JP2003068929A - 半導体素子搭載用基板および半導体装置 - Google Patents

半導体素子搭載用基板および半導体装置

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JP2003068929A JP2001255551A JP2001255551A JP2003068929A JP 2003068929 A JP2003068929 A JP 2003068929A JP 2001255551 A JP2001255551 A JP 2001255551A JP 2001255551 A JP2001255551 A JP 2001255551A JP 2003068929 A JP2003068929 A JP 2003068929A
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Yuji Suwawaki
裕二 諏訪脇
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基体の上側主面に回路基板と半導体素子載置
用の基台とを近づけて実装可能とし、回路基板の配線導
体と半導体素子の電極とを電気的に接続するボンディン
グワイヤ,リボンの長さをきわめて短くし、高周波信号
の伝送損失の小さい電気特性の良好なものとすること。 【解決手段】 基体3の上側主面に、半導体素子6載置
用の基台4および上面に配線導体2が形成された回路基
板1が近接配置されるようにそれぞれロウ付けされてい
る半導体素子搭載用基板において、回路基板1は、その
下面と基台4側の端面との間に稜部を切り欠いて成る傾
斜面9が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波信号により
駆動される半導体素子を搭載する半導体素子搭載用基板
およびそれを用いた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高周波信号により駆動される半導
体素子を搭載する半導体素子搭載用基板(以下、半導体
素子基板という)を用いた半導体装置の断面図を図2に
示す。図2において、101はアルミナセラミックス等
から成る絶縁基板に配線導体を形成した回路基板、10
2は回路基板101の上下面に形成された3層構造の薄
膜等からなる配線導体、102aは密着金属層、102
bは拡散防止層、102cは主導体層である。103は
半導体装置の底板を成す基体、104は熱伝導率の高い
金属等からなる基台、105はAg−Cu等からなる高
融点ロウ材であり、高融点ロウ材105を加熱溶融して
基体103の上側主面に基台104が固定される。10
6は半導体素子であり、基台104の上面に高融点ロウ
材105よりも融点の低いロウ材等により載置固定され
る。
【0003】なお、回路基板101は、半導体素子10
6に入出力する高周波信号のインピーダンス整合回路が
形成されたもの、または半導体素子106に入出力する
高周波信号の制御回路や信号処理回路が形成されたもの
である。
【0004】また、107はPb−Sn等からなる低融
点ロウ材であり、回路基板101は、低融点ロウ材10
7により基体103の上側主面に、上面に半導体素子1
06を搭載した基台104に近接配置されるようにロウ
付けされて実装される。108はAu,Al等からなる
ボンディングワイヤまたはリボンであり、このボンディ
ングワイヤ,リボン108によって、回路基板101の
配線導体102と半導体素子106の電極とが電気的に
接続される。
【0005】近年、半導体素子106の高速化に伴い、
回路基板101の配線導体102を伝搬する高周波信号
の高速化(高周波化)が求められている。この高速化を
阻害している1つの要因として、配線導体102と半導
体素子106とを電気的に接続するAu,Al等からな
るボンディングワイヤ,リボン108の影響が大きいこ
とが明らかになってきている。即ち、より高い周波数に
おける電気特性を良好にするためには、Au,Al等か
