JP2001151970A - 低温造膜性フッ素樹脂組成物 - Google Patents

低温造膜性フッ素樹脂組成物

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JP2001151970A
JP2001151970A JP35955099A JP35955099A JP2001151970A JP 2001151970 A JP2001151970 A JP 2001151970A JP 35955099 A JP35955099 A JP 35955099A JP 35955099 A JP35955099 A JP 35955099A JP 2001151970 A JP2001151970 A JP 2001151970A
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film
fluororesin
och
soluble
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Akira Senda
彰 千田
Kayoko Honda
香代子 本多
Yasushi Yonei
康史 米井
Katsuhiko Imoto
克彦 井本
Masaru Nagato
大 長門
Haruhiko Mori
晴彦 毛利
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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    • C09D127/02Coating compositions based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Coating compositions based on derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C09D127/12Coating compositions based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Coating compositions based on derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment containing fluorine atoms
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温(270℃以下、好ましくは180℃以
下)で造膜が可能であって、しかも得られる膜またはフ
ィルムの表面を容易に親水化できるフッ素樹脂組成物を
提供する。 【解決手段】 フッ素含量が5重量%以上、屈折率が
1.40未満、結晶融点が100〜180℃、非晶質で
かつガラス転移点が70〜250℃、環状構造を有す
る、またはテトラフルオロエチレン10〜50モル%、
ヘキサフルオロプロピレン0〜50モル%およびビニリ
デンフルオライド90〜10モル%からなるという性質
を少なくとも1つ有し、かつ有機溶剤に可溶または分散
可能なフッ素樹脂と、加水分解性基を有する有機金属化
合物と、有機溶剤とを含む低温造膜性フッ素樹脂組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温で造膜が可能
であり、かつ表面を容易に親水化することができるフッ
素樹脂組成物に関する。かかる組成物は各種成形品のコ
ーティング膜、キャスティングフィルムなどのフィル
ム、バッキングシート、マーキングフィルムなどの材料
として好適であり、汚染物質の除去が容易であることは
もとより、付着をも防止できるものである。
【0002】
【従来の技術】ETFEやFEP、PFAなどの熱溶融
性フッ素樹脂は、その優れた加工性や特性を利用して、
耐久性被覆材やフィルム材料などとして使用されてい
る。しかしフッ素樹脂の特徴として疎水性が高いため屋
外では親油性の汚れ成分が付着しやすくなり、その結
果、外観が損われやすいという問題がある。
【0003】また、これらの汎用フッ素樹脂は基本的に
高融点であるため高温での加工を必須とし、そのため、
防汚処理用の表面改質剤などの配合が困難であり、そう
した添加剤による汚染付着性の改善は期待できない。
【0004】フッ素樹脂の汚染付着性の改善を目的とす
る特許出願として、大気中の汚れや雨筋汚れが付着かつ
堆積しない、防汚染付着性に著しく優れた塗膜を形成し
うる塗料用組成物および該組成物に配合するための汚染
付着防止剤を提供しうる、式(1): X′bM(OR1 a2 c (1) [式中、aは0または1〜6の整数、bは0または1〜
5の整数、cは0または1〜6の整数(ただし、a+b
+c≧3であり、aとcとは同時に0にはならない)、
X′は同じかまたは異なりいずれも酸素原子、チッ素原
子、フッ素原子および/または塩素原子を含んでいても
よい炭素数1〜5000の1価の有機基または水素原
子、Mは少なくとも3価の原子価を有する金属原子、R
1 は同じかまたは異なりいずれも酸素原子、チッ素原
子、フッ素原子および/または塩素原子を含んでいても
よい炭素数1〜1000の1価の有機基、シロキサン残
基または水素原子、R2は同じかまたは異なりいずれも
酸素原子、チッ素原子、フッ素原子および/または塩素
原子を含んでいてもよいキレート化の能力を有する炭素
数1〜20の有機基を表す]で示される有機金属化合
物、そのオリゴマーまたは該有機金属化合物の2種以上
からなるコオリゴマーからなる汚染付着防止剤が知られ
ている(WO97/11130号パンフレット)。
【0005】しかし、WO97/11130号パンフレ
ットに記載されている造膜成分は塗料用樹脂であり、こ
れらはフッ素含有量が少なく、フィルムや被覆材として
の性能(たとえば耐熱性、機械的強度、伸びなど)が充
分とはいえない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低温(27
0℃以下、好ましくは180℃以下)で造膜が可能であ
って、しかも得られる膜またはフィルムの表面を容易に
親水化できるフッ素樹脂組成物を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、つぎ
に示す性質: (1)フッ素含量が5重量%以上、(2)屈折率が1.
40未満、(3)結晶融点が100〜180℃、(4)
非晶質でかつガラス転移点が70〜250℃、(5)式
(I):
【0008】
【化10】
【0009】式(II):
【0010】
【化11】
【0011】または式(III):
【0012】
【化12】
【0013】で示される環状構造を有する、を少なくと
も1つ、好ましくは少なくとも2つ有し、かつフッ化ビ
ニルもしくはビニリデンフルオライドの単独重合体また
はフッ化ビニルもしくはビニリデンフルオライドを含む
共重合体からなる有機溶剤に可溶または分散可能なフッ
素樹脂と、加水分解性基を有する有機金属化合物と、有
機溶剤とを含む低温造膜性フッ素樹脂組成物に関する。
【0014】より具体的には本発明は、フッ素含量が5
重量%、好ましくは35重量%以上でかつ有機溶剤に可
溶または分散可能なフッ素樹脂と、加水分解性基を有す
る有機金属化合物と、有機溶剤とを含む低温造膜性フッ
素樹脂組成物に関する。
【0015】また、屈折率が1.40未満でかつ有機溶
剤に可溶または分散可能なフッ素樹脂と、加水分解性基
を有する有機金属化合物と、有機溶剤とを含む低温造膜
性フッ素樹脂組成物に関する。
【0016】また、結晶融点が100〜180℃であり
かつ有機溶剤に可溶または分散可能なフッ素樹脂と、加
水分解性基を有する有機金属化合物と、有機溶剤とを含
む低温造膜性フッ素樹脂組成物に関する。
【0017】さらに、非晶質でかつガラス転移点が70
〜250℃でありしかも有機溶剤に可溶または分散可能
なフッ素樹脂と、加水分解性基を有する有機金属化合物
と、有機溶剤とを含む低温造膜性フッ素樹脂組成物に関
する。
【0018】さらにまた、前記式(I)、式(II)また
は式(III)で示される環状構造を有しかつ有機溶剤に
可溶または分散可能なフッ素樹脂および/またはテトラ
フルオロエチレン10〜50モル%、ヘキサフルオロプ
ロピレン0〜50モル%およびビニリデンフルオライド
90〜10モル%からなり有機溶剤に可溶または分散可
能なフッ素樹脂と、加水分解性基を有する有機金属化合
物と、有機溶剤とを含む低温造膜性フッ素樹脂組成物に
関する。
【0019】前記フッ素樹脂としては、テトラフルオロ
エチレン10〜50モル%、ヘキサフルオロプロピレン
0〜50モル%およびビニリデンフルオライド90〜1
0モル%からなるもの、特にフッ素含量が60重量%以
上のものが好ましい。
【0020】フッ素樹脂を溶解または分散する有機溶剤
としては、フッ素系有機溶剤が好ましい。
【0021】前記加水分解性基含有有機金属化合物とし
ては、シリケート化合物、特にフルオロシリケート化合
物が好ましい。
【0022】本発明の低温造膜性樹脂組成物を基材に塗
装し、室温〜270℃、特に室温〜180℃の温度で加
熱することにより表面が親水化可能なコーティング膜が
得られ、また室温〜270℃、特に室温〜180℃の温
度で造膜することにより表面が親水化可能なフィルム、
特に波長550nmでの光透過率が90%以上(厚さ5
0μm)であるフィルムが得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】まず、本発明で使用するフッ素樹
脂は、有機溶剤に可溶または分散可能でなければならな
い。溶剤可溶性のフッ素樹脂は従来から知られてはいた
が、ETFEやFEPなどの溶剤に不溶な熱溶融可能な
フッ素樹脂と同様に高疎水性であり、汚染付着防止性の
点で同様の問題がある。
【0024】本発明で有機溶剤可溶なフッ素樹脂を用い
る理由は、単に溶液状態での低温加工が可能になるだけ
ではなく、有機溶剤が存在するが故に加水分解性基を含
有する有機金属化合物が造膜時に表面に集まり、表面を
親水化する作用が強化されるからである。
【0025】また塗装用の樹脂組成物の調製時における
樹脂固形分含量を多くでき、また塗装浴の粘度が低減で
き、流動性も良好となるという理由から、有機溶剤に分
散可能なフッ素樹脂でもよい。
【0026】本発明に使用できる溶剤可溶性または溶剤
分散性のフッ素樹脂としては、従来公知の有機溶剤可溶
もしくは分散可能なフッ素樹脂のうち、(1)フッ素含
量が5重量%以上、好ましくは35重量%以上、さらに
好ましくは40〜75重量%、特に60〜75重量%で
あるか、(2)屈折率が1.40未満、好ましくは1.
