JP2003318475A - 光半導体素子のマウント構造 - Google Patents

光半導体素子のマウント構造

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JP2003318475A
JP2003318475A JP2002123126A JP2002123126A JP2003318475A JP 2003318475 A JP2003318475 A JP 2003318475A JP 2002123126 A JP2002123126 A JP 2002123126A JP 2002123126 A JP2002123126 A JP 2002123126A JP 2003318475 A JP2003318475 A JP 2003318475A
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Mitsuhiko Nozuma
光彦 野妻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光半導体素子の発光部を有する側面にロウ材
が拡がるのを防止して、光半導体素子を搭載部に強固に
接合できる光半導体素子のマウント構造を提供するこ
と。 【解決手段】 絶縁基板2の上面の端部から側面にかけ
て上面側導体層3aが延設されたサブマウント1に、一
側面に発光部を有する光半導体素子5が絶縁基板2の側
面よりも外側に一側面を突出させて上面側導体層3aに
ロウ付けされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光半導体素子を絶
縁基板に搭載して成る光半導体素子のマウント構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体レーザ(LD),フォトダ
イオード(PD)等の光半導体素子は、サブマウントと
呼ばれる絶縁基板に搭載された状態で光半導体素子収納
用パッケージ等に収納されて使用される。このサブマウ
ントは、例えば絶縁基板の上面に光半導体素子を搭載し
てヒートシンク(銅等の金属製ブロック)上に載置され
るものであり、光半導体素子から発生される熱をヒート
シンク側へ効率よく伝達するものである。このようなサ
ブマウントは、近年、CD(コンパクトディスク)、D
VD(デジタルビデオディスク)、LBP(レーザビー
ムプリンタ)、DVD−ROMなどの光ピックアップ用
部品や、光通信用の光モジュール部品として幅広く使用
されている。
【0003】従来の光半導体素子を搭載するためのサブ
マウントの断面図を図2に示す。図2において、11はサ
ブマウント、12は窒化アルミニウム(AlN)質焼結体
等から成る絶縁基板、13は導体層、13aは光半導体素子
が搭載される上面側導体層、13bはヒートシンク等に載
置される側の下面側導体層、14は光半導体素子の電極等
を接合するためのAu−Sn合金等から成るロウ材、15
は光半導体素子である。そして、ロウ材14上に光半導体
素子15が載置され、ロウ材14が加熱され溶融して光半導
体素子15が上面側導体層13aに接合される。
【0004】例えば、特許第2951077号公報に記載され
ているように、光半導体素子の発光面の端面とサブマウ
ントの端面とを面一に合わせるように搭載したり、特開
2001−291812公報に記載されているように、光半導体素
子の発光面を有する端面がサブマウントの端面より外側
に突出するように搭載する。このような構成にすること
により、光半導体素子から発光された光がサブマウント
で遮断されないようにしている。
【0005】また、光半導体素子の実装時にボール状や
涙滴状に固化して光を遮るようにはみだして形成された
ロウ材を除去するために、溶融してはみだしてロウ材を
強制的に流すか除去するといった製造方法が特開平10−
12977号公報に提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特許第
2951077号公報に記載されているように、光半導体素子
の発光面の端面とサブマウントの端面を合わせるように
搭載する場合、加熱溶融されたロウ材がサブマウントの
端面からはみ出し、光半導体素子の発光面にロウ材が付
着したり、はみ出したロウ材がボール状や涙滴状になっ
た状態で固化し、発光された光を遮断するという問題点
があった。
【0007】また、特開2001−291812公報に記載されて
いるように、光半導体素子の発光面がサブマウントの端
面から外側に突出するように搭載する場合、光半導体素
子の下面の一部はサブマウントと接合されないため、接
合強度が弱くなるという問題点があった。
