JP3783079B2 - 付着物易除去被覆およびその使用方法並びにこの付着物易除去被覆を有してなる物品 - Google Patents

付着物易除去被覆およびその使用方法並びにこの付着物易除去被覆を有してなる物品 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、基材表面に設けて付着物が付着したときは水によって付着物を容易に除去し、表面を繰り返し容易に清浄にすることを可能にした付着物易除去被覆、及びその使用方法並びにこの付着物易除去被覆を有してなる物品に関する。
【0002】
なお、この発明の付着物易除去被覆は、その性質上、付着物の付着を阻止するものではなく、付着を許容するものであって、この付着物を水処理だけで容易に除去できるようにしたものであるため、本明細書中におけるこの発明の被覆を付着物易除去被覆と称した。
【0003】
【従来の技術】
従来、付着物を除去することは容易ではなく、液状の油程度であっても水に界面活性剤を加えて多大な手間をかけて洗浄するか、人体・環境に問題のある有機溶剤を用いて溶解しなければならない。
【0004】
特に、ワックス状、固体状になると界面活性剤ではほとんど困難になる場合が多く、有機溶剤を用いるか、あるいは機械的に掻き落とす等重労働が必要となり、完全に除去できなかったり、被付着物を傷めたり、さらには除去不可能である場合も多い。
【0005】
このため、表面に剥離または溶解可能な被覆を形成し、それと共に付着物を除去することが行われているが、その度に新たな被膜を形成しなければならなかったり、余分な廃棄物を生じる等、本質的な解決方法とは言えない。
【0006】
また、繰り返し付着物を除去できるような被覆としてはフッ素樹脂〔例えばテフロン(登録商標)〕被覆があるが、コストが高かったり、被覆できる表面が限られたり、透明性が低い等の問題点から、あるいは付着物が簡単に取れ過ぎて印字のように付着した状態での使用が難しいことから利用範囲は狭かった。
【0007】
さらに、OHPフィルムやOA紙のようなOAシ−トでは、付着物であるトナ−等のインクが除去できないため多量に廃棄され、環境問題等を生じている場合もあった。
【0008】
そこで、このような問題点を解決する手段として、本発明者らは、既に、水によって膨潤するが流出して消失しない、親水性でかつ空気中常温で固体状の樹脂を主成分とする膜からなる付着物易除去被覆を基材の表面に固定化することを提案した。(特開平6−222604号)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この種の付着物易除去被覆では、水による洗浄だけで、人体・環境に悪影響を与えることなく付着物を容易に除去することができるものの、たとえば、強く焼き付けされたトナ−等のように、特に付着力の強い付着物や粘り気の強い再付着しやすい付着物の場合等では、除去するのに時間がかかり、除去作業を繰り返す必要があるなど、実用性の面でさらに除去性を向上する必要がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明はかかる現状に鑑み種々検討を行った結果なされたもので、水によって膨潤する樹脂成分及び水溶性化合物を含有する被覆であって、被覆表面の付着物を繰り返し除去できる付着物易除去被覆とすることによって、付着物が容易かつ迅速に除去できるようにし、付着物除去特性を向上しようとするものである。
【0011】
また、付着物易除去被覆を水、水溶液もしくは水蒸気に接触させて付着物を除去できるようにし、付着物を除去した後は、乾燥して繰り返し使用できるようにして、省資源化、環境問題等を解決しようとするものである。
【0012】
