JP2002096752A - 電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置の制御装置

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JP2002096752A
JP2002096752A JP2000290166A JP2000290166A JP2002096752A JP 2002096752 A JP2002096752 A JP 2002096752A JP 2000290166 A JP2000290166 A JP 2000290166A JP 2000290166 A JP2000290166 A JP 2000290166A JP 2002096752 A JP2002096752 A JP 2002096752A
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
    • B62D5/046Controlling the motor
    • B62D5/0463Controlling the motor calculating assisting torque from the motor based on driver input

Abstract

(57)【要約】 【課題】電動パワーステアリング装置の操舵補助指令値
を連続的な関数で与えることにより、連続的で快適な操
舵感を得るようにした電動パワーステアリング装置の制
御装置を提供する。 【解決手段】ステアリングシャフトに発生する操舵トル
クに基いて操舵補助指令値演算部で演算された操舵補助
指令値と、ステアリング機構に操舵補助力を与えるモー
タの電流値とから演算した電流制御値に基いて前記モー
タを制御するようになっていると共に、前記操舵補助指
令値を入力とする制御系全体の特性のゲイン曲線が所定
値を越える傾きを、少なくとも部分的に有している電動
パワーステアリング装置の制御装置において、前記操舵
補助指令値演算部を少なくとも1階の導関数が連続であ
る関数の近似関数式で構成し、前記近似関数式に基づく
演算により前記操舵補助指令値を求めるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や車両の操
舵系にモータによる操舵補助力を付与するようにした電
動パワーステアリング装置の制御装置に関し、特に操舵
補助力を滑らかに与えることにより、快適な操舵性能を
与えるようにした電動パワーステアリング装置の制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用の電動パワーステアリング装置
は、操向ハンドルの操作によりステアリングシャフトに
発生する操舵トルクと車速を検出し、その検出信号に基
づいて操舵補助指令値を算出し、算出された操舵補助指
令値に応じてモータを駆動して操向ハンドルの操舵力を
補助するものであり、操舵補助指令値の算出や操舵補助
指令値に基づくモータの制御には、マイクロコンピュー
タを含む電子制御回路が使用されている。
【0003】ここで、操舵トルクについてみると、操向
ハンドルの操舵に伴い発生する路面負荷に対応する成分
と、ステアリング機構の持つ摩擦力に対応する成分とが
ある。このため、検出された操舵トルクに基づいて決定
された路面負荷に対応した制御値と、ステアリング機構
の摩擦力に対応した制御値とを加算して、操舵補助指令
値を算出するものが提案されている。
【0004】この制御装置では、操舵トルクに対応した
路面負荷制御値と、操舵トルクに対応した摩擦力制御値
とが、それぞれ予め決定されてメモリに格納されてお
り、検出された操舵トルクに応じてメモリから所要のデ
ータを読み出し、操舵補助指令値を演算するように構成
されている(例えば特公平5−10271号公報)。
【0005】かかる従来の操舵補助指令値を演算する制
御手段においては、操舵トルクに応じて路面負荷制御値
及び摩擦力制御値が予め決定されているため、操舵トル
クが決まると操舵補助指令値は車速に対応してのみ変化
することになる。
【0006】従って、複数の車速について、操舵トルク
に対応する操舵補助指令値を予め設定してメモリに格納
しておけば、検出された操舵トルクと車速から直ちに操
舵補助指令値を求めることができる。車速と操舵トルク
に対応する操舵補助指令値を段階的に設定すれば、メモ
リ容量を少なくすることができるが、車速や操舵トルク
の変化に応じて操舵補助指令値が連続的に変化しないの
で操舵補助力も滑らかに変化せず、操舵感覚が良くない
という欠点がある。
【0007】この対策としては、操舵補助指令値を、車
速と操舵トルクに対応して可能な限りきめ細かく設定す
れば良いが、この方法では必要なメモリ容量が著しく増
大し、コストを増加させる結果となる。
【0008】このため、代表的な車速について、操舵ト
