JP2015191347A - 透明導電性フィルム積層体およびタッチパネルの製造方法 - Google Patents

透明導電性フィルム積層体およびタッチパネルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015191347A
JP2015191347A JP2014066939A JP2014066939A JP2015191347A JP 2015191347 A JP2015191347 A JP 2015191347A JP 2014066939 A JP2014066939 A JP 2014066939A JP 2014066939 A JP2014066939 A JP 2014066939A JP 2015191347 A JP2015191347 A JP 2015191347A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transparent conductive
conductive film
film
minutes
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014066939A
Other languages
English (en)
Inventor
祐介 田口
Yusuke Taguchi
祐介 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneka Corp filed Critical Kaneka Corp
Priority to JP2014066939A priority Critical patent/JP2015191347A/ja
Publication of JP2015191347A publication Critical patent/JP2015191347A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】加熱工程後の経時でのカール変化が小さい透明導電性フィルム積層体を提供する。
【解決手段】PETフィルムの片面にインジウム−錫複合酸化物層を有する透明導電性フィルムと、PETフィルムの片面に粘着剤層を有する保護フィルムとが、複合酸化物層が外側になるように粘着剤層を介して貼り合わされた透明導電性フィルム積層体において、透明導電性フィルムの140℃90分加熱後におけるMD方向の収縮率と、保護フィルムの140℃90分加熱後におけるMD方向の収縮率との差の絶対値は0.15%以下であり、透明導電性フィルムの140℃90分加熱後におけるTD方向の収縮率と、保護フィルムの140℃90分加熱後におけるTD方向の収縮率との差の絶対値は0.20%以下であり、且つ、両フィルムはMD方向が平行となるように貼り合わされ、透明導電性フィルムの分子配向角度と前記保護フィルムの分子配向角度のなす狭角が10°未満である。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポリエチレンテレフタレート基板の片面にインジウム−錫複合酸化物層が形成された透明導電性フィルム積層体に関する。また、透明導電性フィルム積層体を用いたタッチパネルの製造方法に関する。
タッチパネルなどに使用されるインジウム−錫複合酸化物(ITO)フィルム製品の形態として、樹脂フィルムの片面のみにITOが積層されたITOフィルムがあり、その内、ITOが積層されていない面に、表面保護などを目的としてポリエチレンテレフタレート(PET)を基材とした保護フィルムが粘着剤層を介して貼り合されたITOフィルム積層体製品がある。
このようなITOフィルム積層体製品は、タッチパネルに加工される前に140℃程度の高温で加熱され、ITOを結晶化させる加熱工程を経て使用されることが多い。この加熱工程中および加熱工程終了後においては、ITOフィルム積層体がカールしない或いはカールしていないことが求められる。カールが発生すると、配線形成などの次工程以降でのハンドリングに悪影響を与えたり、配線形成の精度が低下したり、生産性が低下したり、歩留りが下がったり、生産設備によっては生産できなくなったりなどの問題が発生するためである。
特許文献1に示す従来技術では、ITOフィルムと保護フィルムの加熱時の収縮率差をMD方向(フィルムの搬送方向)、TD方向(搬送方向に直交する方向)共に0.20%以下とすることでカールを抑制する対策が取られており、特許文献2に示す従来技術では、5〜50μmの厚み差があるITOフィルムとハードコートフィルムの積層体の分子配向角度差を10度以下とする対策が取られている。これらの技術では、加熱後のカールをある一定レベル抑えられるという点で一定の効果がある。しかし、上記特許文献1および特許文献2は加熱後に経時的に発生するカールを抑制することまでは検討していない。一方、ITOフィルム積層体製品は、ITO層がバリア層の働きをするという特徴があるため、ITOがフィルムの片面のみに積層されている場合には、積層体の上面と下面からの吸湿量に差が生じ、フィルムの吸湿寸法変化によって経時的にカールが生じるという課題が生じ得ることがわかってきた。しかし、これまで公知の文献では、この経時的にカールが発生する課題について未解決であり、ITOフィルムが大面積になるとより顕著となる本課題を解決するのも困難であった。
特開2001−332132号公報 特開2006−056117号公報
そこで本発明は、上記のように、加熱工程直後のカールの抑制と共に、従来は抑制困難であった、加熱工程後の経時でのカール変化が小さい透明導電性フィルム積層体を提供することを目的とする。また、加熱工程後の経時でのカール変化が小さい透明導電性フィルム積層体を使用したタッチパネル製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意検討の結果、インジウム−錫複合酸化物層を有する透明導電性フィルムと保護フィルムの積層体において、両者の加熱収縮率差と、両者の分子配向角のなす狭角が一定以内である透明導電性フィルム積層体では加熱工程直後のカールと共に、従来は抑制困難であった、加熱工程後の経時でのカール変化が小さくなることを見出し本発明の完成に至った。すなわち、本発明は、厚さ15〜250μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面にインジウム−錫複合酸化物層を有する透明導電性フィルムと、厚さ15〜250μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に粘着剤層を有する保護フィルムとが、前記複合酸化物層が外側になるように前記粘着剤層を介して貼り合わされた透明導電性フィルム積層体において、前記透明導電性フィルムの140℃90分加熱後におけるMD方向の収縮率と、前記保護フィルムの140℃90分加熱後におけるMD方向の収縮率との差の絶対値は0.15%以下であり、前記透明導電性フィルムの140℃90分加熱後におけるTD方向の収縮率と、前記保護フィルムの140℃90分加熱後におけるTD方向の収縮率との差の絶対値は0.20%以下であり、且つ、前記透明導電性フィルムと前記保護フィルムは、MD方向が平行となるように貼り合わされ、前記透明導電性フィルムの分子配向角度と前記保護フィルムの分子配向角度のなす狭角が10°未満であることを特徴とする。
上記範囲にすることにより、熱工程を含むタッチパネル製造工程において、加熱工程直後におけるカール抑制と共に、従来は抑制困難であった、加熱工程後の経時におけるカール変化を小さくできる。
また、その際、上記透明導電性フィルム積層体がMD方向に297mm、TD方向に210mmになるように加工され、140℃90分加熱された後に、23℃湿度50%の環境に放置した時における、加熱終了直後から30分までの経時での最大カール量変化の絶対値が10mm以下であり、且つ、加熱後30分経時までの最大カール量の絶対値も10mm以下であることが好ましい。
