JP2000330317A - リサイクル可能な被記録材およびその製造方法、ならびに該被記録材上の印字材料の除去方法 - Google Patents

リサイクル可能な被記録材およびその製造方法、ならびに該被記録材上の印字材料の除去方法

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JP2000330317A JP11143350A JP14335099A JP2000330317A JP 2000330317 A JP2000330317 A JP 2000330317A JP 11143350 A JP11143350 A JP 11143350A JP 14335099 A JP14335099 A JP 14335099A JP 2000330317 A JP2000330317 A JP 2000330317A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水性を向上させ、かつ繰り返し使用時の耐
久性、すなわち耐水層と膨潤層との接着性を向上させた
リサイクル可能な被記録材、およびその製造方法ならび
に該被記録材上の印字材料の除去方法を提供すること。 【解決手段】 基紙1の両面に耐水層2を形成してなる
基材1’の少なくとも一方の面に水膨潤性表層3を備え
た被記録材であって、耐水層2は水膨潤性表層3との接
触面側表面が放電処理されていることを特徴とするリサ
イクル可能な被記録材。基紙1の両面に耐水層2を形成
する工程;該耐水層2に放電処理を施す工程;および放
電処理された耐水層2に水膨潤性表層3を形成する工程
を含むことを特徴とするリサイクル可能な被記録材の製
造方法。該被記録材の水膨潤性表層に水性溶媒を供給
し、膨潤した水膨潤性表層から印字材料を物理的摺擦力
によって除去する、リサイクル可能な被記録材上の印字
材料の除去方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機やプリンタ等
で画像形成することにより被記録材へ付着した印字材料
を被記録材から除去可能で、繰り返し使用可能な被記録
材およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、トナーを用いる電子写真複写(い
わゆるコピー)技術が普及し、紙やOHPシート等の被
記録材が多量に用いられている。そのような被記録材上
に印字あるいはコピーされた印字材料は容易に除去でき
るものではなく、またそのような技術も実用化されてい
ないのでオフィスで多量に発生した印字物は不要になる
とそのまま破棄されているのが実状である。
【0003】これでは環境保全、資源保護に好ましくな
いことは明らかである。そのため破棄対象の被記録材を
再生あるいはリサイクルする技術が研究されている。例
えば特開平8‐102395号公報あるいは特開平6‐
222604号公報等においては、被記録材の表面に水
により膨潤する膨潤層を形成しておき、この膨潤層を水
で濡らして膨潤させることにより、被記録材に記録され
た画像を除去する技術が開示されている。
【0004】このリサイクル可能な被記録材は、基本的
には基材層の上に機能層である膨張層を設ける構成をと
っている。ここにおいて一般的に基材層は被記録材の強
度を確保し、また繰り返し使用の際の耐久性を良好に保
持するために設けられる。例えば特開平6‐22260
4号公報においては、この基材層材料として樹脂フィル
ム、紙、金属ホイルまたはそれらの複合材または積層材
等が使用できる旨開示されている。この中でも特に紙す
なわちパルプ紙を使用することは、原価コスト、被記録
材の風合い、触感、筆記性といった観点から、他の材料
と比べ利点がある。このようにパルプ紙を基材層として
用いることで、安価でかつ元々使用している紙に近いリ
サイクル可能な被記録材を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなパルプ紙を基材層として用いてリサイクル可能な被
記録材を作製した場合に、問題が生じることが分かって
きた。すなわち、パルプ紙は一般に、他に挙げられてい
る樹脂フィルム等の材料に比べて水を吸収しやすい材料
であるため、上記公報等に示される方法で画像除去を行
なった場合、水性溶媒に浸漬させた時に膨潤層だけでは
なく、その内部の基材層すなわちパルプ紙までもが吸水
してしまい、被記録材自体の強度が弱くなる。このた
め、水性溶媒を吸収させた後、物理的摺擦力により画像
を除去する用途においては、繰り返し使用する際に破損
等の問題が生じる場合があることがわかった。また、画
像除去を行った被記録材を再利用するためには、吸収さ
れた水性溶媒を乾燥除去してやる必要があり、このよう
な多量な水性溶媒を含有するパルプ紙を基材とした被記
録材では、水性溶媒を乾燥除去するためのエネルギーが
膨大なものとなり、コスト上あるいは環境上好ましくな
いことがわかってきた。
【0006】このような問題を解決するためには、パル
プ紙への水性溶媒の吸収を抑制してやればよいことは明
らかである。さらに、パルプ紙への水性溶媒の吸収を効
果的に抑制するためには、パルプ紙の表面を、水性溶媒
を遮断する材料でコート、すなわち耐水化処理してやれ
ばよい。具体的には、耐水性樹脂材料をパルプ紙の上に
溶融押し出し被覆する方法、所謂ラミネートコート法が
よく知られている。このような方法でパルプ紙を耐水化
処理してやれば、上記破損あるいは乾燥時に生じる問題
点が解決できることがわかってきた。
【0007】しかしながら、このようなラミネートコー
ト法に使用さる耐水性樹脂材料は不活性な材料であるこ
とが多く、他の物質との良好な接着性が得られにくい。
このため、画像除去の機能を有する膨潤層を被記録材の
最表面に設けるリサイクル可能な被記録材において、上
記したような耐水性樹脂材料で形成された耐水層の上部
に膨潤層を設けた場合、両者間の接着性が劣悪であり、
画像除去を行う際に両者間の界面で剥離が生じ、繰り返
し使用に耐えられないことがわかってきた。
【0008】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、耐水性を向上させ、かつ繰り返し使用時の耐久性、
すなわち耐水層と膨潤層との接着性を向上させたリサイ
