JP2002214369A - 時間測定装置及び距離測定装置 - Google Patents

時間測定装置及び距離測定装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基準クロックを用いた時間測定(粗測定)
と、基準クロックの周期よりも短い基準時間を用いた時
間測定(密測定)とを同時に行うことで、高精度な時間
測定(距離測定)を短時間で実行し得る時間(距離)測
定装置を提供する。 【解決手段】 スペクトラム拡散方式の距離測定装置
に、測定対象時間を、相関器を用いて基準クロックの1
周期を時間分解能として測定する粗測定回路20と、粗
測定回路20で得られる測定時間に対する補正時間を測
定する密測定回路30とを設ける。密測定回路30は、
発光部14からPN符号に従い出射させた測距用レーザ
光の反射光の受光パルスPBrと、PN符号の発生に用
いた基準クロックCK10とを取り込み、これら各信号
の立上がりエッジ時刻を時間A/D変換回路(TAD)
34a,36aを用いて順次測定すると共に、各時刻の
時間差を順次算出し、測距終了時に時間差の平均値を求
めることで補正時間を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定周期の基準ク
ロックを用いて測定開始時刻から時間測定対象パルスの
入力時刻までの測定対象時間を測定する時間測定装置、
及び、この装置を用いて測定対象物までの距離を測定す
る距離測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車において、進行
方向前方の対象物(例えば先行車両)までの距離を測定
する距離測定装置として、M系列符号(最大周期符号系
列)等の擬似ランダム雑音符号(以下、PN符号ともい
う)を用いて距離測定を行うスペクトル拡散方式(以
下、SS方式ともいう)の距離測定装置が知られてい
る。
【0003】この種の距離測定装置では、まず、所定ビ
ット長のPN符号により送信用の電磁波を振幅変調し、
これを対象物に向けて送信する。そして、送信した電磁
波が対象物に当たって反射してくる反射波を受信して、
電磁波の送信に用いたPN符号に対応する2値信号を復
調し、その復調した2値信号と電磁波の送信に用いたP
N符号との相関値を求め、この相関値が最大となる時刻
を検出する。そして、その検出した時刻から、電磁波が
距離測定装置と対象物との間を往復するのに要した時間
を求め、この時間と電磁波の速度(秒速30万km)と
から距離を算出する。
【0004】ところが、こうしたSS方式の距離測定装
置では、上記往復時間を測定する際の時間分解能が、P
N符号に従い電磁波を変調する際の送信クロック(以
下、基準クロックという)の周波数で決まり、例えばそ
のクロック周波数が20MHzであれば、時間分解能は
50nsec.(=1[sec.]/20×106
となって、測定可能な距離分解能が所定値(この場合、
7.5m(=3×108[m/sec.]×50×10
9[sec.]/2)となる)に制限されてしまうと
いう問題があった。
【0005】そこで、従来より、こうしたSS方式の距
離測定装置において、測定可能な距離分解能を高めるた
めに、例えば、特開2000−121726号公報に記
載のように、まず、PN符号により変調した電磁波を送
受信することにより、基準クロックの周波数で決まる時
間分解能で電磁波の送受信に要した時間を測定し、その
後、1パルス分だけ電磁波を送受信することにより、先
に測定した測定時間の誤差分を、ゲート回路のゲート遅
延時間を用いて測定し、その測定結果を用いて先に測定
した測定時間を補正することで、送信した電磁波が障害
物に当たって反射してくるまでの測定対象時間(延いて
は測定対象物までの距離)を、ゲート遅延時間(数ns
ec.以下)で決まる高分解能で測定できるようにする
ことが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案の装置では、基準クロックを用いた低分解能の時間測
定(以下、粗測定という)と、ゲート遅延時間を用いた
高分解能の時間測定(以下、密測定という)とを、2段
階に分けて行うようにしていたことから、時間測定(延
いては距離測定)の精度を向上することはできるもの
の、測定に時間がかかってしまうという問題があった。
【0007】また、距離測定装置においては、測距用の
電磁波として、一般に、レーザ光が使用されるが、この
電磁波を送信するための信号源(一般にレーザダイオー
ド)の駆動回数が増加するため、電磁波送信用の信号源
が発熱等により劣化し易くなるという問題があった。な
お、この問題を防止するには、放熱用のヒートシンクを
大きくするというような放熱対策を施せばよいが、この
場合、装置の大型化を招き、また、コストアップになる
という問題が生じる。
【0008】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、基準クロックを用いた粗測定と、基準クロッ
クの周期よりも短い基準時間(ゲート遅延時間等)を用
いた密測定とを同時に行うことで、測定開始時刻から時
間測定対象パルスの入力時刻までの測定対象時間を短時
間で測定し得る時間測定装置、及び、この装置を用いて
距離測定を行う距離測定装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1記載の時間測定装置においては、
粗測定手段が、所定の測定開始時刻から時間測定対象パ
ルスの入力時刻までの測定対象時間を第1基準クロック
を用いて測定すると同時に、密測定手段が、第1基準ク
ロックよりも周期の短い基準時間を用いて、第1基準ク
ロックの変化点(詳しくは第1基準クロックの立上がり
エッジ若しくは立下がりエッジ)と時間測定対象パルス
の入力時刻との時間差を、粗測定手段による測定時間に
対する補正時間として測定する。
【0010】このため、本発明の時間測定装置によれ
ば、第1基準クロックを用いた粗測定と第1基準クロッ
クの周期よりも短い基準時間を用いた密測定とを同時に
行うことができ、粗測定手段と密測定手段とを用いた高
精度な時間測定を、前述の従来装置よりも短時間で行う
ことが可能となる。
【0011】よって、本発明の時間測定装置を距離測定
装置に利用すれば、測距用の電磁波を送信するレーザダ
イオード等の信号源の駆動回数を少なくし、その信号源
が発熱等により劣化するのを抑制できる。ここで、本発
明において、粗測定と密測定とを同時に実行できるの
は、密測定手段を、粗測定に用いられる第1基準クロッ
クの変化点と時間測定対象パルスの入力時刻との時間差
を測定するように構成したためであるが、この時間差を
測定するに当たって使用する第1基準クロックの変化点
としては、任意の変化点を設定できる。
【0012】しかし、第1基準クロックの変化点と時間
測定対象パルスの入力時刻との時間差が第1基準クロッ
クの一周期分よりも大きくなると、粗測定手段による測
定時間を密測定手段により測定された補正時間にて補正
する際に、補正時間から第1基準クロックの一周期に相
当する時間分を減じる必要がある。
【0013】このため、密測定手段としては、請求項2
に記載のように、時間測定対象パルスの入力時刻に最も
近い第1基準クロックの変化点を用いて時間差を測定す
るように構成することが望ましい。つまり、このように
すれば、密測定手段にて測定された時間差(補正時間)
をそのまま用いて、測定時間を補正することができるよ
うになり、粗測定手段による測定時間を補正する際の演
算動作を簡単に行うことができる。
【0014】尚、密測定手段において、時間差を測定す
るのに使用する基準時間としては、第1基準クロックの
一周期分よりも短い程良く、そのためには、請求項3に
記載のように、ゲート回路のゲート遅延時間(詳しく
は、インバータ、ORゲート、ANDゲート等の各種ゲ
ート回路を信号が通過する際に生じる遅延時間)を利用
することが望ましい。
【0015】つまり、ゲート回路のゲート遅延時間は、
ゲート回路を構成する半導体素子の動作特性により決ま
り、数nsec.以下と極めて短い時間であるので、密
測定手段が時間差の測定に用いる基準時間に、ゲート回
路のゲート遅延時間を用いれば、時間差(換言すれば測
定対象時間)を、極めて高い分解能で測定することが可
能となる。
【0016】次に、本発明の時間測定装置を上述したS
S方式の距離測定装置で用いるような場合、粗測定手段
としては、従来より周知のSS方式の時間測定装置とし
て構成すればよい。つまり、請求項4に記載のように、
粗測定手段としては、第1基準クロックに同期してPN
符号(疑似ランダム符号)に応じて生成されたパルス列
を時間測定対象パルスとして取り込み、そのパルス列と
PN符号との相関値から時間測定対象パルスの入力時刻
を求め、測定開始時刻から入力時刻までの測定対象時間
(距離測定装置の場合、パルス列にて変調した電磁波の
送信時刻からその反射波の受信時刻までの時間となる)
を測定するように構成すればよい。
【0017】また、粗測定手段をこのように構成した場
合、密測定手段としては、請求項4に記載のように、パ
ルス列を構成する少なくとも一つのパルス信号の立上が
りエッジ若しくは立下がりエッジであるパルス信号の変
化点と、第1基準クロックの変化点との時間差を、補正
時間として測定するように構成すればよい。
【0018】そして、粗測定手段及び密測定手段をこの
ように構成すれば、SS方式の粗測定を行う粗測定手段
によって、測定対象時間をノイズの影響を受けることな
く高精度に粗測定することができ、しかも、密測定手段
による密測定によって、最終的な測定結果の時間分解能
を高めることができるようになる。
【0019】ところで、請求項4に記載の時間測定装置
において、密測定手段としては、時間測定対象パルスと
なるパルス列を構成する一つのパルス信号の変化点と、
第1基準クロックの一つの変化点との時間差を測定する
ようにしてもよい。しかし、PN符号に応じて生成され
るパルス列は、パルス列を構成するパルス信号の変化点
が第1基準クロックの変化点に対して常時一定の時間差
を持つことはなく、その時間差は、パルス列の送受信に
用いる回路の特性変化やパルス列の伝送経路(距離測定
装置ではパルス列が光や電波の電磁波に重畳されて送受
信されるので伝送経路は空間となる)の環境変化等によ
って微妙に変動する(所謂ジッタが生じる)。
【0020】このため、密測定手段を、パルス列を構成
する一つのパルス信号の変化点と第1基準クロックの変
化点との時間差を測定するように構成すると、その測定
結果が最適値とならず、粗測定手段による測定時間を正
確に補正できないことが考えられる。
【0021】そこで、上記のようなジッタの影響を受け
ることなく、補正時間をより最適に測定できるようにす
るには、密測定手段を、請求項5に記載のように構成す
るとよい。つまり、請求項5に記載の時間測定装置で
は、密測定手段を、パルス列を構成する各パルス信号毎
に、パルス信号の変化点と第1基準クロックの変化点と
の時間差を夫々測定し、その測定した複数の時間差の平
均値を補正時間として算出するように構成していること
から、各パルス信号毎に測定した時間差に誤差があって
も、時間差の平均値をとることにより、より真値に近い
補正時間を設定することができるようになるのである。
【0022】尚、密測定手段を請求項5に記載のように
構成する場合、より好ましくは、請求項6に記載のよう
に、密測定手段を、パルス列を構成する各パルス信号毎
に、パルス信号の変化点に最も近い第1基準クロックの
変化点を用いて時間差を測定するようにするとよい。
【0023】つまり、このようにすれば、各パルス信号
毎の時間差は、必ず、第1基準クロックの1周期よりも
短くなることから、請求項2に記載の装置と同様の効果
を得ることができ、しかも、密測定手段にて基準時間を
用いて時間差を測定するのに用いられる基準時間のカウ
