JP2000246820A - 防湿防水段ボールシート - Google Patents
防湿防水段ボールシートInfo
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- JP2000246820A JP2000246820A JP11052380A JP5238099A JP2000246820A JP 2000246820 A JP2000246820 A JP 2000246820A JP 11052380 A JP11052380 A JP 11052380A JP 5238099 A JP5238099 A JP 5238099A JP 2000246820 A JP2000246820 A JP 2000246820A
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- JP
- Japan
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- moisture
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- liner
- cardboard sheet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、防湿防水性に優れ、印刷適性及び貼
合適性を有し、かつ易離解性を有する段ボールシートを
提供する。 【解決手段】ライナと中芯とを接着剤により張り合わ
せ、加熱工程により固化乾燥させて製造する段ボールシ
ートにおいて、該ライナの少なくとも片方が紙支持体/
防湿層/紙支持体の構成からなる防湿性ライナであっ
て、該防湿層がフィロケイ酸塩化合物と合成樹脂を含む
ことを特徴とする防湿防水段ボールシート。
合適性を有し、かつ易離解性を有する段ボールシートを
提供する。 【解決手段】ライナと中芯とを接着剤により張り合わ
せ、加熱工程により固化乾燥させて製造する段ボールシ
ートにおいて、該ライナの少なくとも片方が紙支持体/
防湿層/紙支持体の構成からなる防湿性ライナであっ
て、該防湿層がフィロケイ酸塩化合物と合成樹脂を含む
ことを特徴とする防湿防水段ボールシート。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防湿防水性に優
れ、印刷適性及び貼合適性を有し、かつ易離解性を有す
る段ボールシートに関するものである。
れ、印刷適性及び貼合適性を有し、かつ易離解性を有す
る段ボールシートに関するものである。
【0002】
【0003】従来から段ボールシートに防水性、防湿性
を付与する製造方法が知られており、例えば特公昭55
−22597号公報、特開昭59−66598号公報な
どが挙げられる。これらは合成ゴムラテックスにワック
スエマルジョンを配合してなる水性エマルジョン(防湿
性塗料)を紙支持体表面に塗工したものである。このよ
うな防湿性塗料をライナ表面に塗工したのち所定の乾燥
温度で乾燥することで防水性や防湿性を付与することが
可能である。この方法で得られたライナは水への離解性
が良好なため段ボールとして使用した後も古紙として再
生可能であり大変有用なものであった。
を付与する製造方法が知られており、例えば特公昭55
−22597号公報、特開昭59−66598号公報な
どが挙げられる。これらは合成ゴムラテックスにワック
スエマルジョンを配合してなる水性エマルジョン(防湿
性塗料)を紙支持体表面に塗工したものである。このよ
うな防湿性塗料をライナ表面に塗工したのち所定の乾燥
温度で乾燥することで防水性や防湿性を付与することが
可能である。この方法で得られたライナは水への離解性
が良好なため段ボールとして使用した後も古紙として再
生可能であり大変有用なものであった。
【0004】しかし、このような方法で製造された段ボ
ールシートは、段ボール表面(ライナ表面)の塗工層
(防湿層)中に含まれるワックスのため非常に滑りやす
く、この段ボールシートからなる段ボール箱を多段に積
み上げた場合に荷崩れが発生するという問題があった。
また、ライナと中芯を張り合わせた接着剤を固化乾燥す
る工程に置いて180℃前後に加熱した場合、防湿層の
耐熱性が乏しいため、防湿層が熱盤に融着してしまうと
いった問題があった。さらに、この段ボールを古紙とし
て使用しライナを製造した場合はライナ表面が滑りやす
くなったり、中芯として使用した場合は、ライナとの接
着時に接着不良を起こしやすくなるといった問題があ
り、これらはワックスに起因することが知られている。
ールシートは、段ボール表面(ライナ表面)の塗工層
(防湿層)中に含まれるワックスのため非常に滑りやす
く、この段ボールシートからなる段ボール箱を多段に積
み上げた場合に荷崩れが発生するという問題があった。
また、ライナと中芯を張り合わせた接着剤を固化乾燥す
る工程に置いて180℃前後に加熱した場合、防湿層の
耐熱性が乏しいため、防湿層が熱盤に融着してしまうと
いった問題があった。さらに、この段ボールを古紙とし
て使用しライナを製造した場合はライナ表面が滑りやす
くなったり、中芯として使用した場合は、ライナとの接
着時に接着不良を起こしやすくなるといった問題があ
り、これらはワックスに起因することが知られている。
【0005】また、特開平5−25796号公報には、
ライナ表面にスチレン−アクリル共重合物を主体とする
コート剤を塗布・乾燥してなる易離解性・防水・防湿性
紙が示されているが、この方法で得られる防湿シート
は、防水性及び離解性は良好であるが防湿性が不充分で
あった。さらに、防湿性、防水性を付与する別の方法と
して、ライナ表面にポリエチレンなどの熱可塑性合成樹
脂をラミネートする方法が知られているが、離解性が悪
いため、古紙として再利用するのが困難で大部分が産業
廃棄物として投棄、あるいは焼却処分せざるを得ないの
が現状である。また、本発明者らは先に特開平09−3
695号公報においてライナの表面にフィロケイ酸塩化
合物と合成樹脂ラテックスから形成された防湿層を有す
る段ボールシートを提案した。該段ボールシートは、防
湿層にワックスを使用しないため、ライナ表面が滑りに
くく、従って段ボール箱として利用したときの荷崩れの
しにくさ(以下耐滑り性)に優れ、さらに防湿層に耐熱
性があるので、ライナと中芯を接着する際に熱盤に融着
しにくいといった利点を有するものである。しかしなが
ら、前記発明は、ライナ表面が防湿層であるため、印刷
時にインク、特に水系インクが表面からしみこまないた
めに乾燥に時間がかかり、カスレや汚れといった問題が
発生し、印刷適性に劣ることが判明した。さらに中芯と
ライナを貼合する際に、圧着させる熱盤の圧力が大きす
ぎると、圧力のかかる段頂部の防湿層表面が剥がれや割
れを起こして白化(表面が白く見える現象)し、外観が
悪くなるだけでなく防湿性が低下するといった問題があ
る。そのため、熱盤の圧力を低くして段ボールシートを
製造しなければならず、生産性が低下するといった問題
も明らかとなった。
ライナ表面にスチレン−アクリル共重合物を主体とする
コート剤を塗布・乾燥してなる易離解性・防水・防湿性
紙が示されているが、この方法で得られる防湿シート
は、防水性及び離解性は良好であるが防湿性が不充分で
あった。さらに、防湿性、防水性を付与する別の方法と
して、ライナ表面にポリエチレンなどの熱可塑性合成樹
脂をラミネートする方法が知られているが、離解性が悪
いため、古紙として再利用するのが困難で大部分が産業
廃棄物として投棄、あるいは焼却処分せざるを得ないの
