JP2002087631A - ローラ式印画紙搬送装置 - Google Patents

ローラ式印画紙搬送装置

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JP2002087631A
JP2002087631A JP2000281819A JP2000281819A JP2002087631A JP 2002087631 A JP2002087631 A JP 2002087631A JP 2000281819 A JP2000281819 A JP 2000281819A JP 2000281819 A JP2000281819 A JP 2000281819A JP 2002087631 A JP2002087631 A JP 2002087631A
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roller
photographic paper
pressure
transport
exposure
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JP2000281819A
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English (en)
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Yoshiaki Miyamoto
佳明 宮本
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複列搬送用ローラ式印画紙搬送装置において片
列印画紙搬送が生じてもその印画紙の搬送直線性が維持
できる技術を提供する 【解決手段】カットされた印画紙2を搬送方向の横断方
向で複列搬送するため、横断方向に延びた駆動ローラ94
a とこの駆動ローラに対して離脱状態と圧着状態の間で
選択的に切り換え可能な圧着ローラ94b とからなる搬送
ローラユニットを備え、圧着ローラは圧着状態において
付勢手段97によって駆動ローラの方に付勢されているロ
ーラ式印画紙搬送装置8 。駆動ローラと圧着ローラは軸
体101,102と軸体に備えられたゴム製の周面部とから構
成され、圧着ローラの周面部202 の硬度は駆動ローラの
周面部201 の硬度より低く設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリントサイズに
合わせてカットされた印画紙を搬送方向の横断方向で複
列搬送するため、前記横断方向に延びた駆動ローラとこ
の駆動ローラに対して離脱状態と圧着状態の間で選択的
に切り換え可能な圧着ローラとからなる搬送ローラユニ
ットを備え、前記圧着ローラは前記圧着状態において付
勢手段によって前記駆動ローラの方に付勢されているロ
ーラ式印画紙搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述したローラ式印画紙搬送装置は、フ
ィルム画像を光電変換することで取得したデジタル画像
データに適当な画像処理を施してプリントデータを生成
し、このプリントデータに基づいてデジタル露光ヘッド
が印画紙を露光する、いわゆるデジタル露光式の写真処
理装置(通称デジタルミニラボ)に採用されている。
【0003】このようなデジタル露光式写真処理装置で
は、高い露光解像度を得るために、主走査方向に延びた
露光ヘッドを用い、この露光ヘッドに対してプリントサ
イズに合わせてカットされたカット印画紙を主走査方向
に直交する副走査方向に搬送することにより、フィルム
画像全体の露光を完了するリニア露光方式が主に用いら
れており、高い仕上がり品質を得るためには、印画紙の
副走査搬送を十分な精度をもって行わなければならな
い。印画紙は、搬送方向に並んだ搬送ローラユニットに
よって順次引き継がれながら搬送されるが、露光搬送中
の印画紙に搬送引き継ぎ時の衝撃をできる限り小さくす
るため、各搬送ローラユニットの圧着ローラは、固定式
の駆動ローラとの間に入り込んできた印画紙をその間で
挟持すべく圧着方向に衝撃を与えないように変位すると
とも、ばねによってその印画紙圧着状態を維持するため
