JP4192285B2 - 塗料用組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は雨筋などの汚れの付着を防止できる塗料用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、超耐候性塗料用樹脂として水酸基やカルボキシル基を有する溶剤可溶なフルオロオレフィン共重合体が使用され実績を伸ばしている。たとえば特公昭60−21686号公報、特開平3−121107号公報、特開平4−279612号公報、特開平4−28707号公報などに提案されているフルオロオレフィンとビニルエーテルやビニルエステルなどとの共重合体は通常の塗料用溶剤に可溶で、イソシアネートやメラミンなどの硬化剤と組み合わせることにより、焼付けや常温で硬化でき、耐候性などに優れた塗膜を形成することが知られている。
【0003】
しかし、これらの塗膜は屋外に暴露した際、大気中の汚れや雨筋汚れが付着し堆積しやすい(すなわち、防汚染付着性に劣る)という問題を有している。カーボン汚れやマジック汚れの拭き取り性(汚染除去性)などを改良するために、たとえば特開平4−173881号公報では、フルオロオレフィン共重合体とシラン化合物との反応物が検討されている。また、米国特許第3429845号明細書や特開平4−275379号公報では、シリケート(モノマー)やシリケート縮合物(オリゴマー)に水と触媒(塩酸など)を添加し、アルコール中で加水分解させてえた加水分解物と水酸基含有フルオロオレフィン共重合体との組成物が提案されている。しかし、これらの組成物からは前記防汚染付着性を改良するという効果はえられない。
【0004】
このようにシラン化合物を硬化部位として用いる技術としては、その他に特公昭45−11309号、特開平5−78612号、特開昭61−258852号、特開昭62−116673号、特開昭64−75575号、特開平2−232221号、特開平2−240153号、特開平4−211482号、特開平4−65476号、特開平4−292677号各公報などで提案されているが、アルコール、水を多量に含むため硬化が不充分である。あるいはあらかじめシリケートが水酸基を有するためまたは高温焼付けを必要とするためシリケートの表面への移行が抑制されるなどの問題点があり、前記と同様に防汚染付着性は改良されていない。
【0005】
また、アクリル、アクリルシリコン、無機系素材などその他の塗料のばあいも状況はおなじで、著しく防汚染付着性の改良されたものはほとんど知られていない。
【0006】
また、重合や顔料分散時の脱水剤としてシラン化合物が利用されることもあるが、製造中にほとんどのシラン化合物が水分と反応することもあり、これから製造された塗料自体は防汚染付着性の改良にはほとんど効果がえられていないのが現状である。
【0007】
また、前記防汚染付着性を改良する目的で、たとえばWO 94/06870号、WO 95/02645号、特開平7−48540号、特開平7−102211号、特開平7−136584号、特開平7−173429号、特開平7−82520号、特開平7−109435号、特開平7−60184号、特開平8−12922号、特開平8−113755号、特開平8−319448号、特開平9−40911号、特開平9−40908号、特開平9−40909号、特開平9−40907号、特開平9−165550号、特開平9−165549号、特開平9−165551号、特開平9−202870号各公報などにケイ素化合物を用いる技術が提案されている。しかし、これらの技術は、初期の表面親水性およびその再現性、防汚染付着性、硬化性、相溶性、リコート性、貯蔵安定性、ポットライフ、色別れ防止性、消泡性、塗装作業性、塗膜表面の割れなどの点で満足できるものではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の目的は、大気中の汚れや雨筋汚れが付着かつ堆積しない、防汚染付着性、特に初期親水性に著しく優れた塗膜を形成しうる塗料用組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
(A)式(1):
【0010】
【化2】
【0011】
(式中、R1、R2、R3およびR4のうちの少なくとも1つがメチル基、かつ残りがそれぞれ独立して炭素数1〜10の有機基、メチル基のR1、R2、R3およびR4の合計に対する個数比が0.05〜0.95、nは2〜100の整数)で示されるケイ素含有化合物、および
