JP2002285495A - 光沢カラーライナー - Google Patents

光沢カラーライナー

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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い光沢が得られるとともに、塗工層の割れに
よる見栄え低下、滑りの低下を防止した光沢カラーライ
ナーを提供する。 【解決手段】顔料及びバインダーを主成分とする2層の
塗工層を有するカラーライナーであって、前記2層の塗
工層の内、下塗り層のバインダーとしてポリビニルアル
コール、顔料として着色顔料を用い、前記上塗り層のバ
インダーとしてラテックス、顔料として着色顔料を用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顔料及びバインダ
ーを主成分とする2層の塗工層を有するカラーライナー
に係り、特に光沢度が高く、かつ罫線割れがないととも
に、滑りの少ない光沢カラーライナーに関する。
【0002】
【従来の技術】ライナーは、3〜9層の多層抄きされた
厚紙で、各種包装箱等に古くから用いられている。ライ
ナーはそのコスト的要請および省資源的要請から、中層
には脱墨しない古紙パルプが用いられ、表層には印刷時
の発色性、映えをよくするため、バージンパルプまたは
脱墨された白色度の高いパルプを用いている。一方、裏
層は両面に白色度が必要な場合は表層と同様とし、その
必要がない場合は白色度の低い古紙パルプが用いられて
いる。
【0003】中層の色を隠蔽するには、表層に高い隠蔽
性が必要とされるとともに、ある程度の厚さが必要であ
る。しかし、表層のみに隠蔽性を求めると、コスト的な
問題があるので、表下層(表層のすぐ下の層)にもある
程度の白色度のあるパルプを用いて、この層でも中層の
色を隠蔽する作用を持たせるのが普通である。
【0004】このように、従来のライナーは、その白色
度を高めること及び印刷適性を付与することに主眼が置
かれているため、白色顔料及びバインダーを主成分とし
て含有する塗工層をライナー表層に設けることが行われ
ている。
【0005】ところで近時は、ライナーは包装材料とし
ても使用されることから、より美しい外観や見栄えをよ
くする必要も多くあり、このため、一般の印刷用塗工紙
と同様に、各種顔料を用いた塗工層をライナー表層に形
成しているものも見受けられる。例えば、カラーライナ
ーにおいては、通常、有色顔料と光沢ワニスを主成分と
する塗液を用い、この塗液の量をバーコーターによって
調整しながら塗工層が形成されている。
【0006】しかし、バーコーターによる塗工では、厚
さ20g/m以上の塗工は困難であり、また塗液の紙
中への含浸から発色が悪く、沈んだ色合いになってしま
う。このため、高い外観と見栄えが要求される場合に
は、同じの塗工を2度繰り返して2層の塗工層を形成し
たりしているが、この方法では、単層塗工に比べて2倍
の塗料を使用するため、ライナーコストが高価となる、
表面強度が不足する、さらには乾燥不足による塗工面の
ムラが生じるなどの問題がある。
【0007】また、廉価に高濃度の発色を得るために、
フレキソやグラビア等の印刷によってライナー表層にイ
ンキを付着させる方策も採られているが、インキのビヒ
クルとして用いられているのは一般にアクリル樹脂であ
り、擦れによる色落ちが生じたり、印刷を施す煩雑な作
業、高価な印刷機を用いる等からコストアップが問題と
なる。
【0008】その他フレキソやグラビア等の印刷では、
インキの樹脂により、滑りの問題が発生するだけでな
く、印刷後のシートを段ボールに成型加工した場合、折
り曲げによりインク層の割れが生じ、著しく美感を損い
美装ケースとしての要求を損うなどの問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の主たる
課題は、着色顔料を有効に利用し及び特定のバインダー
を用いることによって、光沢に優れたカラーライナーの
提供を目的とする。また同時に、塗工剤の処方により、
段ボール成型加工での折り曲げによる塗工層の割れによ