クル可能な被記録材、およびその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、基紙の両面に
耐水層を形成してなる基材の少なくとも一方の面に水膨
潤性表層を備えた被記録材であって、耐水層は水膨潤性
表層との接触面側表面が放電処理されていることを特徴
とするリサイクル可能な被記録材に関する。
【0010】本発明はまた、基紙の両面に耐水層を形成
する工程;該耐水層に放電処理を施す工程;および放電
処理された耐水層に水膨潤性表層を形成する工程を含む
ことを特徴とするリサイクル可能な被記録材の製造方法
に関する。
【0011】本発明はまた、印字材料が水膨潤性表層上
に印字された上記被記録材の水膨潤性表層に水性溶媒を
供給して該表層を膨潤させる工程、および膨潤した表層
から印字材料を物理的摺擦力によって除去する工程を含
むことを特徴とする被記録材上の印字材料の除去方法に
関する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施形態である
被記録材の模式的断面図を示す。1は基紙、2は耐水
層、3は表層である。なお、図1においては表層3の表
面に印字材料4が印字されている構成を示している。ま
た、図1には一方の耐水層2に表層3が形成された構成
を示しているが、両方の耐水層2に表層3が形成された
構成でもよい。本明細書中、基紙1および耐水層2をま
とめて基材1'と称する。
【0013】本発明の被記録材に用いられる基材1'は
基紙1の両面に耐水層2を形成してなる。
【0014】基紙1は、紙の使用感覚、例えば、視覚、
風合い、触感、筆記性等を付与できるものが好ましく、
例えば、通常の木材パルプ(例えば、広葉樹漂白クラフ
トパルプ、広葉樹漂白サルファイトパルプ、針葉樹漂白
クラフトパルプ、針葉樹漂白サルファイトパルプ、広葉
樹針葉樹混合サルファイトパルプ、その他再生パルプ
(故紙パルプ)等)、非木材パルプ(例えば、ケナフ、
バガス、エスパルト等)、合成繊維(例えば、ポリエス
テル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、ビニ
ロン等)をそれぞれ単独または混合して製造された紙状
物、あるいは合成樹脂フィルムを疑紙化した、いわゆる
合成紙のいずれでもよい。これらの中でも木材パルプを
主成分とするパルプ紙が有利に用いられる。ここで、
「主成分とする」は紙を製造するのに必用な種々の添加
剤が通常の量で入っていてもよいということを意味す
る。
【0015】添加剤としては、紙料スラリー調整時に抄
紙で用いられる公知の各種添加剤、例えば、サイズ剤、
乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、填料、定着剤、pH
調整剤、着色顔料、着色染料、蛍光増白剤等を適宜組み
合わせて含有せしめることができる。サイズ剤として、
例えば、脂肪酸金属塩あるいは脂肪酸、特公昭62−7
534号公報に記載もしくは例示のアルキルケテンダイ
マー乳化物あるいはエポキシ化高級脂肪酸アミド、アル
ケニルまたはアルキルコハク酸無水物乳化物、ロジン誘
導体等が挙げられる。乾燥紙力増強剤として、例えば、
アニオン性、カチオン性あるいは両性のポリアクリルア
ミド、ポリビニルアルコール、カチオン化澱粉等が挙げ
られる。湿潤紙力増強剤として、例えば、ポリアミンポ
リアミドエピクロルヒドリン樹脂等が挙げられる。填料
として、例えば、クレー、カオリン、炭酸カルシウム、
酸化チタン等が挙げられる。定着剤として、例えば、塩
化アルミニウム、水酸化アルミニウム、硫酸バン土等の
水溶性アルミニウム塩等が挙げられる。pH調節剤とし
て、例えば、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、硫酸等が挙げら
れる。
【0016】また、パルプ紙を基紙とする場合、当該基
紙中あるいは基紙上に、澱粉、ポリビニルアルコール、
ゼラチン等の各種の水溶性ポリマー、もしくは親水性コ
ロイドまたはラテックス、塩化ナトリウム等の帯電防止
剤、フィラー等の添加剤から成る組成物をサイズプレス
もしくはタブサイズプレスあるいはブレード塗工、エア
ナイフ塗工などの塗工によって、含有あるいは塗設せし
めることができる。
【0017】基紙の厚みに関しては特に制限はないが、
複写機での通紙性およびハンドリング、ならびに製造面
で樹脂層(耐水層)を設ける際の基紙の強度および生産
効率の観点から、その坪量は30〜250g/m2のものが
好ましく、40〜100g/m2が特に好ましい。
【0018】また、基紙は耐水層との接着性の観点か
ら、耐水層の形成前に、コロナ放電処理、火炎処理、グ
ロー放電処理、オゾン酸化処理などの活性化処理を施さ
れていることが好ましい。
【0019】基紙の両面に形成される耐水層は、水また
は水性溶媒の基紙への浸入を有効に防止する性能が必用
であり、すなわち基紙の両面に耐水層を形成してなる基
材の吸水量を後述のように制御できるものが良い。この
ような耐水性材料としては熱溶融性樹脂が挙げられる
が、中でもポリオレフィン樹脂を用いることが耐水性、
生産効率性、基紙との接着性、使用性、汎用性、環境性
の観点から好ましい。
【0020】ポリオレフィン樹脂としては、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリブデン、ポリペンテ
ン等のホモポリマー、エチレン−ブチレン共重合体など
のα−オレフィンの2つ以上からなる共重合体およびこ
れらの混合物等が挙げられ、耐水層のフィルム形成能、
並びに基紙との接着性の観点からポリエチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂またはそれらの混合物であることが好
ましい。
【0021】ポリエチレン樹脂はメルトフローレート
(MFR)(JIS K6760)が0.3〜40g/10
分、好ましくは1〜20g/10分、ポリプロピレン樹
脂はメルトフローレート(JIS K6758)が5〜
60g/10分、好ましくは10〜40g/10分である
ことが望ましい。このようなメルトフローレートを有す
るポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂またはそれら
の混合物を用いることにより、耐水層形成時、特に溶融
