JP2002069246A - 高疎水性エラストマー組成物 - Google Patents

高疎水性エラストマー組成物

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JP2002069246A
JP2002069246A JP2001148132A JP2001148132A JP2002069246A JP 2002069246 A JP2002069246 A JP 2002069246A JP 2001148132 A JP2001148132 A JP 2001148132A JP 2001148132 A JP2001148132 A JP 2001148132A JP 2002069246 A JP2002069246 A JP 2002069246A
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elastomer
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water
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JP2001148132A
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Akira Senda
彰 千田
Tetsuya Masutani
哲也 桝谷
Haruhiko Mori
晴彦 毛利
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 易洗浄性、易排水性、防曇性、結露防止性、
生体適合性などに優れたエラストマー性組成物および成
形品を提供する。 【解決手段】 非加水分解性脱離基をもつ疎水性液状化
合物を含む疎水化剤とシリコーン系または含フッ素系エ
ラストマーからなる組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面疎水化剤を含
む各種エラストマーからなる低汚染性、特に水生生物や
生理物質の付着防止および易洗浄性に優れたエラストマ
ー組成物に関する。本発明によれば、各種物品の表面を
高度に疎水化でき、汚染付着防止性、易洗浄性、帯電防
止性、防曇性、防結露性、防塵性、生体適合性などに優
れた物品を提供できる。これらの物品は、塗料、イン
ク、シーラント、接着剤、繊維処理剤、絶縁材料、注型
材、型取り材、医療器具材料、建築資材、船舶部材、皮
革材、家庭用部材、包装材などといった用途に好適に使
用できる。
【0002】
【従来の技術】オルガノシロキサンを骨格に含むいわゆ
るシリコーン系樹脂に各種の加水分解性基含有有機ケイ
素化合物を配合した樹脂組成物は知られている(特開昭
61−34062号公報、特開平6−16940号公
報、特開平6−65506号公報、特開平7−1797
61号公報、特開平9−95615号公報、特開平6−
220325号公報、特開平6−220329号公報な
ど)。
【0003】これらの組成物から得られる被膜や硬化物
の表面は概して疎水性であり、親水性の汚れは付着しに
くく、また汚れの除去も可能であるが、特に屋外におい
ては自動車の粉塵や排ガスに代表される疎水性(親油
性)の汚れは逆に付着しやすくなっている。また、汚れ
の付着や除去を効果的に行なうためには、本発明者らの
研究によれば、加水分解性化合物が表面に濃縮している
ことが必要であるが、そうした表面濃縮作用は従来の組
成物では達成されていない。
【0004】そこで本出願人は疎水性の汚れを付着させ
にくくするため、表面を親水化する加水分解性有機金属
化合物を表面親水化剤として配合した汚染付着防止性の
組成物を完成し、既に出願している(WO97/111
30号パンフレット)。
【0005】この表面親水化剤は加水分解により生ずる
親水性基により表面を親水化する作用をもつものであ
り、その後の研究により、水中での使用にも優れた疎水
性汚れや水生生物、生理物質の付着を低減化できること
が判明した。
【0006】本発明者らはさらに研究を進め、それ自身
疎水性の表面をもつ重合体さらにはエラストマー性の重
合体の表面を、親水化とは逆に、より一層高度に疎水化
するときにも汚染、特に水生生物や生理物質の付着およ
び洗浄性が向上することを見出し、本発明を完成した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、フッ素系エ
ラストマーやシリコーン系エラストマーなどのエラスト
マー硬化物についてその表面を高度に疎水化し、疎水性
の汚れや水生生物、生理物質の付着を妨げ、たとえ付着
したとしても容易に除去できる高度に疎水化した表面を
与える組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(a)エラストマーおよび(b)非加水分解性の疎水性
液体である表面疎水化剤からなるエラストマー組成物お
よび該組成物を硬化して得られる硬化物に関する。
【0009】表面疎水化剤(b)としては、疎水性の含
フッ素液状化合物、疎水性のシリコーン系液状化合物ま
たはこれらの2種以上の混合物が好ましくあげられ、そ
のうち疎水性の含フッ素液状化合物としては、表面張力
30mN/m以下、好ましくは20mN/m以下のフル
オロオレフィンまたはそのオリゴマー、含フッ素ポリエ
ーテルまたはこれらの2種以上の混合物が、疎水性のシ
リコーン系液状化合物としては表面張力30mN/m以
下、好ましくは25mN/m以下のオルガノシロキサ
ン、その縮合物またはそれらの2種以上の混合物が好ま
しくあげられる。
【0010】エラストマー(a)としては、好ましくは
その硬化物が1〜10MPaの100%モジュラスを有
しているフッ素系エラストマー、またはその硬化物が
0.1〜10MPaの100%モジュラスを有している
シリコーン系エラストマーであり、有機溶剤に可溶であ
るものが好ましい。
【0011】特に、室温硬化型(RTV)エラストマー
組成物であることが好ましい。
【0012】また、さらに珪藻付着防止剤および/また
は生物忌避剤を含むことにより、珪藻やフジツボなどの
水生生物の付着防止効果が向上する。
【0013】本発明の表面疎水化用エラストマー組成物
は、硬化することにより得られる表面の少なくとも一部
が、エラストマー(a)自身の硬化物の表面疎水性の程
度と同じかより高い高疎水性表面を与え、たとえば硬化
物表面の対水接触角の最大値を90度以上、さらには1
00度以上に高めることができる。
【0014】本発明のエラストマー組成物は、コーティ
ング層として、水面または水中で使用される、殊に流速
100mm/秒を超える、さらには流速300mm/秒
以上の海洋環境下で使用される物品または構造物の表面
層を構成するときに特に優れた効果が発揮される。
【0015】本発明の物品または構造物は、下記のフジ
ツボ付着試験においてフジツボの付着率を15%以下、
さらには5%以下にすることができる。 記 フジツボ付着試験 水槽:150mm×100mm×200mm(内寸法) 海水:3リットル 供試生物:ドロフジツボ(Balanus kondakovi) 個体数600 試験温度:22〜24℃ 試験期間:60日
【0016】また、下記のフジツボ水洗除去試験におい
てフジツボの残存率が2%以下にすることができる。 記 供試試料:前記フジツボ付着試験に60日間供した構造
物試料 水洗条件:水道水を試料表面で0.3±0.05MPa
の水圧となるように供試試料表面に直角に20秒間放水
する。
【0017】本発明はさらに、本発明のエラストマー組
成物から得られるコーティング層を表面に有する医用部
材またはフィルム、シートまたはチューブなどの形状の
成形品からなる医用部材に関する。
【0018】また本発明は、樹脂フィルムの一方の表面
に本発明のエラストマー組成物から得られるコーティン
グ層を有し、かつ他方の表面に粘着剤層を有するフィル
ムであって、水面もしくは水中で使用する物品もしくは
構造物または医用部材に供するマーキングフィルムにも
関する。
【0019】さらにまた本発明は、水面または水中で使
用する物品または構造物の表面に本発明のエラストマー
組成物を塗布して塗膜を形成させることにより、該物品
または構造物への水生生物の付着を防止する方法、また
は細胞または生体から放出される生理物質と接触する医
用部材の表面に本発明のエラストマー組成物を塗布して
塗膜を形成させることにより、該医用部材への細胞また
は生理物質の付着を防止する方法にも関する。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の重要な特徴は、エラスト
マー(a)、特に疎水性の表面を有するフッ素系エラス
トマーやシリコーン系エラストマーの被膜または成形品
の表面をさらに疎水化するために表面疎水化剤(b)を
配合する点にある。
【0021】本発明に使用する表面疎水化剤(b)は加
水分解を生じない疎水性液状化合物であり、加水分解が
生ずることが必須の表面親水化剤と異なる。
【0022】本発明においては、疎水化剤(b)である
疎水性液状化合物はマトリックスであるエラストマーの
表面に移行し、表面状態を高度に疎水化し、さらに非加
水分解性であることから高い疎水性を長時間維持する作
用を果たしているものと考えられる。
【0023】また、エラストマーと混合使用する点か
ら、エラストマー(a)成分と同程度または、より低い
表面張力を有するものが好ましい。
【0024】これらの点から、表面疎水化剤(b)とし
ては、疎水性の含フッ素液状化合物または疎水性のシリ
コーン系液状化合物が好ましい。