ンタ(所謂計時用カウンタ)を一つにすることができ
る。
【0024】また、このように、密測定手段にて時間差
を測定するのに用いる計時用カウンタを一つにするに
は、密測定手段を、例えば、第1基準クロックの変化点
毎に、基準時間のカウンタを初期化して計時を開始さ
せ、次の変化点までの間にパルス信号の変化点が入力さ
れると、カウンタを停止させて、そのカウント値(つま
り時間差の測定結果)を記憶するように構成してもよい
が、このようにするには、起動・停止の応答性が極めて
高いカウンタを使用しなければならず、実現は難しい。
【0025】そこで、密測定手段にて時間差を測定する
のに用いる計時用カウンタを一つにするには、請求項7
に記載のように、基準時間を計時単位として時間を計時
する計時手段(つまり計時用カウンタ)を用いて、共通
の基準時刻からパルス列を構成する各パルス信号の変化
点及び第1基準クロックの変化点までの時間を順次測定
し、その測定結果に基づき、互いに隣接するパルス信号
の変化点と第1基準クロックの変化点との時間差を各々
算出するように構成するとよい。
【0026】つまり、密測定手段をこのように構成すれ
ば、計時手段を共通の基準時刻から動作させ、測定すべ
き各信号の変化点で、計時手段による計時時刻を順次読
み取ればよいので、計時手段の起動・停止を繰り返し行
うことなく、各変化点の時刻を簡単且つ正確に求めるこ
とができる。また、時間差を算出する際にも、時間差を
算出すべき2つの変化点を容易に特定することができ
る。
【0027】尚、基準時間としてゲート回路のゲート遅
延時間を用いる場合、計時手段としては、例えば、特開
平3ー220814号公報等に開示された時間A/D変
換回路を使用することができる。つまり、ゲート遅延時
間を基準時間として時間を計時する場合、計時手段とし
て一般的な計時用カウンタを用いると、カウント動作が
遅いので計時不可能になってしまう。
【0028】しかし、時間A/D変換回路は、主とし
て、一定のゲート遅延時間を有するゲート回路(NAN
D回路やインバータ)をリング状に連結することによ
り、入力パルスを回路内で周回させるように構成された
リング遅延パルス発生回路(所謂リングディレイライ
ン:以下、RGDという)と、RGD内でのパルス信号
の周回位置を検出するパルスセレクタと、このパルスセ
レクタにて検出されたRGD内でのパルス信号の周回位
置をデジタルデータに変換するエンコーダと、RGD内
でのパルス信号の周回回数をカウントして、エンコーダ
で得られるデジタルデータ(下位ビットデータ)に対す
る上位ビットデータを生成するカウンタと、から構成さ
れ、結果的に、ゲート遅延時間を基準時間として時間を
計時する計時用カウンタとして機能する。
【0029】従って、密測定手段において、ゲート遅延
時間を基準時間として、上記時間差を算出する際には、
計時手段として、こうした時間A/D変換回路を使用す
ることが望ましい。一方、密測定手段において、上記の
ようにパルス列を構成する各パルス信号毎に、その変化
点と第1基準クロックの変化点との時間差を測定した場
合、各時間差にはばらつきがあるため、その分布を図に
表すと、真値を中心とした山形になり、その山のふもと
に位置する時間差は、誤差が大きいものとなる。
【0030】そこで、密測定手段において、パルス列を
構成する各パルス信号毎に測定した時間差の平均値を、
粗測定手段による測定時間に対する補正時間とする際に
は、請求項8に記載のように、第1基準クロックの一周
期内での各パルス信号の変化点の分布状態を判定し、そ
の分布状態から平均値の算出に不要なパルス信号を特定
して、その特定したパルス信号に対して算出した時間差
については、平均値の算出から除外するようにすること
が望ましい。そして、このようにすれば、密測定手段に
て補正時間をより適正に算出することが可能となり、延
いては、測定対象時間をより高精度に測定することがで
きる。
【0031】尚、このようにパルス列を構成する各パル
ス信号の変化点の分布状態を判定して、平均値の算出に
不要なパルス信号を特定するには、例えば、請求項9に
記載のように、密測定手段を、第1基準クロックの一周
期を複数に分割したエリア毎に、各パルス信号の変化点
が入った個数をカウントし、そのカウント結果に従い変
化点の分布が少ないエリアを特定して、そのエリア内に
変化点が入ったパルス信号を、平均値の算出に不要なパ
ルス信号として特定するように構成すればよく、より具
体的には、請求項10に記載のように構成するとよい。
【0032】すなわち、請求項10に記載の時間測定装
置において、密測定手段は、第1基準クロックの一周期
を4つに分割したエリア毎に、各パルス信号の変化点が
入った個数をカウントするカウント手段を備え、カウン
ト手段によるカウントの結果、カウント値が最も少ない
エリアを1stMIN、カウント値が2番目に少ないエ
リアを2ndMIN、カウント値が3番目に少ないエリ
アを3rdMIN、カウント値が最大のエリアをMAX
としたとき、1stMINエリアでのカウント値と2n
dMINエリアでのカウント値の差△12を算出すると
共に、2ndMINエリアでのカウント値と3rdMI
Nエリアでのカウント値の差△23を算出する。
【0033】そして、その算出結果が△12>△23で
あれば、1stMINエリア内に変化点が入ったパルス
信号の数が他のエリアに比べて極めて少なく、パルス信
号が2ndエリアからMAXエリアに広く分布している
と考えられるので、1stMINエリア内に変化点が入
ったパルス信号を平均値の算出に不要なパルス信号とし
て特定する。
【0034】また、算出結果が△12<△23であれ
ば、1st及び2ndMINエリア内に変化点が入った
パルス信号の数が3rdMINエリア内に入ったパルス
信号の数に比べて極めて少なく、パルス信号が3rdM
INエリアとMAXエリアとに集中して分布していると
考えられるので、1stMINエリア及び2ndMIN
エリア内に変化点が入ったパルス信号を平均値の算出に
不要なパルス信号として特定する。
【0035】また、更に、算出結果が△12=△23で
あれば、パルス信号がMAXエリアのみに集中して分布
していると考えられるので、1stMINエリア,2n
dMINエリア及び3rdMINエリア内に変化点が入
ったパルス信号を平均値の算出に不要なパルス信号とし
て特定する。
【0036】従って、請求項10に記載の時間測定装置
によれば、密測定手段において、粗測定手段による測定
時間に対する補正時間を極めて正確に求めることがで
き、測定対象時間をより高精度に測定することが可能と
なる。尚、密測定手段を請求項10に記載のように構成
した場合、より好ましくは、請求項11に記載のよう
に、MAXエリア及び3rdMINエリアが、時間差の
測定に用いる基準クロックの変化点に隣接したエリアで
あるときには、算出した時間差は全て無効として、平均
値の算出を禁止するようにするとよい。
【0037】これは、時間差の測定に用いる基準クロッ
クの変化点に隣接したエリアに変化点が入ったパルス信
号に対して算出される時間差は、本来時間差の算出に用
いるべき基準クロックとは異なる(換言すればその基準
クロックの前後の)基準クロックを用いて算出されたも
のとなってしまい、得られた時間差の平均値をとって
も、補正時間とした最適な値を求めることができないた
めである。
【0038】ところで、このように、パルス信号の変化
点が時間差の測定に用いる基準クロックの変化点付近に
集中しているときに密測定手段による補正時間の測定動
作を禁止するようにした場合、粗測定手段による測定時
間を誤った補正時間で補正してしまうのを防止すること
はできるが、密測定手段で補正時間を測定して粗測定手
段による測定時間を補正することにより測定結果の時間
分解能を高めるという所期の目的を達成することができ
なくなってしまう。
【0039】そこで、より好ましくは、請求項12に記
載のように、時間測定装置に、第1基準クロックに対し
て位相が180度異なる第2基準クロックを生成する第
2基準クロック生成手段を設け、密測定手段を、各パル
ス信号の変化点と第1基準クロックの変化点との時間差
の平均値を第1補正時間として測定する第1密測定手段
と、各パルス信号の変化点と第2基準クロックの変化点
との時間差の平均値を第2補正時間として測定する第2
密測定手段と、各パルス信号の変化点が、第1基準クロ
ックの変化点付近及び第2基準クロックの変化点付近の
何れに多く分布しているかを判定し、その判定結果に基
づき、第1補正時間及び第2補正時間の中から、各パル
ス信号の変化点が多く分布していない方の基準クロック
を用いて測定された補正時間を、測定時間補正用の補正
時間として選択する補正時間選択手段と、から構成する
とよい。
【0040】つまりこのように構成すれば、2種類の密
測定手段にて測定した2種類の補正時間の中から、信頼
性の高い一方の補正時間を、測定時間補正用の補正時間
として設定することができるようになり、粗測定手段に
よる測定時間をより最適に補正することが可能となる。
【0041】尚、密測定手段を請求項12に記載のよう
に構成した場合、密測定手段にて得られる補正時間は、
第2基準クロックを用いて測定したものになることがあ
る。そして、この第2基準クロックを用いて測定した補
正時間をそのまま用いて、粗測定手段にて測定された第
1基準クロックに基づく測定時間を補正するようにする
と、得られる測定結果が、本来の値から第1基準クロッ
クの半周期分ずれてしまうことになる。
【0042】このため、密測定手段を請求項12に記載
のように構成する場合には、第2密測定手段にて測定さ
れた補正時間を用いて粗測定手段による測定時間を補正
する際には、その補正時間若しくは補正後の測定時間に
対して、第1基準クロックの半周期分の時間を加算(若
しくは減算)する必要はある。
【0043】また、第2密測定手段にて第2基準クロッ
クを用いて測定された補正時間と、粗測定手段にて第1
基準クロックを用いて測定された測定時間とでは、時間
測定の基準となるクロックが異なることから、第1基準
クロックと第2基準クロックとの位相差の変動等によっ
て、測定対象時間の測定精度が低下することも考えられ
る。
【0044】そこで、密測定手段を請求項12に記載の
ように構成する場合には、粗測定手段を請求項13に記
載のように構成するとよい。つまり、請求項13に記載
の時間測定装置では、粗測定手段が、第1基準クロック
に同期してパルス列を取り込み、そのパルス列と擬似ラ
ンダム雑音符号との相関値に基づき測定対象時間を測定
する第1粗測定手段と、第2基準クロックに同期して前
記パルス列を取り込み、そのパルス列と擬似ランダム雑
音符号との相関値に基づき測定対象時間を測定する第2
粗測定手段との2種類の粗測定手段を備え、測定時間選
択手段が、これら各粗測定手段にて測定された2種類の
測定時間の中から、密測定手段の補正時間選択手段が選
択した補正時間に対応する基準クロックを用いて測定さ
れた測定時間を選択して出力する。
【0045】従って、請求項13に記載の時間測定装置
によれば、粗測定手段による測定時間と、密測定手段に
より測定された補正時間とを、同じ基準クロックを用い
て測定されたものにすることができ、2種類の基準クロ
ックの位相差の変動等によって測定対象時間の測定精度
が低下するのを防止できることになる。
【0046】一方、請求項12に記載のように、密測定
手段を第1及び第2の2種類の密測定手段にて構成した
際には、その内のいずれかの測定結果(補正時間)を選
択する必要があるが、このための補正時間選択手段とし
ては、請求項14に記載のように構成するとよい。
【0047】即ち、請求項14に記載の時間測定装置に
おいて、補正時間選択手段は、第1基準クロックの一周
期を4つに分割したエリア毎に、各パルス信号の変化点
が入った個数をカウントするカウント手段を備え、その
カウント手段によるカウント結果に基づき、2つの基準
クロックの中から、基準クロックの変化点の前後のエリ