さらに、シ−ト状等の基材上に、水によって膨潤する樹脂成分及び水溶性化合物を含有する被覆であって、被覆表面の付着物を繰り返し除去できる付着物易除去被覆を施すことによって、付着物が容易かつ迅速に除去でき、付着物除去特性が向上された付着物易除去性の物品を得ようとするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の付着物易除去被覆は、水によって膨潤する樹脂成分を含有する被覆であり、付着物除去の機構は、この膨潤による作用と考えられる。すなわち、膨潤する樹脂成分を被覆中に含有していることにより、樹脂鎖の水和による付着物の付着力の低下、膨張や柔軟化による樹脂と付着物との間の歪みの発生等により、被覆表面に付着した付着物が除去可能となると考えられ、本発明は被覆表面に付着物が付着するが、水によって被覆が膨潤するため、被覆表面の付着物を繰り返し除去することができる。なお、ここで、本発明にいう付着物とは、被覆の表面層に付着しうる物質をいい、たとえば、水溶性物質の他、油性物質等の多くが含まれ、付着物が油性物質等である場合により効果が発揮される。
【0014】
また、水によって膨潤する樹脂成分とともに、水溶性化合物が併用されているため、被覆中に固定化されていない成分が存在することとなり、この固定化されていない成分が、水によって膨潤する樹脂成分の分子鎖の絡まりや配列・配向を阻害して分子鎖の動き易さを維持し、また、これらの成分が集まった低分子が通り易いミクロな部位や、水との接触により溶出することによって被覆中にボイド等が形成されることにより、水の被覆−付着物界面や被覆内部への浸透が容易になり、樹脂鎖の水和や膨張・柔軟化が進むため、付着物除去時間が短くなるものと思われる。
【0015】
この発明の被覆は、水によって膨潤する親水性の樹脂成分を含有することを必要とするが、このような樹脂としては例えば、極性の官能基または親水鎖を有する樹脂が挙げられ、極性の官能基または親水鎖の具体例としては、カルボン酸基、水酸基、スルホン酸基、アミド基、アミノ基、リン酸基またはそれらの塩、ポリエチレングリコ−ル鎖等が挙げられる。
【0016】
これらの官能基または親水鎖を有する樹脂としては、(メタ)アクリル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルコハク酸、ビニルアルコ−ル、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−(メタ)アクリリルグリシンアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ビニルピロリドン、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ−ト、アリルアミン、ビニルアルコ−ル、ビニルカルバゾ−ルまたはこれらの塩、これらのアミノ基の4級化物、オリゴまたはポリエチレングリコ−ル鎖を有する(メタ)アクリレ−ト等の、単独重合物、共重合物、上記以外の物質との共重合物、メチルセルロ−ス、エチルセルロ−ス、プロピルセルロ−ス、ヒドロキシエチルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルセルロ−ス等のセルロ−ス化合物、ポリエチレングリコ−ルまたはポリエチレングリコ−ルと他のモノマ−の連合物等が挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0017】
樹脂の親水性は水に対する後退接触角により評価することが可能であり、水に対する後退接触角が40度以下、より好ましくは20度以下、さらに好ましくは10度以下のほぼ0度の親水性である樹脂が好適に利用される。
【0018】
水に対する後退接触角は、水滴を樹脂フィルム上に形成し、この水を注射器等で吸い上げ、水滴の端が内側に移動し初めたときの、水が樹脂に接する角度を分度器等で求めることができる。なお、付着物を除去するために特定の水溶液、たとえば電解質を含む水溶液を必要とする場合で、その処理によって被覆の親水性が変化する場合には、その水溶液に浸漬・乾燥後測定する必要がある。
【0019】
また、この発明の樹脂成分は、付着物を除去するために重量膨潤率が 1.5倍以上であることが好ましく、膨潤する樹脂成分の重量膨潤率は、水に24時間浸漬して膨潤させたときの被覆の重量と、膨潤後に24時間以上一定重量になるまで乾燥させたときの被覆の重量から、(被覆の膨潤重量)/(被覆の膨潤後の乾燥重量)で求めることができる。
【0020】
最も簡便な方法としては、テフロンシ−ト上に本発明の被覆を形成し、この被覆を剥離して底が網状の容器に入れ、この容器の下部を水に浸漬すればよく、また膨潤率測定に用いる試料は基材に固定されている場合が多いが、このような被覆でも、被覆の状態で基材と共に水に浸漬しても、あるいは被覆のみを基材から急冷等による剥離または削り取る等により基材と分離し、これを底が網状の容器に入れ、この容器の下部を水に浸漬してもよい。
