JP2007312599A - 区画体の貫通部構造 - Google Patents

区画体の貫通部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2007312599A
JP2007312599A JP2007192890A JP2007192890A JP2007312599A JP 2007312599 A JP2007312599 A JP 2007312599A JP 2007192890 A JP2007192890 A JP 2007192890A JP 2007192890 A JP2007192890 A JP 2007192890A JP 2007312599 A JP2007312599 A JP 2007312599A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
cable
thermally expandable
expandable sheet
thermally
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007192890A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuzo Nitta
勝三 新田
Masaki Tono
正樹 戸野
Kazuhiro Okada
和廣 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2007192890A priority Critical patent/JP2007312599A/ja
Publication of JP2007312599A publication Critical patent/JP2007312599A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Abstract

【課題】施工が容易で、しかも火災による延焼をより確実に防止することのできる区画体の貫通部構造を提供する。
【解決手段】ケーブル用貫通孔11が設けられた防火区画体10の貫通部構造が、ケーブル用貫通孔11に貫装された耐火性のスリーブ12と、そこに挿通されたケーブル14と、スリーブの一方の端部とケーブルとの間の隙間を覆う熱膨張性シート20と、を有し、熱膨張性シートは熱膨張層と熱非膨張層とを備え、熱膨張性シートのスリーブ側はスリーブの一方の端部の外周面に巻き付けられ、熱膨張性シートのケーブル側はケーブルの外周面に巻き付けられ、熱非膨張層は熱膨張層より外側に位置し、熱非膨張層がアルミガラスクロス、アルミニウム箔、アルミニウム箔積層紙のいずれかである。
【選択図】図1

Description

この発明は、建物内などを区画する区画体に用いられ、火災時の延焼を防止するための貫通部構造に関し、特に、防火区画体のケーブル用貫通孔に耐火性のスリーブを貫装させ、このスリーブにケーブルを挿通させた防火区画体貫通部構造に関する。
従来から、配管用の防火区画体貫通部構造が知られている(特許文献1参照)。
かかる防火区画体貫通部構造は、コンクリート壁の貫通孔にモルタルを介して貫通スリーブを取り付け、この貫通スリーブに配管を挿通させるとともに、貫通スリーブと配管との間に耐火パテを充填させて、火災の際の延焼の防止を図るようにしたものである。
特開平6−241352号公報
しかしながら、このような防火区画壁貫通部構造にあっては、径の小さいケーブル用の場合には、貫通スリーブの口径が小さいことにより貫通スリーブとケーブルとの間の隙間が狭く、その隙間に充填する耐火パテの施工性に問題があった。
また、区画貫通措置キットを用いる工法があるが、コストが高く、施工に時間がかかる等の問題があった。
この発明の目的は、施工が容易で、しかも火災による延焼をより確実に防止することのできる区画体の貫通部構造、特に防火区画を構成する壁や床などの防火区画体の貫通部構造を提供することにある。
本発明の一つの特徴は、貫通孔が設けられた区画体の貫通部構造が、前記貫通孔に貫装された耐火性のスリーブと、前記スリーブに挿通されたケーブルと、前記スリーブの一方の端部と前記ケーブルとの間の隙間を覆う熱膨張性シートと、を有し、前記熱膨張性シートは熱膨張層と熱非膨張層とを備え、前記熱膨張性シートのスリーブ側は前記スリーブの前記一方の端部の外周面に巻き付けられ、前記熱膨張性シートのケーブル側は前記ケーブルの外周面に巻き付けられ、前記熱非膨張層は前記熱膨張層より外側に位置し、前記熱非膨張層がアルミガラスクロス、アルミニウム箔、アルミニウム箔積層紙のいずれかであることである。
前記貫通体構造によれば、前記熱膨張性シートのスリーブ側を前記スリーブの前記一方の端部の外周面に巻き付け、前記熱膨張性シートのケーブル側を前記ケーブルの外周面に巻き付けるだけであるから、その施工が容易である。しかも、熱膨張性シートは所定の温度以上で加熱されることにより熱膨張して膨張断熱層を形成するものであるから、火災による延焼をより確実に防止することができる。この貫通部構造によれば、前記スリーブの前記一方の端部側にのみ前記熱膨張性シートを設けても十分に防火性能を発揮できる。従って、例えば、前記区画体が壁の場合、十分な作業スペースを確保できない施工現場においても、耐火施工が可能となる。また、防火区画体が床の場合には、床上からの施工となるので、作業性が向上する。さらに、ケーブルの増設に柔軟に対応することができる。
本発明の別の特徴は、前記貫通部構造において、前記スリーブの他方の端部と前記ケーブルとの間の隙間を覆う第二の熱膨張性シートを更に備えることである。前記一方の端部側に設けられた前記熱膨張性シートと同様に、この第二の熱膨張性シートのスリーブ側は該スリーブの前記他方の端部の外周面に巻き付けられ、該第二の熱膨張性シートのケーブル側は前記ケーブルの外周面に巻き付けられる。
本発明の貫通部構造では、熱膨張シートをスリーブの一方の端部側のみに設ければ十分な防火性能を発揮できるが、このようにスリーブの両方の端部に設けてもよい。
本発明の別の特徴は、前記貫通部構造において、前記スリーブの前記一方及び/又は前記他方の端部にはブッシングが装着されており、前記熱膨張性シートのスリーブ側が、前記ブッシングを介して前記スリーブの前記一方及び/又は前記他方の端部の外周面に巻き付けられていることである。この場合、前記熱膨張性シートと前記スリーブの外周面との間に前記ブッシングが部分的に介在し、前記膨張性シートが直接に前記スリーブの外周面に巻き付けられる部分があっても良い。この場合、前記熱膨張性シートは前記ブッシングと前記スリーブの外周面とに跨って巻き付けられた構成となる。
この特徴によれば、スリーブの端部にブッシングを装着することができ、ケーブルをスリーブの端部で傷つけないようにすることができる。このようなブッシングは絶縁性のものが好ましい。
本発明の別の特徴は、前記貫通部構造において、前記スリーブの前記一方及び/又は前記他方の端部、前記熱膨張性シート及び前記ケーブルの間に形成された空間に充填材が充填されていることである。
この充填材としては、耐熱性シール材や熱膨張性パテ、或いはロックウール、セラミックウール等の不燃材を用いることができる。充填材を充填することは、特にスリーブの口径に対してケーブルの本数が少なく隙間が大きい場合に有用である。
本発明の別の特徴は、前記貫通部構造において、前記熱膨張性シートが前記スリーブの前記一方及び/又は前記他方の端部の外周面、及び/又は前記ケーブルの外周面に粘着されていることである。
この特徴によれば、前記スリーブの前記一方及び/又は前記他方の端部の外周面に前記熱膨張性シートを巻き付けて粘着するだけで前記スリーブ側を取り付けできるので、施工が容易である。また、前記熱膨張性シートを前記ケーブルの外周面に巻き付けて粘着するだけでケーブル側を取り付けできるので、施工が容易である。
