JP3353621B2 - 含フッ素樹脂水性分散体組成物 - Google Patents

含フッ素樹脂水性分散体組成物

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JP3353621B2
JP3353621B2 JP26892596A JP26892596A JP3353621B2 JP 3353621 B2 JP3353621 B2 JP 3353621B2 JP 26892596 A JP26892596 A JP 26892596A JP 26892596 A JP26892596 A JP 26892596A JP 3353621 B2 JP3353621 B2 JP 3353621B2
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暢彦 津田
龍治 岩切
克彦 井本
大 長門
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非汚染付着性や耐
候性に優れ、さらには高光沢の塗膜を形成しうる含フッ
素樹脂水性塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】シリケート化合物を塗料に添加し、非汚
染付着性や耐候性などを改良する試みは、すでに知られ
ている。
【0003】たとえば、特開平6−506632号公報
およびWO95/02462号公報には、4官能シリケ
ート化合物を有機塗料に配合した塗料組成物が開示され
ている。
【0004】これらの公報には、4官能シリケート化合
物を水性塗料に応用することが開示されており、アクリ
ルエマルション塗料に添加した例もあげられているが、
含フッ素樹脂水性塗料に添加した例は開示されていな
い。また、4官能シリケート化合物の乳化液も記載され
ていないし、シリケート化合物を乳液化して添加する方
法も記載されていない。また、4官能シリケート化合物
と3官能シリケート化合物の共縮合物についても記載さ
れていない。
【0005】特開平7−109435号公報には、ケイ
素原子濃度が5重量%以上であり、1〜3官能のシリケ
ート化合物を添加した水中でオクタン接触角が102度
以上である屋外物品が開示されている。しかし、水性塗
料については記載されていない。また、4官能シリケー
ト化合物と3官能シリケート化合物の共縮合物について
も記載されていない。
【0006】特開平8−120211号公報には、3官
能以下のシリケート化合物を水性塗料に添加することが
開示されている。しかし、4官能シリケート化合物の添
加については記載されておらず、また、4官能シリケー
ト化合物と3官能シリケート化合物との共縮合物につい
ても記載されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、含フッ素樹
脂水性分散体に、塗料化のための添加剤および加水分解
性を有するシリル基を分子中に有する4官能のシリケー
ト化合物および3官能シリケート化合物を配合してなる
塗料組成物であって、屋外での汚染付着が極めて少な
く、耐候性に優れ、かつ高光沢の塗膜を形成しうる塗料
組成物を与えうる含フッ素樹脂水性分散体組成物、それ
を用いた水性塗料組成物、およびそれを塗装してえられ
る塗装物品を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、基本的に、含
フッ素樹脂水性分散体、および4官能シリケート化合物
またはその縮合物および3官能シリケート化合物または
それらの共縮合物を必須とするシリケート成分からな
る。
【0009】すなわち本発明は、含フッ素樹脂水性分散
体の固形分100部(重量部。以下同様)に対し、シリ
ケート成分として式(I):
【0010】
【化3】
【0011】(式中、Rは同じかまたは異なり、いずれ
も炭素数1〜8の有機基。ただし、少なくとも1つの有
機基の炭素数は2〜8である)で示される4官能シリケ
ート化合物(A−1)および/またはその縮合物(A−
2)(以下、合せて「(A)」ということもある)を1
〜50部、および式(II):
【0012】
【化4】
【0013】(式中、R1は同じかまたは異なり、いず
れも炭素数1〜8の有機基、R2は水素原子または炭素
数1〜8の有機基)で示される3官能シリケート化合物
(B)を1〜25部含み、かつHLB値が5〜15の乳
化剤を前記シリケート成分の合計の0.1〜10%(重
量%。以下同様)含む含フッ素樹脂水性分散体組成物に
関する。
【0014】また、本発明は、シリケート成分が4官能
シリケート化合物(A)と3官能シリケート化合物
(B)との共縮合物(C)であり、含フッ素樹脂水性分
散体の固形分100部に対して1〜50部含まれている
含フッ素樹脂水性分散体組成物に関する。
【0015】該乳化剤の配合は、シリケート成分と予め
混合したのち配合してもよいし、シリケート成分と共に
