JP3289625B2 - 小判断裁紙堆積体用の易離解性防湿包装紙 - Google Patents
小判断裁紙堆積体用の易離解性防湿包装紙Info
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Description
断裁紙の包装紙の規定単位(以下、冊と称する)をアン
ダーホールド包装形態あるいはカートンホールド包装形
態で包装する包装紙に関し、その防水、防湿性を有し、
かつ再離解して古紙として再利用できると共に、電子写
真複写用紙や各種プリンター用紙等の冊間重送防止効果
のある小判断裁紙堆積体用の易離解性防湿包装紙に関す
るものである。
クジェットプリンター、感熱プリンター、昇華型転写プ
リンター、熱溶融転写プリンター、ドットプリンター、
レーザープリンター等)で使用される記録用紙(電子写
真複写用紙、インクジェット記録用紙、感熱記録用紙、
感熱磁気記録用紙、昇華型転写用紙、熱溶融型転写用
紙、放電破壊記録用紙、通電感熱記録用紙、感圧記録用
紙、ジアゾ記録用紙等、及びこれら記録用紙のタック加
工紙)は、通常、用途に応じてA列3判、A列4判、B
列4判、B列5判などの規定の寸法で小判断裁し、20
0枚〜1000枚単位の堆積体にされた上で包装され
る。この小判断裁紙は、使用時に包装紙を開封し、小判
断裁紙の堆積体を複写機やプリンターあるいは印刷機な
どの給紙部にセットすることにより、複写または記録時
に自動的に1枚ずつ給紙される。
して紙水分が上昇すると、複写機やプリンターなどで記
録する場合、記録不良の問題が起こる。例えば電子写真
複写機で記録する場合、電子写真複写用紙の紙水分が上
昇すると、感光ドラム上に形成された潜像を現像したの
ち現像剤を紙に転写するとき、転写電圧が充分に上がら
ないため転写不良が発生する。この場合、複写した像が
ぼやけたり、ひどい時にはほとんど像が判別できないな
どの不具合いが発生する。このため、小判断裁紙の保管
時に水分を吸湿しないようポリエチレンをラミネートし
た紙(ポリラミ紙)を包装紙に用いている。しかし、こ
のようなポリエチレンをラミネートした包装紙には離解
性がないため、使用後に再離解しようしてもフイルム成
分を別に回収することができず、小判断裁紙そのものの
回収、再利用が進むなかで別途分別して破棄するしかな
く、大部分は産業廃棄物として投棄、あるいは焼却処分
せざるをえないのが現状である。
度が高速化するに伴い、大量の紙を一度に給紙部にセッ
トし、無人下で複写機やプリンターを連続運転すること
が多くなっている。この場合、通常3〜8冊の堆積体を
さらに堆積して使用するが、各冊、例えば第1冊目と第
2冊目の境目において、一度に2枚以上の紙が給紙され
る重送というトラブルが発生することが多い。このトラ
ブルは冊と冊の間で発生するので特に冊間重送と称され
る。このような重送トラブルは、紙詰まりなどの原因と
なり、作業の非能率を生じるため、上記冊間重送を防止
することが望まれている。しかしながら、ポリエチレン
ラミネート紙で包装した場合、冊間重送を防止できない
のが現状である。
方法としては、例えば特公昭55−22597号公報、
特公昭59−66598号公報などが知られている。こ
れらは合成ゴムラテックスにワックスエマルジョンを配
合してなる水性エマルジョンを紙支持体表面に塗工した
ものである。当然このような易離解性防湿紙を小判断裁
紙堆積体用の包装紙として利用して防水性や防湿性を付
与することも可能である。
層表面にブリードして蓄積するため包装紙に接する情報
用紙に包装紙表面のワックスが転移する。このようにワ
ックスが転移した情報用紙を用いると冊間重送が発生す
る。また、ワックスを含んだ紙を回収したのち再離解し
て古紙として抄紙した製品は滑りやすくなるし、再生紙
をダンボールの中芯として用いた場合には、その表面に
ライナーを張り合わせる場合にも十分接着せずにはがれ
たりするのが現状である。
はその表面にブリードしてきた極薄いパラフィン成分の
皮膜で防湿性や防水性を保持しているため、これらの防
湿紙を用いて包装紙を製造すると包装物の四つ角などで
強い折り曲げ条件に耐えられず折目から水蒸気が侵入す
る恐れがある。このため、防湿性を完全に保持すること
