JP2867936B2 - 画像露光装置 - Google Patents

画像露光装置

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JP2867936B2
JP2867936B2 JP616296A JP616296A JP2867936B2 JP 2867936 B2 JP2867936 B2 JP 2867936B2 JP 616296 A JP616296 A JP 616296A JP 616296 A JP616296 A JP 616296A JP 2867936 B2 JP2867936 B2 JP 2867936B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データとして
取り込まれたカラーフィルム画像等を印画紙に露光する
画像露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーフィルム画像を印画紙に露
光する画像露光装置として、カラーフィルム画像をB、
G、R等の複数の光波長領域に分割して画像データとし
て取り込み、その取り込まれた画像データを各光波長領
域に分割して印画紙を露光する方式の装置が採用されて
いる。この場合、露光部には印画紙上に画像を結像させ
るセルフォックレンズアレイが用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
画像露光装置において、露光部に用いられるセルフォッ
クレンズアレイは色収差が少ないものでは光の透過率が
低いために暗く、露光能力が低下するという問題があっ
た。また、光の透過率の高い明るいセルフォックレンズ
アレイでは色収差が大きく、画像品質が悪くなるという
問題があった。
【0004】従って、本発明は、露光能力を低下させる
ことなく的確な露光を行なわせることのできる画像露光
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、請求項1に係る画像露光装置は、複数の光波長
領域に分割して取り込まれた画像データを各光波長領域
毎に対応する色の光信号に変換し、露光ヘッドからセル
フォックレンズアレイを介して印画紙上に出力する露光
ヘッド部と、前記印画紙を前記露光ヘッドに対して往復
動させる移送手段とを備え、前記露光ヘッド部は、前記
光波長領域毎に前記露光ヘッドと前記セルフォックレン
ズアレイとの間及び前記セルフォックレンズアレイと前
記印画紙との間の距離を変更して印画紙上の結像位置を
調節し、前記移送手段による印画紙の移送と同期させて
各色の光信号を1コマ単位で1乃至数ライン分毎に印画
紙の同一位置に重ねて出力するものであることを特徴と
している。
【0006】この請求項1に係る画像露光装置では、
R、G、B等の光波長領域毎に露光ヘッドとセルフォッ
クレンズアレイとの間及びセルフォックレンズアレイと
印画紙との間の距離が変更されて印画紙上の結像位置が
調節され、印画紙の移送と同期させて各色の光信号が1
コマ単位で1乃至数ライン分毎に印画紙の同一位置に重
ねて出力されることにより的確な露光が行なわれる。
【0007】また、請求項2に係る画像露光装置は、請
求項1に係るものにおいて、前記露光ヘッド部は、前記
移送手段により移送される印画紙の往路において露光す
ることを特徴としている。
【0008】この請求項2に係る画像露光装置では、移
送手段により往復動される印画紙の往路において露光が
行われる。
【0009】また、請求項3に係る画像露光装置は、請
求項1に係るものにおいて、前記露光ヘッド部は、前記
移送手段により移送される印画紙の往路と復路とで交互
に露光することを特徴としている。
【0010】この請求項3に係る画像露光装置では、移
送手段により往復動される印画紙の往路と復路とにおい
て交互に露光が行われる。このため、往路と復路の切り
替え時に結像位置を調節することができ、その調整が容
易となる。
【0011】また、請求項4に係る画像露光装置は、請
求項1乃至3のいずれかに係るものにおいて、前記結像
位置の調節は、前記露光ヘッドの両端下面に周面が当接
して配設された第1カムと、前記セルフォックレンズア
レイの両端下面に周面が当接して配設された第2カムと
により行われることを特徴としている。
【0012】この請求項4に係る画像露光装置では、第
1カムにより露光ヘッドとセルフォックレンズアレイと
の間の距離が変更され、第2カムによりセルフォックレ
ンズアレイと印画紙との間の距離が調節される。
【0013】また、請求項5に係る画像露光装置は、請
求項1乃至4のいずれかに係るものにおいて、前記露光
ヘッド部は、白色光源と、該白色光源の光を透過する複
数の色領域を有する色フィルタとを備えたことを特徴と
している。
【0014】この請求項5に係る画像露光装置では、色
フィルタの白色光源の透過する色領域が変更されること
により光波長領域が変更される。このため、光波長領域
の変更が容易にできるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る画像露光装
置が適用される自動写真焼付システムの概略構成を示す
図である。この図において、自動写真焼付システムは、
ネガフィルムから画像を読み取ってメモリに記憶する画
像データ取込部10と、画像データ取込部10で取り込
まれた画像データに対して所定のデータ処理や画像編集
を行なう画像データ処理部20と、データ処理や画像編
集した画像データを光信号に変換して印画紙に露光する
本発明に係る画像露光装置である画像露光部30と、露