【0021】
特に、前者の場合は、膨潤後乾燥試料の被覆厚さを、電子顕微鏡による断面観察や、一部被覆を剥離して段差を触針式膜厚計やレ−ザ−顕微鏡等で測定する等の方法で求め、また、基材を含めた全厚を前記断面観察やマイクロメ−タ等で求めて、被覆のみの膨潤後の乾燥重量を計算すればよく、この場合、膨潤率は前記式を〔(全体の膨潤重量)−(全体の膨潤後の乾燥重量)+(被覆の膨潤後の乾燥重量)〕/(被覆の膨潤後の乾燥重量)と置き換えることにより求めることができる。
【0022】
このような水によって膨潤する樹脂成分としては、架橋されてなる樹脂とすることが有効で、この架橋は、たとえば、樹脂成分として架橋性の官能基を有する樹脂を用い、この官能基を架橋剤の官能基と反応させるか、あるいは樹脂成分の官能基どうしを反応させることにより行われる。また、水素結合、イオン結合、疎水性相互作用等により物理架橋させることも有効である。
【0023】
ここで、架橋性の官能基を有する樹脂としては、架橋性の官能基を有するモノマ−を単独重合または共重合したものや、反応性の官能基を有するモノマ−を単独重合または共重合したもので、少なくともその一部の官能基に架橋可能な官能基を有する化合物を結合した樹脂などが挙げられる。
【0024】
架橋に用いられる官能基、つまり樹脂成分中または架橋剤中に導入する官能基としては、エポキシ基、カルボキシル基、イソシアネ−ト基、二重結合、酸、酸塩化物、酸無水物、水酸基、アミノ基、オキサゾリンなどが挙げられる。また、架橋剤としては、これらの官能基を2個以上有する化合物を用いることが好ましい。
【0025】
これらの官能基を成分中に導入するには、たとえば、水に対して膨潤性を発現するモノマ−と、グリシジル(メタ)アクリレ−ト、(メタ)アクリル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルコハク酸、(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネ−ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−トなどとを共重合させればよい。また、導入されたグリシジル基に(メタ)アクリル酸を反応させるなどにより、二重結合を導入できる。架橋に際しては、用いた官能基に応じて、加熱、紫外線、あるいは放射線照射などを行えばよい。
【0026】
また、基材への強い接着性が要求される場合には、被覆する基材の表面に処理を施したり、または被覆する基材の表面に該基材とは異なる層を設けることも有効である。
【0027】
たとえば、接着性を向上するために、パラクロロフェノ−ル、トリフロロ酢酸、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、アジド化合物、各種重合物等による処理または下層を用いることができる。また、被覆と被覆する基材の膨潤率が異なる場合には、これらの間に生じる歪みを吸収するために、膨潤率が中程度の下層を用いることもできる。
【0028】
本発明の付着物易除去被覆は、以上のように、水によって膨潤する樹脂成分を含有する被覆であって、被覆表面の付着物を繰り返し除去できるものであるが、これらの樹脂成分だけでは、付着力の強い付着物や粘り気の強い再付着しやすい付着物の場合等では、除去するのに時間がかかり、除去作用を繰り返す必要がある。
【0029】
このため、付着物が容易かつ迅速に除去できるようにし、付着物除去特性を向上させる検討を行ったところ、被覆中に水溶性化合物を併用することにより、この問題を解決できることが明らかとなった。
【0030】
すなわち、被覆中に水溶性化合物を添加することによって、被覆中に固定されていない成分が存在することとなり、この固定化されていない成分が前記樹脂成分の分子鎖の絡まりや配列・配向を阻害して分子鎖の動き易さを維持し、また、これらの成分が集まった低分子が通り易いミクロな部位や、水との接触により溶出することによって、被覆中にボイド等が形成されることにより、水の被覆−付着物界面や被覆内部への浸透が容易になり、樹脂鎖の水和や膨張・柔軟化が進むため、付着物除去時間が短くなるものと思われる。
