JP2002062680A - リサイクル可能な被記録材および該被記録材からの印字材料除去装置 - Google Patents

リサイクル可能な被記録材および該被記録材からの印字材料除去装置

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JP2002062680A
JP2002062680A JP2000251099A JP2000251099A JP2002062680A JP 2002062680 A JP2002062680 A JP 2002062680A JP 2000251099 A JP2000251099 A JP 2000251099A JP 2000251099 A JP2000251099 A JP 2000251099A JP 2002062680 A JP2002062680 A JP 2002062680A
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resin
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Naoki Yoshie
直樹 吉江
Chiaki Yamaoka
千晶 山岡
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字材料を容易に除去でき、保管性、耐久
性、繰り返し特性に優れた、リサイクル可能な被記録材
および該被記録材からの印字材料除去装置を提供するこ
と。 【解決手段】 少なくとも基材層、表層からなる被記録
材であって、該表層は水膨潤性樹脂からなり、該水膨潤
性樹脂は水溶性樹脂をエポキシ系架橋剤で架橋させたこ
とを特徴とし、該水溶性樹脂は分子量10000以上のポリ
アクリル酸を1〜40mol%アニオン変性したことを特徴と
するリサイクル可能な被記録材および該被記録材からの
印字材料除去装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機やプリンタ等
で画像形成することにより被記録材へ付着した印字材料
を、被記録材から除去可能であり、繰り返し再利用可能
な被記録材、および該被記録材からの印字材料除去装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、トナーを用いる電子写真複写(い
わゆるコピー)技術が普及し、紙やOHPシート等の被
記録材が多量に用いられている。
【0003】そのような被記録材上に印字あるいはコピ
ーされた印字材料は容易に除去できるものではなく、ま
た、そのような技術も実用化されていないのでオフィス
で多量に発生した印字物は不要になるとそのまま破棄さ
れているのが実状である。
【0004】これでは環境保全、資源保護に好ましくな
いことは明らかである。そのため、破棄対象の被記録材
を再生あるいはリサイクルする技術が盛んに研究されて
いる。例えば、特開平7−311523号公報あるいは
特開平6−222604号公報等においては、被記録材
の表面に水により膨潤する膨潤層を形成しておき、この
膨潤層を水で濡らして膨潤させることにより、被記録材
に記録された画像を除去する方法が開示されている。ま
た、画像材料の除去後においては、水によるすすぎが一
般に行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような被記録材に
求められる性能として次のようなことが挙げられる。 短い浸漬時間で印字材料が除去されること。水膨潤方
式によって印字材料を除去する場合、浸漬時間が印字材
料除去時間の律速となる。短い浸漬期間で吸収すること
が望ましい。 繰り返し除去できること。 長期間保管しても印字材料の性能が変化しない。リサ
イクル可能なメディアとして使用するので、様々な環境
に保管される可能性がある。この場合に除去性能の変動
が少ないことが望ましい。 表層(水膨潤層)が基材から剥離しないこと。表層の
みが吸収して体積膨張し、さらに物理的な負荷を表層に
与えるため、表層は剥離しやすい。表層が剥離しないこ
とは必須条件となる。 OA用紙として使用可能である。本メディアは複写機、
プリンターで使用するため、画像を保つことや通紙性を
保つ必要性がある。そのため表層の抵抗調整が望まれ
る。 生産性が良い。短時間で塗布された表層が乾燥、硬化
する。しかしながら、従来提案されている被記録材は、
上記の〜を十分満足するものではなかった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、上記特性〜を十分満足する特性を有する被記録
材、および該被記録材からの印字材料除去手段、装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は少なく
とも基材層、表層からなる被記録材であって、該表層は
水膨潤性樹脂からなり、該水膨潤性樹脂は水溶性樹脂を
エポキシ系架橋剤で架橋させたことを特徴とし、該水溶
性樹脂は分子量10000以上のポリアクリル酸を1〜40mol
%アニオン変性したことを特徴とするリサイクル可能な
被記録材および該被記録材からの印字材料除去装置に関
する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施形態である
被記録材の模式的断面図を示す。図1に示すように、こ
の被記録材は基材層上に表層3を積層したものである。
図1では、表層3の表面に印字材料4が印字された様子を
示している。なお、図1では基材層1の片面に表層が形成
された構成を示しているが、基材層1の両面に表層3が形
成された構成であってもよい。
【0009】基材層1は耐水性(強度)があり、透明な
プラスチックフィルムまたは無機微粒子が添加されて不
透明化したプラスチックフィルムが好適に使用される。
プラスチックフィルムの材質は特に問わないが耐熱性等
を考慮すると、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリ
イミド、ポリメチルメタクリレート等が好ましい。さら
に汎用性、値段、耐久性等を考慮に入れると、ポリエス
テル、特にポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
エチレンナフタレート(PEN)等が望ましい。OHPとして
入手可能な各種シートを使用することも可能である。ま
た、PET繊維等などのプラスチック繊維を抄紙したもの
や、プラスチックをベースとする紙などの、いわゆる合
成紙も市販されており、このような合成紙も基材として
有用である。これ以外にも、金属箔、耐水性の改良され
た紙、さらに樹脂・紙・金属などの複合材料も用いるこ
とができる。要は印字材料の印字および除去を通して平
面性を保つことができ、かつ耐水性と適度な機械的強度
とを備えたものであれば使用することができる。
【0010】表層3は水膨潤性の樹脂からなる。水膨潤
性とは水や水性の溶媒に膨潤するが溶解しないことであ
る。水膨潤性の樹脂は水溶性の樹脂を架橋させることに
よって作られる。
【0011】本件の水溶性樹脂はポリアクリル酸で、架
橋剤としてエキポシ化合物(エポキシ系架橋剤)を用い
る。ポリアクリル酸に含まれるカルボン酸はエポキシ化
合物と反応性が高く、短時間で硬化反応が完了する。ま
た、ポリアクリル酸を用いた場合、最も少ない塗布量で
印字材料除去性能が得られる。樹脂としてポリビニルア
