JP2002151629A - 配線基板 - Google Patents

配線基板

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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体素子を配線基板に、Au−Sn合金から
成るロウ材層を介して接着固定するにあたり、Au−S
n合金から成るロウ材層のSnが第2の拡散防止層に拡
散してAu−Sn合金の融点が上昇するために、接着時
にAu−Sn合金を溶融させて半導体素子を確実、強固
に接着固定することが困難であった。 【解決手段】絶縁基板1の上面に、密着金属層2、第1
の拡散防止層3、Auより成る主導体層4、PtとSn
とのモル比が1:2〜6:1であるPt−Sn合金より
成る第2の拡散防止層5、Au−Sn合金より成るロウ
材層6が順次積層された配線導体層が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子を支持
するための配線基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体素子を搭載するための配線
基板を図2に示す。同図において、11は窒化アルミニ
ウムセラミックス等から成る絶縁基板、12はTi等か
ら成る密着金属層、13はPt等から成る第1の拡散防
止層、14はAuから成る主導体層であり、15はPt
から成る第2の拡散防止層であり、16は半導体素子を
接着させるためのAu−Sn合金から成るロウ材層であ
る。
【0003】絶縁基板11の上面に被着されたAuから
成る主導体層14と半導体素子を接着固定するAu−S
n合金から成るロウ材層16との間に、Ptから成る第
2の拡散防止層15を配した構造にすることで、半導体
素子をロウ材層16を介して接着固定する際、主導体層
14のAuがロウ材層16のAu−Sn合金中に拡散す
るのを第2の拡散防止層15によって有効に防止するも
のである。また、ロウ材層16はその融点が高くなるこ
とはなく、接着時の所定の温度で完全に溶解して半導体
素子を配線基板上に確実、強固に接着できることができ
るものであり、この構成は本出願人が提案したものであ
る(特開平11−307692号公報参照)。
【0004】なお、図2において、絶縁基板11の下面
にはその略全面に密着金属層12、第1の拡散防止層1
3、主導体層14が順次積層されて成る導体層が形成さ
れており、この導体層は、絶縁基板11を外部電気回路
基板上やパッケージ内に載置固定するための接続用とし
て用いられる。また、この導体層は接地導体層としても
使用される場合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例において、第2の拡散防止層15を構成するPt
の厚みが厚い場合、半導体素子を接着するために配線基
板を加熱した際、第2の拡散防止層15を構成するPt
中に、その上部に被着されたロウ材層16を構成するA
u−Sn合金中のSnが急速に拡散し、その結果、ロウ
材層16を構成するAu−Sn合金の組成がAu過多
(Auリッチ)となり、融点の上昇を招き易いことがわ
かった。従って、接着時の所定の温度でロウ材層16の
Au−Sn合金を完全に溶融させることができず、半導
体素子と配線基板とが強固に接着され難いという問題が
あった。
【0006】また、このような問題を解消するために、
ロウ付け温度を上げ、ロウ材を完全に溶融させることも
考えられるが、ロウ付け温度を上げると半導体素子に不
要な熱的負荷が加わり半導体素子に熱破壊が生じたり、
特性が劣化し、半導体素子が誤作動するという問題を誘
発していた。
【0007】一方、レーザダイオード(LD:半導体レ
ーザ)やフォトダイオード(PD)等の光半導体素子を
搭載する配線基板の場合、ロウ材層16が光半導体素子
の側壁面に這い上がると光の進路が塞がれてしまう。こ
れを防ぐために、ロウ材層16の厚みをさらに薄くする
ことが検討されている。しかし、この場合も上述したよ
うに、半導体素子を接着するために配線基板を加熱した
際に、第2の拡散防止層15を構成するPt中に、ロウ
材層16を構成するAu−Sn合金中のSnが急速に拡
散して、ロウ材層16を構成するAu−Sn合金の組成
がAuリッチとなり、ロウ材層16の融点の上昇を招
き、接着時の所定の温度でAu−Sn合金を完全に溶融
させることができず、半導体素子と配線基板とが強固に
接着され難いという問題があった。