【0031】
このような水溶性化合物は、水により付着物を除去する際に被覆中から溶出する場合が多いが、溶出しても前記理由によりこの発明の効果は保持されるため問題がない。
【0032】
また、このような水溶性化合物は、付着物易除去被覆製造時または使用時の乾燥状態のときに水によって膨潤する樹脂成分と共存する必要があり、揮発性の低い物質が好適に使用され、たとえば、水よりも沸点の高い物質または水よりも蒸気圧の低い物質が好ましく使用される。
【0033】
さらに、このような水溶性化合物は、製造時においては水によって膨潤する樹脂成分が形成可能な範囲で、また後で添加する場合は被覆が膨潤可能な範囲で用いることができ、その使用量の最適値は、用いる樹脂、架橋剤、架橋度、使用形態、対象となる付着物、付着物の除去方法等により異なるが、一般には被覆中に 0.1重量%以上であり、好ましくは1重量%以上90重量%以下、最も好ましくは5重量%以上70重量%以下である。
【0034】
また、この水溶性化合物は、常温または使用温度で液体であっても固体であっても構わないが、付着物の除去方法によっては付着物の付着場所の下の水溶性化合物が溶出されにくく、付着物除去処理後に付着物の跡が残る場合がある。跡が残ると好ましくない場合には、常温または使用温度で液体である水溶性成分を用いるのが好ましい。
【0035】
このような水溶性化合物の代表的なものとしては、エチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、トリエチレングリコ−ル、グリセリン、トリメチロ−ルプロパン等の低分子化合物、ポリエチレングリコ−ル、数平均分子量5000以下のポリプロピレングリコ−ルや各種親水性モノマ−を単独または共重合したオリゴマ−またはポリマ−等が挙げられる。親水性のモノマ−としては、基材の表面に水によって膨潤する樹脂成分で示した極性の官能基を有するモノマ−等が挙げられ、これらは単独でも併用しても使用できる。
【0036】
また、この付着物易除去被覆には、必要に応じて、他の各種の物質を含ませるようにしてもよく、たとえば、無機または有機粉末、帯電防止剤、可塑剤、潤滑剤、染料、顔料、分散剤、上記目的以外の樹脂などを含ませてもよい。さらに、付着物易除去被覆の下に、前記の接着性を向上させるための層の他、帯電防止層、着色層等の層を設けることもできる。
【0037】
本発明の付着物易除去被覆の製造方法としては、膨潤する樹脂成分に水溶性化合物を成膜前に予め混合してから被覆を形成する方法、成膜後に水溶性化合物を添加する方法のいずれでも製造することができるが、前記のような構造を形成するためには、前者の方法が効果的である。
【0038】
なお、この発明における付着物易除去被覆の厚さは、0.05μm以上50μm以下であることが好ましく、0.1μm以上30μm以下であることがさらに好ましい。薄い場合には繰り返し使用できる回数が少なくなり、厚い場合には付着物除去時に付着物易除去被覆の損傷を生じ易い。
【0039】
また、本発明は繰り返し付着物を除去できるものであることを必要とするため、被覆全てが流出しては繰り返し使用することができないこととなるため、ゲル分率としては5重量%以上であることが好ましく、20重量%以上であることがより好ましい。
【0040】
また、この発明の付着物易除去被覆は、形状または被覆を維持するため空気中常温で固体であることが必要であり、実用性を考慮すると、乾燥時の引っ掻き強度が荷重を100gとした鉛筆引っ掻き試験で6B以上であれば、多くの場合好ましく、2B以上であればより好ましい。また、上記付着物易除去被覆どうしを接触させたときに粘着または接着を生じないことは実用上好ましい。
【0041】
さらに、この発明の付着物易除去被覆は、被覆であるため用途によっては透明性を有することが好ましい場合が多い。用途にもよるが、一般に透明性が波長550nmの光線の透過率が50%以上であることが好ましく、70%以上であることがさらに好ましい。
【0042】
また、被覆する基材がシ−ト状であるものは幅広い応用が可能であり、たとえば、除去可能な付着物がインクである場合が挙げられる。これはこの発明が優れた効果を発揮する代表的な例であり、その中でも特に、インクの付着方法が複写、印字または印刷である場合は、オフィス等で発生する紙ゴミの問題等の解決に非常に有効である。