押し出し被覆法による耐水層形成時において、樹脂延展
性が向上し、スリットダイから押し出された溶融樹脂フ
ィルムが幅方向に収縮する、いわゆるネックインを有効
に低減することができる。
【0022】ポリエチレン樹脂およびポリプロピレン樹
脂の密度、分子量、分子量分布は特に制限されないが、
ポリエチレン樹脂の密度は0.91〜0.97g/cm3、好
ましくは0.94〜0.96g/cm3、ポリプロピレン樹
脂の密度は0.90〜0.92g/cm3であることが望まし
い。
【0023】耐水層の耐水性材料被覆量は、加工性、ピ
ンホール発生、被記録材の剛度増大による複写機等での
給紙性の悪化、および樹脂使用量の増加によるコスト増
大の観点から、片面につき通常5〜50g/m2であり、好
ましくは10〜40g/m2、より好ましくは10〜30g/
m2であることが望ましい。
【0024】耐水層には不透明度を付与し画質を良好と
する観点から、二酸化チタンや炭酸カルシウム等の無機
顔料、ブルーイング剤、蛍光増白剤等が含有されていて
もよい。
【0025】また、耐水層は単層であってよいし、また
は2層以上の構成を有していてもよい。耐水層が2層以
上の構成を有する場合、最上層に上記ポリプロピレン樹
脂からなる層、最下層(基紙側の層)に上記ポリエチレ
ン樹脂からなる層が形成されていることが好ましい。ま
た最上層に上記のポリプロピレン樹脂とポリエチレン樹
脂との混合樹脂からなる層が形成されていてもよい。耐
水層が2層以上の構成を有する場合、それらの層の合計
被覆量が上記範囲内であることが望ましい。
【0026】耐水層の形成方法は、基紙の両面に前記の
ような耐水層を形成できれば特に制限されず、例えば、
走行する基紙上に溶融耐水性材料を押出機にて押し出し
て被覆する、いわゆる溶融押し出し被覆法、予め製造さ
れた耐水性材料からなるフィルム(耐水層)を基紙に加
熱融着する、いわゆるホットメルトラミネーション法、
基紙に酢酸ビニル系エマルジョンなどの接着剤を塗布
し、予め製造された耐水性材料からなるフィルムを接着
する、いわゆるウェットラミネーション法、基紙にイソ
シアネート化合物などの接着剤を塗布し、予め製造され
た耐水性材料からなるフィルムを接着する、いわゆるド
ライラミネーション法、耐水性材料を溶解した溶液を基
紙表面に塗布する、いわゆる湿式塗布法、および耐水性
材料を溶解した溶液に基紙を浸漬する、いわゆる浸漬塗
布法等が使用可能であるが、これらの中でもコスト面、
安定した品質面の観点から溶融押し出し被覆法を採用す
ることが好ましい。なお、上記方法を用いて、基紙の片
面づつ耐水層を形成しても、または両面同時に耐水層を
形成してもよい。
【0027】溶融押し出し被覆法とは、詳しくは、押出
機のスリットダイから溶融耐水性材料をフィルム状に流
延して基紙に被覆する方法である。溶融押し出し被覆法
を採用して耐水層を基紙の片面に形成する場合につい
て、溶融押し出し被覆装置の一例の概略構成図を示す図
3を用いて説明する。押出機11で溶融混練した耐水性
材料を、ダイ12から特定の温度および引き取り速度
で、所望の幅および厚さのフィルム13として押し出
す。加圧ロール15と冷却ロール16との間で溶融耐水
性材料フィルムを、基紙14へ圧着すると同時に冷却・
固化し、剥離ロール17で冷却ロールから剥離すること
によって、基紙の片面に耐水層を被覆した構成の基材を
得る。その後、得られた片面耐水層被覆基材を用いて上
記と同様の作業を他面に再度行うことによって、基紙の
両面に耐水層が形成された基材を得る。
【0028】溶融耐水性材料の温度は、使用される耐水
性材料の種類、および所望の耐水性材料塗布量および耐
水層厚によって適宜設定されるが、一般に、240℃〜
340℃であることが好ましい。スリットダイとして
は、T型ダイ、L型ダイ、フィッシュテイル型ダイのフ
ラットダイが好ましく、スリット開口径は0.1mm〜2m
mであることが望ましい。
【0029】基紙に耐水性材料を溶融押し出しコーティ
ングした直後に密着される冷却ロールの表面温度は一般
に5〜25℃程度が適当である。溶融押し出しコーティ
ングに使用する冷却ロールは、溶融耐水性材料フィルム
の基紙への圧着および冷却・固化に寄与するだけでな
く、耐水層の表面形状の形成にも寄与する。本発明にお
いては、放電処理後の被処理面の表面粗さが後述の範囲
内になるように、耐水層形成時において冷却ロール表面
の表面粗さを適宜設定することができる。
【0030】2層以上の耐水層を形成する場合、内側
(基紙側)の耐水層から最外側(表層を形成する場合に
おいては表層側)の耐水層へ順に逐次、好ましくは連続
的に押し出しコーティングする、いわゆるタンデムエク
ストルージョンコーティングシステム、または多層同時
に押し出しコーティングする、いわゆるコエクストルー
ジョンコーティングシステムを用いてもよい。
【0031】耐水層を基紙の両面に有する基材は、画像
除去時、特に表層膨潤時の被記録材の強度の観点から、
水に3分間浸漬したときの吸水量が0.03mg/cm2以上
1mg/cm2以下、好ましくは0.03mg/cm2以上0.7mg/c
m2以下の物性を有するように調整されている。本発明に
おいて基材の吸水量は少ないほど好ましいが、本発明で
使用可能な基紙はどのような耐水層を設けても、上記吸
水量は0.03mg/cm2以上になるため、これを下限値と
した。通常、耐水層を有しない基紙(パルプ紙)の場
合、水に3分間浸漬させると、その坪量、厚さなどによ
り変化するため、一概には言えないが、5〜9mg/cm2
度となる。
【0032】基材の吸水量は、基材(5cm×5cm)を3
0℃の水(100cc)に3分間浸漬し、これを約80g/
cmの線圧で互いに圧接している対向ローラーで絞った後
の重量から浸漬前の重量を減じ、これを面積で除するこ
とにより求めた。なお後述のように、リサイクル工程で
使用する膨潤液として水と水溶性有機溶媒との混合溶
媒、あるいは水溶性有機溶媒を用いる場合、上記の水を
当該膨潤液に変えたこと以外、同一の条件下での吸水量
が上記範囲内になればよい。
【0033】また、本発明において基材は、図2に示す
ように基紙における個々の繊維5上に耐水層2が形成さ
れた構成を有していてもよい。このときの基紙、耐水層
および基材についての説明は上記と同様とする。なお、
耐水層の厚さは0.3〜20μm、好ましくは1〜5μ
mが好適である。
