JP2002012139A - アンチスキッド制御装置 - Google Patents

アンチスキッド制御装置

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JP2002012139A JP2000196390A JP2000196390A JP2002012139A JP 2002012139 A JP2002012139 A JP 2002012139A JP 2000196390 A JP2000196390 A JP 2000196390A JP 2000196390 A JP2000196390 A JP 2000196390A JP 2002012139 A JP2002012139 A JP 2002012139A
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    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/173Eliminating or reducing the effect of unwanted signals, e.g. due to vibrations or electrical noise
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 悪路と駆動系振動の判別精度を向上させるこ
と、悪路判断時に制動距離の短縮を図ること、駆動系振
動判断時に、駆動系振動を抑制させること、により制御
品質の向上を図ること。 【解決手段】 ABS制御を実行するコントロールユニ
ット12に、車輪速振動時にこの振動が悪路走行による
ものか駆動系振動によるものかを判別する振動判別手段
が設けられ、減圧閾値設定手段が、悪路走行判別時には
減圧閾値を通常時よりも低い値に設定し、駆動系振動判
別時には減圧閾値を通常時よりも高い値に設定するよう
構成されているアンチスキッド制御装置において、振動
判別手段は、車輪加速度の少なくとも周期に基づいて車
輪振動を検出する振動検出処理と、車輪振動を検出した
場合に車両の減速度に基づいて悪路と駆動系振動とを判
別する判別処理とを実行することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制動時に車輪がロ
ックするのを防止するべくブレーキ液圧を制御するいわ
ゆるABS制御を実行するアンチスキッド制御装置に関
し、特に、ABS制御中に悪路であることを検出した場
合に減圧閾値を変更する制御を実行する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、アンチスキッド制御装置にあっ
ては、走行状態に応じて減圧閾値を算出し、車輪速がこ
の減圧閾値よりも低下すると車輪のロック傾向が強くな
ったとみなして減圧を行い、以後、減圧・増圧を繰り返
して車輪ロックを回避しつつ制動距離が短くなるように
最大の制動力が得られるように制御する。ここで、悪路
においてABS制御を実行した場合、車輪速が悪路の影
響により高周波で上下に変動してしまい、通常時と同じ
減圧閾値を用いると減圧の頻度が高くなって制動距離が
長くなってしまう。そこで、この対策として、悪路を検
出したときには、減圧閾値を通常よりも低い値(これを
以下、「深く」と表現する)に設定することが行われて
いる。従来、この悪路検出は、車輪速の周期に基づい
て、周期が所定の周波数よりも大きいと悪路と判断す
る。
【0003】しかしながら、ABS制御時には駆動系に
振動が発生することがあり、上記のように車輪速の周期
に基づいて悪路判断を行った場合には、このような駆動
系の振動を悪路と誤判断することがある。特に、このよ
うな誤判断が低路面摩擦係数路(以下、路面摩擦係数の
ことをμという)において成された場合、減圧閾値が深
く設定される結果、減圧タイミングが遅れて車輪ロック
が生じやすくなるとともに、減圧および増圧幅が大きく
なって制御ハンチングが発生するおそれがあった。ここ
で、駆動系振動のメカニズムについて説明を加えると、
エンジンからプロペラシャフトおよびディファレンシャ
ルを介して駆動輪にエンジントルクが伝達されるが、エ
ンジントルクが車輪を加速させるトルク発生時に、AB
S制御によりブレーキを強めたり、あるいはその逆の弱
めたりした場合に、エンジン−プロペラシャフト−デフ
−車輪間にトルク干渉が発生してエンジントルクと車輪
トルクの位相がずれることがあり、このような場合、6
〜7Hzの共振が発生する。また、前後の拘束力の強
い、いわゆる直結4輪駆動の場合、前後の車輪間で、A
BS制御による増圧タイミングが逆になって逆位相のト
ルクが発生した場合、プロペラシャフトに捻れ共振が発
生する。
【0004】そこで、上述のような問題を解決する従来
技術として、特開平7−257347号公報に記載の技
術が知られている。この従来技術にあっては、車輪速の
振幅ならびに周期に基づいて、悪路走行や駆動系振動発
生状態であるか判断し、さらに車輪加速度に基づいて悪
路走行か駆動系振動発生かを判別し、悪路走行判断時に
は、減圧閾値を通常時の値よりも深く設定するが、駆動
系振動と判断したときには減圧閾値を深く設定しないよ
うにして、上述のように低μ路において駆動系振動が発
生したときにロック傾向が強くなるのを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術にあっては、以下に述べるように、悪路と駆動
系振動との検出精度に関して改善が望まれているととも
に、検出後の制御に関しても改善が望まれていた。ま
ず、悪路と駆動系振動の検出に関して説明すると、悪路
において制動を行ったときの車輪速の変化は一定してお
らず、悪路走行時であっても駆動系振動とみなすような
車輪加速度が発生することがある。この場合、駆動系振
動と誤判断して減圧閾値が深く変更されず、制動力不足
が生じるおそれがあった。加えて、4輪駆動車あるいは
2輪駆動と4輪駆動に切り替えることができる車両にお
いて、前後の拘束力が強い4駆状態で走行しているとき
に、制動時に前後の車軸で同期振動が発生した場合、逆
に悪路と誤判断して減圧閾値を深く変更することがあ
り、この場合、車輪のロック傾向が強くなって車両の安
定性が悪化するとともに、減圧と増圧が繰り返されて車
輪速が減圧閾値と車体速との間の制動効率が高い値に収
束せずに減圧閾値を挟んで上下を繰り返す制御ハンチン
グが発生して乗員に不快感を与えるおそれがあった。加
えて、このような制御ハンチングが生じると、駆動系の
振動を増長させてしまうおそれがある。
【0006】次に、検出後の制御に関して説明すると、
従来技術にあっては、悪路判断時には、減圧しきい値を
深くするが、このように深くするだけでは、十分に制動
距離を短くすることができるとができず、制動距離をさ
らに短縮させることが望まれていた。また、逆に、駆動
系振動判断時には、減圧しきい値を浅くするが、このよ
うに減圧しきい値を浅く設定するだけでは、ABS制御
の増圧・減圧の繰り返しが起振力となり、有効に駆動系
振動を抑えることができないものであり、駆動系振動を
抑制することが望まれていた。
【0007】本発明は、上述の従来の問題に着目してな
されたもので、悪路と駆動系振動の判別精度を向上させ
ること、悪路判断時に制動距離の短縮を図ること、駆動
系振動判断時に、駆動系振動を抑制させること、により
制御品質の向上を図ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明は、車両の各輪を制動するホイ
ールシリンダからブレーキ液を排出させる減圧状態と、
前記ホイールシリンダへブレーキ液を供給させる増圧状
態とを形成可能に構成されたブレーキユニットと、各輪
の回転速度である車輪速を検出する車輪速センサを含む
入力手段と、この入力手段からの入力に基づいて、必要
に応じてブレーキユニットを減圧状態および増圧状態に
