JP2510196Y2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

レンズ駆動装置

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JP2510196Y2
JP2510196Y2 JP8360690U JP8360690U JP2510196Y2 JP 2510196 Y2 JP2510196 Y2 JP 2510196Y2 JP 8360690 U JP8360690 U JP 8360690U JP 8360690 U JP8360690 U JP 8360690U JP 2510196 Y2 JP2510196 Y2 JP 2510196Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はレンズ駆動装置に関し、特に撮影光束に対し
て露出し光軸方向に延在した溝部を有する鏡筒を含むレ
ンズ駆動装置に関するものである。
(従来の技術) この種のレンズ駆動装置としては、例えば、光軸を中
心に回転可能であり光軸方向に延在した直進溝を内周面
に有する回転筒と、この回転筒の内周側で光軸を中心と
して回転可能に嵌合し、前記直進溝に係合する係合部材
を有するカム筒とを含み、回転筒の回転に伴い前記係合
部材を介してカム筒を回転させるものがある。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、前記直進溝は前記回転筒の内周面で鏡
筒内に入射する撮影光束に対して露出して形成されてい
るために、撮影光束の溝部での反射光がアパーチャ内に
入射してしまいフィルム露光に悪影響を及ぼすといった
問題を生じていた。
一般に鏡筒内部での撮影光束の反射を抑制する手段と
しては遮光線が知られているが、上述した溝部にただ単
に遮光線を施すだけでは以下のような問題を生じてしま
う。
それは、溝部に回転筒の内周面から限られた深さで
しか形成することができないために、この直進溝に遮光
線を施すと、直進溝と係合部材との係合量を少なくして
しまう。この係合量を多くするために前記直進溝の深
さを多くとれば回転筒の肉厚が大きくなり鏡筒を大型化
せざるを得ないといった問題である。
本考案は上述の課題に鑑みてなされたものであり、鏡
筒自身を大型化することなく、鏡筒内に入射した撮影光
束の溝部での反射光がアパーチャ内に入射することを抑
制しつつ溝部と係合部材との係合量を確保したレンズ駆
動装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は上述の課題を解決するために、撮影光束に対
して露出し光軸方向に延在した溝部(2c)を有する第1
の鏡筒(2)と、該第1の鏡筒に嵌合可能であり該溝部
に係合する係合部材(12)を有する第2の鏡筒(7)と
を含むレンズ鏡筒において、前記溝部(2c)は、その両
側壁(2f)のそれぞれから所定量の間隙(2g)を以て前
記溝部の底部(2e)中央から突出されると共に前記底部
(2e)からの高さを前記溝部の深さよりも小さく形成さ
れた突起部(2c1)を有し、該突起部(2c1)は、前記第
1の鏡筒(2)の円周方向に沿って延在され光軸方向に
沿って複数配列されており、前記係合部材(12)は、光
軸方向から見た形状が前記両間隙(2g)に係合するよう
なフォーク形状を成している。
(作用) 本考案のレンズ駆動装置によれば、前記溝部は、その
両側壁(2f)のそれぞれから所定量の間隙(2g)を以て
前記溝部の底部(2e)中央から突出されると共に前記底
部(2e)からの高さを前記溝部の深さよりも小さく形成
された突起部(2c1)を有し、該突起部(2c1)は、前記
第1の鏡筒(2)の円周方向に沿って延在され光軸方向
に沿って複数配列されており、前記係合部材(12)は、
光軸方向から見た形状が前記両間隙(2g)に係合するよ
うなフォーク形状を成しているので、溝部と係合部材
(12)との係合量を少なくすることなく、また係合量を
確保するために第1の鏡筒の肉厚を大きくすることもな
い。
したがって、鏡筒全体を大型化することなく、第1の
