JP2002106700A - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

無段変速機の変速制御装置

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JP2002106700A JP2000297813A JP2000297813A JP2002106700A JP 2002106700 A JP2002106700 A JP 2002106700A JP 2000297813 A JP2000297813 A JP 2000297813A JP 2000297813 A JP2000297813 A JP 2000297813A JP 2002106700 A JP2002106700 A JP 2002106700A
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茂樹 島中
Hiroyasu Tanaka
寛康 田中
Satoru Takizawa
哲 瀧沢
Masahito Koga
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルクシフト補償を含む無段変速機の変速制
御から変速応答遅れによる影響を排除して、過渡時にお
いても狙い通りの変速制御を可能にする。 【解決手段】 到達変速比Dratioを、時定数G(s)のフィ
ルター1に通して目標変速比Ratio0を求め、無段変速機
7の伝達関数Pr(s) で表される変速応答遅れを考慮し
て、これを含むよう破線αで囲んだ系が上記の時定数G
(s)に一致するような時定数C(s)=〔Pr(s) -1・G(s)〕
の進み補償器8を用いてフィードフォワード制御分の目
標変速比RatioR=C(s)・Dratio=〔Pr(s) -1・G(s)〕・
Dratioを求める。PI演算器3は進み補償前目標変速比
Ratio0と実変速比Ratio との偏差を基にフィードバック
制御量FBRTO を求め、トルクシフト補償量演算器9は、
入力トルクTKTinTRQと、目標変速比Ratio0と、トルクシ
フト伝達関数Pt(s) と、伝達関数Pr(s) の逆数Pr(s) -1
とから、現在の変速比に対応するトルクシフト補償量TS
RTO を求め、RatioR+FBRTO +TSRTO により指令変速比
DSRRTOを求めて変速制御に資する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無段変速機の変速
制御、特に、変速応答遅れを補償し得るようにした変速
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トロイダル型無段変速機やVベルト式無
段変速機などの無段変速機は、エンジンからの入力回転
を無段階に変速して出力することができ、変速品質が有
段の自動変速機に較べて良好である。そして無段変速機
の変速は通常、実変速比が、運転状態に応じた目標変速
比となるようステップモータ等の変速アクチュエータを
駆動して行い、トロイダル型無段変速機の場合、例えば
図1に示すような制御系を用いて以下の如くに行われる
のが普通である。図1においてDratioは到達変速
比(定常的に目標とすべき変速比)で、図2に例示する
予定変速マップを基に車速VSPおよびエンジンスロッ
トル開度TVOから求めた変速機の目標入力回転数Ni
* を変速機出力回転数で除算して到達変速比Drati
oを求める。
【0003】また1は、この到達変速比Dratioを
どのような過渡応答で実現するかを決定するためのフィ
ルターで、これに到達変速比Dratioを通すことに
より、その時定数G(s)で決まる目標変速比Rati
o0(フィードフォワード制御量)を求める。2は減算
器で、目標変速比Ratio0に対する実変速比Rat
ioの偏差ΔRatioを求め、この変速比偏差ΔRa
tioを基にPI演算器3(Pは比例制御:Iは積分制
御)でフィードバック制御量FBRTOを求める。
【0004】更に4はトルクシフト補償量マップで、ス
テップモータなどの変速アクチュエータの駆動位置に対
応した設計上の変速比(ノミナル変速比)に対する実変
速比の定常的なずれであるトルクシフト(トロイダル型
無段変速機において特に顕著に発生する)が補償される
よう目標変速比Ratio0を補正するためのトルクシ
フト補償量TSRTOのマップで、予め図3に例示する
ように与えておく。かかるトルクシフト補償量マップ4
を基に変速機入力トルクTKTinTRQおよび目標変
速比Ratio0からトルクシフト補償量TSRTOを
求める。
