JP3495664B2 - ズームレンズ鏡筒 - Google Patents

ズームレンズ鏡筒

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JP3495664B2 JP30522499A JP30522499A JP3495664B2 JP 3495664 B2 JP3495664 B2 JP 3495664B2 JP 30522499 A JP30522499 A JP 30522499A JP 30522499 A JP30522499 A JP 30522499A JP 3495664 B2 JP3495664 B2 JP 3495664B2
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、ズームレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】ズームコンパクトカメラな
どのズームレンズ鏡筒では、鏡筒を構成する筒状部材の
内周面に、内方の移動部材やレンズ群を案内する目的
で、互いに異なる方向への複数のガイド溝が形成されて
いるものがある。こうした複数の異なるガイド溝が互い
に交差する場合、それぞれのガイド溝内を案内される径
方向突起が、ガイド溝の交差位置で対応するガイド溝か
ら外れて他のガイド溝に入ってしまわないようにしなけ
ればならない。例えば、鏡筒内周面に光軸と平行な光軸
方向溝と、この直線溝と交差する周方向溝とが設けられ
ており、光軸方向溝内に嵌まる径方向突起に対して該光
軸方向溝を有する鏡筒部材を回転させて力を加えること
により、該径方向突起を有する内方の移動部材が光軸方
向に進退するような構成の場合、径方向突起は周方向へ
の回転力を加えられながら光軸方向溝内を前後移動する
ことになる。そのため、光軸方向溝と周方向溝の交差位
置では、周方向へ加わる力によって、径方向突起が光軸
方向溝から外れて周方向溝内へ入ってしまうおそれがあ
る。逆に、周方向溝に係合する径方向突起が、光軸方向
溝との交差位置で脱落してしまうおそれもある。
【0003】
【発明の目的】本発明は、互いに交差する複数のガイド
溝内を案内される径方向突起が、ガイド溝の交差位置に
おいて対応するガイド溝から脱落するおそれのないズー
ムレンズ鏡筒を得ることを目的とする。
【0004】
【発明の概要】従って本発明は、筒状部材の内周面に互
いに交差させて設けた、軌跡の異なる第1第2の有底
溝;この第1の有底溝に嵌合する第1の径方向突起を有
し、上記筒状部材に対して該第1の有底溝軌跡に応じて
移動可能な第1の移動部材;及び、この第2の有底溝に
嵌合する第2の径方向突起を有し、上記筒状部材に対し
て該第2の有底溝軌跡に応じて移動可能な第2の移動部
材;を有するズームレンズ鏡筒において、第1の有底溝
の長さ方向における該第1の有底溝と第1の径方向突起
の係合長が、第1と第2の有底溝の交差領域での第2の
有底溝の溝幅よりも大きく、第2の有底溝の長さ方向に
おける該第2の有底溝と第2の径方向突起の係合長が、
第1と第2の有底溝の交差領域での第1の有底溝の溝幅
よりも大きいことを特徴とする。
【0005】 この本発明の構造によれば、第1と第2
の有底溝が交差する位置であっても、第1と第2の径方
向突起はそれぞれ、対応する有底溝に対してその摺動移
動方向(有底溝の長さ方向)の少なくとも一部で係合状
態を維持できるので、対応する有底溝からの脱落を防ぐ
ことができる。そして、このように両径方向突起を摺動
移動方向に長く形成した構成では、各有底溝の深さを増
大させずに径方向突起の脱落を防ぐことができるので、
筒状部材の強度確保及び小径化に関して有利である。
【0006】 第1と第2の有底溝を有する筒状部材
回転駆動手段により回転駆動させ、第1の移動部材は、
この回転する筒状部材の内側に位置し光軸方向に直進案
内された第2の筒状部材とし、第2の移動部材は、この
第2の筒状部材の内側に位置し該第2の筒状部材に回転
繰出可能に支持された第3の筒状部材とすることができ
【0007】 また、第1と第2の有底溝はそれぞれ、
光軸を中心とする周方向溝と光軸と平行な光軸方向溝と
することができる。
【0008】 本発明はまた、筒状部材の内周面に互い
に交差させて設けた、光軸と平行な光軸方向溝と光軸を
中心とする周方向溝;この周方向溝の一対の対向壁面に
摺接する周方向への一対の平行平面を備えた周方向案内
突起を有し、上記筒状部材に対し該周方向溝の軌跡に
応じて移動可能な第1の移動部材;この光軸方向溝の一
対の対向壁面に対して摺接する光軸方向への一対の平行
平面を備えた光軸方向案内突起を有し、上記筒状部材に
対して該光軸方向溝の軌跡に応じて移動可能な第2の移