また、前記熱膨張性シートが、前記スリーブの前記一方及び/又は前記他方の端部の外周面、及び/又は前記ケーブルの外周面に粘着されているので、火災の際に内方に向けて膨張する前記熱膨張性シートを支えて隙間を閉塞させることができ、より確実に防火性能を発揮させることができる。この粘着による取り付けは、前記膨張性シートのスリーブ側、ケーブル側のどちらも選択的に適用することができるが、両側を粘着させることが延焼防止対策上好ましい。
本発明の別の特徴は、前記貫通部構造において、前記熱膨張性シートのケーブル側及び/又はスリーブ側を外方から押さえる押さえ部材を備えることである。
この特徴によれば、前記熱膨張性シートをケーブル及び/又はスリーブに巻き付け前記押さえ部材で外方から押さえるだけで前記ケーブル側及び/又はスリーブ側の取り付けができるので、施工が容易である。また、火災の際に内方に向けて膨張する前記熱膨張性シートを前記押さえ部材で支えて隙間を閉塞させることができ、より確実に防火性能を発揮させることができる。この押さえ部材としては、不燃性のバンドや針金、アルミガラスクロステープやアルミテープなどの不燃性のテープを用いることができる。
本発明の別の特徴は、前記貫通部構造において、前記熱膨張性シートは熱膨張層と熱非膨張層とを備え、前記熱非膨張層は前記熱膨張性層より外側に位置することである。
この特徴によれば、前記熱膨張性層より外側に位置する前記熱非膨張層は、火災の際にほとんど変形せず、前記熱膨張層の内方(即ちケーブル側)に向けた膨張を促すことができる。従って、より確実且つ早期に熱の遮断を行うことができる。このような熱非膨張層は、火災による熱によって実質的に膨張せず、内側の熱膨張層が外方に膨らむことを妨げるように機能できるものであれば、適宜素材は選択することができる。
本発明の別の特徴は、防火区画体のケーブル用貫通孔に耐火性のスリーブを貫装させ、このスリーブにケーブルを挿通させた防火区画体貫通部構造であって、前記スリーブの端部とそのスリーブを挿通したケーブルとの間の隙間を外側から覆う熱膨張性シートをスリーブの片側のみに設けたことである。
この特徴によれば、スリーブの端部とそのスリーブを挿通したケーブルとの間の隙間を外側から覆う熱膨張性シートをスリーブの片側のみに設けたものであるから、その施工が容易であり、しかも、熱膨張性シートは所定の温度以上で加熱されることにより熱膨張して膨張断熱層を形成するものであるから、火災による延焼をより確実に防止することができるため、例えば、防火区画体が壁の場合、十分な作業スペースを確保できない施工現場においても、耐火施工が可能となる。また、防火区画体が床の場合には、床上からの施工となるので、作業性が向上する。さらに、ケーブルの増設に柔軟に対応することができる。
本発明の別の特徴は、防火区画体のケーブル用貫通孔に耐火性のスリーブを貫装させ、このスリーブにケーブルを挿通させた防火区画体貫通部構造であって、前記スリーブの端部とそのスリーブを挿通したケーブルとの間の隙間を外側から覆う熱膨張性シートをスリーブの両側に設けたことである。
この特徴によれば、スリーブの端部とそのスリーブを挿通したケーブルとの間の隙間を外側から覆う熱膨張性シートをスリーブの両側に設けたものであるから、その施工が容易であり、しかも、熱膨張性シートは所定の温度以上で加熱されることにより熱膨張して膨張断熱層を形成するものであるから、火災による延焼をより確実に防止することができる。
本発明の別の特徴は、前記スリーブの端部にブッシングが装着されていることである。
この特徴によれば、スリーブの端部にブッシングが装着されているものであるから、ケーブルをスリーブの端部で傷つけないようにすることができる。
本発明の別の特徴は、前記熱膨張性シートが設けられた側のスリーブの端部とそのスリーブを挿通したケーブルとの間の隙間が充填材で閉塞されていることである。
この特徴によれば、熱膨張性シートが設けられた側のスリーブの端部とそのスリーブを挿通したケーブルとの間の隙間を充填材で閉塞したものであるから、さらに火災による延焼をより確実に防止することができる。
以下、この発明に係る区画体の貫通部構造の実施形態である実施例を図面に基づいて説明する。本実施例では、区画体は防火区画体である。
[第1試験]
図1は防火区画体貫通部構造を示す。図1において、10は防火区画体であるコンクリート壁であり、このコンクリート壁10にケーブル用貫通孔11が設けられている。このケーブル用貫通孔11には電線管であるスリーブ12が貫装されている。スリーブ12の両端部には後述するケーブル14を保護するブッシング13,13が施されている。
ブッシング13,13は、樹脂製や金属製のものであり、ケーブル14が動いた際にスリーブ12の端部でケーブル14を傷つけないようにするためのものである。
スリーブ12は金属製で耐火性を有しており、スリーブ12内には複数のケーブル14,14,・・・が挿通されている。そして、スリーブ12の一端(図1において右端)のブッシング13の外周面がケーブル14,14,・・・とともに熱膨張性シート20で巻回されており、スリーブ12の一端とケーブル14,14との間の隙間が熱膨張性シート20により覆われている。すなわち、スリーブ12の一端が熱膨張性シート20でケーブル14,14,・・・とともに巻回されている。
熱膨張性シート20は、押さえ部材としての針金16によってケーブル14,14,・・・に固定されている。この固定は、熱膨張性シート20がケーブル14,14,・・・に接触する部分を固定すれば十分である。
より詳細に説明すると、熱膨張性シート20は、熱膨張層としてのシート状の樹脂製組成物の片面に熱非膨張層としてのアルミガラスクロスを積層したものであり、所定温度以上で加熱されると、厚み方向に膨張して膨張断熱層を形成するようになっている。ここで前記熱膨張層の加熱されたときの膨張の程度は、好ましくは元の体積の2倍以上40倍以下、より好ましくは3倍以上40倍以下、更に好ましくは10倍以上40倍以下である。また、好適には、前記樹脂組成物には粘着性付与剤が混合され、これにより、前記熱膨張性シート20をスリーブ12の外周面12Bに直接に又はブッシング13等を介して間接に粘着することができる。このとき、熱膨張性シート20を、部分的にブッシング13を介して外周面12Bに巻き付けると共に、その残部を直接に外周面12Bに巻き付けることもできる。この場合、熱膨張性シート20は、ブッシング13と外周面12Bとに跨って巻き付けられた構成となる。
このような熱非膨張層は、火災による熱によって実質的に膨張せず、内側の熱膨張層が外方に膨らむことを妨げるように機能できるものであれば、適宜素材は選択することができる。このため、不燃性や難燃性の材料が望ましい。例えば、ロックウール、セラミックウール、ガラス繊維等を用いた無機繊維紙、難燃剤を表面に塗布した難燃紙、アルミニウム箔、ステンレス箔等の金属箔、アルミニウム箔積層紙、アルミガラスクロス等を用いることができる。
この熱膨張性シート20は、アルミガラスクロスを外側にして巻回される。すなわち、熱膨張性シート20のスリーブ側20Aは、スリーブ12の一方の端部12Aの外周面12Bに粘着されている。ここでは、熱膨張性シート20のスリーブ側20Aは、ブッシング13を介して外周面12Bに取り付けられている。更に、熱膨張性シート20のケーブル側20Bはケーブル14の外周面14Aに巻き付けられている。熱膨張性シート20のケーブル側20Bは、針金16によって外方から押さえられている。
以下に、熱膨張性シート20の作製方法について説明する。
ブチルゴム(エクソンモービル化学社製「ブチル#065」)42質量部と、ポリブテン(出光石油化学社製「ポリブテン#100R」)50質量部と、石油樹脂(エクソンモービル化学社製「エスコレッツ#5320」)8質量部と、ポリリン酸アンモニウム(クラリアント社製「EXOLIT AP422」)100質量部と、中和処理された熱膨張黒鉛(東ソー社製「フレームカットGREP−EG」)30質量部と、水酸化アルミニウム(昭和電工社製「ハイジライトH−31」)50質量部と、炭酸カルシウム(備北粉化学工業社製「BF300」)100質量部を、ニーダーを用いて混練し、この混練によって得られた樹脂組成物(即ち熱膨張層)をカレンダー成形により片面にアルミガラスクロス(即ち熱非膨張層)を積層させて熱膨張性シート20を作製した。本実施例1では、幅1000mm、厚さ2mmの熱膨張性シート20を作製したが、この寸法は適宜変更でき、好適には厚さ0.3mm以上6mm以下、幅40mm以上200mm以下である。