ルコールやセルロース系等の樹脂を用いた場合、最低必
要塗布量として5g/m2必要であったが、ポリアクリル酸
を用いた場合1〜2g/m2程度の必要量であった。この理由
は明確ではないが、樹脂のイオン性と関連していると予
想される。また、ポリアクリル酸を用いると、それ自身
のアニオン性のためか、デジタル複写機、プリンター等
のマイナス極性の印字材料除去性能が向上した。また、
特にマイナス極性の印字材料で問題のあった印字材料の
染料痕の問題も大きく改善された。
【0012】また、樹脂としてポリアクリル酸、架橋剤
としてエポキシ化合物を用いた場合、最も架橋反応が早
く進み、製造性も良い。エポキシ化合物としては、ポリ
エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピ
レングリコールジグリシジルエーテル、ソルビトールポ
リグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエ
ーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ソ
ルビタンポリグリシジルエーテル等が挙げられる。これ
ら以外にも種々のエポキシ系化合物が使用可能である。
【0013】添加量としては樹脂に対して1〜50重量
%、好ましくは5〜30重量%添加することが好ましい。
少ないとき、架橋反応が進まず、膜強度がもろくなり、
多いとき架橋密度が高くなりすぎ、吸水性が落ち、印字
材料除去性能が悪化する。
【0014】さらにメチロール化合物を添加すれば基材
との接着性を上げるためにより有効である。エポキシ化
合物を増量すれば基材との接着性が増すものの、印字材
料除去性能が低下する。エポキシ化合物とカルボン酸の
反応性が非常に大きいためで、エポキシの増量は表層の
膜物性に大きな影響を与える。メチロール化合物の添加
は、膜物性に大きな影響を与えずに基材との接着性を上
げる。
【0015】メチロール化合物として、ジメチロールメ
ラミン、トリメチロールメラミン等のメチロール化メラ
ミン、ジメチロール尿素、メラミン−ホルムアルデヒト
樹脂等が挙げられる。これら以外にも種々のメチロール
化合物が使用可能であり、適度に高分子量体のものほ
ど、さらに分子鎖が適度に長いものほど好ましく、かか
る観点からは、上記表示のメチロール化合物の中では、
メラミン−ホルムアルデヒト樹脂が好ましい。
【0016】ポリアクリル酸の分子量は10000以上が望
ましい。10000以下であると接着性が落ちたり、膜強度
がもろくなり、対傷性も悪くなる。好ましくは20000以
上である。分子量が大きいほど、長期保管時における膜
特性の経時変化(特に弾性率等の変化)が少なくなり、
好ましい方向にいく。上限は特にないが、あまり大きく
なると、例えば500000以上になると、塗布液の粘度が上
がり、塗布しにくくなる。なお、本発明において分子量
は重量平均分子量を意味するものとする。
【0017】ポリアクリル酸単独では様々な印字材料に
対する除去性能が得にくい。ポリアクリル酸を1〜40mol
%アニオン変性することによって浸漬時間の短縮が図
れ、除去性能が大きく向上する。好ましくは、2〜20mol
%アニオン変性する。これはアニオン変性することによ
り吸水性が大きく向上するためである。
【0018】アニオン変性はカルボン酸基末端の水酸基
をアルカリ金属やアンモニアに置換し、カルボン酸塩基
を形成する。この場合、必要量をアルカリ金属の水酸化
物やアンモニア水等を添加すればよい。変性量が1mol%
よりも少ないとき、印字材料除去性能への効果が少な
く、変性量が40mol%を越えると、膜がもろくなったり
溶解しやすくなったりして悪影響を与える。
【0019】また、表層には筆記性を向上させるために
シリカ、酸化チタン、アルミナ、酸化亜鉛、酸化カルシ
ウム等の無機微粒子やアクリル等の樹脂微粒子を添加し
てもよい。かかる無機微粒子を添加する場合、水溶性樹
脂100重量部に対して、0.1〜200重量部、好ましくは0.2
〜30重量部添加する。
【0020】表層を構成する樹脂溶液には塗布性能を上
げるために界面活性剤を添加してもよい。かかる関点か
らは、ノニオン性界面活性剤、特に、ポリエチレングリ
コール型ノニオン性界面活性剤が好ましいが、これに限
るものではなく、ノニオン性、アニオン性、カチオン
性、両性の界面活性剤でもよく、さらにこれらの組み合
わせでもよい。添加量は水溶性樹脂に対して0.1重量%
以上20重量%以下、より好ましくは0.5重量%以上10重
量%以下が適当である。
【0021】また、該被記録材の通紙性を上げるために
帯電防止効果のある界面活性剤を該被記録材に処理して
もよい。ノニオン性、アニオン性、カチオン性、両性界
面活性剤の限定はない。
【0022】アニオン性界面活性剤としては脂肪族スル
ホン塩酸、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコ
ールアルキレンオキサイド付加物硫酸エステル塩が特に
好ましく、その他にも脂肪酸塩、液体脂肪油硫酸エステ
ル塩、脂肪族アミン・アマイドの硫酸塩、高級アルコー
ルリン酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキサイ
ド付加物リン酸エステル塩、二塩基性脂肪酸エステルス
ルホン塩酸、脂肪酸アミドスルホン酸塩、アルキルアリ
ルスルホン酸塩でもよい。さらに、スチレンマレイン酸
共重合体の塩、ポリエチレンスルホン酸塩等の高分子ア
ニオン塩でもよい。
【0023】カチオン性界面活性剤としては脂肪酸アミ
ン塩、4級アンモニウム塩、アルキルピリジウム塩が、
ノニオン性界面活性剤としては高級アルコールエチレン
オキサイド付加物、ポリエチレングリコール脂肪酸エス
テルが、両性界面活性剤としてはベタイン型両性界面活
性剤が好ましい。
【0024】以上に示した界面活性剤の中ではアニオン
性界面活性剤が好ましい。その理由として、表層樹脂が
アニオン性であるため、カチオン性界面活性剤を添加す
ると、樹脂と界面活性剤が凝集する恐れがあるためであ
る。また、アニオン性界面活性剤の中で脂肪族スルホン
酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコール
アルキレンオキサイド付加物硫酸エステル塩の帯電防止
効果が最も高かった。
【0025】上記界面活性剤は表層を形成する材料に添
加しても良いし、および/または表層を形成した後から
処理することも可能である。表層中に添加する場合に好
ましい量は樹脂に対して0.1重量%以上20重量%以下、
より好ましくは1重量%以上10重量%以下である。0.1重
量%以下であると満足な帯電防止効果が得られず、低湿
環境で通紙不良が発生する。20重量%を越えて添加する
と表層の膜強度が得られないため繰り返し耐久性が低下
し好ましくない。
【0026】表層形成後に処理する場合は、上記界面活
性剤を適当な溶媒に溶解あるいは分散させたものを該被
記録材に塗布してもよいし、該被記録材を界面活性剤溶
液に浸漬・乾燥させてもよく、あるいはスプレーのよう
なもので均一に塗布してもかまわない。また、上記界面
活性剤が液体の場合はそのまま塗布することもでき、固
体であっても可能であれば直接処理してもよい。水溶液
で処理する場合の界面活性剤濃度は0.001%以上20%以
下が好ましい。
【0027】本発明の被記録材は、最終的に表面抵抗が