光された印画紙を現像する現像処理部40と、現像さ
れ、乾燥された印画紙を1コマ毎にカットするカット部
50と、システム全体の動作を制御するシステムコント
ローラ60とから構成されている。
【0016】画像データ取込部10は、現像済みのカラ
ーネガフィルム11の各コマを読み取り位置に移送する
フィルム移送部12と、フィルム11の各コマの画像を
読み取る画像読取部13とから構成されている。
【0017】フィルム移送部12は、巻取ローラ12
1、巻取ローラ121を回転駆動する駆動モータ12
2、駆動モータ122の駆動を制御するフィルム移送制
御部123、フィルム11の下部に配設された光源用の
ランプ124、ランプ124の発光量を制御するランプ
制御部125等から構成されており、フィルム移送制御
部123からの制御信号に基づき駆動モータ122を回
転させ、巻取ローラ121によりフィルム11をコマ寸
法分づつ間欠的に移送し、各コマとランプ124とを順
次対向させる。
【0018】画像読取部13は、各コマの画像を読み取
るためにマトリクス状に配列されたCCD等からなる撮
像素子131、撮像素子131による画像の読み取りを
制御する読取制御部132、フィルム11の各コマの画
像を撮像素子131の受光面に結像させるレンズ13
3、フィルム11とレンズ133との間に挿入され、フ
ィルム11の画像をR、G、Bの3色に分離する光学フ
ィルタ134、光学フィルタ134の位置を移動させる
フィルタ駆動モータ135、フィルタ駆動モータ135
の駆動を制御するフィルタ送り制御部136、撮像素子
131で読み取った画像信号を取り込む記憶部137等
から構成されている。
【0019】読取制御部132は、撮像素子131に撮
像タイミング信号を与えて各コマの画像を撮像素子13
1の画素単位で読み取らせると共に、その撮像素子13
1に画像信号の読み出しタイミング信号を与えて読み取
った画像信号を読み出す。なお、各コマの画像について
R、G、Bの3色に分離された画像信号を取り込むた
め、フィルタ送り制御部136は各コマ毎にフィルタ駆
動モータ135を回転駆動させて光学フィルタ134の
位置を順に切り替え、光学フィルタ134の各色部分を
撮影すべきコマとレンズ133との間に挿入させる。
【0020】記憶部137は、読取制御部132から出
力されるアナログの画像信号を例えば8ビットの階調レ
ベルでデジタルの画像データに変換するA/D変換器1
38、A/D変換器138から出力される画像データを
記憶するRAM等からなる画像メモリ139とから構成
されている。この画像メモリ139は、R、G、Bの3
色分からなり、図略のアドレスコントローラにより指定
されたアドレスに各コマの画像データをR、G、Bの各
色についてそれぞれ記憶する。
【0021】画像データ処理部20は、露光すべき各コ
マの画像のレイアウト、プリント倍率等の編集情報が収
納されたテーブルメモリ21、テーブルメモリ21の編
集情報に基づき上記画像メモリ139に記憶されている
画像データを読み出して所定の処理、例えば画像データ
の圧縮、伸長処理乃至は割り付けのためのアドレス指定
を行なう処理部22、処理部22での所定の処理に基づ
き露光すべきコマの画像データをR、G、Bの各色毎に
対応するメモリエリアに記憶する処理画像メモリ23、
露光すべき画像の1ライン分の画像データ及び必要に応
じて出力される他の編集情報を一時記憶するラインバッ
ファ24等から構成されている。
【0022】画像露光部30は、ローラRに巻回されて
いる長尺状のロール印画紙31を後述する露光ヘッド部
のシャッタアレイ位置に移送する印画紙移送部32、ロ
ール印画紙31を露光する露光ヘッド部33、露光ヘッ
ド部33を制御する露光ヘッド制御部34、上記ライン
バッファ24から送出されてきたR、G、Bの各色の画
像データに基づき印画紙移送部32と露光ヘッド制御部
34を同期制御する露光制御部35等から構成されてい
る。また、画像露光部30は、印画紙移送部32の後述
する印画紙移送制御部と、露光ヘッド制御部34の後述
する画像データ出力制御部とを同期制御する露光タイミ
ング制御部36を備えている。
【0023】印画紙移送部32は、露光ヘッド部33の
上流側と下流側とに配設された第1移送ローラ対321
及び第2移送ローラ対322、第1及び第2移送ローラ
対321、322を回転駆動する駆動モータ323、駆
動モータ323の駆動を制御する印画紙移送制御部32
4等から構成されており、印画紙移送制御部324の制
御信号に基づき駆動モータ323を正逆回転させてロー
ル印画紙31をフィルム画像の1コマ単位に露光位置で
1往復半させ、その往路と復路において交互にR、G、
Bの3色の色単位毎にロール印画紙31を1ライン分の
幅寸法づつ移送する。
【0024】すなわち、印画紙移送部32は、1ライン
分の幅寸法づつロール印画紙31を本来の移送方向であ
る下流側に移送して例えばR色の1コマ分の露光が終了
すると、そのロール印画紙31を逆方向である上流側に
1ライン分の幅寸法づつ移送してG色の画像を露光す
る。この場合、画像データは逆方向に出力される。G色
の画像の露光が終了するとロール印画紙31はそのコマ
のスタート位置へ戻ることになる。そして、再び1ライ
ン分の幅寸法づつロール印画紙31を下流側に移送し、
R光の画像を露光する。このロール印画紙31の1往復
半の往復動により1コマの画像の露光が終了する。印画
紙移送部32は、1コマ毎にこの1往復半の往復動を行
ない、1コマの画像の露光が終了すると、ロール印画紙
31を次のコマのスタート位置に移送する。