ルクに対応する操舵補助指令値をメモリに記憶させてお
き、検出された車速がメモリに記憶されている代表的車
速の中間にあると判断した時は、検出された車速の前後
の代表的車速についての操舵トルクに対応する操舵補助
指令値を記憶手段から読み出し、検出された車速との差
と車速補正係数に基づいて、検出された車速と操舵トル
クに対応する操舵補助指令値を演算する手法が本出願人
により提案されている(特開平8−150954号)。
【0009】しかしながら、上記代表的な車速につい
て、操舵トルクに対応する操舵補助指令値をメモリに記
憶させる方法でも、操舵トルクに対応する操舵補助指令
値をきめ細かく設定すると、なお必要なメモリ容量が増
大してコストを増加させる結果となる。このほか、操舵
補助指令値を変更する場合には、メモリの記憶データを
変更しなければならないために時間と手間がかかる問題
がある。さらに、問題となる点は、操舵トルクに対応す
る操舵補助指令値を演算するとき、例えば8ビットの有
限語長で演算するときに、演算結果(16ビットとな
る)の下位桁(8ビット)が切り捨てられ、デジタル演
算に基づく量子化誤差が発生してしまうことである。こ
のような量子化誤差は、緩やかな操舵を行った際に、運
転者に不連続な操舵感覚を与えて望ましくない。
【0010】このため、操舵トルクに対応する操舵補助
指令値の少なくとも3点において一致する高次の関数式
に近似する複数の近似関数式に基づく演算で、操舵補助
指令値演算手段を構成する手法が本出願人により提案さ
れている(特開平10−59203号)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記高
次の関数式に近似する複数の近似関数式による演算手法
は、複数の2次以上の関数を単純に連結した関数である
ため、関数の連結部を除いては滑らかな操舵補助指令値
を得られるが、連結部では関数の変化率が不連続にな
り、操舵感覚を悪化させる。さらに、電動パワーステア
リング装置の機械系の安定化、減速ギア部のゴムダンパ
による振動の安定化、操舵フィーリングの調整の目的な
どで、制御装置の操舵補助指令部以降に、操舵補助指令
値を入力とする制御系全体の特性のゲイン曲線が所定値
(例えば10dB/dec)を越える傾きを、少なくと
も部分的に有している制御系が使用される。しかしなが
ら、その場合、前述の制御系は微分的な特性を持ち、上
述2次以上の関数の連結部で、関数の1階微分が不連続
であるために、上記制御系の出力は不連続に近いものと
なり、操舵感覚の悪化を助長する結果となる。
【0012】本発明は上述のような事情よりなされたも
のであり、本発明の目的は、電動パワーステアリング装
置の操舵補助指令値を連続的な関数で与えることによ
り、連続的で快適な操舵感を得るようにした電動パワー
ステアリング装置の制御装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ステアリング
シャフトに発生する操舵トルクに基いて操舵補助指令値
演算部で演算された操舵補助指令値と、ステアリング機
構に操舵補助力を与えるモータの電流値とから演算した
電流制御値に基いてステアリング機構に操舵補助力を与
える前記モータを制御するようになっていると共に、前
記操舵補助指令値を入力とする制御系全体の特性のゲイ
ン曲線が所定値を越える傾きを、少なくとも部分的に有
している電動パワーステアリング装置の制御装置に関す
るもので、本発明の上記目的は、前記操舵補助指令値演
算部は少なくとも1階の導関数が連続である関数の近似
関数式で構成され、前記近似関数式に基づく演算により
前記操舵補助指令値を求めることによって達成される。
【0014】また、前記近似関数式をスプライン関数又
は2次スプライン関数とすることによって、本発明の上
記目的はより効果的に達成される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の制御装置によると、少な
くともステアリングシャフトに発生する操舵トルクを検
出する操舵トルク検出手段と、検出された操舵トルクに
基づいて操舵補助指令値を演算する操舵補助指令値演算
手段と、前記演算された操舵補助指令値に基づいてモー
タ電流を制御するモータ電流制御手段を備え、操舵トル
クに応じた操舵補助力をステアリング機構に与える電動
パワーステアリング装置の制御装置において、前記操舵
補助指令値演算手段は、少なくとも1階の導関数が連続
である関数に近似する演算手段で構成され、前記近似関
数式に基づく演算手段により操舵トルクの検出値に対応
する操舵補助指令値を演算することを特徴としている。
好ましくは、近似関数式をn次スプライン関数とし、さ
らに好ましくは近似関数式を2次スプライン関数とする
ため、操舵トルクの検出値に対応する操舵補助指令値が
連続であるだけでなく、少なくとも変化率(1階微分)
も連続である。
【0016】そのため、従来の複数の2次以上の関数を
