JP2002179939A - 多環式染料 - Google Patents
多環式染料Info
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- C09B57/00—Other synthetic dyes of known constitution
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Abstract
染料を提供する。 【解決手段】 式(I)で表わされる多環式染料。 【化1】 式中、R1、R2、R4、およびR5は、それぞれ独立し
て、水素、アルキル、またはアルコキシであり、R
3は、水素、アルキル、場合により置換されているアル
コキシ、またはアミノであり、そしてYは、直鎖または
分枝鎖のC1〜8アルキレン基である。
Description
に、3,7−ジフェニルベンゾジフラノン染料に関す
る。
3,7−ジフェニルベンゾジフラノン染料の調製につい
て開示されており、また欧州特許公開第0469723
号には、熱転写捺染におけるそのような染料の使用につ
いて開示されている。欧州特許公開第0363034号
に開示されている染料は、下記の一般式を有する。
3は、H、または場合により置換されているアルキル
基、アルケニル基、シクロアルキル基、もしくはアラル
キル基であり;R1およびR2は、それぞれ独立して、
H、または場合により置換されているアルキル基、アル
ケニル基、シクロアルキル基、アラルキル基、もしくは
アリール基であるか;あるいはR1またはR2は、それら
が結合している窒素原子と一緒になって、複素環を形成
するか;あるいはR1またはR2は、該窒素原子および環
B中の隣接炭素原子と一緒になって、複素環を形成し、
環Aは、無置換であるかまたは1〜3個の基で置換され
ており、環Bは、基Wを除いて無置換であるかまたは1
もしくは2個の更なる基で置換されており;Z1および
Z2は、それぞれ独立して、−O−、−S−、または−
NY−{式中、Yは、H、場合により置換されている炭
化水素基、もしくはアシル基である。}であり;そして
X1およびX2は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、
シアノ、アルキル、アリール、カルバモイル、スルファ
モイル、COOH、およびカルボン酸エステルであ
る。〕上記の基Wに加えて環Bに置換されうる多くの基
のうちの一つは、ヒドロキシアルキルオキシ基である。
れぞれ下記の式で表わされる染料の混合物が開示されて
いる。
トロ、ハロゲン、C1〜6−アルキル、C1〜6−アルコキ
シ、フェニル、フェノキシ、C1〜6−アルコキシフェニ
ル、シアノ、−COOR、−SR、ヒドロキシ、−OC
OC1〜6−アルキル、−SO2OH、−SO2Cl、−S
O2C1〜6−アルキル、−NR2、−CONR2、−OC
1〜6−アルキル−COOR5、−OC1〜6−アルキルO
R5、−OC1〜6−アルキルOR5OR5、−OC1〜6−
アルキルOCOR5、−OC2〜6−アルケニル、−OC
1〜6−アルキル−Z、−OC1〜6−アルキルOC1〜6−
アルキル−Z、および−OC1〜6−アルキルSC1〜6−
アルキル−Z{式中、Zは、5、6、または7員の飽和
または不飽和複素環残基である。}であり;R3、R4、
R5、およびR6は、それぞれ独立して、水素、C1〜6−
アルキル、ハロゲン、およびC1〜6−アルコキシであ
り;ここで、各Rは、独立して、−H、C1〜6−アルキ
ル、またはフェニルであり、ここで、この混合物が、式
(XI){式中、R2は、−OC2H5であり、かつR1、R
3、R4、R5、およびR6は、いずれも、不在である。}
で表わされる1種の化合物と、式(XI){式中、R
2は、n−プロポキシであり、かつR1、R3、R4、
R5、およびR6は、いずれも、不在である。}で表わさ
