JP2002090907A - 印画紙搬送装置 - Google Patents

印画紙搬送装置

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JP2002090907A
JP2002090907A JP2000281814A JP2000281814A JP2002090907A JP 2002090907 A JP2002090907 A JP 2002090907A JP 2000281814 A JP2000281814 A JP 2000281814A JP 2000281814 A JP2000281814 A JP 2000281814A JP 2002090907 A JP2002090907 A JP 2002090907A
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Japan
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exposure
photographic paper
roller
pressure
transport
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JP2000281814A
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Inventor
Keiji Morimoto
桂司 森本
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印画紙の受け渡し時に印画紙に露光むら等の原
因となる衝撃や振れが発生することが抑制された印画紙
搬送装置を提供する。 【解決手段】露光ヘッド5aによる印画紙2の露光時に
印画紙を圧着搬送するため露光ヘッドの上流側に第1露
光駆動ローラ81とこの第1露光駆動ローラに対して遠
近方向に変位可能な第1露光圧着ローラ82が配置さ
れ、同様に印画紙の露光時に前記印画紙を圧着搬送する
ため露光ヘッドの下流側に第2露光駆動ローラ83とこ
の第2露光駆動ローラに対して遠近方向に変位可能な第
2露光圧着ローラ84が配置され、かつ第1露光圧着ロ
ーラの周面部82aは前記第2露光圧着ローラの周面部
84aに比べて軟らかい材質を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印画紙に画像を露
光するための露光ヘッドによる印画紙の露光時に印画紙
を圧着搬送するため前記露光ヘッドの搬送方向上流側に
配置された第1露光駆動ローラとこの第1露光駆動ロー
ラに対して遠近方向に変位可能な第1露光圧着ローラと
を含む第1露光搬送ローラユニットと、前記印画紙の露
光時に前記印画紙を圧着搬送するため前記露光ヘッドの
下流側に配置された第2露光駆動ローラとこの第2露光
駆動ローラに対して遠近方向に変位可能な第2露光圧着
ローラとを含む第2露光搬送ローラユニットとを備えた
印画紙搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタルミニラボ(写真焼付装
置)など露光ヘッドとして露光範囲が主走査方向に延び
た光プリントヘッドを用いた印画紙露光が採用されてい
るが、そこでは、光プリントヘッドを固定し、この光プ
リントヘッドの両側にそれぞれ配置された、露光駆動ロ
ーラと露光圧着ローラとからなる第1と第2の露光搬送
ローラユニットによって光プリントヘッドの主走査方向
に直交する副走査方向に印画紙を搬送し、順次ライン露
光を行い、画像全体の面露光を完成させている。このよ
うな露光方式の場合、まず最初は第1露光搬送ローラユ
ニットだけで印画紙を搬送しながら露光が開始し、つい
で印画紙の先端が第2露光搬送ローラユニットに達する
と第2露光搬送ローラユニットもその印画紙の搬送に加
わり第1・第2露光搬送ローラユニットの両方で印画紙
が搬送されることになる。その後、印画紙の後端が第1
