JP2002073282A - 透明導電性フィルムおよびタッチパネル電極 - Google Patents
透明導電性フィルムおよびタッチパネル電極Info
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Abstract
に作製できる透明導電性フィルムを提供すること。 【解決手段】 第一透明基材の第一面にハードコート層
を形成したハードコート処理フィルムと、第二透明基材
の第一面に透明導電膜を有する導電フィルムとを、第一
透明基材の第二面と第二透明基材の第二面とが対向する
ように配置し、粘着剤層を介して接着した透明導電性フ
ィルムにおいて、ハードコート処理フィルムを構成する
第一透明基材とハードコート層との縦方向(0°方向)
及び横方向(90°方向)における各熱収縮率の差が、
いずれも0.35%以内であることを特徴とする透明導
電性フィルム。
Description
有する透明導電性フィルムおよびタッチパネル電極に関
する。本発明のハードコート層付きの透明導電性フィル
ムは、加熱加工時にカールが生じにくく、アナログ方式
タッチパネルの電極板などに好適に用いられる。
ディスプレイと組み合わされて使用されるものは、液晶
ディスプレイが薄型化や省電力化を達成するために採用
されていることから、抵抗膜式タッチパネルが多く用い
られている。一般に抵抗膜式タッチパネルにはマトリク
ス方式とアナログ方式とがあって、目的用途によって使
い分けられている。マトリクス方式は、押圧側(入力操
作側)基板と非押圧側(ディスプレイ側)基板とで互い
に交差する方向に短冊状電極を形成しスぺーサを介して
対向配置したものである。
電膜を内側にして透明導電性フィルムをスペーサを介し
対向配置し、透明導電膜の一方に電流を流し他方の透明
導電膜における電圧を計測するようにして、対向する透
明導電膜を指やペン等による押圧操作を介して接触さ
せ、その接触部分での電流の流れにより位置を検知する
ようにしたものであり、通電のために透明導電膜の端部
に銀ペースト等の導電性ペーストからなるリードが設け
られている。前記リードは、例えば対向配置の透明導電
性フィルムの表面をフラットに保ちながら、透明導電膜
間に介在させた導電性ペーストを100〜150℃で1
〜2時間加熱して硬化処理する方法などにより形成され
る。また透明導電性フィルムの操作面には前記の押圧操
作に耐えるようにするためハードコート層が設けられて
いる。
記加熱処理の際にカールする問題があり、そのカールが
タッチパネルにニュートンリングを発生させて画面の視
認不良などの原因となる。そこで、このような透明導電
性フィルムのカールを防止するために、たとえば、特開
平8−1480136号公報では、基材の両面にハード
コート層を有するハードコート処理フィルムを用いるこ
とが提案されている。具体的には図2に断面図として示
されるように、透明基材31の両面にハードコート層3
2、33を有するハードコート処理フィルム3と、透明
基材12の片面に透明導電膜11を形成した導電フィル
ム1とを粘着剤層2を介して接着して透明導電性フィル
ムが提案されている。しかし、特開平8−148036
号公報に記載の透明導電性フィルムは、基材の両面にハ
ードコート層を設けたものであるため、製造コストが高
くなる。
にカールが生じにくく、且つ簡便に作製できる透明導電
性フィルムを提供することを目的とする。さらには当該
透明導電性フィルムを用いたタッチパネル用電極板を提
供することを目的とする。
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下に示す透明導電
性フィルムを用いることにより前記目的を達成できるこ
とを見出し本発明を完成するに至った。
にハードコート層を形成したハードコート処理フィルム
(以下、単にHCフィルムという)と、第二透明基材の
第一面に透明導電膜を有する導電フィルムとを、第一透
明基材の第二面と第二透明基材の第二面とが対向するよ
うに配置し、粘着剤層を介して接着した透明導電性フィ
ルムにおいて、HCフィルムを構成する第一透明基材と
ハードコート層との縦方向(0°方向)及び横方向(9
0°方向)における各熱収縮率の差が、いずれも0.3
5%以内であることを特徴とする透明導電性フィルム、
に関する。
透明基材とハードコート層との熱収縮率差が、縦方向
(0°方向)及び横方向(90°方向)のいずれにおい
ても0.35%以内のものであれば、第一透明基材の片
面にのみハードコート層を設けたHCフィルムであって
も、加熱加工時におけるカールを防止できることを見出
したものである。その結果、カール防止のために両面に
ハードコート層を有するHCフィルムを用いる必要が無