鏡筒(6)内に入射したさまえい光束の溝部での反射光
がアパーチャ内に入射することを抑制しつつ溝部(2c)
と係合部材(12b)との係合量を確保したレンズ駆動装
置を提供することができる。
F.実施例 本考案の実施例を第1〜4図により説明する。
第1図は本考案の実施例の前ボディ及びレンズ駆動機
構を示した斜視図、第2図は同じくカメラのレンズの光
軸を含む縦断面図及び第3図は同じく、第2図IIa−IIb
で、即ち該レンズ駆動機構を後群ガイドピンを含む後群
レンズ室で切断して光軸方向後方から見た断面図、第4
図(a)はレンズを繰り出して望遠撮影状態にあるカメ
ラのレンズの光軸を含む縦断面図、第4図(b)は第4
図(a)におけるA部拡大図である。
鏡筒(6)は内ヘリコイド(2)の内側に収納され、
該鏡筒(6)の外周部に形成されたヘリコイド(6a)は
該内ヘリコイド(2)の内周部に形成されたヘリコイド
(2b)と噛合している。
又鏡筒(6)の前部内側には前群レンズ室(31)及び
前部外側にはシャッター(不図示)が収められている。
後群カム環(7)は、鏡筒(6)の内側で且つ後群直
進ガイド筒(8)の外側の空間に回転可能に設置されて
いる。後群カム環(7)には、周方向斜めに向かうカム
溝(7b)が3本環部に形成され、後端平面部には長穴
(7a)が2箇所穿設されている。この長穴(7a)はクラ
ッチ(12)が該平面部に接合する際、クラッチ(12)に
設けられた2個の丸凸部(12a)が移動可能に埋入する
為の案内部を形成している。
後群カム環(7)にはクラッチ(12)がクラッチ抑え
ビス(13)により螺合されており、該クラッチ(12)は
クラッチ抑えビス(13)を緩める事により該後群カム環
(7)の長穴(7a)の範囲において固定位置の変更が可
能になっている。
クラッチ(12)は内ヘリコイド(2)に設けられた直
進溝(2c)において内ヘリコイド(2)と摺動可能に嵌
合している。クラッチ(12)は第3図に示すようにクラ
ッチ爪(12b)の中央部が凹部(12c)となり、両側に突
起部を有している。この中央の凹部(12c)が直進溝(2
c)の中央部に延伸する突起部(2c1)に、又クラッチ爪
(12b)の両突起部が内ヘリコイド(2)の直進溝(2
c)の両側の底部に相対している。クラッチ爪(12b)の
中央に凹部を設けることにより直進溝(2c)に遮光線を
刻設しても、内ヘリコイド(2)の直進溝(2c)部分の
肉厚が薄くならず強度の保持が可能である。
後群直進ガイド筒(8)には、直進溝(8a)が円周を
3分する位置に3本形成されている。又、外周中央部に
は直進キー(17)に摺接する平滑な滑り面(不図示)が
光軸と平行に形成され、滑り面の円周方向左右両側に少
し突出した帯状部(不図示)が同じく光軸と平行に各1
本形成される。又後群直進ガイド筒(8)は、鏡筒
(6)に対し直進ガイド筒抑えビス(23)により螺定さ
れ一体になっている。
後群レンズ室(10)の内側には、レンズ(10a)及び
レンズ(10b)が収納固定され、その外周には3本の後
群ガイドピン(11)が円周を3分する位置に半径方向に
向かい植設されている。該3本の後群ガイドピン(11)
は各々後群カム環(7)に設けられたカム溝(7b)及び
後群直進ガイド筒(8)に設けられた直進溝(8a)に挿
通しカムフォロアとなっている。
後群ガタ取りバネ(9)は各後群ガイドピン(11)を
カム溝(7b)の各壁後方側に押圧し、光軸方向に対する
後群レンズ室(10)のがたつきを防止している。
内ヘリコイド(2)は円筒状をなし、前ボディ(1)
に設けられた円筒状空孔の内側に収納され、その外周に
突起した環状堤部(2a)において、内ヘリコイド抑えビ
ス穴(3a)を挿通する内ヘリコイド抑えビス(4)によ
り螺着される内ヘリコイド抑え(3)により該前ボディ
(1)に回転可能に挾持されている。
内ヘリコイド(2)の内周にはヘリコイド(2b)及び
光軸方向に直進溝(2c)が刻設され、又ヘリコイド(2
b)及び直進溝(2c)には遮光線が刻設されている。
遮光線については後に詳く述べる。
ヘリコイド(2b)の雌ヘリコイド螺子の山部には突起