【0008】さらに、特開平10−12977号公報では、は
み出したロウ材がボール状や涙滴状になった状態で固化
し発光された光を遮断するという問題点を解消するため
の製造方法が提案されているが、このような製造方法で
は固化したロウ材が剥離して再付着し易いという問題点
があった。
【0009】従って、本発明は上記事情に鑑みて完成さ
れたものであり、その目的は、光半導体素子の発光面に
ロウ材が拡がって付着するのを防止するとともに、光半
導体素子を絶縁基板の搭載部に強固に接合できる光半導
体素子のマウント構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の光半導体素子の
マウント構造は、絶縁基板の上面の端部から側面にかけ
て導体層が延設されたサブマウントに、一側面に発光部
を有する光半導体素子が前記絶縁基板の側面よりも外側
に前記一側面を突出させて前記端部の前記導体層にロウ
付けされていることを特徴とする。
【0011】本発明の光半導体素子のマウント構造は、
上記の構成により、光半導体素子の発光部を有する一側
面に加熱溶融されたロウ材がはみ出して付着したり、は
み出したロウ材がボール状や涙滴状になった状態で固化
して発光された光を遮断するのを防止することができ、
また光半導体素子は、突出した一側面付近の直下の下面
と延設された導体層との間にロウ材のメニスカスが形成
されるため、搭載部である導体層に強固に接合されるこ
ととなる。従って、発光特性に優れるとともに搭載部に
強固に接合された高信頼性のマウント構造となる。
【0012】本発明の光半導体素子のマウント構造にお
いて、好ましくは、前記光半導体素子は、前記発光部を
有する一側面が前記絶縁基板の側面よりも外側に0.05〜
0.1mm突出していることを特徴とする。
【0013】本発明の光半導体素子のマウント構造は、
上記の構成により、光半導体素子を接合するためのロウ
材がボール状や涙滴状になった状態で発光部を有する一
側面にはみだして固化するがことが有効に防止される。
また、光半導体素子の突出した一側面付近の直下の下面
と延設された導体層との間に良好なロウ材のメニスカス
が形成され、光半導体素子が搭載部である導体層により
強固に接合されることとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の光半導体素子のマウント
構造について以下に詳細に説明する。図1は本発明の光
半導体素子のマウント構造の断面図である。図1におい
て、1はサブマウント、2は絶縁基板、3は導体層、3
aは光半導体素子が搭載される側の上面側導体層、3b
はヒートシンク等に載置される側の下面側導体層、3c
は上面側導体層3aの端部から絶縁基板2の側面に延設
された延設部、4はAu−Sn合金等から成るロウ材、
5は光半導体素子である。
【0015】本発明の絶縁基板2は、例えば酸化アルミ
ニウム(アルミナ:Al23)質焼結体、窒化アルミニ
ウム(AlN)質焼結体、炭化珪素(SiC)質焼結
体、ガラスセラミック焼結体、窒化珪素(Si34)質
焼結体、石英、ダイヤモンド、サファイア(単結晶アル
ミナ)、立方晶窒化硼素(BN)、または熱酸化膜を形
成したシリコン(Si)のうち少なくとも1種より成
る。この絶縁基板2は、窒化アルミニウム質焼結体、炭
化珪素質焼結体、ダイヤモンド、シリコンで形成するの
がよく、これらの材料は熱伝導率が40W/m・K以上と
高いため、サブマウント1の上面に接着固定された光半
導体素子5が駆動時に熱を発しても、その熱はサブマウ
ント1を介して良好に伝達される。そのため、光半導体
素子5の放熱性が向上し、光半導体素子5を長期にわた
り正常かつ安定的に作動させることが可能となる。
【0016】また、絶縁基板2にガラスセラミックス焼
結体や石英等を用いるのもよく、これらの比誘電率は小
さいため、サブマウント1が浮遊容量を持たず、その結
果、光半導体素子5に電気信号(高周波信号)を高速で
伝達させることが可能となる。
【0017】導体層3は、例えば密着金属層、拡散防止
層、主導体層が順次積層された3層構造の導体層から成
る。そして、密着金属層は絶縁基板との密着性の点で、
Ti,Cr,Ta,Nb,Ni−Cr合金,Ta2N等
の少なくとも1種より成るのが良い。密着金属層の厚さ
は0.01〜0.2μm程度が良い。0.01μm未満では強固に
密着することが困難となり、0.2μmを超えると成膜時
の内部応力によって剥離が生じ易くなる。
【0018】拡散防止層は、密着金属層と主導体層との
相互拡散を防ぐうえで、Pt,Pd,Rh,Ni,Ni
−Cr合金,Ti−W合金等の少なくとも1種より成る
のが良い。拡散防止層の厚さは0.05〜1μm程度が良