が困難で不具合が発生する。
剤が使用されるのが普通であるがワックスを含んだ包装
紙であると接着剤が十分働かずはがれてしまうという欠
点があった。又、これらホットメルト接着剤は回収して
古紙として離解された場合、抄紙時に粘着異物として抄
紙用具に付着し生産性を大幅におとすため好ましくな
い。このため水溶性であるポリビニルアルコールを主成
分とするホットメルト接着剤を使用する必要がある。し
かし、このような水溶性ホットメルト接着剤は防湿層に
ワックスが含まれるとその接着性が悪いという問題点が
ある。
ンを含有する防湿層を有する防湿性紙の問題点を多角的
に検討した結果、ワックスを含まない防湿層を有する防
湿性紙、すなわち、紙支持体および、前記紙支持体の少
なくとも1面上に形成された防湿層を含み、前記防湿層
が(a)防湿性・皮膜形成性合成樹脂、(b)5〜50
μmの平均粒子径と5以上のアスペクト比を有する平盤
状フィロケイ酸塩化合物粒子、および(c)防湿性向上
剤を含む防湿性紙を先に提案した(特願平8−2496
47号明細)。そしてこの新規な防湿層を有する防湿性
紙の用途、特に、小判断裁紙堆積体用の包装紙について
鋭意検討した。その結果、疎水性の樹脂層(防湿層)を
紙支持体上に約20g/m2設ければ容易に防水性を得る
ことができることがわかった。しかし防湿性をもたせる
には、約200μm換算になるように多数回塗工しない
と目標とする性能が得られず、現実にはこのような塗工
量で防湿紙を製造することはできなかった。そこで、そ
れ自身は水蒸気を通さないと考えられる顔料、なかでも
平板状(平盤状)の顔料を合成樹脂ラテックスと混合し
て防湿層を形成させたところ、平面的には水蒸気の透過
面積が小さくなること、また厚み方向では平板状顔料が
塗工層表面に対して平行に配列して積層するため、塗工
層中の水蒸気は平板状顔料を迂回しながら透過する結
果、水蒸気の所要透過距離が大となることなどの理由か
ら、大幅に防湿性能が向上することを見いだした。この
場合必要とされる塗工層の厚みは数10μmであった。
ング剤を添加しても防湿性能が向上することが判った。
架橋剤は、合成樹脂ラテックスの架橋密度を上げること
により水蒸気の透過を阻害して防湿性能が向上する。同
時に、合成樹脂を含んだ防湿層に起こりがちな表面のブ
ロッキングも改善されることが判った。また、カップリ
ング剤を併用すると、合成樹脂ラテックスと平板状顔料
の親和性が高まり防湿性能を向上させることができる。
さらに、カップリング剤と架橋剤を併用することによ
り、防湿性をさらに向上させることも可能である。上記
方法で製造された防湿性紙を小判断裁紙堆積体用の包装
紙として使用するとワックスが全く含まれていないため
冊間重送トラブルの発生を防止できる。
防湿性さらにホットメルト接着剤との接着性を有する防
湿紙を用い、使用後の古紙回収が可能であり、冊間重送
トラブルのない小判断裁紙堆積体用の易離解性防湿包装
紙を提供するものである。
平版紙を包装する小判断裁紙堆積用の包装紙において、
紙支持体の少なくとも片面に、ワックスを含まず、フィ
ロケイ酸塩化合物と合成樹脂ラテックスを含む塗料から
形成された防湿層を有する塗工紙を包装紙とすることを
特徴とする小判断裁紙堆積体用の易離解性防湿包装紙に
関する。
物がカップリング剤で処理されていることを特徴とする
小判断裁紙堆積体用の易離解性防湿包装紙に関する。
とラテックス架橋剤を併用することを特徴とする小判断
裁紙堆積体用の易離解性防湿包装紙に関する。
本発明で使用するフィロケイ酸塩化合物(層状構造を有
する層状ケイ酸塩化合物)は平板状顔料である。フィロ
ケイ酸塩化合物に属するものは板状または薄片状であっ
て明瞭な劈開を有し、カオリナイト(カオリン鉱物)、
雲母族、脆雲母族、パイロフィライト、タルク、スメク
タイト、バーミキュライト、緑泥石、セプテ緑泥石、蛇
紋石、スチルプノメレーン、モンモリロナイトがある。
これらの中でも雲母族、タルクが好ましい。雲母族に
は、白雲母(マスコバイト)、絹雲母(セリサイト)、
金雲母(フロコパイト)、黒雲母(バイオタイト)、フ
ッ素金雲母(人造雲母)、紅マイカ、ソーダマイカ、バ
ナジンマイカ、イライト、チンマイカ、パラゴナイト、
