JP2009155499A - 防汚用塗料組成物及び付着防止体 - Google Patents

防汚用塗料組成物及び付着防止体 Download PDF

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保博 酒井
Yuji Makigano
祐司 牧ヶ野
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Abstract

【課題】撥水性や脂汚れ等に対する防汚性に加えて、埃の付着に対する防汚性にも優れる膜を形成可能な防汚用塗料組成物及びその膜が形成された付着防止体を提供すること。
【解決手段】本発明は、陰イオンと陽イオンとの塩からなる帯電防止剤と、水酸基を有するフッ素系樹脂と、水酸基を有するシリコーン変性アクリル樹脂と、有機溶剤とを含有する防汚用塗料組成物である。
【選択図】なし

Description

本発明は、防汚用塗料組成物及び付着防止体に関する。
金属板、フィルム又は木材等の基体に防汚性を付与するための塗料組成物が知られている。かかる塗料組成物としては、一般に、フッ素系樹脂が含まれているものが知られている。
例えば、所定の構造を有する含フッ素共重合体および硬化剤が含まれる塗料用組成物(例えば、特許文献1参照)、所定の構造を有する含フッ素共重合体を有機溶剤に溶解した防汚性フッ素樹脂塗料用組成物(例えば、特許文献2又は3参照)、熱解離性含フッ素保護基を有する汚染付着防止剤と、架橋性官能基含有塗料用樹脂と、硬化剤および/または硬化触媒とからなる塗料用組成物(例えば、特許文献4参照)、末端がフルオロアルキル化されている親水性ポリエーテル基を有している防汚染付着剤を含む塗料用組成物(例えば、特許文献5参照)、含フッ素単量体を含む熱架橋性塗料用樹脂組成物(例えば、特許文献6参照)、官能基含有合成樹脂、および官能基含有液状ポリジアルキルシロキサンまたは官能基含有液状フルオロポリエーテルである防汚成分、を含む塗料組成物(例えば、特許文献7参照)等が知られている。
特開平5−17535号公報 特開平6−264020号公報 特開平6−248222号公報 特開平8−337771号公報 特開平9−302328号公報 特開平10−195373号公報 国際公開第2004/067658号パンフレット
しかしながら、上記特許文献1〜7に記載の塗料組成物は、撥水性や脂汚れ等に対する防汚性については一応の効果が認められるものの、埃の付着に対しては防汚性が十分とはいえない。
例えば、道路脇に配置された標識等に上記塗料組成物を塗布しても、短期間で排気ガスにより黒ずんでくる傾向がある。
このため、上記塗料組成物を付与した付着防止体は、定期的に洗浄を行う必要がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、撥水性や脂汚れ等に対する防汚性に加えて、埃の付着に対する防汚性にも優れる膜を形成可能な防汚用塗料組成物及びその膜が形成された付着防止体を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、埃が付着するのは、静電気によるものではないかと考えた。そして、静電気の発生を抑制させるため、陰イオンと陽イオンとの塩を含有させたところ、意外にも、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、(1)陰イオンと陽イオンとの塩からなる帯電防止剤と、水酸基を有するフッ素系樹脂と、水酸基を有するシリコーン変性アクリル樹脂と、有機溶剤とを含有する防汚用塗料組成物に存する。
本発明は、(2)陰イオンが、酢酸イオン、過塩素酸イオン、ホウ酸イオン、リン酸イオン、スルホン酸イオン、イミド酸イオン、メチド酸イオン及びハロゲンイオンからなる群より選ばれる少なくとも一つであり、陽イオンが、アンモニウムイオン、ピリジニウムイオン及びイミダゾリウムイオンからなる群より選ばれる少なくとも一つである上記(1)記載の防汚用塗料組成物に存する。
本発明は、(3)陰イオンが、フッ素基を有する上記(1)記載の防汚用塗料組成物に存する。
本発明は、(4)陽イオンが、ピリジニウムイオン又はイミダゾリウムイオンであり、ピリジニウムイオンが下記一般式(1)で表され、イミダゾリウムイオンが下記一般式(2)で表される上記(1)記載の防汚用塗料組成物に存する。
Figure 2009155499
Figure 2009155499
[式(1)及び式(2)中、R、R、R及びRは、それぞれ独立に水素原子又は置換基を有していてもよい有機基を示す。]
本発明は、(5)フッ素系樹脂100質量部に対して、帯電防止剤が0.1〜15質量部、シリコーン変性アクリル樹脂が1〜30質量部、有機溶剤が100〜300質量部、含まれている上記(1)記載の防汚用塗料組成物に存する。
本発明は、(6)架橋剤を付与することにより、フッ素系樹脂とシリコーン変性アクリル樹脂とが互いの水酸基の部分で架橋剤と結合し、硬化するものである上記(1)記載の防汚用塗料組成物に存する。
本発明は、(7)架橋剤がイソシアネート系架橋剤であり、フッ素系樹脂とシリコーン変性アクリル樹脂とが互いの水酸基の部分でイソシアネート系架橋剤と結合し、ウレタン結合を形成する上記(6)記載の防汚用塗料組成物に存する。
本発明は、(8)上記(1)〜(5)のいずれか一つに記載の防汚用塗料組成物と、架橋剤とを付与することにより、防汚性を有する膜が形成されている付着防止体に存する。
なお、本発明の目的に添ったものであれば、上記(1)〜(8)を適宜組み合わせた構成も採用可能である。
本発明の防汚用塗料組成物は、水酸基を有するフッ素系樹脂を含有するので、撥水性や脂汚れ等に対する防汚性に優れる膜を形成できる。
また、同時に水酸基を有するシリコーン変性アクリル樹脂を含有するので、膜の強度が向上する。これにより、得られる付着防止体の撥水性や脂汚れ及び埃の付着に対する防汚性が長期間持続されるようになる。
これらに加えて、上記防汚用塗料組成物は、陰イオンと陽イオンとの塩からなる帯電防止剤を含有するので、埃の付着に対する防汚性にも優れる膜を形成できる。
したがって、かかる防汚用塗料組成物を道路脇に配置された標識等の基体に塗布すると、得られる付着防止体は排気ガスによる黒ずみが抑制される。
ここで、上記防汚用塗料組成物が、埃の付着に対する防汚性に優れる膜が形成できる理由については、定かではないが、フッ素系樹脂に微量の塩を含有させると、塩が静電気を吸収するので、フッ素系樹脂本来の特性を保持したまま、埃の付着に対する防汚性が向上した膜が形成されるものと考えられる。ただし、要因はこれに限定されない。
