JP4441880B2 - 記録紙搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録紙に画像を形成するライン走査型記録ヘッドによる画像形成時に前記記録紙を圧着搬送するための駆動ローラと圧着ローラを含む搬送ローラユニットと、前記圧着ローラを前記駆動ローラに対して遠近方向に変位させる変位手段とを備え、前記圧着ローラは遊転自在な従動構造であるとともに前記駆動ローラは駆動部から回転駆動力を受ける駆動構造である記録紙搬送装置に関する。
このような記録紙搬送装置の一例として、ディジタルミニラボ(写真プリント装置)のリニア走査型露光ヘッドに印画紙を搬送する印画紙搬送装置がある。写真プリント装置では、露光範囲が主走査方向に延びた露光ヘッドを固定し、この露光ヘッドの両側(印画紙搬送方向上流側と下流側)に配置された、露光駆動ローラと露光圧着ローラとからなる第1露光搬送ローラユニットと第2露光搬送ローラユニットによって光プリントヘッドの主走査方向に直交する副走査方向に印画紙搬送装置が印画紙を搬送し、順次ライン露光が行われ、最終的に画像全体の面露光が完成する。このような印画紙搬送装置の場合、露光中の印画紙は第1露光搬送ローラユニットから第2露光搬送ローラユニットに引き継がれる。例えば、特許文献1から知られているような、従来の印画紙搬送装置では、印画紙が第1露光搬送ローラユニットに達する前は、第1露光圧着ローラは印画紙を受け入れる準備態勢を取るためにばね力によって第1露光駆動ローラに圧着した状態を維持しており、印画紙が進入してくると、この印画紙の進入圧によって第1露光圧着ローラはばね力に抗して変位させられ、そのまま印画紙を第2露光搬送ローラユニットの方へ挟持圧着搬送する。同様に、第2露光圧着ローラも、印画紙が第2露光搬送ローラユニットに達する前は、印画紙を受け入れる準備態勢としてばね力によって第2露光駆動ローラに接当した状態を維持しており、第1露光搬送ローラユニットから印画紙を受け渡されると、この印画紙の進入圧によって第2露光圧着ローラがばね力に抗して変位させられ、そのまま印画紙を挟持圧着搬送する。しかしながら、上述したような印画紙搬送装置では、まだ露光中の印画紙の先端が第2露光搬送ローラユニットに進入していくことになる。この場合露光中の印画紙を第2露光搬送ローラユニットが挟み付ける時に印画紙搬送に関して無視できない負荷変動が生じ、印画紙の搬送に影響を与え、結果的に露光むらを生じさせることになる。この問題を抑制するため、露光圧着ローラにも外部から駆動力を与えることにより常時駆動タイプとし、印画紙の先端が共に搬送方向に回転している露光駆動ローラと露光圧着ローラとの間に進入させることにより進入時の印画紙に及ぼす負荷変動を抑制するものがあるが、露光駆動ローラの方へ遠近変位する露光圧着ローラのための駆動系は複雑な構造となり耐え難いコスト上昇を導く。
このため、そのような複雑となる駆動系を必要としないで露光圧着ローラを回転させる技術も特許文献2によって提案されている。この印画紙搬送装置では、偏芯カム体とこの偏芯カム体の回転に合わせて転動追従するカムフォロアとからなるカム機構を備え、前記偏芯カム体の偏芯量に基づいて第2露光圧着ローラが圧着解除位置から圧着位置に変位させられるとともに、前記カムフォロアの転動に基づいて露光圧着ローラを、搬送されている印画紙との接触箇所での移動の向きが印画紙搬送方向となるよう回転させる。つまり、露光圧着ローラを圧着解除位置と圧着位置との間で変位させるために偏芯カム機構を採用するとともに、露光圧着ローラを圧着解除位置から圧着位置に変位させる時にカム体上を転動するカムフォロアの回転力をそのまま露光圧着ローラの回転に利用する。これにより、露光圧着ローラの回転だけに回転動力源やその制御系を用意する必要がなくなり、露光圧着ローラを回転させるにもかかわらず、単純に外部の動力駆動系から露光圧着ローラを回転させるものに較べてこの印画紙搬送装置の全体構造はコンパクトになる。
