JP2002172181A - 防火区画貫通部材及びそれを用いた防火区画貫通部構造 - Google Patents

防火区画貫通部材及びそれを用いた防火区画貫通部構造

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JP2002172181A
JP2002172181A JP2000374798A JP2000374798A JP2002172181A JP 2002172181 A JP2002172181 A JP 2002172181A JP 2000374798 A JP2000374798 A JP 2000374798A JP 2000374798 A JP2000374798 A JP 2000374798A JP 2002172181 A JP2002172181 A JP 2002172181A
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heat
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Kazuhiro Okada
和廣 岡田
Masaki Tono
正樹 戸野
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防火区画を貫通して施工された樹脂配管、ケ
ーブル、又は断熱被覆管が火災時に変形したり、焼失す
るようなことがあっても、防火区画貫通部の仕切り部の
一方の側で発生した熱、火炎、煙等が他方側へ到達する
のを防止し、且つ安価で施工の容易な防火区画貫通部
材、及びそれを用いた防火区画貫通部構造を提供する。 【解決手段】 建築物の仕切り部に設けられた防火区画
3を貫通する樹脂配管、ケーブル、又は断熱被覆管1に
装着される防火区画貫通部材であって、該防火区画貫通
部材が、50kw/m2の照射熱量下で加熱した際の膨
張倍率が5〜40倍であり、且つ加熱後の膨張材料を
0.1cm/sで圧縮した際の破断点荷重が1N/cm
2以上である熱膨張性材料からなるテープ状成形体で形
成され、該テープ状成形体の厚みが、上記樹脂配管、ケ
ーブル、又は断熱被覆管の外径の0.5〜20%となさ
れ、且つ、該テープ状成形体の幅が、防火区画貫通部の
厚みの25〜150%となされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の仕切り部
に設けられた防火区画貫通部を貫通して施工される樹脂
配管、ケーブル、又は断熱被覆管に、防火措置を施すた
めの防火区画貫通部に用いる防火区画貫通部材、及びそ
れを用いた防火区画貫通部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、建築物の床、壁、間仕切り等の仕
切り部に配管を貫通させる場合は、配管等を貫通させる
ための貫通孔(区画貫通部)を設け、この区画貫通部に
配管(給排水管、電線管、冷媒管、ダクト等)を貫通さ
せる。この区画貫通部が防火区画貫通部の場合は、配管
やケーブルとの間隙に防耐火のためモルタル等の充填剤
を充填して閉塞するための防火措置工法が行われてい
る。上記充填剤による間隙の閉塞は、仕切り部の一方の
側で発生した火災による熱、火炎、煙等が他方の側へ到
達するのを遅らせたり、防止するために必要な措置であ
る。
【0003】上記配管が金属管等のそれ自体に耐熱性、
不燃性を有する配管の場合は、防火区画貫通部に従来の
防火措置工法を採用しても特に問題はないが、配管が、
硬質塩化ビニル管や架橋ポリエチレン管等の合成樹脂
管、ケーブル、又は断熱被覆金属管や断熱被覆樹脂管等
の断熱被覆管の場合は、上記防火措置工法を採用する
と、配管自体やケーブルや断熱被覆管の被覆材が燃焼性
であったり、耐熱性に劣るため、火災時に合成樹脂や被
覆材が燃焼により焼失したり、熱変形を起こしたりして
防火区画貫通部に隙間が形成され、仕切り部の一方の側
で発生した熱、火炎、煙等が他方側へ到達するのを防止
することができなかった。
【0004】上記問題点を解決するために、加熱に際し
て膨張する材料により、火災によって生じた隙間を埋め
る区画貫通措置キット(以下、単にキットという)が各
社から上市されている(例えば、古河テクノマテリアル
社製「ヒートメル」等)。これらのキットは、確かにそ
の効果を発揮するが、キットであるが故に、各種樹脂
管、ケーブル、又は冷媒管等の径に合わせたものをそれ
ぞれ用意する必要があり、区画貫通部の少ない現場では
特に問題はないが、多種多様の区画貫通部が存在する現
場では、それぞれに対応するキットが必要となり、混乱
を招く恐れがあった。また、これらのキットはコストが
高いため、安価な防火区画貫通措置方法が求められてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、防火区画を貫通して施工された樹脂配管、ケーブ
ル、又は断熱被覆管が火災時に変形したり、焼失するよ
うなことがあっても、防火区画貫通部の仕切り部の一方
の側で発生した熱、火炎、煙等が他方側へ到達するのを
防止し、且つ安価で施工の容易な防火区画貫通部材、及
びそれを用いた防火区画貫通部構造を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の防火区画貫通部
材、及びそれを用いた防火区画貫通部構造は、建築物の
仕切り部に設けられた防火区画を貫通する樹脂配管、ケ
ーブル、又は断熱被覆管に装着される防火区画貫通部材
であって、該防火区画貫通部材が特定性能を有する熱膨
張性材料からなるテープ状成形体で形成されていること
を特徴とする。
【0007】即ち、本発明の第1の発明によれば、建築
物の仕切り部に設けられた防火区画を貫通する樹脂配
管、ケーブル、又は断熱被覆管に装着される防火区画貫
通部材であって、該防火区画貫通部材が、50kw/m
2の照射熱量下で加熱した際の膨張倍率が5〜40倍で
あり、且つ加熱後の膨張材料を0.1cm/sで圧縮し
た際の破断点荷重が1N/cm2以上である熱膨張性材
