JP3804168B2 - 易離解性防湿積層体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高い防湿性を有し、かつ再離解して古紙として使用可能な防湿積層体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、粉末洗剤用などの容器(紙容器)には紙支持体/ポリオレフィン系(ポリエチレンやポリプロピレンなど)ラミネート層またはフィルム/紙支持体の3層構造からなるポリラミ紙を箱型に成形して用いられている。
しかしながらこれらポリラミ紙は被膜層が強固なため古紙回収の際に、被膜そのものが大きなシート上に残存する問題や、細片化したものが抄紙工程に混入するとシリンダードライヤーなどに融着するといった問題があり、ほとんどの場合、このようなポリラミ紙は焼却処分しているのが現状である。
【0003】
一方、防湿性のある易離解性紙を製造する方法としては、例えば特公昭55−22597号公報、特開昭59−66598号公報などが知られている。
これらは合成ゴムラテックスにワックスエマルジョンを配合してなる水性エマルジョンを紙表面に塗工したものである。
このような易離解性防湿積層体は防湿・防水性は十分であり古紙として再離解可能であるが、防湿層中のワックスが防湿層表面に析出(ブリード)し、防湿紙の反対裏面に転写して滑りやすくなったり、内容物にワックスが転移し内容物を汚染するといった問題がある。
また、このようなワックスを含む防湿紙を原料として製造した紙がワックスのために滑りやすくなるといった問題もある。さらに紙支持体/ワックス系防湿層/紙支持体の構成で防湿紙を製造すると、ワックスが表面にブリードできず防湿性が悪いといった問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、高い防湿性を有し、古紙として使用可能な防湿積層体を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、紙支持体/防湿層/紙支持体の構成からなる防湿積層体において、該防湿層がフィロケイ酸塩化合物と合成樹脂と活性水素反応性化合物を含み、前記活性水素反応性化合物が、ポリグリシジルエーテル、または、ポリアミドアミン樹脂であることを特徴とする易離解性防湿積層体である。
【0006】
また、本発明は、前記フィロケイ酸塩化合物がカップリング剤で処理されていることを特徴とする易離解性防湿積層体に関する。
【0007】
また、本発明は、前記合成樹脂と活性水素反応性化合物が化学的結合を形成していることを特徴とする易離解性防湿積層体に関する。
【0008】
また、本発明は、前記紙支持体の少なくとも一つと防湿層の間に接着剤層を有することを特徴とする易離解性防湿積層体に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明について詳述する。
本発明で使用するフィロケイ酸塩化合物は平板状顔料である。フィロケイ酸塩化合物に属するものは板状または薄片状であって明瞭な劈開を有し、雲母族、パイロフィライト、タルク(滑石)、緑泥石、セプテ緑石、蛇紋石、スチルプノメレーン、粘土鉱物がある。これらの中でも雲母族、タルクが好ましい。
雲母族には、白雲母(マスコバイト)、絹雲母(セリサイト)、金雲母(フロコパイト)、黒雲母(バイオタイト)、フッ素金雲母(人造雲母)、紅マイカ、ソーダマイカ、バナジンマイカ、イライト、チンマイカ、パラゴナイト、ブリトル雲母などが挙げられる。
【0010】
これらのフィロケイ酸塩化合物のうち、白雲母、絹雲母、が粒子径の大きさ、アスペクト比などの点から好適である。本発明では平板性が保持されている顔料であればよいが、より好ましい平均粒子径(レーザー回折法、レーザー散乱法、光散乱法、細孔電気抵抗法、乾式フルイ法によって得られた粒度分布の積算50%系を平均粒子径とする)の範囲としては1μm〜100μm、さらに好ましい平均粒子径範囲としては5μm〜50μmである。
平均粒子径が1μm 以下のものは塗工層中での平板状顔料の配向が支持体に対して平行になりにくく、100μm 以上になると平板状顔料の一部が塗工層から突き出たり、平板状顔料の厚みが数μm程度となるに伴い、配向した平板状顔料の塗工層中における層数が少なくなってしまうために防湿性能向上効果が減少する。
また、好ましいアスペクト比(平均粒子径を厚さで除した値、厚さは電子顕微鏡での画像解析や水面上に単粒子膜を形成して求める)は5以上であり、特に好ましくはアスペクト比が10以上の平板状顔料である。
