JPH06222604A - 物体の表面に固定化した付着物易除去被覆 - Google Patents

物体の表面に固定化した付着物易除去被覆

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JPH06222604A
JPH06222604A JP5305917A JP30591793A JPH06222604A JP H06222604 A JPH06222604 A JP H06222604A JP 5305917 A JP5305917 A JP 5305917A JP 30591793 A JP30591793 A JP 30591793A JP H06222604 A JPH06222604 A JP H06222604A
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研二 河野
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裕之 光橋
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昭二 西原
Ichiji Miyata
一司 宮田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水によって膨潤するが流出して消失しない、
親水性でかつ空気中常温で固体状の樹脂を主成分とする
膜からなる付着物易除去被膜を、物体の表面に固定化す
ることにより、物体を繰り返し清浄にすることができる
ようにする。 【構成】 水によって膨潤するが流出して消失しない、
親水性でかつ空気中常温で固体状の樹脂を主成分とする
膜からなる物体の表面に固定化した付着物易除去被膜

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水によって付着物を
容易に除去できる被膜を物体表面に固定することによっ
て、物体を繰り返し容易に清浄にすることを可能にした
物体の表面に固定化した付着物易除去被覆に関する。
【0002】なお、この発明はその性質上、付着物の付
着を阻止するものではなく、付着を許容するものであっ
て、この付着物を水処理だけで容易に除去できるように
したものであるため、本明細書中におけるこの発明の被
覆を付着物易除去被覆と称した。
【0003】
【従来の技術】従来、水に不溶な付着物を除去すること
は容易ではなく、液状の油程度であっても水に界面活性
剤を加えて多大な手間をかけて洗浄するか、人体・環境
に問題のある有機溶剤を用いて溶解しなければならな
い。
【0004】ワックス状、固体状になると界面活性剤で
はほとんど困難になる場合が多く、有機溶剤を用いる
か、あるいは機械的に掻き落とす等重労働が必要とな
り、完全に除去できなかったり、被付着物を傷めたり、
さらには除去不可能である場合も多い。
【0005】また、表面に剥離または溶解可能な被覆を
形成し、それと共に付着物を除去する方法もあるが、そ
の度に新たな被膜を形成しなければならなかったり、余
分な廃棄物を生じる等、本質的な解決方法とは言えな
い。
【0006】繰り返し付着物を除去できるような被覆と
してはテフロン被覆があるが、コストが高かったり、被
覆できる表面が限られたり、透明性が低い等の問題点か
ら利用範囲は狭かった。
【0007】そこでこのような問題点のほとんどない、
繰り返し容易に付着物を除去できるような被覆の開発が
望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように付着物を
除去するためには、多大な労力が費やされたり、人体・
環境に悪影響を与える場合が多い。また、OHPフィル
ムやOA紙のように付着物であるインクが除去できない
ために多量に廃棄され、環境問題等を生じている場合も
ある。これは繰り返し容易に付着物を除去可能な、低コ
ストで汎用性の高い被覆がないためである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明はかかる現状に
鑑み種々検討を行った結果なされたもので、水によって
膨潤するが流出して消失しない、親水性でかつ空気中常