25℃40%RH下で測定して109〜1014Ω/□になるように調
整されていることが好ましく、より好ましくは109〜10
13Ω/□である。表面抵抗が109Ω/□より低いと画像濃
度が低下するおそれがあり、1014Ω/□より高いと転写
不良等を引き起こすおそれがある。
【0028】表面抵抗の調整は、前述したように帯電防
止剤としても機能する前記界面活性剤を表層に含有させ
るか、または、界面活性剤含有水溶液で表層を処理して
行うことが有効である。
【0029】また、表面抵抗を調整する方法として、表
層の抵抗を下げるために、導電性の微粒子やウイスカー
を添加してもよい。添加する微粒子およびウイスカーと
して、硫酸バリウム、ホウ酸アルミニウム、ITO、酸化
錫、酸化チタン等があるが、これに限らない。微粒子の
粒径には特に制約はなく約0.01μm〜20μm程度が一般的
で、添加量は樹脂に対して0.5%以上50%以下、好ましく
は5%以上40%以下である。
【0030】表層の形成方法としては、溶剤塗布法が使
用できる。具体的には上記の水膨潤性樹脂材料、すなわ
ち水溶性樹脂材料と架橋剤、または水溶性樹脂材料とモ
ノマーまたはオリゴマーと必要に応じてその他の添加剤
を、水、水/有機溶剤混合物、もしくは有機溶剤等適当
な溶媒に溶解分散させて、基材層上に加熱乾燥後の膜厚
が0.5〜30μm(0.5g/m2〜30g/m2)、より好ましくは3〜
20μm(3g/m2〜20g/m2)となるように塗布すればよい。
なお、水性溶媒を用いて表層を塗布形成する場合、界面
活性剤が含まれていると表層の塗布形成が容易になると
いう効果も得られる。実際には溶媒として水を用いるの
が一番望ましく、そのためには架橋剤は水溶性が好まし
い。
【0031】塗布後、表層を20〜180℃、好ましくは80
〜150℃に加熱する。二重結合を持った化合物で架橋さ
せる場合、照射後、または照射とともに該加熱を行えば
よい。基層材と表面層との間に中間層を形成してもよ
い。中間層は表層を基材により強固に接着させる目的で
設けられている。
【0032】図2に本発明の他の実施形態である中間層
を有する被記録材の模式的断面図を示す。1は基材層、2
は中間層、3は表層である。なお、図2において表層2の
表面に印字材料4が印字されている構成を示してある。
また、図2には基材層1の片面に中間層2および表層3が形
成された構成を示しているが、両面に中間層2および表
層3が形成された構成でもよい。
【0033】中間層2は接着性の高い樹脂から構成され
ており、該中間層には所望により表層構成樹脂と化学結
合可能な官能基を有する化合物(反応性化合物)が含ま
れている。そうすることにより、中間層と表層の接着
性、接合性を向上することができる。
【0034】中間層を構成する接着性の高い樹脂として
は、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、酢酸ビニル樹
脂、塩化ビニル樹脂等が挙げられ、好ましくは、ポリメ
チルメタクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂等が挙げ
られる。
【0035】所望により中間層に含まれる反応性化合物
としては、表層を構成する樹脂と化学結合可能な官能基
を有するものであれば限定されないが、例えばメチロー
ル化合物、イソシアネート化合物、アルデヒド化合物、
エポキシ化合物、アジリジン化合物などが使用可能であ
る。また、特に本発明においては、表層を構成する樹脂
がポリアクリル酸でありカルボキシル基を有する樹脂で
あるので、イソシアネーと化合物、エポキシ化合物、ア
ジリジン化合物、メチロール化合物が好適である。
【0036】エポキシ化合物およびメチロール化合物
は、先に架橋剤として挙げたエポキシ化合物およびメチ
ロール化合物と同様の化合物を使用することができる。
アルデヒド化合物としては、グリオキサール、グルタル
アルデヒド等が挙げられる。これら以外にも種々のアル
デヒド化合物が使用可能である。
【0037】エポキシ化合物としては、ポリエチレング
リコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコ
ールジグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジ
ルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエーテル、ポリ
グリセロールポリグリシジルエーテル、グリセリンポリ
グリシジルエーテル等が挙げられる。これら以外にも種
々のエポキシ化合物が使用可能である。これは、表層で
使用したエポキシ系架橋剤と同様のものが使用可能であ
る。
【0038】イソシアネート化合物としては、一つの分
子中に2つ以上のイソシアネート基を有するものを使用
することができる。イソシアネート基を複数有する化合
物を使用することにより、基材層と表層とをより強固に
接着することができる。
【0039】かかるイソシアネート化合物としては、4,
4‘−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4'−メチ
レンビスシクロヘキシルイソシアネート、トリス(p−
イソシアネートフェニル)メタン、トリス(p−イソシ
アネートフェニル)メタン、トリメチロールプロパンの
トリレンジイソシアネート3付加物、分子内親水性基を
有する脂肪族ポリイソシアネートなどが使用できる。ま
たこれらの化合物を含め、本実施形態で使用されるイソ
シアネートはフェノール、亜硫酸等で保護されていても
よい。
【0040】アジリジン化合物としては、例えば、ジフ
ェニルメタン−ビス−4,4'−N,N’−ジエチル尿素、2,
2'−ビスヒドロキシメチルブタノール−トリス−[3−
(1−アジリジイニル)プロピネート]を使用することが
できる。またオキサゾリン基含有ポリマーも使用するこ
とができる。
【0041】上述した反応性化合物として、常温で固体
状ないしワックス状または常温で粘張な液状のものがよ
い。反応性化合物が常温で固体状ないしワックス状また
は常温で粘張な液状であると、中間層の塗布形成時にお
ける乾燥によって蒸発してしまうことがなく、しかも乾
燥時に表面がべとつかないので表層の塗布が容易になる
という利点がある。また、反応性化合物として、水に溶
解するかまたは水に親和性のあるものを使用すると、中
間層を塗布形成するのに有機溶媒を使用する必要がなく
なり、中間層中に有機溶媒が残留するのを防止すること
ができる。
【0042】中間層2を基材層1上にコートするには、樹
脂および所望により上記反応性化合物を適当な溶媒、例
えばテトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、アセト
ン、酢酸エチル、メチルエチルケトン(MEK)等に溶解さ
せた溶液を塗布乾燥する溶剤塗布法や溶融塗布法等で行
うことができる。水溶性または親水性のポリウレタンや
ポリエステルなどの樹脂を水に溶解または分散したもの
を使用することができる。このような樹脂溶液や樹脂エ
マルジョンは市販されており、これらを用いると、有機
溶媒、特に非水溶系有機溶媒を使用することなく塗膜を
形成できるという利点がある。このため、製造時の安全
性を向上することができる。また、複写機への通紙など
によって被記録材が加熱されることにより内部から残留
溶媒のガス発生が生じるなどの問題が抑制できる。水性
