JP2001246797A - 画像露光装置 - Google Patents

画像露光装置

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JP2001246797A
JP2001246797A JP2000063241A JP2000063241A JP2001246797A JP 2001246797 A JP2001246797 A JP 2001246797A JP 2000063241 A JP2000063241 A JP 2000063241A JP 2000063241 A JP2000063241 A JP 2000063241A JP 2001246797 A JP2001246797 A JP 2001246797A
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roller
photographic paper
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exposure
pressure
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English (en)
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Yasunobu Shimamura
泰伸 嶋村
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Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント画質の一層の向上を図る。 【解決手段】 画素毎に露光量を設定した状態で、印画
紙搬送方向と交差する主走査方向にライン状に延びる露
光領域を形成して前記印画紙を露光する露光ヘッド5a
が備えられ、一対のローラ体にて印画紙を圧着して搬送
する圧着状態とその圧着を解除する解除状態とに切換え
可能な圧着搬送ローラ80A,80Bが、前記露光ヘッ
ドによる露光位置EPの印画紙搬送方向の上流側及び下
流側の夫々に備えられている画像露光装置において、前
記ローラ体における前記印画紙と接する周端面側部分の
硬度が、前記印画紙に露光される画像の画質が設定許容
範囲内となる硬度まで低下させた硬度に設定されて構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設定プリントサイ
ズに切断された印画紙を搬送する印画紙搬送手段と、そ
の印画紙搬送手段にて搬送される印画紙に画像を露光す
る露光手段とが設けられ、前記露光手段は、画素毎に露
光量を設定した状態で、印画紙搬送方向と交差する主走
査方向にライン状に延びる露光領域を形成して前記印画
紙を露光する露光ヘッドを備えて構成され、前記印画紙
搬送手段は、一対のローラ体にて印画紙を圧着して搬送
する圧着状態とその圧着を解除する解除状態とに切換え
可能な圧着搬送ローラが、前記露光ヘッドによる露光位
置の印画紙搬送方向の上流側及び下流側の夫々に備えら
れると共に、前記圧着搬送ローラを前記圧着状態と前記
解除状態とに切り換えることにより、前記圧着搬送ロー
ラの両方で前記印画紙を搬送する状態といずれか一方に
て搬送する状態とに切換え制御する搬送制御手段が備え
られて構成されている画像露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる画像露光装置は、印画紙搬送方向
と交差する主走査方向にライン状に延びる露光領域を形
成して印画紙を露光する露光ヘッドすなわちいわゆるラ
イン露光ヘッドを備えて構成されたものであり、このよ
うな形式の露光ヘッドでは、一度に露光する範囲が限定
されているので、一つの画像を構成する画像データを印
画紙搬送方向(副走査方向)で設定幅を有する複数の画
像データ領域に分割し、印画紙を搬送しながら露光ヘッ
ドにて露光する画像データ領域を順次きりかえることに
よって一つの画像データについての露光を完成する。
【0003】このような露光形式において、露光ヘッド
による露光位置を経由して印画紙を搬送するために、そ
の露光位置の上流側及び下流側の夫々に一対のローラ体