くなり、より安価で光学特性の優れたハードコート層付
透明導電性フィルムを提供することが可能となった。
方向(0°方向)および横方向(90°方向)における
各熱収縮率差はいずれも小さいほど好ましく、当該各熱
収縮率差は、0.2%以内、さらには0.1%以内であ
るのが好ましい。
一透明基材の縦方向(0°方向)及び横方向(90°方
向)における各熱収縮率が、いずれも1%以内であるこ
とが好ましい。
えで小さいほど好ましく、縦方向(0°方向)、横方向
(90°方向)のいずれの熱収縮率も、0.5%以内、
さらには0.3%以内であるのが好ましい。
Cフィルムと前記導電フィルムとの縦方向(0°方向)
及び横方向(90°方向)における各熱収縮率の差が、
いずれも0.5%以内であることが好ましい。
縦方向(0°方向)および横方向(90°方向)におけ
る各熱収縮率差はカール防止のうえでいずれも小さいほ
ど好ましく、当該各熱収縮率差は、0.2%以内、さら
には0.1%以内であるのが好ましい。
Cフィルムと前記導電フィルムとの、45度毎の4方向
{縦方向(0°方向)、第1斜方向(45°方向)、横
方向(90°方向)及び第2斜方向(135°方向)}
における各熱収縮率の差が、いずれも0.3%以内であ
ることが好ましい。
えた4方向においても、HCフィルムと前記導電フィル
ムとの熱収縮率差が小さいものは、斜方向のカール、す
なわちツイストカール防止効果が大きい。HCフィルム
と導電フィルムとの熱収縮率差は、45度毎の前記4方
向のいずれの方向においてもツイストカールを含めたカ
ール防止効果のうえで小さいほど好ましく、特に当該各
熱収縮率差は、0.2%以内、さらには0.1%以内で
あるのが好ましい。
Cフィルムと前記導電フィルムの45度毎の4方向{縦
方向(0°方向)、第1斜方向(45°方向)、横方向
(90°方向)及び第2斜方向(135°方向)}にお
ける各熱収縮率が、いずれも1%以内であることが好ま
しい。
収縮率は小さいほど好ましく、前記4方向のいずれの熱
収縮率も、0.5%以内、さらには0.3%以内である
のがツイストカール含めたカール防止効果の点で好まし
い。
ムを用いたタッチパネル用電極板、に関する。本発明の
透明導電性フィルムはアナログ方式タッチパネルの電極
板などとして好適に用いられる。
ムを図1を参照しながら説明する。図1に示す通り、透
明導電性フィルムは、片面に透明導電膜11を設けた第
二透明基材12からなる導電フィルム1と、粘着剤層2
と、第一透明基材31の片面にハードコート層32を設
けたHCフィルム3とを備え、第二透明基材12の他面
と第一透明基材31の他面とが粘着剤層2で接着された
ものである。
やHCフィルム3における第一透明基材31としては、
例えば、透明基材を特に制限なく使用できる。たとえ
ば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化
ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンやポ
リプロピレン等のオレフィン系樹脂などの適宜なプラス
チックからなるフィルムが用いられる。フィルム厚は、
適宜に決定しうるが一般的には、タッチパネル形成時の
作業性や性能等の点より3〜300μm程度、さらには
5〜250μm、特に10〜200μmが好ましい。
り縦方向(0°方向)及び横方向(90°方向)のいず
れも1%以内であるのが好ましい。また、第二透明基材
12の熱収縮率についても縦方向(0°方向)及び横方
向(90°方向)のいずれも1%以内であるとが好まし
い。
るフィルムの片面に透明導電膜11を設けることにより
得られる。透明導電膜11の形成は、例えば真空蒸着
法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、スプ
レー熱分解法、化学メッキ法、電気メッキ法またはこれ
らの組合わせ法などの各種薄膜形成法を適宜に選択し、
第二透明基材12のフィルム上に透明導電膜形成材から
なる膜を付設することにより行うことができる。透明導
電膜の形成速度や大面積膜の形成性、生産性などの点か
ら、前記薄膜形成法としては真空蒸着法やスパッタリン
グ法を採用するのが好ましい。
明な導電性の膜を形成しうるものを適宜に選択して用い
る。好ましくは、例えば、金、銀、白金、パラジウム、
銅、アルミニウム、ニッケル、クロム、チタン、鉄、コ
バルト、錫およびこれらの合金等からなる金属、また酸
化インジウム、酸化スズ、酸化チタン、酸化カドミウム
およびこれらの混合物等からなる金属酸化物、ヨウ化銅
等からなる他の金属化合物などが用いられる。
て適宜に決定することができる。たとえば、抵抗膜式タ
ッチパネル用の電極板としては、一般的には103 Ω/
□以下の表面抵抗としたものが好ましい。かかる表面抵