料からなるテープ状成形体で形成されていることを特徴
とする防火区画貫通部材が提供される。
【0008】本発明の第2の発明によれば、建築物の仕
切り部に設けられた防火区画を貫通する樹脂配管、ケー
ブル、又は断熱被覆管に装着される防火区画貫通部材で
あって、該防火区画貫通部材が、引張り弾性率が400
0N/cm2以下である熱膨張性材料からなるテープ状
成形体で形成されていることを特徴とする防火区画貫通
部材が提供される。
【0009】本発明の第3の発明によれば、建築物の仕
切り部に設けられた防火区画を貫通する樹脂配管、ケー
ブル、又は断熱被覆管に装着される防火区画貫通部材で
あって、該防火区画貫通部材が、粘着性を有し、且つ亜
鉛鉄板に貼り付けて1時間経過後に300mm/min
の速度で90度剥離する際の剥離力が3〜50N/25
mmである熱膨張性材料からなるテープ状成形体で形成
されていることを特徴とする防火区画貫通部材が提供さ
れる。
【0010】本発明の第4の発明によれば、第1〜第3
のいずれかの発明において、上記熱膨張性材料からなる
テープ状成形体が、熱膨張性層状無機物を含有し、且
つ、任意の垂直断面において、該熱膨張性層状無機物の
60%以上がシート面に対して平行から±10度の範囲
内で配向していることを特徴とする防火区画貫通部材が
提供される。
【0011】また、本発明の第5の発明によれば、第1
〜第4のいずれかの発明において、上記テープ状成形体
の厚みが、上記樹脂配管、ケーブル、又は断熱被覆管の
外径の0.5〜20%であり、且つ、該テープ状成形体
の幅が、防火区画貫通部の厚みの25〜150%である
ことを特徴とする防火区画貫通部材が提供される。
【0012】さらに、本発明の第6の発明によれば、第
1〜第5のいずれかの防火区画貫通部材を用いて施工さ
れてなる防火区画貫通部構造が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の防火区画貫通部
材、及びそれを用いた防火区画貫通部構造について詳細
に説明する。
【0014】上記防火区画貫通部材は、50kw/m2
の照射熱量下で加熱した際の膨張倍率が5〜40倍であ
ることが好ましい。膨張倍率が5倍未満であると、厚み
を大きくしなければならず、逆に、40倍を超えると、
膨張層の強度が弱くて形状を保持することができず、耐
火性能が低下する。
【0015】また、上記防火区画貫通部材は、加熱後の
膨張材料を0.1cm/sで圧縮した際に、破断点が存
在し、その破断点荷重が1N/cm2以上であることが
好ましい。加熱後の膨張材料の破断点荷重が1N/cm
2未満であると、膨張材料の強度が弱くて形状を保持す
ることができず、耐火性能が低下する。
【0016】また、上記防火区画貫通部材は、引張り弾
性率が4000N/cm2以下であることが好ましい。
引張り弾性率が4000N/cm2を超えると、樹脂配
管、ケーブル、又は断熱被覆管に巻き付ける際、柔軟性
が低いために樹脂配管、ケーブル、又は断熱被覆管の外
周に追従させることが難しく、巻き付け作業が困難にな
る。
【0017】また、上記防火区画貫通部材は、粘着性を
有し、且つ亜鉛鉄板に貼り付けて1時間経過後に300
mm/分の速度で90度剥離する際の剥離力が3〜50
N/25mmであることが好ましい。防火区画貫通部材
が粘着性を有することにより、樹脂配管、ケーブル、又
は断熱被覆管に巻き付ける作業が容易になる。また、そ
の粘着性については、剥離力が3N/25mm未満であ
ると、樹脂配管、ケーブル、又は断熱被覆管への固定が
不十分であり、逆に、50N/25mmを超えると、位
置を誤って巻き付けた場合に剥がすのが困難になる。
【0018】上記熱膨張性材料からなるテープ状成形体
は、熱膨張性層状無機物を含有し、且つ、任意の垂直断
面において、該熱膨張性層状無機物の60%以上がシー
ト面に対して平行から±10度の範囲内で配向している
ことが好ましい。熱膨張性層状無機物の配向率(シート
面に対して平行から±10度の範囲内で配向しているも
のの比率)が60%以上であると、熱膨張性層状無機物
がシート面に対して垂直方向に効率良く膨張するため、
十分な耐火断熱層が得られ、シートを被覆した部材に良
好な断熱性を付与できる。一方、配向率が60%未満で
あると、熱膨張性層状無機物がシート面に対して垂直方
向以外の方向へも熱膨張するため、十分な耐火断熱層が
得られず、断熱性が低下する。
【0019】また、上記熱膨張性層状無機物としては、
加熱時に膨張する熱膨張性層状無機物であって、例え
ば、パーキュライト、カオリン、マイカ、熱膨張性黒鉛
等が挙げられる。これらの中では、熱膨張性黒鉛又は熱
膨張性黒鉛が好ましい。
【0020】上記テープ状成形体の厚みは、0.3〜1
0mmが好ましい。厚みが0.3mm未満になると、必
要な巻き付け厚みを得るのに何回も巻き付ける必要があ
り、10mmを超えると、所定の厚みに巻き付けること
が難しくなる。
【0021】また、上記テープ状成形体の巻き付け厚み
は、挿通される樹脂配管、ケーブル、又は断熱被覆管の
外径の0.5〜20%となされることが好ましい。巻き
付け厚みが、樹脂配管、ケーブル、又は断熱被覆管の外
径の0.5%未満になると、火災時に十分な耐火断熱層
が形成されず、20%を超えると、貫通部の開口面積を
大きくしなければならなくなる。
【0022】また、上記テープ状成形体の幅は、防火区
画貫通部の厚みの25〜150%が好ましい。厚みの2
5%未満になると、火災時に十分な耐火断熱層が形成さ
れず、150%を超えると、貫通部の際で配管を曲げる
ことができなくなり、配管設計の自由度が小さくなる。
【0023】上記テープ状成形体の幅が防火区画貫通部
の厚さより短い場合は、防火区画貫通部の厚さ方向に略
均等となるように配置することが好ましいが、貫通部の
どちらかの面に片寄って配置されてもよい。逆に、防火
区画貫通部の厚さより長い場合は、防火区画貫通部の両
側への突出長さが略均等となるように配置することが好
ましい。また、テープ状成形体が巻き付けられた樹脂配
管、ケーブル、又は断熱被覆管は、防火区画貫通部の貫