【0043】
中でもコピ−機による複写や、プリンタやタイプライタ等による印字または印刷による紙ゴミの増加は著しく、したがって上記シ−ト状の基材上の被覆が、これらに用いられるインクと親和性を有して複写、印字または印刷可能であり、これらのインクの除去に用いることは非常に有効である。
【0044】
また、電子写真複写方式のコピ−やレ−ザ−方式のプリンタに用いられるトナ−インクに対応することは、最近のオフィスにおける使用量から考えて、特に有効である。
【0045】
また、その他の方式による印字または印刷に用いられるインクに対応することももちろん有効であり、それらのインクの例としてはインクジェットインク、感熱リボンインク、インパクトインク、タイプライタリボンインクなどが挙げられる。
【0046】
これらの場合、シ−ト状の基材上の被覆が、複写、印字または印刷によるインクの付着工程の前後において劣化を受けない耐熱性、機械特性を有することが好ましい。
【0047】
また、シ−ト状の基材としては、用途に応じて樹脂フィルム、紙、金属ホイルまたはそれらの複合材または積層材等を好適に用いることができ、複写、印字または印刷が可能な可撓性および厚さを有することが好ましく、インクの付着および除去工程の前後において平面性を維持するものが好ましい。言い換えれば、平面性を維持可能な耐熱性、耐水性、機械特性または形状記憶性を有することが好ましい。
【0048】
また被覆が、複写、印字または印刷によるインクの付着および付着したインクの除去工程の前後において平面性を維持可能な収縮率または膨張率であることも好ましい。なお、シ−ト両面に被覆を設ける場合には、収縮率、膨張率の影響が両面で相殺されるため、比較的広い範囲の収縮率または膨張率の被覆が使用可能である。維持される平面性は、通常シ−トを平面上に置いたときに最も浮き上がった部分の浮き上がり幅が20mm以内であることが好ましい。
【0049】
また、インクの付着方法が、複写、印字または印刷である場合の他、記具によるインクの付着および除去も可能であることが一般に好ましい。
【0050】
この発明の樹脂成分は、水によって膨潤することが必要であるが、特定の用途、例えば上記インクの付着等においては、付着物の除去に必要な膨潤が、特定の温度領域においてのみ得られれば、実用上より好ましい。即ち使用時においては付着物が付着するが除去されにくく、使用温度とは異なる温度を用いる除去工程においてのみ付着物除去性が高いのがより好ましい。たとえば、室温で使用されるものである場合、上記の除去できる温度領域が28℃以上であれば、使用においても、除去工程の設計においても好適である。また、除去方法にもよるが、使用温度と除去温度での膨潤率の違いが 1.5倍以上あると上記実用上の効果が得られやすい。
【0051】
このような特定の温度領域でのみ効果を発揮する樹脂としては、含窒素基および/または有機酸基を有する樹脂またはこれらの樹脂の併用物が挙げられ、含窒素基、有機酸基としては、アミド基、アミノ基、カルボン酸基等が挙げられる。これらの官能基を有する樹脂または樹脂の併用物としては、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−(メタ)アクリリルグリシンアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ビニルピロリドン、(メタ)アクリル酸等の単独重合物、共重合物、上記以外の物質との共重合物およびこれらの併用等が挙げられる。
【0052】
代表的な例としては、ポリアクリル酸とポリアクリルアミド、ポリアクリル酸とポリアクリリルグリシンアミド、ポリアクリル酸とポリジメチルアクリルアミド等の組み合わせがあり、例えば、最初の例では29℃以上の温度、水存在下で分子レベルの膨張が学問的に証明されている〔上遠野浩樹他、表面談話会コロイド懇話会編集、表面、30、32(1992)〕。
【0053】