れる1種の化合物と、4−[1−シアノメチル−4,5
−ジシアノイミダズ−2−イルアゾ]N−エチル−N−
(エトキシカルボニル−プロピル)アミノベンゼンとを
含有する場合を除いて、各R5は、独立して、H、C
1〜6−アルキル、−C1〜6−アルキル−C1 〜6−アルコ
キシ、またはフェニルである。〕
記の式で表わされる一群の3,7−ジフェニルベンゾジ
フランが開示されている。
〜C4アルキル基、またはC1〜C4アルコキシ基であ
り;Yは、水素、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコ
キシ基、または式−O−R 2−X−R1で表わされる基で
あるか;あるいはYおよびBは、互いに一緒になって、
メチレンジオキシ基を形成し;R1は、C1〜C4アルキ
ル基、フェニル基、またはC3もしくはC4アルケニル基
であり;R2は、無置換であるかまたはメチル基、メト
キシメチル基、もしくはエトキシメチル基で置換されて
いるエチレン基、無置換であるかまたはヒドロキシ基、
C1〜C4アルキルカルボニルオキシ基、もしくはメチル
基で置換されているプロピレン基、あるいは無置換であ
るかまたはヒドロキシ基、C1〜C4アルキルカルボニル
オキシ基、もしくはC1〜C4アルコキシ基で置換されて
いるC4〜C8アルキレン基であり;Xは、−O−、−S
−、−SO−、−SO2−、または−N(R3){式中、
R 3は、水素原子またはC1〜C4アルキル基である。}
で表わされる二価基であり;但し、Xが−O−または−
S−で表わされる二価基でありかつYおよびBが互いに
一緒になってメチレンジオキシ基を形成しない場合、な
らびにR2が無置換エチレン基または無置換プロピレン
基である場合、それぞれ、R1は、C3もしくはC4アル
キルもしくはアルケニル基、またはC1〜C4アルキル基
である。そのような染料において、−O−R2−X−R1
基は、アルコキシアルコキシ基であってもよい。〕
とに、3−フェニル基および7−フェニル基のうちの少
なくとも一方の4位にヒドロキシアルコキシ基を有する
3,7−ジフェニルベンゾジフラノン染料が、4−アル
コキシ基を含有する対応する染料と比較して改良された
均染性を呈し、かつ4−ヒドロキシ基を含有する対応す
る染料と比較して改良されたビルドアップ性を呈するこ
とを見いだした。
て、水素、アルキル、またはアルコキシであり;R
3は、水素、アルキル、場合により置換されているアル
コキシ、またはアミノであり;そしてYは、直鎖状また
は分枝状C1〜8アルキレン基である。〕で表わされる多
環式染料を提供する。
ルコキシ基のアルキル部分は、好ましくはC1〜6アルキ
ル基または部分、より好ましくはC1〜4アルキル基また
は部分である。C1〜4アルキル基または部分は、直鎖状
または分枝状であってよく、具体的には、メチル、エチ
ル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブ
チル、sec.ブチル、またはtert.−ブチルが挙
げられる。
よびR5は、いずれも水素であり;R1は、水素、メチ
ル、またはエチルであり;R3は、水素、アルキル、ま
たはアルコキシであり;そしてYは、直鎖状または分枝
状C2〜5アルキレン基である。
フラノン染料は、それぞれ下記の式(Ia)、(Ib)、お
よび(Ic)を有する。
の染料では、R3は、(a)式−OR6CO2R7OR
8〔式中、R6およびR7は、それぞれ独立して、直鎖状
または分枝状C1〜6アルキレン基であり、R8は、C
1〜6アルキル基である。〕で表わされる置換アルコキシ
基;あるいは、(b)式−OR9OH〔式中、R9は、直
鎖状または分枝状C1〜8アルキレン基である。〕で表わ
される置換アルコキシ基;あるいは(c)テトラヒドロ
フルフリル基またはテトラヒドロピラン−2−イルメチ
ル基を置換基とする置換アルコキシ基;であり、特に好