が現状である。また、本発明者らは先に特開平09−3
695号公報においてライナの表面にフィロケイ酸塩化
合物と合成樹脂ラテックスから形成された防湿層を有す
る段ボールシートを提案した。該段ボールシートは、防
湿層にワックスを使用しないため、ライナ表面が滑りに
くく、従って段ボール箱として利用したときの荷崩れの
しにくさ(以下耐滑り性)に優れ、さらに防湿層に耐熱
性があるので、ライナと中芯を接着する際に熱盤に融着
しにくいといった利点を有するものである。しかしなが
ら、前記発明は、ライナ表面が防湿層であるため、印刷
時にインク、特に水系インクが表面からしみこまないた
めに乾燥に時間がかかり、カスレや汚れといった問題が
発生し、印刷適性に劣ることが判明した。さらに中芯と
ライナを貼合する際に、圧着させる熱盤の圧力が大きす
ぎると、圧力のかかる段頂部の防湿層表面が剥がれや割
れを起こして白化(表面が白く見える現象)し、外観が
悪くなるだけでなく防湿性が低下するといった問題があ
る。そのため、熱盤の圧力を低くして段ボールシートを
製造しなければならず、生産性が低下するといった問題
も明らかとなった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、充分な防水
防湿性、易離解性、耐滑り性を有し、段ボール製造時に
問題がなく、さらに印刷適性や外観が良好な防湿防水段
ボールシートを提供するものである。
防湿性、易離解性、耐滑り性を有し、段ボール製造時に
問題がなく、さらに印刷適性や外観が良好な防湿防水段
ボールシートを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ライナと中芯
とを接着剤により張り合わせ、加熱工程により固化乾燥
させて製造する段ボールシートにおいて、該ライナの少
なくとも片方が紙支持体/防湿層/紙支持体の構成から
なる防湿性ライナであって、該防湿層がフィロケイ酸塩
化合物と合成樹脂を含むことを特徴とする防湿防水段ボ
ールシートに関する。
とを接着剤により張り合わせ、加熱工程により固化乾燥
させて製造する段ボールシートにおいて、該ライナの少
なくとも片方が紙支持体/防湿層/紙支持体の構成から
なる防湿性ライナであって、該防湿層がフィロケイ酸塩
化合物と合成樹脂を含むことを特徴とする防湿防水段ボ
ールシートに関する。
【0008】また、本発明は、フィロケイ酸塩化合物が
カップリング剤で処理されていることを特徴とする前記
の防湿防水段ボールシートに関する。
カップリング剤で処理されていることを特徴とする前記
の防湿防水段ボールシートに関する。
【0009】また、本発明は、防湿層中に活性水素反応
性化合物あるいは活性水素反応性化合物と前記合成樹脂
の反応物の少なくとも一つが含まれることを特徴とする
前記防湿防水段ボールシートに関する。
性化合物あるいは活性水素反応性化合物と前記合成樹脂
の反応物の少なくとも一つが含まれることを特徴とする
前記防湿防水段ボールシートに関する。
【0010】また、本発明は、紙支持体の片面に防湿塗
料を塗工、乾燥させて防湿層を設け、該防湿層上に接着
剤層を介して他の紙支持体と積層させたことを特徴とす
る前記防湿防水段ボールシートに関する。
料を塗工、乾燥させて防湿層を設け、該防湿層上に接着
剤層を介して他の紙支持体と積層させたことを特徴とす
る前記防湿防水段ボールシートに関する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳述する。
本発明で使用するフィロケイ酸塩化合物(層状構造を有
する層状ケイ酸塩化合物)は平板状顔料である。フィロ
ケイ酸塩化合物に属するものは板状または薄片状であっ
て明瞭な劈開を有し、カオリナイト(カオリン鉱物)、
雲母族、脆雲母族、パイロフィライト、タルク、スメク
タイト、バーミキュライト、緑泥石、セプテ緑泥石、蛇
紋石、スチルプノメレーン、モンモリロナイトがある。
これらの中でも雲母族、タルクが好ましい。雲母族に
は、白雲母(マスコバイト)、絹雲母(セリサイト)、
金雲母(フロコパイト)、黒雲母(バイオタイト)、フ
ッ素金雲母(人造雲母)、紅マイカ、ソーダマイカ、バ
ナジンマイカ、イライト、チンマイカ、パラゴナイト、
ブリトル雲母などが挙げられる。
本発明で使用するフィロケイ酸塩化合物(層状構造を有
する層状ケイ酸塩化合物)は平板状顔料である。フィロ
ケイ酸塩化合物に属するものは板状または薄片状であっ
て明瞭な劈開を有し、カオリナイト(カオリン鉱物)、
雲母族、脆雲母族、パイロフィライト、タルク、スメク
タイト、バーミキュライト、緑泥石、セプテ緑泥石、蛇
紋石、スチルプノメレーン、モンモリロナイトがある。
これらの中でも雲母族、タルクが好ましい。雲母族に
は、白雲母(マスコバイト)、絹雲母(セリサイト)、
金雲母(フロコパイト)、黒雲母(バイオタイト)、フ
ッ素金雲母(人造雲母)、紅マイカ、ソーダマイカ、バ
ナジンマイカ、イライト、チンマイカ、パラゴナイト、
ブリトル雲母などが挙げられる。
【0012】これらのフィロケイ酸塩化合物のうち、白
雲母、金雲母、絹雲母が粒子径の大きさ、アスペクト比
(平均粒子径を厚さで除した数値)などの点から好適で
ある。本発明では平板性(平板状)が保持されている顔
料であればよいが、より好ましい平均粒子径範囲として
は0.5μm〜100μm、さらに好ましい平均粒子径
範囲としては1μm〜50μmである。平均粒子径が1
μm未満のものは塗工層中での平板状顔料の配向が支持
体に対して平行になりにくく、50μmを超えて大きく
なると平板状顔料の一部が塗工層から突き出たり、平板
状顔料の厚みが数μm程度となるに伴い、配向した平板
状顔料の塗工層中における層数が少なくなってしまうた
めに防湿性能向上効果が減少する。また、好ましいアス
ペクト比は5以上であり、特に好ましくはアスペクト比
が10以上の平板状顔料である。アスペクト比が5未満
のものは塗工面に対して平行に配向できなくなるため防
湿性能が劣る。アスペクト比は大きいほど平板状顔料の
塗工層中における層数が大きくなるため高い防湿性能を
発揮する。
雲母、金雲母、絹雲母が粒子径の大きさ、アスペクト比
(平均粒子径を厚さで除した数値)などの点から好適で
ある。本発明では平板性(平板状)が保持されている顔
料であればよいが、より好ましい平均粒子径範囲として
は0.5μm〜100μm、さらに好ましい平均粒子径
範囲としては1μm〜50μmである。平均粒子径が1
μm未満のものは塗工層中での平板状顔料の配向が支持
体に対して平行になりにくく、50μmを超えて大きく
なると平板状顔料の一部が塗工層から突き出たり、平板
状顔料の厚みが数μm程度となるに伴い、配向した平板
状顔料の塗工層中における層数が少なくなってしまうた
めに防湿性能向上効果が減少する。また、好ましいアス
ペクト比は5以上であり、特に好ましくはアスペクト比
が10以上の平板状顔料である。アスペクト比が5未満
のものは塗工面に対して平行に配向できなくなるため防
湿性能が劣る。アスペクト比は大きいほど平板状顔料の
塗工層中における層数が大きくなるため高い防湿性能を
発揮する。
【0013】フィロケイ酸塩化合物の平均粒子径は回折
・散乱法によって求められる。市販の装置としてはコー
ルター社製レーザー回折・光散乱法粒度測定装置LS2
30、LS200、LS100、島津製作所製レーザー
回折式粒度分布装置SALD2000、SALD200
0A、SALD3000、堀場製作所製レーザー回折・
散乱式粒度分布装置LA910、LA700、LA50