る見栄え低下を解消するとともに、滑りの低下を防止し
た光沢カラーライナーを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、顔料及
びバインダーを主成分とする2層の塗工層を有するカラ
ーライナーであって、前記2層の塗工層の内、下塗り層
のバインダーとしてポリビニルアルコール、顔料として
着色顔料を含有し、前記上塗り層のバインダーとしてラ
テックス、顔料として着色顔料を含有することを特徴と
する光沢カラーライナーが提供される。
【0011】この場合において、前記下塗り層のバイン
ダーとして用いるポリビニルアルコールは、固形分換算
で顔料100重量部に対して0.3〜4.1重量であ
り、前記上塗り層のバインダーとして用いるラテックス
は、固形分換算で顔料100重量部に対して8〜19重
量であることが望ましい。
【0012】本発明のカラーライナーにおいては、下塗
り層と上塗り層で含有される顔料はともに着色顔料とさ
れる。また、特に下塗り層のバインダーとしてポリビニ
ルアルコールを用いているため、着色顔料のライナー表
層への固着が良好であるとともに、表面強度を増加さ
せ、かつ上塗りされる塗料の溶媒に対する耐久性が付与
されるとともに、表面を滑らかにする。その結果、次工
程で塗工されるラテックスおよび着色顔料を含む上塗り
層の発色が鮮やかになるとともに、光沢度が高いものと
なる。
【0013】また、下塗り層にポリビニールアルコール
を塗工することで薄い皮膜形成となるため、塗工層が割
れ難くすることが出来るだけでなく、上塗り層が割れた
場合でも、下塗り層がパルプ層を隠蔽することで、見栄
えを落とさないものとなる。
【0014】また、上塗り層にバインダーとしてラテッ
クスを配合することで、滑り角度の低下が押さえること
ができるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。
【0016】上記第一の発明の下塗り層と上塗り層で用
いられる着色顔料は、同じ色のものであっても異なった
色のものであってもかまわないが、好ましくは同じ色の
ものである。また、用いられる着色顔料は2種以上が混
合されていてもよい。
【0017】着色顔料は無機顔料、有機顔料のいずれも
使用できる。このような着色顔料には、例えば、ベンガ
ラ(Fe2O3)、モリブデートオレンジ(PbCrO4・nPbMoO4
mPbSO4)、パーマネントレッド(不溶性アゾ系)、カー
ミンFB(不溶性アゾ系)、ウォッチングレッド(アゾ
キレート系)、ボンマルーンライト(アゾレーキ系)、
ピグメントバイオレッド19(キナクリドン系)、ピグ
メントレッド112(キナクリドン系)などの赤色系顔
料:例えば、黄鉛(PbCrO4・nPbSO4)、オキサイドイエ
ロー(FeO(OH)・nH2O)、チタンイエロー(TiO2・NiO2・Sb
2O3)、ハンザイエロー(アゾ系)、ベンジジンイエロ
ー(ジスアゾ系)、グリーンゴールド(金属錯体系)、
ピグメント・イエロー95(縮合アゾ系)、フラバンス
ロンイエロー(スレン系)、アンスラピリミジンイエロ
ー(スレン系)、ピグメント・イエロー109・110
(イゾインドリノン系)などの黄色顔料:例えば酸化ク
ロム(Cr2O3)、フタロシアニングリーン(フタロシア
ニン系)などの緑色顔料:例えば紺青(Fe4[Fe(CN)6
・nH2O)、群青(2(Na2O・Al2O3・2SiO2)Na2S3)、フタ
ロシアニンブルー(フタロシアニン系)、インダンスレ
ンブルー(スレン系)などの青色顔料:例えば、ジオキ
サジバイオレット(ジオキサジン系)などの紫色顔料等
を挙げることができる。これらの中でも、特に無機顔料
の使用が好ましい。
【0018】白色顔料としては、例えば、酸化チタン
(TiO2)、亜鉛華(ZnO)、リトポン(ZnO+BaSO4)、鉛
白(2PbCO3・Pb(OH)2)、炭酸カルシウム(CaCO3)、硫
酸バリウム(BaSO4)、クレー(Al2O3・2SiO2・H2O)、シ
リカ(SiO2またはSiO2・nH2O)、タルク(3MgO・4SiO2・H2
O)、水酸化アルミニウム(Al(OH)3)などの無機顔料を