動部材;を有するズームレンズ鏡筒において、周方向案
内突起の一対の平行平面のそれぞれの周方向長さが、光
軸方向溝の周方向幅よりも大きく、光軸方向案内突起の
一対の平行平面のそれぞれの光軸方向長さが、上記周方
向溝の光軸方向幅よりも大きいことを特徴としている。
この構成によれば、周方向溝と光軸方向溝が交差する位
置であっても、周方向案内突起と光軸方向案内突起はそ
れぞれ、対応する周方向溝と光軸方向溝に対してその摺
動移動方向の少なくとも一部で係合状態を維持できるの
で、対応する溝からの脱落を防ぐことができる。そし
て、このように両径方向突起を摺動移動方向に長く形成
した構成では、周方向溝と光軸方向溝の深さは増大させ
ずに径方向突起の脱落を防ぐことができるので、筒状部
材の強度確保及び小径化に関して有利である。
【0009】 本発明のこの態様では、第1と第2の有
底溝を有する筒状部材を回転駆動手段により回転駆動さ
せ、第1の移動部材は、この回転する筒状部材の内側に
位置し光軸方向に直進案内された第2の筒状部材とし
第2の移動部材は、この第2の筒状部材の内側に位置
、筒状部材の回転駆動により光軸方向溝の軌跡に応じ
て該第2の筒状部材に対して回転しながら光軸方向に進
退される第3の筒状部材とすることができる。そして、
第2の筒状部材には、この第3の筒状部材に設けた光軸
方向案内突起を貫通させる貫通溝が形成されることが望
ましい。
【0010】 以上の本発明の各態様において、鏡筒小
径化の観点からは、第1の有底溝と第2の有底溝、ある
いは光軸方向溝と周方向溝の径方向深さは略等しいこと
が好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1から図5を参照して本発明の
一実施形態を説明する。本実施形態のズームレンズ鏡筒
10は、ズームコンパクトカメラのカメラボディ(不図
示)に設けられるもので、第1レンズ群L1と第2レン
ズ群L2の相対的間隔と、各レンズ群のフィルム面から
の距離とを変化させることによりズーミングを行い、さ
らに第1レンズ群L1を光軸Oに沿って動かすことでフ
ォーカシングを行う。まず、図1と図2を中心に参照し
てズームレンズ鏡筒10の全体的な構造及び動作を説明
する。なお、以下の説明中での光軸方向という表現は、
撮影光軸と平行な方向という意味で用いる。また、周方
向という表現は、撮影光軸を中心とした場合の円周方向
という意味で用いる。
【0012】不図示のカメラボディ内には固定鏡筒13
が固定されている。固定鏡筒13の内周面には、雌ヘリ
コイド14が形成され、さらに光軸Oと平行な直進案内
溝15が形成されている。この直進案内溝15は、固定
鏡筒13の周方向に位置を異ならせて複数が設けられて
いるが、図1及び図2には1つのみが部分的に表されて
いる。また、図示しないが、固定鏡筒13には光軸Oと
平行な方向へ長い切欠部が形成されていて、この切欠部
から内方へ向けてズームギヤ11の歯面が露出してい
る。ズームギヤ11は、ズームモータMによって光軸O
と平行な軸を中心に回動されるギヤである。
【0013】固定鏡筒13の雌ヘリコイド14には、第
1回転筒(筒状部材)17の外周面の後端付近に形成さ
れた雄ヘリコイド18が螺合されている。この第1回転
筒17ではさらに、雄ヘリコイド18の一部のねじ山が
幅広に形成されており、この幅広のねじ山上に外周ギヤ
19が設けられている。それぞれの外周ギヤ19の歯は
光軸Oと平行な方向に形成されており、これに上記のズ
ームギヤ11が噛合している。また、第1回転筒17の
内周面には、光軸Oを挟んでほぼ対称の位置に、光軸と
平行な一対の有底の直線カム溝(光軸方向溝)16が形
成されている。図1及び図2に示すように、各直線カム
溝16の後端部は、第1回転筒17の後端面に臨んだ開
口となっている。
【0014】第1回転筒17の内側には、第1直進筒
(第1の移動部材、第2の筒状部材)20が配設されて
いる。この第1直進筒20は、後述する構成によって、
光軸Oを中心とした相対的な回転は可能で、光軸Oに沿
う方向へは相対的に移動しないように、第1回転筒17
と結合されている。この第1直進筒20の後端付近の外
周面には、周方向に所定間隔で、複数の直進案内突起2
4(図1、図2及び図4には1つのみを示す)が半径方
向外方へ突出している。それぞれの直進案内突起24
は、固定鏡筒13の内周面に形成した上記の直進案内溝
15に摺動可能に係合している。従って、第1直進筒2
0は、光軸Oに沿う方向には第1回転筒17と一体に移
動されるが、光軸Oを中心とする周方向には、固定鏡筒
13に対する相対回転が規制されている。つまり直進案
内されている。
【0015】以上の第1回転筒17と第1直進筒20が
ズームレンズ鏡筒10の第1繰出段部を構成する。この