【0025】疎水性の含フッ素液状化合物としては、た
とえばWO94/17023号パンフレットに記載され
ているつぎの式(I)〜(IV)で示されるフルオロオレ
フィンまたはそのオリゴマー、または特開平6−264
021号公報に記載されているつぎの式(V)で示され
る含フッ素ポリエーテル、さらには式(VI)で示される
フルオロオレフィンの液状低重合体が好ましくあげられ
る。 式(I):
【0026】
【化1】
【0027】(式中、R1、R2およびR3は同じかまた
は異なり、いずれもフッ素原子、部分的または完全にフ
ッ素化された炭素数1〜30、好ましくは1〜10、さ
らに好ましくは1〜5の直鎖または分岐鎖状の飽和もし
くは不飽和の1価の含フッ素脂肪族炭化水素基(部分的
にフッ素原子以外のハロゲン原子または他の置換基で置
換されていてもよい)、R4は炭素数1〜30、好まし
くは5〜25、さらに好ましくは10〜20の直鎖また
は分岐鎖状の飽和もしくは不飽和の1価の脂肪族炭化水
素基(部分的にハロゲン原子または他の置換基で置換さ
れていてもよい) または炭素数2〜500、好ましくは10〜300、さ
らに好ましくは20〜200の1価のポリエーテル基
(部分的にハロゲン原子またはハロゲン原子以外の置換
基で置換されていてもよい)、Xは酸素原子または硫黄
原子である)で示されるフルオロオレフィンまたはその
オリゴマー。
【0028】R1、R2およびR3としては、フッ素原
子、CF3(CF2n−(n=0〜2)、(CF32
F(CF2m−(m=0〜2)などが好ましい。なお、
疎水性を高める点から、フッ素原子数/炭素原子数が
0.6以上、好ましくは1.0以上、さらに好ましくは
1.5以上であることが有利である。
【0029】ハロゲン原子以外の置換基としては、たと
えばヒドロキシル基、チオール基、アルコキシ基、ニト
リル基、ニトロ基、エーテル基、チオエーテル基、エス
テル基、カルボニル基、スルホニル基、スルフィニル
基、カルボキシル基、カルボキシレート基、アミノ基、
チオカルバメート基、アミド基、イミド基、ホスフィン
基、亜リン酸エステル基などがあげられる。
【0030】R4の具体例としては、 Cn2n+1− (n=10〜30の整数)、 Cm2m-1- (m=10〜30の整数)、 Ch2h-3− (h=10〜30の整数)、 CH3(OCH2CH2l− (l=1〜100の整
数)、 CH3(OCH2CH(CH3))k− (k=1〜100
の整数)、 CH3(OCH2CH(CH2CH3))j− (j=1〜
100の整数) などがあげられる。
【0031】式(I)で示される化合物としては、たと
えば
【0032】
【化2】
【0033】
【化3】
【0034】などがあげられる。
【0035】式(II): (R6O)d5 (式中、R5は部分的または完全にフッ素化された炭素
数1〜50、好ましくは1〜35、さらに好ましくは2
〜26の直鎖または分岐鎖状の飽和もしくは不飽和の1
価の含フッ素脂肪族炭化水素基(部分的にフッ素原子以
外のハロゲン原子または他の置換基で置換されていても
よく、構造中に1〜3個のOH基を有していてもよ
い)、または部分的にまたは完全にフッ素化された炭素
数2〜700、好ましくは3〜300、さらに好ましく
は5〜150の1価のポリエーテル基(部分的にフッ素
原子以外のハロゲン原子または他の置換基で置換されて
いてもよく、構造中に1〜3個の不飽和結合を含んでい
てもよく、また側鎖にエーテル結合を含んでいてもよ
い)、dは1または2、R6はd=1の場合、1価の有
機基であって、具体的には部分的にハロゲン原子もしく
は他の置換基で置換されていてもよい炭素数1〜30、
好ましくは1〜10、さらに好ましくは1〜5の直鎖も
しくは分岐鎖状の飽和もしくは不飽和の1価の脂肪族炭
化水素基、または部分的にハロゲン原子もしくは他の置
換基で置換されていてもよい炭素数2〜500、好まし
くは10〜300、さらに好ましくは20〜200の1
価のポリエーテル基であり、d=2の場合は2価の有機
基であって、具体的には炭素数1〜10の直鎖もしくは
分岐鎖状の飽和もしくは不飽和の2価の脂肪族炭化水素
基(水素原子の一部がハロゲン原子または他の置換基で
置換されていてもよい)、または炭素数2〜500、好
ましくは10〜300、さらに好ましくは20〜200
の2価のポリエーテル基(水素原子の一部がハロゲン原
子または他の置換基で置換されていてもよい)であっ
て、末端は水素原子、ハロゲン原子または水酸基などの
他の置換基である)で示されるフルオロオレフィンまた
はそのオリゴマー。
【0036】なお、疎水性を高める点から、R5はフッ
素原子数/炭素原子数が0.6以上、好ましくは1.0
以上、さらに好ましくは1.5以上であることが有利で
ある。
【0037】ハロゲン原子以外の他の置換基としては、
たとえばヒドロキシル基、チオール基、アルコキシ基、
ニトリル基、ニトロ基、エーテル基、チオエーテル基、
エステル基、カルボニル基、スルホニル基、スルフィニ
ル基、カルボキシル基、カルボキシレート基、アミノ
基、チオカルバメート基、アミド基、イミド基、ホスフ
ィン基、亜リン酸エステル基などがあげられる。
【0038】R5の具体例としては、たとえばつぎのも
のがあげられる。
【0039】
【化4】
【0040】
【化5】
【0041】また、R5に相当するフルオロポリエーテ
ル基は、対応するパーフルオロポリエーテル、完全には
フッ素化されてはいないフルオロポリエーテルもしくは
フッ素以外のハロゲン原子で置換されたハロゲン化フル
オロポリエーテルなどを主鎖にもつフルオロポリエーテ
ルを原料(前駆体)として用いることにより形成するこ
とができる。原料として使用できるフルオロポリエーテ
ルの具体例としては、ダイキン工業(株)製のデムナ
ム、デュポン社製のクライトックス、モンテフルオス社
製のフォブリンY、モンテフルオス社製のフォブリン
Z、モンテフルオス社製のフォブリンK、NKLクリュ
ーバー社製のバリエルタなどがあげられるが、これらに
限定されるものではない。
【0042】R6の具体例としては、たとえば炭素数1
〜10の直鎖もしくは分岐鎖状の飽和もしくは不飽和の
1価または2価の脂肪族炭化水素基(水素原子の一部が
ハロゲン原子または他の置換基で置換されていてもよ
い)、40℃における動粘度が1〜500cst、好ま
しくは3〜350cst、さらに好ましくは5〜200
cstの末端アルコキシ変性ポリアルキレングリコール
から誘導される1価または2価のポリエーテル基などが
好ましくあげられる。具体例としては、たとえばつぎの
ものがあげられる。
【0043】1価の基としては、 Cn2n+1− (n=10〜30の整数)、 Cm2m-1- (m=10〜30の整数)、 Ch2h-3− (h=10〜30の整数)、 ClCl2l− (l=1〜10の製数)、 Cl(CH27CH=CH(CH28− 、 CH3(OCH2CH2k− (k=1〜100の整
数)、 CH3(OCH2CH(CH3))j− (j=1〜100
の整数)、 CH3(OCH2CH(CH2CH3))i− (i=1〜
100の整数)、
【0044】
【化6】
【0045】などがあげられる。
【0046】2価の基としては、
【0047】
【化7】
【0048】などがあげられる。
【0049】式(II)で示される化合物の具体例として
は、たとえばつぎのものがあげられる。
【0050】
【化8】
【0051】式(III): (R10OCH2n12(CH2OR11m (式中、R10およびR11は同じかまたは異なり、いずれ
も水素原子、部分的または完全にフッ素化された炭素数
1〜50、好ましくは1〜35、さらに好ましくは2〜
26の直鎖もしくは分岐鎖状の飽和もしくは不飽和の1
価の脂肪族含フッ素炭化水素基(水素原子の一部がフッ
素原子以外のハロゲン原子または他の置換基で置換され
ていてもよく、構造中に1〜3個のOH基を有していて
もよい)、または部分的にまたは完全にフッ素化された
炭素数2〜700、好ましくは3〜300、さらに好ま
しくは5〜150の1価のポリエーテル基(部分的にフ
ッ素原子以外のハロゲン原子または他の置換基で置換さ
れていてもよく、構造中に1〜3個の不飽和結合を含ん
でいてもよく、また側鎖にエーテル結合を含んでいても
よい)、nは0〜2の整数、mは1〜4の整数、n+m
=1〜4、R12はn+m=4のとき=C=、n+m=3
のとき
【0052】
【化9】
【0053】、n+m=2のときR1314C=、n=0
でm=1のときR131415C−(R 13、R14およびR
15は同じかまたは異なりいずれもハロゲン原子で置換さ
れていてもよい炭素数1〜5のアルキル基)である)で
示されるフルオロオレフィンまたはそのオリゴマー。
【0054】なお、疎水性を高める点から、R10または
11はフッ素原子数/炭素原子数が0.6以上、好まし
くは1.0以上、さらに好ましくは1.5以上であるこ
とが有利である。
【0055】R10またはR11の具体例としては、たとえ
ばつぎのものがあげられる。
【0056】
【化10】
【0057】またR13、R14およびR15の具体例として
は、たとえばつぎのものがあげられる。
【0058】
【化11】
【0059】式(III)で示される化合物の具体例とし
ては、たとえばつぎのものがあげられる。
【0060】
【化12】
【0061】式(IV): R16−O−(A)n−R17 (式中、R16およびR17は同じかまたは異なり、いずれ
も水素原子、部分的または完全にフッ素化された炭素数
1〜50、好ましくは1〜35、さらに好ましくは2〜
26の直鎖もしくは分岐鎖状の飽和もしくは不飽和の1
価の脂肪族含フッ素炭化水素基(水素原子の一部がフッ