39〜1.25であるか、(3)結晶融点が100〜1
80℃、好ましくは100〜150℃であるか、(4)
非晶質でかつガラス転移点が70〜250℃、好ましく
は70〜180℃であるか、(5)前記式(I)、式
(II)または式(III)で示される環状構造を有してい
るか、または(6)フッ素樹脂が、フッ化ビニルもしく
はビニリデンフルオライドの単独重合体またはフッ化ビ
ニルもしくはビニリデンフルオライドを含む共重合体、
あるいはテトラフルオロエチレン(TFE)10〜50
モル%、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)0〜50
モル%およびビニリデンフルオライド(VdF)90〜
10モル%、好ましくはTFE/HFP/VdFが10
〜30/3〜40/77〜40からなっているものであ
る。
【0027】これらの性質を2つ以上有しているものが
殊に好ましい。
【0028】具体的には、つぎのフッ素樹脂があげられ
るが、これらに限定されるものではない。 (ア)前記式(I)の環構造を有するフッ素樹脂(US
P3,865,845号明細書、USP3,978,0
30号明細書、USP4,533,741号明細書な
ど)。
【0029】他のモノマーとしてはラジカル重合性を有
するフッ素系、炭化水素系、その他のモノマーが使用で
き、具体的にはたとえばTFE、パーフルオロビニルエ
ーテル、ビニリデンフルオライド、ビニルフルオライ
ド、クロロトリフルオロエチレンなどがあげられる。こ
の溶剤可溶性のフッ素樹脂は、フッ素含量が60重量%
以上であり、屈折率が1.39〜1.27であり、非晶
質であってガラス転移点が70〜250℃のものであ
る。市販品としては、テフロンAFシリーズ(デュポン
社製)などがある。 (イ)前記式(II)の環構造を有するフッ素樹脂(特開
昭63−238111号公報、特開昭63−23811
5号公報など。
【0030】他のモノマーとしては、ラジカル重合性を
有するフッ素系、炭化水素系、その他のモノマーが使用
でき、具体的にはたとえばTFE、パーフルオロビニル
エーテル、VdF、フッ化ビニル、クロロトリフルオロ
エチレンなどがあげられる。この溶剤可溶性のフッ素樹
脂は、フッ素含量が60重量%以上であり、屈折率が
1.39〜1.27であり、非晶質であってガラス転移
点が70〜250℃のものである。市販品としては、旭
硝子(株)製のサイトップなどがある。 (ウ)前記式(III)の環構造を有するフッ素樹脂(特
開昭63−238115号公報など)。
【0031】他のモノマーとしてはラジカル重合性を有
するフッ素系、炭化水素系、その他のモノマーが使用で
き、具体的にはたとえばTFE、パーフルオロビニルエ
ーテル、ビニリデンフルオライド、ビニルフルオライ
ド、クロロトリフルオロエチレンなどがあげられる。こ
の溶剤可溶性のフッ素樹脂は、フッ素含量が60重量%
以上であり、屈折率が1.39〜1.27であり、非晶
質であってガラス転移点が70〜250℃のものであ
る。市販品としては、旭硝子(株)製のサイトップなど
がある。 (エ)TFE/HFP/VdF共重合体(特開昭60−
190353号公報、特開昭61−123646号公
報、特開昭62−104877号公報、特開平1−22
5653号公報、特開平1−223151号公報な
ど)。
【0032】モノマーの組成割合は前記のとおり、TF
E10〜50モル%、HFP0〜50モル%およびVd
F90〜10モル%、好ましくはTFE/HFP/Vd
Fが10〜30/3〜40/77〜40からなっている
ものである。この共重合体をイソシアネート化合物など
で変性したものでもよい。この溶剤可溶性のフッ素樹脂
は、フッ素含量が60重量%以上であり、屈折率が1.
39〜1.27であり、結晶融点が100〜180℃の
ものである。市販品としては、THVシリーズ(住友ス
リーエム(株)製)などがある。
【0033】また、溶剤に分散可能なフッ素樹脂として
は、 (オ)ビニルフルオライドもしくはビニリデンフルオラ
イドの単独重合体またはビニルフルオライドまたはビニ
リデンフルオライドを含む共重合体(特公昭59−43
226号公報、米国特許第2,419,010号、同第
2,510,783号、同第2,435,537号、同
第2,935,818号、同第2,468,054号、
同第2,970,988号明細書など)。
【0034】ビニルフルオライド系の重合体としては、
ビニルフルオライド100〜10モル%と他の共重合可
能なモノマー0〜90モル%からなる重合体があげられ
る。他の共重合可能なモノマーとしては、たとえばテト
ラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、ビニ
リデンフルオライド、パーフルオロ(アルキルビニルエ
ーテル)などのフッ素系モノマーのほか、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、イソブチレン
などのビニル化合物があげられる。市販品としてはデュ
ポン社製のテドラーシリーズなどが使用できる。
【0035】ビニリデンフルオライド系重合体として
は、ビニリデンフルオライド100〜10モル%と他の
共重合可能なモノマー0〜90モル%からなる重合体が
あげられる。他の共重合可能なモノマーとしては、たと
えばテトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレ
ン、ビニルフルオライド、パーフルオロ(アルキルビニ
ルエーテル)などのフッ素系モノマーのほか、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、イソブチ
レンなどのビニル化合物があげられる。市販品としては
エルフアトケム社製のカイナーシリーズ(カイナー50
0、カイナーSLなど)が使用でき、さらにアクリル樹
脂などを混合使用してもよい。
【0036】本発明において、有機溶剤可溶性のフッ素
樹脂(以下、特に断らない限り、溶剤分散可能なフッ素
樹脂も含めて「有機溶剤可溶性のフッ素樹脂」という)
に加えて、前記の特定の有機溶剤可溶性フッ素樹脂以外
の有機溶剤可溶性のフッ素系樹脂および/または有機溶
剤可溶性の非フッ素樹脂を併用してもよい。
【0037】併用可能な溶剤可溶性のフッ素系樹脂とし
ては、たとえば溶剤可溶性で水酸基および/またはカル
ボキシル基を有するフルオロオレフィン共重合体などが
あげられる。具体例としては、たとえば特公昭60−2
1686号、特開平3−121107号、特開平4−2
79612号、特開平4−28707号、特開平2−2
32221号などの各公報に記載されているようなもの
があげられる。該共重合体の数平均分子量(GPCによ
る)は、1000〜100000であり、1500〜3
0000が好ましい。前記分子量が1000未満であれ
ば硬化性、耐候性が不充分になる傾向があり、1000
00を超えると作業性、塗装性に問題が生じる傾向があ
る。
【0038】前記共重合体の水酸基価としては、0〜2
00(mgKOH/g)であり、0〜150(mgKO
H/g)であることが好ましい。前記水酸基が少なくな
ると硬化不良になりやすい傾向があり、200(mgK
OH/g)を超えると塗膜の可撓性に問題が生じる傾向
がある。
【0039】前記共重合体の酸価としては、0〜200
(mgKOH/g)であり、0〜100(mgKOH/
g)であることがさらに好ましい。前記酸価が少なくな
ると硬化不良となりやすい傾向があり、200(mgK
OH/g)を超えると塗膜の可撓性に問題が生じる傾向
がある。
【0040】なお、前記共重合体のひとつとして、防汚
染付着性、汚染除去性、防錆性の点からテトラフルオロ
エチレン共重合体を用いることもできる。
【0041】前記共重合体としては、たとえばダイキン
工業(株)製ゼッフル、旭硝子(株)製ルミフロン、セ
ントラル硝子(株)製セフラルコート、大日本インキ化
学工業(株)製フルオネート、東亜合成(株)製ザフロ
ンなどの市販品があげられる。
【0042】非フッ素系の溶剤可溶性樹脂としては、熱
可塑性アクリル樹脂、アクリルポリオール樹脂、アクリ
ルシリコン樹脂、フッ素シリコーン樹脂、無機系素材ま
たはなどがあげられるが、使用実績の点から熱可塑性ア
クリル樹脂、アクリルポリオール樹脂が好ましい。
【0043】熱可塑性アクリル樹脂としては、たとえば
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピ
ルメタクリレート、ブチルメタクリレートなどのメタク
リル酸エステル類やメチルアクリレート、エチルアクリ
レート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレートな
どのアクリル酸エステル類の単独重合体、これらの共重
合体、またはこれらと共重合可能なモノマーとの共重合
体があげられる。共重合可能なモノマーとしては、たと
えばスチレンなどの芳香族ビニル化合物、アクリロニト
リル、各種ビニルエーテル、アリルエーテル、各種ビニ
ルエステルなどのビニル化合物、カルボキシル基、アミ
ノ基、エポキシ基などの官能基を有する不飽和モノマー
などがあげられる。
【0044】アクリルポリオール樹脂としては、たとえ
ば(a)水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル、ヒド
ロキシビニルエーテル、アリルアルコールなどの水酸基
含有エチレン性不飽和単量体と、(b)水酸基を含まな
いオレフィン類、ビニルエーテル、アリルエーテル、ビ
ニルエステル、プロペニルエステル、(メタ)アクリル
酸エステル、ビニル芳香族化合物、(メタ)アクリロニ
トリル、カルボキシル基含有不飽和単量体、エポキシ基
含有不飽和単量体、アミノ基含有不飽和単量体などの水
酸基不含有不飽和単量体との重合体があげられる。
【0045】このようにアクリルポリオール樹脂は、水
酸基、カルボキシル基、エポキシ基、アミノ基を有して
いてもよい。
【0046】アクリルポリオール樹脂の水酸基価として
は0〜200(mgKOH/g)であり、0〜100
(mgKOH/g)であることが好ましい。前記水酸基
価が少なくなると硬化不良になりやすい傾向があり、2
00(mgKOH/g)を超えると塗膜の可撓性に問題
が生じる傾向がある。
【0047】アクリルポリオール樹脂の酸価としては、
0〜200(mgKOH/g)であり、0〜100(m
gKOH/g)であることがさらに好ましい。前記酸価
が少なくなると硬化が不良になりやすい傾向があり、2
00(mgKOH/g)を超えると塗膜の可撓性に問題
が生じる傾向がある。
【0048】アクリルポリオール樹脂としては、たとえ
ば三菱レーヨン(株)製ダイヤナール、大日本インキ化
学工業(株)製アクリディック、日立化成工業(株)ヒ
