JP2000303026A - 防湿性被覆剤組成物および防湿性紙 - Google Patents

防湿性被覆剤組成物および防湿性紙

Info

Publication number
JP2000303026A
JP2000303026A JP11115438A JP11543899A JP2000303026A JP 2000303026 A JP2000303026 A JP 2000303026A JP 11115438 A JP11115438 A JP 11115438A JP 11543899 A JP11543899 A JP 11543899A JP 2000303026 A JP2000303026 A JP 2000303026A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moisture
proof
paper
water
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11115438A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3581599B2 (ja
Inventor
Hideki Kurita
秀樹 栗田
Kosaku Nanri
弘作 南里
Kunihiko Mizutani
邦彦 水谷
Arimitsu Usuki
有光 臼杵
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toagosei Co Ltd, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toagosei Co Ltd
Priority to JP11543899A priority Critical patent/JP3581599B2/ja
Publication of JP2000303026A publication Critical patent/JP2000303026A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3581599B2 publication Critical patent/JP3581599B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防湿・防水性のみならず、特に防湿面と反対
面同士の滑りが発生せず、印刷や接着剤の使用が可能で
あり、古紙として回収可能な水離解性防湿性紙および防
湿性被覆剤組成物を提供すること。 【解決手段】 水溶性樹脂および高膨潤性粘土鉱物を含
有する合成樹脂水性分散体からなる防湿性被覆剤組成物
および該防湿性被覆剤組成物より形成された防湿層を少
なくとも片面の表面に設けて防湿性紙とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材の表面に塗布
されて防湿性層を形成し、基材に防湿性や防水性を付与
する防湿性被覆剤組成物に関するもので、特に防湿・防
水性のみならず、防湿面と反対面同士の滑りが発生せ
ず、折曲げ時の防湿性の低下が無く、印刷や接着剤の使
用を可能にし、古紙として回収可能な全く新しい防湿性
紙を与える防湿性被覆剤組成物および防湿性紙に関する
ものであり、塗装および製紙技術に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より上質紙、晒クラフト紙、未晒ク
ラフト紙、各種の塗工紙などの巻取りおよび上質紙や塗
工紙の平判紙の包装には、製品の吸湿を防ぐために、ポ
リエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系の
高分子化合物を紙に塗工、ラミネートまたは内部添加し
た耐湿、耐水性を有する包装紙をロール状に巻き取った
包装紙ロールをそのままの形状で、あるいは望みの大き
さにカットして使用している。また、セメント袋、塩
袋、飼料袋、肥料袋、ゴミ袋などの重袋用原紙では製袋
して袋詰めした後に中身の吸湿、吸水を防止しながら重
量物を搬送するため防湿性と強度が要求され、ポリエチ
レン、ポリプロピレンなどをクラフト紙にラミネートし
たポリオレフィンラミネート紙(以下ポリラミ紙と称
す)とクラフト紙を重ねて袋に使用している。
【0003】しかしながら、これらポリラミ紙は、使用
後に古紙として再使用するため回収しても水に十分に離
解せず、古紙として再使用できないので問題となってい
る。また、使用済みポリラミ紙は廃棄するにしても焼却
や埋めたてによるしかないため環境汚染となる懸念等が
あり、多くの問題を抱えているのが現状である。このよ
うにいずれの防湿紙も問題点があり、代替防湿紙の開発
が急がれている現状にある。このための技術として、ブ
タジエン系ラテックス100重量部にワックスを5〜2
00重量部ブレンドした配合物を塗工し防湿紙を得る技
術が特公昭55ー22597号公報で示されている。し
かしこの技術はワックスを用いるため加工紙を重ねてお
く際に「すべり」の問題や加工紙へ印刷する際の印刷適
性の問題がある。また、水性接着剤やホットメルト接着
剤による接着が困難である。また、特定の融点を有する
パラフィンワックス、マレイン化若しくはフマール化ロ
ジンと多価アルコールとのエステル化物、液状ポリブテ
ンおよびロジンなどを主成分とするワックスエマルジョ
ン、或いは前記ワックスエマルジョンと合成ゴム系ラテ
ックスとの混合物を上質紙、クラフト紙などの繊維質基
材表面に塗布し、加温下に乾燥する防湿紙の製造方法が
開示されている(特開昭61−47896)。しかし、
この方法で得られる防湿包装紙をロール状とした場合、
支持体の裏面に防湿層が含有するワックス成分の一部が
僅かではあるが転移するため滑り安く、当該防湿包装紙
により包装された高重量のロール状巻取り紙を搬入、搬
出或いは搬送する際に、包装紙とその内容物との間にず
れを生じたり、ひどいときには包装紙の破れやそれにと
もなう落下などという重大問題が発生する。さらに、そ
の表面にラベルを添付しようとしてもすぐはがれる等の
問題があり、さらに常温で液状の強い接着力を持つホッ
トメルト接着剤以外はワックスを含んだ防湿面との接着
は不良で、接着できる場合もオープンタイムが非常に短
くなってしまうため、使用できるホットメルト接着剤が
非常に限定されるという問題もある。特に汎用的に使用
される酢ビ系エマルジョンがはじきの為塗工できず、仮
に塗工できても接着性がまったく発揮されない。また、
再離解性を有する粘着テープを使用する方法もあるが、
ホットメルト接着に比べ粘着テープを使用する場合は包
装時の作業性が大幅に劣るという重大な欠点があり、特
定の用途にしか用いられていないのが現状である。
【0004】これらの問題を解決するために、支持体裏
面に両性化合物よりなる防滑層を設けた防湿、防水紙が
開示されている(特公昭56−18712)。しかし、
支持体表面に防湿層、裏面に防滑層を設けた防湿性積層
体のシートを巻き取り仕上げをする場合、その巻き圧が
高くなると防滑層顔料が防湿層表面に損傷を与え防湿性
能の劣化が発生する。この為、巻き圧を低い圧力とする
必要があるが、巻き圧の低下は巻き取り時の巻き滑り発
生による長尺巻き取りの製造を不可能としたり、巻き取
り側面の不揃いによる後工程での大幅な作業性の低下な
どが付随するため好ましい方法ではない。これらワック
スに起因する問題を解決するために、ワックスを全く使
用せず、アスペクト比が5以上で平均粒子径が5〜50
ミクロンである平板状顔料と合成樹脂ラテックスからな
る防湿性組成物層を形成した防湿性紙が開示されている
(特開平9−21096)。しかし、実用上必要な防湿
性を得るためには、塗工層の厚みが固形分で30g/m2
上必要であり、現行のポリエチレンラミネートの厚みが
15g/m2であることを考えると、不満足なものである。
また、離解して再生紙を作成した場合、目視で分かる大
きさの顔料が紙中に残存し、再生方法や再生用途が限定
される。さらに特開平9−21096には非膨潤性の平
板状顔料で防湿性効果を上げることが提案されている
が、それらの防湿効果は未だ完全には満足できるもので
はない。また、特開平6−93133には高アスペクト
比の無機層状化合物を含む高水素結合性樹脂からなるバ
リヤー性フィルムが提案されているが、90%RH以上
の高い湿度雰囲気では防湿性が低下するという問題を抱
えている。以上のように、従来再離解性を有しプラスチ
ックフイルムにまさる防湿性をもった防湿紙で、包装物