く、0.05μm未満では、ピンホール等の欠陥が発生して
拡散防止層としての機能を果たしにくくなる。1μmを
超えると、成膜時の内部応力により剥離が生じ易くな
る。拡散防止層にNi−Cr合金を用いる場合は、密着
性も確保できるため、密着金属層を省くことも可能であ
る。
【0019】さらに主導体層は電気抵抗の小さいAu,
Cu,Ni,Ag等より成るのが良く、その厚さは0.1
〜5μm程度が良い。0.1μm未満では、電気抵抗が大
きくなる傾向があり、5μmを超えると、成膜時の内部
応力により剥離を生じ易くなる。また、Auは貴金属で
高価であることから、低コスト化の点でなるべく薄く形
成することが好ましい。Cuは酸化し易いので、その上
にNiおよびAuから成る保護層をメッキ法等で被着す
るのが良い。
【0020】上面側導体層3aは、絶縁基板2の少なく
とも端部に形成されるとともに端部から絶縁基板の側面
に延設されている。上面側導体層3aの絶縁基板2上面
における大きさ(面積)は、搭載される光半導体素子5
よりも大きいのが好ましい。光半導体素子5よりも小さ
くなると、光半導体素子5の接着強度が弱くなる。また
上面側導体層3aは、光半導体素子5の外形寸法よりも
0.02〜0.1mm程度の幅で大きくなっていることが好ま
しい。これにより、光半導体素子5の下面の周囲にロウ
材4の良好なメニスカスが形成され、光半導体素子5が
より強固に接合される。上記の幅が0.02mm未満では、
ロウ材4のメニスカスが小さくなるため接合力が低下
し、0.1mmを超えると、ロウ材4が光半導体素子5の
周囲に広がりすぎるため、接合力が低下し易くなる。
【0021】下面側導体層3bは、絶縁基板2の下面の
略全面に形成されているのが好ましい。これにより、ヒ
ートシンク等に強固に接着固定することができる。
【0022】延設部3cは、上面側導体層3aが絶縁基
板2上面の端部から側面に延設されて成るものである。
延設部3cの上下方向の長さL1(図1)は0.05mm以
上が良い。0.05mm未満の場合、ロウ材4が実装時にボ
ール状や涙滴状になって固化し易くなる。その結果、光
半導体素子5の発光部を有する側面にロウ材4がはみだ
して、発光部から発光された光が遮断され易くなる。ま
た、より好ましくはL 1は0.1mm以下がよく、0.1mm
を超えると、ロウ材4のメニスカスが引き延ばされた略
平坦な形状となり、接合力が低下し易くなる。
【0023】また延設部3cは、突出した光半導体素子
5の発光部を有する一側面よりも左右方向の長さが長
く、発光部を有する一側面よりも左右端で若干の幅ずつ
広がっていることが好ましい。これにより、光半導体素
子5の突出した一側面付近の接合力が増大し、光半導体
素子5の剥がれ等を抑えることができる。延設部3cの
左右端の広がり幅は、それぞれ0.2〜0.1mmが好まし
い。0.2mm未満では、接合力が向上しにくく、0.1mm
を超えると、ロウ材4が左右に広がりすぎて同様に接合
力が向上しにくくなる。
【0024】さらに延設部3cは、その中央部の上下方
向の長さが最も長くなっていることが好ましい。これに
より、ロウ材4が延設部3cの中央部で下方に向かって
濡れ易くなり、光半導体素子5の発光部にはみだすこと
をより有効に防ぐことができる。この場合、上下方向の
長さが最も長い延設部3cの中央部は、その左右方向の
長さが全長の1/4〜3/4程度の領域に設けられてい
ればよい。
【0025】ロウ材4は、蒸着法、スパッタリング法等
により所定厚みに被着されることにより、光半導体素子
5を接着固定する際にロウ材のプリフォームを配置する
手間を省くことができる。ロウ材4としては、Au−G
e合金ロウ材(融点約356℃)、Au−Si合金ロウ材
(融点約370℃)、Au−Sn合金ロウ材(融点約280
℃)、Pb−Sn合金ロウ材(融点約183℃)、In−
Pb合金ロウ材(融点約172℃)、Inロウ材(融点約1
57℃)等が好ましい。これらは融点が400℃以下である
ため、接着温度を低くすることができる。その結果、光
半導体素子5が熱衝撃破壊されることがないという利点
がある。また、組立工程において、低温接着ができるこ
とにより、昇温時間および冷却時間を短くすることがで
きる。その結果、生産コストを低くすることができる。
【0026】光半導体素子5を接着固定するロウ材4の
厚みは0.5〜5μm程度が良く、0.5μm未満では、光半
導体素子5との接着を強固にすることが困難となる。5
μmを超えると、成膜時の内部応力により剥離を生じ易
くなり、またAu−Sn合金から成るロウ材4を構成す
るAuは貴金属で高価であることから高コスト化するこ
ととなる。
【0027】また、ロウ材4は上面側導体層3aおよび
延設部3cとの間にPt,Ti,Pb等の拡散防止層を