この第1試験では、スリーブ12として外径38.1mm、長さ300mmの鋼製電線管(JIS C 8305)を用い、これを厚さ100mmのコンクリート壁10に予め埋設した。ケーブル14としてCV38mm×4心のケーブルを用いた。上記熱膨張性シート20は幅60mm、長さ160mmにカットして用いた。
上記実施例の防火区画体貫通部構造によれば、熱膨張性シート20を巻き付けた室内側で火災が発生した場合、その火災によりケーブル14,14,・・・が焼失しても、スリーブ12の一端12Aをケーブル14,14,・・・とともに巻回した熱膨張性シート20が熱膨張して膨張断熱層を形成する。より詳細には、熱膨張性シート20の熱膨張層が膨張し、更にこれが外方に膨らむのを熱非膨張層が抑え、ケーブル14の周囲に膨張断熱層を形成する。この膨張断熱層がケーブル14,14,・・・とスリーブ12との間の隙間を閉塞するので、熱や火炎がスリーブ12内を伝搬することを防ぎ、一方の部屋(図1において右の部屋)からスリーブ12内を通って他方の部屋へ熱や火炎や煙が入り込んでしまうことが防止され、火災による延焼が防止される。
また、熱膨張性シート20の表面にアルミガラスクロスを積層しているので、アルミガラスクロス層の熱の反射効果により、さらに遮熱,遮炎の効果により火災による延焼を確実に防止することができる。
熱膨張性シート20を巻き付けていない室内側で火災が発生した場合、火災による室内の温度や圧力が上昇し、スリーブ12を通って熱や火炎が反対側の部屋(図1において右側の部屋)に伝搬しようとするが、スリーブ12の右端部に熱膨張性シート20が巻き付けてあることにより、スリーブ12の右端部が閉塞された状態となっているため、スリーブ12の内部が酸欠状態となり、且つ熱量の供給が抑制されるため延焼を防ぐことができる。
また、熱膨張性シート20をスリーブ12の一端にケーブル14,14,・・・とともに巻回しただけであるから、スリーブ12の口径が例えばφ19mmのように小さい場合や、その口径が例えばφ104mmのように大きくケーブル14,14,・・・の本数が多くてスリーブ12とケーブル14,14,・・・との間の隙間が狭くても、その口径の大きさや隙間の狭さに拘わりなく、熱膨張性シート20の施工は容易なものとなる。
しかも、この貫通部構造では、前記熱膨張層には粘着性付与剤が混合されており、この粘着性付与剤によって前記熱膨張層がスリーブ12の一方の端部12Aの外周面に粘着されている。従って、熱膨張性シート20では、この混合された粘着性付与剤により粘着性を有する前記熱膨張層で粘着するのみでよいので、別途の接着剤や接着テープなどを必要とせず、施工が容易である。
また、この貫通部構造のように、前記押さえ部材が針金16であれば、押さえ部材としての針金16を熱膨張シート20に巻き付けるだけで容易にケーブル14側を保持することができる。
さらに、熱膨張性シート20を巻いただけであるから、ケーブル14の増設に柔軟に対応することができる。
[第2試験]
図2は実施例1の第2試験に係る防火区画体貫通部構造を示す。
この第2試験では、スリーブ12として外径113.4mm、長さ300mmの鋼製電線管(JIS C 8305)を用い、これを厚さ100mmのコンクリート壁10に予め埋設した。ケーブル14としてCVT325mmのケーブルを用いた。上記熱膨張性シート20は幅150mm、長さ460mmにカットして用いた。
この第2試験は、スリーブ12の両端部(即ち一方の端部12A及び他方の端部12C)をケーブル14,14,・・・とともに熱膨張性シート20で巻回したものである。熱膨張性シート20の巻き付け及び固定方法は第1試験と同様である。この第2試験によれば、スリーブ12の両端の熱膨張性シート20(すなわち、熱膨張性シート20及び第二の熱膨張性シート20)が熱膨張して膨張断熱層を形成し、スリーブ12の両端部においてケーブル14,14,・・・とその端部との間の隙間を閉塞するものであるから、一方の部屋からスリーブ12内を通って他方の部屋へ熱や火炎や煙が入り込んでしまうことをより確実に防止することができ、火災による延焼をより確実に防止することができる。
[第3試験]
図3は実施例1の第3試験の防火区画体貫通部構造を示す。この第3試験は、スリーブ12の一端部12A、熱膨張性シート20及びケーブル14との間に形成された空間に充填材30を設け、この充填材30でスリーブ12の一端部12Aとケーブル14,14,・・・との間の隙間をシール(閉塞)し、スリーブ12の一端部12Aおよび充填材30をケーブル14,14,・・・とともに熱膨張性シート20で巻回したものである。なお、熱膨張性シート20の巻き付け及び固定方法は第1試験と同様である。
この第3試験では、スリーブ12として外径76.2mm、長さ300mmの鋼製電線管(JIS C 8305)を用い、これを厚さ100mmのコンクリート壁10に予め埋設した。ケーブル14としてCVT150mmのケーブルを用いた。上記熱膨張性シート20は幅100mm、長さ260mmにカットして用いた。
充填材30は、耐熱シール材(耐火パテ)または不燃材で構成され、この不燃材は例えばロックウールやセラミックウールなどである。
第3試験によれば、スリーブ12の一端部12Aとケーブル14,14,・・・との間の隙間を充填材30でシールしているので、第1試験と同様に熱膨張性シート20による膨張断熱層が形成される。そして、この膨張断熱層と充填材30とがケーブル14,14,・・・とスリーブ12との間の隙間を閉塞するから、一方の部屋からスリーブ12内を通って他方の部屋へ熱や火炎や煙が入り込んでしまうことをより確実に防止することができ、火災による延焼をより確実に防止することができる。
この第3試験では、スリーブ12の一端部12A側だけに充填材30を設けているが、他端部12C側にも充填材30を設けてもよい。この場合には、第2試験において、両側に充填材が付加された形態となる。
[第4試験]
図4は実施例1に係る第4試験の防火区画体貫通部構造を示す。この第4試験は、区画体/防火区画体としての床50に上下階にケーブルを通すためのケーブル用貫通孔51を設け、このケーブル用貫通孔51にスリーブ52を貫装させ、このスリーブ52内に複数のケーブル14,14,・・・を挿通させた。そして、熱膨張性シート20を、スリーブ52の上端部(即ち、一方の端部)52Aの外周面52Bにブッシング13を介して巻き付けた。また、熱膨張性シート20をケーブル14にも巻き付け、これにより上端部52Aとケーブル14との間の隙間を覆った。
この第4試験では、スリーブ52として外径113.4mm、長さ300mmの鋼製電線管(JIS C 8305)を用い、これを厚さ100mmのコンクリート壁10に予め埋設した。ケーブル14としてCV325mmのケーブルを用いた。上記熱膨張性シート20は幅150mm、長さ460mmにカットして用いた。
この第4試験によれば、下の階で火災が発生した場合、火災による室内の温度や圧力が上昇し、スリーブ52を通って熱や火炎が上の階へ伝搬しようとするが、スリーブ12の上端部に熱膨張性シート20が巻き付けてあることにより、スリーブ52の上端部が閉塞された状態となっているため、スリーブ52の内部が酸欠状態となり、且つ熱量の供給が抑制されるため延焼を防ぐことができる。
また、この火災の熱により、第1試験と同様に、熱膨張性シート20が熱膨張して膨張断熱層を形成し、この膨張断熱層がケーブル14,14,・・・とスリーブ52の上部との間の隙間を閉塞するので、下の階の部屋からスリーブ52内を通って上の階の部屋へ熱や火炎や煙が入り込んでしまうことが防止され、火災による延焼が防止される。
