JP2002275788A - 段ボール用ライナ紙 - Google Patents

段ボール用ライナ紙

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JP2002275788A
JP2002275788A JP2001084127A JP2001084127A JP2002275788A JP 2002275788 A JP2002275788 A JP 2002275788A JP 2001084127 A JP2001084127 A JP 2001084127A JP 2001084127 A JP2001084127 A JP 2001084127A JP 2002275788 A JP2002275788 A JP 2002275788A
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pigment
liner
paint
layer
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JP2001084127A
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Nobuo Wakabayashi
信男 若林
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面が金属光沢感を有して美粧性に優れ、
耐水性及び撥水性を有し、フレキソ印刷適性を有し、耐
摩擦性を有し、しかも古紙としてリサイクルが可能な段
ボール用ライナ紙を提供する。 【解決手段】原紙表面に樹脂、着色顔料及び平均粒子径
が5〜50μmの顔料を含有する塗料を塗布し乾燥して
得られる塗工層を形成し、該塗工層の上に耐水性と撥水
性を有する保護層を形成した段ボール用ライナ紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、その表面が金属光
沢感を有して美粧性に優れ、耐水性及び撥水性を有し、
フレキソ印刷適性を有し、耐摩擦性を有し、しかも古紙
としてリサイクルが可能な段ボール用ライナ紙に関す
る。
【0002】
【従来の技術】段ボール箱は輸送用に広く用いられてい
るが、その用途の広がりに応じてさまざまな特性が要求
されるようになっている。例えば、通常の段ボール箱は
水に弱いという欠点を有している。そのため、青果物、
鮮魚、肉類、冷凍食品等の、内容物が水分を含有する場
合、また、鮮度保持のために低温輸送を必要とし、それ
によって結露水が発生するおそれがある内容物に対して
は、撥水性、耐水性が付与された段ボールが素材として
用いられている。また、段ボール箱は、ギフト用包装
箱、特に高額商品などのパッケージにも使用されるよう
になっており、箱表面の美粧性がさらに強く求められる
ようになってきた。段ボール箱に美粧性を付与するため
に必要なライナ表面の特性としては、印刷適性、特にフ
レキソ印刷適性、強光沢を有すること等が挙げられる
が、そのなかでも特に高級感のある金属光沢を有する段
ボール箱が求められている。従って近年、耐水性、撥水
性を有すると共に、金属光沢がある段ボールライナ紙が
求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、紙基材に金
属光沢を付与する方法としては、アルミ箔など金属箔を
貼合する方法や、金属蒸着層を有する紙またはフィルム
を貼合する方法がある。さらに、紙基材に直接、金属蒸
着膜を設ける方法も存在する。この場合には、基材表面
に平滑な樹脂層を予め設け、そこへ金属蒸気を付着させ
て金属層を形成させる直接蒸着法や、予めフィルムに設
けられた金属蒸着層を、接着剤を介して基材と貼合して
フィルムを剥離して転写する方法がある。
【0004】しかし、金属箔を貼合する方法は、貼合の
工程を余分に必要とし、また使用する金属の量が多いた