タロイド、三井東圧化学(株)製オレスターなどの市販
品を用いることができる。
【0049】前記アクリルシリコン樹脂としては、たと
えば1分子中に、少なくとも1個のシラン基と、ラジカ
ル重合性不飽和基とを有するアクリルシリコンモノマー
を前記水酸基含有エチレン性不飽和単量体(a)および
/またはその水酸基不含有不飽和単量体(b)と共に重
合したものであればよい。
【0050】アクリルシリコン樹脂は加水分解性シリル
基、水酸基、エポキシ基を有してもよい。
【0051】アクリルシリコン樹脂としては、たとえば
鐘淵化学工業(株)製ゼムラック、三洋化成工業(株)
製クリヤマーなどの市販品を用いることができる。
【0052】本発明においては、前記塗料用樹脂として
非含フッ素の非加水分解性基含有金属(Si、Ti、A
lなど)アルコキシド、非含フッ素の非加水分解性基含
有オルガノポリシロキサン、非含フッ素の金属(Si、
Ti、Alなど)アルコキシドなどの無機系素材も用い
られうる。
【0053】前記無機系素材としては、たとえばグンゼ
産業(株)発売エコルトン、日本合成ゴム(株)製グラ
スカ、トウペ(株)製ポーセリン、日本油脂(株)製ベ
ルクリーン、ベルハード、東レ・ダウコーニング・シリ
コーン(株)製SH、SRおよびDCシリーズ、信越化
学工業(株)製KRシリーズ、味の素(株)製プレンア
クト、日本曹達(株)製有機チタネート、川研ファイン
ケミカル(株)製アルミニウムアルコラートおよびアル
ミニウムキレート化合物、北興化学工業(株)製ジルコ
ニウムアルコキサイド、日本ユニカー(株)製複合変性
シリコーンオイルならびにMMCAなどの市販品を用い
ることができる。
【0054】前記フッ素シリコーン樹脂としては、たと
えば特開平4−279612号公報に記載のものなどが
あげられる。
【0055】これらの併用する溶剤可溶性の樹脂は本発
明の前記特定の溶剤可溶性フッ素樹脂を加えた全樹脂重
量の60重量%以下、望ましくは50重量%以下とす
る。
【0056】本発明の低温造膜性フッ素樹脂組成物にお
いては、有機溶剤を配合する。有機溶剤はフッ素系でも
非フッ素系でもよいが、フッ素樹脂の溶解性、得られる
フィルムの透明性などの点からは、フッ素系有機溶剤が
好ましい。
【0057】フッ素系有機溶剤としては、たとえばCF
3CH2OH、F(CF22CH2OH、(CF32CH
OH、F(CF23CH2OH、F(CF2425
H、H(CF22CH2OH、H(CF23CH2OH、
H(CF24CH2OHなどのフッ素アルコール系溶
剤;パーフルオロベンゼン、メタキシレンヘキサフルオ
ライドなどの含フッ素芳香族系溶剤;CF4(HFC−
14)、CHClF2(HCFC−22)、CHF3(H
FC−23)、CH2CF2(HFC−32)、CF3
3(PFC−116)、CF2ClCFCl2(CFC
−113)、C3HClF5(HCFC−225)、CH
2FCF3(HFC−134a)、CH3CF 3(HFC−
143a)、CH3CHF2(HFC−152a)、CH
3CCl2F(HCFC−141b)、CH3CClF
2(HCFC−142b)、C48(PFC−C31
8)などのフルオロカーボン系溶剤などがあげられ、1
種または2種以上混合して使用できる。
【0058】非フッ素系有機溶剤としては、たとえばキ
シレン、トルエン、ソルベッソ100、ソルベッソ15
0、ヘキサンなどの炭化水素系溶剤;酢酸メチル、酢酸
エチル、酢酸ブチル、酢酸エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、酢酸エチレングリコールモノブチルエーテル、酢酸
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、酢酸ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、酢酸ジエチレング
リコールモノブチルエーテル、酢酸エチレングリコー
ル、酢酸ジエチレングリコールなどのエステル系溶剤;
ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジブチルエーテ
ル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレング
リコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチル
エーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶剤;
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセト
ンなどのケトン系溶剤;N,N−ジメチルアセトアミ
ド、N−メチルアセトアミド、アセトアミド、N,N−
ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミ
ド、N−メチルホルムアミドなどのアミド系溶剤;ジメ
チルスルホキシドなどのスルホン酸エステル系溶剤;メ
タノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノー
ル、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール(重合度3〜100)などのアルコ
ール系溶剤などの1種または2種以上の混合溶剤があげ
られる。
【0059】フッ素系溶剤と非フッ素系溶剤とは混合し
て使用してもよい。
【0060】これらのうち、溶解能、塗膜外観、貯蔵安
定性の点から前記各種のフッ素系溶剤、ケトン系溶剤、
エステル系溶剤が好ましく、特にメチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、セロソル
ブアセテート、酢酸ブチル、酢酸エチル、パーフルオロ
ベンゼン、メタキシレンヘキサフルオライド、HCFC
−225、CFC−113、HFC−134a、HFC
−143a、HFC−142bが好ましい。
【0061】つぎに表面親水化作用を発揮するための加
水分解可能な有機金属化合物について説明する。
【0062】本発明で使用可能でかつ有意な親水化作用
効果を奏する加水分解性基含有有機金属化合物としては
公知の化合物、たとえば前記式(1): X′bM(OR1 a2 c (1) [式中、aは0または1〜6の整数、bは0または1〜
5の整数、cは0または1〜6の整数(ただし、a+b
+c≧3であり、aとcとは同時に0にはならない)、
X′は同じかまたは異なりいずれも酸素原子、チッ素原
子、フッ素原子および/または塩素原子を含んでいても
よい炭素数1〜5000の1価の有機基または水素原
子、Mは少なくとも3価の原子価を有する金属原子、R
1 は同じかまたは異なりいずれも酸素原子、チッ素原
子、フッ素原子および/または塩素原子を含んでいても
よい炭素数1〜1000の1価の有機基、シロキサン残
基または水素原子、R2は同じかまたは異なりいずれも
酸素原子、チッ素原子、フッ素原子および/または塩素
原子を含んでいてもよいキレート化の能力を有する炭素
数1〜20の有機基を表す]で示される有機金属化合物
(そのオリゴマーまたは該有機金属化合物の2種以上か
らなるコオリゴマーからなる化合物を含む。以下同様)
(前記WO97/11130号パンフレット)があげら
れる。
【0063】この有機金属化合物のうち、式(1)にお
いて、aは、表面濃縮性、加水分解性、脱離性の点から
0または1〜6の整数であり、2〜4の整数であること
が好ましい。bは、表面濃縮性、親水性の点から0また
は1〜5の整数であり、0〜1の整数であることが好ま
しく、cは表面濃縮性、加水分解性、脱離性の点から0
または1〜6の整数であり、0〜3の整数であることが
好ましい。
【0064】また、XのR1+R2に対するモル比が0.
2以下(b/(a+c)≦0.2)であるのが好まし
い。
【0065】なお、a、bおよびcの合計量は、金属原
子Mの原子価で決まる量であるが、式(1)においては
OR1またはR2のいずれか一方は、防汚染付着性、表面
濃縮性、加水分解性のために必要であるので、aおよび
cが同時に0になることはなく、a、bおよびcの合計
量は少なくとも3である。
【0066】前記Xは、水素原子、またはたとえばつぎ
の(i)〜(iii)にあげるような、酸素原子、チッ素
原子、フッ素原子および/または塩素原子を含んでもよ
い炭素数1〜5000の1価の有機基である。 (i)前記有機基Xは、たとえばH(CH2p、(CH
32CH、H(CH2pC=O、F(CF2q(C
2p、(CF32CH、H(CF2q(CH2p(式
中、pは0または1〜6の整数、qは1〜10の整数、
フッ素原子の一部は塩素原子で置換されていてもよい)
などがあげられ、これらの有機基は直鎖でも分岐鎖でも
よい。
【0067】これらの具体例は、たとえばCH3、CH3
CH2、CH3CH2CH2、(CH32CH、CF3
2、CF3CF2CH2、(CF32CH、F(CF24
CH2CH2、F(CF28CH2CH2、H(CF24
2などがあげられるが、表面濃縮性、加水分解性、脱
離性の点からCF3CF2CH2、(CF32CHが好ま
しい。 (ii)また前記有機基Xは、たとえばNH2、第二級ア
ミノ基、第三級アミノ基、OH、NCO、CO2H、C
2Na、CO2K、SO3H、SO2Na、SO3K、エ
ポキシ基、オキシエチレン基(CH2CH2O)などの官
能基を有する有機基などがあげられる。
【0068】これらの具体例は、たとえばH2N(C
23、OCN(CH23、CH3O(CH2CH2O)
(CH23、CH3O(CH2CH2O)5(CH23、C
3O(CH2CH2O)10(CH23
【0069】
【化13】
【0070】などがあげられるが、親水性、相溶性、密
着性の点からOCN(CH23、CH 3O(CH2CH2
O)5(CH23が好ましい。(iii)また前記有機基X
は、たとえば酸素原子、チッ素原子、フッ素原子、塩素
原子、ケイ素原子などを含んでいてもよい重合性の有機
基があげられる。
【0071】これらの具体例は、たとえばCH2=C
(CH3)CO2(CH23、CH2=CH、CH2=CH
CH2、CH2=CHO(CH23、CH2=CHOCO
(CH23、CH2=CHC64、CH2=CHCO
2(CH23などがあげられるが、重合性、入手の容易
さの点からCH2=C(CH3)CO2(CH23、CH2
=CHO(CH23が好ましい。
【0072】なお、本発明においては、このような重合
性の有機基を有する式(1)で示される化合物を重合ま
たは共重合してえられる分子量が2000〜20万、好
ましくは5000〜20000の重合体または共重合体
も本発明に含まれる。
【0073】前記R1は、同じかまたは異なりいずれも
酸素原子、チッ素原子、フッ素原子および/または塩素