アスペクト比が5以下のものは塗工面に対して平行に配向できなくなるため防湿性能が劣る。アスペクト比は大きいほど平板状顔料の塗工層中における層数が大きくなるため高い防湿性能を発揮する。
【0011】
本発明に用いられる合成樹脂は水性ラテックスおよび水性エマルジョンとして使用するのが好ましく、例えば、スチレン−ブタジエンラテックス(SBR)、アクリル系ラテックス((メタ)アクリル酸エステル系、(メタ)アクリル酸エステル−スチレン系、自己架橋型アクリル系ラテックスなど)、メタクリレート−ブタジエンラテックス、アクリルニトリル−ブタジエンラテックスなどが挙げられるが、耐水性が良好で、伸びがよく折割れによる塗工層の亀裂が生じにくいためにスチレン−ブタジエンラテックスが好適である。
【0012】
上記の合成樹脂は他の単量体と共重合した合成樹脂(変性合成樹脂)を用いても構わない。他の単量体としては(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルグリシジルエーテル、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリルニトリル、(メタ)アクリル酸グリシジルなどが挙げられる。
活性水素を有する(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルグリシジルエーテルが好ましい。このような単量体を2種類以上使用しても何ら差し支えない。
単量体の含有量は合成樹脂100重量部に対して0.1〜50重量部の使用量が好ましい。
【0013】
また、本発明に使用するフィロケイ酸塩化合物と合成樹脂ラテックスとの配合(重量)比率は30:70〜70:30、好ましくは40:60〜65:35である。
【0014】
本発明で使用するカップリング剤としては、親水基部分にSiを含むシランカップリング剤、親水基部分にTiを含むチタネートカップリング剤、親水基部分にAlを含むアルミニウムカップリング剤等が挙げられる。
カップリング剤は、SiやTiあるいはAlなどの元素がフィロケイ酸塩化合物のような無機化合物と相互作用する官能基(メトキシ基やエトキシ基など)と、樹脂のような有機化合物と相互作用する官能基(ビニル基、クロル基、アミノ基、メルカプト基、エポキシ基、フルオロ基など)を有し、無機化合物と相互作用する官能基は加水分解することで無機化合物と結合する。
【0015】
該カップリング剤には、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、γメルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビニルアセトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−アニリノプロピルトリメトキシシラン、イソプロピルトリ(N−アミノエチルアミノエチル)チタネートなどが挙げられる。
【0016】
こうしたカップリング剤により、フィロケイ酸塩化合物をインテグラルブレンド法や前処理法などで表面処理して使用する。
インテグラルブレンド法はフィロケイ酸塩化合物と合成樹脂ラテックスを含む塗工液にカップリング剤を直接添加する方法である。
また、前処理法はあらかじめフィロケイ酸塩化合物表面をカップリング剤で処理する方法である。
カップリング剤の添加量はフィロケイ酸塩化合物100重量部に対して0.1〜5重量部、好ましくは0.5〜2重量部である。添加量が0.1重量部未満の場合、カップリング剤によるフィロケイ酸塩化合物表面の被覆が不十分となるため好ましくなく、5重量部を越える場合、カップリング剤の効果が頭打ちとなるため不経済である。
【0017】
このようにしてカップリング処理したフィロケイ酸塩化合物は表面の疎水性が高まるため、水性分散液としたとき増粘して塗工できなかったり、分散不良となって凝集体が発生することがある。
この場合、界面活性剤やポリアクリル酸系の分散剤やイソプロピルアルコール、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム等の湿潤剤を用いて分散する。
【0018】
本発明で使用する活性水素反応性化合物は、合成樹脂に含まれるカルボキシル基、アミド基、水酸基等の官能基と化学的結合(共有結合、配位結合、イオン結合、水素結合)して合成樹脂ラテックスを架橋、高分子化(三次元網目構造)あるいは疎水化するものである。
こうした活性水素反応性化合物としては、(1)エポキシ基を有し、上記親水性官能基と開環付加反応を起こすポリグリシジルエーテル、(2)水溶液中でカチオン性を示しアニオン性官能基とイオン結合を形成するポリアミドアミン樹脂などがある。