【0025】露光ヘッド部33は、画像データを光信号
に変換してロール印画紙31上に出力するものであり、
図2及び図3に示すように、ロール印画紙31の幅方向
に沿って配設された光信号を出力させる露光ヘッドとし
てのPLZT素子からなるシャッタアレイ331、白色
光源332、シャッタアレイ331と白色光源332と
の間に配設されたR、G、Bの3色の色領域を有する円
板状色フィルタ333、白色光源332の光を円板状色
フィルタ333の各色領域を透過させてシャッタアレイ
331に送出する多数本の光ファイバ束334及び、シ
ャッタアレイ331とロール印画紙31との間に配設さ
れ、ロール印画紙31に画像を結像させるセルフォック
レンズアレイ335から構成されている。
【0026】PLZT素子からなるシャッタアレイ33
1は、チタン酸ジルコン酸鉛にランタンを添加すること
により得られる透明強誘電性セラミックス材料から構成
され、その材料の有する電気光学効果を利用したもので
ある。このシャッタアレイ331は、例えば、図4
(a)、(b)に示すように、長尺状のPLZT素子1
00の長手方向中央部に形成された凹溝101の両側に
互いに半ピッチずらせて多数の突起102、103が形
成され、凹溝101と、突起102、103の凹溝10
1側の面とに共通電極104が形成されると共に、突起
102、103の凹溝101とは反対側の面とPLZT
素子100の平面部とに駆動電極105、106が形成
されて構成されている。また、PLZT素子100の突
起102、103側と底面側には、互いに直交する偏向
面にされた偏向膜107、108が配設されている。
【0027】このように構成されたシャッタアレイ33
1は、共通電極104と駆動電極105、106との間
にR、G、Bの各色に対する所定レベルの電圧が印加さ
れると、偏向膜108側から入射した光が突起102、
103の偏向膜107側に透過され、その電圧の印加が
停止されるとその光が遮断される。すなわち、突起10
2、103の偏向膜107側の部分(図4(a)のドッ
トで示す部分)が光の透過をオン、オフ制御するシャッ
タ部となる。このシャッタ部となる突起102、103
の幅Wは、例えば、84.6μmに設定されている。ま
た、上記各光ファイバの内径はこのシャッタ部の幅Wよ
りも大きく設定されており、1本の光ファイバから複数
のシャッタ部に光が導入されるようになっている。これ
により、画像データの各画素に対応する位置のシャッタ
部に駆動電圧が印加されると、そのシャッタ部が開いて
円板状色フィルタ333を透過した光がロール印画紙3
1に投下されることになるので、その光によりロール印
画紙31が露光される。
【0028】なお、上記シャッタ部の数は、画像データ
1ライン分の画素数に一致するように構成されており、
露光制御部35は、ラインバッファ24から送出されて
きたR、G、B各色の1ライン分の画像データを後述す
る画像データ出力制御部に送出し、この画像データ出力
制御部は送出されてきた画像データに対応するシャッタ
部に駆動電圧を供給する。なお、この実施形態における
シャッタアレイ331は、図4に示すようにシャッタ部
が2列に配設されているので、R、G、B各色の1ライ
ン分の画像データは、その配列ピッチだけずらしたもの
が出力される。これにより、同一ラインに同一画像の
R、G、B各色の画像データが重ねて露光されるように
している。
【0029】白色光源332は、ハロゲンランプと、こ
のランプの光を光ファイバ334に導くミラートンネル
等で構成され、ロール印画紙31の露光時には常時点灯
した状態となっている。
【0030】円板状色フィルタ333は、円周方向に
R、G、Bの順で3色の色領域に分割されると共に、円
周方向に各色毎に間欠的に回転するように構成されてい
る。すなわち、この実施形態においては、上記のように
ロール印画紙31が印画紙移送部32により1コマ毎に
3往復してR、G、B各色毎に露光を行なうので、R、
G、B各色の露光タイミングで各色領域が白色光源33
2と対応する位置にくるように間欠駆動される。そのた
め、円板状色フィルタ333には、例えば、外周縁部等
に図略の位置検出マークが形成され、この位置検出マー
クを位置センサで検出することによってR、G、B各色
の露光タイミングで対応する色領域が白色光源332と
対応する位置にくるように構成されている。
【0031】また、上記シャッタアレイ331は、ロー
ル印画紙31の移送方向と直交する方向である幅方向の
両端部に配設された第1カム334a、334bにより
上下動することによりセルフォックレンズアレイ335
との間隔が変更できるようになっており、セルフォック
レンズアレイ335は、ロール印画紙31の移送方向と
直交する方向である幅方向の両端部に配設された第2カ
ム335a、335bにより上下動することによりロー
ル印画紙31との間隔が変更できるようになっている。
このように、シャッタアレイ331とセルフォックレン
ズアレイ335が上下動することによってR、G、Bの
各色毎にロール印画紙31上の結像位置、すなわち露光
ピントが調節できるようになっている。
【0032】第1カム334a、334bはそれぞれ駆
動モータ334c、334dにより回転し、第2カム3
35a、335bはそれぞれ駆動モータ335c、33
5dにより回転するようになっており、各駆動モータ3
34c、334d、335c、335dは互いに同期し
て駆動されるようになっている。
【0033】図5は、第1カム334a、334bと第
2カム335a、335bにより、R、G、Bの各色毎