アに入ったパルス信号の変化点の数が少ない方の基準ク
ロックを選択し、その選択した基準クロックを用いて測
定された補正時間を、測定時間補正用の補正時間として
選択する。
【0048】そして、補正時間選択手段をこのように構
成すれば、補正時間選択手段において、2種類の補正時
間の中から、粗測定手段による測定時間を補正するのに
最適な信頼性の高い補正時間を、簡単にしかも正確に選
択することができるようになる。
【0049】尚、請求項10或いは請求項14に記載の
ように、時間測定装置にカウント手段を設ける場合、カ
ウント手段としては、請求項15に記載のように、第1
基準クロックと、第1基準クロックに対して位相が90
度異なる第1補助クロックと、第1基準クロックに対し
て位相が180度異なる第2基準クロックと、第1基準
クロックに対して位相が270度異なる第2補助クロッ
クとからなる4種類のクロックを用いて、各パルス信号
の変化点での各クロックの信号レベルに基づき、各パル
ス信号の変化点が属するエリアを特定するようにすると
よい。
【0050】つまり、カウント手段をこのように構成す
れば、各パルス信号の変化点が属するエリアを、上記4
種類のクロックの信号レベル(High又はLow)の
組み合わせから得られる4ビットデータにて簡単に特定
できることになり、カウント手段を、簡単な論理回路と
カウンタとを用いて容易に実現できるようになる。
【0051】一方、請求項16に記載の発明は、基準ク
ロックに同期してPN符号に対応したパルス列を発生す
るパルス列発生手段と、そのパルス列にて変調した電磁
波を送信すると共に、その送信波が測定対象物に当たっ
て反射してくる反射波を受信して、元のパルス列を復元
する送受信手段と、送受信手段にて復元されたパルス列
と元のPN符号とに基づき送受信手段が測距用電磁波の
送信を開始してから反射波を受信するまでの測定対象時
間を測定する時間測定手段とを備えたSS方式の距離測
定装置に本発明を適用し、時間測定手段として、上述の
請求項4〜請求項15いずれか記載の時間測定装置を用
いるようにした距離測定装置に関するものである。
【0052】そして、この距離測定装置によれば、測距
用電磁波の送受信に要した時間を、本発明(請求項4〜
請求項15)の時間測定装置を用いて、高分解能で測定
できることになるので、距離測定可能な距離分解能を高
めることができ、しかも、PN符号に対応したパルス列
にて変調した電磁波を一回送信するだけで、高分解能な
距離測定を実現できることになる。
【0053】従って、この距離測定装置によれば、自動
車等の移動体に搭載して、測距の精度・速度が要求され
る障害物検出或いは前方車両に対する自動追尾用のレー
ダ装置として利用することにより、優れた効果を発揮す
ることが可能となる。ところで、SS方式の距離測定装
置において、受信手段は、測定対象物からの反射波をア
ンテナ若しくは受光素子を用いて受信し、その受信信号
が基準レベルか否かを判断することにより、PN符号に
対応したパルス信号を復元するが、反射波の受信開始直
後には、受信信号のレベルが不安定となり、パルス信号
を正常に復元できないことがある。
【0054】そして、受信開始直後のパルス信号を正常
に復元できず、復元したパルス列のパルス幅が基準クロ
ックの周期に対応しない状態では、密測定手段により測
定される時間差が真値から大きく外れてしまい、粗測定
手段による測定時間を精度良く補正することができなく
なってしまう。
【0055】このため、請求項16に記載の時間測定装
置においては、請求項17に記載のように、パルス列発
生手段を、受信手段が反射波の受信を開始してから受信
手段の出力が安定するのに要する所要時間の間、パルス
信号を余分に発生し、その後、擬似ランダム雑音符号に
対応したパルス列を発生するように構成すると共に、時
間測定手段を、送信手段がパルス列発生手段にて生成さ
れたパルス信号に基づく電磁波の送信を開始した後、上
記所要時間が経過してから、時間測定を開始するように
構成するとよい。
【0056】そして、時間測定装置をこのように構成す
れば、パルス列発生手段が余分に発生したパルス信号に
対応する反射波で受信手段の出力が安定した後、粗測定
手段及び密測定手段による時間測定を行うことができる
ようになり、時間測定精度(換言すれば距離測定精度)
を向上することが可能となる。
【0057】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。図1は、本発明が適用された実施例の
スペクトル拡散方式の距離測定装置全体の構成を表す構
成図である。
【0058】図1に示す如く、本実施例の距離測定装置
は、例えば、自動車に搭載されて、前方を走行する他の
車両までの距離を測定するためのものであり、所定周波
数(例えば20MHz)の第1基準クロックCK10を
発生する基準クロック発振器10と、第1基準クロック
CK10に同期して、所定ビット長(数十ビット)のP
N符号(例えば、M系列符号からなる疑似ランダム符
号)に応じたパルス信号を発生するパルス発生部12
と、パルス発生部12が発生したパルス信号に応じて測
距用電磁波であるレーザ光を車両前方に向けて出射する
発光部14とを備える。
【0059】尚、発光部14は、発光素子としてレーザ
ダイオードLDを備え、このレーザダイオードLDへの
通電・非通電が、パルス発生部12から発光パルスを受
ける駆動回路15によって切り換えられることにより、
PN符号に応じたレーザ光を出射する。
【0060】また、パルス発生部12には、第1基準ク
ロックCK10に同期して、マイクロコンピュータ(以
下、単にCPUという)2からPN符号が入力され、パ
ルス発生部12は、そのPN符号に従い発光パルスを発
生する。一方、本実施例の距離測定装置には、発光部1
4から出射されたレーザ光が車両前方の測定対象物に当
たって反射してくる反射光を受光する受光部16と、受
光部16からの受光信号を増幅する増幅器17と、増幅
器17により増幅された受光信号と予め設定された基準
電圧Vrefとを比較し、受光信号が基準電圧Vref
よりも大きいときにHighレベルとなり、受光信号が
基準電圧Vref以下であるときにLowレベルとなる
受光パルスPBrを出力するコンパレータ18とが備え
られている。
【0061】尚、受光部16は、電流検出用の抵抗等を
介して電源ラインに逆バイアス状態で接続されたフォト
ダイオードPDを備え、フォトダイオードPDにレーザ
光(測定対象物からの反射光)が入射することにより流
れた光電流を電圧値として検出する。
【0062】そして、本実施例では、パルス発生部12
が請求項16に記載のパルス列発生手段に相当し、パル
ス発生部12からの発光パルスを受けて測距用のレーザ
光を出射するための駆動回路15及び発光部14が請求
項16に記載の送信手段に相当し、出射したレーザ光の
反射光を受光して受光パルスPBrを生成する受光部1
6,増幅器17及びコンパレータ18が、請求項16に
記載の受信手段に相当する。
【0063】また次に、本実施例の距離測定装置には、
第1基準クロック発生手段としての基準クロック発振器
10が発生する第1基準クロックCK10に基づき、第
1基準クロックCK10に対して位相が180度異なる
第2基準クロックCK20と、第1基準クロックCK1
0に対して位相が90度異なる(換言すれば位相が90
度遅れた)第1補助クロックCK12と、第1基準クロ
ックCK10に対して位相が270度異なる(換言すれ
ば第2基準クロックCK20に対して位相が90度遅れ
た)第2補助クロックCK22と、からなる3種類のク
ロックを生成するシフトクロック生成回路11が備えら
れている。
【0064】そして、これら3種類のクロックCK2
0,CK12,CK22の内、第2基準クロックCK2
0は、第1基準クロックCK10及び受光パルスPBr
と共に、粗測定手段としての粗測定回路20に入力され
る。また、上記3種類のクロックCK20,CK12,
CK22は、第1基準基準クロックCK10及び受光パ
ルスPBrと共に、密測定手段としての密測定回路30
にも入力される。
【0065】尚、基準クロック発振器10及びシフトク
ロック生成回路11から上記各測定回路20及び30へ
の上記各クロックCK10,CK12,CK20,CK
22の伝送経路には、各測定回路20,30へのクロッ
ク入力を遮断するための遮断スイッチ(遮断SW)19
が設けられており、CPU2がこの遮断スイッチ19を
導通状態に切り換えているときにだけ、上記各クロック
CK10,CK12,CK20,CK22が各測定回路
20,30に入力される。
【0066】これは、後述するように各測定回路20,
30が上記各クロックCK10,CK12,CK20,
CK22を受けて動作することから、その動作の開始・
停止をCPU2側で制御できるようにするためである。
次に、本発明に係わる主要部である粗測定回路20と密
測定回路30について説明する。
【0067】まず、粗測定回路20は、基本的には、従
来のSS方式の距離測定装置で用いられる時間測定装置
と同様に動作するものである。即ち、粗測定回路20
は、パルス発生部12が発光パルスを生成するのに使用
する第1基準クロックCK10を受けて、その変化点で
ある立上がりタイミングで受光パルスPBrをラッチす
るDーフリップフロップ(以下、DFFと記載する)2
2aと、このDFF22aにて第1基準クロックCK1
0に同期して順次ラッチされる受光パルスPBr(詳し
くはその信号レベル)を取り込み、その取り込んだ受光
パルスPBrのパルス列とパルス発生部12が発光パル
スを発生するのに使用したPN符号との相関値を算出す
る相関器24aと、相関器24aにて算出された相関値
が最大となる時刻を反射光の受光時刻として検出し、測
定開始時刻から反射光の受光時刻までの時間を求めるピ
ーク検出器26aとを備える。
【0068】ここで、測定開始時刻は、CPU2の制御
の下に遮断スイッチ19から第1基準クロックCK10
が入力されて、粗測定回路20が受光パルスPBrの取
り込みを開始した時刻である。そして、本実施例では、
距離測定時には、CPU2が、パルス発生部12からP
N符号に応じたパルス信号を発生させることにより、発
光部14から測距用のレーザ光を出射させ、その出射と
同時に、遮断スイッチ19を導通させて、上記各クロッ
クを各測定回路20,30に入力するように構成されて
いることから、粗測定回路20における測定開始時刻
は、発光部14がPN符号に対応したレーザ光の出射を
開始した時刻(図2に示す時点t0)となる。
【0069】この結果、粗測定回路20では、図2に示
すように、発光部14からのレーザ光の出射開始後(時
点t0)、レーザ光が車両前方の測定対象物に当たって
反射し、その反射光が受光部16で受光されてコンパレ
ータ18から受光パルスPBrが出力されるまでの時間
(換言すれば、レーザ光を出射してから反射光が戻って
くるのに要したレーザ光の往復時間)が、第1基準クロ
ックCK10の周期に対応した時間分解能で測定される
ことになる。
【0070】尚、図2は、第1基準クロックCK10の
クロック周波数が20MHzの場合を表しており、この
場合、粗測定回路20で相関器24aを用いて測定可能
な時間は、図2に示すように、50nsec.、100
nsec.、150nsec.、…となり、その時間分
解能は、50nsec.となる。
【0071】また、本実施例では、CPU2は、パルス
発生部12からPN符号に対応したパルス信号を発生さ
せるに当たって、まず、パルス発生部12から余分なパ
ルス信号を発生させ、その後、PN符号に対応したパル
ス信号を発生させると同時に、遮断スイッチ19を導通
させる。
【0072】これは、増幅器17から出力される受信信
号のDC変動が安定してから、粗測定回路20に時間測
定動作を開始させるためである。つまり、SS方式の距
離測定装置では、通常、コンパレータ18にてPN符号
に対応したパルス列を正確に復元できるようにするため