設けても良い。これにより、上面側導体層3および延設
部3cにロウ材4が拡散することがなく、光半導体素子
5をより強固に接着固定することができる。
【0028】本発明において、発光部を有する一側面が
絶縁基板2の側面よりも外側に0.05〜0.1mm突出して
いることが好ましい。0.05mm未満では、ロウ材4が延
設部3cに十分に濡れ広がらず、光半導体素子5とサブ
マウント1との接合強度が弱くなる傾向にある。0.1m
mを超えると、光半導体素子5の下面(突出部の下面)
にロウ材4が濡れ広がりにくくなり、光半導体素子5と
サブマウント1との接合強度が弱くなる傾向にある。
【0029】また本発明において、延設部3cが形成さ
れた絶縁基板2の側面は、光半導体素子5の下面に垂直
ではなく、20°程度以下傾いていることが好ましい。即
ち、絶縁基板2の側面と光半導体素子5の下面とのなす
角度は90°を超え110°以下がよい。これにより、ロウ
材4が光半導体素子5の発光部にはみだすのをより有効
に防ぐことができる。また、ロウ材4の量が多すぎた
り、ロウ材4の濡れる速度が速すぎる場合であっても、
ロウ材4のはみだしを防ぐのに有効である。あるいは、
ロウ材4の量が少ない場合でも、上記の角度範囲程度で
あれば、ロウ材4のメニスカスを形成するのを阻害する
ようなことはない。
【0030】
【実施例】本発明の光半導体素子のマウント構造の実施
例を以下に説明する。
【0031】(実施例1)図1のサブマウント1の絶縁
基板2として、外形寸法が縦2mm×横2mm×厚さ0.
5mmで窒化アルミニウム質焼結体から成る略四角形の
ものを用意した。絶縁基板2の上下面の略全面にそれぞ
れ、真空蒸着法により、厚さ0.1μmのTiより成る密
着金属層、厚さ0.2μmのPtより成る拡散防止層、厚
さ0.5μmのAuから成る主導体層を順次積層し、導体
層3を形成した。また、絶縁基板2の上面の一端部(一
辺部)から中央部にかけて、縦1mm×横1mm×厚さ
5μmのAu−Sn合金から成るロウ材4をスパッタリ
ング法にて被着させた。そして、絶縁基板2の上面の一
端部から側面に延設された延設部3cの長さL1が、0.0
1mm(サンプルA)、0.03mm(サンプルB)、0.05
mm(サンプルC)、0.1mm(サンプルD)、0.2mm
(サンプルE)、0.3mm(サンプルF)のものを各10
個ずつ作製した。
【0032】また、比較例として、図2の従来構成のマ
ウント構造に係るサブマウント11(サンプルG)を10個
作成した。
【0033】そして、これらのサンプルA,B,C,
D,E,F,Gの各10個について、340℃に設定したヒ
ータブロック上に載せ、約10秒後に、上面側導体層に接
合される側の面に、厚さ0.05μmのTi層、厚さ0.1μ
mのAu層が順次被着された導体層が被着された、Si
半導体材料を用いた光半導体素子(寸法:縦1mm×横
1mm×高さ0.5mm)を搭載した。これらを双眼顕微
鏡(倍率40倍)により、ロウ材の濡れ拡がりを観察し
た。その結果、サンプルC,D,E,Fにおいては、光
半導体素子実装時にはみ出したロウ材は延設部3cに濡
れ拡がり、ボール状や涙滴状に固化した状態のものは観
られなかった。これに対し、サンプルA,B,Gにおい
ては、ボール状や涙滴状に固化して発光部にはみだした
ロウ材の形成が観られた。
【0034】(実施例2)実施例1と同様に作製したサ
ブマウント1について、延設部3cの長さL1が0.05m
m(サンプルC)、0.1mm(サンプルD)、0.2mm
(サンプルE)、0.3mm(サンプルF)であるもの、
および図2の従来のサブマウント11(サンプルG)を作
製した。
【0035】さらに、これらのサブマウント1(サンプ
ルC〜F)およびサブマウント11(サンプルG)につい
て、光半導体素子5の発光部を有する一側面をサブマウ
ント1の上面の一端から外側に突出させた長さが、0m
m(サンプルC1〜G1)、0.02mm(サンプルC2〜
G2)、0.05mm(サンプルC3〜G3)、0.07mm
(サンプルC4〜G4)、0.1mm(サンプルC5〜G
5)、0.12mm(サンプルC6〜G6)、0.15mm(サ
ンプルC7〜G7)、0.17mm(サンプルC8〜G
8)、0.2mm(サンプルC9〜G9)としたものを各1
0個作製した。
【0036】上記45種のサンプル(C1〜G1・・・
C9〜G9)について、光半導体素子の横方向から荷重
を加えるシェアテストを行った。サブマウントと光半導
体素子との密着性の判定は、シェアテストの破壊モード
が光半導体素子自身の破壊または光半導体素子に被着形
成された導体層の剥がれによる場合を密着性良好とし、
破壊モードがロウ材4の内部破断またはサブマウントの
