JP5454151B2 - 鏡筒装置及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鏡筒の内壁で反射した反射光によるフレア・ゴーストを抑制しつつ小型化を図る鏡筒装置及び撮像装置に関する。
ビデオカメラやディジタルスチルカメラ等の撮像装置は、鏡筒の入射口から鏡筒の内部に入射した光線が鏡筒の内壁で反射し、反射光が鏡筒の出射口を通過して撮像素子に至ることで、フレアやゴーストが発生し、画像劣化を引き起こすことが問題となっている。
特許文献1の撮像装置では、鏡筒の内壁に、内壁に入射する光線角度よりも光軸に対して大きな角度の斜面を有する鋸歯状の溝を設け、入射した光線が反射するための壁を隠し、斜面で反射光を発生させないようにして、フレア・ゴーストを抑制している。
しかしながら、特許文献1の撮像装置では、鋸歯状の溝の数を多くすると、稜線同士で近似平面を構成してしまい、フレア・ゴーストを抑制する効果が損なわれてしまう。また、特許文献1の撮像装置では、鋸歯状の溝の数を減らせば、凹凸高さを高く若しくは深さを深くする必要があり、鏡筒の外形が大きくなってしまう。更に、反射を抑制するための内壁の角度は内壁の位置によって連続的に異なるので、一定角度の平面からなる鋸歯状の溝では、斜面の角度を余分に大きくとる必要があり、鏡筒の外形が大きくなってしまう。
したがって、特許文献1の撮像装置のように、鏡筒の内壁に鋸歯状の溝を設けることでは、フレア・ゴーストを抑制しつつ、鏡筒の外形の小型化を図ることは難しい。
特開2003−177293号公報
本発明は、以上のような課題に鑑み、鏡筒の内壁で反射した反射光によるフレア・ゴーストを抑制しつつ小型化を図る鏡筒装置及び撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係る鏡筒装置は、被写体側となる入射口側から出射口側に向かって、第1群レンズ、第2群レンズ及び第3群レンズが順に光軸を一致させて配置され、第1群レンズと第3群レンズとがそれぞれ両端部に固定された鏡筒を有する。鏡筒の内壁には、第1群レンズから鏡筒の内部に入射した光線を、第2群レンズ以外の領域に反射させる第1の面及び/又は第2の面が形成されている。第1の面は、その面上の任意の点における接線の傾きがtanθ1であって、光線を第2群レンズ以外の領域に反射させる光軸に対する最小角度θ1が下記(1)式を満たす連続的で滑らかな面である。第2の面は、その面上の任意の点における接線の傾きがtanθ2であって、光線を第2群レンズ以外の領域に反射させる光軸に対する最小角度θ2が下記(3)式を満たす連続的で滑らかな面である。
Figure 0005454151
Figure 0005454151
ここで、x,yは、第1群レンズの中心を原点とし、第1群レンズ及び第2群レンズの中心を通る光軸をx軸とし、このx軸と直交する軸をy軸とした際の鏡筒の内壁の任意の点の座標を示す。r1は、第1群レンズの半径を示し、r2は、第2群レンズの半径を示す。dは、第1群レンズと第2群レンズとの中心間の距離を示す。
また、本発明に係る撮像装置は、上述したような複数のレンズ群が保持されている鏡筒装置を備える。
本発明によれば、鏡筒の内壁に、第1群レンズから鏡筒の内部に入射した光線を、第2群レンズ以外の領域に反射させる第1の面及び/又は第2の面が形成されているので、反射光によるフレア・ゴーストを抑制しつつ小型化を図ることができる。