原子を含んでいてもよく、表面濃縮性、加水分解性、脱
離性の点から炭素数1〜1000の1価の有機基または
水素原子であり、前記炭素数としては1〜100である
ことが好ましく、1〜16であることがさらに好まし
い。ただし、R1のうちの少なくとも1つはCF3CHF
CF2CH2、CF3CHFCF2CHCH3またはCF3
HFCF2C(CH32である。
【0074】これらCF3CHFCF2CH2、CF3CH
FCF2CHCH3およびCF3CHFCF2C(CH32
以外の前記R1のうちの1価の有機基は、たとえばH
(CH 2m、(CH32CH、H(CH2mC=O、F
(CF2n(CH2m、(CF 32CH、H(CF2n
(CH2m、F(CF2n(CH2mC=O、H(CF
2n(CH2mC=O、(F(CF2n(CH2m2
N、((CF32CH)2N、(H(CF2n(CH2
m2N、F(CF2nO(CF(CF3)CF2O)m
F(CF3)C=O、(F(CF2n(CH2m2C=
N、((CF32CH)2C=N、(H(CF2n(C
2m2C=N、F(CF2n(CH2mC=ON
3、H(CF2n(CH2mC=ONR3、F(C
2n(CH2mC=CH2、H(CF2n(CH2m
C=CH2、F(CF2n(CH2mC=CF 2、H(C
2n(CH2mC=CF2(式中、mは0または1〜
6の整数、nは1〜10の整数、R3は炭素数1〜6の
アルキル基を表し、アルキル基は直鎖でも分岐鎖でもよ
い)で示されるものが好ましい。
【0075】これらの有機基の具体例としては、たとえ
ばCF3CH2、CF3CF2CH2、CF3(CF22CH
2、CF3(CF23CH2CH2、(CF32CH、CF
3(CF27CH2CH2、H(CF22CH2、H(CF
23CH2、H(CF24CH2、CF3C=O、CF3
2C=O、CF3(CF26C=O、CF3(CF27
C=Oなどがあげられるが、表面濃縮性、加水分解性、
脱離性の点からCF3CH2、CF3CF2CH2、CF
3(CF22CH2、CF3(CF23CH2CH2、CF3
C=O、CF3CF2C=Oが好ましく、CF3CH2、C
3CF2CH2がさらに好ましい。なお、R1は炭素数1
000までの有機高分子鎖であってもよい。
【0076】前記R2は、同じかまたは異なっていても
よく、フッ素原子および/または塩素原子を含んでも優
れたキレート化の能力を有しており、表面濃縮性、加水
分解性、脱離性の点から炭素数が1〜20であり、2〜
10であることが好ましい有機基である。
【0077】本発明においては、このようなキレート化
の能力を有する有機基が結合している汚染付着防止剤を
用いることにより、優れた貯蔵安定性、反応性、溶解
性、相溶性という効果がえられる。
【0078】このようなキレート化の能力を有する有機
基になりうる化合物としては、たとえば2,4−ペンタ
ンジオン、2,4−ヘプタンジオンなどのβ−ジケトン
類、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸
ブチルなどのケトステル類、乳酸、乳酸メチル、乳酸エ
チル、乳酸アンモニウム塩、サリチル酸、サリチル酸メ
チル、サリチル酸エチル、リンゴ酸、リンゴ酸エチル、
酒石酸、酒石酸エチルなどのヒドロキシカルボン酸類ま
たはそのエステル、塩類、4−ヒドロキシ−4−メチル
−2−ペンタノン、4−ヒドロキシ−2−ペンタノン、
4−ヒドロキシ−2−ヘプタノン、4−ヒドロキシ−4
−メチル−2−ヘプタノンなどのケトアルコール類、モ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、N−メチルモノエタノールアミン、N−エ
チルモノエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノー
ルアミン、N,N−ジエチルエタノールアミンなどのア
ミノアルコール類、マロン酸ジエチル、メチロールメラ
ミン、メチロール尿素、メチロールアクリルアミドなど
のエノール性活性水素化合物類などが好ましく、これら
の水素原子の全部または一部がフッ素原子および/また
は塩素原子で置換された化合物などが表面濃縮性の点か
らさらに好ましい。
【0079】前記金属原子Mは、たとえばB、Al、G
a、In、Tl、Sc、Y、La、Ac、Si、Ge、
Sn、Pb、Ti、Zr、Hf、As、Sb、Bi、
V、Nb、Ta、Te、Po、Cr、Mo、W、At、
Mn、Tc、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、P
d、Os、Ir、Ptなどがあげられるが、合成および
入手の容易さの点からAl、Ti、B、ZrまたはS
i、特にSiが好ましい。
【0080】式(1)で示される有機金属化合物として
は、たとえばつぎのような有機金属化合物またはそれら
からえられるオリゴマーもしくはコオリゴマーなどがあ
げられる。
【0081】式(1)においてbが0のばあい:B(O
CH33、B(OC253、B(OCH2CF2CF3
3、B(OCH(CF323、B(OCH23
6H) 3、B(OCH2CH28173、B(OCH2
2CF32(OCH3)、B(OCH236H)2(O
CH3)、B(OCH(CF322(OCH3)、B
(OCH2CH28172(OCH3)、B(OCH2
2CF32(OH)、B(OCH(CF322(O
H)、B(OCH2CH28172(OH)、B(OC
OCF33、B(OCOC253、B(OCOC
8173、B(OCOCF32(OCH3)、B(OC
OC252(OCH3)、B(OCOC8172(OC
3)、Al(OCH2CF2CF33、Al(OCH
(CF323、Al(OCH2363、Al(OC
2CH28173、Al(OCH2CF2CF32(O
CH3)、Al(OCH236H)2(OCH3)、Al
(OCH(CF322(OCH3)、Al(OCH2
28172(OCH3)、Al(OCH2CF2
32(OH)、Al(OCH(CF322(O
H)、Al(OCH2CH28172(OH)、Al
(OCOCF33、Al(OCOC253、Al(O
COC8173、Al(OCOCF32(OCH3)、
Al(OCOC252(OCH3)、Al(OCOC8
172(OCH3)、Al(CF3COCHCOCF3
3、Al(CF3COCHCOCF32(CH3COCH
COCH3)、Al(CF3COCHCOOC253
Al(CF3COCHCOOC252(CH3COCH
COCH3)、Al(CF3COCHCOCF32(O
H)、Al(CF3COCHCOOC252(OH)、
Ti(OCH2CF2CF34、Ti(OCH(C
324、Ti(OCH236H)4、Ti(OCH2
CH28174、Ti(OCH2CF2CF32(OC
32、Ti(OCH(CF322(OCH32、T
i(OCH236H)2(OCH3)、Ti(OCH2
28172(OCH32、Ti(OCH2CF2
32(OCH(CH322、Ti(OCH(CF3
22(OCH(CH322、Ti(OCH2CH28
172(OCH(CH322、Ti(OCH2CF2CF
32(OH)2、Ti(OCH(CF322(O
H)2、Ti(OCH2CH28172(OH)2、Ti
(OCOCF34、Ti(OCOC254、Ti(O
COC8174、Ti(OCOCF32(OCH32
Ti(OCOC252(OCH32、Ti(OCOC8
172(OCH32、Ti(CF3COCHCOC
32(OCH(CH322、Ti(CF3COCHC
OOC252(OCH(CH322、Si(OC
34、Si(OC254、Si(OCH2CF2
34、Si(OCH2CF2CF33(OCH3)、S
i(OCH236H)4、Si(OCH236H)
3(OCH3)、Si(OCHCH3CF2CHFC
34、Si(OCHCH3CF2CHFCF34、Si
(OCHCH3CF2CHFCF33(OCH3)、Si
(OC(CH32CF2CHFCF34、Si(OC
(CH32CF2CHFCF33(OCH3)、Si(O
CH2CH28174、Si(OCH2CH28173
(OCH3)、Si(OCOCF34、Si(OCOC8
174など。
【0082】式(1)においてbが1のばあい:HSi
(OCH2CF33、HSi(OCH2CF2CF33
HSi(OCH(CF323、HSi(OCH2CH2
8173、HSi(OCH2CF2CF32(OC
3)、HSi(OCH(CF322(OCH3)、H
Si(OCH2CH28172(OCH3)、HSi
(OCH2CF2CF32(OH)、HSi(OCH(C
322(OH)、HSi(OCH2CH28172
(OH)、HSi(OCOCF33、HSi(OCOC
253、HSi(OCOC8173、HSi(OCO
CF32(OCH3)、HSi(OCOC252(OC
3)、HSi(OCOC8172(OCH3)、CH3
Si(OCH33、CH3Si(OCH2CF33、CH
3Si(OCH2CF2CF33、CH3Si(OCH(C
323、CH3Si(OCH2CH28173、CH
3Si(OCH2CF2CF32(OCH3)、CH3Si
(OCH(CF322(OCH3)、CH3Si(OC
2CH28172(OCH3)、CH3Si(OCHC
2CF32(OH)、CH3Si(OCH(CF32
2(OH)、CH3Si(OCH2CH28172(O
H)、CH3Si(OCOCF33、CH3Si(OCO
253、CH3Si(OCOC8173、CH3Si
(OCOCF32(OCH3)、CH3Si(OCOC2
52(OCH3)、CH3Si(OCOC8172(O
CH3)、H2N(CH23Si(OCH2CF33、H2
N(CH23Si(OCH2CF2CF33、H2N(C
23Si(OCH(CF323、H2N(CH23
i(OCH2CH28173、H2N(CH23Si
(OCH2CF2CF32(OCH3)、H2N(CH23
Si(OCH(CF322(OCH3)、H2N(C
23Si(OCH2CH28172(OCH3)、H2
N(CH23Si(OCH2CF2CF32(OH)、H
2N(CH23Si(OCH(CF322(OH)、H
2N(CH23Si(OCH2CH28172(O
H)、H2N(CH23Si(OCOCF33、H2
(CH23Si(OCOC253、H2N(CH23
i(OCOC8173、H2N(CH23Si(OCO
CF32(OCH3)、H2N(CH23Si(OCOC
252(OCH3)、H2N(CH23Si(OCOC8
172(OCH3)、OCN(CH23Si(OCH2
CF33、OCN(CH23Si(OCH2CF2
33、OCN(CH23Si(OCH(C
323、OCN(CH23Si(OCH2CH28
173、OCN(CH23Si(OCH2CF2CF32
(OCH3)、OCN(CH23Si(OCH(CF3