通孔において略中央となるように配置することが好まし
い。
【0024】また、上記熱膨張性材料としては、上記特
性を満足し、火災時に防火区画貫通部と樹脂配管、ケー
ブル、又は断熱被覆管との隙間を閉塞して、耐火断熱性
を発現するものであれば特に限定されず、例えば、下記
樹脂組成物(I)又は(II)からなるものが挙げられ
る。
【0025】樹脂組成物(I)としては、ゴム成分を含
む樹脂成分又はエポキシ樹脂、中和処理された熱膨張性
黒鉛及び無機充填剤を含有するものが用いられる。
【0026】上記ゴム成分としては、例えば、天然ゴム
(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム
(BR)、1,2−ポリブタジエンゴム(1,2−B
R)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、クロロプ
レンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)、ブチルゴ
ム(IIR)、エチレン−プロピレンゴム(EPM,E
PDM)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、
アクリルゴム(ACM,ANM)、エピクロルヒドリン
ゴム(CO,ECO)、多加硫ゴム(U)、シリコーン
ゴム(O)、フッ素ゴム(FKM,FZ)、ウレタンゴ
ム(U)、ポリイソブチレンゴム、塩化ブチルゴム等が
挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種以
上が併用されてもよい。
【0027】上記ゴム成分以外の樹脂成分としては、例
えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポ
リ(1−)ブテン系樹脂、ポリペンテン系樹脂等のポリ
オレフィン系樹脂;ポリスチレン系樹脂、アクリロニト
リル−ブタジエン−スチレン系樹脂、ポリカーボネート
系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、アクリル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、フェノ
ール系樹脂、ポリウレタン系樹脂等が挙げられる。これ
らは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されても
よい。
【0028】上記樹脂成分には、樹脂組成物(I)の耐
火性を損なわない範囲で、変性、架橋等が施されてもよ
い。変性、架橋の方法は、特に限定されず、公知の方法
により行われる。
【0029】上記テープ状成形体は、樹脂配管、ケーブ
ル、又は断熱被覆管に巻き付ける際の施工を容易にする
ために、自己粘着性を有するものが好ましい。自己粘着
性が付与された樹脂組成物としては、特に限定されず、
例えば、ブチルゴムにポリブテン等の液状樹脂及び粘着
付与剤として石油樹脂が配合されたものが挙げられる。
【0030】上記エポキシ樹脂としては、特に限定され
ないが、基本的にはエポキシ基をもつ化合物と硬化剤と
を反応させることにより得られる。
【0031】上記エポキシ基をもつ化合物としては、2
官能のグリシジルエーテル型、グリシジルエステル型、
多官能のグリシジルエーテル型等のものが挙げられる。
【0032】上記2官能のグリシジルエーテル型の化合
物としては、例えば、ポリエチレングリコール型、ポリ
プロピレングリコール型、ネオペンチルグリコール型、
1,6−ヘキサンジオール型、トリメチロールプロパン
型、ビスフェノールA型、ビスフェノールF型、プロピ
レンオキサイド−ビスフェノールA型、水添ビスフェノ
ールA型等のモノマーが例示される。
【0033】上記グリシジルエステル型の化合物として
は、例えば、ヘキサヒドロ無水フタル酸型、テトラヒド
ロ無水フタル酸型、ダイマー酸型、p−オキシ安息香酸
型等のモノマーが例示される。
【0034】また、上記多官能のグリシジルエーテル型
の化合物としては、例えば、フェノールノボラック型、
オルソクレゾールノボラック型、DPPノボラック型、
ジシクロペンタン・フェノール型等のモノマーが例示さ
れる。上記エポキシ基をもつ化合物は、単独で用いられ
てもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0035】上記硬化剤は、重付加型、触媒型のものが
挙げられる。重付加型の硬化剤としては、例えば、アミ
ン類、酸無水物、ポリフェノール、ポリメルカプタン等
が例示される。また、触媒型の硬化剤としては、例え
ば、3級アミン、イミダゾール類、ルイス酸、ルイス塩
基等が例示される。
【0036】また、上記エポキシ樹脂には、他の樹脂が
添加されてもよい。他の樹脂の添加量が多くなると、エ
ポキシ樹脂の効果が発現されなくなるので、エポキシ樹
脂1に対して他の樹脂の添加量は5(重量比)以下が好
ましい。また、上記エポキシ樹脂には、上記テープ状成
形体の物性を損なわない範囲で、難燃剤、酸化防止剤、
金属害防止剤、帯電防止剤、安定剤、架橋剤、滑剤、軟
化剤、顔料、粘着付与樹脂等が添加されてもよい。
【0037】さらに、上記エポキシ樹脂には、柔軟性が
付与されてもよく、柔軟性を付与する方法としては、次
の方法が挙げられる。 (1)架橋点間の分子量を大きくする。 (2)架橋密度を小さくする。 (3)軟質分子構造を導入する。 (4)可塑剤を添加する。 (5)相互侵入網目(IPN)構造を導入する。 (6)ゴム状粒子を分散導入する。 (7)ミクロボイドを導入する。
【0038】上記(1)の方法は、予め分子鎖の長いエ
ポキシ化合物及び/又は硬化剤を用いて反応させること
により、架橋点の間の距離を長くして可撓性を発現させ
る方法である。硬化剤として、例えばポリプロピレンジ
アミン等が用いられる。上記(2)の方法は、官能基の
少ないエポキシ化合物及び/又は硬化剤を用いて反応さ
せることにより、一定領域の架橋密度を小さくして可撓