切り替えて制動時に車輪がロックするのを防止しつつ制
動距離の短縮を図るABS制御を実行するABS制御手
段と、このABS制御手段に設けられ、減圧を実行する
判断値としての減圧閾値を設定する減圧閾値設定手段
と、前記車輪速センサを含む入力手段からの信号に基づ
いて、車輪速振動時にはこの振動が悪路走行によるもの
か駆動系振動によるものかを判別する振動判別手段と、
を備え、前記減圧閾値設定手段が、悪路走行と判別され
たときには減圧閾値を通常時よりも低い値に設定し、駆
動系振動と判別されたときには減圧閾値を通常時よりも
高い値に設定するよう構成されているアンチスキッド制
御装置において、前記振動判別手段は、車輪加速度の少
なくとも周期に基づいて車輪振動を検出する振動検出処
理と、車輪振動を検出した場合に車両の減速度に基づい
て悪路と駆動系振動とを判別する判別処理とを実行する
ことを特徴とする。また、請求項2に記載の発明は、請
求項1に記載のアンチスキッド制御装置において、前記
振動判別手段は、振動検出処理を実行するにあたり、車
輪加速度が予め設定された設定値よりも小さい場合に車
輪振動検出と処理し、また、判別処理を実行するにあた
り、車両減速度が予め設定された設定値よりも大きい場
合に悪路、前記設定値よりも小さい場合に駆動系振動と
判別する構成であることを特徴とする。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、車両の各
輪を制動するホイールシリンダからブレーキ液を排出さ
せる減圧状態と、前記ホイールシリンダへブレーキ液を
供給させる増圧状態とを形成可能に構成されたブレーキ
ユニットと、各輪の回転速度である車輪速を検出する車
輪速センサを含む入力手段と、この入力手段からの入力
に基づいて、必要に応じてブレーキユニットを減圧状態
および増圧状態に切り替えて制動時に車輪がロックする
のを防止しつつ制動距離の短縮を図るABS制御を実行
するABS制御手段と、このABS制御手段に設けら
れ、減圧を実行する判断値としての減圧閾値を設定する
減圧閾値設定手段と、前記車輪速センサを含む入力手段
からの信号に基づいて、車輪速振動時にはこの振動が悪
路走行によるものか駆動系振動によるものかを判別する
振動判別手段と、を備え、前記減圧閾値設定手段が、悪
路走行と判別されたときには減圧閾値を通常時よりも低
い値に設定し、駆動系振動と判別されたときには減圧閾
値を通常時よりも高い値に設定するよう構成されている
アンチスキッド制御装置において、前記振動判別手段
は、車輪加速度の振幅および周期に基づいて車輪振動を
検出する振動検出処理と、車輪振動を検出した場合に車
輪加速度の最大値に基づいて悪路と駆動系振動とを判別
する判別処理とを実行することを特徴とする。また、請
求項4に記載の発明は、請求項3に記載のアンチスキッ
ド制御装置において、前記振動判別手段は、判別処理を
実行するにあたり、車輪加速度の最大値が予め設定され
た設定値を超えると駆動系振動、設定値を超えないと悪
路と判別する構成であることを特徴とする。
【0010】また、請求項5に記載の発明は、車両の各
輪を制動するホイールシリンダからブレーキ液を排出さ
せる減圧状態と、前記ホイールシリンダへブレーキ液を
供給させる増圧状態とを形成可能に構成されたブレーキ
ユニットと、各輪の回転速度である車輪速を検出する車
輪速センサを含む入力手段と、前記車輪速センサの出力
に基づいて、必要に応じてブレーキユニットを減圧状態
および増圧状態に切り替えて制動時に車輪がロックする
のを防止しつつ制動距離の短縮を図るABS制御を実行
するABS制御手段と、このABS制御手段に設けら
れ、減圧を実行する判断値としての減圧閾値を設定する
減圧閾値設定手段と、前記車輪速センサを含む入力手段
からの信号に基づいて、車輪速振動時にはこの振動が悪
路走行によるものか駆動系振動によるものかを判別する
振動判別手段と、を備え、前記減圧閾値設定手段が、悪
路走行と判別されたときには減圧閾値を通常時よりも低
い値に設定し、駆動系振動と判別されたときには減圧閾
値を通常時よりも高い値に設定するよう構成されている
アンチスキッド制御装置において、前記ABS制御手段
に、悪路走行と判別されたときには、増圧時の増圧量を
通常時よりも大きくする一方、駆動系振動と判別された
ときには、増圧時の増圧量を通常時よりも小さくする増
圧量変更処理を実行する増圧量変更手段を設けたことを
特徴とする。また、請求項6に記載の発明は、前記請求
項5に記載のアンチスキッド制御装置において、前記振
動判別手段として、請求項1ないし4に記載のアンチス
キッド制御装置の振動判別手段が設けられていることを
特徴とする。また、請求項7に記載の発明は、請求項5
または6に記載のアンチスキッド制御装置において、前
記ABS制御手段に、悪路走行と判別されたときには、
減圧時の減圧量を通常時よりも少なくする減圧量変更手
段が設けられていることを特徴とする。請求項8に記載
の発明は、請求項5ないし7に記載のアンチスキッド制
御装置において、前記ABS制御手段には、増圧制御を
実行する際に増圧の初期にあっては比較的急な増圧であ
る急増圧処理を実行し、この急増圧処理の後にさらに増
圧が必要な場合には比較的緩やかな増圧である緩増圧処
理を実行する増圧制御手段が設けられ、前記増圧量変更
手段は、少なくとも前記急増圧処理において前記増圧量
変更処理を実行する構成であることを特徴とする。ま
た、請求項9に記載の発明は、請求項5ないし8に記載
のアンチスキッド制御装置において、前記増圧量変更手
段は、増圧量変更処理を実行するにあたり、増圧量を通
常よりも大きくする際には同時に増圧時間を通常よりも
短くして増圧勾配を急にし、一方、増圧量を小さくする
際には同時に増圧時間を通常よりも長くして増圧勾配を
緩やかにすることを特徴とする。請求項10に記載の発
明は、請求項5ないし9に記載のアンチスキッド制御装
置において、前記ABS制御手段は、前記振動判別手段
が駆動系振動と判別したときには増圧制御を禁止するよ
う構成されていることを特徴とする。請求項11に記載
の発明は、請求項5ないし10に記載のアンチスキッド
制御装置において、前記ABS制御手段は、前記振動判
別手段が駆動系振動と判別したときには減圧制御を禁止
するよう構成されていることを特徴とする。また、請求
項12に記載の発明は、車両の各輪を制動するホイール
シリンダからブレーキ液を排出させる減圧状態と、前記
ホイールシリンダへブレーキ液を供給させる増圧状態と
を形成可能に構成されたブレーキユニットと、各輪の回
転速度である車輪速を検出する車輪速センサを含む入力
手段と、前記車輪速センサの出力に基づいて、必要に応
じてブレーキユニットを減圧状態および増圧状態に切り
替えて制動時に車輪がロックするのを防止しつつ制動距
離の短縮を図るABS制御を実行するABS制御手段
と、このABS制御手段に設けられ、減圧を実行する判
断値としての減圧閾値を設定する減圧閾値設定手段と、
前記車輪速センサを含む入力手段からの信号に基づい
て、車輪速振動時にはこの振動が悪路走行によるものか
駆動系振動によるものかを判別する振動判別手段と、を
備え、前記減圧閾値設定手段が、悪路走行と判別された
ときには減圧閾値を通常時よりも低い値に設定し、駆動
系振動と判別されたときには減圧閾値を通常時よりも高
い値に設定するよう構成されているアンチスキッド制御
装置において、前記ABS制御手段は、ABS制御の開
始直後から予め設定された一定時間だけ、ABS制御の
増圧ならびに減圧を禁止する振動防止制御を実行するこ
とを特徴とする。また、請求項13に記載の発明は、請
求項1ないし11に記載のアンチスキッド制御装置にお
いて、前記ABS制御手段が、請求項12に記載の振動
防止制御を実行することを特徴とするアンチスキッド制
御装置。また、請求項14に記載の発明は、請求項12
または13に記載のアンチスキッド制御装置において、
前記振動防止制御を実行するのは、ABS制御の開始時