22(OCH3)、OCN(CH23Si(OCH2CH
28172(OCH3)、OCN(CH23Si(OC
OCF33、OCN(CH23Si(OCOC
8173、OCN(CH23Si(OCOCF32(O
CH3)、OCN(CH23Si(OCOC252(O
CH3)、OCN(CH23Si(OCOC817
2(OCH3)、CH3O(CH2CH2O)g(CH23
Si(OCH2CF33、CH3O(CH2CH2O)g
(CH23Si(OCH2CF2CF33、CH3O(C
2CH2O)g(CH23Si(OCH(C
323、CH3O(CH2CH2O)g(CH23Si
(OCH2CH28173、CH3O(CH2CH2O)
g(CH23Si(OCH2CF2CF32(OC
3)、CH3O(CH2CH2O)g(CH23Si(O
CH(CF322(OCH3)、CH3O(CH2CH2
O)g(CH23Si(OCH2CH28172(OC
3)、CH3O(CH2CH2O)g(CH23Si(O
CH2CF2CF32(OH)、CH3O(CH2CH
2O)g(CH23Si(OCH(CF322(O
H)、CH3O(CH2CH2O)g(CH23Si(O
CH2CH28172(OH)、CH3O(CH2CH2
O)g(CH23Si(OCOCF33、CH3O(C
2CH2O)g(CH23Si(OCOC253、C
3O(CH2CH2O)g(CH23Si(OCOC8
173、CH3O(CH2CH2O)g(CH23Si(O
COCF32(OCH3)、CH3O(CH2CH2O)g
(CH23Si(OCOC252(OCH3)、CH3
O(CH2CH2O)g(CH23Si(OCOC
8172(OCH3)(式中、gは1〜100の整
数)、CH2=C(CH3)CO2(CH23Si(OC
2CF33、CH2=C(CH3)CO2(CH23Si
(OCH2CF2CF33、CH2=C(CH3)CO
2(CH23Si(OCH(CF323、CH2=C
(CH3)CO2(CH23Si(OCH2CH2
8173、CH2=C(CH3)CO2(CH23Si
(OCH2CF2CF32(OCH3)、CH2=C(CH
3)CO2(CH23Si(OCH(CF322(OC
3)、CH2=C(CH3)CO2(CH23Si(OC
2CH28172(OCH3)、CH2=C(CH3
CO2(CH23Si(OCH2CF2CF32(O
H)、CH2=C(CH3)CO2(CH23Si(OC
H(CF322(OH)、CH2=C(CH3)CO
2(CH23Si(OCH2CH28172(OH)、
CH2=C(CH3)CO2(CH23Si(OCOC
33、CH2=C(CH3)CO2(CH23Si(O
COC253、CH2=C(CH3)CO2(CH23
i(OCOC8173、CH2=C(CH3)CO2(C
23Si(OCOCF32(OCH3)、CH2=C
(CH3)CO2(CH23Si(OCOC252(O
CH3)、CH2=C(CH3)CO2(CH23Si(O
COC8172(OCH3)など。
【0083】また、オリゴマーまたはコオリゴマーとし
ては、直鎖状、分岐鎖状、環状、三次元化などのオリゴ
マーまたはコオリゴマーがあげられる。オリゴマーまた
はコオリゴマーの重合度としては2〜1000が好まし
く、4〜100であることがさらに好ましい。重合度が
小さくなるとオリゴマーまたはコオリゴマーの沸点が低
くなりやすく、塗装時に揮発しやすくなり、塗膜に取り
込まれにくくなる。重合度が1000を超えると、合成
時に重合度の制御が困難となったり、オリゴマーまたは
コオリゴマーの粘度が高くなりやすく、作業性に劣る傾
向がある。オリゴマーおよびコオリゴマーの重合度は、
反応させる水とたとえば式(1)で示される有機金属化
合物とのモル比により制御できる。たとえば[H2O]
/[式(1)で示される有機金属化合物]=0.4〜
0.95の範囲内のモル比で反応させると、重合度が2
〜20程度のオリゴマーまたはコオリゴマーがえられ
る。また、前記モル比を0.94〜2.0の範囲内とす
ることにより、重合度が20を超えるオリゴマーまたは
コオリゴマーがえられる。なお、前記コオリゴマーとし
て、式(1)で示される2種の有機金属化合物を用いて
えられるコオリゴマーを構成するユニットの組成比(モ
ル比)は1/9〜9/1であることが好ましい。
【0084】オリゴマーまたはコオリゴマーのGPC分
子量(テトラヒドロフランを溶離液とし、ポリスチレン
換算した値)は、重量平均分子量で500〜10000
であるのが好ましく、1000〜5000であるのがさ
らに好ましい。分子量が小さくなると親水化の効果が下
がり、分子量が10000を超えると合成時および保存
中にゲル化を起こしやすくなる傾向がある。
【0085】前記式(1)で示される有機金属化合物
は、その加水分解性基の働きにより塗膜表面を高度に親
水化することができ、防汚染付着性、低帯電性、防くも
り性に優れた塗料用組成物を与えうる。
【0086】式(1)で示される有機金属化合物におい
てR1およびR2のうちの少なくともひとつがCF3CH
FCF2CH2、CF3CHFCF2CHCH3またはCF3
CHFCF2C(CH32であることにより、たとえば
優れた表面濃縮性、表面親水化の再現性、耐ブロッキン
グ性という効果がえられる。
【0087】また、式(1)で示される有機金属化合物
中のフッ素原子の含有率が、少なくとも5重量%、好ま
しくは15〜60重量%であることにより、たとえば優
れた表面濃縮性、表面親水化の再現性という効果がえら
れる。
【0088】また、式(1)においてaが4、bとcが
0およびMがSiでフッ素原子を有する有機金属化合物
であることにより、たとえば優れた塗膜外観、耐タレ
性、耐アルカリ性という効果がえられる。
【0089】本発明低温造膜性フッ素樹脂組成物は、前
記特定の溶剤可溶性のフッ素樹脂と加水分解性基含有有
機金属化合物と有機溶剤とから基本的になる。
【0090】溶剤可溶性フッ素樹脂と有機金属化合物と
の配合割合については、溶剤可溶性フッ素樹脂(他の非
フッ素系樹脂を併用する場合はそれらの合計量。以下同
様)100重量部に対して有機金属化合物が0.1〜5
0重量部であり、1〜30重量部であることが好まし
い。0.1重量部未満であると表面親水化作用がが低く
なり、50重量部を超えると塗膜の外観不良、樹脂との
相溶性が低下する。
【0091】有機溶剤の配合割合については、溶剤可溶
性フッ素樹脂100重量部に対して1〜2000重量部
であり、塗装性、造膜性、硬化性、塗膜外観の点から1
00〜1500重量部であることがさらに好ましい。ま
た、有機溶剤としてアルコール系溶剤を使用し後述する
硬化剤が常温硬化型のイソシアネートなどのようにアル
コールと反応性の高い場合には、さらにアルコール系溶
剤は1〜15重量部であるのが好ましく、アルコール系
溶剤の種類も2級または3級アルコールが好ましい。
【0092】以下、本発明の低温造膜性フッ素樹脂組成
物に添加してもよい任意にの添加剤などについて説明す
るが、かかる成分としてはWO97/11130パンフ
レットに記載されているものが使用できる。
【0093】添加剤としては、たとえば表面調整剤、親
水化促進剤(加水分解触媒)、顔料、顔料分散剤、増粘
剤、レベリング剤、消泡剤、造膜助剤、紫外線吸収剤、
HALS、艶消し剤、フィラー、コロイダルシリカ、防
カビ剤、シランカップリング剤、皮張り防止剤、酸化防
止剤、難燃剤、垂れ防止剤、帯電防止剤、防錆剤、水溶
性樹脂(ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイ
ドなど)などがあげられる。
【0094】表面調整剤は塗装後のシワ寄り防止、レベ
リング性の向上のほか、着色塗料での色分かれ、色浮き
の防止にも寄与する。添加は任意であり、必要に応じて
公知のものを使用すればよい。
【0095】親水化促進剤は、加水分解性有機金属化合
物の加水分解を促進し、表面親水性の発現を助長する働
きをする。具体例としては、たとえばアルミニウムキレ
ート、チタニウムキレート、ジルコニウムキレートなど
の金属キレート化合物のほか、有機スズ化合物、有機酸
性リン酸エステル、有機チタネート化合物、酸性リン酸
エステルとアミンとの反応生成物、飽和または不飽和多
価カルボン酸またはその酸無水物、有機スルホン酸など
があげられる。
【0096】また適切な消泡剤を配合するときは、表面
親水性を大きくは阻害せずに消泡性が向上する。適切な
消泡剤としては、たとえばゼッフルGH−200(ダイ
キン工業(株)製)の長鎖フルオロアルキル基変性シロ
キサンなどのシロキサン系消泡剤、FA−600やFS
−1265(いずれも信越化学工業(株)製)などのフ
ルオロシリコーン系消泡剤、シリコンコンパウンド系消
泡剤、シリコーン系消泡剤、アクリル系消泡剤などがあ
げられる。
【0097】本発明の低温造膜性フッ素樹脂組成物は塗
料用組成物として塗膜の形成に使用してもよいし、キャ
スティング法などの方法でフィルムに成形してもよい。
塗装方法としては、スプレー、ハケ塗り、ローラ、カー
テンフロー、ロール、ディップなど種々の方法が用いら
れる。
【0098】これらの方法で塗布またはキャスティング
したのち、室温から270℃までの温度、好ましくは室
温から250℃、特に好ましくは180℃の温度で乾燥
させることにより、表面が親水化能を有する塗膜または
フィルムが得られる。
【0099】本発明の組成物により形成された塗膜また
はフィルムは、容易に表面が高度に親水化され、親油性
の汚れをも付着させることがなく、防汚染付着性が達成
できる。さらに高度の耐候性を有し、耐薬品性や光学的
性質(透明性など)、機械的性質(強度、伸び)、基材
への密着性、耐熱性、耐熱黄変性などに優れたものであ
る。また、該組成物は、通常の硬化用組成物と同じく建
材、内装材などの屋内用あるいは建材、自動車、航空
機、船舶、電車などの屋外用の塗料として金属、コンク
リート、プラスチックなどに直接、あるいはウォッシュ
プライマー、錆止め塗料、エポキシ樹脂、アクリル樹脂
塗料、ポリエステル樹脂塗料などの下塗り塗料の上に重
ねて塗装することができる。さらにシーリング剤として
も使用できる。
【0100】また塗料組成としては、クリヤー、ソリッ
ド、充填剤(フィラー)配合など種々の形態を採用でき
る。
【0101】本発明の組成物は、各種基材に塗装するこ
とができ、塗装する基材としては、たとえば金属系基
材、セメント系基材、プラスチック系基材などがあげら
れる。
【0102】前記金属系基材としては、たとえば鉄およ
びその化成処理物またはメッキ物、アルミおよびその化
成処理物、ステンレス鋼およびその化成処理物などがあ
げられる。
【0103】前記セメント系基材としては、たとえばセ
メント類、石灰類、セッコウ類、コンクリート、セメン
トモルタル、石綿スレート、石膏ボードなどがあげられ
る。