温で固体状の樹脂を主成分とする膜からなることを特徴
とする物体の表面に固定化した被覆を用いることによっ
て、水によって付着物を容易に除去できる被膜を物体表
面に固定することによって、繰り返し物体を容易に清浄
することを可能にしようとするものである。
【0010】本発明の物体の表面に固定化した付着物易
除去被覆は、水に不溶または難溶性の付着物例えば油性
物質等の多くが除去可能であり、付着物がこれらである
場合により効果を発揮する。
【0011】付着物除去の機構は、樹脂鎖の水和による
付着物の付着力の低下、膨張や柔軟化による樹脂と付着
物との間の歪みの発生等が考えられるが、正確な機構は
明らかではない。
【0012】本発明の物体の表面に固定化した付着物易
除去被覆は、水によって膨潤することが必要であるが、
効果的に付着物を除去するためには、膨潤率が 1.5倍以
上であることが好ましい。体積膨潤率は、厚さ数十μm
で約1×1cmの大きさの試料を水に5分間浸漬したと
きの前後の試料のサイズの測定長さの比を3乗すること
により求めることができる。
【0013】本発明の物体の表面に固定化した付着物易
除去被覆は、繰り返し使用するためには水によって流出
して消失しないことが必要であり、溶解流出しない樹脂
の割合であるゲル分率が50%以上であることが好まし
く、70%以上であることがより好ましい。これにより
被覆自体にもある程度の耐擦傷性、耐水性等を付与する
ことができる。
【0014】このためには親水性の樹脂を架橋するのが
有効である。架橋に用いる官能基としてはエポキシ基、
イソシアネ−ト基、二重結合等が挙げられ、これらは架
橋剤としても樹脂分子中の官能基としても用いることが
可能である。架橋剤としては、エポキシ架橋剤、イソシ
アネ−ト架橋剤または放射線架橋剤等が好適に用いられ
る。
【0015】また剥離流出を抑制するために、水に浸漬
したときに、被覆した物体の表面から剥離することのな
い接着性・耐剥離性を有することが必要であり、被覆す
る物体の表面に処理を施したり、または被覆する物体の
表面に該物体とは異なる層を設けることも有効である。
【0016】例えば、接着性を向上するために、パラク
ロロフェノ−ル、トリフロロ酢酸、シランカップリング
剤、チタンカップリング剤、アジド化合物、各種重合物
等による処理または表面層を用いることができる。ま
た、被覆と被覆する物体の膨潤率が異なる場合には、こ
れらの間に生じる歪みを吸収するために、膨潤率が中程
度の表面層を用いることもできる。
【0017】本発明の物体の表面に固定化した付着物易
除去被覆は、水によって膨潤する親水性の樹脂が主成分
であることを必要とするが、このような樹脂としては例
えば、極性の官能基または親水鎖を有する樹脂が挙げら
れ、極性の官能基または親水鎖の具体例としては、カル
ボン酸基、水酸基、スルホン酸基、アミド基、アミノ
基、リン酸基またはそれらの塩、ポリエチレングリコ−
ル鎖等が挙げられる。
【0018】これらの官能基または親水鎖を有する樹脂
としては、アクリル酸、メタクリル酸、ビニルアルコ−
ル、ヒドロキシエチルメタクリレ−ト、ジヒドロキシプ
ロピルメタクリレ−ト、アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−アクリリル
グリシンアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、
N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ビニ
ルピロリドン、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレ
−ト、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレ−ト、
アリルアミンまたはこれらの塩、アミノ基の4級化物、
ポリエチレングリコ−ル等の、単独重合物、共重合物、
上記以外の物質との共重合物等が挙げられる。
【0019】樹脂の親水性は水に対する後退接触角によ
り評価することが可能であり、水に対する後退接触角が
40度以下、より好ましくは20度以下、さらに好まし
くは10度以下のほぼ0度の親水性である樹脂が好適に