の滑りによる問題を発生させず、さらに、再生上全く問
題の無い防湿紙はいまだ存在していないのが現状である
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、前記現
状を踏まえ、再離解性を有しプラスチックフイルムに勝
る防湿性をもった防湿紙で、包装物の滑りによる問題を
発生させず、さらに、再生上全く問題の無い防湿紙を得
るべく研究を行ったのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
について鋭意研究を行い、特定の防湿性被覆剤が上記課
題を解決し、また該被覆剤からなる防湿層を表面に有す
る紙が防湿性紙として優れていることを見出して本発明
を完成したのである。すなわち、本発明は、合成樹脂水
性分散体、水溶性樹脂および高膨潤性粘土鉱物からなる
ことを特徴とする防湿性被覆剤組成物、該防湿性被覆剤
組成物における水溶性樹脂と高膨潤性粘土鉱物の含有量
が、合成樹脂水性分散体の固形分100重量部あたり、
それぞれ0.1〜200重量部と0.05〜150重量部
である防湿性被覆剤組成物および該防湿剤組成物におけ
る高膨潤性粘土鉱物が膨潤力20ml/2g以上のもので
ある防湿性被覆剤組成物ならびに少なくとも片面の表面
に上記防湿性被覆剤組成物より形成された防湿層を有す
る防湿性紙、該防湿性紙の防湿層内の高膨潤性粘土鉱物
の含有量が0.2g/m2以上である防湿性紙および該防湿
性紙の透湿度が50g/m2・24hr以下である防湿性紙に
関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明についてさらに詳細に
説明する。 〇 合成樹脂水性分散体 本発明に用いられる合成樹脂水性分散体としては、一般
的には水性の合成樹脂エマルジョンであり、芳香族ビニ
ル単量体、脂肪族共役ジエン系単量体、エチレン系不飽
和脂肪酸単量体及びその他の共重合可能な単量体の内か
ら1種または2種以上を乳化重合して得られるものであ
る。芳香族ビニル単量体は、得られる合成樹脂に適度な
固さと耐水性を付与するものであり、例えばスチレン、
α-メチルスチレン、モノクロルスチレン、ビニルトル
エン等を挙げることができ、本発明にとり好ましいもの
はスチレンである。脂肪族共役ジエン系単量体は、得ら
れる合成樹脂に適度な柔軟性を付与するものであり、例
えば1,3-ブタジエン、2-メチル-1,3-ブタジエン、2-ク
ロロ-1.3-ジブタジエン等を挙げることができ、本発明
にとり好ましいものは1,3-ブタジエンである。エチレン
系不飽和酸単量体は、得られる合成樹脂の接着力を高め
るとともに、合成樹脂ラテックスやエマルジョンのコロ
イドとしての安定性を向上させるために有効なものであ
り、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ケ
イ皮酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、ブテント
リカルボン酸等の不飽和カルボン酸、イタコン酸モノエ
チルエステル、フマル酸モノブチルエステルおよびマレ
イン酸モノブチルエステル等の少なくとも1個のカルボ
キシル基を有する不飽和ポリカルボン酸アルキルエステ
ル、アクリルアミドプロパンスルホン酸、アクリル酸ス
ルホエチルナトリウム塩、メタクリル酸スルホプロピル
ナトリウム塩等の不飽和スルホン酸またはその塩等を挙
げることができ、本発明にとり好ましいものはアクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸等である。上
記単量体と共重合可能な他の単量体としては、エチレ
ン、プロピレン等のオレフィン、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピ
ル、(メタ)アクリル酸n-アミル、(メタ)アクリル酸イ
ソアミル、(メタ)アクリル酸n-ヘキシル、(メタ)アク
リル酸2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n-オクチ
ル、(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシエチル、(メタ)ア
クリル酸ヒドロキシプロピル等の(メタ)アクリル酸エス
テル等のエチレン性不飽和カルボン酸アルキルエステ
ル、アクリロニトリルおよびメタクリロニトリル等のエ
チレン性不飽和ニトリル、アクリル酸β-ヒドロキシエ
チル、アクリル酸β-ヒドロキシプロピルおよびメタク
リル酸β-ヒドロキシエチル等のエチレン性不飽和カル
ボン酸ヒドロキシアルキルエステル、アクリルアミド、
メタクリルアミド、N-メチロールアクリルアミドおよ
びジアセトンアクリルアミド等のエチレン性不飽和カル
ボン酸アミドおよびその誘導体、アクリル酸グリシジル
およびメタクリル酸グリシジル等の不飽和カルボン酸グ
リシジルエステル並びにアクロレインおよびアリルアル
コール等のビニル化合物等を挙げることができる。それ
らの単量体の1種または2種以上を乳化重合して得られ
る合成樹脂水性分散体の具体的な例としては、例えば、
スチレン・ブタジエン系ラテックス、メチルメタクリレ
ート・ブタジエン系ラテックス等の合成ゴム系ラテック
スやスチレン・アクリル系エマルジョンやエチレン・ア
クリル酸エマルジョン等が挙げられる。本発明にとり好
ましい合成樹脂水性分散体は、スチレンを主体とし、上
記した各単量体を用いて公知の乳化重合法により共重合
して得られるスチレン系エマルジョンである。また、合
成樹脂水性分散体における合成樹脂としてはカルボキシ
基またはヒドロキシ基を有する合成樹脂であることが種
々の特性付与のため好ましい。
【0008】乳化重合は重合すべき単量体を混合し、こ
れに乳化剤、重合開始剤等を加えて水系で行う、一般的
な乳化重合方法であればよく、各成分を一括して仕込み
重合する方法、各成分を連続供給しながら重合する方法
等の各種の乳化重合方法が適用される。乳化重合用の乳
化剤としてはアルキルまたはアルキルアリル硫酸塩、ア
ルキルまたはアルキルアリルスルホン酸塩、ポリオキシ
エチレンアルキルまたはアルキルアリルエーテル硫酸
塩、ジアルキルスルホコハク酸塩等のアニオン性乳化
剤、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、アル
キルベンジルアンモニウムクロライド等のカチオン性乳
化剤、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンカルボン酸エステル等のノニオン性乳化剤等が例示
される。乳化剤の使用量はエマルジョンに対して要求さ
れる性質に応じて変わりうるが、一般に重合安定性を向
上させる目的やエマルジョンの機械的、化学的安定性を
良好にする目的には乳化剤の使用量が多いことが望まし
く、乾燥皮膜の耐水性を向上させるためには逆に使用量
が少ない方が望ましく、通常は単量体の合計量100重
量部に対して0.1〜5重量部程度の範囲内から目的に
応じて使用量が決められる。重合開始剤としては、過硫
酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、過酸化
水素、t-ブチルハイドロパーオキサイド、アゾビスアミ
ジノプロパン塩酸塩等の水溶性タイプ、ベンゾイルパー
オキサイド、キュメンハイドロパーオキサイド、ジブチ
ルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシカーボネ
ート、クミルパーオキシネオデカノエート、クミルパー
オキシオクトエート、アゾビスイソブチロニトリル等の
油溶性タイプ等が例示される。さらに必要に応じ、酸性
亜硫酸ナトリウム、ロンガリット、L-アスコルビン酸、
糖類、アミン類等の還元剤を併用したレドックス系も使
用することができる。重合開始剤の使用量は単量体の合
計量100重量部に対して0.01〜3重量部程度とす
ればよい。重合反応は通常35〜90℃程度で行えばよ
く、反応時間は通常3〜10時間程度とすればよい。な
お、乳化重合の開始時あるいは終了後に塩基性物質を加
えてpHを調整することにより、エマルジョンの重合安
定性、凍結安定性、機械的安定性、化学的安定性等を向
上させることができる。特に膨潤性粘土との配合安定性
を得る為には、得られるエマルジョンのpHが5以上と
なるように調整することが好ましく、塩基性物質として
は、アンモニア、エチルアミン、ジエチルアミン、トリ