0、日機装製マイクロトラックSPA、マイクロトラッ
クFRAなどが挙げられる。本発明で言う平均粒子径は
上記した回折・散乱法による粒径測定法により求めた体
積基準のメジアン系である。また、アスペクト比は平均
粒子径を厚さで除した値である。フィロケイ酸塩化合物
の厚さはフィロケイ酸塩化合物の電子顕微鏡の観察や、
防湿層の断面写真の電子顕微鏡より求められる。
・散乱法によって求められる。市販の装置としてはコー
ルター社製レーザー回折・光散乱法粒度測定装置LS2
30、LS200、LS100、島津製作所製レーザー
回折式粒度分布装置SALD2000、SALD200
0A、SALD3000、堀場製作所製レーザー回折・
散乱式粒度分布装置LA910、LA700、LA50
0、日機装製マイクロトラックSPA、マイクロトラッ
クFRAなどが挙げられる。本発明で言う平均粒子径は
上記した回折・散乱法による粒径測定法により求めた体
積基準のメジアン系である。また、アスペクト比は平均
粒子径を厚さで除した値である。フィロケイ酸塩化合物
の厚さはフィロケイ酸塩化合物の電子顕微鏡の観察や、
防湿層の断面写真の電子顕微鏡より求められる。
【0014】本発明に用いられる合成樹脂は、スチレン
−ブタジエン系(SBR)ラテックス、メタクリレート
−ブタジエン系ラテックス、アクリルニトリル−ブタジ
エン系ラテックス、アクリル−スチレン系エマルジョ
ン、アクリルエステル系エマルジョンなどの水性合成樹
脂が挙げられるが、耐水性が良好で、伸びがよく折割れ
による塗工層の亀裂が生じにくいためにスチレン−ブタ
ジエン系ラテックスが好適である。またスチレン−ブタ
ジエンラテックスは(メタ)アクリル酸、(メタ)アク
リル酸エステル、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)
アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸アミド、
(メタ)アクリルグリシジルエーテルなどで変性(共重
合)されたスチレン−ブタジエンラテックス(変性SB
R)が好ましい。
−ブタジエン系(SBR)ラテックス、メタクリレート
−ブタジエン系ラテックス、アクリルニトリル−ブタジ
エン系ラテックス、アクリル−スチレン系エマルジョ
ン、アクリルエステル系エマルジョンなどの水性合成樹
脂が挙げられるが、耐水性が良好で、伸びがよく折割れ
による塗工層の亀裂が生じにくいためにスチレン−ブタ
ジエン系ラテックスが好適である。またスチレン−ブタ
ジエンラテックスは(メタ)アクリル酸、(メタ)アク
リル酸エステル、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)
アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸アミド、
(メタ)アクリルグリシジルエーテルなどで変性(共重
合)されたスチレン−ブタジエンラテックス(変性SB
R)が好ましい。
【0015】合成樹脂の最低造膜温度(MFT:一般に
合成樹脂のガラス転移温度より5〜10℃高い温度を示
す)は、0〜80℃、より好ましくは1〜65℃であ
る。合成樹脂のガラス転移温度(Tg)は−15℃〜7
0℃、より好ましくは−10℃〜60℃である。合成樹
脂の粒子径、ゲル分率(THFなどの溶媒で抽出されな
い量)、分子量などは特に限定されないが、粒子径は5
0〜500nm、ゲル分率は10〜99%、分子量は数
千〜数十万の範囲が好ましい。
合成樹脂のガラス転移温度より5〜10℃高い温度を示
す)は、0〜80℃、より好ましくは1〜65℃であ
る。合成樹脂のガラス転移温度(Tg)は−15℃〜7
0℃、より好ましくは−10℃〜60℃である。合成樹
脂の粒子径、ゲル分率(THFなどの溶媒で抽出されな
い量)、分子量などは特に限定されないが、粒子径は5
0〜500nm、ゲル分率は10〜99%、分子量は数
千〜数十万の範囲が好ましい。
【0016】また、本発明に使用するフィロケイ酸塩化
合物と合成樹脂との配合(重量)比率(固形比)は1
0:90〜70:30、好ましくは30:70〜65:
35である。
合物と合成樹脂との配合(重量)比率(固形比)は1
0:90〜70:30、好ましくは30:70〜65:
35である。
【0017】本発明で使用するカップリング剤として
は、親水基部分にSiを含むシランカップリング剤、親
水基部分にTiを含むチタネートカップリング剤、親水
基部分にAlを含むアルミニウムカップリング剤等が挙
げられる。カップリング剤の構造は、フィロケイ酸塩化
合物のような無機化合物と相互作用する親水基と、樹脂
のような有機化合物と相互作用する疎水基に大別され、
特にその親水基部分はTi、Al等の金属元素やSiに
結合したアルコキシ基を加水分解して得られる。
は、親水基部分にSiを含むシランカップリング剤、親
水基部分にTiを含むチタネートカップリング剤、親水
基部分にAlを含むアルミニウムカップリング剤等が挙
げられる。カップリング剤の構造は、フィロケイ酸塩化
合物のような無機化合物と相互作用する親水基と、樹脂
のような有機化合物と相互作用する疎水基に大別され、
特にその親水基部分はTi、Al等の金属元素やSiに
結合したアルコキシ基を加水分解して得られる。
【0018】一方、カップリング剤の疎水基部分につい
ては、疎水基部分が有機オリゴマーである場合、無機化
合物表面に高分子有機質の被膜を形成し、表面を完全に
疎水化して樹脂マトリックスとの接着性を高める効果が
ある。また、疎水基部分がエポキシ基、ビニル基、アミ
ノ基等の反応性有機官能基を有する場合、その官能基と
樹脂マトリックスの反応性官能基とが架橋し、より一層
樹脂マトリックスとの接着性が高まる。したがって、カ
ップリング剤の疎水基部分の組成は親和相手である樹脂
との相溶性で決まる。
ては、疎水基部分が有機オリゴマーである場合、無機化
合物表面に高分子有機質の被膜を形成し、表面を完全に
疎水化して樹脂マトリックスとの接着性を高める効果が
ある。また、疎水基部分がエポキシ基、ビニル基、アミ
ノ基等の反応性有機官能基を有する場合、その官能基と
樹脂マトリックスの反応性官能基とが架橋し、より一層
樹脂マトリックスとの接着性が高まる。したがって、カ
ップリング剤の疎水基部分の組成は親和相手である樹脂
との相溶性で決まる。
【0019】該カップリング剤には、2−グリシドキシ
エチルトリメトキシシラン、2−グリシドキシエチルト
リエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシ
ラン、2−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、2−(3,4エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリエトキシシラン、3−(3,4エポキシ
シクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、2−アミ
ノエチルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、3−〔N−(2−アミノエチル)アミノ〕エチルト
リメトキシシラン、3−〔N−(2−アミノエチル)ア
ミノ〕プロピルトリメトキシシラン、3−〔N−(2−
アミノエチル)アミノ〕プロピルトリエトキシシラン、
3−〔N−(2−アミノエチル)アミノ〕プロピルメチ
ルジメトキシシラン、2−メタクリロキシエチルトリメ