この発明の被覆は、水によって付着物を容易に除去できるようにするものであり、付着物の除去工程が水によるものであれば環境に及ぼす悪影響が少なく、より効果的である。また、30℃以上の高温の水を用いることは有効で、付着物を除去できる時間を大幅に改善することができ、被覆を水に接触後高温にしても同様の効果が得られる。水のみでは膨潤が不十分で除去が難しい場合、あるいは膨潤速度を高めて除去効率を高めたい場合には、電解質、アルコ−ル等を含む水を用いることが効果的である場合が多い。
【0054】
電解質としては、樹脂の種類に応じて塩、塩基または酸を好適に用いることができる。その一例としては、重曹、食塩、酢酸、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、リン酸水素二ナトリウム等の電解質、エチルアルコ−ル、イソプロピルアルコ−ル、メチルアルコ−ル等のアルコ−ル、一般公知の各種緩衝剤等が挙げられる。
【0055】
また、水溶性化合物を含む水溶液を用いてもよく、この場合、被覆の各種特性の維持に効果的であり、特に、製造後に水溶性化合物を添加した場合に有効である。
【0056】
また除去効率を高めるために界面活性剤等を水に含めることも有効である。アニオン系、カチオン系、ノニオン系いずれの界面活性剤も使用することができ、被覆の樹脂や除去する付着物の種類によって効果の高い界面活性剤を選択して用いるのがよい。
【0057】
さらに、霧状、蒸気として水を用いることもできる。これらの状態で被覆に接触させた場合、水溶性物質の流出や、樹脂成分または水溶性化合物に極性官能基として塩や塩になりうる基を用いた場合、対イオンの流出、イオン交換あるいは新たな塩を生じにくいため有効である場合も多い。この場合も温度を上げることは有効である。
【0058】
なお、付着物の除去工程において使用する水をそのまま廃棄する場合または水が直接人体に接触する可能性がある場合には、水に含まれる物質および被覆から環境に対する悪影響の小さい物質であることが好ましく、生分解性物質であることがさらに好ましい。
【0059】
上記の水等による膨潤で付着物が除去されるが、その後被覆を乾燥させることにより、再使用できる状態にすることができる。乾燥温度は基材の特性を考慮して決定されるが、一般には、5℃〜150℃が好ましい。
【0060】
この発明の付着物易除去被覆は、付着物を除去することを目的として広く利用することが可能であり、例えば以下のように利用することができる。
【0061】
インク類を除去することを目的として、OHPシ−ト、紙または紙類似品、セル画用シ−ト等のOAシ−トに使用することができる。
【0062】
油等の汚れを除去することを目的としては、建材、家具、換気扇、灯油器具、電気製品、ガス器具、道具類、食器、その他種々の日用品等に用いることができる。特に台所周り、機械等を使用する作業場、塗料等を扱う作業場等、油や塗料等の汚れが発生し易い場所に用いられるものに効果的である。
【0063】
また、マスキングを目的として、塗装やグラフィックスの作成等に用いることも可能である。なお、水に膨潤するという優れた親水性から、曇り防止被膜としても利用可能である。
【0064】
このような応用に十分対応できることを、電子写真複写方式のコピ−機による複写において焼き付けられるトナ−インクという付着物の中でも特に強固に付着した付着物の除去を例にとって示す。
【0065】
【実施例】
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例1
メタクリル酸 9 重量部
アクリル酸 1 〃
2−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト 13 〃
アクリルアミド 1 〃
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレ−ト 1 〃
アゾビスイソブチロニトリル 0.38 〃
イソプロピルアルコ−ル 142 〃
この組成物を冷却器を取り付けたフラスコ内に入れ、窒素気流下撹拌しながら70〜80℃で10時間反応させ、親水性の樹脂Aの15重量%イソプロピルアルコ−ル溶液を得た。次に、得られた親水性の樹脂Aの15重量%イソプロピルアルコ−ル溶液を使用し、
【0066】
樹脂Aの15重量%イソプロピルアルコ−ル溶液 10 重量部
水酸化ナトリウム 0.1 〃
