JP2006023761A - 印画紙搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】露光中の印画紙に急激な負荷変動を与えない圧着ローラの制御が可能な印画紙搬送装置を提供する。
【解決手段】
露光時に印画紙を圧着搬送するため露光ヘッドの搬送方向上流側に配置された第1露光駆動ローラと第1露光圧着ローラ、及び露光ヘッドの下流側に配置された第2露光駆動ローラと第2露光圧着ローラを備えた印画紙搬送装置。第1露光圧着ローラの変位位置を決定する第1回転カム体を含むカム機構と第1回転カム体の回転角を制御するカム制御手段とが備えられており、第1カム体には第1露光圧着ローラを圧着位置から微小圧着解除位置に変位させる傾斜面が形成され、第1回転カム体の回転角を制御することにより第1露光圧着ローラの圧着位置から微小圧着解除位置への変位速度が決定される。
【選択図】図12

Description

本発明は、印画紙に画像を露光する露光ヘッドによる印画紙の露光時に印画紙を圧着搬送するため前記露光ヘッドの搬送方向上流側に配置された第1露光駆動ローラと第1露光圧着ローラを含む第1露光搬送ローラユニットと、前記印画紙の露光時に前記印画紙を圧着搬送するため前記露光ヘッドの下流側に配置された第2露光駆動ローラと第2露光圧着ローラとを含む第2露光搬送ローラユニットとを備えた印画紙搬送装置に関する。
近年、ディジタルミニラボ(写真焼付装置)など露光ヘッドとして露光範囲が主走査方向に延びた光プリントヘッドを用いた印画紙露光が採用されているが、その際、光プリントヘッドを固定し、この光プリントヘッドの両側に配置された、露光駆動ローラと露光圧着ローラとからなる第1と第2の露光搬送ローラユニットによって光プリントヘッドの主走査方向に直交する副走査方向に印画紙を搬送し、順次ライン露光を行い、画像全体の面露光を完成させている。このような露光方式の場合、露光中印画紙の搬送に乱れが生じると、それがそのまま露光むらとなって仕上がりプリントに現れてくるので、印画紙搬送装置を構成する複数の露光搬送ローラユニットは、確実に印画紙を挟持し、安定した搬送速度で搬送できるように高精度でもって製造されている。
しかしながら、上述したような露光方式では露光工程において、第1の露光搬送ローラユニットから第2の露光搬送ローラユニットへの印画紙搬送の受け渡しを行う必要があり、そこでは第2の露光搬送ローラユニットの圧着ローラが解除状態から圧着(挟持)搬送状態に切り換えられ、続いて第1の露光搬送ローラユニットの圧着ローラが圧着(挟持)搬送状態から解除状態に切り換えられるが、そのような印画紙の受け渡し時に、印画紙がわずかに振れるためか、露光むらを生じさせていることがよく観察された。これは、圧着ローラが圧着(挟持)搬送状態から解除状態に切り換えられることにより一瞬自由となった印画紙が微妙に振れると考えられる。
上記実状に鑑み、本発明の課題は、露光中の印画紙に急激な負荷変動を与えない圧着ローラの制御が可能な印画紙搬送装置を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明による印画紙搬送装置では、印画紙に画像を露光する露光ヘッドによる印画紙の露光時に印画紙を圧着搬送するため前記露光ヘッドの搬送方向上流側に配置された第1露光駆動ローラと第1露光圧着ローラを含む第1露光搬送ローラユニットと、前記印画紙の露光時に前記印画紙を圧着搬送するため前記露光ヘッドの下流側に配置された第2露光駆動ローラと第2露光圧着ローラとを含む第2露光搬送ローラユニットとが備えられ、前記第1露光圧着ローラは前記第1露光駆動ローラに対して遠近方向に変位可能であり、前記第2露光圧着ローラは前記第2露光駆動ローラに対して遠近方向に変位可能であり、かつ前記第1露光圧着ローラの変位位置を決定する第1回転カム体を含むカム機構と前記第1回転カム体の回転角を制御するカム制御手段とが備えられており、前記第1カム体には前記第1露光圧着ローラを圧着位置から微小圧着解除位置に変位させる傾斜面が形成され、前記第1回転カム体の回転角を制御することにより前記第1露光圧着ローラの圧着位置から微小圧着解除位置への変位速度が決定される。