トキシシラン、2−メタクリロキシエチルトリエトキシ
シラン、2−アクリロキシエチルトリメトキシシラン、
3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、、3
−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−ア
クリロキシプロピルトリメトキシシラン、メチルトリエ
トキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラ
ン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−
メルカプトプロピルトリエトキシシラン、ビニルアセト
キシシラン、2−クロロエチルトリメトキシシラン、2
−クロロエチルトリエトキシシラン、3−クロロプロピ
ルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキ
シシラン、γ−アニリノプロピルトリメトキシシラン、
イソプロピルトリ(N−アミノエチルアミノエチル)チ
タネートなどが挙げられる。
エチルトリメトキシシラン、2−グリシドキシエチルト
リエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシ
ラン、2−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、2−(3,4エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリエトキシシラン、3−(3,4エポキシ
シクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、2−アミ
ノエチルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、3−〔N−(2−アミノエチル)アミノ〕エチルト
リメトキシシラン、3−〔N−(2−アミノエチル)ア
ミノ〕プロピルトリメトキシシラン、3−〔N−(2−
アミノエチル)アミノ〕プロピルトリエトキシシラン、
3−〔N−(2−アミノエチル)アミノ〕プロピルメチ
ルジメトキシシラン、2−メタクリロキシエチルトリメ
トキシシラン、2−メタクリロキシエチルトリエトキシ
シラン、2−アクリロキシエチルトリメトキシシラン、
3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、、3
−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−ア
クリロキシプロピルトリメトキシシラン、メチルトリエ
トキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラ
ン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−
メルカプトプロピルトリエトキシシラン、ビニルアセト
キシシラン、2−クロロエチルトリメトキシシラン、2
−クロロエチルトリエトキシシラン、3−クロロプロピ
ルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキ
シシラン、γ−アニリノプロピルトリメトキシシラン、
イソプロピルトリ(N−アミノエチルアミノエチル)チ
タネートなどが挙げられる。
【0020】こうしたカップリング剤により、フィロケ
イ酸塩化合物をインテグラルブレンド法や前処理法など
で表面処理して使用する。インテグラルブレンド法はフ
ィロケイ酸塩化合物と合成樹脂を含む塗工液にカップリ
ング剤を直接添加する方法である。また、前処理法はあ
らかじめフィロケイ酸塩化合物表面をカップリング剤で
処理した後、合成樹脂と混合して塗料を製造する方法で
ある。カップリング剤の添加量はフィロケイ酸塩化合物
100重量部(固形分)に対して0.1〜5重量部(固
形分または有効成分)、好ましくは0.5〜2重量部で
ある。添加量が0.1重量部未満の場合、カップリング
剤によるフィロケイ酸塩化合物表面の被覆が不十分とな
るため好ましくなく、5重量部を越える場合、カップリ
ング剤の効果が頭打ちとなるため不経済である。
イ酸塩化合物をインテグラルブレンド法や前処理法など
で表面処理して使用する。インテグラルブレンド法はフ
ィロケイ酸塩化合物と合成樹脂を含む塗工液にカップリ
ング剤を直接添加する方法である。また、前処理法はあ
らかじめフィロケイ酸塩化合物表面をカップリング剤で
処理した後、合成樹脂と混合して塗料を製造する方法で
ある。カップリング剤の添加量はフィロケイ酸塩化合物
100重量部(固形分)に対して0.1〜5重量部(固
形分または有効成分)、好ましくは0.5〜2重量部で
ある。添加量が0.1重量部未満の場合、カップリング
剤によるフィロケイ酸塩化合物表面の被覆が不十分とな
るため好ましくなく、5重量部を越える場合、カップリ
ング剤の効果が頭打ちとなるため不経済である。
【0021】このようにしてカップリング剤で処理した
フィロケイ酸塩化合物は表面の疎水性が高まるため、水
性分散液としたとき増粘して塗工できなかったり、分散
不良となって凝集体が発生することがある。この場合、
界面活性剤やポリアクリル酸系の分散剤やイソプロピル
アルコール、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム等の
湿潤剤を用いて分散する。
フィロケイ酸塩化合物は表面の疎水性が高まるため、水
性分散液としたとき増粘して塗工できなかったり、分散
不良となって凝集体が発生することがある。この場合、
界面活性剤やポリアクリル酸系の分散剤やイソプロピル
アルコール、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム等の
湿潤剤を用いて分散する。
【0022】本発明で使用する活性水素反応性化合物
は、合成樹脂に含まれるカルボキシル基、アミド基、水
酸基、スルホン酸基、メチロール基等の親水性官能基と
反応して合成樹脂を架橋、高分子化(三次元網目構造)
あるいは疎水化するものである。こうした架橋剤として
は(1)メチロール基を有し、上記親水性官能基と脱水
反応を起こすもの(メラミン−ホルムアルデヒド縮合反
応生成物など)、(2)アルデヒド基を有し、上記親水
性官能基と付加反応を起こすもの(グリオキザールな
ど)、(3)エポキシ基を有し、上記親水性官能基と開
環付加反応を起こすもの(ポリグリシジルエーテル化合
物など)、(4)多価金属を有し上記親水性官能基と配
位結合及び共有結合を形成するもの(炭酸ジルコニウム
など)、(5)水溶液中でカチオン性を示しアニオン性
官能基とイオン結合を形成するもの(ポリアミドアミン
ポリ尿素樹脂など)などがある。
は、合成樹脂に含まれるカルボキシル基、アミド基、水
酸基、スルホン酸基、メチロール基等の親水性官能基と
反応して合成樹脂を架橋、高分子化(三次元網目構造)
あるいは疎水化するものである。こうした架橋剤として
は(1)メチロール基を有し、上記親水性官能基と脱水
反応を起こすもの(メラミン−ホルムアルデヒド縮合反
応生成物など)、(2)アルデヒド基を有し、上記親水
性官能基と付加反応を起こすもの(グリオキザールな
ど)、(3)エポキシ基を有し、上記親水性官能基と開
環付加反応を起こすもの(ポリグリシジルエーテル化合
物など)、(4)多価金属を有し上記親水性官能基と配
位結合及び共有結合を形成するもの(炭酸ジルコニウム