らなるボンディングワイヤ,リボン108の長さをでき
る限り短くする必要がある。
【0006】ボンディングワイヤ,リボン108の長さ
を短くする構成として、回路基板101の上面と半導体
素子106の上面とを、基台104の高さ(厚み)を調
整することによって略同じ高さにし、かつボンディング
ワイヤ,リボン108をできるだけ弛まさずに直線的に
接続する構成が試みられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、図2に示すように基体103の上側主
面に高融点ロウ材105によって基台104を固定して
いるが、基台104の下面の端から高融点ロウ材105
がはみ出す場合があった。その結果、はみ出した高融点
ロウ材105によって、回路基板101を基台104お
よび半導体素子106に近付けて実装できないという問
題があった。このため、回路基板101の配線導体10
2と半導体素子106の電極とを電気的に接続するボン
ディングワイヤ,リボン108の長さをより短くできな
いという問題があった。
【0008】また、回路基板101を基台104に近づ
けて設置しようとすると、はみ出した高融点ロウ材10
5の上に回路基板101の端がかかり、回路基板101
を実装したときに回路基板101が傾いたり、回路基板
101を基台104に近づけすぎると毛細管現象により
低融点ロウ材107が半導体素子106の側面をはい上
がり、半導体素子106をショートさせるという問題が
あった。この低融点ロウ材107の這い上がりによるシ
ョートという問題によっても、回路基板101の配線導
体102と半導体素子106の電極とを電気的に接続す
るボンディングワイヤ,リボン108の長さをより短く
できないという問題があった。
【0009】従って、本発明は上記事情に鑑みて完成さ
れたものであり、その目的は、基体の上側主面に回路基
板と半導体素子載置用の基台とを近づけて実装可能と
し、その結果、回路基板の配線導体と半導体素子の電極
とを電気的に接続するボンディングワイヤ,リボンの長
さをきわめて短くし、高周波信号の伝送損失の小さい電
気特性の良好な半導体素子基板およびそれを用いた半導
体装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体素子搭載
用基板は、基体の上側主面に、半導体素子載置用の基台
および上面に配線導体が形成された回路基板が近接配置
されるようにそれぞれロウ付けされている半導体素子搭
載用基板において、前記回路基板は、その下面と前記基
台側の端面との間に稜部を切り欠いて成る傾斜面が形成
されていることを特徴とする。
【0011】本発明は、上記の構成により、半導体素子
が搭載される基台を固定したろう材のはみ出しを避け
て、回路基板を基台に近づけて実装することができるた
め、回路基板の配線導体と半導体素子の電極とを電気的
に接続するボンディングワイヤ,リボンの長さを短くで
き、高周波信号の伝送損失の小さい電気特性の良好な半
導体素子基板となる。
【0012】また、回路基板を実装したときに回路基板
が傾くこともなく、またはみだした回路基板接合用の低
融点ロウ材は、回路基板の傾斜面から下方の空間に溜ま
り傾斜面より上方に這い上がることがなくなる。その結
果、低融点ロウ材が回路基板と基台との隙間を毛細管現
象により這い上がるのを阻止して、半導体素子の電極同
士がショートするのを防ぐことができる。
【0013】本発明において、好ましくは、前記傾斜面
の前記基体の上側主面に対する角度が30〜70°であ
り、かつ前記傾斜面の高さが前記回路基板の厚さの1/
5〜2/3であることを特徴とする。
【0014】本発明は、上記の構成により、傾斜面から
下方の空間の高さを高くして、基台の下面からはみ出し
た基台接合用の高融点ロウ材のはみ出し部に傾斜面が接
触するのを防ぎ、その結果、回路基板が傾いてボンディ
ングワイヤ,リボンを接続しにくくなったり、ボンディ
ングワイヤ,リボンの長さが長くなったりするのを防止
できる。また、高融点ロウ材のはみ出し部に傾斜面の下