に露光ピントを調節する動作を説明するための図であ
り、左側はB光露光時のカムの位置を、中央はG光露光
時のカムの位置を、右側はR光露光時のカムの位置をそ
れぞれ示している。第1カム334a、334bは、中
心位置からの距離がR、G、B各色に対応して異なる3
つの周面X1、Y1、Z1を有している。また、第2カ
ム335a、335bは、中心位置からの距離がR、
G、B各色に対応して異なる3つの周面X2、Y2、Z
2を有している。
【0034】G光露光時は、第1カム334a、334
bは周面X1がシャッタアレイ331の下面と接し、第
2カム335a、335bは周面X2がセルフォックレ
ンズアレイ335の下面と接するようになっており、シ
ャッタアレイ331とセルフォックレンズアレイ335
間の距離及び、セルフォックレンズアレイ335とロー
ル印画紙31間の距離は、共にXGの等しい値となって
いる。また、B光露光時は、第1カム334a、334
bは周面Y1がシャッタアレイ331の下面と接し、第
2カム335a、335bは周面Y2がセルフォックレ
ンズアレイ335の下面と接するようになっており、シ
ャッタアレイ331とセルフォックレンズアレイ335
間の距離及び、セルフォックレンズアレイ335とロー
ル印画紙31間の距離は、共にXBの等しい値となって
いる。また、R光露光時は、第1カム334a、334
bは周面Z1がシャッタアレイ331の下面と接し、第
2カム335a、335bは周面Z2がセルフォックレ
ンズアレイ335の下面と接するようになっており、シ
ャッタアレイ331とセルフォックレンズアレイ335
間の距離及び、セルフォックレンズアレイ335とロー
ル印画紙31間の距離は、共にXRの等しい値となって
いる。
【0035】これらの距離XG、XB、XRは、XB<XG
<XRの関係を有しており、第1カム334a、334
bの周面X1、Y1、Z1の中心軸からの寸法は、G光
露光時に接する周面X1を基準とすると、B光露光時に
接する周面Y1は−2(XG−XB)となり、R光露光時
に接する周面Z1は2(XR−XG)となる。また、第2
カム335a、335bの周面X2、Y2、Z2の中心
軸からの寸法は、G光露光時に接する周面X2を基準と
すると、B光露光時に接する周面Y2はXB−XGとな
り、R光露光時に接する周面Z2はXR−XGとなる。各
カムはこれらの条件を満たすように構成されており、駆
動モータ334c、334d及び駆動モータ335c、
335dにより同期駆動されてR、G、Bの各色毎に露
光ピントの調整が行なわれる。
【0036】露光ヘッド制御部34は、上記のように露
光ヘッド部33の駆動を制御するもので、色フィルタ制
御部341と画像データ出力制御部342とピント位置
制御部343とで構成されている。色フィルタ制御部3
41は、図略の駆動モータの回転を制御して円板状色フ
ィルタ333の回転駆動を制御する。画像データ出力制
御部342は、シャッタアレイ331のシャッタ部に駆
動電圧を出力して所定の画素に対応するシャッタ部を開
いて光ファイバ334を介して送出されてきた円板状色
フィルタ333からの色光をロール印画紙31上に出力
し、ロール印画紙31を露光する。ピント位置制御部3
43は、駆動モータ334c、334d及び駆動モータ
335c、335dを回転駆動して各カムを回転させ、
各色毎に露光ピントが合うように調節する。なお、上記
の印画紙移送制御部324と画像データ出力制御部34
2とは、露光タイミング制御部36により同期制御され
る。
【0037】露光制御部35は、上記のようにラインバ
ッファ24から送出されてきたR、G、Bの3色の画像
データに基づいて印画紙移送部32と露光ヘッド制御部
34を同期制御し、ロール印画紙31に各コマの画像が
R、G、Bの各色毎に正確に露光されるように制御す
る。
【0038】現像処理部40は、現像液の充填された液
槽41を備えており、露光ヘッド部33で露光されたロ
ール印画紙31が液槽41の下流側に配設された図略の
露光済印画紙移送部により移送されて液槽41内の現像
液に浸漬されることにより、ロール印画紙31への露光
により形成された潜像を顕在化させる。
【0039】カット部50は、現像処理部40で現像さ
れ、その後に乾燥されたロール印画紙31を幅方向にカ
ットするカッター51から構成されており、カッター5
1の上流側に配設された図略の現像済印画紙移送部によ
りカット部50に移送されたロール印画紙31を1コマ
単位に分割する。
【0040】カッター51は、ロール印画紙31の上下
に配設された楔形状の上切断刃511と下切断刃512
とから構成されている。この上切断刃511と下切断刃
512は、対応する位置のロール印画紙31が切断位置
にきていないときにはロール印画紙31面から離間して
おり、ロール印画紙31が切断位置にきたときに上切断
刃511と下切断刃512がロール印画紙31面側に移
動してロール印画紙31を挟み込むことにより幅方向に
カットする。このカッター51には、上切断刃511と
下切断刃512を上下に駆動する駆動モータ513と、
駆動モータ513の駆動を制御するカッター制御部51
4とを備えている。
【0041】システムコントローラ60は、図略のCP
Uや制御用のプログラムを記憶したROM等を備えてお
り、この制御プログラムに基づき各制御部に指令を与え
て各制御部の動作を集中制御する。
【0042】次に、上記自動写真焼付システムの動作の
概略について説明する。
【0043】まず、システムコントローラ60からの指
令に基づき、画像データ取込部10のフィルム移送部1
2により移送されたフィルム11の各画像を順次R、