など)、(5)水溶液中でカチオン性を示しアニオン性
官能基とイオン結合を形成するもの(ポリアミドアミン
ポリ尿素樹脂など)などがある。
【0023】活性水素反応性化合物の配合量は合成樹脂
100重量部(固形分)に対して0.01〜10重量部
(固形分または有効成分)、好ましくは0.1〜5重量
部が望ましい。架橋剤の配合量が0.01重量部未満の
場合、架橋剤と親水性官能基との反応性が著しく低下す
るため好ましくなく、10重量部を越えても透湿度向上
や耐ブロッキングに対する効果が頭打ちとなったり、未
反応の活性水素反応性化合物が析出するなどの問題が発
生するため好ましくない。
100重量部(固形分)に対して0.01〜10重量部
(固形分または有効成分)、好ましくは0.1〜5重量
部が望ましい。架橋剤の配合量が0.01重量部未満の
場合、架橋剤と親水性官能基との反応性が著しく低下す
るため好ましくなく、10重量部を越えても透湿度向上
や耐ブロッキングに対する効果が頭打ちとなったり、未
反応の活性水素反応性化合物が析出するなどの問題が発
生するため好ましくない。
【0024】以上の材料を混合して防湿性塗料(水性)
とするが、このとき必要とあらば、ポリカルボン酸など
の分散剤、消泡剤、界面活性剤、色合い調整剤を添加し
たりすることができる。この塗料を常法によりライナに
塗工して防湿層を形成する。塗工設備として特に限定は
しないが、ブレードコーター、バーコーター、エアナイ
フコーターなどの塗工表面をスクレイプする塗工方式
が、平板状顔料の配向を促す傾向があるので好ましい。
乾燥温度は合成樹脂のMFT(最低造膜温度)以上で乾
燥するのが好ましい。防湿層の塗工量は固形分として5
〜40g/m2、好ましくは10〜35g/m2である。
とするが、このとき必要とあらば、ポリカルボン酸など
の分散剤、消泡剤、界面活性剤、色合い調整剤を添加し
たりすることができる。この塗料を常法によりライナに
塗工して防湿層を形成する。塗工設備として特に限定は
しないが、ブレードコーター、バーコーター、エアナイ
フコーターなどの塗工表面をスクレイプする塗工方式
が、平板状顔料の配向を促す傾向があるので好ましい。
乾燥温度は合成樹脂のMFT(最低造膜温度)以上で乾
燥するのが好ましい。防湿層の塗工量は固形分として5
〜40g/m2、好ましくは10〜35g/m2である。
【0025】本発明のライナは紙支持体/防湿層/紙支
持体の3層構造であるが、このような3層構造の製造方
法としては、(1)紙支持体の片面に防湿性塗料を塗工
して防湿層とし、未乾燥の状態で該防湿層上に他の紙支
持体を張り合わせ乾燥する方法、(2)紙支持体の片面
に防湿性塗料を塗工・乾燥させ防湿層とした後、該防湿
層と他の紙支持体を熱圧着または接着剤により張り合わ
せる方法、(3)紙支持体の片面に防湿性塗を塗工して
防湿層とし、該防湿層どうしを未乾燥の状態で張り合わ
せる方法、(4)紙支持体の片面に防湿性塗料を塗工・
乾燥させ防湿層とした後、該防湿層どうしを熱圧着また
は接着剤により張り合わせる方法などがあり、状況に応
じて任意に採用することができるが、操業上の利便性等
を考慮し、またシワ等のない仕上がり状態が良好な積層
体を得るためには、紙支持体の片面に防湿性塗料を塗
工、乾燥して防湿層とした後、該防湿層と他の紙支持体
を接着剤により張り合わせる方法が最も好適である。な
お、前記接着剤としては澱粉系接着剤、ポリビニアルコ
ール系接着剤、合成樹脂系接着剤(スチレン−ブタジエ
ン、アクリル−スチレン、ポリウレタン、酢酸ビニル、
ポリエステル、アクリロニトリル−ブタジエン、メチル
メタクリレートブタジエンなど)が好適である。用いる
紙支持体としては上質紙、コート紙、晒または未晒クラ
フト紙、ライナ紙、片艶紙、板紙などパルプを主成分と
するものであれば特に制限はない。用いる支持体の坪量
に特に制限はないが40g/m2〜400g/m2が好まし
い。本発明の防湿層を含むライナの透湿度はJISZ0
208カップ法(B法)で測定して3〜300g/m2・2
4hr、好ましくは10〜200g/m2・24hrである。
持体の3層構造であるが、このような3層構造の製造方
法としては、(1)紙支持体の片面に防湿性塗料を塗工
して防湿層とし、未乾燥の状態で該防湿層上に他の紙支
持体を張り合わせ乾燥する方法、(2)紙支持体の片面
に防湿性塗料を塗工・乾燥させ防湿層とした後、該防湿
層と他の紙支持体を熱圧着または接着剤により張り合わ
せる方法、(3)紙支持体の片面に防湿性塗を塗工して
防湿層とし、該防湿層どうしを未乾燥の状態で張り合わ
せる方法、(4)紙支持体の片面に防湿性塗料を塗工・
乾燥させ防湿層とした後、該防湿層どうしを熱圧着また
は接着剤により張り合わせる方法などがあり、状況に応
じて任意に採用することができるが、操業上の利便性等
を考慮し、またシワ等のない仕上がり状態が良好な積層
体を得るためには、紙支持体の片面に防湿性塗料を塗
工、乾燥して防湿層とした後、該防湿層と他の紙支持体
を接着剤により張り合わせる方法が最も好適である。な
お、前記接着剤としては澱粉系接着剤、ポリビニアルコ
ール系接着剤、合成樹脂系接着剤(スチレン−ブタジエ
ン、アクリル−スチレン、ポリウレタン、酢酸ビニル、
ポリエステル、アクリロニトリル−ブタジエン、メチル
メタクリレートブタジエンなど)が好適である。用いる
紙支持体としては上質紙、コート紙、晒または未晒クラ
フト紙、ライナ紙、片艶紙、板紙などパルプを主成分と
するものであれば特に制限はない。用いる支持体の坪量
に特に制限はないが40g/m2〜400g/m2が好まし
い。本発明の防湿層を含むライナの透湿度はJISZ0
208カップ法(B法)で測定して3〜300g/m2・2
4hr、好ましくは10〜200g/m2・24hrである。
【0026】次に、段ボールシートの製造について説明
する。段ボールシートの製造工程では、防湿層が形成さ
れたライナと中芯とをコルゲーターを用いて貼合する
が、この場合、まず中芯の片面にコーンスターチや馬鈴
薯などのデンプンを接着剤として塗布し、これにライナ
を張り合わせて片面段ボールを製造する。次に、上記中
芯の反対面にも接着剤を塗布しライナを貼合して両面段
ボールを製造する。そして、この両面段ボールをキャン
パスで押さえながら熱盤で180℃前後に加熱し、この
熱でデンプンを糊化してライナと中芯を強固に接着す
る。接着した段ボールシートは、乾燥させた後、カッタ
ーで所定寸法に断裁して、一定寸法の段ボールシートと
される。この時用いるライナは2層とも防湿層を含んだ
ものでも、またどちらか一方が防湿層を含むライナであ
ってもかまわない。また、段ボールシートは複両面段ボ
ールや複々両面段ボールであってもかまわない。この場
合は用いるライナの少なくとも一つが本発明の防湿性ラ
イナであればよい。
する。段ボールシートの製造工程では、防湿層が形成さ
れたライナと中芯とをコルゲーターを用いて貼合する
が、この場合、まず中芯の片面にコーンスターチや馬鈴
薯などのデンプンを接着剤として塗布し、これにライナ
を張り合わせて片面段ボールを製造する。次に、上記中
芯の反対面にも接着剤を塗布しライナを貼合して両面段
ボールを製造する。そして、この両面段ボールをキャン
パスで押さえながら熱盤で180℃前後に加熱し、この
熱でデンプンを糊化してライナと中芯を強固に接着す
る。接着した段ボールシートは、乾燥させた後、カッタ
ーで所定寸法に断裁して、一定寸法の段ボールシートと
される。この時用いるライナは2層とも防湿層を含んだ
ものでも、またどちらか一方が防湿層を含むライナであ