端が接触して回路基板を基台に近接して実装するのが困
難になるのを防ぐことができる。
【0015】本発明の半導体装置は、本発明の半導体素
子搭載用基板と、前記基台の上面に載置固定されるとと
もに前記回路基板の前記配線導体に電気的に接続された
半導体素子とを具備したことを特徴とする。
【0016】本発明は、上記の構成により、上記本発明
の半導体素子基板の作用効果を有する電気特性の良好な
半導体装置となる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の半導体素子基板およびそ
れを用いた半導体装置について以下に説明する。図1
は、本発明の半導体素子基板を用いた半導体装置の断面
図である。図1において、1はアルミナ(Al23)セ
ラミックス等から成る絶縁基板の主面に配線導体2が形
成された回路基板、2は回路基板1の上下面に形成され
た3層構造の薄膜等からなる配線導体、2aは密着金属
層、2bは拡散防止層、2cは主導体層である。
【0018】また、3は半導体装置の底板を成す基体、
4は熱伝導率の高いCu−W合金,Fe−Ni合金,F
e−Ni−Co合金等の金属、酸化アルミニウム(Al
23)質焼結体,窒化アルミニウム(AlN)質焼結
体,炭化珪素(SiC)質焼結体,窒化珪素(Si
34)質焼結体,ガラスセラミックス焼結体等のセラミ
ックス材料またはプラスチック等の絶縁体、または絶縁
体の表面に導体層を被覆したもの等からなる基台、5は
Ag−Cu合金等からなる高融点ロウ材であり、高融点
ロウ材5を加熱溶融させて基体3の上側主面に基台4が
ロウ付固定される。6はIC,LSI,半導体レーザ
(LD),フォトダイオード(PD)等の半導体素子で
あり、基台4の上面に高融点ロウ材5よりも融点の低い
ロウ材等により載置固定されて搭載される。
【0019】さらに、7はPb−Sn合金等からなる低
融点ロウ材であり、回路基板1は、低融点ロウ材7によ
り基体3の上側主面に、上面に半導体素子6が搭載され
た基台4に近接配置されるように実装される。8はA
u,Al等からなるボンディングワイヤまたはリボンで
あり、このボンディングワイヤ,リボン8によって、回
路基板1の配線導体2と半導体素子6の電極とが電気的
に接続される。
【0020】なお、回路基板1は、半導体素子6に入出
力する高周波信号のインピーダンス整合回路が形成され
たもの、または半導体素子6に入出力する高周波信号の
制御回路や信号処理回路が形成されたものである。
【0021】本発明において、回路基板1はその下面と
基台4側の端面との間に稜部を切り欠いて成る傾斜面9
が形成されている。これにより、はみだした回路基板1
接合用の低融点ロウ材7は、傾斜面9から下方の空間に
溜まり傾斜面9より上方に這い上がることがなくなる。
その結果、低融点ロウ材7が回路基板1と基台4との隙
間を毛細管現象により這い上がるのを阻止して、半導体
素子6の電極同士がショートするのを防ぐことができ
る。また、傾斜面9から下方の空間に基台4接合用の高
融点ロウ材5のはみ出し部が収まるので、回路基板1が
傾くことなく回路基板1と基台4とを近接配置して実装
できる。その結果、ボンディングワイヤ,リボン8の長
さが、従来0.5mm程度であったのが0.2mm程度
と短縮され、高周波信号の損失が小さくなり高周波の電
気特性が良好になる。
【0022】傾斜面9の形状は、斜めに切り欠いた平面
的なもの、複数の平面から成る凹型または凸型のもの、
凹型または凸型の円弧状に切り欠いた曲面的なもの、段
状に切り欠いたもの等の形状とし得る。
【0023】このうち、加工のし易さ、加工後の強度の
点から、斜めに切り欠いた平面的な形状が好ましい。こ
の場合、傾斜面の角度、即ち基体3の上側主面に対する
角度(90°が傾斜のない角度とする)は、30〜70
°が好ましい。30°未満の場合、傾斜面9から下方の
空間の高さを高くできないため、基台4の下面からはみ
出した高融点ロウ材5のはみ出し部に傾斜面9が接触
し、回路基板1が傾き、ボンディングワイヤ,リボン8
を接続しにくくなったり、ボンディングワイヤ,リボン