単純に連結した関数を用いる手法(特開平10−592
03号)に比較して、格段に良好で滑らかな操舵感覚を
得ることができるステアリング装置の制御装置を実現で
きる。
【0017】以下に、本発明の実施例を、図面を参照し
て説明する。
【0018】図1は、本発明による制御装置の全体構成
を示すブロック図である。操舵トルクTは操舵補助指令
値演算部100及びセンタ応答性改善部101に入力さ
れ、各出力が加算器102に入力され、その加算結果が
トルク制御演算部103に入力されている。トルク制御
演算部103の出力信号はモータロス電流補償部104
に入力され、その出力が加算器105を経て最大電流制
限部106に入力され、最大電流値が制限されて電流制
御部110に入力される。電流制御部110の出力は、
Hブリッジ特性補償部111を経て電流ドライブ回路1
12に入力され、これによりモータ113を駆動する。
【0019】モータ113のモータ電流iは、モータ電
流オフセット補正部120を経てモータ角速度推定部1
21、電流ドライブ切換部122及び電流制御部110
に入力され、モータ端子電圧Vmはモータ角速度推定部
121に入力される。モータ角速度推定部121で推定
された角速度ωはモータ角加速度推定部・慣性補償部1
23、モータロストルク補償部124及びヨーレート推
定部125に入力され、ヨーレート推定部125の出力
は収れん制御部126に入力され、収れん制御部126
及びモータロストルク補償部124の各出力は加算器1
27で加算され、その加算結果が加算器102に入力さ
れる。モータロストルク補償部124はモータ113の
ロストルクの発生する方向、つまりモータ113の回転
方向に対してロストルク相当のアシストを行ない、収れ
ん制御部126は、車両のヨーの収れん性を改善するた
めにハンドルが振れ回る動作に対してブレーキをかける
ようになっている。
【0020】また、ドライバが感じない程度にモータ1
13を微小振動させるためのディザ信号を発生する電流
ディザ信号発生部130が設けられており、電流ディザ
信号発生部130及びモータ角加速度推定部・慣性補償
部123の各出力が加算器131で加算され、その加算
結果が加算器105に入力されている。そして、加算器
105での加算結果が最大電流制限部106に入力され
ている。
【0021】ここにおいて、電動パワーステアリング装
置では周波数領域上での設計が可能であるため、トレー
ドオフの問題を図2における相補感度関数の周波数領域
上で区別して解決することが可能である(例えば本出願
人による特願2000−154284)。つまり、良い
ステアリングでは不要な外乱は抑圧し、必要な外乱をハ
ンドルに伝えることができる。例えば従来の油圧式パワ
ーステアリングでは、この問題に対してステアリング系
の摩擦を調整することで対処しているが、両方を同時に
満足させることはできない。これに対し電動パワーステ
アリングでは、路面からハンドルまでの伝達特性を定義
できるので、周波数領域でトレードオフの問題を解決す
ることができる。具体的には、制御系の相補感度関数を
抑圧したい外乱が存在する帯域では相補感度関数T
(s)が“1”に近づくように、伝えたい外乱が存在す
る領域では相補感度関数T(s)をゼロに近づけるよう
に設定する。
【0022】相補感度関数は自動車がSAT(セルフア
ライニングトルク)を発生するまでの伝達特性を単純な
ばね(ばね乗数Kv)を持つものとして計算し、常数ゲ
インはK/Kv/αとなる。また、抑圧したい外乱が
存在する帯域では、相補感度関数は1に近くなる。そし
て、相補感度関数を定義する上で、図2を以下のように
解釈する。即ち、図2はトーションバーの変位を減少さ
せるように制御を行う制御系という解釈ができ、トーシ
ョンバーの変位を減らすことは、図2より操舵トルクを
減らすことと等価である。従って、θhを目標にθbをフ
ィードバックし、制御ゲインK(トーションバーの剛
性)と電動パワーステアリングのコントローラを持つ制
御系とみなすことができる。ここで、電動パワーステア
リングのコントローラの定常ゲインはアシスト特性の勾
配になるので、トルクの小さい領域では定常ゲインはゼ
ロである。トーションバーの剛性とコントローラを合わ
せて新たなコントローラC(s)とし、ステアリング系
をP(s)とすると、図3のような一般的な制御系に単
純化できる。そして、相補感度関数T(s)は図3に示
す式で表わされ、d(s)はタイヤから入ってくる外乱
を示しており、この外乱d(s)は不要外乱及び自動車
の特性と単純なばねとの動特性の差を含んでいる。従っ
て、相補感度関数T(s)の目的は単純なばねと実際の
動特性との差を適度な帯域で伝え、かつ不要外乱を抑圧
することになる。
【0023】そこで、路面情報から操舵トルクまでの伝
達特性と、操舵角から操舵トルクまでの伝達特性との違
いに着目し、不要外乱に対してはモータの慣性を積極的
に利用し、操舵したときに感じるモータの慣性はトルク
