JPH11209690A - 塗料用組成物 - Google Patents

塗料用組成物

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JPH11209690A
JPH11209690A JP10012467A JP1246798A JPH11209690A JP H11209690 A JPH11209690 A JP H11209690A JP 10012467 A JP10012467 A JP 10012467A JP 1246798 A JP1246798 A JP 1246798A JP H11209690 A JPH11209690 A JP H11209690A
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copolymer
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acrylic
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晴彦 毛利
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    • C09D133/00Coating compositions based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides, or nitriles thereof; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D133/04Homopolymers or copolymers of esters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C09D7/00Features of coating compositions, not provided for in group C09D5/00; Processes for incorporating ingredients in coating compositions
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L83/04Polysiloxanes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚染付着防止効果と塗膜の外観を安定して長
期間保持できる塗料用組成物を安価に提供する。 【解決手段】 (A)式(1):R1O(Si(OR2
2O)n3(式中、R1、R2およびR3のうちの少なくと
も1つがメチル基、かつ残りがそれぞれ独立して炭素数
1〜10の有機基、メチル基のR1、R2およびR3の合
計に対する個数比が0.05〜0.95、nは2〜10
0の整数)で示されるケイ素含有化合物、および(B)
塗料用樹脂からなる塗料用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は雨筋などの汚れの付
着を防止できる塗料用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、超耐候性塗料用樹脂として水酸基
やカルボキシル基を有する溶剤可溶なフルオロオレフィ
ン共重合体が使用され実績を伸ばしている。たとえば特
公昭60−21686号公報、特開平3−121107
号公報、特開平4−279612号公報、特開平4−2
8707号公報などに提案されているフルオロオレフィ
ンとビニルエーテルやビニルエステルなどとの共重合体
は通常の塗料用溶剤に可溶で、イソシアネートやメラミ
ンなどの硬化剤と組み合わせることにより、焼付けや常
温で硬化でき、耐候性などに優れた塗膜を形成すること
が知られている。
【0003】しかし、これらの塗膜は屋外に暴露した
際、大気中の汚れや雨筋汚れが付着し堆積しやすい(す
なわち、防汚染付着性に劣る)という問題を有してい
る。カーボン汚れやマジック汚れの拭き取り性(汚染除
去性)などを改良するために、たとえば特開平4−17
3881号公報では、フルオロオレフィン共重合体とシ
ラン化合物との反応物が検討されている。また、米国特
許第3429845号明細書や特開平4−275379
号公報では、シリケート(モノマー)やシリケート縮合
物(オリゴマー)に水と触媒(塩酸など)を添加し、ア
ルコール中で加水分解させてえた加水分解物と水酸基含
有フルオロオレフィン共重合体との組成物が提案されて
いる。しかし、これらの組成物からは前記防汚染付着性
を改良するという効果はえられない。
【0004】このようにシラン化合物を硬化部位として
用いる技術としては、その他に特公昭45−11309
号、特開平5−78612号、特開昭61−25885
2号、特開昭62−116673号、特開昭64−75
575号、特開平2−232221号、特開平2−24
0153号、特開平4−211482号、特開平4−6
5476号、特開平4−292677号各公報などで提
案されているが、アルコール、水を多量に含むため硬化
が不充分である。あるいはあらかじめシリケートが水酸
基を有するためまたは高温焼付けを必要とするためシリ