駆動ローラ方向に付勢される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したデジタル露光
式写真処理装置の処理能力を飛躍的に向上させるため
に、プリントサイズに合わせてカットされた印画紙を搬
送方向の横断方向で複列搬送し、同時に複数の印画紙を
露光する機種が登場している。そのような機種では、ロ
ーラ式印画紙搬送装置においても、搬送ローラユニット
を構成する駆動ローラや圧着ローラは複数列の印画紙を
搬送可能な幅に渡って延びた軸体とその軸体に複数の印
画紙を挟持可能なように配置された周面部を備えてい
る。
【0005】このような搬送ローラユニットにおいて、
複列搬送時に半端な枚数が生じた場合や長さの異なる印
画紙を複列搬送した場合に、片列搬送という状態が生じ
る。この片列搬送において、図6に示すように、圧着状
態では圧着ローラがばね等で駆動ローラ方向に付勢され
ているため、印画紙を挟持していない側の駆動ローラと
圧着ローラの周面部が接当し、圧着ローラに傾斜が生じ
る。この圧着ローラの傾斜は、挟持搬送している印画紙
に対して周面部が加える圧力が偏ることになり、その結
果として印画紙が直線に搬送されないこととなり、後の
処理工程に不都合を与える。特に、露光ヘッドに入る前
の印画紙の直線搬送性が失われると、ライン露光である
ゆえ、画像品質を大きく低下させる。上記実状に鑑み、
本発明の課題は、複列搬送用ローラ式印画紙搬送装置に
おいて片列印画紙搬送が生じてもその印画紙の搬送直線
性が維持できる技術を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、プリントサイズに合わせてカットされた印画紙を搬
送方向の横断方向で複列搬送するため、前記横断方向に
延びた駆動ローラとこの駆動ローラに対して離脱状態と
圧着状態の間で選択的に切り換え可能な圧着ローラとか
らなる搬送ローラユニットを備え、前記圧着ローラは前
記圧着状態において付勢手段によって前記駆動ローラの
方に付勢されているローラ式印画紙搬送装置において、
本発明では、前記駆動ローラと前記圧着ローラは軸体と
軸体に備えられたゴム製の周面部とから構成され、前記
圧着ローラの周面部の硬度は前記駆動ローラの周面部の
硬度より低く設定されている。
【0007】この構成では、圧着ローラのゴム製周面部
の硬度が低く設定されており、片列搬送されている印画
紙に接当している周面部が容易に弾性変形することで印
画紙に対する押し付け圧が等分布化され、結果的に印画
紙の搬送直進性が維持される。
【0008】特に好ましい形態として、本発明では、前
記圧着ローラの周面部の硬度がJISA 45度とし、前記
駆動ローラの周面部の硬度がJIS A 65度とすることが
提案される。ここで、JIS A とは、JISスプリング式
硬さ試験機A型を用いた測定硬度を示している。
【0009】さらに、本発明の出発点となる複列搬送用
ローラ式印画紙搬送装置において上記課題を解決するた
め、前記駆動ローラと前記圧着ローラは軸体と軸体に備
えられたゴム製の周面部とから構成され、前記圧着ロー
ラの周面部を前記圧着状態において少なくとも印画紙の
厚み分だけ弾性変形する材質とすることが提案される。
【0010】図6を用いて先に説明された従来の複列搬
送用ローラ式印画紙搬送装置における問題点は、片列搬
送されている印画紙の厚みによって圧着ローラが傾くこ
とによって生じるので、その印画紙の厚み分だけ圧着ロ
ーラの周面部が吸収するように弾性変形することによっ
て、印画紙に対する押し付け圧の偏りが防止できる。良
好な弾性を得るために、圧着ローラの周面部はゴム製が
好ましく、駆動ローラの周面部は満足できる搬送力を印
画紙に伝達できる限りにおいて材料を自由に選択するこ
とができるが、ニトリルゴム(NBR=Nitrile Butadie
n Ruber )は優れた選択肢の1つである。本発明による
その他の特徴及び利点は、以下図面を用いた実施例の説
明により明らかになるだろう。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明によるローラ式印画紙搬送
装置8を搭載した写真処理装置の概略ブロック図が図1
に示されている。この写真処理装置はデジタル露光式を
採用しており、ここでは図示されていないフィルム現像