素原子以外のハロゲン原子または他の置換基で置換され
ていてもよく、構造中に1〜3個のOH基を有していて
もよい)、または部分的にまたは完全にフッ素化された
炭素数2〜700、好ましくは3〜300、さらに好ま
しくは5〜150の1価のポリエーテル基(部分的にフ
ッ素原子以外のハロゲン原子または他の置換基で置換さ
れていてもよく、構造中に1〜3個の不飽和結合を含ん
でいてもよく、また側鎖にエーテル結合を含んでいても
よい)、Aは炭素数2〜5のオキシアルキレン基(ただ
し、水素原子の一部が部分的または完全にフッ素化され
た炭素数1〜50、好ましくは1〜35、さらに好まし
くは2〜26の直鎖もしくは分岐鎖状の飽和もしくは不
飽和の1価の脂肪族含フッ素炭化水素基(水素原子の一
部がフッ素原子以外のハロゲン原子または他の置換基で
置換されていてもよく、構造中に1〜3個のOH基を有
していてもよい)、または部分的にまたは完全にフッ素
化された炭素数2〜700、好ましくは3〜300、さ
らに好ましくは5〜150の1価のポリエーテル基(部
分的にフッ素原子以外のハロゲン原子または他の置換基
で置換されていてもよく、構造中に1〜3個の不飽和結
合を含んでいてもよく、また側鎖にエーテル結合を含ん
でいてもよい)、nは1〜30の整数)で示されるフル
オロオレフィンまたはそのオリゴマー。
【0062】なお、疎水性を高める点から、R16または
17はフッ素原子数/炭素原子数が0.6以上、好まし
くは1.0以上、さらに好ましくは1.5以上であるこ
とが有利である。
【0063】R16またはR17の具体例としては、たとえ
ばつぎのものがあげられる。
【0064】
【化13】
【0065】Aの具体例としては、たとえば
【0066】
【化14】
【0067】などがあげられる。
【0068】式(IV)で示される化合物の具体例として
は、たとえばつぎのものがあげられる。
【0069】
【化15】
【0070】
【化16】
【0071】式(V):−(CF(CF3)CF2O)
−、−(CF2O)−、−(CF2CF 2O)−または−
(CF2CF2CF2O)−で示される少なくとも1つの
パーフルオロオキシアルキレン単位からなる含フッ素エ
ーテル系オイル(繰返し単位の数は1〜1000)。
【0072】このものは、後述する主鎖に−CH2−を
有する含フッ素エラストマーと加熱により反応する官能
基を有していてもよい。そうした官能基としては、たと
えばH、Cl、Br、I、アミノ基、SH、NCO、N
2、COOH、PO2H、SO3H、OH、グリシジル
基、ヒドロキシフェニル基などがあげられる。
【0073】式(VI):CF2=CFClの低重合体。
【0074】平均分子量で100〜2000程度の液状
またはグリース状ものが好ましい。
【0075】これらの含フッ素系液状化合物は、30m
N/m以下、好ましくは20mN/m以下の表面張力を
有するものが、後述するエラストマーとの親和性や高疎
水性などの点から好ましい。
【0076】疎水性のシリコーン系液状化合物として
は、たとえば式(VII):
【0077】
【化17】
【0078】(式中、R18、R19、R20、R21、R22
23、R24およびR25は同じかまたは異なる非加水分解
性の有機基であり、いずれも部分的にまたは完全にフッ
素化されていてもよい炭素数1〜50、好ましくは1〜
35、さらに好ましくは1〜26の直鎖もしくは分岐鎖
状の飽和もしくは不飽和の1価の脂肪族または芳香族炭
化水素基(水素原子の一部がハロゲン原子または他の置
換基で置換されていてもよく、構造中に1〜3個のOH
基を有していてもよい)、部分的にまたは完全にフッ素
化されていてもよい炭素数2〜700、好ましくは3〜
300、さらに好ましくは5〜150の1価のポリエー
テル基(部分的にハロゲン原子または他の置換基で置換
されていてもよく、構造中に1〜3個の不飽和結合を含
んでいてもよく、また側鎖にエーテル結合を含んでいて
もよい)、ただし、炭化水素基またはポリエーテル基の
1個は酸素原子を介してケイ素原子に結合していてもよ
く、またR18、R19、R20、R21、R22、R23、R24
よびR25の多くて4個までは水素原子であってもよい)
で示される非加水分解性の置換基を有しているシリコー
ンオイルなどがあげられる。
【0079】具体的には、ジメチルシリコーンオイル、
メチルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェ
ンシリコーンオイルなどのストレート型のシリコーンオ
イル;環状ジメチルポリシロキサンなどの環状シリコー
ンオイル;ジメチルポリシロキサンの一端、両端および
/または側鎖をメチルスチレン、長鎖のアルキル基、ポ
リエーテル、カルビノール、アミノ基、エポキシ基、カ
ルボキシル基、高級脂肪酸、メルカプト基、メタクリル
酸などで変性された変性シリコーンオイルなどがあげら
れる。そのほか、末端に反応性官能基を有する反応性シ
リコーンオイルも使用できる。
【0080】また、置換基の一部または全部がフッ素原
子で置換されている前記ストレート型または変性さらに
は反応性フルオロシリコーンオイルも使用できる。
【0081】これらのシリコーン系液状化合物は、30
mN/m以下、好ましくは25mN/m以下の表面張力
を有するものが、後述するエラストマーとの親和性や高
疎水性、生体低付着性、生理物質低付着性、易除去性な
どに優れる点から好ましい。
【0082】シリコーンオイルの市販品としては、たと
えば信越化学工業(株)製のKF96L、KF96、K
F96F、KF69、KF99、KF50、KF39、
KF995、KF410、KF412、KF354、K
Fなど;東レシリコーン(株)製のSH200、SH5
10、SH550、SH710、SH1107などがあ
げられるが、これらに限定されるものではない。
【0083】本発明のもう一方の成分であるエラストマ
ー(a)はエラストマー性硬化物のマトリックス(ビヒ
クル)を形成する。かかるエラストマー(a)として
は、塩素化ゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム、アク
リルゴム、スチレンブタジエンゴム、天然ゴムのほか含
フッ素エラストマー、シリコーン系エラストマーなど、
種々のエラストマーが使用できる。これらのエラストマ
ーの表面性状は殆どのものが疎水性である。
【0084】ところで最終製品の表面特性(耐水性、耐
久性、潤滑性、撥水性など)を考慮すると、表面が低表
面張力であるものが好ましく、この点から、含フッ素エ
ラストマー、シリコーン系エラストマーなどがあげられ
る。また加工性からみると、低温硬化性(硬化温度が約
250℃以下、好ましくは200℃以下、さらに好まし
くは180℃以下)のものが有利である。
【0085】含フッ素エラストマーとしては、式(VI
I):
【0086】
【化18】
【0087】(式中、m/nは85〜60/15〜40
モル%比)、もしくは式(VIII):
【0088】
【化19】
【0089】(式中、m/nは95〜50/5〜50モ
ル%比、Rfは炭素数1〜8のパーフルオロアルキル
基)で示される2元共重合体ゴム、式(IX):
【0090】
【化20】
【0091】(式中、l/m/nは85〜20/0〜4
0/15〜40モル%比、l+m+nのモル%は100
モル%)で示される3元共重合体ゴム、式(X):
【0092】
【化21】
【0093】(式中、l/m/nは95〜45/0〜1
0/5〜45、l+m+nのモル%は100モル%、
X、YおよびZはそれぞれ独立してフッ素原子または水
素原子、Rfは炭素数1〜8のパーフルオロアルキル
基)で示される3元共重合体ゴム、式(XI):
【0094】
【化22】
【0095】(式中、l/m/nは95〜35/0〜3
0/5〜35、l+m+nのモル%は100モル%、R
fは炭素数1〜8のパーフルオロアルキル基)で示され
る3元共重合体ゴムなどがあげられる。
【0096】また、エチレンやプロピレンなどのオレフ
ィンとフルオロオレフィン(たとえばテトラフルオロエ
チレン(TFE)、ヘキサフルオロプロピレン(HF
P)、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)(PA
VE)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、ペ
ンタフルオロプロペンなど)とのエラストマー性共重合
体、たとえばエチレン/TFE共重合体(ETFE)な
ども有用である。
【0097】さらに、本発明における含フッ素エラスト
マーとしては、エラストマー性セグメントである共重合
体と非エラストマー性セグメントである共重合体との共
重合体であってもよい。
【0098】エラストマー性セグメントとは、非晶性で
かつガラス転移点が25℃以下であるセグメントを示
し、具体的に好ましい組成としては、たとえばTFE/
PAVE/硬化部位を与える単量体(45〜90/10
〜50/0〜5。モル%、以下同様)、さらに好ましい
組成は45〜80/20〜50/0〜5、特に53〜7
0/30〜45/0〜2である。
【0099】硬化部位を与える単量体としては、たとえ
ばフッ化ビニリデン、CX2=CX−Rf 3CHRI(式
中、XはH、FまたはCH3、Rf 3はフルオロアルキレ
ン基、パーフルオロアルキレン基、フルオロポリオキシ
アルキレン基またはパーフルオロポリオキシアルキレン
基、RはHまたはCH3)で示されるヨウ素含有単量
体、
【0100】
【化23】
【0101】(式中、XはCN、COOH、COOR
(Rは炭素数1〜10のフッ素原子を含んでいてもよい