ケートの表面への移行が抑制されるなどの問題点があ
り、前記と同様に防汚染付着性は改良されていない。
【0005】また、アクリル、アクリルシリコン、無機
系素材などその他の塗料のばあいも状況はおなじで、著
しく防汚染付着性の改良されたものはほとんど知られて
いない。
【0006】また、重合や顔料分散時の脱水剤としてシ
ラン化合物が利用されることもあるが、製造中にほとん
どのシラン化合物が水分と反応することもあり、これか
ら製造された塗料自体は防汚染付着性の改良にはほとん
ど効果がえられていないのが現状である。
【0007】また、前記防汚染付着性を改良する目的
で、たとえばWO 94/06870号、WO 95/
02645号、特開平7−48540号、特開平7−1
02211号、特開平7−136584号、特開平7−
173429号、特開平7−82520号、特開平7−
109435号、特開平7−60184号、特開平8−
12922号、特開平8−113755号、特開平8−
319448号、特開平9−40911号、特開平9−
40908号、特開平9−40909号、特開平9−4
0907号、特開平9−165550号、特開平9−1
65549号、特開平9−165551号、特開平9−
202870号各公報などにケイ素化合物を用いる技術
が提案されている。しかし、これらの技術は、初期の表
面親水性およびその再現性、防汚染付着性、硬化性、相
溶性、リコート性、貯蔵安定性、ポットライフ、色別れ
防止性、消泡性、塗装作業性、塗膜表面の割れなどの点
で満足できるものではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、大気中の汚れや雨筋汚れが付着かつ堆積しない、防
汚染付着性、特に初期親水性に著しく優れた塗膜を形成
しうる塗料用組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)式
(1):
【0010】
【化2】
【0011】(式中、R1、R2、R3およびR4のうちの
少なくとも1つがメチル基、かつ残りがそれぞれ独立し
て炭素数1〜10の有機基、メチル基のR1、R2、R3
およびR4の合計に対する個数比が0.05〜0.9
5、nは2〜100の整数)で示されるケイ素含有化合
物、および(B)塗料用樹脂からなる塗料用組成物に関
する。
【0012】このばあい、炭素数1〜10の有機基が、
エチル基、プロピル基、グリシジル基、ブチル基、2−
エチルヘキシル基およびオクチル基のうちの少なくとも
1つであるのが好ましい。
【0013】また、塗料用樹脂としては、溶剤可溶性で
水酸基および/もしくはカルボキシル基を有するフルオ
ロオレフィン共重合体、アクリルポリオール樹脂、アク
リルシリコン樹脂、無機系素材、官能基を有していない
フッ化ビニリデンの単独重合体とアクリル共重合体との
複合水分散物、またはフルオロオレフィン−ビニルエー
テル共重合体の水分散物が好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の塗料用組成物は、(A)
ケイ素含有化合物と(B)塗料用樹脂とからなる。
【0015】本発明においてケイ素含有化合物(A)は
メチル基を必須として含み、汚染付着防止剤として作用
する。通常、塗料を塗装してえた塗膜においては、メチ
ル基などの脱離しやすい置換基は塗膜表面に集まりにく
く、エチル基、プロピル基などの脱離しにくい置換基が
塗膜表面に集まる傾向にある。これに対し、本発明にお
いては、ケイ素含有化合物(A)を構成するケイ素に結
合したアルコキシ基が塗膜表面に集まり、さらに雨水な
どの作用により加水分解されて脱離し、塗膜表面に付着
した汚染物質を除去しうるものである。さらに本発明に
おいては、従来の塗膜に比べて親水性になるまでの時間
が短い、すなわち初期親水性に優れ、これにより防汚染
付着性に優れる塗膜を提供しうるものである。
【0016】本発明におけるケイ素含有化合物(A)
は、式(1):
【0017】
【化3】
【0018】(式中、R1、R2、R3およびR4のうちの
少なくとも1つがメチル基、かつ残りがそれぞれ独立し
て炭素数1〜10の有機基、式(1)においてメチル基
のR1、R2、R3およびR4の合計に対する個数比が0.
05〜0.95、nは2〜100の整数)で示される。
【0019】前記式(1)で示されるケイ素含有化合物
(A)は、式(2):
【0020】
【化4】
【0021】で示されるテトラアルコキシシランおよび
/またはそのオリゴマーを縮合させることによりえられ
るものである。
【0022】式(1)において、初期親水性の点からR
1、R2、R3およびR4のうちの少なくとも1つはメチル
基であり、残りはそれぞれ独立して炭素数1〜10の有
機基である。また、当該炭素数1〜10の有機基は酸素
原子またはチッ素原子を含んでいてもよい。
【0023】前記有機基としては、アルキル基、アルコ
キシアルキル基、アシル基、アリル基、アリール基、オ
キシム基、アミノアルキル基、グリシジル基などが好ま
しい。炭素数1の有機基としては、たとえばメチル基、
ホルミル基など、炭素数2の有機基としては、たとえば
エチル基、アセチル基、メトキシメチル基など、炭素数
3の有機基としては、たとえばプロピル基、メトキシエ
チル基、グリシジル基など、炭素数4の有機基として