ところで、火は下から上に燃え上がっていくので、上の階から下の階へ燃え広がることはなく、また床の温度も高くないので、下の階から上の階へ燃え広がることだけを想定しておけばよく、スリーブ52の上部側のみに熱膨張性シート20を巻回しておくだけで、延焼の防止を有効に図ることができる。
この第4試験によれば、熱膨張性シート20をケーブル14,14,・・・とともにスリーブ52の上部に巻回したものであるから、この巻回した熱膨張性シート20がスリーブ52の上縁部に引っかかった状態になっていることにより、その熱膨張性シート20は自重によって下方へずれ落ちてしまうことがない。また、熱膨張性シート20を床50上で巻回するので、その施工がし易いものとなる。ちなみに、天井裏で熱膨張性シート20を巻回すると、その施工性は悪いものとなる。
なお、従来技術に、実施例1の試験1乃至4と同条件の試験を適用して実施すると、日本国の建築基準法を満たすためには防火区画を仕切る区画体の前後双方向に1mのスリーブ(即ち、全長2mのスリーブ)を用いることが必須となる。しかしながら、実験の結果、実施例1の試験1乃至4の貫通部構造はいずれも区画体の前後300mmのスリーブ(即ち、全長600mmのスリーブ)で建築基準法を満たすことができた。すなわち、本発明の貫通部構造によれば、より短いスリーブで高い延焼防止効果を奏することができるので、省スペース化を図ることができる。
実施例1で用いた熱膨張性シート20は、50kw/m2の照射熱量下で加熱したときの膨張倍率(初期厚みに対する膨張後の厚みの比)が、上述したように好ましくは3〜40倍であり、火災時にケーブルが焼失して形成される隙間を閉塞して、耐火断熱性を発現するものであれば特に限定されない。この熱膨張性シートは、粘着性を有するものが好適であり、具体的には、下記樹脂組成物(I)又は(II)からなるものが好ましい。
樹脂組成物(I)としては、ゴム成分を含む樹脂成分、中和処理された熱膨張性黒鉛及び無機充填剤を含有するものが用いられる。
上記ゴム成分としては、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、1,2−ポリブタジエンゴム(1,2−BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)、エチレン−プロピレンゴム(EPM,EPDM)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、アクリルゴム(ACM,ANM)、エピクロルヒドリンゴム(CO,ECO)、多加硫ゴム(U)、シリコーンゴム(O)、フッ素ゴム(FKM,FZ)、ウレタンゴム(U)、ポリイソブチレンゴム、塩化ブチルゴム等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記ゴム成分以外の樹脂成分としては、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ(1−)ブテン系樹脂、ポリペンテン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂;ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、フェノール系樹脂、ポリウレタン系樹脂等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記樹脂成分には、樹脂組成物(I)の耐火性を損なわない範囲で、変性、架橋等が施されてもよい。変性、架橋の方法は、特に限定されず、公知の方法により行われる。
上記熱膨張性シートは、スリーブ及びケーブルに巻き付ける際の施工を容易にするために、自己粘着性を有するものが好ましい。自己粘着性が付与された樹脂組成物としては、特に限定されず、例えば、ブチルゴムにポリブテン等の液状樹脂及び粘着性付与剤として石油樹脂が配合されたものが挙げられる。
上記熱膨張性黒鉛は、従来公知の物質であり、天然鱗状グラファイト、熱分解グラファイト、キッシュグラファイト等の粉末を、濃硫酸、硝酸、セレン酸等の無機酸と、濃硝酸、過塩素酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、過酸化水素等の強酸化剤とで処理することにより生成するグラファイト層間化合物であり、炭素の層状構造を維持したままの結晶化合物である。
上述のように酸処理された熱膨張性黒鉛を、更に、アンモニア、脂肪族低級アミン、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物等で中和する。本発明では、この中和処理された熱膨張性黒鉛を使用する。
上記脂肪族低級アミンとしては、特に限定されず、例えば、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン等が挙げられる。
上記アルカリ金属化合物及びアルカリ土類金属化合物としては、特に限定されず、例えば、カリウム、ナトリウム、カルシウム、バリウム、マグネシウム等の水酸化物、酸化物、炭酸塩、硫酸塩、有機酸塩等が挙げられる。
上記中和処理された熱膨張性黒鉛の粒度は、20〜200メッシュが好ましい。粒度が200メッシュより小さくなると、黒鉛の膨張度が小さく、所定の膨張断熱層が得られず、粒度が20メッシュより大きくなると、黒鉛の膨張度が大きいという利点はあるが、後述の樹脂分と混練する際に分散性が悪くなり、物性の低下が避けられない。
上記中和処理された熱膨張性黒鉛の市販品としては、例えば、東ソー社製「フレームカットGREP−EG」、UCARCarbon社製「GRAFGUARD」等が挙げられる。
上記無機充填剤としては、特に限定されず、例えば、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化錫、酸化アンチモン、フェライト類等の金属酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、ハイドロタルサイト等の含水無機物;塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウム等の金属炭酸塩;硫酸カルシウム、石膏繊維、ケイ酸カルシウム等のカルシウム塩;シリカ、珪藻土、ドーソナイト、硫酸バリウム、タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベントナイト、活性白土、セピオライト、イモゴライト、セリサイト、ガラス繊維、ガラスビーズ、シリカ系バルン、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、炭素バルン、木炭粉末、各種金属粉、チタン酸カリウム、硫酸マグネシウム「MOS」(商品名)、チタン酸ジルコン酸鉛、アルミニウムボレート、硫化モリブデン、炭化ケイ素、ステンレス繊維、ホウ酸亜鉛、各種磁性粉、スラグ繊維、フライアッシュ等が挙げられる。これらの無機充填剤は単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
上記無機充填剤の中では、特に含水無機物及び/又は金属炭酸塩が好ましい。含水無機物と金属炭酸塩は、骨材的な働きをするところから、燃焼残渣の強度向上や熱容量の増大に寄与するものと考えられる。特に、周期律表II族又はIII族に属する金属の炭酸塩(炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム)は、樹脂組成物(I)の燃焼時に発泡して焼成物を形成するため、形状保持性を高める点から好ましい。
上記水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の含水無機物は、加熱時の脱水反応によって生成した水のために吸熱が起こり、温度上昇が低減されて高い耐熱性が得られる点、及び、加熱残渣として酸化物が残存し、これが骨材となって働くことで残渣強度が向上する点で特に好ましい。水酸化マグネシウムと水酸化アルミニウムは、脱水効果を発揮する温度領域が異なるため、併用すると脱水効果を発揮する温度領域が広がり、より効果的な温度上昇抑制効果が得られる。