ってもかまわない。また、段ボールシートは複両面段ボ
ールや複々両面段ボールであってもかまわない。この場
合は用いるライナの少なくとも一つが本発明の防湿性ラ
イナであればよい。
【0027】本発明に用いられるライナは機械的離解作
用により水中で分散しやすいパルプを主成分とするもの
であれば特に制限はないが、坪量50〜400g/m2の
ものを適宜用いることができる。また、ライナの片面に
帯電防止のための導電層を設けたライナや防滑層を設け
たライナを用いてもかまわない。本発明に用いられる中
芯は機械的離解作用により水中で分散しやすいパルプを
主成分とするものであれば特に制限はないが、坪量50
〜300g/m2のものを適宜用いることができる。
用により水中で分散しやすいパルプを主成分とするもの
であれば特に制限はないが、坪量50〜400g/m2の
ものを適宜用いることができる。また、ライナの片面に
帯電防止のための導電層を設けたライナや防滑層を設け
たライナを用いてもかまわない。本発明に用いられる中
芯は機械的離解作用により水中で分散しやすいパルプを
主成分とするものであれば特に制限はないが、坪量50
〜300g/m2のものを適宜用いることができる。
【0028】以下に実施例を示し本発明を具体的に説明
する。本発明において、特に断らない限り「部」及び
「%」はそれぞれ「重量部」及び「重量%」を表す。
する。本発明において、特に断らない限り「部」及び
「%」はそれぞれ「重量部」及び「重量%」を表す。
【実施例】<実施例1>水50重量部、合成樹脂ラテッ
クスSN343C(アクリル酸及びメチルメタクリル酸
変性SBRラテックス、Tg10℃、ゲル量95%、粒
子径200nm、固形分50%:住化A&L(株)製)
100重量部、フィロケイ酸塩化合物3−Xミネラライ
トマイカ(白雲母、平均粒子径20μm、平均アスペク
ト比14:MINERAL MINING CORPORATION製)50重量部
を順次加え、撹拌して得られた防湿性塗料を、未晒クラ
フト紙(坪量70g/m2)に固形分として片面20g/m2
塗工後、熱風乾燥機により110℃で2分間乾燥させ、
防湿紙を製造した。ライナ原紙(坪量160g/m2)の
片面に合成樹脂ラテックスSN343C(アクリル酸及
びメチルメタクリル酸変性SBRラテックス、Tg10
℃、ゲル量95%、粒子径200nm、固形分50%:
住化A&L(株)製)を固形分として6g/m2になるよ
う塗工した直後に、該塗工面と前記防湿紙の防湿面を圧
着して110℃2分間乾燥し、防湿性ライナを製造し
た。得られた防湿性ライナと別に用意したライナ(坪量
220g/m2)と中芯(坪量125g/m2)とをコルゲー
ターを用いて張り合わせて両面段ボールシートを製造し
た。
クスSN343C(アクリル酸及びメチルメタクリル酸
変性SBRラテックス、Tg10℃、ゲル量95%、粒
子径200nm、固形分50%:住化A&L(株)製)
100重量部、フィロケイ酸塩化合物3−Xミネラライ
トマイカ(白雲母、平均粒子径20μm、平均アスペク
ト比14:MINERAL MINING CORPORATION製)50重量部
を順次加え、撹拌して得られた防湿性塗料を、未晒クラ
フト紙(坪量70g/m2)に固形分として片面20g/m2
塗工後、熱風乾燥機により110℃で2分間乾燥させ、
防湿紙を製造した。ライナ原紙(坪量160g/m2)の
片面に合成樹脂ラテックスSN343C(アクリル酸及
びメチルメタクリル酸変性SBRラテックス、Tg10
℃、ゲル量95%、粒子径200nm、固形分50%:
住化A&L(株)製)を固形分として6g/m2になるよ
う塗工した直後に、該塗工面と前記防湿紙の防湿面を圧
着して110℃2分間乾燥し、防湿性ライナを製造し
た。得られた防湿性ライナと別に用意したライナ(坪量
220g/m2)と中芯(坪量125g/m2)とをコルゲー
ターを用いて張り合わせて両面段ボールシートを製造し
た。
【0029】<実施例2>水50重量部にカップリング
剤KBM603(アミノシランカップリング剤:信越化
学工業(株)製)0.3重量部を加え撹拌後、フィロケ
イ酸塩化合物セリサイトST(絹雲母、平均粒子径14
μm、平均アスペクト比20:堀江化工(株)製)50
重量部と合成樹脂ラテックスPT1120(メタクリル
酸及びアクリロニトリル変性SBRラテックス、Tg2
℃、ゲル量65%、粒子径100nm、固形分50%:
日本ゼオン(株)製)100重量部を加えて得られた防
湿性塗料を、未晒クラフト紙(坪量70g/m2)に固形
分として片面30g/m2塗工後、未乾燥の防湿層とライ
ナ原紙(坪量160g/m2)と張り合わせ、熱風乾燥機
により110℃で2分間乾燥させ防湿性ライナを製造し
た。防湿性ライナと別に用意したライナ(坪量220g/
m2)と中芯(坪量125g/m2)とをコルゲーターを用
いて張り合わせて両面段ボールシートを製造した。
剤KBM603(アミノシランカップリング剤:信越化
学工業(株)製)0.3重量部を加え撹拌後、フィロケ
イ酸塩化合物セリサイトST(絹雲母、平均粒子径14
μm、平均アスペクト比20:堀江化工(株)製)50
重量部と合成樹脂ラテックスPT1120(メタクリル
酸及びアクリロニトリル変性SBRラテックス、Tg2
℃、ゲル量65%、粒子径100nm、固形分50%:
日本ゼオン(株)製)100重量部を加えて得られた防
湿性塗料を、未晒クラフト紙(坪量70g/m2)に固形
分として片面30g/m2塗工後、未乾燥の防湿層とライ
ナ原紙(坪量160g/m2)と張り合わせ、熱風乾燥機
により110℃で2分間乾燥させ防湿性ライナを製造し
た。防湿性ライナと別に用意したライナ(坪量220g/
m2)と中芯(坪量125g/m2)とをコルゲーターを用
いて張り合わせて両面段ボールシートを製造した。
【0030】<実施例3>水50重量部にフィロケイ酸
塩化合物KF200(絹雲母、平均粒子径24μm、平
均アスペクト比30、中央カオリン(株)製マイカA21
を50重量部と合成樹脂ラテックスHOJ4027(ア
クリル酸変性SBR、Tg18℃、ゲル量80%、粒子
径200nm、固形分50%:日本ゼオン(株)製)を5
0重量部、活性水素反応性化合物デナコールEX614
B(ソルビトールポリグリシジルエーテル、成分98%
以上:ナガセ化成(株)製)1重量部を混合して防湿性
塗料を調整し、未晒クラフト紙(坪量70g/m2、厚さ
100μm)に固形分として片面30g/m2塗工後、熱
風乾燥機にて110℃で2分間乾燥させ防湿紙を製造し
た。ライナ(坪量160g/m2)の片面に合成樹脂ラテ
ックスHOJ4027(アクリル酸変性SBR、Tg1
8℃、ゲル量80%、粒子径200nm、固形分50
%、日本ゼオン(株)製)を固形分として6g/m2になる
よう塗工した直後に、該塗工面と前記防湿紙の防湿面と
圧着し110℃、2分間乾燥し、防湿性ライナを製造し
た。得られた防湿性ライナと別に用意したライナ原紙
(坪量220g/m2)と中芯(坪量125g/m2)とをコ
ルゲーターを用いて張り合わせて両面段ボールシートを
製造した。
塩化合物KF200(絹雲母、平均粒子径24μm、平
均アスペクト比30、中央カオリン(株)製マイカA21
を50重量部と合成樹脂ラテックスHOJ4027(ア
クリル酸変性SBR、Tg18℃、ゲル量80%、粒子
径200nm、固形分50%:日本ゼオン(株)製)を5
0重量部、活性水素反応性化合物デナコールEX614
B(ソルビトールポリグリシジルエーテル、成分98%
以上:ナガセ化成(株)製)1重量部を混合して防湿性
塗料を調整し、未晒クラフト紙(坪量70g/m2、厚さ