G、Bの色分離された3枚の画像データとして画像読取
部13の撮像素子131で読み取り、A/D変換器13
8でデジタルデータに変換して画像メモリ139に記憶
させる。このとき、フィルム11はその移送がフィルム
移送制御部123により制御され、光学フィルタ134
は各画像をR、G、Bの3色に分離して取り込めるよう
にその位置がフィルタ送り制御部136により順に切り
替えられる。
【0044】次いで、画像データ処理部20のテーブル
メモリ21から、ロール印画紙31に露光すべきコマの
画像のレイアウト、プリント倍率等の予め指定された処
理乃至は編集情報が読み出される。そして、その処理乃
至は編集情報に基づいて処理部22により画像メモリ1
39から画像データが読み出され、露光すべきコマの画
像データとして処理乃至は編集され、この画像データが
処理画像メモリ23に記録される。この処理画像メモリ
23に記録される画像データは、各コマの画像について
R、G、Bの色分離された3枚の画像データとして記録
される。
【0045】続いて、処理画像メモリ23から露光すべ
きコマの画像データが読み出され、その画像データが
R、G、Bの各色について1ライン分毎にラインバッフ
ァ24に送出される。露光制御部35は、R、G、Bの
各色、例えばB色についてラインバッファ24から1ラ
イン分毎の画像データを読み出し、その読み出したB色
の画像データを露光ヘッド制御部34に送出する。露光
ヘッド制御部34は、色フィルタ制御部341で円板状
色フィルタ333を回転させて、B色領域が白色光源3
32と対向する位置にくるように制御する。また、露光
ヘッド制御部34は、画像データ出力制御部342でシ
ャッタアレイ331を駆動制御すると共に、ピント位置
制御部343で第1カム334a、334bと第2カム
335a、335bの位置をB光露光時の位置に合わ
せ、ロール印画紙31を露光する。
【0046】B色の1ライン分の画像データに基づく露
光が終了し、露光制御部35の制御による印画紙移送部
32の作動によりロール印画紙31が次の1ライン分の
露光を行なう長さだけ下流側に移送されると、引き続い
て次のB色の1ライン分の画像データに基づく露光が行
なわれる。このようにして、露光制御部35により、露
光ヘッド部33によるB色の1ライン分の露光時間と印
画紙移送部32によるロール印画紙31の移送速度とを
同期させることで、ロール印画紙31に露光すべきコマ
のB色の画像の適正な露光が終了する。露光制御部35
は、B色画像の露光が終了すると、ロール印画紙31を
逆方向に移送するように印画紙移送部32を作動させ
る。
【0047】同時に、露光制御部35は、例えばG色に
ついてラインバッファ24から1ライン分毎の画像デー
タを読み出し、その読み出したG色の画像データを露光
ヘッド制御部34に送出する。露光ヘッド制御部34
は、色フィルタ制御部341で円板状色フィルタ333
を回転させて、G色領域が白色光源332と対向する位
置にくるように制御する。また、露光ヘッド制御部34
は、画像データ出力制御部342でシャッタアレイ33
1を駆動制御すると共に、ピント位置制御部343で第
1カム334a、334bと第2カム335a、335
bの位置をG光露光時の位置に合わせ、ロール印画紙3
1を露光する。
【0048】G色の1ライン分の画像データに基づく露
光が終了し、露光制御部35の制御による印画紙移送部
32の作動によりロール印画紙31が次の1ライン分の
露光を行なう長さだけ上流側に移送されると、引き続い
て次のG色の1ライン分の画像データに基づく露光が行
なわれる。このようにして、露光制御部35により、露
光ヘッド部33によるG色の1ライン分の露光時間と印
画紙移送部32によるロール印画紙31の移送速度とを
同期させることで、ロール印画紙31に露光すべきコマ
のG色の画像の適正な露光が終了する。露光制御部35
は、G色画像の露光が終了すると、ロール印画紙31を
再び正方向に移送するように印画紙移送部32を作動さ
せる。
【0049】同時に、露光制御部35は、例えばR色に
ついてラインバッファ24から1ライン分毎の画像デー
タを読み出し、その読み出したR色の画像データを露光
ヘッド制御部34に送出する。露光ヘッド制御部34
は、色フィルタ制御部341で円板状色フィルタ333
を回転させて、R色領域が白色光源332と対向する位
置にくるように制御する。また、露光ヘッド制御部34
は、画像データ出力制御部342でシャッタアレイ33
1を駆動制御すると共に、ピント位置制御部343で第
1カム334a、334bと第2カム335a、335
bの位置をR光露光時の位置に合わせ、ロール印画紙3
1を露光する。
【0050】R色の1ライン分の画像データに基づく露
光が終了し、露光制御部35の制御による印画紙移送部
32の作動によりロール印画紙31が次の1ライン分の
露光を行なう長さだけ下流側に移送されると、引き続い
て次のR色の1ライン分の画像データに基づく露光が行
なわれる。このようにして、露光制御部35により、露
光ヘッド部33によるR色の1ライン分の露光時間と印
画紙移送部32によるロール印画紙31の移送速度とを
同期させることで、ロール印画紙31に露光すべきコマ
のR色の画像の適正な露光が終了する。このB、G、R
の3色の露光により1コマ分の画像の露光が終了する。
1コマ分の画像の露光が終了すると、露光制御部35
は、印画紙移送部32を作動させてロール印画紙31を
次のコマのスタート位置に移送する。
【0051】図6は、露光ヘッド部33の露光動作の概
略の一例を示すフローであり、露光制御部35が露光ス