【0008】従って、本発明は上記事情に鑑みて完成さ
れたものであり、その目的は、半導体素子を配線基板
に、Au−Sn合金から成るロウ材層を介して接着固定
するにあたり、Au−Sn合金から成るロウ材層のSn
が第2の拡散防止層に拡散し、Au−Sn合金の融点が
上昇するのを有効に防止し、接着時の所定の温度でAu
−Sn合金を完全に溶融させ、半導体素子を確実、強固
に接着固定することができる配線基板を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の配線基板は、絶
縁基板の上面に、密着金属層、第1の拡散防止層、Au
より成る主導体層、PtとSnとのモル比が1:2〜
6:1であるPt−Sn合金より成る第2の拡散防止
層、Au−Sn合金より成るロウ材層が順次積層された
配線導体層が形成されていることを特徴とする。
【0010】本発明は、Auより成る主導体層とAu−
Sn合金より成るロウ材層との間に、PtとSnとのモ
ル比が1:2〜6:1であるPt−Sn合金より成る第
2の拡散防止層を設けたことにより、Au−Sn合金よ
り成るロウ材層中のSnが多量に第2の拡散防止層内に
拡散することを防ぐことができる。その結果、Au−S
n合金より成るロウ材層がAuリッチになることによる
ロウ材層の融点上昇を防ぐことができる。つまり、ロウ
材層中のAuとSnとの組成比が大きく変化することが
ないため、接着時の所定の温度によってAu−Sn合金
より成るロウ材層を完全に溶融させることができ、半導
体素子を確実、強固に接着固定することができる。
【0011】また、Pt−Sn合金より成る第2の拡散
防止層のPtとSnとのモル比を1:2〜6:1とした
ことにより、Pt3SnまたはPtSnと表される融点
の高いPt−Sn合金層が形成されるため、Au−Sn
合金より成るロウ材層中のSnが多量に第2の拡散防止
層内に拡散することをより効果的に防ぐことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の配線基板について以下に
説明する。図1は、本発明の配線基板の断面図である。
同図において、1は絶縁基板、2は密着金属層、3は第
1の拡散防止層、4はAuより成る主導体層、5はPt
−Sn合金より成る第2の拡散防止層、6はAu−Sn
合金より成るロウ材層である。絶縁基板1は、例えば酸
化アルミニウム(Al23)質焼結体、窒化アルミニウ
ム(AlN)質焼結体、炭化珪素(SiC)質焼結体、
ガラスセラミック焼結体、窒化珪素(Si34)質焼結
体、石英、ダイヤモンド、サファイア、立方晶窒化硼
素、または熱酸化膜を形成したシリコンのうち少なくと
も1種より成るのがよく、これらは体積抵抗率ρが10
10Ω・m以上で絶縁性が良好である。
【0013】なお、絶縁基板1は、窒化アルミニウム質
焼結体、炭化珪素質焼結体、ダイヤモンド、シリコンで
形成するのがより好ましく、これらの熱伝導率は40W
/m・K以上と高いため、配線基板の上面に接着固定さ
れる半導体素子が駆動時に熱を発しても、その熱は配線
基板を介して良好に外部に伝達されるため、半導体素子
を長時間にわたり正常かつ安定に作動させることが可能
となる。
【0014】また、絶縁基板1としてガラスセラミック
焼結体や石英を用いることもより好ましく、これらの比
誘電率は6以下(1MHzでの測定)と小さいために、
絶縁基板1が浮遊容量を持たず、その結果半導体素子に
電気信号を高速で伝達させることが可能となる。
【0015】絶縁基板1の上面に被着される配線導体層
の成膜は、蒸着法、スパッタリング法、CVD法等の薄
膜形成法によりなされ、パターン加工が必要な場合は、
フォトリソグラフィ法、エッチング法、リフトオフ法等
によってパターン加工される。
【0016】密着金属層2は、例えばTi,Cr,T
a,Nb,Ni−Cr合金またはTa 2N等のうち少な
くとも1種類より成るのがよく、第1の拡散防止層3
は、例えばPt,Pd,Rh,Ru,Ni,Ni−Cr
合金またはTi−W合金等のうち少なくとも1種類より
成るのがよい。
【0017】密着金属層2の厚さは0.01〜0.2μ
m程度が良い。0.01μm未満では、強固に密着する
ことが困難となる傾向にあり、0.2μmを超えると、
成膜時の内部応力によって剥離が生じ易くなる。
【0018】また、第1の拡散防止層3の厚さは0.0
5〜1μm程度が良く、0.05μm未満ではピンホー
ル等の欠陥が発生して第1の拡散防止層3としての機能
を果たしにくい傾向にあり、1μmを超えると成膜時の