に、増幅器17の受光信号の入出力経路には、直流成分
を遮断して高周波信号成分のみを通過させるカップリン
グコンデンサ若しくはハイパスフィルタが設けられる。
このため、増幅器17は、受光部16からの受光信号の
内、PN符号に応じて変化する高周波成分のみを増幅す
ることになり、コンパレータ18側では、その増幅後の
受光信号と基準電圧Vrefとを比較することにより、
パルス列を正確に復元できるようになる。
【0073】ところが、このように構成された増幅器1
7では、受光部16から反射光に対応した受光信号が入
力された直後に、受光信号の変動中心となる基準電位
が、グランド電位から一時的に上昇し、その後徐々に低
下して、グランド電位で安定する。そして、このように
基準電位が変動する領域(直流変動領域)では、コンパ
レータ18にてパルス信号を正確に復元できず、その復
元されたパルス信号を用いて時間測定を行っても、距離
測定のための測定対象時間を精度良く測定できないとい
った問題が発生する。
【0074】そこで、本実施例の距離測定装置では、請
求項17に記載の発明を適用することにより、時間測定
(延いては距離測定)のためにパルス発生部12からP
N符号に応じたパルス信号を発生させる際には、その前
に、少なくとも増幅器17の出力(直流変動)が安定す
るのに要する所要時間の間、パルス発生部12から余分
なパルス信号を発生させ、その後、PN符号に対応した
発光パルスに基づく時間測定動作を開始することによ
り、コンパレータ18にてPN符号に対応した受光パル
ス列を正確に復元し、その復元した受光パルス列とPN
符号との相関値からレーザ光の送受信に要した時間を正
確に測定できるようにしているのである。
【0075】また、本実施例の粗測定回路20には、上
記のように、PN符号に対応したレーザ光の出射時刻と
その反射光の受光時刻との時間差を、第1基準クロック
CK10を用いて測定する第1粗測定手段としての回路
(DFF22a,相関器24a,ピーク検出器26a)
だけでなく、その時間差を、第2基準クロックCK20
を用いて測定する第2粗測定手段としての回路も設けら
れており、これら各回路での測定結果の一方を、切換ス
イッチ28を介して選択的にCPU2に出力できるよう
に構成されている。
【0076】これは、粗測定回路20から出力される測
定結果と、以下に説明する密測定回路30から出力され
る測定結果とを対応させるためである。つまり、後述す
るように、本実施例では、密測定回路30において、第
1基準クロックCK10の立上がりエッジを基準とした
時間測定(密測定)と、第2基準クロックCK20の立
上がりエッジを基準とした時間測定(密測定)との2種
類の時間測定を行い、その結果得られる2種類の測定デ
ータのうちの精度の高い方を選択的にCPU2に出力す
るようにされていることから、粗測定回路20において
も、第1基準クロックCK10を用いた時間測定(粗測
定)と、第2基準クロックCK20を用いた時間測定
(粗測定)との2種類の時間測定を行い、CPU2に出
力する測定結果を、密測定回路30がCPU2に出力す
る測定データと対応させることができるようにされてい
るのである。
【0077】尚、粗測定回路20において、PN符号に
対応したレーザ光の出射時刻とその反射光の受光時刻と
の時間差を第2基準クロックCK20を用いて測定する
第2測定手段としての回路は、第2基準クロックCK2
0の立上がりタイミング(変化点)で受光パルスPBr
をラッチするDFF22bと、このDFF22bにてラ
ッチされた受光パルスPBrを順次取り込み、その取り
込んだ受光パルスPBrのパルス列とPN符号との相関
値を算出する相関器24bと、相関器24bにて算出さ
れた相関値が最大となる時刻を反射光の受光時刻として
検出し、測定開始時刻から反射光の受光時刻までの時間
を求めるピーク検出器26bとにより構成されている。
【0078】そして、この回路にて得られる測定結果
は、第2基準クロックCK20の立上がりエッジを基準
にしていることから、実際の時間に対して、基準クロッ
クCK10,CK20の半周期分だけ時間が短くなる
が、この時間誤差については、ピーク検出器26b(若
しくはCPU2側)で補正される。
【0079】また、粗測定回路20において、CPU2
に出力する測定結果を選択する切換スイッチ28は、本
発明(請求項13)の測定時間選択手段に相当し、密測
定回路30からの切換信号により切り換えられる。つま
り、本実施例では、切換スイッチ28が密測定回路30
からの切換信号により切り換えられることにより、粗測
定回路20からCPU2に出力される測定結果と、密測
定回路30からCPU2に出力される測定結果とが対応
付けられる。
【0080】一方、密測定回路30は、ゲート回路のゲ
ート遅延時間を利用して時間(時刻)をデジタルデータ
に変換する前述の時間A/D変換回路(以下、TADと
いう)を用いて、パルス発生部12が発光パルスの発生
に用いた第1基準クロックCK10の変化点(立上がり
エッジ)と、受光パルスPBrの変化点(立上がりエッ
ジ)との時間差を、粗測定回路20による測定時間に対
する補正時間として測定するものである。
【0081】つまり、粗測定回路20による測定時間の
時間分解能は、第1基準クロックCK10の一周期に対
応し、そのクロック周波数が20MHzであれば、50
nsec.となることから、密測定回路30では、図2
に示すように、受光パルスPBrが立ち上がる度に、そ
の立上がりエッジと、この立上がりエッジの直前の第1
基準クロックCK10の立上がりエッジとの時間差DD
1,DD2,…を、ゲート遅延時間を基準時間として測
定し、その測定した時間差DD1,DD2,…の平均値
を、粗測定回路20による測定結果(粗データDU)に
対する補正時間(密データDD)として測定するように
されているのである。
【0082】尚、この密測定回路30の動作によって、
CPU2側では、密測定回路30で得られた補正時間を
用いて粗測定回路20による測定時間を補正すること
で、ゲート遅延時間を時間分解能とした距離測定用の測
定対象時間DT(=DU+DD)を求めることができる
ようになる。
【0083】そして、密測定回路30には、こうした補
正時間の測定を高精度に行うために、第1基準クロック
CK10の立上がりエッジと受光パルスPBrの立上が
りエッジとの時間差を測定する第1密測定手段としての
回路と、第2基準クロックCK20の立上がりエッジと
受光パルスPBrの立上がりエッジとの時間差を測定す
る第2密測定手段としての回路との2種類の密測定回路
が備えられている。
【0084】また、密測定回路30には、これら各回路
で測定された時間差の平均値(補正時間)の内、後述の
CKセレクト部56にて精度が高いと判定された側の補
正時間を選択してCPU2側に出力する選択スイッチ4
6と、この選択スイッチ46からCPU2に至る補正時
間の出力経路に設けられ、CPU2に出力される補正時
間を周囲温度等に基づき補正することで、その精度を確
保する精度補正部48とが備えられている。
【0085】ここで、精度補正部48は、密測定回路3
0からCPU2に出力される補正時間(密データDD)
が、補正時間の測定に用いられるTADの温度特性等の
影響を受けるのを防止するためのものである。つまり、
補正時間の測定に用いられるTADは、ゲート回路のゲ
ート遅延時間を利用して時間(時刻)をデジタルデータ
に変換するものであるが、ゲート遅延時間はゲート回路
の動作温度によって変動することから、本実施例の密測
定回路30では、精度補正部48を用いて、こうした温
度変化に伴い生じる補正時間の測定誤差を補償するよう
にされているのである。
【0086】また、第1密測定手段としての回路は、一
定のゲート遅延時間を有するゲート回路(NAND回路
やインバータ)をリング状に連結してなるリングディレ
イライン(RGD)32を用いて、受光パルスPBrの
立上がり時刻を順次計時する1stTAD34aと、同
じくRGD32を用いて第1基準クロックCK10の立
上がり時刻を順次計時するCK10TAD36aと、受
光パルスPBrの立上がりタイミングで上記各TAD3
4a,36aで得られた最新の時刻データを時間差算出
用の時刻データとしてラッチする同期部38aと、同期
部38aにてラッチされた各時刻データを取り込み、そ
の差分(第1基準クロックCK10の立上がり時刻と受
光パルスPBrの立上がり時刻との時間差)を演算する
差分演算部40aと、差分演算部40aにより演算され
た時間差を、後述するエリア分割部52で判定された受
光パルスPBrの立上がりエッジのエリア毎に積算する
分割積算部42aと、この分割積算部42aでエリア毎
に積算された時間差の積算値のうち、後述のCKセレク
ト部56にて有効エリアとして判定されたエリアの積算
値の平均値を演算する有効エリア平均化部44aとから
構成されている。
【0087】また次に、第2密測定手段としての回路
は、RGD32を用いて受光パルスPBrの立上がり時
刻を順次計時する2ndTAD34bと、同じくRGD
32を用いて第2基準クロックCK20の立上がり時刻
を順次計時するCK20TAD36bと、受光パルスP
Brの立上がりタイミングで上記各TAD34b,36
bで得られた最新の時刻データを時間差算出用の時刻デ
ータとしてラッチする同期部38bと、同期部38bに
てラッチされた各時刻データを取り込み、その差分(第
2基準クロックCK20の立上がり時刻と受光パルスP
Brの立上がり時刻との時間差)を演算する差分演算部
40bと、差分演算部40bにより演算された時間差
を、後述するエリア分割部52で判定された受光パルス
PBrの立上がりエッジのエリア毎に積算する分割積算
部42bと、この分割積算部42bでエリア毎に積算さ
れた時間差の積算値のうち、後述のCKセレクト部56
にて有効エリアとして判定されたエリアの積算値の平均
値を演算する有効エリア平均化部44bとから構成され
ている。
【0088】尚、上記各TAD34a,36a,34
b,36bは、RGD32内でのパルス信号の周回回数
をカウントするカウンタと、計時対象となる信号(受光
パルスPBr,第1基準クロックCK10,又は第2基
準クロックCK20)の立上がりタイミングでRGD3
2でのパルス信号の周回位置を検出するパルスセレクタ
と、パルスセレクタにて検出されたRGD32内でのパ
ルス信号の周回位置をデジタルデータに変換するエンコ
ーダとからなり、カウンタによるカウント値を上位ビッ
トデータ、エンコーダによる検出結果を下位ビットデー
タとするデジタルデータを、計時対象となる信号の立上
がり時刻を表すデータとして出力する。
【0089】これら各TAD34a,36a,34b,
36bは、請求項7に記載の計時手段に相当するもので
あり、これら各TAD34a,36a,34b,36b
にて測定される上記各信号の立上がり時刻の時間分解能
は、基準クロックの周期(50nsec.)に比べて極
めて短いゲート遅延時間(数nsec.以下)となる。
【0090】一方、密測定回路30には、第1密測定手
段及び第2密測定手段としての上記2種類の回路の他
に、ラッチ部50、エリア分割部52、度数カウンタ部
54、及び、CKセレクト部56が設けられている。こ
こで、ラッチ部50は、図3に示すように、受光パルス
PBrの立上がりエッジで第1基準クロックCK10,
第1補助クロックCK12,第2基準クロックCK2
0,及び第2補助クロックCK22を夫々ラッチする4
つのDFF50a,50b,50c,50dからなり、
各DFF50a〜50dからの出力D1〜D4を、第1
基準クロックCK10に対する受光パルスPBrの立上
がりエッジの位置を表す4ビットデータとして出力す
る。
【0091】また、エリア分割部52は、ラッチ部50
から出力される4ビットデータ(D1,D2,D3,D
4)に基づき、受光パルスPBrの立上がりエッジが、
第1基準クロックCK10の一周期(50nsec.)
