JP2006041156A - サブマウントおよびそれを用いた発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数個の電子部品を互いに位置精度よく電気的に良好に接続でき搭載できるサブマウントおよびそのサブマウントを用いた発光装置を提供すること。
【解決手段】 サブマウントは、絶縁基板1の上面に、密着金属層2a、第1の拡散防止層2bおよびAuから成る主導体層2cが順次積層されて成る配線層2と、この配線層2の上面にロウ材層5が積層されて成る、電子部品6が電気的に接続され搭載される複数の搭載部とを具備しており、複数の搭載部は、配線層2の上面にAu−Sn合金から成るロウ材層5が積層されて成るものと、配線層2の上面にAu層またはAuを主成分とする層3を介してAu−Sn合金から成るロウ材層5が積層されてなるものと、配線層2の上面にPtから成る第2の拡散防止層4を介してAu−Sn合金から成るロウ材層5が積層されて成るものとが混在している。
【選択図】 図1

Description

本発明は複数個の電子部品を搭載するサブマウントおよび発光装置に関し、特に、波長の異なる発光素子等を複数個搭載することが可能なサブマウントおよび発光装置に関する。
近年、CDプレーヤやDVDプレーヤ等の光ディスク装置に加えて、さらに記録密度の大きい次世代DVDプレーヤと呼ばれる光ディスク装置の開発が進められている。CDプレーヤに用いられる発光素子は、一般的にGaAs基板上に形成され、その発光波長は、780nm前後である。また、DVDプレーヤに用いられる発光素子は、一般的にGaAs基板上に形成され、その発光波長は650nm前後である。DVDプレーヤにCDの読み取り機能も付加することが検討されており、当初は、これら650nmと780nmの2つの発光素子による2系統の光学系を備えることで、一つの光ディスク装置にCDおよびDVDプレーヤ機能の両方を持たせていた。しかしながら最近は、一つのGaAs基板上に2つの発光素子を集積化した1チップで2波長に対応できる発光素子が開発され、この発光素子による1系統の光学系でCDおよびDVDの両方式に対応できるようになった。
ところで、次世代DVDプレーヤは、より記録密度を大きくするために、さらに発光波長の短い発光素子を用いる必要があり、現在、発光波長が405nm前後の発光素子の開発が進められている。この次世代DVDプレーヤの発光素子は、発光波長が650nmおよび780nmの発光素子に用いられる従来のGaAs基板上には形成されず、サファイア基板上やGaN基板上に形成される。このため、次世代DVDプレーヤに用いられる発光素子は、従来のDVDプレーヤおよびCDプレーヤの読み取りに用いる発光素子と同一基板上に形成して1チップとし、3波長の発光が可能な1チップの発光素子とすることは非常に困難であるという問題があった。
さらに、CD、DVDおよび次世代DVDの3つの規格において、どの規格のメディアに対しても書き込みできることが求められる傾向もあり、3波長(780nm、650nm、405nm)の発光がそれぞれ40mWを超える高い出力が求められている。高出力の発光素子で、信頼性が高く、製造歩留りのよいものを得るためには、例えば780nmと650nmの2波長を発光する1つの発光素子を形成する場合よりも、2波長をそれぞれ別の発光素子として形成する場合の方が容易である。よって、3つの波長で書き込みを実現するための方法は、例えば、それぞれ波長の異なる3種の発光素子を一つのサブマウント上に別々に接合して搭載するという方法が検討されている。これによりCD,DVD,次世代DVDのそれぞれにおいて書き込みができる高出力の発光装置となる。
特開2000−183441号公報 特開2000−196174号公報
しかしながら、3種の発光素子で対応できるようにするためには、サブマウントに搭載される3種の発光素子の相対的な位置精度が数μmになるようにそれぞれの発光素子が搭載される必要がある。サブマウントに発光素子を搭載する方法として、サブマウントの表面の配線層上にロウ材を塗布しておき、このロウ材の上に発光素子を搭載する方法が行われている。このとき3種の発光素子を同時に搭載しようとすると、3種の発光素子の相対的な位置精度は低下しやすくなる。このため、まず1番目に発光素子を搭載し接合した後、この1番目に搭載した発光素子の位置を基準として2番目の発光素子を搭載し、さらにこれを基準として3番目の発光素子を搭載するという方法が行われている。