第1繰出段部は、ズームモータMによってズームギヤ1
1が所定の鏡筒繰出方向に回転されると、外周ギヤ19
を介して第1回転筒17が回転され、雌ヘリコイド14
と雄ヘリコイド18の関係によって固定鏡筒13から第
1回転筒17が回転しながら繰り出される。同時に、第
1回転筒17と相対回転可能に支持された第1直進筒2
0が、固定鏡筒13に対して直進案内されながら第1回
転筒17と共に光軸Oに沿って前後移動する。なお、ズ
ームギヤ11は、光軸方向に長い多連ピニオンなどで構
成されており、第1回転筒17が繰り出されても外周ギ
ヤ19とズームギヤ11の噛合は外れない。
【0016】第1直進筒20の内周面には、上記雌ヘリ
コイド14と同方向の雌ヘリコイド27が形成されてい
る。第1直進筒20の内周面にはさらに、周方向に所定
の間隔で、直進案内溝28が光軸Oと平行に形成されて
いる。この直進案内溝28は、第1直進筒20の周方向
に位置を異ならせて複数が設けられているが、図1及び
図2には1つのみが表されている。
【0017】第1直進筒20にはさらに、その内周面と
外周面を貫通する2本の貫通溝25が形成されている。
該2本の貫通溝25は、雌ヘリコイド27のねじ山と略
平行となるように互いに平行に形成され、光軸Oに対し
ては傾斜している。
【0018】第1直進筒20の内部には、雌ヘリコイド
27に螺合する雄ヘリコイド29を外周面に有する第2
回転筒(第2の移動部材、第3の筒状部材)30が配設
される。雄ヘリコイド29は、第2回転筒30の外周面
の後端付近に設けられている。第2回転筒30の後端付
近の外周面には、雄ヘリコイド29の一部を切り欠いて
一対の円筒状の支持ピン30aが突設されており(図4
に一つのみ示す)、この一対の支持ピン30aに対して
一対のカム突起(径方向突起、光軸方向案内突起)31
が取り付けられている(図3では図示省略)。カム突起
31については後に詳述するが、各カム突起31は、第
1直進筒20に形成した貫通溝25を貫通し、さらに先
端部が、第1回転筒17内周面に光軸方向へ向けて形成
した直線カム溝16に係合している。従って、ズームモ
ータMの駆動に応じて第1回転筒17が回転されると、
直線カム溝16に係合するカム突起31を介して第2回
転筒30に回転力が加わる。この回転力が加わると、雄
ヘリコイド29と雌ヘリコイド27の係合関係によっ
て、第2回転筒30は、第1回転筒17と同方向へ回転
しながら、第1直進筒20から前方へ繰り出される。カ
ム突起31は、雌ヘリコイド27と平行な貫通溝25を
貫通しているので、該繰出動作に伴って貫通溝25内を
移動する。反対に、第1回転筒17が収納方向に回転さ
れたときは、第2回転筒30は、第1回転筒17と同方
向に回転しながら、第1直進筒20内に収納される方向
に移動する。
【0019】第2回転筒30の内側には、第2直進筒3
3が配設されている。この第2直進筒33は、後端側の
フランジ状部33aと、これより光軸方向前方に延設し
た3つの直進ガイド部33bを有しており、フランジ状
部33aの外周面に、光軸Oを中心とする環状溝34が
形成されている。一方、第2回転筒30の内周面には係
合爪32が突設されており、この係合爪32を環状溝3
4に嵌めることにより、第2回転筒30と第2直進筒3
3は、光軸Oに沿う方向には相対移動不能で、相対的な
回転は可能に結合される。この爪係合は特定の回転角度
位置で係脱可能になっている。
【0020】また、第2直進筒33の後端付近の外周面
には、周方向に位置を異ならせて、複数の直進案内突起
36が半径方向外方へ突設されている。各直進案内突起
36は、第1直進筒20の内周面に形成した直進案内溝
28にそれぞれ摺動可能に係合している。これにより第
2直進筒33は、第1直進筒20を介して直進案内され
る。
【0021】以上の第2回転筒30及び第2直進筒33
が、ズームレンズ鏡筒10の第2繰出段部を構成する。
前述したように、第1繰出段部を構成する第1回転筒1
7が回転して固定鏡筒13より繰り出されると、第2回
転筒30は、固定鏡筒13に対しては第1回転筒17の
回転方向と同方向に回転しながら、第1直進筒20から
繰り出される。同時に、第2直進筒33は、第2回転筒
30と相対回転のみ可能に結合されているため、直進案
内突起36と直進案内溝28の関係によって第1直進筒
20に直進案内されつつ、第2回転筒30と共に光軸O
に沿って移動する。
【0022】第2回転筒30と第2直進筒33の間に
は、第3直進筒50が位置している。第3直進筒50
は、部分的な周面形状の第2直進筒33とは異なり、ズ
ームレンズ鏡筒10の外観を構成する完全な円筒状の周
面を有している。第3直進筒50の内部には、直進案内
環60を介してシャッタブロック35が固定され、この