8の長さが長くなったりする。また、傾斜面9から下方
の空間の高さを高くすると回路基板1と基体3との接合
面積が小さくなり、接合強度が小さくなる傾向にある。
70°を超えると、高融点ロウ材5のはみ出し部に傾斜
面9の下端が接触し易くなり、回路基板1を基台4に近
接して実装するのが困難になる。また、回路基板1を基
台4に近接して実装できたとしても、回路基板1と基台
4との間の隙間および空間が小さくなるため、低融点ロ
ウ材7が回路基板1と基台4との隙間を毛細管現象によ
り這い上がり易くなる。
【0024】さらに、回路基板1の厚みに対する回路基
板1下面からの傾斜面9の高さは、回路基板1の厚さの
1/5〜2/3が好ましい。1/5未満の場合、はみ出
した高融点ロウ材5を避けるのに十分でなく、2/3を
超えると、傾斜面9より上部がチッピング(欠け)等を
起こしやすくなる。
【0025】また、傾斜面9の好ましい他の形状とし
て、複数の平面から成る凹型のもの、凹型の円弧状に切
り欠いた曲面的なものがよい。これらの形状は、凹んで
いることで傾斜面9から下方の空間を大きくとることが
でき、高融点ロウ材5のはみ出し部を避けることが容易
になり、また低融点ロウ材7を傾斜面9から下方の空間
に溜めて這い上がるのを容易に防ぐことができる。
【0026】傾斜面9の形成方法としては、ガラス基板
等にワックス等で傾斜面9を形成する面と反対の面を接
着して回路基板1を固定し、回路基板1の下面側から角
度のついたダイシングブレードで回路基板1の下側端部
を切断する方法等を用いる。
【0027】また本発明では、基台4の側面と回路基板
1の端面との間隔が1mm以下であることが好ましい。
1mmを超えると、ボンディングワイヤ,リボン8の長
さが長くなり、高周波信号の伝送損失が増大し易くな
る。また、基台4と回路基板1とを完全に接触させた場
合、低融点ロウ材7が回路基板1と基台4との隙間に達
した場合に毛細管現象により這い上がることがあるの
で、0.01mm以上がより好ましく、0.05mm程
度の間隔が最も好ましい。
【0028】本発明の回路基板1は、酸化アルミニウム
質焼結体,窒化アルミニウム質焼結体,炭化珪素質焼結
体,窒化珪素質焼結体,ガラスセラミックス焼結体のう
ち少なくとも1種より成り、特に熱伝導率が40W/m
・K以上の窒化アルミニウム質焼結体,炭化珪素質焼結
体,窒化珪素質焼結体から成るのが好ましい。
【0029】回路基板1の上下面に形成された薄膜等か
らなる配線導体2は、密着金属層2a、拡散防止層2
b、主導体層2cからなり、密着金属層2aは、セラミ
ックス等から成る回路基板1との密着性の点で、Ti,
Cr,Ta,Nb,Ni−Cr合金,Ta2N等のうち
少なくとも1種より成るのがよい。密着金属層2aの厚
さは0.01〜0.2μm程度が良い。0.01μm未
満では、強固に密着することが困難となり、0.2μm
を超えると、成膜時の内部応力によって剥離が生じ易く
なる。
【0030】拡散防止層2bは、密着金属層2aと主導
体層2cとの相互拡散を防ぐうえで、Pt,Pd,R
h,Ru,Ni,Ni−Cr合金,Ti−W合金等のう
ち少なくとも1種より成るのがよい。拡散防止層2bの
厚さは0.05〜1μm程度が良く、0.05μm未満
では、ピンホール等の欠陥が発生して拡散防止層2bと
しての機能を果たしにくくなる。1μmを超えると、成
膜時の内部応力により剥離が生じ易くなる。拡散防止層
2bとしてNi−Cr合金を用いる場合、密着性も確保
できるため、密着金属層2aを省くことも可能である。
【0031】さらに、電気抵抗の低いAu,Cu,N
i,Ag等より成る主導体層2cの厚さは0.1〜5μ
m程度が良い。0.1μm未満では、電気抵抗が大きく
なる傾向にあり、5μmを超えると、成膜時の内部応力
により剥離を生じ易くなる。また、Auは貴金属で高価
であることから、低コスト化の点で薄く形成することが
好ましい。Cuは酸化し易いので、その上にNiおよび
Auからなる保護膜を被覆するのがよい。
【0032】回路基板1の上下面に形成される配線導体
2は、両面とも同じ膜構成により形成されてもよいし、