制御系で補償する。図4のゲイン図に、モータの慣性
(高慣性、低慣性)による操舵角から操舵トルクまでの
伝達特性の比較を示す。図4に示すモータの周波数応答
より、モータの慣性の影響は位相遅れ特性として現れる
ことが明らかであり、モータの慣性の影響は位相遅れ特
性の逆特性となる位相進み特性を用いることにより、ト
ルク制御系で補償することができる。図4の位相図の特
性Aが補償なしの場合であり、特性Bが補償した場合で
ある。
【0024】路面感度設計を行うに際し、先ずは路面情
報がトルクセンサによって検出できなくてはならない。
即ち、モータが路面情報を阻止するのを防ぐような構成
をとった上で、トルク制御系の相補感度関数が、周波数
に対する相補感度関数を抑圧したい外乱が存在する帯域
では1に近づくようにし、伝えたい外乱が存在する帯域
ではゼロに近づくように設計する。タイヤで発生する路
面情報は各要素の摩擦分を差し引いた量で伝えられ、モ
ータの慣性は機械的なローパスフィルタとして働くた
め、慣性が大きいと路面情報が減衰してしまう。相補感
度関数の設計は、一般の制御系設計方法等を応用し十分
に制御系の安定性を確保した上で、車両に合わせたファ
インチュ−ニングを行う。
【0025】本発明では上記相補感度関数の設計のため
に、転がり式ラックアンドピニオン、モータ減速機構の
ラバーダンパ、非接触式トルクセンサ及びトルク制御系
を改善している。以下に、これら手法を順次説明する。
【0026】モータが路面情報を阻止するのを防ぐ上
で、次の要素(1)〜(3)が有効である。即ち、
(1)オブザーバを用いた状態フィードバックによる路
面情報に適したモータ特性の定義、(2)メカニカルク
ラッチ機構採用によるモータとコラム軸のディカップリ
ング、(3)低摩擦要素の採用、である。このようにし
て設計した電動パワーステアリング装置の特性例を、油
圧式の特性と比較して図5乃至図8に示す。図5はチュ
ーニングされた路面感度の測定例であり、太線が感度
(dB)であり、細線が位相(度)を示している。ま
た、図6及び図7はそれぞれベルジアン路を走行したと
きの操舵トルクの測定例を油圧式と電動式について示し
ており、油圧式パワーステアリング装置の操舵トルクが
変動しているのはサスペンションの振動を検知している
ためである。図6及び図7の各(A)図は時間に対する
操舵トルクの変動を示しており、各(B)図は0〜60
Hzの周波数応答を示している。図8(A)は100K
m/hで走行したときの油圧式パワーステアリング装置
の操舵特性(操舵角度対操舵トルク)の測定例であり、
図8(B)は100Km/hで走行したときの電動パワ
ーステアリング装置の操舵特性(操舵角度対操舵トル
ク)の測定例であり、油圧式パワーステアリング装置の
操舵トルクが変動しているのはフラッタによる振動を検
知しているためである。
【0027】次に、本発明で使用する転がり式ラックア
ンドピニオンの機構を図9に示し、その特性を図10に
示して従来機構と比較して説明する。即ち、入力軸には
ピニオン軸が同軸に装着され、そのピニオン軸がラック
軸に噛合されており、ラック軸はローラを介してハウジ
ング内のプレッシャパッド部のピン軸に結合されてい
る。ピン軸はニードル軸受で保持され、摩擦ブロックを
経てコイルスプリングに結合されている。コイルスプリ
ングは保持器に収容され、プレッシャパッド部に押圧力
を印加するようになっており、保持器はハウジングの内
壁との間に懸架されたスプリングによって弾性的に保持
されている。なお、かかる転がり式ラックアンドピニオ
ンの詳細は、本出願人による特願平10−335218
号に詳述されている。
【0028】本発明の転がり式ラックアンドピニオンは
ピニオンを支持しているプレッシャパッド部が、ロー
ラ、摩擦ブロック、ニードル軸受、保持器等で構成され
ているため、高支持剛性と低作動抵抗を両立できる。特
に、図11に示す従来の滑り式ラックアンドピニオンの
機構と比較すると、図10の特性図から分るようにプレ
ッシャパッド部に摩擦ブロックが配設されていることに
より、ラック推力が低い領域での逆入力が低いことが特
徴で、高速走行で重要な微小舵角領域での路面情報改善
に役立つ。図11に示す従来の機構(摩擦ブロックな
し)では、プレッシャパッド部に摩擦ブロック等がない
ため、ラック推力が低い領域で逆入力が高くなってい
る。
【0029】次に、本発明によるモータ減速ギア部にお
けるラバーダンパについて説明する。
【0030】電動パワーステアリング装置では図12に
示すように、モータ減速ギアのウォーム軸支持部に、ギ
アのラトル音の低減のために、ラバーダンパ(ゴム)を
ブッシュを介してスプライン部に挿入している。一方、
ゴムの弾性域では、モータの変位とコラム軸の変位とが
独立して作動可能であるため、モータの摩擦及び慣性に
阻止されることなく路面情報をハンドル軸に伝えること
ができる。
【0031】ラバーダンパを装着しない場合の周波数特