100μm)に固形分として片面30g/m2塗工後、熱
風乾燥機にて110℃で2分間乾燥させ防湿紙を製造し
た。ライナ(坪量160g/m2)の片面に合成樹脂ラテ
ックスHOJ4027(アクリル酸変性SBR、Tg1
8℃、ゲル量80%、粒子径200nm、固形分50
%、日本ゼオン(株)製)を固形分として6g/m2になる
よう塗工した直後に、該塗工面と前記防湿紙の防湿面と
圧着し110℃、2分間乾燥し、防湿性ライナを製造し
た。得られた防湿性ライナと別に用意したライナ原紙
(坪量220g/m2)と中芯(坪量125g/m2)とをコ
ルゲーターを用いて張り合わせて両面段ボールシートを
製造した。
【0031】<実施例4>実施例2と同様に調整した防
湿性塗料に、架橋剤SR633(ポリアミドアミン樹
脂、固形分30%:住友化学(株))製を1重量部さらに
混合し調整した防湿性塗料を未晒クラフト紙(坪量70
g/m2)にバーコーターにより固形分として片面20g/
m2塗工したこと以外は実施例2と同様にして両面段ボ
ールシートを製造した。
湿性塗料に、架橋剤SR633(ポリアミドアミン樹
脂、固形分30%:住友化学(株))製を1重量部さらに
混合し調整した防湿性塗料を未晒クラフト紙(坪量70
g/m2)にバーコーターにより固形分として片面20g/
m2塗工したこと以外は実施例2と同様にして両面段ボ
ールシートを製造した。
【0032】<比較例1>合成樹脂HOJ4027(S
BRラテックス、固形分48%:日本ゼオン(株)製)
100重量部とワックスエマルジョンOKW−40(パ
ラフィンワックス、ポリブテン、ロジン樹脂の混合乳化
物、固形分40%:荒川化学工業(株)製)60重量部
を混合して防湿性塗料を調整し、ライナ(坪量220g/
m2)に、バーコーターにより固形分として片面20g/
m2塗工後、120℃で乾燥させ得られた防湿性ライナ
と別に用意したライナ(坪量220g/m2)と中芯(坪
量125g/m2)をコルゲーターで張り合わせて両面段
ボールシートを製造した。この時防湿面と中芯は接着で
きなかったため、防湿面の反対面と中芯を接着させて両
面段ボールを製造した。
BRラテックス、固形分48%:日本ゼオン(株)製)
100重量部とワックスエマルジョンOKW−40(パ
ラフィンワックス、ポリブテン、ロジン樹脂の混合乳化
物、固形分40%:荒川化学工業(株)製)60重量部
を混合して防湿性塗料を調整し、ライナ(坪量220g/
m2)に、バーコーターにより固形分として片面20g/
m2塗工後、120℃で乾燥させ得られた防湿性ライナ
と別に用意したライナ(坪量220g/m2)と中芯(坪
量125g/m2)をコルゲーターで張り合わせて両面段
ボールシートを製造した。この時防湿面と中芯は接着で
きなかったため、防湿面の反対面と中芯を接着させて両
面段ボールを製造した。
【0033】<比較例2>比較例1と同様に調整したワ
ックスを含む防湿性塗料を、未晒クラフト紙(坪量70
g/m2)に固形分として片面30g/m2塗工後、未乾燥の
防湿層とライナ(坪量160g/m2)と張り合わせ、熱
風乾燥機にて110℃で2分間乾燥させ防湿性ライナを
製造した。防湿性ライナと別に用意したライナ(坪量2
20g/m2)と中芯(坪量125g/m2)をコルゲーター
を用いて張り合わせて両面段ボールシートを製造した。
ックスを含む防湿性塗料を、未晒クラフト紙(坪量70
g/m2)に固形分として片面30g/m2塗工後、未乾燥の
防湿層とライナ(坪量160g/m2)と張り合わせ、熱
風乾燥機にて110℃で2分間乾燥させ防湿性ライナを
製造した。防湿性ライナと別に用意したライナ(坪量2
20g/m2)と中芯(坪量125g/m2)をコルゲーター
を用いて張り合わせて両面段ボールシートを製造した。
【0034】<比較例3>ポリエチレン(商品名:ノバ
テックLD LC522、日本ポリケム(株)製)をクラ
フト紙(坪量70g/m2)に厚さ25μmになるように
押し出しラミネーションした直後にライナ(坪量160
g/m2)と張り合わせて防湿性ライナを製造した。この
防湿性ライナのポリエチレンをラミネートしていない面
と別に用意したライナ(坪量220g/m2)と中芯(坪
量125g/m2)をコルゲーターで張り合わせて両面段
ボールシートを製造した。
テックLD LC522、日本ポリケム(株)製)をクラ
フト紙(坪量70g/m2)に厚さ25μmになるように
押し出しラミネーションした直後にライナ(坪量160
g/m2)と張り合わせて防湿性ライナを製造した。この
防湿性ライナのポリエチレンをラミネートしていない面
と別に用意したライナ(坪量220g/m2)と中芯(坪
量125g/m2)をコルゲーターで張り合わせて両面段
ボールシートを製造した。
【0035】<比較例4>水50重量部、合成樹脂ラテ
ックスSN343C(アクリル酸及びメチルメタクリル
酸変性SBRラテックス、Tg10℃、ゲル量95%、
粒子径200nm、固形分50%:住化A&L(株)
製)100重量部、フィロケイ酸塩化合物3−Xミネラ
ライトマイカ(白雲母、平均粒子径20μm、平均アス
ペクト比14:MINERAL MINING CORPORATION製)50重
量部を順次加え、撹拌して得られた防湿性塗料を、ライ
ナ(坪量220g/m2)に固形分として片面20g/m2塗
工後、熱風乾燥機で110℃で2分間乾燥させ防湿性ラ
イナを製造した。該防湿性ライナと別に用意したライナ
(坪量220g/m2)と中芯(坪量125g/m2)をコル
ゲーターで張り合わせて両面段ボールシートを製造し
た。この時防湿面と中芯は接着剤の乾燥速度が遅く生産
性が悪いため、防湿面の反対面と中芯を接着させて両面
段ボールシートを製造した。製造後の両面段ボールシー
トの表面をよく観察すると一部が白化していた。
ックスSN343C(アクリル酸及びメチルメタクリル
酸変性SBRラテックス、Tg10℃、ゲル量95%、
粒子径200nm、固形分50%:住化A&L(株)
製)100重量部、フィロケイ酸塩化合物3−Xミネラ
ライトマイカ(白雲母、平均粒子径20μm、平均アス
ペクト比14:MINERAL MINING CORPORATION製)50重
量部を順次加え、撹拌して得られた防湿性塗料を、ライ
ナ(坪量220g/m2)に固形分として片面20g/m2塗
工後、熱風乾燥機で110℃で2分間乾燥させ防湿性ラ
イナを製造した。該防湿性ライナと別に用意したライナ
(坪量220g/m2)と中芯(坪量125g/m2)をコル
ゲーターで張り合わせて両面段ボールシートを製造し
た。この時防湿面と中芯は接着剤の乾燥速度が遅く生産
性が悪いため、防湿面の反対面と中芯を接着させて両面
段ボールシートを製造した。製造後の両面段ボールシー
トの表面をよく観察すると一部が白化していた。
【0036】<試験方法> 1)防湿性ライナの透湿度 得られた防湿ライナおよび両面段ボールシートの透湿度
をJIS Z0208「防湿包装材料の透湿度試験方法
(カップ法)」により、条件B(温度40±0.5℃
相対湿度90±2%)で測定した。 2)離解試験 約3cm四方の防湿紙8gを500mlの水とともに家
庭用ミキサー(刃は繊維を切らないようにヤスリで削り
落としたものを使用)で1分30秒間撹拌した。得られ
たスラリーで坪量70g/m2の手抄きシートを作成し
た。未離解物(フィルム片、紙片)の有無を目視で評価
し、未離解物を含まないものを○、含むものを×とし
た。
をJIS Z0208「防湿包装材料の透湿度試験方法
(カップ法)」により、条件B(温度40±0.5℃