は、たとえばブチル基など、炭素数5以上の有機基とし
ては、たとえばペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、
2−エチルエキシル基、フェニル基、ベンジル基、ベニ
ゾイル基などがあげられる。
【0024】これらのなかでも加水分解性と疎水性との
バランスという点から、エチル基、メチル基、プロピル
基、ブチル基、グリシジル基、2−エチルヘキシル基、
オクチル基が好ましく、さらにエチル基、メチル基、ブ
チル基であるのが特に好ましい。
【0025】つぎに、本発明におけるケイ素含有化合物
(A)においては、メチル基のR1、R2、R3およびR4
の合計に対する個数比が0.05〜0.95であるが、
0.2〜0.8であるのが好ましく、さらに0.35〜
0.65であるのが好ましい。
【0026】メチル基のR1、R2、R3およびR4の合計
に対する個数比の制御は、たとえば、前記式(1)で示
されるケイ素含有化合物の原料であるテトラアルコキシ
シランおよびそのオリゴマー、反応溶剤を適宜選択する
こと、nの値を変えることなどにより当業者であれば容
易に行なうことができる。
【0027】なお、nは2〜100の整数であればよい
が、表面親水化という点から、4〜30であるのが好ま
しく、さらに、ケイ素含有化合物の貯蔵安定性という点
から5〜20であるのが特に好ましい。
【0028】ケイ素含有化合物(A)の製造は、テトラ
アルコキシシラン(オリゴマーであってもよい)を混合
し、触媒の存在下に加熱することによってえられる。
【0029】前記触媒としては、たとえば塩酸、硫酸、
酢酸、パラトルエンスルホン酸、アンモニア、トリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、1,
8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7(D
BU)、(−)−スパルテイン、4−N,N−ジメチル
アミノピリジン、モノエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレン
ジアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水
素ナトリウム、カリウムt−ブトキシド、ナトリウムエ
トキシド、水酸化テトラメチルアンモニウム、硫酸水素
テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラブチルアンモ
ニウム、硫酸水素テトラブチルアンモニウムなどの酸/
アルカリ類、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテ
ート)、アルミニウムトリス(アセチルアセトナト)、
アルミニウムモノアセチルアセテートビス(エチルアセ
トアセテート)、エチルアセトアセテートアルミニウム
ジイソプロピレート、アルミニウムイソプロピレート、
アルミニウムエチレート、アルミニウムsec−ブチレ
ートなどのアルミニウム化合物類、ジブチルスズジラウ
レート、ジブチルスズアセテート、ジオクチルスズマレ
エート、テトライソプロピルチタネート、テトラブチル
チタネートなどの有機金属化合物/有機金属塩類があげ
られるが、触媒効率や製造安全性の点から塩酸、硫酸、
アルミニウム化合物が好ましい。
【0030】前記反応溶剤としてはメタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、n−ブタノール、t−ブタノ
ール、オクタノール、2,2,2−トリフルオロエタノ
ール、2,2,3,3,3−ペンタフルオロエタノール
などのアルコール類、テトラヒドロフラン、1,4−ジ
オキサン、テトラヒドロピランなどのエーテル類、アセ
トン、酢酸2−メトキシエチルなどのケトン/エステル
類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N−メチルピ
ロリドン、ポリオキサゾリンなどのアミド類、酢酸、ト
リフルオロ酢酸、F(CF28COOHなどのカルボン
酸類、トリフルオロメチルベンゼン、m−ビストリフル
オロメチルベンゼンなどの含フッ素芳香族類などがあげ
られるが、溶解力が高いという点からメタノール、エタ
ノール、プロパノール、ブタノール、テトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロピランが好まし
い。反応溶剤としてアルコールを使用するばあい、硬化
反応阻害の点から、共縮合後にアルコールは蒸留などに
より留去するのが好ましい。
【0031】本発明において、ケイ素含有化合物(A)
はGPC(テトラヒドロフランを溶媒としてポリスチレ
ンで換算)で測定した数平均分子量が500〜1000
0、特に2000〜6000であるのが、親水性、ケイ
素含有化合物の貯蔵安定性、塗膜外観の点から好まし
い。
【0032】ケイ素含有化合物(A)の配合量は、塗料
用樹脂(B)100重量部に対し、0.1〜80重量
部、好ましくは1〜30重量部である。0.1重量部未
満のばあい防汚染付着性が低くなる傾向があり、80重
量部を超えると塗膜のワレ、樹脂との相溶性の低下など
が生ずることがある。