ましい置換アルコキシ基は、テトラヒドロフルフリルオ
キシ基である。
−ジフェニルベンゾジフラノン染料は、本発明の方法の
態様に従って調製することが可能である。この方法に
は、式(II)、
した通りである。〕で表わされる化合物を式(III)、
ボニルオキシ、またはハロゲンであり;Bは、水素、C
1〜4アルキル、またはアリールであり;R10は、C1〜4
アルキルまたはフェニル基であり;そしてR1、R2、お
よびYは、それぞれ、先に定義した通りである。〕で表
わされるマンデル酸誘導体と反応させて2,6−ジオキ
ソ−2,3,6,7−テトラヒドロベンゾジフラノン誘
導体(IV)を形成し、この誘導体(IV)を酸化して対応
する2,6−ジオキソ−2,3−ジヒドロベンゾジフラ
ノン誘導体(V)を取得し、そしてこの誘導体(V)を脱
アシルして先の式(I)で表わされる多環式染料を生成
することが含まれる。ハロゲンは、好ましくは、フッ
素、塩素、または臭素である。アリールは、好ましく
は、フェニルまたは置換フェニルである。特に好ましく
は、式(III)において、Aはヒドロキシルであり、B
は水素であり、そしてR10はメチルである。
で表わされるマンデル酸誘導体との反応は、好ましく
は、硫酸、p−トルエンスルホン酸、またはドデシルベ
ンゼンスルホン酸などの酸触媒の存在下で、好ましくは
50〜70℃の温度で、好ましくは3〜5時間かけて行
われる。
度で、好ましくは15〜45分間にわたって行われる。
特に好ましい酸化剤は、クロラニル、過酸化水素、およ
び過硫酸アンモニウムである。
℃の温度で、好ましくは1/2時間〜2時間かけて、よ
り好ましくは2−エトキシエタノールまたはジメチルホ
ルムアミドのような極性溶剤中で行われる。特に好まし
い脱アシル剤は、塩酸または硫酸である。
れる多環式染料を調製する他の方法には、以下の方法が
ある。すなわち、式(VI)、
れ、先に定義した通りである。〕で表わされる化合物を
式(VII)、
1〜4アルキル基またはフェニル基であり;そしてXは、
ハロゲン原子である。〕で表わされるアルキル化剤と反
応させて式(VIII)、
は、それぞれ、先に定義した通りである。〕で表わされ
るアシル−2,6−ジアゾ−2,3,6,7−テトラヒ
ドロベンゾジフラン誘導体を取得し、そしてこの誘導体
(VIII)を脱アシルして先の式(I)で表わされる多環
式染料を生成する。
素であり、そしてR10はメチルである。
エチルアセテート、4−ブロモブチルアセテート、また
は5−ブロモペンチルアセテートであってよい。
ン、スルホラン、またはジメチルホルムアミドなどの溶
剤の存在下で、より好ましくは還流下で、例えば2〜5
時間かけて行われる。
酸カルシウム、炭酸カリウム、またはジシロヘキシルア
ミンなどの塩基の存在下で行われる。
(V)の脱アシルに関して先に述べた方法と同じように
して行うことが可能であり、この場合にも、好ましくは
80〜100℃の温度で、好ましくは1/2時間〜2時
間かけて、より好ましくは2−エトキシエタノールまた
はジメチルホルムアミドのような極性溶剤中で行われ
る。特に好ましい脱アシル剤は、塩酸または硫酸であ
る。
の代替方法では、式(VI)で表わされるヒドロキシフェ
ニル化合物を式 X−Y−OH 〔式中、XおよびYは、先に定義した通りである。具体
例としては、2−ブロモ−エタノール、4-ブロモブタ
ノール、5-ブロモペンタノール、3-クロロプロパノー
ル、または6−クロロヘキサノールが挙げられる。〕で
表わされるハロアルカノールと直接反応させることによ
り、式(I)で表わされる化合物を得ることが可能であ
る。
化合物は、欧州特許公開第0033583号(実施例2
6を参照されたい)に記載されているような公知の方法
により調製することが可能である。
たはそのブレンド、特に、合成繊維材料またはその繊維
ブレンドを着色する方法が提供される。この方法には、
先に定義した多環式染料をこれらの材料に適用すること