【0005】指令変速比演算器5は、目標変速比(フィ
ードフォワード制御量)Ratio0、フィードバック
制御量FBRTO、およびトルクシフト補償量TSRT
Oを合算して最終的な指令変速比DSRRTOを求め
る。変速アクチュエータ(ステップモータ)駆動指令演
算部6は、図4に例示するマップを基に指令変速比DS
RRTOから、指令変速比DSRRTOを実現するため
のモータステップ数Stepをトロイダル型無段変速機
7の変速アクチュエータであるステップモータに指令す
る。トロイダル型無段変速機7は、変速アクチュエータ
であるステップモータがモータステップ数Stepに対
応した位置になることで、伝達関数Pr(s)により表
される変速応答遅れをもって実変速比Ratioを指令
変速比DSRRTOとなし、実変速比Ratioを理論
上はトルクシフトの影響を受けることなく所定の時定数
で目標変速比Ratio0に一致させることができる。
【0006】ここで上記の変速制御を、図7(a)に示
すごとくスロットル開度TVOを4/8から0/8にす
るアクセルペダル操作があった場合につき説明するに、
かかるアクセルペダル操作にともなう変速時の過渡制御
では、変速機入力トルクTKTinTRQ、変速機入力
回転数Ni 、目標入力回転数Ni * 、到達変速比Dra
tio、目標変速比Ratio0、実変速比Rati
o、フィードバック制御量FBRTO、トルクシフト補
償量TSRTOがそれぞれ同図に示されるように時系列
変化する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トロイダル
型無段変速機7の変速制御系には伝達関数Pr(s)に
より表される変速応答遅れがあることから、変速の過渡
期においては図7(a)に示す目標変速比Ratio0
と実変速比Ratioとの比較から明らかなように、そ
してハッチングを付して示したごとく、当初は実変速比
Ratioが目標変速比Ratio0に対して遅れ、そ
の後は実変速比Ratioが目標変速比Ratio0よ
りも下回るアンダーシュートを発生する。
【0008】この場合、狙い通りの変速制御が行われず
に運転性の悪化を招くだけでなく、後期のアンダーシュ
ートは更に変速機入力回転数Ni の経時変化から明らか
なように、瞬時t1においてエンジン回転数の一時的な
大きな低下を惹起し、ここで、上記のアクセルペダル操
作で開始されていたフューエルカット(エンジンへの燃
料供給の停止)が中止されて燃料供給が再開(フューエ
ルリカバー)され、フューエルカットによる燃費低減効
果の減少とフューエルリカバーショックの発生を招くと
いう問題を生ずる。
【0009】また上記の変速応答遅れは、トルクシフト
が図3から明らかなように変速比に応じて異なるため、
トルクシフトの発生にも関与し、上記のトルクシフト補
償は実際に発生しているトルクシフトを補償しているこ
とにならず、過渡的には補償のタイミングが適切でない
ことから、この点でも狙い通りの変速制御が行われずに
運転性の悪化を招くという問題を生ずる。
【0010】請求項1に記載の第1発明は、目標変速比
を操作することにより、上記の変速応答遅れによっても
実変速比が目標変速比に良く追従し得るようにすると共
に上記アンダーシュート(オーバーシュート)が発生し
ないようにした無段変速機の変速制御装置を提案するこ
とを目的とする。
【0011】請求項2に記載の第2発明は、上記のトル
クシフト補償も変速応答遅れによる影響を受けることな
く狙い通りに行い得るようにした無段変速機の変速制御
装置を提案することを目的とする。
【0012】請求項3に記載の第3発明は、第1発明の
ように目標変速比を操作して変速応答遅れによる影響を
排除するに際し、無段変速機の状態に関係なくこの排除
を確実なものにし得るようにした無段変速機の変速制御
装置を提案することを目的とする。
【0013】請求項4に記載の第4発明は、第2発明の
ようにトルクシフト補償をも変速応答遅れによる影響を
受けることのないようにするに際し、無段変速機の状態
に関係なくこの排除を確実なものにし得るようにした無
段変速機の変速制御装置を提案することを目的とする。
【0014】請求項5に記載の第5発明は、変速アクチ
ュエータの駆動速度に関係なく、変速応答遅れによる影
響を確実に排除し得るようにした無段変速機の変速制御
装置を提案することを目的とする。
【0015】請求項6に記載の第6発明は、変速アクチ
ュエータの駆動速度が極端に遅くて変速応答遅れによる
影響を確実に排除し得ない場合において、当該排除のた
めの制御が無駄に行われることのないようにした無段変
速機の変速制御装置を提案することを目的とする。
【0016】請求項7に記載の第7発明は、無段変速機