機によって現像処理された写真フィルム(以後単にフィ
ルムと称す)1のコマ画像をデジタル画像データとして
取得するフィルムスキャナー3と、取得されたデジタル
画像データを処理してプリントデータを作成するコント
ローラ7と、このプリントデータに基づいて印画紙2に
コマ画像に対応する画像を露光するデジタルプリント部
5と、露光された印画紙2を現像処理する現像処理部6
とを備えている。現像処理部6で現像された印画紙2
は、乾燥工程を経て仕上がりプリントとして排出され
る。
【0012】フィルムスキャナ3は、主な構成要素とし
て、照明光学系31、撮像光学系32、光電変換素子と
してラインCCDセンサを用いた光電変換部33、フィ
ルム1に対する光の照射範囲を決定するとともにフィル
ム1をスキャニングのために副走査方向に搬送するオー
トフィルムマスク9を備えている。
【0013】照明光学系31は、白色光源としてのハロ
ゲンランプ31a、調光フィルタ31b、ミラートンネ
ル31cなどから構成され、光源からの光ビームの色分
布や強度分布を整えてフィルム1を照射する。フィルム
2からの透過光ビームを処理する撮像光学系32は、レ
ンズユニット32bと光の方向を変えるミラー32aと
から構成されている。
【0014】撮像光学系32によって導かれた光ビーム
を光電変換する光電変換部33は、ラインCCDセンサ
としてRGBの各色を検出するために割り当てられた3
つのCCDセンサ33a、33b、33cを備えてお
り、各CCDセンサは多数(例えば5000個)のCC
D素子が主走査方向、つまりフィルム1の幅方向に配列
されている。赤色用CCDセンサ33aの撮像面にはフ
ィルム1を透過した光の赤色成分のみを通過させるカラ
ーフィルタが、緑色用CCDセンサ33bの撮像面には
フィルム1を透過した光の緑色成分のみを通過させるカ
ラーフィルタが、青色用CCDセンサ33cの撮像面に
はフィルム1を透過した光の青色成分のみを通過させる
カラーフィルタが設けられており、それぞれ、青色成
分、赤色成分、緑色成分のみを光電変換する。
【0015】フィルム1のコマ画像がオートフィルムマ
スク9に設定されているスキャン位置に位置決めされる
と、コマ画像の読取処理が開始され、コマ画像の透過光
は、フィルム搬送機構9aによるフィルム1の送りによ
り、順次3つのCCDセンサ33a、33b、33cに
よって読み取られるが、各CCDセンサがフィルム1の
搬送方向に沿って数画素分の間隔を隔てて配置されてい
るので、同一の画素におけるR、G、Bの各成分色の検
出タイミングには時間差が生じるが、これは光電変換部
33の後段での信号処理により同一の画素のR、G、B
画像信号が対応づけられてコントローラ7の所定のメモ
リに格納される。このような、フィルムスキャナー3の
照明光学系31、撮像光学系32、光電変換部33、及
びオートフィルムマスク9の各制御はコントローラ7に
よって行われる。
【0016】デジタルプリント部5には、この実施形態
では、PLZTシャッター方式が採用されている。つま
り、露光ヘッド5aとして、PLZT素子からなるシャ
ッタアレイを採用したものである。このPLZT素子か
らなるシャッタアレイは、チタン酸ジルコン酸鉛にラン
タンを添加することにより得られる透明強誘電性セラミ
ックス材料から構成され、その材料の有する電気光学効
果を利用したもので、各シャッターには光源5bから多
数の光ファイバを介してR、G、B各色の光が導入され
る。このシャッタアレイは印画紙2の幅方向、つまり搬
送方向の横断方向に沿って2列に並んだ印画紙2にわた
って延びている。各シャッターに所定レベルの電圧が印
加されると、光透過状態になり、その電圧の印加が停止
されると光遮断状態となる。従って、コントローラ7か
らプリントデータに基づいて各画素に対応するシャッタ
ーに駆動電圧が印加されると、そのシャッターが開いて
光源から導入されている色の光が印画紙2に照射され
る。光源5bには、R、G、Bの3色の光学フィルタか
らなる回転フィルタが備えられており、この回転フィル
タを回転位相制御することにより、R、G、Bの内の1
つが選択的に光源に対向し、その色のフィルタを介して
選択色の光が光ファイバーを通じてシャッターに送られ
る。デジタルプリント部の方式としては、このPLZT
シャッター方式以外に液晶シャッター方式、蛍光ビーム