さらに、タッチパネルを製造する際、従来はカール抑制されるまで透明導電性フィルム積層体を載置してから次工程を行っていたが、本発明では、次工程を行うまでの120分という、カールが発生し易い時間帯においても、カールの発生を抑制できることができる。したがい、本発明であるタッチパネルの製造方法は、上記インジウム−錫複合酸化物層の結晶化工程が終了してから120分以内に後工程を行うことを特徴とする。この加熱後120分時点における経時変化を抑制することができることで、電極等を加工するタッチパネルメーカーは、より効率良くタッチパネルを製造することが可能となる。
本発明の透明導電性フィルム積層体によれば、加熱工程を含むタッチパネル製造工程において、加熱工程直後におけるカール抑制と共に、従来は抑制困難であった、加熱工程後の経時におけるカール変化を小さくでき、特に、加熱後、カールが発生しやすい経時時点においてカールを抑制できる。そのため、加熱工程以降における配線形成の精度向上や、生産性向上、歩留まり向上が可能となる。
一実施形態にかかる透明導電性フィルム積層体の模式的断面図である。 一実施形態にかかる透明導電性フィルム積層体の模式的断面図である。 本発明におけるMDおよびTD方向と分子配向角の関係を示す図面である。
[透明導電性フィルム積層体の構成]
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図1および図2はベースフィルムであるポリエチレンテレフタレートフィルム20上にインジウム−錫複合酸化物層10を有する透明導電性フィルム30と、ベースフィルムであるポリエチレンテレフタレートフィルム50上に粘着剤層40を有する保護フィルム60において、透明導電性フィルム30のインジウム−錫複合酸化物層を有さない側の面に保護フィルムを貼り合わせてなる透明導電性フィルム積層体70を示している。
なお、本明細書において、インジウム−錫複合酸化物はITO(Indium Tin Oxide)と同義であり、ポリエチレンテレフタレートはPETと同義である。
<透明導電性フィルム30>
(ポリエチレンテレフタレートフィルム20)
透明導電性フィルム30を構成するポリエチレンテレフタレートフィルム20は、少なくとも可視光領域で無色透明であるものが好ましい。
ポリエチレンテレフタレートフィルム20の厚みは15μm〜250μmが好ましく、20μm〜125μmがより好ましく、20μm〜60μmがさらに好ましく、45μm〜55μmが特に好ましい。厚みが上記範囲内であれば、耐久性と適度な柔軟性とを有するため、その上にインジウム−錫複合酸化物層10をロール・トゥー・ロール方式により生産性高く製膜することが可能であるとともに、透明導電性フィルム積層体70とした時のカールの制御が容易となる。
ポリエチレンテレフタレートフィルム20としては、無延伸フィルム、一軸延伸フィルム、二軸延伸フィルム、斜め延伸フィルム等が挙げられるが、本発明においては、二軸延伸により分子を配向させることで、機械的特性や耐熱性を向上させたものが特に好ましく用いられる。二軸延伸により分子を配向させたポリエチレンテレフタレートフィルムは、二軸延伸時にフィルムのTD方向に分子配向角度の分布が発生するため、TD方向の位置に応じて分子配向角度が異なる。また、同じTD方向の位置であっても、分子配向角度は製膜条件や二軸延伸条件などの製造条件に依存して異なる。透明導電性フィルム30を構成するポリエチレンテレフタレートフィルム20と、後述する保護フィルム60を構成するポリエチレンテレフタレートフィルム50は、広幅で二軸延伸されて製造されたマザーロールから、スリット加工により必要な幅に分割されて得られるフィルムロールが用いられることが生産性やコストの観点から好ましい。
スリット加工により必要な幅に分割されて得られるフィルムロールを用いる場合において、ロール・トゥ・ロール方式で生産性高く透明導電性フィルム積層体70を製造するためには、貼り合わせる互いのポリエチレンテレフタレートフィルムの分子配向角度のなす狭角が10°未満となるように、特定の製膜条件や二軸延伸条件などの製造条件によって製造されたポリエチレンテレフタレートフィルムを選定して用いるか、互いのポリエチレンテレフタレートフィルムの分子配向角度のなす狭角が10°未満となるように、特定の位置からスリット加工により必要な幅に分割されて得られたフィルムを選定して使用する必要がある。
さらに、スリット加工により必要な幅に分割されて得られるフィルムロールを用いない場合でも、ロール・トゥ・ロール方式で生産性高く製造するためには、貼り合わせる相手となるポリエチレンテレフタレートフィルムは互いの分子配向角度のなす狭角が10°未満となるように、特定の製膜条件や二軸延伸条件などの製造条件で製造されたポリエチレンテレフタレートフィルムを選定して使用する必要がある。
これらの選定方法の中でも、広幅で二軸延伸されて製造されたマザーロールから、ポリエチレンテレフタレートフィルム20およびポリエチレンテレフタレートフィルム50の両方がほぼ同じTD方向の位置からスリット加工されて得られるフィルムを選択して用いる方法が、分子配向角度の差を10°未満にし易い傾向があり、分子配向角度が近いフィルムの入手性とコストの観点から好ましい。ただし、この場合でも製造条件によっては互いの分子配向角度が異なる場合があるため、使用にあたっては確認が必要である。
透明導電性フィルム30と保護フィルム60の分子配向角度の差が10°以上になると、タッチパネル製造における加熱工程後の経時におけるカール変化が大きくなる不具合を生じる。
ポリエチレンテレフタレートフィルム20に適度な耐久性を持たせる観点や、インジウム−錫複合酸化物層10を低抵抗化させる観点、パターン形成後の非視認性を向上させる観点から、ポリエチレンテレフタレートフィルム20は、ポリエチレンテレフタレートフィルム20とインジウム−錫複合酸化物層10との間にハードコート層および/または光学調整層21を有するものが好適に用いられる。ハードコート層21を有すると耐傷付性が向上し、インジウム−錫複合酸化物層10が低抵抗になる傾向にある。光学調整層21を有すると、タッチパネルとして機能させるため等の目的で透明導電層をパターン形成した際に、透明導電層の存在する部分と存在しない部分の透過率差、反射率差、色差が低減して、電極パターンの視認を抑止することができる。
ポリエチレンテレフタレートフィルム20に適度な耐久性を持たせる観点から、ポリエチレンテレフタレートフィルム20は、ポリエチレンテレフタレートフイルムフイルム20のインジウム−錫複合酸化物層10が形成されていない面にハードコート層22を有するものが好適に用いられる。ハードコート層22を有すると耐傷付性が向上し、タッチパネル加工時のハンドリング性が向上する。
ハードコート層および/または光学調整層21とハードコート層22が、有機物または無機物と有機物の混合物からなるものは、熱または紫外線硬化型樹脂組成物を硬化させることで形成できる。樹脂組成物としてはラジカル重合系の紫外線硬化型樹脂組成物が生産性の観点から好ましい。樹脂組成物は不飽和モノマー、オリゴマー、樹脂などからなる。具体例としてはアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート等の2官能基以上を有する多官能の紫外線硬化型のアクリル系化合物等が挙げられる。
ハードコート層の厚みは表面硬度と柔軟性の観点から0.5μm〜5.0μmが好ましく、0.8μm〜2.0μmがより好ましい。この範囲よりも薄いと耐傷付性に劣り、厚いと柔軟性に劣る場合やカールが発生しやすい場合がある。
ハードコート層の形成法は特に限定されないが、ウェット法(塗工法)を用いて形成することができる。