の回転数に関係なく、変速応答遅れによる影響を確実に
排除し得るようにした無段変速機の変速制御装置を提案
することを目的とする。
【0017】請求項8に記載の第8発明は、無段変速機
のライン圧に関係なく、変速応答遅れによる影響を確実
に排除し得るようにした無段変速機の変速制御装置を提
案することを目的とする。
【0018】請求項9に記載の第9発明は、無段変速機
の作動油温に関係なく、変速応答遅れによる影響を確実
に排除し得るようにした無段変速機の変速制御装置を提
案することを目的とする。
【0019】請求項10に記載の第10発明は、無段変
速機の実変速比に関係なく、変速応答遅れによる影響を
確実に排除し得るようにした無段変速機の変速制御装置
を提案することを目的とする。
【0020】請求項11に記載の第11発明は、変速応
答遅れによる影響を排除し得るよう操作した目標変速比
に加えるべきフィードバック制御分を、変速応答遅れに
係わる余分なフィードバックがかかることのないような
ものにした無段変速機の変速制御装置を提案することを
目的とする。
【0021】請求項12に記載の第12発明は、変速応
答遅れによる影響を排除し得るよう操作する前または操
作した後の目標変速比の変化割合に制限を付与して、変
速応答遅れによる影響を排除し得ないような目標変速比
を定めることのないようにし、もって変速制御上の破綻
をきたすことのないようにした無段変速機の変速制御装
置を提案することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】これら目的のため先ず第
1発明による無段変速機の変速制御装置は、実変速比
が、運転状態に応じた目標変速比となるよう変速アクチ
ュエータを駆動して変速制御を行う無段変速機におい
て、変速制御系の目標変速比に対する実変速比の変速応
答遅れ分だけ目標変速比を進み補償して前記変速制御に
資するよう構成したことを特徴とするものである。
【0023】第2発明による無段変速機の変速制御装置
は、第1発明において、無段変速機が、変速アクチュエ
ータの駆動位置に対応した設計上の変速比に対する実変
速比の定常的なずれであるトルクシフトが補償されるよ
う前記目標変速比を補正するようにしたものである場合
に、前記変速応答遅れ分だけトルクシフトをも進み補償
して前記目標変速比のトルクシフト補償に資するよう構
成したことを特徴とするものである。
【0024】第3発明による無段変速機の変速制御装置
は、第1発明または第2発明において、前記目標変速比
の進み補償の強さを無段変速機の状態に応じ変更するよ
う構成したことを特徴とするものである。
【0025】第4発明による無段変速機の変速制御装置
は、第2発明または第3発明において、前記トルクシフ
トの進み補償の強さを無段変速機の状態に応じ変更する
よう構成したことを特徴とするものである。
【0026】第5発明による無段変速機の変速制御装置
は、第1発明〜第4発明のいずれかにおいて、前記進み
補償の強さを前記変速アクチュエータの駆動速度が遅い
ほど強くしたことを特徴とするものである。
【0027】第6発明による無段変速機の変速制御装置
は、第5発明において、目標変速比に対する追従が不可
能なほど変速アクチュエータの駆動速度が遅い場合、前
記進み補償を禁止するよう構成したことを特徴とするも
のである。
【0028】第7発明による無段変速機の変速制御装置
は、第1発明〜第6発明のいずれかにおいて、前記進み
補償の強さを無段変速機の回転数が遅いほど強くしたこ
とを特徴とするものである。
【0029】第8発明による無段変速機の変速制御装置
は、第1発明〜第7発明のいずれかにおいて、前記進み
補償の強さを無段変速機の変速制御に用いるライン圧が
低いほど強くしたことを特徴とするものである。
【0030】第9発明による無段変速機の変速制御装置
は、第1発明〜第8発明のいずれかにおいて、前記進み
補償の強さを無段変速機の作動油温が低いほど強くした
ことを特徴とするものである。
【0031】第10発明による無段変速機の変速制御装
置は、第1発明〜第9発明のいずれかにおいて、前記進
み補償の強さを無段変速機の実変速比が高速側であるほ
ど強くしたことを特徴とするものである。
【0032】第11発明による無段変速機の変速制御装
置は、第1発明〜第10発明のいずれかにおいて、前記
進み補償する前の目標変速比と実変速比との間における
偏差に応じたフィードバック制御分を前記進み補償した
後の目標変速比に加算して前記変速制御に資するよう構
成したことを特徴とするものである。
【0033】第12発明による無段変速機の変速制御装
置は、第1発明〜第11発明のいずれかにおいて、前記