性は図13に示すようになり、ラバーダンパを装着する
と図14に示すような周波数特性となり、ノイズレベル
が減少することが分る。
【0032】次に、電動パワーステアリングに使用する
トルクセンサの改良について説明する。
【0033】トルクセンサの検出特性のヒステリシス特
性は、微小トルクにおいては遅れ特性として見えてくる
ため、なるべく小さく抑える必要がある。この目的か
ら、本発明では、図15及び図16に示すようなヒステ
リシス幅の小さい非接触式トルクセンサを使用する。即
ち、図15は非接触式トルクセンサのステアリングホイ
ール軸への配設構造を示しており、図16はセンサ部の
構造を一部断面の斜視図で示している。SUS,Fe等
の磁性材で成る入力軸(センサシャフト)の外周部に
は、検出回路ユニットを形成するロビンヨークがスリー
ブ上に配設されており、ロビンヨーク内には2組のコイ
ルが巻回されている。スリーブは導電性の非磁性材(例
えばアルミニウム)で成り、円環状のコイル列に沿って
窓が形成されており、入力軸の内部にはトーションバー
が配設されている。
【0034】このような構成において、スリーブの導電
性及び非磁性と入力軸の磁性を利用して、入力軸に対す
るトルクを非接触で検出する。即ち、表皮効果を利用し
てスリーブ内側に周方向に周期的な磁界の緻密状態を作
り出し、その磁界と入力軸のスプラインの位相差によっ
て入力軸の自発磁化を増減させ、それにより生じるイン
ピーダンス変化を、コイル等で形成されたブリッジ回路
によりコイル端電圧変化として検出するようになってい
る。
【0035】次に、電気制御系の設計について説明す
る。
【0036】路面情報の感度設計を実現する上で、電流
制御の応答性も重要な要素である。特に電流が流れ始め
るあたりの応答性は、中立付近の操舵性を改善する上で
できるだけ線形化することが望ましい。線形化に際し、
従来のようなPI制御器をベースにした電流制御の代わ
りに、規範モデルをベースにしたロバスト制御を採用す
ることにより、電流制御の線形化を行っている。
【0037】本発明では図1による制御系を用いてお
り、先ずセンタ応答性改善部101を図17に示すよう
に、位相補償部101A、近似微分部101B及びゲイ
ン設定部101Cで構成とし、位相補償部101Aを図
18に示す周波数特性とし、近似微分部101Bを図1
9に示す周波数特性とする。これにより、位相補償と近
似微分との合成特性は図20に示すようになる。また、
ゲイン設定部101Cでは、車速V及び操舵トルクTに
よってゲインを図21のように切り換えて設定する。更
に、ハンドルが急に戻されるような不安な操舵感を低減
し、保舵を安定させるため、操舵トルク大で、かつ操舵
トルク変化率大とし、操舵トルク減少方向の場合にゲイ
ンを小さくする。即ち、切り換え条件は、|操舵トルク|
(=A)>約1.37Nm、かつ|操舵トルクー操舵ト
ルク(1サンプリング前)|(=B)>約0.137N
m、かつsign(A)<>sign(B)である。切
り換え後のゲインは例えば、車速0〜2で“46”、車
速4〜78で“47”、車速80以上で“41”であ
る。なお、sign(A)<>sign(B)は、A=
操舵トルクと、B=操舵トルクー操舵トルク(1サンプ
リング前)の符号が異なることを意味している。
【0038】また、本発明では操舵補助指令値演算部1
00におけるアシスト量の計算において、3つの代表車
速(0、30、254Km/h)によるアシスト特性を
基本特性として設定し、その他の車速では車速補間ゲイ
ンに応じて各基本特性間を車速2Km/h毎の補間を行
う。そして、アシスト特性の車速設定範囲0〜254K
m/h、分解能2Km/hとする。基本アシスト特性
(トルク対電流)は図22に示すものであり、0Km/
h=lo特性、30Km/h=la特性、254Km/
h=lb特性で表わされている。そして、その他の車速
についての車速補間演算は、図23で示す車速(Km/
h)対車速補間係数γで2Km/h毎に行う。車速0〜
30Km/hのとき、アシスト電流IはI=la(T)
+γ(V)(lo(T)−la(T))であり、車速3
2〜254Km/hのとき、アシスト電流IはI=lb
(T)+γ(V)(la(T)−lb(T))である。
【0039】更に、本発明ではトルク制御演算部103
として電動パワーステアリング装置の機械系の安定化、
減速ギア部ゴムダンパによる振動の安定化、操舵フィー
リングの調整のため、操舵トルク応答を設定するように
している。その構成は図24に示すようになっており、
クランプ回路103Aの後段に応答性定義部103Bが
設けられ、その後段にクランプ回路103Cを経てロバ
スト安定化補償部103Dが設置されている。そして、
ロバスト安定化補償部103Dの後段にクランプ回路1
03Eを経て位相補償部103Fが設けられ、更にクラ
ンプ回路103Gを経てロバスト安定化補償部103H
が設置されている。
