JP3401418B2 - ズームレンズ鏡筒の直進案内機構 - Google Patents

ズームレンズ鏡筒の直進案内機構

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JP3401418B2
JP3401418B2 JP29257697A JP29257697A JP3401418B2 JP 3401418 B2 JP3401418 B2 JP 3401418B2 JP 29257697 A JP29257697 A JP 29257697A JP 29257697 A JP29257697 A JP 29257697A JP 3401418 B2 JP3401418 B2 JP 3401418B2
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啓光 佐々木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、ズームレンズ鏡筒の直進案内機
構に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】回転繰出式のズームレンズ
鏡筒では、径の異なる一対の鏡筒部材を、相対回転させ
ずに軸線方向(光軸と平行な方向)に相対移動可能に係
合させるための直進案内機構が設けられる。このような
直進案内機構は、一対の鏡筒部材の対向する周面の一方
と他方に形成した、半径方向へ所定の深さの直進案内溝
とこの直進案内溝に係合する径方向突起(以下、直進案
内突起)から構成される。また、ズームレンズ鏡筒の焦
点距離検出機構は、コード板とブラシから構成される
が、特にコード板が、直進案内溝を備えた鏡筒部材の周
面に貼設される場合がある。
【0003】図7に、このような直進案内機構とコード
板を備えた鏡筒の一例を示す。大径筒100は、内周面
側に軸線方向(図7の紙面に直交する方向)へ向けて直
進案内溝101が形成されており、直進案内溝101と
反対側の外周面側にはFPC基板(フレキシブル基板)
からなるコード板102が設けられる。大径筒100の
外周面には、コード板102の厚みに対応する深さのコ
ード板収納溝103が周方向に向けて形成されており、
コード板102は、このコード板収納溝103に貼設さ
れている。大径筒100の表裏に位置するコード板収納
溝103と直進案内溝101は、互いに一部の周方向位
置が一致している。直進案内溝101は、断面が略矩形
で一定の深さを有しており、この直進案内溝101に対
して、大径筒100の内方に位置する小径筒105の外
周面に突設した直進案内突起106が係合している。互
いに係合する直進案内溝101と直進案内突起106に
より、大径筒100と小径筒105は、相対回転せずに
軸線方向に相対移動することができる。なお、図7にお
いては、大径筒100と小径筒105のいずれも一部の
みを示しているが、直進案内溝101と直進案内突起1
06は、それぞれが周方向に位置を対応させて複数が設
けられている。
【0004】大径筒100では、コード板収納溝103
と直進案内溝101の間に一定の肉厚が必要とされる。
コード板収納溝103の底面と直進案内溝101の底面
の間があまり薄肉であるとコード板102に対する支持
強度が不足し、ブラシとの摺動によってコード板102
が歪んだりするおそれがあるからである。一方で、直進
案内溝101と直進案内突起106で確実に直進案内す
るには、半径方向に所定の係合量が必要であるから、直
進案内溝101の深さは一定以上としなければならな
い。すなわち、このように表裏に直進案内溝とコード板
を有する鏡筒部材は肉厚にならざるを得ない。鏡筒部材
が肉厚になると、ズームレンズ鏡筒が大型で重くなるの
で好ましくない。なお図7では、大径筒100に、コー
ド板102を収納するためのコード板収納溝103が形
成されているが、このような収納溝を設けずに、コード
板を筒状部材の周面に直接に貼設する場合でも、筒状部