露光搬送ローラユニットを通過すると印画紙の搬送は露
光が完了するまで第2露光搬送ローラユニットのみで行
われることになる。
【0003】このように、この露光方式では、第1露光
搬送ローラユニットから第2露光搬送ローラユニットへ
の印画紙搬送の受け渡しを行う必要があり、そこでは第
2露光搬送ローラユニットの圧着ローラが解除状態から
圧着(挟持)搬送状態に切り換えられ、続いて第1露光
搬送ローラユニットの圧着ローラが圧着(挟持)搬送状
態から解除状態に切り換えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うな印画紙の受け渡し時に、印画紙に衝撃が生じて印画
紙がわずかに振れるためか、露光むらを生じさせている
ことがよく観察された。原因としては、第2露光搬送ロ
ーラユニットの圧着ローラが解除状態から圧着(挟持)
搬送状態に移行することにより接当した印画紙に衝撃が
加わり搬送むらが生じることが考えられるし、また第1
露光搬送ローラユニットの圧着ローラが圧着(挟持)搬
送状態から解除状態に移行することにより一瞬自由とな
った印画紙が微妙に振れると考えられる。このため、各
圧着ローラの印画紙に対する接触や離脱は衝撃を生じな
いように行わなければならない。しかしながら、あまり
に圧着ローラの圧着力をゆるくするとそのローラユニッ
トが作り出す搬送力の低下が印画紙の一定速度の搬送を
妨げる結果を引き起こす可能性が高くなる。
【0005】特に、第1露光搬送ローラユニットの圧着
ローラの解除状態への移行度合いが露光むらに深く結び
つくことが観察されており、その調整は微妙であり、大
きな調整作業負担を強いている。上記実状に鑑み、本発
明の課題は、印画紙の受け渡し時に印画紙に露光むら等
の原因となる衝撃や振れが発生することが抑制された印
画紙搬送装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、印画紙に画像を露光するための露光ヘッドによる印
画紙の露光時に印画紙を圧着搬送するため前記露光ヘッ
ドの搬送方向上流側に配置された第1露光駆動ローラと
この第1露光駆動ローラに対して遠近方向に変位可能な
第1露光圧着ローラとを含む第1露光搬送ローラユニッ
トと、前記印画紙の露光時に前記印画紙を圧着搬送する
ため前記露光ヘッドの下流側に配置された第2露光駆動
ローラとこの第2露光駆動ローラに対して遠近方向に変
位可能な第2露光圧着ローラとを含む第2露光搬送ロー
ラユニットとを備えた印画紙搬送装置において、本発明
では、前記第1露光圧着ローラの周面部は前記第2露光
圧着ローラの周面部に比べて軟らかい材質を備えている
ことを特徴とする。
【0007】この構成では、第1・第2露光搬送ローラ
ユニット間の印画紙の受け渡し過程において、露光むら
に強く影響を及ぼすと考えられる第1露光圧着ローラの
圧着状態から解除状態の移行が第1露光圧着ローラ自体
の解除方向の変位と第1露光圧着ローラの周面部の軟ら
かい材質との相互作用により非常になめらかに行われる
ことになり、第1露光ローラユニットの第2露光ローラ
ユニットへの印画紙の受け渡し時に生じる露光むらが抑
制された。また、印画紙の露光中に圧着状態から圧着解
除状態への移行がない第2露光圧着ローラは従来どおり
の硬さをもった材質のままにしておくことができる。
【0008】好ましい実施形態としては、前記第1露光
圧着ローラの周面部を発泡系ゴム(例えば、ポリウレタ
ンミクロポーラススポンジ)製とし、前記第2露光圧着
ローラの周面部を二トリルゴム(NBR=Nitrile Butad
ien Ruber )製とすることが提案される。印画紙搬送の
ための圧着ローラの周面部としては二トリルゴムが適し
ているが、二トリルゴムの硬度を下げると油にじみ等の
弊害が生じ、印画紙の乳剤面と接触する圧着ローラの周
面部としてふさわしくないからである。
【0009】第1露光圧着ローラや第2露光圧着ローラ
の印画紙受け渡し時の変位はカム機構などを採用するこ