における最初の減圧制御開始直後からであることを特徴
とする。また、請求項15に記載の発明は、請求項12
ないし14に記載のアンチスキッド制御装置において、
前記振動防止制御を実行するのは、路面μが高μから低
μに変化するμジャンプをμジャンプ検出手段が検出し
たときであることを特徴とする。また、請求項16に記
載の発明は、請求項12ないし15に記載のアンチスキ
ッド制御装置において、前記振動防止制御の実行時に
は、保持制御を行っていることを特徴とする。また、請
求項17に記載の発明は、請求項12ないし16に記載
のアンチスキッド制御装置において、前記振動防止制御
を実行する時間は、駆動系振動周期の半分から2,3倍
の時間に設定されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の作用および効果】請求項1に記載の発明では、
ABS制御手段の振動判別手段は、ABS制御を実行す
る際に、まず、車輪加速度の少なくとも周期に基づいて
車輪振動を検出する振動検出処理を実行し、この車輪振
動を検出した場合には、車両の減速度に基づいて、悪路
と駆動系振動とを判別する判別処理を実行する。なお、
この判別処理は、例えば、請求項2に記載のように、車
両減速度が予め設定された設定値よりも大きい場合に悪
路、前記設定値よりも小さい場合に駆動系振動と判別す
ることができる。従来、車輪加速度のみにより悪路と駆
動系とを判別する際には、誤判別が成されるおそれがあ
ったが、本願発明者は、研究の結果、悪路制動時と駆動
系振動時とでは車体減速度が異なることを知見した、そ
こで、本発明では車体減速度に基づいて、悪路と駆動系
振動とを高い精度で判別することを可能とし、さらに、
悪路の中でも砂利や波状路のように従来判別が難しかっ
た路面も、確実に悪路として判別することが可能となっ
た。以上のように、請求項1および請求項2に記載の発
明は、従来よりも判別精度を向上させて制御品質の向上
を図ることができる。
【0012】請求項3に記載の発明では、ABS制御手
段の振動判別手段は、ABS制御を実行する際に、ま
ず、車輪加速度の振幅および周期に基づいて車輪振動を
検出する振動検出処理を実行し、この車輪振動を検出し
た場合には、車輪加速度の最大値に基づいて、悪路と駆
動系振動とを判別する判別処理を実行する。なお、この
判別処理は、例えば、請求項4に記載のように、車輪加
速度の最大値が予め設定された設定値を超えると駆動系
振動、設定値を超えないと悪路と判別することができ
る。従来、車輪加速度のみにより悪路と駆動系とを判別
する際には、誤判別が成されるおそれがあったが、本願
発明者は、研究の結果、悪路制動時と駆動系振動時とで
は車輪加速度の最大値が異なることを知見した、そこ
で、本発明では車輪加速度の最大値に基づいて、悪路と
駆動系振動とを高い精度で判別することを可能とし、さ
らに、悪路の中でも砂利や波状路のように従来判別が難
しかった路面も、確実に悪路として判別することが可能
となった。以上のように、請求項3および請求項4に記
載の発明は、従来よりも判別精度を向上させて制御品質
の向上を図ることができる。
【0013】請求項5に記載の発明では、振動判別手段
が悪路と判別したときには、ABS制御手段にあって
は、増圧量変更手段が増圧時の増圧量を通常時よりも大
きくする。これにより、悪路において車輪速が理想の状
態に対して上づるのが防止されて、制動距離の短縮を図
ることができる。一方、振動判別手段が駆動系振動と判
別したときには、ABS制御手段にあっては、増圧量変
更手段が増圧時の増圧量を通常時よりも小さくする。こ
れにより、車輪速が上下して理想の値に収束しない制御
ハンチングを抑えることができ、よって、制御ハンチン
グを原因とする駆動系振動の発生を防止することができ
る。上記制御ハンチングは、特に低μ路により発生しや
すく、上記のように増圧量を抑えることにより、低μ路
において車輪速が理想の状態に対して下づるのが防止さ
れて制御ハンチングを抑えることができるものである。
以上のように、本発明では、振動判別手段が悪路か駆動
系振動を判別した後の制御品質を向上させることができ
る。
【0014】また、請求項6に記載の発明では、請求項
1ないし4に記載した従来よりも振動判別性能を向上さ
せた発明と、上記請求項5に記載した、振動判別後の制
御品質を向上させた発明とを組み合わせることにより、
いっそう制御品質の向上を図ることができる。
【0015】請求項7に記載の発明では、ABS制御手
段の減圧量変更手段は、悪路走行と判別されたときに
は、減圧時の減圧量を通常時よりも少なくする。したが
って、ブレーキ圧が通常よりも高めに制御され、悪路走
行時に車輪速が理想の値に対して下づるのが防止され
て、制動距離の短縮を図ることができる。請求項8に記
載の発明では、増圧量変更手段が増圧量変更処理を実行
するにあたり、少なくとも増圧初期の急増圧処理におけ
る増圧量を、振動判別結果に応じて変更する。また、請
求項9に記載の発明は、増圧量変更手段は、増圧量変更
処理を実行するにあたり、増圧量を通常よりも大きくす
る際には同時に増圧時間を通常よりも短くして増圧勾配
を急にし、一方、増圧量を小さくする際には同時に増圧
時間を通常よりも長くして増圧勾配を緩やかにする。増
圧量変更手段は、増圧量変更処理にあたり、ブレーキユ
ニットに対する増圧時間の間隔を長くしてもよい。
【0016】請求項10に記載の発明は、ABS制御手
段は、振動判別手段が駆動系振動と判別したときには増
圧制御を禁止する。したがって、車輪速が上下して理想
の値に収束しない制御ハンチングを抑えることができ、
これにより制御ハンチングを原因とする駆動系振動の発
生を防止することができる。上記制御ハンチングは、特
に低μ路により発生しやすく、上記のように増圧を禁止
することにより、低μ路において車輪速が理想の状態に
対して下づるのが防止されて制御ハンチングを抑えるこ
とができるものである。なお、駆動系振動が収まれば、
増圧禁止が解除されるため、制動距離が長くなるのは抑
えることができる。請求項11に記載の発明では、AB
S制御手段は、振動判別手段が駆動系振動と判別したと
きには減圧制御を禁止する。したがって、車輪速が上下
して理想の値に収束しない制御ハンチングを抑えること
ができ、これにより制御ハンチングを原因とする駆動系
振動の発生を防止することができる。上記制御ハンチン
グは、特に低μ路により発生しやすく、上記のように減
圧を禁止することにより、低μ路において車輪速が理想
の状態に対して上づるのが防止されて制御ハンチングを
抑えることができるものである。なお、駆動系振動が収
まれば、減圧禁止が解除されるため、車輪ロックの発生
は抑えることができる。請求項12に記載の発明では、
ABS制御手段は、ABS制御の開始直後から予め設定
された一定時間だけ、ABS制御の増圧ならびに減圧を
禁止する振動防止制御を実行する。すなわち、駆動系振
動の発生原因の1つとして、エンジントルクが車輪を加
速させるトルク発生時に、ABS制御により制動力を強
めたり弱めたりすることで、エンジンから車輪に至る駆
動伝達系においてトルク干渉が発生することがある。そ
こで、上述のようにABS制御の開始直後に増圧および
減圧を禁止することにより、上述のようなトルク干渉の
発生を防止して、駆動系振動が発生するのを抑制するこ
とができる。また、請求項13に記載の発明にあって
は、上述した駆動系振動の発生を抑制させることのでき
る請求項12に記載の発明を、上述した振動判別精度を
向上させることのできる請求項1ないし4に記載の発明
や、振動判別後の制御品質を向上させることのできる請
求項5ないし11に記載の発明に適用することで、なお
いっそうの制御品質の向上を図ることができる。また、
請求項14に記載の発明のように、振動防止制御を、A
BS制御の開始時における最初の減圧制御開始直後に実
行することにより駆動系振動の発生を有効に防止するこ
とができ、また、請求項15に記載の発明のように、振