アルキル基)、mは0〜5、nは1〜3)、臭素含有単
量体などがあげられ、通常、ヨウ素含有単量体などが好
適である。
【0102】また、非エラストマー性セグメントである
共重合体としては、 (1)VdF/TFE(0〜100/100〜0)、特
にVdF/TFE(70〜99/30〜1)、PTFE
またはPVdF; (2)エチレン/TFE/HFP(6〜43/40〜8
1/10〜30)、3,3,3−トリフルオロプロピレ
ン−1,2−トリフルオロメチル−3,3,3−トリフ
ルオロプロピレン−1/PAVE(40〜60/60〜
40); (3)TFE/CF2=CF−Rf 1(非エラストマー性
を示す組成範囲、すなわち、CF2=CF−Rf 1が15
モル%以下); (4)VdF/TFE/CTFE(50〜99/30〜
0/20〜1); (5)VdF/TFE/HFP(60〜99/30〜0
/10〜1); (6)エチレン/TFE(30〜60/70〜40); (7)ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTF
E); (8)エチレン/CTFE(30〜60/70〜40)
などがあげられる。
【0103】シリコーン系エラストマーとしては、たと
えばシリコーンゴム、フルオロシリコーンゴムなどがあ
げられる。
【0104】また、シリコーン系エラストマーとして
は、式(XII): X−A−Y (式中、XまたはYは同じかまたは異なり、いずれも水
素原子、水酸基または有機基または式(XIII):
【0105】
【化24】
【0106】(式中、R30は同じかまたは異なり水素原
子またはアルキル基、R31は同じかまたは異なり、水素
原子または有機基、nは0、1、2または3)で示され
るオルガノシロキサン残基)、Aは式(XIV):
【0107】
【化25】
【0108】(式中、R32は同じかまたは異なり、水酸
基、チオール基、アミノ基、アミド基、イミド基、シア
ノ基、カルボキシル基または有機基)単位を50モル%
よりも多く有するオルガノポリシロキサン鎖、ポリエー
テル鎖またはポリウレタン鎖。ただし、Aがポリエーテ
ル鎖またはポリウレタン鎖のとき、XおよびYの少なく
とも1つは式(XIII)のオルガノシロキサン残基であ
る)で示されるオルガノシロキサン含有重合体のうち、
エラストマー性を示すものである。
【0109】これらのうち、溶剤可溶性、入手容易性、
加工性、成膜性、耐久性などに優れる点から式(XV): (R34O)2−Si−(R332 (式中、R33は前記と同じ、R34は同じかまたは異なり
水素原子または有機基)で示される2官能オルガノシロ
キサンの縮合物、特に平均縮合度が31以上である縮合
物が好ましい。
【0110】前記式(XII)中のXまたはY、式(XII
I)中のR31、式(XIV)中のR33および式(XV)中のR
34における有機基は、同じかまたは異なり、いずれも炭
素数1〜500のアルキル基、ハロゲン化アルキル基、
アルコキシ基、ハロゲン化アルコキシ基、アリール基、
アラルキル基、ポリカプロラクトン基、グリシジル基、
メタクリロキシアルキル基、アクリロキシアルキル基、
シクロヘキサンオキサイド基、ポリウレタン基、ポリエ
ーテル基、またはこれらの2種以上であることが好まし
い。
【0111】本発明で使用し得るシリコーン系エラスト
マーは、式(XII)のAの種類によって、つぎの3種類
のもの、またはそれらの混合物が含まれる。
【0112】(1−1)式(XIV)で示される単位を5
0モル%よりも多く有するオルガノポリシロキサン鎖含
有シリコーン系エラストマー:Aで示されるオルガノポ
リシロキサン鎖の平均縮合度は31以上、好ましくは3
2〜5000、さらに好ましくは35〜2000であ
る。縮合度が小さくなると皮膜形成性や耐久性が乏しく
なり、大きくなりすぎると高粘度化すると共に溶剤可溶
性や加工性が不良となる。
【0113】式(XIV)単位の含有量は50モル%以
上、好ましくは50〜98モル%、さらに好ましくは6
0〜98モル%である。50モル%未満となると皮膜形
成性、耐熱性、耐候性、耐薬品性、耐水性などの種々の
耐久性が低下する。
【0114】R3は前記のとおりであるが、特にアルキ
ル基、アルコキシ基、アリール基が好ましい。
【0115】市販品としては、たとえば信越化学工業
(株)製のKR−500、KR−300、KR−25
5、ES1002T、KR−9706、KR−520
6、KR−5230、KR−169、KR−2038、
X−40−2134、X−40−2135、X−40−
175、X−40−9740、シーラント77、シーラ
ント40、ピュアシーラント、シーラントマスター30
0、X−31−1657、X−32−1709など;東
レダウコーニングシリコーン(株)製のSR2402レ
ジン、SH−780、SE−792、SH−781、S
E−555、SH−790、SE−797など;横浜ゴ
ム工業(株)製のハマタイトスーパーM、ハマタイトシ
リコーン70など;東芝シリコーン(株)製のトスシー
ル361など;サンスター技研(株)製のペンギンシー
ル2500などがあげられるが、これら以外のものも使
用できる。
【0116】(1−2)ポリエーテル鎖含有シリコーン
系エラストマー:エーテル結合(−O−C−)を含むシ
リコーン系重合体が含まれる。特に、重合体の粘度が2
5℃で25〜500000cst、さらには100〜1
00000cstのものが好ましい。
【0117】具体例としては、たとえば特開平7−17
9761号公報記載のもの(市販品:信越化学工業
(株)製のKF−6004など)、特開平6−1694
0号公報記載のもの、特開昭61−18582号公報記
載のもの、特開昭55−137129号公報記載のも
の、特開昭55−129446号公報記載のものなどが
あげられる。
【0118】(1−3)ポリウレタン鎖含有シリコーン
系エラストマー:ウレタン結合(−NH−CO−)を含
むシリコーン系重合体が含まれる。特に、重合体の粘度
が25℃で25〜500000cst、さらには100
〜100000cstのものが好ましい。
【0119】具体例としては、たとえば特開平6−22
0325号公報記載のものがあげられる。
【0120】なお、これらの3種類の鎖が2種以上含有
された(たとえばブロック共重合など)シリコーン系エ
ラストマーであってもよい。
【0121】また、シリコーン系エラストマーは常温で
液状のものでも固体状のものでもよく、単独で乾燥させ
る1液型でも硬化剤を配合する2液型でもよい。
【0122】また、シリコーン系エラストマーとして
は、一液型または二液型の室温硬化性(RTV)エラス
トマーが特に好ましい。
【0123】一液型RTVエラストマーとしては、たと
えば信越化学工業(株)製のKE−3475、KE−4
5S、KE−445、KE−42S、KE−44、KE
−441、KE−3479、KE−4897などがあげ
られ、二液型RTVエラストマーとしてはたとえば信越
化学工業(株)製のKE−66、KE−1031、KE
−1602、KE−1800などがあげられる。
【0124】ところで本発明のエラストマー組成物は水
生生物や生理物質の易除去性に優れているが、こうした
効果をさらに向上させる点から、低モジュラスのエラス
トマーが好ましく、水洗除去時の水圧などによって表面
が弾性変形することにより、付着物の剥離が容易にな
る。
【0125】かかる観点から、含フッ素エラストマーと
しては100%モジュラスが1〜10MPa、特に1〜
6MPaのものが好ましく、シリコーン系エラストマー
では100%モジュラスが0.1〜10MPa、特に
0.1〜6MPaのものが好ましい。
【0126】本発明において疎水化剤(b)はエラスト
マー(a)100重量部に対し、0.1〜50重量部、
好ましくは1〜30重量部配合する。0.1重量部より
少ないと本発明の目的である表面疎水化効果が充分得ら
れず、50重量部より多くなると最終成形品や被膜の外
観が不良となる。
【0127】本発明においてさらに要すれば、有害重金
属物質を放出することなく水生生物または生理物質、特
に珪藻の付着を防止する作用を有する公知の化合物を樹
脂(b)の固形分100部に対し50部以下、好ましく
は0.05〜50部併用してもよい。市販の珪藻付着防
止剤としては、たとえばケイアイ化成(株)製のネット
キング300やネットキング400、(株)トウペ製の
クリーンフィッシュ5000などがあげられる。
【0128】また、有害重金属物質を放出することなく
水生生物の接近を防止する公知の忌避剤を樹脂(b)の
固形分100部に対し50部以下、好ましくは0.05
〜50部添加してもよい。こうした生物忌避剤として
は、式:
【0129】
【化26】
【0130】(式中、R5は同じかまたは異なり、いず
れも炭素数1〜18、好ましくは1〜10のアルキル
基、または全部または部分的にハロゲン原子で置換され
たアルキル基)で示される含窒素アマイド型忌避剤、
式:
【0131】
【化27】
【0132】(式中、XはHまたはハロゲン原子、好ま
しくはCl、BrまたはF)で示される含窒素アマイド
型忌避剤、式:
【0133】
【化28】
【0134】(式中、R5およびXは前記と同じ)で示
されるフラノン型忌避剤があげられる。その他、含チッ
素系の市販の忌避剤としては、たとえばケイアイ化成
(株)製のバイオダンG、バイオダンGPA、バイオク
リンP、KS−339などがあげられる。
【0135】これらの珪藻付着防止剤や生物忌避剤を併
用・添加することにより、本発明の効果をさらに延長す
ることができる。
【0136】本発明の組成物は用途に応じて種々の形態
に調製することができる。たとえば塗料の形態では分散