【0033】本発明の塗料用組成物は、(A)汚染付着
防止剤として働く前記特定のケイ素含有化合物と(B)
塗料用樹脂と、要すれば(C)硬化剤および/または硬
化触媒からなり、塗膜にすぐれた防汚染付着性、低帯電
性、防くもり性などを与えるものである。
【0034】塗料用樹脂(B)としては、たとえば溶剤
可溶性で水酸基および/もしくはカルボキシル基を有す
るフルオロオレフィン共重合体、アクリルポリオール樹
脂、アクリルシリコン樹脂、無機系素材、官能基を有し
ていないフッ化ビニリデンの単独重合体もしくは共重合
体、フッ化ビニリデン共重合体とアクリル共重合体との
複合水分散物、またはフルオロオレフィン−ビニルエー
テル共重合体の水分散物が好ましい。
【0035】前記水酸基および/またはカルボキシル基
を有するフルオロオレフィン共重合体としては、たとえ
ば特公昭60−21686号、特開平3−121107
号、特開平4−279612号、特開平4−28707
号、特開平2−232221号などの各公報に記載され
ているようなものがあげられ、該共重合体の数平均分子
量(GPCによる)としては、1000〜100000
であり、1500〜30000が好ましい。前記分子量
が1000未満であれば硬化性、耐候性が不充分になる
傾向があり、100000を超えると作業性、塗装性に
問題が生じる傾向がある。
【0036】この共重合体の水酸基価としては、0〜2
00(mgKOH/g)であり、0〜150(mgKO
H/g)であることが好ましい。前記水酸基が少なくな
ると硬化不良になりやすい傾向があり、200(mgK
OH/g)を超えると塗膜の可撓性に問題が生じる傾向
がある。
【0037】酸価としては、0〜100(mgKOH/
g)であり、0〜50(mgKOH/g)であることが
さらに好ましい。前記酸価が少なくなると硬化不良とな
りやすい傾向があり、100(mgKOH/g)を超え
ると塗膜の可撓性に問題が生じる傾向がある。
【0038】なお、前記共重合体のひとつとして、防汚
染付着性、汚染除去性、防錆性の点から水酸基および/
またはカルボキシル基を有する溶剤可溶性のテトラフル
オロエチレン共重合体を用いることもできる。
【0039】前記共重合体としては、たとえばダイキン
工業(株)製ゼッフル、旭硝子(株)製ルミフロン、セ
ントラル硝子(株)製セフラルコート、大日本インキ化
学工業(株)製フルオネート、東亜合成(株)製ザフロ
ンなどの市販品があげられる。
【0040】前記アクリルポリオール樹脂としては、公
知の樹脂が使用できる。該樹脂は水酸基、カルボキシル
基、エポキシ基、アミノ基を有していてもよい。
【0041】アクリルポリオール樹脂の水酸基価として
は0〜200(mgKOH/g)であり、0〜100
(mgKOH/g)であることが好ましい。前記水酸基
価が少なくなると硬化不良になりやすい傾向があり、2
00(mgKOH/g)を超えると塗膜の可撓性に問題
が生じる傾向がある。
【0042】アクリルポリオール樹脂の酸価としては、
0〜100(mgKOH/g)であり、0〜50(mg
KOH/g)であることがさらに好ましい。前記酸価が
少なくなると硬化不良となりやすい傾向があり、100
(mgKOH/g)を超えると塗膜の可撓性に問題が生
じる傾向がある。
【0043】アクリルポリオール樹脂としては、たとえ
ば三菱レーヨン(株)製ダイヤナール、大日本インキ化
学工業(株)製アクリディック、日立化成工業(株)ヒ
タロイド、三井東圧化学(株)製オレスターなどの市販
品を用いることができる。
【0044】前記アクリルシリコン樹脂としては、たと
えばアクリルシリコンモノマーを水酸基含有単量体やそ
の他の重合性不飽和単量体と共に重合したものであれば
よい。アクリルシリコン樹脂は加水分解性シリル基、水
酸基、エポキシ基を有してもよい。
【0045】アクリルシリコン樹脂としては、たとえば
鐘淵化学工業(株)製ゼムラック、三洋化成工業(株)
製クリヤマーなどの市販品を用いることができる。
【0046】前記無機系素材としては、非加水分解性基
含有金属(Si、Ti、Alなど)アルコキシド、非含
フッ素の非加水分解性基含有オルガノポリシロキサン、
金属(Si、Ti、Alなど)アルコキシドなどがあげ
られ、市販品としてたとえばグンゼ産業(株)発売エコ
ルトン、日本合成ゴム(株)製グラスカ、トウペ(株)
製ポーセリン、日本油脂(株)製ベルクリーン、ベルハ
ード、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製S
H、SRおよびDCシリーズ、信越化学工業(株)製K
Rシリーズ、味の素(株)製プレンアクト、日本曹達
(株)製有機チタネート、川研ファインケミカル(株)
製アルミニウムアルコレートおよびアルミニウムキレー
ト化合物、北興化学工業(株)製ジルコニウムアルコキ
サイド、日本ユニカー(株)製複合変性シリコーンオイ
ルならびにMMCAなどがあげられる。
【0047】前記塗料用樹脂としてはその他に、官能基
を有しないフッ素樹脂(特公昭43−10363号、特
開平3−28206号、特開平4−189879号など
の各公報に記載のフッ化ビニリデンの単独重合体または
共重合体など)があげられ、前記の官能基を有する樹脂
にブレンドすることもできる。また、官能基を有しない
樹脂を用いるばあいは、本発明の塗料用組成物には硬化