(B)塗料用樹脂
からなる塗料用組成物に関する。
【0012】
このばあい、炭素数1〜10の有機基が、エチル基、プロピル基、グリシジル基、ブチル基、2−エチルヘキシル基およびオクチル基のうちの少なくとも1つであるのが好ましい。
【0013】
また、塗料用樹脂としては、溶剤可溶性で水酸基および/もしくはカルボキシル基を有するフルオロオレフィン共重合体、アクリルポリオール樹脂、アクリルシリコン樹脂、無機系素材、官能基を有していないフッ化ビニリデンの単独重合体とアクリル共重合体との複合水分散物、またはフルオロオレフィン−ビニルエーテル共重合体の水分散物が好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の塗料用組成物は、(A)ケイ素含有化合物と(B)塗料用樹脂とからなる。
【0015】
本発明においてケイ素含有化合物(A)はメチル基を必須として含み、汚染付着防止剤として作用する。通常、塗料を塗装してえた塗膜においては、メチル基などの脱離しやすい置換基は塗膜表面に集まりにくく、エチル基、プロピル基などの脱離しにくい置換基が塗膜表面に集まる傾向にある。これに対し、本発明においては、ケイ素含有化合物(A)を構成するケイ素に結合したアルコキシ基が塗膜表面に集まり、さらに雨水などの作用により加水分解されて脱離し、塗膜表面に付着した汚染物質を除去しうるものである。さらに本発明においては、従来の塗膜に比べて親水性になるまでの時間が短い、すなわち初期親水性に優れ、これにより防汚染付着性に優れる塗膜を提供しうるものである。
【0016】
本発明におけるケイ素含有化合物(A)は、
式(1):
【0017】
【化3】
【0018】
(式中、R1、R2、R3およびR4のうちの少なくとも1つがメチル基、かつ残りがそれぞれ独立して炭素数1〜10の有機基、式(1)においてメチル基のR1、R2、R3およびR4の合計に対する個数比が0.05〜0.95、nは2〜100の整数)で示される。
【0019】
前記式(1)で示されるケイ素含有化合物(A)は、式(2):
【0020】
【化4】
【0021】
で示されるテトラアルコキシシランおよび/またはそのオリゴマーを縮合させることによりえられるものである。
【0022】
式(1)において、初期親水性の点からR1、R2、R3およびR4のうちの少なくとも1つはメチル基であり、残りはそれぞれ独立して炭素数1〜10の有機基である。また、当該炭素数1〜10の有機基は酸素原子またはチッ素原子を含んでいてもよい。
【0023】
前記有機基としては、アルキル基、アルコキシアルキル基、アシル基、アリル基、アリール基、オキシム基、アミノアルキル基、グリシジル基などが好ましい。炭素数1の有機基としては、たとえばメチル基、ホルミル基など、炭素数2の有機基としては、たとえばエチル基、アセチル基、メトキシメチル基など、炭素数3の有機基としては、たとえばプロピル基、メトキシエチル基、グリシジル基など、炭素数4の有機基としては、たとえばブチル基など、炭素数5以上の有機基としては、たとえばペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルエキシル基、フェニル基、ベンジル基、ベニゾイル基などがあげられる。
【0024】
これらのなかでも加水分解性と疎水性とのバランスという点から、エチル基、メチル基、プロピル基、ブチル基、グリシジル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基が好ましく、さらにエチル基、メチル基、ブチル基であるのが特に好ましい。
【0025】
つぎに、本発明におけるケイ素含有化合物(A)においては、メチル基のR1、R2、R3およびR4の合計に対する個数比が0.05〜0.95であるが、0.2〜0.8であるのが好ましく、さらに0.35〜0.65であるのが好ましい。
【0026】
メチル基のR1、R2、R3およびR4の合計に対する個数比の制御は、たとえば、前記式(1)で示されるケイ素含有化合物の原料であるテトラアルコキシシランおよびそのオリゴマー、反応溶剤を適宜選択すること、nの値を変えることなどにより当業者であれば容易に行なうことができる。
【0027】
なお、nは2〜100の整数であればよいが、表面親水化という点から、4〜30であるのが好ましく、さらに、ケイ素含有化合物の貯蔵安定性という点から5〜20であるのが特に好ましい。
【0028】