とでかなり精密に設定することができるが、露光速度
(搬送速度)とプリントサイズによって決定される印画
紙の送り長さとによって第1露光圧着ローラの圧着解除
の移行時間(つまり圧着解除速度)や第2露光圧着ロー
ラの圧着の移行時間(つまり圧着速度)は制限されてし
まう。このため、圧着や圧着解除の移行を無制限にゆっ
くりとするわけにはいかない。
【0010】このような難題を解決するため、本発明の
好適な実施形態では、前記第1露光圧着ローラの露光中
印画紙に対する圧着解除速度は前記第2露光圧着ローラ
の露光中印画紙に対する圧着速度より高速に設定されて
いる。つまり、本発明による第1露光圧着ローラの周面
部の軟質性が、有害な露光むらを生じさせない範囲内で
第2露光圧着ローラの圧着状態から圧着解除状態への移
行速度をある程度速めることを可能にしているのであ
る。これにより、露光速度(搬送速度)を低下させるこ
となしに、確実な印画紙の受け渡しと、露光むらの抑制
が実現されている。本発明によるその他の特徴及び利点
は、以下図面を用いた実施例の説明により明らかになる
だろう。
【0011】
【発明の実施の形態】図1には、いわゆるデジタルミニ
ラボとして知られているプリンタプロセッサの概略ブロ
ック図が示されている。このデジタルミニラボの露光部
にはデジタル露光式が採用されており、ここでは図示さ
れていないフィルム現像機によって現像処理された写真
フィルム(以後単にフィルムと称す)1の画像コマから
撮影画像を読み取るフィルムスキャナ3と、フィルムス
キャナ3を通じて読み取られたデジタル画像データを処
理してプリントデータを作成するコントローラ7と、こ
のプリントデータに基づいて印画紙2にコマ画像に対応
する画像を露光する露光ヘッド5aを有するデジタルプ
リント部5と、露光された印画紙2を現像処理する現像
処理部6とを備えている。現像処理部6で現像された印
画紙2は、乾燥工程を経て仕上がりプリントとして排出
される。
【0012】フィルムスキャナ3は、主な構成要素とし
て、照明光学系30、撮像光学系40、光電変換素子と
してラインCCDセンサ51を用いた光電変換部50、
フィルム1に対する光の照射範囲を決定するとともにフ
ィルム1をラインCCDセンサによるスキャニングのた
めに副走査方向に搬送するオートフィルムマスク10を
備えている。
【0013】照明光学系30は、白色光源としてのハロ
ゲンランプ31、調光フィルタ32、ミラートンネル3
3などから構成され、光源からの光ビームの色分布や強
度分布を整えてフィルム1を照射する。フィルム2から
の透過光ビームを処理する撮像光学系40は、レンズユ
ニット41と光の方向を変えるミラー42とから構成さ
れている。
【0014】撮像光学系40によって導かれた光ビーム
を光電変換する光電変換部50は、ラインCCDセンサ
51としてRGBの各色を検出するために割り当てられ
た3つのCCDセンサ51a、51b、51cを備えて
おり、各CCDセンサは多数(例えば5000個)のC
CD素子が主走査方向、つまりフィルム1の幅方向に配
列されている。赤色用CCDセンサ51aの撮像面には
フィルム1を透過した光の赤色成分のみを通過させるカ
ラーフィルタが、緑色用CCDセンサ51bの撮像面に
はフィルム1を透過した光の緑色成分のみを通過させる
カラーフィルタが、青色用CCDセンサ51cの撮像面
にはフィルム1を透過した光の青色成分のみを通過させ
るカラーフィルタが設けられており、それぞれ、青色成
分、赤色成分、緑色成分のみを光電変換する。
【0015】フィルム1のコマ画像がオートフィルムマ
スク10に設定されているスキャン位置に位置決めされ
ると、コマ画像の読取処理が開始され、コマ画像の透過
光は、フィルム搬送機構9によるフィルム1の送りによ
り、順次3つのCCDセンサ51a、51b、51cに
よって読み取られるが、各CCDセンサがフィルム1の
搬送方向に沿って数画素分の間隔を隔てて配置されてい
るので、同一の画素におけるR、G、Bの各成分色の検