シリケート成分濃度が1〜70%となるように水に加え
て水性組成物としたのち配合してもよい。
【0016】さらにまた、本発明は、これらの含フッ素
樹脂水性分散体組成物と塗料用添加剤からなる塗料組成
物、および該塗料組成物を塗装してえられる塗装物品に
関する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明においては含フッ素樹脂水
性分散体を使用する。含フッ素樹脂以外の樹脂水性分散
体にシリケート化合物を添加することも可能であるが、
含フッ素樹脂以外では促進耐候性試験、あるいは冷熱サ
イクルなどの過酷な試験を行ったときに、塗膜表面にク
ラックや割れを生じる。
【0018】含フッ素樹脂には、フルオロオレフィンの
重合体、フルオロオレフィンと該フルオロオレフィンと
共重合可能な単量体との共重合体、これらの重合体とフ
ッ素原子を含まない樹脂とのブレンド樹脂、複合化樹脂
が含まれる。
【0019】前記フルオロオレフィンとしては、たとえ
ばフッ化ビニル、ビニリデンフルオライド(VdF)、
テトラフルオロエチレン(TFE)、クロロトリフルオ
ロエチレン(CTFE)、ヘキサフルオロプロピレン
(HFP)、トリフルオロエチレンなどの炭素数2〜4
程度のフルオロオレフィンが使用される。
【0020】前記フルオロオレフィンと共重合可能な単
量体としては、たとえばエチレン;プロピレン、イソブ
チレンなどのα−オレフィン類;エチルビニルエーテル
(EVE)、シクロヘキシルビニルエーテル(CHV
E)、ヒドロキシブチルビニルエーテル(HBVE)、
ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、メ
チルビニルエーテル、ポリオキシエチレンビニルエーテ
ルなどのビニルエーテル類;ポリオキシエチレンアリル
エーテル、エチルアリルエーテル、ヒドロキシエチルア
リルエーテル、アリルアルコール、アリルエーテルなど
のアルケニル類;酢酸ビニル、乳酸ビニル、酪酸ビニ
ル、ピバリン酸ビニル、安息香酸ビニル、VEOVA
9、VEOVA10(いずれもシェル化学社の製品名)
などのビニルエステル類;無水イタコン酸、無水コハク
酸、クロトン酸などのエチレン性不飽和カルボン酸類な
どがあげられる。
【0021】これらのフルオロオレフィンの重合体とし
ては、VdF/TFE共重合体、VdF/HFP共重合
体、VdF/CTFE共重合体、VdF/TFE/CT
FE共重合体、VdF/TFE/HFP共重合体などの
VdF系共重合体;TFE/HFP共重合体などがあげ
られる。
【0022】またフルオロオレフィンとフルオロオレフ
ィンと共重合可能な単量体との共重合体としては、CT
FEとビニルエーテル類との共重合体などが例示され
る。
【0023】また、これらの重合体とフッ素を含まない
樹脂とのブレンド樹脂または複合化樹脂の例としては、
VdF系共重合体の粒子の存在下、水媒体中でα,β不
飽和基を有する単量体をシード重合してえられるフッ素
系複合樹脂などが例示される。
【0024】前記含フッ素樹脂水性分散体の固形分濃度
は、塗料化時の安定性の点から約20〜70%、好まし
くは約30〜60%である。粒子の平均粒子径は水性分
散液の安定性の点から50〜300nm程度、好ましく
は約100〜200nmである。また、この水性分散体
のpHは通常5〜10の範囲である。
【0025】本発明において使用する式(I)のシリケ
ート化合物(A−1)は4官能性であり、有機基Rの炭
素数が1〜8のものである。ただし、少なくとも1つの
有機基は炭素数2〜8のものでなければならない。すべ
ての有機基の炭素数が1のばあい、含フッ素樹脂水性分
散体に配合した際に加水分解し、系を凝集させるため好
ましくない。炭素数9以上の有機基を含むばあいは加水
分解速度が極端に遅くなり、形成される塗膜の表面に親
水化効果がえられず、汚染付着防止効果がえられない。
【0026】有機基Rの具体例としては、たとえばメチ
ル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチ
ル、t−ブチル、n−ペンチル、i−ペンチル、ネオペ
ンチル、n−ヘキシル、n−オクチル、2−エチルヘキ
シルなどの炭素数1〜8の直鎖または分岐鎖状のアルキ
ル基;フェニルなどの炭素数6〜8のアリール基;ビニ
ル基;アリル基などの1種または2種以上があげられ
る。これらのうち、塗料の安定性と表面親水化のバラン
スの点からエチル、n−プロピル、i−プロピル、n−
ブチル、t−ブチルが特に好ましい。
【0027】4官能シリケート化合物(A−1)の具体
例としては、たとえばテトラエトキシシラン、テトラプ
ロポキシシラン、テトラn−ブトキシシラン、テトラフ
ェノキシシラン、ジメトキシジエトキシシランなどの1
種または2種以上があげられ、特に塗料の安定性、親水
化能のバランスの点からテトラエトキシシラン、テトラ
n−プロポキシシラン、テトラn−ブトキシシランが好