ブリトル雲母などが挙げられる。
雲母、絹雲母が粒子径の大きさ、アスペクト比(平均直
径を厚さで除した数値)などの点から好適である。本発
明では平板性(平板状)が保持されている顔料であれば
よいが、より好ましい平均粒子径範囲としては3μm〜
100μm、さらに好ましい平均粒子径範囲としては5
μm〜50μm ある。平均粒子径が5μm 未満のもの
は塗工層中での平板状顔料の配向が支持体に対して平行
になりにくく、50μmを超えて大きくなると平板状顔
料の一部が塗工層から突き出たり、平板状顔料の厚みが
数μm程度となるに伴い、配向した平板状顔料の塗工層
中における層数が少なくなってしまうために防湿性能向
上効果が減少する。また、好ましいアスペクト比は5以
上であり、特に好ましくはアスペクト比が10以上の平
板状顔料である。アスペクト比が5未満のものは塗工面
に対して平行に配向できなくなるため防湿性能が劣る。
アスペクト比は大きいほど平板状顔料の塗工層中におけ
る層数が大きくなるため高い防湿性能を発揮する。
は、スチレン−ブタジエンラテックス(SBR)、アク
リル−スチレンラテックス、メタクリレート−ブタジエ
ンラテックス、アクリルニトリル−ブタジエンラテック
スなどが挙げられるが、耐水性が良好で、伸びがよく折
割れによる塗工層の亀裂が生じにくいためにスチレン−
ブタジエンラテックスが好適である。またスチレン−ブ
タジエンラテックスは(メタ)アクリル酸、(メタ)ア
クリル酸エステル、(メタ)アクリロニトリル、(メ
タ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸アミ
ド、(メタ)アクリルグリシジルエーテルなどで変性さ
れたスチレン−ブタジエンラテックス(変性SBR)を
使用しても構わない。
合物と合成樹脂ラテックスとの配合(重量)比率(固形
比)は30:70〜70:30、好ましくは40:60
〜65:35である。
は、親水基部分にSiを含むシランカップリング剤、親
水基部分にTiを含むチタネートカップリング剤、親水
基部分にAlを含むアルミニウムカップリング剤等が挙
げられる。カップリング剤の構造は、フィロケイ酸塩化
合物のような無機化合物と相互作用する親水基と、樹脂
のような有機化合物と相互作用する疎水基に大別され、
特にその親水基部分はTi、Al等の金属元素やSiに
結合したアルコキシ基を加水分解して得られる。
合物がガラス、シリカ、アルミナ、タルク、クレー、マ
イカなどのように表面に水酸基を有する場合に高い。チ
タネートカップリング剤は無機化合物が炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、硫酸カルシウムでも反応性が高い。
一方、カップリング剤の疎水基部分については、疎水基
部分が有機オリゴマーである場合、無機化合物表面に高
分子有機質の被膜を形成し、表面を完全に疎水化して樹
脂マトリックスとの接着性を高める効果がある。また、
疎水基部分がエポキシ基、ビニル基、アミノ基等の反応
性有機官能基を有する場合、その官能基と樹脂マトリッ
クスの反応性官能基とが架橋し、より一層樹脂マトリッ
クスとの接着性が高まる。したがって、カップリング剤
の疎水基部分の組成は親和相手である樹脂との相溶性で
決まる。
イ酸塩化合物をインテグラルブレンド法や前処理法など
で表面処理して使用する。インテグラルブレンド法はフ
ィロケイ酸塩化合物と合成樹脂ラテックスを含む塗工液
にカップリング剤を直接添加する方法である。また、前
処理法はあらかじめフィロケイ酸塩化合物表面をカップ
リング剤で処理する方法である。カップリング剤の添加
量はフィロケイ酸塩化合物100重量部(固形分)に対
して0.1〜5重量部(固形分または有効成分)、好ま
しくは0.5〜2重量部である。添加量が0.1重量部
未満の場合、カップリング剤によるフィロケイ酸塩化合
物表面の被覆が不十分となるため好ましくなく、5重量
部を越える場合、カップリング剤の効果が頭打ちとなる
ため不経済である。
ロケイ酸塩化合物は表面の疎水性が高まるため、水性分
散液としたとき増粘して塗工できなかったり、分散不良
となって凝集体が発生することがある。この場合、界面