性を発現させる方法である。硬化剤として、例えば2官
能アミン、エポキシ化合物として、例えば1官能エポキ
シ等が用いられる。上記(3)の方法は、軟質分子構造
をとるエポキシ化合物及び/又は硬化剤を導入して可撓
性を発現させる方法である。硬化剤として、例えば複素
環状ジアミン、エポキシ化合物として、例えばアルキレ
ンジグリコールジグリシジルエーテル等が用いられる。
上記(4)の方法は、可塑剤として非反応性の希釈剤、
例えば、DOP、タール、石油樹脂等を添加する方法で
ある。上記(5)の方法は、エポキシ樹脂の架橋構造に
別の軟質構造をもつ樹脂を導入する相互侵入網目(IP
N)構造で可撓性を発現させる方法である。上記(6)
の方法は、エポキシ樹脂マトリックスに液状又は粒状の
ゴム粒子を配合分散させる方法である。エポキシ樹脂マ
トリックスとしてポリエステルエーテル等が用いられ
る。上記(7)の方法は、1μm以下のミクロボイドを
エポキシ樹脂マトリックスに導入して可撓性を発現させ
る方法である。エポキシ樹脂マトリックスとして、分子
量1000〜5000のポリエーテルが添加される。上
記エポキシ樹脂の剛性、可撓性を調整することによっ
て、硬い板状物から柔軟性を有するシートの成形が可能
となり、耐火性能が要求される様々な部位に適用でき
る。
【0039】上記熱膨張性黒鉛は、従来公知の物質であ
り、天然鱗状グラファイト、熱分解グラファイト、キッ
シュグラファイト等の粉末を、濃硫酸、硝酸、セレン酸
等の無機酸と、濃硝酸、過塩素酸、過塩素酸塩、過マン
ガン酸塩、重クロム酸塩、過酸化水素等の強酸化剤とで
処理することにより生成するグラファイト層間化合物で
あり、炭素の層状構造を維持したままの結晶化合物であ
る。
【0040】上述のように酸処理して得られた熱膨張性
黒鉛を、更に、アンモニア、脂肪族低級アミン、アルカ
リ金属化合物、アルカリ土類金属化合物等で中和する。
本発明では、この中和処理された熱膨張性黒鉛を使用す
る。
【0041】上記脂肪族低級アミンとしては、特に限定
されず、例えば、モノメチルアミン、ジメチルアミン、
トリメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブ
チルアミン等が挙げられる。
【0042】上記アルカリ金属化合物及びアルカリ土類
金属化合物としては、特に限定されず、例えば、カリウ
ム、ナトリウム、カルシウム、バリウム、マグネシウム
等の水酸化物、酸化物、炭酸塩、硫酸塩、有機酸塩等が
挙げられる。
【0043】上記中和処理された熱膨張性黒鉛の粒度
は、20〜200メッシュが好ましい。粒度が200メ
ッシュより小さくなると、黒鉛の膨張度が小さく、所定
の耐火断熱層が得られず、粒度が20メッシュより大き
くなると、黒鉛の膨張度が大きいという利点はあるが、
樹脂分と混練する際に分散性が悪くなり、物性の低下が
避けられない。
【0044】上記中和処理された熱膨張性黒鉛の市販品
としては、例えば、東ソー社製「フレームカットGRE
P−EG」、UCAR Carbon社製「GRAFG
UARD160」、「GRAFGUARD220」等が
挙げられる。
【0045】上記無機充填剤としては、特に限定され
ず、例えば、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カ
ルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化錫、酸化ア
ンチモン、フェライト類等の金属酸化物;水酸化カルシ
ウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、ハイ
ドロタルサイト等の含水無機物;塩基性炭酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭
酸ストロンチウム、炭酸バリウム等の金属炭酸塩;硫酸
カルシウム、石膏繊維、ケイ酸カルシウム等のカルシウ
ム塩;シリカ、珪藻土、ドーソナイト、硫酸バリウム、
タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベントナ
イト、活性白土、セピオライト、イモゴライト、セリサ
イト、ガラス繊維、ガラスビーズ、シリカ系バルン、窒
化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、カーボンブ
ラック、グラファイト、炭素繊維、炭素バルン、木炭粉
末、各種金属粉、チタン酸カリウム、硫酸マグネシウム
「MOS」(商品名)、チタン酸ジルコン酸鉛、アルミ
ニウムボレート、硫化モリブデン、炭化ケイ素、ステン
レス繊維、ホウ酸亜鉛、各種磁性粉、スラグ繊維、フラ
イアッシュ、脱水汚泥等が挙げられる。これらの無機充
填剤は単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
【0046】上記無機充填剤の中では、含水無機物及び
/又は金属炭酸塩が好ましい。含水無機物と金属炭酸塩
は、骨材的な働きをするところから、燃焼残渣の強度向
上や熱容量の増大に寄与するものと考えられる。特に、
周期律表II族又はIII族に属する金属の炭酸塩(炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム)は、樹脂組成物
(I)の燃焼時に発泡して焼成物を形成するため、形状
保持性を高める点から好ましい。
【0047】上記水酸化カルシウム、水酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム等の含水無機物は、加熱時の脱
水反応によって生成した水のために吸熱が起こり、温度
上昇が低減されて高い耐熱性が得られる点、及び、加熱
残渣として酸化物が残存し、これが骨材となって働くこ
とで残渣強度が向上する点で特に好ましい。また、水酸
化マグネシウムと水酸化アルミニウムは、脱水効果を発
揮する温度領域が異なるため、併用すると脱水効果を発
揮する温度領域が広がり、より効果的な温度上昇抑制効
果が得られることから、併用することが好ましい。