を4つに時分割した4つのエリア〜(図4参照)の
いずれに属するのかを判定し、その判定結果に応じて各
エリア〜に対応した信号線からHighレベルの信
号を出力するものであり、より詳しくは、図3に示すよ
うに構成されている。
【0092】即ち、図4に示すように、受光パルスPB
rの立上がりエッジが、第1基準クロックCK10の立
上がりエッジ(時点t1)から第1補助クロックCK1
2の立上がりエッジ(時点t2)までの第1エリアに
属する場合、ラッチ部50から出力される4ビットデー
タは「1001」となり、受光パルスPBrの立上がり
エッジが、第1補助クロックCK12の立上がりエッジ
(時点t2から第2基準クロックCK20の立上がりエ
ッジ(時点t3)までの第2エリアに属する場合、ラ
ッチ部50から出力される4ビットデータは「110
0」となり、受光パルスPBrの立上がりエッジが、第
2基準クロックCK20の立上がりエッジ(時点t3)
から第2補助クロックCK22の立上がりエッジ(時点
t4)までの第3エリアに属する場合、ラッチ部50
から出力される4ビットデータは「0110」となり、
受光パルスPBrの立上がりエッジが、第2補助クロッ
クCK22から次の第1基準クロックCK10の立上が
りエッジ(時点t1)までの第4エリアに属する場
合、ラッチ部50から出力される4ビットデータは「0
011」となる。
【0093】このため、エリア分割部52には、図3に
示すように、ラッチ部50から出力される4ビットデー
タが、「1001」、「1100」、「0110」、
「0011」である時に出力がHighレベルとなるよ
うに入力端子が適宜反転入力又は非反転入力として構成
された4種類のAND回路52a1,52b1,52c
1,52d1が設けられ、これら各AND回路52a1
〜52d1からの出力を、受光パルスPBrの立上がり
エッジで動作するDFFからなるラッチ回路52af,
52bf,52cf,52dfにてラッチし、度数カウ
ンタ部54側に出力するようにされている。
【0094】また、受光パルスPBrの立上がりエッジ
と上記各エリア〜との関係は、基本的には、ラッチ
部50から出力される上記4種類のデータ値にて決定さ
れるが、実際には、ラッチ部50から出力される4ビッ
トデータは、各クロックCK10,CK12,CK2
0,CK22のエッジの変動(図4に点線で示すエッジ
変動)によって、上記4種類のデータ値からずれること
がある。
【0095】そこで、エリア分割部52は、各クロック
CK10,CK12,CK20,CK22のエッジが変
動しても、受光パルスPBrの立上がりエッジが属する
エリアを判定できるようにするために、下記のように構
成されている。即ち、AND回路52a1に対しては、
ラッチ部50から出力される4ビットデータが「110
1」若しくは「1000」の時に出力がHighレベル
となるように構成されたAND回路52a2及び52a
3と、OR回路52aoとが設けられ、これら3種類の
AND回路52a1,52a2,52a3の出力を、O
R回路52aoを介してラッチ回路52afに出力する
ようにされており、AND回路52b1に対しては、ラ
ッチ部50から出力される4ビットデータが「010
0」若しくは「1110」の時に出力がHighレベル
となるように構成されたAND回路52b2及び52b
3と、OR回路52boとが設けられ、これら3種類の
AND回路52b1,52b2,52b3の出力を、O
R回路52boを介してラッチ回路52bfに出力する
ようにされている。
【0096】また同様に、AND回路52c1に対して
は、ラッチ部50から出力される4ビットデータが「0
010」若しくは「0111」の時に出力がHighレ
ベルとなるように構成されたAND回路52c2及び5
2c3と、OR回路52coとが設けられ、これら3種
類のAND回路52c1,52c2,52c3の出力
を、OR回路52coを介してラッチ52cfに出力す
るようにされており、AND回路52d1に対しては、
ラッチ部50から出力される4ビットデータが「101
1」若しくは「0001」の時に出力がHighレベル
となるように構成されたAND回路52d2及び52d
3と、OR回路52doとが設けられ、これら3種類の
AND回路52d1,52d2,52d3)の出力をO
R回路52doを介してラッチ回路52dfに出力する
ようにされている。
【0097】この結果、受光パルスPBrが立ち上がる
と、エリア分割部52から度数カウンタ部54に至る4
本の信号線は、受光パルスPBrの立上がりエッジが属
するエリア〜に対応した信号線だけがHighレベ
ルとなり、それ以外の信号線はLowレベルとなる。
【0098】従って、度数カウンタ部54側では、これ
ら4種類の信号線の信号レベルから、受光パルスPBr
の立上がりエッジが属するエリアを判定できる。次に、
度数カウンタ部54は、受光パルスPBrの立上がりエ
ッジが属するエリア〜毎に、受光パルスPBrの立
上がり回数をカウントするためのものであり、図3に示
すように、エリア分割部52からの4本の信号線に夫々
接続された4種類のカウンタ(度数カウンタ)54a,
54b,54c,54dから構成されている。
【0099】そして、これら各度数カウンタ54a〜5
4dは、加算器54a1,54b1,54c1,54d
1と、これら各加算器54a1〜54d1からの出力を
受光パルスPBrの立上がりエッジでラッチするラッチ
回路54a2,54b2,54c2,54d2とから構
成され、受光パルスPBrが立ち上がる度に、加算器5
4a1〜54d1にて、エリア分割部52からの出力
(0又は1の1ビットデータ)とラッチ回路54a2〜
54d2からの出力データとを加算し、その加算結果を
ラッチ回路54a2〜54d2にて再度ラッチするよう
にされている。
【0100】この結果、度数カウンタ部54では、密測
定回路30が動作を開始してから、受光パルスPBrが
立上がる度に、その受光パルスPBrの立上がりエッジ
が属するエリア〜毎に、立上がりエッジの入力回数
がカウントアップされることになる。
【0101】尚、エリア分割部52からの出力は、度数
カウンタ部54だけでなく、分割積算部42a,42b
にも出力され、各分割積算部42a,42bでは、エリ
ア分割部52からの出力に基づき、受光パルスPBrが
属するエリア〜毎に、差分演算部40a,40bに
て算出された時間差を積算する。
【0102】また、エリア分割部52は、受光パルスP
Brの立上がりエッジで動作するため、エリア分割部5
2から各分割積算部42a,42bには、受光パルスP
Brが属するエリアを表す情報が、受光パルスPBrの
立上がりタイミングから次の受光パルスPBrの立上が
りタイミングの時間分だけ遅れて出力されることになる
が、分割積算部42a,42bには、受光パルスPBr
の立上がりタイミングで動作する同期部38a,38b
及び差分演算部40a,40bを介して(換言すれば受
光パルスPBrの2回の立上がりタイミング分だけ遅れ
て)、基準クロックCK10又はCK20の立上がりエ
ッジと受光パルスPBrの立上がりエッジとの時間差を
表すデータが入力されることから、分割積算部42a,
42bには、その時間差のデータの入力前に、その時間
差に対応する受光パルスPBrが属するエリアを表す情
報を入力することができる。従って、エリア分割部52
側で得られたエリア判定結果に対して、分割積算部42
a,42b側で実行される時間差の分類動作タイミング
がずれるようなことはない。
【0103】そして、本実施例では、上記のように受光
パルスPBrの立上がりエッジの入力回数を第1基準ク
ロックCK10を4つに時分割した各エリア〜毎に
カウントするために設けられたラッチ部50,エリア分
割部52,及び度数カウンタ部54が、本発明(詳しく
は請求項15に記載)のカウント手段として機能する。
【0104】また次に、CKセレクト部56は、請求項
8〜請求項11に記載の発明を実現すると共に、請求項
12〜請求項14に記載の補正時間選択手段としての機
能を実現するためのものである。つまり、CKセレクト
部56は、分割積算部42a,42bにて積算された各
エリア〜毎の時間差の積算値の中から、有効エリア
平均化部44a,44bにて平均値(換言すれば補正時
間)を算出するのに適した積算値を選別し、平均値の算
出に不適切な積算値を、有効エリア平均化部44a,4
4bでの平均値の算出から除外すると共に、これら各有
効エリア平均化部44a,44bで算出される2種類の
平均値の中から、より精度が高い平均値を選択し、その
選択結果に従い、選択スイッチ46を切り換え、更に、
その選択スイッチ46の切り換えと同時に、粗測定回路
20側に設けられた切換スイッチ28に切換信号を出力
して、粗測定回路20からCPU20に出力される測定
時間(粗データDU)を、密測定回路30から選択スイ
ッチ46,精度補正部48を介してCPU20に出力さ
れる補正時間(密データDD)と同じ基準クロックCK
10又はCK20に基づくものに切り換える。
【0105】以下、このCKセレクト部56の構成及び
動作について図5を用いて説明する。図5に示す如く、
CKセレクト部56は、比較部56aと、度数差分演算
部56bと、有効エリア判定部56cと、有効度数演算
部56dと、有効データ判定部56eとから構成されて
いる。
【0106】尚、CKセレクト部56を構成するこれら
各部56a,56b,56c,56d,及び56eは、
プログラム可能なマイクロコンピュータの演算処理によ
り実現することもできるし、専用の演算回路として構成
されたロジック回路により実現することもできることか
ら、本実施例では、これら各部の動作について説明し、
その詳細なハード構成若しくはプログラムについての説
明は省略する。
【0107】CKセレクト部56において、まず、比較
部56aでは、度数カウンタ部54にてカウントされた
上記各エリア〜毎の受光パルスPBrの立上がりエ
ッジのカウント値を大小比較し、カウント値が最も少な
いエリアを1stMINエリア、カウント値が2番目に
少ないエリアを2ndMINエリア、カウント値が3番
目に少ないエリアを3rdMINエリア、カウント値が
最大のエリアをMAXエリアとして分別する。
【0108】次に、度数差分演算部56bでは、比較部
56aにて分けられた各エリアでのカウント値の内、1
stMINエリアでのカウント値と2ndMINエリア
でのカウント値の差△12(=2ndMIN−1stM
IN)、及び、2ndMINエリアでのカウント値と3
rdMINエリアでのカウント値の差△23(=3rd
MIN−2ndMIN)を夫々算出する。
【0109】また次に、有効エリア判定部56cでは、
度数差分演算部56bにて算出された各カウント値の差
△12及び△23に基づき、上記4つのエリア〜の
中から、有効エリア平均化部44a,44bでの平均値
の算出に有効なエリアを選別し、平均値の算出に不適切
なエリアを平均値の算出から除外する。
【0110】即ち、有効エリア判定部56cでは、△1
2>△23であれば、1stMINエリアに立上がりエ
ッジが属する受光パルスPBrの数が、他のエリアに立
上がりエッジが属する受光パルスPBrに比べて極めて
少なく、受光パルスPBrの立上がりエッジは、2nd
エリアからMAXエリアに広く分布していると考えられ
るので、分割積算部42a,42bにて積算された各エ
リア毎の積算値の内、1stMINエリアに立上がりエ
ッジが属する受光パルスPBrに対する時間差の積算値
が、平均値の算出に不適切な積算値であると判定して、
有効エリア平均化部44a,44bにて1stMINエ
リアに対応する積算値が平均値の算出用として取り込ま
れるのを禁止する。
【0111】また、有効エリア判定部56cでは、△1
2<△23であれば、1st及び2ndMINエリアに
立上がりエッジが属する受光パルスPBrの数が、3r
dMINエリアに立上がりエッジが属する受光パルスP
Brに比べて極めて少なく、受光パルスPBrの立上が
りエッジは、3rdMINエリアとMAXエリアとに集
中して分布していると考えられるので、分割積算部42
a,42bにて積算された各エリア毎の積算値の内、1
st及び2ndMINエリアに立上がりエッジが属する
受光パルスPBrに対する時間差の積算値が、平均値の
算出に不適切な積算値であると判定して、有効エリア平
均化部44a,44bにて1st及び2ndMINエリ
アに対応する積算値が平均値の算出用として取り込まれ
るのを禁止する。
【0112】また次に、有効エリア判定部56cでは、
△12=△23であれば、受光パルスPBrの立上がり
エッジはMAXエリアのみに集中して分布していると考
えられるので、分割積算部42a,42bにて積算され
た各エリア毎の積算値の内、1st,2nd及び3rd