材の薄肉化とコード板に対する支持強度の確保との両立
が難しいという問題点は同じである。
【0005】
【発明の目的】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされ
たものであり、少なくとも一部の周方向位置が一致する
直進案内溝とコード板を表裏に有する鏡筒部材の肉厚を
抑え、ズームレンズ鏡筒の小型化に寄与する直進案内機
構を得ることを目的とする。
【0006】
【発明の概要】本発明は、外周面に焦点距離検出用のコ
ード板が配設され、内周面に軸線と平行な有底の直進案
内溝を有する第一の筒状部材と、外周面に上記直進案内
溝に嵌まる直進案内突起を有する第二の筒状部材とを有
するズームレンズ鏡筒の直進案内機構において、第一の
筒状部材の表裏に位置するコード板と直進案内溝とは、
少なくとも一部の周方向位置が一致しており、この直進
案内溝の底部は、その溝幅方向の中央部に、両側の溝深
部より高く直進案内溝の延設方向に一様の略台形断面形
状の中実の凸部を有することを特徴としている。
【0007】直進案内突起は、直進案内溝の凸部に係合
可能な略台形状の凹部と、該凹部を挟んで位置し直進案
内溝の溝深部に係合する一対の突出部とを有することが
望ましい
【0008】コード板は、第一の筒状部材の外周面の周
方向に長いことが好ましい。
【0009】第一の筒状部材の外周面には、コード板が
配設される位置に該コード板の収納溝が形成されている
ことが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】ズームレンズ鏡筒10は、図示し
ないコンパクトカメラのカメラボディに取り付けられる
もので、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2及び第3
レンズ群L3の相対的間隔と、各レンズ群のフィルム面
からの距離とを変化させることによりズーミングを行
い、さらに第2レンズ群L2を光軸Oと平行な方向に動
かすことでフォーカシングを行う。本発明に係る直進案
内機構を説明する前に、図1から図4を参照してズーム
レンズ鏡筒10の全体的な構成及び動作を説明する。
【0011】カメラボディ内部にはフィルムへの露光領
域を決定する開口11aを有するアパーチャ板11が固
定され、このアパーチャ板11の前部に固定鏡筒13が
固定されている。固定鏡筒13の内周面には、雌ヘリコ
イド14が形成されており、固定鏡筒13の内周面に
は、光軸Oと平行な3本の直進案内溝15が形成されて
いる。
【0012】固定鏡筒13には光軸Oと平行な方向へ切
欠部13a(図4)が形成されていて、この切欠部13
aにズームギヤ16が取り付けられる。ズームギヤ16
は、光軸Oと略平行な軸線を中心として回動可能に支持
され、そのピニオン部の歯面が上記の切欠部13aから
固定鏡筒13の内側に突出されている。カメラボディ内
にはズームモータMが設置されており、このズームモー
タMの駆動軸の回転は、図示しない減速ギヤ列を介して
ズームギヤ16に伝達される。
【0013】固定鏡筒13の雌ヘリコイド14には、第
1外筒17の外周面の後端付近に形成された雄ヘリコイ
ド18が螺合されている。光軸Oと平行な方向への雄ヘ
リコイド18の幅は、第1外筒17の最大繰出時に外観
に露出しない程度に形成されている。この第1外筒17
にはさらに、雄ヘリコイド18が形成された同一周面上
に、雄ヘリコイド18と平行な複数の外周ギヤ部19が
設けられている。それぞれの外周ギヤ部19の歯は光軸
Oと平行な方向に形成されており、これに上記ズームギ
ヤ16が噛合している。さらに、第1外筒17の内周面
には、光軸Oと平行な方向に3本の回転伝達溝17aが
形成されている。
【0014】第1外筒17の内部には、第1直進案内環
20が配設されている。この第1直進案内環20と第1
外筒17は、互いに後端部が相対回転可能に結合されて
おり、また光軸Oと平行な方向には相対移動しないよう
になっている。第1直進案内環20の後端付近の外周面