【0019】
活性水素反応性化合物の配合量は合成樹脂ラテックス100重量部(固形分)に対して0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部が望ましい。活性水素反応性化合物の配合量が0.01重量部未満の場合、活性水素反応性化合物と親水性官能基との反応性が著しく低下するため好ましくなく、10重量部を越えても防湿性向上や耐ブロッキングに対する効果が頭打ちとなったり、未反応の活性水素反応性化合物が析出するなどの問題が発生するため好ましくない。
【0020】
以上の材料を混合して防湿性塗料(水性)とするが、このとき必要とあらば、ポリカルボン酸などの分散剤、消泡剤、界面活性剤、色合い調成剤を添加したりすることができる。
この塗料を常法により紙支持体に塗工して防湿層を形成する。塗工設備として特に限定はしないが、ブレードコーター、バーコーター、エアナイフコーターなどの塗工表面をスクレイプする塗工方式が、平板状顔料の配向を促す傾向があるので好ましい。防湿層の塗工量は固形分として10〜40g/m2、好ましくは15〜35g/m2である。
【0021】
本発明に用いられる紙支持体は機械的離解作用により水中で分散しやすいパルプを主成分とするものであれば特に制限はないが、クラフトパルプや機械パルプを主体とするものが好ましい。
紙支持体の坪量は30〜750g/m2、より好ましくは50〜600g/m2である。
紙支持体の平滑度は王研式平滑度で1秒〜1000秒が好ましい。特に片つや紙のように平滑性の高い紙支持体の方が防湿層の塗工量を少なくできる。
紙の吸水度は、コブ吸水度(JIS P8140「紙及び板紙の吸水度測定法」2分)で5g/m2〜100g/m2が好適である。吸水度が5g/m2以下だと防湿層塗料水分が原紙に染み込まず乾燥性が悪くなり、吸水度が100g/m2以上だと塗料が紙支持体に染み込みすぎて防湿層の塗膜層の厚さが小さくなり、多くの塗工量が必要となる。
【0022】
本発明の防湿積層体は紙支持体/防湿層/紙支持体の3層構造であるが、このような3層構造の製造方法としては、(1)紙支持体の片面に防湿層を塗工し、未乾燥の状態で該防湿層上に他の紙支持体を貼り合わせ乾燥する方法(2)紙支持体の片面に防湿層を塗工・乾燥後、該防湿層と他の紙支持体を熱圧着または接着剤により貼り合わせる方法(3)紙支持体の片面に防湿層を塗工し、該防湿層どうしを未乾燥の状態で貼り合わせる方法(4)紙支持体の片面に防湿層を塗工・乾燥後、該防湿層どうしを熱圧着または接着剤により貼り合わせる方法などがある。
なお、前記接着剤としては澱粉系接着剤、ポリビニアルコール系接着剤、合成樹脂系接着剤(スチレン−ブタジエン、アクリル−スチレン、ポリウレタン、酢酸ビニル、ポリエステル、アクリロニトリル−ブタジエン、メチルメタクリレートブタジエンなど)が好適である。
【0023】
もちろん本発明の防湿層と紙支持体の2層構造からなる防湿積層体を紙容器用として使用しても構わない。その場合、防湿層が内側にくるように成形すると内容物と防湿層が接触するため、内容物が変質しないような防湿層を選択する必要がある。
しかし、本発明のように3層構造にすれば防湿層にそのような制限は必要ないという利点がある。
【0024】
本発明の塗工紙の透湿度はJISZ0208カップ法(B法)で測定して15〜60g/m2・24hr、好ましくは20〜55g/m2・24hrである。
【0025】
以下に実施例を示し本発明を具体的に説明する。特に断らない限り「部」及び「%」はそれぞれ「重量部」及び「重量%」を表す。
【実施例】
【0026】
比較例1
水50重量部にカップリング剤KBM603(アミノシランカップリング剤:信越化学工業(株)製)0.3重量部を加え撹拌後、フィロケイ酸塩化合物セリサイトST(絹雲母、平均粒子径14μm、平均アスペクト比20:堀江化工(株)製)50重量部と合成樹脂ラテックスPT1120(メタクリル酸及びアクリロニトリル変性SBRラテックス、Tg2℃ ゲル量65% 粒子径100nm 固形分50%:日本ゼオン(株)製)100重量部を加えて得られた防湿性塗料を、未晒クラフト紙(坪量70g/m、厚さ100μm)に固形分として片面30g/m塗工後、未乾燥の防湿層と白板紙(坪量400g/m、厚さ500μm)と貼り合わせ、熱風乾燥機で110℃で2分間乾燥させ防湿積層体を製造した。
【0027】
<実施例