【0034】図2に示すように基紙における個々の繊維
5上に耐水層2を形成する場合の耐水層形成方法として
は、基紙の抄紙時に耐水層を形成する手法や、基紙の抄
紙後に耐水層を形成する手法を採用することができる。
前者の場合、抄紙時液体(媒体)の中に、耐水性材料を
添加して溶解または分散させる。後者の場合、抄紙後得
られた繊維集合体(基紙)を、耐水性材料を溶解または
分散させた処理液に浸漬するか、または繊維集合体に当
該処理液を塗布する。
【0035】抄紙時または抄紙後、耐水層を形成するに
際しては、耐水層形成条件、例えば、耐水性材料を溶解
または分散した溶液の耐水性材料濃度および粘度、なら
びに処理された基紙の乾燥温度、塗布速度、引き上げ速
度(浸漬の場合)等を適宜最適化することによって、個
々の繊維上に耐水層を設けることができる(図2参
照)。このように個々の繊維上に耐水層を設けた基材
は、上記のように基紙の両面に耐水層を設けた基材と同
様に取り扱われる。
【0036】本発明において基材は、後述の水膨潤性表
層が形成される面側の表面が放電処理を施されてなる。
すなわち、上記基材は、耐水層における表層との接触面
側表面が放電処理されている。このように、耐水層にお
ける後述の表層が形成される面に放電処理を施すことに
より、耐水層と表層との接着性が向上する。耐水層にお
ける表層との接触面側表面が放電処理されていないと、
接着性が悪く、この上に表層を設けても容易に剥離して
しまう。
【0037】表層が図1に示されるように基材の片面に
形成される場合、基材の表層が形成される面が放電処理
され、また表層が基材の両面に形成される場合、基材の
両面が放電処理される。本発明においては、表層が基材
の片面に形成される場合において、基材の両面に放電処
理を施すことを妨げるものではない。
【0038】放電処理は放電現象を利用して耐水層表面
に水酸基、カルボニル基、カルボキシル基等の官能基を
導入でき、かつ当該表面を粗面化できれば、いかなるタ
イプの放電処理であってもよく、例えば、コロナ放電処
理、グロー放電処理、アーク放電処理等が挙げられる。
耐水層に上記放電処理を施すことによって耐水層表面に
種々の官能基が導入され、親水性の水膨潤性表層との接
着性が向上すると考えられる。また、放電処理すること
によって耐水層表面は粗面化され、その粗面化作用とあ
いまって表層との接着性が向上すると考えられる。本発
明においては、上記放電処理の中でも、コロナ放電処理
を採用することが好ましい。以下、放電処理としてコロ
ナ放電処理を行う場合について説明する。
【0039】コロナ放電は導体間の電場が平等でないと
き、表面の電場の大きいところに部分的絶縁破壊が起こ
って現れる発光放電であり、例えば、絶縁体で被覆さ
れ、かつ、アースされた金属ロール(アースロールとも
いう)と、この金属ロールに近接対向配置された電極と
の間に高周波電圧を印加することにより、その間の空気
を絶縁破壊してイオン化し、コロナ放電を発生させるこ
とができる。
【0040】コロナ放電処理方法を、コロナ放電処理装
置の一例を概略的に示す図4(a)および図4(b)を
用いて説明する。図4(a)はコロナ放電処理装置を金
属ロールの軸方向から見たときの概略側面図を示し、図
4(b)は図4(a)の装置の概略正面図を示す。21
はアースロールで、アースがなされた金属ロール22の
外周に絶縁被覆層23が被覆されている。このアースロ
ール21に対向して放電電極24が設けられ、その間を
被コロナ放電処理材である基材25がアースロール21
に接触しながらこれと同方向に移動するようになってい
る。放電電極24は、高周波高電圧発生機26に接続さ
れており、放電電極24から基材表面にコロナ放電処理
がなされる。このコロナ放電処理によって基材表面にお
ける耐水層の表面改質がなされる。
【0041】具体的には、コロナ放電処理は、基材25
を、処理されるべき耐水層面(被処理面)を電極24側
に向けてアースロールに抱かせ、当該基材の走行と同時
に、一定の空間を隔てて設置されている固定電極24に
高周波電圧を印加することによって行われる。
【0042】コロナ放電処理に際しての諸条件は本発明
の効果が得られれば、任意に設定されてよく、例えば、
図4の装置における諸条件を以下に例示する。
【0043】電極24と絶縁被覆層23との距離は0.
1mm〜20mm程度であることが好ましい。コロナ放電用
の電極24としては、一般的に、金属製の固定電極、い
わゆるバー電極と表面に誘電体を被覆した回転可能なロ
ールより成る電極、いわゆるロール電極が用いられる。
基材25の走行速度は50〜300m/分が一般的であ
るが、この範囲外であってもよい。コロナ放電処理する
際のコロナ処理量は、30〜300W・分/m2程度が適
当であるが、被処理材料等によって調整が必要である。
【0044】放電処理の程度は基材の被処理面の水濡れ
性で表され、特に制限されないが、耐水層と表層との接
着性のさらなる向上の観点から、例えば、JIS K6
768の濡れ試験方法で表面張力48dyne以上、水の接
触角で75°以下となるように処理されていることが好
ましい。
【0045】本発明の被記録材は、以上のように放電処
理された耐水層上に表層が形成されている。表層は水膨
潤性の樹脂からなる。水膨潤性とは水や水性の溶媒に膨
潤するが溶解しないことである。水膨潤性の樹脂は水溶
性の樹脂を架橋させることによって作られる。また、水
溶性樹脂に非水溶性の成分を添加することにより水等の
溶媒を吸収し膨潤するが該溶媒に溶解しない特性を付与
するようにしてもよい。
【0046】水溶性樹脂としては分子中に水酸基、アミ
ノ基、アミド基、チオール基、カルボキシル基、スルホ
ン酸基等の活性水素を有する官能基を持つ水溶性樹脂、
例えばポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリ
アクリル酸、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアクリ
ルアミド、ジアセトンアクリルアミド等が使用できる。
好ましくはポリビニルアルコール、メチルセルロース、
ポリアクリル酸を使用し、中でも水酸基を多く持つポリ
ビニルアルコールが好ましく、重合度が300〜300
0、好ましくは500〜2000、より好ましくは50
0〜1700であるものがよい。このような水溶性樹脂