【0040】ロバスト安定化補償部103Hの特性は図
25に示すものであり、制御系全体の特性を図26のよ
うにする。図26から明らかなように、制御系全体の特
性のゲイン曲線は10dB/decを越える傾きを、少
なくとも部分的に有している。機械系の特性が図27に
示すようになっているため、総合的には山部と谷部が相
殺されて、ほぼ平坦な特性となる。
【0041】1.第1実施例:図28の線aは操舵補助
指令値演算部100の特性を示しており、操舵トルクT
に対応する所望の操舵補助指令値Iの関係を示す特性曲
線である。所望の特性曲線aから数点(例えば4点(b1,
b2,b3,b4))を抽出し、これら4点b1,b2,b3,b4の間を少
なくとも1階の導関数が連続である関数(例えばスプラ
イン関数や2次スプライン関数)で補間することによ
り、数値演算することで操舵トルクTに対応する操舵補
助指令値Iを求めることができる。なお、スプライン関
数は、小区間内で各々定義された多項式曲線が互いにで
きるだけ滑らかに繋がっているようなものであり、この
場合、全区間で単一の多項式になるという条件は必要で
はない。m次のスプライン関数は、そのm階微分が階段
関数で、(m-1)階以下の微分が連続であるような関数で
ある。
【0042】図28の特性曲線a上から抽出したデータ
点(b1,b2,b3,b4)=(x1,y1)(x2,y
2)(x3,y3)(x4,y4)に基づき、例えば2次
スプライン関数(左端点で1階微分が0とした)により
補間された操舵トルクTと操舵補助指令値Iとの関係
は、データ点の間を補間する3本の2次曲線(I1,I
2,I3)として、下記数1のように表される。
【0043】
【数1】I1 = y1 + a1*(x-x1) + b1*(x-x1)2 I2 = y2 + a2*(x-x2) + b2*(x-x2)2 I3 = y3 + a3*(x-x3) + b3*(x-x3)2 ここで、数1の係数a1,a2,a3,b1,b2,b3はそれぞれ下記
数2の通りである。
【0044】
【数2】a1 = 0 b1 = (y2-y1-a1*(x2-x1))/(x2-x1)2 a2 = a1 + 2*b1*(x2-x1) b2 = (y3-y2-a2*(x3-x2))/(x3-x2)2 a3 = a2+2*b2*(x3-x2) b3 = (y4-y3-a3*(x4-x3))/(x4-x3)2 検出された操舵トルクTに応じて該当区間の近似式を選
択し、選択された近似式に基づいて検出操舵トルクTに
対応する操舵補助指令値Iを演算すれば、操舵補助指令
値Iの演算を高速かつ容易に行うことができる。
【0045】ここで、数1で示される2次曲線I1,I2,I3
の1階微分は、それぞれ下記数3の通りである。
【0046】
【数3】I1’ = a1 + 2*b1*(x-x1) I2’ = a2 + 2*b2*(x-x2) I3’ = a3 + 2*b3*(x-x3) 当然ながら、連結点(b2,b3)=(x2,y2)(x3,y3)において
も1階微分は連続である。
【0047】
【数4】(x2,y2)において I1’ = a1 + 2*b1*(x2-x1), I2 = a2 (x3,y3)において I2’ = a2 + 2*b2*(x3-x2), I3 = a3 即ち、操舵トルクTの検出値に対応する操舵補助指令値
Iが連続であるだけでなく、少なくとも変化率(1階微
分)も連続であることから、従来の複数の2次以上の関
数を単純に連結した関数を用いる手法と比較して、格段
に良好で滑らかな操舵感覚を得ることができるステアリ
ング装置の制御装置を実現できる。
【0048】本実施例では、所望の特性曲線から抽出し
た点を補間する関数として、例として2次スプライン関
数を用いているが、少なくとも1階の導関数が連続であ
る関数であれば同様の効果があり、例えば3次スプライ
ン関数やLagrangeの公式による多項式を用いても良い。
ただし、Lagrangeの公式を用いた場合、n個のデータ点
を用いると(n−1)次の多項式になるため、演算コス
トの増大や、固定小数点演算手段を用いた場合の量子化
誤差の増大といった問題がある。このため、比較的低い
次数の多項式を用いるにもかかわらず、滑らかで良い近
似を与えることができるスプライン関数を用いる方が好
ましい。さらに、演算時間の短縮やメモリの節約のため
にも、2次スプライン関数を用いる方が好ましい。
【0049】2.第2実施例:図28の操舵トルクTに
対応する所望の操舵補助指令値Iの関数を示す特性曲線
aから抽出したデータ点(b1,b2,b3,b4)=(x
1,y1)(x2,y2)(x3,y3)(x4,y4)
が、例えば下記数5である場合について説明する。
【0050】
【数5】b1 = (x1,y1) = (1,0) b2 = (x2,y2) = (2,5) b3 = (x3,y3) = (4,30) b4 = (x4,y4) = (5,70) (1)従来(特開平10−59203号)は、操舵補助