には、周方向に所定間隔で、3つ(図4には2つのみが
示されている)の直進案内突起24が半径方向外方へ突
出している。それぞれの直進案内突起24は、固定鏡筒
13の内周面に形成した光軸Oと平行な3本の直進案内
溝15に摺動可能に係合し、これにより直進案内環20
は、固定鏡筒13に対して直進案内されている。
【0015】以上の第1外筒17と第1直進案内環20
がズームレンズ鏡筒10の第1繰出段部を構成する。こ
の第1繰出段部は、ズームモータMによってズームギヤ
16が所定のレンズ繰出方向に回転されると、外周ギヤ
部19を介して第1外筒17が回転され、雌ヘリコイド
14と雄ヘリコイド18の関係によって固定鏡筒13か
ら第1外筒17が回転しながら繰り出される。同時に、
第1外筒17と周方向に相対回転可能に支持された第1
直進案内環20が、固定鏡筒13に対して直進案内され
ながら第1外筒17と共に光軸Oと平行な方向に移動す
る。
【0016】第1直進案内環20の内周面には、上記雌
ヘリコイド14と同方向の雌ヘリコイド27が形成され
ている。第1直進案内環20の内周面にはさらに、周方
向に所定の間隔で、3本の直進案内溝28が光軸Oと平
行な方向に形成されている。この直進案内溝28の構造
に関しては後述する。
【0017】第1直進案内環20の内部には、雌ヘリコ
イド27に螺合する雄ヘリコイド29を外周面に有する
駆動カム環30が配設される。雄ヘリコイド29は、こ
の駆動カム環30の外周面全体に形成されている。ま
た、駆動カム環30の内周面全体には、雄ヘリコイド2
9と逆傾斜方向の雌ヘリコイド31が形成されている。
【0018】駆動カム環30の内部には、第2直進案内
環33が配設されている。この第2直進案内環33と駆
動カム環30は、互いに後端部が相対回転可能に結合さ
れており、また光軸Oと平行な方向には相対移動しない
ようになっている。
【0019】また、第2直進案内環33の後端付近の外
周面には、周方向に所定間隔で、3つの(図4には2つ
のみが示されている)直進案内突起36が半径方向外方
へ突設されている。各直進案内突起36は、第1直進案
内環20の内周面に形成した上記3本の直進案内溝28
にそれぞれ摺動可能に係合している。これにより第2直
進案内環33は、第1直進案内環20を介して固定鏡筒
13に対して直進案内されている。この直進案内突起3
6については後述する。
【0020】第2外筒40は、第1外筒17と第1直進
案内環20の間に位置しており、外周面の後端付近に設
けた3つ(図4には1つのみを示す)の回転伝達突起4
1を、第1外筒17の内周面において光軸Oと平行に形
成した3本の回転伝達溝17aに、摺動可能に係合させ
ている。従って、第2外筒40は、第1外筒17に対し
ては、相対回転せず、かつ光軸Oと平行な方向には相対
移動自在に案内されている。
【0021】駆動カム環30の前端面には、該駆動カム
環30の半径方向に一定の厚みを有するリブ37が突設
されている。このリブ37には、3箇所の切欠部38が
形成されている。第2外筒40は、内周面の前端側に、
上記切欠部38に嵌合可能な3つの係合突起39が、半
径方向内方に向けて突設されている。この切欠部38と
係合突起39を係合させ、さらに化粧リング42を嵌め
て両者を抜け止めさせることによって、駆動カム環30
と第2外筒40は、光軸Oを中心とする相対回転も、光
軸Oと平行な方向への相対移動も行わないように一体化
される。
【0022】つまり、第1外筒17の繰出回転に伴って
第2外筒40が回転されると、駆動カム環30も一体に
回転される。この回転動作を受け、第2外筒40と一体
化された駆動カム環30は、上記雌ヘリコイド27と雄
ヘリコイド29の関係により第1段部を構成する第1直
進案内環20から繰り出される。
【0023】以上の駆動カム環30、第2直進案内環3
3及び第2外筒40が、ズームレンズ鏡筒10の第2繰
出段部を構成する。第1繰出段部を構成する第1外筒1
7が回転して固定鏡筒13より繰り出されると、回転伝