溶媒を使用する場合、界面活性剤を添加しておくと中間
層を塗布するのが容易になる。中間層および表層ともに
水性溶媒を使用して形成すると、非水系有機溶媒を使用
することもなく被記録材を製造することが可能となり、
安全性や被記録材中への非水系有機溶媒の残留の問題を
防止することができる。上記溶剤塗布法や溶融塗布法に
より、膜厚が0.5μmから20μm程度(0.5g/m2〜20g/
m2)、好ましくは0.5〜6μm(0.5g/m2〜6g/m2)程度に
なるように中間接着層を形成する。厚さが0.5μm未満で
は塗布ムラが生じやすく、未コートの部分ができやすく
なる。20μmを越えると被記録材の強度、耐熱性等に問
題が生じる恐れがある。
【0043】反応性化合物は、高分子量体で、それ自体
製膜性があり、基材層との接着性に優れているものであ
れば、それ自体を溶媒等に溶解させて塗布乾燥して形成
することも可能である。樹脂溶液に添加して塗布する場
合、反応性化合物の添加量は中間層構成樹脂100重量部
に対して、例えば5〜50重量部とすることができる。な
お、中間層にコロナ放電処理を施してもよい。
【0044】紙や繊維質の基材を用いる場合は、中間層
を形成する塗布溶液に基材を浸漬し、基材中に塗布溶液
を含浸させ、基材を構成する繊維間に中間層材料を満た
すようにしてもよい。
【0045】以上のようにして得られた被記録材は、表
層の膨潤→ブラッシング等による物理的摺擦→乾燥過程
を経る記録材料の除去方法に好適に使用できリサイクル
可能となる。
【0046】以下に表面にトナー等の印字材料が印字さ
れた被記録材から、印字材料を除去する方法について記
載する。該方法は、表層を膨潤させることのできる溶媒
に印字材料の印字された被記録材を供給し、膨潤した被
記録材表面から物理的な力で該記録材料を掻き取る工程
からなる。以下、さらに詳しく図を用いて説明する。
【0047】図3は印字材料の除去方法の一例を説明す
るための工程系統図である。図3においては被記録材100
はその両面に中間接着層および表層が形成されており、
中間接着層および表層をまとめて12として示している。
該被記録材の表面にはトナー等の印字材料4が印字され
ている。印字材料としては電子写真に使用されるトナー
が好適に使用されるが、これら以外にもホットメルトイ
ンクを用いるインクジェット法、熱転写法、および印刷
法などに用いられる記録材料や、その他の油性ペイント
剤などの被記録材の表面に付着して皮膜状の像となるタ
イプのものが使用できる。被記録材料は図中右側から左
方に搬送される。
【0048】印字材料4が印字されている被記録材はま
ず、溶媒供給装置11から表層に表層膨潤溶媒が供給され
る。表層を膨潤させることのできる溶媒としては水性溶
媒、すなわち水、水と水溶性との有機溶媒の混合溶媒、
あるいは水性有機溶媒等種々用いることができる。ま
た、帯電防止剤等の所望の添加剤が添加されていてもよ
い。このように本実施形態においては水を用いて印字材
料を除去できる点に大きな利点がある。以下の説明にお
いては水を使用する場合を説明する。
【0049】水の供給は図3に示したようにシャワー装
置11より、水のシャワーを表層に降りかけてもよいし、
また図示していないが水に浸漬させてもよい。被記録材
表層に水が浸透するために約15秒から300秒程度水に接
触させることが好ましい。接触時間が長いほど十分に水
を浸透させられるが、その分処理に時間がかかる。被記
録材表層に水が浸透すると、表層は膨潤し(膨潤した表
層が13として示されている)、印字材料4と表層の間の接
着力が減少する。このとき、水温は15℃〜45℃くらいが
適当である。温度が高すぎると水の蒸発が多くなり温度
が低すぎると十分なクリーニング効果が得られない恐れ
がある。
【0050】水が十分被記録材の表層に浸透した後、被
記録材はさらに印字材料除去領域に搬送され、ブラシ14
にかけられる。ブラシ14は回転しており、このブラシに
よって被記録材100上の印字材料4が除去される。本発明
においてはブラシ以外にも表面を物理的あるいは機械的
な力を付与し表層を摺擦あるいは掻き取る態様の手段、
例えばブレード、布帛等を採用してもかまわない。図3
においては、ブラシ14を液外に配置しているが、液中に
配置してもかまわない。ブラシ14の毛の長さは5〜20mm
程度、太さは10〜60μm程度とすることができる。材質
は特に限定されないがナイロンなどが適当である。
【0051】通紙速度、すなわち被記録材がブラシ14を
通過する速度は、処理時間とクリーニング性能とのバラ
ンスを勘案して決めればよく、例えば、0.5cm/秒〜5cm/
秒とすることができる。ブラシの回転速度は搬送速度の
5倍以上、より好ましくは10倍以上とすることが望まし
い。
【0052】印字材料4を除去した後、被記録材はシャ
ワー領域に搬送され、被記録材表面にクリーニングシャ
ワー15を施し、被記録材表面に残留している印字材料を
洗い流す。シャワー15を使用する液体は水を膨張させる
のに用いたのと同様の水性溶媒を用いることができる。
水を膨張させるのに用いたのと同じ溶媒を用いてもよ
い。水を使用することが特に好ましい。
【0053】シャワー15をかけた後、被記録材はさらに
乾燥領域に搬送され、乾燥器16により乾燥される。な
お、乾燥方法は熱ローラのように接触タイプのものでも
よいし、遠赤外線ランプのように被接触タイプのもので
もかまわない。加熱温度は70〜150℃程度が適当であ
る。
【0054】図4は、上述したクリーニング方法が適当
可能なクリーニング装置の一実施形態を示す図である。
図4の装置は、ケーシング23内に被記録材を膨張させる
ための液体30を貯溜するクリーニング槽22を備えてい
る。このクリーニング槽22には、槽内の液中の印字材料
を除去するためのフィルタを備えたポンプ20が接続され
ている。クリーニング槽22内の液体はポンプ20内のフィ
ルタによって浄化された後、管31を通ってクリーニング
槽22に戻される。
【0055】図4の装置においては、給紙ローラ21によ
って導入された被記録材を、搬送ローラ32、33およびガ
イド26により、直接クリーニング槽22に搬送して液体30
に浸漬することにより、ブラッシングの前に被記録材表
層に水を浸透させている。また、ブラシ14の対向部を通
過した後、所定時間をかけて液30中を通過させた後、乾
燥ローラ17に到達させることによってリンス効果を得る
ようにしてある。
【0056】図5はクリーニング装置の他の一実施形態
を示す図である。この装置は、被記録材を膨潤させるた
めの液体30を貯溜する膨潤液タンク43と、表面をブラシ
14で摺擦された後、被記録材を洗浄する液を貯溜するリ
ンス液タンク42を、それぞれ独立に有する構成をしてい
る。膨潤液タンク43に貯溜された液体30はフィルタを備
えたポンプ20でくみ上げられ、管31を通してシャワー11
に送られ、給紙ローラー21によって導入された被記録材
100に所定時間あるいは所定量吹き付けられる。被記録
材料はガイド26および搬送ローラー24および25を通過し
てブラシ14部に送られる。シャワー11部で被記録材100
に吹きかけられた膨潤用液体は落下し、シャワー11の下
方に位置する膨潤液タンク43に戻り、循環使用される。
【0057】ブラシ14により印字材料を除去された被記
録材100はシャワー15に送られ、被記録材表面にクリー
ニングシャワー15が施される。クリーニングシャワーは
リンス液タンク42に貯溜されているリンス液50がフィル