【0048】上記無機充填剤の粒径としては、0.5〜
100μmが好ましく、より好ましくは1〜50μmで
ある。上記無機充填剤は、添加量が少ないときは、分散
性が性能を大きく左右するため、粒径の小さいものが好
ましいが、0.5μm未満になると二次凝集が起こり、
分散性が悪くなる。添加量が多いときは、高充填が進む
につれて、樹脂組成物の粘度が高くなり成形性が低下す
るが、粒径を大きくすることで樹脂組成物の粘度を低下
させることができる点から、粒径の大きいものが好まし
い。また、粒径が100μmを超えると、成形体の表面
性、樹脂組成物の力学的物性が低下する。
【0049】また、上記無機充填剤は、粒径の大きい無
機充填剤と粒径の小さいものを組み合わせて使用するこ
とがより好ましく、組み合わせて用いることによって、
熱膨張性耐火層の力学的性能を維持したまま、高充填化
することが可能となる。
【0050】上記無機充填剤としては、例えば、水酸化
アルミニウムでは、粒径1μmの「ハイジライト H−
42M」(昭和電工社製)、粒径18μmの「ハイジラ
イトH−31」(昭和電工社製)、及び、炭酸カルシウ
ムでは、粒径1.8μmの「ホワイトンSB赤」(白石
カルシウム社製)、粒径8μmの「BF300」(備北
粉化工社製)等が挙げられる。
【0051】上記樹脂組成物(I)において、中和処理
された熱膨張性黒鉛の配合量は、樹脂成分100重量部
に対して15〜300重量部が好ましい。配合量が、1
5重量部未満では、十分な厚さの耐火断熱層が形成され
ないため耐火性能が低下し、300重量部を超えると機
械的強度の低下が大きく、使用に耐えられなくなる。
【0052】上記樹脂組成物(I)において、無機充填
剤の配合量は、樹脂成分100重量部に対して30〜5
00重量部が好ましい。配合量が、30重量部未満で
は、熱容量の低下に伴い十分な耐火性が得られなくな
り、500重量部を超えると機械的強度の低下が大き
く、使用に耐えられなくなる。
【0053】また、上記中和処理された熱膨張性黒鉛及
び無機充填剤の総量は、樹脂成分100重量部に対して
200〜600重量部が好ましい。総量が、200重量
部未満になると熱容量の低下に伴い十分な耐火性が得ら
れず、600重量部を超えると機械的強度の低下が大き
く、使用に耐えられなくなる。
【0054】一方、上記樹脂組成物(II)としては、
ゴム成分を含む樹脂又はエポキシ樹脂、リン化合物、中
和処理された熱膨張性黒鉛及び無機充填剤を含有するも
のが用いられる。上記樹脂組成物(II)で用いられる
中和処理された熱膨張性黒鉛及び無機充填剤は、樹脂組
成物(I)と同様である。
【0055】樹脂組成物(II)において、リン化合物
を配合することにより、難燃性、燃焼残渣の形状保持力
が向上する。
【0056】上記リン化合物としては、特に限定され
ず、例えば、赤リン;トリフェニルホスフェート、トリ
クレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、
クレジルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニ
ルホスフェート等の各種リン酸エステル;リン酸ナトリ
ウム、リン酸カリウム、リン酸マグネシウム等のリン酸
金属塩;ポリリン酸アンモニウム類;下記一般式(1)
で表される化合物等が挙げられる。これらのうち、耐火
性の観点から、赤リン、ポリリン酸アンモニウム類、及
び、下記一般式(1)で表される化合物が好ましく、性
能、安全性、費用等の点においてポリリン酸アンモニウ
ム類がより好ましい。
【0057】
【化1】
【0058】式中、R1及びR3は、水素、炭素数1〜1
6の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は、炭素数
6〜16のアリール基を表す。R2は、水酸基、炭素数
1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数
1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基、炭
素数6〜16のアリール基、又は、炭素数6〜16のア
リールオキシ基を表す。
【0059】上記赤リンは、少量の添加で難燃効果を向
上する。上記赤リンとしては、市販の赤リンを用いるこ
とができるが、耐湿性、混練時に自然発火しない等の安
全性の点から、赤リン粒子の表面を樹脂でコーティング
したもの等が好適に用いられる。
【0060】上記ポリリン酸アンモニウム類としては、
特に限定されず、例えば、ポリリン酸アンモニウム、メ
ラミン変性ポリリン酸アンモニウム等が挙げられるが、
取扱性等の点からポリリン酸アンモニウムが好適に用い
られる。市販品としては、例えば、クラリアント社製
「EXOLIT AP422」、「EXOLIT AP
462」、住友化学工業社製「スミセーフP」、チッソ
社製「テラージュC60」、「テラージュC70」、
「テラージュC80」等が挙げられる。
【0061】上記一般式(1)で表される化合物として
は、特に限定されず、例えば、メチルホスホン酸、メチ
ルホスホン酸ジメチル、メチルホスホン酸ジエチル、エ
チルホスホン酸、プロピルホスホン酸、ブチルホスホン
酸、2−メチルプロピルホスホン酸、t−ブチルホスホ
ン酸、2,3−ジメチル−ブチルホスホン酸、オクチル
ホスホン酸、フェニルホスホン酸、ジオクチルフェニル
ホスホネート、ジメチルホスフィン酸、メチルエチルホ
スフィン酸、メチルプロピルホスフィン酸、ジエチルホ
スフィン酸、ジオクチルホスフィン酸、フェニルホスフ
ィン酸、ジエチルフェニルホスフィン酸、ジフェニルホ
スフィン酸、ビス(4−メトキシフェニル)ホスフィン
酸等が挙げられる。中でも、t−ブチルホスホン酸は、
高価ではあるが、高難燃性の点において好ましい。上記
リン化合物は単独で用いても、2種以上を併用してもよ
い。
【0062】上記リン化合物は、特に炭酸カルシウム、
炭酸亜鉛等の金属炭酸塩との反応で膨張を促すと考えら
れ、特に、リン化合物として、ポリリン酸アンモニウム