達溝17aと回転伝達突起41の関係によって、第1外
筒17に連動して第2外筒40が回転される。第2外筒
40の回転を受ける駆動カム環30は、雌ヘリコイド2
7と雄ヘリコイド29の関係により、固定鏡筒13に対
しては第1外筒17の回転方向と同方向に回転しなが
ら、第2外筒40と共に第1直進案内環20から繰り出
される。同時に、第2直進案内環33は、駆動カム環3
0と相対回転可能に結合されているため、直進案内突起
36と直進案内溝28の関係によって第1直進案内環2
0に直進案内されつつ、駆動カム環30と共に光軸Oと
平行な方向に移動する。
【0024】駆動カム環30の内側には、第3外筒45
が配設されている。第3外筒45の内側には、前述の第
2直進案内環33が位置している。第2直進案内環33
の外周面には、光軸Oと平行に複数のガイドレール33
aが形成されている。一方、第3外筒45の内周面に
は、上記ガイドレール33aに係合する複数のガイドレ
ール45a(図4には1本のみを示す)が形成されてい
る。第3外筒45に設けたガイドレール45aは、それ
ぞれが第2直進案内環33に設けたガイドレール33a
に摺動可能に係合し、これらを係合させることによっ
て、第3外筒45は、第2直進案内環33に対して光軸
Oと平行な方向に相対移動可能に直進案内される。
【0025】第3外筒45の後部外周面には、駆動カム
環30の内周面に設けた雌ヘリコイド31と螺合する、
雄ヘリコイド46が形成されている。駆動カム環30が
繰出回転を行うと第3外筒45に回転力が加えられる
が、第3外筒45は第2直進案内環33によって直進案
内されている。そのため第3外筒45は、駆動カム環3
0の繰出回転時にはこれと一体に回転せず、雄ヘリコイ
ド46と雌ヘリコイド31の関係によって、固定鏡筒1
3に対して光軸Oと平行な方向に直進しつつ駆動カム環
30から繰り出される。つまり、第3外筒45は、レン
ズ鏡筒の第3繰出段部を構成しており、雄ヘリコイド4
6の光軸Oと平行な方向の幅は、第3外筒45の最大繰
出時に外観に露出しない程度に設定されている。
【0026】第3外筒45の内部には1群レンズ枠47
が固定されており、この1群レンズ枠47に第1レンズ
群L1が保持されている。
【0027】第2直進案内環33の周面には、光軸Oと
平行に、第2レンズ群L2を案内するための3本の2群
案内スリット50aと、第3レンズ群L3を案内するた
めの3本の3群案内スリット50bが、周方向に交互に
形成されている。
【0028】第2レンズ群L2は、2群ユニット48を
構成する2群レンズ枠48aに保持され、第3レンズ群
L3は、3群支持リング49内に支持された3群レンズ
枠49aに保持されている。2群ユニット48は外周面
に3つのスライド板51を有し、この3つのスライド板
51が、光軸Oと平行な方向の3本の2群案内スリット
50aにスライド自在に案内されている。同様に、3群
支持リング49は外周面に3つのスライド板52を有
し、このスライド板52が、光軸Oと平行な方向の3本
の3群案内スリット50bにスライド自在に案内されて
いる。従って、2群ユニット48(2群レンズ枠48
a)と3群支持リング49(3群レンズ枠49a)は、
それぞれ独立して第2直進案内環33内を光軸と平行に
スライドすることが可能である。なお、2群ユニット4
8と3群支持リング49の間には、バックラッシュ除去
用の圧縮ばね56が配されていて、2群ユニット48は
前方に、3群支持リング49は後方にそれぞれ移動付勢
されている。
【0029】2群ユニット48と3群支持リング49
は、ズームレンズ鏡筒10の繰出動作に伴って、光軸O
と平行な方向に所定の動作を行う。具体的には、2群ユ
ニット48のスライド板51と3群支持リング49のス
ライド板52には、それぞれ半径方向にガイドピン5
8、59が突設されている。駆動カム環30の内周面に
は、ガイドピン58、59に対応する所定形状のカム溝
(不図示)が形成されており、各カム溝にガイドピン5
8、59が摺動可能に嵌まっている。ガイドピン58を