出タイミングには時間差が生じるが、これは光電変換部
50の後段での信号処理により同一の画素のR、G、B
画像信号が対応づけられてコントローラ7の所定のメモ
リに格納される。このような、フィルムスキャナー3の
照明光学系30、撮像光学系40、光電変換部50の各
制御はコントローラ7によって行われる。
【0016】デジタルプリント部5には、この実施形態
では、PLZTシャッター方式が採用されている。つま
り、露光ヘッド5aとして、PLZT素子からなるシャ
ッタアレイを採用したものである。このPLZT素子か
らなるシャッタアレイは、チタン酸ジルコン酸鉛にラン
タンを添加することにより得られる透明強誘電性セラミ
ックス材料から構成され、その材料の有する電気光学効
果を利用したもので、各シャッターには光源5bから多
数の光ファイバを介してR、G、B各色の光が導入され
る。このシャッタアレイは印画紙2の幅方向、つまり搬
送方向の横断方向に沿って延びている。各シャッターに
所定レベルの電圧が印加されると、光透過状態になり、
その電圧の印加が停止されると光遮断状態となる。従っ
て、コントローラ7からプリントデータに基づいて各画
素に対応するシャッターに駆動電圧が印加されると、そ
のシャッターが開いて光源から導入されている色の光が
印画紙2に照射される。光源5bには、R、G、Bの3
色の光学フィルタからなる回転フィルタが備えられてお
り、この回転フィルタを回転位相制御することにより、
R、G、Bの内の1つが選択的に光源に対向し、その色
のフィルタを介して選択色の光が光ファイバーを通じて
シャッターに送られる。デジタルプリント部の方式とし
ては、このPLZTシャッター方式以外に液晶シャッタ
ー方式、蛍光ビーム方式、FOCRT方式、DMD(デ
ジタルマイクロミラーデバイス)方式などが知られてお
り、設計時に露光仕様に応じて選択することができる。
【0017】このデジタルプリント部5は、2列に並ん
だカット印画紙2のそれぞれを同時に露光できるので、
印画紙搬送ライン8は、カット印画紙2を単列で搬送す
る印画紙供給ライン8Aと、カット印画紙2を2列で搬
送可能な露光搬送ライン8Bと現像搬送ライン8Cとに
区分けされ、印画紙供給ライン8Aと露光搬送ライン8
Bとの間に、印画紙供給ライン8Aから順次送られてく
る印画紙2を露光搬送ライン8Bの各列に振り分ける振
り分け装置4が設けられている。
【0018】印画紙供給ライン8Aは、乳剤面を外側に
して印画紙2をロール状に収納している2つの印画紙マ
ガジン2Aと2Bのいずれか一方から選択的に印画紙2
を引き出す引き出しローラ群からなる引き出し搬送部
と、振り分け装置4に印画紙2を受け渡す振り分け前搬
送部とから構成されている。
【0019】振り分け前搬送部の上流端には、印画紙マ
ガジン2A又は2Bから引き出された印画紙2をプリン
トサイズに合わせてカットするペーパーカッター12が
設けられており、このペーパーカッター12の下流側に
位置するバックプリント部13が設けられている。バッ
クプリント部13は、印画紙2の裏面(非乳剤面)に、
フィルムIDやコマ番号、さらにプリントデータ作成時
に行われた画像処理を示す補正情報などを印字するもの
であり、通常ドットインパックトプリンタが用いられて
いる。
【0020】露光搬送ライン8Bは、搬送方向の順で、
露光搬送ライン8Bの2列の搬入エリアを構成する中間
搬送ローラユニット80C、デジタルプリント部5の露
光ヘッド5aを挟むように配置された入り口側の第1露
光搬送ローラユニット80Aと出口側の第2露光搬送ロ
ーラユニット80Bとを備えているが、特に露光品質に
大きな影響を与える第1露光搬送ローラユニット80A
と出口側の第2露光搬送ローラユニット80Bは、露光
用印画紙搬送装置80として一体的なユニットとして高
精度に製作されている。
【0021】図2に示すように、第1露光搬送ローラユ
ニット80Aはカット印画紙2の非乳剤面側に接当する
第1露光駆動ローラ81とこの第1露光駆動ローラ81