挙げることができ、また、プラスチック顔料、中空球状
プラスチック顔料及び中空ガラス顔料なども使用するこ
とができる。これらの中でも、特にクレー,中空球状プ
ラスチック顔料の使用が好ましい。
【0019】本発明の下塗り層で用いられるバインダー
はポリビニルアルコール(PVA)である。PVAは、
重合度が420〜2000、好ましくは600〜180
0のものが好適に用いられる。重合度が420より小さ
いと良好な被膜形成が行えず、顔料のライナー表層への
固着が困難となり、また、重合度が2000を超えると
塗液の粘性が高くなって塗工が行い難くなる。
【0020】下塗り層のバインダーのすべてを上記のP
VAでまかなうこともできるが、PVA以外の結合剤を
PVAに加えることも可能である。このPVA以外の結
合剤としては、カゼイン、澱粉などの水溶性高分子物
質、または、アクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、ス
チレン、ブタジエンなどのビニルモノマーの単独重合ま
たは共重合した水分散性高分子物質が挙げられる。これ
ら水溶性高分子物質と水分散性高分子物質は併用して用
いることができる。PVA以外の結合剤が用いられる場
合、その量はバインダー全量の4.1重量%以下が適当
である。
【0021】下塗り層におけるバインダーは、固形分換
算で顔料100重量部に対して0.3〜4.1重量部が
適当であり、好ましくは0.8〜1.6重量部である。
0.3重量部より少ないと顔料をライナー表層に確実に
付着させるのが困難となる。逆に4.1重量部を超える
と相対的に顔料の割合が少なくなるため、良好な発色度
又は白色度が得られなくなる。
【0022】他方、本発明の上塗り層で用いられるバイ
ンダーには、ラテックスが用いられる。ラテックスは好
ましくはポリマーラテックスである。このラテックスに
は、例えば、n−アルキルアクリレート/アクリロニト
リル/スチレン共重合体(アルキル基はエチル、プロピ
ル、グロピル、ブチル、アミル、ヘキシル、またはオク
チルであるのがよい)及びiso−アルキルアクリート
/スチレン/アクリルポリマー(アルキル基はプロピ
ル、ブチル、アミル、ヘキシル、またはオクチルである
のがよい)、スチレン/アクリル共重合体の陰イオン系
分散液などが用いられる。
【0023】ラテックスの平均粒子径は0.1〜0.2
5μm、好ましくは0.1〜0.15μmの範囲にあ
り、また、ガラス転移温度は−6℃〜31℃、好ましく
は−10℃〜15℃であるのがよい。ラテックスの平均
粒子径が0.1μmより小さいと光沢が十分でなく、
0.25μmを超えると表面強度及び耐水強度が低下す
る。また、ラテックスのガラス転移温度が−6℃未満で
は光沢の表現が十分でなく、31℃を超えると被膜形成
に支障を生じるようになる。
【0024】上塗り層におけるバインダーはラテックス
単独で用いてもよいが、ラテックスと他のポリマーとを
組み合わせて用いることもできる。この他のポリマーの
例としては、エチレンビニルアセテート、エチレン/ビ
ニルクロリド共重合体、ポリビニルアセテート/アクリ
レート共重合体、PVA,スターチラテックスグラフ
ト、スチレン/無水マレイン酸共重合体、スチレン/ブ
タジエン共重合体などが挙げられる。これら他のポリマ
ーが用いられる場合、その量はバインダー全量の13重
量%以下が適当である。
【0025】上塗り層におけるバインダーは、固形分換
算で顔料100重量部に対して8〜19重量部が適当で
あり、好ましくは10〜15重量部である。8重量部よ
り少ないと顔料を下塗り層表面に確実に付着させること
が困難となるだけでなく、光沢度が不足する。逆に19
重量部より多いと相対的に顔料の割合が少なくなるた
め、良好な発色度が得られなくなる。
【0026】本発明で下塗り層の塗布量は、固形分重量
換算で0.20〜1.14g/m2、好ましくは0.2
5〜0.90g/m2である。また、上塗り層の塗布量
は、固形分重量換算で4.0〜13.4g/m2、好ま
しくは8.0〜12.5g/m2である。
【0027】なお、下塗り層及び上塗り層の塗液中にお
けるバインダーと顔料とを合計した固形分量は、上記の
