JPH08102395A - Oaシ−ト - Google Patents
Oaシ−トInfo
- Publication number
- JPH08102395A JPH08102395A JP7210002A JP21000295A JPH08102395A JP H08102395 A JPH08102395 A JP H08102395A JP 7210002 A JP7210002 A JP 7210002A JP 21000295 A JP21000295 A JP 21000295A JP H08102395 A JPH08102395 A JP H08102395A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antistatic layer
- water
- sheet
- coating
- sheet according
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Elimination Of Static Electricity (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 基体上に、水によって膨潤するが流出して消
失しない、親水性でかつ空気中常温で固体状の樹脂を主
成分とする膜からなる付着物易除去被覆を設けて、水に
5分間浸漬して60〜90℃の温風で5分間乾燥後の表
面電気抵抗が25℃,50%RHにおいて105 〜10
13Ω/□の取り扱いやすいOAシ−トを提供する。 【構成】 基体上に、水によって膨潤するが流出して消
失しない、親水性でかつ空気中常温で固体状の樹脂を主
成分とする膜からなる付着物易除去被覆を設けたOAシ
−トであって、水に5分間浸漬して60〜90℃の温風
で5分間乾燥後の表面電気抵抗が25℃,50%RHに
おいて105 〜1013Ω/□であるOAシ−ト
失しない、親水性でかつ空気中常温で固体状の樹脂を主
成分とする膜からなる付着物易除去被覆を設けて、水に
5分間浸漬して60〜90℃の温風で5分間乾燥後の表
面電気抵抗が25℃,50%RHにおいて105 〜10
13Ω/□の取り扱いやすいOAシ−トを提供する。 【構成】 基体上に、水によって膨潤するが流出して消
失しない、親水性でかつ空気中常温で固体状の樹脂を主
成分とする膜からなる付着物易除去被覆を設けたOAシ
−トであって、水に5分間浸漬して60〜90℃の温風
で5分間乾燥後の表面電気抵抗が25℃,50%RHに
おいて105 〜1013Ω/□であるOAシ−ト
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水によって付着
物を容易に除去でき、繰り返し容易に清浄にすることが
できる付着物易除去被覆を基体上に設けたOAシ−トに
関する。
物を容易に除去でき、繰り返し容易に清浄にすることが
できる付着物易除去被覆を基体上に設けたOAシ−トに
関する。
【0002】なお、この発明の付着物易除去被覆は、そ
の性質上、付着物の付着を阻止するものではなく、付着
を許容するものであって、この付着物を水処理だけで容
易に除去できるようにしたものであるため、本明細書中
におけるこの発明の被覆を付着物易除去被覆と称した。
の性質上、付着物の付着を阻止するものではなく、付着
を許容するものであって、この付着物を水処理だけで容
易に除去できるようにしたものであるため、本明細書中
におけるこの発明の被覆を付着物易除去被覆と称した。
【0003】
【従来の技術】一般に、OA紙、OHPシ−ト等のOA
シ−トは、電気複写機、プリンタなどで文字や図形を印
字するなどして大量に使用され、最近ではカラ−印字も
増加してその使用量は年々増加している。これらのOA
シ−トは、使用後廃棄されるものも多く、環境問題や資
源浪費問題を引き起こしており、これらの問題を解決す
るためには、一度印字した文字や図形を消去して繰り返
し使用できることが望ましい。
シ−トは、電気複写機、プリンタなどで文字や図形を印
字するなどして大量に使用され、最近ではカラ−印字も
増加してその使用量は年々増加している。これらのOA
シ−トは、使用後廃棄されるものも多く、環境問題や資
源浪費問題を引き起こしており、これらの問題を解決す
るためには、一度印字した文字や図形を消去して繰り返
し使用できることが望ましい。
【0004】しかしながら、電気複写機、プリンタ等に
よる印字などでOAシ−トに付着されるトナ−インク
は、水に不溶で除去することが容易でなく、また水に可
溶なものも完全に消去して再度使用することは難しい。
また、印字された文字や図形を消去するため有機溶剤を
使用したりすると人体・環境に悪影響を及ぼす。
よる印字などでOAシ−トに付着されるトナ−インク
は、水に不溶で除去することが容易でなく、また水に可
溶なものも完全に消去して再度使用することは難しい。
また、印字された文字や図形を消去するため有機溶剤を
使用したりすると人体・環境に悪影響を及ぼす。
【0005】そこで、このような問題点を解決する手段
として、本発明者らは、既に、水によって膨潤するが流
出して消失しない、親水性でかつ空気中常温で固体状の
樹脂を主成分とする膜からなる付着物易除去被覆を基体
上に固定化したOAシ−トを提案した。
として、本発明者らは、既に、水によって膨潤するが流
出して消失しない、親水性でかつ空気中常温で固体状の
樹脂を主成分とする膜からなる付着物易除去被覆を基体
上に固定化したOAシ−トを提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種のO
Aシ−トは有用ではあるが、リサイクルをするとインク
の印字性、印字装置内での搬送性、取り扱いやすさなど
が低下するなどの問題がある。
Aシ−トは有用ではあるが、リサイクルをするとインク
の印字性、印字装置内での搬送性、取り扱いやすさなど
が低下するなどの問題がある。
【0007】この発明はかかる現状に鑑み種々検討を行
った結果なされたもので、水によって膨潤するが流出し