に対して遠近変位可能な第1露光圧着ローラ82を、そ
して第2露光搬送ローラユニット80Bはカット印画紙
2の非乳剤面側に接当する第2露光駆動ローラ83とこ
の第2露光駆動ローラ83に対して遠近変位可能な第2
露光圧着ローラ84を有している。第1・第2露光駆動
ローラ81、83はモータに接続された1つの駆動プー
リ89によってベルト伝動機構89aを介して同期駆動
される。第1・第2露光圧着ローラ82、84は、カム
機構60によって、対向する露光駆動ローラ81、83
に対してそれぞれ独立的に遠近変位し、その結果、第1
露光搬送ローラユニット80Aのみで、又は第2露光搬
送ローラユニット80Bのみで、さらには第1・第2露
光搬送ローラユニット80A、80Bの両方で印画紙2
を搬送することができる。
【0022】図3に示されているように、第1露光圧着
ローラ82は、回転軸としてのメッキ仕上げされた鋼製
軸体85aに発泡系ゴム(例えば、ポリウレタンミクロ
ポーラススポンジやシリコンゴムなど)で円筒状に成形
された周面部82aとから構成されている。ここでは4
つの周面部82aが軸体85aに分割配置された形態が
採用されている。また、図4に示されているように、第
2露光圧着ローラ84は、回転軸としてのメッキ仕上げ
された鋼製軸体85bに二トリルゴム(NBR=Nitrile
Butadien Ruber )で円筒状に成形された周面部84a
とから構成されている。この周面部84aも軸体85b
に4分割配置された形態となっている。このNBR製周
面部84aの硬度は、JISスプリング式硬さ試験機A
形で40度程度であり、発泡系ゴム製周面部82aはそ
れより軟らかいもの(例えば、アスカーC型硬度計で4
0度)となっている。
【0023】振り分け装置4は、ペーパーカッター12
によってカットされた印画紙2を受け取って、中間搬送
ローラユニット80Cの左右の列位置に交互に移載する
チャッカー式のX−Y移動機構から構成されている。も
ちろん、幅広の大型印画紙2を取り扱う場合は1列での
露光となるので、単に印画紙供給ライン8Aから受け取
った印画紙2をそのまま中間搬送ローラユニット80C
に引き渡すだけである。
【0024】次に、図5、図6、図7を用いて、印画紙
搬送装置80、特にカム機構60を詳しく説明する。第
1露光圧着ローラ82が第1露光駆動ローラ81に対し
て遠近変位できるように、第1露光圧着ローラ82の回
転軸85aの両端は揺動軸芯87a周りで揺動可能にハ
ウジング80aに支持されている揺動アーム86aに軸
受けされている。同様に、第2露光圧着ローラ84の回
転軸85bの両端は揺動軸芯87b周りで揺動可能にハ
ウジング80aに支持されている揺動アーム86bに軸
受けされている。この揺動により、第1・第2露光圧着
ローラ82、84は第1・第2露光駆動ローラ81、8
3との間を通過する印画紙2を押しつける圧着位置から
印画紙2から完全に離脱した完全圧着解除位置まで変位
することができる。なお、揺動アーム86aと86b
は、いずれもばね88によって第1・第2露光圧着ロー
ラ82、84を圧着方向に変位するように付勢されてい
る。
【0025】この第1・第2露光圧着ローラ82、84
の揺動変位させるカム機構60は、第1露光圧着ローラ
82用の第1回転カム体61と、第2露光圧着ローラ8
4用の第2回転カム体62と、これらの回転カム体を遊
転可能に支持する支持軸65を備えている。図示されて
いないベアリングが支持軸65と各回転カム体61、6
2の間に介装されている。第1回転カム体61の周面に
形成されたカム面を転動しながら偏芯カムとしての第1
回転カム体61の動きに追従する第1カムフォロア63
が回転軸85aの一方側に延びた延長部の端部に取り付
けられている。
【0026】同様な機能を果たすために、第2露光圧着
ローラ84の回転軸85bの一方側に延びた延長部の端
部にも第2回転カム体62の動きに追従する第2カムフ
ォロア64が取り付けられている。
【0027】第1回転カム体61と第2回転カム体62