は水性媒体100重量部に対して2〜30重量部、好ま
しくは5〜10重量部溶解させて用いるのが適当であ
る。
【0047】また、水溶性樹脂としてイオン変性したも
のを用いても良い。ここで、イオン変性とは、水溶性樹
脂が有する一部の上記官能基にイオン性を付与すること
をいう。このように水溶性樹脂をイオン変性することに
より、水溶性樹脂の親水性を向上させ、ひいては得られ
る表層の吸水性を向上させ、表層の膨潤速度を増大させ
ることができる。
【0048】イオン性を付与された官能基としてはアニ
オン性官能基およびカチオン性官能基いずれの官能基で
あってもよい。アニオン性官能基としてはアニオン性を
有する官能基であれば特に制限されず、例えば、活性水
素が金属で置換されたカルボキシル基やスルホン酸基、
上記官能基の活性水素を、活性水素が金属で置換された
カルボキシル基やスルホン酸基を末端に有する置換基で
置換したもの等が挙げられる。カチオン性官能基として
はカチオン性を有する官能基であれば特に制限されず、
例えば、四級塩化されたアミノ基、上記官能基の活性水
素を、四級塩化されたアミノ基を末端に有する置換基で
置換したもの等が挙げられる。
【0049】水溶性樹脂を架橋させるには、該樹脂の水
溶液に架橋剤や必要に応じて開始剤を添加すればよい。
架橋剤としては、上記水溶性樹脂分子中に存在する水酸
基、アミド基やカルボキシル基等の官能基と反応性を有
し該水溶性の樹脂を架橋できるものであればよい。例え
ば、エポキシ化合物、イソシアネート化合物、グリオキ
ザール類、メチロール化合物、メラミン樹脂、ジカルボ
ン酸、アジリジン化合物、ジヒドラジド等、ならびに二
重結合を有する化合物、例えば、ジアクリレート化合
物、ジメタクリレート化合物等が挙げられる。これらの
化合物は前述した耐水層に添加される反応性化合物と同
様なものが使用可能である。
【0050】以上のような化合物を架橋剤として添加す
る場合、上記水溶性樹脂100重量部に対して0.1〜
100重量部、好ましくは1〜50重量部添加されてい
る。添加量が少なすぎると膨潤時の膜強度不足が問題と
なったり、膜が溶解する可能性がある。一方、添加量が
多すぎると架橋剤がバルク成分となり表層の強度等に問
題が生じる。
【0051】非水溶性成分を添加することによって水溶
性樹脂を不溶化する場合、2つ以上のビニル基を有する
モノマーもしくはオリゴマーおよびそれらの重合開始剤
を樹脂溶液に添加し、熱重合もしくは紫外線(UV)硬
化させることによって不溶化成分を添加することが好ま
しい。
【0052】2つ以上のビニル基を持つモノマーやオリ
ゴマーとしては、ジアクリレート系、ジメタクリレート
系、ウレタンアクリレート系の各モノマーやオリゴマー
等が例示できる。かかるモノマーもしくはオリゴマーは
最終的に得られる表層の水膨潤時の強度、印字材料の除
去の容易性を考慮してその添加量が決定され、水溶性樹
脂100重量部に対して10〜150重量部、好ましく
は30〜100重量部の範囲で添加されていればよい。
【0053】上記架橋剤や不溶性成分生成用のモノマー
またはオリゴマーとして、水溶性または親水性のものを
用いると、水を使用して表層形成を行うことができると
いう利点がある。したがって、塗布時の安全性を確保し
つつ、表層中に有機溶媒が残留するのを防止することが
できる。
【0054】表層を構成する樹脂溶液に対して塗布性
(濡れ性)、水の浸透性を上げるために界面活性剤が添
加されても良い。界面活性剤としては、アニオン性、カ
チオン性、ノニオン性等の各種の界面活性剤が使用で
き、特に制約はない。
【0055】また、表層には筆記性を向上させるために
シリカ、酸化チタン、アルミナ、酸化亜鉛、炭酸カルシ
ウム等の無機微粒子やアクリルスチレン等の樹脂微粒子
が添加されていても良い。
【0056】また表層には通紙性を上げるために必要に
応じて帯電防止剤が添加されていてもよい。帯電防止剤
は表層を形成する材料に添加しても良いし、表層を形成
した後に、適当な溶媒に溶解・分散させたものを塗布す
るようにしてもよい。帯電防止剤としては、例えば、第
四級アンモニウム塩等のカチオン性界面活性剤を挙げる
ことができる。
【0057】表層の形成方法としては前記の表層が形成
できれば特に制限されず、例えば、溶剤塗布法が使用で
きる。具体的には前記の水膨潤性樹脂材料、すなわち水
溶性樹脂材料と架橋剤、または水溶性樹脂材料と2つ以
上のビニル基を有するモノマーまたはオリゴマーと、必
要に応じてその他の添加剤を、水、水/有機溶剤混合
物、もしくは有機溶剤等適当な溶媒に溶解分散させて、
放電処理された基材面に、加熱乾燥後の膜厚が0.5〜
30μm、好ましくは5〜20μmとなるように塗布す
る。
【0058】塗布または浸漬後、表層を50〜180
℃、好ましくは80〜150℃に加熱する。二重結合を
有する化合物で架橋させる場合、照射後にあるいは照射
とともに該加熱を行えばよい。
【0059】以上のような本発明の被記録材は耐水性、
および繰り返し使用時の耐久性、すなわち耐水層と膨潤
層との接着性に優れており、繰り返し使用時の破損や耐
水層と表層との間の剥離等の問題を有効に回避すること
ができる。
【0060】本発明の被記録材は、以下に説明する印字
材料の除去方法に好適に使用され得る。該方法は、印字
材料が水膨潤性表層上に印字された被記録材の表層に水
性溶媒を供給して該表層を膨潤させる工程、および膨潤
した表層から物理的摺擦力によって印字材料を除去する
工程を含む。さらに詳しく図を用いて説明する。
【0061】図5は印字材料の除去方法の一例を説明す
るための工程系統図である。図5においては被記録材1
00は基材201の両面に水膨潤性表層が形成されてお
り、表層を212として示している。該被記録材の表面
にはトナー等の印字材料204が印字されている。印字
材料としては電子写真に使用されるトナーが好適に使用
されるが、これら以外にもホットメルトインクを用いる
インクジェット法、熱転写法、および印刷法などに用い
られる印字材料や、その他の油性ペイント剤などの被記
録材の表面に付着して皮膜状の像となるタイプのものが
使用できる。被記録材は図中右側から左方に搬送され
る。
【0062】印字材料204が印字されている被記録材
はまず、溶媒供給装置211から水膨潤性表層に表層膨
潤溶媒が供給される。表層を膨潤させることのできる溶