て消失しない、親水性でかつ空気中常温で固体状の樹脂
を主成分とする膜からなる付着物易除去被覆を基体上に
設けたリサイクルによるインクの印字性、印字装置内で
の搬送性、取り扱いやすさの低下が小さいOAシ−トを
提供しようとするものである。
った結果なされたもので、水によって膨潤するが流出し
て消失しない、親水性でかつ空気中常温で固体状の樹脂
を主成分とする膜からなる付着物易除去被覆を基体上に
設けたリサイクルによるインクの印字性、印字装置内で
の搬送性、取り扱いやすさの低下が小さいOAシ−トを
提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のOAシ−ト
は、基体上に、水によって膨潤するが流出して消失しな
い、親水性でかつ空気中常温で固体状の樹脂を主成分と
する膜からなる付着物易除去被覆を設け、水に5分間浸
漬して60〜90℃の温風で5分間乾燥後の表面電気抵
抗を25℃,50%RHにおいて105 〜1013Ω/□
にしている。
は、基体上に、水によって膨潤するが流出して消失しな
い、親水性でかつ空気中常温で固体状の樹脂を主成分と
する膜からなる付着物易除去被覆を設け、水に5分間浸
漬して60〜90℃の温風で5分間乾燥後の表面電気抵
抗を25℃,50%RHにおいて105 〜1013Ω/□
にしている。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明において、基体上に、水
によって膨潤するが流出して消失しない、親水性でかつ
空気中常温で固体状の樹脂を主成分とする膜からなる付
着物易除去被覆を設けて構成されるOAシ−トは、水に
5分間浸漬して60〜90℃の温風で5分間乾燥後の表
面電気抵抗が25℃,50%RHにおいて105 〜10
13Ω/□であることが好ましく、この表面電気抵抗が1
05 Ω/□より小さいと、静電コピ−機で印字する際、
トナ−が過剰に被着したり、ベタの印字部分のトナ−の
被着量が少なくなるなどの問題が生じ、安定した印字が
行えない場合がある。このため、トナ−のOAシ−トへ
の吸着という点から109 Ω/□以上1012Ω/□以下
にするのがより好ましい。
によって膨潤するが流出して消失しない、親水性でかつ
空気中常温で固体状の樹脂を主成分とする膜からなる付
着物易除去被覆を設けて構成されるOAシ−トは、水に
5分間浸漬して60〜90℃の温風で5分間乾燥後の表
面電気抵抗が25℃,50%RHにおいて105 〜10
13Ω/□であることが好ましく、この表面電気抵抗が1
05 Ω/□より小さいと、静電コピ−機で印字する際、
トナ−が過剰に被着したり、ベタの印字部分のトナ−の
被着量が少なくなるなどの問題が生じ、安定した印字が
行えない場合がある。このため、トナ−のOAシ−トへ
の吸着という点から109 Ω/□以上1012Ω/□以下
にするのがより好ましい。
【0010】また、この表面電気抵抗が1013Ω/□よ
り大きくては、OAシ−トが帯電し、OAシ−トどうし
で張り付きが生じたりして、搬送性が悪くなり、取り扱
いにくい。
り大きくては、OAシ−トが帯電し、OAシ−トどうし
で張り付きが生じたりして、搬送性が悪くなり、取り扱
いにくい。
【0011】さらに、1回目の印字性、搬送性、取り扱
い性も良好にするため、水に浸漬前の表面電気抵抗も1
05 〜1013Ω/□であることが好ましい。
い性も良好にするため、水に浸漬前の表面電気抵抗も1
05 〜1013Ω/□であることが好ましい。
【0012】また、この発明のOAシ−トは、特に被覆
として用いられる場合など、用途によっては、透明性を
有することが好ましい場合が多く、その場合は、全光線
または波長550nmの光線の透過率が70%以上であ
ることが好ましい。
として用いられる場合など、用途によっては、透明性を
有することが好ましい場合が多く、その場合は、全光線
または波長550nmの光線の透過率が70%以上であ
ることが好ましい。
【0013】特に、OHPシ−トなどの透明性が特に必
要とされるものは、水によって透明性が低下すると使用
上問題が生じるため、全光線または波長550nmの光
線の透過率の水に浸漬前後の低下が30%以内であるこ
とが好ましい。
要とされるものは、水によって透明性が低下すると使用
上問題が生じるため、全光線または波長550nmの光
線の透過率の水に浸漬前後の低下が30%以内であるこ
とが好ましい。
【0014】また、付着物易除去被覆の厚さは、充分な
膨潤性を得るために0.05μm以上であることが好まし
く、特にカラ−トナ−や水性インクの良好な印字を得る
ためには 0.5μm以上であることが好ましい場合が多
い。一方、厚くなり過ぎると印字などのインクの除去時
に被覆の損傷を生じやすいため、50μm以下であるこ
とが好ましく、30μm以下であることがより好まし
い。
膨潤性を得るために0.05μm以上であることが好まし
く、特にカラ−トナ−や水性インクの良好な印字を得る
ためには 0.5μm以上であることが好ましい場合が多
い。一方、厚くなり過ぎると印字などのインクの除去時
に被覆の損傷を生じやすいため、50μm以下であるこ
とが好ましく、30μm以下であることがより好まし
い。
【0015】さらに、この発明のOAシ−トは、付着物
易除去被覆と帯電防止層または帯電防止層と基体との耐
剥離性が、碁盤目試験JIS K5400で5以上であ
ることが好ましく、8以上であるのがより好ましい。
易除去被覆と帯電防止層または帯電防止層と基体との耐
剥離性が、碁盤目試験JIS K5400で5以上であ
ることが好ましく、8以上であるのがより好ましい。
【0016】このように、基体上に、水によって膨潤す
るが流出して消失しない、親水性でかつ空気中常温で固
体状の樹脂を主成分とする膜からなる付着物易除去被覆
を設けて構成されるOAシ−トの、水に5分間浸漬して
60〜90℃の温風で5分間乾燥後の表面電気抵抗が2
5℃,50%RHにおいて105 〜1013Ω/□となる
ようにするには、いかなる方法によってもよく、たとえ
ば、導電性粉末や帯電防止剤など水に流出しにくい帯電
防止性を有する物質を被覆に練り混んだり、被覆と基体