シャッタブロック35に第1レンズ群L1が支持されて
いる。第1レンズ群L1は、フォーカシング用ヘリコイ
ド35aを介してシャッタブロック35に支持されてお
り、シャッタブロック35に内蔵したフォーカシングモ
ータ(不図示)を駆動させると、フォーカシング用ヘリ
コイド35aに従って、第1レンズ群L1が回転しなが
ら光軸Oに沿って前後移動し、フォーカシングを行うこ
とができる。
【0023】シャッタブロック35の後部には直進案内
環60が固定されている。直進案内環60には、それぞ
れ光軸方向へ向かう3つの第1直進ガイド溝61と3つ
の第2直進ガイド溝62が、周方向に交互に形成されて
いる。それぞれの直進ガイド溝61には、第2直進筒3
3に設けた3つの直進ガイド部33bの各々が嵌合して
いる。この直進ガイド溝61と直進ガイド部33bとの
嵌合関係によって、第3直進筒50(シャッタブロック
35)と直進案内環60は、光軸方向に直進案内され
る。なお、第3直進筒50の内周面には、第1直進ガイ
ド溝61に対応する周方向位置に、光軸方向への3つの
逃げ溝51(図2及び図3に一つみ示す)が形成されて
いる。逃げ溝51は、直進案内環60によって案内され
る直進ガイド部33bが、第3直進筒50と干渉しない
ようにするための溝である。
【0024】第3直進筒50の後端付近の外周面から
は、周方向に位置を異ならせて3つの第1ローラ38A
が突設されている。第3直進筒50と直進案内環60
は、互いの後端付近がオーバーラップしており、第1ロ
ーラ38Aの径方向内方の端部は、このオーバーラップ
部分において第3直進筒50を貫通して直進案内環60
まで挿入されており、光軸方向にも周方向にも相対移動
しないように第3直進筒50と直進案内環60を結合さ
せている。一方、第1ローラ38Aの径方向外方の端部
は、第2回転筒30の内周面に形成した1群ガイド溝3
9Aに摺動可能に嵌まっている。1群ガイド溝39Aは
光軸Oに対して所定の傾斜を有しており、第2回転筒3
0が回転すると該1群ガイド溝39Aによって第1ロー
ラ38Aが案内され、結果として、第2直進筒33を介
して直進案内された第3直進筒50が、第2繰出段部に
対して光軸方向に前後移動される。つまり、第3直進筒
50は、ズームレンズ鏡筒10の第3段目の繰出段部を
構成している。第1レンズ群L1は、この第3直進筒5
0と共に光軸方向に移動する。
【0025】また、直進案内環60の第2直進ガイド溝
62には、第2レンズ群L2を支持する2群支持枠37
に設けた3つの直進ガイド部37aが摺動可能に嵌合し
ている。この直進ガイド部37aと第2直進ガイド溝6
2の嵌合関係により、2群支持枠37は直進案内され
る。2群支持枠37の各直進ガイド部37aからは、半
径方向外方へ向けて第2ローラ38Bが突設されてお
り、この第2ローラ38Bが、第2回転筒30の内周面
に形成した2群ガイド溝39Bに摺動可能に嵌まってい
る。2群ガイド溝39Bは光軸Oに対して所定の傾斜を
有しており、第2回転筒30が回転すると該2群ガイド
溝39Bに第2ローラ38が案内され、結果として、直
進案内された後群支持枠37及び第2レンズ群L2が第
2直進筒33内で光軸方向に前後移動される。なお、図
1では、第1ローラ38Aと第2ローラ38Bは周方向
に重なって位置するため、第1ローラ38Aのみが示さ
れている。
【0026】以上のズームレンズ鏡筒10は、次のよう
に動作する。ズームモータMが繰出方向に駆動される
と、固定鏡筒13から第1回転筒17が回転して繰り出
され、第1直進筒20は、固定鏡筒13に直進案内され
ながら第1回転筒17と共に前方へ移動する。すると、
第2回転筒30が第1回転筒17の回転方向と同方向に
回転しながら第1直進筒20から繰り出され、同時に、
第2直進筒33が第2回転筒30と共に光軸Oに沿って
直進移動する。第2回転筒30が回転繰出されると、該
第2回転筒30の内周に形成された1群ガイド溝39A
によって、第3直進筒50が第1レンズ群L1と共にさ
らに光軸前方に移動される。同時に、第2レンズ群L2
は、2群ガイド溝39Bの案内によって、第2回転筒3
0内方を所定の軌跡で移動する。よって、第1レンズ群
L1と第2レンズ群L2は、互いの間隔を相対的に変化
させつつ、全体として光軸前方に移動される。反対にズ
ームモータMを収納方向に駆動させると、ズームレンズ
鏡筒10は以上と逆の動作を行う。このように、3段の
繰出部からなるズームレンズ鏡筒10は、第1レンズ群
L1と第2レンズ群L2のフィルム面に対する距離変化
と、各レンズ群の相対的接離移動との複合動作によりズ
ーミングを行う。さらに、ズーミングにより変化される
各焦点距離において、第1レンズ群L1を光軸Oと平行