エチルアミン、エタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、ジエチルエタノールアミン、苛性ソーダ、苛性カリ
等を使用することができる。合成樹脂水性分散体の粒子
径は一般に100nm〜300nmであるが、粒子径150
nm以下、特に60〜100nm程度の小さい粒子径の水性
分散体を使用すると成膜性が向上し欠陥の少ない膜がで
きるため好ましい。
【0009】〇 水溶性樹脂 本発明における水溶性樹脂としては、具体的には下記
〜に記載されている化合物等であり、それらの化合物
群より選ばれる1種または2種以上の水溶性の樹脂であ
る。 化工澱粉およびその誘導体 セルロース誘導体 ポリ酢酸ビニルの鹸化物およびその誘導体 スルホン酸基を含有する重合体もしくはその塩 (メタ)アクリル酸の重合体および共重合体並びにこ
れらの塩 アクリルアミドの重合体および共重合体 ポリエチレングリコール オキサゾリン基含有重合体 本発明における水溶性樹脂としては、純水への溶解度が
常温で1重量%以上あるもので有ればよく、樹脂単位重
量当りの水素結合性基またはイオン性基の重量百分率が
10〜60%を満足するものが好ましい。水素結合性基
としては水酸基、アミノ基、チオール基、カルボキシル
基、スルホン酸基、燐酸基、オキサゾリン基等が、イオ
ン性基としてはカルボキシレート基、スルホン酸イオン
基、燐酸イオン基、アンモニウム基、ホスホニウム基等
が挙げられる。それらの化合物としては、具体的に、例
えば、ポリビニルアルコール(PVA)、エチレンビニ
ルアルコール共重合体、ポリエチレングリコール、セル
ロース誘導体、オキサゾリンポリマー、ポリアクリル
酸、ポリメタクリル酸およびポリアクリルアミド等が挙
げられる。これらのなかでは、ポリビニルアルコール、
ポリエチレングリコール、ポリアクリル酸が好ましい。
ポリビニルアルコールとは、酢酸ビニル重合体の酢酸エ
ステル部分を加水分解(けん化)して得られるものであ
り、正確にはビニルアルコールと酢酸ビニルの共重合体
となったものである。ここで、けん化の割合はモル百分
率で70%以上が好ましく、85%以上のものがさらに
好ましい。また、このような範囲の鹸化度の共重合体に
対しカルボン酸変性、カチオン変性を行い、変性ポリビ
ニルアルコールとしたものも使用することができる。共
重合体の平均分子量としては3,000〜500,000
が好ましい。セルロース誘導体とは、種々の単糖類の縮
重合によって生体系で合成される生体高分子であり、こ
こではそれらをもとに化学修飾したものも含まれる。た
とえば、セルロースおよびヒドロキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース等のセルロース誘導体、アミロース、アミロペ
クチン、プルラン、カードラン、ザンタン、キチン、キ
トサン等が挙げられる。オキサゾリン基含有重合体とは
オキサゾリン基を有する重合体であり、オキサゾリン当
量が100〜500g・solid/当量のものが好ましい。
それらには市販品があり、例えばエポクロスWS−50
0,WS−700(共に商品名:株式会社日本触媒製)
等が挙げられる。(メタ)アクリル酸の重合体および共重
合体並びにこれらの塩とは、アクリル酸またはメタクリ
ル酸もしくはその塩の重合体および共重合体、(メタ)ア
クリル酸と無水マレイン酸との共重合体、アクリル酸と
メタクリル酸との共重合体等であり、平均分子量は一般
的には1,000〜6,000,000であり、好ましい
ものは2,000〜1,000,000のものである。水
溶性樹脂は合成樹脂水性分散体の固形分100重量部に
対して通常0.05〜200(固形分または有効成分)で
あり、好ましくは0.1〜100重量部である。水溶性
樹脂の配合量が0.05重量部未満の場合、防湿性が低
下するため好ましくなく、200重量部を越えても透湿
度が著しく低下するため好ましくない。
【0010】〇 高膨潤性粘土鉱物 本発明に用いられる高膨潤性粘土鉱物の具体的な例とし
ては、スメクタイト属に属する層状ケイ酸塩鉱物が挙げ
られ、より具体的に、例えばモンモリロナイト、バイデ
ライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、
スチブンサイト、マイカおよびベントナイト等である。
これらは、天然、合成品、加工処理品のいずれであって
もよく、天然スメクタイトの例には、ヘクトライト、サ
ポナイト、モンモリロナイトおよびベントナイト等が挙
げられる。合成スメクタイトとしては、式(Naおよび/
またはLi)0.11.0Mg2.42.9Li0.00.6Si3.5
4.09.010.6(OHおよび/またはF) 1.52.5で示さ
れるもの、合成マイカとしては膨潤性フッ素マイカが挙
げられ、特開平5−270815号公報、特開平7−1
87657号公報等に記載の方法等により合成される。
粘土鉱物の市販品としては、一般にナトリウムベンナイ
トと呼ばれる天然のベントナイトや、市販品のクニピ
ア、スメクトン(クニミネ工業社製)、ビーガム(バンダ
ービルト社製)、ラポナイト(ラポルテ社製)、DMクリ
ーンA、DMA−350、Na−Ts(トピー工業)、ベ
ンゲル(豊順洋行社製)等を挙げることができ、これらは
単独で用いても、2種以上を混合して用いることもでき
る。本発明にとり好ましいものは、膨潤力(日本ベント
ナイト工業会標準試験方法JBAS−104−77に準
じた方法で測定)が20ml/2g以上の粘土鉱物であ
る。それらの具体的なものとしては、上記クニピア(膨
潤力:65ml/2g以上)、スメクトン(膨潤力:60m
l/2g以上)、DMクリーンA、DMA−350、Na
−Ts(膨潤力:20ml/2g以上)、ME−100(商
標:コープケミカル社製、膨潤力20ml/2g以上)お
よびベンゲル(膨潤力が38ml/2g以上)等である。
また、本発明で使用するのに好ましい膨潤性粘土鉱物と
しては、イオン交換当量が100g当り10ミリ当量以
上、より好ましくは50〜200ミリ当量、特に好まし
くは60〜200ミリ当量以上のものが挙げられる。一
般に、天然及び合成スクメタイトは100g当り85〜
130ミリ当量のイオン交換当量を有するもので本発明
にとり特に好ましいものである。さらに膨潤性粘土鉱物
としては、そのアスペクト比(Z)が50〜5000のも
のが好ましく、そのアスペクト比(Z)とはZ=L/aな
る関係で示されるものである〔Lは、防湿層中で層状に
分散された粘土鉱物の長さであり、aは単位厚みであ
り、電顕写真によって求められる〕。また、膨潤性粘土
鉱物のイオン交換当量を示すものとしてメチレンブルー
吸着量があり、その数値が50〜200meq/100g
であるものが本発明にとり好ましい。本発明の膨潤性粘
土鉱物には、50重量%以下の非粘土不純物が含有され
ていてもよいが、非粘土不純物の量は30重量%以下で
あることが好ましい。
【0011】本発明で使用される代表的な粘土鉱物は、
2層のシリカ四面体層がマグネシウム八面体層またはア
ルミニウム八面体層を間に挟んだサンドイッチ型の3層
構造を有し、これが数層〜数十層積層されたものであ
り、また膨潤性粘土鉱物のケイ酸塩層は負の電荷を有
し、これは、通常、層間に存在するアルカリ金属カチオ
ン及びアルカリ土類金属カチオンで中和されている。こ
れら膨潤性粘土鉱物は水中で層間が広がり単層にまで分
散する性質を有している。すなわち、数ミクロンの粘土
鉱物粒子が、厚みが数nmの薄片にまで分散する。防湿性
能向上の原因は、これと合成樹脂エマルションの混合物
を紙に塗工し乾燥する事により、薄片が塗工層表面に対
して平行に配列しそれが何層も積層するため、塗工層中
における水蒸気は粘土鉱物薄片を迂回しながら透過する
結果、水蒸気の所要透過距離が大となり、防湿性が向上
するものと推察される。さらに、本発明の膨潤された粘
土鉱物の薄片は、通常厚みが約1nmという薄さにもな
り、少量の添加部数で高い防湿性が出、また多部数配合
すれば、所望の防湿性を低膜厚で達成可能とするもので
あり、リサイクルの障害になるコーテイング剤の減量化
をも可能とするものである。また、驚くべき事に、本発
明の粘土鉱物を配合する事により、離解性は樹脂分のみ
をコートした場合よりも大幅に向上する。これは、粘土
薄片がナノメートルオーダーで樹脂中に分散する事によ
り、離解時のせん断力に対する耐久力が弱まり、離解性
が向上したためと推察される。これらの膨潤性粘土鉱物
を膨潤させる溶媒としては、特に限定されないが、例え
ば天然の膨潤性粘土鉱物の場合、水、メタノール、エタ