ターを備えたポンプ40にくみ上げられ、管41を通じてシ
ャワー領域に供給される。ブラシにより擦り取られた印
字材料およびリンス液で流された印字材料はリンス液タ
ンク上部に備えられたフィルター上に落ち、シャワー領
域から落下してくるクリーニングシャワー液とともに濾
過され、印字材料はフィルターで濾され、リンス液はタ
ンク42に戻され循環使用される。
【0058】シャワー領域を通過した被記録材はガイド
27を通過し、最後にヒータを内蔵した乾燥ローラー17に
よって乾燥され、装置外に排出される。
【0059】このリンス液に帯電防止剤を添加すると、
印字材料除去後のシートの表面が静防処理される。リン
ス液に加える帯電防止剤は先に記述した。また、帯電防
止剤以外にシートへの吸水性を上げるために界面活性剤
等を添加してもよい。
【0060】リンス液に含まれる帯電防止剤の濃度は、
0.001%以上1%以下が好ましく、より好ましくは0.005
%以上0.5%以下である。少ないと、帯電防止効果が減
り、多いと定着性を損なう恐れがある。
【0061】このように帯電防止剤を含有させたリンス
液で被記録材を処理することにより、表面の抵抗を109
〜1014Ω/□(25℃40%RH)に再度調整することができ
る。
【0062】図6は、図4に示したクリーニング装置にさ
らに帯電防止剤をシート表面に供給するための手段(3
5,36)を設けている点が大きく異なる。すなわち、ク
リーニグ槽22から排出され、しぼりローラー37により水
分を除去されたシート表面には、さらに、タンク(35)
から供給された帯電防止剤含有液がローラ36により付与
され、乾燥ローラー17により乾燥される。ローラ36は塗
布型でもスポンジタイプのものでもよい。
【0063】帯電防止剤は、クリーニング槽22内に含有
させてもよいが、図6に示したように、帯電防止剤含有
液を別個独立した工程で印字材料除去工程の最終段階で
付与する手段を設けることにより、帯電防止剤をクリー
ニング槽22内に含有させる場合に比べ、あるいは、図5
に示した装置のリンス液に帯電防止剤を含有させる場合
に比べて、より少ない濃度(0.0001%〜0.1%)で済
み、また、より効率よく表面抵抗の調整(109〜104Ω/
□、25℃45%RH)を行うことができる。
【0064】
【実施例】被記録材の製造 製造例1 基材層;ルミラーT(透明PET樹脂)100μm(東レ社
製)。 中間層;水分散性ウレタン樹脂溶液(HUX-232、旭電化
社製)100gにグリセロールポリグリシジルエーテル(EX
-313、長瀬化成社製)5gと高級アルコールアルキレンオ
キサイド付加物(ナロアクティN95、三洋化成社製)0.1
gを添加し、撹拌後バーコーターで基材層に塗布し、120
℃、5分乾燥させた。このとき塗布量は4g/m2であった。 表層;水溶性樹脂としてポリアクリル酸(分子量20000
0)16gを水184gに溶解し樹脂溶液を調整した。該樹脂溶
液に、水酸化ナトリウム0.6g(変性率6.8mol%)と架橋
剤としてグリセロールポリグリシジルエーテル(EX-31
3、長瀬化成社製)2gと高級アルコールアルキレンオキ
サイド付加物(ナロアクティN105、三洋化成社製)とシ
リカ(サイリシア450、富士シリシア社製)0.1gを添加
し、撹拌した。得られた溶液をバーコーターで塗布し、
180℃3分加熱した。このとき表層の塗布量は6g/m2であ
った。これを被記録材Aとする。
【0065】製造例2 基材層;易接着処理した透明PET(100μm)。 中間層;水分散性ウレタン樹脂溶液(HUX-232、旭電化
社製)100gにメラミン-ホルムアルデヒド樹脂(スミレ
ーズレジン613、住友化学社製)5gと高級アルコールア
ルキレンオキサイド付加物(ナロアクティN95、三洋化
成社製)0.1gを添加し、撹拌後バーコーターで基材層に
塗布し、120℃、5分乾燥させた。このときの塗布量は3g
/m2であった。 表層;水溶性樹脂としてポリアクリル酸(分子量20000
0)16gを水184gに溶解し樹脂溶液を調整した。該樹脂溶
液に、水酸化カリウム1.2g(変性率9.6mol%)と架橋剤
としてグリセロールポリグリシジルエーテル(EX-313、
長瀬化成社製)2gとメラミン−ホルムアルデヒド樹脂
(スミレーズレジン613、住友化学社製)0.6gと高級ア
ルコールアルキレンオキサイド付加物(ナロアクティN1
05、三洋化成社製)0.4gとシリカ(サイリシア440、富
士シリシア社製)0.1gを添加し、撹拌した。得られた溶
液をバーコーターで塗布し、160℃3分加熱した。このと
き表層の塗布量は4g/m2の表層を得た。これを被記録材B
とする。
【0066】製造例3 基材層;易接着処理した透明PET(100μm)。 表層;水溶性樹脂としてポリアクリル酸(分子量20000
0)16gを水184gに溶解し樹脂溶液を調整した。該樹脂溶
液に、水酸化ナトリウム1g(変性率11.3mol%)と架橋剤
としてグリセロールポリグリシジルエーテル(EX-313、
長瀬化成社製)3gとメラミン−ホルムアルデヒド樹脂
(スミレーズレジン613、住友化学社製)0.9gと高級ア
ルコールアルキレンオキサイド付加物(ナロアクティN9
5、三洋化成社製)0.4gとシリカ(サイリシア450、富士
シリシア社製)0.08gを添加し、撹拌した。得られた溶
液をバーコーターで塗布し、180℃4分加熱した。このと
き表層の塗布量は6g/m2であった。これを被記録材Cとす
る。
【0067】製造例4 基材層;易接着処理した白色PET(100μm)。 中間層;水分散性ウレタン樹脂溶液(HUX-232、旭電化
社製)100gにグリセロールポリグリシジルエーテル(EX
-313、長瀬化成社製)5gと高級アルコールアルキレンオ
キサイド付加物(ナロアクティN95、三洋化成社製)0.1
gを添加し、撹拌後バーコーターで基材層に塗布し、120
℃、5分乾燥させた。このとき中間層の塗布量は3g/m2
あった。 表層;水溶性樹脂としてポリアクリル酸(分子量2500
0)48gを水152gに溶解し樹脂溶液を調整した。該樹脂溶
液に、水酸化ナトリウム3.6g(変性率13.5mol%)と架橋
剤としてグリセロールポリグリシジルエーテル(EX-31
3、長瀬化成社製)3gとメラミン−ホルムアルデヒド樹
脂(スミレーズレジン613、住友化学社製)0.6gと高級
アルコールアルキレンオキサイド付加物(ナロアクティ
N95、三洋化成社製)0.4gとシリカ(サイリシア450、富
士シリシア社製)1gを添加し、撹拌した。得られた溶液
をバーコーターで塗布し、170℃3分加熱した。このとき
表層の塗布量は6g/m2であった。これを被記録材Dとす
る。
【0068】製造例5 基材層;易接着処理した白色PET(100μm)。 中間層;水分散性ウレタン樹脂溶液(HUX-232、旭電化
社製)100gにグリセロールポリグリシジルエーテル(EX
−313、長瀬化成社製)5gと高級アルコールアルキレン
オキサイド付加物(ナロアクティN95、三洋化成社製)
0.1gを添加し、撹拌後バーコーターで基材層に塗布し、
120℃、5分乾燥させた。このときの塗布量は4g/m2であ
った。 表層;水溶性樹脂としてポリアクリル酸(分子量20000
0)16gを水184gに溶解し樹脂溶液を調整した。該樹脂溶
液に、アンモニア水2g(変性率25.7mol%)と架橋剤と
してグリセロールポリグリシジルエーテル(EX-313、長
瀬化成社製)2gとアニオン性界面活性剤(エレガンTOF-