ところが、1番目の発光素子を搭載し接合した後に2番目の発光素子を搭載すると、ロウ材を再度溶融させることとなり累積の溶融時間が長くなる。同様に2番目の発光素子を搭載し接合した後に3番目の発光素子を搭載しようとすると、ロウ材を複数回溶融させることとなり、累積の溶融時間はさらに長くなる。このため先に搭載された発光素子を接合するロウ材層が酸化したり、ロウ材層の下に形成されている金属層の金属成分や発光素子側の金属層の金属成分がロウ材層に拡散するなど、ロウ材層の組成が大きく変化して、ロウ材が劣化する。また、ロウ材が複数回溶融することで、搭載された発光素子の位置がずれる。よって発光素子と配線層の接合性や位置精度が下がるという問題点があった。
その結果、3種の発光素子の接続状態はそれぞれ異なることとなり、3種の発光素子とサブマウントとの接続強度をすべて同じように強固な接続とするとともに相対的な位置精度をよくして搭載することは困難であるという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑みて完成されたものであり、その目的は、複数個の電子素子を良好に接続できるサブマウントおよびそのサブマウントを用いた発光装置を提供することにある。
本発明のサブマウントは、絶縁基板の上面に、密着金属層、第1の拡散防止層およびAuから成る主導体層が順次積層されて成る配線層と、該配線層の上面にロウ材層が積層されて成る、電子部品が電気的に接続され搭載される複数の搭載部とを具備しているサブマウントであって、前記複数の搭載部は、前記配線層の上面にAu−Sn合金から成る前記ロウ材層が積層されて成るものと、前記配線層の上面にAu層またはAuを主成分とする層を介してAu−Sn合金から成る前記ロウ材層が積層されて成るものと、前記配線層の上面にPtから成る第2の拡散防止層を介してAu−Sn合金から成る前記ロウ材層が積層されて成るものとが混在していることを特徴とする。
また、本発明の発光装置は、前記電子部品は発光素子であり、上記サブマウントの前記複数の搭載部にそれぞれ前記発光素子が搭載されていることを特徴とする。
本発明のサブマウントは、絶縁基板の上面に、密着金属層、第1の拡散防止層およびAuから成る主導体層が順次積層されて成る配線層と、この配線層の上面にロウ材層が積層されて成る、電子部品が電気的に接続され搭載される複数の搭載部とを具備しているサブマウントであって、複数の搭載部は、配線層の上面にAu−Sn合金から成るロウ材層が積層されて成るものと、配線層の上面にAu層またはAuを主成分とする層を介してAu−Sn合金から成るロウ材層が積層されて成るものと、配線層の上面にPtから成る第2の拡散防止層を介してAu−Sn合金から成るロウ材層が積層されて成るものとが混在していることから、Au−Sn合金層を溶融させた際に、配線層の上面にAu−Sn合金から成るロウ材層が直接積層されて成る搭載部は、配線層に積層された主導体層のAuがAu−Sn合金から成るロウ材層に溶け込んでロウ材層の溶融温度を変化させることができる。
また、配線層の上面にさらにAu層またはAuを主成分とする層を介してAu−Sn合金から成るロウ材層が積層されて成る搭載部は、Au−Sn合金層が溶融したときに、Au層またはAuを主成分とする層のAuがさらにAu−Sn合金層に溶け込むため、Au−Sn合金層中のAuの含有量がより多くなり、ロウ材層の溶融温度の変化をより大きくすることができる。また、配線層の上面にPtから成る第2の拡散防止層を介してAu−Sn合金から成るロウ材層が積層されて成る搭載部は、Au−Sn合金層が溶融したときに、第2の拡散防止層によって配線層に積層された主導体層のAuが、Au−Sn合金層に拡散することを防ぐので、Au−Sn合金層のAuとSnとの質量比が変化することはなく、ロウ材層の溶融温度は変化しない。
これらより、3個の搭載部に設けられるロウ材の溶融温度はそれぞれ良好に変えることができ、ロウ材層を溶融させて電子素子を搭載する際に、各々の搭載部のロウ材層の溶融温度や接合強度を所望のものに調節することができる。例えば3個の電子素子を1個ずつ搭載する際は、1番目の電子素子を溶融温度の一番高い搭載部に搭載し、次に2番目の電子素子を溶融温度の2番目に高い搭載部に、1番目の電子素子を搭載するときの溶融温度よりも低い温度で搭載し、最後に溶融温度の一番低い搭載部に3番目の電子素子を、1番目および2番目の電子素子を搭載するときの溶融温度よりも低い温度で搭載することで、3個の電子素子が全て強固にかつ位置精度よく接続され搭載されるサブマウントを得ることができる。