利用される。
【0020】水に対する後退接触角は、水滴を樹脂フィ
ルム上に形成し、この水を注射器等で吸い上げ、水滴の
端が内側に移動し初めたときの、水が樹脂に接する角度
を分度器等で求めることができる。なお、特定の水溶液
による処理を前提とする場合で、その処理によって親水
性が変化する場合には、その水溶液に浸漬・乾燥後測定
する必要がある。
【0021】また、各種特性を改善するために、親水性
の樹脂以外の物質を併用することも有効である。例え
ば、無機粉末、可塑剤、帯電防止剤、潤滑剤、染料、顔
料、分散剤、疎水性の樹脂等を必要に応じて使用するこ
とができる。
【0022】本発明は、水によって付着物を容易に除去
できるようにするものであり、付着物の除去工程が水に
よる洗浄であればより効果的である。水のみでは膨潤が
不十分で除去が難しい場合、あるいは膨潤速度を高めて
除去効率を高めたい場合等には、電解質、アルコ−ル等
を含む水を用いることが効果的である場合が多い。
【0023】電解質としては、樹脂の種類に応じて塩、
塩基または酸を好適に用いることができる。その一例と
しては、重曹、食塩、酢酸、水酸化カリウム、水酸化ナ
トリウム、塩酸、硫酸、硝酸等の電解質、エチルアルコ
−ル、イソプロピルアルコ−ル、メチルアルコ−ル等の
アルコ−ル等が挙げられる。
【0024】また、水に溶解する樹脂を含む水を用いる
ことによって、被覆の樹脂中の溶出する成分等を補給す
ることができ、被膜の各種特性の維持に効果的である。
また除去効率を高めるために界面活性剤等を水に含める
ことも可能である。
【0025】なお、付着物の除去工程において使用する
水をそのまま廃棄する場合または水が直接人体に接触す
る可能性がある場合には、水に含まれる物質および被覆
から溶出する物質は、人体・環境に対する悪影響の小さ
い物質であることが好ましく、生分解性物質であること
がさらに好ましい。
【0026】本発明の付着物除去材およびそれを用いた
被覆は、形状または被覆を維持するため空気中常温で固
体であることが必要である。実用性を考慮すると、乾燥
時の引っ掻き強度が荷重を100gとした鉛筆引っ掻き
試験で6B以上であれば、多くの場合好ましく、2B以
上であればより好ましい。また、上記被覆どうしを接触
させたこときに粘着または接着を生じないことは、実用
上好ましい。
【0027】本発明は、用途によっては、特に被覆とし
て用いられる場合には、透明性を有することが好ましい
場合が多い。その場合には一般に透明性が全光線または
波長550nmの光線の透過率が80%以上であること
がさらに好ましい。
【0028】被覆する基材がシ−ト状であるものは幅広
い応用が可能であり、例えば、除去可能な付着物がイン
クである場合が挙げられる。これは本発明が優れた効果
を発揮する代表的な例であり、その中でも特に、インク
の付着方法が複写、印字または印刷である場合は、オフ
ィス等で発生する紙ゴミの問題等の解決に非常に有効で
ある。
【0029】中でもコピ−機による複写や、プリンタや
タイプライタ等による印字または印刷による紙ゴミの増
加は著しく、したがって上記シ−ト状の基材上の被覆
が、これらに用いられるインクと親和性を有して複写、
印字または印刷可能であり、これらのインクの除去に用
いることは非常に有効である。
【0030】中でも電子写真複写方式のコピ−やレ−ザ
−方式のプリンタに用いられるトナ−インクに対応する
ことは、最近のオフィスにおける使用量から考えて、特
に有効である。
【0031】また、その他の方式による印字または印刷
に用いられるインクに対応することももちろん有効であ
り、それらのインクの例としてはインクジェットイン
ク、感熱リボンインク、インパクトインク、タイプライ
タリボンインクなどが挙げられる。
【0032】この場合、シ−ト状の基材上の被覆が、複
写、印字または印刷によるインクの付着工程の前後にお
いて劣化を受けない耐熱性、機械特性を有することが好
ましい。
【0033】また、シ−ト状の基材としては、用途に応
じて樹脂フィルム、紙、金属ホイルまたはそれらの複合
材または積層材等を好適に用いることができ、複写、印
字または印刷が可能な可撓性および厚さを有することが