媒(膨潤液)としては水性溶媒、すなわち水、水と水溶
性有機溶媒との混合溶媒、あるいは水溶性有機溶媒等種
々用いることができる。また、界面活性剤等の所望の添
加剤が添加されていてもよい。このように本実施形態に
おいては水を用いて印字材料を除去できる点に大きな利
点がある。以下の説明においては水を使用する場合を説
明する。
【0063】水の供給は図5に示したようにシャワー装
置211より、水のシャワーを表層に降りかけてもよい
し、また図示していないが水に浸漬させてもよい。被記
録材の水膨潤性表層に水が浸透するために約15秒から
1500秒程度水に接触させることが好ましい。接触時
間が長いほど十分に水を浸透させられるが、その分処理
に時間がかかる。被記録材表層に水が浸透すると、表層
は膨潤し(膨潤した表層が213として示されてい
る)、印字材料204と表層の間の接着力が減少する。
このとき、水温は15℃〜45℃くらいが適当である。
温度が高すぎると水の蒸発が多くなり温度が低すぎると
十分なクリーニング効果が得られない虞れがある。
【0064】水が十分被記録材の表層に浸透した後被記
録材はさらに印字材料除去領域に搬送され、ブラシ21
4にかけられる。ブラシ214は回転しており、このブ
ラシによって被記録材100上の印字材料204が除去
される。ブラシ以外にも表面を物理的あるいは機械的な
力を付与し表面を摺擦あるいは掻き取る態様の手段、例
えばブレード、液流、布帛等を採用してもよい。図5に
おいては、ブラシ214を液外に配置しているが、液中
に配置してもかまわない。ブラシ214の毛の長さは5
〜20mm程度、太さは10〜60μm程度とすること
ができる。材質は特に限定されないがナイロンなどが適
当である。
【0065】通紙速度、すなわち被記録材がブラシ21
4を通過する速度は、処理時間とクリーニング性能との
バランスを勘案して決めればよく、例えば、0.5cm
/秒〜5cm/秒とすることができる。ブラシの回転速
度は搬送速度の5倍以上、より好ましくは10倍以上と
することが望ましい。
【0066】印字材料204を除去した後、被記録材は
シャワー領域に搬送され、被記録材表面にクリーニング
シャワーを施し、被記録材表面に残留している印字材料
を洗い流すことが好ましい。シャワー215に使用する
液体は水性液体、例えば、表層を膨潤させるのに用いた
のと同様の水性溶媒を用いることができる。表層を膨潤
させるのに用いたのと同じ溶媒を用いてもよい。水を使
用することが特に好ましい。上記水性液体は界面活性剤
を含有することが好ましい。
【0067】シャワー215をかけた後、被記録材はさ
らに乾燥領域に搬送され、乾燥器216により乾燥され
る。なお、乾燥方法は熱ローラのように接触タイプのも
のでもよいし、遠赤外線ランプのように非接触タイプの
ものでもかまわない。加熱温度は70〜150℃程度が
適当である。
【0068】図6は、上述したクリーニング方法が適用
可能なクリーニング装置の一実施形態を示す図である。
図6の装置は、ケーシング223内に被記録材を膨潤さ
せるための液体230を貯溜するクリーニング槽222
を備えている。このクリーニング槽222には、槽内の
液中の印字材料を除去するためのフィルタを備えたポン
プ220が接続され、さらにこのポンプ220に管23
1を介して膨潤用シャワー211およびリンス用シャワ
ー215が接続されている。
【0069】クリーニング槽222内の液体はポンプ2
20内のフィルタによって浄化された後、管231を通
ってシャワー211、215に送られ、シャワー211
においては被記録材の膨潤用液体として、そしてシャワ
ー215においてはリンス用液体として使用される。
【0070】被記録材は給紙ローラ221により装置内
に導入され、シャワー211により膨潤用液体を吹きか
けられた後、ガイド226および搬送ローラ224を通
過してクリーニング槽222内の液体230に浸漬され
る。そして、所定時間静止した後、搬送ローラ224お
よびガイド228によってブラシ214の対向部に送ら
れ、印字材料を除去される。
【0071】この後、被記録材は、ガイド229、搬送
ローラ225、およびガイド227を通過し、シャワー
215によりリンス液を吹きかけられ、最後に乾燥ロー
ラ217によって乾燥され、装置外に排出される。
【0072】図7は、クリーニング装置の他の実施形態
を示す図である。図7の装置においては、給紙ローラ2
21によって導入された被記録材を、搬送ローラ23
2、233およびガイド226により、直接クリーニン
グ槽222に搬送して液体230に浸漬することによ
り、ブラッシングの前に被記録材表層に水を浸透させて
いる。また、ブラシ214の対向部を通過した後、所定
時間をかけて液体230中を通過させた後、乾燥ローラ
217に到達させることによってリンス効果を得るよう
にしてある。なお、図6と同様の構成部分には同じ符号
を付し、詳しい説明を省略した。
【0073】図8はクリーニング装置の他の一実施形態
を示す図である。この装置は、被記録材を膨潤させるた
めの液体230を貯溜する膨潤液タンク243と、表面
をブラシ214で摺擦された後、被記録材を洗浄する液
を貯溜するリンス液タンク242を、それぞれ独立に有
する構成をしている。膨潤液タンク243に貯溜された
液体230はフィルタを備えたポンプ220でくみ上げ
られ、管231を通してシャワー211に送られ、給紙
ローラー221によって導入された被記録材100に所
定時間あるいは所定量吹き付けられる。被記録材料はガ
イド226および搬送ローラー224および225を通
過してブラシ214部に送られる。シャワー211部で
被記録材100に吹きかけられた膨潤用液体は落下し、
シャワー211の下方に位置する膨潤液タンク243に
戻り、循環使用される。
【0074】ブラシ214により印字材料を除去された
被記録材100はシャワー215に送られ、被記録材表
面にクリーニングシャワーが施される。クリーニングシ
ャワーはリンス液タンク242に貯溜されているリンス
液250がフィルターを備えたポンプ240にくみ上げ
られ、管241を通じてシャワー領域に供給される。ブ
ラシにより擦り取られた印字材料およびリンス液で流さ
れた印字材料はリンス液タンク上部に備えられたフィル
ター上に落ち、シャワー領域から落下してくるクリーニ
ングシャワー液とともに濾過され、印字材料はフィルタ