動防止制御を実行するのを、路面μが高μから低μに変
化するμジャンプを検出した直後とすることにより、駆
動系振動の発生を有効に防止することができる。さら
に、請求項16に記載のように、振動防止制御の実行時
に、保持制御を行うことで、ホイールシリンダにブレー
キ圧を残すことができ、制動距離が長くならないように
しながら駆動系振動の発生を防止させることができる。
また、請求項17に記載の発明は、振動防止制御を実行
する時間は、駆動系振動周期の半分から2,3倍の時間
に設定している。これにより、増圧と減圧とを禁止して
保持を実行するときに、ホイールシリンダにブレーキ圧
を若干残すことを確実に達成でき、上述のように制動距
離が長くなるのを確実に防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (実施の形態1)
【0018】図2は実施の形態1のアンチスキッド制御
装置の要部を示す構成図である。この実施の形態1は、
請求項4および5に記載の発明に対応しているもので、
図中1はマスタシリンダである。このマスタシリンダ1
は、運転者が図外のブレーキペダルを操作することによ
り液圧を発生するよう構成されている。
【0019】前記マスタシリンダ1は、ブレーキ配管2
を介してホイールシリンダ3に接続されている。そし
て、ブレーキ配管2の途中には、ブレーキ配管2の上流
(マスタシリンダ1側)と下流(ホイールシリンダ3
側)とを連通させる増圧状態と、ホイールシリンダ3の
ブレーキ液をドレン回路4に逃がす減圧状態と、ブレー
キ配管2を遮断してホイールシリンダ3のブレーキ液圧
を保持する保持状態とに切替可能な制御弁5が設けられ
ている。すなわち、ホイールシリンダ2の液圧は、制御
弁5の切り替えに基づいて任意に制御可能である。な
お、この制御弁5は、ブレーキ配管2を連通状態と遮断
状態に切り替える増圧弁と、ドレン回路4を連通状態と
遮断状態とに切り替える減圧弁との2つの電磁弁で構成
することもできる。
【0020】また、前記ドレン回路4には、ブレーキ液
を貯留可能なリザーバ6が設けられている。そして、前
記リザーバ6とブレーキ配管2の前記制御弁5よりも上
流位置とを接続する還流回路8が設けられ、この還流回
路8には、前記リザーバ6に貯留されているブレーキ液
をブレーキ配管2に還流させるポンプ7が設けられてい
る。
【0021】上述した図2において一点鎖線で囲まれた
範囲の構成は、ブレーキユニット11として1つにまと
められている。図2では1つの車輪について構成を説明
しているが全体としては図1に示すように構成され、前
記ブレーキユニット11は、4つの車輪FR,FL,R
R,RLの各ホイールシリンダ3(図1においては図示
省略)のブレーキ液圧をそれぞれ制御することができる
よう構成されている。ちなみに、実施の形態のアンチス
キッド制御装置を適用した車両は、前輪FR,FLと後
輪RR,RLとのいずれかを駆動させる2駆状態と、全
輪FR,FL,RR,RLを駆動させる4駆状態とに切
替可能な、いわゆるパートタイム式四輪駆動車であっ
て、この2駆状態と4駆状態との切替は、運転席に設け
られている図外の切替スイッチを操作することで行うこ
とができる他、例えば、2駆状態のときの駆動輪のスリ
ップ状態に応じて自動的に切り替えることも可能であ
る。
【0022】前記ブレーキユニット11の制御弁5およ
びポンプ7の作動は、コントロールユニット12により
制御される。このコントロールユニット12は、特許請
求の範囲のABS制御手段に相当するもので、入力手段
として、各車輪FR,FL,RR,RLの回転速度を検
出す車輪速センサ13,13,13,13が設けられて
いる。
【0023】次に、本実施の形態のブレーキ制御につい
て説明する。本実施の形態のブレーキ制御は、制動時の
車輪ロックを防止すべく各輪に対してブレーキ液圧を制
御するいわゆるABS制御を実行するもので、図3にそ
の全体の流れを示している。
【0024】本ブレーキ制御は、10msec周期で行
うものであり、まず、ステップS1では、10msec
周に発生する各車輪速センサ13のセンサパルス数と周
期とからセンサ周波数を求め、車輪速Vwならびに車輪
加速度△Vwを演算する。なお、以下の説明において、
符号Vwの後に、FR,FL,RR,RL の符号を付
けた場合は、その車輪の車輪速を示すものである。ステ
ップS2では、車輪速Vwに基づいて疑似車体速VIを
計算する。この疑似車体速VIの計算については、後で
詳細に説明する。ステップS3では、疑似車体速VIの
変化率に基づき車体減速度VIKを計算する。ステップ
S4では、疑似車体速VIに基づいて減圧閾値λ1を求
める演算を行うが、その詳細については後述する。
【0025】ステップS5では、車輪速Vwが減圧閾値
λ1よりも低いか否かを判定し、減圧閾値λ1よりも低
い場合には、ステップS7に進んで、制御弁5を減圧状
態に切り替えてホイールシリンダ圧を減圧する減圧制御
を実行する。また、ステップS5においてNOと判定さ
れた場合(Vw>λ1の場合)、ステップS6に進んで
車輪加速度△Vwが予め設定された保持閾値未満である
か否かを判定し、保持閾値よりも大きい場合には車輪速
が復帰したとしてステップS8に進んで増圧制御(制御
弁5を増圧状態に切り替える)を行い、一方、保持閾値
未満の場合はステップS9に進んで保持制御(制御弁5
を保持状態に切り替える)を行う。これらのステップS
8,S9の増圧制御および保持制御における制御弁5へ
の出力もステップS10において成される。ステップS
10では、10msが経過したか否かを判定し、10ms
が経過したら、ステップS1に戻る。
【0026】次に、ステップS4の減圧閾値演算処理に
おける具体的処理の流れを図4のフローチャートにより
説明する。ステップ101とステップ102では、今回
の周期中の車輪加度△Vwの最大値を求める。すなわ
ち、ステップ101では、車輪加速度△Vwが、現在記
憶されている最大車輪加速度△Vw_maxよりも大き
いか否か判定し、△Vw>△Vw_maxの場合、ステ
ップ102に進んで現在の△Vwを△Vw_maxとし
て更新する。ちなみに、本実施の形態では、車輪加速度
△Vwは、30ms前までに得られた車輪速Vwの変化
に基づいて得られた値である。次に、ステップ103に
進んで、車輪加速度△Vwが、所定値である−2gより
も小さいか否か判定する。これは、悪路や駆動系振動を
含む車輪振動の判断の第1段階であって、△Vw<−2
gでない場合は、車輪振動が発生していないと判断し、
ステップ104に進んで減圧閾値λ1としてλ1=VI
×0.9による通常の値を選択する。
【0027】一方、ステップ103において、△Vw≧
−2gの場合には、ステップ105に進んで、車輪振動
の第2段階の判断を行う。このステップ105では、車
輪加速度△Vwの周期を求めるとともにこの周期が12
0msよりも小さいか否か判定し、この周期が120m
s(この周期は周波数に置き換えると略7Hzに相当す
る)よりも大きければ、車輪振動が発生していないとみ
なしてステップ106に進んで最大車輪加速度△Vw_
max=0に一旦置き換えてステップ104に進む。一
方、ステップ105において△Vwの周期が120ms
未満である場合は、車輪振動の発生と判断し、さらに、
この車輪振動が悪路によるものか駆動系振動によるもの
かを判別すべくステップ107に進む。このステップ1
07では、最大車輪加速度△Vw_maxが、所定値で
ある12gよりも大きいか否か判定し、△Vw_max
>12gの場合は、駆動系振動と判別してステップ10
8に進んで減圧閾値λ1を、λ1=VI×0.95より
算出する。この場合、ステップ104の通常時に比べて
浅い値となる。また、ステップ107において、△Vw
_max≦12gの場合は、悪路と判別してステップ1
09に進んで減圧閾値λ1を、λ1=VI×0.8によ
り算出する。この場合、通常時に比べて深い値となる。