液状、溶液状、スラリー状などに、シーラントの場合は
液状、ペースト状などに、成形品の場合はシート、ボー
ド、フィルム、注型品などの形態に、さらには裏面に粘
着剤層を設けてマーキングフィルムとすることもでき
る。
【0137】本発明のエラストマー組成物は、単独でコ
ンパウンドの形で使用してもよいし、有機溶剤型に調製
してもよい。有機溶剤はフッ素系でも非フッ素系でもよ
いが、ビヒクルであるエラストマー(a)の溶解性、入
手容易性、得られるフィルムの透明性などの点からは、
非フッ素系有機溶剤が好ましい。
【0138】なお、エラストマー(a)自身が液状であ
る場合は溶剤を使用してもしなくてもよい。溶剤は使用
用途に応じて適宜添加すればよい。
【0139】フッ素系有機溶剤としては、たとえばCF
3CH2OH、F(CF22CH2OH、(CF32CH
OH、F(CF23CH2OH、F(CF2425
H、H(CF22CH2OH、H(CF23CH2OH、
H(CF24CH2OHなどのフッ素アルコール系溶
剤;パーフルオロベンゼン、メタキシレンヘキサフルオ
ライドなどの含フッ素芳香族系溶剤;CF4(HFC−
14)、CHClF2(HCFC−22)、CHF3(H
FC−23)、CH2CF2(HFC−32)、CF3
3(PFC−116)、CF2ClCFCl2(CFC
−113)、C3HClF5(HCFC−225)、CH
2FCF3(HFC−134a)、CH3CF 3(HFC−
143a)、CH3CHF2(HFC−152a)、CH
3CCl2F(HCFC−141b)、CH3CClF
2(HCFC−142b)、C48(PFC−C31
8)などのフルオロカーボン系溶剤などがあげられ、1
種または2種以上混合して使用できる。
【0140】非フッ素系有機溶剤としては、たとえばキ
シレン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶剤;ソルベ
ッソ100、ソルベッソ150、ヘキサンなどの脂肪族
炭化水素系溶剤;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、酢酸エチレングリコールモノメチルエーテル、酢酸
エチレングリコールモノエチルエーテル、酢酸エチレン
グリコールモノブチルエーテル、酢酸ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテル、酢酸エチレングリコール、酢酸ジエチレン
グリコールなどのエステル系溶剤;ジメチルエーテル、
ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、
エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコ
ールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレング
リコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、テトラヒ
ドロフランなどのエーテル系溶剤;メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、アセトンなどのケトン系
溶剤;N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルアセ
トアミド、アセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジエチルホルムアミド、N−メチルホルム
アミドなどのアミド系溶剤;ジメチルスルホキシドなど
のスルホン酸エステル系溶剤;メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール
(重合度3〜100)などのアルコール系溶剤などの1
種または2種以上の混合溶剤があげられる。
【0141】フッ素系溶剤と非フッ素系溶剤とは混合し
て使用してもよい。
【0142】これらのうち、溶解能、塗膜外観、貯蔵安
定性の点から前記各種のフッ素系溶剤、芳香族系溶剤、
ケトン系溶剤、エステル系溶剤が好ましく、特にトルエ
ン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン、セロソルブアセテート、酢
酸ブチル、酢酸エチル、パーフルオロベンゼン、メタキ
シレンヘキサフルオライド、HCFC−225、CFC
−113、HFC−134a、HFC−143a、HF
C−142bが好ましい。
【0143】以下、本発明の組成物には用途に応じて任
意の添加剤を添加してもよい。添加剤としてはWO97
/11130パンフレットに記載されているもののほ
か、種々の公知の添加剤が使用できる。
【0144】添加剤としては、たとえば表面調整剤、親
水化促進剤(加水分解触媒)、顔料、顔料分散剤、増粘
剤、レベリング剤、消泡剤、造膜助剤、紫外線吸収剤、
HALS、艶消し剤、フィラー、コロイダルシリカ、防
カビ剤、シランカップリング剤、皮張り防止剤、酸化防
止剤、難燃剤、垂れ防止剤、帯電防止剤、防錆剤、水溶
性樹脂(ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイ
ドなど)などがあげられる。
【0145】表面調整剤はたとえば塗装後のシワ寄り防
止、レベリング性の向上のほか、着色塗料での色分か
れ、色浮きの防止にも寄与する。添加は任意であり、必
要に応じて公知のものを使用すればよい。
【0146】また適切な消泡剤を配合するときは、表面
疎水性を大きくは阻害せずに消泡性が向上する。適切な
消泡剤としては、たとえばゼッフルGH−200(ダイ
キン工業(株)製)の長鎖フルオロアルキル基変性シロ
キサンなどのシロキサン系消泡剤、FA−600やFS
−1265(いずれも信越化学工業(株)製)などのフ
ルオロシリコーン系消泡剤、シリコンコンパウンド系消
泡剤、シリコーン系消泡剤、アクリル系消泡剤などがあ
げられる。
【0147】本発明の組成物は塗料用組成物として塗膜
の形成に使用してもよいし、キャスティング法などの方
法でフィルムに成形してもよい。塗装方法としては、ス
プレー(エアスプレー、エアレススプレー)、ハケ塗
り、ローラ、カーテンフロー、ロール、ディップなど種
々の方法が用いられる。
【0148】これらの方法で塗布またはキャスティング
したのち、室温から250℃までの温度、好ましくは室
温から180℃の温度で乾燥させることにより、表面が
親水化能を有する塗膜またはフィルムが得られる。
【0149】本発明の組成物により形成された塗膜また
はフィルムは、容易に表面が高度に疎水化され、親水性
の汚れをも付着させることがなく、防汚染付着性が達成
できる。さらに高度の耐候性を有し、耐薬品性や光学的
性質(透明性など)、機械的性質(強度、伸び)、基材
への密着性、耐熱性、耐熱黄変性などに優れたものであ
る。また、該組成物は、通常の硬化用組成物と同じく建
材、内装材などの屋内用あるいは建材、自動車、航空
機、船舶の外装や船底、電車などの屋外用の塗料として
金属、コンクリート、プラスチックなどに直接、あるい
はウォッシュプライマー、錆止め塗料、エポキシ樹脂、
アクリル樹脂塗料、ポリエステル樹脂塗料などの下塗り
塗料の上に重ねて塗装することができる。さらにシーリ
ング剤としても使用できる。
【0150】また塗料組成としては、クリヤー、ソリッ
ド、充填剤(フィラー)配合など種々の形態を採用でき
る。
【0151】本発明の組成物は、各種基材に塗装するこ
とができ、塗装する基材としては、たとえば金属系基
材、セメント系基材、プラスチック系基材などがあげら
れる。
【0152】前記金属系基材としては、たとえば鉄およ
びその化成処理物またはメッキ物、アルミおよびその化
成処理物、ステンレス鋼およびその化成処理物などがあ
げられる。
【0153】前記セメント系基材としては、たとえばセ
メント類、石灰類、セッコウ類、コンクリート、セメン
トモルタル、石綿スレート、石膏ボードなどがあげられ
る。前記プラスチック系基材としては、たとえばポリ塩
化ビニル類、ポリエステル類、ポリカーボネート類、ア
クリル類、ポリオレフィン類、ポリスチレン類、ポリウ
レタン類、ポリアミド類、ナイロン類、天然ゴム類、ウ
レタンゴム類、ABS樹脂類などがあげられる。
【0154】基材が金属系基材のばあいは、たとえばつ
ぎのような下塗り塗料、中塗り塗料を塗装したのちに、
本発明の塗料用組成物を塗装するのが、防食性、相間密
着性の点から好ましい。この場合、ジンクリッチペイン
ト塗料が下塗り塗料として好ましい。その他下塗り塗
料、中塗り塗料の例としては、好ましくはエポキシ樹脂
(タール変性、ウレタン変性を含む)、ビニル系樹脂
(タール変性、アクリル樹脂を含む)、塩化ゴム、ポリ
ウレタン樹脂、およびフェノール樹脂から選ばれた少く
とも1種の合成樹脂に、通常使用される着色顔料、体質
顔料、沈殿防止剤、分散剤、硬化剤、硬化促進剤、希釈
剤、溶剤などを混練してえられる塗料である。この場
合、膜厚は1〜500μm、好ましくは5〜150μm
が適当である。
【0155】基材がプラスチック系基材である場合も前
記金属系基材、セメント系基材に使用される下塗り塗
料、中塗り塗料を塗装したのちに、本発明の塗料用組成
物を塗装することもできる。
【0156】基材がプラスチック系基材のうちでもフィ
ルム、シートである場合の塗装方法としては、たとえば
グラビアコーティング法、ドクターブレード法、ロール
コート法、リバースロール法、エヤーナイフコート法な
どがあげられる。これらの塗装方法の場合、塗装膜厚と
しては塗膜外観、塗装性の点から1〜25μm、好まし
くは1〜15μmが適当である。