範囲内で適宜選択できるが、用途、コーターの種類等に
より異なる。また、本発明の下塗り層及び上塗り層の塗
液には、必要に応じて分散剤、粘度調整剤、保水剤、消
泡剤、耐水化剤、染料、PH調整剤などを使用すること
ができる。
【0028】以上のように、本発明では、1つには着色
した塗工層を2層で構成してあるため、発色が良好であ
るうえ、下塗り層のバインダーとしてPVAを用い、か
つ上塗り層のバインダーとしてラテックスを用いたこと
により光沢度が極めて良好となる。また、他の1つには
塗工層を着色顔料を含有する下塗り層の上に、上記と同
様の着色した上塗り層を設けるという2層で構成してあ
るため、下塗り層の上に形成された上塗り層の着色顔料
の発色度は高くなり、光沢度も極めて良好となる。な
お、本発明の光沢カラーライナーの塗工層においては、
下位のPVA層と上位のラテックス層とは、分子結合で
あるため強固に接着しており、従って2層の塗工層の間
で剥離が生じるようなことはない。
【0029】また、その他1つには光沢カラーライナー
の塗工層においては、下位の塗工層に皮膜形成の薄いP
VAとなっているため、塗工層が割れ難くなるだけでな
く、上塗り層が割れた場合、下塗り層がパルプ層を隠蔽
することで、見栄えを落とさないものとなる。また、上
塗り層にバインダーにラテックスを配合することで、滑
り角度の低下を押さえることができる。
【0030】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をより具体的に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0031】〈実施例1〉下記の構成でカラーライナー
用塗料を調製した。
【0032】(下塗り塗料1) ・着色顔料(御国色素社製、PSMブルーGM )7重
量部 ・PVA(日本合成化学工業社製、ゴーセサイズ 平均
重合度740)1.3重量部 以上の成分を全固形成分濃度8%となるように、公知の
塗料調製方法によって混合・分散を行った。
【0033】(上塗り層用塗料) ・着色顔料(御国色素社製 PSMブルーGM )10
重量部 ・変性スチレン・ブタジエンラテックス 10重量部 以上の成分を全固形成分濃度62%となるように、公知
の塗料調製方法によって混合・分散を行った。
【0034】坪量220g/m2の白ライナー上に、上
記の下塗り塗料1を乾燥固形分換算で0.8g/m2
なるように塗布・乾燥し、続いて上記の上塗り塗料を乾
燥固形分換算で11g/m2になるように塗布・乾燥し
た。得られた塗工カラーライナーの光沢度(JIS P8142
による、以下同じ)は40%であった。
【0035】〈実施例2〉実施例1において、下塗り塗
料1の代わりに下記の下塗り塗料2を用いた以外は実施
例1とまったく同様にして塗工カラーライナーを作製し
た。これの光沢度は47%であった。
【0036】(下塗り塗料2) ・着色顔料(御国色素社製、PSMブルーGM)10重
量部 ・PVA(日本合成化学工業社製、ゴーセサイズ 平均
重合度740)2.0重量部 以上の成分を全固形成分濃度8%となるように、公知の
塗料調製方法によって混合・分散を行った。
【0037】〈実施例3〉 (下塗り層用塗料) ・着色顔料(御国色素社製 PSMブルーGM )10
重量部 ・PVA(日本合成化学工業社製、ゴーセサイズ 平均
重合度740)2.6重量部 (上塗り層用塗料) ・着色顔料(御国色素社製 PSMブルーGM )10
重量部 ・変性スチレン・ブタジエンラテックス 15重量部 以上の成分を全固形成分濃度62%となるように、公知
の塗料調製方法によって混合・分散を行った。
【0038】坪量220g/m2の白ライナー上に、上
記の下塗り塗料1を乾燥固形分換算で1.2g/m2
なるように塗布・乾燥し、続いて上記の上塗り塗料を乾
燥固形分換算で12g/m2になるように塗布・乾燥し
た。得られた塗工カラーライナーの光沢度は55%であ
った。
【0039】〈比較例1〉実施例1において、下塗り塗
料1のPVA 1.3重量部に代えて、PVA8重量部
とし、上塗り塗料1の変性スチレン・ブタジエンラテッ