上記ステップ108あるいはステップ109の処理を行
った後、ステップ110において最大車輪加速度△Vw
_maxを0にリセットする。このステップ110なら
びに前記ステップ106の処理に基づいて、最大車輪加
速度△Vw_maxは、一周期ごとに更新される。
【0028】以上のように、本実施の形態では、減圧閾
値λ1を、悪路判別時には通常よりも深く設定し、駆動
系振動判別時には通常よりも浅く設定する。そして、こ
の悪路と駆動系振動の判別において、まず、車輪速Vw
が急激に低下し、すなわち車輪加速度△Vwが−2gよ
りも小さく、かつ、車輪加速度△Vwの周期が所定値1
20msよりも小さい場合には、悪路あるいは駆動系振
動による車輪振動発生と判断し、さらに、最大車輪加速
度△Vw_maxが、所定値12gよりも大きいか否か
により駆動系振動であるか悪路であるか判別するように
している。この所定値12gは、車両諸元に基づいた実
験結果により導き出された数値であり、本願発明者は、
研究の結果、悪路走行時と駆動系振動発生時とでは、車
輪加速度△Vwが7Hz程度以上の高周波数となるこ
と、また、悪路制動時の車輪加速度△Vwは、最大で1
2g程度であるのに対し、駆動系振動の場合は車輪加速
度△Vwの最大値が車両諸元によるが13g〜17gと
なることを知見した。そこで本発明では、上記のように
車輪加速度△Vwの周期ならびに最大車輪加速度△Vw
_maxに基づいて、悪路と駆動系振動とを判別するよ
うにしたものである。
【0029】したがって、本実施の形態1では、図5の
タイムチャートに示すように、駆動系の振動が発生した
後に、悪路に入ったような場合において、さらにこの悪
路において従来では駆動系振動と判断するような前輪と
後輪とで振動周期が異なる振動が生じた場合にあって
も、最大車輪加速度△Vw_maxが、駆動系振動では
12gを超えるのに対して、悪路では12gと未満とな
ることから、両者の判別を的確に行うことができる。よ
って、従来よりも判別精度を向上させることにより制御
品質の向上を図ることができる。
【0030】(実施の形態2)次に、実施の形態2につ
いて説明する。この実施の形態2は、請求項1,2およ
び4〜9に記載の発明に対応しており、実施の形態1と
制御内容が異なるのみであるので、フローチャートに基
づいて相違点のみを説明する。
【0031】実施の形態2におけるABS制御の基本的
な流れは実施の形態1と同様であるので説明を省略す
る。図6は実施の形態2における減圧閾値演算処理(ス
テップS4の処理)を示すもので、車輪振動発生時にお
いて、悪路と駆動系振動との判別を車体減速度VIKに
より行うようにしている(請求項1および2に記載の発
明に対応している)。ステップ201では、車輪加速度
△Vwの周期を求め、さらにこの周期が予め設定された
値である142ms未満であるか否か、すなわち周波数
が7Hz以上であるか否か判定し、周期が142msよ
りも大きい場合には、車輪振動が発生していない、すな
わち悪路でも駆動系振動でもないとしてステップ202
に進んで悪路フラグFAKROならびに振動フラグFS
INDをクリアし、さらにステップ203に進んで、通
常時用の減圧閾値λ1をλ1=0.9×VIにより演算
する。なお、ステップ201において△Vw周期との比
較値は、上記の142msに限らず、車両諸元ならびに
制御周期に基づいて最適値を選択してよいものであり、
例えば120ms程度の値を用いてもよい。
【0032】一方、ステップ201において車輪加速度
△Vwの周期が142ms未満の場合は、車輪振動発
生、すなわち悪路と駆動系振動のいずれかであると判断
し、まず、ステップ204に進んでステップS3で計算
した車体減速度VIKが、所定値である0.4gよりも
大きいか否か判定し、VIK>0.4gであれば悪路と
判別してステップ205に進んで悪路フラグFAKRO
=1にセットした後、ステップ206に進んで、悪路用
の深い減圧閾値λ1をλ1=0.85×VIにより算出
する。また、ステップ203においてVI≦0.4gの
場合は、駆動系振動と判別してステップ207に進み、
振動フラグFSIND=1にセットした後、ステップ2
08に進んで、駆動系振動発生時用の浅い減圧閾値λ1
を、λ1=0.95×VIにより算出する。
【0033】以上のように、本実施の形態2では、減圧
閾値λ1を、悪路判別時には通常(非悪路制動時)より
も深く設定し、駆動系振動判別時には通常よりも浅く設
定する。そして、この悪路および振動発生判別におい
て、まず、車輪加速度△Vwの周期が所定値(例えば1
42ms)よりも小さい場合には、車輪振動発生と判
断、すなわち悪路あるいは駆動系振動発生と判断し、さ
らに、車体減速度VIKが、所定値(例えば0.4g)
よりも大きいか否かにより悪路であるか駆動系振動であ
るか判別するようにしている。これらの所定値142m
s,0.4gは、車両諸元に基づいた実験結果により導
き出された数値であり、本願発明者は、研究の結果、悪
路走行あるいは駆動系振動の発生時には、車輪加速度△
Vwが7Hz程度以上の高周波数となること、また、悪
路制動時の車体減速度VIKが、0.4gよりも大きい
のに対して、駆動系振動の場合は車体減速度VIKが
0.4gよりも小さな値であることを知見した、そこ
で、本発明では上記のように車輪加速度△Vwの周期な
らびに車体減速度VIKに基づいて、悪路と駆動系振動
とを判別するようにしたものである。
【0034】次に、実施の形態2におけるソレノイド増
圧制御(ステップS8)の処理流れについて図7により
説明する。ステップ211では、減圧後の最初の増圧で
あるか否か判定し、最初の増圧の場合ステップ212に
進む。ステップ212では、悪路フラグFAKROがセ
ットされている(=1)か否か判定し、FAKRO=1
の場合ステップ213に進んで後述する係数x=2に設
定する。一方、ステップ212においてFAKRO≠1
の場合、ステップ214に進み、振動フラグFSIND
がセットされている(=1)か否か判定し、FSIND
=1の場合、ステップ215に進んで係数x=1/2に
設定する。また、悪路フラグFAKROならびに振動フ
ラグFSINDが設定されていない場合、すなわち通常
時はステップ216に進んで、係数x=1に設定する。
つまり、係数xは、通常はx=1に、悪路ではx=2
に、駆動系振動時にはx=1/2に設定する。上述のス
テップ213,215,216において設定した係数x
に基づいて、ステップ217にて、開弁時間AWを、A
W=△Vw_max×VIK×k×xの式から算出す
る。そして、続くステップ218において、開弁時間A
Wに応じて制御弁5に向けて増圧状態とする制御信号を
出力する。したがって、減圧後の1回目の増圧は急増圧
を行うが、同じ急増圧であっても、悪路では、通常時よ
りもさらに急増圧を行う一方、駆動系振動時には、通常
時よりも緩やかな増圧を行う(請求項5,6に記載の発
明に対応している)。
【0035】一方、減圧後の2回目以降の増圧は、緩増
圧を行うが、この場合、本実施の形態2では、ステップ
211からステップ219に進み、タイマT=T+10
ms(この10msというのは、1回の制御流れを実行
する時間である)の式によりタイマTの値を加算し、続
くステップ220において、悪路フラグFAKRO=1
にセットされているか否か判定し、FAKRO=1にセ
ットされている場合には、ステップ221に進んで係数
x=2とするとともに、タイマ設定値T0=30msに
設定する。また、ステップ220において悪路フラグF
AKRO=1にセットされていない場合、ステップ22
2に進んで振動フラグFSIND=1にセットされてい
るか否か判定し、FSIND=1にセットされている場
合は、ステップ223に進んで、係数x=1/2にセッ
トするとともにタイマ設定値T0=120msに設定す
る。さらに、悪路フラグFAKROも振動フラグFSI
NDも1にセットされていない場合は、ステップ222
からステップ224に進んで、係数x=1にセットする