剤や硬化触媒を用いる必要は限らずしもない。
【0048】また、前記フッ化ビニリデン共重合体とア
クリル共重合体との複合水分散物としては、たとえば特
開平3−7784号公報および特開平8−120211
号公報記載のものなどがあげられ、市販品としてはたと
えばダイキン工業(株)製のゼッフル、日本合成ゴム工
業(株)製のフローレンなどがあげられる。
【0049】さらに前記フルオロオレフィン−ビニルエ
ーテル共重合体の水分散物としては、たとえば特開平3
−37252号公報記載のものなどがあげられ、市販品
としてはたとえば旭硝子(株)製のルミフロン、大日本
インキ化学工業(株)製のフルオネートなどがあげられ
る。
【0050】本発明の塗料組成物には、本発明が目的と
する防汚染付着性を損わない限り、硬化剤、硬化触媒を
配合してもよい。
【0051】前記硬化剤としては、たとえばイソシアネ
ート化合物、ブロックイソシアネート化合物、メラミン
樹脂、二塩基酸、非加水分解性基含有シラン化合物、エ
ポキシ樹脂または酸無水物などがあげられるが、耐候
性、耐酸性雨性の点からイソシアネート、ブロックイソ
シアネート、エポキシ樹脂が好ましい。
【0052】前記イソシアネート化合物、ブロックイソ
シアネート化合物としては、たとえば2,4−トリレン
ジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4′−ジイ
ソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、リジンメチルエステルジイソシア
ネート、メチルシクロヘキシルジイソシアネート、トリ
メチルヘキサメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、n−ペンタン−1,4−ジイソシ
アネート、これらの三量体、これらのアダクト体やビュ
ウレット体、これらの重合体で2個以上のイソシアネー
ト基を有するもの、さらにブロック化されたイソシアネ
ート類などがあげられるが、これらに限定されるもので
はない。
【0053】イソシアネートと塗料用樹脂との混合割合
はNCO/OH(モル比)で0.5〜5.0が好まし
く、さらに0.8〜1.2がより好ましい。また、イソ
シアネートが湿気硬化タイプのばあいは1.1〜1.5
が好ましい。
【0054】前記メラミン樹脂としては、たとえばメラ
ミン樹脂のほか、メラミンをメチロール化したメチロー
ル化メラミン樹脂、メチロール化メラミンをメタノー
ル、エタノール、ブタノールなどのアルコール類でエー
テル化したアルキルエーテル化メラミン樹脂などがあげ
られるが、これらに限定されるものではない。
【0055】前記エポキシ化合物としては、たとえば
【0056】
【化5】
【0057】などがあげられるがこれらに限定されるも
のではない。
【0058】前記酸無水物としては、たとえば無水フタ
ル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、無水
1,2−シクロヘキシルジカルボン酸、無水コハク酸、
無水マレイン酸などがあげられるがこれらに限定される
ものではない。
【0059】また、フマル酸、コハク酸、アジピン酸、
アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、1,2−シ
クロヘキシルジカルボン酸などの二塩基酸も硬化剤とし
て用いられる。
【0060】硬化剤は塗料用樹脂(B)100重量部に
対し100重量部以下、好ましくは5〜40重量部配合
する。
【0061】硬化触媒としては、たとえば有機スズ化合
物、有機酸性リン酸エステル、有機チタネート化合物、
酸性リン酸エステルとアミンとの反応物、飽和または不
飽和の多価カルボン酸またはその酸無水物、有機スルホ
ン酸、アミン系化合物、アルミニウムキレート化合物、
チタニウムキレート化合物、ジルコニウムキレート化合
物などがあげられる。
【0062】前記有機スズ化合物の具体例としては、ジ
ブチルスズジラウレート、ジブチルスズマレエート、ジ
オクチルスズマレエート、ジブチルスズジアセテートな
どがあげられる。
【0063】前記有機酸性リン酸エステルの具体例とし
ては、
【0064】
【化6】
【0065】などがあげられる。
【0066】前記有機チタネート化合物としては、たと
えばテトラブチルチタネート、テトライソプロピルチタ
ネート、トリエタノールアミンチタネートなどのチタン
酸エステルがあげられる。
【0067】さらに前記アミン系化合物の具体例として
は、たとえばブチルアミン、オクチルアミン、ジブチル
アミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミン、ジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラミン、オレイルアミン、シクロヘキシルア
ミン、ベンジルアミン、ジエチルアミノプロピルアミ
ン、キシリレンジアミン、トリエチレンジアミン、グア
ニジン、ジフェニルグアニジン、2,4,6−トリス
(ジメチルアミノメチル)フェノール、モルホリン、N
−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ(5.