本発明が適用されたビデオカメラの前方斜視図である。 本発明が適用されたレンズ鏡筒装置の断面図である。 内壁溝の拡大断面図である。 第1の鏡筒に内壁溝が形成されなかった場合に、第1群レンズから入射された光線が内壁に反射して第2群レンズを通過する様子を示した図である。 第1群レンズの下端から入射した光線が、内壁で反射後、第2群レンズの上端を通過する様子を示した図である。 第1群レンズの上端から入射した光線が、内壁で反射後、第2群レンズの下端を通過する様子を示した図である。 第1の面17及び第2の面19の求め方を示した図である。 第1の面及び第2の面が多角形状で形成された場合の変形例を示した図である。 内壁溝を2個設けた第1の鏡筒を示した図である。 内壁溝を3個設けた第1の鏡筒を示した図である。 第2の面だけの内壁溝を有する第1の鏡筒を示した図である。 稜線間隔が一定でなく、稜線の先端角度が第1群レンズ8側より第2群レンズ9側の方を小さい内径溝を有する第1の鏡筒を示した図である。
以下、本発明が適用されたビデオカメラ1について図面を参照して説明する。なお、以下、ビデオカメラ1を単にカメラ1という。また、発明を実施するための形態では、本発明の適用例を、以下の順に従って説明する。
(1)ビデオカメラの外観構成
(2)鏡筒装置の構成
(3)効果
(4)変形例
(1)ビデオカメラの外観構成
本発明が適用されたカメラ1は、図1に示すように、本体部2の内部に、被写体の像を撮影するための撮像ユニット3が設けられている。撮像ユニット3は、図2に示すように、複数のレンズ群が保持された鏡筒装置4と、鏡筒装置4で結像された被写体の像を撮像する撮像素子5とを有する。撮像素子5は、例えば、CCD(Charge-Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等であり、鏡筒装置4と光軸11を一致させて本体部2の内部に配置されている。カメラ1は、鏡筒装置4で結像された被写体の像を撮像素子5で電気的な信号に変換して、半導体記録メディアに記録し、液晶ディスプレイ等に表示する。
(2)鏡筒装置の構成
カメラ1の鏡筒装置4には、図2に示すように、複数のレンズ群が保持されている。鏡筒装置4は、第1の鏡筒6と、この第1の鏡筒6の被写体側となる先端側とは反対側の基端側に一体に設けられた第2の鏡筒7とを有する。第1の鏡筒6には、被写体側となる先端側から基端側に向かって、第1群レンズ8、第2群レンズ9及び第3群レンズ10が順に光軸11を一致させて配置されている。第2の鏡筒7には、第4群レンズ12が第1群乃至第3群レンズ8,9,10と光軸11を一致させて配置されている。
具体的に、第1の鏡筒6の被写体側となる先端部6aには、第1群レンズ8が第1群枠13に保持されて固定されている。第1の鏡筒6の基端部6bには、第3群レンズ10が保持されて固定されている。
第1の鏡筒6の内部には、第2群レンズ9が第2群枠14に保持されて光軸11上を移動可能に設けられている。第3群レンズ10の基端側の第1の鏡筒6と一体に設けられた第2の鏡筒7の内部には、第4群レンズ12が第4群枠15に保持されて、第1群乃至第3群レンズ8,9,10と光軸11を一致させて、光軸11上を移動可能に設けられている。
第2群レンズ9と第4群レンズ12は、それぞれ別個独立に光軸11に沿ってテレ方向とワイド方向に移動する。この第2群レンズ9と第4群レンズ12は、テレ又はワイド方向に移動することによって、ズーム調整とフォーカス調整を行う。すなわち、ズーム時には、第2群レンズ9と第4群レンズ12をワイド(広角)からテレ(望遠)まで移動することによってズーム調整を行う。また、フォーカス時には、第4群レンズ12をワイド(広角)からテレ(望遠)まで移動することによってフォーカス調整を実行する。
また、第1の鏡筒6の内壁には、第1群レンズ8から第1の鏡筒6の内部に入射した光線を、第2群レンズ9以外の領域に反射させる内壁溝16が形成されている。内壁溝16には、図3に示すように、曲面状の第1の面17及び第2の面19が形成されている。第1の面17は、境界点18を挟んで第2群レンズ9側に形成され、第2の面19は、第1群レンズ8側に形成されている。