とともにタイマ設定値T0=60msに設定する。つま
り、悪路フラグFAKRO、振動フラグFSIND共に
セットされていない通常時は、係数x=1にセットする
とともにタイマ設定値T0=60msに設定し、悪路フ
ラグFAKRO=1にセットされている場合は、係数x
=2に設定するとともにタイマ設定値T0=30msに
設定し、振動フラグFSIND=1に設定されている場
合には、係数x=1/2に設定するとともにタイマ設定
値T0=120msに設定する。ステップ221,22
3,224のいずれかの処理を行った後は、ステップ2
24に進んでタイマTがタイマ設定値T0以上になった
か否か判定し、T≧T0の場合はステップ226に進ん
で予めメモリに入力されている回数テーブルの参照値に
係数xを乗じて、すなわちAW=回数テーブル参照値×
xにより開弁時間AWを求め、続くステップ227に
て、タイマT=0にクリアする。また、ステップ225
において、タイマTがタイマ設定値T0を超えない場合
には、1回の処理を終わる。なお、回数テーブルは、増
圧1回目=3ms、増圧2回目3ms、増圧3回目4ms、増
圧4回目5msというように、増圧回数が増えると値が
増えるか同じ値になるよう設定されている。したがっ
て、減圧後の2回目以降の増圧は、緩増圧を行うが、同
じ緩増圧であっても、悪路判別時には、短時間に大きな
増圧量とし増圧勾配が最も急になり、通常時は、それよ
りも長い時間にそれよりも少ない増圧量となって増圧勾
配が緩やかになり、駆動系振動判別時には、最も長い時
間に最も少ない増圧量となって増圧勾配が最も緩やかに
なる(請求項8および9に記載の発明に対応してい
る)。
【0036】以上説明したように、増圧制御を実行する
ときには、減圧後の1回目の増圧時にあっては、悪路判
別時には、開弁時間AWが、通常の2倍に設定されて、
急増圧が成され、逆に、駆動系振動判別時には、開弁時
間AWが通常の1/2に設定されて、通常よりも緩やか
な増圧が成される。ちなみに、前記開弁時間AWは、単
位時間あたりの開弁時間であり、この開弁時間AWが長
いと急増圧となり、1回の制御における増圧量が大きく
なり、逆に開弁時間AWが短いと緩増圧となり、1回の
制御における増圧量が小さくなる。また、減圧後の2回
目以降の増圧時にあっては、1回目に比べて緩やかに増
圧させる緩増圧を行うが、この緩増圧を行うときでも、
悪路判断時には、通常よりも単位時間が短くなるととも
に単位時間当たりの開弁時間は長くなり、通常時よりも
増圧傾きが急になり、逆に、駆動系振動判断時には、通
常時よりも単位時間が長くなるとともに開弁時間が短く
なって増圧の傾きが緩やかになる。
【0037】図8は、実施の形態2の作動例を示すタイ
ムチャートであり、図において(a)悪路制動時を、
(b)は駆動系振動発生時を示している。(a)に示す
ように、悪路制動時には、減圧閾値λ1が深く設定さ
れ、かつ、減圧後の1回目の増圧量が大きく設定され流
とともに、緩増圧時の傾きも急になる。これに対して、
(b)に示すように、駆動系振動発生時には、減圧閾値
λ1が浅く設定され、かつ、減圧後の1回目の増圧量が
低く抑えられ流とともに、緩増圧の傾きが緩く抑えられ
る。
【0038】実施の形態2にあっては、車体減速度VI
Kに基づいて悪路か駆動系振動かを判別することにより
悪路か駆動系振動かを確実に判別することができ、特
に、低μ路において駆動系振動が発生したときにこれを
悪路と誤検出することを確実に防止することができる。
さらに、悪路の中でも砂利や波状路のように従来検出が
難しかった路面も、車体減速度VIKに基づく判断によ
り確実に悪路として検出することができるようになっ
た。以上のように、悪路ならびに駆動系振動の判別が、
従来に比べて格段に進歩し、制御品質の向上を図ること
ができる。
【0039】さらに、実施の形態2にあっては、増圧時
に、悪路にあっては、減圧閾値を深くするだけではな
く、通常よりも急増圧を行うにし、一方、駆動系振動発
生時には、減圧閾値を浅くするだけではなく、通常より
も増圧を緩かに行うようにしたため、悪路におけるAB
S制御時には、従来よりも制動距離を短くすることがで
き、また、駆動系振動発生時には、過剰な増圧によりロ
ック傾向が強くなったり増圧と減圧のハンチングが生じ
てこれが駆動系振動を増幅してしまったりする不具合の
発生を防止することができるという効果を奏する。
【0040】(実施の形態3)実施の形態3は、請求項
7に記載の発明に対応しているもので、実施の形態2の
変形例である。図9は、実施の形態3におけるソレノイ
ド減圧制御(ステップS7)の処理流れを示すものであ
り、これ以外の制御は実施の形態2と共通であるので説
明は省略する。
【0041】まず、ステップ231にあっては、悪路フ
ラグFAKRO=1であるか否か判定し、FAKRO=
1にセットされている場合(悪路判別時)は、ステップ
232に進んで係数y=1/2に設定する一方、FAK
RO≠1の場合(非悪路判別時)は、ステップ233に
進んで係数y=1にセットする。ステップ232および
233の処理を行った後は、ステップ234に進んで開
弁時間AW2を、AW2=|△Vw|×k2×y/VI
Kにより算出し、続くステップ235において、開弁時
間AW2に基づいて制御弁5を減圧状態とする制御信号
を出力する。
【0042】以上の処理流れに基づいて実施の形態3で
は、悪路判別時には、悪路以外の通常時や駆動系振動発
生時に比べて減圧時における減圧時間AW2が短くなっ
て減圧量が小さくなる。したがって、悪路による振動に
より車輪速Vwが減圧閾値λ1を下回っても、減圧量が
抑えられ、過減圧となるのを防止して、過減圧による制
動距離の増加を防止することができる。すなわち、悪路
において通常時と同じ減圧量で制御すると、車輪速Vw
が悪路による振動により減圧閾値λ1を下回って、本来
減圧が不要な状態でも減圧を行って車輪速Vwが理想の
速度に対して下づってしまい制動距離が長くなる不具合
が生じるおそれがあったが、これを防止できる。
【0043】(実施の形態4)実施の形態4は、請求項
10に記載の発明に対応しているもので、実施の形態2
あるいは実施の形態3の変形例である。この相違点につ
いて説明すると、実施の形態4にあっては、図10のA
BS制御流れに示すように、ステップS5において車輪
速Vwが減圧閾値よりも大きい場合には、ステップ40
1に進み、振動フラグFSIND=1にセットされてい
るか否か判別し、FSIND=1の場合、すなわち駆動
系振動発生時には、ステップS9の保持制御に進み、増
圧を実行しないようにする。
【0044】したがって、実施の形態4では、駆動系振
動が発生したときには、増圧を禁止する。すなわち、駆
動系振動の発生により車輪速Vwが上下すると、減圧判
断や増圧判断が頻繁に成される。ここで、全ての増圧判
断に応じて増圧を行うと、増圧過多となって、車輪速V
wが理想的な状態よりも低下しやすく、車輪ロック傾向
が強くなっる。また、上述のように全ての減圧判断およ
び増圧判断に応じて減圧ならびに増圧を実行すると、減
圧過多ならびに増圧過多となって制御ハンチングを招
き、この制御ハンチングが駆動系振動を増幅させるおそ
れもある。本実施の形態4では、駆動系振動発生判別時
に増圧を禁止することにより、上記のような増圧過多に
より車輪がロック傾向になるのを防止できるとともに、
制御ハンチングにより駆動系振動が増幅されるのを防止
する。なお、この制御により駆動系の振動が低下すれ
ば、振動フラグFSIND≠0にリセットされて増圧が
許可され、制動力不足になるのは防止できる。また、こ
の実施の形態では、増圧を禁止したが、振動フラグ=1
にセットされているときには、減圧後の1回目の増圧で
ある急増圧のみを禁止して、2回目以降の緩増圧を許す
ようにしてもよい。この場合、例えば、図7のステップ
215において、x=0に設定することで実行できる。
【0045】(実施の形態5)実施の形態5は、請求項
10および11に記載の発明に対応しているもので、実