4.0)ウンデセン−7(DBU)などのアミン系化合
物、さらにはそれらのカルボン酸などの塩、過剰のポリ
アミンと多塩基酸よりえられる低分子量ポリアミド樹
脂、過剰のポリアミンとエポキシ化合物の反応生成物な
どがあげられる。
【0068】前記キレート化合物の具体例としてはアル
ミニウムトリス(エチルアセトアセテート)、アルミニ
ウムトリス(アセチルアセトナート)、ジルコニウムテ
トラキス(アセチルアセトナート)、ジイソプロポキシ
・ビス(エチルアセトアセテート)チタネートなどがあ
げられる。
【0069】硬化触媒は1種を用いてもよく、2種以上
を併用してもよい。好ましい硬化触媒としては、有機ス
ズ化合物、アルミニウムキレート化合物があげられる。
【0070】本発明における、前記塗料用樹脂と硬化剤
および/または硬化触媒との組み合わせとしては、とく
に限定されないが好ましい組み合わせとしてはつぎのよ
うなものがあげられる。
【0071】水酸基および/またはカルボキシル基を有
するフルオロオレフィン共重合体またはアクリルポリオ
ール樹脂のばあい、これらが水酸基を有するときの硬化
剤としてはイソシアネート化合物、ブロックイソシアネ
ート化合物またはメラミン樹脂であり、カルボキシル基
を有するときの硬化剤としてはメラミン樹脂またはエポ
キシ化合物である。なお、これらの系においては硬化触
媒も併用できる。
【0072】アクリルシリコーン樹脂、フッ素シリコー
ン樹脂または無機系素材のばあいは硬化触媒を用いれば
よい。
【0073】硬化触媒は塗料用樹脂(B)100重量部
に対し50重量部以下、好ましくは0.0001〜10
重量部である。
【0074】本発明においては、前記塗料用組成物に有
機溶剤を配合することができる。
【0075】前記有機溶剤としては、たとえばキシレ
ン、トルエン、ソルベッソ100、ソルベッソ150、
ヘキサンなどの炭化水素系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテル、
酢酸エチレングリコールモノブチルエーテル、酢酸ジエ
チレングリコールモノメチルエーテル、酢酸ジエチレン
グリコールモノエチルエーテル、酢酸ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、酢酸エチレングリコール、酢
酸ジエチレングリコールなどのエステル系溶剤、ジメチ
ルエーテル、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エ
チレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコー
ルジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジ
エチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテ
ル、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶剤、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトンなど
のケトン系溶剤、N,N−ジメチルアセトアミド、N−
メチルアセトアミド、アセトアミド、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N−メ
チルホルムアミドなどのアミド系溶剤、ジメチルスルホ
キシドなどのスルホン酸エステル系溶剤、メタノール、
エタノール、イソプロパノール、ブタノール、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール(重合度3〜100)、CF3CH2OH、F(C
22CH2OH、(CF32CHOH、F(CF23
CH2OH、F(CF2425OH、H(CF22
2OH、H(CF23CH2OH、H(CF24CH2
OHなどのアルコール系溶剤などがあげられるが、ポッ
トライフの点からアルコール系溶剤が好ましい。
【0076】前記フロン系溶剤としては、常温で液体の
ものが望ましく、トリクロロフルオロエタン、テトラク
ロロジフルオロエタン、トリクロロトリフルオロエタ
ン、ジブロモテトラフルオロエタン、HCFC−12
3、HCFC−141b、HCFC−225、ジクロロ
ヘキサフルオロシクロブタン、テトラクロロヘキサフル
オロブタン、パーフルオロペンタン、パーフルオロヘキ
サン、パーフルオロヘプタン、パーフルオロオクタンな
どがあげられるが、前記ケイ素含有化合物、さらには塗
料用樹脂、硬化剤をよく溶解させるためには、フッ素原
子、塩素原子、炭素原子を同時に含むことが望ましく、
HCFC−123、HCFC−141b、HCFC−2
25、テトラクロロヘキサフルオロブタンが好ましい。
【0077】また、これらフロン系溶剤を2種以上組み
合せるか、あるいは炭化水素系の有機溶剤と組み合せる