めに、コスト的に問題があるだけでなく、使用後に古紙
としてのリサイクルが不可であり、可燃ごみとして焼却
処理した場合、残渣が大量に発生するという問題があ
る。また、金属蒸着層を有する紙またはフィルムを貼合
する方法では、コスト的に問題があるばかりでなく、貼
合の工程を余分に必要とした。さらに紙基材に直接蒸着
層を設ける方法では、蒸着、転写の工程、及び転写法の
場合には転写フィルムなどの資材をも余分に必要とし、
コスト的に問題であるばかりでなく、直接蒸着法の場合
には、基材紙であるライナに樹脂層を設けておく必要が
あり、古紙としてリサイクルが不可であるという問題が
あった。さらに、以上挙げたような段ボール用ライナ紙
として重要な特性である印刷適性、特にフレキソ印刷適
性に劣るものであった。
【0005】紙基材に印刷、または塗工により、金属光
沢層を設ける方法としては、金属の粉末、例えばアルミ
ニウム粉末、またはアルミニウム粉末を溶剤に分散させ
たアルミニウムペーストをビヒクルと混合して得たメタ
ルインクを使用して、金属光沢のある印刷面を得ること
が可能である。金属粉末ではなく、雲母、または雲母に
酸化チタンをコーティングして得た顔料を使用したイン
クを使用することも可能である。
【0006】しかし、印刷による金属光沢では通常それ
ほど強い金属光沢は得られない。そのため、光沢を出す
ため、また前記印刷層を保護するために、さらに上塗り
ニスによる保護層を設けることが通常行われている。し
かし、表面に樹脂層を設けた場合、段ボールの貼合時に
ライナ表面が高温熱で加熱されるため、融着トラブルを
起こす可能性があった。従って、印刷により形成された
金属光沢層を有し、表面のフレキソ印刷適性及び耐摩擦
性、貼合適性、製函適性に優れた段ボールライナ用紙が
必要とされていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第1
は、原紙表面に樹脂、着色顔料及び平均粒子径が5〜5
0μmの顔料を含有する塗料を塗布し乾燥して得られる
塗工層を形成し、該塗工層の上に耐水性と撥水性を有す
る保護層を形成した段ボール用ライナ紙である。
【0008】さらに本発明の第2は、保護層を形成する
塗料に含まれる樹脂のTgが5〜90℃である本発明第
1に記載の段ボール用ライナ紙である。
【0009】さらに本発明の第3は、保護層を形成する
塗料に含まれる樹脂の酸価が5〜200である本発明第
1〜2のいずれかに記載の段ボール用ライナ紙である。
【0010】
【発明の実施の形態】まず、本発明で基材紙として使用
する原紙は、通常段ボール用ライナとして使用可能な原
紙を任意に選択することが可能である。本発明の段ボー
ルライナより得た段ボール容器を保冷容器等、耐水性を
必要とする用途に使用するには、通常のライナ原紙に用
いるパルプにさらに耐水化剤を加えて抄紙、または抄紙
後に耐水化剤を含浸させて得た、耐水性を有するいわゆ
る耐水ライナ原紙が望ましい。また、美粧性の面から
は、一般に白ライナとよばれる、白色度が高い晒クラフ
トパルプを表層に用いたライナ原紙を用いることが好ま
しい。
【0011】次に、本発明における金属光沢層を得るた
めの塗料に使用する着色顔料は、黒、灰色、銀色の各色
または有彩色の顔料である。黒色顔料としてはカーボン
ブラック、有彩色顔料としてはフタロシアニン等の公知
の顔料が使用できる。また、染料と混合した合成樹脂顔
料も用いることができる。黒色顔料としては安価、安全
であるカーボンブラックが特に好適に用いられる。ま
た、前記着色顔料の平均粒子径は、0.1〜10μmが
好ましい。粒子径が10μmを超えると、塗布面のレベ
リング不良という問題が発生する。
【0012】また、本発明で使用する平均粒子径5〜5
0μmの顔料は、さらに望ましくはアスペクト比5以上
の平板な形状を有する顔料(以下平板状顔料という)で
あることが望ましい。このような顔料としては概略平板
な結晶性物質であるフィロケイ酸塩鉱物等が挙げられ