との間に帯電防止層を設けたりして表面電気抵抗をコン
トロ−ルしてもよい。
るが流出して消失しない、親水性でかつ空気中常温で固
体状の樹脂を主成分とする膜からなる付着物易除去被覆
を設けて構成されるOAシ−トの、水に5分間浸漬して
60〜90℃の温風で5分間乾燥後の表面電気抵抗が2
5℃,50%RHにおいて105 〜1013Ω/□となる
ようにするには、いかなる方法によってもよく、たとえ
ば、導電性粉末や帯電防止剤など水に流出しにくい帯電
防止性を有する物質を被覆に練り混んだり、被覆と基体
との間に帯電防止層を設けたりして表面電気抵抗をコン
トロ−ルしてもよい。
【0017】特に、被覆と基体との間に帯電防止層を設
ける場合は、付着物易除去被覆の性能の低下や帯電防止
物質の表面からの散逸が起こりにくいため、表面電気抵
抗をコントロ−ルする方法として有効であり、このよう
な帯電防止層は、導電性粉末を含む導電性塗料、導電性
高分子を溶解した導電性塗料、あるいは高分子帯電防止
剤を溶解した塗料を基体上に塗布するなどの方法で形成
され、このような帯電防止層が形成されると、OAシ−
トの帯電が効果的に抑制される。
ける場合は、付着物易除去被覆の性能の低下や帯電防止
物質の表面からの散逸が起こりにくいため、表面電気抵
抗をコントロ−ルする方法として有効であり、このよう
な帯電防止層は、導電性粉末を含む導電性塗料、導電性
高分子を溶解した導電性塗料、あるいは高分子帯電防止
剤を溶解した塗料を基体上に塗布するなどの方法で形成
され、このような帯電防止層が形成されると、OAシ−
トの帯電が効果的に抑制される。
【0018】その結果、静電コピ−装置での印刷時など
において、OAシ−ト同士が帯電で貼り付くこともな
く、装置へのOAシ−トの導入不良や、装置内でのOA
シ−トのつまりが引き起こされることもなくて、複数枚
のOAシ−トをまとめて取り扱う場合でも非常に取り扱
いやすい。
において、OAシ−ト同士が帯電で貼り付くこともな
く、装置へのOAシ−トの導入不良や、装置内でのOA
シ−トのつまりが引き起こされることもなくて、複数枚
のOAシ−トをまとめて取り扱う場合でも非常に取り扱
いやすい。
【0019】また、基体と付着物易除去被覆との間に介
在させる帯電防止層は、繰り返しインクを付着するとき
と、これを除去するときの前後において、OAシ−トの
帯電性を維持させるため、電気複写、レ−ザプリンタな
どの焼き付け過程においてシ−トにかかる熱でOAシ−
トの帯電防止効果が損なわれないようにするため、充分
な耐熱性を有するものであることが好ましい。
在させる帯電防止層は、繰り返しインクを付着するとき
と、これを除去するときの前後において、OAシ−トの
帯電性を維持させるため、電気複写、レ−ザプリンタな
どの焼き付け過程においてシ−トにかかる熱でOAシ−
トの帯電防止効果が損なわれないようにするため、充分
な耐熱性を有するものであることが好ましい。
【0020】さらに、この帯電防止層は、繰り返し付着
したインクを除去するときの前後において、たとえば、
水を用いてインクを除去する場合、水に溶解せず、水を
吸収しないか吸収しても乾燥後、帯電防止機能を復帰で
きるものであることが好ましい。なお、インクの除去に
用いる水にはインクの除去性を向上させる目的で、電解
質、高分子、界面活性剤、アルコ−ル等の有機溶剤等を
溶解させることができる。
したインクを除去するときの前後において、たとえば、
水を用いてインクを除去する場合、水に溶解せず、水を
吸収しないか吸収しても乾燥後、帯電防止機能を復帰で
きるものであることが好ましい。なお、インクの除去に
用いる水にはインクの除去性を向上させる目的で、電解
質、高分子、界面活性剤、アルコ−ル等の有機溶剤等を
溶解させることができる。
【0021】このような帯電防止層が、導電性粉末を結
合剤樹脂および有機溶剤とともに混合分散して調製した
導電性塗料を、基体上に塗布して形成される場合、使用
される導電性粉末としては、酸化亜鉛系、硫酸バリウム
系、硼酸アルミ系、酸化チタン系、酸化スズ系、チタン
ブラック系、チタンカリ系の導電性粉末が好適なものと
して使用される。
合剤樹脂および有機溶剤とともに混合分散して調製した
導電性塗料を、基体上に塗布して形成される場合、使用
される導電性粉末としては、酸化亜鉛系、硫酸バリウム
系、硼酸アルミ系、酸化チタン系、酸化スズ系、チタン
ブラック系、チタンカリ系の導電性粉末が好適なものと
して使用される。
【0022】また、結合剤樹脂としては、アクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ塩
化ビニル系樹脂などが使用され、溶剤としては、水、イ
ソプロピルアルコ−ル、エタノ−ル、メタノ−ル、ブチ
ルアルコ−ル、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、シクロヘキサノン、トルエン、エチ
レングリコ−ル、ジエチレングリコ−ルメチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル、テトラヒドロフラン、ジ
メチルエ−テル、ジエチルエ−テル、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、
ジオキサン、ヘキサン、N−メチルピロリドンなどが単
独であるいは混合して使用される。
脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ塩
化ビニル系樹脂などが使用され、溶剤としては、水、イ
ソプロピルアルコ−ル、エタノ−ル、メタノ−ル、ブチ
ルアルコ−ル、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、シクロヘキサノン、トルエン、エチ
レングリコ−ル、ジエチレングリコ−ルメチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル、テトラヒドロフラン、ジ