タート信号を検出すると(ステップS1)、円板状色フ
ィルタ333が回転する(ステップS2)。続いて、図
略の位置センサが各コマの露光の最初の色である円板状
色フィルタ333のB色領域が白色光源332の位置に
きたか否かを判別する(ステップS3)。この判断は、
図略の位置センサがB色領域の位置を規定するホーム位
置マークを検出することにより行なわれる。円板状色フ
ィルタ333のB色領域が白色光源332の位置にきた
と判断されると(ステップS3でYESの場合)、円板
状色フィルタ333の回転が停止される(ステップS
4)。
【0052】続いて、シャッタアレイ331に印加され
る駆動電圧が所定の値(例えば、45V)に切り替えら
れ(ステップS5)、ピント位置制御部343からの制
御信号により露光ピント調整用の駆動モータが回転する
(ステップS6)。次いで、露光ピントがB光の位置に
切り替えられたか否かを判別する(ステップS7)。露
光ピントがB光の位置に切り替えられたと判断されると
(ステップS7でYESの場合)、駆動モータの回転が
停止し(ステップS8)、画像データ出力制御部342
からの制御信号によりシャッタアレイ331の所定のシ
ャッタ部に駆動電圧が印加され、ロール印画紙31がB
色光で露光される(ステップS9)。このB色光の露光
は、ロール印画紙31がその本来の移送方向である正方
向に移送される往路において行なわれる。
【0053】続いて、B色光での1ライン毎の露光が繰
り返し行なわれて1コマの画像の最終ラインの露光が終
了したか否かが判別され(ステップS10)、露光が終
了したと判断されると(ステップS10でYESの場
合)、円板状色フィルタ333が回転される(ステップ
S11)。そして、図略の位置センサが各コマの露光の
次の色である円板状色フィルタ333のG色領域が白色
光源332の位置にきたか否かを判別する(ステップS
12)。この判断は、位置センサがG色の位置を規定す
る位置マークを検出することにより行なわれる。円板状
色フィルタ333のG色領域が白色光源332の位置に
きたと判断されると(ステップS12でYESの場
合)、円板状色フィルタ333の回転が停止される(ス
テップS13)。
【0054】続いて、シャッタアレイ331に印加され
る駆動電圧が所定の値(例えば、50V)に切り替えら
れ(ステップS14)、ピント位置制御部343からの
制御信号により露光ピント調整用の駆動モータが回転す
る(ステップS15)。次いで、露光ピントがG光の位
置に切り替えられたか否かを判別する(ステップS1
6)。露光ピントがG光の位置に切り替えられたと判断
されると(ステップS16でYESの場合)、駆動モー
タの回転が停止し(ステップS17)、画像データ出力
制御部342からの制御信号によりシャッタアレイ33
1の所定のシャッタ部に駆動電圧が印加され、ロール印
画紙31がG色光で露光される(ステップS18)。こ
のG色光の露光は、ロール印画紙31が逆方向に移送さ
れる復路において行なわれる。
【0055】続いて、G色光での1ライン毎の露光が繰
り返し行なわれて1コマの画像の最終ラインの露光が終
了したか否かが判別され(ステップS19)、露光が終
了したと判断されると(ステップS19でYESの場
合)、円板状色フィルタ333が回転される(ステップ
S20)。そして、図略の位置センサが各コマの露光の
次の色である円板状色フィルタ333のR色領域が白色
光源332の位置にきたか否かを判別する(ステップS
21)。この判断は、位置センサがR色の位置を規定す
る位置マークを検出することにより行なわれる。円板状
色フィルタ333のR色領域が白色光源332の位置に
きたと判断されると(ステップS21でYESの場
合)、円板状色フィルタ333の回転が停止される(ス
テップS22)。
【0056】続いて、シャッタアレイ331に印加され
る駆動電圧が所定の値(例えば、55V)に切り替えら
れ(ステップS23)、ピント位置制御部343からの
制御信号により露光ピント調整用の駆動モータが回転す
る(ステップS24)。次いで、露光ピントがR光の位
置に切り替えられたか否かを判別する(ステップS2
5)。露光ピントがR光の位置に切り替えられたと判断
されると(ステップS25でYESの場合)、駆動モー
タの回転が停止し(ステップS26)、画像データ出力
制御部342からの制御信号によりシャッタアレイ33
1の所定のシャッタ部に駆動電圧55Vが印加され、ロ
ール印画紙31がR色光で露光される(ステップS2
7)。このR色光の露光は、B色光と同じロール印画紙
31の往路において行なわれる。
【0057】続いて、R色光での1ライン毎の露光が繰
り返し行なわれて1コマの画像の最終ラインの露光が終
了したか否かが判別され(ステップS28)、露光が終
了したと判断されると(ステップS28でYESの場
合)、ロール印画紙31が次のコマの露光位置にまで移
送され、上記のステップS1に戻り、上記ステップを繰
り返して次の1コマの画像の露光を行なう。
【0058】露光の終了したロール印画紙31は、順に
現像処理部40に送り込まれて所定の現像液により現像
処理が行なわれ、乾燥したロール印画紙31はカット部
50に送り込まれる。カット部50では、カッター51
で幅方向にロール印画紙31がカットされて露光前には
長尺状であったロール印画紙31が1コマ単位に分割さ
れる。
【0059】なお、上記の実施形態では、ロール印画紙
31は、露光工程から最終工程に至るまでロール状のま
ま使用しているが、次に述べるようにロール印画紙を最
初の工程で1コマ単位にカットし、そのカットした印画