ノール、プロパノール、イソプロパノール、エチレング
リコール、ジエチレングリコール等のアルコール類、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトン
等が挙げられ、水やメタノール等のアルコール類がより
好ましい。粘土鉱物と合成樹脂水性分散体の配合比率
は、合成樹脂水性分散体固形分100重量部あたり0.
05〜150重量部の範囲が好適である。粘土鉱物が
0.05重量部以下になると防湿性が不十分となり、塗
工量を増やす必要が生じて非経済的であるうえ、ブロッ
キングを生じやすくなる。150重量部以上になると防
湿紙を折り曲げた時にクラックが入りやすくなり加工性
が悪くなることがる。さらに好ましい範囲は1〜50重
量部であり、特に好ましい範囲は5〜30重量部であ
る。また、粘土鉱物と水溶性樹脂の配合比率は、粘土鉱
物100重量部に対し水溶性樹脂が1〜1000重量部
であることが好ましい。
【0012】架橋剤 本発明の防湿性被覆剤組成物としては、特性向上のため
に架橋剤を含有しているものが好ましく、架橋剤は、水
性分散体としての合成樹脂や水溶性樹脂が有するカルボ
キシル基、アミド基、水酸基等の親水性官能基と反応し
て、これらの樹脂を架橋、高分子化(三次元網目構造)
あるいは疎水化するという機能を有するものである。本
発明で用いられる架橋剤としては、 1)メチロール基を有し、上記親水性官能基と脱水反応
を起こすもの(メラミン−ホルムアルデヒド縮合反応生
成物など) 2)アルデヒド基を有し、上記親水性官能基と付加反応
を起こすもの(グリオキザールなど) 3)エポキシ基を有し、上記親水性官能基と開環付加反
応を起こすもの(ポリグリシジルエーテル化合物など) 4)多価金属を有し上記親水性官能基と配位結合および
共有結合を形成するもの(炭酸ジルコニウムなど) 5)水溶液中でカチオン性を示しアニオン性官能基とイ
オン結合を形成するもの(ポリアミドアミンポリ尿素樹
脂など) 6)カルボキシ基と付加反応を起こすオキサゾリン基を
有するもの 等が挙げられる。本発明にとり、架橋性能の面からはメ
ラミンが好ましく、低温での架橋性、保存安定性、さら
に有害なホルマリンの発生しないことを考慮すればオキ
サゾリン基含有重合体がさらに好ましく、オキサゾリン
基含有重合体で水溶性のものは前記水溶性樹脂をも兼ね
ることができ特に好ましい。架橋剤の配合量は水性分散
体の合成樹脂と水溶性樹脂の合計100重量部(固形
分)に対して0.01〜30重量部(固形分または有効
成分)が好ましく、0.1〜20重量部がより好まし
い。架橋剤の配合量が0.01重量部未満の場合、架橋
剤と親水性官能基との反応性が著しく低下し、架橋剤に
よる特性の向上が少なく、20重量部を越えても透湿度
向上や耐ブロッキング性等の特性向上に対する効果が頭
打ちとなったり、未反応の架橋剤が析出するなどの問題
が発生するため好ましくない。合成樹脂水性分散体の固
形分100重量部あたり、水溶性樹脂0.1〜200重
量部が好ましい配合量であるから、その際の架橋剤の配
合量は0.1〜90重量部であることが好ましい。
【0013】〇 防湿性被覆剤組成物および防湿紙の調
製方法 防湿性被覆剤の調製方法としては、水中に予め分散した
膨潤性粘土の分散液と水溶性樹脂を混合した後に合成樹
脂水性分散体を混合するか、合成樹脂水性分散体中で膨
潤性粘土を分散した後、水溶性樹脂の水溶液を混合して
防湿性被覆剤とする。本発明においては、膨潤性粘土鉱
物と水溶性樹脂を予め水中で混合した後に合成樹脂水性
分散体および架橋剤を混合する方法が好ましい。このよ
うにして調製した液状の防湿性被覆剤を紙等の基材表面
に塗工し乾燥する場合、乾燥温度は合成樹脂が十分に成
膜する熱量を与えれば十分であるため一般の塗工紙調製
のときと同等の乾燥条件でよい。防湿性被覆剤の塗工量
は固形分換算で2〜30g/m2、すなわち基材表面1m2
当たり固形分が2〜30gになる様に塗工するのが好ま
しい。塗工量が2g/m2未満では基材表面の凹凸を充分に
カバーしきれなくなり、防湿性が極端に低下する。30
g/m2を越えて高くなると、得られる防湿性は塗工量の増
大とともに僅かしか向上せず、頭打ちとなり、コスト高
を招くので不経済である。良好な本発明の防湿性紙、特
に透湿度が50g/m2・24hr以下の防湿性紙を得るた
めには、高膨潤性粘土鉱物の重量が単位紙面積当たり
0.2g(すなわち0.2g/m2)以上あることが好まし
く、より好ましくは0.3〜6g/m2、特に好ましくは0.
3〜4g/m2の範囲にある様にすることである。なお、本
発明において、透湿度はJIS−Z0208(カップ
法)B法で測定した透湿度である。防湿性被覆剤の塗工
設備として特に限定されたものはなく、エアナイフコー
ター、バーコーター、ロールコーター、ブレードコータ
ー、ゲートロールコーター等から任意に選択することが
できる。。防湿性紙の基材の紙としては、機械的離解作
用によって水中で分散しやすいものとして、例えば広葉
樹クラフトパルプや針葉樹クラフトパルプのような化学
パルプ、機械パルプ等から選ばれたパルプを原料とした
上質紙、中質紙、片艶クラフト紙、両更クラフト紙、ク
ラフト伸長紙等が挙げられる。これらの原紙の坪量に格
別の限定はなく、30〜500g/m2のものが適宜目的に
応じて選択されて用いられる。
【0014】
【作用】本発明の防湿性被覆剤はワックス類を必要とし
ないため、塗工面はもちろん塗工面の反対面にもワック
ス類が浸出することがないので滑りやすくなることはな
い。防湿性紙も折曲げた時も層全体の厚みで抵抗する為
折曲げ時の透湿度の低下は少ない。また、ワックス類の
ような離型性を有する表面ではないため、汎用の糊を用
いたラベルを張り付けても脱落するようなことはない。
さらに、ポリビニルアルコール樹脂を主体とするホット
メルト接着剤は水で再離解可能であるためかかる接着剤
の使用が好ましいが、本発明の防湿性紙はワックス類を
使用していないため通常のオープンタイムでそれらを使
用することができる。もちろん合成ゴム系やエチレンビ
ニル酢酸系などの一般に使用されているホットメルト接
着剤も問題なく使用できる。
【0015】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、下記の実施例は本発明を限定するものではな
い。なお、特に断らない限り実施例中の重量部はすべて
固形分換算である。〇 エマルジョンの合成 合成例−1 攪拌機,還流冷却器,温度計,窒素導入管および滴下ロ
ートを備えた3Lのガラス製4ツ口フラスコに脱イオン
水60部を仕込み、窒素置換した後、内温を82℃に昇
温した。一方、あらかじめ脱水イオン水43部、スチレ
ン45部、2-エチルヘキシルアクリレート50部、メタ
クリル酸5部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テル硫酸ナトリウム1部をホモジナイザーで混合乳化し
た液と2.5%過硫酸アンモニウム8部とを別々に上記
重合容器中へ3時間を要して均一に滴下させ、さらに8
2℃で2.5時間反応させて重合を完結させた。冷却
後、10%アンモニア水にてpHを6.5に調整し、固形
分45%、粘度15cP、粒子径120nmのスチレンア
クリルエマルジョン(以下これをA−1と略記)を得
た。 合成例−2 脱イオン水43部、スチレン39部、2-エチルヘキシル
アクリレート56部、メタクリル酸5部、アルキルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム1部をホモジナイザーで混合
乳化した以外は合成例−1と同様の方法にて乳化重合を
行ない、固形分45%,pH6.2、粘度20cP、粒子
径130nmのスチレンアクリルエマルジョン(以下これ
をA−2と略記)を得た。 合成例−3 合成例−1と同様の方法にて、脱イオン水43部、スチ
レン29部、2-エチルヘキシルアクリレート51部,メ
タクリル酸20部を乳化重合し、固形分45%、pH
6.6、粘度70cP、粒子径120nmのスチレンアク
リルエマルジョン(以下これをA−3と略記)を得た。
【0016】実施例1 合成マイカ(クリーンA;トピー工業(株)製)をイオン
交換水に固形分4wt%となるように分散させ、さらに8
0℃に加温後、ホモジナイザーで攪拌し、膨潤性粘土の
分散液を得た。当該合成マイカの膨潤度は30ml/2g
であり、カチオン交換能は54meq/100gであっ
た。これに10%PVA−102水溶液(ポリビニルア
ルコール、鹸化度98.5%以上、重合度200、クラ