指令値演算手段を、高次の関数式で定義される操舵トル
クに対応する操舵補助指令値の少なくとも3点において
一致する高次の関数式に近似する複数の近似関数式に基
づく演算手段で構成している。例えば点b1,b2,b3
を通過する2次関数をc1、点b2,b3,b4を通過す
る2次関数をc2とすれば、2次関数c1及びc2はそ
れぞれ下記数6となる。
【0051】
【数6】c1 = 2.5*x2 - 2.5*x c2 = 9.1667*x2 - 42.5*x + 53.33 そして、2次関数c1及びc2は図29の特性曲線のよ
うにようになる。ここで、例えば点b1から点b2を経
て点b3までは曲線c1を採用し、点b3から点b4ま
では曲線c2を採用した場合、操舵トルクTと操舵補助
指令値Iとの関係は実線で示すような関係になる。
【0052】ここで、2次関数c1及びc2の1階微分
c1’及びc2’は、数6よりそれぞれ下記数7となる。
【0053】
【数7】c1’ = 5*x - 2.5 c2’ = 18.333*x - 42.5 そして、1階微分c1’及びc2’の特性曲線は図30のよ
うになる。そして、点b1から点b3までは曲線c1を
採用し、点b3から点b4までは曲線c2を採用したの
で、当然微分値も点b1からb3までは曲線c1‘、点
b3からb4までは曲線c2’となる。
【0054】図30の特性曲線から明らかなように、操
舵補助指令値Iの操舵トルクTに対する1階微分値が、
点b3において不連続である。この不連続性が操舵感覚
を悪化させる。さらに、電動パワーステアリング装置の
機械系の安定化、減速ギア部のゴムダンパによる振動の
安定化、操舵フィーリングの調整の目的などで、制御装
置の操舵補助指令値演算部以降に、操舵補助指令値を入
力とする制御系全体の特性のゲイン曲線が所定値(例え
ば10dB/dec)を越える傾きを、少なくとも部分
的に有している制御系が使用されるが、その場合、上記
制御系は微分的な特性を持ち、2次以上の関数の連結部
で関数の1階微分が不連続であるために、上記制御系の
出力は不連続に近いものとなり、操舵感覚の悪化を助長
する結果となる。
【0055】(2)本発明によると、例えば第1実施例
に従うと、図28の操舵トルクTに対応する所望の操舵
補助指令値Iの関数を示す特性曲線aから抽出したデー
タ点(b1,b2,b3,b4)の間を補間する3本の
2次曲線d1,d2,d3は、下記数8のように表され
る。
【0056】
【数8】d1 = 5*(x-1)2 d2 = 5 + 10*(x-2) + 1.25*(x-2)2 d3 = 30 + 15*(x-4) + 25*(x-4)2 図31に2次曲線d1,d2,d3を示す。検出された
操舵トルクTに応じて該当区間の近似式を選択し、選択
された近似式に基づいて検出操舵トルクに対応する操舵
補助指令値を演算すれば、演算を高速かつ容易に行うこ
とができる。
【0057】ここで、2次曲線d1,d2,d3の1階
微分d1‘、d2’、d3‘は、数8よりそれぞれ下記
数9の通りになる。
【0058】
【数9】d1’ = 10*(x-1) d2’ = 10 + 2.5*(x-2) d3’ = 15 + 50*(x-4) 図32にこれら1階微分d1‘、d2’、d3‘の曲線
を示す。当然ながら、連結点(b2,b3)=(x=
2,x=4)において1階微分は連続である。即ち、操
舵トルクTの検出値に対応する操舵補助指令値Iが連続
であるだけでなく、少なくとも変化率(1階微分)も連
続であることから、従来の複数の2次以上の関数を単純
に連結した関数を用いる手法に比較して、格段に良好で
滑らかな操舵感覚を得ることが出来るステアリング装置
の制御装置を実現できる。
【0059】本発明の特徴は、電動パワーステアリング
装置の制御装置の操舵補助指令値演算部であり、操舵補
助指令値演算部以外の電動パワーステアリング装置の制
御装置に関しては、既に本出願人により提案されており
(特願平8−234648号)、また、本発明の目的で
はないからここではその詳細な説明は省略する。
【0060】
【発明の効果】上述したように、本発明の電動パワース
テアリング装置の制御装置では、操舵トルクに対応する
操舵補助指令値が、少なくとも1階の導関数が連続であ
る(1次連続性が保証される)関数に近似する演算手段
から生成され、近似関数式に基づく演算手段により操舵
トルクの検出値に対応する操舵補助指令値を演算するこ
とを特徴とし、好ましくは近似関数式を2次以上のスプ
ライン関数とし、さらに好ましくは近似関数式を2次ス
プライン関数としている。このため、操舵トルクの検出
値に対応する操舵補助指令値をメモリに記憶させるもの
のように、著しく大容量のメモリを必要とすることな
く、さらに、操舵トルクの検出値に対応する操舵補助指
令値を多項式を単純に連結させたもののように、1階微
分の不連続性による操舵感覚の悪化を招くことのない操
舵トルクに対応した適切な操舵補助指令値を得ることが