紙を露光するようにすることもできる。
【0060】図7は、その実施形態を示す図であり、ロ
ール印画紙を1コマ単位にカットするカット部70と、
カットされた印画紙に露光するカット印画紙露光部90
とを示す図である。
【0061】カット部70は、ロール印画紙71の収納
部72と、収納部72から引き出されたロール印画紙7
1をカットするカッター73とを備えている。収納部7
2内には、ロール印画紙71をカッター73位置にまで
送り出す図略の移送機構を備えている。また、カッター
73はロール印画紙71の上下に位置する楔形の刃73
1、732を備えている。
【0062】カット印画紙露光部80は、図略の駆動手
段により回転する上流側のローラ81と下流側のローラ
82とに架け渡され、カット印画紙711を下流側に移
送する移送ベルト83と、移送ベルト83の上部と下部
間に大きな空間を形成するための下ローラ84と、移送
ベルト83の上部の底面側に配設された吸引ダクト85
と、吸引ダクト85内のエアを配管86を介して吸引す
る真空ポンプ87とを備えている。移送ベルト83の上
部には露光ヘッド部33が配設されている。
【0063】移送ベルト83には、略全域に図略の小径
の多数の貫通孔が形成されており、真空ポンプ87によ
り吸引ダクト85内の空気が吸引されることにより移送
ベルト83の上面にカッター73から給送されてきたカ
ット印画紙711を上記図略の小径の貫通孔を介して吸
着保持するようになっている。なお、移送ベルトを静電
気の帯電可能な構成にし、静電気力でカット印画紙71
1を吸着させるようにしてもよい。
【0064】上記カット部70及び露光部80は、自動
写真焼付システムの全体の動作を制御するシステムコン
トローラ60からの指令に基づき制御されるようになっ
ている。すなわち、収納部71から送り出されたロール
印画紙71は、カッタ73により1コマ単位にカットさ
れる。カットされたカット印画紙711は、カット印画
紙露光部80の移送ベルト83上に給送される。移送ベ
ルト83は常にカット印画紙711を吸着保持するよう
になっているので、移送されたカット印画紙711は移
送ベルト83の所定の位置に固定された状態となる。
【0065】カット印画紙711が移送ベルト83上に
給送されると、移送ベルト83が1ライン分毎に駆動さ
れ、カット印画紙711に対し露光ヘッド部32により
露光が行なわれる。露光ヘッド部32の動作は図2に示
すものと同様である。そして、露光が終了すると、移送
ベルト83はカット印画紙711を現像処理部へ移送
し、その移送ベルト83上には次のカット印画紙711
が給送される。
【0066】また、一般にカラー露光を行なう場合、印
画紙の感度が、例えば、B、Gは明るく、Rは暗いとい
うように光波長領域によって異なるため、色バランスを
とるための調光フィルタが露光ヘッドの光路に配設され
ることになるが、次に述べるようにロール印画紙31の
移送速度をR、G、Bの各色光に応じて変更することに
より調光フィルタをなくし、調光フィルタを用いた場合
の光量ロスによる露光能力の低下等の問題をなくすこと
ができる。
【0067】すなわち、最も感度の高いB色光は最も露
光時間が短く、最も感度の低いR色光は最も露光時間が
長くなるように、図6のフローに示すステップ27のR
色光の露光時の往路の移送速度を8.3mm/secと
したとき、ステップ9のB色光の露光時の往路の移送速
度を12.5mm/secとし、ステップ18のG色光
の露光時の復路の移送速度を10.0mm/secとす
る。なお、このロール印画紙31の移送速度の変更は露
光タイミング制御部36の制御により行なわれるが、こ
の移送速度の変更に応じて、露光タイミング制御部36
の制御により画像データ出力制御部342に送出される
画像データの送出速度も変更されることになる。
【0068】上記の移送速度の比率は次のようにして設
定される。すなわち、図8に示すように、シャッタアレ
イ331の露光面側に光センサ331aを設けておき、
円板状色フィルタ333の位置を順に変えてB、G、R
の各色の出力光の強度を測定する。光センサ331a
は、スクリューねじ331bによりシャッタアレイ33
1の幅方向に沿って移動可能とされており、シャッタア
レイ331の幅方向の複数箇所の強度の平均値を各色光
の強度とする。なお、シャッタアレイ331の例えば幅
方向中央部の1ポイントについてB、G、R各色の出力
光の強度を測定し、各色光の強度としてもよい。また、
出力光の強度を測定するにあたっては、露光する印画紙
のB、G、R毎の感度と光センサ331aの感度とを予
め初期データとして持っておく必要がある。
【0069】この実施形態における光センサ331aの
各出力光の実測値例は、B、G、Rの各色光についてそ
れぞれ0.75V、0.85V、1.00Vであった。
印画紙感度は、Rを1としたときの比率が、B、Gにつ
いてそれぞれ1.6、1.3であった。また、センサ感
度は、Rを1としたときの比率が、B、Gについてそれ
ぞれ0.8、0.9であった。これらの値から、R色光
を1として各色光の強度比率を求めると、B色光につい
ては、(0.75/1.00)×(1/0.8)×
(1.6/1)=1.5となり、G色光については、
(0.85/1.00)×(1/0.9)×(1.3/
1)=1.2となる。この比率から、R色光の露光時間
に対し、B色光の露光時間の比率は1/1.5=0.6
7となり、G色光の露光時間の比率は1/1.2=0.
83となる。この結果、ロール印画紙31の移送速度
は、R色光に対して、B色光は1.5倍、G色光は1.