ましい。
【0028】4官能シリケート化合物の縮合物(A−
2)としては、縮合度が塗膜外観の点から2〜100、
特に2〜20のものが好ましい。また、縮合物(A−
2)には、その一部の側鎖を異なるアルコールで置換し
た化合物も含まれる。たとえば、テトラメトキシシラン
の縮合物(このもの自身は本発明の縮合物(A−2)に
は含まれない)における側鎖のメチル基の一部を炭素数
3〜8のアルコールで置換したものがあげられる。具体
例としては、テトラメトキシシランの縮合物であるメチ
ルシリケート51(コルコート社製)とn−プロパノー
ルやn−ブタノール、2−エチルヘキサノールなどのア
ルコールをトリエチルアミンなどの塩基、または硫酸な
どの酸の存在下で60〜150℃に加熱し、生じたメタ
ノールを留去してえられる置換体が例示できる。
【0029】この4官能シリケート化合物(A)はえら
れる塗膜を親水化して非汚染付着性とするものであり、
含フッ素樹脂水性分散体の固形分100部に対し1〜5
0部、好ましくは5〜30部配合する。少なすぎれば非
汚染付着性に劣り、多すぎると形成される塗膜の光沢に
劣り、割れが発生することもある。
【0030】つぎに、式(II)で示される3官能シリケ
ート化合物(B)は、前記のとおり、R1が同じかまた
は異なる炭素数1〜8の有機基であり、R2が水素原子
または炭素数1〜8の有機基である化合物である。
【0031】有機基R1としては前記有機基Rとして例
示したものがあげられ、それらのうち4官能のシリケー
ト化合物との反応性が高い点から炭素数1〜4のアルキ
ル基が好ましい。
【0032】有機基R2としては前記有機基Rとして例
示したもののほか、γ−メタクリロイロキシプロピル、
γ−ヒドロキシプロピルなどがあげられ、それらのうち
水存在下での安定性が良好な点から炭素数2〜8のアル
キル基、γ−メタクリロイロキシプロピルが好ましい。
【0033】3官能シリケート化合物(B)の具体例と
しては、たとえばメチルトリメトキシシラン、メチルト
リエトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン、ビニ
ルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、
γ−メタクリロイロキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−ヒドロキシプロピルトリメトキシシランなどの1種
または2種以上があげられ、特にえられる塗膜の外観を
特に向上させる効果がある点からγ−ヒドロキシプロピ
ルトリメトキシシランが好ましい。
【0034】3官能シリケート化合物(B)は特に塗膜
の外観および水中での安定性を向上させるために配合す
る成分であり、含フッ素樹脂分散体の固形分100部に
対して1〜25部、好ましくは1〜15部配合される。
多すぎると塗膜の表面の親水化が充分進行せず、非汚染
付着性が低下する。
【0035】本発明においては、シリケート成分として
4官能シリケート化合物(A)と3官能シリケート化合
物(B)の共縮合物(C)を用いることができる。共縮
合物(C)はシリケート化合物(A)と(B)を塩酸や
硫酸などの酸の存在下で水中にて反応させることによっ
てえられる。たとえばテトラエトキシシランとγ−メタ
クリロイロキシプロピルトリメトキシシランとを水中で
塩酸の存在下にて発生する熱を除去しながら約0〜60
℃の温度で約0.5〜3時間撹拌することによってえら
れる。共縮合物(C)はシリケート化合物(A)と
(B)を併用するばあいの一態様とみることができ、し
たがって、シリケート化合物(A)と(B)の共縮合の
比率は、重量比で1〜50/1〜25、好ましくは5〜
30/1〜15である。また、シリケート化合物
(A)、(B)のいずれも、2種以上共縮合してもよ
い。
【0036】好ましい共縮合物(C)としては、たとえ
ばテトラエトキシシラン/γ−メタクリロイロキシプロ
ピルトリメトキシシラン共縮合物、テトラエトキシシラ
ン/n−メチルトリメトキシシラン共縮合物、テトラエ
トキシシラン/n−プロピルトリメトキシシラン共縮合
物、テトラエトキシシラン/n−オクチルトリエトキシ
シラン共縮合物、テトラプロポキシシラン/γ−メタク
リロイロキシプロピルトリメトキシシラン共縮合物など
の1種または2種以上があげられ、水中での安定性およ
び塗膜外観の点から特にテトラエトキシシラン/γ−メ
タクリロイロキシプロピルトリメトキシシラン、テトラ
エトキシシラン/メチルトリメトキシラン、テトラエト
キシシラン/n−プロピルトリメトキシシランの共縮合
物が好ましい。
【0037】共縮合物(C)の配合量は含フッ素樹脂水
性分散体の固形分100部に対して1〜50部、好まし
くは5〜30部である。
【0038】本発明において、前記含フッ素樹脂水性分
散体組成物にHLB値が5〜15の乳化剤を配合するこ
とが、シリケート化合物とフッ素樹脂水性分散体組成物