は軸方向に並んで配置されており、連結手段68、ここ
ではピン68aとこのピン68aを受け入れる凹部68
bによって互いに連結されている。つまり、ピン68a
は第1カム体61の第2カム体62に面している側面に
立設されており、このピン68aの自由端部が入り込む
ことができるように、第2カム体62の側面に凹部68
bが形成されている。この凹部68bは、支持軸65の
軸芯を中心とする円弧状に延びた溝であり、約270度
の中心角をもつ長さを有している。
【0028】第1回転カム体61の第2回転カム体62
とは反対側の側部にはタイミングベルト用のギヤ部66
が形成されており、コントローラ7に構築されているカ
ム制御手段70によって制御されるカム操作用パルスモ
ータ67の回転変位がタイミングベルト伝動機構69を
介してギヤ部66に伝達される。凹部68bは、支持軸
65の軸芯を中心とする円弧であるので、ピン68aが
その凹部68b内を移動する範囲だけ第1回転カム体6
1と第2回転カム体62との相対回転を許すようになっ
ている。第1回転カム体61が一方方向に、通常図5で
反時計方向(矢印A方向)に回転している限り、ピン6
8aは凹部68の端部に接当することで常に第1回転カ
ム体61と第2回転カム体62は一体的に連動回転する
ので、第1回転カム体61と第2回転カム体62の回転
角度位置がずれることはないが、必要に応じて第1回転
カム体61が一方方向の回転から凹部68bの長さ以下
の所定量だけ逆方向の回転を行うと、第1回転カム体6
1と第2回転カム体62の相対位置が変化し、前述した
一方回転時には実現しなかった第1回転カム体61と第
2回転カム体62の回転角度位置の組み合わせパター
ン、結果的には第1・第2露光圧着ローラ82、84の
印画紙2に対する遠近位置の組み合わせパターンを実現
することができる。そのような第1回転カム体61の逆
回転時に第2回転カム体62が連れ回りしないように、
支持軸65と第2回転カム体62との間でわずかな力の
摩擦連結を実現する押さえばねユニット65aが設けら
れている。
【0029】つぎに、図7〜図13の動作模式図と図1
4の回転角チャート図を用いて、露光されるべき印画紙
2の搬送位置にともなう第1・第2回転カム体61、6
2の回転角変化と第1・第2露光圧着ローラ82、84
の遠近変位の様子を説明する。なお、図14の回転角チ
ャート図は、第1回転カム体61と第2回転カム体62
において、所定のカム面の位置をリファレンスポジショ
ンR. Pと定め、このリファレンスポジションR. Pに
第1・第2カムフォロア63、64が向き合うところを
回転角度を0°とし、回転にともなって変化する偏芯カ
ムとしての第1・第2回転カム体61、62の径の変化
及び、対応する露光駆動ローラに対する変位量(圧着状
態から完全圧着解除状態までの範囲)を示している。
【0030】まず、露光されるべき印画紙2は中間搬送
ローラユニット80Cによって搬送されてくるが、この
印画紙2の先端を受け入れるため第1露光圧着ローラ8
2は第1露光駆動ローラ81との間隔を数ミリあけた完
全圧着解除位置となるが、これは第1回転カム体61の
リファレンスポジションR. Pが第1カムフォロア63
と接触する回転角度関係で実現する。図14ではこの回
転角度を0°としている。同様にこの時点では、第2回
転カム体62のリファレンスポジションR. Pが第2カ
ムフォロア64と向き合っており、第2露光圧着ローラ
84は第1露光駆動ローラ83と接触する圧着位置とな
っている(図8参照)。
【0031】印画紙2の先端が第1露光搬送ローラユニ
ット80Aに進入すると、第1回転カム61が反時計方
向に回転し、その回転角度が45°に達すると、第1露
光圧着ローラ82が圧着位置に変位して、第1露光駆動
ローラ81に対して印画紙2を押しつけて印画紙2を挟
持搬送する。同様に、第2回転カム体62も回転する
が、この回転角度範囲では第2回転カム体62の径が変
化しないので、第2カムフォロア64、結果的には第2