好ましく、インクの付着および除去工程の前後において
平面性を維持するものが好ましい。言い換えれば、平面
性を維持可能な耐熱性、耐水性、機械特性または形状記
憶性を有することが好ましい。
【0034】また被覆が、複写、印字または印刷による
インクの付着および付着したインクの除去工程の前後に
おいて平面性を維持可能な収縮率または膨張率であるこ
とも好ましい。ただし、シ−ト両面に被覆を設ける場合
には、比較的広い範囲の収縮率または膨張率の被覆が使
用可能である。維持される平面性は、通常シ−トを平面
上に置いたときに最も浮き上がった部分の浮き上がり幅
が10mm以内であることが好ましい。
【0035】なお、本発明における被覆の厚さは、0.05
μm以上5μm以下であることが好ましく、 0.1μm以
上3μm以下であることがさらに好ましい。薄い場合に
は繰り返し使用回数が少なくなり、厚い場合には付着物
除去時に被覆の損傷を生じ易い。
【0036】本発明の物体の表面に固定化した付着物易
除去被覆は、水によって膨潤することが必要であるが、
特定の用途、例えば上記インクの付着等においては、付
着物の除去に必要な膨潤が、特定の温度領域においての
み得られれば、実用上より好ましい。即ち室温使用時に
おいては付着物が付着するが除去されにくく、室温とは
異なる温度を用いる除去工程においてのみ付着物除去性
が高いのがより好ましい。上記温度領域が20℃以上で
あれば、使用においても除去工程の設計においても好適
であり、28℃以上であればより好ましい。
【0037】このような効果を発現する樹脂としては、
含窒素基および/または有機酸基を有する樹脂または樹
脂の併用物が挙げられ、含窒素基、有機酸基としては、
アミド基、アミノ基、カルボン酸基等が挙げられる。こ
れらの官能基を有する樹脂または樹脂の併用物として
は、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメ
チルアクリルアミド、N−アクリリルグリシンアミド、
N−イソプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルア
ミノプロピルアクリルアミド、ビニルピロリドン、アク
リル酸、メタクリル酸等の単独重合物、共重合物、上記
以外の物質との共重合物およびこれらの併用等が挙げら
れる。
【0038】代表的な例としては、ポリアクリル酸、ポ
リアクリルアミド、ポリアクリル酸とポリアクリリルグ
リシンアミド、ポリアクリル酸とポリジメチルアクリル
アミド等の組み合わせがあり、例えば、最初の例では2
9℃以上の温度、水存在下で分子レベルの膨張が学問的
に証明されている〔上遠野浩樹他、表面談話会コロイド
懇話会編集、表面、30、32(1992)〕。
【0039】また、インクの付着方法が、複写、印字ま
たは印刷である場合も含めて、特定の筆記具によるイン
クの付着および除去が可能であることが一般に好まし
い。
【0040】本発明の水によって膨潤するが流出して消
失しない、親水性でかつ空気中常温で固体状の樹脂を主
成分とする膜からなることを特徴とする物体の表面に固
定化した付着物易除去被覆は、付着物を除去することを
目的として広く利用することが可能であり、例えば以下
のように利用することができる。
【0041】インク類を除去することを目的として、O
HPシ−ト、紙または紙同等品、セル画用シ−ト等に使
用することができる。
【0042】油等の汚れを除去することを目的として
は、建材、家具、換気扇、灯油器具、電気製品、ガス器
具、道具類、食器、その他種々の日用品等に用いること
ができる。特に台所周り、機械等を使用する作業場、塗
料等を扱う作業場等、油や塗料等の汚れが発生し易い場
所に用いられるものに効果的である。
【0043】また、マスキングを目的として、塗装やグ
ラフィックスの作成等に用いることも可能である。な
お、水に膨潤するという優れた親水性から、曇り防止被
膜としても利用可能である。
【0044】このような応用に十分対応できることを、
比較的取れ易い付着物である機械油の除去、および電子
写真複写方式のコピ−機による複写において焼き付けら
れるトナ−インクという付着物の中でも特に強固に付着
した付着物の除去を例にとって示す。