案内するカム溝と、ガイドピン59を案内するカム溝
は、互いに非線形の斜行形状をなしている。よって、駆
動カム環30と第2直進案内環33が相対回転すると、
ガイドピン58及びガイドピン59を介して、第2レン
ズ群L2と第3レンズ群L3はそれぞれ光軸Oと平行な
方向へ所定の相対移動を行う。
【0030】また、2群ユニット48は、シャッタブロ
ック53を有している。シャッタブロック53は、その
軸部に雌ねじ53aを有し、この雌ねじ53aに、上記
2群レンズ枠48aの雄ねじ48bが螺合されている。
シャッタブロック53はフォーカシングモータを備えて
おり、測距装置からの被写体距離信号及びズーミングに
よる焦点距離信号に基づき、2群ユニット48を、雌ね
じ53aと雄ねじ48bに従って回転させて第2レンズ
群L2を光軸Oと平行な方向に移動させてフォーカシン
グを行う。また、シャッタブロック53は、被写体輝度
信号に応じて開閉される絞り兼用のシャッタブレード5
5を有している。このシャッタブロック53には、FP
C基板(フレキシブルプリント基板)60を介して、フ
ォーカシング動作と、シャッタ開閉動作のための駆動信
号が送られる。
【0031】ズームレンズ鏡筒10は、第1繰出段部に
焦点距離検出機構(エンコーダ)を備えている。この焦
点距離検出機構は、第1直進案内環20外周面の周方向
に貼設されたコード板80と、このコード板80に接触
する状態で第1外筒17の雄ヘリコイド18に埋設した
ブラシ70を備えている。ズーミングに伴って第1外筒
17と第1直進案内環20が相対回転されると、ブラシ
70とコード板80が摺動されて焦点距離情報が検出さ
れる。
【0032】第1直進案内環20の外周面には、コード
板80の厚みに対応する深さのコード板収納溝66が周
方向に向けて形成されており、コード板80は、このコ
ード板収納溝66内に貼設することで、第1直進案内環
20の外周面と略均一な面となる。コード板収納溝66
と上記3本の直進案内溝28とは、第1直進案内環20
の表裏に位置していて、互いに一部の周方向位置が一致
している。
【0033】FPC基板60は、上記シャッタブロック
53に接続するシャッタ用基板60aと、上記コード板
80に接続するコード板用基板60bとからなってお
り、それぞれの基板は、ズームレンズ鏡筒10の伸縮に
対応可能な一定長を有している。このFPC基板60の
他端は、カメラボディ内のCPU(不図示)に接続され
ている。
【0034】以上のズームレンズ鏡筒10は、次のよう
に動作する。図1の収納状態あるいは図2のワイド端か
らズームモータMが繰出方向に駆動されると、固定鏡筒
13から第1外筒17が回転して繰り出され、第1直進
案内環20は、固定鏡筒13に直進案内されながら第1
外筒17と共に前方へ移動する。すると、第2外筒40
と共に駆動カム環30が第1外筒17の回転方向と同方
向に回転しながら、第1直進案内環20から繰り出され
る。これと同時に、第2直進案内環33が駆動カム環3
0と共に光軸Oと平行な方向に直進移動する。駆動カム
環30が回転繰出を行うと、カム溝とガイドピン58、
59の関係によって、第2レンズ群L2及び第3レンズ
群L3が第2繰出段部内で相対移動しつつ、全体として
光軸前方に移動される。さらに、第2直進案内環33に
直進案内された第3外筒45が、駆動カム環30の回転
を受けて光軸前方に移動し、第1レンズ群L1は、第2
レンズ群L2及び第3レンズ群L3に対して前方へ相対
移動される。図3のテレ端からズームモータMを収納方
向に駆動させると、ズームレンズ鏡筒10は上記と逆の
動作を行う。このように、3段の繰出部からなるズーム
レンズ鏡筒10は、第1レンズ群L1、第2レンズ群L
2及び第3レンズ群L3のフィルム面に対する距離変化
と、各レンズ群の相対的接離移動との複合動作によりズ
ーミングを行い、さらに第2レンズ群L2を光軸Oと平
行な方向に変位させることでフォーカシングを行う。
【0035】次に、図5及び図6を参照して、上記直進