また、3個の搭載部にそれぞれ異なる溶融温度を持つ3種類のロウ材を設けた場合、工程が複雑となって生産性が低いのに対し、本発明では厚みおよび組成条件が同じとなる1種類のロウ材層を3個の搭載部に同時に成膜することができ、厚みの厚いAu−Sn合金層の成膜回数が1回になるため、工程数が少なくなるメリットも大きくなり、生産性に優れる。
本発明の発光装置は、電子部品は発光素子であり、上記のサブマウントの複数の搭載部にそれぞれ発光素子が搭載されていることから、接続信頼性が高い発光装置を得ることができる。
本発明のサブマウントおよびそれを用いた発光装置について、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明のサブマウントの実施の形態の一例を示す断面図、図2は本発明のサブマウントを用いた発光装置の実施の形態の一例を示す断面図である。
図1において、1は絶縁基板、2は絶縁基板1の上面に積層されて成る配線層である。なお、配線層2のうち2aは密着金属層、2bは密着金属層2aの上面に積層された第1の拡散防止層、2cは第1の拡散防止層2bの上面に積層された金(Au)から成る主導体層である。3は配線層2の上面に積層されたAu層またはAuを主成分とする層、4は配線層2の上面に積層された白金(Pt)から成る第2の拡散防止層、5はロウ材層である。ロウ材層5のうち5aは配線層2の上面に積層されて成るAu−錫(Sn)合金から成る第1のロウ材層であり、5bは配線層2の上面にAu層またはAuを主成分とする層3を介して積層されたAu−Sn合金から成る第2のロウ材層であり、5cは配線層2の上面にPt層4を介して積層されたAu−Sn合金から成る第3のロウ材層である。
また、図2において、6は電子部品であり、本例ではこの電子部品6が発光素子である場合について説明をする。発光素子6のうち6aは第1のロウ材層5aに電気的に接続され搭載された第1の発光素子、6bは第2のロウ材層5bに電気的に接続され搭載された第2の発光素子、6cは第3のロウ材層5cに電気的に接続され搭載された第3の発光素子である。
絶縁基板1は、例えば酸化アルミニウム(Al)質焼結体,窒化アルミニウム(AlN)質焼結体,炭化珪素(SiC)質焼結体,ガラスセラミックス,窒化珪素(Si)質焼結体等のセラミックス,石英,ダイヤモンド,サファイア,立方晶窒化硼素,および熱酸化膜を形成したシリコンのうち少なくとも1種から成る。これらから成る基板は体積抵抗率ρが1010Ωm以上の良好な絶縁性が得られるため、絶縁基板1に好適である。
なお、絶縁基板1は、窒化アルミニウム質焼結体,炭化珪素質焼結体,ダイヤモンド,表面に熱酸化膜を形成したシリコンから成るのがより好ましい。これらから成る絶縁基板1の熱伝導率は、40W/m・K以上と高いため、絶縁基板1の上面に接着固定される発光素子等の電子部品6が駆動時に熱を発しても、その熱は絶縁基板1を介して良好に外部に伝達される。このため、電子部品6を長時間にわたり正常かつ安定に作動させることが可能となる。
絶縁基板1の上面に順次積層される密着金属層2a、第1の拡散防止層2bおよびAuから成る主導体層2cは、蒸着法,スパッタリング法,CVD法等の薄膜形成法により積層され、パターン加工が必要な場合は、フォトリソグラフィ法,エッチング法,リフトオフ法等の加工方法を組み合わせることによってパターン加工される。
密着金属層2aは、例えばチタン(Ti),クロム(Cr),タンタル(Ta),ニオブ(Nb),ニクロム(Ni−Cr)合金および窒化タンタル(TaN)等のうち少なくとも1種類から成るのがよく、第1の拡散防止層2bは、例えば、白金(Pt),パラジウム(Pd),ロジウム(Rh),ルテニウム(Ru),ニッケル(Ni),Ni−Cr合金およびチタン(Ti)−タングステン(W)合金等のうち少なくとも1種類から成るのがよい。
密着金属層2aの厚さは0.01〜0.2μm程度が良い。0.01μm未満では、絶縁基板1の上面に密着金属層2aを強固に密着させることが困難となる傾向がある。0.2μmを超える場合は、密着金属層2aの成膜時の内部応力によって密着金属層2aの剥離が生じ易くなる。