施の形態2あるいは実施の形態3の変形例である。この
相違点について説明すると、実施の形態5にあっては、
図11のABS制御流れに示すように、ステップS4に
続くステップ501では、振動フラグFSIND=1に
セットされている場合には、ステップS9の保持制御に
進むようにして、増圧も減圧も禁止する。
【0046】つまり、駆動系振動が発生する大きな原因
の1つに、ABS制御時の制御ハンチングがあるが、増
圧および減圧を禁止することにより、この制御ハンチン
グを解消させて駆動系振動を消滅させる。この場合も、
駆動系振動が消滅すれば振動フラグFSINDが0にリ
セットされ、増減圧の禁止が解除されるから、その後
は、必要な制動力が得られる。
【0047】(実施の形態6)この実施の形態6は、請
求項1,2に記載の発明に対応しているもので、実施の
形態2における減圧閾値演算処理の変形例であって、こ
の実施の形態では、車輪加速度△Vwの大きさおよび車
輪加速度△Vwの周期に基づいて車輪速Vwの振動を判
断し、この振動が発生したときに車体減速度VIKに基
づいて、悪路か駆動系振動かを判別して減圧閾値を決定
するようにした例である。これを図12により説明する
と、まず、ステップ601において車輪加速度△Vwが
所定値(5g)よりも大きいか否か判定し、所定値(5
g)以下であれば通常路と判定してステップ602に進
み、減圧閾値λ1を、λ1=f1(VI)−f2(VI
K)により算出する。なお、このステップ602の処理
は、ステップ202およびステップ203に替えること
ができる。また、ステップ601において△Vw>5g
の場合は、ステップ603に進んで車輪加速度△Vwの
周期を求め、この周期が所定値(120ms、あるいは
実施の形態2で示したように142ms)未満であるか
否か、すなわち略7Hz以上であるか否か判定し、△V
w周期<120ms未満の場合は、悪路あるいは駆動系
振動による車輪速Vwの振動と判断してステップ604
に進み、△Vw周期≧120msの場合は、通常路とみ
なしてステップ602に進む。ステップ604では、悪
路か駆動系振動かを判別するものであり、具体的には車
体減速度VIKが所定値(0.3g、あるいは実施の形
態2で示したように0.4g)未満であるか否か判定
し、VIK<0.3gの場合は駆動系振動であると判別
してステップ605に進み、減圧閾値λ1をλ1=f1
(VI)−f2(VIK)+yにより浅く設定する。ま
た、ステップ604においてVIK≧0.3gの場合
は、悪路と判別してステップ606に進んで減圧閾値λ
1を、λ1=f1(VI)−f2(VIK)−xにより
深く設定する。ちなみに、ステップ605の処理は、実
施の形態2で示したステップ207およびステップ20
8の処理と替えることができる。また、ステップ606
の処理は、実施の形態2で示したステップ205および
ステップ206の処理と替えることができる。
【0048】この実施の形態6にあっても、悪路と駆動
系振動とを従来よりも明確に判断別できる。特に、砂利
道や波状路では、前後の位相が異なって駆動輪である前
輪の車輪速が回復した一定時間後に後輪の車輪速が回復
するというような現象が生じることがあり、この場合、
従来では駆動系振動と誤判断するおそれがあったが、本
実施の形態6にあっては、車輪加速度△Vwの大きさな
らびに周期により車輪速Vwの振動を判断し、さらに車
体減速度VIKにより悪路か駆動系振動かを判別するこ
とにより、このような誤判断を排除することができる。
【0049】(実施の形態7)この実施の形態7は、請
求項12ないし17に記載の発明に対応しているもの
で、実施の形態1との相違点についてのみ説明する。な
お、機械的構成は実施の形態1と共通しているため説明
を省略する。また、制御についても、実施の形態1と同
じステップについては実施の形態1と同じ符号を付ける
ことで説明を省略する。図13は、実施の形態7におけ
るABS制御の流れを示している。ステップS4に続く
ステップ701では、図外の前後加速度センサ(以下、
Gセンサという)の出力値XGが0.2g未満であり、
かつ、後述する保持タイマTのカウント値が50msと
150msの間であるか否か判定し、これらの条件を満
たす場合は、ステップS9の保持制御に進み、減圧なら
びに増圧を禁止する。一方、ステップ701の条件を満
足しない場合、すなわち、XG≧0.2gあるいはT≦
50ms、T≧150msの場合は、ステップS5に進
む。なお、ここで保持タイマTのカウント時間は、駆動
系振動周期の半分から2倍または3倍を目安に設定して
いるもので、この時間は車両諸元に基づく駆動系振動特
性に応じて適宜変更して良いものであり、例えば、20
ms〜500msとしても良い。
【0050】ステップS5においてYESすなわち減圧
と判断されたときには、ステップ702に進んで減圧カ
ウンタTGENを1だけインクリーズして、ステップS
7の減圧制御に進む。この減圧カウンタTGENは、減
圧制御を実行する時間をカウントするものである。ま
た、ステップS7の処理の後は、ステップ703におい
てABSフラグAS=150にセットする。なお、この
セットされたABSフラグASの値は、この図13に示
す処理を1回実行する度に、ステップ706においてデ
クリメントされる。
【0051】また、ステップS6においてNOすなわち
増圧制御と判断された場合には、ステップ704に進ん
で減圧カウンタTGENを0にリセットする。また、ス
テップ703,S8,S9のいずれかの処理を行った後
には、ステップ705に進んで、後述する保持タイマT
の処理を実行する。この図13に示すフローチャートの
処理にあっては、減圧処理の実行が開始されると減圧タ
イマTGENが加算され、この減圧タイマTGENの加
算は増圧制御が実行されるまで続けられる。また、車両
加速度XGが0.2g未満であり、かつ保持タイマTが
50msから150msをカウントしている間は、強制
的に保持制御が実行される。
【0052】この保持タイマTの処理を図14のフロー
チャートにより説明する。ステップ711では、低μフ
ラグLμF0と、μジャンプフラグLμFとを一致させ
る。なお、μジャンプフラグLμFは、走行路面が高μ
路から低μ路に変化したことを示すフラグである。続く
ステップ712では、減圧カウンタTGENが所定値8
(これは80msを示している)以上であるか否か判定
し、この所定時間以上の減圧が成された場合には、μジ
ャンプであると判断してステップ713に進んでμジャ
ンプフラグLμF=1にセットする。なお、このμジャ
ンプ判断を行うにあたり、減圧時間は、80msに限定
されるものではなく、例えば100msなどの他の時間
であってもよいし、あるいは、高μに対応したABS制
御の実行中に、車輪速に−4g以下の高減速が発生した
場合としてもよい。ステップ714では、保持カウンタ
Tが0以外であるか否か判定し、0以外の場合は、ステ
ップ716に進み、T=0の場合はステップ715に進
んで、減圧中であるか否か判定し、減圧中であればステ
ップ716に進み、減圧中でなければステップ717に
進む。ステップ716では、保持タイマTを1だけイン
クリメントする。
【0053】ステップ717では、低μフラグLμF0
が0であり、かつ、μジャンプフラグLμFが1にセッ
トされているか否か判定し、両者を満足する場合にはス
テップ720に進んで保持タイマTを0にリセットす
る。一方、ステップ717において、NOと判定された
場合、すなわち低μ路でないかあるいはμジャンプが生
じていない場合には、ステップ718に進んでABSフ
ラグが0であるか否か、すなわちABS制御の非実行中
であるか否か判定し、ABS制御非実行中は、ステップ
719に進んで低μフラグLμフラグLμFを0にリセ
ットし、ABS制御実行中は、1回の流れを終える。
【0054】すなわち、保持タイマTは、減圧が開始さ
れると、ステップ711→712→714→715→7