【0104】前記プラスチック系基材としては、たとえ
ばポリ塩化ビニル類、ポリエステル類、ポリカーボネー
ト類、アクリル類、ポリオレフィン類、ポリスチレン
類、ポリウレタン類、ポリアミド類、ナイロン類、天然
ゴム類、ウレタンゴム類、ABS樹脂類などがあげられ
る。
【0105】基材が金属系基材のばあいは、たとえばつ
ぎのような下塗り塗料、中塗り塗料を塗装したのちに、
本発明の塗料用組成物を塗装するのが、防食性、相間密
着性の点から好ましい。この場合、ジンクリッチペイン
ト塗料が下塗り塗料として好ましい。その他下塗り塗
料、中塗り塗料の例としては、好ましくはエポキシ樹脂
(タール変性、ウレタン変性を含む)、ビニル系樹脂
(タール変性、アクリル樹脂を含む)、塩化ゴム、ポリ
ウレタン樹脂、およびフェノール樹脂から選ばれた少く
とも1種の合成樹脂に、通常使用される着色顔料、体質
顔料、沈殿防止剤、分散剤、硬化剤、硬化促進剤、希釈
剤、溶剤などを混練してえられる塗料である。この場
合、膜厚は1〜100μm、好ましくは5〜40μmが
適当である。
【0106】基材がプラスチック系基材である場合も前
記金属系基材、セメント系基材に使用される下塗り塗
料、中塗り塗料を塗装したのちに、本発明の塗料用組成
物を塗装することもできる。
【0107】基材がプラスチック系基材のうちでもフィ
ルム、シートである場合の塗装方法としては、たとえば
グラビアコーティング法、ドクターブレード法、ロール
コート法、リバースロール法、エヤーナイフコート法な
どがあげられる。これらの塗装方法の場合、塗装膜厚と
しては塗膜外観、塗装性の点から1〜25μm、好まし
くは1〜15μmが適当である。
【0108】本発明の組成物が塗装された物品の用途と
しては、たとえば建築用防水シート、トンネル用防水シ
ート、農業用ビニールシート、農業用ビニールフィル
ム、養生シート、建築用保護シート、車両用保護シー
ト、メッシュシート、メッシュスクリーン、ポリカーボ
ネート屋根、アクリルボード壁、ポリカーボネート壁、
ガードレール、信号機、トンネル内壁、トンネル内装
板、道路標識、案内板、高速道路側壁、高速道路防音
壁、道路灯、橋梁、橋桁、橋脚、煙突、壁紙、畳、マッ
ト、テーブルクロス、換気扇、マーキングフィルム、ジ
オメンブレン、広告板、郵便ポスト、電柱、テント、自
動車、航空機、船舶、電車、PCMカラー鋼鈑などがあ
げられる。
【0109】一方、フィルムの形態とするときは、たと
えば太陽電池のカバーフィルムや電気電子機器用ディス
プレイ類、それらのカバー類、各種ロールのカバー類、
離型フィルム、農業用ハウスのフィルム、エレクトレッ
トなどがあげられる。膜厚としては5〜300μm、好
ましくは5〜150μmである。
【0110】
【実施例】つぎに本発明を合成例および実施例に基づい
て説明するが、本発明はかかる実施例のみに限られるも
のではない。なお、以下において、「部」および「%」
はそれぞれ重量部および重量%である。
【0111】実施例1 有機溶剤可溶性フッ素樹脂(a)としてTFE/HFP
/VdF共重合体(住友スリーエム(株)製のTHV−
200P。フッ素含量:69重量%、屈折率:1.3
6、結晶融点:124℃、ガラス転移点:−45℃、メ
ルトフローインデックス(MFI。265℃、5kgf
/cm2荷重):15〜25)100部をメチルエチル
ケトン(MEK)とメタキシレンヘキサフルオライド
(mXHF)の混合溶媒(MEK/mXHF=7/3)
に溶解して濃度25重量%のワニスを調製した。このワ
ニスに加水分解性基含有有機金属化合物として式
(2):
【0112】
【化14】
【0113】(式中、RはCH3およびCH225であ
り、CH225/CH3比が0.3である)の化合物を
1PHR(フッ素樹脂100重量部に対する重量部。以
下同様)添加し、紫外線吸収剤(共同薬品(株)製のバ
イオソーブ130)を2PHR配合して混合した(混合
組成を表1に示してある)。
【0114】AM−712処理化成アルミニウム板に日
本ペイント(株)製のウレタン中塗り塗料であるデュフ
ロンSF中塗り白塗料をスプレー塗装し乾燥して下塗り
した(乾燥膜厚20μm)。この中塗り塗膜上に上記で
得られたフッ素樹脂組成物をバーコータで塗装し、室温
で1時間養生したのち、80℃にて20分間乾燥して試
験用の塗板(乾燥膜厚20μm)を作製した。
【0115】この塗板の塗膜親水性、汚染付着防止性
(垂直壁面および南面30度傾斜面曝露試験)および汚
染除去性(カーボン除去性および油性インク除去性)を
それぞれつぎの方法で調べた。結果を表2に示す。
【0116】塗膜親水性試験 JIS K 5400に準じ、供試塗板を水平面と南面
で30度の角度となるように大阪府下の3階建ての建築
物の屋上に設置し、14日後の対水接触角を測定する
(測定器。協和界面科学(株)製の接触角計)。値の小
さい方が親水化が進んでいる。
【0117】汚染付着防止性試験 (垂直壁面曝露試験)供試塗板を大阪府下の建築物3階
屋上で垂直壁面に固定し、12カ月間曝露したのち、つ
ぎの3つの性質を調べる。
【0118】(1)明度差(ΔL*) 供試塗板の数カ所において試験前の明度と曝露後の明度
との差(ΔL*)を測定しその平均をとる。明度差が小
さいほど汚染付着が少ない。
【0119】(2)目視外観 曝露後の塗板を目視で観察し、つぎの基準で評価する。 ◎:雨筋汚れが殆どなく、かつ汚れが拡散していない。 ○:ごく一部に雨筋汚れが認められるが、汚れは拡散し
ていない。 △:部分的に雨筋汚れと汚れの拡散が認められる。 ×:全面に雨筋汚れが認められ、汚れも目立って拡散し
ている。
【0120】(3)対水接触角 曝露後の供試塗板の一部を水洗いしたのち、対水接触角
を測定する。
【0121】(南面30度傾斜面曝露試験)JIS K
5400に準じ、供試塗板を水平面と南面で30度の
角度となるように大阪府下の3階建ての建築物の屋上に
設置し、12カ月間曝露し、明度差、目視外観および対
水接触角を垂直曝露試験と同様にして調べる。
【0122】汚染除去性 (カーボン除去性)塗膜親水性試験に供した塗板(南面
30度で14日間曝露後)を水洗いしたのち室温で風乾
した塗板を試験片とする。
【0123】カーボン汚れ標準材料として、カーボンブ
ラック(三菱化学(株)製のMA−100)を水に濃度
8%となるように分散させた水性分散液を用い、この標
準カーボン汚れ水性分散液を前記試験片にスプレーした
のち60℃の熱風乾燥器で4時間処理し、カーボンを強
制的に付着させる。その後、流水中で刷毛を用いて洗浄
し、洗浄前後の明度差および洗浄後のカーボンの残存度
を調べる。
【0124】(明度差)洗浄前後の明度を数カ所で測定
し、その平均をとる。値が小さい方が除去性が高い。
【0125】(目視による残存度)洗浄後の試験片を目
視により、つぎの基準で評価する。 ◎:流水洗浄しただけでカーボン汚れが殆ど完全に除去
されている。 ○:ごく一部に汚れが残存している。 △:全体に淡く残存している。 ×:全面に汚れが明確に残存している。
【0126】(油性インク除去性)カーボン除去性の試
験で作製した試験片(南面30度で14日間曝露後水洗
風乾)を用い、この試験片の表面にJIS K 540
0に準じて赤色のマーカー((株)内田洋行製のマジッ
クインキ)を3cm角に塗り、60℃にて24時間放置
して乾燥させたのち、エタノールをしみ込ませた布(ガ
ーゼ)で10回軽く擦ることにより拭き取り、インクの
残存度を目視で観察し、つぎの基準で評価する。 ◎:エタノールで拭き取った際にほぼ完全に除去され
る。 ○:かすかにインクが残存する。 △:インク汚れが試験片表面に滲み込み、明確に残存が
認められる。 ×:インクの汚れが試験片表面に拡散し、汚れが目立っ
ている。
【0127】実施例2〜30 表1に示す成分を同表に示す量で用いたほかは実施例1
と同様にして本発明の被覆組成物を調製した(すべての
実施例において紫外線吸収剤として共同薬品(株)製の
バイオソーブ130を2PHR配合した)。ついで各組
成物を実施例1と同様に化成処理アルミニウム板(実施
例1と同様の下塗り処理されたもの)に塗装し、供試塗
板を作製した。この供試塗板について実施例1と同様に
して塗膜親水性試験、汚染付着防止性および汚染除去性
を調べた。結果を表2に示す。
【0128】なお、表1および後述する表3、5、7、
9、11、13、15および17において、各略号はつ
ぎの物質である。
【0129】溶剤可溶性フッ素樹脂 (a):(住友スリーエム(株)製のTHV−200
P。TFE/HFP/VdF共重合体。フッ素含量:6
9.9重量%、屈折率:1.36、結晶融点:124
℃、MFI:15〜25) (b):(旭硝子(株)製のサイトップ。前記式(II)
を有するパーフルオロアリルビニルエーテル共重合体。
フッ素含量:66.7重量%、屈折率:1.34、非晶
質、ガラス転移点:69℃、固有粘度[](2−ブチル
テトラヒドロフラン中、30℃):0.5) (c):(デュポン社製のテフロンAF1600。TF
Eと前記式(I)で示される単位を有する共重合体。フ
ッ素含量:65重量%、屈折率:1.31、非晶質、ガ
ラス転移点:160℃、溶融粘度(250℃、100秒
あたり):2657Pa・sec) (d):THV−200Pと熱可塑性アクリル樹脂(ロ
ーム&ハース社製のパラロイドB−44。メチルメタク
リレート/エチルアクリレート(70/30モル%)共
重合体)の90/10(固形分)混合樹脂
【0130】有機金属化合物 式(3):
【0131】
【化15】
【0132】A:式(3)において、pが4であり、R
がCH3およびCH225であり、CH225/CH3
比が0.3である化合物。 B:式(3)において、pが4であり、RがCH3およ
びCH225であり、CH225/CH3比が0.5
である化合物。 C:式(3)において、pが4であり、RがCH3およ
びCH225であり、CH225/CH3比が0.7
である化合物。 D:式(3)において、pが4であり、RがCH3およ
びCH2CF2CFHCF3であり、CH2CF2CFHC
3/CH3比が0.3である化合物。 E:式(3)において、pが4であり、RがCH3およ
びCH2CF2CFHCF3であり、CH2CF2CFHC
3/CH3比が0.5である化合物。 F:式(3)において、pが4であり、RがCH3およ
びCH2CF2CFHCF3であり、CH2CF2CFHC
3/CH3比が0.7である化合物。 G:式(3)において、pが20でありRがCH3であ
る化合物。 H:式(3)において、pが20でありRがCH2CH3
である化合物。
【0133】親水化触媒(加水分解触媒) アルミキレートD:川研ファインケミカル(株)製のア
ルミキレート化合物
【0134】表面調整剤 前記式(3)において、pが4であり、RがCH3およ
びC24(CF27CF3であり、C24(CF27