を備えて構成される圧着搬送ローラを配置している。こ
の圧着搬送ローラは、一般に、搬送制御手段の制御によ
り一対のローラ体を圧着状態と解除状態とに切換えつ
つ、上流側の圧着搬送ローラと下流側の圧着搬送ローラ
との間で印画紙を受け渡しして搬送して行く。
【0004】このように印画紙を搬送する場合において
は、露光ヘッドによる露光中に圧着搬送ローラが圧着状
態と解除状態とに切換えられることになるので、この切
換えによる印画紙搬送速度の変動によって筋状の濃度ム
ラが発生してプリント画質の低下を招く場合がある。こ
のため、従来、例えば一対のローラ体による印画紙の押
圧力を変化させること等により、一対のローラ体にかか
る搬送負荷の変動を抑制することが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術による対策によってもプリント画質の劣化防止が
必ずしも十分ではなく、改善が望まれていた。本発明
は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的
は、プリント画質の一層の向上を図る点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記請求項1に記載の構
成を備えることにより、設定プリントサイズに切断され
た印画紙は、ライン状に延びる露光領域を形成する露光
ヘッドによる露光位置の上流側に配置された圧着搬送ロ
ーラと前記露光位置の下流側に配置された圧着搬送ロー
ラとの夫々を圧着状態と解除状態とに切り換えることに
よって、前記露光位置を経由して搬送されていく。この
とき、露光ヘッドによる露光作動中に何れかの圧着搬送
ローラが圧着状態と解除状態との間で切換えられること
になるが、ローラ体における印画紙と接する外周面側部
分の硬度が、印画紙に露光される画像の画質が設定許容
範囲内となる硬度まで低下させた硬度に設定されている
ので、圧着搬送ローラが解除状態から圧着状態に切り換
えられるときに印画紙の作用する衝撃、あるいは、圧着
状態から解除状態に切り換えられるときに印画紙に作用
する衝撃が緩和され、プリント画質の一層の向上を図る
ことができる。
【0007】すなわち、本発明の発明者は、圧着搬送ロ
ーラを解除状態から圧着状態に切り換えるときに印画紙
に作用する衝撃、あるいは、圧着状態から解除状態に切
り換えるときの印画紙に作用する衝撃によってプリント
画質が劣化し、その衝撃は、ローラ体における印画紙と
接する外周面側部分の硬度を十分低くし、柔らかく設定
することで緩和することができるとの知見に基づき、プ
リント画質の改善を図ったものである。
【0008】又、上記請求項2記載の構成を備えること
により、前記一対のローラ体の一方が、存在位置が固定
の回転軸芯周りに駆動手段により回転駆動され、他方
が、前記一方のローラ体に対して接近離間方向に移動す
る回転軸芯周りに遊転自在に構成され、更に、前記他方
のローラ体は、前記外周面側部分を発泡性弾性体にて形
成して、それの硬度が前記印画紙に露光される画像の画
質が設定許容範囲内となる硬度まで低下させた硬度に設
定され、且つ、前記一方のローラ体は高剛性を有するよ
うに構成される。これによって、搬送される印画紙は、
位置が変動しない駆動側のローラ体(前記一方のローラ
体)によって搬送経路が安定的に保持される状態としな
がら、上述のように印画紙に作用する衝撃を緩和してプ
リント画質の向上を図ることができる。
【0009】又、上記請求項3記載の構成を備えること
により、設定プリントサイズに切断された印画紙を前記
露光位置を経由して搬送する印画紙搬送手段は、前記一
対のローラ体の圧着状態と解除状態との切換えを行うた
めのカム体とカムフォロアとが備えられたカム機構が設
けられている。従って、圧着搬送ローラを解除状態と圧
着状態との間で切り換える際に、その切換え動作が滑ら
かとなるように容易に設定することができる。
【0010】又、上記請求項4記載の構成を備えること
により、前記ローラ体における印画紙と接する外周面側
部分の硬度が40°以下に設定されている。すなわち、
本発明の発明者は、ローラ体の前記外周面側部分の硬度
を40°以下という極めて低い値に設定することで、プ
リント画質が改善されることを実験により確認したので