導体層3内の界面での剥がれによる場合を密着不良とし
た。なお、10個すべてのサンプルが密着性良好のものを
◎、1個密着性不良のものを○、2個が密着性不良のも
のを△とし、3個以上に密着性不良が発生したものを×
とした。上記の評価結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1より、本発明のマウント構造に係るサ
ブマウント1にロウ材4を介して接合された光半導体素
子5はサブマウント1の上面の一端から突出させた長さ
が0.05〜0.1mmの範囲内(C3〜F3,C4〜F4,
C5〜F5)において、良好なメニスカスを形成し、強
固に接合することがわかった。また、ロウ材4が延設部
3cに流れ、光半導体素子5の発光面に拡がったり、ボ
ール状や涙滴状に固化したものが発生しないことがわか
った。
【0039】なお、本発明は上記実施の形態および実施
例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
の変更を行うことは何等差し支えない。
【0040】
【発明の効果】本発明の光半導体素子のマウント構造
は、絶縁基板の上面の端部から側面にかけて導体層が延
設されたサブマウントに、一側面に発光部を有する光半
導体素子が絶縁基板の側面よりも外側に一側面を突出さ
せて端部の導体層にロウ付けされていることにより、光
半導体素子の発光部を有する一側面に加熱溶融されたロ
ウ材がはみ出して付着したり、はみ出したロウ材がボー
ル状や涙滴状になった状態で固化して発光された光を遮
断するのを防止することができ、また光半導体素子は、
突出した一側面付近の直下の下面と延設された導体層と
の間にロウ材のメニスカスが形成されるため、搭載部で
ある導体層に強固に接合されることとなる。従って、発
光特性に優れるとともに搭載部に強固に接合された高信
頼性のマウント構造となる。
【0041】本発明の光半導体素子のマウント構造は、
好ましくは、光半導体素子は、発光部を有する一側面が
絶縁基板の側面よりも外側に0.05〜0.1mm突出してい
ることにより、光半導体素子を接合するためのロウ材が
ボール状や涙滴状になった状態で発光部を有する一側面
にはみだして固化するがことが有効に防止される。ま
た、光半導体素子の突出した一側面付近の直下の下面と
延設された導体層との間に良好なロウ材のメニスカスが
形成され、光半導体素子が搭載部である導体層により強
固に接合されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光半導体素子のマウント構造について
実施の形態の一例を示す断面図である。
【図2】従来の光半導体素子のマウント構造の断面図で
ある。
【符号の説明】
1:サブマウント 2:絶縁基板 3:導体層 3a:上面側導体層 3b:下面側導体層 3c:延設部 4:ロウ材 5:光半導体素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板の上面の端部から側面にかけて
    導体層が延設されたサブマウントに、一側面に発光部を
    有する光半導体素子が前記絶縁基板の側面よりも外側に
    前記一側面を突出させて前記端部の前記導体層にロウ付
    けされていることを特徴とする光半導体素子のマウント
    構造。
  2. 【請求項2】 前記光半導体素子は、前記発光部を有す
    る一側面が前記絶縁基板の側面よりも外側に0.05〜0.1
    mm突出していることを特徴とする請求項1記載の光半
    導体素子のマウント構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007027572A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Sony Corp 半導体発光装置およびその製造方法
JP2012527754A (ja) * 2009-05-22 2012-11-08 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング パルス制御される高出力レーザダイオード用のヒートシンク
EP2922156B1 (en) * 2014-03-12 2018-11-07 Mitsubishi Electric Corporation Semiconductor laser light source
WO2022030127A1 (ja) * 2020-08-04 2022-02-10 パナソニック株式会社 半導体発光装置

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