水50重量部にフィロケイ酸塩化合物KF200(絹雲母、平均粒子径24μm、平均アスペクト比30、中央カオリン(株)製)を50重量部と合成樹脂ラテックスHOJ4027(アクリル酸変性SBR Tg18℃ ゲル量80% 粒子径200nm 固形分50% 日本ゼオン(株)製)を50重量部、活性水素反応性化合物デナコールEX614B(ソルビトールポリグリシジルエーテル、成分98%以上:ナガセ化成(株)製)1重量部を混合して防湿性塗料を調成し、未晒クラフト紙(坪量70g/m、厚さ100μm)に固形分として片面30g/m塗工後、熱風乾燥機で110℃で2分間乾燥させた。得られた防湿層と白板紙(坪量400g/m、厚さ500μm)を熱圧着ロール(ロール表面温度180℃ 線圧10kg/cm 通紙30m/minスピード)で貼り合わせ防湿積層体を製造した。
【0028】
<実施例
比較例1と同様に調整した防湿塗料に、活性水素反応性化合物SR633(ポリアミドアミン尿素樹脂、固形分30%:日本PMC(株)製)を2重量部さらに混合し調成した防湿性塗料を板紙(坪量200g/m、厚さ260μm)に固形分として片面30g/m 塗工後、熱風乾燥機で110℃で2分間乾燥させた。得られた防湿層表面にデンプン水溶液(王子エースA 濃度10% 王子コーンスターチ(株)製)を固形分として3g/mとなるように塗布し、白板紙(坪量250g/m、厚さ320μm)と貼り合わせ熱風乾燥機で110℃1分間乾燥して防湿積層体を製造した。
【0029】
参考例1>
未晒クラフト紙(坪量70g/m、厚さ100μm)にポリエチレンを厚さ20μmになるように溶融ラミネートして得られた防湿層と白板紙(坪量400g/m、厚さ500μm)と熱圧着ロール(ロール表面温度180℃ 線圧10kg/cm 通紙スピード30m/min)で貼り合わせて防湿積層体を製造した。
【0030】
参考例2>
ワックスエマルジョンOKW40(融点70℃のパラフィンワックス、ロジンエステル及びポリブテンの混融物エマルジョン 荒川化学(株)製)とSBRラテックスOX1007W(アクリル酸変性SBRラテックス Tg27℃ ゲル量70% 粒子径150nm 日本ゼオン(株)製)を混合して得られた防湿性塗料を未晒両更クラフト紙(70g/m、厚さ100μm)に固形分20g/m塗工し、熱風乾燥機で110℃2分間乾燥した。得られた防湿層と白板紙(坪量400g/m、厚さ500μm)を熱圧着ロール(ロール表面温度180℃ 線圧10kg/cm 通紙スピード30m/min)で貼り合わせて防湿積層体を製造した。
【0031】
参考例3>
未晒両更クラフト紙(70g/m 厚さ100μm)の片面にデンプン水溶液(王子エースA 濃度10% 王子コーンスターチ(株)製)を固形分として3g/mとなるように塗布し、白板紙(坪量400g/m、厚さ500μm)と貼り合わせ熱風乾燥機で110℃1分間乾燥して積層体を製造した。
【0032】
<試験方法>
1)透湿度
JIS Z0208 B法(カップ法 40±0.5℃ 相対湿度90±3%)で塗工面を外側(高湿側)にして測定した。
2)離解試験
約3cm四方の防湿紙8gを500mlの水とともに家庭用ミキサー(刃は繊維を切らないようにヤスリで削り落としたものを使用)で1分30秒間攪拌した。得られたスラリーで坪量70g/m2の手抄きシートを作成した。
未離解物(フィルム片、紙片)の有無を目視で評価し、未離解物を含まないものを○、含むものを×とした。
【0033】
以上実施例、比較例の測定結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
Figure 0003804168
【0035】
表1より、本発明は防湿性が高く離解性に優れていることがわかる。
【0036】
【発明の効果】
紙支持体/防湿層/紙支持体の構成からなる防湿積層体において該防湿層がフィロケイ酸塩化合物と合成樹脂を含むことにより高い防湿性と易離解性が両立する。

Claims (4)

  1. 紙支持体/防湿層/紙支持体の構成からなる防湿積層体において、該防湿層がフィロケイ酸塩化合物と合成樹脂と活性水素反応性化合物を含み、前記活性水素反応性化合物が、ポリグリシジルエーテル、または、ポリアミドアミン樹脂であることを特徴とする易離解性防湿積層体。
  2. フィロケイ酸塩化合物がカップリング剤で処理されていることを特徴とする請求項1記載の易離解性防湿積層体。
  3. 合成樹脂と活性水素反応性化合物が化学的結合を形成していることを特徴とする請求項1〜2記載の易離解性防湿積層体。
  4. 紙支持体と防湿層の間に接着剤層を有することを特徴とする請求項1〜3記載の易離解性防湿積層体。
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