メチルエ−テル、ジエチルエ−テル、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、
ジオキサン、ヘキサン、N−メチルピロリドンなどが単
独であるいは混合して使用される。
【0023】さらに、高分子帯電防止剤からなる帯電防
止層を形成する場合は、高分子帯電防止剤を水や有機溶
剤に溶解して調製した塗料を、基体上に塗布して形成さ
れ、高分子帯電防止剤としては、アクリル酸やメタクリ
ル酸の4級アンモニウム塩や、N,N−ジメチルアクリ
ルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−アク
リリルグリシンアミド、N−イソプロピルアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、
ビニルピロリドン、N,N−ジメチルアミノエチルアク
リレ−ト、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレ−
ト、アリルアミン等の3級アミン等を含むモノマ−など
から重合したポリマ−などが好適なものとして使用され
る。
止層を形成する場合は、高分子帯電防止剤を水や有機溶
剤に溶解して調製した塗料を、基体上に塗布して形成さ
れ、高分子帯電防止剤としては、アクリル酸やメタクリ
ル酸の4級アンモニウム塩や、N,N−ジメチルアクリ
ルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−アク
リリルグリシンアミド、N−イソプロピルアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、
ビニルピロリドン、N,N−ジメチルアミノエチルアク
リレ−ト、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレ−
ト、アリルアミン等の3級アミン等を含むモノマ−など
から重合したポリマ−などが好適なものとして使用され
る。
【0024】また、導電性高分子からなる帯電防止層を
形成する場合は、導電性高分子を水や有機溶剤に溶解し
て調製した導電性塗料を、基体上に塗布して形成され、
導電性高分子としては、ポリアニリン、ポリアセチレ
ン、ポリパラフェニレン、ポリピロ−ル、ポリチオフェ
ン、ポリビニルカルバゾ−ルなどが好適なものとして使
用される。
形成する場合は、導電性高分子を水や有機溶剤に溶解し
て調製した導電性塗料を、基体上に塗布して形成され、
導電性高分子としては、ポリアニリン、ポリアセチレ
ン、ポリパラフェニレン、ポリピロ−ル、ポリチオフェ
ン、ポリビニルカルバゾ−ルなどが好適なものとして使
用される。
【0025】なお、高分子帯電防止剤や導電性高分子に
は、他の汎用樹脂やド−ピング剤を混入してもよい。
は、他の汎用樹脂やド−ピング剤を混入してもよい。
【0026】また、このような高分子帯電防止剤や導電
性高分子を溶解する溶剤としては、水、イソプロピルア
ルコ−ル、エタノ−ル、メタノ−ル、ブチルアルコ−
ル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン、トルエン、エチレングリコ
−ル、ジエチレングリコ−ルメチルセロソルブ、エチル
セロソルブ、ブチルセロソルブ、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、テトラヒドロフラン、ジメチルエ−テ
ル、ジエチルエ−テル、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、
ヘキサン、N−メチルピロリドンなどが単独であるいは
混合して使用される。
性高分子を溶解する溶剤としては、水、イソプロピルア
ルコ−ル、エタノ−ル、メタノ−ル、ブチルアルコ−
ル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン、トルエン、エチレングリコ
−ル、ジエチレングリコ−ルメチルセロソルブ、エチル
セロソルブ、ブチルセロソルブ、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、テトラヒドロフラン、ジメチルエ−テ
ル、ジエチルエ−テル、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、
ヘキサン、N−メチルピロリドンなどが単独であるいは
混合して使用される。
【0027】さらに、帯電防止層としては、ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルム上に、アルミニウム、金、
銀、銅、鉄、コバルト、ニッケル、チタン、白金、モリ
ブデン、タングステン等の金属蒸着膜を形成してもよ
い。
ンテレフタレ−トフィルム上に、アルミニウム、金、
銀、銅、鉄、コバルト、ニッケル、チタン、白金、モリ
ブデン、タングステン等の金属蒸着膜を形成してもよ
い。
【0028】また、このようにして基体上に形成される
帯電防止層上に、さらに形成される付着物易除去被覆
は、水によって膨潤する親水性の樹脂を、有機溶剤や水
などに溶解して樹脂溶液を得、これを基体上に形成され
た帯電防止層上に、塗布、乾燥して形成される。
帯電防止層上に、さらに形成される付着物易除去被覆
は、水によって膨潤する親水性の樹脂を、有機溶剤や水
などに溶解して樹脂溶液を得、これを基体上に形成され
た帯電防止層上に、塗布、乾燥して形成される。
【0029】このとき使用される水によって膨潤する親
水性の樹脂としては、たとえば、アクリル酸、メタクリ
ル酸、ビニルアルコ−ル、ヒドロキシエチルメタクリレ
−ト、ジヒドロキシプロピルメタクリレ−ト、アクリル
アミド−2−メチルプロパンスルホン酸、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−アクリリル
グリシンアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、
N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ビニ