ーで濾され、リンス液はタンク242に戻され循環使用
される。シャワー領域を通過した被記録材はガイド22
7を通過し、最後にヒータを内蔵した乾燥ローラー21
7よって乾燥され、装置外に排出される。
【0075】
【実施例】(基材の製造)坪量80g/m2の上質紙を基紙
として用い、その裏面に100W/m2/minのコロナ放電
処理を施した後、低密度ポリエチレン(密度:0.92
6g/cm3、MFR:3.5g/10分)樹脂組成物を樹脂温
度320℃、基紙の走行速度150m/分で13μmの厚
さになるよう溶融押し出しコーティングした。引き続
き、基紙の表面にコロナ放電処理した後、基紙の裏面に
施したものと同様の樹脂組成物を同条件で溶融押し出し
コーティングした。なお、表、裏のポリエチレン樹脂の
溶融押し出しコーティングは、逐次押し出しコーティン
グ、いわゆるタンデム方式で行い、基材Aを製造した。
【0076】表1に記載のラミネート樹脂を用いたこと
以外、基材Aの製造方法と同様にして、基材B〜Fを製
造した(基紙は同じ)。
【0077】得られた基材の加工性を樹脂延展性、ネッ
クインの点で評価した。 ・樹脂延展性 樹脂押し出し加工時の延展性を評価した。樹脂フィルム
が安定して押し出されているものを◎、樹脂フィルムの
耳部にまれに脈動が起こるが、実用上問題のないものを
○、樹脂切れが起こり、実用上問題があるものを×で示
した。
【0078】・ネックイン 押し出しダイから押し出されるポリオレフィンフィルム
の幅と基紙上に塗布された時のポリオレフィンフィルム
の幅との差の大きさによって評価した。ネックインが非
常に小さいものを◎、塗布工程上問題が生じない程度の
ものを○、塗布作業上好ましくないものを×で示した。
【0079】
【表1】
【0080】なお、使用したラミネート樹脂は以下の通
りである。 低密度ポリエチレン樹脂(メルトフローレート:3.5g
/10分、密度:0.926g/cm3);LC560(日本
ポリケム株式会社) 低密度ポリエチレン樹脂(メルトフローレート:30g/
10分、密度:0.918g/cm3);LJ801N(日
本ポリケム株式会社) 低密度ポリエチレン樹脂(メルトフローレート:0.3
g/10分、密度:0.920g/cm3);HE30(日本
ポリケム株式会社) 高密度ポリエチレン樹脂(メルトフローレート:7g/1
0分、密度:0.964g/cm3);HJ560(日本ポ
リケム株式会社) ポリプロピレン樹脂(メルトフローレート:5g/10
分、密度:0.90g/cm3);MA03(日本ポリケム
株式会社) ポリプロピレン樹脂(メルトフローレート:60g/10
分、密度:0.90g/cm3);BC06C(日本ポリケ
ム株式会社)
【0081】引き続き、基材A〜Fの表、裏それぞれの
耐水層に、図4に示す装置を用いて以下の条件下でコロ
ナ放電処理を行った。なお、全ての基材の放電処理条件
は同一であった。 放電電極と基材面との距離;1mm 基材の走行速度;150m/分 コロナ処理量;130W/m2/分
【0082】放電処理後の基材A〜Fの表面における表
面張力および水の接触角を表2に示す。
【0083】
【表2】
【0084】(シートの製造) 実施例1 8%ボリビニルアルコール(KM−618、クラレ社
製)水溶液200重量部に架橋剤としてグリセリンポリ
グリシジルエーテル3重量部(デナコールEX−31
3、長瀬化成社製)と、界面活性剤としてポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル0.4重量部、微粒子と
してシリカ(サイリシア450)4重量部を添加して5
分間攪拌した。得られた液をバーコータで、コロナ放電
処理後の基材Aの上に塗布し、120℃、1時間加熱し
て、被記録材を得た。この時の塗布量は12g/m2であっ
た。
【0085】実施例2 10%ボリビニルアルコール(CM−318、クラレ社
製)水溶液200重量部に架橋剤としてグリセリンポリ
グリシジルエーテル3重量部(デナコールEX−31
3、長瀬化成社製)と、界面活性剤としてポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル0.4重量部、微粒子と
してシリカ(サイリシア450)0.1重量部を添加し
て5分間攪拌した。得られた液をバーコータで、コロナ
放電処理後の基材Bの上に塗布し、120℃、1時間加
熱して、被記録材を得た。この時の塗布量は10g/m2
あった。
【0086】実施例3 8%ボリビニルアルコール(CM−318、クラレ社
製)水溶液200重量部に架橋剤としてメラミン−ホル
ムアルデヒド樹脂(スミレーズ613、住友化学社製)
と、界面活性剤としてポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル0.4重量部、微粒子としてシリカ(サイリ
シア450)3重量部を添加して5分間攪拌した。得ら
れた液をバーコータで、コロナ放電処理後の基材Cの上
に塗布し、120℃、1時間加熱して、被記録材を得
た。この時の塗布量は11g/m2であった。
【0087】実施例4〜6 基材としてコロナ放電処理後の基材D〜Fを用いたこと
以外、実施例1と同様にして、被記録材を得た。
【0088】比較例1 基材としてコロナ放電処理前の基材Aを用いたこと以
外、実施例3と同様にして、被記録材を得た。
【0089】比較例2 基材としてコロナ放電処理後の上質紙(坪量80g/m2
を用いたこと以外、実施例3と同様にして、被記録材を
得た。なお、上質紙の放電処理条件は上記の基材A〜F
の放電処理条件と同様であったが、放電処理の有無で水
膨潤性表層との接着性に差は無かった。
【0090】(評価) ・脱墨性 上記の実施例および比較例で得られた被記録材(被記録
材重量;a)に市販のレーザービームプリンタ(LP−
1700;エプソン社製)を用いて画像形成した(被記
録材重量;b)。画像の形成された被記録材を図6の装
置を用いて画像の除去(脱墨)を行い、脱墨性を評価し
た(脱墨後の被記録材重量c)。ここで、脱墨性は水を
供給してからの浸漬時間3分でのトナー除去率で評価し
た。トナー除去率95%以上の脱墨を◎、トナー除去率
80%以上95%未満のものを○、トナー除去率80%
未満のものを×とした。なお、トナー除去率は100×
(b−c)/(b−a)で表される。
【0091】・吸水性 次に吸水性を評価した。それぞれの実施例および比較例