が含まれる。
ト、セルローストリアセテート、ポリアミド、ポリアク
リロニトリル、および芳香族ポリエステルから選択する
ことが可能である。合成繊維材料は、好ましくは、ポリ
アミド、例えば、ポリヘキサメチレンアジパミド、また
は芳香族ポリエステル、特に、ポリエチレンテレフタレ
ートである。繊維ブレンドには、種々の合成繊維材料の
混合物、または合成繊維材料と天然繊維材料との混合物
が含まれていてもよい。好ましい繊維ブレンドとして
は、ポリエステルセルロース、例えば、ポリエステル−
綿、およびポリエステル−エラスタン(elastan
e)(「エラスタン」とは、ポリウレタン/ポリエーテ
ルブロックコポリマーであり、「Lycra」として市
販されている)のブレンドが挙げられる。繊維材料また
はそのブレンドは、フィラメント、ばら毛状繊維、糸、
または編布の形態であってよい。
染料と組み合わせて、合成繊維材料または繊維ブレンド
に分散染料を適用する際に慣用的に用いられる方法によ
り、合成繊維材料または繊維ブレンドに適用することが
可能である。
が挙げられる。 (i)pH4〜6.5、温度125℃〜140℃、10
〜120分間、および圧力1〜2バール、場合により金
属イオン封鎖剤添加の条件下での吸尽染色; (ii)pH4〜6.5、温度190℃〜225℃、1
5秒間〜5分間、場合により移染防止剤添加の条件下で
の連続染色; (iii)pH4〜6.5、高温蒸熱の場合は温度16
0℃〜185℃、4〜15分間、または乾熱によるベー
ク固着の場合は温度190℃〜225℃、15秒間〜5
分間、または加圧蒸熱の場合は温度120℃〜140
℃、圧力1〜2バール、10〜45分間、そして、場合
により染料を基準にして湿潤剤および増粘剤(例えば、
アルギン酸塩)の5〜100重量%添加の条件下での直
接捺染; (iv)pH4〜6.5、場合により移染防止剤添加お
よび増粘剤添加の条件下での抜染(繊維材料上への染料
のパジング、乾燥、およびオーバー捺染); (v)pH4〜6.5、温度95℃〜100℃、メチル
ナフタレン、ジフェニルアミン、または2−フェニルフ
ェノールのようなキャリヤーの使用、場合により金属イ
オン封鎖剤添加の条件下でのキャリヤー染色。
明に係る染料は、水性媒質中に染料混合物を0.01〜
4重量%含有する分散物として適用される。
物である組成物は、本発明の更なる特徴を形成する。こ
の組成物には、水性媒質中に染料の混合物を重量基準で
1%〜35%、典型的には5%〜30%含有させること
が可能である。この組成物は、好ましくはpH2〜7、
より好ましくはpH4〜6に緩衝される。
用いられる成分が含まれていてもよく、こうした成分と
しては、分散剤(例えば、リグノスルホネート、ナフタ
レンスルホン酸/ホルムアルデヒド縮合物、またはフェ
ノール/クレゾール/スルファニル酸/ホルムアルデヒ
ド縮合物)、界面活性剤、湿潤剤(例えば、スルホン化
またはリン酸処理されていてもよいアルキルアリールエ
トキシレート)、無機塩、脱泡剤(例えば、鉱油または
ノナノール)、有機液体、および緩衝剤が挙げられる。
分散剤は、染料の重量を基準にして10%〜200%の
量で存在させることが可能である。湿潤剤は、染料の重
量を基準にして0%〜20%の量で使用することが可能
である。分散物は、水性媒質中でガラスビーズまたは砂
と一緒に染料をビーズ混練するか、あるいは混練された
染料の分散物を混合することによって、調製することが
可能である。
を乾燥させることにより、全着色剤を5〜60重量%含
有する固体の物理的形態にすることが可能である。
は、インクジェット捺染により、合成繊維材料および繊
維ブレンドに適用することも可能であり、この場合、捺
染を助長するために、場合により基材は前処理される。
インクジェット適用の場合、適用媒質には、水および水
溶性有機溶剤が、好ましくは1:99〜99:1、より
好ましくは1:95〜50:50、特に10:90〜4