【0157】本発明の組成物が塗装された物品の用途と
しては、たとえば建築用防水シート、トンネル用防水シ
ート、農業用ビニールシート、農業用ビニールフィル
ム、養生シート、建築用保護シート、車両用保護シー
ト、メッシュシート、メッシュスクリーン、ポリカーボ
ネート屋根、アクリルボード壁、ポリカーボネート壁、
ガードレール、信号機、トンネル内壁、トンネル内装
板、道路標識、案内板、高速道路側壁、高速道路防音
壁、道路灯、橋梁、橋桁、橋脚、煙突、壁紙、畳、マッ
ト、テーブルクロス、換気扇、マーキングフィルム、ジ
オメンブレン、広告板、郵便ポスト、電柱、テント、自
動車、航空機、船舶、電車などがあげられる。
【0158】一方、フィルムの形態とするときは、たと
えば太陽電池のカバーフィルムや電気電子機器用ディス
プレイ類、それらのカバー類、各種ロールのカバー類、
離型フィルム、農業用ハウスのフィルム、エレクトレッ
トなどがあげられる。膜厚としては5〜300μm、好
ましくは5〜150μmである。
【0159】また、本発明の組成物はシーラント材料と
しても有用である。シーラントに調製する場合は、前記
市販の無溶剤型の一液型RTVエラストマーまたは二液
型RTVエラストマーの組成物に、疎水化剤、その他必
要に応じて各種添加剤を配合して混練すればよい。
【0160】さらに本発明の組成物は医用材料としても
有用である。この場合、前記の塗料組成物を目的の材料
に塗布するか、または基材がシリコーン系重合体である
場合は成形(混練)時に疎水化剤を添加混合すればよ
い。
【0161】そのほか、潤滑剤、繊維処理剤、導電性ゴ
ム、型取り材、真空注用材、ワックス材などの材料とし
ても有用である。
【0162】以上に本発明を適用形態または用途を中心
として説明したが、つぎに機能を中心に説明する。な
お、重複する場合もある。
【0163】まず、易洗浄性の物品を提供できる。前記
のように、各種製品が使用環境から受ける汚れには親水
性のものも疎水性のものもある。たとえば大気や室内の
空気中に浮遊しているホコリやチリが付着堆積し目に見
える汚れとなったり、建築資材やアウトドア製品では汚
れが雨水などで流されて筋状の汚れとなったりしてい
る。また屋内で使用する製品でもホコリやチリのほか、
台所では食器、換気扇、キッチンフード、調理台などに
は油汚れ;リビングルームでは家具、壁、家電製品、ロ
ールブラインド、人工すだれ、人工畳、ソファ、テーブ
ル、机、ドア、照明器具カバー、天井、カーペット、マ
ットなどにはタバコのヤニの汚れ;浴室や洗面所では浴
槽、桶、壁、浴槽の蓋、換気扇、床などには垢などの油
脂や石鹸カスなどの汚れ;トイレでは便座や便器の汚れ
などが付着することが多い。
【0164】本発明をこれらの製品に適用するときに
は、製品に上記の汚れを付着しにくくすることができ、
また容易に除去することができる。
【0165】また本発明は易排水性の物品を提供でき
る。本発明の組成物を用いるときは、表面に水が溜まる
ことがない。したがって水垢や油汚れなどが筋状や斑点
状に付着することが少ない。
【0166】易排水性が要求される場所および物品とし
ては、たとえば浴室や洗面所、台所、トイレのほか、各
種配水管、建物や住宅の雨どい、屋上防水シート、カー
ポートの天井などの汚れが付着しやすい場所や物品があ
げられる。
【0167】本発明はまた、防曇性の物品を提供でき
る。防曇性が要求される場所および物品としては、温度
差によって水分による曇りが生ずる場所に設置される各
種の窓、ショーケース、鏡、照明器具カバーなど;透視
性や光線透過性が重要なレンズ、ゴーグル、ヘルメット
のシールド、太陽電池カバーなどの各種物品のカバー;
農業用ハウスや温室などの各種カバーやフィルム、シー
トなどがあげられる。
【0168】本発明はまた、結露防止性の物品を提供で
きる。さらに、雨水やシブキが飛んできても物品の表面
に水滴として残ることが少ない。結露防止性が要求され
る場所および物品としては、前記防曇性が要求される場
所および物品に加えて、壁紙、窓、シャンデリアなどの
インテリア製品などがあげられる。
【0169】また、水生生物の付着が問題となる水面ま
たは水中で使用する物品または構造物、および細胞また
は生体から放出される生理物質の付着が問題となる医用
部材などの物品にも好適に使用できる。
【0170】水面または水中で使用する物品または構造
物としては、海水、淡水を問わず種々のものがあげられ
る。たとえば、つぎの物品や構造物が例示できるが、こ
れらに限定されるものではない。また、構造物とは橋
脚、水路などの固定型の建造物だけでなく、船舶などの
移動を主とする建造物も含む。
【0171】水面または水中で使用する構造物 固定型:橋脚、コンクリートブロック、消波ブロック、
防波堤などの水中構築物;水門門扉、海上タンク、浮き
桟橋などの港湾施設;海底掘削設備、海中通信ケーブル
施設などの海底作業施設;導水路、覆水管、水室などの
火力、原子力、海洋温度差発電施設;プール、水槽、給
水塔、下水道、雨どいなどの給排水および貯蔵施設;シ
ステムキッチン、水洗便器、浴室、浴槽などの家庭内設
備; 移動型:船舶の吃水部または船底、潜水艦の外装、スク
リュー、プロペラ、錨などの船舶構造物または付属物
【0172】水面または水中で使用する物品 固定型:定置網などの魚網、ブイ、生簀、ロープなどの
漁業用物品;覆水器、水室などの火力、原子力、海洋温
度差発電用物品;海中(水中)ケーブルなどの海底(水
底)敷設物品; 移動型:底引き網、はえなわなどの漁業用物品;
【0173】こうした水面または水中で使用する物品ま
たは構造物に対しては、たとえばつぎのような水生生物
や有機汚れが付着し、外観や機能を低下させる。
【0174】水生生物:フジツボ類、ムラサキイガイ、
イソギンチャク類、カキ、ホヤ、ヒドロ虫、コケムシ、
各種水生微生物、各種海藻類(ミドリゲ、ホンダワラ、
アオサ、アオノリなど)、各種珪藻類、環形動物(ウズ
マキゴカイ、シライトゴカイなど)、海綿動物(ユズダ
マカイメンなど)、その他の付着性生物など 有機汚れ:浮遊油(鉱物油、植物油など)、廃棄食品
類、樹脂類、し尿、生物の死ガイなど
【0175】さらにまた本発明は、生体適合性の物品を
提供できる。本発明の組成物を使用するときには、人工
血管などの生体に移植する物品の表面を高度に疎水性と
し、体内の親水性液体の膜をその表面に形成させないよ
うにすることができる。
【0176】生体適合性が要求される場所および物品と
しては、生体内に移植する各種人工血管や臓器、関節;
骨折の治療用のネジやビスなどの各種埋め込み用具;カ
テーテル、拡張器具、手術用結さく装置、生体内留置チ
ューブ、接続器具、分離膜、創傷被覆材;抗血栓材料、
試験管、シャーレなどの生理物質と接触する器具;組織
や細胞、菌の培養機器、生理物質分析機器などの医療関
係の研究分析機器などがあげられる。
【0177】これらの医用部材に付着する細胞や生理物
質としては、たとえばつぎのものがあげられる。細胞に
はウイルスや細菌などの単細胞生物も含まれる。
【0178】細胞:血球細胞、各種ウイルス、細菌など 生理物質:各種タンパク質、各種酵素、各種ペプチド、
各種アミノ酸、各種多糖類、各種核酸、コレステロー
ル、脂肪分など
【0179】
【実施例】つぎに本発明を合成例および実施例に基づい
て説明するが、本発明はかかる実施例のみに限られるも
のではない。なお、以下において、「部」および「%」
はそれぞれ重量部および重量%である。
【0180】実施例1 エラストマー(a)として1液型RTVである脱アセト
ン型シリコーンエラストマー(信越化学工業(株)製の
KE3475。以下、「シリコーン系エラストマーA」
という)を用い、これに疎水化剤として含フッ素ポリエ
ーテル(ダイキン工業(株)製のデムナムS−20。前
記式(V)に含まれる含フッ素系疎水化剤。以下、「疎
水化剤A」という)を15PHR(エラストマー100
部当たりの部数)配合し、トルエンを5%添加して無溶
剤型コーティング組成物を調製した。
【0181】AM−712処理化成アルミニウム板に信
越化学工業(株)製の専用プライマー(商品名:プライ
マーF)を乾燥膜厚約30μmになるように下塗りし、
下塗り塗膜上に上記で得られた無用剤型コーティング組
成物を20ミルドクターブレードで塗布し、室温で2日
間養生して試験用の塗板(乾燥膜厚約80μm)を作製
した。
【0182】この塗板の塗膜疎水化度(対水接触角)、
および生体付着防止性(フジツボ付着試験、珪藻類付着
度など)、生体除去性(フジツボ水洗除去試験、珪藻類
残存度など)をそれぞれつぎの水槽試験および実走反復
試験で調べた。結果を表2(水槽試験)および表3(実
走反復試験)に示す。
【0183】塗膜疎水化度 屋外に7日間放置後の対水接触角を測定する(測定器。
協和界面科学(株)製の接触角計)。値の大きい方が疎
水化が進んでいる。
【0184】[水槽試験]生体付着防止性 供試塗板(150mm×400mm)を日本国兵庫県姫
路市の沿岸部に設けた海水の流速がほぼ一定のモデル水
路(平均潮流速度20cm/秒)に懸架して浸漬し、実
海洋環境下での生体付着防止性および生体除去性を調べ
る。試験はフジツボの活動期が始まる春季から開始し、
試験開始12カ月後、24カ月後および42カ月後に測
定する。なお、各試験の評価方法は以下のとおりであ
る。
【0185】(フジツボ付着試験)濾過された海水3リ
ットルが入った水槽(150mm×100mm×200
mm(内寸法))に前記塗板(150mm×150m
m)をミュラーガーゼの袋に入れて斜めに置き、浸漬す
る。この海水中に600匹のドロフジツボ(Balanuskon
dakovi)の幼生を放流し、フジツボの餌である珪藻類を