上記防汚用塗料組成物においては、特に、陰イオンが、酢酸イオン、過塩素酸イオン、ホウ酸イオン、リン酸イオン、スルホン酸イオン、イミド酸イオン、メチド酸イオン及びハロゲンイオンからなる群より選ばれる少なくとも一つであり、陽イオンが、アンモニウムイオン、ピリジニウムイオン及びイミダゾリウムイオンからなる群より選ばれる少なくとも一つであると、埃の付着に対する防汚性が確実に向上する。
また、この場合、膜の透明度の低下を抑制できる。
上記防汚用塗料組成物においては、陰イオンが、フッ素基を有すると、フッ素系樹脂との相溶性がより優れるものとなる。
上記防汚用塗料組成物においては、フッ素系樹脂100質量部に対して、帯電防止剤が0.1〜15質量部、シリコーン変性アクリル樹脂が1〜30質量部、有機溶剤が100〜300質量部、含まれていると、上述した効果が確実に奏される。
上記防汚用塗料組成物においては、陽イオンが、ピリジニウムイオン又はイミダゾリウムイオンであり、ピリジニウムイオンが上記一般式(1)で表され、イミダゾリウムイオンが上記一般式(2)で表されるものであると、埃の付着に対する防汚性がより向上した膜が形成できる。
上記防汚用塗料組成物においては、架橋剤を付与することにより、フッ素系樹脂とシリコーン変性アクリル樹脂とが互いの水酸基の部分で架橋剤と結合し、硬化するものであると、架橋剤を含まない防汚用塗料組成物は、それ自体の硬化が抑制されるので、保存性が優れる。
また、架橋剤を付与すれば、必要に応じて強度が優れる膜を形成することができる。
なお、架橋剤がイソシアネート系架橋剤であると、ウレタン結合を形成するので、柔軟且つ強固な膜を形成できる。
本発明の付着防止体は、上述した防汚用塗料組成物と、イソシアネート系架橋剤とを基体の表面に付与し、硬化させることにより、防汚性を有する膜が形成されているので、撥水性に加え、埃の付着を防止でき、脂汚れも十分に抑制できる。したがって、定期的に洗浄が不要となる。
また、付着防止体の膜と基体との接着性にも優れ、膜自体の耐光性にも優れる。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。更にまた、本明細書における「(メタ)アクリル」とは、それに対応する「アクリル」及び「メタクリル」を意味し、「(メタ)アクリレート」とは、それに対応する「アクリレート」及び「メタクリレート」を意味する。
本実施形態に係る防汚用塗料組成物は、陰イオンと陽イオンとの塩からなる帯電防止剤と、水酸基を有するフッ素系樹脂と、水酸基を有するシリコーン変性アクリル樹脂と、有機溶剤とを含有する。
上記防汚用塗料組成物は、水酸基を有するフッ素系樹脂を含有するので、撥水性や脂汚れ等に対する防汚性に優れる膜を形成できる。
また、同時に水酸基を有するシリコーン変性アクリル樹脂を含有するので、膜の強度が向上する。これにより、得られる付着防止体の撥水性や脂汚れ及び埃の付着に対する防汚性が長期間持続されるようになる。
これらに加えて、上記防汚用塗料組成物は、陰イオンと陽イオンとの塩からなる帯電防止剤を含有するので、埃の付着に対する防汚性にも優れる膜を形成できる。
したがって、かかる防汚用塗料組成物を道路脇に配置された標識等の基体に塗布すると、得られる付着防止体は排気ガスによる黒ずみが抑制される。
次に、帯電防止剤について説明する。
帯電防止剤は、陰イオンと陽イオンとの塩からなる。
なお、かかる帯電防止剤は、酸と塩基を中和して製造してもよく、塩同士を混合して製造してもよく、合成反応の過程で塩として抽出してもよい。
上記陰イオンは、酢酸イオン、過塩素酸イオン、ホウ酸イオン、リン酸イオン、スルホン酸イオン、イミド酸イオン、メチド酸イオン及びハロゲンイオンからなる群より選ばれる少なくとも一つであることが好ましい。
これらの中でも、陰イオンは、分子内に少なくとも1つのフッ素基を有するものであることが好ましく、水素原子がフッ素原子に全置換されたものであることがより好ましい。
この場合、フッ素系樹脂との相溶性がより優れるものとなる。
具体的には、テトラフルオロ酢酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、トリフルオロメタンスルホン酸イオン、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド酸イオン、トリス(トリフルオロメタンスルホニル)メチド酸イオン等が挙げられる。なお、これらは、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
一方、上記陽イオンは、アンモニウムイオン、ピリジニウムイオン及びイミダゾリウムイオンからなる群より選ばれる少なくとも一つであることが好ましい。
これらの中でも、陽イオンは、ピリジニウムイオン又はイミダゾリウムイオンであることが好ましく、下記一般式(1)で表されるピリジニウムイオン、又は、下記一般式(2)で表されるイミダゾリウムイオンであることがより好ましい。
Figure 2009155499
Figure 2009155499
ここで、一般式(1)及び一般式(2)中、R、R、R及びRは、それぞれ独立に水素原子又は置換基を有していてもよい有機基を示す。
上記有機基としては、特に限定されないが、脂肪族炭化水素や芳香族炭化水素が挙げられる。
上記置換基としては、水酸基、カルボン酸基、カルボニル基、ハロゲン基、アミン基、シアノ基、アミド基、フェニル基又はナフチル基等のアリール基、エステル基、スルホニル基、ニトロ基、アルキレンオキサイド基等が挙げられる。
上記一般式(1)で表されるピリジニウムイオンの例としては、ピリジニウムイオン、1−メチルピリジニウムイオン、1−エチルピリジニウムイオン、1−プロピルピリジニウムイオン、1−ブチルピリジニウムイオン、1−ヘキシルピリジニウムイオン、1−ドデシルピリジニウムイオン、ヘキサデシルピリジニウムイオン、1−アセトニルピリジニウムイオン、1−アミノピリジニウムイオン、1−フルオロピリジニウムイオン、1−フェナシルピリジニウムイオン、1−(シアノメチル)ピリジニウムイオン、1−(カルバモイルメチル)ピリジニウムイオン、3−(クロロメチル)ピリジニウムイオン、1−エチル−3−メチルピリジニウムイオン、1−エチル−3−(ヒドロキシメチル)ピリジニウムイオン、1−ブチル−3−メチルピリジニウムイオン、1−(3−スルホプロペニル)ピリジニウムイオン、3−カルバミル−1−メチルピリジニウムイオン等が挙げられる。なお、これらは、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