MINエリアに立上がりエッジが属する受光パルスPB
rに対する時間差の積算値が、平均値の算出に不適切な
積算値であると判定して、有効エリア平均化部44a,
44bにて1st,2nd及び3rdMINエリアに対
応する積算値が平均値の算出用として取り込まれるのを
禁止する。
【0113】尚、有効エリア判定部56cを上記のよう
に動作させるのは、以下の理由による。即ち、基準クロ
ックCK10,CK20の立上がりエッジに対する受光
パルスPBrの立上がりエッジの位置は、受光パルスP
Brが有するジッタノイズによってばらつき、受光パル
スPBrの立上がりエッジの分布形状は、図6に示すよ
うに、真値を中心とした山形形状となり、その山のふも
とに位置する受光パルスPBrの立上がりエッジに対し
て求められる時間差は、誤差が大きいものとなってしま
う。
【0114】そこで、本実施例では、有効エリア判定部
56cを上記のように動作させることにより、時間差の
誤差が大きくなるエリアを、度数カウンタ部54による
各エリア毎のカウント値に基づき特定し、そのエリアに
立上がりエッジが属する受光パルスPBrに対して測定
された時間差の積算値については、有効エリア平均化部
44a,44bでの平均値(換言すれば補正時間)の算
出から除外するようにしているのである。
【0115】また、有効エリア判定部56cの上記動作
によって、受光パルスPBrの立上がりエッジが基準ク
ロックCK10若しくはCK20の立上がりエッジの前
後に分布する所謂折り返し現象が生じ、基準クロックC
K10若しくはCK20を用いて受光パルスPBr毎に
算出される時間差に基準クロック一周期分のずれが生じ
る場合の平均値の演算誤差を防止することができる。
【0116】尚、この演算誤差の防止効果は、上述した
有効エリア判定部56cの動作と、次に説明する有効エ
リア判定部56cの動作と、上述した有効エリア判定部
56cの動作と後述する有効データ判定部56eの動作
とにより、相乗的に達成されるものであることから、こ
の効果の詳細については後述する。
【0117】次に、有効エリア判定部56cでは、MA
Xエリア及び3rdMINエリアが、第1基準クロック
CK10の立上がりエッジに隣接するエリア,若し
くは,であるときには、第1基準クロックCK10
の立上がりエッジに対する受光パルスPBrの立上がり
エッジの時間差の平均値を補正時間として測定する第1
密測定手段としての回路(CK10TAD34a、1s
tTAD36a,同期部38a,差分演算部40a,分
割積算部42a,有効エリア平均化部44aからなる回
路)による時間測定を無効とするために、有効エリア平
均化部44aへの積算値の入力を全て遮断し、逆に、M
AXエリア及び3rdMINエリアが、第2基準クロッ
クCK20の立上がりエッジに隣接するエリア,若
しくは,であるときには、第2基準クロックCK2
0の立上がりエッジに対する受光パルスPBrの立上が
りエッジの時間差の平均値を補正時間として測定する第
2密測定手段としての回路(CK20TAD34b、2
ndTAD36b,同期部38b,差分演算部40b,
分割積算部42b,有効エリア平均化部44bからなる
回路)による時間測定を無効とするために、有効エリア
平均化部44bへの積算値の入力を全て遮断する。
【0118】これは、MAXエリア及び3rdMINエ
リアが、時間差の算出に用いる基準クロック(第1基準
クロックCK10又は第2基準クロックCK20)に隣
接するエリアであるときには、上述した折り返し現象が
生じており、その基準クロックを用いて測定される時間
差の一部が、本来時間差の算出に用いるべき基準クロッ
クとは異なる基準クロックを用いて算出されたものとな
ってしまい、得られた時間差の平均値をとっても、補正
時間として最適な値を求めることができないためであ
る。
【0119】つまり、例えば、受光パルスPBrの分布
が、図6(a)若しくは図6(f)に示すようになって
いる場合、△12<△23となるので、平均値の算出に
は、3rdMINエリアとMAXエリアとに対応した時
間差の積算値が使用されることになるが、図6(a),
(f)に示す分布では、MAXエリア及び3rdエリア
が第2基準クロックCK20に隣接するエリア,と
なることから、これら各エリアで第2基準クロックCK
20を基準に測定される時間差は、測定の基準となる第
2基準クロックCK20が異なるものとなってしまう。
【0120】また、例えば、受光パルスPBrの分布
が、図6(c)に示すようになっている場合、△12<
△23となるので、平均値の算出には、3rdMINエ
リアとMAXエリアとに対応した時間差の積算値が使用
されることになるが、図6(c)に示す分布では、MA
Xエリア及び3rdエリアが第1基準クロックCK10
に隣接するエリア,となることから、これら各エリ
アで第1基準クロックCK10を基準に測定される時間
差は、測定の基準となる第1基準クロックCK10が異
なるものとなってしまう。
【0121】そして、このように、MAXエリア及び3
rdエリアが、時間差の測定基準となる基準クロックC
K10若しくはCK20の立上がりエッジに跨る折り返
し現象が生じると、これら各エリアで算出される時間差
の積算値に基準クロック一周期分の誤差が生じることに
なるため、各エリア毎に測定された時間差の積算値の平
均値をとっても、補正時間とした最適な値を求めること
ができない。
【0122】そこで、本実施例では、MAXエリア及び
3rdMINエリアが基準クロックCK10又はCK2
0の立上がりエッジに隣接するエリアである場合には、
その基準クロックCK10又はCK20を用いて時間差
を測定する回路の動作を無効とするように、有効エリア
判定部56cを構成することで、上記問題を防止するよ
うにしているのである。
【0123】この結果、本実施例の密測定回路30にお
いては、受光パルスPBrの分布が図6(a)若しくは
図6(f)に示すようになっている場合には、第1基準
クロックCK10を用いて測定されるエリア,の受
光パルスPBrに対する時間差(図6に示すT1)のみ
が有効とされれて、第1基準クロックCK10に対応す
る有効エリア平均化部44aだけで補正時間が算出さ
れ、逆に、受光パルスPBrの分布が図6(c)に示す
ようになっている場合には、第2基準クロックCK20
を用いて測定されるエリア,の受光パルスPBrに
対する時間差(図6に示すT2)のみが有効とされて、
第2基準クロックCK20に対応する有効エリア平均化
部44bだけで補正時間が算出されることになり、密測
定回路30からCPU2に対して誤差の大きい補正時間
が出力されるのを防止できる。
【0124】次に、有効度数演算部56dでは、度数カ
ウンタ部54で各エリア〜毎にカウントされた受光
パルスPBrの立上がりエッジの入力回数を表す4種類
のカウント値の中から、有効エリア判定部56cにて平
均値の算出に有効であると判定されたエリアに対するカ
ウント値を取り込み、その取り込んだカウント値の総和
を、有効エリア平均化部44a,44bでの平均値算出
用の有効度数(詳しくは、平均値を算出する際の分母と
なる値)として算出し、この有効度数を有効エリア平均
化部44a,44bに出力することにより、各有効エリ
ア平均化部44a,44bに対して平均値を演算させ
る。
【0125】また次に、有効データ判定部56eでは、
度数カウンタ部54にてカウントされた上記各エリア
〜毎の受光パルスPBrの立上がりエッジのカウント
値の内、第1基準クロックCK10の立上がりエッジに
隣接するエリア,に対するカウント値の和(+
)と、第2基準クロックCK20の立上がりエッジに
隣接するエリア,に対するカウント値の和(+
)とを夫々算出し、これらを大小比較する。
【0126】そして、+>+であれば、第1基
準クロックCK10を用いて補正時間を測定する第1密
測定手段としての回路(CK10TAD34a、1st
TAD36a,同期部38a,差分演算部40a,分割
積算部42a,有効エリア平均化部44aからなる回
路)で求められた補正時間が、他方の回路で求められた
補正時間よりも精度が高いと判断して、選択スイッチ4
6を有効エリア平均化部44a側に切り換える。また、
この場合は、粗測定回路20からCPU2に出力される
測定時間を、第1基準クロックCK10を用いて測定さ
れた測定時間に設定するために、粗測定回路20に対し
て、切換スイッチ28をピーク検出器26a側に切り換
える切換信号を出力する。
【0127】一方、+>+でなければ、第2基
準クロックCK20を用いて補正時間を測定する第2密
測定手段としての回路(CK20TAD34b、2nd
TAD36b,同期部38b,差分演算部40b,分割
積算部42b,有効エリア平均化部44bからなる回
路)で求められた補正時間が、他方の回路で求められた
補正時間よりも精度が高いと判断して、選択スイッチ4
6を有効エリア平均化部44b側に切り換える。また、
この場合は、粗測定回路20からCPU2に出力される
測定時間を、第2基準クロックCK20を用いて測定さ
れた測定時間に設定するために、粗測定回路20に対し
て、切換スイッチ28をピーク検出器26b側に切り換
える切換信号を出力する。
【0128】尚、有効データ判定部56eを上記のよう
に動作させるのは、以下の理由による。即ち、MAXエ
リア及び3rdMINエリアが、基準クロックCK10
又はCK20に隣接するエリアである場合には、有効エ
リア判定部56cの動作によって、その基準クロックC
K10又はCK20を用いて測定される補正時間が無効
とされるが、MAXエリア及び3rdMINエリアが、
基準クロックCK10又はCK20に隣接するエリアで
なければ、上記各回路によって、基準クロックCK10
及びCK20の立上がりエッジを基準とする2種類の補
正時間が算出されることから、CPU2に出力する補正
時間(密データDD)として、その内の一方を選択する
必要がある。
【0129】また、この選択に当たって、例えば、受光
パルスPBrの分布の中心(ピーク)が、図6(b)に
示すようにエリアととの境界に場合や、図6(e)
に示すようにエリアととの境界に場合は、いずれ
も、△12<△23となって、平均値の算出から1st
MINエリアと2ndMINエリアに対応した時間差の
積算値が除外されることから、第1基準クロックCK1
0を用いて測定される時間差(図6に示すT1)に基づ
く補正時間を選択しても、第2基準クロックCK20を
用いて測定される時間差(図6に示すT2)に基づく補
正時間を選択しても、問題はない(換言すれば、上述し
た折り返し現象の影響を受けることはない)。
【0130】しかし、図6(d)に示すように、例え
ば、受光パルスPBrの分布の中心(ピーク)がエリア
の中央に存在する場合に、△12>△23となって、
平均値の算出から1stMINエリア(エリア)に対
応した時間差の積算値のみが除外されることになると、
残りの有効エリア(エリア,,)で第1基準クロ
ックCK10を用いて測定される時間差の内、エリア
で測定される時間差、若しくは、エリア,で測定さ
れる時間差が、上述した折り返し現象の影響を受けて、
本来時間差を測定すべき第1基準クロックCK10とは
異なる第1基準クロックCK10を用いて測定されるこ
とになり、補正時間を正確に測定することができなくな
ってしまう。
【0131】そこで、本実施例では、このような場合に
は第2基準クロックCK20を用いて測定された時間差
(図6に示すT2)に基づく補正時間を選択できるよう
にするために、有効データ判定部56eを上記のように
構成しているのである。この結果、本実施例の密測定回
路30によれば、2種類の密測定回路にて測定された補
正時間の中から、より真値に近い補正時間をCPU2に
出力することができ、CPU2側で、その補正時間(密
データDD)と粗測定回路20による測定時間(粗デー
タDU)とを用いて、障害物までの距離を高精度に求め
ることが可能となる。
【0132】尚、本実施例において、第1密測定手段と
しての回路を構成する同期部38a,差分演算部40
a,分割積算部42a,有効エリア平均化部44aは、
図5に示す如く構成され、第2密測定手段としての回路
を構成する同期部38b,差分演算部40b,分割積算
部42b,有効エリア平均化部44bも、これらと同様
に構成されている。
【0133】そこで、次に、これら各部の構成及び動作
を図5を用いて説明する。図5に示すように、同期部3
8aでは、CK10TAD34aからの出力(クロック
エッジ時刻データ)及び1stTAD36aからの出力
(受光パルスエッジ時刻データ)が、夫々、受光パルス
PBrの立上がりエッジで動作するラッチ回路38a1
及び38a2にてラッチされる。
【0134】また、同期部38aには、受光パルスPB