進み補償する前または前記進み補償した後の目標変速比
の変化割合を、前記変速応答遅れが補償され得る範囲に
制限するよう構成したことを特徴とするものである。
【0034】
【発明の効果】無段変速機は、運転状態に応じた目標変
速比に実変速比が一致するよう変速アクチュエータを駆
動して変速制御を行う。そして、無段変速機がトルクシ
フトを発生するものである場合、上記の目標変速比はト
ルクシフトが補償されるよう補正して上記の変速制御に
供される。ところで第1発明においては、変速制御系の
目標変速比に対する実変速比の変速応答遅れ分だけ目標
変速比を進み補償して上記の変速制御に資するため、変
速応答遅れによっても実変速比が目標変速比に良く追従
し得るようになると共にアンダーシュートやオーバーシ
ュートを生ずることがなくなり、狙い通りの変速制御が
保証されて運転性の悪化を招くことがないと共に前記し
たエンジン回転数の一時的な低下に起因するフューエル
リカバーを生ずることがない。
【0035】第2発明においては、上記の変速応答遅れ
分だけトルクシフトをも進み補償して目標変速比のトル
クシフト補償に資するため、トルクシフト補償も変速応
答遅れによる影響を受けることなく狙い通りに行うこと
ができて、実変速比を目標変速比に良く追従し得るよう
にすると共にアンダーシュートやオーバーシュートが生
じなくするという上記の作用効果を更に確実なものにす
ることができる。
【0036】第3発明においては、第1発明における目
標変速比の進み補償の強さを無段変速機の状態に応じ変
更するため、無段変速機の状態により上記変速応答遅れ
の程度が変わっても、常時確実に変速応答遅れによる影
響を排除することができて、無段変速機の状態に関係な
く上記の作用効果を確実なものにし得る。
【0037】第4発明においては、第2発明におけるト
ルクシフトの進み補償の強さを無段変速機の状態に応じ
変更するため、無段変速機の状態により変速応答遅れの
程度が変わってトルクシフトの出方が変わっても、常時
確実に変速応答遅れによるトルクシフト補償への影響を
排除することができ、無段変速機の状態に関係なくトル
クシフト補償を正確なものにして上記の作用効果を一層
確実なものにすることができる。
【0038】第5発明においては、第1発明〜第4発明
における進み補償の強さを変速アクチュエータの駆動速
度が遅いほど強くしたため、変速アクチュエータの駆動
速度が遅いほど変速応答遅れが大きくなる事実に良く符
合して、変速アクチュエータの駆動速度に関係なく変速
応答遅れによる影響を確実に排除することができる。
【0039】第6発明においては、目標変速比に対する
追従が不可能なほど変速アクチュエータの駆動速度が遅
い場合、進み補償を禁止するようにしたため、変速アク
チュエータの駆動速度が極端に遅くて変速応答遅れによ
る影響を確実に排除し得ない場合は、当該排除のための
制御が無駄に行われることがないようにし得る。
【0040】第7発明においては、第1発明〜第6発明
における進み補償の強さを無段変速機の回転数が遅いほ
ど強くしたため、無段変速機の回転数が遅いほど変速応
答遅れが大きくなる事実に良く符合して、無段変速機の
回転数に関係なく変速応答遅れによる影響を確実に排除
することができる。
【0041】第8発明においては、第1発明〜第7発明
における進み補償の強さを無段変速機の変速制御に用い
るライン圧が低いほど強くしたため、ライン圧が低いほ
ど変速応答遅れが大きくなる事実に良く符合して、ライ
ン圧に関係なく変速応答遅れによる影響を確実に排除す
ることができる。
【0042】第9発明においては、第1発明〜第8発明
における進み補償の強さを無段変速機の作動油温が低い
ほど強くしたため、作動油温が低いほど変速応答遅れが
大きくなる事実に良く符合して、作動油温に関係なく変
速応答遅れによる影響を確実に排除することができる。
【0043】第10発明においては、第1発明〜第9発
明における進み補償の強さを無段変速機の実変速比が高
速側であるほど強くしたため、無段変速機の実変速比が
高速側であるほど変速応答遅れが大きくなる事実に良く
符合して、無段変速機の実変速比に関係なく変速応答遅
れによる影響を確実に排除することができる。
【0044】第11発明においては、前記進み補償する
前の目標変速比と実変速比との間における偏差に応じた
フィードバック制御分を前記進み補償した後の目標変速
比に加算して前記の変速制御に資するため、変速応答遅
れによる影響を排除し得るよう操作した目標変速比に加
えるべきフィードバック制御分を、変速応答遅れに係わ
る余分なフィードバックがかかることのないようなもの
にすることができる。