0:60の範囲の重量比で含まれていてもよい。水溶性
有機溶剤には、好ましくは、C1〜4−アルカノール(特
に、メタノールまたはエタノール)、ケトン(特に、ア
セトン、メチルエチルケトン、2−ピロリドン、または
N−メチルピロリドン)、グリコール(特に、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリ
コール、ブタン−2,3−ジオール、チオジグリコー
ル、またはジエチレングリコール)、グリコールエーテ
ルまたはジエチレングリコールモノメチルエーテル、尿
素、スルホン(特に、ビス−(2−ヒドロキシエチル)
スルホン)、あるいはそれらの混合物が含まれる。
界流動溶剤を用いて繊維材料に適用することも可能であ
る。このとき、場合により染料配合剤を省略してもよ
い。
ましい実施形態についてより詳細に説明する。ここで、
パーセントはいずれも、特に記載のない限り、重量基準
である。
ル−2,3−ジヒドロベンゾフラン(4.5部)と、4
−(4−アセトキシブトキシ)マンデル酸(6.0部)
と、酢酸と硫酸との混合物(40部;95:5vol/
vol)と、からなる混合物を、60℃で4時間加熱し
た。クロラニル(4.6部)を添加し、そしてその混合
物を40℃で30分間攪拌した。反応混合物をメタノー
ル(50部)で希釈し、周囲条件で30分間攪拌し、そ
して生成物を濾過して単離することにより、3−フェニ
ル−7−(4−(4−アセトキシブトキシ)フェニル)
−2,6−ジオキソ−2,6−ジヒドロベンゾ[1:2
−b,4:5−b’]ジフラン(5.5部)を得た。上
記生成物(5.5部)を2−エトキシエタノール(50
部)とHCl(10部;34%溶液)との混合物と一緒
に90℃で1時間攪拌した。次いで、メタノール(10
0部)を40℃で添加し、そして生成物を濾過して単離
することにより3−フェニル−7−(4−(4−ヒドロ
キシブトキシ)フェニル)−2,6−ジオキソ−2,6
−ジヒドロベンゾ[1:2−b,4:5−b’]ジフラ
ン(2.8部)を得た。max=501nm(ジクロロ
メタン)。水性分散物としてポリエステルに適用したと
ころ、この生成物は、優れたビルドアップ性および均染
性と共に鮮やかな中間赤色色調を与えた。
ニル)−2,6−ジヒドロベンゾ[1:2−b,4:5
−b’]ジフラン(10.7部)と、5−ブロモペンチ
ルアセテート(7.4部)と、炭酸カリウム(4.5
部)と、ジメチルホルムアミド(200部)との混合物
を還流下で3時間攪拌した。5−ブロモペンチルアセテ
ートの追加分(1.7部)を添加し、そして混合物を還
流下で更に2時間攪拌した。混合物を冷却し、生成物を
濾過して単離し、そして冷水(60部)で洗浄すること
により、湿気のあるペースト(9.8部)を得た。上記
ペーストを2−エトキシエタノール(100部)と34
%塩酸(25部)との混合物と一緒に攪拌した状態に
し、そして混合物を130℃で3時間加熱した。生成物
を熱時濾過し、冷水(90部)で洗浄し、そして乾燥さ
せることにより、3−フェニル−7−(4−(5−ヒド
ロキシペントキシ)フェニル)−2,6−ジオキソ−
2,6−ジヒドロベンゾ[1:2−b,4:5−b’]
ジフラン(3.5部)を得た。max=503nm(ジ
クロロメタン)。水性分散物としてポリエステルに適用
したところ、この生成物は、優れたビルドアップ性およ
び均染性と共に鮮やかな中間赤色色調を与えた。
順により、以下の式で表わされる染料を調製した。
Claims (9)
- 【請求項1】 式(I)で表わされることを特徴とする
多環式染料。 【化1】 〔式中、 R1、R2、R4、およびR5は、それぞれ独立して、水
素、アルキル、またはアルコキシであり;R3は、水
素、アルキル、場合により置換されているアルコキシ、
またはアミノであり;そしてYは、直鎖または分枝鎖の