相対湿度90±2%)で測定した。 2)離解試験 約3cm四方の防湿紙8gを500mlの水とともに家
庭用ミキサー(刃は繊維を切らないようにヤスリで削り
落としたものを使用)で1分30秒間撹拌した。得られ
たスラリーで坪量70g/m2の手抄きシートを作成し
た。未離解物(フィルム片、紙片)の有無を目視で評価
し、未離解物を含まないものを○、含むものを×とし
た。
【0037】3)段ボールシートの製造 表面ライナと中芯(坪量125g/m2)をコルゲーター
で張り合わせ、両面段ボールを製造した(A段)。接着
剤には酸化デンプンの水溶液(王子コーンスターチ製)
を用いて乾燥温度180℃で接着した。
で張り合わせ、両面段ボールを製造した(A段)。接着
剤には酸化デンプンの水溶液(王子コーンスターチ製)
を用いて乾燥温度180℃で接着した。
【0038】
【表1】
【0039】表1よりポリエチレンラミネートを含む防
湿層の場合は離解性が悪く、ワックスを含む防湿層の場
合は段ボール製造時に防湿層が熱盤に融着するあるいは
防湿性が悪いといった問題がある。また、紙支持体の片
面にのみフィロケイ酸塩と合成樹脂からなる防湿層を設
けた防湿ライナの場合は、段ボール製造時に表面の一部
が白化し、その白化部分の透湿度が悪くなることが判
る。しかし、紙支持体/防湿層/紙支持体で構成される
防湿性ライナであって、該防湿層がフィロケイ酸塩化合
物と合成樹脂を含む防湿性塗料から形成された防湿性ラ
イナは防湿性、離解性が良好で段ボール製造時に何ら問
題がないことが判る。
湿層の場合は離解性が悪く、ワックスを含む防湿層の場
合は段ボール製造時に防湿層が熱盤に融着するあるいは
防湿性が悪いといった問題がある。また、紙支持体の片
面にのみフィロケイ酸塩と合成樹脂からなる防湿層を設
けた防湿ライナの場合は、段ボール製造時に表面の一部
が白化し、その白化部分の透湿度が悪くなることが判
る。しかし、紙支持体/防湿層/紙支持体で構成される
防湿性ライナであって、該防湿層がフィロケイ酸塩化合
物と合成樹脂を含む防湿性塗料から形成された防湿性ラ
イナは防湿性、離解性が良好で段ボール製造時に何ら問
題がないことが判る。
【0040】
【発明の効果】紙支持体/防湿層/紙支持体で構成され
る防湿性ライナであって、該防湿層がフィロケイ酸塩化
合物と合成樹脂を含む防湿性塗料から形成された防湿性
ライナは、防湿性、離解性が良好で、かかるライナによ
って段ボールシートを問題なく製造することができる。
る防湿性ライナであって、該防湿層がフィロケイ酸塩化
合物と合成樹脂を含む防湿性塗料から形成された防湿性
ライナは、防湿性、離解性が良好で、かかるライナによ
って段ボールシートを問題なく製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E078 AA20 BB24 BB34 BB36 BB39 BB45 4F100 AA03B AA03E AH02B AH02E AH03B AH03E AN02B AN02E AR00B AR00E BA05 BA06 BA10A CA12H CA13H CC01 DD12 DD12C DG10A DG10C DG10D DG10E EH46 GB15 JB06 JB06B JB06E JD04 JL05 JM01B JM01E 4L055 AG05 AG25 AG38 AG63 AG71 AG74 AG76 AG77 AG84 AG87 AG89 AG93 AG97 AG98 AJ04 BE08 BE14 FA15 FA19 FA30 GA06 GA47
Claims (4)
- 【請求項1】ライナと中芯とを接着剤により張り合わ
せ、加熱工程により固化乾燥させて製造する段ボールシ
ートにおいて、該ライナの少なくとも片方が紙支持体/
防湿層/紙支持体の構成からなる防湿性ライナであっ
て、該防湿層がフィロケイ酸塩化合物と合成樹脂を含む
ことを特徴とする防湿防水段ボールシート。 - 【請求項2】フィロケイ酸塩化合物がカップリング剤で
処理されていることを特徴とする請求項1記載の防湿防
水段ボールシート。 - 【請求項3】防湿層中に活性水素反応性化合物あるいは
活性水素反応性化合物と前記合成樹脂の反応物の少なく
とも一つが含まれることを特徴とする請求項1〜2のい
ずれかに記載の防湿防水段ボールシート。 - 【請求項4】紙支持体の片面に防湿性塗料を塗工、乾燥
させて防湿層を設け、該防湿層と接着剤層を介して他の
紙支持体とを積層させたことを特徴とする請求項1〜3
の何れかに記載の防湿防水段ボールシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11052380A JP2000246820A (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | 防湿防水段ボールシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11052380A JP2000246820A (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | 防湿防水段ボールシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000246820A true JP2000246820A (ja) | 2000-09-12 |
Family
ID=12913206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11052380A Pending JP2000246820A (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | 防湿防水段ボールシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000246820A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002275788A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-09-25 | Oji Paper Co Ltd | 段ボール用ライナ紙 |
JP2003003394A (ja) * | 2001-06-21 | 2003-01-08 | Oji Paper Co Ltd | 防湿ライナ及びそれを用いた防湿段ボールシート |
-
1999
- 1999-03-01 JP JP11052380A patent/JP2000246820A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002275788A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-09-25 | Oji Paper Co Ltd | 段ボール用ライナ紙 |
JP2003003394A (ja) * | 2001-06-21 | 2003-01-08 | Oji Paper Co Ltd | 防湿ライナ及びそれを用いた防湿段ボールシート |
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A621 | Written request for application examination |
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