光学調整層21は真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等のドライプロセスまたはウェット法(塗工法)により形成できる。この中でも生産性の観点からウェット法が好ましい。
光学調整層21は無機物、有機物、無機物と有機物の混合物により形成することができる。無機物としては酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化チタンなどが屈折率制御の容易性の観点から好ましく用いられる。有機物としてはアクリル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、シロキサン系ポリマー、有機シラン縮合物などが挙げられる。この中でもウレタンアクリレートなどのアクリル系樹脂が好適に用いられる。
光学調整層は複数層形成することが可能であるが、生産性の観点から1層または2層が好ましく、透過率、反射率、色差のバランスの観点から2層であることがより好ましい。2層設けられる場合は、透過率、反射率、色差のバランスの観点からポリエチレンテレフタレートフィルム20に近い側の屈折率を高くし、その上の層の屈折率を低くすることが好ましい。高屈折率層の屈折率は1.63〜1.86が好ましく、低屈折率層の屈折率は1.33〜1.53が好ましい。
光学調整層の厚みは光学設計とオリゴマー発生防止の観点から1nm〜300nmが好ましく5nm〜300nmがより好ましい。光学調整層を2層設ける場合は各層の厚みは10nm〜250nmが好ましく、20nm〜100nmがより好ましい。
(インジウム−錫複合酸化物層10)
透明導電性フィルム30を構成するインジウム−錫複合酸化物層10はインジウム−スズ複合酸化物(Indium Tin Oxide)からなる金属酸化物薄膜である。インジウム−錫複合酸化物層10を構成する金属酸化物薄膜は非晶質であることが好ましい。非晶質であることで、ハンドリング時にインジウム−錫複合酸化物層10に割れが生じにくくなったり、パターン形成が容易になったりする傾向にある。本明細書において、「非晶質」とは、完全に結晶化されていないものを指し、膜中に一部(80%以下)の結晶質部分を含んでいてもよい。膜中の結晶質部分の含有量は、走査型電子顕微鏡(SEM)などの顕微鏡観察時において観察視野内で結晶粒が占める面積の割合から求められる。
インジウム−錫複合酸化物層10は透明性と低抵抗とを両立する観点から、酸化インジウムを88質量%〜98質量%含有し、酸化錫を2〜12質量%含有することが好ましく、酸化インジウムを90質量%〜97質量%含有し、酸化錫を3〜10質量%含有することがより好ましく、酸化インジウムを92質量%〜95質量%含有し、酸化錫を5〜8質量%含有することがさらに好ましい。酸化錫の含有量が上記範囲外になると透過率や色差などの光学特性と抵抗値などの電気特性のバランスが悪化する傾向がある。
インジウム−錫複合酸化物層10は、140℃で90分加熱された際に、結晶質膜に転化されるものが好ましい。加熱後の結晶質膜は、抵抗率が1.0×10−3Ω・cm以下であることが好ましい。また、加熱後の結晶質膜は、表面抵抗が150Ω/□以下であることが好ましく、140Ω/□以下であることがより好ましい。加熱後のインジウム−錫複合酸化物層が低抵抗であれば、静電容量方式タッチパネルの応答速度向上や、各種光学デバイスの省消費電力化等に寄与し得る。
加熱後のインジウム−錫複合酸化物層を低抵抗かつ高透過率にする観点から、インジウム−錫複合酸化物層10の膜厚は、15〜40nmが好ましく、18nm〜35nmであることがより好ましく、20nm〜30nmであることがさらに好ましい。
本発明を構成する各層の膜厚は、透明導電性フィルム積層体の断面を透過型電子顕微鏡(TEM)または走査型電子顕微鏡(SEM)で観察することにより求めることができる。
インジウム−錫複合酸化物層10の形成方法としては特に限定されず従来公知の方法を用いることができる。具体的には真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法を例示できる。中でも膜厚制御と生産性の観点からスパッタリング法が好ましい。
<保護フィルム60>
(ポリエチレンテレフタレートフィルム50)
保護フィルム60を構成するポリエチレンテレフタレートフィルム50は、少なくとも可視光領域で無色透明であるものが好ましい。
ポリエチレンテレフタレートフィルム50の厚みは15μm〜250μmが好ましく、50μm〜200μmがより好ましく、100〜150μmがさらに好ましく、120〜130μmが特に好ましい。上記範囲内であれば、透明導電性フィルム積層体70とした時のカールの制御が容易となる。また、厚みが薄すぎると保護フィルム60を剥離する際の強度や表面保護機能が不十分となる傾向がある。厚みが厚すぎるとハンドリング性やコスト面で不利になる傾向がある。
本発明においてポリエチレンテレフタレートフィルム20とポリエチレンテレフタレートフィルム50は、上述の厚み範囲内において互いの厚みの差が50μmよりも大きくても、互いの収縮率の差と分子配向角度の差が小さいため、加熱工程後の経時におけるカールは小さく抑えられる。
ポリエチレンテレフタレートフィルム50としては、無延伸フィルム、一軸延伸フィルム、二軸延伸フィルム、斜め延伸フィルム等が挙げられるが、二軸延伸により分子を配向させることで、機械的特性や耐熱性を向上させたものが好ましく用いられる。二軸延伸により分子を配向させたポリエチレンテレフタレートフィルムは、二軸延伸時にフィルムのTD方向に分子配向角度の分布が発生するため、TD方向の位置に応じて分子配向角度が異なる。また、同じTD方向の位置であっても、分子配向角度は製膜条件や二軸延伸条件などの製造条件に依存して異なる。透明導電性フィルム30を構成するポリエチレンテレフタレートフィルム20と、保護フィルム60を構成するポリエチレンテレフタレートフィルム50は、広幅で二軸延伸されて製造されたマザーロールから、スリット加工により必要な幅に分割されて得られるフィルムロールが用いられることが生産性やコストの観点から好ましい。スリット加工により必要な幅に分割されて得られるフィルムロールを用いる場合において、ロール・トゥ・ロール方式で生産性高く透明導電性フィルム積層体70を製造するためには、貼り合わせる互いのポリエチレンテレフタレートフィルムの分子配向角度のなす狭角が10°未満となるように、特定の製膜条件や二軸延伸条件などの製造条件によって製造されたポリエチレンテレフタレートフィルムを選定して用いるか、互いのポリエチレンフタレートフィルムの分子配向角度のなす狭角が10°未満となるように、特定の位置からスリット加工により必要な幅に分割されて得られたフィルムを選定して使用する必要がある。
さらに、スリット加工により必要な幅に分割されて得られるフィルムロールを用いない場合でも、ロール・トゥ・ロール方式で生産性高く製造するためには、貼り合わせる相手となるポリエチレンテレフタレートフィルムは互いの分子配向角度のなす狭角が10°未満となるように、特定の製膜条件や延伸条件などの製造条件で製造されたポリエチレンテレフタレートフィルムを選定して使用する必要がある。
これらの選定方法の中でも、広幅で二軸延伸されて製造されたマザーロールから、ポリエチレンテレフタレートフィルム20およびポリエチレンテレフタレートフィルム50の両方がほぼ同じTD方向の位置からスリット加工されて得られるフィルムを選択して用いる方法が、分子配向角度が近いフィルムの入手性とコストの観点から好ましい。ただし、この場合でも製造条件によっては互いの分子配向角度が異なる場合があるため、使用にあたっては確認が必要である。
透明導電性フィルム30と保護フィルム60の分子配向角度の差が10°以上になると、タッチパネル製造における加熱工程後の経時におけるカール変化が大きくなる不具合を生じる。