3/CH3比が0.5である化合物。
【0135】
【表1】
【0136】
【表2】
【0137】実施例31〜40 表3に示す成分を同表に示す量で用いたほかは実施例1
と同様にして本発明の被覆組成物を調製した(すべての
実施例において紫外線吸収剤として共同薬品(株)製の
バイオソーブ130を2PHR配合した)。ついで各組
成物を実施例1と同様に化成処理アルミニウム板(実施
例1と同様の下塗り処理されたもの)に塗装し、供試塗
板を作製した。この供試塗板について実施例1と同様に
して塗膜親水性試験、汚染付着防止性および汚染除去性
を調べた。結果を表4に示す。
【0138】
【表3】
【0139】
【表4】
【0140】実施例41〜50 表5に示す成分を同表に示す量で用いたほかは実施例1
と同様にして本発明の被覆組成物を調製した(すべての
実施例において紫外線吸収剤として共同薬品(株)製の
バイオソーブ130を2PHR配合した)。ついで各組
成物を実施例1と同様に化成処理アルミニウム板(実施
例1と同様の下塗り処理されたもの)に塗装し、供試塗
板を作製した。この供試塗板について実施例1と同様に
して塗膜親水性試験、汚染付着防止性および汚染除去性
を調べた。結果を表6に示す。
【0141】
【表5】
【0142】
【表6】
【0143】実施例51〜60 表7に示す成分を同表に示す量で用いたほかは実施例1
と同様にして本発明の被覆組成物を調製した(すべての
実施例において紫外線吸収剤として共同薬品(株)製の
バイオソーブ130を2PHR配合した)。ついで各組
成物を実施例1と同様に化成処理アルミニウム板(実施
例1と同様の下塗り処理されたもの)に塗装し、供試塗
板を作製した。この供試塗板について実施例1と同様に
して塗膜親水性試験、汚染付着防止性および汚染除去性
を調べた。結果を表8に示す。
【0144】
【表7】
【0145】
【表8】
【0146】実施例61〜70 表9に示す成分を同表に示す量で用いたほかは実施例1
と同様にして本発明の被覆組成物を調製した(すべての
実施例において紫外線吸収剤として共同薬品(株)製の
バイオソーブ130を2PHR配合した)。ついで各組
成物を実施例1と同様に化成処理アルミニウム板(実施
例1と同様の下塗り処理されたもの)に塗装し、供試塗
板を作製した。この供試塗板について実施例1と同様に
して塗膜親水性試験、汚染付着防止性および汚染除去性
を調べた。結果を表10に示す。
【0147】
【表9】
【0148】
【表10】
【0149】実施例71〜90 表11に示す成分を同表に示す量で用いたほかは実施例
1と同様にして本発明の被覆組成物を調製した(すべて
の実施例において紫外線吸収剤として共同薬品(株)製
のバイオソーブ130を2PHR配合した)。ついで各
組成物を実施例1と同様に化成処理アルミニウム板(実
施例1と同様の下塗り処理されたもの)に塗装し、供試
塗板を作製した。この供試塗板について実施例1と同様
にして塗膜親水性試験、汚染付着防止性および汚染除去
性を調べた。結果を表12に示す。
【0150】
【表11】
【0151】
【表12】
【0152】実施例91〜100 表13に示す成分を同表に示す量で用いたほかは実施例
1と同様にして本発明の被覆組成物を調製した(すべて
の実施例において紫外線吸収剤として共同薬品(株)製
のバイオソーブ130を2PHR配合した)。ついで各
組成物を実施例1と同様に化成処理アルミニウム板(実
施例1と同様の下塗り処理されたもの)に塗装し、供試
塗板を作製した。この供試塗板について実施例1と同様
にして塗膜親水性試験、汚染付着防止性および汚染除去
性を調べた。結果を表14に示す。
【0153】
【表13】
【0154】
【表14】
【0155】実施例101〜110 表15に示す成分を同表に示す量で用いたほかは実施例
1と同様にして本発明の被覆組成物を調製した(すべて
の実施例において紫外線吸収剤として共同薬品(株)製
のバイオソーブ130を2PHR配合した)。ついで各
組成物を実施例1と同様に化成処理アルミニウム板(実
施例1と同様の下塗り処理されたもの)に塗装し、供試
塗板を作製した。この供試塗板について実施例1と同様
にして塗膜親水性試験、汚染付着防止性および汚染除去
性を調べた。結果を表16に示す。
【0156】
【表15】
【0157】
【表16】
【0158】実施例111〜120 表17に示す成分を同表に示す量で用いたほかは実施例
1と同様にして本発明の被覆組成物を調製した(すべて
の実施例において紫外線吸収剤として共同薬品(株)製
のバイオソーブ130を2PHR配合した)。ついで各
組成物を実施例1と同様に化成処理アルミニウム板(実
施例1と同様の下塗り処理されたもの)に塗装し、供試
塗板を作製した。この供試塗板について実施例1と同様
にして塗膜親水性試験、汚染付着防止性および汚染除去
性を調べた。結果を表18に示す。
【0159】
【表17】
【0160】
【表18】
【0161】比較例1〜4 表19に示す成分を同表に示す量で用いたほかは実施例
1と同様にして比較用の被覆組成物を調製した。ついで
各比較用の組成物を実施例1と同様に化成処理アルミニ
ウム板(実施例1と同様の下塗り処理されたもの)に塗
装し、供試塗板を作製した。この供試塗板について実施
例1と同様にして塗膜親水性試験、汚染付着防止性およ
び汚染除去性を調べた。結果を表20に示す。
【0162】
【表19】
【0163】
【表20】
【0164】実施例121 有機溶剤可溶性フッ素樹脂(a)としてTFE/HFP
/VdF共重合体(住友スリーエム(株)製のTHV−
200P)100部をメチルエチルケトン(MEK)と
メタキシレンヘキサフルオライド(mXHF)の混合溶
媒(MEK/mXHF=6/4)に溶解して濃度30重
量%のフッ素樹脂組成物を調製した。このフッ素樹脂組
成物に加水分解性基含有有機金属化合物として前記Aの
化合物を7PHR添加し混合した(混合組成を表21に
示してある)。
【0165】ガラス板上に上記で得られたフッ素樹脂組
成物を30ミルフィルムアプリケータで塗布し、室温で
2時間養生したのち、60℃にて5時間加温乾燥して試
験用のキャストフィルム(乾燥膜厚約50μm)を作製
した。
【0166】このフィルムの塗膜親水性、汚染付着防止
性(垂直壁面曝露試験)および汚染除去性(カーボン除
去性)をそれぞれ実施例1と同様に、さらに光透過率、
機械的特性(引張強度および伸び)および耐熱性(色
差)をつぎの方法で調べた。結果を表22に示す。
【0167】光透過率 厚さ50μmのフィルムの光透過率(550nm)を分
光光度計により測定する。
【0168】機械的特性(引張破断強度および伸び) (株)オリエンテック製の引張試験機(テンシロンUC
T−500)を用い、JIS K 5400に準じ、試
験速度100mm/分にて破断強度および破断伸びを調
べる。
【0169】耐熱性 フィルムを10cm×5cm角に切り取り、100℃の
熱風循環式乾燥器中に2週間放置し、試験前後の色差を
色彩色差計(ミノルタ(株)製のミノルタCR−30
0)にて測定する。色差が大きいほど耐熱性が不良であ
る。
【0170】実施例122〜144 加水分解性基含有有機金属化合物として表21に示す化
合物を7PHR添加し混合したほかは実施例121と同
様にして本発明のフッ素樹脂組成物を調製し、さらにフ
ィルムを作製した。このフィルムについて実施例121
と同様にして塗膜親水性試験、汚染付着防止性、汚染除
去性、光透過率、機械的特性および耐熱性を調べた。結
果を表22に示す。
【0171】
【表21】
【0172】
【表22】
【0173】実施例145〜152 有機溶剤可溶性フッ素樹脂(e)としてポリビニリデン
フルオライド(エルフアトケム社製のカイナー500)
と熱可塑性アクリル樹脂(ローム&ハース社製のパラロ
イドB−44。メチルメタクリレート/エチルアクリレ
ート(70/30モル%)共重合体)の90/10(固
形分)混合樹脂のジメチルアセトアミド(DMA)溶液
(濃度25%)を用い、加水分解性基含有有機金属化合
物として表23に示す化合物を7PHR添加し混合した
ほかは実施例121と同様にして(ただし、実施例15
2および152では、さらに加水分解触媒(川研ファイ
ンケミカル(株)製のアルミキレートD)を0.7PH
R配合した)本発明のフッ素樹脂組成物を調製し、つい
で、ガラス板上に上記で得られたフッ素樹脂組成物を3
0ミルフィルムアプリケータで塗布し、室温で2時間養
生したのち、80℃にて3時間加温乾燥して試験用のキ
ャストフィルム(乾燥膜厚約50μm)を作製した。。
このフィルムついて実施例121と同様にして塗膜親水
性試験、汚染付着防止性、汚染除去性、光透過率、機械
的特性および耐熱性(ただし、130℃の熱風循環式乾
燥器中に2週間放置)を調べた。結果を表24に示す。
【0174】
【表23】
【0175】
【表24】
【0176】実施例153〜160 有機溶剤可溶性フッ素樹脂(e1)としてポリビニリデ
ンフルオライド(エルフアトケム社製のカイナー50
0)と熱可塑性アクリル樹脂(ローム&ハース社製のパ
ラロイドB−44。メチルメタクリレート/エチルアク
リレート(70/30モル%)共重合体)の90/10
(固形分)混合樹脂の45%イソホロン溶液を用い、加
水分解性基含有有機金属化合物として表25に示す化合
物を7PHR添加し混合したほかは実施例121と同様
にして(ただし、実施例159および160では、さら
に加水分解触媒を0.7PHR配合した)本発明のフッ
素樹脂組成物を調製した。
【0177】なお、混合樹脂のイソホロン溶液は、熱可
塑性アクリル樹脂をイソホロン中に溶解したのちポリビ
ニリデンフルオライドを加え、ホモディスパー(特殊機
化工業(株)製)で充分分散することにより調製した。
【0178】ついで、上記で得られたフッ素樹脂組成物
をさらにイソホロンでフォードカップ粘度(カップN
o.4)で約40秒になるまで希釈した。この希釈液を
パイレックスガラス板にスプレー塗布し、熱風循環式乾
燥機中で、230℃にて3分間乾燥して試験用のキャス
トフィルム(乾燥膜厚約50μm)を作製した。このフ
ィルムについて実施例121と同様にして塗膜親水性試
験、汚染付着防止性、汚染除去性、光透過率、機械的特
性および耐熱性を調べた。結果を表26に示す。
【0179】
【表25】
【0180】
【表26】
【0181】実施例161〜168 有機溶剤可溶性フッ素樹脂(f)としてビニリデンフル
オライド/TFE共重合体(エルフアトケム社製のカイ
ナーSL)をMEK/アノン(8/2)混合溶媒で濃度
30%に調整したものを用い、加水分解性基含有有機金
属化合物として表27に示す化合物を7PHR添加し混
合したほかは実施例121と同様にして(ただし、実施
例167および168では、さらに加水分解触媒を0.