ここでの、微少圧着解除位置とは、完全圧着解除位置と違って、第1露光駆動ローラとの間隔を10分の数ミリ程度にするもので、露光中の印画紙を完全に解放するほどには第1露光駆動ローラとの間隔は大きくない。露光中の印画紙を完全に解放することによって生じる露光むらを避ける意図をもつ圧着解除位置である。
この構成では、上流側の第1露光搬送ローラユニットから下流側の第2露光搬送ローラユニットへの印画紙搬送の受け渡し行程における第1露光圧着ローラの圧着解除時、つまり圧着位置から微小圧着解除位置への変位時の時々刻々の所望の変位位置を決めることになる変位速度が、第1露光圧着ローラの圧着位置から微小圧着解除位置への変位を作り出す傾斜面をもつ第1回転カム体の回転角を制御することで実現する。これにより、使用されている露光ヘッドと印画紙搬送装置の組み合わせにおける最適な(十分な品質の写真プリントが保証される)圧着解除時の時間当たりの変位位置を作り出すことができる。
さらには、第2露光圧着ローラは露光中の印画紙に圧着しなければならないので、露光中の印画紙に無用な衝撃を与えることは避けなければならない。このため、第2回転カム体のカム面として第2露光圧着ローラの圧着方向への変位速度が徐々に遅くなるように傾斜面を形成することは本発明の好適な実施形態の1つである。
本発明によるその他の特徴及び利点は、以下図面を用いた実施例の説明により明らかになるだろう。
図1には、いわゆるデジタルミニラボとして知られているプリンタプロセッサの概略ブロック図が示されている。このデジタルミニラボの露光部にはデジタル露光式が採用されており、ここでは図示されていないフィルム現像機によって現像処理された写真フィルム(以後単にフィルムと称す)1の画像コマから撮影画像を読み取るフィルムスキャナ3と、フィルムスキャナ3を通じて読み取られたデジタル画像データを処理してプリントデータを作成するコントローラ7と、このプリントデータに基づいて印画紙2にコマ画像に対応する画像を露光する露光ヘッド5aを有するデジタルプリント部5と、露光された印画紙2を現像処理する現像処理部6とを備えている。現像処理部6で現像された印画紙2は、乾燥工程を経て仕上がりプリントとして排出される。
フィルムスキャナ3は、主な構成要素として、照明光学系30、撮像光学系40、光電変換素子としてラインCCDセンサ51を用いた光電変換部50、フィルム1に対する光の照射範囲を決定するとともにフィルム1をラインCCDセンサによるスキャニングのために副走査方向に搬送するオートフィルムマスク10を備えている。
照明光学系30は、白色光源としてのハロゲンランプ31、調光フィルタ32、ミラートンネル33などから構成され、光源からの光ビームの色分布や強度分布を整えてフィルム1を照射する。フィルム1からの透過光ビームを処理する撮像光学系40は、レンズユニット41と光の方向を変えるミラー42とから構成されている。
撮像光学系40によって導かれた光ビームを光電変換する光電変換部50は、ラインCCDセンサ51としてRGBの各色を検出するために割り当てられた3つのCCDセンサ51a、51b、51cを備えており、各CCDセンサは多数(例えば5000個)のCCD素子が主走査方向、つまりフィルム1の幅方向に配列されている。赤色用CCDセンサ51aの撮像面にはフィルム1を透過した光の赤色成分のみを通過させるカラーフィルタが、緑色用CCDセンサ51bの撮像面にはフィルム1を透過した光の緑色成分のみを通過させるカラーフィルタが、青色用CCDセンサ51cの撮像面にはフィルム1を透過した光の青色成分のみを通過させるカラーフィルタが設けられており、それぞれ、青色成分、赤色成分、緑色成分のみを光電変換する。
フィルム1のコマ画像がオートフィルムマスク10に設定されているスキャン位置に位置決めされると、コマ画像の読取処理が開始され、コマ画像の透過光は、フィルム搬送機構9によるフィルム1の送りにより、順次3つのCCDセンサ51a、51b、51cによって読み取られるが、各CCDセンサがフィルム1の搬送方向に沿って数画素分の間隔を隔てて配置されているので、同一の画素におけるR、G、Gの各成分色の検出タイミングには時間差が生じるが、これは光電変換部50の後段での信号処理により同一の画素のR、G、B画像信号が対応づけられてコントローラ7の所定のメモリに格納される。このような、フィルムスキャナ3の照明光学系30、撮像光学系40、光電変換部50の各制御はコントローラ7によって行われる。