ことも可能である。
【0078】前記塗料用樹脂とアルコール系溶剤との配
合割合としては、塗料用樹脂100重量部に対して1〜
50重量部であり、硬化性、塗膜外観の点から1〜25
重量部であることがさらに好ましい。
【0079】本発明の塗料用組成物には、さらにたとえ
ば顔料、顔料分散剤、増粘剤、レベリング剤、消泡剤、
造膜助剤、紫外線吸収剤、HALS、艶消し剤、フィラ
ー、コロイダルシリカ、防カビ剤、シランカップリング
剤、皮張り防止剤、酸化防止剤、難燃剤、垂れ防止剤、
帯電防止剤、防錆剤、水溶性樹脂(ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレンオキサイドなど)などの塗料用添加剤
を配合することもできる。
【0080】本発明の塗料用組成物は、金属、セラミッ
クス、プラスチックス、セメント、木材、旧塗膜などの
被塗装物に対して、要すれば適宜、下塗り層、中塗り層
を設けたうえで塗装できる。塗装方法としては特に制限
なく、ロールコート法、スプレー法、刷毛塗り法、ロー
ラー法、フローコート法、ディッピング法などを採用で
きる。塗膜の厚さは通常1〜100μm、好ましくは1
〜50μm程度が適当である。
【0081】つぎに本発明の塗料用組成物の各成分の好
ましい組合せを例示するが、本発明はかかる組合せに限
られるものではない。
【0082】本発明の塗料用組成物が塗装された物品の
用途としては、たとえば建築用防水シート、トンネル用
防水シート、農業用ビニールシート、農業用ビニールフ
ィルム、養生シート、建築用保護シート、車両用保護シ
ート、メッシュシート、メッシュスクリーン、ポリカー
ボネート屋根、アクリルボード壁、ポリカーボネート
壁、ガードレール、信号機、トンネル内壁、トンネル内
装板、道路標識、案内板、高速道路側壁、高速道路防音
壁、道路灯、橋梁、橋桁、橋脚、煙突、壁紙、畳、マッ
ト、テーブルクロス、換気扇、マーキングフィルム、ジ
オメンブレン、広告板、郵便ポスト、電柱、テント、自
動車、航空機、船舶、電車などがあげられる。
【0083】
【実施例】つぎに本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。
【0084】合成例1 2リットル容の4つ口ナス型フラスコにエチルシリケー
ト40(コルコート社製のテトラエトキシシランのオリ
ゴマー)500g、アルミキレートD(川研ファインケ
ミカル(株)製のアルミニウム モノアセチルアセトナ
ネートビス(エチルアセトアセテート)の76%イソプ
ロパノール溶液)3.68gおよび水14.5gとメタ
ノール500gの混合物を加えて撹拌し、3時間加熱還
流して揮発成分を留去し、生成物374gをえた。これ
1H−NMRで分析したところ、メチル基/(メチル
基+エチル基)(個数比)=0.45であった。また、
GPCによる数平均分子量は4800であった。
【0085】合成例2 2リットル容の4つ口フラスコにエチルシリケート48
(コルコート社製、テトラエトキシシランのオリゴマ
ー)500g、35%塩酸水溶液0.72gおよびメタ
ノール500gを加えて撹拌し、1時間加熱還流して揮
発成分を留去し、生成物433gをえた。これを1H−
NMRで分析したところ、メチル基/(メチル基+エチ
ル基)(個数比)=0.43であった。また、GPCに
よる数平均分子量は3300であった。
【0086】実施例1 ゼッフルLC−974(ダイキン工業(株)製のフッ化
ビニリデン共重合体とアクリル樹脂からなる塗料用ワニ
ス:樹脂固形分38%)の100部(重量部。以下同
様)と酢酸ブチル150部を混合し、これに合成例1で
えられたケイ素含有化合物3.8部を加え、よく撹拌し
て本発明の塗料用組成物をえた。この塗装用組成物をス
プレー塗装によりフッ素塗料(白)を下塗塗料として予
め塗装した(膜厚50μm)AM−712処理アルミニ
ウム板(7×15×0.5cm)に塗装し、室温で1週
間かけて乾燥し、膜厚40μmの塗板をえ、以下の試験
を行なった。結果を表1に示す。
【0087】対水接触角(初期親水性):屋外曝露1週
間後に空気中で液滴法にて測定した。
【0088】防汚染付着性:前記塗板を梅雨期に大阪府
下の建築物3階屋上で南面30゜傾斜の条件で1週間、
2週間および1カ月間屋外暴露したのち、防汚染付着性
について評価した。すなわち、防汚染付着性は塗板の初
期明度と暴露後の明度との差(ΔL*)を測定し、ΔL
*が、0〜1未満のときをA、1〜2未満のときをB、
3〜5未満のときをC、6〜10未満のときをD、10
以上のときをEとして評価した。
【0089】また外観については、目視により異常がな
いときをA、多少くすみがあるときをB、異常があると
きをCとして評価し、さらにその内容を併記した。
【0090】実施例2 合成例2でえられたケイ素含有化合物を用いたほかは実
施例1と同様にして本発明の塗料用組成物を調製し、実