特開平9−15768号公報(段落番号0049−0052、図4) 特開2001−109082号公報(段落番号0004−0006、図7)
特許文献2はモータやベルトといった動力駆動系は不必要であるという利点はあるが、カム体上を転動するカムフォロアの回転力を圧着ローラの回転に利用しているため、圧着ローラへ供給される回転力に限界があり、圧着ローラが十分に回転しないという問題点がある。
上記実状に鑑み、本発明の課題は、専用の駆動系を必要とせずに簡単な構造でありながらも狭持搬送時の前に圧着ローラに十分な回転力を与えることができる記録紙搬送装置を提供することである。
記録紙に画像を形成するライン走査型記録ヘッドによる画像形成時に前記記録紙を圧着搬送するための駆動ローラと圧着ローラを含む搬送ローラユニットと、前記圧着ローラを前記駆動ローラに対して遠近方向に変位させる変位手段とを備え、前記圧着ローラは遊転自在な従動構造であるとともに前記駆動ローラは駆動部から回転駆動力を受ける駆動構造である記録紙搬送装置において、上記課題を解決するために、前記変位手段は前記圧着ローラを回転取得位置と狭持搬送位置と完全開放位置とに位置決め可能であり、前記回転取得位置では前記圧着ローラが前記駆動ローラと接触して前記駆動ローラから回転力を受け取り、前記狭持搬送位置では前記圧着ローラが前記駆動ローラとの間で前記記録紙を挟持して搬送し、前記完全解放位置では前記圧着ローラと前記駆動ローラとの間が前記記録紙の厚み以上の間隔となり、かつ前記回転取得位置から前記完全開放位置を経ての前記狭持搬送位置への移行は前記圧着ローラが前記駆動ローラから取得した回転力を失わない間に行われる。
この構成では、圧着ローラは駆動ローラと協働して記録紙を狭持搬送する前に、駆動ローラが遠く離れた変位位置(完全開放位置)から駆動ローラに接触する変位位置(回転取得位置)に変位させられることにより、駆動ローラから回転力を受け取り、駆動ローラと同速で回転する。そして記録紙が圧着ローラと駆動ローラの間に進入する直前に前記完全開放位置に変位され、記録紙が圧着ローラと駆動ローラの間に進入した段階で前記狭持搬送位置に変位される。この回転取得位置から完全開放位置を経ての狭持搬送位置への移行は圧着ローラが駆動ローラから取得した回転力を失わない間に行われることにより、圧着ローラが十分な速度をもって回転しながら記録紙に接触するため、この接触時に記録紙に生じる負荷変動が抑制され、結果的に記録むらも抑制される。
本発明の特徴は、記録紙に接触する前に予め圧着ローラを駆動ローラに接触させて回転力を与えておき、その回転力が維持されている間に圧着ローラが記録紙と接触することで接触時に記録紙に生じる負荷変動が抑制されることである。この事実から、場合によっては、上述したように予回転を与えられた圧着ローラを完全開放位置に戻さず、直接狭持搬送位置に戻して記録紙の進入を迎えることも可能である。その際、回転取得位置から狭持搬送位置に移行した圧着ローラへの記録紙の進入は圧着ローラが駆動ローラから取得した回転力を失わない間に行われることが必要である。この構成では、完全開放位置への位置決めが省かれるので記録紙との接触時に生じる負荷変動を大きくなるが、逆に変位手段の構成が簡単になるという利点が得られる。
圧着ローラを各変位位置に正確かつ迅速に位置決めするため、また、その精密な変位位置の調整を容易に実現するために、本発明による好適な実施形態の1つでは、前記変位手段は、回転カム体を含むカム機構と前記回転カム体の回転角を制御することにより前記圧着ローラを各変位位置に位置決めするカム制御部とから構成されている。