活性剤やポリアクリル酸系の分散剤やイソプロピルアル
コール、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム等の湿潤
剤を用いて分散する。
成樹脂ラテックスに含まれるカルボキシル基、アミド
基、水酸基等の親水性官能基と反応して合成樹脂ラテッ
クスを架橋、高分子化(三次元網目構造)するものであ
る。こうした架橋剤としては(1)メチロール基を有
し、上記親水性官能基と脱水反応を起こすもの(メラミ
ン−ホルムアルデヒド縮合反応生成物など)、(2)ア
ルデヒド基を有し、上記親水性官能基と付加反応を起こ
すもの(グリオキザールなど)、(3)エポキシ基を有
し、上記親水性官能基と開環付加反応を起こすもの(ポ
リグリシジルエーテル化合物など)、(4)多価金属を
有し上記親水性官能基と配位結合および共有結合を形成
するもの(炭酸ジルコニウムなど)、(5)水溶液中で
カチオン性を示しアニオン性官能基とイオン結合を形成
するもの(ポリアミドアミンポリ尿素樹脂など)などが
ある。
ックス100重量部(固形分)に対して0.01〜10
重量部(固形分または有効成分)、好ましくは0.1〜
5重量部が望ましい。架橋剤の配合量が0.01重量部
未満の場合、架橋剤と親水性官能基との反応性が著しく
低下するため好ましくなく、10重量部を越えても透湿
度向上や耐ブロッキングに対する効果が頭打ちとなった
り、未反応の架橋剤が析出するなどの問題が発生するた
め好ましくない。
とするが、このとき必要とあらば、ポリカルボン酸など
の分散剤、消泡剤、界面活性剤、色合い調成剤を添加し
たりすることができる。この塗料を常法により紙支持体
に塗工して防湿層を形成する。塗工設備として特に限定
はしないが、ブレードコーター、バーコーター、エアナ
イフコーターなどの塗工表面をスクレイプする塗工方式
が、平板状顔料の配向を促す傾向があるので好ましい。
防湿層の塗工量は片面に塗工した場合(両面に塗工した
場合は両面合わせての塗工量)、固形分として15〜4
0g/m2、好ましくは20〜35g/m2である。
作用により水中で分散しやすいパルプを主成分とするも
のであれば特に制限はないが、包装紙として一般的に用
いられている晒または未晒クラフト紙(酸性紙または中
性紙)が好適である。紙支持体の坪量は50〜150g/
m2、好ましくは60〜135g/m2である。紙支持体の
厚さは70〜170μm、好ましくは75〜165μm
である。本発明の防湿紙の透湿度はJISZ0208カ
ップ法(B法)で測定して10〜60g/m2・24hr、好
ましくは20〜55g/m2・24hrである。冊間重送は包
装面と接する小判断裁紙表面どうしの静摩擦係数と包装
面に接していない小判断裁紙表面どうしの静摩擦係数の
差が0.2以上になると重送しやすくなるため、静摩擦
係数の差は0.15以下が好ましく、より好ましくは
0.05以下である。
する。特に断らない限り「部」及び「%」はそれぞれ
「重量部」及び「重量%」を表す。
(SBRラテックス、固形分48%:日本ゼオン(株)
製)100重量部を加え撹拌し、フィロケイ酸塩化合物
マイカA21(白雲母、平均粒子径22μm、アスペク
ト比20〜30:山口雲母工業所(株)製)50重量部を
添加、撹拌し防湿性塗料を調成し、晒クラフト紙(坪量
70g/m2、厚さ100μm)にバーコーターにより固
形分として片面30g/m2塗工後、120℃で乾燥させ
て防湿紙を製造した。この防湿紙を小判断裁紙堆積体用
包装紙として使用した。
シランカップリング剤、有効成分98%以上:信越化学
工業(株)製)を0.5重量部添加、撹拌後、合成樹脂
ラテックスHOJ4027(SBRラテックス、固形分
48%:日本ゼオン(株)製)100重量部を加え撹拌
し、フィロケイ酸塩化合物マイカA21(白雲母、平均
粒子径22μm、アスペクト比20〜30:山口雲母工
業所(株)製)50重量部を添加、撹拌し防湿性塗料を調
成し、晒クラフト紙(坪量70g/m2、厚さ100μ
m)にバーコーターにより固形分として片面30g/m2
塗工後、120℃で乾燥させて防湿紙を製造した。この
防湿紙を小判断裁紙堆積体用包装紙として使用した。
EX614B(ソルビトールポリグリシジルエーテル、