また、内壁溝16は、図4に示すように、第1の鏡筒6に内壁溝16が形成されなかった場合に、第1群レンズ8から入射された光線が内壁に反射して第2群レンズ9を通過してしまう第1の鏡筒6の内壁上の所定範囲20に形成されている。すなわち、内壁溝16は、第1の鏡筒6の内壁を対称軸として第2群レンズ9を線対称に配置した仮想第2群レンズ23と第1群レンズ8とを光線で結んだときの第1の鏡筒6の内壁との交点の取り得る範囲に形成されている。図4においては、第1の鏡筒6の内壁上の第1群レンズ8側の交点を第1の端点21とし、第2群レンズ9側の交点を第2の端点22とする。すなわち、内壁溝16は、第1の鏡筒6の内壁上の第1の端点21と第2の端点22との間に形成されている。
第1群レンズ8の中心を原点とし、第1群レンズ8と第2群レンズ9との中心を通る光軸11をx軸とした際、第1群レンズ8側の第1の端点21のx座標は、d×(2L−φ1)/(4L−φ1+φ2)で算出される。同様に、第2群レンズ9側の第2の端点22のx座標は、d×(2L+φ1)/(4L+φ1−φ2)で算出される。ここで、dは、第1群レンズ8と第2群レンズ9との中心間の距離を示す。Lは、光軸11と第1の鏡筒6の内壁との光軸11と直交する方向の距離を示す。φ1は、第1群レンズ8の直径を示し、φ2は、第2群レンズ9の直径を示す。
また、第1の面17は、図3に示すように、第1の鏡筒6の内壁の任意の点において、第1群レンズ8から第1の鏡筒6の内部に入射した光線を第2群レンズ9の上端より上側に反射させる光軸に対する最小角度θ1が下記(3)式を満たす連続的で滑らかな曲面である。すなわち、この第1の面17は、微分可能な面であり、滑らかな面であり、角度を連続的に変化させた面である。第2の面19は、図3に示すように、第1の鏡筒6の内壁の任意の点において、第1群レンズ8から第1の鏡筒6の内部に入射した光線を第2群レンズ9の下端より下側に反射させる光軸11に対する最小角度θ2が下記(4)式を満たす連続的で滑らかな曲面である。すなわち、この第2の面19は、微分可能な面であり、滑らかな面であり、角度を連続的に変化させた面である。
Figure 0005454151
Figure 0005454151
ここで、x,yは、第1群レンズ8の中心を原点とし、第1群レンズ8及び第2群レンズ9の中心を通る光軸11をx軸とし、このx軸と直交する軸をy軸とした際の第1の鏡筒6の内壁の任意の点の座標を示す。r1は、第1群レンズ8の半径を示し、r2は、第2群レンズ9の半径を示す。dは、第1群レンズ8と第2群レンズ9との中心間の距離を示す。
次に、上記(3)式及び上記(4)式の導出について説明する。図4に示すように、第2群レンズ9の上端より上側に反射させるための光軸11に対する最小角度θ1は、第1群レンズ8から入射した任意の光線のうち、第1群レンズ8の下端から内壁で反射後、第2群レンズ9の上端を通過する光線P1によって定まる。また、第2群レンズ9の下端より下側に反射させるための光軸11に対する最小角度θ2は、第1群レンズ8から入射した任意の光線のうち、第1群レンズ8の上端から内壁で反射後、第2群レンズ9の下端を通過する光線P2によって定まる。
先ず、上記(3)式の導出について図5を用いて説明する。図5においては、第1の鏡筒6の内壁の任意の点をP、第1群レンズ8の上端をR1、下端をR1´、第2群レンズ9の上端をR2、下端をR2´とする。また、図5においては、第1群レンズ8の中心を原点とし、第1群レンズ8及び第2群レンズ9の中心を通る光軸11をx軸とし、このx軸と直交する軸をy軸とし、第1の鏡筒6の内壁の任意の点の座標をx,yとする。更に、図5においては、第1群レンズ8の半径をr1とし、第2群レンズ9の半径をr2とする。更にまた、図5においては、第1群レンズ8と第2群レンズ9との中心間の距離をdとする。そして、P(x,y)、R1(0,r1)、R1´(0,−r1)、R2(d,r2)、R2´(0,−r2)とする。