(粘着剤層40)
粘着剤層40を形成する粘着剤としては、再剥離用粘着剤(アクリル系、ゴム系、合成ゴム系等)を好適に使用できる。なかでも組成により粘着力をコントロールし易いアクリル系粘着剤が好ましい。アクリル系粘着剤を用いることで、タッチパネルを加工する過程で求められる適度な粘着性と軽剥離性、耐候性を備えることができる。粘着剤層は高密度に架橋されていることが好ましい。
アクリル系粘着剤としては、そのベースポリマーの重量平均分子量が、30万〜250万程度であるのが好ましい。アクリル系粘着剤のベースポリマーであるアクリル系ポリマーに使用されるモノマーとしては、各種(メタ)アクリル酸アルキルを使用できる。かかる(メタ)アクリル酸アルキルの具体例としては、たとえば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等を例示でき、これらを単独もしくは組合せて使用できる。
粘着剤層40の形成方法は、特に制限されず、シリコーン処理したポリエステルフィルムに粘着剤を塗布し、乾燥後、基材フィルムに転写する方法(転写法)、基材フィルムに、直接、粘着剤組成物を塗布、乾燥する方法(直写法)や共押出しによる方法等があげられる。
粘着剤層40の厚みは、特に制限されないが、3μm〜100μmが好ましく、5μm〜40μmがより好ましく、6μm〜25μmがさらに好ましい。粘着剤層40の厚みが薄すぎると、塗布形成が困難になり、粘着力も不十分となる傾向がある。厚みが厚すぎると、粘着力が高くなりすぎる傾向があり、コスト面で不利となる傾向がある。
<透明導電性フィルム積層体70>
本発明の透明導電性フィルム積層体70はポリエチレンテレフタレートフィルム20とポリエチレンテレフタレートフィルム50のMD方向を合わせて透明導電性フィルム30と保護フィルム70が積層されてなる。MD方向を合わせて貼り合わせするとロール・トゥ・ロール方式で生産した時の生産性が良くなるため好ましい。
積層方法は特に限定されず、プレス法、常圧ラミネート法、真空ラミネート法などを例示できるが、生産性の観点から、常圧ラミネート法の一形態であるフィルム用のロール・トゥ・ロールラミネート設備を用いた方法が好ましい。ロール・トゥ・ロールラミネート設備を用いる場合は、前述の通り、貼り合わせた後の透明導電性フィルム積層体70のポリエチレンテレフタレートフィルム20とポリエチレンテレフタレートフィルム50の互いの分子配向角度のなす狭角が10°未満となるようにフィルムを選定することで、加熱工程直後のカールと共に、従来は抑制困難であった、加熱工程後の経時でのカール変化を小さくすることができる。
また、透明導電性フィルム30の厚さと保護フィルム60の厚さは、上述の範囲内であれば良いが、保護フィルム60の厚さが透明導電性フィルム30の厚さの2〜3倍であることが特に好ましい。
本発明においてMD方向とは、ポリエチレンテレフタレートフィルム生産時の流れ方向(Machine Direction)のことであり、TD方向とはMD方向と垂直の方向(Transverse Direction)のことである。
<収縮率>
本発明において、透明導電性フィルム30の140℃90分加熱後のMD方向の収縮率と保護フィルム60の140℃90分加熱後のMD方向の収縮率の差の絶対値は0.15%以下であり、透明導電性フィルム30の140℃90分加熱後のTD方向の収縮率と保護フィルム60の140℃90分加熱後のTD方向の収縮率の差の絶対値は0.20%以下である。さらに好ましくは、透明導電性フィルム30の140℃90分加熱後のMD方向の収縮率と保護フィルム60の140℃90分加熱後のMD方向の収縮率の差の絶対値は0.15%以下であり、透明導電性フィルム30の140℃90分加熱後のTD方向の収縮率と保護フィルム60の140℃90分加熱後のTD方向の収縮率の差の絶対値は0.17%以下である。この範囲を外れると、加熱処理時の収縮により加熱処理直後のカールが大きくなる。加熱処理直後のカールが大きいと配線形成などの次工程以降でのハンドリングに悪影響を与え、配線形成の精度が低下する、生産性が低下する、歩留りが下がる、生産設備によっては生産できなくなるなどの問題が発生するため好ましくない。
透明導電性フィルム30および保護フィルム60の140℃90分加熱後のMD方向の収縮率は0.70%以下であり、TDの収縮率は0.50%以下であることが好ましく、MD方向の収縮率は0.60%以下であり、TDの収縮率は0.50%以下であることがより好ましい。この範囲よりも大きいと寸法変化が大きくなりすぎるため、カールが大きくなりすぎる懸念がある。ポリエチレンテレフタレートフィルムには1.2%を超えるような大きな収縮率のものや、様々な分子配向角度を示すものが数多く存在するため、適切な材料を選定して使用しないとカールが60mmを超えるなど非常に大きくなったり、カールが大きくなりすぎて透明導電性フィルム積層体70が筒状になってしまったりする場合がある。
収縮率を上記範囲とするため、本発明に使用する透明導電性フィルム30および/または保護フィルム60は熱処理により収縮率を調整されたものを選定して用いるか、透明導電性フィルム30および/または保護フィルム60を製造する際に熱処理することにより収縮率を調整したものを用いることが好ましい。透明導電性フィルム30を製造する際に事前にポリエチレンテレフタレートフィルム20を熱処理する時の温度は、特に限定されないが、70℃〜180℃が好ましく、90℃〜150℃がより好ましく、100℃〜110℃が特に好ましい。温度が低くなると収縮率の調整効果が低くなる傾向にあり、高くなるとフィルムにシワが入りやすくなる傾向にある。熱処理の時間は、特に限定されないが、10秒〜180秒が好ましく、30秒か〜60秒がより好ましく、45秒〜60秒が特に好ましい。時間が短くなると収縮率の調整効果が低くなる傾向にあり、長くなるとフィルムにシワが入りやすくなる傾向にある。
熱収縮率は、加熱前の2点間距離(L)と加熱後の2点間距離(L)から、
式: 熱収縮率(%)=100×(L−L)/L
によって得られる。
<分子配向角>
本発明において、透明導電性フィルム30の分子配向角と保護フィルム60の分子配向角のなす狭角は10°未満である。さらに好ましくは、透明導電性フィルム30の分子配向角と保護フィルム60の分子配向角のなす狭角は7.3°以下である。分子配向角は図3に示すように、フィルムのTD方向を0°とし、TD方向と分子の配向方向とがなす狭角に図3に従って符号をつけ、−90°〜90°で表記する。
分子配向角が上記範囲を外れると、加熱処理後に水分などの影響で経時で寸法変化した際に、カールが大きく生じる。加熱処理後に経時でカールが大きく生じると、加熱処理以降の工程でカールした透明導電性フィルム積層体70を使いこなさなければならないが、加熱処理以降の工程では透明導電性フィルム積層体70がカールしていない状態、またはカールが小さい状態を前提としているため不具合が生じる。具体的には、配線形成などの次工程以降でのハンドリングに悪影響を与え、スクリーン印刷やフォトリソグラフィーを利用した配線形成工程での配線形成の精度が低下する、カールした透明導電性フィルム積層体70をフラットに強制するための治具を新たに用いる必要が生じて生産性が低下する、カールした透明導電性フィルム積層体70を使用できなくなるため歩留りが下がる、生産設備によっては生産できなくなるなどの問題が発生するため好ましくない。
分子配向角は偏光解析装置Optipro(シンテック社)、位相差測定装置KOBRA−WR(王子計測機器社)などによって測定することができる。
<カール>
本発明のカールは透明導電性フィルム積層体70の寸法をMD方向に297mm、TD方向に210mmにカットしたものを、透明導電性フィルム30を上にして厚さ0.7mmのアルミニウム平板上において140℃90分加熱した後に気温23℃湿度50%の環境下におき、透明導電性フィルム積層体70を置いた平板面に対して、透明導電性フィルム積層体70の4隅の位置のうち最も高いものを定規で測定することで求められる。