方式、FOCRT方式、DMD(デジタルマイクロミラ
ーデバイス)方式などが知られており、露光仕様に応じ
て任意に選択することができる。
【0017】このデジタルプリント部5は、複列の、こ
の実施形態では2列に並んだカット印画紙2のそれぞれ
を同時に露光できるものである。このため、印画紙搬送
装置8はカット印画紙2を単列で搬送する印画紙供給ラ
イン8Aと、カット印画紙2を2列で搬送する露光搬送
ライン8Bと現像搬送ライン8Cとに区分けされ、印画
紙供給ライン8Aと露光搬送ライン8Bとの間に、印画
紙供給ライン8Aから順次送られてくる印画紙2を露光
搬送ライン8Bの各列に振り分ける振り分け装置4が設
けられている。
【0018】図2と図3とから明らかなように、印画紙
供給ライン8Aは、乳剤面を外側にして印画紙2をロー
ル状に収納している2つの印画紙マガジン10のいずれ
か一方から選択的に印画紙2を引き出す引き出しローラ
群からなる引き出し搬送部8aと、振り分け装置4に印
画紙2を受け渡す振り分け前搬送部8bとから構成され
ている。
【0019】振り分け前搬送部8bの上流端には、印画
紙マガジン10から引き出された印画紙2をプリントサ
イズに合わせてカットするペーパーカッター11が設け
られており、このペーパーカッター11の下流側に位置
するバックプリント部12が設けられている。バックプ
リント部12は、印画紙2の裏面(非乳剤面)に、フィ
ルムIDやコマ番号、さらにプリントデータ作成時に行
われた画像処理を示す補正情報などを印字するものであ
り、通常ドットインパックトプリンタが用いられてい
る。
【0020】振り分け前搬送部8bは、バックプリント
部12を挟むように配置された、2対の搬送ローラユニ
ットを備えており、特に下流側の搬送ローラユニットは
印画紙供給ライン8Aにおける印画紙搬出エリアを構成
するものであり、印画紙2の非乳剤面側に接当する駆動
ローラ81と乳剤面側に接当する圧着ローラ82から成
り、圧着ローラ82は駆動ローラ81に対して遠近変位
可能で、駆動ローラ81と圧着ローラ82との間で印画
紙2を圧着したり、解放したりすることができる。
【0021】露光搬送ライン8Bは、搬送方向の順で、
中間搬送部8cと、露光搬送部8dと、露光後搬送部8
eとから構成されている。これらの搬送部は全て、カッ
ト印画紙2を2列の横並びで同時搬送することが可能な
ように幅広の搬送ローラユニットと、それぞれの列に対
応させたガイド部材を備えている。ただし、中間搬送部
8cでは、中間駆動ローラ83は2列をカバーする幅広
ローラであるが、中間圧着ローラは、右列用と左列用と
に分けられている。つまり、中間搬送部8cは、露光搬
送ライン8Bの2列の搬入エリアを構成する中間搬送ロ
ーラユニット80Aとして構成されており、カット印画
紙2の非乳剤面側に接当する中間駆動ローラ83とこの
中間駆動ローラ83に対して遠近変位可能な第1中間圧
着ローラ84aと第2中間ローラ84bとからなる。第
1中間圧着ローラ84aは露光搬送ライン8Bの右列を
搬送されるカット印画紙2を圧着し、第2中間圧着ロー
ラ84bは露光搬送ライン8Bの左列を搬送されるカッ
ト印画紙2を圧着するものであり、その圧着・解放操作
は互いに独立的に行うことができる。つまり、2枚のカ
ットカット印画紙2を順番に第1中間圧着ローラ84a
と第2中間圧着ローラ84bで受け取り保持し、同時に
2枚のカット印画紙2を露光搬送部8dへ送り出すこと
ができる。
【0022】振り分け装置4は、ペーパーカッター11
によってカットされた印画紙2を受け取って、中間搬送
ローラユニット80Aの左右の列位置に交互に移載する
2台のチャッカー式のX−Y移動機構から構成されてい
る。もちろん、幅広の大型印画紙2を取り扱う場合は1
列での露光となるので、単に印画紙供給ライン8aから
受け取った印画紙2をそのまま中間搬送ローラユニット
80Aに引き渡すだけである。
【0023】露光搬送部8dは、デジタルプリント部5
の露光ヘッド5aを挟むように配置された入り口側の第
1露光搬送ローラユニット80Bと出口側の第2露光搬
送ローラユニット80Cとを備えており、第1露光搬送
ローラユニット80Bはカット印画紙2の非乳剤面側に
接当する第1露光駆動ローラ85とこの第1露光駆動ロ
ーラ85に対して遠近変位可能な第1露光圧着ローラ8