る。フィロケイ酸塩鉱物に属するものは、板状または薄
片状であり、雲母族、パイロフィライト、タルク、緑泥
石、セプテ緑石、蛇紋石、スチルプノメレーン、粘土鉱
物がある。粒子が大きく産出量が多い雲母族やタルク、
特に雲母族が好ましい。雲母族には、白雲母、絹雲母、
金雲母、黒雲母、フッ素金雲母、紅マイカ、ソーダマイ
カ、バナジンマイカ、イライト、チンマイカ、パラゴナ
イト、ブリトル雲母などが挙げられるが、これらのなか
で、粒子径の大きさ、アスペクト比などの点から、白雲
母、金雲母、絹雲母、タルクが最も好適である。
【0013】これら鉱物を本発明で使用する平板顔料と
するには、上記各種鉱物の原石を粉砕し、さらに分級し
て望みの粒子径分布の顔料として得ることが可能であ
る。アスペクト比の高い顔料を得るためには、粉砕時に
過大な力がかからないようにしたり、超音波をかけなが
ら湿式粉砕(USP3240203公報)するなどの配
慮をすることがさらに望ましい。
【0014】平板状顔料の粒子径が5μm未満のもの
は、塗工層中での該平板状顔料の配向が支持体に対して
平行になりにくく配向が乱れるため、塗工層が金属光沢
を得ることができない。また、50μmを超えるもの
は、平板状顔料が塗工層から突きでてしまうことにな
り、皮膜の表面性が悪くなり、やはり金属光沢を得るこ
とができない。
【0015】本発明で使用する平板状顔料のアスペクト
比は5以上が望ましく、特に好ましくはアスペクト比1
0以上である。アスペクト比が5未満の顔料は、塗工面
に対して平行に配向できなくなるため光沢度が劣る可能
性がある。また、アスペクト比が大きいほど平板状顔料
の塗工層中において平行に配向しやすくなり、また、塗
工層中で顔料が積層する数が大きくなるため、高い金属
光沢が得られる。また、上記した無機質の平板状顔料
は、水分を通さない性質があるため、これらの含まれる
塗工層は防湿性能を発揮するものである。特に、顔料の
アスペクト比が高く、塗工層中の顔料の積層数が多くな
ればなるほど、高い防湿性能を発揮することが期待され
る。さらに、上記平板状顔料の表面を酸化チタンにより
コーティングしたものを使用することにより、より高い
光沢性、輝度感を有する塗工面を得ることが可能であ
る。この場合、顔料の酸化チタンのコーティングの厚み
により、塗工層の色彩を変化させることが可能である。
また、酸化チタンの上にさらに酸化鉄で被覆した顔料を
用いた塗工層はゴールド様の発色となる。
【0016】なお本発明における平板状顔料の粒子径の
測定方法は、測定のし易さ、再現性の高さなどから、マ
イクロトラックレーザー回折法を選択した。また、アス
ペクト比は平板状顔料の平均粒子径を厚さで除したもの
であり、平板状顔料の厚さは電子顕微鏡観察により測定
した。
【0017】以上述べた着色顔料及び平板状顔料を、合
成樹脂水分散液に分散して金属光沢塗料を作成する。合
成樹脂としては、例えば、スチレン・ブタジエン共重合
体、エチレン・酢ビ共重合体、スチレン・アクリル共重
合体、各種アクリル系共重合体(アクリル酸、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アク
リル酸2エチルヘキシル等のアクリル酸エステルやメタ
クリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等のメタクリル酸
エステルなどを共重合したもの)が使用できる。特に好
ましくはスチレン・アクリル共重合体樹脂である。
【0018】また、これらの樹脂としては、Tgが5〜
90℃のものが好適に使用できる。5℃未満の場合には
樹脂の耐熱性が劣るため、貼合適性が劣り、融着トラブ
ルが発生する恐れがある。また、90℃を超えた場合に
は、塗料により形成された皮膜がもろく、クラックが生
じる可能性がある。さらにこれらの樹脂としては、酸価
50〜200のものが好適に使用できる。なお、塗料固
形分中、平板状顔料は30〜60%、着色顔料は、0.