ただし、加熱後の透明導電性フィルム積層体70を透明導電性フィルム30が上になるように配置した場合に上側凸形状となる場合は、フィルムを裏返して4隅の最も高いものを測定して求められた値に負の符号をつけたものをカールとする。加熱後の透明導電性フィルム積層体70を透明導電性フィルム30が上になるように配置した場合に上側凹形状となる場合は、測定して求められた値に正の符号をつけたものをカールとする。
カールの測定は加熱終了後から、1,3,5,10,30,120分時点で実施され、1分時点を直後とし、30分時点までの各時点での直後との差をカール量の変化とする。透明導電性フィルム積層体70はシート状で加熱処理され、120分以内に次工程で使用されることが望まれる。透明導電性フィルム積層体70は、インジウム−錫複合酸化物層が傷ついたり汚染されたりするのを防ぐため、重ねて保管することは好ましくなく、加熱終了後に大量の透明導電性フィルム積層体70を長時間保管すると多くのスペースを必要とすることや、生産性の観点から好ましくない。そのため、加熱工程終了直後から30分までの間に経時的なカール発生が抑えられており、その間に次の工程で使用できることが好ましく、直後から120分までに使用できることが、省スペースや生産性を犠牲にすることのない範囲で使用可能な時間が長くとれるため工程設計の自由度が高まることからより好ましい。
樹脂シートやガラス基板などのフラットな材料に対応した設備や、カール量が少ない透明導電性フィルム積層体70を想定した設備でも取り扱えるとの観点から、透明導電性フィルム積層体70は直後から30分時点までの各時点でのカール量の変化が絶対値で10mm以下であり、30分時点までの最大カールの絶対値が10mm以下であることが好ましい。
さらに、本発明における透明導電性フィルム積層体70は、加熱直後から120分時点までの各時点でのカール量の変化が絶対値で10mm以下であり、120分時点までの最大カールの絶対値も10mm以下であることが、特に好ましい。経時段階におけるカール量を上記範囲にすることで、タッチパネルメーカーにおいては、カールの自然解消を待つことなく、電極加工工程等の次工程を実施することができ、好ましい。なお、透明導電性フィルム積層体70は寸法が大きいほどカールが大きくなる傾向にあるが、従来はMD方向に297mm、TD方向に210mm以上の寸法になると、カールを小さく抑えることは極めて困難であった。
上記範囲内であれば、タッチパネル製造工程においてカールによる不具合が生じにくくなる。加熱処理直後のカールが大きくなる不具合が生じると、加熱処理以降の工程では透明導電性フィルム積層体70がカールしていない状態またはカールが小さい状態を前提としているため、製造工程上の不具合が生じ得る。具体的には、配線形成などの次工程以降でのハンドリングに悪影響を与え、スクリーン印刷やフォトリソグラフィーを利用した配線形成工程での配線形成の精度が低下する、カールした透明導電性フィルム積層体70をフラットに矯正するための治具を新たに用いる必要が生じて生産性が低下する、カールした透明導電性フィルム積層体70を使用できなくなるため歩留りが下がる、生産設備によっては生産できなくなるなどの問題が発生する。なお、本発明において、カールと反りは同義である。
<透明導電性フィルム積層体の用途>
本発明の透明導電性フィルム積層体70は、ディスプレイや発光素子、光電変換素子等の透明電極として用いることができ、タッチパネル用の透明電極として好適に用いられ、特に静電容量方式タッチパネルに好ましく用いられる。
透明導電性フィルム積層体70は、加熱処理されることで、透明導電層30が結晶化されるタッチパネル製造工程に好適に用いられる。結晶化のための加熱処理は、例えば、120℃〜160℃のオーブン中で、15〜90分間行われる場合が多いが、これに限られるものではない。透明導電性フィルム積層体70の加熱処理は、透明導電層のパターン形成前、パターン形成後のいずれに行われてもよい。また、透明導電性フィルム積層体70の加熱処理は、引き廻し配線形成時の加熱処理等のタッチパネル形成のための加熱アニール処理を兼ねるもの、または引き廻し配線形成時の加熱処理等のタッチパネル形成のための加熱アニール処理のみであってもよい。
以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
熱収縮率は、MD方向とTD方向を明記して正方形に切出した試料の、140℃で90分間の加熱を行う前の2点間距離L0、および加熱後の2点間距離Lを、0.01mm単位で測定可能なミツトヨ社製ノギスにより測定して求めた。測定は加熱終了後から1分時点で実施した。透明導電性フィルム積層体は1分時点で十分に冷却されていた。
分子配向角はMD方向とTD方向を明記した試料をシンテック社製汎用偏光解析装置Optiproで測定することにより求めた。
カールは、透明導電性フィルム積層体の寸法をMD方向に297mmでTD方向に210mmとしたものを、透明導電性フィルムを上にして厚さ0.7mmのアルミニウム平板上において140℃90分加熱した後に気温23℃湿度50%の環境下におき、透明導電性フィルム積層体を置いた平板面に対して、透明導電性フィルム積層体の4隅の位置のうち最も高いものを定規で測定して求めた。ただし、加熱後の透明導電性フィルム積層体が透明導電性フィルムを上にした場合に上側に凸形状を示す場合は、フィルムを裏返して4隅の最も高いものを測定して求められた値に負の符号をつけたものをカールとした。加熱後の透明導電性フィルム積層体70を透明導電性フィルム30が上になるように配置した場合に上側凹形状となる場合は、測定して求められた値に正の符号をつけたものをカールとした。カールの測定は加熱終了後から、1,3,5,10,30,120分時点で実施した。透明導電性フィルム積層体は1分時点で十分に冷却されていた。
[実施例1]
透明導電性フィルムのベースフィルムとして、両面に1.5μmのハードコート層が形成されており、透明導電層を形成する側のハードコート層の上に厚さ30nmの高屈折率光学調整層と厚さ40nmの低屈折率層がこの順に積層された、フィルム製造時のTD方向中央から1100mmの位置から得られた厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。このポリエチレンテレフタレートフィルムを、巻取式スパッタ製膜装置内に導入し100℃で45秒加熱した後に、スパッタリング法により厚さ20nmのインジウム−錫複合酸化物層を形成した。
インジウム−錫複合酸化物層の形成はターゲットとして酸化錫を5.0重量%含有した酸化インジウムを用いた。スパッタリングは酸素/アルゴン(64sccm/400sccm)混合ガスを製膜室内に導入しながら、装置内圧力0.2Pa、パワー密度2.9W/cmの条件で行った。
保護フィルムとして、フィルム製造時のTD方向中央から1400mmの位置から得られた厚み125μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに厚み7μmのアクリル系粘着剤層を形成したものを用いた。
この保護フィルムと透明導電性フィルムをラミネータ―で貼り合せ加熱前にカールしていない透明導電性フィルム積層体を得た。
透明導電性フィルムと保護フィルムの分子配向角を測定した。透明導電性フィルムと保護フィルムの収縮率を測定した。透明導電性フィルム積層体を用いてカールの測定を実施した。
[実施例2]