【0045】
【実施例】次に、この発明の実施例について説明する。 実施例1 ポリエチレングリコ−ル(分子量1000) 10 重量部 イソシアネ−ト架橋剤(トリメチロ−ルプロパンのトリレン 9.7 〃 ジイソシアネ−ト3付加物) シクロヘキサノン 23 〃 トルエン 23 〃 この組成物を冷却器を取り付けたフラスコ内に入れ、撹
拌しながら80℃で、粘度増加が認められるまで反応さ
せた。
【0046】次いで、得られた樹脂溶液を、厚さが10
0μmのポリエチレンテレフタレ−トフィルム上に60
μmの溶液厚さで塗布し、乾燥した後、70℃で3日間
高温処理を施して、親水性の樹脂を架橋してなる物体の
表面に固定化した付着物易除去被覆フィルムをつくっ
た。
【0047】また、剥離紙上に約200μmの溶液厚さ
で樹脂溶液を塗布し、乾燥した後、70℃で3日間高温
処理を施して、体積膨潤率およびゲル分率測定用の試料
を作成した。トナ−インクの除去、体積膨潤率およびゲ
ル分率の測定の処理液には、水を用いた。
【0048】実施例2 市販の親水性樹脂(アクリル酸塩とビニルアルコ−ルの4: 10 重量部 6共重合物) エポキシ架橋剤(分子内に3級アミノ基を有する4官能エポ 0.025〃 キシ化合物) イソプロピルアルコ−ル 7.6 〃 この組成物を室温で混合撹拌して、樹脂溶液を得た。
【0049】次いで、得られた樹脂溶液を、厚さが10
0μmのポリエチレンテレフタレ−トフィルム上に30
0μmの厚さで塗布し、乾燥した後、110℃で5時間
高温処理を施して、親水性の樹脂を架橋してなる物体の
表面に固定化した付着物易除去被覆フィルムをつくっ
た。
【0050】また、ガラス板に張り付けたテフロンシ−
ト上に100cm2 当たり25gの樹脂溶液を注ぎ込
み、乾燥した後、110℃で5時間高温処理を施して、
体積膨潤率およびゲル分率測定用の試料を作成した。ト
ナ−インクの除去、体積膨潤率およびゲル分率の測定の
処理液には、水を用いた。
【0051】実施例3 メタクリル酸 9 重量部 アクリル酸 1 〃 2−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト 13 〃 アクリルアミド 1 〃 N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレ−ト 1 〃 アゾビスイソブチロニトリル 0.38 〃 イソプロピルアルコ−ル 142 〃 この組成物を冷却器を取り付けたフラスコ内に入れ、窒
素気流下撹拌しながら70〜80℃で10時間反応さ
せ、親水性の樹脂Aの15重量%イソプロピルアルコ−
ル溶液を得た。次に、
【0052】 樹脂A 15重量%イソプロピルアルコ−ル溶液 10 重量部 エポキシ架橋剤〔グリセリンのグリシジルエ−テル化物8重 0.075〃 量部と、ポリエチレングリコ−ル(エチレングリコ−ル≒ 4)のグリシジルエ−テル化物1重量部と、ソルビト−ル のポリエチレングリコ−ル−グリシジルエ−テル化物1重 量部の混合物〕 この組成物を室温で混合撹拌して、樹脂溶液を得た。
【0053】次いで、得られた樹脂溶液を、厚さが10
0μmの易接着処理(ポリウレタン処理)を施したポリ
エチレンテレフタレ−トフィルム上に60μmの厚さで
塗布し、乾燥した後、110℃で5時間高温処理を施し
て、親水性の樹脂を架橋してなる物体の表面に固定化し
た付着物易除去被覆フィルムをつくった。
【0054】また、剥離紙上に約350μmの溶液厚さ
で樹脂溶液を塗布し、乾燥した後、110℃で5時間高
温処理を施して、体積膨潤率およびゲル分率測定用の試
料を作成した。トナ−インクの除去、体積膨潤率および
ゲル分率の測定の処理液には、重曹の1重量パ−セント
水溶液を用いた。
【0055】実施例4 実施例3と同じ試料であるが、トナ−インクの除去の処
理液に、樹脂Aが1重量%、重曹が1重量パ−セントの
水溶液を用いた。
【0056】比較例1 実施例1において、親水性の成分を有する樹脂層からな
る表面層を形成する前のポリエチレンテレフタレ−トフ
ィルムをそのまま試料とした。
【0057】比較例2 市販の親水性樹脂(アクリル酸塩とビニルアルコ−ルの
4:6共重合物)5重量%水溶液を、厚さが100μm