上記無機充填剤の粒径としては、0.5〜100μmが好ましく、より好ましくは1〜50μmである。上記無機充填剤は、添加量が少ないときは、分散性が性能を大きく左右するため、粒径の小さいものが好ましいが、0.5μm未満になると二次凝集が起こり、分散性が悪くなる。添加量が多いときは、高充填が進むにつれて、樹脂組成物の粘度が高くなり成形性が低下するが、粒径を大きくすることで樹脂組成物の粘度を低下させることができる点から、粒径の大きいものが好ましい。また、粒径が100μmを超えると、成形体の表面性、樹脂組成物の力学的物性が低下する。
また、上記無機充填剤は、粒径の大きいものと粒径の小さいものを組み合わせて使用することがより好ましく、組み合わせて用いることによって、膨張断熱層の力学的性能を維持したまま、高充填化することが可能となる。
上記無機充填剤としては、例えば、水酸化アルミニウムである粒径1μmの「ハイジライト H−42M」(昭和電工社製)、粒径18μmの「ハイジライトH−31」(昭和電工社製)、及び、炭酸カルシウムである粒径1.8μmの「ホワイトンSB赤」(白石カルシウム社製)、粒径8μmの「BF300」(備北粉化工社製)等が挙げられる。
上記樹脂組成物(I)において、中和処理された熱膨張性黒鉛の配合量は、樹脂成分100質量部に対して15〜300質量部が好ましい。配合量が、15質量部未満では、十分な厚さの耐火断熱層が形成されないため耐火性能が低下し、300質量部を超えると機械的強度の低下が大きく、使用に耐えられなくなる。
上記樹脂組成物(I)において、無機充填剤の配合量は、樹脂成分100質量部に対して30〜500質量部が好ましい。配合量が、30質量部未満では、熱容量の低下に伴い十分な耐火性が得られなくなり、500質量部を超えると機械的強度の低下が大きく、使用に耐えられなくなる。
また、上記中和処理された熱膨張性黒鉛及び無機充填剤の総量は、樹脂成分100質量部に対して200〜600質量部が好ましい。総量が、200質量部未満になると十分な耐火性が得られず、600質量部を超えると機械的強度の低下が大きく、使用に耐えられなくなる。
上記樹脂組成物(II)としては、ゴム成分を含む樹脂成分、リン化合物、中和処理された熱膨張性黒鉛及び無機充填剤を含有するものが用いられる。上記樹脂組成物(II)で用いられる中和処理された熱膨張性黒鉛及び無機充填剤は、樹脂組成物(I)と同様である。
樹脂組成物(II)において、リン化合物を配合することにより、難燃性、燃焼残渣の形状保持力が向上する。
上記リン化合物としては、特に限定されず、例えば、赤リン;トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート等の各種リン酸エステル;リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸マグネシウム等のリン酸金属塩;ポリリン酸アンモニウム類;下記一般式(1)で表される化合物等が挙げられる。これらのうち、耐火性の観点から、赤リン、ポリリン酸アンモニウム類、及び、下記一般式(化1)で表される化合物が好ましく、性能、安全性、費用等の点においてポリリン酸アンモニウム類がより好ましい。
Figure 2007312599
式中、R1及びR3は、水素、炭素数1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は、炭素数6〜16のアリール基を表す。R2は、水酸基、炭素数1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基、炭素数6〜16のアリール基、又は、炭素数6〜16のアリールオキシ基を表す。
上記赤リンは、少量の添加で難燃効果を向上する。上記赤リンとしては、市販の赤リンを用いることができるが、耐湿性、混練時に自然発火しない等の安全性の点から、赤リン粒子の表面を樹脂でコーティングしたもの等が好適に用いられる。
上記ポリリン酸アンモニウム類としては、特に限定されず、例えば、ポリリン酸アンモニウム、メラミン変性ポリリン酸アンモニウム等が挙げられるが、取扱性等の点からポリリン酸アンモニウムが好適に用いられる。市販品としては、例えば、クラリアント社製「EXOLITAP422」、「EXOLIT AP462」、住友化学工業社製「スミセーフP」、チッソ社製「テラージュC60」、「テラージュC70」、「テラージュC80」等が挙げられる。
上記一般式(1)で表される化合物としては、特に限定されず、例えば、メチルホスホン酸、メチルホスホン酸ジメチル、メチルホスホン酸ジエチル、エチルホスホン酸、プロピルホスホン酸、ブチルホスホン酸、2−メチルプロピルホスホン酸、t−ブチルホスホン酸、2,3−ジメチル−ブチルホスホン酸、オクチルホスホン酸、フェニルホスホン酸、ジオクチルフェニルホスホネート、ジメチルホスフィン酸、メチルエチルホスフィン酸、メチルプロピルホスフィン酸、ジエチルホスフィン酸、ジオクチルホスフィン酸、フェニルホスフィン酸、ジエチルフェニルホスフィン酸、ジフェニルホスフィン酸、ビス(4−メトキシフェニル)ホスフィン酸等が挙げられる。なかでも、t−ブチルホスホン酸は、高価ではあるが、高難燃性の点において好ましい。上記リン化合物は単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
上記リン化合物は、特に炭酸カルシウム、炭酸亜鉛等の金属炭酸塩との反応で膨張を促すと考えられ、特に、リン化合物としてポリリン酸アンモニウムを使用した場合に、高い膨張効果が得られる。また、有効な骨材として働き、燃焼後に形状保持性の高い燃焼残渣を形成する。
上記樹脂組成物(II)において、リン化合物の配合量は、樹脂成分100質量部に対して50〜150質量部が好ましい。配合量が、50質量部未満になると燃焼残渣に十分な形状保持性が得られず、150質量部を超えると機械的物性の低下が大きくなり、使用に耐えられなくなる。
上記樹脂組成物(II)において、中和処理された熱膨張性黒鉛の配合量は、上記樹脂組成物(I)と同様の理由により、樹脂成分100質量部に対して15〜300質量部が好ましい。
上記樹脂組成物(II)において、無機充填剤の配合量は、上記樹脂組成物(I)と同様の理由により、樹脂成分100質量部に対して30〜500質量部が好ましい。
また、上記リン化合物、中和処理された熱膨張性黒鉛及び無機充填剤の総量は、樹脂成分100質量部に対して200〜600質量部が好ましい。総量が、200質量部未満になると十分な耐火性が得られず、600質量部を超えると機械的強度の低下が大きく、使用に耐えられなくなる。
上記樹脂組成物(I)及び(II)には、その物性を損なわない範囲で、フェノール系、アミン系、イオウ系等の酸化防止剤、金属害防止剤、帯電防止剤、安定剤、架橋剤、滑剤、軟化剤、顔料等が添加されてもよい。
図5及び6は、本発明の実施例2に係る貫通部構造を示す概略図であり。なお、実施例1の第1〜第3試験と同一乃至均等な部分については、同一名称、符号を用いて説明する。
この実施例2の貫通部構造には、図5に示すカバーキャップ120が用いられる。この貫通部構造は、特に、一本のケーブルを挿通させたスリーブ端部周辺の延焼防止構造として好適である。
カバーキャップ120は、火災時の熱に対して実質的に非変形のケーシング122と、このケーシング122の内部空間に充填された熱膨張性材124とを備えている。ケーシング122には、例えばアルミニウム、スチール材等を用いることができる。熱膨張性材124には、例えば実施例1で用いた熱膨張性シート20の熱膨張層の樹脂組成物を使用することができる。ただしこの実施例2においては、後述するように熱膨張性材124をスリーブの外周面の粘着に用いないので、粘着性付与剤を混合しなくても良い。