透明導電性フィルムのベースフィルムとして、両面に1.5μmのハードコート層が形成されており、透明導電層を形成する側のハードコート層の上に厚さ30nmの高屈折率光学調整層と厚さ40nmの低屈折率層がこの順に積層された、フィルム製造時のTD方向中央の位置から得られた厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。このポリエチレンテレフタレートフィルムを、巻取式スパッタ製膜装置内に導入し100℃で60秒加熱した後に、スパッタリング法により厚さ20nmのインジウム−錫複合酸化物層を形成した。
インジウム−錫複合酸化物層の形成はターゲットとして酸化錫を7.0重量%含有した酸化インジウムを用いた。スパッタリングは酸素/アルゴン(64sccm/400sccm)混合ガスを製膜室内に導入しながら、装置内圧力0.2Pa、パワー密度1.7W/cmの条件で行った。
保護フィルムとして、フィルム製造時のTD方向中央の位置から得られた厚み125μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに厚み7μmのアクリル系粘着剤層を形成したものを用いた。
この保護フィルムと透明導電性フィルムをラミネータ―で貼り合せ加熱前にカールしていない透明導電性フィルム積層体を得た。
透明導電性フィルムと保護フィルムの分子配向角を測定した。透明導電性フィルムと保護フィルムの収縮率を測定した。透明導電性フィルム積層体を用いてカールの測定を実施した。
[実施例3]
透明導電性フィルムとして実施例2の透明導電性フィルムを用いた。
保護フィルムとして、フィルム製造時のTD方向中央の位置から得られた厚み125μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに厚み20μmのアクリル系粘着剤層を形成したものを用いた。
この保護フィルムと透明導電性フィルムをラミネータ―で貼り合せ加熱前にカールしていない透明導電性フィルム積層体を得た。
透明導電性フィルムと保護フィルムの分子配向角を測定した。透明導電性フィルムと保護フィルムの収縮率を測定した。透明導電性フィルム積層体を用いてカールの測定を実施した。
[実施例4]
透明導電性フィルムとして実施例2の透明導電性フィルムを用いた。
保護フィルムとして、フィルム製造時のTD方向中央の位置から得られた厚み125μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに厚み10μmのアクリル系粘着剤層を形成したものを用いた。
この保護フィルムと透明導電性フィルムをラミネータ―で貼り合せ加熱前にカールしていない透明導電性フィルム積層体を得た。
透明導電性フィルムと保護フィルムの分子配向角を測定した。透明導電性フィルムと保護フィルムの収縮率を測定した。透明導電性フィルム積層体を用いてカールの測定を実施した。
[実施例5]
透明導電性フィルムとして実施例2の透明導電性フィルムを用いた。
保護フィルムとして、フィルム製造時のTD方向中央の位置から得られた厚み125μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに厚み10μmのアクリル系粘着剤層を形成したものを用いた。
この保護フィルムと透明導電性フィルムをラミネータ―で貼り合せ加熱前にカールしていない透明導電性フィルム積層体を得た。
透明導電性フィルムと保護フィルムの分子配向角を測定した。透明導電性フィルムと保護フィルムの収縮率を測定した。透明導電性フィルム積層体を用いてカールの測定を実施した。
[比較例1]
透明導電性フィルムとして実施例2の透明導電性フィルムを用いた。
保護フィルムとして、フィルム製造時のTD方向中央から1400mmの位置から得られた厚み125μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに厚み7μmのアクリル系粘着剤層を形成したものを用いた。
この保護フィルムと透明導電性フィルムをラミネータ―で貼り合せ加熱前にカールしていない透明導電性フィルム積層体を得た。
透明導電性フィルムと保護フィルムの分子配向角を測定した。透明導電性フィルムと保護フィルムの収縮率を測定した。透明導電性フィルム積層体を用いてカールの測定を実施した。
[比較例2]
透明導電性フィルムのベースフィルムとして、両面に1.5μmのハードコート層が形成されており、透明導電層を形成する側のハードコート層の上に厚さ30nmの高屈折率光学調整層と厚さ40nmの低屈折率層がこの順に積層された、フィルム製造時のTD方向中央から1100mmの位置から得られた厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。このポリエチレンテレフタレートフィルムを、巻取式スパッタ製膜装置内に導入し100℃で45秒加熱した後に、スパッタリング法により厚さ20nmのインジウム−錫複合酸化物層を形成した。
インジウム−錫複合酸化物層の形成はターゲットとして酸化錫を5.0重量%含有した酸化インジウムを用いた。スパッタリングは酸素/アルゴン(64sccm/400sccm)混合ガスを製膜室内に導入しながら、装置内圧力0.2Pa、パワー密度2.9W/cmの条件で行った。
保護フィルムとして、実施例1の保護フィルムを用いた。
この保護フィルムと透明導電性フィルムをラミネータ―で貼り合せ加熱前にカールしていない透明導電性フィルム積層体を得た。透明導電性フィルムと保護フィルムの分子配向角を測定した。透明導電性フィルムと保護フィルムの収縮率を測定した。透明導電性フィルム積層体を用いてカールの測定を実施した。
[比較例3]
透明導電性フィルムのベースフィルムとして、両面に1.5μmのハードコート層が形成されており、透明導電層を形成する側のハードコート層の上に厚さ30nmの高屈折率光学調整層と厚さ40nmの低屈折率層がこの順に積層された、フィルム製造時のTD方向中央から1400mmの位置から得られた厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。このポリエチレンテレフタレートフィルムを、巻取式スパッタ製膜装置内に導入し100℃で60秒加熱した後に、スパッタリング法により厚さ20nmのインジウム−錫複合酸化物層を形成した。
インジウム−錫複合酸化物層の形成はターゲットとして酸化錫を7.0重量%含有した酸化インジウムを用いた。スパッタリングは酸素/アルゴン(64sccm/400sccm)混合ガスを製膜室内に導入しながら、装置内圧力0.2Pa、パワー密度1.7W/cmの条件で行った。
保護フィルムとして、実施例5の保護フィルムを用いた。
この保護フィルムと透明導電性フィルムをラミネータ―で貼り合せ加熱前にカールしていない透明導電性フィルム積層体を得た。
透明導電性フィルムと保護フィルムの分子配向角を測定した。透明導電性フィルムと保護フィルムの収縮率を測定した。透明導電性フィルム積層体を用いてカールの測定を実施した。比較例3の透明導電性フィルム積層体は、カール測定のすべてのタイミングにおいて、カールが大きくなりすぎたことにより直径43mm以下の筒状となり測定不能な状態であった。
各実施例及び比較例の収縮率、収縮率差、分子配向角、分子配向角のなす狭角を表1に、カールを表2に示す。
Figure 2015191347
Figure 2015191347
表1から、実施例1〜5では透明導電性フィルムの140℃90分加熱後のMD方向の収縮率と保護フィルムの140℃90分加熱後のMD方向の収縮率の差の絶対値が0.15%以下であり、透明導電性フィルムの140℃90分加熱後のTD方向の収縮率と保護フィルムの140℃90分加熱後のTD方向の収縮率差の絶対値が0.20%以下であり、透明導電性フィルムの分子配向角度と保護フィルムの分子配向角度のなす狭角が10°未満であり、カールは140℃90分加熱した後に23℃湿度50%に放置した時の直後から30分までの経時での最大カール量変化の絶対値が10mm以下であり、30分時点までの最大カール量の絶対値が10mm以下と直後だけでなく経時的にもカールが低く抑えられており、タッチパネル用透明導電性フィルム積層体として好適に用いることができると分かる。