の混合性を向上させるの点で好ましい。
【0039】本発明に有用な乳化剤としては、ノニオン
性乳化剤があげられ、たとえばポリオキシエチレンアル
キルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエステル類、ソル
ビタンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビ
タンアルキルエステル類、グリセリンエステル類などが
例示される。
【0040】好ましい乳化剤は、HLB値の範囲が5〜
15である前記ノニオン性乳化剤であり、HLB値がこ
の範囲を外れるとシリケート化合物が速やかに乳化され
ない、乳化しても乳化状態が長期維持できないなどの問
題が生じる。さらに好ましくは、HLB値の範囲が7〜
13のソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシエチ
レンソルビタンアルキルエステル類があげられる。
【0041】さらに、ノニオン性乳化剤に加えて、公知
のアニオン性乳化剤、両性乳化剤、カチオン性乳化剤な
どを併用することもできる。アニオン性乳化剤の例とし
ては、ステアリン酸ナトリウムなどの脂肪酸塩;ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキルナフタレン
スルホン酸ナトリウムなどのアルキルアリールスルホン
酸塩;ラウリル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸塩;
ラウロイルサルコシンナトリウムなどのN−アシルアミ
ノ酸塩;ジアルキルスルホコハク酸塩;アルキルリン酸
塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩などが
あげられる。カチオン性乳化剤の例としては、アルキル
アミン酢酸塩、アルキルアンモニウムハライドなどがあ
げられる。また、両性乳化剤の例としては、ジメチルア
ルキルベタイン、アルキルグリシン、アミドベタイン
型、イミダゾリン型などがあげられる。ノニオン性乳化
剤以外の乳化剤を併用するばあいには、ノニオン性乳化
剤以外の乳化剤はノニオン性乳化剤量の10%以下にす
ることが好ましい。10%を超えると、塗膜化時に塗膜
の耐水性が低下する。
【0042】乳化剤はシリケート成分の0.1〜10
%、好ましくは0.5〜2%配合する。乳化剤の量が少
なすぎると乳液化がしにくくなり、多すぎると塗膜の耐
水性が低下する。
【0043】乳化剤の配合は、含フッ素樹脂水性分散体
とシリケート成分との組成物に添加してもよいが、予め
シリケート成分と混合して自己乳化性組成物とし、含フ
ッ素水性分散体に添加する方が塗膜の外観を向上させる
点から好ましい。
【0044】特に、つぎに示すシリケート化合物水性組
成物(D)の形で配合するのが好ましい。
【0045】かかるシリケート化合物水性組成物(D)
は、 (a)前記4官能シリケート化合物(A)と前記3官能
シリケート化合物(B)の混合物、または前記共縮合物
(C)、 (b)HLB値が5〜15の乳化剤、および (c)水からなり、乳化剤の量が(a)成分の0.1〜
10%であって、かつ(a)成分の濃度が1〜70%の
水性組成物である。
【0046】(a)成分においてシリケート化合物
(A)と(B)の割合は、重量比で1〜50/1〜2
5、特に5〜30/1〜15であるのが塗料安定性、親
水化能および塗膜外観の点から好ましい。また、乳化剤
の種類および量は前記と同じである。
【0047】(a)成分であるシリケート成分の濃度は
1〜70%である。1%未満では塗料への添加時に水の
量が多くなり、えられる水性塗料の安定性が損われる。
一方、70%を超えると乳化しないか、乳化できてもえ
られる水性組成物の安定性が極めてわるくなる。また、
シリケート成分としてシリケート混合物を用いるばあ
い、20〜60%の範囲の濃度とするのが好ましい。2
0%未満では塗装作業性がわるくなる傾向にあり、60
%を超えると水性組成物の安定な期間が短かくなる傾向
にある。
【0048】シリケート化合物水性組成物は、(a)、
(b)成分を水(c)に単に混合撹拌して調製できる
が、ホモジナイザーなどにより強く撹拌し、強制乳化し
てエマルションとすると、含フッ素樹脂水性分散体への
分散性、塗料安定性の点で優れたものになる。
【0049】また、混合撹拌する際、混合系に有機溶剤
を添加しておくのが塗料安定性の点から好ましい。好ま
しい有機溶剤としては、たとえばアジピン酸ジエチル、
テキサノール、プロピレングリコールメチルエーテルア
セテートなどがあげられる。添加量はシリケート化合物
に対し、1〜100部が好ましい。
【0050】なお、このシリケート化合物水性組成物
(D)は新規な組成物である。
【0051】同種の水性組成物は、前記の公報のほか、
たとえば特公平3−13195号公報にアルキルアルコ
キシシランを乳化剤と共に分散したエマルションが開示