圧着ローラとの接触時に記録紙に生じる負荷変動が非常に問題となるケースとして、ライン走査型記録ヘッドに対して搬送方向上流側に位置する記録前搬送ローラユニットと前記ライン走査型記録ヘッドに対して搬送方向上流側に位置する記録後搬送ローラユニットとの間でライン走査型記録ヘッド記録中の記録紙が受け渡されるような記録紙搬送装置が挙げられる。本発明による記録紙搬送装置の搬送ローラユニットは、大きな利点をもって、前記ライン走査型記録ヘッドに対して搬送方向上流側に位置する記録前搬送ローラユニットから記録紙を受け渡される前記ライン走査型記録ヘッドに対して搬送方向下流側に位置する記録後搬送ローラユニットに適用される。先行する記録紙の記録中に次の印画紙が記録前搬送ローラユニットに進入してくることを考慮するならば、本発明による記録紙搬送装置の搬送ローラユニットを前記記録前搬送ローラユニットに適用することも好適である。
本発明によるその他の特徴及び利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるだろう。
本発明による記録紙搬送装置の技術を印画紙搬送装置に採用した写真プリント装置の外観図が図1に示されている。この写真プリント装置は、記録紙としての印画紙Pに対して露光処理と現像処理とを行う写真プリンタとしてのプリントステーション1Bと、現像済み写真フィルム2aやデジタルカメラ用メモリカード2bなどの画像入力メディアから取り込んだ撮影画像を処理してプリントステーション1Bで使用されるプリントデータの生成・転送などを行う操作ステーション1Aとから構成されている。
この写真プリント装置はデジタルミニラボとも称せられるものであり、図2からよく理解できるように、プリントステーション1Bは2つの印画紙マガジン11に納めたロール状の印画紙Pを引き出してシートカッター12でプリントサイズに切断すると共に、このように切断された印画紙Pに対し、バックプリント部13で色補正情報やコマ番号などのプリント処理情報を印画紙Pの裏面に印字するとともに、プリント露光ユニット14で印画紙Pの表面に撮影画像の露光を行い、この露光後の印画紙Pを複数の現像処理槽を有した処理槽ユニット15に送り込んで現像処理する。乾燥の後に装置上部の横送りコンベア16からソータ17に送られた印画紙P、つまり写真プリントPは、このソータ17の複数のトレイにオーダ単位で仕分けられた状態で集積される(図1参照)。
上述した印画紙Pに対する各種処理に合わせた搬送速度で印画紙Pを搬送するために印画紙搬送装置18が敷設されている。印画紙搬送装置18は、印画紙搬送方向に関してプリント露光ポイントの前後に配置されたチャッカー式印画紙搬送ユニット18aや露光搬送ローラユニット80を含む複数の挟持搬送ローラ対から構成されている。この印画紙搬送装置18は搬送制御ユニット19によって制御されるが、この搬送制御ユニットには後で詳しく説明するカム機構を制御するカム制御部19aが組み込まれている。
プリント露光ユニット14には、副走査方向に搬送される印画紙Pに対して、主走査方向に沿って操作ステーション1Aからのプリントデータに基づいてR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色のレーザ光線の照射を行うライン走査型記録ヘッドとしてのライン露光ヘッド14aが設けられている。プリント露光方式としては、このレーザビーム方式以外に、PLZTシャッター方式、液晶シャッター方式、蛍光ビーム方式、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)方式などが知られており、設計時に露光仕様に応じて選択することができる。処理槽ユニット15は、発色現像処理液を貯留する発色現像槽15aと、漂白定着処理液を貯留する漂白定着槽15bと、安定処理液を貯留する安定槽15cを備えている。