これらの中でも、保存安定性の観点から、R及びRは、それぞれ独立に飽和炭化水素であることが好ましく、置換基を有していない炭素数が1〜6の飽和炭化水素基であることがより好ましい。
炭素数が6を超えると、炭素数が上記範囲内にある場合と比較して、嵩高くなり過ぎ、十分な帯電防止性(埃の付着に対する防汚性)が得られない傾向がある。
すなわち、好ましいピリジニウムイオンとしては、1−メチルピリジニウムイオン、1−エチルピリジニウムイオン、1−プロピルピリジニウムイオン、1−ブチルピリジニウムイオン、1−ヘキシルピリジニウムイオン、1−エチル−3−メチルピリジニウムイオン、1−ブチル−3−メチルピリジニウムイオン等が挙げられる。
上記一般式(2)で表されるイミダゾリウムイオンの例としては、1,3−ジメチルイミダゾリウムイオン、1,3−ジイソプロピルイミダゾリウムイオン、1,3−ジメシチルイミダゾリウムイオン、1−メチル−3−プロピルイミダゾリウムイオン、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムイオン、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムイオン、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムイオン、1,3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリウムイオン等が挙げられる。なお、これらは、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
これらの中でも、保存安定性の観点から、R及びRは、それぞれ独立に飽和炭化水素であることが好ましく、置換基を有していない炭素数が1〜6の飽和炭化水素基であることがより好ましい。
炭素数が6を超えると、炭素数が上記範囲内にある場合と比較して、嵩高くなり過ぎ、十分な導電性(埃の付着に対する防汚性)が得られない傾向がある。
すなわち、好ましいイミダゾリウムイオンとしては、1,3−ジイソプロピルイミダゾリウムイオン、1,3−ジメチルイミダゾリウムイオン、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムイオン、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムイオン、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムイオン、1−メチル−3−プロピルイミダゾリウムイオン等が挙げられる。
なお、帯電防止剤は、陽イオンと陰イオンとが等価となるように配合される。
次に、水酸基を有するフッ素系樹脂について説明する。
水酸基を有するフッ素系樹脂は、水酸基を有しているものであれば、公知のフッ素系樹脂を用いることができる。
例えば、フッ化ビニリデン−四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体(THV)、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体(ECTFE)、パーフロ環状重合体等に水酸基を付加させればよい。なお、これらは、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
水酸基を有するフッ素系樹脂は、フルオロオレフィンと水酸基含有ビニル単量体との共重合によっても得られる。なお、フルオロオレフィンと水酸基含有ビニル単量体との重合方法は、ラジカル重合、カチオン重合、アニオン重合等、特に限定されない。
上記フルオロオレフィンとしては、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、3,3,3−トリフルオロプロピレン、ペンタフルオロプロピレン、ヘキサフルオロプロピレン、フッ化ビニリデン、フッ化ビニル、パーフルオロアルキルビニルエーテル等が挙げられる。なお、これらは、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
一方、水酸基含有ビニル単量体としては、ヒドロキシアルキルビニルエーテル、ヒドロキシアルキルアリルエーテル、ヒドロキシカルボン酸ビニルエステル、ヒドロキシカルボン酸アリルエステル、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、N−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。なお、これらは、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
ヒドロキシアルキルビニルエーテルとしては、炭素数4〜10のヒドロキシアルキルビニルエーテルが挙げられ、具体的には、ヒドロキシエチルビニルエーテル、ヒドロキシプロピルビニルエーテル、ヒドロキシプロピルビニルエーテル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、ヒドロキシイソブチルビニルエーテル、4−ヒドロキシ−2−メチルブチルビニルエーテル、ヒドロキシペンチルビニルエーテル、ヒドロキシヘキシルビニルエーテル、4−ヒドロキシシクロヘキシルビニルエーテル、2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルエチル)ビニルエーテル、2,3−ジヒドロキシプロピルビニルエーテル等が挙げられる。
ヒドロキシアルキルアリルエーテルとしては、炭素数5〜11のヒドロキシアルキルアリルエーテルが挙げられ、具体的には、ヒドロキシエチルアリルエーテル、ヒドロキシプロピルアリルエーテル、ヒドロキシブチルアリルエーテル、ヒドロキシイソブチルアリルエーテル、ヒドロキシヘキシルアリルエーテル、4−ヒドロキシシクロヘキシルアリルエーテル、2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルエチル)アリルエーテル、2,3−ジヒドロキシプロピルアリルエーテル等が挙げられる。
ヒドロキシカルボン酸ビニルエステルとしては、炭素数4〜10のヒドロキシカルボン酸ビニルエステルが挙げられ、具体的には、ヒドロキシ酢酸ビニル、ヒドロキシプロパン酸ビニル、ヒドロキシブタン酸ビニル、ヒドロキシヘキサン酸ビニル、4−ヒドロキシシクロヘキシル酢酸ビニル等が挙げられる。