【0045】第12発明においては、進み補償する前ま
たは進み補償した後の目標変速比の変化割合を、変速応
答遅れが補償され得る範囲に制限するため、変速応答遅
れによる影響を排除し得ないような目標変速比を定める
ことがなく、もって変速制御上の破綻をきたすことのな
いようにし得る。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図5は本発明の一実施の形態
になる変速制御装置の無段変速制御系を示し、1は図1
におけるフィルター1と同じローパスフィルターであ
る。本実施の形態においても、図2に例示する予定変速
マップを基に車速VSPおよびエンジンスロットル開度
TVOから求めた変速機の目標入力回転数Ni * を変速
機出力回転数で除算して到達変速比Dratioを求め
る。
【0047】この到達変速比Dratioを、時定数G
(s)のローパスフィルター1に通して目標変速比Ra
tio0を Ratio0=G(s)・Dratio・・・(1) のように求める。この目標変速比Ratio0は、到達
変速比Dratioを時定数G(s)により定めた応答
で実現させるための過渡的な時々刻々の目標変速比であ
るが、本実施の形態においては図1につき前述した従来
の構成と異なり、伝達関数Pr(s)で表されるトロイ
ダル型無段変速機7の前記した変速応答遅れによる影響
を排除するためにこの目標変速比Ratio0をそのま
まフィードフォワード制御分の目標変速比として用いな
い。
【0048】フィードフォワード制御分の目標変速比の
演算に当たっては、上記の伝達関数Pr(s)で表され
る変速応答遅れを考慮して、これを含むよう図5に破線
αで囲んだ系が上記の時定数G(s)に一致するような
時定数C(s)のフィルター(進み補償器)8を設け
る。ここでフィルター8の時定数C(s)は、Pr
(s)の逆数Pr(s)-1と、G(s)との乗算値とし
て、 C(s)=〔Pr(s)-1・G(s)〕・・・(2) のように定めれば上記の要求を満たすことができる。
【0049】上記の到達変速比Dratioを当該フィ
ルター8に通すことにより、その時定数C(s)で決ま
る目標変速比RatioRが RatioR=C(s)・Dratio =〔Pr(s)-1・G(s)〕・Dratio・・・(3) のように求まり、これをフィードフォワード制御量とし
て用いる。ここで目標変速比RatioRは、(1)式
および(3)式の比較から明らかなように、目標変速比
Ratio0を伝達関数Pr(s)で表される変速応答
遅れ分だけ進み補償して当該変速応答遅れによる影響を
排除可能な進み補償済目標変速比である。
【0050】減算器2は、上記の進み補償を行う前の目
標変速比Ratio0に対する実変速比Ratioの偏
差ΔRatioを求め、この変速比偏差ΔRatioを
基にPI演算器3(Pは比例制御:Iは積分制御)でフ
ィードバック制御量FBRTOを求める。
【0051】トルクシフト補償量演算器9は、ステップ
モータなどの変速アクチュエータの駆動位置に対応した
設計上の変速比(ノミナル変速比)に対する実変速比の
定常的なずれであるトルクシフトが補償されるよう進み
補償済目標変速比RatioRを補正するためのトルク
シフト補償量TSRTOを求めるもので、トロイダル型
無段変速機7の入力トルクTKTinTRQとトルクシ
フトによる変速比変化との間における伝達関数が図示の
ごとくPt(s)であるとすると、図3に例示するトル
クシフト補償量マップを基に変速機入力トルクTKTi
nTRQおよび目標変速比Ratio0から求めたトル
クシフト補償量と、トルクシフトの伝達関数Pt(s)
と、変速応答遅れに係わる伝達関数Pr(s)の逆数P
r(s)-1とから、現在の変速比に対応するトルクシフ
ト補償量TSRTOを TSRTO=−Pt(s)・TKTinTRQ・Pr(s)-1・・・(4) により求めて、トルクシフト補償量TSRTOも伝達関
数Pr(s)で表される変速応答遅れ分だけ進み補償す
る。なお変速機入力トルクTKTinTRQは、エンジ
ンコントローラからエンジントルク信号を受け取り、こ
れにトルクコンバータのトルク比を掛けて求めることが
できる。
【0052】指令変速比演算器5は、進み補償済目標変
速比(フィードフォワード制御量)RatioR、フィ
ードバック制御量FBRTO、およびトルクシフト補償
量TSRTOを合算して最終的な指令変速比DSRRT
Oを求める。この指令変速比DSRRTOがトロイダル
型無段変速機7の変速アクチュエータ(ステップモー
タ)に指令され、トロイダル型無段変速機7は、変速ア
クチュエータであるステップモータが指令変速比DSR
RTOに対応した位置にされることで、伝達関数Pr