レ(株)製)を混合した後、スチレンアクリルエマルジョ
ンA−1をそれぞれの固形成分比(重量比)が膨潤性粘
土/水溶性樹脂/合成樹脂=10/5/100となるよ
うに混合し、これを防湿性被覆剤とした。未晒両更クラ
フト紙にメイヤーバーで固形分として塗工量15g/m2
なるように手塗りした後、150℃で2分間乾燥させ防
湿性紙を製造した。 実施例2 合成マイカ(Na−Ts;トピー工業(株)製)をイオン
交換水により固形分4wt%となるように調整し、膨潤性
粘土の分散液を得た。当該合成マイカの膨潤度は30ml
/2gであり、カチオン交換能は90meq/100gで
あった。これに10%PVA−105水溶液(ポリビニ
ルアルコール、鹸化度98.5%以上、重合度500、
クラレ(株)製)を混合した後、スチレンアクリルエマ
ルジョンA−2をそれぞれの固形成分比(重量比)が膨
潤性粘土/水溶性樹脂/合成樹脂=10/5/100と
なるように混合し、これを防湿性被覆剤とした。未晒両
更クラフト紙にメイヤーバーで固形分として塗工量15
g/m2になるように手塗りした後、150℃で2分間乾燥
させ防湿性紙を製造した。 実施例3 実施例2の防湿性被覆剤に、さらに架橋剤としてM−3
(トリメチロールメラミン、スミカフレックス、住友化
学製)を固形成分比(重量比)が膨潤性粘土/水溶性樹
脂/合成樹脂/架橋剤=10/5/100/5となるよ
うに混合し、これを防湿性被覆剤とした以外は実施例2
と同様にして防湿性紙を製造した。 実施例4 実施例1の防湿性被覆剤に、さらに架橋剤としてWS−
500(エポクロス、日本触媒製、ポリオキサゾリン)
を固形成分比(重量比)が膨潤性粘土/水溶性樹脂/合
成樹脂/架橋剤=10/5/100/5となるように混
合し、これを防湿性被覆剤とした以外は実施例1と同様
にして防湿性紙を製造した。 実施例5〜19 膨潤性粘土、合成樹脂水性分散体、水溶性樹脂および架
橋剤の種類、またその固形成分比を表1に示したように
変えた以外は実施例1と同様にして防湿性紙を得た。
【0017】比較例1 PVA−102を添加しない他は、全く実施例3と同様
にして防湿性紙を得た。 比較例2 PVA−105を添加しない他は、全く実施例4と同様
にして防湿性紙を得た。 比較例3 アクリルエマルジョンA−1を固形分比で100重量部
とワックスエマルジョンセロゾールH−908(パラフ
ィンワックス、中京油脂株式会社製)を固形分比で10
重量部を混合した防湿塗料を未晒両更クラフト紙に固形
分として塗工量20g/m2となるようにメイヤーバーで手
塗りし、防湿性紙を製造した。 比較例4 SBRラテックス(商品名:『L1201』、旭化成株
式会社製、Tg=−7℃、固形分50%)を固形分比で
100重量部とワックスエマルジョンセロゾールH−9
08(パラフィンワックス、中京油脂株式会社製)を固
形分比で20重量部を混合した防湿塗料を未晒両更クラ
フト紙に固形分として塗工量20g/m2となるようにメイ
ヤーバーで手塗りし、150℃で2分間乾燥させ防湿性
紙を製造した。 比較例5 アクリルエマルジョンA−1を固形分比で50重量部と
白雲母50重量部(非膨潤性、商品名マイカA11、
(株)山口雲母工業所製、膨潤度5以下、カチオン交換
能5meq/100g以下)を混合した防湿塗料を未晒両
更クラフト紙に固形分として塗工量30g/m2となるよう
にメイヤーバーで手塗りし、150℃で2分間乾燥させ
防湿性紙を製造した。 比較例6 固形分として塗工量を15g/m2となるようにした以外は
比較例3と全く同様にして防湿性紙を製造した。 比較例7 実施例1で使用したスチレンアクリルエマルジョンA−
1のみを固形分として20g/m2になるよう塗布した後、
150℃で2分間乾燥し、防湿性紙を得た。 比較例8 エチレンアクリル酸共重合エマルジョンS−3121の
みを固形分として15g/m2になるよう塗布した後、12
0℃で40秒乾燥し、防湿性紙を得た。 比較例9 スチレンブタジエンエマルションL−1201のみを固
形分として20g/m2になるよう塗布した後、150℃で
2分間乾燥し、防湿性紙を得た。
【0018】実施例、比較例で用いたエマルジョン市販
品の詳細は以下の通りである。 (1) S3121:エチレンアクリル酸共重合エマルジ
ョン(商品名ハイテックS3121、東邦化学株式会社
製、分子量27500、アクリル酸/エチレン共重合比
率=15/85) (2) S8512:エチレンアクリル酸共重合エマルジ
ョン(商品名ハイテックS8512、東邦化学株式会社
製、分子量4500、アクリル酸/エチレン共重合比率
=15/85) (3) 0569:SBRラテックス(商品名:056
9、JSR株式会社製、Tg=1℃、固形分50%)。 (4) L1201:SBRラテックス(商品名:L12
01、旭化成株式会社製、Tg=−7℃、固形分50
%)。
【0019】実施例、比較例で用いた膨潤性粘土鉱物の
詳細は以下の通りである。 (1) MA−350:合成マイカ(商品名MA−35
0:トピー工業製、膨潤度30ml/2g、カチオン交換
能60meq/100g) (2) クリーンA:合成マイカ(商品名MA−350:
トピー工業製、膨潤度30ml/2g、カチオン交換能5
4meq/100g) (3) Na−Ts;合成マイカ(商品名Na−Ts:ト
ピー工業製、膨潤度30ml/2g、カチオン交換能90
meq/100g)
【0020】実施例、比較例で用いた水溶性樹脂の詳細
は以下の通りである。 (1) PVA105:ポリビニルアルコール(商品名ポ
バール105:クラレ製、ケン化度98.5モル%、重
合度500) (2) PVA102:ポリビニルアルコール(商品名ポ
バール102:クラレ製、ケン化度98.5%、重合度
200) (3) C105:カチオン性ポリビニルアルコール(商
品名ポバールC105:クラレ製、ケン化度98.6モ
ル%、重合度500) (4) HEC:ヒドロキシエチルセルロース(和光純薬
製) (5) A10SL:ポリアクリル酸(商品名アロンA−
10SL:東亞合成製、分子量1万) (6) A10LL:ポリアクリル酸(商品名アロンA−
10LL:東亞合成製、分子量4万) (7) PEG:ポリエチレングリコール(商品名ポリエ
チレングリコール6000:日本油脂製、分子量850
0)
【0021】実施例、比較例で用いた架橋剤の詳細は以
下の通りである。 (1) M−3:トリメチロールメラミン、スミカフレッ
クス、住友化学製 (2) WS−500:オキサゾリン基含有水溶性重合体
(商品名エポクロスWS−500:オキサゾリン基当量
220g・solid/eq、日本触媒製) (3) WS−700:オキサゾリン基含有水溶性重合体
(商品名エポクロスWS−700:オキサゾリン基当量
220g・solid/eq、日本触媒製)
【0022】実施例、比較例における特性値の試験方法
は以下の通りであり、結果は表3、4に示した。 1)膨潤度 日本ベントナイト工業会標準試験方法 JBAS−10
4−77に準じた方法で測定。100mlのイオン交換水
中に試料粘土粉末2gを加え、よく振盪して24時間後
の沈降容積を読んだ。 2)カチオン交換能(メチレンブルー吸着量) Frank.O.Jones.Jrの方法(粘土ハンドブック(第二
版)、第587頁、技報堂出版株式会社、1987年)により
求めた。すなわち、2重量%の粘土鉱物の水溶液50m
l、3重量%の過酸化水素水15ml及び5Nの希硫酸0.
5mlを、250mlのフラスコ中で10分間静かに沸騰さ
せる。この溶液を冷却した後、1/100Nのメチレン
ブルー溶液を1回に0.5mlずつ加え、30秒間よく振
とうする。そして、ガラス棒でフラスコから試料を1滴
取り、ろ紙上にたらし、濃いブルーのスポットの周り
に、明るいブルーのリングが現れるか否かを調べる。こ
の際、明るいブルーのリングが現れたら2分間振とう。
この操作を繰り返し、最終的に、2分間振とうしても明
るいブルーのリングが現れなくなる段階をもって終点と
する。尚、メチレンブルー(MB)吸着量は次式より求
めた。 MB吸着量(meq/100g)=メチレンフ゛ルー添加量(meq)×10
0/使用粘土鉱物(g) 3)透湿度 防湿性紙サンプルをJIS Z0208(カップ法)B
法で防湿塗工面を外側にして測定した。平版透湿度の値
の基準としては50g/m2・24時間以下であれば実用性
がある。又、防湿面を内側に十字に手折りしたのち同様
に透湿度を測定した。折り透湿度の値の基準としては1
00g/m2・24時間以下であれば実用性がある。 4)摩擦係数 上記透湿度の測定で得た未晒クラフト紙の被転写面相互