6を、そして第2露光搬送ローラユニット80Cはカッ
ト印画紙2の非乳剤面側に接当する第2露光駆動ローラ
87とこの第2露光駆動ローラ87に対して遠近変位可
能な第2露光圧着ローラ88を有している。第1・第2
露光駆動ローラ85、87は1つの駆動源89からのベ
ルト伝動機構89aによって同期駆動されるが、第1・
第2露光圧着ローラ86、88はそれぞれ独立的に対向
する露光駆動ローラに対して遠近変位可能である。この
ため、第1露光圧着ローラ86を遠近変位させる第1駆
動体86aと第2露光圧着ローラ88を遠近変位させる
第2駆動体88aが備えられている。このような構成に
より、第1露光搬送ローラユニット80Bのみで、又は
第2露光搬送ローラユニット80Cのみで、あるいは第
1・第2露光搬送ローラユニット80B、80Cの両方
でカット印画紙2を露光搬送することができる。
【0024】露光後搬送部8eは、ターン搬送部90A
と直線搬送部90Bとから構成されている。ターン搬送
部90Aは垂直に延びた露光搬送部8dから水平に方向
転換する領域に設けられており、カット印画紙2を垂直
方向から水平方向に湾曲させながら搬送する。直線搬送
部90Bはターン搬送部90Aから引き継いだカット印
画紙2をほぼ水平方向に搬送して、現像処理部6に送り
込む。
【0025】図4から最もよく理解することができる
が、ターン搬送部90Aには、印画紙搬送方向の上流側
に、つまり垂直に延びた露光搬送部8dから水平に方向
転換し始める領域に設けられた第1露光後搬送ローラユ
ニット91、印画紙搬送方向の下流側、つまり露光後搬
送ライン8eが水平への方向転換を終える領域に設けら
た第2露光後搬送ローラユニット92、及びカット印画
紙2の方向転換をスムーズに案内するためにこの第1露
光後搬送ローラユニット91から第2露光後搬送ローラ
ユニット92にわたって延びているターンガイド93が
設けられており、このターンガイド93は、乳剤面側の
内側ターンガイド93aと非乳剤面側の外側ターンガイ
ド93bからなる。
【0026】第1露光後搬送ローラユニット91は、カ
ット印画紙2の乳剤面側に接当する第1ターン駆動ロー
ラ91aとこの第1ターン駆動ローラ91aに対して遠
近変位可能な第1ターン圧着ローラ91bを、第2露光
後搬送ローラユニット92は、カット印画紙2の乳剤面
側に接当する第2ターン駆動ローラ92aとこの第2タ
ーン駆動ローラ92aに対向して取り付けられている第
2ターン圧着ローラ92bを有している。
【0027】直線搬送部90Bにも、複数の露光後搬送
ローラユニット群として直線搬送ローラユニット94が
設けられており、この直線搬送ローラユニット94のそ
れぞれは、乳剤面側に位置する直線駆動ローラ94aと
この直線駆動ローラ94aに対して遠近変位可能な直線
圧着ローラ94bを備えている。さらに直線搬送90B
内でのカット印画紙2の搬送ガイドとして直線ガイド9
5が設けられており、この直線ガイド95は、乳剤面側
の内側直線ガイド95aと非乳剤面側の外側直線ガイド
95bからなる。
【0028】第1ターン駆動ローラ91aと第2ターン
駆動ローラ92aは模式的にしか図示されていないベル
ト伝動機構96を介して同期駆動されている。このベル
ト伝動機構96は同時に直線搬送ユニット90Bの直線
駆動ローラ94aをも同期駆動している。このベルト伝
動機構96によって露光後搬送部8eが作り出す印画紙
搬送速度、つまり第1・第2ターン駆動ローラ91a、
92aや直線駆動ローラ94aが作り出す印画紙搬送速
度は露光搬送部8dが作り出す印画紙搬送速度と実質的
に同じとなるように構成されている。
【0029】図4に示すように、第1・第2ターン圧着
ローラ91b、92bは、回転カム機構50によって位
置変更可能に構成されている。回転カム機構50は、コ
ントローラ7によって制御されるモータ51の回転軸5
1aに取り付けられた第1カム板52と第2カム板5
3、及び第1カム板52のカム面に沿って追従変位する
第1カムフォロア54と第2カム板53のカム面に沿っ
て追従変位する第2カムフォロア55を備えている。第
1ターン圧着ローラ91bは第1揺動軸56a周りで揺
動する二股の第1揺動リンク56の一端に取り付けられ
ており、第1揺動リンク56の他端に第1カムフォロア