案内溝28と直進案内突起36で構成されている直進案
内機構について説明する。なお、3つの直進案内溝28
と直進案内突起36はそれぞれ同じものであるから、一
組の直進案内溝28と直進案内突起36を代表して説明
する。
【0036】前述した通り、直進案内溝28は、雌ヘリ
コイド27が形成された第1直進案内環20の内周面の
一部を光軸と平行な方向に切除して形成されている。直
進案内溝28は、第1直進案内環20の内周面から半径
方向外方に向けて切り込まれた一対の平行な対向壁71
a、71bを備えている。
【0037】さらに、図6に明らかなように、直進案内
溝28の底部には、上記コード板収納溝66とは反対方
、すなわち直進案内溝28の開口部側に向けて突出す
る中実の中高部(凸部)90が形成されている。この中
高部90は、略台形状の断面を有しており、次のように
構成されている。直進案内溝28の一対の対向壁71
a、71bの端部は、該対向壁71a、71bに略直交
する一対の底面(溝深部)72a、72bに連続してい
る。この一対の底面72a、72bからは、直進案内溝
28の半径方向の開口方向(光軸Oに近づく方向)へ徐
々に互いの幅を狭くするように傾斜する一対の傾斜側面
73a、73bが形成され、さらに一対の傾斜側面73
a、73bに挟まれて、上記底面72a、72bと略平
行な頂面74が形成されている。この一対の傾斜側面7
3a、73bと、頂面74に囲まれる凸状部が中高部9
0となっている。中高部90は、直進案内溝28の略全
体に亘って、軸線方向(光軸と平行な方向)に一様断面
形状をなしている。
【0038】直進案内突起36は、上記の中高部90を
有する直進案内溝28に係合するように形成されてい
る。つまり、直進案内突起36の一対の側壁75a、7
5bの間の幅は、上記一対の対向壁71a、71bの間
に摺動可能に嵌まるサイズに形成されており、直進案内
突起36の半径方向外方の先端部は、上記の中高部90
に対応させて形成した台形状の凹部91と、この凹部9
1の両側に位置し直進案内溝28の一対の底面72a、
72b部分に対し係合可能な両側突出部76a、76b
を有している。凹部91は、両側突出部76a、76
bから半径方向内方に向けて徐々に幅を狭くするように
傾斜させて切り込まれた一対の傾斜面77a、77b
と、該一対の傾斜面77a、77bに挟まれた底面78
とを有している。
【0039】以上の直進案内突起36と直進案内溝28
を嵌合させると、直進案内溝28の一対の対向壁71
a、71bの間隔は、直進案内突起36の周方向長さ
(一対の側壁75a、75b間隔)に対応し、中高部
90と凹部91、及びその両側に位置する底面(溝深
部)72a、72bと両側突出部76a、76bの形状
それぞれ対応するため、第1直進案内環20に対して
第2直進案内環33は、光軸と平行な方向へ安定して直
進案内される。そして、図6と図7の比較から明らかな
通り、直進案内機構の半径方向の係合量は略同じである
にもかかわらず、本実施形態における直進案内溝28の
底面72a、72bは、図7の直進案内溝100の底面
部よりも、コード板収納溝66の底面に近く位置してい
る。つまり、第1直進案内環20は、全体として薄肉に
形成されている。しかし、直進案内溝28の底部には中
高部90が設けられているために、直進案内溝28とコ
ード板収納溝66の間には一定の肉厚が確保されてい
る。よって、コード板80を支持するコード板収納溝6
6には一定の強度が確保され、ブラシ70が摺接しても
コード板80に歪み等を生じさせることなく、正確に焦
点距離検出を行うことができる。前述した通り、この直
進案内機構は、直進案内突起36と直進案内溝28の半
径方向への係合量を減らすものではないので、直進案内
機能が損なわれることはない。
【0040】本発明は上記実施形態に限定されるもので
はない。例えば、コード板が設けられる筒状部材は、コ
ード板収納溝を有さず、コード板を該筒状部材の周面に
直接貼付するタイプであってもよく、直進案内溝の底部
に中高部を設けることによって、コード板に対する支持