4530、日本油脂社製)0.4gとシリカ(サイリシア470、
富士シリシア社製)1gを添加し、撹拌した。得られた溶
液をバーコーターで塗布し、140℃4分加熱した。このと
き表層の塗布量は4g/m2であった。これを被記録材Eとす
る。
【0069】製造例6 基材層;易接着処理した透明PET(100μm)。 中間層;水分散性ウレタン樹脂溶液(HUX-232、旭電化
社製)100gにメラミン−ホルムアルデヒド樹脂(スミレ
ーズレジン613、住友化学社製)5gと高級アルコールア
ルキレンオキサイド付加物(ナロアクティN95、三洋化
成社製)0.1gを添加し、撹拌後バーコーターで基材層に
塗布し、120℃、5分乾燥させた。このとき塗布量は3g/m
2であった。 表層;水溶性樹脂としてポリアクリル酸(分子量20000
0)16gを水184gに溶解し樹脂溶液を調整した。該樹脂溶
液に、水酸化ナトリウム0.6g(変性率6.8mol%)と架橋
剤としてグリセロールポリグリシジルエーテル(EX-31
3、長瀬化成社製)2gとメラミン−ホルムアルデヒド樹
脂(スミレーズレジン613、住友化学社製)0.6gと脂肪
族スルホン酸塩(パーソフトSF、日本油脂社製)0.8gと
シリカ(サイリシア450、富士シリシア社製)0.06gを添
加し、撹拌した。得られた溶液をバーコーターで塗布
し、180℃3分加熱し、厚さ5μm(5g/m2)の表層を得
た。これを被記録材Fとする。
【0070】製造例7 基材層;ルミラーT 100μm(東レ社製)。 中間層;水分散性ウレタン樹脂溶液(HUX-232、旭電化
社製)100gにグリセロールポリグリシジルエーテル(EX
-313、長瀬化成社製)5gと高級アルコールアルキレンオ
キサイド付加物(ナロアクティN95、三洋化成社製)0.1
gを添加し、撹拌後バーコーターで基材層に塗布し、120
℃、5分乾燥させた。このとき塗布量は4g/m2であった。 表層;水性樹脂としてポリアクリル酸(分子量200000)
16gを水184gに溶解し樹脂溶液を調整した。該樹脂溶液
に、水酸化ナトリウム0.2g(変性率2.3mol%)と架橋剤
としてグリセロールポリグリシジルエーテル(EX-313、
長瀬化成社製)2gと高級アルコールアルキレンオキサイ
ド付加物硫酸エステル塩(パーソフトEF、日本油脂社
製)0.6gとシリカ(サイリシア450、富士シリシア社
製)0.06gを添加し、撹拌した。得られた溶液をバーコ
ーターで塗布し、180℃1分加熱した。このとき表層の塗
布量は8g/m2であった。これを被記録材Gとする。
【0071】製造例8 基材層;易接着処理した白色PET(100μm)。 中間層;水分散性ウレタン樹脂溶液(HUX-232、旭電化
社製)100gにグリセロールポリグリシジルエーテル(EX
−313、長瀬化成社製)5gと高級アルコールアルキレン
オキサイド付加物(ナロアクティN95、三洋化成社製)
0.1gを添加し、撹拌後バーコーターで基材層に塗布し、
120℃、5分乾燥させた。このとき塗布量は3g/m2であっ
た。 表層;水性樹脂としてポリアクリル酸(分子量200000)
16gを水184gに溶解し樹脂溶液を調整した。該樹脂溶液
に、水酸化ナトリウム1g(変性率11.3mol%)と架橋剤と
してグリセロールポリグリシジルエーテル(EX-313、長
瀬化成社製)2gとメラミン−ホルムアルデヒド樹脂(ス
ミレーズレジン613、住友化学社製)0.6gとアニオン性
界面活性剤(エレガンTOF−4530、日本油脂社製)0.4g
と高級アルコールアルキレンオキサイド付加物(ナロア
クティーN95、三洋化成社製)0.4gとシリカ(サイリシ
ア470、富士シリシア社製)1gを添加し、撹拌した。得
られた溶液をバーコーターで塗布し、180℃3分加熱し、
厚さ3μm(3g/m2)の表層を得た。これを被記録材Hとす
【0072】製造例9 基層材;白色PET(100μm)。 中間層;水分散性ウレタン樹脂溶液(HUX-232、旭電化
社製)100gにグリセロールポリグリシジルエーテル(EX
−313、長瀬化成社製)5gと高級アルコールアルキレン
オキサイド付加物(ナロアクティN95、三洋化成社製)
0.1gを添加し、撹拌後バーコーターで基材層に塗布し、
120℃、5分乾燥させた。このとき塗布量は4g/m2であっ
た。 表層;水性樹脂としてポリアクリル酸(分子量200000)
16gを水184gに溶解し樹脂溶液を調整した。該樹脂溶液
に、水酸化ナトリウム0.4g(変性率4.6mol%)と架橋剤
としてグリセロールポリグリシジルエーテル(EX-313、
長瀬化成社製)2gとメラミン−ホルムアルデヒド樹脂
(スミレーズレジン613、住友化学社製)0.6gと高級ア
ルコールアルキレンオキサイド付加物(ナロアクティー
N95、三洋化成社製)0.4gとシリカ(サイリシア450、富
士シリシア社製)1gを添加し、撹拌した。得られた溶液
をバーコーターで塗布し、180℃1分加熱し、塗布量5g/m
2の表層を得た。さらに、アニオン性界面活性剤(エレ
ガンTOF-4530、日本油脂社製)0.1%水溶液をバーコー
ターで塗布し、120℃で30秒加熱した。これを被記録材I
とする。
【0073】製造例10 基材層;耐水紙(100μm)。 中間層;水分散性ウレタン樹脂溶液(ハイドランAPX−1
10、大日本インキ化学工業社製)100gにグリセロールポ
リグリシジルエーテル(EX−313、長瀬化成社製)5gと
高級アルコールアルキレンオキサイド付加物(ナロアク
ティーN95、三洋化成社製)0.1gを添加し、攪拌後バー
コーターで基材層に塗布し、120℃、5分乾燥させた。こ
のとき塗布量は3g/m2であった。 表層;水性樹脂としてポリアクリル酸(分子量200000)
16gを水184gに溶解し樹脂溶液を調整した。該樹脂溶液
に、水酸化ナトリウム0.6g(変性率6.8mol%)と架橋剤
としてグリセロールポリグリシジルエーテル(EX-313、
長瀬化成社製)2gとメラミン−ホルムアルデヒド樹脂
(スミレーズレジン613、住友化学社製)0.6gとポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル(ノニポール90;
三洋化成社製)0.2gとシリカ(サイロホービック、富士
シリシア社製)1gを添加し、攪拌した。得られた溶液を
バーコーターで塗布し、180℃3分加熱し、塗布量7g/m2
の表層を得た。さらに、カチオン性界面活性剤(エレガ
ンLD-204、日本油脂社製)0.5%水溶液をバーコーター
で塗布し、120℃で30秒加熱した。これを被記録材Jとす
る。
【0074】製造例11 基材層;白色PET(100μm、ルミラーE20)。 中間層;水分散性ウレタン樹脂溶液(HUX−232、旭電化
社製)100gにグリセロールポリグリシジルエーテル(EX
−313、長瀬化成社製)5gと高級アルコールアルキレン
オキサイド付加物(ナロアクティN95、三洋化成社製)
0.1gを添加し、攪拌後バーコーターで基材層に塗布し、
120℃、5分乾燥させた。このとき中間層の塗布量は3g/
m2であった。 表層;水溶性樹脂としてポリアクリル酸(分子量2500
0)16gを水184gに溶解し樹脂溶液を調整した。該樹脂溶
液に、水酸化ナトリウム0.4g(変性率4.6mol%)と架橋
剤としてポリエチレングリコールジグリシジルエーテル
(EX-810、長瀬化成社製)4gとメラミン−ホルムアルデ
ヒド樹脂(スミレーズレジン613、住友化学社製)1gと