ケイ素含有化合物(A)の製造は、テトラアルコキシシラン(オリゴマーであってもよい)を混合し、触媒の存在下に加熱することによってえられる。
【0029】
前記触媒としては、たとえば塩酸、硫酸、酢酸、パラトルエンスルホン酸、アンモニア、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7(DBU)、(−)−スパルテイン、4−N,N−ジメチルアミノピリジン、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、カリウムt−ブトキシド、ナトリウムエトキシド、水酸化テトラメチルアンモニウム、硫酸水素テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラブチルアンモニウム、硫酸水素テトラブチルアンモニウムなどの酸/アルカリ類、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)、アルミニウムトリス(アセチルアセトナト)、アルミニウムモノアセチルアセテートビス(エチルアセトアセテート)、エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムイソプロピレート、アルミニウムエチレート、アルミニウムsec−ブチレートなどのアルミニウム化合物類、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズアセテート、ジオクチルスズマレエート、テトライソプロピルチタネート、テトラブチルチタネートなどの有機金属化合物/有機金属塩類があげられるが、触媒効率や製造安全性の点から塩酸、硫酸、アルミニウム化合物が好ましい。
【0030】
前記反応溶剤としてはメタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、t−ブタノール、オクタノール、2,2,2−トリフルオロエタノール、2,2,3,3,3−ペンタフルオロエタノールなどのアルコール類、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロピランなどのエーテル類、アセトン、酢酸2−メトキシエチルなどのケトン/エステル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ポリオキサゾリンなどのアミド類、酢酸、トリフルオロ酢酸、F(CF2)8COOHなどのカルボン酸類、トリフルオロメチルベンゼン、m−ビストリフルオロメチルベンゼンなどの含フッ素芳香族類などがあげられるが、溶解力が高いという点からメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロピランが好ましい。反応溶剤としてアルコールを使用するばあい、硬化反応阻害の点から、共縮合後にアルコールは蒸留などにより留去するのが好ましい。
【0031】
本発明において、ケイ素含有化合物(A)はGPC(テトラヒドロフランを溶媒としてポリスチレンで換算)で測定した数平均分子量が500〜10000、特に2000〜6000であるのが、親水性、ケイ素含有化合物の貯蔵安定性、塗膜外観の点から好ましい。
【0032】
ケイ素含有化合物(A)の配合量は、塗料用樹脂(B)100重量部に対し、0.1〜80重量部、好ましくは1〜30重量部である。0.1重量部未満のばあい防汚染付着性が低くなる傾向があり、80重量部を超えると塗膜のワレ、樹脂との相溶性の低下などが生ずることがある。
【0033】
本発明の塗料用組成物は、(A)汚染付着防止剤として働く前記特定のケイ素含有化合物と(B)塗料用樹脂と、要すれば(C)硬化剤および/または硬化触媒からなり、塗膜にすぐれた防汚染付着性、低帯電性、防くもり性などを与えるものである。
【0034】
塗料用樹脂(B)としては、たとえば溶剤可溶性で水酸基および/もしくはカルボキシル基を有するフルオロオレフィン共重合体、アクリルポリオール樹脂、アクリルシリコン樹脂、無機系素材、官能基を有していないフッ化ビニリデンの単独重合体もしくは共重合体、フッ化ビニリデン共重合体とアクリル共重合体との複合水分散物、またはフルオロオレフィン−ビニルエーテル共重合体の水分散物が好ましい。
【0035】