エポキシ架橋剤〔1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミ 0.075〃
ノメチル)シクロヘキサン〕
ポリエチレングリコ−ル#200(数平均分子量約200) 0.30 〃
の組成物を室温で混合撹拌して、樹脂溶液を得た。
【0067】
次いで、得られた樹脂溶液を、厚さが100μmの易接着処理(ポリウレタン処理)を施したポリエチレンテレフタレ−トフィルム上に10μmの湿潤厚さで塗布し、乾燥した後、110℃で5時間高温処理を施し、付着物易除去被覆シ−トを作製した。
【0068】
実施例2
実施例1における樹脂溶液の調製において、ポリエチレングリコ−ル#200に代えてポリエチレングリコ−ル#400(数平均分子量約400)を同量使用した以外は、実施例1と同様にして付着物易除去被覆シ−トを作製した。
【0069】
実施例3
実施例1における樹脂溶液の調製において、ポリエチレングリコ−ル#200に代えてポリエチレングリコ−ル#1000(数平均分子量約1000)を同量使用した以外は、実施例1と同様にして付着物易除去被覆シ−トを作製した。
【0070】
実施例4
実施例1における樹脂溶液の調製において、ポリエチレングリコ−ル#200に代えてポリプロピレングリコ−ル#400(数平均分子量約400)を同量使用した以外は、実施例1と同様にして付着物易除去被覆シ−トを作製した。
【0071】
実施例5
実施例1における樹脂溶液の調製において、ポリエチレングリコ−ル#200に代えてエチレングリコ−ルを同量使用した以外は、実施例1と同様にして付着物易除去被覆シ−トを作製した。
【0072】
実施例6
実施例1における樹脂溶液の調製において、ポリエチレングリコ−ル#200に代えてジエチレングリコ−ルを同量使用した以外は、実施例1と同様にして付着物易除去被覆シ−トを作製した。
【0073】
実施例7
実施例1における樹脂溶液の調製において、ポリエチレングリコ−ル#200に代えてグリセリンを同量使用した以外は、実施例1と同様にして付着物易除去被覆シ−トを作製した。
【0074】
実施例8
実施例1における樹脂溶液の調製において、ポリエチレングリコ−ル#200の使用量を0.30重量部から1.5 重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして付着物易除去被覆シ−トを作製した。
【0075】
実施例9
実施例5の樹脂溶液の調製において、ポリエチレングリコ−ルの添加量を、それぞれ 0.015重量部(被覆中に1重量%)、 0.075重量部(同5重量%)、 1.5重量部(同50重量%)、 3.0重量部(同67重量%)とした以外は、実施例5と同様にして付着物易除去シ−トを作製した。
【0076】
比較例1
実施例1における樹脂溶液の調製において、ポリエチレングリコ−ル#200を省いた以外は、実施例1と同様にして付着物易除去被覆シ−トを作製した。
【0077】
実施例1〜8および比較例1で得られた付着物易除去被覆シ−トに電子複写方式のコピ−機で文字を複写してトナ−インクを付着させ、重曹の1重量%水溶液による1回目のインク除去に要する時間と、インクを除去した後に再度複写してトナ−インクを付着させた時のインク除去に要する時間を調べた。なお、複写機はゼロックス5075を、複写するパタ−ンとしては1cm角のベタ5個を用い、写真用セルロ−ススポンジで力を入れずにゆっくりとこすり、目視により、5個全てのベタを剥離するのに要した時間を計測したものである。
【0078】
また、被覆の重量膨潤率を求めた。被覆の重量膨潤率は、実施例、比較例の被覆を別途テフロンシ−ト上に乾燥後の厚みが100μmとなるように形成し、これを剥離した後、底が網状の容器に入れ、この容器の下部を水に24時間浸漬して膨潤させたときの被覆の重量と、膨潤後に24時間以上一定重量になるまで乾燥させたときの被覆から、(被覆の膨潤重量)/(被覆の膨潤後の乾燥重量)で求めたものである。
また、被覆のゲル分率を求めた。被覆のゲル分率は、上記重量膨潤率測定操作前後のフィルムの乾燥重量から、(被覆の水に浸漬する前の重量)/(フィルムの膨潤後の乾燥重量)×100(単位%)で求めたものである。
下記表1はその結果である。
【0079】
Figure 0003783079
【0080】