この実施形態では、カバーキャップ120は二部品120A、120Bから構成されている。この二部品120A、120Bは、同一形状であり、部品の共用化が図られている。二つの部品120A、120Bが組み付けられてできるカバーキャップ120は、管形状となっており、一方の管端(図5において右側)が半球状に形成され且つその先端には円形の開口126が設けられている。カバーキャップ120の管状部分の内径は適用するスリーブの外径に、開口126の内径は適用するケーブル14の外径に合わせて適宜変更可能である。
ケーシング122の内部には、熱膨張性材124を充填するための空間が形成されており、この内部空間に熱膨張性材124が充填されている。ケーシング122の一方の端部(一端)122A側は閉止されており、他方の端部(他端)122B側には熱膨張性材124が膨張した際に膨出可能な膨出用開口122Cが設けられている。更に、他端122Bには組付用フランジ122Dが形成されている。
次に、このような構成を有するカバーキャップ120を用いた実施例2の貫通部構造について説明する。
図6に示したように、この実施例2の貫通部構造では、区画体としてのコンクリート壁10の貫通孔11にスリーブ12が貫装されており、このスリーブ12に1本のケーブル14が挿通されている。カバーキャップ120は、スリーブ12の一方の端部12Aとケーブル14との間の隙間を覆うように組み付けられる。このとき、カバーキャップ120は二部品120A,120Bから構成されるため、組み付けが容易である。
この貫通部構造をより詳細に説明すると、ケーシング122の一端122Aはスリーブ12の一方の端部12Aの外周面12Bに取り付けられ、他端122Bはケーブル14の外周面14A上又は外周面14A近傍に配置される。すなわち、膨出用開口122Cがケーブル14の外周面14A上又は外周面14A近傍に位置する。ここで他端122Bとケーブル14の外周面14Aとの間には、好適には、粘着テープや粘着剤が設けられる。これにより、ケーブル14の外周面14Aの周囲をより確実に閉塞することができる。
この実施例2では、スリーブ12の一方の端部12Aにブッシング13が装着されており、ケーシング122の一端122Aがブッシング13を介してスリーブ12の外周面12Bに取り付けられている。このとき、ケーシング122の一端122Aはアルミテープや不燃性のバンド、針金等を用いて適宜スリーブ12に取り付けることができる。
ケーシング122の他端122B側については、ケーブル14が開口126を通るように配置して、例えば針金やバンドからなる押さえ部材16を、組付用フランジ122Dの周囲に巻き付けることにより固定できる。
実施例2の貫通部構造においても、実施例1の試験3と同様にスリーブ12の一方の端部12A、カバーキャップ120及びケーブル14の間に形成された空間に充填材30を充填することが可能である。
実施例2の貫通部構造を備える区画体の近傍において火災が発生した場合、その熱によって熱膨張性材124が膨張するが、ケーシング122の一端122A側が閉止されているので、熱膨張性材124は膨出用開口122Cのみから膨出する。しかも、膨出用開口122Cがケーブル14の外周面14A上又は外周面14A近傍に位置している。従って、増加体積分の熱膨張性材がケーブル14側に向けて膨出するため、ケーブル14が焼失した場合であっても早期に且つより確実に隙間を閉塞することができる。
この実施例2では、カバーキャップ120が二部品から構成されているため、ケーブル14が挿通された状態でも組み付け可能であり便利である。しかし、カバーキャップ120を一部品で構成しても良いし、三部品以上で構成しても良い。
また、実施例1の第2試験と同様に、スリーブ12の他方の端部12C側に、カバーキャップ120と同様の第二のカバーキャップ(図示せず)を設けてもよい。
[変形例]
実施例2の変形例を図7に基づいて説明する。カバーキャップ220は、実施例2の貫通部構造に用いられたカバーキャップ120の変形例であり、同一乃至均等な部分には同一名称、同一符号を用いて説明する。
図7では、カバーキャップ220を図6と同様にスリーブ12及びケーブル14に取り付けた際の、ケーブル挿通方向(即ちスリーブ12の長手方向)に沿った断面が示されている。なお、ここではカバーキャップ220の二部品のうち、一部品だけを示している。
カバーキャップ220は、膨出用開口122Cの幅W1が、ケーシング122の内部空間の幅W2より小さくなっている。ここで、内部空間の幅W2は、その全域に渡って幅W1より大きくなっている必要はなく、部分的に大きくなっていれば良い。これは、幅W2を大きくすることにより、熱膨張性材124の充填量を多くするためである。
このような構成を備えるカバーキャップ220を用いる貫通部構造では、熱膨張性材124の充填量が多く、この充填量に比例して加熱による膨張量も多くなる。即ち、火災により熱膨張性材124が膨張すると、その膨張量が多いので、ケーブル14が焼失した場合であっても更に早い段階で且つより確実に隙間を閉塞することができる。
すなわち、この実施例2では、貫通孔が設けられた区画体の貫通部構造が、前記貫通孔に貫装された耐火性のスリーブと、前記スリーブに挿通されたケーブルと、前記スリーブの一方の端部と前記ケーブルとの間の隙間を覆うカバーキャップと、を有し、前記カバーキャップは、熱に対し非変形のケーシングと該ケーシングの内部空間に充填された熱膨張性材とを備え、前記ケーシングの一方の端部は前記スリーブの一方の端部の外周面に取り付けられ、前記ケーシングの他方の端部は前記ケーブルの外周面上又は外周面近傍に配置され、前記ケーシングの前記他方の端部には、前記熱膨張性材膨出用の開口が設けられているという特徴を備えている。
この特徴によれば、前記カバーキャップを前記スリーブの端部に取り付けておくだけで、火災の際に前記ケーシング内の熱膨張材が膨張し、前記開口から膨出してケーブル周辺の隙間を閉塞する。
実施例2の別の特徴は、前記貫通部構造において、前記ケーブルの挿通方向に沿う断面視で、前記開口の幅が前記内部空間の幅より小さいことである。
この特徴によれば、前記開口の幅が前記内部空間の幅より小さいため熱膨張性材の膨張量が多く、火災の際、熱膨張した前記熱膨張性材がより早期に且つより高い圧力でケーブル周辺を閉塞する。
実施例2の別の特徴は、前記貫通部構造において、前記スリーブの前記一方の端部にはブッシングが装着されており、前記ケーシングの前記一方の端部が、前記ブッシングを介して前記スリーブの前記一方の端部の外周面に粘着されていることである。
この特徴によれば、スリーブの端部にブッシングを装着することができ、ケーブルをスリーブの端部で傷つけないようにすることができる。このようなブッシングは絶縁性のものが好ましい。
実施例2の別の特徴は、前記貫通部構造において、前記スリーブの前記一方の端部、前記カバーキャップ及び前記ケーブルの間に形成された空間に充填材が充填されていることである。
この充填材としては、耐熱性シール材、ロックウール、セラミックウール等を用いることができる。充填材を充填することは、特にスリーブの口径に対してケーブルの本数が少なく隙間が大きい場合に有用である。
実施例2の別の特徴は、前記貫通部構造において、前記カバーキャップは少なくとも二部品から構成され、該少なくとも二部品が前記一方の端部及び前記ケーブルの外方から組み付けられることである。
この特徴によれば、施工者は、少なくとも二部品から構成された前記カバーキャップを外から組み付けるだけでスリーブ端部の防火処理を行うことができ、施工が容易である。
実施例2の別の特徴は、前記貫通部構造において、前記スリーブの他方の端部と前記ケーブルとの間の隙間を覆う第二のカバーキャップを更に備えることである。
実施例2の貫通部構造では、前記カバーキャップをスリーブの一方の端部側のみに設ければ十分な防火性能を発揮できるが、このようにスリーブの両方の端部に設けてもよい。