でき、格段に円滑な操舵感覚の電動パワーステアリング
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成例を示すブロック図である。
【図2】コントロールユニットの伝達関数を示すブロッ
ク線図である。
【図3】図2の単純化ブロック構成図である。
【図4】モータ特性を示す周波数応答図である。
【図5】路面入力から操舵トルクまでの伝達特性のチュ
ーニング例を示す図である。
【図6】ベルジアン路を走行したときの操舵トルクの測
定例(油圧式)を示す図である。
【図7】ベルジアン路を走行したときの操舵トルクの測
定例(電動式)を示す図である。
【図8】100Km/hで走行したときの操舵特性例を
示す図である。
【図9】本発明で使用する転がり式ラックアンドピニオ
ンの機構図である。
【図10】図7の機構の特性例を従来装置と比較して示
す図である。
【図11】従来の転がり式ラックアンドピニオンの機構
図である
【図12】モータ減速ギアのウォーム軸支持部の機構図
である。
【図13】ウォーム軸支持部にゴムを装着しない場合の
特性を示す図である。
【図14】ウォーム軸支持部にゴムを装着した場合の特
性を示す図である。
【図15】本発明で使用するトルクセンサの断面機構図
である。
【図16】本発明で使用するトルクセンサの斜視図であ
る。
【図17】センタ応答改善部のブロック構成図である。
【図18】位相補償部の特性例を示す図である。
【図19】近似微分部の特性例を示す図である。
【図20】位相補償部及び近似微分部の合成特性を示す
図である。
【図21】車速及び操舵トルクによるゲインの設定例を
示す図である。
【図22】基本アシスト特性を示す図である。
【図23】車速補間演算の一例を示す図である。
【図24】トルク制御演算の構成例を示すブロック図で
ある。
【図25】ロバスト安定化補償の特性例を示す図であ
る。
【図26】制御系の特性例を示す図である。
【図27】機械系の特性例を示す図である。
【図28】本発明を説明するための特性図である。
【図29】本発明を説明するための特性図である。
【図30】本発明を説明するための特性図である。
【図31】本発明を説明するための特性図である。
【図32】本発明を説明するための特性図である。
【符号の説明】
100 操舵補助指令値演算部 101 センタ応答性改善部 103 トルク制御演算部 104 モータロス電流補償部 106 最大電流制限部 110 電流制御部 113 モータ 121 モータ角速度推定部 125 ヨーレート推定部 130 ディザ信号発生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 101:00 B62D 101:00 119:00 119:00 137:00 137:00 Fターム(参考) 2F051 AA01 AB05 BA03 3D032 CC04 CC08 DA15 DA23 DA33 DA63 DA64 DA65 DB11 DD02 EB11 EC22 GG01 3D033 CA03 CA04 CA16 CA20 CA21 CA28

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングシャフトに発生する操舵トル
    クに基いて操舵補助指令値演算部で演算された操舵補助
    指令値と、ステアリング機構に操舵補助力を与えるモー
    タの電流値とから演算した電流制御値に基いて前記モー
    タを制御するようになっていると共に、前記操舵補助指
    令値を入力とする制御系全体の特性のゲイン曲線が所定
    値を越える傾きを、少なくとも部分的に有している電動
    パワーステアリング装置の制御装置において、前記操舵
    補助指令値演算部は少なくとも1階の導関数が連続であ
    る関数の近似関数式で構成され、前記近似関数式に基づ
    く演算により前記操舵補助指令値を求めるようにしたこ
    とを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装
    置。
  2. 【請求項2】前記所定値が10dB/decである請求
    項1に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  3. 【請求項3】前記近似関数式がスプライン関数である請
    求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置の制
    御装置。
  4. 【請求項4】前記近似関数式が2次スプライン関数であ
    る請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置
    の制御装置。
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