で用いた基材(表層形成直前の基材)を3分間水に浸漬
して、そのときの吸水量を評価した。吸水量が1mg/cm2
以上のときを×、1mg/cm2未満のときを○とした。
【0092】・接着性 各被記録材についての接着性を、脱墨性の評価において
と同様の画像形成工程および脱墨工程を5回繰り返した
後の表層の残存率で評価した。残存率80%以上を○、
80%未満を×とした。なお、上記実施例および比較例
で得られた被記録材における表層のみの重量をd、上記
工程を5回繰り返した後の被記録材における表層のみの
重量をeとしたとき、残存率は100×e/dで表され
る。
【0093】上記評価で用いた図6の装置の運転条件は
以下の通りであった。 ・毛の長さ10mm、太さ30μmのナイロン製ブラシ毛
を有する芯金径12mmのブラシローラを使用 ・槽内の水温30℃ ・通紙速度1cm/秒 ・ブラシの回転速度/通紙速度=30 ・熱ローラの温度110℃
【0094】以上の評価結果を表3に示す。
【表3】
【0095】
【発明の効果】本発明により、基紙を用いた基材の少な
くとも一方の面に水膨潤性表層を有する被記録材におい
て、耐水性および繰り返し使用時の耐久性、すなわち耐
水層と水膨潤性表層との接着性が向上するという優れた
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 被記録材の模式的断面図を示す。
【図2】 基材の一例を示す模式的断面図を示す。
【図3】 溶融押し出し被覆装置の概略構成図を示す。
【図4】 (a)はコロナ放電処理装置の概略側面図を
示し、(b)は(a)の装置の概略正面図を示す。
【図5】 被記録材の除去方法を説明するための工程系
統図を示す。
【図6】 クリニーング装置の一例を表す概略構成図を
示す。
【図7】 クリーニング装置の他の例を表す概略構成図
を示す。
【図8】 クリーニング装置の他の例を表す概略構成図
を示す。
【符号の説明】
1:基紙、1':基材、2:耐水層、3:水膨潤性表
層、4:印字材料、5:基紙を構成する繊維、11:押
出機、12:Tダイ、13:溶融耐水性材料フィルム、
14:基紙、15:加圧ロール、16:冷却ロール(ク
ーリングロール)、17:剥離ロール、21:アースロ
ール、22:金属ロール、23:絶縁被覆層、24:放
電電極、25:基材、26:高周波高電圧発生機、10
0:被記録材、211:シャワー装置、212:表層、
213:膨潤した表層、214:ブラシ、215:シャ
ワー、216:乾燥器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 31/00 B32B 31/00 B41J 29/26 B41J 29/26 B B41M 5/00 B41M 5/00 B G03G 21/00 578 G03G 21/00 578 (72)発明者 日比野 良彦 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 三 菱製紙株式会社内 (72)発明者 藤原 利光 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 吉江 直樹 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2C061 AQ06 AS02 GG03 GG07 GG15 2H034 FA00 2H086 BA02 BA12 BA24 4F100 AA20H AH02 AK03B AK03C AK04B AK04C AK06 AK07B AK07C AK21 AL05B AL05C AR00D AR00E BA04 BA05 BA06 BA07 BA10C BA10D BA10E CA18 CA23 DG10A EH232 EJ551 GB90 HB31 JA06B JA06C JB07B JB07C JB10D JB10E JL16 YY00B YY00C

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基紙の両面にポリオレフィン樹脂からな
    る耐水層を形成してなる基材の少なくとも一方の面に水
    膨潤性表層を備えた被記録材であって、耐水層は水膨潤
    性表層との接触面側表面が放電処理されていることを特
    徴とするリサイクル可能な被記録材。
  2. 【請求項2】 耐水層を構成するポリオレフィン樹脂材
    料がポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂またはそれ
    らの混合物であることを特徴とする請求項1に記載のリ
    サイクル可能な被記録材。
  3. 【請求項3】 ポリエチレン樹脂のメルトフローレート
    が0.3〜40g/10分であり、ポリプロピレン樹脂の
    メルトフローレートが5〜60g/10分であることを
    特徴とする請求項2に記載のリサイクル可能な被記録
    材。
  4. 【請求項4】放電処理がコロナ放電処理であることを特
    徴とする請求項1〜3いずれかに記載のリサイクル可能
    な被記録材。
  5. 【請求項5】 基紙の両面に耐水層を形成する工程;該
    耐水層に放電処理を施す工程;および放電処理された耐
    水層に水膨潤性表層を形成する工程を含むことを特徴と
    するリサイクル可能な被記録材の製造方法。
  6. 【請求項6】 印字材料が水膨潤性表層上に印字された
    請求項1〜4いずれかに記載の被記録材の水膨潤性表層
    に水性溶媒を供給して該表層を膨潤させる工程、および
    膨潤した表層から印字材料を物理的摺擦力によって除去
    する工程を含むことを特徴とする被記録材上の印字材料
    の除去方法。
  7. 【請求項7】 水性媒体によって被記録材をリンスする
    工程をさらに含む請求項6に記載の除去方法。
  8. 【請求項8】 リンス工程で使用する液体が界面活性剤
    を含有する請求項7に記載の除去方法。
  9. 【請求項9】 印字材料に対する物理的摺擦力をブラシ
    または液流によって与える請求項6〜8いずれかに記載
    の除去方法。
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