のポリエチレンテレフタレ−トフィルム上に120μm
の厚さで塗布し、乾燥した後、110℃で5時間高温処
理を施して、親水性の樹脂をほとんど架橋していない被
覆フィルムをつくった。
【0058】また、ガラス板に張り付けたテフロンシ−
ト上に100cm2 当たり14gの樹脂溶液を注ぎ込
み、乾燥した後、110℃で5時間高温処理を施して、
体積膨潤率およびゲル分率測定用の試料を作成した。ト
ナ−インクの除去、体積膨潤率およびゲル分率の測定の
処理液には、水を用いた。
【0059】比較例3 付着物除去剤被覆を施すフィルムとして、表面処理を施
していないポリエチレンテレフタレ−トフィルムを用い
た他は、実施例3と同様にして物体の表面との接着性が
低い被覆フィルムをつくり、処理液としては同じものを
用いた。
【0060】各実施例で得られた付着物除去材被覆フィ
ルムおよび比較例1のフィルムを用いて、機械油を筆で
約1×2cm塗布して付着させ、また電子複写方式のコ
ピ−機で文字を複写してトナ−インクを付着させ、下記
の方法で水による機械油および複写文字の除去性および
各種特性を調べた。なお、樹脂Aの場合には、処理液に
よって親水性が向上するため、処理液に20分間浸漬、
乾燥後、付着操作を行った。また、複写する文字として
はアルファベットの12ポイントゴシック体とした。
【0061】〈体積膨潤率〉体積膨潤率測定用試料を約
1×1cmの大きさに切り、処理液に5分間浸漬する。
5分間浸漬の前後の試料サイズの測定値から、長さの比
を3乗して体積の比を求め、体積膨潤率とした。
【0062】〈ゲル分率〉ゲル分率測定用試料を約 0.1
gの大きさに切り、50mlの処理液に浸漬して超音波
を30分かける。その後処理液を入れ替えて上記操作を
1回繰り返す。溶解せずに残った試料を、80℃乾燥機
中で重量変化がなくなるまで(1週間程度)乾燥する。
以上の操作の前後の重量差から、溶解しない部分の重量
パ−セントを求め、ゲル分率とした。
【0063】〈水に対する後退接触角〉水滴をフィルム
の被覆面上に形成し、この水を注射器で吸い上げ、水滴
の端が内側に移動し初めたときの、水が樹脂に接する角
度を分度器で求めた。なお、樹脂Aの場合には、処理液
によって親水性が変化するため、処理液に20分浸漬・
乾燥後測定した。
【0064】〈鉛筆引っ掻き試験〉荷重を100gとし
た以外はJIS K 5400に従った。
【0065】〈粘着・接着試験〉被覆面どうしを接触さ
せてフィルムを重ね、1kgの分銅をその中心に置いて
1日放置し、粘着および接着性を調べた。粘着および接
着性の評価は、粘着・接着共に認められない場合を
(○)、粘着が認められる場合を(△)、接着が認めら
れる場合を(×)で示した。
【0066】〈光線透過率〉UV・可視分光光度計(日
立制作所社製、200−20形ダブルビ−ム分光光度
計)で波長550nmにおける光線透過率を求めた。
【0067】〈平面製の維持性〉電子複写方式のコピ−
機(キャノン社製、NP5060)で文字を複写後、シ
−トを平面上に置いた時に最も浮き上がった部分の浮き
上がり幅を測定した。
【0068】〈被覆の劣化〉除去5回後の被覆の様子を
目視および光学顕微鏡により観察した。
【0069】〈機械油除去性〉各付着物除去材被覆フィ
ルムおよびフィルムを流水中において写真用スポンジで
表面を擦り、油汚れ除去性を調べた。除去性の評価は、
流水のみで除去できる場合を(◎)、軽く擦ることによ
り完全に消去される場合を(○)、強く擦っても油汚れ
が広がるだけで除去できない場合を(×)で示した。
【0070】〈トナ−インク除去性〉各付着物除去材被
覆フィルムおよびフィルムを処理液に20分間浸漬した
後、水中において写真用スポンジで表面を擦り、トナ−
インク除去性を調べた。除去性の評価は、流水のみで除
去できる場合を(◎)、軽く擦ることにより完全に消去
される場合を(○)、強く擦っても全く消去できない場
合を(×)で示した。
【0071】〈トナ−インク繰り返し除去性〉上記トナ
−インク除去性試験の操作を実行後、ドライヤ−で水分
を十分除去した後、再び複写およびトナ−インク除去を
行うという操作を繰り返し、完全にトナ−インク除去が
行える回数を調べた。下記表1および表2はその結果で
ある。