前記水酸基および/またはカルボキシル基を有するフルオロオレフィン共重合体としては、たとえば特公昭60−21686号、特開平3−121107号、特開平4−279612号、特開平4−28707号、特開平2−232221号などの各公報に記載されているようなものがあげられ、該共重合体の数平均分子量(GPCによる)としては、1000〜100000であり、1500〜30000が好ましい。前記分子量が1000未満であれば硬化性、耐候性が不充分になる傾向があり、100000を超えると作業性、塗装性に問題が生じる傾向がある。
【0036】
この共重合体の水酸基価としては、0〜200(mgKOH/g)であり、0〜150(mgKOH/g)であることが好ましい。前記水酸基が少なくなると硬化不良になりやすい傾向があり、200(mgKOH/g)を超えると塗膜の可撓性に問題が生じる傾向がある。
【0037】
酸価としては、0〜100(mgKOH/g)であり、0〜50(mgKOH/g)であることがさらに好ましい。前記酸価が少なくなると硬化不良となりやすい傾向があり、100(mgKOH/g)を超えると塗膜の可撓性に問題が生じる傾向がある。
【0038】
なお、前記共重合体のひとつとして、防汚染付着性、汚染除去性、防錆性の点から水酸基および/またはカルボキシル基を有する溶剤可溶性のテトラフルオロエチレン共重合体を用いることもできる。
【0039】
前記共重合体としては、たとえばダイキン工業(株)製ゼッフル、旭硝子(株)製ルミフロン、セントラル硝子(株)製セフラルコート、大日本インキ化学工業(株)製フルオネート、東亜合成(株)製ザフロンなどの市販品があげられる。
【0040】
前記アクリルポリオール樹脂としては、公知の樹脂が使用できる。該樹脂は水酸基、カルボキシル基、エポキシ基、アミノ基を有していてもよい。
【0041】
アクリルポリオール樹脂の水酸基価としては0〜200(mgKOH/g)であり、0〜100(mgKOH/g)であることが好ましい。前記水酸基価が少なくなると硬化不良になりやすい傾向があり、200(mgKOH/g)を超えると塗膜の可撓性に問題が生じる傾向がある。
【0042】
アクリルポリオール樹脂の酸価としては、0〜100(mgKOH/g)であり、0〜50(mgKOH/g)であることがさらに好ましい。前記酸価が少なくなると硬化不良となりやすい傾向があり、100(mgKOH/g)を超えると塗膜の可撓性に問題が生じる傾向がある。
【0043】
アクリルポリオール樹脂としては、たとえば三菱レーヨン(株)製ダイヤナール、大日本インキ化学工業(株)製アクリディック、日立化成工業(株)ヒタロイド、三井東圧化学(株)製オレスターなどの市販品を用いることができる。
【0044】
前記アクリルシリコン樹脂としては、たとえばアクリルシリコンモノマーを水酸基含有単量体やその他の重合性不飽和単量体と共に重合したものであればよい。アクリルシリコン樹脂は加水分解性シリル基、水酸基、エポキシ基を有してもよい。
【0045】
アクリルシリコン樹脂としては、たとえば鐘淵化学工業(株)製ゼムラック、三洋化成工業(株)製クリヤマーなどの市販品を用いることができる。
【0046】
前記無機系素材としては、非加水分解性基含有金属(Si、Ti、Alなど)アルコキシド、非含フッ素の非加水分解性基含有オルガノポリシロキサン、金属(Si、Ti、Alなど)アルコキシドなどがあげられ、市販品としてたとえばグンゼ産業(株)発売エコルトン、日本合成ゴム(株)製グラスカ、トウペ(株)製ポーセリン、日本油脂(株)製ベルクリーン、ベルハード、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製SH、SRおよびDCシリーズ、信越化学工業(株)製KRシリーズ、味の素(株)製プレンアクト、日本曹達(株)製有機チタネート、川研ファインケミカル(株)製アルミニウムアルコレートおよびアルミニウムキレート化合物、北興化学工業(株)製ジルコニウムアルコキサイド、日本ユニカー(株)製複合変性シリコーンオイルならびにMMCAなどがあげられる。
【0047】
前記塗料用樹脂としてはその他に、官能基を有しないフッ素樹脂(特公昭43−10363号、特開平3−28206号、特開平4−189879号などの各公報に記載のフッ化ビニリデンの単独重合体または共重合体など)があげられ、前記の官能基を有する樹脂にブレンドすることもできる。また、官能基を有しない樹脂を用いるばあいは、本発明の塗料用組成物には硬化剤や硬化触媒を用いる必要は限らずしもない。
【0048】
また、前記フッ化ビニリデン共重合体とアクリル共重合体との複合水分散物としては、たとえば特開平3−7784号公報および特開平8−120211号公報記載のものなどがあげられ、市販品としてはたとえばダイキン工業(株)製のゼッフル、日本合成ゴム工業(株)製のフローレンなどがあげられる。