な方向に変位させることでフォーカシングを行う。
【0027】続いて、本発明の特徴に係る構成を説明す
る。前述したように、第1回転筒17と第1直進筒20
は、光軸Oを中心とした相対的な回転は可能で、光軸O
に沿う方向への相対的な移動は不能なように結合されて
いるが、その結合構造は以下のようになっている。
【0028】 第1直進筒20の後端には、第1直進筒
20の本体部より大径の後端リブ40が設けられ、この
後端リブ40から若干前方の第1直進筒20外周面上
に、周方向に位置を異ならせて2つの後方係合爪41が
設けられている。また、これより前方の第1直進筒20
の外周面上には、2つの後方係合爪41と周方向に位置
を対応させて2つの前方係合爪(径方向突起、周方向案
内突起)42が設けられている。各係合爪41、42は
周方向に細長く形成されており、それぞれが周方向に向
く一対の平行な被案内平面(平行平面)41a、42a
を有している。この各係合爪4142の被案内平面4
1a、42aは、周方向へは全て等しい長さA1に形成
されている。なお、各係合爪41、42は図中には一つ
のみが表れている。
【0029】 一方、第1回転筒17の内周面には、後
端付近に後方環状溝44が形成され、この後方環状溝4
4よりも前方には前方環状溝(周方向溝)45が形成さ
れている。後方環状溝44と前方環状溝45は共に光軸
Oと直交する平行な平面内に形成された環状の有底溝で
あり、第1回転筒17の光軸方向長さの中心に関して、
その前後に位置するように配されている。この後方環状
溝44と前方環状溝45の光軸方向の間隔はそれぞれ
第1直進筒20側に設けた後方係合爪41の一対の被案
内平面41aの光軸方向間隔と前方係合爪42の一対の
被案内平面42aの光軸方向間隔に対応している。
【0030】 後方係合爪41の光軸方向の幅(一対の
被案内平面41aの間隔)は、後方環状溝44に対して
該光軸方向へはがたつきを生じずに、周方向へは摺動可
能な程度に設定されている。同様に、前方係合爪42の
光軸方向の幅(一対の被案内平面42aの間隔)は、前
方環状溝45に対して該光軸方向へはがたつきを生じず
に、周方向へは摺動可能な程度に設定されている。
【0031】さらに、第1回転筒17の内周面には、光
軸Oと平行な方向に向け、その後端部から後方環状溝4
4を通り前方環状溝45までを連通する2つの有底の爪
挿脱溝47が形成されている。各爪挿脱溝47の後端
は、第1回転筒17の後端面に臨んだ開口部となってい
る。
【0032】爪挿脱溝47は、周方向には、上記の2つ
の後方係合爪41と2つの前方係合爪42に対応する位
置に形成されている。それぞれの爪挿脱溝47の周方向
への幅は、各係合爪41及び42の周方向への長さA1
よりわずかに大きく、これら係合爪41及び42は各爪
挿脱溝47内を光軸方向へ移動することができる。
【0033】以上の第1回転筒17と第1直進筒20を
組み合わせるときには、2つの前方係合爪42が2つの
爪挿脱溝47に対応するように第1回転筒17と第1直
進筒20の回転位置を合わせた上で、第1回転筒17の
後端側から、図4における矢印S方向に第1直進筒20
を挿入する。すると、まず前方係合爪42が爪挿脱溝4
7に進入し、挿入動作を継続すると、後方係合爪41が
爪挿脱溝47内に進入する。第1直進筒20において後
方係合爪41の後方には後端リブ40が設けられている
ため、後方係合爪41が爪挿脱溝47に進入した直後
に、該後端リブ40が第1回転筒17の後端面に当接し
てそれ以上の挿入動作が規制される。
【0034】 この挿入規制時点で、光軸方向におい
て、2つの後方係合爪41は後方環状溝44と対応する
位置にあり、2つの前方係合爪42は前方環状溝45と
対応する位置にあり、前後の環状溝44、45の対向壁
と係合爪41、42の被案内平面41a、42aと
係合(摺接)関係によって第1回転筒17と第1直進筒
20は相対的な回転が可能になる。挿脱可能な回転位置
から第1回転筒17と第1直進筒20を若干量相対回転
させると、各係合爪が爪挿脱溝47から離れて対応する
環状溝内に進入するので、第1回転筒17から第1直進
筒20を引き抜くことができなくなる。つまり、第1回
転筒17と第1直進筒20は、光軸Oを中心とする相対
的な回転は可能で、光軸Oに沿う方向へは相対的に移動
不能に結合される。第1回転筒17と第1直進筒20の
結合を解除するときは、以上と逆の手順で、各係合爪4
1、42が爪挿脱溝47内に位置する挿脱可能な回転位
置まで第1回転筒17と第1直進筒20を回転させてか
ら、第1直進筒20を後方へ引き抜けばよい。
【0035】以上の組み立て時には、第1回転筒17と
第1直進筒20を組み合わせる前に、第2回転筒30を
第1直進筒20内に組み込んでおいてもよい。第2回転