デジタルプリント部5には、この実施形態では、PLZTシャッター方式が採用されている。つまり、露光ヘッド5aとして、PLZT素子からなるシャッタアレイを採用したものである。このPLZT素子からなるシャッタアレイは、チタン酸ジルコン酸鉛にランタンを添加することにより得られる透明強誘電性セラミックス材料から構成され、その材料の有する電気光学効果を利用したもので、各シャッターには光源5bから多数の光ファイバを介してR、G、B各色の光が導入される。このシャッタアレイは印画紙2の幅方向、つまり搬送方向の横断方向に沿って延びている。各シャッターに所定レベルの電圧が印加されると、光透過状態になり、その電圧の印加が停止されると光遮断状態となる。従って、コントローラ7からプリントデータに基づいて各画素に対応するシャッターに駆動電圧が印加されると、そのシャッターが開いて光源から導入されている色の光が印画紙2に照射される。光源5bには、R、G、Bの3色の光学フィルタからなる回転フィルタが備えられており、この回転フィルタを回転位相制御することにより、R、G、Bの内の1つが選択的に光源に対向し、その色のフィルタを介して選択色の光が光ファイバを通じてシャッターに送られる。デジタルプリント部の方式としては、このPLZTシャッター方式以外に液晶シャッター方式、蛍光ビーム方式、FOCRT方式、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)方式などが知られており、設計時に露光仕様に応じて選択することができる。
このデジタルプリント部5は、2列に並んだカット印画紙2のそれぞれを同時に露光できるので、印画紙搬送ライン8は、カット印画紙2を単列で搬送する印画紙供給ライン8Aと、カット印画紙2を2列で搬送可能な露光搬送ライン8Bと現像搬送ライン8Cとに区分けされ、印画紙供給ライン8Aと露光搬送ライン8Bとの間に、印画紙供給ライン8Aから順次送られてくる印画紙2を露光搬送ライン8Bの各列に振り分ける振り分け装置4が設けられている。
印画紙供給ライン8Aは、乳剤面を外側にして印画紙2をロール状に収納している2つの印画紙マガジン2Aと2Bのいずれか一方から選択的に印画紙2を引き出す引き出しローラ群からなる引き出し搬送部と、振り分け装置4に印画紙2を受け渡す振り分け前搬送部とから構成されている。
振り分け前搬送部の上流端には、印画紙マガジン2A又は2Bから引き出された印画紙2をプリントサイズに合わせてカットするペーパーカッター12が設けられており、このペーパーカッター12の下流側に位置するバックプリント部13が設けられている。バックプリント部13は、印画紙2の裏面(非乳剤面)に、フィルムIDやコマ番号、さらにプリントデータ作成時に行われた画像処理を示す補正情報などを印字するものであり、通常ドットインパックトプリンタが用いられている。
露光搬送ライン8Bは、搬送方向の順で、露光搬送ライン8Bの2列の搬入エリアを構成する中間搬送ローラユニット80C、デジタルプリント部5の露光ヘッド5aを挟むように配置された入り口側の第1露光搬送ローラユニット80Aと出口側の第2露光搬送ローラユニット80Bとを備えているが、特に露光品質に大きな影響を与える第1露光搬送ローラユニット80Aと出口側の第2露光搬送ローラユニット80Bは、露光用印画紙搬送装置80として一体的なユニットとして高精度に製作されている。
図2に示すように、第1露光搬送ローラユニット80Aはカット印画紙2の非乳剤面側に接当する第1露光駆動ローラ81とこの第1露光駆動ローラ81に対して遠近変位可能な第1露光圧着ローラ82を、そして第2露光搬送ローラユニット80Bはカット印画紙2の非乳剤面側に接当する第2露光駆動ローラ83とこの第2露光駆動ローラ83に対して遠近変位可能な第2露光圧着ローラ84を有している。第1・第2露光駆動ローラ81、83はモータに接続された1つの駆動プーリ89によってベルト伝動機構89aを介して同期駆動される。第1・第2露光圧着ローラ82、84は、カム機構60によって、対向する露光駆動ローラ81、83に対してそれぞれ独立的に遠近変位し、その結果、第1露光搬送ローラユニット80Aのみで、又は第2露光搬送ローラユニット80Bのみで、さらには第1・第2露光搬送ローラユニット80A、80Bの両方で印画紙2を搬送することができる。