7PHR配合した)本発明のフッ素樹脂組成物を調製
し、ついで、ガラス板上に上記で得られたフッ素樹脂組
成物を30ミルフィルムアプリケータで塗布し、室温で
2時間養生したのち、80℃にて3時間加温乾燥して試
験用のキャストフィルム(乾燥膜厚約50μm)を作製
した。。このフィルムついて実施例121と同様にして
塗膜親水性試験、汚染付着防止性、汚染除去性、光透過
率、機械的特性および耐熱性を調べた。結果を表28に
示す。
【0182】
【表27】
【0183】
【表28】
【0184】実施例169〜176 有機溶剤可溶性フッ素樹脂(g)としてポリビニルフル
オライド(デュポン社製のテドラー)をDMA/メタキ
シレンヘキサフルオライド(8/2)混合溶媒で濃度2
5%に調整したものを用い、加水分解性基含有有機金属
化合物として表29に示す化合物を7PHR添加し混合
したほかは実施例121と同様にして(ただし、実施例
175および176では、さらに加水分解触媒を0.7
PHR配合した)本発明のフッ素樹脂組成物を調製し、
ついで、ガラス板上に上記で得られたフッ素樹脂組成物
を30ミルフィルムアプリケータで塗布し、室温で2時
間養生したのち、80℃にて3時間加温乾燥して試験用
のキャストフィルム(乾燥膜厚約50μm)を作製し
た。。このフィルムついて実施例121と同様にして塗
膜親水性試験、汚染付着防止性、汚染除去性、光透過
率、機械的特性および耐熱性を調べた。結果を表30に
示す。
【0185】
【表29】
【0186】
【表30】
【0187】比較例5〜7 表31に示すように、実施例121(有機溶剤可溶性フ
ッ素樹脂(a)使用)、129(有機溶剤可溶性フッ素
樹脂(b)使用)および137(有機溶剤可溶性フッ素
樹脂(c)使用)においていずれも加水分解性基含有有
機金属化合物を添加しなかったほかは同様にしてフィル
ムを作製し、実施例121と同様にして塗膜親水性試
験、汚染付着防止性、汚染除去性、光透過率、機械的特
性および耐熱性を調べた。結果を表32に示す。
【0188】比較例8 表31に示すように、フッ素樹脂として汎用フッ素樹脂
組成物1(フルオネートK−700(大日本インキ化学
工業(株)製)をキシレンで濃度40%に調整し、硬化
剤としてコロネートHX(日本ポリウレタン(株)製)
を所定量添加した組成物)を使用し、加水分解性基含有
有機金属化合物として前記化合物Gを7PHR添加し、
さらに親水化触媒(アルミキレートD)を0.7PHR
添加したほかは実施例121と同様にして比較用のフッ
素樹脂組成物を調製し、さらにフィルムを作製した。こ
のフィルムを恒温恒湿槽(35℃×95%RH)内に放
置し、表面を親水化した。
【0189】得られた親水化フィルムについて実施例1
21と同様にして塗膜親水性試験、汚染付着防止性、汚
染除去性、光透過率、機械的特性および耐熱性を調べ
た。結果を表32に示す。
【0190】比較例9 比較例8においてフッ素樹脂組成物として汎用フッ素樹
脂組成物2(ルミフロンLF−200(旭硝子(株)
製)をキシレンで濃度40%に調整し、硬化剤としてコ
ロネートHX(日本ポリウレタン(株)製)を所定量添
加した組成物)を用いたほかは同様にして比較用のフッ
素樹脂組成物を調製し、さらにフィルムを作製し、親水
化した。この親水化フィルムについて実施例121と同
様にして塗膜親水性試験、汚染付着防止性、汚染除去
性、光透過率、機械的特性および耐熱性を調べた。結果
を表32に示す。
【0191】比較例10〜12 表31に示すように、つぎの3種類の市販されている高
疎水性フッ素樹脂フィルム1〜3について、実施例12
1と同様にして塗膜親水性試験、汚染付着防止性、汚染
除去性、光透過率、機械的特性および耐熱性を調べた。
結果を表32に示す。 高疎水性フッ素樹脂フィルム1:TFE/PAVE共重
合体(ダイキン工業(株)製のネオフロンPFA。厚さ
50μm)。比較例8と同じ親水化処理を施した。 高疎水性フッ素樹脂フィルム2:TFE/HFP共重合
体(ダイキン工業(株)製のネオフロンFEP。厚さ5
0μm) 高疎水性フッ素樹脂フィルム3:エチレン/TFE共重
合体(ダイキン工業(株)製のネオフロンETFE。厚
さ50μm)
【0192】比較例13〜16 表31に示すように、実施例145(有機溶剤可溶性フ
ッ素樹脂(e)使用)、153(有機溶剤可溶性フッ素
樹脂(e1)使用)、161(有機溶剤可溶性フッ素樹
脂(f)使用)および169(有機溶剤可溶性フッ素樹
脂(g)使用)においていずれも加水分解性基含有有機
金属化合物を添加しなかったほかはこれらの実施例と同
様にしてフィルムを作製し、実施例121と同様にして
塗膜親水性試験、汚染付着防止性、汚染除去性、光透過
率、機械的特性および耐熱性を調べた。結果を表32に
示す。
【0193】
【表31】
【0194】
【表32】
【0195】表21〜32の結果からつぎのことがわか
る。
【0196】溶剤可溶性のフッ素樹脂だけの場合(比較
例5〜7、13〜16)、機械的特性や耐熱性は実施例
と同等であるが塗膜が親水化されていないため防汚染性
および汚染除去性に劣る。
【0197】従来の塗料用のフッ素樹脂に親水化剤を配
合した場合(比較例8〜9)、親水化作用は生ずるが機
械的特性および耐熱性に劣る。
【0198】また、従来の高疎水性フッ素樹脂フィルム
の場合(比較例10〜12)、機械的特性および耐熱性
は実施例と同等であるが、塗膜が親水化されていないた
め防汚染性および汚染除去性に劣る。
【0199】
【発明の効果】本発明によれば、低温(270℃以下、
好ましくは180℃以下)で造膜が可能であって、しか
も得られる膜またはフィルムの表面を容易に親水化でき
るフッ素樹脂組成物を提供することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 145/00 C09D 145/00 (72)発明者 米井 康史 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 井本 克彦 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 長門 大 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 毛利 晴彦 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 Fターム(参考) 4J002 BD121 BD141 BD151 BD161 BK001 CE001 EA017 EA057 EB067 EB117 EC037 EC076 ED017 ED027 EE037 EH037 EH157 EV247 EX016 EX026 EX036 EX076 FD206 FD207 GH00 4J038 CD091 CD092 CD111 CD112 CD121 CD122 CD131 CD132 CG001 CG002 CL001 CL002 CM011 CM012 CR071 CR072 DL031 DL032 DL071 DL072 GA12 JC32 JC38 KA06 MA07 MA13 NA05 NA07 NA19 PB02 PB05 PB06 PB07 PC02 PC04 PC08

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素含量が5重量%以上でかつ有機溶
    剤に可溶または分散可能なフッ素樹脂と、加水分解性基
    を有する有機金属化合物と、有機溶剤とを含む低温造膜
    性フッ素樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 フッ素含量が60重量%以上でかつ有機
    溶剤に可溶または分散可能なフッ素樹脂と、加水分解性
    基を有する有機金属化合物と、有機溶剤とを含む低温造
    膜性フッ素樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 屈折率が1.40未満でかつ有機溶剤に
    可溶または分散可能なフッ素樹脂と、加水分解性基を有
    する有機金属化合物と、有機溶剤とを含む低温造膜性フ
    ッ素樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 結晶融点が100〜180℃でありかつ
    有機溶剤に可溶または分散可能なフッ素樹脂と、加水分
    解性基を有する有機金属化合物と、有機溶剤とを含む低
    温造膜性フッ素樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 非晶質でかつガラス転移点が70〜25
    0℃でありしかも有機溶剤に可溶または分散可能なフッ
    素樹脂と、加水分解性基を有する有機金属化合物と、有
    機溶剤とを含む低温造膜性フッ素樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 式(I): 【化1】 式(II): 【化2】 または式(III): 【化3】 で示される環状構造を有しかつ有機溶剤に可溶または分
    散可能なフッ素樹脂および/またはテトラフルオロエチ
    レン10〜50モル%、ヘキサフルオロプロピレン0〜
    50モル%およびビニリデンフルオライド90〜10モ
    ル%からなり有機溶剤に可溶または分散可能なフッ素樹
    脂と、加水分解性基を有する有機金属化合物と、有機溶
    剤とを含む低温造膜性フッ素樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 つぎに示す性質: (1)フッ素含量が5重量%以上、(2)屈折率が1.
    40未満、(3)結晶融点が100〜180℃、(4)
    非晶質でかつガラス転移点が70〜250℃、(5)式
    (I): 【化4】 式(II): 【化5】 または式(III): 【化6】 で示される環状構造を有する、を少なくとも2つ有し、
    かつフッ化ビニルもしくはビニリデンフルオライドの単
    独重合体またはフッ化ビニルもしくはビニリデンフルオ
    ライドを含む共重合体からなる有機溶剤に可溶または分
    散可能なフッ素樹脂と、加水分解性基を有する有機金属
    化合物と、有機溶剤とを含む低温造膜性フッ素樹脂組成
    物。
  8. 【請求項8】 つぎに示す性質: (1)フッ素含量が60重量%以上、(2)屈折率が
    1.40未満、(3)結晶融点が100〜180℃、
    (4)非晶質でかつガラス転移点が70〜250℃、
    (5)式(I): 【化7】 式(II): 【化8】 または式(III): 【化9】 で示される環状構造を有する、を少なくとも2つ有しか
    つテトラフルオロエチレン10〜50モル%、ヘキサフ
    ルオロプロピレン0〜50モル%およびビニリデンフル
    オライド90〜10モル%からなる有機溶剤に可溶また
    は分散可能なフッ素樹脂と、加水分解性基を有する有機
    金属化合物と、有機溶剤とを含む低温造膜性フッ素樹脂
    組成物。
  9. 【請求項9】 前記加水分解性基含有有機金属化合物
    が、シリケート化合物である請求項1〜8のいずれかに
    記載の低温造膜性フッ素樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 前記加水分解性基含有有機金属化合物
    が、フッ素原子を含有するフルオロシリケートである請
    求項1〜8のいずれかに記載の低温造膜性フッ素樹脂組
    成物。
  11. 【請求項11】 前記フッ素樹脂を溶解または分散する
    有機溶剤がフッ素系有機溶剤である請求項1〜10のい
    ずれかに記載の低温造膜性フッ素樹脂組成物。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載の低
    温造膜性樹脂組成物を基材に塗装し、室温〜180℃の
    温度で加熱して得られる表面が親水化可能なコーティン
    グ膜。
  13. 【請求項13】 請求項1〜11のいずれかに記載の低
    温造膜性樹脂組成物を室温〜180℃の温度で造膜して
    得られる表面が親水化可能なフィルム。
  14. 【請求項14】 厚さ50μmのフィルムに成膜したと
    き、そのフィルムの波長550nmでの光透過率が90
    %以上になる請求項13記載のフィルム。
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