露光圧着ローラ84は変位せず、圧着位置のままであ
る。ただし、中間搬送ローラユニット80Cはその印画
紙2の搬送の役目を終えて圧着解除状態となる(図9参
照)。
【0032】さらに、第1・第2回転カム体61、62
が回転し、その回転角度が90°に達すると、第2露光
圧着ローラ84が完全圧着解除位置に変位して、第1露
光搬送ローラユニット80Aから第2露光搬送ローラユ
ニットへの印画紙の搬送受け渡しに備える。この回転角
度範囲では第1回転カム体61の径が変化しないので、
第1露光圧着ローラ82は変位せず、圧着位置のままで
あり、印画紙2は、第1露光搬送ローラユニット80A
によって搬送されながら露光ヘッド5aで露光される
(図10参照)。
【0033】印画紙2の先端が第2露光搬送ローラユニ
ット80Bに進入すると、第2露光圧着ローラ84を圧
着位置方向に変位させるために、第1・第2回転カム体
61、62がさらに回転する。図14から明らかなよう
に、第2回転カム体62は回転角度範囲90°から25
0°の範囲にかけてその径を緩やかな傾斜をもって減少
させており、第2露光圧着ローラ84は緩やかに印画紙
2を押しつけることとなり、第1露光搬送ローラユニッ
ト80Aによって露光搬送中の印画紙2に急激な負荷変
動を与えない。第1回転カム体61では回転角度範囲9
0°から250°の範囲にかけてその径は変化しないの
で、第1露光圧着ローラ82は変位せず、なお圧着位置
のままである(図11参照)。
【0034】第1・第2回転カム体61、62の回転角
度が250°に達すると、第2露光圧着ローラ84は圧
着位置となるが、つづいて第1露光圧着ローラ82が微
少圧着解除位置に変位しはじめる(図12参照)。この
微少圧着解除位置とは、完全圧着解除位置と違って、第
1露光駆動ローラ91との間隔を10分の数ミリ程度に
するもので、露光中の印画紙2を完全に解放することに
よって生じる露光むらを避ける目的である。図13に示
すように、この微少圧着解除位置への変位は回転角度が
290°程度で実現するが、印画紙搬送装置80と露光
ヘッド5aの組み付け精度や各部品の精度、あるいは経
時的変化によりその最適の位置は異なるため、微少圧着
解除位置を実現する回転角度位置は定期的又は非定期的
に調整することが望ましい。
【0035】この微少圧着解除位置を実現する回転角度
位置を調整する作業を簡単化するため、この実施形態の
プリンタプロセッサでは、コントローラ7内にソフトウ
エアとハードウエアによって構築されたカム制御手段7
0がカム操作用パルスモータ67に制御信号を与えるカ
ム制御部71と所望の回転カム体の回転角度を作り出す
ためのLUT(ルックアップテーブル)72を備えてお
り、このLUT72には、予め複数の微少圧着解除位置
を作り出す回転角度α1 、α2 、α3 ・・・(図14参
照)に対応する制御値が格納されている。調整作業時に
は、これらの複数の微少圧着解除位置のそれぞれで順次
テストプリントを作製し、もっとも露光むらのすくない
テストプリントを作り出した微少圧着解除位置を最適値
として、以後の露光搬送に用いる。
【0036】図14において、印画紙受け渡し時の第1
露光圧着ローラ82の圧着状態から圧着解除(詳しくは
圧着微少解除)状態への変位時間がt1 で、第2露光圧
着ローラ84の圧着解除状態から圧着状態への変位時間
がt2 で示されており、t1はt2 よりはるかに短くな
っている。つまり、第1露光圧着ローラ82の露光中印
画紙に対する圧着解除速度は第2露光圧着ローラ84の
露光中印画紙2に対する圧着速度より高速に設定されて
いる。しかしながら、第1露光圧着ローラ82の周面部
82aが柔らかな材質で構成されていることから、圧着
状態から圧着解除(詳しくは圧着微少解除)状態への移
行時の印画紙2に対する衝撃はほとんど無視できる程度
となっている。
【0037】上記の実施の形態では、2列露光可能な印
画紙搬送装置を例としており、露光圧着ローラ82、8
4の周面部82a、84a及び露光駆動ローラ81、8