異なる膜構成にしても構わない。さらに、配線導体2の
厚みは同じにするよりも、異なるようにした方が好まし
い。低融点ロウ材7によって基体3に実装される側の面
(下面)の主導体層2cの厚みは、上面よりも薄くした
方がよい。これは、低融点ロウ材7の中に主導体層2c
の金属が多量に拡散すると、脆い合金層ができやすくな
り、接続強度が低下するためである。
【0033】本発明の半導体装置のベースとなる基体3
は、酸化アルミニウム質焼結体,窒化アルミニウム質焼
結体,炭化珪素質焼結体,窒化珪素質焼結体,ガラスセ
ラミックス焼結体等のセラミックス材料、あるいはCu
−W合金,Fe−Ni合金,Fe−Ni−Co合金等の
金属から成る。
【0034】高融点ロウ材5は、Ag−Cu合金ロウ
材,Au−Ge合金ロウ材(融点約356℃),Au−
Si合金ロウ材(融点約370℃)等が好ましい。低融
点ロウ材7としては、Pb−Sn合金ロウ材(融点約1
83℃),Au−Sn合金ロウ材,In−Sn合金ロウ
材(融点約120℃),In−Pb合金ロウ材(融点約
172℃),Inロウ材(融点約157℃)等が好まし
い。また、基台4の上面に半導体素子6を固定するため
のロウ材としては、Au−Ge合金ロウ材(融点約35
6℃),Au−Si合金ロウ材(融点約370℃),A
u−Sn合金ロウ材,Pb−Sn合金ロウ材(融点約1
83℃),In−Pb合金ロウ材(融点約172℃),
Inロウ材(融点約157℃)等が好ましい。
【0035】
【実施例】本発明の実施例を以下に説明する。
【0036】(実施例)本実施例の半導体素子基板と比
較例の半導体素子基板を以下のようにしてそれぞれ作製
した。
【0037】本実施例の回路基板1として、寸法が縦1
0mm×横4mm×厚さ0.381mmで酸化アルミニ
ウム質焼結体からなり、その上下面に、厚さが0.1μ
mのTa2Nよりなる密着金属層2a、厚さが0.2μ
mのNi−Cr合金よりなる拡散防止層2b、厚さが4
μmのAuよりなる主導体層2cを順次積層させた配線
導体2を形成したものを用意した。そして、この回路基
板1に、その下面と基台4側の端面との間の稜部を切り
欠いて、基体3の上側主面に対する傾斜角度が45°で
約0.15mmの高さの傾斜面9を形成した。
【0038】そして、酸化アルミニウム質焼結体から成
る基体3の上側主面に、Fe−Ni−Co合金から成る
略直方体の基台4をAg−Cu合金ロウ材から成る高融
点ロウ材5でロウ付接合し、また基台4の一側面に一端
面が平行になるようにして近接させて、略長方形の回路
基板1をPb−Sn合金ロウ材から成る低融点ロウ材7
でロウ付接合し、半導体素子基板を作製した。
【0039】比較例の回路基板として、[1]と同じサ
イズで傾斜面9が形成されていないものを用意した。そ
して、上記実施例と同様にして半導体素子基板を作製し
た。
【0040】この場合、本実施例品と比較例品におい
て、回路基板1が高融点ロウ材5のはみ出し部によって
傾くことがなく、かつ低融点ロウ材7が半導体素子6の
側面に這い上がらないようにして、できるだけ回路基板
1と基台4を近接させて、それぞれ作製を行なった。
【0041】本実施例の半導体素子基板と比較例の半導
体素子基板について、回路基板の端面と基台の側面との
間隔を測定して差を比較したところ、本実施例の場合、
回路基板1と基台4との間隔は約10μmであり、比較
例の場合、回路基板と基台4との間隔は約120μmで
あった。
【0042】この結果より、基台4上面の半導体素子6
と回路基板1の配線導体2とをボンディングワイヤ,リ
ボン8を介して電気的に接続するに際して、本実施例品
は比較例品に比べてボンディングワイヤ,リボン8の長
さが1/10程度になり、きわめて短くなることが判っ
た。従って、本実施例品は高周波信号の伝送損失が大幅
に小さくなり、良好な電気特性を得ることができた。
【0043】なお、本発明は上記実施の形態および実施
例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲内において種々の変更を施しても何等差し支えな