ヒドロキシカルボン酸アリルエステルとしては、炭素数5〜11のヒドロキシカルボン酸アリルエステルが挙げられ、具体的には、ヒドロキシ酢酸アリル、ヒドロキシプロパン酸アリル、ヒドロキシブタン酸アリル、ヒドロキシヘキサン酸アリル、4−ヒドロキシシキロヘキシル酢酸アリル等が挙げられる。
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとしては、炭素数5〜8のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートが挙げられ、具体的には、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
N−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリルアミドとしては、炭素数5〜8のヒドロキシアルキル(メタ)アクリルアミドが挙げられ、具体的には、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシブチル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
また、フルオロオレフィンと、水酸基含有ビニル単量体との共重合の際には、他の単量体を混合して、共重合させてもよい。
他の単量体としては、アルキルビニルエーテル、アルキルアリルエーテル、カルボン酸ビニルエステル、カルボン酸アリルエステル、α−オレフィン、アルキル(メタ)アクリレート、N−アルキル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。なお、これらは、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
アルキルビニルエーテルとしては、炭素数4〜10のアルキルビニルエーテルが挙げられ、具体的には、エチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、シクロヘキシルエチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル等が挙げられる。
アルキルアリルエーテルとしては、炭素数5〜11のアルキルアリルエーテルが挙げられ、具体的には、エチルアリルエーテル、プロピルアリルエーテル、ブチルアリルエーテル、イソブチルアリルエーテル、ヘキシルアリルエーテル、シクロヘキシルアリルエーテル、シクロヘキシルエチルアリルエーテル、2−エチルヘキシルアリルエーテル等が挙げられる。
カルボン酸ビニルエステルとしては、炭素数4〜10のカルボン酸ビニルエステルが挙げられ、具体的には、酢酸ビニル、プロパン酸ビニル、ブタン酸ビニル、ヘキサン酸ビニル、シクロヘキシル酢酸ビニル等が挙げられる。
カルボン酸アリルエステルとしては、炭素数5〜11のカルボン酸アリルエステルが挙げられ、具体的には、酢酸アリル、プロパン酸アリル、ブタン酸アリル、ヘキサン酸アリル、シクロヘキシル酢酸アリル等が挙げられる。
α−オレフィンとしては、炭素数2〜8のα−オレフィンが挙げられ、具体的には、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン、1−ヘキセン、スチレン等が挙げられる。
アルキル(メタ)アクリレートとしては、炭素数5〜8のアルキル(メタ)アクリレートが挙げられ、具体的には、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
N−アルキル(メタ)アクリルアミドとしては、炭素数5〜8のアルキル(メタ)アクリルアミドが挙げられ、具体的には、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
上記フルオロオレフィンの配合割合は、フッ素系樹脂全体に対して、40〜80モル%となるように調整することが好ましく、45〜70モル%となるように調整することがより好ましい。
一方、水酸基含有ビニル単量体の配合割合は、フッ素系樹脂全体に対して、20〜60モル%となるように調整することが好ましく、30〜55モル%となるように調整することがより好ましい。
なお、他の単量体を含む場合、他の単量体の配合割合は、フッ素系樹脂全体に対して、30〜70モル%となるように調整することが好ましく、40〜60モル%となるように調整することがより好ましい。
フッ素系樹脂の水酸基価(mgKOH/g)は、50〜120が好ましい。
この場合、埃の付着に対する防汚性がより向上する。なお、上記水酸基価は、JIS K0070−1992に準拠して、キシレンを溶媒として測定した値である。
フッ素系樹脂は、分子量が5000〜15000であることが好ましい。
この場合、フッ素系樹脂が有機溶剤に溶け易くなる。したがって、防汚用塗料組成物を基体に付与しやすくなる。
また、かかる防汚用塗料組成物を基体に付与し、膜を形成した場合、基体の脂汚れを確実に抑制でき、膜の基体への接着性もより優れるものとなる。
次に、水酸基を有するシリコーン変性アクリル樹脂について説明する。
本実施形態に係る防汚性塗料組成物においては、撥水性や膜強度を向上させるため、フッ素系樹脂との相溶性に優れるシリコーン変性アクリル樹脂が用いられる。
また、シリコーン変性アクリル樹脂は、水酸基(ヒドロキシ基)を有するので、後述する架橋剤を付与することにより、フッ素系樹脂とシリコーン変性アクリル樹脂とが結合される。これにより、形成される膜がより強固になる。
上記シリコーン変性アクリル樹脂は、アクリル系モノマーとシラン化合物とを公知の方法で重合して得られるものである。なお、アクリル系モノマーとシラン化合物との重合方法は、ラジカル重合、カチオン重合、アニオン重合等、特に限定されない。
上記アクリル系モノマーとしては、例えば、ヒドロキシアルキルビニルエーテル、ヒドロキシアルキルアリルエーテル、ヒドロキシカルボン酸ビニルエステル、ヒドロキシカルボン酸アリルエステル、ヒドロキシアルキルアクリレート、ヒドロキシアルキルメタクリレート、N−ヒドロキシアルキルアクリルアミド又はN−ヒドロキシアルキルメタクリルアミド等が挙げられる。なお、これらは、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