を使用した場合に、高い膨張効果が得られる。また、有
効な骨材として働き、燃焼後に形状保持性の高い燃焼残
渣を形成する。
【0063】上記樹脂組成物(II)において、リン化
合物の配合量は、樹脂成分100重量部に対して50〜
150重量部が好ましい。配合量が、50重量部未満に
なると燃焼残渣に十分な形状保持性が得られず、150
重量部を超えると機械的物性の低下が大きくなり、使用
に耐えられなくなる。
【0064】上記樹脂組成物(II)において、中和処
理された熱膨張性黒鉛の配合量は、上記樹脂組成物
(I)と同様の理由により、樹脂成分100重量部に対
して15〜300重量部が好ましい。
【0065】上記樹脂組成物(II)において、無機充
填剤の配合量は、上記樹脂組成物(I)と同様の理由に
より、樹脂成分100重量部に対して30〜500重量
部が好ましい。
【0066】また、上記リン化合物、中和処理された熱
膨張性黒鉛及び無機充填剤の総量は、樹脂成分100重
量部に対して200〜600重量部が好ましい。総量
が、200重量部未満になると十分な耐火性が得られ
ず、600重量部を超えると機械的強度の低下が大き
く、使用に耐えられなくなる。
【0067】上記樹脂組成物(I)及び(II)には、
その物性を損なわない範囲で、フェノール系、アミン
系、イオウ系等の酸化防止剤、金属害防止剤、帯電防止
剤、安定剤、架橋剤、滑剤、軟化剤、顔料等が添加され
てもよい。
【0068】上記樹脂組成物(I)及び(II)は、上
記各成分を、例えば、押出機、ニーダーミキサー、二本
ロール、バンバリーミキサー等、エポキシ樹脂の場合
は、さらに、ライカイ機、遊星式撹拌機等、公知の混練
装置を用いて溶融混練することにより得ることができ
る。
【0069】上記ゴム成分を含む樹脂成分の場合の成形
方法としては、上記混練物を、例えば、プレス成形、カ
レンダー成形、押出成形等、公知の方法で成形すること
により、テープ状成形体とすることができる。中でも、
熱膨張性層状無機物の配向率を向上させるために、プレ
ス成形、カレンダー成形を用いることが好ましい。上記
エポキシ樹脂の場合の成形方法としては、上記混練物
を、例えば、プレス成形、ロール成形、コーター成形等
による方法で成形して硬化させることにより、テープ状
成形体とすることができる。上記エポキシ樹脂の硬化方
法は、特に限定されず、公知の方法によって行うことが
できる。
【0070】上記テープ状成形体は、巻物の形態でもよ
く、また、樹脂配管、ケーブル、又は断熱被覆管に巻き
付ける長さに合わせて、あらかじめ切断されていてもよ
い。
【0071】また、上記テープ状成形体には、加熱膨張
性能を損なわない範囲で、基材又は離型基材が積層され
てもよい。基材としては、特に限定されず、例えば、
紙、織布、不織布、フィルム、金属箔、金網、これら基
材の積層体等が用いられる。
【0072】上記紙としては、クラフト紙、和紙、Kラ
イナー紙等、公知のものを使用することができる。水酸
化アルミニウムや炭酸カルシウムを高充填した不燃紙;
難燃剤を配合したり、難燃剤を表面に塗布した難燃紙;
ロックウール、セラミックウール、ガラス繊維を用いた
無機繊維紙、炭素繊維紙等を使用すると耐火性を向上さ
せることができる。
【0073】上記不織布としては、ポリプロピレン、ポ
リエステル、ナイロン、セルロース繊維等からなる湿式
不織布、長繊維不織布等を使用することができる。上記
フィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リアミド、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の樹脂
フィルム等を使用することができる。上記金属箔として
は、アルミニウム箔、ステンレス箔等を使用することが
できる。上記金網としては、通常使用されている金網の
他に、金属ラス等が使用可能である。
【0074】また、これら基材の積層体を用いてもよ
く、例えば、ポリエチレンフィルム積層不織布、ポリプ
ロピレン積層不織布、アルミニウム箔積層紙、アルミガ
ラスクロス等が挙げられる。
【0075】上記離型基材は、特に制限はなく、シリコ
ーン処理等の通常の離型処理されているものが挙げら
れ、上記基材を離型処理したものを用いてもよい。
【0076】上記基材又は離型基材は、テープ状成形体
の片面又は両面に積層されてもよく、一方の片面に基材
を、他の片面に離型基材を積層させてもよい。また、基
材を2枚のテープ状成形体の間に挟み込んで使用しても
よい。上記離型基材を積層させたテープ状成形体を用い
る場合は、離型紙を剥離してから、樹脂配管、ケーブ
ル、又は断熱被覆管に巻き付けてもよい。また、管の外
周に一周以上巻き付ける場合は、テープ状成形体の重な
り部分の離型紙のみを剥離して巻き付けてもよい。
【0077】上記テープ状成形体に基材を積層する場合
には、該基材に情報が記載されていてもよい。また、上
記テープ状成形体が巻物の場合には、その芯材の内部に
情報が記載されていてもよい。上記情報は、適応できる
配管、使用部位等に関する情報であり、記載することに
より、施工時の混乱を防止することができる。
【0078】次に、本発明の防火区画貫通部材を用いた
防火区画貫通部構造につき詳細に説明する。図1の模式
斜視図に示すように、まず、樹脂配管、ケーブル、又は
断熱被覆管1の外面に、熱膨張性材料からなるテープ状
成形体2を巻き付ける。次いで、テープ状成形体2が巻
き付けられた樹脂配管、ケーブル、又は断熱被覆管1
は、図2の模式斜視図に示すように、建築物の仕切り部
である防火区画3(スラブ等)に設けられた防火区画貫
通部5(貫通孔)に挿通される。
【0079】上記テープ状成形体の固定方法としては、
テープ状成形体が粘着性を有している場合は、少なくと
も片面に離型基材が積層された該テープ状成形体を、樹
脂配管、ケーブル、又は断熱被覆管1に該離型基材面側
が内側になるように一周以上巻き付けた後、テープ状成
形体の重なり部分の離型基材を剥離し、その粘着性を利
用して装着固定した後、貫通部にスライドさせ、貫通孔