されているが、縮合性の高い4官能シリケート化合物と
3官能シリケート化合物の混合物または共縮合物を乳化
剤で乳化したエマルションは開示されていない。
【0052】シリケート化合物水性組成物(D)は、水
中での加水分解に対する安定性と親水化能、樹脂との優
れた相溶性という優れた性質を有しており、前記のとお
り含フッ素樹脂水性分散体と組合せて非汚染付着性に優
れた塗膜を形成しうる塗料組成物とすることができるほ
か、他の樹脂と組合せることもできる。他の樹脂として
は、たとえばアクリル樹脂、アクリルシリコン樹脂、ウ
レタン樹脂などがあげられる。
【0053】そのほか、繊維や樹脂の表面の親水化処理
剤としても有用である。
【0054】本発明はさらに、前記含フッ素樹脂水性分
散体組成物と塗料用添加剤とからなる含フッ素樹脂水性
塗料組成物に関する。
【0055】塗料用添加剤としては、塗料の分野で通常
使用される添加剤を使用でき、たとえば顔料、顔料分散
剤、成膜助剤、湿潤剤、増粘剤、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、凍結防止剤、消泡剤、防カビ剤、pH調整剤など
があげられる。塗料用添加剤の種類と添加量はそれぞれ
の機能を勘案しつつ、本発明が目的とする効果を損わな
いように適宜選定すればよい。
【0056】本発明の水性塗料は非汚染付着性に優れた
塗膜を与え、無機系基材、住宅、ビル用サイジングボー
ドなどの住宅外装材の塗装に好適である。
【0057】本発明はまた、前記含フッ素樹脂水性塗料
組成物を塗装してえられる塗装物品にも関する。被塗装
物品としては前記のものがあげられる。えられる塗装物
品は非汚染付着性に優れたものである。
【0058】塗装方法としては通常の塗装方法でよく、
たとえばスプレー、バーコーター、ディッピング、カー
テンコーターなどがあげられる。
【0059】
【実施例】つぎに実験例をあげて本発明を具体的に説明
するが、本発明はかかる実験例の範囲のみに限定される
ものではない。
【0060】実験例1 ダイキン工業(株)製のゼッフルSE310(フッ化ビ
ニリデン系樹脂/アクリル系樹脂複合樹脂水性エマルシ
ョン、pH=7、固形分濃度51%)をベースエマルシ
ョンとして使用した。
【0061】水 10.0部、分散剤としてSN502
7(サンノブコ社製)5.3部、消泡剤としてFS01
3B(ダウコーニング社製)0.3部、エチレングリコ
ール4.0部、28%アンモニア水 0.1部、酸化チ
タンとしてタイペークCR97(石原産業(株)製)7
0.0部をサンドミルで水に分散し、顔料ペーストを調
製した。つぎに、ゼッフルSE310の68.2部に2
8%アンモニア水0.6部を添加し、その後顔料ペース
ト 24.1部、アジピン酸ジエチル 5.1部、消泡
剤としてFS013B(ダウコーニング社製)0.1
部、増粘剤としてアデカノールUH420(旭電化工業
(株)製)の10%水溶液を1.9部添加し400rp
mで1時間撹拌し白塗料をえた。この白塗料をSE31
0Wと称する。このSE310W 100gに対して、
テトラエトキシシランの4量体縮合物であるエチルシリ
ケート40(コルコート社製)を7g添加、15分間撹
拌し塗料組成物をえた。この塗料組成物をつぎの項目に
ついて測定した。
【0062】 塗料安定性:塗料組成物を、20℃で24時間静置し、
塗料の粘度変化、凝集物の有無を確認した。塗料状態は
つぎのように分類した。 ○:変化なし △:増粘した ×:凝集した
【0063】 光 沢:塗料組成物を、JIS H4000に規定され
るAM712化成処理アルミ板上に、10milのドク
ターブレードで塗布した。3日間室温で乾燥した後、光
沢計(スガ試験器(株)製)を用いて塗膜の光沢を測定
した。
【0064】 対水接触角:光沢測定に使用した塗板を流水で洗浄した
後、風乾し対水の静止接触角を接触角計(協和科学
(株)製)にて測定した。また大阪府摂津市のダイキン
工業淀川製作所内研究棟屋上にて、南面30°傾斜で実
曝を1週間行ったあとの塗板を流水で洗浄し、同様に耐
水接触角を測定した。
【0065】 実曝汚れ:光沢測定に使用した塗板の色素をミノルタ
(株)製DP300を使用してL値を測定し、初期値と
した。この塗板を、大阪府摂津市のダイキン工業淀川製
作所内研究棟屋上にて、南面30°傾斜で実曝を2カ月
間継続したあと、再びL値を測定し、2カ月後の色素を
つぎのように分類した。 A:ΔL≦3 B:3≦ΔL≦5 C:5≦ΔL≦10 D:10≦ΔL
【0066】 促進耐候性:光沢測定に使用した塗板を岩崎電気(株)
製アイスーパーUVテスターで促進耐候性試験を100
0時間継続した後、光沢を測定し、初期光沢に対する光
沢保持率G.R.を下式により求めた。G.R.(%)=
(1000時間後の光沢/初期光沢)×100結果をつ
ぎのように分類した。 ○:G.R.≧80% △:80%>G.R.≧50% ×:50%>G.R.