更に、図5においては、第1の鏡筒6の内壁の任意の点Pにおける仮想第1の面17となる直線S1の傾きをaとする。すると、図5に示すように、直線S1の傾きをaの方向ベクトルは、下記(5)式のようになる。このとき直線T1の方向ベクトルは直線PR1´と直線PR2とのそれぞれの単位ベクトルの和なので、下記(6)式のようになる。そして、直線S1と直線T1は直交するため内積=0の方程式を立てると、下記(7)式のようになる。よって、直線S1の傾きaは、下記(8)式に示すように求められる。したがって、最小角度θ1は、直線S1の傾きaとθ1(x,y)=arctan(a)の関係を有するので、下記(8)式より、上記(3)式が導出される。すなわち、最小角度θ1は、第1の鏡筒6の内壁の任意の点Pの座標x,yの関数で算出することができる。
Figure 0005454151
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次に、上記(4)式の導出について図6を用いて説明する。図6においても、図5と同様に、第1の鏡筒6の内壁の任意の点をP、第1群レンズ8の上端をR1、下端をR1´、第2群レンズ9の上端をR2、下端をR2´とする。そして、図6においても、図5と同様に、P(x,y)、R1(0,r1)、R1´(0,−r1)、R2(d,r2)、R2´(0,−r2)とする。
更に、図6においては、第1の鏡筒6の内壁の任意の点Pにおける仮想第2の面19となる直線S2の傾きをbとする。この際、図6に示すように、直線S2の傾きをbは、上記(8)式において、(−r1)を(r1)とし、(r2)を(−r2)と変換すれば、下記(9)式に示すように求められる。したがって、最小角度θ2は、直線S2の傾きbとθ2(x,y)=arctan(b)の関係を有するので、下記(9)式より、上記(4)式が導出される。すなわち、最小角度θ2も、第1の鏡筒6の内壁の任意の点Pの座標x,yの関数で算出することができる。
Figure 0005454151
第2群レンズ9が固定の場合、dy/dx=tanθ1(x,y)の微分方程式の解が第2群レンズ9の上端より上側に反射させる第1の面17の形状を表す。また、dy/dx=tanθ2(x,y)の微分方程式の解が第2群レンズ9の下端より下側に反射させる第2の面19の形状を表す。これらを組合せれば、所定範囲20に、第1群レンズ8から第1の鏡筒6の内部に入射した光線を第2群レンズ9以外の領域に反射させるのに最適な内壁溝16を形成することができる。
第2群レンズ9が可動の場合、つまり第1群レンズ8と第2群レンズ9との中心間の距離dを変化させた場合の角度関数を求める。第2群レンズ9の上側に反射させる内壁の角度を考えると、任意の内壁点では第2群レンズ9が第1群レンズ8に近いほど、第2群レンズ9の上側に反射させる内壁の最小角度は大きい。つまり、位置の異なる第2群レンズ9の角度関数を比較した場合、第1群レンズ8に遠い第2群レンズ9ではなく近い第2群レンズ9に対応する角度関数を適用しなければならない。ここで、所定範囲の第2群レンズ9の第2の端点22は、第2群レンズ9が第1群レンズ8から遠くなれば第2の端点22の位置も第1群レンズ8から遠くなることから、第2群レンズ9が遠くなる毎に所定範囲20の第2の端点22における第2群レンズ9上側へ反射させる角度を適用すれば光線は第2群レンズ9が遠い側に移動しても常に第2群レンズ9の上側へそれることがわかる。つまり、可動する第2群レンズ9に対し常に上へ光線を反射させるような角度関数は、所定範囲20の第2の端点22における第2群レンズ9上側へ反射させる最小角度を第2群レンズ9の可動範囲内の位置に対し連続的に求めたものである。