有効成分98%以上:ナガセ化成(株)製)1重量部を
添加、撹拌して防湿性塗料を調成し、晒クラフト紙(坪
量70g/m2、厚さ100μm)にバーコーターにより
固形分として片面30g/m2塗工後、120℃で乾燥さ
せて防湿紙を製造した。この防湿紙を小判断裁紙堆積体
用包装紙として使用した。
35(ポリアミドアミンエピクロロ縮合物、固形分30
%:日本PMC(株)製を2重量部さらに混合し調成し
た防湿性塗料を晒クラフト紙(坪量70g/m2、厚さ1
00μm)にバーコーターにより固形分として片面30
g/m2塗工後、120℃で乾燥させて防湿紙を製造し
た。この防湿紙を小判断裁紙堆積体用包装紙として使用
した。
リエチレンを片面20μmラミネートしたポリエチレン
ラミネート紙を小判断裁紙堆積体用包装紙として使用し
た。
判断裁紙堆積体用包装紙として使用した。
ス、固形分48%:日本ゼオン(株)製)100重量部
とワックスエマルジョンOKW−40(パラフィンワッ
クス、ポリブテン、ロジン樹脂の混合乳化物、固形分4
0%:荒川化学工業(株)製)60重量部を混合して防
湿性塗料を調成し、晒クラフト紙(坪量70g/m2、厚
さ100μm)に、バーコーターにより固形分として片
面20g/m2塗工後、120℃で乾燥させて防湿紙を製
造した。この防湿紙を小判断裁紙堆積体用包装紙として
使用した。
にして測定した。 2)離解試験 約3cm四方の防湿紙8gを500mlの水とともに家
庭用ミキサー(刃は繊維を切らないようにヤスリで削り
落としたものを使用)で1分30秒間撹拌した。得られ
たスラリーで坪量70g/m2の手抄きシートを作成し
た。未離解物(フィルム片、紙片)の有無を目視で評価
し、未離解物を含まないものを○、含むものを×とし
た。
着剤(品名:HM602)をヒートガンに入れ溶融温度
160度に加熱したのち、包装紙非塗工面(防湿面の反
対側)に接着剤を塗布し、包装紙非塗工面(防湿面の反
対側)と包装紙塗工面(防湿面)を下記条件で接着し、
接着性を評価した。 塗布量 :0.1g/10cm(線塗布) オープンタイム:4秒 セットタイム :2秒 プレス荷重 :10g/cm2 プレス時間 :2秒 接着性の測定 :接着後1分経ってから接着した試料を
はがし、材破率が70%以上を接着可能(○)、材破率
70%未満を接着不可(×)とした。 材破率 :接着した試料をはがしたとき、包装紙
が破れる部分の割合。 試験雰囲気 :20℃65%RH
エース、坪量65g/m 2、厚さ90μm、富士ゼロック
ス製)またはインクジェット記録用紙(品名:LC―3
01、坪量70g/m2、厚さ95μm、キャノン製)を
500枚を単位としてアンダーホールド包装形態で各包
装紙で包装した。その6包単位を重ね合わせ、パレツト
多段積み保管を想定して、その上下を面圧1kg/cm2と
なるように加圧して40℃で1週間放置した。そののち
各包装紙に接する部分の電子写真複写用紙またはインク
ジェット記録用紙を含むように各10枚取り出し6つの
単位の順序を崩さないように電子写真複写機(型番VI
VACE500、富士ゼロックス製)またはインクジェ
ットプリンター(型番BJC―410J、キャノン製)
にセット(冊間が5カ所となる)して連続記録を実施し
た。その再に発生した冊間重送回数をカウントした。
録用紙を500枚を単位としてアンダーホールド包装形
態で各包装紙で包装した。その6包単位を重ね合わせ、
パレツト多段積み保管を想定して、その上下を面圧1kg
/cm2となるように加圧して40℃1週間放置した。そ
ののち各包装紙に接触する電子写真複写用紙またはイン
クジェット記録用紙どうしの摩擦係数と接していない部
分の静摩擦係数をJIS P8147水平方法で下記条
件において測定した。 引張り速度:10mm/分 引張り方向:A4の長径方向 以上実施例、比較例の測定結果を表1に示す。
ィロケイ酸塩化合物と合成樹脂ラテックスからなる防湿
性塗料、フィロケイ酸塩化合物と合成樹脂ラテックスに
架橋剤またはカップリング剤、もしくは両者を添加した
防湿性塗料を塗工し製造した防湿性を有する包装紙は透
湿度、離解性、ホットメルト接着剤の接着性すべて良い
が、ポリエチレンラミネート紙は離解性、ホットメルト