【0067】また外観の割れ、ブリスターの有無、汚れ
などを目視で確認した。
【0068】以上の結果を表1に示す。
【0069】合成例1 100mlのビーカー中、スターラーで撹拌下、テトラ
エトキシシラン 30gとγ−メタクリロイロキシプロ
ピルトリメトキシシラン(MPTS)10gの混合液に
5%塩酸水溶液8gを室温25℃で添加した。すぐに、
発熱し白く濁ってくるので、氷水中で冷却しながら30
分間撹拌した。その直後に水60mlを添加し反応を終
了した。えられた物質を水系GPCカラムPW4000
H(東ソー(株)製)で展開液を水とし、流速1ml/
min、検出器RIにてスチレン換算分子量を測定した
結果、重量平均分子量Mwは1000程度であった。ま
た元素分析のSiとCの比よりテトラエトキシシランの
3ユニットとMPTSの1ユニットが縮合した共縮合体
であることを確認した。この共縮合体をEM−1と称す
る。
【0070】合成例2 合成例1においてシリケート化合物をテトラエトキシシ
ラン30gとメチルトリエトキシシラン10gに変更し
た以外は合成例1と同様にして共縮合物をえた。分析の
結果、この共縮合物はテトラエトキシシランの2ユニッ
トとメチルトリエトキシシランの1ユニットが縮合した
共縮合体であることを確認した。この共縮合体をEM−
2と称する。
【0071】合成例3 合成例1においてシリケート化合物をテトラエトキシシ
ラン20gとオクチルトリエトキシシラン20gに変更
した以外は合成例1と同様にして共縮合物をえた。分析
の結果、この共縮合物はテトラエトキシシランの3.5
ユニットとメチルトリエトキシシランの0.5ユニット
が縮合した共縮合物であることを確認した。この共縮合
体をEM−3と称する。
【0072】実験例2 実験例1においてSE310Wに添加するシリケート化
合物を5gのエチルシリケート40と2gのMPTSの
混合物に変更した以外は実験例1と同様にして塗料組成
物をえた。この組成物について実験例1と同様に評価し
た。結果を表1に示す。
【0073】実験例3 実験例1においてSE310Wに添加するシリケート化
合物を7gのEM−1に変更した以外は実験例1と同様
にして塗料組成物をえた。この組成物について実験例1
と同様に評価した。結果を表1に示す。
【0074】実験例4 旭硝子(株)製のルミフロンFE3000(クロロトリ
フルオロエチレン/ビニルエーテル共重合体樹脂水性エ
マルション、pH=8、固形分濃度50%)をベースエ
マルションとして使用した以外は、実験例1と同様にし
てシリケートエマルション入り塗料組成物をえた。この
組成物について実験例1と同様に評価した。結果を表1
に示す。
【0075】実験例5〜7 実験例1中のSE310Wに代えて、市販の水性エマル
ション型塗料を使用して、実験例1と同様にしてシリケ
ートエマルション入り塗料組成物をえた。使用した水性
エマルション型塗料は、つぎのものであった。
【0076】 アクリル水性塗料:タイルラック(日本ペイント(株)
製) アクリルウレタン水性塗料:オーデフレッシュU100
(日本ペイント(株)製) アクリルシリコン水性塗料:コンポシリコン(エスケー
化研(株)製)
【0077】この組成物について実験例1と同様に評価
した。結果を表1に示す。
【0078】なお、本発明の範囲に入る実験例は実験例
2および3である。
【0079】また、表1中EtSi40はエチルシリケ
ート40(コルコート社製のテトラエトキシシラン縮合
物)、MPTSはγ−メタクリロイロキシプロピルトリ
メトキシシラン、EM−1は合成例1で調製した共縮合
物を示す。
【0080】
【表1】
【0081】表1の結果より含フッ素樹脂以外の樹脂塗
料では、促進耐候性試験後に一般的に指摘される光沢の
低下やチョーキングなどの樹脂劣化の現象のほか、塗膜
の割れが生じてくることが解る。
【0082】実験例8〜19 実験例1においてSE310Wに添加するシリケート化
合物を表3に示すシリケート化合物および添加量に変化
した以外は実験例1と同様にして塗料組成物をえた。こ
の組成物について実験例1と同様に評価した。結果を表
2に示す。本発明の範囲に入る実験例は実験例8〜15
である。
【0083】なお、表2中のシリケート化合物の略号は
つぎの化合物を示す。 EtSi40:エチルシリケート40(コルコート社製
のテトラエトキシシランの縮合物 MPTS:γ−メタクリロイロキシプロピルトリメトキ
シシラン MTrES:メチルトリエトキシシラン OTrES:オクチルトリエトキシシラン EM−1:合成例1で調製した共縮合物 EM−2:合成例2で調製した共縮合物 EM−3:合成例3で調製した共縮合物