ある。尚、ここで「硬度」とは、中硬さ用のデュロメー
タ(ISO 7619/JIS K 6253)で測定
した値を示すものであり、以下本明細書で「硬度」を数
値で示すときは同様の意味である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像露光装置を写
真処理装置に搭載した場合の実施の形態を図面に基づい
て説明する。図1の概略ブロック図に示すように、この
写真処理装置PFはデジタル露光式を採用しており、こ
こでは図示されていないフィルム現像機によって現像処
理された写真フィルム1(以後単に「フィルム1」と称
す)のコマ画像をデジタル画像データとして取得するフ
ィルムスキャナ3と、フィルムスキャナ3を通じて読み
取られたデジタル画像データを処理してプリントデータ
を作成するコントローラ7と、このプリントデータに基
づいて印画紙2にコマ画像に対応する画像を露光する露
光ヘッド5aを有する露光手段としてのデジタルプリン
ト部5と、露光された印画紙2を現像処理する現像処理
部6とを備えている。現像処理部6で現像された印画紙
2は、乾燥工程を経て仕上がりプリントとして排出され
る。
【0012】フィルムスキャナ3は、主な構成要素とし
て、照明光学系30、撮像光学系40、ラインCCDセ
ンサ51を用いた光電変換部50、フィルム1に対する
光の照射範囲を決定するとともにフィルム1をラインC
CDセンサによるスキャニングのために副走査方向に搬
送するオートフィルムマスク10を備えている。
【0013】照明光学系30は、白色光源としてのハロ
ゲンランプ31、調光フィルタ32、ミラートンネル3
3などから構成され、光源からの光ビームの色分布や強
度分布を整えてフィルム1を照射する。フィルム1から
の透過光ビームを処理する撮像光学系40は、レンズユ
ニット41と光の方向を変えるミラー42とから構成さ
れている。
【0014】撮像光学系40によって導かれた光ビーム
を光電変換する光電変換部50は、ラインCCDセンサ
51としてRGBの各色を検出するために割り当てられ
たR検出用CCDセンサ51a、G検出用CCDセンサ
51b及びB検出用CCDセンサ51cの3つを備えて
おり、各CCDセンサは多数(例えば5000個)のC
CD素子が主走査方向、つまりフィルム1の幅方向に配
列されている。R検出用CCDセンサ51aの撮像面に
はフィルム1を透過した光の赤色成分のみを通過させる
カラーフィルタが、G検出用CCDセンサ51bの撮像
面にはフィルム1を透過した光の緑色成分のみを通過さ
せるカラーフィルタが、B検出用CCDセンサ51cの
撮像面にはフィルム1を透過した光の青色成分のみを通
過させるカラーフィルタが設けられており、それぞれ、
青色成分、赤色成分、緑色成分のみを光電変換する。
【0015】フィルム1のコマ画像がオートフィルムマ
スク10に設定されているスキャン位置に位置決めされ
ると、コマ画像の読取処理が開始され、コマ画像の透過
光は、フィルム搬送機構9によるフィルム1の送りによ
り、順次3つのCCDセンサ51a、51b、51cに
よって読み取られるが、各CCDセンサがフィルム1の
搬送方向に沿って数画素分の間隔を隔てて配置されてい
るので、同一の画素におけるR、G、Bの各成分色の検
出タイミングには時間差が生じるが、これは光電変換部
50の後段での信号処理により同一の画素のR、G、B
画像信号が対応づけられてコントローラ7の所定のメモ
リに格納される。このような、フィルムスキャナ3の照
明光学系30、撮像光学系40、光電変換部50の各制
御はコントローラ7によって行われる。
【0016】デジタルプリント部5には、この実施形態
では、PLZTシャッター方式が採用されている。つま
り、露光ヘッド5aとして、PLZT素子からなるシャ
ッタアレイを採用したものである。このPLZT素子か
らなるシャッタアレイは、チタン酸ジルコン酸鉛にラン
タンを添加することにより得られる透明強誘電性セラミ
ックス材料から構成され、その材料の有する電気光学効
果を利用したもので、各シャッターには光源5bから多
数の光ファイバを介してR、G、B各色の光が導入され
る。このシャッタアレイは印画紙2の幅方向、つまり搬
送方向の横断方向となる主走査方向に沿って延びてい