【0072】
【0073】
【0074】
【発明の効果】上記表1および表2から明らかなよう
に、この発明で得られた物体の表面に固定化した付着物
易除去被覆(実施例1〜4)は、比較例1〜3の物体の
表面に固定化した付着物易除去被覆を施していないもの
または該被覆が固定化されていないものに比し、トナ−
インクの除去性がよいかまたは繰り返し使用可能である
ことがわかる。
【0075】また、比較的取れ易い付着物である機械油
だけではなく、焼き付けたトナ−という付着物の中でも
特に強固に付着した付着物が容易にかつ繰り返し除去で
きることから、他の付着物についても同様であることは
言うまでもない。
【0076】従って、この発明によって得られる物体の
表面に固定化した付着物易除去被覆は、付着物を容易に
かつ繰り返し除去することができ、物体の再利用、清浄
化、マスキング等に有効であることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/00 B 8808−2H C08J 7/04 Z C09D 9/00 PSS 7211−4J (72)発明者 宮田 一司 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水によって膨潤するが流出して消失しな
    い、親水性でかつ空気中常温で固体状の樹脂を主成分と
    する膜からなることを特徴とする物体の表面に固定化し
    た付着物易除去被覆
  2. 【請求項2】 樹脂が、膨潤率 1.5倍以上の樹脂である
    請求項1記載の物体の表面に固定化した付着物易除去被
  3. 【請求項3】 樹脂が、ゲル分率50%以上の樹脂であ
    る請求項1記載の物体の表面に固定化した付着物易除去
    被覆
  4. 【請求項4】 樹脂が、架橋されてなる樹脂である請求
    項1記載の物体の表面に固定化した付着物易除去被覆
  5. 【請求項5】 架橋されてなる樹脂の架橋に用いられる
    官能基が、エポキシ基、イソシアネ−ト基、二重結合で
    ある請求項4記載の物体の表面に固定化した付着物易除
    去被覆
  6. 【請求項6】 架橋剤として、エポキシ架橋剤、イソシ
    アネ−ト架橋剤または放射線架橋剤を用いた請求項5記
    載の表面に固定化した付着物易除去被覆
  7. 【請求項7】 樹脂が、極性の官能基または親水鎖を有
    する樹脂である請求項1記載の物体の表面に固定化した
    付着物易除去被覆
  8. 【請求項8】 極性の官能基または親水鎖が、カルボン
    酸基、水酸基、スルホン酸基、アミド基、アミノ基、リ
    ン酸基またはそれらの塩、もしくはポリエチレングリコ
    −ル鎖である請求項7記載の物体の表面に固定化した付
    着物易除去被覆
  9. 【請求項9】 樹脂が、水に対する後退接触角40度以
    下の親水性を有する樹脂である請求項1記載の物体の表
    面に固定化した付着物易除去被覆
  10. 【請求項10】 物体が、接着性、耐剥離性を向上する
    表面処理を表面に施した物体、または表面に接着性、耐
    剥離性を有する表面層を設けた物体である請求項1記載
    の物体の表面に固定化した付着物易除去被覆
  11. 【請求項11】 表面処理または表面層が、酸、カップ
    リング剤、重合体によるものである請求項10記載の物
    体の表面に固定化した付着物易除去被覆
  12. 【請求項12】 電解質を含む水によって膨潤する請求
    項1記載の物体の表面に固定化した付着物易除去被覆
  13. 【請求項13】 電解質が、塩、塩基または酸である請
    求項12記載の物体の表面に固定化した付着物易除去被
  14. 【請求項14】 アルコ−ルを含む水によって膨潤する
    請求項1記載の物体の表面に固定化した付着物易除去被
  15. 【請求項15】 水に溶解する樹脂を含む水によって被
    覆が維持可能である請求項1記載の物体の表面に固定化
    した付着物易除去被覆
  16. 【請求項16】 樹脂とともに、無機粉末、可塑剤、帯
    電防止剤、潤滑剤、染料、顔料、分散剤、疎水性の樹脂