C1〜8アルキレン基である。〕 - 【請求項2】 前記式(I)中、 R2、R4、およびR5が、いずれも、水素であり;R
1が、水素、メチル、またはエチルであり;R3が、水
素、アルキル、またはアルコキシであり;そしてYが、
直鎖状または分枝状C2〜5アルキレン基である、請求項
1に記載の多環式染料。 - 【請求項3】 式(Ia)で表わされる多環式染料。 【化2】
- 【請求項4】 式(Ib)で表わされる多環式染料。 【化3】
- 【請求項5】 前記R3が以下の置換アルコキシ基であ
る、請求項1に記載の多環式染料。 (a)式−OR6CO2R7OR8〔式中、R6およびR
7は、それぞれ独立して、直鎖状または分枝状C1〜6ア
ルキレン基であり、R8は、C1〜6アルキル基であ
る。〕で表わされる置換アルコキシ基;あるいは (b)式−OR9OH〔式中、R9は、直鎖状または分枝
状C1〜8アルキレン基である。〕で表わされる置換アル
コキシ基;あるいは (c)テトラヒドロフルフリル基またはテトラヒドロピ
ラン−2−イルメチル基を置換基とする。 - 【請求項6】 式(I)、 【化4】 〔式中、 R1、R2、R4、およびR5は、それぞれ独立して、水
素、アルキル、またはアルコキシであり;R3は、水
素、アルキル、場合により置換されているアルコキシ、
またはアミノであり;そしてYは、直鎖または分枝鎖の
C1〜8アルキレン基である。〕で表わされる多環式染料
を調製する方法であって、 式(II)、 【化5】 〔式中、R3、R4、およびR5は、それぞれ、先に定義
した通りである。〕で表わされる化合物を式(III)、 【化6】 〔式中、 Aは、ヒドロキシル、(C1〜4アルキル)カルボニルオ
キシ、またはハロゲンであり;Bは、水素、C1〜4アル
キル、またはアリールであり;R10は、C1〜4アルキル
またはフェニル基であり;そしてR1、R2、およびY
は、それぞれ、先に定義した通りである。〕で表わされ
るマンデル酸誘導体と反応させて2,6−ジオキソ−
2,3,6,7−テトラヒドロベンゾジフラン誘導体
(IV)を形成し、この誘導体(IV)を酸化して対応する
2,6−ジオキソ−2,3−ジヒドロベンゾジフラン誘
導体(V)を取得し、そしてこの誘導体(V)を脱アシル
して先の式(I)で表わされる多環式染料を生成するこ
とを含むことを特徴とする方法。 - 【請求項7】 式(I)、 【化7】 〔式中、 R1、R2、R4、およびR5は、それぞれ独立して、水
素、アルキル、またはアルコキシであり;R3は、水
素、アルキル、場合により置換されているアルコキシ、
またはアミノであり;そしてYは、直鎖または分枝鎖の
C1〜8アルキレン基である。〕で表わされる多環式染料
を調製する方法であって、 式(VI)、 【化8】 〔式中、R1、R2、R3、R4、およびR5は、それぞ
れ、先に定義した通りである。〕で表わされる化合物を
式(VII)、 【化9】 〔式中、 Yは、請求項1に定義した通りであり;R10は、C1〜4
アルキルまたはフェニル基であり;そしてXは、ハロゲ
ン原子である。〕で表わされるアルキル化剤と反応させ
て式(VIII)、 【化10】 〔式中、R1、R2、R3、R4、R5、およびYは、それ
ぞれ、請求項1に定義した通りであり、そしてR10は、
先に定義した通りである。〕で表わされるアシル−2,
6−ジアゾ−2,3,6,7−テトラヒドロベンゾジフ
ラン誘導体を取得し、そしてこの誘導体(VIII)を脱ア
シルして先の式(I)で表わされる多環式染料を生成す
ることを含む方法。 - 【請求項8】 合成繊維材料またはその繊維ブレンドを
着色する方法であって、請求項1〜5のいずれか1項に
記載の多環式染料を該材料または該ブレンドに適用する
ことを含む方法。 - 【請求項9】 水性媒質中に分散された請求項1〜5の
いずれか1項に記載の多環式染料を含む組成物。
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