ルピロリドン、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレ
−ト、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレ−ト、
アリルアミンまたはこれらの塩、アミノ基の4級化物、
ポリエチレングリコ−ル、セルロ−スの水酸基をメトキ
シ基,エトキシ基,プロポキシ基,ヒドロキシエトキシ
基、ヒドロキシプロポキシ基等の1つまたは複数の基で
置換した樹脂等の、単独重合物、共重合物、上記以外の
物質との共重合物等が挙げられる。
水性の樹脂としては、たとえば、アクリル酸、メタクリ
ル酸、ビニルアルコ−ル、ヒドロキシエチルメタクリレ
−ト、ジヒドロキシプロピルメタクリレ−ト、アクリル
アミド−2−メチルプロパンスルホン酸、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−アクリリル
グリシンアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、
N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ビニ
ルピロリドン、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレ
−ト、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレ−ト、
アリルアミンまたはこれらの塩、アミノ基の4級化物、
ポリエチレングリコ−ル、セルロ−スの水酸基をメトキ
シ基,エトキシ基,プロポキシ基,ヒドロキシエトキシ
基、ヒドロキシプロポキシ基等の1つまたは複数の基で
置換した樹脂等の、単独重合物、共重合物、上記以外の
物質との共重合物等が挙げられる。
【0030】これらの樹脂を含む付着物易除去被覆は、
繰り返し使用するために水によって流出して消失しない
ことが必要であり、溶解流出しない樹脂の割合であるゲ
ル分率が50%以上であることが好ましく、70%以上
であることがより好ましい。これにより付着物易除去被
覆自体にもある程度の耐擦傷性、耐水性等を付与するこ
とができる。
繰り返し使用するために水によって流出して消失しない
ことが必要であり、溶解流出しない樹脂の割合であるゲ
ル分率が50%以上であることが好ましく、70%以上
であることがより好ましい。これにより付着物易除去被
覆自体にもある程度の耐擦傷性、耐水性等を付与するこ
とができる。
【0031】このようにゲル分率を50%以上、さらに
は70%以上にするには、親水性の樹脂を架橋するのが
有効で、架橋に用いる官能基としては、エポキシ基、イ
ソシアネ−ト基、二重結合、スルホキシル基、ホスホキ
シル基、カルボキシル基、酸無水物、アルデヒド基、オ
キサゾリン、水酸基、アミノ基、アミド基等が挙げられ
る。これらは架橋剤としても樹脂分子中の官能基として
も用いることが可能で、架橋剤としては、エポキシ架橋
剤、イソシアネ−ト架橋剤、タンニン酸、グリオキザ−
ル、メチロ−ルメラミン樹脂、尿素ホルマリン樹脂また
は放射線架橋剤等が好適に使用される。
は70%以上にするには、親水性の樹脂を架橋するのが
有効で、架橋に用いる官能基としては、エポキシ基、イ
ソシアネ−ト基、二重結合、スルホキシル基、ホスホキ
シル基、カルボキシル基、酸無水物、アルデヒド基、オ
キサゾリン、水酸基、アミノ基、アミド基等が挙げられ
る。これらは架橋剤としても樹脂分子中の官能基として
も用いることが可能で、架橋剤としては、エポキシ架橋
剤、イソシアネ−ト架橋剤、タンニン酸、グリオキザ−
ル、メチロ−ルメラミン樹脂、尿素ホルマリン樹脂また
は放射線架橋剤等が好適に使用される。
【0032】また、水によって膨潤する親水性の樹脂を
溶解する溶剤としては、水、イソプロピルアルコ−ル、
エタノ−ル、メタノ−ル、ブチルアルコ−ル、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン、トルエン、エチレングリコ−ル、ジエ
チレングリコ−ルメチルセロソルブ、エチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブ、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
ブチル、テトラヒドロフラン、ジメチルエ−テル、ジエ
チルエ−テル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、ヘキサ
ン、N−メチルピロリドンなどが、単独であるいは混合
して使用される。
溶解する溶剤としては、水、イソプロピルアルコ−ル、
エタノ−ル、メタノ−ル、ブチルアルコ−ル、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン、トルエン、エチレングリコ−ル、ジエ
チレングリコ−ルメチルセロソルブ、エチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブ、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
ブチル、テトラヒドロフラン、ジメチルエ−テル、ジエ
チルエ−テル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、ヘキサ
ン、N−メチルピロリドンなどが、単独であるいは混合
して使用される。
【0033】なお、基体上に形成される帯電防止層およ
び付着物易除去被覆は、基体の片面に限らず、基体の両
面に形成してもよい。
び付着物易除去被覆は、基体の片面に限らず、基体の両
面に形成してもよい。
【0034】また、各種特性を改善するため、必要に応
じて、親水性の樹脂以外の物質を併用することも有効
で、たとえば、無機粒子、有機粒子、可塑剤、消泡剤、
潤滑剤、染料、顔料、分散剤、疎水性の樹脂等を使用し
てもよい。
じて、親水性の樹脂以外の物質を併用することも有効