前記操作ステーション1Aのデスク状コンソールの上部位置には、写真フィルム2aの撮影画像コマから撮影画像データ(以下単に画像データと略称する)を取得するフィルムスキャナ20が配置されており、デジタルカメラ等に装着される撮影画像記録媒体2bとして用いられている各種半導体メモリやCD−Rなどから画像データとしての撮影画像を取得するメディアリーダ21は、この写真プリント装置のコントローラ3として機能する汎用パソコンに組み込まれている。この汎用パソコンには、さらに各種情報を表示するモニタ23、各種設定や調整を行う際に用いる操作入力部として利用されるポインティングデバイスとしてのキーボード24やマウス25も接続されている。
この写真プリント装置のコントローラ3は、CPUを中核部材として、写真プリント装置の種々の動作を行うための機能部をハードウエア又はソフトウエアあるいはその両方で構築しており、スキャナ20やメディアリーダ21によって読み取られた撮影画像に対して濃度補正や色補正さらにはフォトレタッチ処理等を行い、プリントステーション1Bに装備されているプリント露光ユニット14に適したプリントデータを生成して、プリント露光ユニット14や搬送制御ユニット19に送る機能を有する。
図3に示すように、露光搬送ローラユニット80は、ライン露光ヘッド14aによって決定されるプリント露光ポイントに対して印画紙搬送方向の上流側に配置された第1露光搬送ローラユニット80Aと下流側に配置された第2露光搬送ローラユニット80Bから構成されている。第1露光搬送ローラユニット80Aは印画紙Pの非乳剤面側に接当する第1露光駆動ローラ81とこの第1露光駆動ローラ81に対して遠近変位可能な第1露光圧着ローラ82を、そして第2露光搬送ローラユニット80Bは印画紙Pの非乳剤面側に接当する第2露光駆動ローラ83とこの第2露光駆動ローラ83に対して遠近変位可能な第2露光圧着ローラ84を有している。第1・第2露光駆動ローラ81、83はモータに接続された1つの駆動プーリ89によってベルト伝動機構89aを介して同期駆動される。第1・第2露光圧着ローラ82、84は、カム機構60によって、対向する露光駆動ローラ81、83に対してそれぞれ独立的に遠近変位し、その結果、第1露光搬送ローラユニット80Aのみで、又は第2露光搬送ローラユニット80Bのみで、さらには第1・第2露光搬送ローラユニット80A、80Bの両方で印画紙Pを狭持搬送することができる。
次に、図3〜図6を用いて、露光搬送ローラユニット80、特にカム機構60を詳しく説明する。
第1露光圧着ローラ82が第1露光駆動ローラ81に対して遠近変位できるように、第1露光圧着ローラ82の回転軸85aの両端は揺動軸芯87a周りで揺動可能にハウジング80aに支持されている揺動アーム86aに軸受けされている。同様に、第2露光圧着ローラ84の回転軸85bの両端は揺動軸芯87b周りで揺動可能にハウジング80aに支持されている揺動アーム86bに軸受けされている。この揺動により、第1・第2露光圧着ローラ82、84は、第1・第2露光駆動ローラ81、83と接触して当該第1・第2露光駆動ローラ81、83から回転力を受け取る回転取得位置と、この回転取得位置よりさらに第1・第2露光駆動ローラ81、83から遠く離れるとともに第1・第2露光駆動ローラ81、83との間で印画紙Pを挟持して搬送する狭持搬送位置と、この狭持搬送位置よりさらに第1・第2露光駆動ローラ81、83から遠く離れた完全開放位置に位置決めされる。その際、回転取得位置から完全開放位置を経ての狭持搬送位置への移行は、第1・第2露光圧着ローラ82、84が第1・第2露光駆動ローラ81、83から取得した回転力を失わない間に行われるように迅速に行われることが重要である。なお、この実施形態では、揺動アーム86aと86bは、いずれもばね88によって第1・第2露光圧着ローラ82、84を圧着方向に変位するように付勢されている。