上記シラン化合物としては、例えば、テトラメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチル-ブチリデン)プロピルアミン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(ビニルベンジル)−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸塩、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド又は3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。なお、これらは、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
なお、上記シリコーン変性アクリル樹脂においても、上述した他の単量体を混合させて、共重合してもよい。
かかる他の単量体は、上述したフッ素系樹脂における他の単量体と同義である。
シリコーン変性アクリル樹脂の水酸基価(mgKOH/g)は、60〜240が好ましく、100〜180がより好ましい。
この場合、膜の強度がより向上する。なお、上記水酸基価は、JIS K0070−1992に準拠して、キシレンを溶媒として測定した値である。
シリコーン変性アクリル樹脂は、分子量が5000〜20000であることが好ましい。
この場合、シリコーン変性アクリル樹脂が有機溶剤に溶け易くなる。したがって、防汚用塗料組成物を基体に付与しやすくなる。
また、かかる防汚用塗料組成物を基体に付与し、膜を形成した場合、基体の脂汚れを確実に抑制でき、膜の基体への接着性もより優れるものとなる。
次に、有機溶剤について説明する。
有機溶剤としては、例えば、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、アルコール類、エステル類、エーテル類、ケトン類、アミド類、スルホン酸エステル類、アセテート類等が挙げられる。なお、これらは、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
脂肪族炭化水素類としては、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン等が挙げられる。
芳香族炭化水素類としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等が挙げられる。
アルコール類としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、t−ブタノール、オクタノール、ノナノール、ベンジルアルコール、シクロヘキサノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール(重合度3〜100)、CFCHOH、F(CFCHOH、(CFCHOH、F(CFCHOH、F(CFOH、H(CFCHOH、H(CFCHOH、H(CFCHOH、酢酸エチレングリコール、酢酸ジエチレングリコール等が挙げられる。
エステル類としては、例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸n−ブチル、ヒドロキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチル酪酸メチル、2−ヒドロキシプロピオン酸メチル、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシプロピオン酸プロピル、2−ヒドロキシプロピオン酸ブチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、酢酸ベンジル、安息香酸エチル、炭酸ジエチル、しゅう酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、γ−ブチロラクトン、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、乳酸エチル等が挙げられる。
エーテル類としては、例えば、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、クラウンエーテル、ベンジルエチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノメチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノブチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノメチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノエチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノブチルエーテル等が挙げられる。
ケトン類としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、2−ブタノン、2−ペンタノン、3−メチル−2−ブタノン、2−ヘキサノン、2−ヘプタノン、2−オクタノン、3,3−ジメチル−2−ブタノン、3−メチル−2−ペンタノン、4−メチル−2−ペンタノン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、3−メチルシクロペンタノン、2−メチルシクロヘキサノン、2,6−ジメチルシクロヘキサノン、イソホロン等が挙げられる。
アミド類としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N−メチルアセトアミド、アセトアミド、N−メチルピロリドン等が挙げられる。
スルホン酸エステル類としては、例えば、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
アセテート類としては、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ−i−プロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ−i−ブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ−sec−ブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテルアセテート、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート等が挙げられる。