の間の摩擦係数をJIS P8147に準拠した方法で
実施した(ただし、引張速度は150mm/分とした)。
動摩擦係数0.5以下、静摩擦係数0.3以下であると重
量物運搬時に巻き滑りが発生する可能性がある。得られ
た結果を表3、4に示す。 5)離解性 家庭用小型ミキサー(内容量1.2リットル、回転数1
1,000rpm)を用いて、常温の水道水に、本実施例で
得られた上記防湿紙を、パルプ濃度が1重量%となる量
を加えて3分間攪拌した。得られたスラリーを実験室手
抄きマシーンで坪量60g/m2の手抄きシートを作成し
た。未離解物(フィルム片、紙片、異物)の有無を目視
で評価し、未離解物を含まないものを○、若干含むもの
を△、多く含むものを×とした。 6)接着性 塗工面にポリ酢ビエマルジョンを塗布した後と非塗工面
と張り合わせ2日間常温で放置した後はくり試験を行な
った。紙が材破するものを○、接着面で剥がれるものを
×と判定した。
【0023】
【表1】 試験条件(実施例) ─────────────────────────────────── 実施例 合成樹脂 膨潤性 水溶性 架橋剤 配合部数 塗工厚 水性分散体 粘土 樹脂 (dry比) g/m2 ─────────────────────────────────── 1 A-1 クリーンA PVA102 − 100/10/5/0 15 2 A-2 Na-Ts PVA105 − 100/10/5/0 15 3 A-2 クリーンA PVA105 M-3 100/10/5/5 15 4 A-1 Na-Ts PVA105 WS500 100/10/5/10 15 5 S8512 クリーンA PVA102 WS500 100/10/10/10 15 6 L1201 クリーンA PVA102 WS500 100/10/5/10 15 7 0569 クリーンA PVA102 WS500 100/10/5/10 15 8 S3121 Na-Ts PVA102 WS500 100/10/10/10 15 9 S3121 Na-Ts PVA102 WS500 100/20/5/10 15 10 S3121 DMA350 PVA102 WS500 100/20/10/10 15 11 A-3 クリーンA PVA102 M-3 100/10/5/5 15 12 A-3 クリーンA A10SL WS500 100/10/1/10 15 13 A-3 クリーンA HEC M-3 100/10/5/5 15 14 A-3 クリーンA A10LL WS500 100/10/2/10 15 15 A-3 クリーンA C105 M-3 100/10/5/10 15 16 A-3 クリーンA PEG WS500 100/10/2/10 15 17 A-3 クリーンA PVA102 WS700 100/10/5/10 15 18 A-3 クリーンA PVA102 WS700 100/30/5/20 15 19 A-3 クリーンA WS700 − 100/10/5/- 15 ────────────────────────────────────
【0024】
【表2】 試験条件(比較例) ──────────────────────────────────── 比較例 合成樹脂 膨潤性 水溶性 架橋剤 配合部数 塗工厚 水性分散体 粘土 樹脂 (dry比) g/m2 ──────────────────────────────────── 1 A-2 クリーンA − M-3 100/15/0/5 15 2 A-1 Na-Ts − WS500 100/15/0/10 15 3 A-1 (H908) 100/10/0/0 20 4 L1201 (H908) 100/10/0/0 20 5 A-1 (白雲母) 100/100/0/0 30 6 A-1 (白雲母) 100/100/0/0 15 7 A-1 − 100/0/0/0 20 8 S3121 − 100/0/0/0 20 9 L1201 − 100/0/0/0 20 ────────────────────────────────────
【0025】
【表3】 評価結果(実施例) ──────────────────────────────────── 実施例 透湿度( g/m2・24hr) 離解性 摩擦係数 接着性 常態 折れ 静摩擦 動摩擦 ──────────────────────────────────── 1 35 35 ○ 0.6176 0.4311 ○ 2 32 34 ○ 0.6111 0.4218 ○ 3 20 22 ○ 0.6115 0.4297 ○ 4 21 22 ○ 0.6043 0.4050 ○ 5 13 14 ○ 0.6010 0.4020 ○ 6 26 24 ○ 0.5868 0.4071 ○ 7 24 27 ○ 0.5965 0.3891 ○ 8 12 12 ○ 0.5770 0.4013 ○ 9 8 10 ○ 0.7098 0.3992 ○ 10 14 14 ○ 0.6205 0.4009 ○ 11 25 26 ○ 0.6230 0.4140 ○ 12 18 18 ○ 0.6451 0.4218 ○ 13 20 22 ○ 0.5995 0.4002 ○ 14 21 22 ○ 0.6391 0.4520 ○ 15 23 24 ○ 0.6401 0.4030 ○ 16 26 27 ○ 0.5888 0.4038 ○ 17 24 27 ○ 0.6025 0.4091 ○ 18 15 14 ○ 0.5620 0.4133 ○ 19 25 26 ○ 0.6120 0.3988 ○ ────────────────────────────────────
【0026】
【表4】 評価結果(比較例) ──────────────────────────────────── 比較例 透湿度( g/m2・24hr) 離解性 摩擦係数 接着性 常態 折れ 静摩擦 動摩擦 ──────────────────────────────────── 1 49 55 △ 0.6501 0.4008 ○ 2 50 49 △ 0.6218 0.3906 ○ 3 28 55 △ 0.2015 0.0980 × 4 22 49 △ 0.2288 0.0760 × 5 45 48 △ 0.6562 0.3872 ○ 6 100 105 △ 0.7071 0.4021 ○ 7 410 450 △ 0.7222 0.4918 ○ 8 120 130 × 0.7981 0.3855 ○ 9 420 430 × 0.7291 0.3565 ○ホ゜リエチレンラミ 紙 48 55 × 0.6888 0.4069 ○ ───────────────────────────────────
【0027】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明の防湿性被覆
剤により調製された防湿性紙は、古紙として回収し再利
用することができるにもかかわらず、防湿が十分である
上、滑りに対しても問題がないことがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 101/00 C08L 101/00 (72)発明者 水谷 邦彦 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成株式会社名古屋総合研究所内 (72)発明者 臼杵 有光 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 Fターム(参考) 4J002 AB01W AB04W AC03X AC09X BB22W BC03X BC08X BC09X BC11X BE02W BE03W BF02W BG01W BG01X BG07X BG13W BG13X BH02X CD19X CH02W CM01W DJ006 FA016 GK03 4J038 BA031 BA032 CA021 CA022 CA131 CA132 CC031 CC032 CC071 CC072 CC081 CC082 CC101 CC102 CE021 CE022 CE031 CE032 CG021 CG022 CG031 CG032 CG071 CG072 CG121 CG122 CG171 CG172 GA13 HA456 HA556 KA03 MA08 MA09 MA10 NA07 PC10 4L055 AG25 AG27 AG63 AG64 AG71 AG93 AG97 AH02 AH37 AJ04 EA12 EA14 EA29 EA32 FA11 FA30 GA47

