴の概略構造を模式的に示す縦断面
図。 【符号の説明】 5 …フィルム面 10 …固定筒 10a …雌ヘリコイド 10b …直進溝 10c …直進溝 11 …ギア 20 …第1回転筒 21 …駆動力伝達部材 21a…雄ヘリコイド 21b…ギア 22 …回転繰り出し部材 22a…キー部 22b…フランジ部 22c…長孔 23 …固定部材 30 …第1直進筒(直進繰り出し筒) 30a …直進溝 30b …カム溝 30c …爪 30d …突起 40 …第2回転筒(被回転繰り出し筒) 40a …直進溝 40b …カムフォロワー 40c …カム溝 40d …カム溝 40e …爪 50 …第2直進筒 50a …キー部 50b …直進溝 50c …環状部 50d …ピン 50e …爪 60 …第3直進筒 60a …直進溝 60b …カムフォロワー 60c …雌ヘリコイド 65 …外観筒 70 …第1玉枠 70a …雄ヘリコイド 70b …ギア 71 …フォーカスユニット 71a…ギア 72 …シャッターユニット 72a…シャッター面 80 …第2玉枠 80a …カムフォロワー 80b …ピン 90 …摺動保護部材 91 …保護部 91a…開口 92 …光軸方向保持部 93 …第1の回転方向保持部 94 …第2の回転方向保持部 94a…孔 97 …摺動保護部材 B …カメラボディ F …フレキシブル基板 Gr1 …第1レンズ群 Gr2 …第2レンズ群

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】鏡胴繰り込みに伴って弛みが生じるフレキ
    シブル基板を内部に備えた沈胴可能な鏡胴において、2
    つのレンズ群と、鏡胴繰り込みに伴って該2つのレンズ
    群の群間隔を変更する変更手段と、を有し、沈胴時に
    は、前記フレキシブル基板の弛んだ部分を、前記変更手
    段によって群間隔が変更される該2つのレンズ群間に形
    成され、かつ、撮影時には光路として使用される空間内
    に収納することを特徴とする鏡胴。
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