接着剤の接着性が悪く、ワックスを含む防湿性紙はホッ
トメルト接着剤の接着性が悪い。表2より本発明の防湿
紙で包装した場合は、冊間重送が全く発生せず、また、
表3より、その時の静摩擦係数の差が非常に小さいこと
がわかる。
クスを含む防湿性塗料により防湿層を紙支持体の少なく
とも片面に形成した包装紙は透湿度、離解性、接着性が
良好で小判断裁紙堆積体用の易離解性防湿包装紙として
使用でき、防湿塗料にカップリング剤、架橋剤を添加す
るとさらに防湿性は向上する。また、かかる防湿包装紙
で包装された小判断裁紙堆積体紙の冊間重送を防ぐこと
ができる。
Claims (3)
- 【請求項1】規定単位枚数の平版紙を包装する小判断裁
紙堆積用の包装紙において、紙支持体の少なくとも片面
に、ワックスを含まず、フィロケイ酸塩化合物と合成樹
脂ラテックスを含む塗料から形成された防湿層を有する
塗工紙を包装紙とすることを特徴とする小判断裁紙堆積
体用の易離解性防湿包装紙。 - 【請求項2】前記フィロケイ酸塩化合物がカップリング
剤で処理されていることを特徴とする請求項1記載の小
判断裁紙堆積体用の易離解性防湿包装紙。 - 【請求項3】前記合成樹脂ラテックスとラテックス架橋
剤を併用することを特徴とする請求項1あるいは請求項
2記載の小判断裁紙堆積体用包装紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31889696A JP3289625B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 小判断裁紙堆積体用の易離解性防湿包装紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31889696A JP3289625B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 小判断裁紙堆積体用の易離解性防湿包装紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10168785A JPH10168785A (ja) | 1998-06-23 |
JP3289625B2 true JP3289625B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=18104184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31889696A Expired - Lifetime JP3289625B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 小判断裁紙堆積体用の易離解性防湿包装紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3289625B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6414734B1 (en) | 1998-08-07 | 2002-07-02 | Victor Company Of Japan, Limited | Liquid crystal display device and liquid crystal projector |
-
1996
- 1996-11-29 JP JP31889696A patent/JP3289625B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6414734B1 (en) | 1998-08-07 | 2002-07-02 | Victor Company Of Japan, Limited | Liquid crystal display device and liquid crystal projector |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10168785A (ja) | 1998-06-23 |
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