上述したように第1・第2露光圧着ローラ82、84を第1・第2露光駆動ローラ81、83に対して位置決め変位させるカム機構60は、第1露光圧着ローラ82用の第1回転カム体61と、第2露光圧着ローラ84用の第2回転カム体62と、これらの回転カム体を遊転可能に支持する支持軸65を備えている。図示されていないベアリングが支持軸65と各回転カム体61、62の間に介装されている。第1回転カム体61の周面に形成されたカム面を転動しながら偏芯カムとしての第1回転カム体61の動きに追従する第1カムフォロア63が回転軸85aの一方側に延びた延長部の端部に取り付けられている。同様な機能を果たすために、第2露光圧着ローラ84の回転軸85bの一方側に延びた延長部の端部にも第2回転カム体62の動きに追従する第2カムフォロア64が取り付けられている。
第1回転カム体61と第2回転カム体62は軸方向に並んで配置されており、連結手段68、ここではピン68aとこのピン68aを受け入れる凹部68bによって互いに連結されている。つまり、ピン68aは第1カム体61の第2カム体62に面している側面に立設されており、このピン68aの自由端部が入り込むことができるように、第2カム体62の側面に凹部68bが形成されている。この凹部68bは、支持軸65の軸芯を中心とする円弧状に延びた溝であり、約270°の中心角をもつ長さを有している。
第1回転カム体61の第2回転カム体62とは反対側の側部にはタイミングベルト用のギヤ部66が形成されており、コントローラ7に構築されているカム制御手段70によって制御されるカム操作用パルスモータ67の回転変位がタイミングベルト伝動機構69を介してギヤ部66に伝達される。凹部68bは、支持軸65の軸芯を中心とする円弧であるので、ピン68aがその凹部68bを内を移動する範囲だけ第1回転カム体61と第2回転カム体62との相対回転を許すようになっている。第1回転カム体61が一方方向に、通常図3で反時計方向(矢印A方向)に回転している限り、ピン68aは凹部68bの端部に接当することで常に第1回転カム体61と第2回転カム体62は一体的に連動回転するので、第1回転カム体61と第2回転カム体62の回転角度位置がずれることはないが、必要に応じて第1回転カム体61が一方方向の回転から凹部68bの長さ以下の所定量だけ逆方向の回転を行うと、第1回転カム体61と第2回転カム体62の相対位置が変化し、前述した一方回転時には実現しなかった第1回転カム体61と第2回転カム体62の回転角度位置の組み合わせパターン、結果的には第1・第2露光圧着ローラ82、84の印画紙Pに対する遠近位置の組み合わせパターンを実現することができる。そのような第1回転カム体61の逆回転時に第2回転カム体62が連れ回りしないように、支持軸65と第2回転カム体62との間でわずかな力の摩擦連結を実現する押さえばねユニット65aが設けられている。
次に、図7の図解フローチャート図と、その際の回転カム体の動きを示す図8〜図12の動作模式図と、そして図13の回転角チャート図とを用いて第1露光駆動ローラ81と第1露光圧着ローラ82による印画紙Pの狭持搬送から第2露光駆動ローラ83と第2露光圧着ローラ84による露光中の印画紙Pの狭持搬送への受け渡し過程を説明する。なお、図16の回転角チャート図は、第1回転カム体61と第2回転カム体62において、所定のカム面の位置をリファレンスポジションR.Pと定め、このリファレンスポジションR.Pにそれぞれの第1・第2カムフォロア63、64が向き合うところを回転角度を0°とし、回転にともなって変化する偏芯カムとしての第1・第2回転カム体61、62の径の変化及び、その際の露光駆動ローラに対する露光圧着ローラの遠近変位位置(回転取得位置と狭持搬送位置と完全開放位置)を示している。図16では、回転取得位置と狭持搬送位置とで明確な差違をつけているが、実質的に同じ位置にしてもよい。