高級アルコールアルキレンオキサイド付加物(ナロアク
ティN95、三洋化成社製)0.4gとホウ酸アルミニウム
(パストラン5110Y、三井金属社製)4gを添加し、攪拌
した。得られた溶液をバーコーターで塗布し、160℃5分
加熱し、塗布量10g/m2の表層を得た。これを被記録材K
とする。
【0075】製造例12 基材層;白色PET(100μm、ルミラーE20)。 中間層;水分散性ウレタン樹脂溶液(HUX−232、旭電化
社製)100gにグリセロールポリグリシジルエーテル(EX
−313、長瀬化成社製)5gと高級アルコールアルキレン
オキサイド付加物(ナロアクティN95、三洋化成社製)
0.1gを添加し、攪拌後バーコーターで基材層に塗布し、
120℃、5分乾燥させた。このとき中間層の塗布量は3g/
m2であった。 表層;水溶性樹脂としてポリアクリル酸(分子量2500
0)48gを水152gに溶解し樹脂溶液を調整した。該樹脂溶
液に、水酸化ナトリウム1.2g(変性率4.6mol%)と架橋
剤としてポリエチレングリコールジグリシジルエーテル
(EX-810、長瀬化成社製)4gとメラミン−ホルムアルデ
ヒド樹脂(スミレーズレジン613、住友化学社製)1gと
高級アルコールアルキレンオキサイド付加物(ナロアク
ティN95、三洋化成社製)0.4gと酸化錫(T−1、三菱マ
テリアル社製)4gとアルミナ(A31、日本軽金属社製)
を添加し、攪拌した。得られた溶液をバーコーターで塗
布し、160℃5分加熱し、厚さ7μmの表層を得た。これを
被記録材Lとする。
【0076】製造例13 基材層;透明PET(100μm、東レ社製;ルミラーT)。 中間層;水分散性ウレタン樹脂溶液(HUX−232、旭電化
社製)100gにグリセロールポリグリシジルエーテル(EX
−313、長瀬化成社製)5gと高級アルコールアルキレン
オキサイド付加物(ナロアクティN95、三洋化成社製)
0.1gを添加し、攪拌後バーコーターで基材層に塗布し、
120℃、5分乾燥させた。このとき中間層の塗布量は3g/
m2であった。 表層;水溶性樹脂としてポリアクリル酸(分子量5000)
48gを水152gに溶解し樹脂溶液を調整した。該樹脂溶液
に、水酸化ナトリウム1.8g(変性率6.8mol%)と架橋剤
としてグリセリンポリグリシジルエーテル(EX-313、長
瀬化成社製)7gと高級アルコールアルキレンオキサイド
付加物(ナロアクティN95、三洋化成社製)1gとシリカ
微粒子(サイリシア450、富士シリシア社製)0.3gを添
加し、攪拌した。得られた溶液をバーコーターで塗布
し、160℃3分加熱し、塗布量5g/m2の表層を得た。これ
を被記録材Mとする。
【0077】製造例14 基材層;易接着処理した透明PET(100μm)。 中間層;水分散性ウレタン樹脂溶液(HUX−232、旭電化
社製)100gにメラミン−ホルムアルデヒド樹脂(スミレ
ーズレジン613、住友化学社製)5gと高級アルコールア
ルキレンオキサイド付加物(ナロアクティN95、三洋化
成社製)0.1gを添加し、攪拌後バーコーターで基材層に
塗布し、120℃、5分乾燥させた。このとき中間層の塗布
量は5g/m2であった。 表層;水溶性樹脂としてポリアクリル酸(分子量20000
0)16gを水184gに溶解し樹脂溶液を調整した。該樹脂溶
液に架橋剤としてグリセリンポリグリシジルエーテル
(EX-313、長瀬化成社製)2.4gとメラミン−ホルムアル
デヒド樹脂(スミレーズレジン613、住友化学社製)0.6
gと高級アルコールアルキレンオキサイド付加物(ナロ
アクティN95、三洋化成社製)0.4gとシリカ微粒子(サ
イリシア450、富士シリシア社製)0.1gを添加し、攪拌
した。得られた溶液をバーコーターで塗布し、160℃2分
加熱し、塗布量5g/m2の表層を得た。これを被記録材Nと
する。
【0078】製造例15 基材層;易接着処理した透明PET(100μm)。 表層;水溶性樹脂としてポリアクリル酸(分子量20000
0)16gを水184gに溶解し樹脂溶液を調整した。該樹脂溶
液に水酸化ナトリウム1g(変性率11.3mol%)と架橋剤
としてメラミン−ホルムアルデヒド樹脂(スミレーズレ
ジン613、住友化学社製)1gと高級アルコールアルキレ
ンオキサイド付加物(ナロアクティN95、三洋化成社
製)0.4gとシリカ微粒子(サイリシア450、富士シリシ
ア社製)0.1gを添加し、攪拌した。得られた溶液をバー
コーターで塗布し、180℃1分加熱し、塗布量5g/m2の表
層を得た。これを被記録材Oとする。
【0079】製造例16 基材層;易接着処理した透明PET(100μm)。 中間層;水分散性ウレタン樹脂溶液(HUX−232、旭電化
社製)100gにメラミン−ホルムアルデヒド樹脂(スミレ
ーズレジン613、住友化学社製)5gと高級アルコールア
ルキレンオキサイド付加物(ナロアクティN95、三洋化
成社製)0.1gを添加し、攪拌後バーコーターで基材層に
塗布し、120℃、5分乾燥させた。このとき中間層の塗布
量は3g/m2であった。 表層;水溶性樹脂としてポリアクリル酸(分子量20000
0)16gを水184gに溶解し樹脂溶液を調整した。該樹脂溶
液に、水酸化ナトリウム4g(変性率45mol%)と架橋剤
としてグリセリンポリグリシジルエーテル(EX-313、長
瀬化成社製)2gと高級アルコールアルキレンオキサイド
付加物(ナロアクティN95、三洋化成社製)0.6gとシリ
カ微粒子(サイリシア450、富士シリシア社製)0.1gを
添加し、攪拌した。得られた溶液をバーコーターで塗布
し、160℃3分加熱し、塗布量5g/m2の表層を得た。これ
を被記録材Pとする。
【0080】製造例17 基材層;易接着処理した白色PET(100μm)。 中間層;水分散性ウレタン樹脂溶液(HUX−232、旭電化
社製)100gにメラミン−ホルムアルデヒド樹脂(スミレ
ーズレジン613、住友化学社製)5gと高級アルコールア
ルキレンオキサイド付加物(ナロアクティN95、三洋化
成社製)0.1gを添加し、攪拌後バーコーターで基材層に
塗布し、120℃、5分乾燥させた。このとき中間層の塗布
量は3g/m2であった。 表層;水溶性樹脂としてポリビニルアルコール(KM−61
8、クラレ社製)16gを水184gに溶解し樹脂溶液を調整し
た。該樹脂溶液に架橋剤としてグリセリンポリグリシジ
ルエーテル(EX-313、長瀬化成社製)0.4gとメラミン−
ホルムアルデヒド樹脂(スミレーズレジン613、住友化
学社製)0.4gと高級アルコールアルキレンオキサイド付
加物(ナロアクティN95、三洋化成社製)0.6gと塩酸0.6
gとシリカ微粒子(サイリシア450、富士シリシア社製)
4gを添加し、攪拌した。得られた溶液をバーコーターで
塗布し、160℃3分加熱し、塗布量10g/m2の表層を得
た。これを被記録材Qとする。
【0081】評価 初期抵抗;被記録材A〜Lの25℃/85%RH下の初期抵抗を
測定した。 脱墨性(トナー除去性);被記録材A〜Lに市販のレーザ
ービームプリンタ(LP−1700;エプソン社製)を用いて
画像形成した。画像の形成された被記録材を図4〜図6の
装置を用いて画像の除去(脱墨)を行い、トナー除去性
を評価(初期脱墨)した。その時に使用した脱墨液およ
びリンス液は表1中に示した。また、複写→トナー除去
の工程を20回繰り返した後、トナー除去性(劣化後脱
墨)を評価した。また、同時に25℃/85%RH下の表面抵
抗値を測定した。トナー除去性の評価は、水を供給して
からの浸漬時間で評価した。95%以上の脱墨を、2分以