状遮光線が形成されている。
直進溝(2c)は、両側面(2e)のそれぞれから所定量
の間隙(2g)を以て底部中央に形成された光軸方向に沿
って配列する複数の突起部(2c1)を有し、光軸に対し
て垂直な断面は第3図に示すように、底部(2f)に対し
中央部が高く凸状をなしている。凸状の頂部は平面状又
は曲面状である。遮光線は凸状の部分に、円周に沿って
刻設されている。遮光線は第4図(b)のA部拡大図及
び第4図(c)の拡大斜視図に示すように鋸歯状の形状
をなし、入射側に急にフィルム面側に緩く傾斜する傾斜
面(2d)を有し、入射光がアパーチュァ側に反射し難い
ようになっている。なお光軸に対してほぼ平行面を形成
する底部(2f)での反射光については、その底部(2f)
の露出面積が小さいために、フイルム露光にさほど悪影
響を及ぼす程のものではない。刻設の深さは突起部(2c
1)の高さに止め、内ヘリコイド(2)の直進溝(2c)
部分の肉厚が過度に薄くならないようにしてある。直進
溝(2c)の側壁(2e)の深さは中央の突起部が設けられ
ても浅くならず、従ってクラッチ(12)と係合する長さ
は短くなることはない。尚第4図に示すように、鏡筒部
が最も前進した望遠撮影状態においては、内ヘリコイド
(2)の内周は入射光に対し長く鏡筒部内に暴露されて
いる。尚直進溝(2c)は摺動部であり通常の反射防止用
の塗装はできない。
内ヘリコイド(2)の外周にはエンコーダを形成する
エンコーダFPC(5)が、電気的接点であるエンコーダ
パタン(不図示)を外側に向けて貼付けられている。前
ボディ(1)にはエンコーダブラシ(18)がエンコーダ
ブラシ抑えビス(19)によつて螺着固定されており、該
エンコーダブラシ(18)の各ブラシ毛の先端の接点(18
a)は前ボディ(1)の下部の切欠部を通して内ヘリコ
イド(2)に貼付けられたエンコーダFPC(5)に接触
する様に固定されている。
直進キー(17)は、両側が互いに平行な平面を有し偏
平な細長いほぼ板状の形状をなし、その一端の上行部に
おいて後ボディ(38)に直進キー抑えビス(16)により
螺合固定されており、後群カム環(7)と後群直進ガイ
ド筒(8)との間を後ボディ(38)より、光軸に沿って
平行前方に向かって延在する案内部材である。直進キー
(17)は、後群直進ガイド筒(8)上面の平滑面上に在
り、該後群直進ガイド筒(8)に付設された1対のコロ
の間に光軸に沿って可動に挟在している。
コロ(14)は円錐面を側面に有する形状をなし、1対
のコロ(14)は後群直進ガイド筒(8)の2本の帯状部
に各1個穿設されたコロビス穴(8b)に円錐の軸を中心
にした自由な回転可能にコロビス(15)によりそれぞれ
螺設されている。
1対のコロ(14)は、直進キー(17)の平行な両側の
平面に対しそれぞれ線接触するようになっている。
次に、遮光線について説明する。
遮光線は、直進溝(2c)に、内ヘリコイド(2)の円
周方向に沿って、設置された、 イ 撮影光の入射する側に対向して、直線溝(2c)に入
射して反射した光からアパーチュァ(32)を遮蔽するの
に充分な高さを有する障壁、 ロ 撮影光の入射する側に対向して、直線溝(2c)に入
射して反射した光を、アパーチュァ(32)に入射させな
いために充分な大きさの傾斜角を有する傾斜面、 及び ハ アパーチュァ(32)側に対向して、直線溝(2c)に
入射して反射した光を、アパーチュァ(32)に入射させ
ないために充分な大きさの傾斜角を有する角度に傾斜し
た傾斜面により形成された線条をいう。
傾斜面の傾斜角の範囲又は遮蔽する障壁の高さの範囲
について説明する。
第5図、第6図及び第7図は、撮影画角外から光線A
が直線溝(2c)の点Bに入射するときの、反射光とアパ
ーチュァ(39)の関係を示す図である。今 θ:直線溝(2c)の点Bに対し、撮影画角外から入射す
る光線Aの光軸に対する角度 L :点Bからアパーチュァ(39)面までの光軸方向の距
離 Hh:光線Aと光軸のなす面における、直線溝(2c)から
アパーチュァ(39)までの光軸垂直方向の距離の最大値 Hl:光線Aと光軸のなす面における、直線溝(2c)から