なかでも、実施例2〜5では透明導電性フィルムの140℃90分加熱後のMD方向の収縮率と保護フィルムの140℃90分加熱後のMD方向の収縮率の差の絶対値が0.15%以下であり、透明導電性フィルムの140℃90分加熱後のTD方向の収縮率と保護フィルムの140℃90分加熱後のTD方向の収縮率差の絶対値が0.17%以下であり、透明導電性フィルムの分子配向角度と保護フィルムの分子配向角度のなす狭角が10°未満であり、カールは140℃90分加熱した後に23℃湿度50%に放置した時の直後から120分までの経時での最大カール量変化の絶対値が9mm以下であり、120分時点までの最大カール量の絶対値が10mm以下と直後から120分までのより長い期間において経時的にもカールが低く抑えられており、特にタッチパネル用透明導電性フィルム積層体として好適に用いることができると分かる。
一方で、比較例1および2は、透明導電性フィルムの140℃90分加熱後のMD方向の収縮率と保護フィルムの140℃90分加熱後のMD方向の収縮率差の絶対値が0.15%以下であり、透明導電性フィルムの140℃90分加熱後のTD方向の収縮率と保護フィルムの140℃90分加熱後のTD方向の収縮率差の絶対値が0.20%以下であるものの、透明導電性フィルムの分子配向角度と保護フィルムの分子配向角度のなす狭角が37.5または38.6°と10°よりも大きく、直後のカールは小さいものの、経時的にカールが大きく増加することが分かる。
さらに、比較例3は透明導電性フィルムの140℃90分加熱後のMD方向の収縮率と保護フィルムの140℃90分加熱後のMD方向の収縮率差の絶対値が0.15%以下であり、透明導電性フィルムの分子配向角度と保護フィルムの分子配向角度のなす狭角が10°未満であるものの、透明導電性フィルムの140℃90分加熱後のTD方向の収縮率と保護フィルムの140℃90分加熱後のTD方向の収縮率差の絶対値が0.63%と0.20%よりも大きく、カールが大きくなりすぎて筒状になってしまっていることが分かる。

Claims (6)

  1. 厚さ15〜250μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面にインジウム−錫複合酸化物層を有する透明導電性フィルムと、厚さ15〜250μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に粘着剤層を有する保護フィルムとが、前記複合酸化物層が外側になるように前記粘着剤層を介して貼り合わされた透明導電性フィルム積層体において、
    前記透明導電性フィルムの140℃90分加熱後におけるMD方向の収縮率と、前記保護フィルムの140℃90分加熱後におけるMD方向の収縮率との差の絶対値は0.15%以下であり、
    前記透明導電性フィルムの140℃90分加熱後におけるTD方向の収縮率と、前記保護フィルムの140℃90分加熱後におけるTD方向の収縮率との差の絶対値は0.20%以下であり、且つ、
    前記透明導電性フィルムと前記保護フィルムは、MD方向が平行となるように貼り合わされ、前記透明導電性フィルムの分子配向角度と前記保護フィルムの分子配向角度のなす狭角が10°未満であることを特徴とする透明導電性フィルム積層体。
  2. 前記透明導電性フィルムおよび前記保護フィルムの140℃90分加熱後のMD方向の収縮率が共に0.70%以下であり、且つ、TD方向の収縮率が共に0.50%以下であることを特徴とする請求項1に記載の透明導電性フィルム積層体。
  3. 前記透明導電性フィルムのポリエチレンテレフタレートフィルムの厚みが20〜60μmであり、前記保護フィルムのポリエチレンテレフタレートフィルムの厚みが100〜150μmである請求項1又は2に記載の透明導電性フィルム積層体。
  4. 前記複合酸化物層が非晶質であり、前記粘着剤層がアクリル系粘着剤であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の透明導電性フィルム積層体。
  5. 前記透明導電性フィルム積層体は、MD方向に297mm、TD方向に210mmになるように加工され、且つ、140℃90分の加熱工程を経た後に、
    23℃湿度50%の環境に放置した時における、加熱終了直後から30分経時するまでの最大カール量変化の絶対値が10mm以下であり、且つ、加熱後30分経時までの最大カール量の絶対値も10mm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の透明導電性フィルム積層体。
  6. 請求項5に記載の透明導電性フィルム積層体を用いてタッチパネルを製造する方法であって、
    前記透明導電性フィルム積層体へのタッチパネル製造のための加工工程は、前記140℃90分の加熱工程終了後、120分以内に行うことを特徴とするタッチパネルの製造方法。
JP2014066939A 2014-03-27 2014-03-27 透明導電性フィルム積層体およびタッチパネルの製造方法 Pending JP2015191347A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014066939A JP2015191347A (ja) 2014-03-27 2014-03-27 透明導電性フィルム積層体およびタッチパネルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014066939A JP2015191347A (ja) 2014-03-27 2014-03-27 透明導電性フィルム積層体およびタッチパネルの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015191347A true JP2015191347A (ja) 2015-11-02

Family

ID=54425802

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014066939A Pending JP2015191347A (ja) 2014-03-27 2014-03-27 透明導電性フィルム積層体およびタッチパネルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015191347A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015203073A (ja) * 2014-04-15 2015-11-16 日東電工株式会社 積層体及び透明導電性フィルム用キャリアフィルム
CN107870695A (zh) * 2016-09-27 2018-04-03 星电株式会社 制造触摸感测装置的方法和触摸感测装置
WO2019031060A1 (ja) * 2017-08-07 2019-02-14 アルプス電気株式会社 入力装置およびプラスチックカバーとフィルムセンサとが積層された入力装置の製造方法
WO2019082815A1 (ja) * 2017-10-27 2019-05-02 日東電工株式会社 透明導電性フィルムおよびその製造方法
CN113330607A (zh) * 2019-01-22 2021-08-31 住友金属矿山株式会社 镍锰钴复合氢氧化物、镍锰钴复合氢氧化物的制造方法、锂镍锰钴复合氧化物和锂离子二次电池

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11268168A (ja) * 1998-03-24 1999-10-05 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 透明導電膜及び保護フィルム付きプラスティックフィルム