これらの中でも、芳香族炭化水素を用いることが好ましい。
特に、トルエン、キシレン等の沸点が120〜210℃の芳香族炭化水素であることがより好ましい。
この場合、フッ素系樹脂を容易に溶解できるので、後述するスプレー等の方式で容易に基体に付与できる。
本実施形態に係る防汚用塗料組成物は、有機溶剤に、上述した帯電防止剤、フッ素系樹脂及びシリコーン変性アクリル樹脂を溶解させることにより得られる。
このときの配合割合は、フッ素系樹脂100質量部に対して、帯電防止剤が0.1〜15質量部、シリコーン変性アクリル樹脂が1〜30質量部、有機溶剤が100〜300質量部含まれていることが好ましい。
更に好ましくは、フッ素系樹脂100質量部に対して、帯電防止剤が1〜8質量部、シリコーン変性アクリル樹脂が10〜15質量部、有機溶剤が150〜250質量部含まれていることである。
この場合、帯電防止剤、フッ素系樹脂及びシリコーン変性アクリル樹脂が有機溶剤に均一に溶け易くなる。
したがって、防汚用塗料組成物を基体に付与しやすくなると共に、基体に付与し膜を形成した場合、基体の脂汚れを確実に抑制でき、膜の基体への接着性もより優れるものとなる。
上記防汚用塗料組成物の粘度は、50〜150cpsであることが好ましい。
この場合、取扱いが容易であり、形成される膜も容易に均一になる。
ここで、上記防汚用塗料組成物には、合成樹脂が含まれていることが好ましい。
合成樹脂としては、例えば、ポリエーテルポリオールが挙げられる。
この場合、ポリエーテルポリオールが、帯電防止剤のブリードを抑制する。
ポリエーテルポリオールとしては、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリエチレン−ポリオキシエチレングリコールグラフトポリマー、多価アルコールエチレンオキシド付加体、多価アルコールプロピレンオキシド付加体、多価アルコールエチレンオキシドプロピレンオキシド付加体等が挙げられる。なお、これらは、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
上記合成樹脂の配合割合は、5〜25質量%であることが好ましく、7〜22質量%であることがより好ましく、9〜19質量%であることが更に好ましい。
この場合、埃の付着に対する防汚性が更に向上する。
上記防汚用塗料組成物には、充填材(フィラー)が含まれていることが好ましい。
フィラーとしては、シリカ、フッ素系粉末、酸化チタン、タルク、グラファイト、プラスチックフィラー、ガラス粉末等が挙げられる。なお、これらは、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
これらの中でも、フッ素系粉末又はガラス系粉末を用いることがより好ましい。
フィラーが含まれた防汚用塗料組成物を画像が描かれた基体に付与した場合、膜の表面のつやが消えるので、光の反射が抑制され、画像が見難くなることが抑制される。
フィラーの粒子径は、30〜80μmであることが好ましい。
また、膜を形成した場合、フィラーの表面が膜から露出していることが好ましい。
この場合、埃やガムや粘着シート等の付着及び脂汚れをより十分に抑制でき、つや消し効果も発揮できる。
フィラーの配合割合は、防汚用塗料組成物の全固形分に対し、2〜30質量%であることが好ましく、3〜25質量%であることが更に好ましい。
フィラーの混合割合が2質量%未満であると、混合割合が上記範囲内にある場合と比較して、つや消し効果が十分に得られない傾向にあり、混合割合が30質量%を超えると、混合割合が上記範囲内にある場合と比較して、表面が白っぽくなり、画像を認識しにくくなる傾向にある。
上記防汚用塗料組成物には、紫外線吸収剤が含まれていることが好ましい。
この場合、耐光性が向上する。
かかる紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、ヒンダートアミン系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、ニッケル錯塩系紫外線吸収剤等が挙げられる。なお、これらは、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
なお、上記防汚用塗料組成物には、これら以外に、消泡剤、粘度調整剤、レベリング剤、分散剤、湿潤剤、潤滑剤、防腐剤、pH調整剤、難燃剤等の添加剤が含まれていてもよい。
本実施形態に係る防汚用塗料組成物は、架橋剤を付与することにより、フッ素系樹脂とシリコーン変性アクリル樹脂とが互いの水酸基の部分で架橋剤と結合(硬化)し、膜を形成するものとなっている。
これにより、架橋剤を含まない防汚用塗料組成物は、それ自体の硬化が抑制されるので、保存性が優れる。
一方で、架橋剤を付与すれば、必要に応じて強度が優れる膜を形成することができる。
架橋剤としては、イソシアネート系架橋剤、メラミン系架橋剤、尿素樹脂系架橋剤、多塩基酸系架橋剤、エポキシ系架橋剤等が挙げられる。
イソシアネート系架橋剤としては、多価イソシアネートが含まれ、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、及び、これらのイソシアヌレート変性体、ウレトジオン変性体、ビウレット変性体等が挙げられる。
メラミン系架橋剤としては、ブチル化メラミン、メチル化メラミン、エポキシ変性メラミン、アルキルエーテル化メラミン等が挙げられる。
尿素樹脂系架橋剤としては、メチル化尿素樹脂、ブチル化尿素樹脂等が挙げられる。
多塩基酸系架橋剤としては、ヘキサンジカルボン酸、ウンデカンジカルボン酸、オクタデカンジカルボン酸、ナフタリンジカルボン酸、トリメリット酸等が挙げられる。
エポキシ系架橋剤としては、ジシクロペンタジエンジオキシド等が挙げられる。
これらの中でも、架橋剤がイソシアネート系架橋剤であり、フッ素系樹脂とシリコーン変性アクリル樹脂とが互いの水酸基の部分でイソシアネート系架橋剤と結合し、ウレタン結合を形成するものであることが好ましい。
この場合、ウレタン結合を形成するので、柔軟且つ強固な膜を形成できる。
架橋剤の添加量は、フッ素系樹脂100質量部に対して、20〜50質量部であることが好ましく、40〜50質量部であることがより好ましい。
この場合、膜が強固になると共に、埃の付着に対する防汚性が向上する。
また、フッ素系樹脂及びシリコーン変性アクリル樹脂と、架橋剤との架橋反応の際には、反応触媒を加えてもよい。
かかる反応触媒としては、イソシアネート系架橋剤用であるジブチル錫ジラウレート、トリエチルアミン等、メラミン系架橋剤又は尿素樹脂系架橋剤用である酸性触媒等が挙げられる。