筒30には一対のカム突起31が設けられており、第2
回転筒30を第1直進筒20内に組み込むと、一対のカ
ム突起31が対応する貫通溝25を貫通して、その先端
が半径方向外方に突出した状態となる。続いて、前述し
たように、各前方係合爪42が各爪挿脱溝47に対応す
るように第1回転筒17と第1直進筒20の回転位置を
合わせるが、ここで一対のカム突起31の位置が一対の
直線カム溝16に対応するように、第1直進筒20内に
おける第2回転筒30の回転位置も合わせておく。そし
て、図4のS方向に第1直進筒20を挿入すると、半径
方向外方に突出する一対のカム突起31が対応する直線
カム溝16内へ、第1回転筒17の後端側から挿入され
る。
【0036】図5に示すように、第1回転筒17の内周
面に設けられた、カム突起31を案内するための直線カ
ム溝16は光軸方向に長く形成されており、光軸方向に
位置を異ならせて設けた前述の後方環状溝44及び前方
環状溝45とは交差している。直線カム溝16内におい
て、カム突起31は、ズームレンズ鏡筒10の収納状態
では該直線カム溝16と後方環状溝44の交差位置より
も若干前方に位置し(図1参照)、ズームレンズ鏡筒1
0の繰出動作に伴って、周方向への移動力を与えられつ
つ直線カム溝16の最前部(図5に2点鎖線で示す位
置)まで移動される。従って、ズーミングに従ってカム
突起31は直線カム溝16内において前方環状溝45と
の交差位置を通過するが、この通過位置でカム突起31
が直線カム溝16から前方環状溝45側に脱落してしま
わないようにする必要がある。逆に、後方環状溝44内
を移動する後方係合爪41と、前方環状溝45内を移動
する前方係合爪42は、直線カム溝16との交差位置で
該直線カム溝16側に外れてしまわないようにする必要
がある。本実施形態では、以下のような構成で各溝から
の径方向突起の脱落を防いでいる。
【0037】一対のカム突起31はそれぞれ、外周面に
一対の平行な被案内平面(平行平面)31aを有してお
り、この一対の被案内平面31aの間隔が、直線カム溝
16の周方向の溝幅A2(図5)に対応している。よっ
て、一対の被案内平面31aが直線カム溝16の対向す
る両側壁面に当接するようにカム突起31を直線カム溝
16に挿入すれば、該カム突起31は直線カム溝16内
を光軸方向に移動することが可能になる。この一対の被
案内平面31aの光軸方向への長さB1は、前方環状溝
45の光軸方向の溝幅B2よりも大きい。従って、直線
カム溝16と前方環状溝45の交差位置をカム突起31
が通過するとき、光軸方向に長い被案内平面31aの少
なくとも一部が常に直線カム溝16の壁面に係合した状
態にあるため、ズーミングに際して、カム突起31が直
線カム溝16から外れて前方環状溝45側に入ることは
ない。
【0038】 さらに、本実施形態では、前方環状溝4
5に係合する前方係合爪42の一対の被案内平面42a
周方向における長さA1が、直線カム溝16の周方向
への溝幅A2よりも大きく設定されている。そのため、
第1回転筒17と第1直進筒20の相対的な回転に伴っ
て、前方係合爪42が前方環状溝45内を移動して直線
カム溝16との交差位置に達したときでも、該前方係合
爪42はその被案内平面42aの一部が常に前方環状溝
45に係合しており直線カム溝16に入ることはできな
い。
【0039】図1、図2及び図4に表れている通り、ズ
ームレンズ鏡筒10の径方向における直線カム溝16と
前方環状溝45の深さは略等しい(図1及び図2に符号
Cで表す)。前述したように、各カム突起31は、光軸
方向における直線カム溝16との係合長さが同光軸方向
における前方環状溝45の溝幅よりも大きく、B1>B
2の関係にあるため、前方環状溝45の深さに関わら
ず、カム突起31と直線カム溝16の径方向への係合深
さを任意に設定することができる。同様に、各前方係合
爪42は、周方向における前方環状溝45との係合長さ
が同周方向における直線カム溝16の溝幅よりも大き
く、A1>A2の関係にあるため、直線カム溝16の深
さに関わらず、前方係合爪42と前方環状溝45の径方
向への係合深さを任意に設定することができる。鏡筒を
小径化するという観点からは、溝と突起の径方向への係
合深さは、結合強度を損なわない範囲で小さくすること
が望ましく、本実施形態では各溝16、45を必要最小
限の深さCに形成することで鏡筒の小径化を図ってい
る。
【0040】 また、後方係合爪41も、その一対の被
案内平面41aが周方向へは前方係合爪42と同じ長さ
A1を有しているため、後方環状溝44と直線カム溝1
6の交差位置で外れてしまうことはない。本実施形態で
は、後方環状溝44は、直線カム溝16及び前方環状溝
45よりも径方向に深くなっているが、十分な結合強度