所定量添加しつつエアレーションしながら22〜24℃
にてフジツボの幼生を養生する。
【0186】試験開始60日後に塗板を引き上げ、塗板
上に付着しているフジツボの個体数を実体顕微鏡で計測
し、付着個数(n)および付着率[(n/600)×1
00%]を調べる。
【0187】(珪藻類付着度)珪藻類はフジツボの餌と
なるので、フジツボ付着試験に供した60日後の塗板に
おける珪藻類の付着率を目視および色差(ΔE)で調べ
る。 目視外観判定基準: ◎:試験前と殆ど変化なし(付着していない)。 ○:わずかに付着堆積しているが、外観の変化は少な
い。 △:やや付着堆積が認められ、外観に若干の変化が生じ
ている。 ×:明らかに付着および堆積が認められ、当初の外観が
損なわれている。 色差(ΔE):ミノルタ(株)製の色彩色差計CR−3
00を使用し、試験前と60日後の塗板の色差を調べ
る。色差が大きいほど、塗板表面が珪藻で汚れている。
【0188】生体除去性 (フジツボ水洗除去試験)前記フジツボ付着試験に60
日間供した塗板(フジツボが付着していないものも含く
め全て)に、水道水を塗板表面で0.3±0.05MP
aの水圧となるように直角に20秒間放水して洗浄した
のち、生体付着試験と同様にして付着している(残存し
ている)フジツボの個体数(m)、フジツボ残存率
[(m/600)×100%]および珪藻類の残存度
(目視外観および色差)を調べる。
【0189】[実走反復試験]排水量50トンの船舶の
吃水線より下の没水部に供試塗板(150mm×300
mm)を取り付け、以下に示す条件で停泊と航走を繰り
返し、12サイクル、24サイクルおよび36サイクル
終了ごとに生体付着防止性を調べる。また、36サイク
ル終了後に生体除去性を調べる。試験はフジツボの活動
期が始まる春季から開始し、各試験の評価方法は水槽試
験と同じである。1サイクル:日本国兵庫県姫路市港湾
内に停泊14日間後同湾外を14日間航走(10ノッ
ト)する。
【0190】実施例2〜4 表1に示す成分を同表に示す量で用いたほかは実施例1
と同様にして無溶剤型コーティング組成物を調製した。
ついで各組成物を実施例1と同様に化成処理アルミニウ
ム板(実施例1と同様の下塗り処理されたもの)に塗装
し、供試塗板を作製した。この供試塗板について実施例
1と同様にして塗膜疎水化化度、生体付着防止性および
生体除去性を調べた。結果を表2および表3に示す。
【0191】なお、表1および後述する表4において、
各略号はつぎの物質である。
【0192】エラストマー(a): シリコーン系エラストマーB:1液型RTVである脱オ
キシム型シリコーンエラストマー(信越化学工業(株)
製のKE−45S) シリコーン系エラストマーC:1液型RTVである脱酢
酸型シリコーンエラストマー(信越化学工業(株)製の
KE−42S) シリコーン系エラストマーD:1液型RTVである脱ア
ルコール型シリコーンエラストマー(信越化学工業
(株)製のKE−471)
【0193】疎水化剤(b): 疎水化剤B:前記式(V)に含まれる含フッ素ポリエー
テル。ダイキン工業(株)製のデムナムS−200 疎水化剤C:前記式(VI)に含まれるフルオロオレフ
ィンオリゴマー。ダイキン工業(株)製のダイフロル#
20 疎水化剤D:つぎの式(1)で示される含フッ素オイル 式(1): ((CF32CF)2C=CCF3(O(CH217
3
【0194】実施例5 表1に示す成分を同表に示す量で用い、専用硬化剤(信
越化学工業(株)製のCat−RC)を2%添加したほ
かは実施例1と同様にしてシーラント組成物を調製し
た。ついで得られた組成物を実施例1と同様に化成処理
アルミニウム板(実施例1と同様の下塗り処理されたも
の)に塗装し、供試塗板を作製した。この供試塗板につ
いて実施例1と同様にして塗膜疎水化度、生体付着防止
性および生体除去性を調べた。結果を表2および表3に
示す。
【0195】なお、表1および後述する表4において、
各略号はつぎの物質である。
【0196】エラストマー(a): シリコーン系エラストマーE:2液型RTVシリコーン
エラストマー(信越化学工業(株)製のKE−66) 疎水化剤(b): 疎水化剤E:つぎの式(2)で示される含フッ素オイル 式(2): (C1021)(C817)CHCH2OCF2CF2
【0197】実施例6〜7 エラストマー(a)としてVdF/HFP共重合体エラ
ストマー(ダイキン工業(株)製のダイエルラテックス
DPA−382(硬化剤不含)。以下、「含フッ素エラ
ストマーA」という)を用い(実施例7ではさらに専用
硬化剤(ダイキン工業(株)製のDPA−362B液)
を3.6%添加した)、ついで疎水化剤として含フッ素
ポリエーテルである疎水化剤A(実施例7では疎水化剤
B)を15PHR配合し、酢酸ブチルを100%添加し
てコーティング組成物を調製した。
【0198】AM−712処理化成アルミニウム板にダ
イキン工業(株)製の専用プライマー(商品名:GLP
−102NR)を乾燥膜厚約30μmになるように下塗
りし、下塗り塗膜上に上記で得られたコーティング組成
物をスプレー法で塗布し、80℃で30分間乾燥したの
ち、150℃で30分間硬化させ、試験用の塗板(乾燥
膜厚約80μm)を作製した。この供試塗板について実
施例1と同様にして塗膜疎水化度、生体付着防止性およ
び生体除去性を調べた。結果を表2および表3に示す。
【0199】実施例8 エラストマー(a)としてVdF/HFP共重合体エラ
ストマー(ダイキン工業(株)製のダイエルラテックス
DPS−231R。以下、「含フッ素エラストマーB」
という)を用い、さらに専用硬化剤(ダイキン工業
(株)製のDPS−231RのB液)を5%添加し、つ
いで疎水化剤としてフルオロオレフィンオリゴマーであ
る疎水化剤Cを15PHR配合し、メチルエチルケトン
/メチルイソブチルケトン(1/1)混合溶剤を100
%添加してコーティング組成物を調製した。
【0200】AM−712処理化成アルミニウム板にダ
イキン工業(株)製の専用プライマー(商品名:GLP
−102NR)を乾燥膜厚約30μmになるように下塗
りし、下塗り塗膜上に上記で得られたコーティング組成
物をスプレー法で塗布し、80℃で30分間乾燥したの
ち、150℃で30分間硬化させ、試験用の塗板(乾燥
膜厚約80μm)を作製した。この供試塗板について実
施例1と同様にして塗膜疎水化度、生体付着防止性およ
び生体除去性を調べた。結果を表2および表3に示す。
【0201】実施例9 つぎに示す配合に従い各成分を混練ロールにて均一に混
練したのち、シート化した。
【0202】 VdF/HFP共重合体エラストマー 100部 [(ダイキン工業(株)製のダイエルG−501) 以下、「含フッ素エラストマーC」という。] MTカーボン 20部 MgO2 15部 (協和化学(株)製のキョーワマグ30) 硬化剤 3部 (ダイキン工業(株)製のV−3) 疎水化剤D 15部 (前記式(1)で示される含フッ素オイル)
【0203】えられたシートを160℃で20分間一次
加硫し、その後200℃で24時間二次加硫して、厚さ
5mmの供試シートを作製した。この供試シートについ
て実施例1と同様にして塗膜疎水化度、生体付着防止性
および生体除去性を調べた。結果を表2および表3に示
す。
【0204】実施例10 つぎに示す配合に従い各成分を混練ロールにて均一に混
練したのち、シート化した。
【0205】 VdF/HFP共重合体エラストマー 100部 [(ダイキン工業(株)製のダイエルG−801) 以下、「含フッ素エラストマーD」という。] MTカーボン 20部 トリアリルイソシアヌレート 4部 (日本化成(株)製のタイク) パーオキサイド 1.5部 (日本油脂(株)製のパーヘキサ25B) 疎水化剤E 15部 (前記式(2)で示される含フッ素オイル)
【0206】えられたシートを160℃で10分間一次
加硫し、その後180℃で4時間二次加硫して、厚さ5
mmの供試シートを作製した。この供試シートについて
実施例1と同様にして塗膜疎水化度、生体付着防止性お
よび生体除去性を調べた。結果を表2および表3に示
す。
【0207】実施例11〜12 実施例6において、疎水化剤Aに代えて疎水化剤F(実
施例11。アルキル変性シリコーンオイル。信越化学工
業(株)製のKF412)または疎水化剤F(実施例1
2。カルボキシル変性シリコーンオイル。信越化学工業
(株)製のX22−3710)を使用したほかは同様に
してコーティング組成物を調製した。ついで得られた組
成物を実施例6と同様に化成処理アルミニウム板(実施
例6と同様の下塗り処理されたもの)に塗装し、供試塗
板を作製した。この供試塗板について実施例1と同様に
して塗膜疎水化度、生体付着防止性および生体除去性を
調べた。結果を表2および表3に示す。
【0208】
【表1】
【0209】
【表2】
【0210】
【表3】
【0211】比較例1〜10 表4に示すように疎水化剤を配合しなかったほかは実施
例1〜10と同様にして各組成物および供試試料を調製
し、さらに実施例1と同様にして塗膜疎水化度、生体付
着防止性および生体除去性を調べた。結果を表5(水槽
試験)および表6(実走反復試験)に示す。
【0212】比較例11 AM−712処理化成アルミニウム板に中国塗料(株)
製のペラクリン専用エッチングプライマーを刷毛塗り
し、室温で1日乾燥して乾燥膜厚約15μmの下塗り層
を設け、この下塗り塗膜上に中国塗料(株)性のバイオ
クリンDXを2回刷毛塗りし、室温で1日乾燥して乾燥
膜厚約150μmの上塗り層を有する供試塗板を作製し
た。この供試塗板について実施例1と同様にして塗膜疎
水化度、生体付着防止性および生体除去性を調べた。結