クス 10重量部に代えて、変性スチレン・ブタジエン
ラテックス 26重量部を用いた以外は実施例1とまっ
たく同様にして塗工カラーライナーを作製した。これの
光沢度は29%であった。
【0040】〈比較例2〉実施例1において、下塗り塗
料1のPVA 1.3重量部に代えて、PVA10重量
部とし、上塗り塗料1の変性スチレン・ブタジエンラテ
ックス 10重量部に代えて、変性スチレン・ブタジエ
ンラテックス 5重量部を用いた以外は実施例1とまっ
たく同様にして塗工カラーライナーを作製した。これの
光沢度は15%であった。
【0041】〈比較例3〉実施例1において、下塗りを
塗工せず、上塗り塗料1の変性スチレン・ブタジエンラ
テックス 10重量部に代えて、変性スチレン・ブタジ
エンラテックス5重量部を用いた以外は実施例1とまっ
たく同様にして塗工カラーライナーを作製した。これの
光沢度は10%であった。
【0042】これらの光沢カラーライナーの実施例及び
比較例についての試験結果は表1の通りである。
【0043】
【表1】
【0044】〈評価基準〉各実施例、比較例の結果から
その光沢度の値から判断を行う。光沢度42以上を◎、
光沢度35〜41を○、光沢度34〜25以上を△、光
沢度24以下を×とする。
【0045】
【表2】
【0046】〈評価基準〉各実施例、比較例の結果から
そのシートを折り曲げたとき割の状況、滑り角度の値か
ら判断を行う。上塗り層、下塗り層共に割れていないも
の◎、上塗り層のみ割れている○、上塗り層、下塗り層
共に割れているが、パルプ層が目立たない△、上塗り
層、下塗り層共に割れており、パルプ層が目立つ×。滑
り角度22以上を◎、20以上を○、17以上を△、1
7未満を×とする。
【0047】
【発明の効果】以上、発明によれば、2層の塗工層のい
ずれもが着色顔料を含有しているため高い発色が得られ
る。また、下位の塗工層のバインダーとしてPVAを用
いているため、特に着色顔料のライナー表層への付着が
良好となり、かつ表面強度を増加させると共に、表面を
滑らかにする。また、バインダーとしてラテックスを用
いた上位の塗工層の光沢度を高めるため、発色が鮮やか
で光沢度の高いカラーライナーが得られるようになる。
さらに、このカラーライナーを使用することで多色印刷
時に1色分の印刷ユニットを減らすことができるように
なる。
【0048】この他、下位塗工層にPVAを用いること
で下位塗工層の皮膜を薄くすることができるようにな
り、罫線割れの防止ができるようになると共に、上塗工
層が割れた場合にも下位層でパルプ層を隠蔽できるた
め、罫線割れによる段ボールの美感を損ねないようにな
る。さらに、上位の塗工層のバインダーとしてラテック
スを使用することで、印刷に比べて高い滑り角度が得ら
れるようになる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 寛 愛媛県伊予三島市紙屋町2番60号 大王製 紙株式会社内 Fターム(参考) 4L055 AG63 AG64 AG70 AG76 AG89 AH02 AH37 AJ01 AJ04 BE09 EA32 FA12 FA30 GA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顔料及びバインダーを主成分とする2層の
    塗工層を有するカラーライナーであって、 前記2層の塗工層の内、下塗り層のバインダーとしてポ
    リビニルアルコール、顔料として着色顔料を含有し、前
    記上塗り層のバインダーとしてラテックス、顔料として
    着色顔料を含有することを特徴とする光沢カラーライナ
    ー。
  2. 【請求項2】前記下塗り層のバインダーとして用いるポ
    リビニルアルコールは、固形分換算で顔料100重量部
    に対して0.3〜4.1重量であり、前記上塗り層のバ
    インダーとして用いるラテックスは、固形分換算で顔料
    100重量部に対して8〜19重量である請求項1記載
    の光沢カラーライナー。
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