で、たとえば、無機粒子、有機粒子、可塑剤、消泡剤、
潤滑剤、染料、顔料、分散剤、疎水性の樹脂等を使用し
てもよい。
【0035】
【実施例】次に、この発明の実施例について説明する。 実施例1 ELECOM P−3530(触媒化成工業社製;導電性 33.4重量部 塗料) シクロヘキサノン 33.3 〃 トルエン 33.3 〃 この組成物を均一になるまで撹拌して導電性塗料Aを調
製した。
製した。
【0036】一方、 メタクリル酸 5 重量部 アクリル酸 20 〃 2−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト 30 〃 アゾビスイソブチロニトリル 0.48 〃 イソプロピルアルコ−ル 220 〃 の組成物を冷却器を取り付けたフラスコ内に入れ、窒素
気流下撹拌しながら70〜80℃で10時間反応させ、
親水性の樹脂Bのイソプロピルアルコ−ル溶液を得た。
気流下撹拌しながら70〜80℃で10時間反応させ、
親水性の樹脂Bのイソプロピルアルコ−ル溶液を得た。
【0037】次ぎに、 水酸化ナトリウム 3.7重量部 水 242 〃 の組成物を添加して中和反応を行い、樹脂Bの10重量
%溶液を得た。しかる後、この樹脂Bの10重量%溶液
に、TETRAD−C(三菱ガス化学社製;エポキシ架
橋剤)を 2.75 重量部加え、均一になるまで攪拌して塗
料1を調製した。
%溶液を得た。しかる後、この樹脂Bの10重量%溶液
に、TETRAD−C(三菱ガス化学社製;エポキシ架
橋剤)を 2.75 重量部加え、均一になるまで攪拌して塗
料1を調製した。
【0038】次いで、厚さが100μmのポリエチレン
テレフタレ−トフィルム上に、得られた導電性塗料Aを
0.3μmの厚さで塗布し、乾燥して帯電防止層を形成し
た後、塗料1を 1.5μmの厚さで塗布し、乾燥して、1
10℃で5時間架橋を施し、帯電防止層上に付着物易除
去被覆を形成して、OHPシ−トをつくった。
テレフタレ−トフィルム上に、得られた導電性塗料Aを
0.3μmの厚さで塗布し、乾燥して帯電防止層を形成し
た後、塗料1を 1.5μmの厚さで塗布し、乾燥して、1
10℃で5時間架橋を施し、帯電防止層上に付着物易除
去被覆を形成して、OHPシ−トをつくった。
【0039】実施例2 Shintron C−4402(神東塗料社製;導電性 50 重量部 塗料) メチルイソブチルケトン 10 〃 トルエン 10 〃 TETRAD−C(三菱ガス化学社製;エポキシ架橋剤) 1.75 〃 この組成物を均一になるまで撹拌して導電性塗料Cを調
製した。
製した。
【0040】次いで、厚さが100μmのポリエチレン
テレフタレ−トフィルム上に、得られた導電性塗料Cを
0.3μmの厚さで塗布し、乾燥して帯電防止層を形成し
た後、実施例1と同様にして得た塗料1を 1.5μmの厚
さで塗布し、乾燥して、110℃で5時間架橋を施し、
帯電防止層上に付着物易除去被覆を形成して、OHPシ
−トをつくった。
テレフタレ−トフィルム上に、得られた導電性塗料Cを
0.3μmの厚さで塗布し、乾燥して帯電防止層を形成し
た後、実施例1と同様にして得た塗料1を 1.5μmの厚
さで塗布し、乾燥して、110℃で5時間架橋を施し、
帯電防止層上に付着物易除去被覆を形成して、OHPシ
−トをつくった。
【0041】実施例3 ポリアニリン 1.3重量部 パラトルエンスルホン酸 1.6 〃 ポリエステル 1.3 〃 N−メチルピロリドン 95.8 〃 この組成物を均一になるまで撹拌して導電性塗料Dを調
製した。
製した。
【0042】次いで、厚さが100μmのポリエチレン
テレフタレ−トフィルム上に、得られた導電性塗料Dを
0.1μmの厚さで塗布し、乾燥して帯電防止層を形成し
た後、実施例1と同様にして得た塗料1を 1.5μmの厚
さで塗布し、乾燥して、110℃で5時間架橋を施し、
帯電防止層上に付着物易除去被覆を形成して、OHPシ
−トをつくった。
テレフタレ−トフィルム上に、得られた導電性塗料Dを
0.1μmの厚さで塗布し、乾燥して帯電防止層を形成し
た後、実施例1と同様にして得た塗料1を 1.5μmの厚
さで塗布し、乾燥して、110℃で5時間架橋を施し、
帯電防止層上に付着物易除去被覆を形成して、OHPシ
−トをつくった。
【0043】実施例4 高分子帯電防止剤層を設けた市販のポリエチレンテレフ
タレ−トフィルム上に、実施例1と同様にして得た塗料
1を 1.5μmの厚さで塗布し、乾燥して、110℃で5
時間架橋を施し、帯電防止層上に付着物易除去被覆を形
成して、OHPシ−トをつくった。
タレ−トフィルム上に、実施例1と同様にして得た塗料
1を 1.5μmの厚さで塗布し、乾燥して、110℃で5
時間架橋を施し、帯電防止層上に付着物易除去被覆を形
成して、OHPシ−トをつくった。
【0044】実施例5 高分子帯電防止剤層を設けた市販のポリエチレンテレフ
タレ−トフィルム上に、実施例1と同様にして得た塗料
1を 0.5μmの厚さで塗布し、乾燥して、110℃で5
時間架橋を施し、帯電防止層上に付着物易除去被覆を形
成して、OHPシ−トをつくった。
タレ−トフィルム上に、実施例1と同様にして得た塗料
1を 0.5μmの厚さで塗布し、乾燥して、110℃で5
時間架橋を施し、帯電防止層上に付着物易除去被覆を形
成して、OHPシ−トをつくった。
【0045】実施例6 高分子帯電防止剤層を設けた市販の不透明ポリエチレン
テレフタレ−トフィルム上に、実施例1と同様にして得
た塗料1を 0.5μmの厚さで塗布し、乾燥して、110
℃で5時間架橋を施し、帯電防止層上に付着物易除去被
覆を形成して、OA紙をつくった。
テレフタレ−トフィルム上に、実施例1と同様にして得
た塗料1を 0.5μmの厚さで塗布し、乾燥して、110
℃で5時間架橋を施し、帯電防止層上に付着物易除去被
覆を形成して、OA紙をつくった。
【0046】実施例7 メタクリル酸 50 重量部 2−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト 75.5 〃 アゾビスイソブチロニトリル 0.95 〃 イソプロピルアルコ−ル 741 〃 この組成物を冷却器を取り付けたフラスコ内に入れ、窒