る。各シャッターに所定レベルの電圧が印加されると、
光透過状態になり、その電圧の印加が停止されると光遮
断状態となる。
【0017】従って、コントローラ7からプリントデー
タに基づいて各画素に対応するシャッターに駆動電圧が
印加されると、そのシャッターが開いて光源から導入さ
れている色の光が印画紙2に照射される。コントローラ
7は、各シャッターの開放時間を設定することによって
各画素毎の露光量を設定する。このシャッタアレイは、
PLZT素子からなるシャッターを1列に配置すること
で、印画紙搬送方向と交差する(より具体的には直交す
る)主走査方向にライン状に延びる露光領域を形成し、
その露光領域の印画紙搬送方向(副走査方向)での幅は
1画素分の幅となる。もちろん、シャッタアレイを複数
列備えて複数画素分の幅を露光できるように構成しても
良い。
【0018】光源5bには、R、G、Bの3色の光学フ
ィルタからなる回転フィルタが備えられており、この回
転フィルタを回転位相制御することにより、R、G、B
の内の1つが選択的に光源に対向し、その色のフィルタ
を介して選択色の光が光ファイバーを通じてシャッター
に送られる。デジタルプリント部の方式としては、この
PLZTシャッター方式以外に液晶シャッター方式、蛍
光ビーム方式、FOCRT方式、DMD(デジタルマイ
クロミラーデバイス)方式などが知られており、設計時
に露光仕様に応じて選択することができる。
【0019】このデジタルプリント部5は、2列に並ん
だカット印画紙2のそれぞれを同時に露光できるので、
印画紙2を搬送する印画紙搬送手段8は、カット印画紙
2を単列で搬送する印画紙供給ライン8Aと、カット印
画紙2を2列で搬送可能な露光搬送ライン8Bと現像搬
送ライン8Cとに区分けされ、印画紙供給ライン8Aと
露光搬送ライン8Bとの間に、印画紙供給ライン8Aか
ら順次送られてくる印画紙2を露光搬送ライン8Bの各
列に振り分ける振り分け装置4が設けられている。
【0020】印画紙供給ライン8Aは、乳剤面を外側に
して印画紙2をロール状に収納している第1印画紙マガ
ジン2A及び第2印画紙マガジン2Bの2つのいずれか
一方から選択的に印画紙2を引き出す引き出しローラ群
からなる引き出し搬送部と、振り分け装置4に印画紙2
を受け渡す振り分け前搬送部とから構成されている。振
り分け前搬送部の上流端には、第1印画紙マガジン2A
又は第2印画紙マガジン2Bから引き出された印画紙2
を設定プリントサイズに合わせてカットするペーパーカ
ッター12が設けられており、このペーパーカッター1
2の下流側に位置するバックプリント部13が設けられ
ている。バックプリント部13は、印画紙2の裏面(非
乳剤面)に、フィルムIDやコマ番号、さらにプリント
データ作成時に行われた画像処理を示す補正情報などを
印字するものであり、通常ドットインパックトプリンタ
が用いられている。
【0021】振り分け装置4は、ペーパーカッター12
によってカットされた印画紙2を受け取って、中間搬送
ローラユニット80Cの左右の列位置に交互に移載する
チャッカー式のX−Y移動機構から構成されている。も
ちろん、幅広の大型印画紙2を取り扱う場合は1列での
露光となるので、単に印画紙供給ライン8Aから受け取
った印画紙2をそのまま中間搬送ローラユニット80C
に引き渡す。
【0022】露光搬送ライン8Bには、印画紙搬送方向
の最も上流側に露光搬送ライン8Bの2列の搬入エリア
を構成する中間搬送ローラ80Cが配置され、デジタル
プリント部5の露光ヘッド5aによる露光位置EPを挟
むように上流側の圧着搬送ローラ80Aと下流側の圧着
搬送ローラ80Bとが配置されている。この上流側及び
下流側の圧着搬送ローラ80A,80Bは、一体的なユ
ニットとして高精度に製作され、このユニットに露光ヘ
ッド5aを組み込むことによって画像露光装置が作り上
げられる。
【0023】図2に示すように、上流側の圧着搬送ロー
ラ80A及び下流側の圧着搬送ローラ80Bは何れも一
対のローラ体を備えて構成され、この一対のローラ体の
一方は、上流側の圧着搬送ローラ80Aではカット印画
紙2の非乳剤面側に接当する第1露光駆動ローラ81で
あり、下流側の圧着搬送ローラ80Bでは同様にカット
印画紙2の非乳剤面側に接当する第2露光駆動ローラ8