【0049】
さらに前記フルオロオレフィン−ビニルエーテル共重合体の水分散物としては、たとえば特開平3−37252号公報記載のものなどがあげられ、市販品としてはたとえば旭硝子(株)製のルミフロン、大日本インキ化学工業(株)製のフルオネートなどがあげられる。
【0050】
本発明の塗料組成物には、本発明が目的とする防汚染付着性を損わない限り、硬化剤、硬化触媒を配合してもよい。
【0051】
前記硬化剤としては、たとえばイソシアネート化合物、ブロックイソシアネート化合物、メラミン樹脂、二塩基酸、非加水分解性基含有シラン化合物、エポキシ樹脂または酸無水物などがあげられるが、耐候性、耐酸性雨性の点からイソシアネート、ブロックイソシアネート、エポキシ樹脂が好ましい。
【0052】
前記イソシアネート化合物、ブロックイソシアネート化合物としては、たとえば2,4−トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、リジンメチルエステルジイソシアネート、メチルシクロヘキシルジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、n−ペンタン−1,4−ジイソシアネート、これらの三量体、これらのアダクト体やビュウレット体、これらの重合体で2個以上のイソシアネート基を有するもの、さらにブロック化されたイソシアネート類などがあげられるが、これらに限定されるものではない。
【0053】
イソシアネートと塗料用樹脂との混合割合はNCO/OH(モル比)で0.5〜5.0が好ましく、さらに0.8〜1.2がより好ましい。また、イソシアネートが湿気硬化タイプのばあいは1.1〜1.5が好ましい。
【0054】
前記メラミン樹脂としては、たとえばメラミン樹脂のほか、メラミンをメチロール化したメチロール化メラミン樹脂、メチロール化メラミンをメタノール、エタノール、ブタノールなどのアルコール類でエーテル化したアルキルエーテル化メラミン樹脂などがあげられるが、これらに限定されるものではない。
【0055】
前記エポキシ化合物としては、たとえば
【0056】
【化5】
【0057】
などがあげられるがこれらに限定されるものではない。
【0058】
前記酸無水物としては、たとえば無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、無水1,2−シクロヘキシルジカルボン酸、無水コハク酸、無水マレイン酸などがあげられるがこれらに限定されるものではない。
【0059】
また、フマル酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、1,2−シクロヘキシルジカルボン酸などの二塩基酸も硬化剤として用いられる。
【0060】
硬化剤は塗料用樹脂(B)100重量部に対し100重量部以下、好ましくは5〜40重量部配合する。
【0061】
硬化触媒としては、たとえば有機スズ化合物、有機酸性リン酸エステル、有機チタネート化合物、酸性リン酸エステルとアミンとの反応物、飽和または不飽和の多価カルボン酸またはその酸無水物、有機スルホン酸、アミン系化合物、アルミニウムキレート化合物、チタニウムキレート化合物、ジルコニウムキレート化合物などがあげられる。
【0062】
前記有機スズ化合物の具体例としては、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズマレエート、ジオクチルスズマレエート、ジブチルスズジアセテートなどがあげられる。
【0063】
前記有機酸性リン酸エステルの具体例としては、
【0064】
【化6】
【0065】
などがあげられる。
【0066】
前記有機チタネート化合物としては、たとえばテトラブチルチタネート、テトライソプロピルチタネート、トリエタノールアミンチタネートなどのチタン酸エステルがあげられる。
【0067】