なお、これらの反応触媒の配合割合は、反応速度調整の観点から、架橋剤50質量部に対して、0.0001〜5質量部である。
次に、防汚用塗料組成物と、イソシアネート系架橋剤とを基体の表面に付与し、架橋剤で硬化させることにより、防汚性を有する膜が形成された付着防止体について説明する。
図1は、本発明の付着防止体の一例を示す断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る付着防止体10は、基体1と、基体1の表面に層状に設けられた膜2と、基体1及び膜2に挟持された画像層3と、を備える。
以下、基体1、膜2及び画像層3について更に詳細に説明する。
(基体)
本実施形態に係る付着防止体1において、基体1としては、フィルム、木材、道路標識等の金属、コンクリートモルタル等のセメント、ガラス、タイル、ガードレール等のメッキ鋼板や塗装鋼板等が用いられる。
上記フィルムの材料としては、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、スチロール、ポリウレタン、アクリル又はポリカーボネート等の合成樹脂が挙げられる。
また、上記金属としては、鉄、銅、アルミニウム等の金属が挙げられる。
基体1がフィルムである場合、かかるフィルムの膜を形成する側の面には、ブラスト処理やコロナ処理等の表面処理が施されていることが好ましい。
この場合、フィルムの表面が凹凸となるので、膜との接着性が優れるものとなる。
(画像層)
画像層3は、基体1の表面に形成される。
画像層3を設ける方法としては、スクリーン印刷法、インクジェット法、転写、ロールコーティング法、スプレー法等が挙げられる。
上記付着防止体10において、画像層3には、地図、模様、標識等の図柄や文字等の画像が形成される。
かかる画像は、公知の染料や顔料により描かれる。
染料としては、天然染料、合成染料、蛍光染料等が挙げられ、顔料としては、天然鉱物顔料、合成無機顔料、セラミック顔料等の無機顔料、不溶性色素、アゾ系顔料、多環式系顔料、レーキ顔料等の有機顔料が挙げられる。
なお、この染料又は顔料は、水性であっても油性であってもよい。
これらの中でも、耐光性に優れることから、無機顔料を用いることが好ましい。
上記画像層3は、染料又は顔料の他、合成樹脂、紫外線吸収剤、消泡剤、粘度調整剤、レベリング剤、分散剤、湿潤剤、潤滑剤、防腐剤、pH調整剤、難燃剤等の添加剤が含まれていてもよい。
(膜)
膜2は、基体1の画像層3の上から形成される。
すなわち、基体1の表面に画像層3を形成した後、上述したフッ素系樹脂と、シリコーン変性アクリル樹脂とを含む防汚用塗料組成物を付与する。
ここで、付与方法としては、スクリーン印刷法、インクジェット法、転写、ロールコーティング法、スプレー法、含浸法等が挙げられる。
そして、架橋剤を基体1の表面に付与された防汚用塗料組成物に添加することにより、防汚用塗料組成物が硬化し、膜2が形成される。
ここで、膜12の厚みは、5〜1000μmであることが好ましく、20〜1000μmであることがより好ましい。
厚みが5μm未満であると、厚みが上記範囲内にある場合と比較して、耐久性が劣る傾向にあり、厚みが1000μmを超えると、厚みが上記範囲内にある場合と比較して、ひび割れが発生する場合がある。
上記付着防止体10においては、防汚性を有する膜が形成されているので、埃の付着を防止でき、脂汚れもより十分に抑制できる。
また、付着防止体の膜と基体との接着性にも優れ、膜自体の耐光性にもより優れる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、本実施形態に係る付着防止体10の形状が板状になっているが、円柱状や三角錐状であってもよい。
また、本実施形態に係る付着防止体10は、基体1と、基体1の表面に層状に設けられた膜2と、基体1及び膜2に挟持された画像層3と、を備えているが、画像層3が設けられていなくてもよい。
さらに、基体1が透明であって、画像層3が基体1の裏面に形成されていてもよい。
さらにまた、基体1の膜2とは反対側に、接着層を介して離型紙が貼られていてもよく、接着層を介して金属箔が貼られていてもよい。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
フッ素系樹脂(商品名;ルミフロンLF200、旭硝子株式会社製、水酸基価52mgKOH/g、40%キシレン溶液)100質量部(固形分の量)と、シリコーン変性アクリル樹脂(商品名;BYK−SILCLEAN3700、ビックケミー・ジャパン株式会社製)13質量部(固形分の量)と、帯電防止剤(商品名;CIL−312、日本カーリット社製、陽イオン;N−ブチル−3−メチルピリジニウム、陰イオン;ビストリフルオロメタンスルホニルイミド)1質量部と、有機溶剤(キシレン)150質量部と、を混合し、防汚用塗料組成物を得た。
そして、これにイソシアネート系架橋剤(商品名;コロネートHX、日本ポリウレタン工業株式会社製)を46質量部添加して、厚みが3mmのアルミ複合板に、スプレー塗装法で防汚用塗料組成物を塗布し、硬化させることにより、膜を形成し、付着防止体を得た。
(実施例2)
帯電防止剤の配合量を1質量部の代わりに3質量部としたこと以外は、実施例1と同様にして付着防止体を得た。
(実施例3)
帯電防止剤の配合量を1質量部の代わりに5質量部としたこと以外は、実施例1と同様にして付着防止体を得た。
(実施例4)
帯電防止剤の配合量を1質量部の代わりに8質量部としたこと以外は、実施例1と同様にして付着防止体を得た。
(実施例5)
フッ素系樹脂(商品名;ルミフロンLF906N、旭硝子株式会社製、水酸基価118mgKOH/g、35%キシレン溶液)100質量部(固形分の量)と、シリコーン変性アクリル樹脂12質量部(固形分の量)と、帯電防止剤5質量部と、有機溶剤(キシレン)150質量部と、を混合し、防汚用塗料組成物を得た。
そして、これにイソシアネート系架橋剤を43質量部添加して、厚みが3mmのアルミ複合板に、スプレー塗装法で防汚用塗料組成物を塗布し、硬化させることにより、膜を形成し、付着防止体を得た。
(比較例1)
帯電防止剤を用いなかったこと以外は、実施例1と同様にして付着防止体を得た。
(比較例2)
帯電防止剤を用いず、シリコーン変性アクリル樹脂の配合量を13質量部の代わりに3質量部としたこと以外は、実施例1と同様にして付着防止体を得た。
(比較例3)
帯電防止剤及びイソシアネート系架橋剤を用いなかったこと以外は、実施例1と同様にして付着防止体を得た。