3であり、これら一対のローラ体の一方は、何れも、存
在位置が固定の回転軸芯周りに後述の駆動手段DMによ
り回転駆動される。
【0024】又、前記一対のローラ体の他方は、上流側
の圧着搬送ローラ80Aでは第1露光駆動ローラ81
(前記一方のローラ体)に対して遠近変位可能な第1露
光圧着ローラ82であり、下流側の圧着搬送ローラ80
Bでは第2露光駆動ローラ83(前記一方のローラ体)
に対して遠近変位可能な第2露光圧着ローラ84であ
り、これら一対のローラ体の他方は、何れも、前記一方
のローラ体に対して接近離間方向に移動する回転軸芯周
りに遊転自在に構成されている。
【0025】第1・第2露光駆動ローラ81、83を回
転駆動する駆動手段DMは、図2及び図3に示すよう
に、側部に配置されたモータ85と、それに接続された
1つの中継プーリ89と、ベルト伝動機構89aとを備
えて構成され、両ローラ81,83が同期駆動される。
第1・第2露光圧着ローラ82、84は、図3及び図4
に示すカム機構60によって、対向する露光駆動ローラ
81、83に対してそれぞれ独立的に遠近変位し、その
結果、上流側の圧着搬送ローラ80Aのみで、又は下流
側の圧着搬送ローラ80Bのみで、さらにはそれら両方
で印画紙2を搬送することができる。
【0026】第1露光圧着ローラ82の外周面側部分P
と第2露光圧着ローラ84の外周面側部分Pは、ウレタ
ンゴム(PUR)又はニトリルゴム(NBR)等のゴム
材を発泡させて一定の力に対する弾性変形量を大きくし
た発泡ゴムすなわち発泡性弾性体で形成されており、そ
れの硬度は40°以下となるように設定している。この
第1露光圧着ローラ82及び第2露光圧着ローラ84の
硬度の設定をこのように低い値に設定することによっ
て、印画紙2に露光される画像の画質が設定許容範囲内
となるようにしている。つまり、第1・第2露光圧着ロ
ーラ82,84を印画紙2を挟んで第1・第2露光駆動
ローラ81,83に押し付けていくとそれぞれの外周面
側部分Pが弾性変形し、印画紙2や第1・第2露光駆動
ローラ81,83に対する圧着力を強めていくことにな
って、衝撃を緩和している。
【0027】これに対して、第1・第2露光駆動ローラ
81,第2露光駆動ローラ83は、アルミニウムにて形
成され、高剛性を有している。尚、上記の画質の設定許
容範囲は、装置コスト等との関係を考慮して任意に設定
して良く、許容範囲の設定手法としては、プリント結果
を肉眼で観察して濃度むらが目立つか目立たないかとい
う設定の仕方で良いが、例えば、一定濃度となるように
設定された画像データによって露光ヘッド5aを露光作
動させた場合における、そのプリント結果の濃度変動率
が何パーセント以下となるようにという設定の仕方でも
良い。
【0028】上述のように第1露光圧着ローラ82及び
第2露光圧着ローラ84を第1露光駆動ローラ81及び
第2露光駆動ローラ83の夫々に対して遠近方向に移動
させる機構として、図2乃至図3に示すように、第1露
光圧着ローラ82については、第1露光圧着ローラ82
の回転軸の両端が、第1揺動軸芯87a周りで揺動可能
にハウジング80aに支持されている第1揺動アーム8
6aに軸受けされている。同様に、第2露光圧着ローラ
84については、第2露光圧着ローラ84の回転軸の両
端が、第2揺動軸芯87b周りで揺動可能にハウジング
80aに支持されている第2揺動アーム86bに軸受け
されている。この揺動により、第1・第2露光圧着ロー
ラ82、84と第1・第2露光駆動ローラ81,83と
は、夫々、印画紙2を圧着して搬送する圧着状態とその
圧着を解除する解除状態とに切換えられる。尚、第1・
第2揺動アーム86a,86bは、いずれもばね88に
よって第1・第2露光圧着ローラ82,84を圧着方向
に変位するように付勢されている。
【0029】この第1・第2露光圧着ローラ82,84
の揺動変位させるカム機構60は、図3及び図4に示す
ように、いわゆる偏芯カムとして形成されている第1露
光圧着ローラ82用の第1偏芯カム体61、及び、第2
露光圧着ローラ84用の第2偏芯カム体62と、これら
の偏芯カム体を遊転可能に支持する支持軸65を備えて
いる。更に、第1偏芯カム体61の周面に形成されたカ
ム面を転動しながら第1偏芯カム体61の動きに追従す
る第1カムフォロア63が第1露光圧着ローラ82の回