露光されるべき印画紙Pを受け入れる最初の段階では、第1露光圧着ローラ82は第1露光駆動ローラ81との間隔を数ミリあけた完全開放位置となる(#01:図7)。この完全開放位置は、第1回転カム体61のリファレンスポジションR.Pが第1カムフォロア63と接触する回転角度関係で実現する(図8)。図13ではこの回転角度(回転カム)を0°としている。この回転角度では、第2回転カム体62のリファレンスポジションR.Pが第2カムフォロア64と向き合っており、第2露光圧着ローラ84も第2露光駆動ローラ83との間隔を数ミリあけた完全開放位置となっている(図8参照)。
印画紙Pの先端が第1露光搬送ローラユニット80Aの近くまで進むと、第1回転カム61が反時計方向に回転し、その回転角度が30°に達すると(図9)、第1露光圧着ローラ82が第1露光駆動ローラ81と接触する回転取得位置となる(#02:図7)。この回転取得位置では、第1露光圧着ローラ82は第1露光駆動ローラ81と接触することで第1露光駆動ローラ81から回転力を与えられ第1露光駆動ローラ81と同速で回転する。
印画紙Pの先端が第1露光搬送ローラユニット80Aの直前まで進むと、第1回転カム61がさらに反時計方向に回転し、その回転角度が45°に達すると(図10)、第1露光圧着ローラ82は再び完全開放位置となる(#03:図7)が、第1露光圧着ローラ82は慣性によってまだ回転し続けている。そして、印画紙Pの先端が第1露光圧着ローラ82と第1露光駆動ローラ81の間に達すると、第1回転カム61がさらに反時計方向に回転し、その回転角度が90°に達すると(図11)、第1露光圧着ローラ82は回転しながら印画紙Pに接触する狭持搬送位置となる(#04:図7)。第1回転カム61の回転と同様に第2回転カム体62も回転していくが、これまでの回転角度範囲では第2回転カム体62の径が変化しないので、第2カムフォロア64、結果的には第2露光圧着ローラ84は変位せず、完全開放位置のままである。
第1露光搬送ローラユニット80Aによる狭持搬送によって搬送される印画紙Pが
ライン露光ヘッド14aによって決定されるプリント露光ポイントに達するとライン露光処理が開始され印画紙Pに画像が形成されていく(#05:図7)。
印画紙Pの先端が第2露光搬送ローラユニット80Bの近くまで進むと、第2回転カム体62(第1回転カム体61も一緒)が反時計方向に回転し、その回転角度が110°に達すると(図12)、今度は第2露光圧着ローラ84が第2露光駆動ローラ83と接触する回転取得位置となる(#06:図7)。この回転取得位置では、第2露光圧着ローラ84は第2露光駆動ローラ83と接触することで第2露光駆動ローラ83から回転力を与えられ第2露光駆動ローラ83と同速で回転する。
さらに、印画紙Pの先端が第2露光搬送ローラユニット80Bの直前まで進むと、第2回転カム体62がさらに反時計方向に回転し、その回転角度が135°に達すると(図13)、第2露光圧着ローラ84は再び完全開放位置となる(#07:図7)が、第2露光圧着ローラ84は慣性によってまだ回転し続けている。そして、印画紙Pの先端が第2露光圧着ローラ84と第2露光駆動ローラ83の間に達すると、第2回転カム体62がさらに反時計方向に回転しながら、露光中の印画紙Pに負荷変動を与えないように穏やかに印画紙Pに接触していき、第2回転カム体62の回転角度が250°で最終的に狭持搬送位置となる(#08:図7)。