に挿通させる。また、一方の片面に基材が積層された該
テープ状成形体を、樹脂配管、ケーブル、又は断熱被覆
管1に該基材面側が内側になるように一周以上巻き付け
た後、他の片面の粘着性を利用して装着固定した後、貫
通部にスライドさせ、貫通孔に挿通させてもよい。ま
た、テープ状成形体が粘着性を有しない場合は、接着
剤、粘着剤、粘着テープ、又はタッカー等を用いて固定
してもよい。
【0080】また、防火区画貫通部5(貫通孔)に既に
樹脂配管、ケーブル、又は断熱被覆管1が施工されてい
る場合は、樹脂配管、ケーブル、又は断熱被覆管1が移
動できる場合には、貫通部に位置する樹脂配管等を一度
貫通部外までスライドさせ、テープ状成形体を樹脂配管
等に巻き付けて装着固定した後、貫通部の元の位置にス
ライドさせて戻してもよい。また、樹脂配管、ケーブ
ル、又は断熱被覆管1が移動できない場合には、樹脂配
管等とテープ状成形体との間の離型基材を残してテープ
状成形体を樹脂配管等に巻き付けて装着した後、貫通部
の所定の位置にテープ状成形体をスライドさせ、離型基
材を剥離してテープ状成形体を樹脂配管等に装着固定さ
せてもよい。
【0081】次に、図3に模式断面図を示したように、
テープ状成形体2が巻き付けられた樹脂配管、ケーブ
ル、又は断熱被覆管1と、防火区画貫通部5との間隙に
モルタル、不燃材料、又はパテ4が埋め戻しされる。上
記テープ状成形体2が巻き付けられた樹脂配管、ケーブ
ル、又は断熱被覆管1は、火災時の加熱によって熱変形
を起こしたり、焼失して隙間を生じても、テープ状成形
体2が燃焼熱により膨張して耐火断熱層を形成して隙間
を閉塞することにより、仕切り部の一方の側で発生した
熱、火炎、煙等が他方側へ到達するのを防止する。上記
不燃材料としては、ロックウール、セラミックウール、
ガラスウール等が挙げられる。
【0082】(作用)本発明の防火区画貫通部材、及び
それを用いた防火区画貫通部構造は、防火区画貫通部に
挿通された樹脂配管、ケーブル、又は断熱被覆管が火災
時に熱変形を起こしたり、焼失して隙間を生じても、巻
き付けられたテープ状成形体が熱膨張して隙間を閉塞す
るので、防火区画貫通部の一方の側で発生した熱、火
災、煙等が他方側へ到達するのを防止する。テープ状成
形体は、施工時に、樹脂配管、ケーブル、又は断熱被覆
管の外径に合わせて切断して巻き付けるため、管の外径
にあった部材をそれぞれ用意する必要がなく、現場での
混乱を防止することができる。また、テープ状成形体が
柔軟で粘着性を有しているため、樹脂配管、ケーブル、
又は断熱被覆管への巻き付け作業が容易であり、施工を
簡便にすることができる。
【0083】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0084】(1)テープ状成形体の製造 以下に示す表1の配合及び製造方法に従い、テープ状成
形体を得た。
【0085】
【表1】
【0086】(2)特性値評価 上記サンプル、及び、比較例1として古河テクノマテリ
アル社製「ヒートメル」、比較例2として因幡電機産業
社製「耐火プラグC」の特性値を以下のようにして評価
した。得られた特性値の評価結果を表2に示す。
【0087】膨張倍率・破断点荷重 上記サンプルを20mm角に切り出し、水平に設置した
状態で、コーンカロリーメーター(ATLAS社製「C
ONE2A」)を用い、50kW/m2の照射熱量下で
30分間加熱した。加熱後の厚みを測定し、膨張率(=
加熱後の厚み/加熱前の厚み)を算出した。また、上記
加熱後のサンプルについて、微少圧縮試験機(カトーテ
ック社製)を用い、0.1cm/sの圧縮にて破断点強
度を求めた。 引張り弾性率 上記サンプルの2号ダンベル試験片を打ち抜き、オリエ
ンテック社製「テンシロン」を用い、JIS K 63
01に準拠して、200mm/minの速度で引張り試
験を行い、引張り弾性率を求めた。 剥離強度 実施例1〜3のサンプルを幅25mm、長さ250mm
に切断して、オリエンテック社製「テンシロン」を用
い、JIS Z 1528に準拠して、剥離強度300
mm/minで90度引き剥し法による常態粘着力を測
定した。 熱膨張性層状無機物の配向率 KEYENCE社製高精細デジタルマイクロスコープ
「VH−6300」を用い、25〜50の倍率でシート
厚みの垂直断面部を観測した。4mmの垂直断面部内に
存在する熱膨張性黒鉛とシート面との角度を5点以上測
定し、平行から±10度以内のものの比率を算出した。
これを繰返し、任意の5箇所におけるシート厚みの垂直
断面部を観測し、算出した該比率の平均値を配向率とし
た。
【0088】
【表2】
【0089】(3)耐火性能 (実施例1)テープ状成形体(幅50mm)を外径42
mmの架橋ポリエチレン鞘管(内管:外径27mmの架
橋ポリエチレン管)外面に1周分巻き付け(巻き付け厚
1mm)て試験体を得た。このテープ状成形体は自己粘
着性を有するため、巻き付け作業を容易に行うことがで
きた。この試験体を、図2に示したように、スラブ3
(図2において、厚さt=100mm)に開けた防火区
画貫通部5(図2において、貫通孔の直径D=75m
m)に、テープ状成形体の巻き付け部分がスラブの上面
につら合わせにくるように挿通させた後、図3に示した
ように、試験体とスラブ3との間隙にモルタル4を充填
して固定した。上記スラブに固定した試験体について、
JIS A 1304に基づく壁用2時間耐火試験を行
った結果、架橋ポリエチレン管は溶融、焼失したが、防
火区画貫通部分に生じた隙間はテープ状成形体の熱膨張
によって閉塞されており、非加熱側に火炎の突き抜けは
観測されなかった。
【0090】(実施例2)テープ状成形体(幅100m
m、アルミ積層紙基材付き)を、外径40mmのケーブ
ルCV−Tの外面に1周分巻き付け(巻き付け厚2m
m)て試験体を得た。このテープ状成形体は自己粘着性
を有するため、巻き付け作業を容易に行うことができ
た。この試験体を、図2に示したように、スラブ3(図
2において、厚さt=150mm)に開けた防火区画貫