果を表5および表6に示す。
【0213】
【表4】
【0214】
【表5】
【0215】
【表6】
【0216】実施例13および14 実施例1のコーティング組成物に珪藻付着防止剤として
ケイアイ化成(株)製のネットキング300を1PHR
配合した組成物(実施例13)と実施例2のコーティン
グ剤に生物忌避剤としてケイアイ化成(株)製のバイオ
ダンGPAを1PHR配合した組成物(実施例14)を
製造し、実施例1と同様の条件で船舶実走反復による実
海洋環境試験を36サイクル行ない、フジツボおよび珪
藻の付着を観測した。結果を表7に示す。
【0217】
【表7】
【0218】
【発明の効果】本発明によれば、易洗浄性、易排水性、
防曇性、結露防止性、生体適合性などに優れたエラスト
マー性組成物および成形品を提供することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 25/34 A01N 25/34 A 4J002 43/08 43/08 H 4J004 43/50 43/50 L 4J038 N A61L 15/16 A61L 27/00 F 27/00 P R 29/00 H 29/00 S 31/00 C 31/00 P C08J 7/04 CERZ 33/00 CEZ C08J 7/04 CER C08K 5/1535 CEZ 5/3445 C08K 5/1535 C08L 27/12 5/3445 71/00 Y C08L 27/12 83/04 71/00 101/12 83/04 C09D 7/12 101/12 121/00 C09D 7/12 127/12 121/00 171/00 127/12 183/04 171/00 C09J 7/02 Z 183/04 E02B 1/00 301B C09J 7/02 A61L 15/01 E02B 1/00 301 33/00 C (72)発明者 毛利 晴彦 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 Fターム(参考) 2B104 CC28 CC35 2B106 HA16 4C081 AA01 AA04 AB05 AB13 AB31 AC08 BA01 BB01 CA131 CA271 CB051 CE08 DA02 DA03 DC03 4F006 AA04 AA12 AA15 AA17 AA22 AA35 AA36 AA37 AA38 AB19 AB32 AB39 AB62 BA11 BA17 CA00 CA09 DA04 4H011 AD01 BA01 BB08 BB09 BC03 BC19 DA07 DD01 DH02 DH03 DH07 4J002 AC00W AC01W AC06W AC08W AC12W BD12W BD12X CH02X CK02W CP03W CP03X EB066 EL068 EU108 EX036 FD147 FD200 FD208 GB01 GL00 HA01 HA03 4J004 AB01 CC02 CC03 CC05 CD04 CD05 CD06 FA01 FA09 FA10 4J038 CA011 CA021 CA071 CA131 CD091 CD092 CD102 CD122 CD132 DF002 DL031 DL032 JA11 KA02 KA03 NA02 PB01 PB05 PB07 PB13 PC02 PC04 PC08

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)エラストマーおよび(b)非加水
    分解性の疎水性液体である表面疎水化剤からなるエラス
    トマー組成物。
  2. 【請求項2】 表面疎水化剤(b)が、疎水性の含フッ
    素液状化合物、疎水性のシリコーン系液状化合物または
    これらの2種以上の混合物である請求項1記載の組成
    物。
  3. 【請求項3】 疎水性の含フッ素液状化合物が、表面張
    力30mN/m以下のフルオロオレフィンもしくはその
    オリゴマー、含フッ素ポリエーテルまたはこれらの2種
    以上の混合物である請求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 疎水性の含フッ素液状化合物が、表面張
    力25mN/m以下のフルオロオレフィンもしくはその
    オリゴマー、含フッ素ポリエーテルまたはこれらの2種
    以上の混合物である請求項2記載の組成物。
  5. 【請求項5】 疎水性のシリコーン系液状化合物が、表
    面張力30mN/m以下のオルガノシロキサン、その縮
    合物またはそれらの2種以上の混合物である請求項2記
    載の組成物。
  6. 【請求項6】 疎水性のシリコーン系液状化合物が、表
    面張力25mN/m以下のオルガノシロキサン、その縮
    合物またはそれらの2種以上の混合物である請求項2記
    載の組成物。
  7. 【請求項7】 エラストマー(a)が、1〜10MPa
    の100%モジュラスの硬化物を与えるフッ素系エラス
    トマー、または0.1〜10MPaの100%モジュラ
    スの硬化物を与えるシリコーン系エラストマーである請
    求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
  8. 【請求項8】 エラストマー(a)が有機溶剤に可溶で
    ある請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
  9. 【請求項9】 硬化剤(d)が配合されてなる請求項1
    〜8のいずれかに記載の組成物。
  10. 【請求項10】 室温硬化型エラストマー組成物である
    請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
  11. 【請求項11】 珪藻付着防止剤および/または生物忌
    避剤をさらに含む請求項1〜10のいずれかに記載の組
    成物。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載のエ
    ラストマー組成物を硬化して得られ、表面の少なくとも
    一部の疎水性の程度がエラストマー(a)自身の硬化物
    の疎水性と同じかより高いエラストマー性硬化物。
  13. 【請求項13】 表面の対水接触角の最大値が90度以
    上である請求項12記載のエラストマー性硬化物。
  14. 【請求項14】 表面の対水接触角の最大値が100度
    以上である請求項12記載のエラストマー性硬化物。
  15. 【請求項15】 請求項1〜11のいずれかに記載のエ
    ラストマー組成物から得られるコーティング層を表面に
    有する水面または水中で使用される物品または構造物。
  16. 【請求項16】 流速100mm/秒を超える海洋環境
    下で使用する請求項15記載の物品または構造物。
  17. 【請求項17】 流速300mm/秒以上の海洋環境下
    で使用する請求項15記載の物品または構造物。
  18. 【請求項18】 下記のフジツボ付着試験においてフジ
    ツボの付着率が15%以下である請求項15〜17のい
    ずれかに記載の物品または構造物。 記 フジツボ付着試験 水槽:150mm×100mm×200mm(内寸法) 海水:3リットル 供試生物:ドロフジツボ(Balanus kondakovi) 個体数600 試験温度:22〜24℃ 試験期間:60日
  19. 【請求項19】 フジツボの付着率が5%以下である請
    求項18記載の物品または構造物。
  20. 【請求項20】 下記のフジツボ水洗除去試験において
    フジツボの残存率が2%以下である請求項18または1
    9記載の物品または構造物。 記 供試試料:請求項18記載のフジツボ付着試験に60日
    間供した構造物試料 水洗条件:水道水を試料表面で0.3±0.05MPa
    の水圧となるように供試試料表面に直角に20秒間放水
    する。
  21. 【請求項21】 請求項1〜10のいずれかに記載のエ
    ラストマー組成物から得られるコーティング層を表面に
    有する医用部材。
  22. 【請求項22】 請求項1〜10のいずれかに記載のエ
    ラストマー組成物から得られる医用部材。
  23. 【請求項23】 フィルム、シートまたはチューブの形
    状である請求項21または22記載の部材。
  24. 【請求項24】 樹脂フィルムの一方の表面に請求項1
    〜10のいずれかに記載のエラストマー組成物から得ら
    れるコーティング層を有し、かつ他方の表面に粘着剤層
    を有するフィルムであって、水面もしくは水中で使用す
    る物品もしくは構造物または医用部材に供するマーキン
    グフィルム。
  25. 【請求項25】 水面または水中で使用する物品または
    構造物の表面に請求項1〜11のいずれかに記載のエラ
    ストマー組成物を塗布して塗膜を形成させることによ
    り、該物品または構造物への水生生物の付着を防止する
    方法。
  26. 【請求項26】 細胞または生体から放出される生理物
    質と接触する医用部材の表面に請求項1〜10のいずれ
    かに記載のエラストマー組成物を塗布して塗膜を形成さ
    せることにより、該医用部材への細胞または生理物質の
    付着を防止する方法。
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