さらに前記アミン系化合物の具体例としては、たとえばブチルアミン、オクチルアミン、ジブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、オレイルアミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、キシリレンジアミン、トリエチレンジアミン、グアニジン、ジフェニルグアニジン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、モルホリン、N−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデセン−7(DBU)などのアミン系化合物、さらにはそれらのカルボン酸などの塩、過剰のポリアミンと多塩基酸よりえられる低分子量ポリアミド樹脂、過剰のポリアミンとエポキシ化合物の反応生成物などがあげられる。
【0068】
前記キレート化合物の具体例としてはアルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)、アルミニウムトリス(アセチルアセトナート)、ジルコニウムテトラキス(アセチルアセトナート)、ジイソプロポキシ・ビス(エチルアセトアセテート)チタネートなどがあげられる。
【0069】
硬化触媒は1種を用いてもよく、2種以上を併用してもよい。好ましい硬化触媒としては、有機スズ化合物、アルミニウムキレート化合物があげられる。
【0070】
本発明における、前記塗料用樹脂と硬化剤および/または硬化触媒との組み合わせとしては、とくに限定されないが好ましい組み合わせとしてはつぎのようなものがあげられる。
【0071】
水酸基および/またはカルボキシル基を有するフルオロオレフィン共重合体またはアクリルポリオール樹脂のばあい、これらが水酸基を有するときの硬化剤としてはイソシアネート化合物、ブロックイソシアネート化合物またはメラミン樹脂であり、カルボキシル基を有するときの硬化剤としてはメラミン樹脂またはエポキシ化合物である。なお、これらの系においては硬化触媒も併用できる。
【0072】
アクリルシリコーン樹脂、フッ素シリコーン樹脂または無機系素材のばあいは硬化触媒を用いればよい。
【0073】
硬化触媒は塗料用樹脂(B)100重量部に対し50重量部以下、好ましくは0.0001〜10重量部である。
【0074】
本発明においては、前記塗料用組成物に有機溶剤を配合することができる。
【0075】
前記有機溶剤としては、たとえばキシレン、トルエン、ソルベッソ100、ソルベッソ150、ヘキサンなどの炭化水素系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸エチレングリコールモノメチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノブチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノメチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノエチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノブチルエーテル、酢酸エチレングリコール、酢酸ジエチレングリコールなどのエステル系溶剤、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトンなどのケトン系溶剤、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルアセトアミド、アセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N−メチルホルムアミドなどのアミド系溶剤、ジメチルスルホキシドなどのスルホン酸エステル系溶剤、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール(重合度3〜100)、CF3CH2OH、F(CF2)2CH2OH、(CF3)2CHOH、F(CF2)3CH2OH、F(CF2)4C2H5OH、H(CF2)2CH2OH、H(CF2)3CH2OH、H(CF2)4CH2OHなどのアルコール系溶剤などがあげられるが、ポットライフの点からアルコール系溶剤が好ましい。
【0076】
前記フロン系溶剤としては、常温で液体のものが望ましく、トリクロロフルオロエタン、テトラクロロジフルオロエタン、トリクロロトリフルオロエタン、ジブロモテトラフルオロエタン、HCFC−123、HCFC−141b、HCFC−225、ジクロロヘキサフルオロシクロブタン、テトラクロロヘキサフルオロブタン、パーフルオロペンタン、パーフルオロヘキサン、パーフルオロヘプタン、パーフルオロオクタンなどがあげられるが、前記ケイ素含有化合物、さらには塗料用樹脂、硬化剤をよく溶解させるためには、フッ素原子、塩素原子、炭素原子を同時に含むことが望ましく、HCFC−123、HCFC−141b、HCFC−225、テトラクロロヘキサフルオロブタンが好ましい。