(s)により表される変速応答遅れをもって実変速比R
atioを指令変速比DSRRTOとなし、実変速比R
atioをトルクシフトの影響を受けることなく所定の
時定数で目標変速比Ratio0に一致させることがで
きる。
【0053】ところで本実施の形態においては、運転状
態に応じた目標変速比Ratio0そのものでなく、こ
れを前記したごとく伝達関数Pr(s)で表される変速
応答遅れ分だけ進み補償した進み補償済目標変速比Ra
tioRをフィードフォワード制御分として上記の変速
制御に資することから、変速比の目標値が変速制御系の
変速応答遅れを先読みして与えられることとなり、実変
速比Ratioが Ratio=Pr(s)・RatioR =Pr(s)・Pr(s)-1・G(s)・Dratio =Ratio0・・・(5) のように制御されて、変速応答遅れによっても実変速比
Ratioが目標変速比Ratio0に良く追従し得る
ようになる。
【0054】上記の変速制御を、図7(b)に示すごと
くスロットル開度TVOを4/8から0/8にするアク
セルペダル操作があった場合につき説明すると、かかる
アクセルペダル操作にともなう変速時の過渡制御では、
変速機入力トルクTKTinTRQ、変速機入力回転数
i 、目標入力回転数Ni * 、到達変速比Drati
o、進み補償前目標変速比Ratio0、進み補償済目
標変速比RatioR、実変速比Ratio、フィード
バック制御量FBRTO、トルクシフト補償量TSRT
Oがそれぞれ同図に示されるように時系列変化する。実
変速比Ratioおよび目標変速比Ratio0の比較
から明らかなように、変速制御系の変速応答遅れによっ
ても実変速比Ratioが変速過渡期の当初に目標変速
比Ratio0から問題になるほど大きく遅れることは
なく、その後実変速比Ratioが目標変速比Rati
o0に対しアンダーシュートすることもない。従って、
狙い通りの変速制御が保証されて運転性の悪化を招くこ
とがないと共にアンダーシュートによるエンジン回転数
の一時的な低下でフューエルリカバーを生ずるようなこ
ともない。
【0055】本実施の形態においては更に、トルクシフ
ト補償量TSRTOをも伝達関数Pr(s)で表される
変速応答遅れ分だけ進み補償して進み補償済目標変速比
RatioRのトルクシフト補償に供するため、トルク
シフト補償も変速応答遅れによる影響を受けることなく
狙い通りに行うことができて、この点でも実変速比Ra
tioを図7(b)に示すごとく目標変速比Ratio
0に良く追従させることができると共にアンダーシュー
トを生じなくし得て上記の作用効果を更に確実なものに
することができる。
【0056】また本実施の形態においては、PI演算器
3でフィードバック制御量FBRTOを求めるに際し、
進み補償前の目標変速比Ratio0に対する実変速比
Ratioの偏差に基づいてフィードバック制御量FB
RTOを求めたため、以下の作用効果が得られる。つま
り、進み補償済目標変速比RatioRと実変速比Ra
tioとの偏差に基づいてフィードバック制御量FBR
TOを求めると、変速応答遅れ分に対して余分なフィー
ドバックがかかって制御が狙い通りのものにならない
が、本実施の形態におけるように進み補償前の目標変速
比Ratio0と実変速比Ratioとの偏差に基づい
てフィードバック制御量FBRTOを求める場合、変速
応答遅れによる影響を排除し得るよう進み補償した目標
変速比RatioRに加えるべきフィードバック制御量
FBRTOを、変速応答遅れに係わる余分なフィードバ
ックがかかることのないようなものにすることができ、
上記の問題を解消することができる。
【0057】ここで、進み補償する前の目標変速比Ra
tio0または進み補償した後の目標変速比Ratio
Rの時間変化割合は、上記の変速応答遅れが補償され得
る範囲に制限するのが良く、この場合、変速応答遅れに
よる影響を排除し得ないような目標変速比を定めること
がなく、もって変速制御上の破綻をきたすことのないよ
うにすることができる。
【0058】なお変速制御系の変速応答遅れは、ステッ
プモータの駆動速度や、無段変速機の回転数や、変速制
御に用いるライン圧や、作動油温や、実変速比に応じて
変化することから、これら無段変速機の状態に応じて目
標変速比の進み補償の強さ、およびトルクシフトの進み
補償の強さを変更するのが良い。図6(a)〜(e)
は、前記の変速応答遅れを表す伝達関数Pr(s)を2
次遅れ系で近似させて Pr(s)=ωn 2 /(s 2 +2ζωn +ωn 2 )・・・(6) とした時、この式におけるζおよびωn により変速応答
遅れの度合いを表すものである。
【0059】図6(a)は、ステップモータの駆動速度