1〜1.0%程度が好ましい。
【0019】以上の金属光沢塗料をライナ原紙表面に塗
工することによってライナ表面に金属光沢層を設ける。
なお、この層は1層でもよく、また2層以上の任意の層
数としてもよい。また、これら金属光沢層の塗工量は、
全体で、乾燥固形分として3〜5g/m (厚さにして
約2.5〜4μm)程度が好ましい。3g/m未満で
あれば輝度不足という問題が生じる。また5g/m
超えた場合には、金属光沢層の塗膜の割れという問題が
生じる可能性がある。
【0020】本発明においては、前記の金属光沢層の上
に、さらに保護層を設ける。保護層とは金属光沢層を保
護するために設けるものであり、具体的には耐摩擦性、
貼合時における耐熱性を付与し、さらに表面の光沢をよ
り強くすると共に、表面への印刷適性、耐水性、撥水
性、及び製函適性を与えるものである。本発明におい
て、保護層を形成する塗料に含まれる樹脂としては、T
gが5〜90℃であることが特に好ましい。5℃未満の
場合には樹脂の耐熱性が劣るため、貼合適性が劣り、融
着トラブルが発生する恐れがある。また、90℃を超え
た場合には、塗料により形成された皮膜がもろく、クラ
ックが生じる可能性がある。
【0021】さらに、本発明において保護層を形成する
塗料に含まれる樹脂としては、スチレン・ブタジエン共
重合体、エチレン・酢ビ共重合体、スチレン・アクリル
共重合体、各種アクリル系共重合体(アクリル酸、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸2エチルヘキシル等のアクリル酸エステルや
メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等のメタクリ
ル酸エステルなどを共重合したもの)が使用できる。こ
のなかでもスチレン・アクリル共重合体が好ましい。ま
たこの樹脂の酸価は50〜200、特に80〜150、
さらには100〜150の範囲であることが好ましい。
酸価がこの範囲であることにより、フレキソ印刷時に、
フレキソインキに含まれるアルカリ成分により、保護層
表面の官能基が中和され、表面濡れ性が向上し、印刷適
性が向上するからである。酸価が50未満の場合には、
形成される皮膜の濡れ性が悪く、フレキソインキとの良
好な密着性が得られない恐れがある。また200を超え
ると、皮膜の耐水性が低下するという問題が発生する恐
れがある。なお、酸価とは、樹脂1mgに含まれる遊離
脂肪酸を中和するのに必要なKOHのmg数である。
【0022】保護層を形成する塗料には、対摩擦性を付
与するために、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ア
マイド系、ポリフルオロエチレン系等のワックス、及び
それらの混合物を加えることが好ましい。中でも好まし
くはポリエチレンワックス(融点125℃)、またはポ
リプロピレンワックス(融点145℃)である。これら
ワックスの粒子径は好ましくは2〜7μm、さらに好ま
しくは2〜4μmである。塗料中にこれらワックスが存
在することにより、球状のワックス粒子が突出して一様
に分布している状態の皮膜が得られ、その結果、表面保
護層のキズ抵抗値が維持される。なお、これら保護層の
塗工量は、乾燥固形分で3〜5g/m(厚さとして3
〜5μm)が好ましい。3g/m未満の場合には耐水
性の不足という問題が発生する恐れがある。また5g/
を超えた場合、前述のワックス粒子が塗膜中に埋没
することによる塗膜の耐摩擦性不良という問題が発生す
る恐れがある。
【0023】金属光沢塗料の粘度、及び保護層塗料の粘
度は、塗工条件にもよるが、粘度12〜20秒/20℃
に調製したものを用いることが好ましい。粘度の調製
は、例えば、水、もしくは水とIPAの混合物によって
塗料を希釈するなど任意の方法で行うことができる。ま
た、金属光沢塗料、及び保護層塗料については塗工適性
を確保するため、消泡剤としてシリコーン系、ポリエー
テル系鉱物油、疎水シリカ、アセチレングリコール系及
びそれらの混合物を0.01〜1.0%(対エマルジョ
ン重量%)の範囲で使用するのが良い。より好ましくは
ハジキの発生しにくいポリエーテル系やアセチレングリ
コール系を0.1〜0.5%(対エマルジョン重量%)
使用するのが良い。
【0024】
【実施例】下記の実施例により、本発明をさらに詳しく
説明する。 <実施例1>原紙として坪量230g/mの白ライナ
(特白PB:王子製紙製)を用い、グラビアロールコー
ターを2ユニット、エアナイフコーターを1ユニット備
えた印刷機を用いて、下記で示す組成の塗料1を粘度2
0秒/25℃に調製し、最初のグラビアロールコーター
(150メッシュ、50μm)で乾燥固形分で2.0g
/mとなるように塗工、乾燥して原紙表面に塗工層1
を形成した。次いで、次のグラビアロールコーター(1
50メッシュ、38μm)で塗工層1の表面に下記で示
す組成の塗料2を粘度20秒/20℃に調製して、乾燥
固形分1.5g/mとなるように塗工、乾燥して塗工
層2を形成した。最後に下記で示す組成の保護層塗料を
使用して、エアナイフコーターにより乾燥固形分で4.