図14に示すように、第1・第2回転カム体61、62の回転角度が250°に達すると、第1露光圧着ローラ82と第2露光圧着ローラ84は狭持搬送位置となっているが、つづいて第1露光圧着ローラ82が完全開放位置に変位しはじめる(#09:図7)。この完全開放位置への変位も穏やかに行われ、カム体回転角度が320°程度で完了し(図15)、印画紙Pは第2露光搬送ローラユニット80Bによってのみ搬送されながら露光を完了する(#10:図7)。印画紙Pが第2露光搬送ローラユニット80Bを通り過ぎると、第1・第2回転カム体61、62がその回転角度が360°に達するまで回転し(復帰)、第1露光圧着ローラ82と第2露光圧着ローラ84の両方が完全開放位置となる(#11:図7)。
これまでの第1・第2回転カム体61、62の動作説明では、第1・第2回転カム体61、62を一体的に回転させていたが、前述したように、カム操作用パルスモータ67を逆転させることによって第2回転カム体62を停止させたままで、第1回転カム体61を所定範囲だけ逆回転させることができるので、多種多様な印画紙Pの搬送パターンに対応するように第1露光圧着ローラ82と第2露光圧着ローラ84の変位位置のバリエーションを多くすることができる。また、第1・第2回転カム体61、62を相対的に回転させる必要がない場合、第1回転カム体61と第2回転カム体62を一体的に形成してもよい。
以上の実施の形態の説明では、完全開放位置から予回転を得る回転取得位置へ移行するとともに一旦完全開放位置に戻って印画紙Pを受け入れてから狭持搬送位置に移行していたが、完全開放位置から予回転を得る回転取得位置へ移行した後直接狭持搬送位置に戻して記録紙の進入を迎えることも可能である。もちろん、その際、回転取得位置から狭持搬送位置に移行した圧着ローラへの記録紙の進入は圧着ローラが駆動ローラから取得した回転力を失わない間に行われることが重要である。この構成では、完全開放位置への位置決めが省かれるので記録紙との接触時に生じる負荷変動を大きくなるが、逆に変位手段の構成が簡単になるという利点が得られる。本発明で重要なことは、印画紙Pに接触する前に予め圧着ローラを駆動ローラに接触させて回転力を与えておき、その回転力が維持されている間に印画紙Pと接触することで接触時に印画紙Pに生じる負荷変動を抑制することである。
また、上述した実施の形態では、第1露光圧着ローラ82と第2露光圧着ローラ84の両方に、印画紙Pへの圧着接触の前に予回転を与えたが、印画紙Pの露光中にその印画紙Pに圧着接触しなければならない第2露光圧着ローラ84だけに回転取得位置への変位を与えるような構成を採用してもよい。
上述した実施の形態では、印画紙Pに対してプリント露光ユニット14で撮影画像の露光を行い、この露光後の印画紙Pを現像処理する、いわゆる銀塩写真プリント方式の写真プリント装置に採用されていたが、もちろん、例えば、フィルムや紙にインクを吐出して画像を形成するインクジェットプリント方式や感熱転写シートを用いた熱転写方式など、種々の写真プリント装置及び画像形成装置にも採用することができる。
本発明による記録紙搬送装置の技術を採用した写真プリント装置の外観図 写真プリント装置のプリントステーションの構成を模式的に示す模式図 露光搬送ローラユニットの側面図 露光搬送ローラユニットの側面図 露光搬送ローラユニットの部分断面正面図 露光搬送ローラユニットの概略斜視図 露光搬送ローラユニットと印画紙の関係を説明する図解フローチャート図 第1・第2回転カム体の回転角変化と第1・第2露光圧着ローラの変位変化を説明する動作模式図 第1・第2回転カム体の回転角変化と第1・第2露光圧着ローラの変位変化を説明する動作模式図 第1・第2回転カム体の回転角変化と第1・第2露光圧着ローラの変位変化を説明する動作模式図 第1・第2回転カム体の回転角変化と第1・第2露光圧着ローラの変位変化を説明する動作模式図 第1・第2回転カム体の回転角変化と第1・第2露光圧着ローラの変位変化を説明する動作模式図 第1・第2回転カム体の回転角変化と第1・第2露光圧着ローラの変位変化を説明する動作模式図 第1・第2回転カム体の回転角変化と第1・第2露光圧着ローラの変位変化を説明する動作模式図 第1・第2回転カム体の回転角変化と第1・第2露光圧着ローラの変位変化を説明する動作模式図 回転角チャート図