【0084】
【表2】
【0085】この結果よりシリケート化合物(A)にシ
リケート(B)を併用すること(実験例8〜12)で、
非汚染付着性を保ちながら塗膜の光沢が向上することが
解る。またシリケート化合物(B)の併用の際にシリケ
ート化合物(B)の添加量が多すぎると(実験例17)
塗膜表面の親水化が起こらず、汚染の付着が減らないこ
とが解る。また、シリケート化合物(A)とシリケート
化合物(B)の共縮合物を使用すること(実験例13〜
15)でシリケート化合物(A)とシリケート化合物
(B)の併用よりもさらに塗膜の光沢が向上することが
解る。
【0086】実験例19 10mlのガラス製試験管中に、テトラエトキシシラン
の縮合物であるエチルシリケート40(コルコート社
製)1.5g、γ−メタクリロイロキシプロピルトリメ
トキシシラン0.5g、有機溶剤としてアジピン酸ジエ
チル2.0gを入れ、この混合物にポリオキシエチレン
ソルビタンエステル系ノニオン性乳化剤のSL10(日
本ケミカル(株)製。HLB値8.6)0.06gを溶
解した。この混合物に炭酸水素ナトリウムの0.1%水
溶液(pH=7.8、20℃)6.0gを添加し、タッ
チミキサーで3分間撹拌してエマルションをえた。この
シリケートエマルションの初期乳化状態、エマルション
の1週間後、2週間後の安定性を調べた。結果をつぎの
ように分類し、表3に示す。 初期乳化性: A:均一に乳化した B:ほぼ乳化した C:乳化せず D:凝集した
【0087】 経時安定性:2週間後、4週間後に確認 ○:再分散可能 △:粘度上昇 ×:凝集した
【0088】つぎにSE310Wに、シリケートエマル
ションのシリケート化合物がSE310W中の樹脂に対
して20%となる量のシリケートエマルションを添加
し、15分間撹拌し塗料組成物をえた。この塗料組成物
を実験例1と同様に評価した。結果を表3に示す。
【0089】実験例20〜30 実験例19中のシリケート化合物、有機溶剤および乳化
剤を表3中に示すように変更した以外は実験例19と同
様にして、実験例20〜30のシリケートエマルション
を調製し、実験例19と同様に評価した。ついで、これ
らをSE310Wに実験例19と同様に添加し、えられ
た塗料組成物を実験例1と同様に評価した。結果を表3
に示す。本発明の範囲に入る実験例は実験例19、20
および23である。
【0090】なお表3中で使用したシリケート化合物、
有機溶剤およびノニオン性乳化剤の略号はつぎのとおり
である。 (シリケート化合物) MeSi39:メチルシリケート30(コルコート社製
のテトラメトキシシラン単量体) EtSi40:エチルシリケート40(コルコート社製
のテトラエトキシシランの縮合物) EHSi:MeSi51の70%エチルヘキシル基置換
物 LSi:MeSi51の100%ラウリル基置換物 MPTS:γ−メタクリロイロキシプロピルトリメトキ
シシラン
【0091】(有機溶剤) ADE:アジピン酸ジエチル CS12:チッソ(株)製の2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオールモノイソブチレート PMA:プロピレングリコールメチルエーテルアセテー
ト(ダウコーニング社製)
【0092】(乳化剤) SL10:日光ケミカル(株)製のポリオキシエチレン
ソルビタンエステル系(HLB値8.6) 106 :レオドールTW−O106(花王(株)製、
ポリオキシエチレンソルビタンエステル系(HLB値1
0.0) 430 :レオドール430(花王(株)製)、テトラ
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(HLB値1
0.5) OP10:日光ケミカル(株)製のポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル系(HLB値13.1) OP50:日光ケミカル(株)製のポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル系(HLB値4.5) MYO2:日光ケミカル(株)製のポリオキシエチレン
アルキルエステル系(HLB値15.5) 混合系:花王(株)製のレオドールTWO−106、レ
オドールMS50の60/40(重量比)混合乳化剤
(HLB値5.7)
【0093】
【表3】
【0094】
【表4】
【0095】表3の結果より、乳化剤のHLB範囲は5
〜15の範囲で安定なシリケートエマルションがえられ
ることがわかる。また乳化剤の添加量がシリケート化合
物に対して10%を超えると(実験例25)、塗膜の耐
水性がわるくなり促進耐候性試験時にブリスターが発生