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂水性分散体、水溶性樹脂および
    高膨潤性粘土鉱物からなることを特徴とする防湿性被覆
    剤組成物。
  2. 【請求項2】 合成樹脂水性分散体の固形分100重量
    部あたり、水溶性樹脂の含有量が0.05〜200重量
    部、高膨潤性粘土鉱物の含有量が0.05〜150重量
    部であることを特徴とする請求項1記載の防湿性被覆剤
    組成物。
  3. 【請求項3】 高膨潤性粘土鉱物が膨潤力20ml/2g
    以上のものであることを特徴とする請求項1記載の防湿
    性被覆剤組成物。
  4. 【請求項4】 少なくとも片面の表面に請求項1記載の
    防湿性被覆剤組成物より形成された防湿層を有すること
    を特徴とする防湿性紙。
  5. 【請求項5】 防湿層内の高膨潤性粘土鉱物の含有量が
    0.2g/m2以上であることを特徴とする請求項4記載の
    防湿性紙。
  6. 【請求項6】 透湿度が50g/m2・24hr以下であるこ
    とを特徴とする請求項4記載の防湿性紙。
JP11543899A 1999-04-22 1999-04-22 防湿性被覆剤組成物および防湿性紙 Expired - Lifetime JP3581599B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11543899A JP3581599B2 (ja) 1999-04-22 1999-04-22 防湿性被覆剤組成物および防湿性紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11543899A JP3581599B2 (ja) 1999-04-22 1999-04-22 防湿性被覆剤組成物および防湿性紙