転軸の一方側に延びた延長部の端部に第1ベアリング9
1を介して遊転自在に取り付けられている。これに対し
て、第2偏芯カム体62の周面に形成されたカム面を転
動しながら第2偏芯カム体62の動きに追従する第2カ
ムフォロア64が第2露光圧着ローラ84の回転軸の一
方側に延びた延長部の端部に第2ベアリング92を介し
て遊転自在に取り付けられている。
【0030】第1偏芯カム体61の第2偏芯カム体62
とは反対側の側部にはタイミングベルト用のドリブンス
プロケット66が第1・第2偏芯カム体61,62と一
体回転するように組み付けられており、コントローラ7
によって制御されるカム操作用パルスモータ67のドラ
イブスプロケットの回転変位がタイミングベルト69を
介してドリブンスプロケット66に伝達される。従っ
て、コントローラ7は、上流側及び下流側の圧着搬送ロ
ーラ80A,80Bを圧着状態と解除状態とに切り換え
る搬送制御手段として機能する。
【0031】次に、上述の搬送機構による露光位置EP
付近での印画紙2の搬送過程を概略的に説明する。先
ず、露光工程が開始されると、露光されるべき印画紙2
は中間搬送ローラ80Cによって搬送されてくるが、図
5に示すように、この印画紙2の先端を受け入れるため
第1露光圧着ローラ82は第1露光駆動ローラ81との
間隔を数ミリあけた解除状態となるように第1偏芯カム
体61の回転位相がコントローラ7によって設定されて
いる。
【0032】印画紙2の先端が上流側の圧着搬送ローラ
80Aに進入すると、図6に示すように、第1偏芯カム
体61の回転位相が第1露光圧着ローラ82を圧着状態
とする位相に変位して、印画紙2を挟持搬送する。この
時点で、中間搬送ローラユニット80Cはその印画紙2
の搬送の役目を終えて解除状態となる。尚、この間、第
2偏芯カム体62も第1偏芯カム体61と共に回転する
が、第2偏芯カム体62はこの間の回転位相においては
径が変化しないように形成されている。そして、図6に
示す状態で、印画紙2の先端が露光位置EPに達するに
伴って、露光ヘッド5aによる露光作動が開始される。
【0033】更に、第1・第2偏芯カム体61,62が
回転し、図7に示すように、第2露光圧着ローラ84が
解除状態に変位して、上流側の圧着搬送ローラ80Aか
ら下流側の圧着搬送ローラ80Bへの印画紙2の搬送受
け渡しに備える。この回転角度範囲では第1偏芯カム体
61の径が変化しないように設定されており、第1露光
圧着ローラ82は変位せず、圧着状態のままである。印
画紙2の先端が下流側の圧着搬送ローラ80Bを通過す
ると、図8に示すように、第2露光圧着ローラ84を圧
着状態に変位させて、圧着状態を維持している上流側の
圧着搬送ローラ80Aと共に印画紙2を搬送する。
【0034】このまま印画紙2の露光搬送が続行され
て、印画紙2の後端が上流側の圧着搬送ローラ80Aを
通過する前に、第1・第2偏芯カム体61,62を更に
回転させることによって上流側の圧着搬送ローラ80A
を解除状態とし(図9に示す状態)、下流側の圧着搬送
ローラ80Bのみによって印画紙2を搬送し、図示を省
略するが、印画紙2の後端まで露光が終了した後に更に
下流側の搬送ローラに引き渡される。
【0035】〔別実施形態〕以下、別実施形態を列記す
る。 上記実施の形態では、上流側及び下流側の圧着搬送
ローラ80A,80Bは、一対のローラ体のうちの一方
(第1・第2露光駆動ローラ81,83)は、それの回
転軸芯の位置が固定され、他方(第1・第2露光圧着ロ
ーラ82,84)は、それの回転軸芯の位置が移動操作
される場合を例示しているが、前記一方のローラ体及び
他方のローラ体の何れをも回転軸芯を移動操作して、圧
着状態と解除状態とに切り換えるように構成しても良
い。
【0036】 上記実施の形態では、上流側及び下流
側の圧着搬送ローラ80A,80Bは、一対のローラ体
のうちの一方(第1・第2露光駆動ローラ81,83)
を前記外周面側部分Pの硬度を低くし、他方(第1・第
2露光圧着ローラ82,84)を、高剛性とする場合を
例示しているが、前記一方のローラ体及び他方のローラ
体の何れをも印画紙2に露光される画像の画質が設定許
容範囲内となる硬度まで低下させた硬度に設定しても良
い。
【0037】 上記実施の形態では、一対のロータ体