振り分け装置4は、ペーパーカッター12によってカットされた印画紙2を受け取って、中間搬送ローラユニット80Cの左右の列位置に交互に移載するチャッカー式のX−Y移動機構から構成されている。もちろん、幅広の大型印画紙2を取り扱う場合は1列での露光となるので、単に印画紙供給ライン8Aから受け取った印画紙2をそのまま中間搬送ローラユニット80Cに引き渡すだけである。
次に、図3、図4、図5を用いて、印画紙搬送装置80、特にカム機構60を詳しく説明する。
第1露光圧着ローラ82が第1露光駆動ローラ81に対して遠近変位できるように、第1露光圧着ローラ82の回転軸85aの両端は揺動軸芯87a周りで揺動可能にハウジング80aに支持されている揺動アーム86aに軸受けされている。同様に、第2露光圧着ローラ84の回転軸85bの両端は揺動軸芯87b周りで揺動可能にハウジング80aに支持されている揺動アーム86bに軸受けされている。この揺動により、第1・第2露光圧着ローラ82、84は第1・第2露光駆動ローラ81、83との間を通過する印画紙2を押しつける圧着位置から印画紙2から完全に離脱した完全圧着解除位置まで変位することができる。なお、揺動アーム86aと86bは、いずれもばね88によって第1・第2露光圧着ローラ82、84を圧着方向に変位するように付勢されている。
この第1・第2露光圧着ローラ82、84の揺動変位させるカム機構60は、第1露光圧着ローラ82用の第1回転カム体61と、第2露光圧着ローラ84用の第2回転カム体62と、これらの回転カム体を遊転可能に支持する支持軸65を備えている。図示されていないベアリングが支持軸65と各回転カム体61、62の間に介装されている。第1回転カム体61の周面に形成されたカム面を転動しながら偏芯カムとしての第1回転カム体61の動きに追従する第1カムフォロア63が回転軸85aの一方側に延びた延長部の端部に取り付けられている。同様な機能を果たすために、第2露光圧着ローラ84の回転軸85bの一方側に延びた延長部の端部にも第2回転カム体62の動きに追従する第2カムフォロア64が取り付けられている。
第1回転カム体61と第2回転カム体62は軸方向に並んで配置されており、連結手段68、ここではピン68aとこのピン68aを受け入れる凹部68bによって互いに連結されている。つまり、ピン68aは第1回転カム体61の第2回転カム体62に面している側面に立設されており、このピン68aの自由端部が入り込むことができるように、第2回転カム体62の側面に凹部68bが形成されている。この凹部68bは、支持軸65の軸芯を中心とする円弧状に延びた溝であり、約270度の中心角をもつ長さを有している。
第1回転カム体61の第2回転カム体62とは反対側の側部にはタイミングベルト用のギヤ部66が形成されており、コントローラ7に構築されているカム制御手段70によって制御されるカム操作用パルスモータ67の回転変位がタイミングベルト伝動機構69を介してギヤ部66に伝達される。凹部68bは、支持軸65の軸芯を中心とする円弧であるので、ピン68aがその凹部68bを内を移動する範囲だけ第1回転カム体61と第2回転カム体62との相対回転を許すようになっている。第1回転カム体61が一方方向に、通常図3で反時計方向(矢印A方向)に回転している限り、ピン68aは凹部68の端部に接当することで常に第1回転カム体61と第2回転カム体62は一体的に連動回転するので、第1回転カム体61と第2回転カム体62の回転角度位置がずれることはないが、必要に応じて第1回転カム体61が一方方向の回転から凹部68bの長さ以下の所定量だけ逆方向の回転を行うと、第1回転カム体61と第2回転カム体62の相対位置が変化し、前述した一方回転時には実現しなかった第1回転カム体61と第2回転カム体62の回転角度位置の組み合わせパターン、結果的には第1・第2露光圧着ローラ82、84の印画紙2に対する遠近位置の組み合わせパターンを実現することができる。そのような第1回転カム体61の逆回転時に第2回転カム体62が連れ回りしないように、支持軸65と第2回転カム体62との間でわずかな力の摩擦連結を実現する押さえばねユニット65aが設けられている。