0g/mとなるように塗工、乾燥して保護層を形成
し、本発明の段ボール用ライナ紙を得た。
【0025】 [塗料1] スチレン・アクリル共重合体樹脂(Tg33℃、酸価130) 65重量部 但し、上記スチレン・アクリル共重合体樹脂はコアシェ
ル組成であり、以下に示すコア/シェル重量比を50/
50としたものである。 シェル部モノマー組成:アクリル酸/α−メチルスチ
レン=33/67(Tg126℃、酸価253) コア部モノマー組成:スチレン/2−エチルヘキシル
アクリレート=35/65(Tg−31℃) 酸化チタン被覆雲母顔料 (アスペクト比44、平均粒子径22μm:メルクジャパン製) 35重量部 カーボンブラック顔料(MA−100:三菱化学製) 0.1重量部 上記を主成分とした塗料1(固形分42.0%、粘度3
0秒/20℃)を調製した。 [塗料2] スチレン・アクリル共重合体樹脂(塗料1で使用したものと同じ) 75重量部 酸化チタン被覆雲母顔料 (アスペクト比44、平均粒子径 22μm:メルクジャパン製) 25重量部 カーボンブラック顔料(MA−100:三菱化学製) 0.1重量部 上記を主成分とした塗料2(固形分31.0%、粘度2
0秒/20℃)を調製した。 [保護層塗料] スチレン・アクリル共重合体樹脂(Tg16℃、酸価100) 60重量% 但し、上記スチレン・アクリル共重合体樹脂はコアシェ
ル組成であり、以下に示すコア/シェル重量比を、60
/40としたものである。 シェル部組成:アクリル酸/α−メチルスチレン=3
3/67(Tg126℃、酸価253) コア部組成:スチレン/2−エチルヘキシルアクリレ
ート=35/65(Tg−31℃) ポリエチレンワックス(粒子径3.0μm、融点125℃) 0.6重量% アセチレングリコール系消泡剤 0.5重量%
【0026】<実施例2>原紙として坪量220g/m
の白ライナ(特白PB:王子製紙製)を用い、実施例
1で使用したものと同一の印刷機を用いて、実施例1で
示した塗料1を粘度20秒/25℃に調製し、最初のグ
ラビアロールコーターで乾燥固形分で2.0g/m
なるように塗工、乾燥して原紙表面に塗工層1を形成し
た。次いで、次のグラビアロールコーターで塗工層1の
表面に再度塗料1を粘度20秒/25℃に調製して、乾
燥固形分1.5g/mとなるように塗工、乾燥して塗
工層2を形成した。最後に実施例1で示した保護層塗料
を使用して、エアナイフコーターにより乾燥固形分で
4.0g/mとなるように塗工、乾燥して保護層を形
成し、本発明の段ボール用ライナ紙を得た。
【0027】<実施例3>原紙として坪量230g/m
の白ライナ(特白PB:王子製紙製)を用い、実施例
1で使用したものと同一の印刷機を用いて、下記で示す
組成の塗料3を粘度20秒/25℃に調製し、最初のグ
ラビアロールコーターで乾燥固形分で2.0g/m
なるように塗工、乾燥して原紙表面に塗工層1を形成し
た。次いで、次のグラビアロールコーターで塗工層1の
表面に下記で示す組成の塗料4を粘度20秒/20℃に
調製して、乾燥固形分1.5g/mとなるように塗
工、乾燥して塗工層2を形成した。最後に実施例1で示
した保護層塗料を使用して、エアナイフコーターにより
乾燥固形分で4.0g/mとなるように塗工、乾燥し
て保護層を形成し、本発明の段ボール用ライナ紙を得
た。 [塗料3] スチレン・アクリル共重合体樹脂(塗料1で使用したものと同じ) 65重量部 雲母顔料(白雲母、アスペクト比20〜30、平均粒子径20μm:山口雲母工 業製) 35重量部 カーボンブラック顔料(MA−100:三菱化学製) 0.1重量部 上記を主成分とした塗料2(固形分42.0%、粘度3
0秒/20℃)を調製した。 [塗料4] スチレン・アクリル共重合体樹脂(塗料1で使用したものと同じ) 75重量部 雲母顔料(白雲母、アスペクト比20〜30、平均粒子径20μm:山口雲母工 業製) 25重量部 カーボンブラック顔料(MA−100:三菱化学製) 0.1重量部 上記を主成分とした塗料4(固形分31.0%、粘度2
0秒/20℃)を調製した。なお、本発明における粘度
は、特に指定のあるもの以外はすべて離合社ザーンカッ
プNo.3で測定したものである。
【0028】以上の実施例、比較例で得られた段ボール