【0077】
また、これらフロン系溶剤を2種以上組み合せるか、あるいは炭化水素系の有機溶剤と組み合せることも可能である。
【0078】
前記塗料用樹脂とアルコール系溶剤との配合割合としては、塗料用樹脂100重量部に対して1〜50重量部であり、硬化性、塗膜外観の点から1〜25重量部であることがさらに好ましい。
【0079】
本発明の塗料用組成物には、さらにたとえば顔料、顔料分散剤、増粘剤、レベリング剤、消泡剤、造膜助剤、紫外線吸収剤、HALS、艶消し剤、フィラー、コロイダルシリカ、防カビ剤、シランカップリング剤、皮張り防止剤、酸化防止剤、難燃剤、垂れ防止剤、帯電防止剤、防錆剤、水溶性樹脂(ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイドなど)などの塗料用添加剤を配合することもできる。
【0080】
本発明の塗料用組成物は、金属、セラミックス、プラスチックス、セメント、木材、旧塗膜などの被塗装物に対して、要すれば適宜、下塗り層、中塗り層を設けたうえで塗装できる。塗装方法としては特に制限なく、ロールコート法、スプレー法、刷毛塗り法、ローラー法、フローコート法、ディッピング法などを採用できる。塗膜の厚さは通常1〜100μm、好ましくは1〜50μm程度が適当である。
【0081】
つぎに本発明の塗料用組成物の各成分の好ましい組合せを例示するが、本発明はかかる組合せに限られるものではない。
【0082】
本発明の塗料用組成物が塗装された物品の用途としては、たとえば建築用防水シート、トンネル用防水シート、農業用ビニールシート、農業用ビニールフィルム、養生シート、建築用保護シート、車両用保護シート、メッシュシート、メッシュスクリーン、ポリカーボネート屋根、アクリルボード壁、ポリカーボネート壁、ガードレール、信号機、トンネル内壁、トンネル内装板、道路標識、案内板、高速道路側壁、高速道路防音壁、道路灯、橋梁、橋桁、橋脚、煙突、壁紙、畳、マット、テーブルクロス、換気扇、マーキングフィルム、ジオメンブレン、広告板、郵便ポスト、電柱、テント、自動車、航空機、船舶、電車などがあげられる。
【0083】
【実施例】
つぎに本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0084】
合成例1
2リットル容の4つ口ナス型フラスコにエチルシリケート40(コルコート社製のテトラエトキシシランのオリゴマー)500g、アルミキレートD(川研ファインケミカル(株)製のアルミニウム モノアセチルアセトナネートビス(エチルアセトアセテート)の76%イソプロパノール溶液)3.68gおよび水14.5gとメタノール500gの混合物を加えて撹拌し、3時間加熱還流して揮発成分を留去し、生成物374gをえた。これを1H−NMRで分析したところ、メチル基/(メチル基+エチル基)(個数比)=0.45であった。また、GPCによる数平均分子量は4800であった。
【0085】
合成例2
2リットル容の4つ口フラスコにエチルシリケート48(コルコート社製、テトラエトキシシランのオリゴマー)500g、35%塩酸水溶液0.72gおよびメタノール500gを加えて撹拌し、1時間加熱還流して揮発成分を留去し、生成物433gをえた。これを1H−NMRで分析したところ、メチル基/(メチル基+エチル基)(個数比)=0.43であった。また、GPCによる数平均分子量は3300であった。
【0086】
実施例1
ゼッフルLC−974(ダイキン工業(株)製のフッ化ビニリデン共重合体とアクリル樹脂からなる塗料用ワニス:樹脂固形分38%)の100部(重量部。以下同様)と酢酸ブチル150部を混合し、これに合成例1でえられたケイ素含有化合物3.8部を加え、よく撹拌して本発明の塗料用組成物をえた。この塗装用組成物をスプレー塗装によりフッ素塗料(白)を下塗塗料として予め塗装した(膜厚50μm)AM−712処理アルミニウム板(7×15×0.5cm)に塗装し、室温で1週間かけて乾燥し、膜厚40μmの塗板をえ、以下の試験を行なった。結果を表1に示す。
【0087】
対水接触角(初期親水性):
屋外曝露1週間後に空気中で液滴法にて測定した。
【0088】
防汚染付着性:
前記塗板を梅雨期に大阪府下の建築物3階屋上で南面30゜傾斜の条件で1週間、2週間および1カ月間屋外暴露したのち、防汚染付着性について評価した。すなわち、防汚染付着性は塗板の初期明度と暴露後の明度との差(ΔL*)を測定し、ΔL*が、0〜1未満のときをA、1〜2未満のときをB、3〜5未満のときをC、6〜10未満のときをD、10以上のときをEとして評価した。
【0089】
また外観については、目視により異常がないときをA、多少くすみがあるときをB、異常があるときをCとして評価し、さらにその内容を併記した。
【0090】
実施例2
合成例2でえられたケイ素含有化合物を用いたほかは実施例1と同様にして本発明の塗料用組成物を調製し、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0091】
実施例3
表1に示す各成分を使用したほかは実施例1と同様にして本発明の塗料用組成物を調製し、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。なお、表1中のLC−941はダイキン工業(株)製のゼッフルLC−941であり、フッ化ビニリデン共重合体とアクリル樹脂からなる塗料用ワニスである。
【0092】
実施例4
合成例2でえられたケイ素含有化合物を用いたほかは実施例3と同様にして本発明の塗料用組成物を調製し、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0093】
比較例1〜3
表1に示す各成分を使用したほかは実施例1または実施例5と同様にして比較用の塗料用組成物を調製し、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。表1中のEt40、Et48およびMe56はコルコート社製のエチルシリケート40(テトラエトキシシランの5量体)、エチルシリケート48(テトラエトキシシランの10量体)および三菱化学(株)製のメチルシリケート56(テトラメトキシシランの10量体)である。
【0094】
実施例5
ゼッフルGK−500白塗料(ダイキン工業(株)製の溶剤可溶性フルオロオレフィン共重合体の酢酸ブチル溶液:樹脂固形分30%、酸化チタン25%)100部と酢酸ブチル150部を混合し、これにタケネートD−140N(武田薬品工業(株)製のイソホロンジイソシアネート系硬化剤、ジブチル錫ジラウレート配合)25.4部(NCO/OH=1.0)と合成例1でえたケイ素含有化合物6部との混合物を加え、充分撹拌して本発明の塗料用組成物をえた。この塗料用組成物について実施例1と同様にして評価を行なった。結果を表1に示す。
【0095】
実施例6
合成例2でえられたケイ素含有化合物を用いたほかは実施例5と同様にして本発明の塗料用組成物を調製し、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0096】
比較例4〜6
表1に示す各成分を使用したほかは実施例1または実施例5と同様にして比較用の塗料用組成物を調製し、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0097】
実施例7
LC−974の100部をゼッフルGK−500の66部とゼッフルGK−510の34部の混合物(いずれもダイキン工業(株)製の溶剤可溶性フルオロオレフィン共重合体の酢酸ブチル溶液)にかえたほかは実施例1と同様にして本発明の塗料用組成物をえた。この塗料用組成物について実施例1と同様にして評価を行なった。結果を表1に示す。
【0098】
実施例8
合成例2でえられたケイ素含有化合物を用いたほかは実施例7と同様にして本発明の塗料用組成物を調製し、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0099】
【表1】
【0100】
表1から明らかなように、本発明におけるケイ素含有化合物を含む塗膜は初期親水性および耐汚染付着性に優れる。
【0101】
【発明の効果】
本発明によれば、雨筋汚れなどの付着防止効果にすぐれ、長期間塗膜の外観を安定して保つことができる塗料用組成物を安価に提供できる。
Claims (3)
- 炭素数1〜10の有機基が、エチル基、プロピル基、グリシジル基、ブチル基、2−エチルヘキシル基およびオクチル基のうちの少なくとも1つである請求項1記載の塗料用組成物。
- 炭素数1〜10の有機基がエチル基である請求項1記載の塗料用組成物。
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