JP2001332132A (ja) * 2000-05-22 2001-11-30 Nitto Denko Corp 保護フィルム付き透明導電性フィルムとその使用方法
JP2002073282A (ja) * 2000-06-12 2002-03-12 Nitto Denko Corp 透明導電性フィルムおよびタッチパネル電極
JP2004059860A (ja) * 2002-07-31 2004-02-26 Nitto Denko Corp 透明導電性フィルム用表面保護フィルム及びその製造方法並びに表面保護フィルム付き透明導電性フィルム
JP2006056117A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Sony Corp 透明導電性積層体及びこれを用いたタッチパネル
JP2006168005A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Nitto Denko Corp 透明導電性積層体の製造方法
JP2008251529A (ja) * 2007-03-02 2008-10-16 Nitto Denko Corp 粘着剤層付き透明導電性フィルムおよびその製造方法
JP2013226676A (ja) * 2012-04-24 2013-11-07 Fujimori Kogyo Co Ltd 透明導電性フィルム用表面保護フィルム及びそれを用いた透明導電性フィルム

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11268168A (ja) * 1998-03-24 1999-10-05 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 透明導電膜及び保護フィルム付きプラスティックフィルム
JP2001332132A (ja) * 2000-05-22 2001-11-30 Nitto Denko Corp 保護フィルム付き透明導電性フィルムとその使用方法
JP2002073282A (ja) * 2000-06-12 2002-03-12 Nitto Denko Corp 透明導電性フィルムおよびタッチパネル電極
JP2004059860A (ja) * 2002-07-31 2004-02-26 Nitto Denko Corp 透明導電性フィルム用表面保護フィルム及びその製造方法並びに表面保護フィルム付き透明導電性フィルム
JP2006056117A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Sony Corp 透明導電性積層体及びこれを用いたタッチパネル
JP2006168005A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Nitto Denko Corp 透明導電性積層体の製造方法
JP2008251529A (ja) * 2007-03-02 2008-10-16 Nitto Denko Corp 粘着剤層付き透明導電性フィルムおよびその製造方法
JP2013226676A (ja) * 2012-04-24 2013-11-07 Fujimori Kogyo Co Ltd 透明導電性フィルム用表面保護フィルム及びそれを用いた透明導電性フィルム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015203073A (ja) * 2014-04-15 2015-11-16 日東電工株式会社 積層体及び透明導電性フィルム用キャリアフィルム
CN107870695A (zh) * 2016-09-27 2018-04-03 星电株式会社 制造触摸感测装置的方法和触摸感测装置
CN107870695B (zh) * 2016-09-27 2022-02-08 星电株式会社 制造触摸感测装置的方法和触摸感测装置
WO2019031060A1 (ja) * 2017-08-07 2019-02-14 アルプス電気株式会社 入力装置およびプラスチックカバーとフィルムセンサとが積層された入力装置の製造方法
WO2019082815A1 (ja) * 2017-10-27 2019-05-02 日東電工株式会社 透明導電性フィルムおよびその製造方法
CN111194471A (zh) * 2017-10-27 2020-05-22 日东电工株式会社 透明导电性薄膜及其制造方法
CN111194471B (zh) * 2017-10-27 2021-12-21 日东电工株式会社 透明导电性薄膜及其制造方法
CN113330607A (zh) * 2019-01-22 2021-08-31 住友金属矿山株式会社 镍锰钴复合氢氧化物、镍锰钴复合氢氧化物的制造方法、锂镍锰钴复合氧化物和锂离子二次电池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2012086484A1 (ja) 透明導電性フィルムおよびその製造方法
JP2015191347A (ja) 透明導電性フィルム積層体およびタッチパネルの製造方法
WO2017131202A1 (ja) 導電性積層フィルム
JP6121204B2 (ja) タッチパネル用積層体およびタッチパネル用積層体の製造方法
JP2011079219A (ja) ガスバリアフィルムおよびその製造方法
JP2015146244A (ja) 透明導電性フィルムおよびこの製造方法
JP2015146243A (ja) 透明導電性フィルムおよびこの製造方法
TW201727458A (zh) 透明導電性薄膜積層體及含有其之觸控面板
JP6298321B2 (ja) 透明導電層付フィルム
JP2015030157A (ja) 透明導電性積層体の製造方法
JP6322031B2 (ja) 透明導電層付き積層体の製造方法
EP4238756A1 (en) Transparent conductive piezoelectric film and touch panel
JP6318836B2 (ja) 転写用基材及び転写シート
KR102202929B1 (ko) 광확산성 배리어 필름
US20230397500A1 (en) Piezoelectric film, touch panel, and piezoelectric film manufacturing method
TW201916064A (zh) 結晶化膜
JP6515445B2 (ja) 表面保護フィルム用ポリエステルフィルムロールおよび導電性フィルム積層体
JP2015063357A (ja) 光学フィルムの製造方法、搬送方法、搬送ローラ
TW202040598A (zh) 薄膜積層體、及圖案化導電性膜之製造方法
JP7287802B2 (ja) 光透過性導電フィルム
JP2006056117A (ja) 透明導電性積層体及びこれを用いたタッチパネル
TW202040597A (zh) 薄膜積層體、及圖案化導電性膜之製造方法
WO2016080246A1 (ja) 保護フィルム付き透明導電性フィルム
TW201823034A (zh) 濺鍍用聚酯積層體及其製造方法
JP4815742B2 (ja) 透明導電性フィルム及びこれを用いたタッチパネルとこれらの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171215

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20171215

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180123