つぎに、図5〜図11の動作模式図と図12の回転角チャート図を用いて、露光されるべき印画紙2の搬送位置にともなう第1・第2回転カム体61、62の回転角変化と第1・第2露光圧着ローラ82、84の遠近変位の様子を説明する。なお、図12の回転角チャート図は、第1回転カム体61と第2回転カム体62において、所定のカム面の位置をリファレンスポジションR. Pと定め、このリファレンスポジションR. Pに第1・第2カムフォロア63、64が向き合うところを回転角度を0°とし、回転にともなって変化する偏芯カムとしての第1・第2回転カム体61、62の径の変化及び、対応する露光駆動ローラに対する変位量(圧着状態から完全圧着解除状態までの範囲)を示している。
まず、露光されるべき印画紙2は中間搬送ローラユニット80Cによって搬送されてくるが、この印画紙2の先端を受け入れるため第1露光圧着ローラ82は第1露光駆動ローラ81との間隔を数ミリあけた完全圧着解除位置となるが、これは第1回転カム体61のリファレンスポジションR. Pが第1カムフォロア63と接触する回転角度関係で実現する。図12ではこの回転角度を0°としている。同様にこの時点では、第2回転カム体62のリファレンスポジションR. Pが第2カムフォロア64と向き合っており、第2露光圧着ローラ84は第1露光駆動ローラ83と接触する圧着位置となっている(図6参照)。
印画紙2の先端が第1露光搬送ローラユニット80Aに進入すると、第1回転カム61が反時計方向に回転し、その回転角度が45°に達すると、第1露光圧着ローラ82が圧着位置に変位して、第1露光駆動ローラ81に対して印画紙2を押しつけて印画紙2を挟持搬送する。同様に、第2回転カム体62も回転するが、この回転角度範囲では第2回転カム体62の径が変化しないので、第2カムフォロア64、結果的には第2露光圧着ローラ84は変位せず、圧着位置のままである。ただし、中間搬送ローラユニット80Cはその印画紙2の搬送の役目を終えて圧着解除状態となる(図7参照)。
さらに、第1・第2回転カム体61、62が回転し、その回転角度が90°に達すると、第2露光圧着ローラ84が完全圧着解除位置に変位して、第1露光搬送ローラユニット80Aから第2露光搬送ローラユニットへの印画紙の搬送受け渡しに備える。この回転角度範囲では第1回転カム体61の径が変化しないので、第1露光圧着ローラ82は変位せず、圧着位置のままであり、印画紙2は、第1露光搬送ローラユニット80Aによって搬送されながら露光ヘッド5aで露光される(図8参照)。
印画紙2の先端が第2露光搬送ローラユニット80Bに進入すると、第2露光圧着ローラ84を圧着位置方向に変位させるために、第1・第2回転カム体61、62がさらに回転する。図12から明らかなように、第2回転カム体62は回転角度範囲90°から250°の範囲にかけてその径を緩やかな傾斜をもって減少させており、第2露光圧着ローラ84は緩やかに印画紙2を押しつけることとなり、第1露光搬送ローラユニット80Aによって露光搬送中の印画紙2に急激な負荷変動を与えない。第1回転カム体61では回転角度範囲90°から250°の範囲にかけてその径は変化しないので、第1露光圧着ローラ82は変位せず、なお圧着位置のままである(図9参照)。
第1・第2回転カム体61、62の回転角度が250°に達すると、第2露光圧着ローラ84は圧着位置となるが、つづいて第1露光圧着ローラ82が微少圧着解除位置に変位しはじめる(図10参照)。この微少圧着解除位置とは、完全圧着解除位置と違って、第1露光駆動ローラ81との間隔を10分の数ミリ程度にするもので、露光中の印画紙2を完全に解放することによって生じる露光むらを避ける目的である。図11に示すように、この微少圧着解除位置への変位は回転角度が290°程度で実現するが、印画紙搬送装置80と露光ヘッド8aの組み付け精度や各部品の精度、あるいは経時的変化によりその最適の位置は異なるため、微少圧着解除位置を実現する回転角度位置は定期的又は非定期的に調整することが望ましい。
この微少圧着解除位置を実現する回転角度位置を調整する作業を簡単化するため、この実施形態のプリンタプロセッサでは、コントローラ7内にソフトウエアとハードウエアによって構築されたカム制御手段70がカム操作用パルスモータ67に制御信号を与えるカム制御部71と所望の回転カム体の回転角度を作り出すためのLUT(ルックアップテーブル)72を備えており、このLUT72には、予め複数の微少圧着解除位置を作り出す回転角度α1 、α2 、α3 ・・・(図12参照)に対応する制御値が格納されている。調整作業時には、これらの複数の微少圧着解除位置のそれぞれで順次テストプリントを作製し、もっとも露光むらのすくないテストプリントを作り出した微少圧着解除位置を最適値として、以後の露光搬送に用いる。