(比較例4)
帯電防止剤及びシリコーン変性アクリル樹脂を用いなかったこと以外は、実施例1と同様にして付着防止体を得た。
(比較例5)
帯電防止剤、シリコーン変性アクリル樹脂及びイソシアネート系架橋剤を用いなかったこと以外は、実施例1と同様にして付着防止体を得た。
[評価方法]
1.筆記ハジキ性
実施例1〜5及び比較例1〜5で得られた付着防止体それぞれの表面に、油性ペン(商品名;油性マジックインキ、寺西化学工業社製)又は水性ペン(商品名;ホワイトボードマーカー、ペンテル社製)を用いて、直線を引いた。
そして、直線のハジキ具合を目視で観察した。
筆記ハジキ性は、下記基準で評価した。すなわち、ハジキが完全にあるものを◎とし、ハジキが全くないものを×とし、その中間を○、△とした。なお、◎及び○が実用可能な範囲である。
得られた結果を表1に示す。
2.布除去性
実施例1〜5及び比較例1〜5で得られた付着防止体それぞれの表面に、油性ペン又は水性ペンを用いて、直線を引いた。
そして、それを不織布(商品名;キムテックス、株式会社クレシア製)で拭き取る操作を10回繰り返し、付着防止体の表面の油性ペン又は水性ペンの残存具合を目視で観察した。
布除去性は、下記基準で評価した。すなわち、油性ペン又は水性ペンの残存が全くないものを◎とし、残存するものを×とし、その中間を○、△とした。なお、◎及び○が実用可能な範囲である。
得られた結果を表1に示す。
3.テープ除去性
実施例1〜5及び比較例1〜5で得られた付着防止体それぞれの表面に、油性ペン又は水性ペンを用いて、直線を引いた。
そして、その上にテープ(ニチバン社製)を貼り、剥がす際の除去性を目視で観察した。
テープ除去性は、下記基準で評価した。すなわち、油性ペン又は水性ペンの残存が全くないものを◎とし、残存するものを×とし、その中間を○、△とした。なお、◎及び○が実用可能な範囲である。
得られた結果を表1に示す。
4.ダスト付着性
実施例1〜5及び比較例1〜5で得られた付着防止体それぞれを、トンネル内にて1週間放置し、ダストの付着具合を目視で観察した。
ダスト付着性は、下記基準で評価した。すなわち、ダストの付着が極めて少ないものを◎とし、ダストの付着が少なく下地が十分に認められるものを○とし、ダストの付着があるものの下地が認められるものを△とし、ダストの付着が多いものを×とした。なお、◎及び○が実用可能な範囲である。
得られた結果を表1に示す。また、実施例1で得られた付着防止体のダスト付着性試験の結果の写真を図2に示し、実施例5で得られた付着防止体のダスト付着性試験の結果の写真を図3に示し、比較例1で得られた付着防止体のダスト付着性試験の結果の写真を図4に示し、比較例3で得られた付着防止体のダスト付着性試験の結果の写真を図5に示す。
5.導電性
実施例1〜5及び比較例1〜5で得られた付着防止体それぞれを用い、JIS K 6723に準拠した導電性試験を行った。
得られた結果を表1に示す。なお、表1中の値は、株式会社アドバンテストのR8340 ULTRA HIGH RESISTANCE METERで測定した値であり、温度23℃、湿度40%RH、電圧100V、時間30秒の条件下における表面抵抗値である。
Figure 2009155499
表1の結果より、本発明の実施例1〜5の付着防止体によれば、筆記ハジキ性、布除去性、テープ除去性、ダスト付着性のいずれにおいても、比較例1〜5の付着防止体よりも優れることがわかった。
したがって、本発明によれば、撥水性や脂汚れ等に対する防汚性に加えて、埃の付着に対する防汚性にも優れることが確認された。
図1は、本発明の付着防止体の一例を示す断面図である。 図2は、実施例1で得られた付着防止体のダスト付着性試験の結果の写真である。 図3は、実施例5で得られた付着防止体のダスト付着性試験の結果の写真である。 図4は、比較例1で得られた付着防止体のダスト付着性試験の結果の写真である。 図5は、比較例3で得られた付着防止体のダスト付着性試験の結果の写真である。
符号の説明
1・・・基体
2・・・膜
3・・・画像層
10・・・付着防止体

Claims (8)

  1. 陰イオンと陽イオンとの塩からなる帯電防止剤と、水酸基を有するフッ素系樹脂と、水酸基を有するシリコーン変性アクリル樹脂と、有機溶剤とを含有することを特徴とする防汚用塗料組成物。
  2. 前記陰イオンが、酢酸イオン、過塩素酸イオン、ホウ酸イオン、リン酸イオン、スルホン酸イオン、イミド酸イオン、メチド酸イオン及びハロゲンイオンからなる群より選ばれる少なくとも一つであり、
    前記陽イオンが、アンモニウムイオン、ピリジニウムイオン及びイミダゾリウムイオンからなる群より選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする請求項1記載の防汚用塗料組成物。
  3. 前記陰イオンが、フッ素基を有することを特徴とする請求項1記載の防汚用塗料組成物。
  4. 前記陽イオンが、ピリジニウムイオン又はイミダゾリウムイオンであり、
    前記ピリジニウムイオンが下記一般式(1)で表され、前記イミダゾリウムイオンが下記一般式(2)で表されることを特徴とする請求項1記載の防汚用塗料組成物。
    Figure 2009155499
    Figure 2009155499
    [式(1)及び式(2)中、R、R、R及びRは、それぞれ独立に水素原子又は置換基を有していてもよい有機基を示す。]
  5. 前記フッ素系樹脂100質量部に対して、前記帯電防止剤が0.1〜15質量部、前記シリコーン変性アクリル樹脂が1〜30質量部、有機溶剤が100〜300質量部、含まれていることを特徴とする請求項1記載の防汚用塗料組成物。
  6. 架橋剤を付与することにより、前記フッ素系樹脂と前記シリコーン変性アクリル樹脂とが互いの水酸基の部分で前記架橋剤と結合し、硬化するものであることを特徴とする請求項1記載の防汚用塗料組成物。
  7. 前記架橋剤がイソシアネート系架橋剤であり、
    前記フッ素系樹脂と前記シリコーン変性アクリル樹脂とが互いの水酸基の部分で前記イソシアネート系架橋剤と結合し、ウレタン結合を形成することを特徴とする請求項6記載の防汚用塗料組成物。
  8. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の防汚用塗料組成物と、架橋剤とを付与することにより、防汚性を有する膜が形成されていることを特徴とする付着防止体。
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