rを第1基準クロックCK10の1周期よりも短い所定
時間(例えば第1基準クロックCK10の半周期分)遅
延させる遅延回路(DLY)38a3が設けられてお
り、CK10TAD34aからの出力(クロックエッジ
時刻データ)は、この遅延回路38a3を通過した受光
パルスPBrの立上がりエッジで動作するラッチ回路3
8a4によってもラッチされる。
【0135】そして、ラッチ回路38a4にてラッチさ
れた受光パルスエッジ時刻データは、そのまま差分演算
部40aに出力され、ラッチ回路38a1及び38a4
にてラッチされたクロックエッジ時刻データは、同期部
38a内の選択スイッチ38a5に入力される。
【0136】選択スイッチ38a5は、受光パルスPB
rの立上がりエッジで第1基準クロックCK10をラッ
チするラッチ回路(DFF)38a6からの出力に従
い、その出力がHighレベルであれば、ラッチ回路3
8a4にてラッチされたクロックエッジ時刻データを選
択し、DDF38a6からの出力がLowレベルであれ
ば、ラッチ回路38a1にてラッチされたクロックエッ
ジ時刻データを選択する。
【0137】そして、この選択スイッチ38a5にて選
択されたクロックエッジ時刻データは、受光パルスPB
rの立上がりエッジで動作するラッチ回路38a7にて
ラッチされ、差分演算部40aには、このラッチ回路3
8a7にてラッチされたクロックエッジ時刻データが入
力される。
【0138】即ち、同期部38aにおいては、1stT
AD36aにて測定された受光パルスエッジ時刻データ
を、受光パルスPBrの次の立上がりタイミングでラッ
チして、差分演算部40aに出力する。従って、前述の
ように、差分演算部40aにおいて、受光パルスPBr
の立上がりエッジと、この立上がりエッジの直前の第1
基準クロックCK10の立上がりエッジとの時間差DD
1,DD2,…を順次測定できるようにするためには、
基本的には、同期部38aに、CK10TAD34から
出力されるクロックエッジ時刻データを受光パルスBP
rの立上がりエッジでラッチするラッチ回路38a1
と、このラッチ回路38a1の出力を次の受光パルスP
Brの立上がりエッジでラッチするラッチ回路38a7
との2つのラッチ回路を設ければ良い。
【0139】しかし、時間A/D変換回路(TAD)の
出力は、変換対象となる信号が入力された直後には不確
定となり、信号入力後、所定の応答遅れ時間経過した
後、確定する。このため、差分演算部40aを、単に3
つのラッチ回路(受光パルスエッジ時刻データをラッチ
するラッチ回路38a2と、クロックエッジ時刻データ
をラッチする2つのラッチ回路38a1,38a7)を
用いて構成すると、受光パルスPBrの立上がりエッジ
と第1基準クロックCK10との時間差が小さい場合
に、正確なクロックエッジ時刻データをラッチすること
ができず、差分演算部40aにて演算される時間差に誤
差が生じることになる。
【0140】そこで、本実施例では、同期部38aに
は、上記3つのラッチ回路に加えて、遅延回路38a
3、ラッチ回路38a4、選択スイッチ38a5、及
び、ラッチ回路38a6を設け、ラッチ回路38a6に
てラッチされた第1基準クロックCK10の信号レベル
がHighレベルである場合、つまり、受光パルスPB
rの立上がりタイミングが第1基準クロックCK10が
立ち上がってからその半周期分の時間が経過するまでの
間にある場合には、CK10TAD34aの出力が不確
定になっている虞があるので、選択スイッチ38a5に
対して、ラッチ回路38a4にて受光パルスPBrの立
上がりタイミングよりも遅れたタイミングでラッチされ
たクロックエッジ時刻データを選択させ、そうでなけれ
ば、ラッチ回路38a1にてラッチされたクロックエッ
ジ時刻データを選択させるようにしているのである。
【0141】このため、同期部38aでは、受光パルス
PBrの立上がりエッジの時刻データと、この立上がり
エッジの直前に立ち上がった第1基準クロックCK10
の立上がりエッジの時刻データとが、夫々正確にラッチ
され、差分演算部40aには、これら各時刻データが同
時に出力されることになる。
【0142】よって、差分演算部40aでは、これら各
時刻データの差を演算することにより、受光パルスPB
rの立上がりエッジと第1基準クロックCK10の立上
がりエッジとの時間差を高精度に求めることができる。
尚、差分演算部40aは、図5に示すように、同期部3
8aから出力される上記各時刻データを取り込み、受光
パルスエッジ時刻データからクロックエッジ時刻データ
を減じる減算回路40a1と、この減算回路40a1か
らの出力(各エッジの時間差を表すデータ)を第1基準
クロックCK10の立上がりエッジでラッチするラッチ
回路40a2とから構成され、このラッチ回路40a2
でラッチしたデータを、分割積算部42aに出力する。
【0143】次に、分割積算部42aは、エリア分割部
52から入力される受光パルスPBrの立上がりエッジ
のエリアを特定するHighレベルの信号〜を夫々
受けて、差分演算部40aからの時間差を表すデータを
選択的に取り込む、4個の選択スイッチ42a,42
a,42a,42aと、これら4個の選択スイッ
チ42a〜42aを介して選択的に取り込まれた時
間差を表すデータを各々積算する4個の加算器42a
1,42a2,42a3,42a4と、これら各加算器
42a1〜42a4からの出力(積算値)を受光パルス
PBrの立上がりエッジでラッチし、そのラッチした積
算値を有効エリア平均化部44aに出力すると共に、加
算器42a1〜42a4にフィードバックする4個のラ
ッチ回路42a5,42a6,42a7,42a8とに
より構成されている。
【0144】この結果、選択スイッチ42a〜42a
から加算器42a1〜42a4には、エリア分割部5
2にて受光パルスPBrの立上がりエッジのエリアが対
応するエリア〜であると判定される度に、差分演算
部40aからの出力が入力され、加算器42a1〜42
a4では、各エリア〜毎に、差分演算部40aから
の出力(時間差を表すデータ)が積算され、その積算値
が、ラッチ回路42a5〜42a8を介して有効エリア
平均化部44aに各々出力されることになる。
【0145】また次に、有効エリア平均化部44aに
は、分割積算部42aから出力される各エリア〜毎
の積算値を個々に取り込むための4個の選択スイッチ4
4a,44a,44a,44aが設けられてい
る。これら各選択スイッチ44a〜44aは、有効
エリア判定部56cにて平均値(換言すれば補正時間)
の算出に有効であると判定されたエリアに対応する積算
値だけを選択的に取り込むためのものであり、有効エリ
ア判定部56cにより、対応するエリア〜の積算値
を取り込むか否かが切り換えられる。
【0146】そして、これら各選択スイッチ44a〜
44aを介して取り込まれた積算値は、これら各積算
値を加算する加算器44a1にて加算される。そして、
加算器44a1による加算結果(データ)は、CPU2
から距離測定の終了時に出力される動作終了クロックC
Keの立上がりタイミングで動作するラッチ回路44a
2にラッチされる。
【0147】また、このラッチ回路44a2からの出力
(つまり加算器44a1による加算結果)は、動作終了
クロックCKeの立上がりタイミングで演算動作を開始
する平均値演算回路44a3に入力される。すると、平
均値演算回路44a3では、ラッチ回路44a2を介し
て入力された加算器44a1による加算結果を、有効度
数演算部56dにて求められた有効度数にて除算するこ
とにより、有効エリア判定部56cにて有効であると判
定された有効エリアに立ち上がりエッジが属する受光パ
ルスPBrに対して求められた時間差の平均値を算出
し、これを、補正時間を表すデータ(密データDD)と
して、選択スイッチ46側に出力する。
【0148】従って、有効エリア平均化部44aでは、
有効エリア判定部56cにて平均値の演算に有効である
と判断されたエリアに対応する積算値に基づき、第1基
準クロックCK10の立上がりエッジと受光パルスPB
rの立上がりエッジとの時間差の平均値が算出されるこ
とになる。
【0149】以上詳述したように、本実施例の距離測定
装置においては、距離測定のために測定すべき測定対象
時間DTを、粗測定回路20を用いて、基準クロックC
K10の一周期を時間分解能として測定すると同時に、
粗測定回路20による測定時間の誤差分を、密測定回路
30を用いて、ゲート回路のゲート遅延時間を時間分解
能として測定し、密測定回路30の測定結果を、粗測定
回路20により得られた測定時間に対する補正時間とし
て、粗測定回路20による測定時間と共にCPU2に入
力するようにされている。
【0150】このため、本実施例の距離測定装置によれ
ば、粗測定回路20と密測定回路30とを用いた高精度
な時間測定を一回の測距動作で行うことができる。よっ
て、本実施例の距離測定装置によれば、粗測定と密測定
とを交互に実行する従来装置に比べて、発光部14を構
成するレーザダイオードLDの駆動回数を少なくして、
レーザダイオードLDが発熱等により劣化するのを抑制
できる。
【0151】また、本実施例では、密測定回路20にて
測定された補正時間を用いて粗測定回路30による測定
時間を正確に補正できるようにするために、シフトクロ
ック生成回路11にて、第1基準クロックCK10に対
して位相が180度異なる第2基準クロックを生成し、
これら2種類の基準クロックCK10,CK20を用い
て粗測定及び密測定を各々実行する。
【0152】そして、密測定回路30は、CKセレクト
部56の動作によって、各基準クロックCK10及びC
K20を用いて測定された補正時間の中からより精度の
高い補正時間を選択し、しかも、粗測定回路20に対し
ては、その補正時間の測定基準となった基準クロックを
用いて測定された測定時間を選択させる。
【0153】このため、本実施例の距離測定装置によれ
ば、密測定回路30にて補正時間を極めて高精度に測定
することが可能となり、CPU2側では、この補正時間
と粗測定回路20による測定時間とを用いて、障害物ま
での距離を簡単且つ高精度に求めることができるように
なる。尚、CKセレクト部56の動作によって得られる
個々の効果は、既に説明した通りである。
【0154】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、
種々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例で
は、本発明(請求項1〜請求項15)の時間測定装置と
しての機能を有する距離測定装置について説明したが、
本発明(請求項1〜請求項15)の時間測定装置は、単
に、任意の測定開始時刻からパルス信号若しくはパルス
列が入力されるまでの時間を測定する時間測定装置とし
て使用することもできる。
【0155】また、例えば、本実施例では、本発明(請
求項1〜請求項15)の時間測定装置を距離測定装置に
適用するに当たって、密測定回路30だけでなく、粗測
定回路20に対しても、2種類の基準クロックCK1
0,CK20を用いて時間測定を行う2系統の回路を設
けるものとしたが、粗測定回路20については、単に、
第1基準クロックCK10を用いて時間測定を行うよう
に構成しても、上記実施例と略同等の効果を得ることが
できる。
【0156】つまり、上記実施例において、粗測定回路
20で、2種類の基準クロックCK10,CK20を用
いて時間測定を行うようにしたのは、密測定回路30か
ら出力される補正時間と粗測定回路20から出力される
測定時間とを、共通の基準クロックを用いて測定された
ものとするためであるが、基準クロックCK10,CK
20の位相差を常に180度に保持することができれ
ば、その位相差は既知であるため、粗測定回路20では
第1基準クロックCK10だけを用いて時間測定を行う
ようにしても、密測定回路30にて測定された補正時間
と基準クロックCK10,CK20の位相差とに基づ
き、粗測定回路20による測定時間を正確に補正するこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の距離測定装置全体の構成を表す構成
図である。
【図2】 実施例の距離測定装置における測定対象時間
DTの測定動作の概要を説明する説明図である。
【図3】 実施例の密測定回路を構成するラッチ部、エ
リア分割部及び度数カウンタ部の構成を表す構成図であ
る。
【図4】 実施例のエリア分割部の動作を説明する説明
図である。
【図5】 実施例の密測定回路を構成するCKセレクト
部、同期部、分割積算部及び有効エリア平均化部の構成
を表す構成図である。
【図6】 実施例のCKセレクト部の動作を説明する説
明図である。
【符号の説明】
10…基準クロック発振器、11…シフトクロック生成