また、第1の拡散防止層2bの厚さは0.05〜1μm程度が良い。0.05μm未満では、ピンホール等の欠陥が発生して第1の拡散防止層2bとしての機能を果たしにくくなる傾向がある。1μmを超える場合は、成膜時の内部応力により第1の拡散防止層2bの剥離が生じ易くなる。
さらに、Auから成る主導体層2cの厚さは0.1〜5μm程度が良い。0.1μm未満では、電気抵抗が大きくなる傾向がある。5μmを超える場合は、成膜時の内部応力により主導体層2cの剥離を生じ易くなる。また、Auは貴金属で高価であることから、低コスト化の点で薄く形成することが好ましい。
そして、絶縁基板1の上面に、密着金属層2a、第1の拡散防止層2b、主導体層2cが順次積層されて成る配線層2の上面の電子部品が電気的に接続され搭載される複数の搭載部において、第1の搭載部には配線層2の上面にロウ材層5(第1のロウ材層5a)のみが形成され、第2の搭載部には配線層2の上面にAu層またはAuを主成分とする層3を介してロウ材層5(第2のロウ材層5b)が順次積層され、第3の搭載部には配線層2の上面にPtから成る第2の拡散防止層4を介してロウ材層5(第3のロウ材層5c)が順次積層される。
Au層またはAuを主成分とする層3の厚みは0.01〜0.5μm程度が良い。0.01μm未満では、第1のロウ材層5aのAu−Sn合金の組成と第2ロウ材層5bの組成との違いにより生じる溶融温度差が生じにくく、そのために2個の発光素子の位置精度が低下しやすくなる傾向がある。0.5μmを超える場合は、第2のロウ材層5bのAu−Sn合金の組成においてAuの含有量が大きくなりすぎ、このため第2のロウ材層5bが溶融し難くなる傾向がある。
Ptから成る第2の拡散防止層4の厚みは0.01〜1μm程度が良い。0.01μm未満では、主導体層2cを形成するAuが第2の拡散防止層4を越えて上面の第3のロウ材層5c内へ拡散するのを十分に抑え難い傾向がある。1μmを超える場合は、成膜時の第2の拡散防止層4の内部応力により第2の拡散防止層4の剥離を生じ易くなる。
Au層またはAuを主成分とする層3および第2の拡散防止層4は、蒸着法,スパッタリング法,CVD法等の薄膜形成法により形成され、パターン加工が必要な場合は、フォトリソグラフィ法,エッチング法,リフトオフ法等の加工方法を組み合わせることによってパターン加工されることにより、配線層2の上面の所定の搭載部に積層される。
また、第1、第2および第3のロウ材層5a,5b,5cも同じように蒸着法,スパッタリング法,CVD法等の薄膜形成法によりなされ、パターン加工が必要な場合は、フォトリソグラフィ法,エッチング法,リフトオフ法等の加工方法を組み合わせることによってパターン加工されることにより、配線層2の主導体層2cの上面、Au層またはAuを主成分とする層3の上面および第2の拡散防止層4の上面に積層される。
Au−Sn合金から成る第1、第2および第3のロウ材層5a,5b,5cの厚みはそれぞれ0.5μm〜3μm程度が好ましい。0.5μm未満では、第1、第2および第3の発光素子6a,6b,6c等の電子部品6を強固に接着することが困難となる。3μmを超える場合は、ロウ材の量が多くなり過ぎ第1、第2および第3の発光素子6a,6b,6c等の電子部品6を接着固定させた際、第1、第2および第3のロウ材層5a,5b,5cが第1、第2および第3の発光素子6a,6b,6c等の電子部品6の接合面から側面へ這い上がり、その側面に設けられたレーザ発光部等が塞がれるという不具合が生じ易い。また、Auは貴金属で高価であることから、薄く形成する方が低コスト化の点で好ましい。
また第1のロウ材層5aのAuとSnとの質量比は、第1のロウ材層5aのAuに、第1のロウ材層5aの直下の主導体層2cのAuを加えたAuの合計とSnとの質量比が、85:15〜65:35の範囲になるように第1のロウ材層5aのAuとSnの質量比および厚みと主導体層2cのAuの厚みとを調整することが好ましい。さらに、第2のロウ材層5bのAuとSnとの質量比は、第2のロウ材層5bのAuに、その直下のAu層またはAuを主成分とする層3のAuと、その直下の主導体層2cのAuを加えたAuの合計とSnとの質量比が、85:15〜65:35の範囲になるように第2のロウ材層5bのAuとSnの質量比、厚み、主導体層2cのAuの厚み、およびAu層またはAuを主成分とする層3の厚みを調整することが好ましい。ここで、Auの質量比の合計が、それぞれ85%を超える含有量となる場合、Au−Sn合金の状態図(図3)からも明らかなように溶融温度が400℃以上となり、実装温度が400℃以上と非常に高くなって電子部品6が破損しやすくなる。またAuの質量比の合計が、それぞれ65%未満の含有量となる場合も同様に、溶融温度が400℃以上となり電子部品6が破損しやすくなる。