54が取り付けられている。従って、第1カム板52の
回転変位にともなって第1ターン圧着ローラ91bは第
1ターン駆動ローラ91aとの間でカット印画紙2を圧
着搬送する圧着搬送位置から圧着解除位置まで揺動変位
することになる。
【0030】同様に、第2ターン圧着ローラ92bは第
2揺動軸57a周りで揺動する二股の第2揺動リンク5
7の一端に取り付けられており、第2揺動リンク57の
他端に第2カムフォロア55が取り付けられている。従
って、第2カム板53の回転変位にともなって第2ター
ン圧着ローラ92bは第2ターン駆動ローラ92aとの
間でカット印画紙を圧着搬送する圧着搬送位置から圧着
解除位置まで揺動変位することになる。第1・第2揺動
リンク56、57、28はそれぞれの圧着ローラ91
b、92bに対する圧着位置方向にバネ付勢されてい
る。
【0031】複数の直線圧着ローラ94bはスライドカ
ム機構60によって位置変更可能に構成されている。こ
のスライドカム機構60は、コントローラによって制御
される回転ソレノイド61の回転軸61aに取り付けら
れた回転板62、回転板62の偏芯位置に立設されたピ
ン63が係入する長孔64aを有する細長いスライドカ
ム体44を備えている。このスライドカム体44は、図
示されないガイドによって印画紙搬送ラインにそって摺
動可能に構成されており、各直線圧着ローラ94bの支
軸94bの延長部を受け入れることができる傾斜面付き
切り欠き部64bを備えている。つまり、この切り欠き
部64bの傾斜面がカム面として、そして直線圧着ロー
ラ94bの支軸94cの延長部がカムフォロアとして作
用するように設計されており、スライドカム体44が長
手方向に摺動することにより支軸94cの延長部が切り
欠き部64bの傾斜面を上ったり下がったりし、全ての
直線圧着ローラ94bが一体的に圧着・圧着解除変位す
る。
【0032】この目的のため、直線圧着ローラ94bは
直線駆動ローラ94aに対して遠近変位するように構成
されているとともに、付勢手段としてのばね97によっ
て直線駆動ローラ94aの方に付勢されている。また、
スライドカム体44も図4で右方向にばね98によって
付勢されている。従って、回転ソレノイド61が図4で
反時計方向に回転することにより、ピン63が長孔64
aを介してスライドカム体44を左方向にばね98に抗
してスライドさせ、支軸94cの延長部がその切り欠き
部64bの斜面を上ることにより、直線圧着ローラ94
bは圧着解除位置となる。逆に、回転ソレノイド61を
OFFにすると、ばね98によってスライドカム体44
は右方向に摺動し、支軸94cの延長部がその切り欠き
部64bの斜面を下がり、直線圧着ローラ94bは圧着
位置となる。
【0033】図4で示された回転カム機構50とスライ
ドカム機構60の位置では、第1ターン圧着ローラ91
b、第2ターン圧着ローラ92b、及び直線圧着ローラ
94bは圧着姿勢となっているが、回転カム機構50と
スライドカム機構60の位置が変わることにより、これ
らの圧着ローラ91b、92b、94bの圧着・解除操
作が行われる。
【0034】以上述べたローラ式印画紙搬送装置8にお
いて、印画紙2の2列搬送を可能にしている搬送ライン
における、搬送ローラユニットの典型的な例としての直
線搬送ローラユニット94が図5に示されており、その
内(イ)が2列搬送時、(ロ)が片列搬送時である。こ
の直線搬送ローラユニット94を構成する直線駆動ロー
ラ94aと直線圧着ローラ94bは、いずれも回転軸と
してのメッキ仕上げされた鋼製軸体101、102に円
筒状に成形された周面部201、202を備えている。
2列搬送時に各印画紙に対して周面部201、202に
よって2箇所で挟持できるように、この実施形態では、
直線駆動ローラ94aと直線圧着ローラ94bの両者に
おいて同様に、4つの周面部201、202が軸体10
1、102に分割配置されている。各周面部201、2
02は、ニトリルゴム(NBR=Nitrile Butadien Rube
r )を円筒状に成形したものであるが、直線圧着ローラ
94bの周面部202の硬度は直線駆動ローラ94aの
周面部201の硬度より低くなっている。つまり、直線
圧着ローラ94bの周面部202が弾性変形しやすくな
っており、これにより、図5(ロ)から明らかなよう
に、片列搬送時においても、ばね97によって直線圧着