これまでの第1・第2回転カム体61、62の動作説明では、第1・第2回転カム体61、62を一体的に回転させていたが、前述したように、カム操作用パルスモータ67を逆転させることによって第2回転カム体62を停止させたままで、第1回転カム体61を少なくとも、350°程度逆回転させることができるので、第1露光圧着ローラ82と第2露光圧着ローラ84の変位位置のバリエーションを多くすることができる。また、第1・第2回転カム体61、62を相対的に回転させる必要がない場合、第1回転カム体61と第2回転カム体62を一体的に形成してもよい。
上記の実施の形態では、2列露光可能な印画紙搬送装置を例としていたが、本発明による印画紙搬送装置はこの形態に限定されるわけではなく、1列露光のための印画紙搬送装置としても、あるいは3列以上の印画紙搬送装置としても構成することができる。
本発明のよる印画紙搬送装置を搭載したプリンタプロセッサの概略ブロック図 印画紙搬送ラインを説明する説明図 印画紙搬送装置の側面図 印画紙搬送装置の部分断面正面図 印画紙搬送装置の概略斜視図 第1・第2回転カム体の回転角変化と第1・第2露光圧着ローラの変位変化を説明する動作模式図 第1・第2回転カム体の回転角変化と第1・第2露光圧着ローラの変位変化を説明する動作模式図 第1・第2回転カム体の回転角変化と第1・第2露光圧着ローラの変位変化を説明する動作模式図 第1・第2回転カム体の回転角変化と第1・第2露光圧着ローラの変位変化を説明する動作模式図 第1・第2回転カム体の回転角変化と第1・第2露光圧着ローラの変位変化を説明する動作模式図 第1・第2回転カム体の回転角変化と第1・第2露光圧着ローラの変位変化を説明する動作模式図 回転角チャート図
符号の説明
2 印画紙
5 デジタルプリント部
5a 露光ヘッド
6 現像処理部
7 コントローラ
8 印画紙搬送装置
8A 印画紙供給ライン
8B 露光搬送ライン
8C 現像搬送ライン
60 カム機構
61 第1回転カム体
62 第2回転カム体
63 第1カムフォロア
64 第2カムフォロア
65 支持軸
67 カム操作用パルスモータ
70 カム制御手段
71 カム制御部
72 LUT
80A 第1露光搬送ローラユニット
80B 第2露光搬送ローラユニット
80C 中間搬送ローラユニット
81 第1露光駆動ローラ
82 第1露光圧着ローラ
83 第2露光駆動ローラ
84 第2露光圧着ローラ

Claims (2)

  1. 印画紙に画像を露光する露光ヘッドによる印画紙の露光時に印画紙を圧着搬送するため前記露光ヘッドの搬送方向上流側に配置された第1露光駆動ローラと第1露光圧着ローラを含む第1露光搬送ローラユニットと、前記印画紙の露光時に前記印画紙を圧着搬送するため前記露光ヘッドの下流側に配置された第2露光駆動ローラと第2露光圧着ローラとを含む第2露光搬送ローラユニットとを備えた印画紙搬送装置において、
    前記第1露光圧着ローラは前記第1露光駆動ローラに対して遠近方向に変位可能であり、前記第2露光圧着ローラは前記第2露光駆動ローラに対して遠近方向に変位可能であり、かつ
    前記第1露光圧着ローラの変位位置を決定する第1回転カム体を含むカム機構と前記第1回転カム体の回転角を制御するカム制御手段とが備えられており、前記第1カム体には前記第1露光圧着ローラを圧着位置から微小圧着解除位置に変位させる傾斜面が形成され、前記第1回転カム体の回転角を制御することにより前記第1露光圧着ローラの圧着位置から微小圧着解除位置への変位速度が決定されることを特徴とする印画紙搬送装置。
  2. 前記カム機構は前記第2露光圧着ローラの変位を決定する第2回転カム体を含み、第2回転カム体には前記第2露光圧着ローラの圧着方向への変位速度が徐々に遅くなるように傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の印画紙搬送装置。
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