内部応力により剥離が生じ易くなる。
【0019】さらに、Auより成る主導体層4の厚さは
0.1〜5μm程度が良い。0.1μm未満では、電気
抵抗が大きくなる傾向にあり、5μmを超えると成膜時
の内部応力により剥離を生じ易くなる。また、Auは貴
金属で高価であることから、低コスト化の点で薄く形成
することが好ましい。
【0020】Auより成る主導体層4とAu−Sn合金
より成るロウ材層6との間に配置された、Pt−Sn合
金より成る第2の拡散防止層5の厚みは0.01〜1μ
m程度が良い。0.01μm未満では、第2の拡散防止
層5の上層のAu−Sn合金から成るロウ材層6中のS
nが、第2の拡散防止層5の下層のAu層から成る主導
体層4中に拡散することを防ぐのに十分でない。また1
μmを超えると成膜時の内部応力により剥離を生じ易く
なる。
【0021】本発明において、第2の拡散防止層5を形
成するPt−Sn合金のPtとSnのモル比は1:2〜
6:1の範囲内である。このモル比が1:2、即ちPt
が33.3%未満の含有率の場合、Snがリッチな状態
となり、このSnが第2の拡散防止層5の下層の主導体
層4のAu中へ拡散し、Au−Sn化合物が形成され
る。その際に生じる体積収縮によってカーケンダールボ
イドと呼ばれる脆い合金層が出来てしまい、その結果こ
の脆い合金層から剥離が発生する危険性がある。
【0022】また、モル比が6:1、即ちPtが85.
7%を超える含有率の場合、Ptがリッチな状態とな
り、第2の拡散防止層5の上面のAu−Sn合金より成
るロウ材層6中のSnが第2の拡散防止層5側へ拡散し
てしまい、ロウ材層6の融点の上昇を招く。その結果、
接着時の所定の温度(280〜330℃程度)でAu−
Sn合金を完全に溶融させることができず、半導体素子
と配線基板とが強固に接続され難い傾向にある。好まし
くは、PtとSnのモル比は1:1〜3:1がよい。
【0023】第2の拡散防止層5を構成するPt−Sn
合金のPtとSnとのモル比を制御する方法としては、
スパッタリング法であれば、スパッタリングターゲット
を所望のPtとSnとのモル比で作製し、そのターゲッ
トを用いて成膜する方法がある。
【0024】半導体素子を接着固定するAu−Sn合金
より成るロウ材層6の厚みは、0.5〜5μm程度が良
く、0.5μm未満では、半導体素子を強固に接着する
ことが困難となり、5μmを超えると成膜時の内部応力
により剥離を生じ易くなり、またAu−Sn合金を構成
するAuは貴金属で高価であることから、薄く形成する
方が低コスト化の点で好ましい。
【0025】また、Au−Sn合金から成るロウ材層6
の上面に0.1μm程度の厚さのAu層を被着して、ロ
ウ材層6の表面酸化を防ぐ構造としてもよい。
【0026】なお、図1において、絶縁基板1の下面に
はその略全面に密着金属層2、第1の拡散防止層3、主
導体層4が順次積層されて成る導体層が形成されてお
り、この導体層は、絶縁基板1を外部電気回路基板上や
パッケージ内に載置固定するための接続用として用いら
れる。また、その際接地導体層として使用してもよい。
【0027】配線基板に形成する配線導体層は、配線基
板の一方の主面だけでなく、その主面の反対側の主面や
側面に形成してもよい。また、その層構成を主面と同様
にしても、または異なるものとしても構わない。
【0028】かくして、本発明は、Au−Sn合金より
成るロウ材層6中のSnが多量に第2の拡散防止層5内
に拡散することを防ぎ、ロウ材層6がAuリッチになる
ことによるその融点上昇を防ぐことができる。また、P
t−Sn合金より成る第2の拡散防止層5のPtとSn
とのモル比を1:2〜6:1としたことにより、Pt 3
SnまたはPtSnと表される融点の高いPt−Sn合
金層が形成されるため、ロウ材層6中のSnが多量に第
2の拡散防止層5内に拡散することをより効果的に防ぐ
ことができる。
【0029】
【実施例】本発明の実施例を以下に説明する。
【0030】(実施例)図1の配線基板を以下の工程
[1]〜[3]により作製した。
【0031】[1]絶縁基板1として、寸法が縦3mm
×横3mm×高さ0.4mmで窒化アルミニウム質焼結
体から成るものを用意し、絶縁基板1を洗浄後、真空蒸
着法により、厚さが0.1μmのTiより成る密着金属
層2、厚さが0.2μmのPtより成る第1の拡散防止
層3、厚さが0.5μmのAuより成る主導体層4を順
次積層させた。
【0032】[2]この主導体層4上に、PtとSnの