い。
【0044】
【発明の効果】本発明は、基体の上側主面に、半導体素
子載置用の基台および上面に配線導体が形成された回路
基板が近接配置されるようにそれぞれロウ付けされてい
る半導体素子搭載用基板において、回路基板は、その下
面と基台側の端面との間に稜部を切り欠いて成る傾斜面
が形成されていることにより、半導体素子が搭載される
基台を固定したろう材のはみ出しを避けて、回路基板を
基台に近づけて実装することができるため、回路基板の
配線導体と半導体素子の電極とを電気的に接続するボン
ディングワイヤ,リボンの長さを短くでき、高周波信号
の伝送損失の小さい電気特性の良好な半導体素子基板と
なる。
【0045】また、回路基板を実装したときに回路基板
が傾くこともなく、またはみだした回路基板接合用の低
融点ロウ材は、回路基板の傾斜面から下方の空間に溜ま
り傾斜面より上方に這い上がることがなくなる。その結
果、低融点ロウ材が回路基板と基台との隙間を毛細管現
象により這い上がるのを阻止して、半導体素子の電極同
士がショートするのを防ぐことができる。
【0046】本発明は、好ましくは傾斜面の基体の上側
主面に対する角度が30〜70°であり、かつ傾斜面の
高さが回路基板の厚さの1/5〜2/3であることによ
り、傾斜面から下方の空間の高さを高くして、基台の下
面からはみ出した基台接合用の高融点ロウ材のはみ出し
部に傾斜面が接触するのを防ぎ、その結果、回路基板が
傾いてボンディングワイヤ,リボンを接続しにくくなっ
たり、ボンディングワイヤ,リボンの長さが長くなった
りするのを防止できる。また、高融点ロウ材のはみ出し
部に傾斜面の下端が接触して回路基板を基台に近接して
実装するのが困難になるのを防ぐことができる。
【0047】本発明の半導体装置は、本発明の半導体素
子搭載用基板と、基台の上面に載置固定されるとともに
回路基板の配線導体に電気的に接続された半導体素子と
を具備したことにより、上記本発明の半導体素子基板の
作用効果を有する電気特性の良好な半導体装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体素子基板について実施の形態の
例を示す断面図である。
【図2】従来の半導体素子基板の断面図である。
【符号の説明】
1:回路基板 2:配線導体層 3:基体 4:基台 5:高融点ロウ材 6:半導体素子 7:低融点ロウ材 8:ボンディングワイヤまたはリボン 9:傾斜面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体の上側主面に、半導体素子載置用の
    基台および上面に配線導体が形成された回路基板が近接
    配置されるようにそれぞれロウ付けされている半導体素
    子搭載用基板において、前記回路基板は、その下面と前
    記基台側の端面との間に稜部を切り欠いて成る傾斜面が
    形成されていることを特徴とする半導体素子搭載用基
    板。
  2. 【請求項2】 前記傾斜面の前記基体の上側主面に対す
    る角度が30〜70°であり、かつ前記傾斜面の高さが
    前記回路基板の厚さの1/5〜2/3であることを特徴
    とする請求項1記載の半導体素子搭載用基板。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の半導体素
    子搭載用基板と、前記基台の上面に載置固定されるとと
    もに前記回路基板の前記配線導体に電気的に接続された
    半導体素子とを具備したことを特徴とする半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011165720A (ja) * 2010-02-04 2011-08-25 Opnext Japan Inc 電子機器
JP2019029394A (ja) * 2017-07-26 2019-02-21 住友電気工業株式会社 キャリア実装構造

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