通部5(図2において、貫通孔の直径D=75mm)に
挿通させた後、図3に示したように、テープ状成形体の
巻き付け部分が非加熱面側のスラブに面合わせになるよ
うに試験体とスラブ3との間隙にパテ4を充填して固定
した。上記スラブに固定した試験体について、JIS
A 1304に基づく床用2時間耐火試験を行った結
果、ケーブルは溶融、焼失したが、防火区画貫通部分に
生じた隙間はテープ状成形体の熱膨張によって閉塞され
ており、非加熱側に火炎の突き抜けは観測されなかっ
た。
【0091】(実施例3)テープ状成形体(幅120m
m、離型紙基材付き)を断熱被覆銅管(外径50mm、
断熱層10mm)の外面に2周分巻き付け(巻き付け厚
3mm)て試験体を得た。このテープ状成形体は自己粘
着性を有するため、巻き付け作業を容易に行うことがで
きた。この試験体を、図2に示したように、スラブ3
(図2において、厚さt=100mm)に開けた防火区
画貫通部5(図2において、貫通孔の直径D=75m
m)に、テープ状成形体の巻き付け部分がスラブを均等
にはみ出すように挿通させた後、図3に示したように、
試験体とスラブ3との間隙にモルタル4を充填して固定
した。上記スラブに固定した試験体について、JIS
A 1304に基づく壁用2時間耐火試験を行った結
果、断熱被覆銅管の被覆材は溶融、焼失したが、防火区
画貫通部分に生じた隙間はテープ状成形体の熱膨張によ
って閉塞されており、非加熱側に火炎の突き抜けは観測
されなかった。
【0092】(比較例1、2)比較例1として古河テク
ノマテリアル社製「ヒートメル」、比較例2として因幡
電機産業社製「耐火プラグC」について、実施例1と同
様にして、JIS A1304に基づく壁用2時間耐火
試験を行った結果、架橋ポリエチレン管は溶融、焼失し
たが、防火区画貫通部分に生じた隙間はテープ状成形体
の熱膨張によって閉塞されており、非加熱側に火炎の突
き抜けは観測されなかった。
【0093】
【発明の効果】本発明の防火区画貫通部材は、上述の構
成からなり、防火区画貫通部に挿通された樹脂配管、ケ
ーブル、又は断熱被覆管が火災時に熱変形を起こした
り、焼失しても、巻き付けられたテープ状成形体が熱膨
張して耐火断熱層を形成することにより、防火区画貫通
部を閉塞するので、防火区画貫通部の一方の側で発生し
た熱、火炎、煙等が他方側へ到達するのを防止する。ま
た、従来品に比べて熱膨張性層状無機物の配向率が高
く、結果として膨張倍率が高くなるため、部材の厚みを
薄くすることができ、より安価となる。さらに、柔軟性
及び粘着性を有していることから、配管への巻き付けが
容易であり、配管の口径毎に部材を準備する必要がな
く、現場の混乱を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】樹脂配管にテープ状成形体を巻き付けた状態を
示す模式斜視図である。
【図2】テープ状成形体を巻き付けた樹脂配管を防火区
画貫通部に挿通した状態を示す模式斜視図である。
【図3】防火区画貫通部に挿通した樹脂配管の周囲にモ
ルタルを充填した状態を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂配管、ケーブル、又は断熱被覆管 2 テープ状成形体 3 防火区画(スラブ) 4 モルタル、不燃材料、又はパテ 5 防火区画貫通部 D 貫通孔の直径 t 防火区画貫通部の厚み

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の仕切り部に設けられた防火区画
    を貫通する樹脂配管、ケーブル、又は断熱被覆管に装着
    される防火区画貫通部材であって、該防火区画貫通部材
    が、50kw/m2の照射熱量下で加熱した際の膨張倍
    率が5〜40倍であり、且つ加熱後の膨張材料を0.1
    cm/sで圧縮した際の破断点荷重が1N/cm2以上
    である熱膨張性材料からなるテープ状成形体で形成され
    ていることを特徴とする防火区画貫通部材。
  2. 【請求項2】 建築物の仕切り部に設けられた防火区画
    を貫通する樹脂配管、ケーブル、又は断熱被覆管に装着
    される防火区画貫通部材であって、該防火区画貫通部材
    が、引張り弾性率が4000N/cm2以下である熱膨
    張性材料からなるテープ状成形体で形成されていること
    を特徴とする防火区画貫通部材。
  3. 【請求項3】 建築物の仕切り部に設けられた防火区画
    を貫通する樹脂配管、ケーブル、又は断熱被覆管に装着
    される防火区画貫通部材であって、該防火区画貫通部材
    が、粘着性を有し、且つ亜鉛鉄板に貼り付けて1時間経
    過後に300mm/minの速度で90度剥離する際の
    剥離力が3〜50N/25mmである熱膨張性材料から
    なるテープ状成形体で形成されていることを特徴とする
    防火区画貫通部材。
  4. 【請求項4】 上記熱膨張性材料からなるテープ状成形
    体が、熱膨張性層状無機物を含有し、且つ、任意の垂直
    断面において、該熱膨張性層状無機物の60%以上がシ
    ート面に対して平行から±10度の範囲内で配向してい
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の防火区画貫通部材。
  5. 【請求項5】 上記テープ状成形体の厚みが、上記樹脂
    配管、ケーブル、又は断熱被覆管の外径の0.5〜20
    %であり、且つ、該テープ状成形体の幅が、防火区画貫
    通部の厚みの25〜150%であることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の防火区画貫通部材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の防
    火区画貫通部材を用いて施工されてなる防火区画貫通部
    構造。
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