するため好ましくないことがわかる。また、シリケート
化合物をエマルションの形にして塗料に添加することで
光沢が改善されることがわかる。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、非汚染付着性や耐候性
に優れ、さらに光沢の塗膜を与える長期間の液安定性の
高い含フッ素樹脂水性分散体組成物、およびそれを用い
た水性塗料組成物を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09D 183/00 C08K 5/54 (72)発明者 長門 大 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキ ン工業株式会社淀川製作所内 (56)参考文献 特開 平10−36515(JP,A) 特開 平9−221611(JP,A) 特開 平9−165551(JP,A) 特開 平4−216875(JP,A) 特開 平8−12922(JP,A) 特開 平8−120211(JP,A) 特開 平4−292673(JP,A) 特開 昭61−34032(JP,A) 特開 平4−279667(JP,A) 特開 昭62−275170(JP,A) 特開 平8−67856(JP,A) 特開 平8−337754(JP,A) 特開 平9−227704(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 27/12 - 27/20 C09D 127/12 - 127/20 C08L 83/00 - 83/16 C09D 183/00 - 183/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含フッ素樹脂水性分散体の固形分100
    重量部に対し、シリケート成分として式(I): 【化1】 (式中、Rは同じかまたは異なり、いずれも炭素数1〜
    8の有機基。ただし、少なくとも1つの有機基の炭素数
    は2〜8である)で示される4官能シリケート化合物
    (A−1)および/またはその縮合物(A−2)を1〜
    50重量部、および式(II): 【化2】 (式中、R1は同じかまたは異なり、いずれも炭素数1
    〜8の有機基、R2は水素原子または炭素数1〜8の有
    機基)で示される3官能シリケート化合物(B)を
    25重量部含み、かつHLB値が5〜15の乳化剤を前
    記シリケート成分の合計の0.1〜10重量%含む含フ
    ッ素樹脂水性分散体組成物。
  2. 【請求項2】 含フッ素樹脂水性分散体の固形分100
    重量部に対し、シリケート成分として請求項1記載の式
    (I)で示される4官能シリケート化合物(A−1)お
    よび/またはその縮合物(A−2)と式(II)で示され
    る3官能シリケート化合物(B)との共縮合物(C)を
    1〜50重量部含み、かつHLB値が5〜15の乳化剤
    を前記シリケート成分(C)の0.1〜10重量%含
    含フッ素樹脂水性分散体組成物。
  3. 【請求項3】 前記乳化剤と前記シリケート成分とを予
    め混合したのち含フッ素樹脂水性分散体に添加してえら
    れる請求項1または2記載の水性分散体組成物。
  4. 【請求項4】 前記乳化剤と前記シリケート成分を該シ
    リケート成分の濃度が1〜70重量%の水性組成物の形
    態で含フッ素樹脂水性分散体に添加してえられる請求項
    1または2記載の水性分散体組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜のいずれかに記載の含フッ
    素樹脂水性分散体組成物および塗料用添加剤からなる含
    フッ素樹脂水性塗料組成物。
  6. 【請求項6】 請求項記載の含フッ素樹脂水性塗料組
    成物を塗装してえられる塗装物品。
  7. 【請求項7】 (a)請求項1記載の式(I)で示され
    る4官能シリケート化合物(A−1)および/またはそ
    の縮合物(A−2)1〜50重量部と請求項1記載の式
    (II)で示される3官能シリケート化合物(B)1〜25
    重量部との混合物、または共縮合物(C)、 (b)かつHLB値が5〜15の乳化剤、および (c)水からなり、乳化剤の量が(a)成分の0.1〜
    10重量%であって、かつ(a)成分の濃度が1〜70
    重量%であるシリケート化合物水性組成物。
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