2倍とすればよいことになり、上記の値が得られること
になる。
【0070】なお、このようにロール印画紙31の移送
速度を変更することは、上記実施形態のようにロール印
画紙31の移送を画像の1コマ単位で往復動させ、R、
G、Bの各色単位毎に露光する構成としていることによ
り容易に実現可能となるのである。また、R、G、Bの
各色単位毎に露光ピントを調節する構成もロール印画紙
31の移送を画像の1コマ単位で往復動させ、R、G、
Bの各色単位毎に露光する構成としていることにより容
易に実現可能となるのである。
【0071】上記の比率は、光センサ331aで各出力
光の強度を測定する代わりに、B色光、G色光、R色光
について、同じ露光時間と同じプリントパターンで印画
紙に実際に露光を行ない、その印画紙の各色の濃度を濃
度計で測定することによっても求めることができる。こ
の場合、印画紙感度や光センサ感度を考慮する必要はな
いが、濃度と光量との関係式を予め初期データとして持
っておく必要がある。
【0072】また、上記の実施形態では、ロール印画紙
31をフィルム画像の1コマ単位に露光位置で1往復半
させ、その往路及び復路で露光するようにしているが、
フィルム画像の1コマ単位に露光位置で3往復させ、復
路では露光させずに往路だけでR、G、B各色の露光を
順に行なうようにしてもよい。このようにすると、1往
復半させる場合に比べてロール印画紙31の移送時間が
2倍掛かることになるが実用上は全く問題はない。
【0073】また、上記の実施形態では、シャッタアレ
イ331とセルフォックレンズアレイ335を移動させ
て露光ピントを調節するようしているが、シャッタアレ
イ331は固定したままでセルフォックレンズアレイ3
35とロール印画紙31を移動するようにしてもよい
し、セルフォックレンズアレイ335は固定したままで
シャッタアレイ331とロール印画紙31を移動するよ
うにしてもよい。要は、シャッタアレイ331とセルフ
ォックレンズアレイ335との間及び、セルフォックレ
ンズアレイ335とロール印画紙31との間が相対的に
移動されるようになっておればよい。
【0074】また、上記の実施形態では、露光ヘッド部
33は、PLZT素子からなるシャッタアレイ331、
白色光源332、円板状色フィルタ333等から構成さ
れているが、露光ヘッドとしてのPLZT素子からなる
シャッタアレイ331に代えて液晶ディスプレイ(LC
D)等を用いることもできる。この場合でも、PLZT
素子からなるシャッタアレイ331と同様の露光を行な
うことができる。また、露光ヘッドとして発光ダイオー
ド(LED)、偏平状の陰極線管(FOCRT)等を用
いることもできる。
【0075】また、上記の実施形態においては、画像デ
ータ処理部20はラインバッファ24に1ライン分の画
像データを送出するようになっているが、複数ライン分
の画像データを送出するようにすることもできる。この
場合、露光ヘッド部33はその複数ライン分の画像デー
タに基づき各コマの画像を露光することになる。
【0076】また、上記の実施形態においては、画像デ
ータ取込部10でフィルム11の画像を取り込むように
なっているが、パソコンに入力されている画像データを
取り込んで画像データ処理部20で処理乃至は編集し、
その処理乃至は編集した各コマの画像を印画紙に露光す
るようにすることもできる。
【0077】また、上記の実施形態においては、フィル
ム11の画像は、R、G、Bの3色に分離して画像デー
タとして取り込み、この画像データをR、G、Bの3色
の光信号に変換して印画紙に出力するようにしている
が、必ずしもR、G、Bの3色に限るものではなく、更
に別の色光を加えた4色としたり、3色の場合でもR、
G、B以外の組み合わせとすることもできる。要は、印
画紙に露光すべき画像を複数の光波長領域に分割した画
像データとして取り込み、この画像データを各光波長領
域毎に対応する色の光信号に変換し、この光信号を印画
紙上に出力するようにすればよい。
【0078】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光波長領
域毎に露光ヘッドとセルフォックレンズアレイとの間及
びセルフォックレンズアレイと印画紙との間の距離を変
更して印画紙上の結像位置を調節し、移送手段による印
画紙の移送と同期させて各色の光信号を1コマ単位で1
乃至数ライン分毎に印画紙の同一位置に重ねて出力する
ので、露光能力を低下させることなく的確な露光を行な
わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像露光装置を備えた自動写真焼
付システムの概略構成図である。
【図2】図1に示す自動写真焼付システムの露光ヘッド
部の構成を説明するための図である。
【図3】図1に示す自動写真焼付システムの露光ヘッド
部の構成を説明するための図である。
【図4】PLZT素子からなるシャッタアレイの構成を
説明するための図で、(a)はシャッタアレイの平面
図、(b)はその側断面図である。
【図5】露光ピントの調整方法を説明するための図であ
る。
【図6】露光ヘッド部の動作を説明するフロー図であ
る。
【図7】図1に示す自動写真焼付システムの変形例を示
す図である。
【図8】露光ヘッド部の各出力光の強度を測定する方法
を説明するための図である。
【符号の説明】
10 画像データ取込部 20 画像データ処理部 30 画像露光部(画像露光装置) 31 ロール印画紙 32 印画紙移送部(移送手段) 33 露光ヘッド部 34 露光ヘッド制御部 35 露光制御部 36 露光タイミング制御部 40 現像処理部 50 カット部 60 システムコントローラ 331 シャッタアレイ 332 白色光源 333 円板状色フィルタ 334 光ファイバ束 335 セルフォックレンズアレイ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 27/50 G03B 33/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光波長領域に分割して取り込まれ
    た画像データを各光波長領域毎に対応する色の光信号に
    変換し、露光ヘッドからセルフォックレンズアレイを介
    して印画紙上に出力する露光ヘッド部と、前記印画紙を
    前記露光ヘッドに対して往復動させる移送手段とを備
    え、前記露光ヘッド部は、前記光波長領域毎に前記露光
    ヘッドと前記セルフォックレンズアレイとの間及び前記
    セルフォックレンズアレイと前記印画紙との間の距離を
    変更して印画紙上の結像位置を調節し、前記移送手段に
    よる印画紙の移送と同期させて各色の光信号を1コマ単
    位で1乃至数ライン分毎に印画紙の同一位置に重ねて出
    力するものであることを特徴とする画像露光装置。
  2. 【請求項2】 前記露光ヘッド部は、前記移送手段によ
    り移送される印画紙の往路において露光することを特徴
    とする請求項1記載の画像露光装置
  3. 【請求項3】 前記露光ヘッド部は、前記移送手段によ
    り移送される印画紙の往路と復路とで交互に露光するこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像露光装置
  4. 【請求項4】 前記結像位置の調節は、前記露光ヘッド
    の両端下面に周面が当接して配設された第1カムと、前
    記セルフォックレンズアレイの両端下面に周面が当接し
    て配設された第2カムとにより行われることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の画像露光装置
  5. 【請求項5】 前記露光ヘッド部は、白色光源と、該白
    色光源の光を透過する複数の色領域を有する色フィルタ
    とを備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    に記載の画像露光装置
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