が200ppsから16ppsへと低下するにつれて、
ζがζ1 ,ζ2 ・・・と変化すると共にωn がωn1,ω
n2・・・と変化して伝達関数Pr(s)で表される変速
応答遅れが大きなることを示す。本実施の形態では、こ
のようにステップモータの駆動速度の低下で変速応答遅
れが大きなるにつれて、伝達関数Pr(s)の逆数によ
り与える目標変速比およびトルクシフトに関する進み補
償の強さを強くして、変速アクチュエータの駆動速度に
関係なく変速応答遅れによる影響を確実に排除し得るよ
うにする。ただし、目標変速比に対する追従が不可能な
ほどステップモータの駆動速度が遅い場合は、上記の進
み補償を禁止してこれが無駄に行われることがないよう
にする。
【0060】図6(b)は、無段変速機の回転数が遅い
時、ζがζf からζS へと変化すると共にωn がωnf
らωnSへと変化して伝達関数Pr(s)で表される変速
応答遅れが大きなることを示す。本実施の形態では、こ
のように無段変速機の回転数が遅くて変速応答遅れが大
きい場合は、伝達関数Pr(s)の逆数により与える目
標変速比およびトルクシフトに関する進み補償の強さを
強くして、無段変速機の回転数に関係なく変速応答遅れ
による影響を確実に排除し得るようにする。
【0061】図6(c)は、無段変速機のライン圧が低
い時、ζがζh からζi へと変化すると共にωn がωnh
からωniへと変化して伝達関数Pr(s)で表される変
速応答遅れが大きなることを示す。本実施の形態では、
このようにライン圧が低くて変速応答遅れが大きい場合
は、伝達関数Pr(s)の逆数により与える目標変速比
およびトルクシフトに関する進み補償の強さを強くし
て、ライン圧に関係なく変速応答遅れによる影響を確実
に排除し得るようにする。
【0062】図6(d)は、無段変速機の作動油温が低
い時、ζがζH からζL へと変化すると共にωn がωnH
からωnLへと変化して伝達関数Pr(s)で表される変
速応答遅れが大きなることを示す。本実施の形態では、
このように作動油温が低くて変速応答遅れが大きい場合
は、伝達関数Pr(s)の逆数により与える目標変速比
およびトルクシフトに関する進み補償の強さを強くし
て、作動油温に関係なく変速応答遅れによる影響を確実
に排除し得るようにする。
【0063】図6(e)は、無段変速機の実変速比が高
速側である時、ζがζLRからζHRへと変化すると共にω
n がωnLR からωnHR へと変化して伝達関数Pr(s)
で表される変速応答遅れが大きなることを示す。本実施
の形態では、このように実変速比が高速側で変速応答遅
れが大きい場合は、伝達関数Pr(s)の逆数により与
える目標変速比およびトルクシフトに関する進み補償の
強さを強くして、実変速比に関係なく変速応答遅れによ
る影響を確実に排除し得るようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来型無段変速機の変速制御装置の概略を示
す機能別ブロック線図である。
【図2】 トロイダル型無段変速機の変速マップを示す
線図である。
【図3】 トロイダル型無段変速機のトルクシフト補償
量を示す特性線図である。
【図4】 トロイダル型無段変速機の指令変速比に対す
るステップモータのステップ数を示す特性線図である。
【図5】 本発明の一実施の形態になるトロイダル型無
段変速機の変速制御装置を示す機能別ブロック線図であ
る。
【図6】 トロイダル型無段変速機の状態ごとの変速応
答遅れの発生状況を示し、(a)は、ステップモータの
駆動速度による変速応答遅れの発生状況を示し、(b)
は、変速機回転数による変速応答遅れの発生状況を示
し、(c)は、ライン圧による変速応答遅れの発生状況
を示し、(d)は、作動油温による変速応答遅れの発生
状況を示し、(e)は、実変速比による変速応答遅れの
発生状況を示す。
【図7】 変速制御装置における各部信号の時系列変化
を示し、(a)は、図1に示す従来の変速制御装置によ
る変速動作のタイムチャートで、(b)は、図5に示す
本発明の変速制御装置による変速動作タイムチャートで
ある。
【符号の説明】
1 ローパスフィルター 2 減算器 3 PI演算器 5 指令変速比演算器 7 トロイダル型無段変速機 8 フィルター(進み補償器) 9 トルクシフト補償量演算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 63:06 F16H 63:06 (72)発明者 田中 寛康 静岡県富士市吉原宝町1番1号 ジヤト コ・トランステクノロジー株式会社内 (72)発明者 瀧沢 哲 静岡県富士市吉原宝町1番1号 ジヤト コ・トランステクノロジー株式会社内 (72)発明者 古閑 雅人 静岡県富士市吉原宝町1番1号 ジヤト コ・トランステクノロジー株式会社内 Fターム(参考) 3J552 MA07 MA09 NA01 NB01 PA14 PA20 PA55 QB07 RA05 SA32 SA47 SB02 TA01 TB11 TB13 VA23W VA32W VA32Y VA48W VA53W VA74W VA74Y VB01Z VC03Z