内でできたものを◎、4分以内でできたものを○、それ
以上かかったものを×とした。
【0082】(3)接着性;表層膜と基材の接着性を測
定した。上記除去工程を20回繰り返した後、表層の残存
率(%)を重量変化により測定した。95%以上膜が残存
されているものを◎、80%以上膜が残存しているものを
○、80%未満のものを×とした。
【0083】(4)染料痕の評価;LP−1700で印字後1週
間25℃/85%RHに保管し、図4の装置で印字材料を除去
後、トナー除去後の染料の残りを目視評価し、以下のよ
うにランク付けした。 ○:染料痕は見えない; ×:染料痕が少し残っている。
【0084】なお、図4〜6の装置の運転条件は以下の通
りである。 ・毛の長さ10mm、太さ30μmのナイロン製ブラシ毛を有
する芯金径12mmのブラシローラを使用 ・槽内の水温30℃ ・ブラシの回転速度/通紙速度=30 ・熱ローラの温度110℃ 評価結果を表1にまとめる。
【0085】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 被記録材の一実施形態を示す模式的断面図。
【図2】 被記録材の他の実施形態を示す模式的断面
図。
【図3】 被記録材の除去方法を説明するための工程系
統図。
【図4】 クリーニング装置の一例を示す図。
【図5】 クリーニング装置の一例を示す図。
【図6】 クリーニング装置の一例を示す図。
【符号の説明】
1:基材層 2:中間層 3:表層 4:印字材料 11:シャワー装置 12:中間接着層+表層 13:膨潤した表層 14:ブラシ 15:クリーニングシャワー 16:乾燥器 100:被記録材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 578 G03G 21/00 578 Fターム(参考) 2H034 FA00 4F100 AA07B AA07H AA20H AA21B AA21H AA28B AA28H AA31B AA31H AA33B AA33H AB01B AB01H AH02B AH02H AH04B AH04H AJ04A AJ06B AJ06H AK01B AK25B AK41A AK42 AK51G AK53B AK53H AK54H AL06B AT00A BA02 CA02B CA18B CA21B CA22B CB00 DG10A EJ05B GB90 JA07B JB09B JB10B JG04B JL16 YY00B

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも基材層、表層からなる被記録
    材であって、該表層は水膨潤性樹脂からなり、該水膨潤
    性樹脂は水溶性樹脂をエポキシ系架橋剤で架橋させたこ
    とを特徴とし、該水溶性樹脂は分子量10000以上のポリ
    アクリル酸を1〜40mol%アニオン変性したことを特徴と
    するリサイクル可能な被記録材。
  2. 【請求項2】 エポキシ系架橋剤に加え、さらにメチロ
    ール系架橋剤を使用して架橋させたことを特徴とする、
    請求項1に記載のリサイクル可能な被記録材。
  3. 【請求項3】 表層は表面抵抗が25℃40%RH下で109〜1
    014Ω/□になるよう帯電防止剤が処理もしくは内添され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載のリサイク
    ル可能な被記録材。
  4. 【請求項4】 帯電防止剤がアニオン性の界面活性剤で
    あることを特徴とする請求項3記載のリサイクル可能な
    被記録材。
  5. 【請求項5】 帯電防止剤が脂肪族スルホン酸塩、高級
    アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールアルキレン
    オキサイド付加物硫酸エステル塩の1種以上であること
    を特徴とする請求項3記載のリサイクル可能な被記録
    材。
  6. 【請求項6】 帯電防止剤がカチオン性の界面活性剤で
    あることを特徴とする請求項3記載のリサイクル可能な
    被記録材。
  7. 【請求項7】 表層に水膨潤性膜を有する被記録材から
    印字材料を除去する手段および、印字材料除去後に被記
    録材の表面抵抗を25℃40%RH下で109〜1014Ω/□に再調
    整する手段を有する被記録材の再生手段。
  8. 【請求項8】 印字材料を除去する手段が、水浴槽を有
    し、水浴槽に帯電防止剤が溶解もしくは分散しているこ
    とを特徴とする、請求項7に記載の被記録材の再生手
    段。
  9. 【請求項9】 印字材料を除去する手段が、印字材料除
    去後に帯電防止剤を付与する工程を有することを特徴と
    する、請求項7に記載の被記録材の再生手段。
  10. 【請求項10】 印字材料除去後の帯電防止剤を付与す
    る手段が、塗布ローラーもしくはスポンジローラーを有
    していることを特徴とする、請求項9に記載の被記録材
    の再生手段。
  11. 【請求項11】 印字材料を除去する手段が、水浴槽お
    よび絞りローラーを有し、絞り工程後帯電防止剤を付与
    する工程を有することを特徴とする、請求項9に記載の
    被記録材の再生手段。
  12. 【請求項12】 帯電防止剤がアニオン性界面活性剤で
    あることを特徴とする請求項8または9記載の被記録材の
    再生手段。
  13. 【請求項13】 帯電防止剤が脂肪族スルホン酸塩、高
    級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールアルキレ
    ンオキサイド付加物硫酸エステル塩の1種以上であるこ
    とを特徴とする請求項12記載の被記録材の再生手段。
  14. 【請求項14】 帯電防止剤がカチオン性界面活性剤で
    あることを特徴とする請求項12記載の被記録材の再生手
    段。
  15. 【請求項15】 表層は表面抵抗が25℃40%RH下で109
    〜1014Ω/□になるように導電性微粒子が処理もしくは
    内添されていることを特徴とする請求項1または2記載の
    リサイクル可能な被記録材。
  16. 【請求項16】 導電性微粒子が酸化錫もしくは酸化チ
    タンもしくは硫酸バリウム、もしくはホウ酸アルミニウ
    ムもしくはITOもしくは金属紛であることを特徴とする
    記載項15記載のリサイクル可能な被記録材。
  17. 【請求項17】 基材層がポリエステルフィルムもしく
    はセルロース紙であることを特徴とする請求項1または2
    記載のリサイクル可能な被記録材。
  18. 【請求項18】 基材層表面が易接着処理されているこ
    とを特徴とする請求項17記載のリサイクル可能な被記録
    材。
  19. 【請求項19】 基材層と表層の間に中間接着層を有す
    る、請求項1〜6、15〜18いずれかに記載のリサイクル可
    能な被記録材。
  20. 【請求項20】 ポリアクリル酸の分子量が50000以上
    であることを特徴とした請求項1〜6、15〜19いずれかに
    記載のリサイクル可能な被記録材。
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