素気流下撹拌しながら70〜80℃で10時間反応さ
せ、親水性の樹脂Eのイソプロピルアルコ−ル溶液を得
た。
素気流下撹拌しながら70〜80℃で10時間反応さ
せ、親水性の樹脂Eのイソプロピルアルコ−ル溶液を得
た。
【0047】次ぎに、 樹脂Eのイソプロピルアルコ−ル溶液 133 重量部 EX−920(ナガセ化成工業社製;エポキシ架橋剤) 1 〃 の組成物を均一になるまで攪拌して塗料2を調製した。
【0048】次いで、厚さが100μmのポリエチレン
テレフタレ−トフィルム上に、実施例1で得られた導電
性塗料Aを 0.3μmの厚さで塗布し、乾燥して帯電防止
層を形成した後、塗料2を 1.5μmの厚さで塗布し、乾
燥して、110℃で5時間架橋を施し、帯電防止層上に
付着物易除去被覆を形成して、OHPシ−トをつくっ
た。
テレフタレ−トフィルム上に、実施例1で得られた導電
性塗料Aを 0.3μmの厚さで塗布し、乾燥して帯電防止
層を形成した後、塗料2を 1.5μmの厚さで塗布し、乾
燥して、110℃で5時間架橋を施し、帯電防止層上に
付着物易除去被覆を形成して、OHPシ−トをつくっ
た。
【0049】実施例8 樹脂Bのイソプロピルアルコ−ル溶液 10 重量部 SR−GLG(坂本薬品工業社製;エポキシ架橋剤) 0.1 〃 の組成物を均一になるまで攪拌して塗料3を調製した。
【0050】次いで、厚さが100μmのポリエチレン
テレフタレ−トフィルム上に、実施例1で得られた導電
性塗料Aを 0.3μmの厚さで塗布し、乾燥して帯電防止
層を形成した後、塗料3を20μmの厚さで塗布し、乾
燥して、110℃で5時間架橋を施し、帯電防止層上に
付着物易除去被覆を形成して、OHPシ−トをつくっ
た。
テレフタレ−トフィルム上に、実施例1で得られた導電
性塗料Aを 0.3μmの厚さで塗布し、乾燥して帯電防止
層を形成した後、塗料3を20μmの厚さで塗布し、乾
燥して、110℃で5時間架橋を施し、帯電防止層上に
付着物易除去被覆を形成して、OHPシ−トをつくっ
た。
【0051】比較例1 実施例1において、帯電防止層の形成を省いた以外は、
実施例1と同様にしてOHPシ−トをつくった。
実施例1と同様にしてOHPシ−トをつくった。
【0052】各実施例および比較例で得られたOHPシ
−トおよびOA紙について、トナ−インク除去性、トナ
−インク繰り返し除去性、表面の電気抵抗、水浸漬後の
表面電気抵抗、搬送性、光線透過率および水浸漬後の光
線透過率を下記の方法で試験した。なお、印字が必要な
試験については、電子複写方式のコピ−機(キャノン社
製;NP−5060)で印字した。
−トおよびOA紙について、トナ−インク除去性、トナ
−インク繰り返し除去性、表面の電気抵抗、水浸漬後の
表面電気抵抗、搬送性、光線透過率および水浸漬後の光
線透過率を下記の方法で試験した。なお、印字が必要な
試験については、電子複写方式のコピ−機(キャノン社
製;NP−5060)で印字した。
【0053】<トナ−インク除去性>各実施例および比
較例で得られたOHPシ−トおよびOA紙を、1重量%
NaHCO3 水溶液に20分間浸漬した後、水中におい
て写真用スポンジで表面を擦り、トナ−インクが除去さ
れる状態を調べた。除去性の評価は、流水のみで除去で
きる場合を(◎)、軽く擦ることにより完全に除去され
る場合を(○)で評価した。
較例で得られたOHPシ−トおよびOA紙を、1重量%
NaHCO3 水溶液に20分間浸漬した後、水中におい
て写真用スポンジで表面を擦り、トナ−インクが除去さ
れる状態を調べた。除去性の評価は、流水のみで除去で
きる場合を(◎)、軽く擦ることにより完全に除去され
る場合を(○)で評価した。
【0054】<トナ−インク繰り返し除去性>各実施例
および比較例で得られたOHPシ−トおよびOA紙につ
いて、上記のトナ−インク除去性試験の操作を実行後、
ドライヤ−で水分を充分除去した後、再び印字、次いで
トナ−インクの除去を行うという操作を繰り返し、完全
にトナ−インク除去が行える回数を調べた。
および比較例で得られたOHPシ−トおよびOA紙につ
いて、上記のトナ−インク除去性試験の操作を実行後、
ドライヤ−で水分を充分除去した後、再び印字、次いで
トナ−インクの除去を行うという操作を繰り返し、完全
にトナ−インク除去が行える回数を調べた。
【0055】<表面の電気抵抗>各実施例および比較例
で得られたOHPシ−トおよびOA紙について、25
℃,50%RHでの表面電気抵抗を抵抗計(ヒュ−レッ
トパッカ−ド社製;4329A)で測定した。
で得られたOHPシ−トおよびOA紙について、25
℃,50%RHでの表面電気抵抗を抵抗計(ヒュ−レッ
トパッカ−ド社製;4329A)で測定した。
【0056】<水浸漬後の表面電気抵抗>各実施例およ
び比較例で得られたOHPシ−トおよびOA紙を、水に
5分間浸漬後80℃の温風で5分間乾燥した後の25
℃,50%RHでの表面電気抵抗を抵抗計(ヒュ−レッ
トパッカ−ド社製;4329A)で測定した。
び比較例で得られたOHPシ−トおよびOA紙を、水に
5分間浸漬後80℃の温風で5分間乾燥した後の25
℃,50%RHでの表面電気抵抗を抵抗計(ヒュ−レッ
トパッカ−ド社製;4329A)で測定した。
【0057】<搬送性>各実施例および比較例で得られ
たOHPシ−トおよびOA紙をそれぞれ10枚印字し、
装置内で用紙づまりを起こした枚数を調べた。
たOHPシ−トおよびOA紙をそれぞれ10枚印字し、
装置内で用紙づまりを起こした枚数を調べた。
【0058】<光線透過率>各実施例および比較例で得
られたOHPシ−トおよびOA紙について、UV・可視
光分光光度計(日立製作所社製;200−20形ダブル
ビ−ム分光光度計)で波長550nmにおける光線透過
率を求めた。
られたOHPシ−トおよびOA紙について、UV・可視
光分光光度計(日立製作所社製;200−20形ダブル
ビ−ム分光光度計)で波長550nmにおける光線透過
率を求めた。
【0059】<水浸漬後の光線透過率>各実施例および