なお、搭載部に設けられる第1および第2のロウ材層5a,5bは、Auの拡散により溶融温度がそれぞれ変化する。その溶融温度の変化はAu−Sn合金の状態図に従い、Au−Sn合金中のAuとSnの質量比が80:20のときに最低の280℃となる。例えば、第1、第2および第3のロウ材層5a,5b,5cのAuの含有率を質量比において65%〜80%とするとともにAuの拡散後に80%を超えない値とする。すると、65%〜80%におけるAu−Sn合金の液相線の傾きはAuが増加する方向にむかって負であるため、第1および第2のロウ材層5a,5bのAuの含有率は、Auの拡散にともなって、Au−Sn合金の溶融温度を最低とする80%に近づき、溶融温度は低下する。この場合溶融温度は第3のロウ材層5c,第1のロウ材層5a,第2のロウ材層5bの順番に低くなる。
また、例えば、第1、第2および第3のロウ材層5a,5b,5cのAuの含有率を質量比において80%〜85%とする。Au−Sn合金の液相線は80%〜85%において、Auが増加する方向にむかって傾きが正であるため、Auの拡散にともなって第1および第2ロウ材5a,5bの溶融温度は上昇する。この場合溶融温度は第2のロウ材層5b,第1のロウ材層5a,第3のロウ材層5cの順番に低くなる。このように、65%〜80%と80%〜85%において溶融温度の低いロウ材層の順番がかわる。
好ましくは、第1、第2および第3のロウ材層5a,5b,5cのAuの含有率を質量比において65%〜80%としておくとともに、Auの拡散後にAuの含有率が質量比において80%を超えない値としておくのが良い。これは、Auの含有率が質量比において80%〜85%であるとき、Auの拡散にともなって、ロウ材の溶融温度を400℃以上とする85%を超える含有率となりやすくなるからである。この場合、ロウ材の溶融温度は上昇し加熱による電子部品6の負担が大きくなる場合もある。
かくして、本発明の発光装置は、本発明のサブマウントの複数の搭載部にそれぞれ発光素子6a,6b,6cが搭載されており、それぞれの発光素子6a,6b,6cは、本発明の複数の搭載部にAu−Sn合金から成るロウ材層5で互いの位置精度よく強固に接合されて搭載され、接続信頼性が高い発光装置とすることができる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内であれば種々の変更は可能である。例えば、サブマウントに搭載される電子部品6として発光素子6a,6b,6cを例にして説明したが、発光素子6a,6b,6cに限るものではなく、受光素子,振動素子,測温素子等の電子部品6であっても電子部品6同士の互いの相対的な位置精度が良好な状態で複数の搭載部に電子部品6が電気的に接続され搭載された電子装置とすることができる。
本発明のサブマウントの実施の形態の一例を示す断面図である。 本発明の半導体装置の実施の形態の一例を示す断面図である。 Au−Sn合金の状態図である。
符号の説明
1:絶縁基板
2:配線層
2a:密着金属層
2b:第1の拡散防止層
2c:主導体層
3: Au層またはAuを主成分とする層
4:第2の拡散防止層
5:ロウ材層
6:電子部品

Claims (2)

  1. 絶縁基板の上面に、密着金属層、第1の拡散防止層およびAuから成る主導体層が順次積層されて成る配線層と、該配線層の上面にロウ材層が積層されて成る、電子部品が電気的に接続され搭載される複数の搭載部とを具備しているサブマウントであって、前記複数の搭載部は、前記配線層の上面にAu−Sn合金から成る前記ロウ材層が積層されて成るものと、前記配線層の上面にAu層またはAuを主成分とする層を介してAu−Sn合金から成る前記ロウ材層が積層されて成るものと、前記配線層の上面にPtから成る第2の拡散防止層を介してAu−Sn合金から成る前記ロウ材層が積層されて成るものとが混在していることを特徴とするサブマウント。
  2. 前記電子部品は発光素子であり、請求項1記載のサブマウントの前記複数の搭載部にそれぞれ前記発光素子が搭載されていることを特徴とする発光装置。
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