ローラ94bが直線駆動ローラ94aの方に押し付けら
れても直線圧着ローラ94bの周面部202が弾性変形
することにより、軸体102の傾斜が抑制され、周面部
202は均等に印画紙2を押し付けることになる。
【0035】周面部202の硬度は、前この周面部20
2が圧着状態において少なくとも印画紙2の厚み分だけ
弾性変形する程度が好ましく、この目的の達成ために、
直線駆動ローラ94aの周面部201の硬度をJISス
プリング式硬さ試験機A形で65度程度とし、直線圧着
ローラ94bの周面部202の硬度を45度とすること
が実験的に確かめられている。上記の実施の形態では、
複列搬送として2列搬送の例を挙げているが、もちろん
3列以上の搬送形態でも、同様な構成が適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による複列用ローラ式印画紙搬送装置を
搭載した写真処理装置の全体ブロック図
【図2】振り分け装置とデジタルプリント部周辺での印
画紙搬送を説明する説明図
【図3】振り分け装置とデジタルプリント部周辺での印
画紙搬送装置を示す概略側面図
【図4】露光後搬送部の模式図
【図5】露光後搬送部の直線駆動ローラと直線圧着ロー
ラの構成と複列搬送時と片列搬送時の様子を説明する模
式図
【図6】従来技術における直線駆動ローラと直線圧着ロ
ーラの片列搬送時の様子を説明する模式図
【符号の説明】
2 印画紙(カット印画紙) 4 振り分け装置 5 デジタルプリント部 5a 露光ヘッド 6 現像処理部 7 コントローラ 8 ローラ式印画紙搬送装置 8a 引き出し搬送部 8b 振り分け前搬送部 8c 中間搬送部 8d 露光搬送部 8e 露光後搬送部 60 スライドカム機構 80A 中間搬送ローラユニット 80B 第1露光搬送ローラユニット 80C 第2露光搬送ローラユニット 90A ターン搬送部 90B 直線搬送部 91a 第1ターン駆動ローラ 91b 第1ターン圧着ローラ 92a 第2ターン駆動ローラ 92b 第2ターン圧着ローラ 94a 直線駆動ローラ 94b 直線圧着ローラ 97 ばね(付勢手段) 101 直線駆動ローラの軸体 102 直線圧着ローラの軸体 201 直線駆動ローラの周面部 202 直線圧着ローラの周面部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリントサイズに合わせてカットされた印
    画紙を搬送方向の横断方向で複列搬送するため、前記横
    断方向に延びた駆動ローラとこの駆動ローラに対して離
    脱状態と圧着状態の間で選択的に切り換え可能な圧着ロ
    ーラとからなる搬送ローラユニットを備え、前記圧着ロ
    ーラは前記圧着状態において付勢手段によって前記駆動
    ローラの方に付勢されているローラ式印画紙搬送装置に
    おいて、 前記駆動ローラと前記圧着ローラは軸体と軸体に備えら
    れたゴム製の周面部とから構成され、前記圧着ローラの
    周面部の硬度は前記駆動ローラの周面部の硬度より低い
    ことを特徴とするローラ式印画紙搬送装置。
  2. 【請求項2】前記圧着ローラの周面部の硬度がJIS A 4
    5度で、前記駆動ローラの周面部の硬度がJIS A 65度
    であることを特徴とする請求項1に記載のローラ式印画
    紙搬送装置。
  3. 【請求項3】プリントサイズに合わせてカットされたカ
    ット印画紙を搬送方向の横断方向で複列搬送するため、
    前記横断方向に延びた駆動ローラとこの駆動ローラに対
    して離脱状態と圧着状態の間で選択的に切り換え可能な
    圧着ローラとからなる搬送ローラユニットを備え、前記
    圧着ローラは前記圧着状態において付勢手段によって前
    記駆動ローラの方に付勢されているローラ式印画紙搬送
    装置であって、 前記駆動ローラと前記圧着ローラは軸体と軸体に備えら
    れたゴム製の周面部とから構成され、前記圧着ローラの
    周面部は前記圧着状態において少なくとも印画紙の厚み
    分だけ弾性変形する材質であることを特徴とするローラ
    式印画紙搬送装置。
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