また、第2群レンズ9の下端より下側に光線を反射させる角度関数は、第1群レンズ8から遠い側の第2群レンズ9の方が近い側より内壁の最小角度は大きい。このため、角度関数は、第2群レンズ9が最も第1群レンズ8から遠い位置における角度関数を第2群レンズ9の可動範囲における全所定範囲20に適用する。
次に、第1の面17及び第2の面19の求め方について説明する。図7に示すように、先ず第1の鏡筒6の内壁には、初期点が定められる。次いで、第1の鏡筒6の内壁には、この初期点から上記(4)式による傾きを満たしながら規定の深さDまで第2群レンズ9の下端に光線を反射させるような曲面を有する第2の面19が形成される。次いで、第1の鏡筒6の内壁には、規定の深さDに達した点を境界点18として、上記(3)式による傾きを満たしながら元の高さに達するまで第2群レンズ9の上端に光線を反射させるような曲面を有する第1の面17が形成される。このようにして第1の鏡筒6の内壁の所定範囲20には、第1の面17及び第2の面19が形成され、内壁溝16が形成される。
次に、以上のように形成された内壁溝16と特許文献1に記載されたような鋸歯状からなる内壁溝について、条件を統一したときの形状を比較する。
先ず、溝の数を2個(凸数1)と統一した際の本発明に係る内壁溝16と従来の内壁溝との溝の深さについて比較する。このとき、それぞれ、第1群レンズ8の直径φ1を16mm、第2群レンズ9の直径φ2を8mm、第1群レンズ8と第2群レンズ9との中心の距離dを22mm、光軸11と内壁との内壁距離Lを12mmとし、溝の数2個(凸数1)とし、条件を統一した。この際、溝の深さは、本発明に係る内壁溝16の深さが0.8mmとなり、従来の溝の深さが4.8mmとなった。以上のように、本発明に係る内壁溝16は、溝の数を統一した際に、従来の溝より深さを浅くすることができる。
次に、溝の深さを統一した際の本発明に係る内壁溝16と従来の内壁溝との溝の数について説明する。このとき、それそれ、第1群レンズ8の直径φ1を16mm、第2群レンズ9の直径φ2を8mm、第1群レンズ8と第2群レンズ9との中心の距離dを22mm、光軸11と内壁との内壁距離Lを12mmとし、溝の深さを0.8mmとし、条件を統一した。この際、溝(凸)の数は、本発明に係る内壁溝16の数が2個(凸が1個)となり、従来の溝の数が11個(凸が12個)となった。以上のように、本発明に係る内壁溝16は、溝の深さを統一した際に、従来の溝より溝(凸)の数を少なくすることができる。
(3)効果
したがって、本発明に係る鏡筒装置4及びカメラ1によれば、第1の鏡筒6の内壁に、第1群レンズ8から第1の鏡筒6の内部に入射した光線を第2群レンズ9以外の領域に反射させる第1の面17及び/又は第2の面19が形成されることで、第1の鏡筒6の内壁で反射した反射光によるフレア・ゴーストを抑制しつつ小型化を図ることができる。
(4)変形例
なお、第1の面17及び第2の面19は、高さ若しくは深さが光軸11から内壁までの距離Lに比べて十分小さければ、y=|L|(一定)とみなすことができる。図4の座標系で符号を考慮するとy=−L(L>0)である。よって、第1の面17及び第2の面19は、上記式(3)と上記(4)式とをそれぞれdy/dx=tanθ1(x)、dy/dx=tanθ2(x)とすることで形状を求めることもできる。
また、第1の面17及び第2の面19は、上記(3)式及び上記(4)式で算出された曲面に限定されるものではない。第1の面17及び第2の面19は、図8に示すように、上記(3)式及び上記(4)式で算出された曲面を、それぞれ複数の平面、例えば4つの平面20a〜20d,21a〜21dで近似した多角形状であってもよい。更に、第1の面17又は第2の面19のどちらか一方が、上記多角形状であってもよい。