アパーチュァ(39)までの光軸垂直方向の距離の最小値 a :直線溝(2c)の点Bより点Fにある障壁(G)まで
の光軸方向の距離 b :直線溝(2c)の点Bのある面から障壁(G)の頂部
までの光軸垂直方向の距離 とすると、 イ 一般に、直線溝(2c)の点Bよりa離れた点Fに遮
光のために設けた高1bの障壁(G)の、aとbとの関係
が、式(1)を満足すれば第5図により明らかなよう
に、反射光はアパーチュァ(39)に入射しない。
障壁(G)の形状について説明すると、障壁(G)の
断面図を示す第8図(a)及び(b)より明らかなよう
に、式(1)は任意の点Bにおいて成り立たねばならな
いが、β>θのとき等、入射側の他の障壁の射影にある
範囲においては、光が入射しないから成立する必要がな
い。
ロ 直線溝(2c)に遮光のために入射側に傾斜して設け
た傾斜面の傾斜角をαとすると、式(1)の範囲にあれ
ば第6図により明らかなように、反射光はアパーチュァ
(39)に入射しない。
α=90°−θにおいて光線は逆に戻る。
ハ 又、直線溝(2c)に遮光のためにアパーチュァ(3
9)側に傾斜して設けた傾斜面の傾斜角をβとすると、
式(2)の範囲にあれば第7図により明らかなように、
反射光はアパーチュァ(39)に入射しない。
β>θにおいて光線は点Bに入射しない。
以下実施例の動作について説明する。
カメラ本体に設けられたモータ(不図示)は、別に設
けられた焦点検出装置(不図示)からの信号に基ずくレ
ンズ群に対する前進又は後退の命令に従って作動し、該
モータに連結された駆動ギア(不図示)がそれに応じて
回転する。内ヘリコイド(2)の外周に設けられた大ギ
ア(2a)は該駆動ギアと噛合しているから、モータが回
転すると、駆動ギアを介して内ヘリコイド(2)及びそ
の外側に貼付けられたエンコーダFPC(5)が一体とな
って回転する。その時エンコーダFPC(5)の表面に設
けられたエンコーダパターン(不図示)はエンコーダブ
ラシ(18)に付設されたエンコーダブラシ先端部(18
a)の摺動接触により電気的接続し、回路の開閉により
内ヘリコイド(2)の回転角が判る。命令に対応した回
転角だけ回転した時停止信号が発せられて、モータは停
止し且つ連係した各部分の回転も停止する。
鏡筒(6)は内ヘリコイド(2)が回転を開始する
と、ヘリコイド(2b)及びそれと噛合しているヘリコイ
ド(6a)を介し運動を始めるが、後述の如く直進キー
(17)により回転運動は制限された光軸に沿った直進運
動のみをする。
後群カム環(7)は内ヘリコイド(2)が回転する
と、直進溝(2c)に嵌合し後群カム環(7)に螺合して
いるクラッチ(12)を介して、内ヘリコイド(2)と共
に回転する。
後群直進ガイド筒(8)は螺設されている1対のコロ
(14)に挟持されている直進キー(17)により回転が制
限され、直進運動のみ可能である。コロ(14)の側面は
円錐形をなし、後群直進ガイド筒(8)の前進後退の移
動にあたり自由に回転する。又直進キー(17)の側面は
平行な平面をなして回転する両側のコロ(14)に挟持さ
れ、線接触を以て摺接し、該コロ(14)を介して直進案
内する。更に後群直進ガイド筒(8)は鏡筒(6)と後
群直進ガイド筒抑えビス(23)により固定されているか
ら両者は一体に直進運動をする。
後群レンズ室(10)は、後群カム環(7)が回転する
と、カム溝(7b)を挿通する後群ガンドピン(11)を介
して回転運動が伝達されるが、該後群ガンドピン(11)
が同じく挿通する後群直進ガイド筒(8)に設けられた
直進溝(8a)により回転運動は制限され光軸に沿って直
進運動を行う。これは後群直進ガイド筒(8)が直進キ
ー(17)により回転運動が制限されている為である。後
群レンズ室(10)はカム溝(7b)の動きに沿って後群直
進ガイド筒(8)に対し所定の相対的な直進運動を行
い、従って鏡筒(6)と一体に直進運動を行う前群レン
ズに対し後群レンズは所定の間隔に変化し、従ってズー
ミングがおこなわれる。この時後群レンズ室(10)は後
群ガタ取りバネ(9)により、カム溝(7b)の後方側の
壁に常に押圧されており、カム溝(7b)と後群ガイドピ