この発明に係る実施例1の第1試験における区画体貫通部構造を示した断面図である。 実施例1の第2試験の区画体貫通部構造を示した断面図である。 実施例1の第3試験の区画体貫通部構造を示した断面図である。 実施例1の第4試験の区画体貫通部構造を示した断面図である。 本発明の実施例2の貫通部構造に用いられるカバーキャップの断面図である。 実施例2の貫通部構造を示した断面図である。 実施例2の貫通部構造に用いられるカバーキャップの変形例に係る断面図である。
符号の説明
10 防火区画体(区画体)
11 ケーブル用貫通孔
12、52 スリーブ
12A、52A スリーブの一方の端部
12B、52B スリーブの一方の端部の外周面
12C、52C スリーブの他方の端部
13 ブッシング
14 ケーブル
14A ケーブルの外周面
20 熱膨張性シート、第二の熱膨張性シート
30 充填材
120 カバーキャップ
122 ケーシング
122A ケーシングの一方の端部
122B ケーシングの他方の端部
122C 熱膨張性材膨出用の開口
124 熱膨張性材
W1 熱膨張性材膨出用の開口の幅
W2 ケーシングの内部空間の幅

Claims (7)

  1. 貫通孔が設けられた区画体の貫通部構造であって、
    前記貫通孔に貫装された耐火性のスリーブと、前記スリーブに挿通されたケーブルと、前記スリーブの一方の端部と前記ケーブルとの間の隙間を覆う熱膨張性シートと、を有し、
    前記熱膨張性シートは熱膨張層と熱非膨張層とを備え、
    前記熱膨張性シートのスリーブ側は前記スリーブの前記一方の端部の外周面に巻き付けられ、前記熱膨張性シートのケーブル側は前記ケーブルの外周面に巻き付けられ、前記熱非膨張層は前記熱膨張層より外側に位置し、前記熱非膨張層がアルミガラスクロス、アルミニウム箔、アルミニウム箔積層紙のいずれかであることを特徴とする貫通部構造。
  2. 前記スリーブの他方の端部と前記ケーブルとの間の隙間を覆う第二の熱膨張性シートを更に備え、前記第二の熱膨張性シートのスリーブ側は前記スリーブの前記他方の端部の外周面に巻き付けられ、前記熱膨張性シートのケーブル側は前記ケーブルの外周面に巻き付けられている請求項1に記載の貫通部構造。
  3. 前記スリーブの前記一方及び/又は前記他方の端部にはブッシングが装着されており、
    前記熱膨張性シートのスリーブ側が、前記ブッシングを介して前記スリーブの前記一方及び/又は前記他方の端部の外周面に巻き付けられている請求項1又は2に記載の貫通部構造。
  4. 前記スリーブの前記一方及び/又は前記他方の端部、前記熱膨張性シート及び前記ケーブルの間に形成された空間に充填材が充填されている請求項1又は2に記載の貫通部構造。
  5. 前記スリーブの前記一方及び/又は前記他方の端部、前記熱膨張性シート及び前記ケーブルの間に形成された空間に充填材が充填されている請求項3に記載の貫通部構造。
  6. 前記熱膨張性シートは、前記スリーブの前記一方の端部の外周面及び/又は前記ケーブルの外周面に粘着されている請求項1に記載の貫通部構造。
  7. 前記熱膨張性シートのケーブル側及び/又はスリーブ側を外方から押さえる押さえ部材を備える請求項1に記載の貫通部構造。
JP2007192890A 2004-11-17 2007-07-25 区画体の貫通部構造 Pending JP2007312599A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007192890A JP2007312599A (ja) 2004-11-17 2007-07-25 区画体の貫通部構造

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004333702 2004-11-17
JP2007192890A JP2007312599A (ja) 2004-11-17 2007-07-25 区画体の貫通部構造

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006515427A Division JPWO2006054572A1 (ja) 2004-11-17 2005-11-16 区画体の貫通部構造

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008008184U Continuation JP3148209U (ja) 2004-11-17 2008-11-21 区画体の貫通部構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007312599A true JP2007312599A (ja) 2007-11-29

Family

ID=38844925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007192890A Pending JP2007312599A (ja) 2004-11-17 2007-07-25 区画体の貫通部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007312599A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010098243A1 (ja) * 2009-02-27 2010-09-02 三菱重工業株式会社 燃料タンクの発火防止構造
JP2011015492A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Sumitomo Metal Ind Ltd 垂直ケーブルダクトの延焼防止構造
JP2011169357A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Sekisui Chem Co Ltd 防火区画貫通部の構造とその施工方法
JP2014005911A (ja) * 2012-06-26 2014-01-16 Mirai Ind Co Ltd 耐火処理具及び貫通部の耐火構造
CN104089098A (zh) * 2014-06-27 2014-10-08 中国十九冶集团(防城港)设备结构有限公司 柔性防水套管
JP2016056855A (ja) * 2014-09-08 2016-04-21 株式会社ブリヂストン 配管モジュールおよび貫通部構造
JP2016172997A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 積水化学工業株式会社 熱膨張性ブッシング
JP2016191209A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 積水化学工業株式会社 区画貫通部用のカバー部材および区画貫通部構造
JP2019183635A (ja) * 2015-03-31 2019-10-24 積水化学工業株式会社 区画貫通部用のカバー部材および区画貫通部構造
JP2019214932A (ja) * 2019-07-19 2019-12-19 積水化学工業株式会社 耐火構造
JP2021145868A (ja) * 2020-03-18 2021-09-27 積水化学工業株式会社 区画貫通処理構造、区画貫通処理部材及び区画貫通処理方法
JP2021188480A (ja) * 2020-06-04 2021-12-13 積水化学工業株式会社 区画貫通処理構造、区画貫通処理材、及び区画貫通処理構造の施工方法
JP6999853B1 (ja) 2020-08-06 2022-01-19 積水化学工業株式会社 区画貫通処理構造、区画貫通処理材、及び区画貫通処理構造の施工方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58142815A (ja) * 1982-02-20 1983-08-25 Aron Kasei Co Ltd 管路被覆材