図1は、実施例9で得られた付着物易除去シ−トの付着物易除去特性を実施例1と同様にして測定した結果を示したもので、実線は1回目、点線は2回目の結果である。また、図1中では、比較例1および実施例5で得られた1回目と2回目の結果も示した
【0081】
【発明の効果】
上記表1から明らかなように、この発明で得られた付着物易除去被覆(実施例1〜8)は、比較例1の水によって膨潤する樹脂成分のみからなる被覆に比し、トナ−インクの除去に要する時間が短くなり、繰り返し使用しても、優れた除去特性を有していることがわかる。また、2回目の付着物の除去においては、水溶性化合物が1回目の水によって流出が生じていると考えられるが、本発明の被覆はその効果を維持していることがわかる。
【0082】
また、図1に示すように、水溶性化合物のエチレングリコ−ルを、1重量%添加することにより、除去特性が向上し、20重量%前後で最も除去特性に優れることがわかる。なお、表1及び図1から明らかなように焼き付けたトナ−という付着物の中でも特に強固に付着した付着物が短時間に除去できることから、他の付着物についても同様であることはいうまでもない。
【0083】
従って、この発明によって得られる付着物易除去被覆は、付着物の除去が短時間にでき、基材の再利用、清浄化、マスキング等に有効であることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例5で得られた付着物易除去シ−トのエチレングリコ−ルの添加量と複写パタ−ン除去時間との関係図である。

Claims (13)

  1. 水によって膨潤する樹脂成分及び水溶性化合物を含有する被覆であって、被覆表面の付着物を繰り返し除去できるものであることを特徴とする付着物易除去被覆
  2. 水によって膨潤する樹脂成分が、水に対する接触角が40度以下の親水性の樹脂である請求項1記載の付着物易除去被覆
  3. 水によって膨潤する樹脂成分の重量膨潤率が 1.5倍以上である請求項1記載の付着物易除去被覆
  4. 水溶性化合物が、水よりも沸点の高い物質または水よりも蒸気圧の低い物質である請求項1記載の付着物易除去被覆
  5. 水溶性化合物が、ポリオ−ル、ポリオキシレンおよび極性の官能基を有するモノマ−を単独または共重合した化合物から選ばれる少なくとも1種以上の水溶性化合物である請求項1記載の付着物易除去被覆
  6. ポリオ−ルが、ポリエチレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル、エチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ルおよびグリセリンから選ばれる少なくとも1種以上のポリオ−ルである請求項5記載の付着物易除去被覆
  7. 水溶性化合物を、付着物易除去被覆中に 0.1重量%以上含有させた請求項1記載の付着物易除去被覆
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の付着物易除去被覆を水、水溶液および水蒸気からなる群から選ばれる成分に接触させ、次いで、乾燥させることにより得られる付着物易除去被覆
  9. 水によって膨潤する樹脂成分及び水溶性化合物を含有する被覆であって、被覆表面の付着物を繰り返し除去できる付着物易除去被覆の使用方法において、被覆上に付着物が付着した状態で被覆を膨潤させる水、水溶液もしくは水蒸気に接触させ、付着物を除去した後、乾燥することによって再使用することを特徴とする付着物易除去被覆の使用方法
  10. 基材の表面に請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の付着物易除去被覆を有してなる物品
  11. 基材がシ−ト状基材である請求項10記載の付着物易除去被覆を有してなる物品
  12. 物品がOAシ−トである請求項11記載の付着物易除去被覆を有してなる物品
  13. 請求項10ないし請求項12のいずれかに記載の付着物易除去被覆を有してなる物品を水、水溶液および水蒸気からなる群から選ばれる成分に接触させ、次いで、乾燥させることにより得られる付着物易除去被覆を有してなる物品
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