用ライナ紙を、以下に示す試験方法によって評価し、そ
の結果を表1に示す。 [耐水性] JIS P8410に準ずる(但し接触
時間45分) [撥水性] JIS P8137に準ずる [光沢度] JIS P8142に準ずる [耐熱性] 塗工されたライナ−紙を、CD×MD=
5cm×15cmのサイズとする。塗工面上に、同寸法
に切った上質紙(100g/m)を重ねる。片方の端
をセロテ−プ(登録商標)で軽く止める。上質紙と塗工
面とを開けて、熱風循環型乾燥機に入れ、105℃で1
分間乾燥する。乾燥機から取り出し、上質紙と塗工面を
重ね合わせ、直ちに所定の温度に設定した熱傾斜型試験
器(東洋精機製)で、圧力3kg/cm×3秒間熱圧
着する。測定試料が冷却後、上質紙が塗工面から自然剥
離するか否か観察する。自然剥離する温度で耐熱性を表
示する。 [耐摩擦性] 塗工されたライナ−紙を、CD×MD
=3cm×15cmのサイズとし、塗工面を上に、学振型摩
擦試験器(スガ試験機製)の可動部に取り付ける。一
方、摩擦子に上質紙(100g/m)を取り付ける。
両者を合わせ1往復/2秒の速さで、荷重500g×3
00回摩擦する。上記条件において、上質紙に塗工面の
インキが全く付着せず、インキが脱落しないものを良
好、同インキが上質紙に付着するものを不良とした。 [印刷適性] 実施例、比較例で得たライナの塗工面に
フレキソインキ(サカタインクスNEW FK HSE
−X水性墨、アクリル系)をハンドプルーファで塗工
し、自然乾燥後、印刷面に粘着テープ(エルパックLP
−18:ニチバン製)を貼り、5秒後に剥がしたとき、
セロテープ粘着面にインキが転移していないものを良好
とし、転移したものを不良とする。 [接着性] 段ボール箱の製函に一般的に用いられる
EVA系のホットメルト接着剤(エスダイン8512M
S−4)を使用し、本発明の実施例、比較例から得たラ
イナ塗工面同士を接着、接着剤乾燥後2枚のライナを剥
がしたとき、接着剤とライナ表面での剥離が発生せず、
ライナに紙層破壊が発生したものを良好とし、接着剤と
ライナ表面の界面で剥離が発生するものを不良とする。 [離解性] 各実施例、比較例から得たライナを2c
m角に断裁した試料60gを、4%濃度となるように水
を加え、これをディスインテグレーターにて20分間攪
拌後、0.5cm以上の未離解片が存在しない場合を
良好とし、存在する場合を不良とする。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明によって、その表面が金属光沢感
を有して美粧性に優れ、耐水性及び撥水性を有し、フレ
キソ印刷適性を有し、耐摩擦性を有し、しかも古紙とし
てリサイクルが可能な段ボール用ライナ紙を得ることが
可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E060 BC01 BC02 BC04 BC08 DA04 DA21 EA06 EA12 3E086 AD02 BA04 BA14 BA24 BA35 BB71 BB90 CA17 CA18 CA22 CA25 4L055 AG25 AG63 AG71 AG89 AG96 AH02 AH23 AJ04 BE09 EA16 EA20 EA29 FA12 FA15 FA19 GA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原紙表面に樹脂、着色顔料及び平均粒子径
    が5〜50μmの顔料を含有する塗料を塗布し乾燥して
    得られる塗工層を形成し、該塗工層の上に耐水性と撥水
    性を有する保護層を形成したことを特徴とする段ボール
    用ライナ紙。
  2. 【請求項2】保護層を形成する塗料に含まれる樹脂のT
    gが5〜90℃であることを特徴とする請求項1記載の
    段ボール用ライナ紙。
  3. 【請求項3】保護層を形成する塗料に含まれる樹脂の酸
    価が50〜200であることを特徴とする請求項1〜2
    のいずれかに記載の段ボール用ライナ紙。
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