JPH0279120U (ja) * 1988-12-06 1990-06-18
JPH08126165A (ja) * 1994-10-24 1996-05-17 Mitsubishi Cable Ind Ltd ケーブル貫通部の防火構造
JP2000240854A (ja) * 1999-02-18 2000-09-08 Inaba Denki Sangyo Co Ltd 防火用熱膨張材
JP2002084635A (ja) * 2000-09-05 2002-03-22 Hitachi Cable Ltd ケーブル配線の貫通部の防火構造
JP2004232452A (ja) * 2003-01-10 2004-08-19 Sekisui Chem Co Ltd 防火区画貫通部構造、及び防火区画貫通部の施工方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58142815A (ja) * 1982-02-20 1983-08-25 Aron Kasei Co Ltd 管路被覆材
JPH0279120U (ja) * 1988-12-06 1990-06-18
JPH08126165A (ja) * 1994-10-24 1996-05-17 Mitsubishi Cable Ind Ltd ケーブル貫通部の防火構造
JP2000240854A (ja) * 1999-02-18 2000-09-08 Inaba Denki Sangyo Co Ltd 防火用熱膨張材
JP2002084635A (ja) * 2000-09-05 2002-03-22 Hitachi Cable Ltd ケーブル配線の貫通部の防火構造
JP2004232452A (ja) * 2003-01-10 2004-08-19 Sekisui Chem Co Ltd 防火区画貫通部構造、及び防火区画貫通部の施工方法

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8894014B2 (en) 2009-02-27 2014-11-25 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Firing prevention structure of fuel tank
JP2010201943A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 燃料タンクの発火防止構造
CN102333698A (zh) * 2009-02-27 2012-01-25 三菱重工业株式会社 燃料罐的防点火结构
RU2487060C2 (ru) * 2009-02-27 2013-07-10 Мицубиси Хеви Индастриз, Лтд. Устройство защиты от возгорания топливного бака
WO2010098243A1 (ja) * 2009-02-27 2010-09-02 三菱重工業株式会社 燃料タンクの発火防止構造
JP2011015492A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Sumitomo Metal Ind Ltd 垂直ケーブルダクトの延焼防止構造
JP2011169357A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Sekisui Chem Co Ltd 防火区画貫通部の構造とその施工方法
JP2014005911A (ja) * 2012-06-26 2014-01-16 Mirai Ind Co Ltd 耐火処理具及び貫通部の耐火構造
CN104089098B (zh) * 2014-06-27 2016-06-01 中国十九冶集团(防城港)设备结构有限公司 柔性防水套管
CN104089098A (zh) * 2014-06-27 2014-10-08 中国十九冶集团(防城港)设备结构有限公司 柔性防水套管
JP2016056855A (ja) * 2014-09-08 2016-04-21 株式会社ブリヂストン 配管モジュールおよび貫通部構造
JP2016172997A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 積水化学工業株式会社 熱膨張性ブッシング
JP2016191209A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 積水化学工業株式会社 区画貫通部用のカバー部材および区画貫通部構造
JP2019183635A (ja) * 2015-03-31 2019-10-24 積水化学工業株式会社 区画貫通部用のカバー部材および区画貫通部構造
JP2019214932A (ja) * 2019-07-19 2019-12-19 積水化学工業株式会社 耐火構造
JP2021145868A (ja) * 2020-03-18 2021-09-27 積水化学工業株式会社 区画貫通処理構造、区画貫通処理部材及び区画貫通処理方法
JP2021188480A (ja) * 2020-06-04 2021-12-13 積水化学工業株式会社 区画貫通処理構造、区画貫通処理材、及び区画貫通処理構造の施工方法
JP7150782B2 (ja) 2020-06-04 2022-10-11 積水化学工業株式会社 区画貫通処理構造、区画貫通処理材、及び区画貫通処理構造の施工方法
JP6999853B1 (ja) 2020-08-06 2022-01-19 積水化学工業株式会社 区画貫通処理構造、区画貫通処理材、及び区画貫通処理構造の施工方法
JP2022031218A (ja) * 2020-08-06 2022-02-18 積水化学工業株式会社 区画貫通処理構造、区画貫通処理材、及び区画貫通処理構造の施工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3148209U (ja) 区画体の貫通部構造
JP2007312599A (ja) 区画体の貫通部構造
JP3817532B2 (ja) 防火区画貫通部構造
JP3989291B2 (ja) 防火区画貫通部の施工方法及び防火区画貫通部構造
JP5280987B2 (ja) 防火区画貫通部構造
JP4698207B2 (ja) バスダクト用防火区画貫通部構造
JP6588722B2 (ja) 耐火構造
JP3119045U (ja) 防火区画貫通部構造
JP2002172181A (ja) 防火区画貫通部材及びそれを用いた防火区画貫通部構造
JP6641094B2 (ja) 建築物の防火構造体
JP6737569B2 (ja) ケーブル用保護管、及び耐火構造
JP2017207155A (ja) 防火材及び区画貫通部の防火構造
JP4647772B2 (ja) 防火区画貫通部の施工方法及び防火区画貫通部構造
JP6357437B2 (ja) 被覆材、配管、及び耐火構造
JP7050861B2 (ja) ケーブル用保護管、及び耐火構造
JP6941662B2 (ja) 被覆材、配管、及び耐火構造
JP4320110B2 (ja) 防耐火壁構造
JP4137285B2 (ja) 防・耐火壁構成体
JP2002227325A (ja) 防火区画貫通部の施工方法及び防火区画貫通部構造
JP2017131561A (ja) 防火材、防火材の成形方法
JP6832055B2 (ja) 熱膨張性ブッシング
JP6713744B2 (ja) 防火構造、防火構造の施工方法
JP6505485B2 (ja) 防火具、建築物の防火構造体及び防火構造体の施工方法
JP2002174367A (ja) 耐火膨張性パッキンを有する配管構造
JP4527911B2 (ja) 合成耐火被覆方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080924