抗は、通例、金属系透明導電膜の場合には30〜600
Å程度、金属酸化物系透明導電膜の場合には80〜50
00Å程度の厚さとすることで達成することができる。
第二透明基材12のフィルム表面にコロナ放電処理、紫
外線照射処理、プラズマ処理、スパッタエッチング処
理、アンダーコート処理等の適宜な接着処理を施して、
透明導電膜11との密着性を高めることもできる。
るフィルムの片面をハードコート処理してハードコート
層32を形成することにより得られる。ハードコート処
理は、例えばアクリルウレタン系樹脂やシロキサン系樹
脂などの硬質樹脂を塗布して硬化処理する方法などによ
り行うことができる。ハードコート処理に際しては、前
記アクリルウレタン系樹脂やシロキサン系樹脂などの硬
質樹脂にシリコーン樹脂等を配合して表面を粗面化し
て、タッチパネル等として実用した際に鏡作用による写
り込みを防止しうるノングレア面を同時に形成すること
もできる。
薄いと硬度不足となり、一方厚すぎるとクラックが発生
する場合がある。また、カールの防止特性等も考慮に入
れると、好ましいハードコート層32の厚さは0.1〜
30μm程度である。
り、第一透明基材31、ハードコート層32、HCフィ
ルム3、導電フィルム1は小さな熱収縮率を有し、また
これら相互間における熱収縮率差が小さなものを用いた
ものである。前記熱収縮率、熱収縮率差を有する透明導
電性フィルムを調製するには、第一透明基材31、第二
透明基材12、ハードコート層32、透明導電膜11に
ついて、前記熱収縮率、熱収縮率差となるように、それ
らの材質を選択しおよび/またはその厚みを調整するこ
とにより行う。また、HCフィルム3、導電フィルム1
は、低熱収縮化処理を施すことにより、前記熱収縮率と
なるように調整することもできる。
HCフィルム3、導電フィルム1の熱収縮率は、10c
m四方のサンプルについて、初期状態における寸法と1
50℃で1時間放置したときの寸法(放置後寸法)を測
定し、これらの測定値を下記式に代入することにより求
められる。寸法はオリンパスデジタル式小型顕微鏡(S
TM5)を用いて測定したものである。なお、ハードコ
ート層の熱収縮率は、離型剤を塗布した適当なシート上
に所望の厚さのハードコート層を設け、剥がした後に求
めることができる。 熱収縮率(%)={(初期寸法−放置後寸法)/(初期
寸法)}×100。
HCフィルム3と導電フィルム1を接着するための粘着
剤層2としては、透明性を有するものを適宜に選択して
用いられる。例えばアクリル系粘着剤、シリコーン系粘
着剤、ゴム系粘着剤などのようにクッション性に優れる
ものが好ましい。特に1.0×104 〜1.0×10 6
N/m2 の弾性係数を有するものが好ましい。粘着剤層
2の厚さは1μm以上、特に5〜500μmが好まし
い。粘着剤層2の形成法は特に制限されず、適宜な段階
に適宜な方式で設けることができる。たとえば、HCフ
ィルム3又は/及び導電フィルム1に予め付設して両フ
ィルムの接着に供してもよいし、当該接着積層時に塗工
することもできる。
するHCフィルム3、導電フィルム1、粘着剤層2は、
タッチパネル作成時等や、必要に応じての上記アニール
処理などにおいて加熱されるものであることにから、1
00℃以上、さらには150℃以上の耐熱性を有するこ
とが好ましい。
ネルや液晶ディスプレイなどの種々の装置の形成などに
好ましく用いることができる。特に、ハードコート処理
を有しているのでタッチパネルの如く、外部と接触する
部品ないし接触する部位に好ましく用いることができ
る。
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
という)0.2%、横方向(以下、90°方向という)
0.5%である厚さ125μmのポリエチレンテレフタ
レート(PET)フィルムを準備し、その片面に熱収縮
率が両方向ともに0.3%であるアクリルウレタン系樹
脂からなる厚さ5μmのハードコート層を設け、HCフ
ィルムとした。当該HCフィルムの熱収縮率は、0°方
向:0.2%、90°方向:0.4%であった。そし
て、このHCフィルムの他面に、厚さ25μmのアクリ
ル系粘着剤層を設けた。
のPETフィルムの片面に透明導電膜としてITO蒸着
膜を有する、熱収縮率が0°方向:0.0%、90°方
向:0.3%である導電フィルムを準備した。そして、
透明導電膜とハードコート層が互いに外側を向くように
HCフィルムと導電フィルムを対向させ前記の粘着剤層
を介して両フィルムを接着した。その後150℃の環境
下に10時間放置して低熱収縮化処理し透明導電性フィ
ルムを作製した。
0°方向:0.8%である厚さ125μmのPETフィ
ルムを準備し、その片面に熱収縮率が両方向ともに0.