    から選ばれる1種以上を併用した請求項1記載の物体の
    表面に固定化した付着物易除去被覆
  17. 【請求項17】 乾燥時の引っ掻き強度が荷重を100
    gとした鉛筆引っ掻き試験で6B以上である請求項1記
    載の物体の表面に固定化した付着物易除去被覆
  18. 【請求項18】 被覆どうしを接触させたときに粘着ま
    たは接着を生じない請求項1記載の物体の表面に固定化
    した付着物易除去被覆
  19. 【請求項19】 透明性を有する請求項1記載の物体の
    表面に固定化した付着物易除去被覆
  20. 【請求項20】 透明性が、全光線または波長550n
    mの光線の透過率が80%以上である請求項19記載の
    物体の表面に固定化した付着物易除去被覆
  21. 【請求項21】 物体が、シ−ト状の基材である請求項
    1記載の物体の表面に固定化した付着物易除去被覆
  22. 【請求項22】 シ−ト状の基材が、樹脂フィルム、
    紙、金属ホイルまたはそれらの複合材または積層材であ
    る請求項21記載の物体の表面に固定化した付着物易除
    去被覆
  23. 【請求項23】 シ−ト状の基材上の被覆が、複写、印
    字または印刷可能なそれらに用いられるインクとの親和
    性を有する被覆である請求項21記載の物体の表面に固
    定化した付着物易除去被覆
  24. 【請求項24】 インクが、トナ−インクである請求項
    23記載の物体の表面に固定化した付着物易除去被覆
  25. 【請求項25】 インクが、インクジェットインク、感
    熱リボンインク、インパクトインク、タイプライタリボ
    ンインクである請求項23記載の物体の表面に固定化し
    た付着物易除去被覆
  26. 【請求項26】 シ−ト状の基材上の被覆が、複写、印
    字または印刷によるインクの付着工程の前後において劣
    化を受けない耐熱性、機械特性を有する被覆である請求
    項21記載の物体の表面に固定化した付着物易除去被覆
  27. 【請求項27】 シ−ト状の基材が、複写、印字または
    印刷が可能な可撓性および厚さを有するシ−ト状の基材
    である請求項21記載の物体の表面に固定化した付着物
    易除去被覆
  28. 【請求項28】 シ−ト状の基材が、複写、印字または
    印刷によるインクの付着および付着したインクの除去工
    程の前後において平面性を維持可能な耐熱性、耐水性、
    機械特性または形状記憶性を有するシ−ト状の基材であ
    る請求項21記載の物体の表面に固定化した付着物易除
    去被覆
  29. 【請求項29】 シ−ト状の基材上の被覆が、複写、印
    字または印刷によるインクの付着および付着したインク
    の除去工程の前後において平面性を維持可能な収縮率ま
    たは膨張率の被覆である請求項21記載の物体の表面に
    固定化した付着物易除去被覆
  30. 【請求項30】 維持される平面性が、シ−トを平面上
    に置いたときに最も浮き上がった部分の浮き上がり幅が
    10mm以内の平面性である請求項28または29記載
    の物体の表面に固定化した付着物易除去被覆
  31. 【請求項31】 厚さが0.05μm以上5μm以下である
    請求項1記載の物体の表面に固定化した付着物易除去被
  32. 【請求項32】 樹脂が、特定の温度領域においてのみ
    十分な膨潤性が得られる樹脂である請求項1記載の物体
    の表面に固定化した付着物易除去被覆
  33. 【請求項33】 温度領域が20℃以上である請求項3
    2記載の物体の表面に固定化した付着物易除去被覆
  34. 【請求項34】 樹脂が、含窒素基および/または有機
    酸基を有する樹脂または樹脂の併用物である請求項32
    記載の物体の表面に固定化した付着物易除去被覆
  35. 【請求項35】 含窒素基、有機酸基が、アミド基、ア
    ミノ基、カルボン酸基である請求項34記載の物体の表
    面に固定化した付着物易除去被覆
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