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実変速比が、運転状態に応じた目標変速
    比となるよう変速アクチュエータを駆動して変速制御を
    行う無段変速機において、 変速制御系の目標変速比に対する実変速比の変速応答遅
    れ分だけ目標変速比を進み補償して前記変速制御に資す
    るよう構成したことを特徴とする無段変速機の変速制御
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、変速アクチュエータ
    の駆動位置に対応した設計上の変速比に対する実変速比
    の定常的なずれであるトルクシフトが補償されるよう前
    記目標変速比を補正するようにした無段変速機であっ
    て、前記変速応答遅れ分だけトルクシフトをも進み補償
    して前記目標変速比のトルクシフト補償に資するよう構
    成したことを特徴とする無段変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記目標変
    速比の進み補償の強さを無段変速機の状態に応じ変更す
    るよう構成したことを特徴とする無段変速機の変速制御
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、前記トルク
    シフトの進み補償の強さを無段変速機の状態に応じ変更
    するよう構成したことを特徴とする無段変速機の変速制
    御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項におい
    て、前記進み補償の強さを前記変速アクチュエータの駆
    動速度が遅いほど強くしたことを特徴とする無段変速機
    の変速制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、目標変速比に対する
    追従が不可能なほど変速アクチュエータの駆動速度が遅
    い場合、前記進み補償を禁止するよう構成したことを特
    徴とする無段変速機の変速制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項におい
    て、前記進み補償の強さを無段変速機の回転数が遅いほ
    ど強くしたことを特徴とする無段変速機の変速制御装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1項におい
    て、前記進み補償の強さを無段変速機の変速制御に用い
    るライン圧が低いほど強くしたことを特徴とする無段変
    速機の変速制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項におい
    て、前記進み補償の強さを無段変速機の作動油温が低い
    ほど強くしたことを特徴とする無段変速機の変速制御装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1項におい
    て、前記進み補償の強さを無段変速機の実変速比が高速
    側であるほど強くしたことを特徴とする無段変速機の変
    速制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれか1項にお
    いて、前記進み補償する前の目標変速比と実変速比との
    間における偏差に応じたフィードバック制御分を前記進
    み補償した後の目標変速比に加算して前記変速制御に資
    するよう構成したことを特徴とする無段変速機の変速制
    御装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれか1項にお
    いて、前記進み補償する前または前記進み補償した後の
    目標変速比の変化割合を、前記変速応答遅れが補償され
    得る範囲に制限するよう構成したことを特徴とする無段
    変速機の変速制御装置。
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