5%であるアクリルウレタン系樹脂からなる厚さ5μm
のハードコート層を設け、HCフィルムとした。当該H
Cフィルムの熱収縮率は、0°方向:0.5%、90°
方向:0.8%であった。このHCフィルムの他面に、
厚さ25μmのアクリル系粘着剤層を設けた。
のPETフィルムの片面にITO蒸着膜を有する、熱収
縮率が0°方向:0.0%、90°方向:0.3%であ
る導電フィルムを準備した。そして、透明導電膜とハー
ドコート層が互いに外側を向くようにHCフィルムと導
電フィルムを対向させ前記の粘着剤層を介して両フィル
ムを接着することにより、透明導電性フィルムを作製し
た。
0°方向:1.1%である厚さ125μmのPETフィ
ルムを準備し、その片面に熱収縮率が両方向ともに0.
5%であるアクリルウレタン系樹脂からなる厚さ5μm
のハードコート層を設け、HCフィルムとした。当該H
Cフィルムの熱収縮率は、0°方向:0.5%、90°
方向:1.1%であった。そして、このHCフィルムの
他面に、厚さ25μm のアクリル系粘着剤層を設けた。
PETフィルムの片面にITO蒸着膜を有する、熱収縮
率が0°方向:0.0%、90°方向:0.3%である
導電フィルムを準備した。そして、透明導電膜とハード
コート層が互いに外側を向くようにHCフィルムと導電
フィルムを対向させ前記の粘着剤層を介して両フィルム
を接着することにより、透明導電性フィルムを作製し
た。
得られた透明導電性フィルムより、0°方向に15c
m、90°方向に10cmのサイズで切り取って試験片
を作製し、それを150℃の乾燥機内にITO蒸着面を
上側にして1時間加熱した場合の、カールの程度を調べ
た。その結果を表1に示した。なお、カールの判定にお
いては、ITO蒸着面が凹形状と場合のカールは(+)
で表し、凸形状となる場合のカールは(−)で表した。
率の差が、いずれも0.35%以内の実施例では、カー
ルが発生していないか、またはその程度が比較例に比べ
て小さいことが認められる。なお、表中、各例の熱収縮
率の差は、その絶対値で表している。
°方向0.5%である厚さ125μmのPETフィルム
を準備し、その片面に熱収縮率が両方向ともに0.3%
であるアクリルウレタン系樹脂からなる厚さ5μmのハ
ードコート層を設け、HCフィルムとした。当該HCフ
ィルムの熱収縮率は0°方向:0.01%、45°方
向:0.13%、90°方向:0.22%、135°方
向:0.17%であった。そして、このHCフィルムの
他面に、厚さ25μmのアクリル系粘着剤層を設けた。
のPETフィルムの片面に透明導電膜としてITO蒸着
膜を有する導電フィルムを準備した。当該導電フィルム
の熱収縮率は0°方向:0.02%、45°方向:0.
17%、90°方向:0.51%、135°方向:0.
14%であった。そして、透明導電膜とハードコート層
が互いに外側を向くようにHCフィルムと導電フィルム
を対向させ前記の粘着剤層を介して両フィルムを接着し
透明導電性フィルムを作製した。
°方向1.1%である厚さ125μmのPETフィルム
を準備し、その片面に熱収縮率が両方向ともに0.5%
であるアクリルウレタン系樹脂からなる厚さ5μmのハ
ードコート層を設け、HCフィルムとした。当該HCフ
ィルムの熱収縮率は0°方向:0.32%、45°方
向:0.60%、90°方向:0.67%、135°方
向:0.63%であった。そして、このHCフィルムの
他面に、厚さ25μmのアクリル系粘着剤層を設けた。
のPETフィルムの片面に透明導電膜としてITO蒸着
膜を有する導電フィルムを準備した。当該導電フィルム
の熱収縮率は0°方向:0.12%、45°方向:0.