施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0091】実施例3 表1に示す各成分を使用したほかは実施例1と同様にし
て本発明の塗料用組成物を調製し、実施例1と同様にし
て評価した。結果を表1に示す。なお、表1中のLC−
941はダイキン工業(株)製のゼッフルLC−941
であり、フッ化ビニリデン共重合体とアクリル樹脂から
なる塗料用ワニスである。
【0092】実施例4 合成例2でえられたケイ素含有化合物を用いたほかは実
施例3と同様にして本発明の塗料用組成物を調製し、実
施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0093】比較例1〜3 表1に示す各成分を使用したほかは実施例1または実施
例5と同様にして比較用の塗料用組成物を調製し、実施
例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。表1中
のEt40、Et48およびMe56はコルコート社製
のエチルシリケート40(テトラエトキシシランの5量
体)、エチルシリケート48(テトラエトキシシランの
10量体)および三菱化学(株)製のメチルシリケート
56(テトラメトキシシランの10量体)である。
【0094】実施例5 ゼッフルGK−500白塗料(ダイキン工業(株)製の
溶剤可溶性フルオロオレフィン共重合体の酢酸ブチル溶
液:樹脂固形分30%、酸化チタン25%)100部と
酢酸ブチル150部を混合し、これにタケネートD−1
40N(武田薬品工業(株)製のイソホロンジイソシア
ネート系硬化剤、ジブチル錫ジラウレート配合)25.
4部(NCO/OH=1.0)と合成例1でえたケイ素
含有化合物6部との混合物を加え、充分撹拌して本発明
の塗料用組成物をえた。この塗料用組成物について実施
例1と同様にして評価を行なった。結果を表1に示す。
【0095】実施例6 合成例2でえられたケイ素含有化合物を用いたほかは実
施例5と同様にして本発明の塗料用組成物を調製し、実
施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0096】比較例4〜6 表1に示す各成分を使用したほかは実施例1または実施
例5と同様にして比較用の塗料用組成物を調製し、実施
例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0097】実施例7 LC−974の100部をゼッフルGK−500の66
部とゼッフルGK−510の34部の混合物(いずれも
ダイキン工業(株)製の溶剤可溶性フルオロオレフィン
共重合体の酢酸ブチル溶液)にかえたほかは実施例1と
同様にして本発明の塗料用組成物をえた。この塗料用組
成物について実施例1と同様にして評価を行なった。結
果を表1に示す。
【0098】実施例8 合成例2でえられたケイ素含有化合物を用いたほかは実
施例7と同様にして本発明の塗料用組成物を調製し、実
施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0099】
【表1】
【0100】表1から明らかなように、本発明における
ケイ素含有化合物を含む塗膜は初期親水性および耐汚染
付着性に優れる。
【0101】
【発明の効果】本発明によれば、雨筋汚れなどの付着防
止効果にすぐれ、長期間塗膜の外観を安定して保つこと
ができる塗料用組成物を安価に提供できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)式(1): 【化1】 (式中、R1、R2、R3およびR4のうちの少なくとも1
    つがメチル基、かつ残りがそれぞれ独立して炭素数1〜
    10の有機基、ただしメチル基のR1、R2、R3および
    4の合計に対する個数比が0.05〜0.95、nは
    2〜100の整数)で示されるケイ素含有化合物、およ
    び(B)塗料用樹脂からなる塗料用組成物。
  2. 【請求項2】 炭素数1〜10の有機基が、エチル基、
    プロピル基、グリシジル基、ブチル基、2−エチルヘキ
    シル基およびオクチル基のうちの少なくとも1つである
    請求項1記載の塗料用組成物。
  3. 【請求項3】 塗料用樹脂が溶剤可溶性で水酸基および
    /もしくはカルボキシル基を有するフルオロオレフィン
    共重合体、アクリルポリオール樹脂、アクリルシリコン
    樹脂、無機系素材、官能基を有していないフッ化ビニリ
    デンの単独重合体もしくは共重合体、フッ化ビニリデン
    共重合体とアクリル共重合体との複合水分散物、または
    フルオロオレフィン−ビニルエーテル共重合体の水分散
    物である請求項1または2に記載の塗料用組成物。
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