更に、内壁溝16は、第1の面17及び第2の面19とを有することに限定されるものではない。内壁溝16は、図11に示すように、上記(3)式で算出される第2群レンズ9の上端に光線を反射させる第1の面17だけを有するようなものでもよい。また、内壁溝16は、上記(4)式で算出される第2群レンズ9の下端に光線を反射させる第2の面19だけを有するようなものでもよい。この際、内壁溝16は、第1の面17又は第2の面19が上記多角形状であってもよい。
更に、第1の鏡筒6の内壁には、内壁溝16が1個形成されることに限定されるものではなく、複数個形成されるようにしてもよい。例えば、第1の鏡筒6の内壁には、図9に示すように、2個の内壁溝16a,16bが形成されるようにしてもよく、図10に示すように、3個の内壁溝16a,16b,16cが形成されるようにしてもよい。このとき、内壁溝16aの第1の面17a、内壁溝16bの第1の面17b及び内壁溝16cの第1の面17cは、上記(3)式で算出される第2群レンズ9の上端に光線を反射させるような曲面を有する。また、内壁溝16aの第2の面19a、内壁溝16bの第2の面19b及び内壁溝16cの第2の面19cは、上記(4)式で算出される第2群レンズ9の下端に光線を反射させるような曲面を有する。
このような複数個の内壁溝16a,16b,16cは、以下のようにして形成される。図7に示すように、先ず第1の鏡筒6の内壁には、第1の初期点と規定の深さDとが定められる。次いで、第1の鏡筒6の内壁には、この初期点から上記(4)式による傾きを満たしながら規定の深さDまで第2群レンズ9の下端に光線を反射させるような曲面を有する内壁溝16aの第2の面19aが形成される。次いで、第1の鏡筒6の内壁には、規定の深さDに達した点を第1の境界点18aとして、上記(3)式による傾きを満たしながら元の高さに達するまで第2群レンズ9の上端に光線を反射させるような曲面を有する内壁溝16aの第1の面17aが形成される。このようにして第1の鏡筒6の内壁には、第1の面17a及び第2の面19aが形成された内壁溝16aが形成される。
次いで、第1の鏡筒6の内壁には、元の高さに達した点を第2の初期点として、この初期点から上記(4)式による傾きを満たしながら規定の深さDまで第2群レンズ9の下端に光線を反射させるような曲面を有する内壁溝16bの第2の面19bが形成される。次いで、第1の鏡筒6の内壁には、規定の深さDに達した点を第2の境界点18bとして、上記(3)式による傾きを満たしながら元の高さに達するまで第2群レンズ9の上端に光線を反射させるような曲面を有する内壁溝16bの第1の面17bが形成される。このようにして第1の鏡筒6の内壁には、第1の面17b及び第2の面19bが形成された内壁溝16bが形成される。
以下、上述したような工程の繰り返しにより、第1の鏡筒6の内壁には、第1の面17c及び第2の面19cが形成された内壁溝16cが形成される。この際、複数個の内壁溝は、第1の面17及び第2の面19が上記多角形状であってもよく、第1の面17又は第2の面19のどちらか一方が上記多角形状であってもよい。
更に、図12に示すように、1つの曲面を1つの平面で近似し、一定深さの境界条件を与えれば稜線間隔が一定でなく、L1≠L2≠L3≠L4となるような深さ一定の内壁溝16を構成することができる。また、この場合、凹凸の先端は2曲面で形成されるが、その折りなす角度は、θ1>θ2>θ3となるような第1群レンズ8側より第2群レンズ9側の方を小さくすることもできる。
本発明に係る撮像装置は、ビデオカメラに限定されるものではなく、ディジタルスチルカメラ等の他の撮像装置であってもよい。
1 カメラ、2 本体部、3 撮像ユニット、4 鏡筒装置、5 撮像素子、6 第1の鏡筒、6a 先端部、6b 基端部、7 第2の鏡筒、8 第1群レンズ、9 第2群レンズ、10 第3群レンズ、11 光軸、12 第4群レンズ、13 第1群枠、14 第2群枠、15 第4群枠、16 内壁溝、17 第1の面、18 境界点、19 第2の面、20 範囲、21 第1の端点、22 第2の端点