23%、90°方向:0.60%、135°方向:0.
17%であった。そして、透明導電膜とハードコート層
が互いに外側を向くようにHCフィルムと導電フィルム
を対向させ前記の粘着剤層を介して両フィルムを接着し
透明導電性フィルムを作製した。
°方向0.6%である厚さ125μmのPETフィルム
を準備し、その片面に熱収縮率が両方向ともに0.2%
であるアクリルウレタン系樹脂からなる厚さ5μmのハ
ードコート層を設け、HCフィルムとした。当該HCフ
ィルムの熱収縮率は0°方向:0.01%、45°方
向:0.13%、90°方向:0.22%、135°方
向:0.17%であった。そして、このHCフィルムの
他面に、厚さ25μmのアクリル系粘着剤層を設けた。
のPETフィルムの片面に透明導電膜としてITO蒸着
膜を有する導電フィルムを準備した。当該導電フィルム
の熱収縮率は0°方向:0.00%、45°方向:0.
43%、90°方向:0.85%、135°方向:0.
43%であった。そして、透明導電膜とハードコート層
が互いに外側を向くようにHCフィルムと導電フィルム
を対向させ前記の粘着剤層を介して両フィルムを接着し
透明導電性フィルムを作製した。
で得られた透明導電性フィルムより、10cm角サイズ
で切り取って試験片を作製し、それを150℃の乾燥機
内にITO蒸着面を上側にして30分間加熱した場合
の、カールの程度を金尺にて測定した。その結果を表2
に示した。なお、カールの判定においては、ITO蒸着
面が凹形状と場合のカールは(+)で表し、凸形状とな
る場合のカールは(−)で表した。
差が、いずれも0.3%以内であり、ツイストカールを
含めたカールの発生が少ないことが認められる。比較例
2では、0°方向および90°方向の実施例では、カー
ルが発生していないが、45°方向および135°方向
における各熱収縮率の差が、いずれも0.3%を超えて
おりツイストカールが認められる。なお、表中、各例の
熱収縮率の差は、その絶対値で表している。
き透明導電性フィルムは、片面のみのハードコート処理
でコスト面において安価で、加熱時にカールが生じにく
く、タッチパネル等の組立作業を容易に生産効率よく行
うことができ、ニュートンリングの発生も抑制できて外
観の良好なものを形成することができる。また粘着剤層
によるクッション性により透明導電膜が損傷もしにく
い。
る。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 第一透明基材の第一面にハードコート層
を形成したハードコート処理フィルムと、第二透明基材
の第一面に透明導電膜を有する導電フィルムとを、第一
透明基材の第二面と第二透明基材の第二面とが対向する
ように配置し、粘着剤層を介して接着した透明導電性フ
ィルムにおいて、ハードコート処理フィルムを構成する
第一透明基材とハードコート層との縦方向(0°方向)
及び横方向(90°方向)における各熱収縮率の差が、
いずれも0.35%以内であることを特徴とする透明導
電性フィルム。 - 【請求項2】 前記第一透明基材の縦方向(0°方向)
及び横方向(90°方向)における各熱収縮率が、いず
れも1%以内であることを特徴とする請求項1記載の透
明導電性フィルム。 - 【請求項3】 前記ハードコート処理フィルムと前記導
電フィルムとの縦方向(0°方向)及び横方向(90°
方向)における各熱収縮率の差が、いずれも0.5%以
内であることを特徴とする請求項1または2記載の透明
導電性フィルム。 - 【請求項4】 前記ハードコート処理フィルムと前記導
電フィルムとの、45度毎の4方向{縦方向(0°方
向)、第1斜方向(45°方向)、横方向(90°方
向)及び第2斜方向(135°方向)}における各熱収
縮率の差が、いずれも0.3%以内であることを特徴と
する請求項1〜3のいずれかに記載の透明導電性フィル
ム。 - 【請求項5】 前記ハードコート処理フィルムと前記導
電フィルムの45度毎の4方向{縦方向(0°方向)、
第1斜方向(45°方向)、横方向(90°方向)及び
第2斜方向(135°方向)}における各熱収縮率が、
いずれも1%以内であることを特徴とする請求項1〜4
のいずれかに記載の透明導電性フィルム。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の透明導
電性フィルムを用いたタッチパネル用電極板。
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