2つのターゲットを用いて同時に成膜を行う2元同時ス
パッタリング法により、Pt−Sn合金より成る第2の
拡散防止層5を形成した。このとき、2つのターゲット
に印加される電力を変化させることによりPtとSnと
のモル比を制御して、下記表1のように各種のモル比の
Pt−Sn合金から成る第2の拡散防止層5をそれぞれ
被着し、各種サンプルを作製した。各サンプルの第2の
拡散防止層5の厚みは0.2μmで一定となるようにし
た。
【0033】[3]第2の拡散防止層5の上面に、Au
−Sn合金より成るロウ材層6をスパッタリング法によ
り厚さ2μm形成した。
【0034】上記のようにして作製した各種配線基板
(表1のサンプル番号1〜12)について、半導体素子
との密着性およびロウ材層6の濡れ性に関して以下のよ
うな評価を行った。
【0035】[半導体素子との密着性]300〜330
℃程度の温度に保持したヒータブロック上に配線基板を
置き、約10秒後に、配線基板に接着される側の面にT
i(厚さ0.05μm)、Pt(厚さ0.1μm)、A
u(厚さ0.1μm)が順次被着形成されたSiチップ
(寸法は縦1mm×横1mm×高さ0.4mmであり、
Siを半導体材料とした半導体素子)を、ロウ材層6上
に載置し接着して搭載した。
【0036】Siチップを搭載した配線基板を冷却後、
Siチップの横方向から荷重を加えるシェアテストを1
2種類のサンプルについて、各10個づつ行った。半導
体素子との密着性の判定は、シェアテストの破壊モード
がSiチップ自身の破壊またはSiチップに被着形成さ
れた配線導体層の剥がれによる場合に密着性良好とし
た。破壊モードがロウ材層6の内部破断または配線導体
層内の界面での剥がれによる場合に密着性不良とした。
なお、10個全ての試料がすべて密着性良好のものを
◎、1個密着性不良のものを○、2個密着性不良のもの
を△とし、3個以上の密着不良が発生したものを×とし
た。
【0037】[ロウ材層の濡れ性]330℃の温度に保
持したヒータブロック上に配線基板を置き、表面に酸化
膜層ができないように不活性ガスを吹き付け、約30秒
後のロウ材層6表面の光沢の変化によって、ロウ材層6
の濡れ性の評価を行った。ロウ材層6の融点が保持され
ている温度より上昇した場合、高融点相が析出し、表面
光沢が弱くなる現象を利用したものである。ロウ材層6
の濡れ性の判定は、表面光沢があるものを○、やや光沢
に劣るものを△、光沢が無くざらついた表面になったも
のを×とした。
【0038】12種類のサンプルの構成と、上記2種類
の評価結果をまとめたものを表1に示す。この結果か
ら、第2の拡散防止層5を形成するPtとSnのモル比
は1:2〜6:1の範囲において、半導体素子との密着
性およびロウ材層の濡れ性が良好であることがわかっ
た。
【0039】
【表1】
【0040】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々の変更を行なうことは何等差し支えない。
【0041】
【発明の効果】本発明は、絶縁基板の上面に、密着金属
層、第1の拡散防止層、Auより成る主導体層、Ptと
Snとのモル比が1:2〜6:1であるPt−Sn合金
より成る第2の拡散防止層、Au−Sn合金より成るロ
ウ材層が順次積層された配線導体層が形成されているこ
とにより、半導体素子を配線基板にAu−Sn合金から
成るロウ材層を介して接着固定するにあたり、Au−S
n合金から成るロウ材層のSnが第2の拡散防止層に拡
散してAu−Sn合金の融点が上昇するのを有効に防止
し、接着時の所定の温度でAu−Sn合金を完全に溶融
させ、半導体素子を確実、強固に接着固定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線基板の断面図である。
【図2】従来の配線基板の断面図である。
【符号の説明】
1:絶縁基板 2:密着金属層 3:第1の拡散防止層 4:主導体層 5:第2の拡散防止層 6:ロウ材層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板の上面に、密着金属層、第1の拡
    散防止層、Auより成る主導体層、PtとSnとのモル
    比が1:2〜6:1であるPt−Sn合金より成る第2
    の拡散防止層、Au−Sn合金より成るロウ材層が順次
    積層された配線導体層が形成されていることを特徴とす
    る配線基板。
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