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000303026A true JP2000303026A (ja) 2000-10-31
JP3581599B2 JP3581599B2 (ja) 2004-10-27

Family

ID=14662573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11543899A Expired - Lifetime JP3581599B2 (ja) 1999-04-22 1999-04-22 防湿性被覆剤組成物および防湿性紙

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3581599B2 (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100375888B1 (ko) * 2000-08-01 2003-03-15 이석기 수팽윤성 점토를 함유한 수성코팅제의 제조방법
JP2003226863A (ja) * 2002-02-05 2003-08-15 Kansai Paint Co Ltd 無機建材用の水性シーラー及び塗膜形成方法
KR100478776B1 (ko) * 2001-02-12 2005-03-24 이석기 자동산화 경화형의 내수성 및 내열성을 가지는 수성코팅 조성물
JP2005511912A (ja) * 2001-12-04 2005-04-28 アルジョ ウィギンス デッサン エ パピエ ファン 粗い触感を有する用紙
JP2007084776A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Kaneka Corp 水性塗料組成物の製造方法
KR100761016B1 (ko) 2006-02-20 2007-10-04 이석기 가스 배리어성이 우수한 나노복합수성코팅 조성물 및 이의제조방법과 이를 포함하는 코팅필름
KR100855165B1 (ko) 2006-10-18 2008-08-29 주식회사 칠만공사 황토방수제 제조방법
JP2009133192A (ja) * 2009-01-30 2009-06-18 Denki Kagaku Kogyo Kk セメント硬化体の養生方法および乾燥収縮低減方法
JP2013216795A (ja) * 2012-04-10 2013-10-24 Aica Kogyo Co Ltd 塗材組成物
CN105176218A (zh) * 2015-10-21 2015-12-23 苏州赛斯德工程设备有限公司 一种水性纳米涂料及其制备工艺
JP2017509724A (ja) * 2013-12-19 2017-04-06 サートゥンティード コーポレーション 建築材料用コーティング組成物及び被コーティング建築材料基材
CN106894284A (zh) * 2015-12-17 2017-06-27 上海东升新材料有限公司 一种晒图原纸用新型表面施胶剂及其制备方法
JP2019510835A (ja) * 2015-12-29 2019-04-18 ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company ホルムアルデヒド不含硬化性配合物
JP2020523457A (ja) * 2017-06-15 2020-08-06 ケミラ ユルキネン オサケイティエKemira Oyj バリアコーティング組成物、シート状製品及びその使用
JP2020190063A (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 王子ホールディングス株式会社 防湿紙および包装容器
JP2021050336A (ja) * 2020-11-02 2021-04-01 ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company ホルムアルデヒド不含硬化性配合物
US10988630B2 (en) 2014-12-19 2021-04-27 Certainteed Corporation Coating compositions for building materials and coated building material substrates
JP2021116492A (ja) * 2020-01-27 2021-08-10 王子ホールディングス株式会社 バリア性積層体
US11136755B2 (en) 2017-06-30 2021-10-05 Certainteed Llc Vapor retarding building materials and methods for making them

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101470618B1 (ko) * 2011-01-05 2014-12-15 장호진 방습방청제

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100375888B1 (ko) * 2000-08-01 2003-03-15 이석기 수팽윤성 점토를 함유한 수성코팅제의 제조방법
KR100478776B1 (ko) * 2001-02-12 2005-03-24 이석기 자동산화 경화형의 내수성 및 내열성을 가지는 수성코팅 조성물
JP2005511912A (ja) * 2001-12-04 2005-04-28 アルジョ ウィギンス デッサン エ パピエ ファン 粗い触感を有する用紙
JP2003226863A (ja) * 2002-02-05 2003-08-15 Kansai Paint Co Ltd 無機建材用の水性シーラー及び塗膜形成方法
JP2007084776A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Kaneka Corp 水性塗料組成物の製造方法
KR100761016B1 (ko) 2006-02-20 2007-10-04 이석기 가스 배리어성이 우수한 나노복합수성코팅 조성물 및 이의제조방법과 이를 포함하는 코팅필름
KR100855165B1 (ko) 2006-10-18 2008-08-29 주식회사 칠만공사 황토방수제 제조방법
JP2009133192A (ja) * 2009-01-30 2009-06-18 Denki Kagaku Kogyo Kk セメント硬化体の養生方法および乾燥収縮低減方法
JP2013216795A (ja) * 2012-04-10 2013-10-24 Aica Kogyo Co Ltd 塗材組成物
JP2018087339A (ja) * 2013-12-19 2018-06-07 サートゥンティード コーポレーション 建築材料用コーティング組成物及び被コーティング建築材料基材
JP2017509724A (ja) * 2013-12-19 2017-04-06 サートゥンティード コーポレーション 建築材料用コーティング組成物及び被コーティング建築材料基材
JP2020045487A (ja) * 2013-12-19 2020-03-26 サートゥンティード コーポレーション 建築材料用コーティング組成物及び被コーティング建築材料基材
US10988630B2 (en) 2014-12-19 2021-04-27 Certainteed Corporation Coating compositions for building materials and coated building material substrates
CN105176218A (zh) * 2015-10-21 2015-12-23 苏州赛斯德工程设备有限公司 一种水性纳米涂料及其制备工艺
CN106894284A (zh) * 2015-12-17 2017-06-27 上海东升新材料有限公司 一种晒图原纸用新型表面施胶剂及其制备方法
US10968343B2 (en) 2015-12-29 2021-04-06 Rohm And Haas Company Formaldehyde-free curable formulation
JP2019510835A (ja) * 2015-12-29 2019-04-18 ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company ホルムアルデヒド不含硬化性配合物
JP2020523457A (ja) * 2017-06-15 2020-08-06 ケミラ ユルキネン オサケイティエKemira Oyj バリアコーティング組成物、シート状製品及びその使用
US11525218B2 (en) 2017-06-15 2022-12-13 Kemira Oyj Barrier coating composition, sheet-like product and its use
JP7193483B2 (ja) 2017-06-15 2022-12-20 ケミラ ユルキネン オサケイティエ バリアコーティング組成物、シート状製品及びその使用
US11136755B2 (en) 2017-06-30 2021-10-05 Certainteed Llc Vapor retarding building materials and methods for making them
US11795684B2 (en) 2017-06-30 2023-10-24 Certainteed Llc Vapor retarding building materials and methods for making them
JP2020190063A (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 王子ホールディングス株式会社 防湿紙および包装容器
JP7424190B2 (ja) 2019-05-20 2024-01-30 王子ホールディングス株式会社 防湿紙および包装容器
JP2021116492A (ja) * 2020-01-27 2021-08-10 王子ホールディングス株式会社 バリア性積層体
JP7268614B2 (ja) 2020-01-27 2023-05-08 王子ホールディングス株式会社 バリア性積層体
JP2021050336A (ja) * 2020-11-02 2021-04-01 ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company ホルムアルデヒド不含硬化性配合物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3581599B2 (ja) 2004-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3581599B2 (ja) 防湿性被覆剤組成物および防湿性紙
JP2007030941A (ja) 包装体
JP2003154609A (ja) リサイクル可能な透明バリア性積層体
JP4123065B2 (ja) 防湿積層体及びそれを用いた包装体
JP2010236128A (ja) 剥離紙
JP3459438B2 (ja) ポリビニルアルコール−デンプン誘導体組成物およびその用途
JP4846089B2 (ja) 紙複合体およびその製法
JP3376545B2 (ja) 防湿用コーティング剤組成物及び防湿性紙
JPH10194326A (ja) 防湿防水段ボールシート
TW579404B (en) Barrier paper
JP2001355195A (ja) 防湿積層体
JP2022158269A (ja) ガスバリア性積層体及びガスバリア性シール紙
JP3531340B2 (ja) 防湿積層体
JP3557950B2 (ja) 防湿積層体
WO2021095402A1 (ja) 食品包装用紙
JP2000290895A (ja) 紙用防湿剤組成物および防湿性紙
JP3926500B2 (ja) 防湿積層体
JP3456377B2 (ja) 易離解性防湿紙
JP2000080593A (ja) 水離解性防湿紙
JP3763173B2 (ja) 防湿積層体
JP2001055689A (ja) 防湿積層体
JP2004003118A (ja) 防湿性紙
JPH0885183A (ja) 防湿性積層体
JP3804168B2 (ja) 易離解性防湿積層体
JPH11189996A (ja) 易離解性防湿紙

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040720

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040723

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080730

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090730

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100730

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110730

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110730

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120730

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120730

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120730

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term