ン(11)との間の嵌合は充分余裕を持たせてよい。後群
レンズ室(10)が内ヘリコイド(2)の回転により、各
機構を介して直進運動を行い、第4図に示すように鏡筒
部が最も前進した望遠撮影状態においては、内ヘリコイ
ド(2)の内周は入射光に対し長く鏡筒部内に暴露され
る状態になる。
このとき内ヘリコイド(2)の回転は第3図において
左向きに反時計方向であり、直進溝(2c)は第3図にお
いて左部より下部へと移動し、最も後群レンズ室(10)
が前進した状態においては、図中右部に移動している。
そしてカメラの構え位置と被写界の高輝度物体との相
対的位置関係により、直進溝(2c)に強い光線が照射す
る。
しかしながらこのように本実施例により、直線溝(2
c)に遮光線が、障壁、前傾斜面又は後傾斜面により形
成され、望遠位置においても入射光がアパーチュァ側に
反射し難いように刻設されているから、直線溝(2c)に
入射した光が直接反射してアパーチュァに入射すること
が極めて少なくなった。
遮光線は直進溝(2c)の底部中央に形成された光軸方
向に沿って延在する突起部に刻設され、その深さは突起
部の高さに止まり、内ヘリコイド(2)の直進溝(2c)
部分の肉厚が過度に薄くないし、クラッチ(12)のクラ
ッチ爪(12b)の中央部は凹部となり、両側に突起部を
有しているから、内ヘリコイド(2)の直進溝(2c)部
分の肉厚が薄くならず、従って内ヘリコイド(2)を大
きくせずに強度の保持が可能であり、又クラッチ(12)
は直進溝(2c)と充分な係合部分を保持し、円滑に動作
する。
G.考案の効果 本考案のレンズ駆動装置によれば、前記溝部は、その
両側壁のそれぞれから所定量の間隙を以て前記溝部の底
部中央から突出されると共に前記底部からの高さを前記
溝部の深さよりも小さく形成された突起部を有し、該突
起部は、前記第1の鏡筒の円周方向に沿って延在され光
軸方向に沿って複数配列されており、前記係合部材は、
光軸方向から見た形状が前記両間隙に係合するようなフ
ォーク形状を成しているので、溝部と係合部材との係合
量を少なくすることなく、また係合量を確保するために
第1の鏡筒の肉厚を大きくすることもない。
したがって、鏡筒全体を大型化することなく、第1の
鏡筒内に入射したさまえい光束の溝部での反射光がアパ
ーチャ内に入射することを抑制しつつ溝部と係合部材と
の係合量を確保したレンズ駆動装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の前ボディ及びレンズ駆動機構
を示す斜視図、 第2図はレンズの光軸を含む縦断面図、 第3図はレンズ駆動機構の断面図、 第4図(a)は望遠位置おけるレンズ駆動装置断面図、 第4図(b)は第4図(a)におけるA部拡大図、 第4図(c)は直進溝の拡大斜視図、 第5図、第6図及び第7図は、光線A、遮光線、反射光
及びアパーチュァの関係を示す図、 第8図(a)、(b)は光線Aと障壁との関係を示す図
である。 〔主要部分の符号の説明〕 1……前ボディ 2……内ヘリコイド 2c……直進溝 6……鏡筒 7……後群カム環 8……後群直進ガイド筒 10……後群レンズ室 12……クラッチ 12b……クラッチ爪 17……直進キー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影光束に対して露出し光軸方向に延在し
    た溝部を有する第1の鏡筒と、 該第1の鏡筒に嵌合可能であり該溝部に係合する係合部
    材を有する第2の鏡筒とを含むレンズ鏡筒において、 前記溝部は、その両側壁のそれぞれから所定量の間隙を
    以て前記溝部の底部中央から突出されると共に前記底部
    からの高さを前記溝部の深さよりも小さく形成された突
    起部を有し、 該突起部は、前記第1の鏡筒の円周方向に沿って延在さ
    れ光軸方向に沿って複数配列されており、 前記係合部材は、光軸方向から見た形状が前記両間隙に
    係合するようなフォーク形状を成していることを特徴と
    するレンズ駆動装置。
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