が得られるならば、各溝16、44及び45を全て同じ
径方向深さにしてもよい。
【0041】 以上のように、本実施形態のズームレン
ズ鏡筒10では、一対のカム突起31の外面をそれぞ
れ、光軸方向に長く直線カム溝16に係合するような一
対の被案内平面31aを備えるように構成し、この被案
内平面31aの光軸方向長さB1を、前方環状溝45の
光軸方向幅B2よりも大きくすることとしたので、鏡筒
の進退動作時に、前方環状溝45と直線カム溝16の交
差位置でカム突起31が直線カム溝16から脱落するこ
とがない。また、前後の係合爪41、42のそれぞれの
被案内平面41a、42aの周方向長さA1を、直線カ
ム溝16の周方向幅A2よりも大きくしたので、各環状
溝44、45と直線カム溝16の交差位置において、各
係合爪41、42が直線カム溝16側に外れてしまうこ
ともない。特に、本実施形態のように各ガイド溝に嵌合
する径方向突起側の摺動移動方向への係合長さを、該径
方向突起が対応しない他方の溝幅よりも長く取った構成
では、ガイド溝と突起の径方向への係合深さを小さくす
ることができるため、鏡筒の径方向の小型化を図ること
ができる。
【0042】なお、本実施形態では、各カム突起31の
被案内平面31aの光軸方向長さB1は、後方環状溝4
4の光軸方向幅よりも大きい。そのため、前述の鏡筒組
立作業においてカム突起31を第1回転筒17の後端面
側から直線カム溝16内に挿入させる際にも、このカム
突起31が、該直線カム溝16と後方環状溝44との交
差位置で脱落してしまうことはない。
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】 以上説明から明らかなように、本発明
のズームレンズ鏡筒によれば、筒状部材の内周面に互い
に交差するガイド溝を有する場合において、それぞれ対
応関係にある各ガイド溝と各径方向突起の摺動方向への
係合長を長く取り、当該径方向突起が対応していないガ
イド溝には係合できないようにしたので、ガイド溝が交
差していても径方向突起の脱落を防ぐことができる
【0051】 但し、本発明は図示実施形態に限定され
るものではない。実施形態では、交差する溝を略直交関
係にある周方向溝及び光軸方向溝としたが、互いに直交
関係にない溝の場合でも、それぞれの対応する径方向突
起と溝について摺動方向(有底溝の長手方向)への係合
を適宜大きくすることによって、対応していない溝側
へ径方向突起が入らないようにすることができる。
【0052】 また、交差する溝が周方向溝と光軸方向
溝である場合、実施形態では、光軸方向に位置を異なら
せて2つの環状溝(周方向溝)が設けられるものとした
が、周方向溝の数や光軸方向位置は図示実施形態に限定
されない。例えば、実施形態では前方環状溝45と前方
係合爪42に適用していた形状を、後方環状溝44と後
方係合爪41に適用することも可能である。さらに、周
方向溝は1つでもよいし、3つ以上でもよい。また同様
の観点から、光軸方向溝とこれに係合する光軸方向案内
突起についても、実施形態では周方向に位置を異ならせ
て2つ設けるものとしたが、3つ以上設けることも可能
である。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、互いに交差する複数のガイド溝内を案内され
る径方向突起が、ガイド溝の交差位置において対応する
ガイド溝から脱落するおそれのないズームレンズ鏡筒
、簡単かつ小型な構成で得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるズームレンズ
鏡筒の収納状態における側断面図である。
【図2】図1のズームレンズ鏡筒をワイド端まで繰り出
した状態の側断面図である。
【図3】図1及び図2のズームレンズ鏡筒のうち、第2
回転筒から内方の構成部材を分解して示す斜視図であ
る。
【図4】図1及び図2のズームレンズ鏡筒のうち、第1
回転筒、第1直進筒及び第2回転筒を分解して示す斜視
図である。
【図5】図1及び図2のズームレンズ鏡筒での直線カム
溝とカム突起、及び環状溝と係合爪の関係を説明するた
めの、展開状態の平面図である。
【符号の説明】