回路、12…パルス発生部、14…発光部、15…駆動
回路、16…受光部、17…増幅器、18…コンパレー
タ、19…遮断スイッチ、20…粗測定回路、22a,
22b…ラッチ回路(DFF)、24a,24b…相関
器、26a,26b…ピーク検出器、28…切換スイッ
チ、30…密測定回路、32…RGD(リングディレイ
ライン)、34a,34b,36a,36b…TAD
(時間A/D変換回路)、38a,38b…同期部、4
0a,40b…差分演算部、42a,42b…分割積算
部、44a,44b…有効エリア平均化部、46…選択
スイッチ、48…精度補正部、50…ラッチ部、52…
エリア分割部、54…度数カウンタ部、56…CKセレ
クト部、56a…比較部、56b…度数差分演算部、5
6c…有効エリア判定部、56d…有効度数演算部、5
6e…有効データ判定部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 武 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 2F085 AA06 CC10 EE08 FF20 GG06 GG24 GG25 GG29 5J070 AB10 AC02 AE01 AF03 AH04 AH19 AH31 AK22 5J084 AA05 AB01 AC02 AD01 BA04 BA36 CA03 CA60 CA68 CA73 DA10 EA04

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定周期の第1基準クロックを発生する
    第1基準クロック発生手段と、 所定の測定開始時刻から時間測定対象パルスの入力時刻
    までの測定対象時間を、前記第1基準クロックを用いて
    測定する粗測定手段と、 を備えた時間測定装置において、 前記粗測定手段と並列に動作し、前記第1基準クロック
    よりも周期の短い基準時間を用いて、前記第1基準クロ
    ックの立上がりエッジ若しくは立下がりエッジである前
    記第1基準クロックの変化点と、前記時間測定対象パル
    スの入力時刻との時間差を、前記粗測定手段による測定
    時間に対する補正時間として測定する密測定手段を設け
    たことを特徴とする時間測定装置。
  2. 【請求項2】 前記密測定手段は、前記時間測定対象パ
    ルスの入力時刻に最も近い前記第1基準クロックの変化
    点を用いて前記時間差を測定することを特徴とする請求
    項1記載の時間測定装置。
  3. 【請求項3】 前記密測定手段は、前記第1基準クロッ
    クよりも周期の短い基準時間として、ゲート回路のゲー
    ト遅延時間を用いることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の時間測定装置。
  4. 【請求項4】 前記粗測定手段は、前記第1基準クロッ
    クに同期して擬似ランダム雑音符号に応じて生成された
    パルス列を前記時間測定対象パルスとして取り込み、該
    パルス列と前記擬似ランダム雑音符号との相関値から前
    記時間測定対象パルスの入力時刻を求め、前記測定開始
    時刻から該入力時刻までの測定対象時間を測定するスペ
    クトラム拡散方式の時間測定手段であり、 前記密測定手段は、前記パルス列を構成する少なくとも
    一つのパルス信号の立上がりエッジ若しくは立下がりエ
    ッジであるパルス信号の変化点と、前記第1基準クロッ
    クの変化点との時間差を、前記補正時間として測定する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3何れか記載の時間
    測定装置。
  5. 【請求項5】 前記密測定手段は、前記パルス列を構成
    する各パルス信号毎に、該パルス信号の変化点と前記第
    1基準クロックの変化点との時間差を夫々測定し、該測
    定した複数の時間差の平均値を、前記補正時間として算
    出することを特徴とする請求項4記載の時間測定装置。
  6. 【請求項6】 前記密測定手段は、前記パルス列を構成
    する各パルス信号毎に、該パルス信号の変化点に最も近
    い前記第1基準クロックの変化点を用いて、前記複数の
    時間差を測定することを特徴とする請求項5記載の時間
    測定装置。
  7. 【請求項7】 前記密測定手段は、前記基準時間を計時
    単位として時間を計時する計時手段を備え、該計時手段
    を用いて、共通の基準時刻から前記パルス列を構成する
    各パルス信号の変化点及び前記第1基準クロックの変化
    点までの時間を順次測定し、該測定結果に基づき、互い
    に隣接するパルス信号の変化点と第1基準クロックの変
    化点との時間差を各々算出することを特徴とする請求項
    6記載の時間測定装置。
  8. 【請求項8】 前記密測定手段は、前記第1基準クロッ
    クの一周期内での前記各パルス信号の変化点の分布状態
    を判定し、該分布状態から前記平均値の算出に不要なパ
    ルス信号を特定して、該特定したパルス信号に対して算
    出した時間差については、前記平均値の算出から除外す
    ることを特徴とする請求項5〜請求項7いずれか記載の
    時間測定装置。
  9. 【請求項9】 前記密測定手段は、前記第1基準クロッ
    クの一周期を複数に分割したエリア毎に、前記各パルス
    信号の変化点が入った個数をカウントし、該カウント結
    果に従い前記パルス信号の変化点の分布が少ないエリア
    を特定して、該エリア内に変化点が入ったパルス信号
    を、前記平均値の算出に不要なパルス信号として特定す
    ることを特徴とする請求項8記載の時間測定装置。
  10. 【請求項10】 前記密測定手段は、 前記第1基準クロックの一周期を4つに分割したエリア
    毎に、前記各パルス信号の変化点が入った個数をカウン
    トするカウント手段を備え、 該カウント手段によるカウントの結果、カウント値が最
    も少ないエリアを1stMIN、カウント値が2番目に
    少ないエリアを2ndMIN、カウント値が3番目に少
    ないエリアを3rdMIN、カウント値が最大のエリア
    をMAXとしたとき、 前記1stMINエリアでのカウント値と前記2ndM
    INエリアでのカウント値の差△12を算出すると共
    に、 前記2ndMINエリアでのカウント値と前記3rdM
    INエリアでのカウント値の差△23を算出し、 △12>△23のとき、前記1stMINエリア内に変
    化点が入ったパルス信号を前記平均値の算出に不要なパ
    ルス信号として特定し、 △12<△23のとき、前記1stMINエリア及び前
    記2ndMINエリア内に変化点が入ったパルス信号を
    前記平均値の算出に不要なパルス信号として特定し、 △12=△23のとき、前記1stMINエリア,前記
    2ndMINエリア及び前記3rdMINエリア内に変
    化点が入ったパルス信号を前記平均値の算出に不要なパ
    ルス信号として特定することを特徴とする請求項9記載
    の時間測定装置。
  11. 【請求項11】 前記密測定手段は、前記MAXエリア
    及び前記3rdMINエリアが、前記時間差の測定に用
    いる基準クロックの変化点に隣接したエリアであるとき
    には、前記算出した時間差は全て無効として、前記平均
    値の算出を禁止することを特徴とする請求項10記載の
    時間測定装置。
  12. 【請求項12】 前記第1基準クロックに対して位相が
    180度異なる第2基準クロックを生成する第2基準ク
    ロック生成手段を備え、 前記密測定手段は、 前記各パルス信号の変化点と前記第1基準クロックの変
    化点との時間差の平均値を第1補正時間として測定する
    第1密測定手段と、 前記各パルス信号の変化点と前記第2基準クロックの変
    化点との時間差の平均値を第2補正時間として測定する
    第2密測定手段と、 前記各パルス信号の変化点が、前記第1基準クロックの
    変化点付近及び前記第2基準クロックの変化点付近の何
    れに多く分布しているかを判定し、該判定結果に基づ
    き、前記第1補正時間及び第2補正時間の中から、前記
    各パルス信号の変化点が変化点付近に多く分布していな
    い方の基準クロックを用いて測定された補正時間を、前
    記測定時間補正用の補正時間として選択する補正時間選
    択手段と、 を備えたことを特徴とする請求項5〜請求項11何れか
    記載の時間測定装置。
  13. 【請求項13】 前記粗測定手段は、 前記第1基準クロックに同期して前記パルス列を取り込
    み、該パルス列と前記擬似ランダム雑音符号との相関値
    に基づき前記測定対象時間を測定する第1粗測定手段
    と、 前記第2基準クロックに同期して前記パルス列を取り込
    み、該パルス列と前記擬似ランダム雑音符号との相関値
    に基づき前記測定対象時間を測定する第2粗測定手段
    と、 前記第1粗測定手段及び前記第2粗測定手段にて夫々測
    定された2種類の測定時間の中から、前記密測定手段の
    補正時間選択手段が選択した補正時間に対応する基準ク
    ロックを用いて測定された測定時間を選択し、該測定時
    間を、当該粗測定手段による測定時間として出力する測
    定時間選択手段と、 を備えたことを特徴とする請求項12記載の時間測定装
    置。
  14. 【請求項14】 前記補正時間選択手段は、 前記第1基準クロックの一周期を4つに分割したエリア
    毎に、前記各パルス信号の変化点が入った個数をカウン
    トするカウント手段を備え、 該カウント手段によるカウント結果に基づき、前記2つ
    の基準クロックの中から、基準クロックの変化点の前後
    のエリアに入ったパルス信号の変化点の数が少ない方の
    基準クロックを選択し、該選択した基準クロックを用い
    て測定された補正時間を、前記測定時間補正用の補正時
    間として選択することを特徴とする請求項12又は請求
    項13記載の時間測定装置。
  15. 【請求項15】 請求項10又は請求項14に記載の時
    間測定装置において、 前記カウント手段は、前記第1基準クロック、前記第1
    基準クロックに対して位相が90度異なる第1補助クロ
    ック、前記第1基準クロックに対して位相が180度異
    なる第2基準クロック、及び、前記第1基準クロックに
    対して位相が270度異なる第2補助クロックからなる
    4種類のクロックを用い、前記各パルス信号の変化点で
    の各クロックの信号レベルに基づき、前記各パルス信号
    の変化点が属するエリアを特定することを特徴とする時
    間測定装置。
  16. 【請求項16】 基準クロックに同期して所定ビット長
    の擬似ランダム雑音符号に対応したパルス列を発生する
    パルス列発生手段と、 該パルス発生手段が発生したパルス列にて変調した電磁
    波を送信する送信手段と、 該送信手段が送信した電磁波が測定対象物に当たって反
    射してくる反射波を受信し、前記パルス列を復元す受信
    手段と、 該受信手段にて復元されたパルス列と前記疑似ランダム
    雑音符号とに基づき、前記送信手段が前記電磁波の送信
    を開始してから前記反射波を受信するまでの測定対象時
    間を測定する時間測定手段と、 を備え、該時間測定手段にて測定された測定対象時間に
    基づき前記測定対象物までの距離を測定するスペクトラ
    ム拡散方式の距離測定装置であって、 前記時間測定手段として、前記請求項4〜請求項15い
    ずれか記載の時間測定装置を備えたことを特徴とする距
    離測定装置。
  17. 【請求項17】 前記パルス列発生手段は、前記受信手
    段が前記反射波の受信を開始してから前記受信手段の出
    力が安定するのに要する所要時間の間、パルス信号を余
    分に発生し、その後、前記擬似ランダム雑音符号に対応
    したパルス列を発生するように構成され、 前記時間測定手段は、前記送信手段が前記パルス列発生
    手段にて生成されたパルス信号に基づく電磁波の送信を
    開始した後、前記所要時間が経過してから、前記時間測
    定を開始することを特徴とする請求項16記載の距離測
    定装置。
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