比較例で得られたOHPシ−トおよびOA紙を、水に5
分間浸漬後80℃の温風で5分間乾燥した後、UV・可
視光分光光度計(日立製作所社製;200−20形ダブ
ルビ−ム分光光度計)で波長550nmにおける光線透
過率を求めた。下記表1および表2はその結果である。
比較例で得られたOHPシ−トおよびOA紙を、水に5
分間浸漬後80℃の温風で5分間乾燥した後、UV・可
視光分光光度計(日立製作所社製;200−20形ダブ
ルビ−ム分光光度計)で波長550nmにおける光線透
過率を求めた。下記表1および表2はその結果である。
【0060】
【0061】
【0062】
【発明の効果】上記表1から明らかなように、この発明
で得られたOHPシ−トおよびOAシ−ト(実施例1な
いし8)は、従来のOHPシ−ト(比較例1)に比し、
表面電気抵抗が水浸漬後も含めて小さく、このことから
この発明で得られるOAシ−トは、貼り付いたりするこ
とがなくて、複数枚のOAシ−トをまとめて取り扱う場
合でも非常に取り扱い取り扱いやすいことがわかる。
で得られたOHPシ−トおよびOAシ−ト(実施例1な
いし8)は、従来のOHPシ−ト(比較例1)に比し、
表面電気抵抗が水浸漬後も含めて小さく、このことから
この発明で得られるOAシ−トは、貼り付いたりするこ
とがなくて、複数枚のOAシ−トをまとめて取り扱う場
合でも非常に取り扱い取り扱いやすいことがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 7/04 CFD T C09D 5/00 PPF PPM PSD
Claims (12)
- 【請求項1】 基体上に、水によって膨潤するが流出し
て消失しない、親水性でかつ空気中常温で固体状の樹脂
を主成分とする膜からなる付着物易除去被覆を設けたO
Aシ−トであって、水に5分間浸漬して60〜90℃の
温風で5分間乾燥後の表面電気抵抗が25℃,50%R
Hにおいて105 〜1013Ω/□であることを特徴とす
るOAシ−ト - 【請求項2】 水に浸漬前の表面電気抵抗が105 〜1
013Ω/□である請求項1記載のOAシ−ト - 【請求項3】 全光線または波長550nmの光線の透
過率が70%以上の透明性を有する請求項1記載のOA
シ−ト - 【請求項4】 全光線または波長550nmの光線の透
過率の水に浸漬前後の低下が30%以内である請求項1
記載のOAシ−ト - 【請求項5】 付着物易除去被覆どうしを接触させたと
きに粘着または接着を生じない請求項1記載のOAシ−
ト - 【請求項6】 付着物易除去被覆の厚さが0.05μm以上
50μm以下である請求項1記載のOAシ−ト - 【請求項7】 基体と付着物易除去被覆との間に帯電防
止層を設けた請求項1記載のOAシ−ト - 【請求項8】 付着物易除去被覆と帯電防止層または帯
電防止層と基体との耐剥離性が碁盤目試験JIS K5
400で5以上である請求項7記載のOAシ−ト - 【請求項9】 帯電防止層が高分子帯電防止剤を主成分
とする帯電防止層である請求項7記載のOAシ−ト - 【請求項10】 帯電防止層が導電性高分子を主成分と
する帯電防止層である請求項7記載のOAシ−ト - 【請求項11】 帯電防止層が導電性粉末を含む樹脂層
からなる帯電防止層である請求項7記載のOAシ−ト - 【請求項12】 帯電防止層が金属蒸着膜である請求項
7記載のOAシ−ト
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7210002A JPH08102395A (ja) | 1994-08-01 | 1995-07-25 | Oaシ−ト |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-200156 | 1994-08-01 | ||
JP20015694 | 1994-08-01 | ||
JP7210002A JPH08102395A (ja) | 1994-08-01 | 1995-07-25 | Oaシ−ト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08102395A true JPH08102395A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=26511996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7210002A Pending JPH08102395A (ja) | 1994-08-01 | 1995-07-25 | Oaシ−ト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08102395A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1053731A (ja) * | 1996-04-11 | 1998-02-24 | Hitachi Maxell Ltd | 付着物易除去被覆およびその使用方法並びにこの付着物易除去被覆を有してなる物品 |
JP2017165915A (ja) * | 2016-03-17 | 2017-09-21 | 東京応化工業株式会社 | 表面処理方法、帯電防止剤及び親水化処理剤 |
-
1995
- 1995-07-25 JP JP7210002A patent/JPH08102395A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1053731A (ja) * | 1996-04-11 | 1998-02-24 | Hitachi Maxell Ltd | 付着物易除去被覆およびその使用方法並びにこの付着物易除去被覆を有してなる物品 |
JP2017165915A (ja) * | 2016-03-17 | 2017-09-21 | 東京応化工業株式会社 | 表面処理方法、帯電防止剤及び親水化処理剤 |
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