10 ズームレンズ鏡筒 13 固定鏡筒16 直線カム溝(光軸方向溝)17 第1回転筒(筒状部材)20 第1直進筒(第1の移動部材、第2の筒状部材) 25 貫通溝 30 第2回転筒(第2の移動部材、第3の筒状部材)31 カム突起(径方向突起、光軸方向案内突起) 31a 被案内平面(平行平面) 33 第2直進筒 41 後方係合爪41a 被案内平面(平行平面) 42 前方係合爪(径方向突起、周方向案内突起)42a 被案内平面(平行平面) 44 後方環状溝45 前方環状溝(周方向溝)47 爪挿脱溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石塚 和宜 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭 光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−78007(JP,A) 特開 平10−282394(JP,A) 特開 平11−218661(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 - 7/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状部材の内周面に互いに交差させて設
    けた、軌跡の異なる第1第2の有底溝; この第1の有底溝に嵌合する第1の径方向突起を有し、
    上記筒状部材に対して該第1の有底溝軌跡に応じて移動
    可能な第1の移動部材;及びこの第2の有底溝に嵌合す
    る第2の径方向突起を有し、上記筒状部材に対して該第
    2の有底溝軌跡に応じて移動可能な第2の移動部材; を有するズームレンズ鏡筒において、上記第1の有底溝の長さ方向における該第1の有底溝と
    第1の径方向突起の係合長が、 第1と第2の有底溝の交差領域での第2の有底溝の溝幅
    よりも大きく、 上記第2の有底溝の長さ方向における該第2の有底溝と
    第2の径方向突起の係合長が、 第1と第2の有底溝の交差領域での第1の有底溝の溝幅
    よりも大きい ことを特徴とするズームレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のズームレンズ鏡筒におい
    て、上記第1の有底溝と第2の有底溝の径方向深さは略
    等しいズームレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のズームレンズ
    鏡筒において、上記第1と第2の有底溝を有する筒状部
    材は、回転駆動手段により回転駆動され、 上記第1の移動部材は、この筒状部材の内側に位置し、
    光軸方向に直進案内された第2の筒状部材であり、 上記第2の移動部材は、この第2の筒状部材の内側に位
    置し、該第2の筒状部材に回転繰出可能に支持された第
    3の筒状部材であるズームレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    のズームレンズ鏡筒において、上記第1の有底溝は光
    を中心とする周方向溝であり、上記第2の有底溝は光
    と平行な光軸方向溝であるズームレンズ鏡筒。
  5. 【請求項5】 筒状部材の内周面に互いに交差させて設
    けた、光軸と平行な光軸方向溝と光軸を中心とする周方
    向溝;上記 周方向溝の一対の対向壁面に摺接する周方向への一
    対の平行平面を備えた周方向案内突起を有し、上記筒状
    部材に対して該周方向溝の軌跡に応じて移動可能な第1
    の移動部材;上記 光軸方向溝の一対の対向壁面に対して摺接する光軸
    方向への一対の平行平面を備えた光軸方向案内突起を有
    し、上記筒状部材に対して該光軸方向溝の軌跡に応じて
    移動可能な第2の移動部材; を有するズームレンズ鏡筒において、上記周方向案内突起の一対の平行平面のそれぞれの周方
    向長さが、上記光軸方向溝の周方向幅よりも大きく、 上記光軸方向案内突起の一対の平行平面のそれぞれの光
    軸方向長さが、上記周方向溝の光軸方向幅よりも大きい
    ことを特徴とするズームレンズ鏡筒。
  6. 【請求項6】 請求項記載のズームレンズ鏡筒におい
    て、上記光軸方向溝と周方向溝の径方向深さは略等しい
    ズームレンズ鏡筒。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載のズームレンズ
    鏡筒において、 上記筒状部材は、回転駆動手段により回転駆動され、 上記第1の移動部材は、この筒状部材の内側に位置し、
    光軸方向に直進案内された第2の筒状部材であり、 上記第2の移動部材は、この第2の筒状部材の内側に位
    置し、上記筒状部材の回転駆動により、上記光軸方向溝
    の軌跡に応じて該第2の筒状部材に対して回転しながら
    光軸方向に進退される第3の筒状部材であり、 上記第2の筒状部材には、この第3の筒状部材に設けた
    上記光軸方向案内突起を貫通させる貫通溝が形成されて
    いるズームレンズ鏡筒。
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