符号の説明
P 印画紙(記録紙)
14 プリント露光ユニット
14a ライン露光ヘッド(ライン走査型記録ヘッド)
19 搬送制御ユニット
19a カム制御部(変位手段)
60 カム機構(変位手段)
61 第1回転カム体
62 第2回転カム体
80 露光搬送ローラユニット(印画紙搬送装置:記録紙搬送装置)
80A 第1露光搬送ローラユニット
80B 第2露光搬送ローラユニット
80C 中間搬送ローラユニット
81 第1露光駆動ローラ
82 第1露光圧着ローラ
83 第2露光駆動ローラ
84 第2露光圧着ローラ

Claims (5)

  1. 記録紙に画像を形成するライン走査型記録ヘッドによる画像形成時に前記記録紙を圧着搬送するための駆動ローラと圧着ローラを含む搬送ローラユニットと、前記圧着ローラを前記駆動ローラに対して遠近方向に変位させる変位手段とを備え、前記圧着ローラは遊転自在な従動構造であるとともに前記駆動ローラは駆動部から回転駆動力を受ける駆動構造である記録紙搬送装置において、
    前記変位手段は前記圧着ローラを回転取得位置と狭持搬送位置と完全開放位置とに位置決め可能であり、前記回転取得位置では前記圧着ローラが前記駆動ローラと接触して前記駆動ローラから回転力を受け取り、前記狭持搬送位置では前記圧着ローラが前記駆動ローラとの間で前記記録紙を挟持して搬送し、前記完全解放位置では前記圧着ローラと前記駆動ローラとの間が前記記録紙の厚み以上の間隔となり、かつ前記回転取得位置から前記完全開放位置を経ての前記狭持搬送位置への移行は前記圧着ローラが前記駆動ローラから取得した回転力を失わない間に行われることを特徴とする記録紙搬送装置。
  2. 記録紙に画像を形成するライン走査型記録ヘッドによる画像形成時に前記記録紙を圧着搬送するための駆動ローラと圧着ローラを含む搬送ローラユニットと、前記圧着ローラを前記駆動ローラに対して遠近方向に変位させる変位手段とを備え、前記圧着ローラは遊転自在な従動構造であるとともに前記駆動ローラは駆動部から回転駆動力を受ける駆動構造である記録紙搬送装置において、
    前記変位手段は前記圧着ローラを回転取得位置と狭持搬送位置とに位置決め可能であり、前記回転取得位置では前記圧着ローラが前記駆動ローラと接触して前記駆動ローラから回転力を受け取り、前記狭持搬送位置では前記圧着ローラが前記駆動ローラとの間で前記記録紙を挟持して搬送し、かつ前記回転取得位置から前記狭持搬送位置に移行した前記圧着ローラへの前記記録紙の進入は前記圧着ローラが前記駆動ローラから取得した回転力を失わない間に行われることを特徴とする記録紙搬送装置。
  3. 前記変位手段は、回転カム体を含むカム機構と前記回転カム体の回転角を制御することにより前記圧着ローラを各変位位置に位置決めするカム制御部とからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録紙搬送装置。
  4. 前記搬送ローラユニットが、前記ライン走査型記録ヘッドに対して搬送方向上流側に位置する記録前搬送ローラユニットから記録紙を受け渡される前記ライン走査型記録ヘッドに対して搬送方向下流側に位置する記録後搬送ローラユニットに適用されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の記録紙搬送装置。
  5. 前記搬送ローラユニットが、前記記録前搬送ローラユニットに適用されていることを特徴とする請求項4に記載の記録紙搬送装置。
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