Claims (5)

  1. 被写体側となる入射口側から出射口側に向かって、第1群レンズ、第2群レンズ及び第3群レンズが順に光軸を一致させて配置され、該第1群レンズと該第3群レンズとがそれぞれ両端部に固定された鏡筒を有し、
    上記鏡筒の内壁には、上記第1群レンズから上記鏡筒の内部に入射した光線を、上記第2群レンズ以外の領域に反射させる第1の面及び/又は第2の面が形成され、
    上記第1の面は、その面上の任意の点における接線の傾きがtanθ1であって、上記光線を上記第2群レンズ以外の領域に反射させる光軸に対する最小角度θ1が下記(1)式を満たす連続的で滑らかな面であり、
    上記第2の面は、その面上の任意の点における接線の傾きがtanθ2であって、上記光線を上記第2群レンズ以外の領域に反射させる光軸に対する最小角度θ2が下記(2)式を満たす連続的で滑らかな面である鏡筒装置。
    Figure 0005454151

    Figure 0005454151

    ここで、
    x,yは、上記第1群レンズの中心を原点とし、上記第1群レンズ及び上記第2群レンズの中心を通る光軸をx軸とし、このx軸と直交する軸をy軸とした際の上記鏡筒の内壁の任意の点の座標を示し、
    r1は、上記第1群レンズの半径を示し、
    r2は、上記第2群レンズの半径を示し、
    dは、上記第1群レンズと上記第2群レンズとの中心間の距離を示す。
  2. 上記第1の面は、上記第1群レンズから上記鏡筒の内部に入射した光線を、上記第2群レンズの上端より上側に反射させ、
    上記第2の面は、上記第1群レンズから上記鏡筒の内部に入射した光線を、上記第2群レンズの下端より下側に反射させる請求項1記載の鏡筒装置。
  3. 上記第1の面及び上記第2の面で溝が形成され、該溝は、上記鏡筒の内壁に複数個形成されている請求項1記載の鏡筒装置。
  4. 上記第2群レンズは、光軸上を移動可能に設けられている請求項1乃至請求項3のうち1記載の鏡筒装置。
  5. 複数のレンズ群が保持されている鏡筒装置を備え、
    上記鏡筒装置は、
    被写体側となる入射口側から出射口側に向かって、第1群レンズ、第2群レンズ及び第3群レンズが順に光軸を一致させて配置され、該第1群レンズと該第3群レンズとがそれぞれ両端部に固定された鏡筒を有し、
    上記鏡筒の内壁には、上記第1群レンズから上記鏡筒の内部に入射した光線を、上記第2群レンズ以外の領域に反射させる第1の面及び/又は第2の面が形成され、
    上記第1の面は、その面上の任意の点における接線の傾きがtanθ1であって、上記光線を上記第2群レンズ以外の領域に反射させる光軸に対する最小角度θ1が下記(3)式を満たす連続的で滑らかな面であり、
    上記第2の面は、その面上の任意の点における接線の傾きがtanθ2であって、上記光線を上記第2群レンズ以外の領域に反射させる光軸に対する最小角度θ2が下記(4)式を満たす連続的で滑らかな面である撮像装置。
    Figure 0005454151

    Figure 0005454151

    ここで、
    x,yは、上記第1群レンズの中心を原点とし、上記第1群レンズ及び上記第2群レンズの中心を通る光軸をx軸とし、このx軸と直交する軸をy軸とした際の上記鏡筒の内壁の任意の点の座標を示し、
    r1は、上記第1群レンズの半径を示し、
    r2は、上記第2群レンズの半径を示し、
    dは、上記第1群レンズと上記第2群レンズとの中心間の距離を示す。
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