強度を向上させることができる。また、コード板(コー
ド板収納溝)は、少なくとも一部の周方向位置が直進案
内溝と一致するのであれば、周方向に長いタイプでな
く、鏡筒部材の軸線方向に長いタイプとすることもでき
る。
【0041】
【0042】
【発明の効果】以上のように、直進案内溝の底部を、少
なくともコード板と周方向位置が一致する部分におい
て、その延長方向の両側部より中央部が高い中高形状と
することにより、表裏に直進案内溝とコード板を有する
鏡筒部材の肉厚を薄くしても、コード板の支持強度と、
直進案内溝及び直進案内突起による直進案内性のいずれ
も損なわないズームレンズ鏡筒の直進案内機構を得るこ
とができる。よって、ズームレンズ鏡筒の小型化に寄与
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直進案内機構を適用したズームレンズ
鏡筒の一実施形態の収納状態における側断面図である。
【図2】図1のズームレンズ鏡筒のワイド端における側
断面図である。
【図3】図1のズームレンズ鏡筒のテレ端における側断
面図である。
【図4】ズームレンズ鏡筒の分解斜視図である。
【図5】第1直進案内環と第2直進案内環を拡大して示
す斜視図である。
【図6】本実施形態における直進案内溝と直進案内突起
の係合状態の断面図である。
【図7】従来の直進案内溝と直進案内突起の係合状態の
断面図である。
【符号の説明】
O 光軸 10 ズームレンズ鏡筒 13 固定鏡筒 17 第1外筒 20 第1直進案内環 28 直進案内溝 30 駆動カム環 33 第2直進案内環 36 直進案内突起 40 第2外筒 45 第3外筒 60 FPC基板 66 コード板収納溝 70 ブラシ 80 コード板 90 中高部 91 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−160594(JP,A) 実開 平4−42612(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 - 7/16 G03B 17/02 - 17/17

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に焦点距離検出用のコード板が配
    設され、内周面に軸線と平行な有底の直進案内溝を有す
    る第一の筒状部材と; 外周面に上記直進案内溝に嵌まる直進案内突起を有する
    第二の筒状部材と; を有するズームレンズ鏡筒の直進案内機構において、 第一の筒状部材の表裏に位置するコード板と直進案内溝
    とは、少なくとも一部の周方向位置が一致しており、 上記直進案内溝の底部は、その溝幅方向の中央部に、両
    側の溝深部より高く直進案内溝の延設方向に一様の略台
    形断面形状の中実の凸部を有することを特徴とするズー
    ムレンズ鏡筒の直進案内機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の直進案内機構において、
    上記直進案内突起は、上記直進案内溝の凸部に係合可能
    な略台形状の凹部と、該凹部を挟んで位置し上記直進案
    内溝の溝深部に係合する一対の突出部とを有するズーム
    レンズ鏡筒の直進案内機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の直進案内機構に
    おいて、上記コード板は、第一の筒状部材の外周面の周
    方向に長いズームレンズ鏡筒の直進案内機構。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    直進案内機構において、上記第一の筒状部材の外周面に
    は、コード板が配設される位置に該コード板の収納溝が
    形成されているズームレンズ鏡筒の直進案内機構。
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