の一方を高剛性を有するように構成するについて、アル
ミニウムにて形成する場合を例示しているが、チタン合
金等の他の金属や、あるいはセラミックスにて形成して
も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる写真処理装置のブ
ロック構成図
【図2】本発明の実施の形態にかかる要部拡大図
【図3】本発明の実施の形態にかかる要部斜視図
【図4】本発明の実施の形態にかかる要部拡大図
【図5】本発明の実施の形態にかかる動作説明図
【図6】本発明の実施の形態にかかる動作説明図
【図7】本発明の実施の形態にかかる動作説明図
【図8】本発明の実施の形態にかかる動作説明図
【図9】本発明の実施の形態にかかる動作説明図
【符号の説明】
5 露光手段 5a 露光ヘッド 7 搬送制御手段 8 印画紙搬送手段 61,62 カム体 63,64 カムフォロア 80A,80B 圧着搬送ローラ DM 駆動手段 EP 露光位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定プリントサイズに切断された印画紙
    を搬送する印画紙搬送手段と、その印画紙搬送手段にて
    搬送される印画紙に画像を露光する露光手段とが設けら
    れ、 前記露光手段は、画素毎に露光量を設定した状態で、印
    画紙搬送方向と交差する主走査方向にライン状に延びる
    露光領域を形成して前記印画紙を露光する露光ヘッドを
    備えて構成され、 前記印画紙搬送手段は、一対のローラ体にて印画紙を圧
    着して搬送する圧着状態とその圧着を解除する解除状態
    とに切換え可能な圧着搬送ローラが、前記露光ヘッドに
    よる露光位置の印画紙搬送方向の上流側及び下流側の夫
    々に備えられると共に、前記圧着搬送ローラを前記圧着
    状態と前記解除状態とに切り換えることにより、前記圧
    着搬送ローラの両方で前記印画紙を搬送する状態といず
    れか一方にて搬送する状態とに切換え制御する搬送制御
    手段が備えられて構成されている画像露光装置であっ
    て、 前記ローラ体における前記印画紙と接する外周面側部分
    の硬度が、前記印画紙に露光される画像の画質が設定許
    容範囲内となる硬度まで低下させた硬度に設定されて構
    成されている画像露光装置。
  2. 【請求項2】 前記一対のローラ体の一方が、存在位置
    が固定の回転軸芯周りに駆動手段により回転駆動され、
    他方が、前記一方のローラ体に対して接近離間方向に移
    動する回転軸芯周りに遊転自在に構成され、 前記他方のローラ体は、前記外周面側部分を発泡性弾性
    体にて形成して、それの硬度が前記印画紙に露光される
    画像の画質が設定許容範囲内となる硬度まで低下させた
    硬度に設定され、且つ、前記一方のローラ体は高剛性を
    有するように構成されている請求項1記載の画像露光装
    置。
  3. 【請求項3】 前記印画紙搬送手段は、前記一対のロー
    ラ体の圧着状態と解除状態との切換えを行うためのカム
    体とカムフォロアとが備えられたカム機構が設けられて
    いる請求項1又は2記載の画像露光装置。
  4. 【請求項4】 前記ローラ体における前記印画紙と接す
    る外周面側部分の硬度が、40°以下に設定されている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像露光装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09226976A (ja) * 1996-02-28 1997-09-02 Ricoh Co Ltd 原稿搬送装置
JPH09267949A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Konica Corp 画像記録装置
JPH11286348A (ja) * 1998-03-03 1999-10-19 Hewlett Packard Co <Hp> 用紙操作装置

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