3の周面部は4つの分割配置が採用されていたが、本発
明による印画紙搬送装置はこの形態に限定されるわけで
はなく、1列露光のための印画紙搬送装置としても、あ
るいは3列以上の印画紙搬送装置としても構成すること
ができ、露光圧着ローラ82、84の周面部82a、8
4a及び露光駆動ローラ81、83の周面部は種々の分
割構成ないしは場合によっては分割なしの全幅周面部の
形態を採用することも本発明の枠内で可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のよる印画紙搬送装置を搭載したプリン
タプロセッサの概略ブロック図
【図2】印画紙搬送ラインを説明する説明図
【図3】第1露光圧着ローラの斜視図
【図4】第2露光圧着ローラの斜視図
【図5】印画紙搬送装置の側面図
【図6】印画紙搬送装置の部分断面正面図
【図7】印画紙搬送装置の概略斜視図図
【図8】第1・第2回転カム体の回転角変化と第1・第
2露光圧着ローラの変位変化を説明する動作模式図
【図9】第1・第2回転カム体の回転角変化と第1・第
2露光圧着ローラの変位変化を説明する動作模式図
【図10】第1・第2回転カム体の回転角変化と第1・
第2露光圧着ローラの変位変化を説明する動作模式図
【図11】第1・第2回転カム体の回転角変化と第1・
第2露光圧着ローラの変位変化を説明する動作模式図
【図12】第1・第2回転カム体の回転角変化と第1・
第2露光圧着ローラの変位変化を説明する動作模式図
【図13】第1・第2回転カム体の回転角変化と第1・
第2露光圧着ローラの変位変化を説明する動作模式図
【図14】回転角チャート図
【符号の説明】
2 印画紙 5 デジタルプリント部 5a 露光ヘッド 6 現像処理部 7 コントローラ 8 印画紙搬送装置 8A 印画紙供給ライン 8B 露光搬送ライン 8C 現像搬送ライン 60 カム機構 61 第1回転カム体 62 第2回転カム体 63 第1カムフォロア 64 第2カムフォロア 65 支持軸 80A 第1露光搬送ローラユニット 80B 第2露光搬送ローラユニット 80C 中間搬送ローラユニット 81 第1露光駆動ローラ 82 第1露光圧着ローラ 82a 周面部 83 第2露光駆動ローラ 84 第2露光圧着ローラ 84a 周面部 85a 回転軸(軸体) 85b 回転軸(軸体)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印画紙に画像を露光するための露光ヘッド
    による印画紙の露光時に印画紙を圧着搬送するため前記
    露光ヘッドの搬送方向上流側に配置された第1露光駆動
    ローラとこの第1露光駆動ローラに対して遠近方向に変
    位可能な第1露光圧着ローラとを含む第1露光搬送ロー
    ラユニットと、前記印画紙の露光時に前記印画紙を圧着
    搬送するため前記露光ヘッドの下流側に配置された第2
    露光駆動ローラとこの第2露光駆動ローラに対して遠近
    方向に変位可能な第2露光圧着ローラとを含む第2露光
    搬送ローラユニットとを備えた印画紙搬送装置におい
    て、 前記第1露光圧着ローラの周面部は前記第2露光圧着ロ
    ーラの周面部に比べて軟らかい材質を備えていることを
    特徴とする印画紙搬送装置。
  2. 【請求項2】前記第1露光圧着ローラの周面部が発泡系
    ゴム製であり、前記第2露光圧着ローラの周面部が二ト
    リルゴム製であることを特徴とする請求項1に記載の印
    画紙搬送装置。
  3. 【請求項3】前記第1露光圧着ローラの露光中印画紙に
    対する圧着解除速度は前記第2露光圧着ローラの露光中
    印画紙に対する圧着速度より高速に設定されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の印画紙搬送装置。
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