16の流れとなって、カウントが開始される。したがっ
て、図13のフローに基づき減圧開始から50ms〜1
50msの間は、強制的に保持制御が成されることにな
る。また、保持タイマTは、減圧タイマTGENが8を
カウントするだけの時間、減圧制御が実行された場合
に、ステップ711→712→713→714→716
→717→720の流れとなって、一旦、0にリセット
され、ここからステップ711→712→713→71
4→715→716の流れとなって、カウントが開始さ
れ、このカウント開始から50ms〜150msの間
は、強制的に保持制御が成されることになる。なお、そ
の後、ABS制御が終了すると、ステップ717→71
8→719→720の流れとなって、μジャンプフラグ
LμFならびに保持タイマTが0にリセットされる。
【0055】以上説明したように、本実施の形態7で
は、図15(a)に示すように、ABS制御の開始、す
なわち最初の減圧制御の開始から50ms〜150ms
の間、ならびに、図15(b)に示すように、高μ路か
ら低μ路へのμジャンプを検出してから50ms〜15
0msの間は、減圧制御ならびに増圧制御を禁止して保
持制御を実行させるようにしたため、エンジントルクと
制動力とにより、エンジンと車輪との間の駆動力伝達経
路の間で、トルク干渉により車輪速が振動するのを抑え
ることができ、これにより駆動系振動が発生するのを防
止することができる。しかも、この増圧および減圧を禁
止しているときには保持状態とするため、ホイールシリ
ンダには残圧が有り、制動力を発生しており、制動距離
が長くなるのを抑制することができる。加えて、増減圧
を禁止するにあたり、Gセンサの出力値に基づく判定を
行っているため、坂道などによる誤検出を防止すること
ができる。
【0056】以上、図面により実施の形態について説明
してきたが、本発明は、この実施の形態に限定されるも
のではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の全体図である。
【図2】実施の形態1の要部を示す油圧回路図である。
【図3】実施の形態1におけるABS制御の流れを示す
フローチャートである。
【図4】実施の形態1における減圧閾値演算処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態1の作動例を示すタイムチャートで
ある。
【図6】実施の形態2における減圧閾値演算処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態2におけるソレノイド増圧制御の流
れを示すフローチャートである。
【図8】実施の形態2の作動例を示すタイムチャートで
ある。
【図9】実施の形態3におけるソレノイド減圧制御の流
れを示すフローチャートである。
【図10】実施の形態4におけるABS制御の流れを示
すフローチャートである。
【図11】実施の形態5におけるABS制御の流れを示
すフローチャートである。
【図12】実施の形態6におけるABS制御の流れを示
すフローチャートである。
【図13】実施の形態7におけるABS制御の流れを示
すフローチャートである。
【図14】実施の形態7における保持タイマTの処理の
流れを示すフローチャートである。
【図15】実施の形態7における作動例を示すタイムチ
ャートである。
【符号の説明】
1 マスタシリンダ 2 ブレーキ配管 3 ホイールシリンダ 4 ドレン回路 5 切替弁 6 リザーバ 7 ポンプ 8 還流回路 11 ブレーキユニット 12 コントロールユニット 13 車輪速センサ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の各輪を制動するホイールシリンダ
    からブレーキ液を排出させる減圧状態と、前記ホイール
    シリンダへブレーキ液を供給させる増圧状態とを形成可
    能に構成されたブレーキユニットと、 各輪の回転速度である車輪速を検出する車輪速センサを
    含む入力手段と、 この入力手段からの入力に基づいて、必要に応じてブレ
    ーキユニットを減圧状態および増圧状態に切り替えて制
    動時に車輪がロックするのを防止しつつ制動距離の短縮
    を図るABS制御を実行するABS制御手段と、 このABS制御手段に設けられ、減圧を実行する判断値
    としての減圧閾値を設定する減圧閾値設定手段と、 前記車輪速センサを含む入力手段からの信号に基づい
    て、車輪速振動時にはこの振動が悪路走行によるものか
    駆動系振動によるものかを判別する振動判別手段と、を
    備え、 前記減圧閾値設定手段が、悪路走行と判別されたときに
    は減圧閾値を通常時よりも低い値に設定し、駆動系振動
    と判別されたときには減圧閾値を通常時よりも高い値に
    設定するよう構成されているアンチスキッド制御装置に
    おいて、 前記振動判別手段は、車輪加速度の少なくとも周期に基
    づいて車輪振動を検出する振動検出処理と、車輪振動を
    検出した場合に車両の減速度に基づいて悪路と駆動系振
    動とを判別する判別処理とを実行することを特徴とする
    アンチスキッド制御装置。
  2. 【請求項2】 前記振動判別手段は、振動検出処理を実
    行するにあたり、車輪加速度が予め設定された設定値よ
    りも小さい場合に車輪振動検出と処理し、また、判別処
    理を実行するにあたり、車両減速度が予め設定された設
    定値よりも大きい場合に悪路、前記設定値よりも小さい
    場合に駆動系振動と判別する構成であることを特徴とす
    る請求項1に記載のアンチスキッド制御装置。
  3. 【請求項3】 車両の各輪を制動するホイールシリンダ
    からブレーキ液を排出させる減圧状態と、前記ホイール
    シリンダへブレーキ液を供給させる増圧状態とを形成可
    能に構成されたブレーキユニットと、 各輪の回転速度である車輪速を検出する車輪速センサを
    含む入力手段と、 この入力手段からの入力に基づいて、必要に応じてブレ
    ーキユニットを減圧状態および増圧状態に切り替えて制
    動時に車輪がロックするのを防止しつつ制動距離の短縮
    を図るABS制御を実行するABS制御手段と、 このABS制御手段に設けられ、減圧を実行する判断値
    としての減圧閾値を設定する減圧閾値設定手段と、 前記車輪速センサを含む入力手段からの信号に基づい
    て、車輪速振動時にはこの振動が悪路走行によるものか
    駆動系振動によるものかを判別する振動判別手段と、を
    備え、 前記減圧閾値設定手段が、悪路走行と判別されたときに
    は減圧閾値を通常時よりも低い値に設定し、駆動系振動
    と判別されたときには減圧閾値を通常時よりも高い値に
    設定するよう構成されているアンチスキッド制御装置に
    おいて、 前記振動判別手段は、車輪加速度の振幅および周期に基
    づいて車輪振動を検出する振動検出処理と、車輪振動を
    検出した場合に車輪加速度の最大値に基づいて悪路と駆
    動系振動とを判別する判別処理とを実行することを特徴
    とするアンチスキッド制御装置。
  4. 【請求項4】 前記振動判別手段は、判別処理を実行す
    るにあたり、車輪加速度の最大値が予め設定された設定
    値を超えると駆動系振動、設定値を超えないと悪路と判
    別する構成であることを特徴とする請求項3に記載のア
    ンチスキッド制御装置。
  5. 【請求項5】 車両の各輪を制動するホイールシリンダ
    からブレーキ液を排出させる減圧状態と、前記ホイール
    シリンダへブレーキ液を供給させる増圧状態とを形成可
    能に構成されたブレーキユニットと、 各輪の回転速度である車輪速を検出する車輪速センサを
    含む入力手段と、 前記車輪速センサの出力に基づいて、必要に応じてブレ
    ーキユニットを減圧状態および増圧状態に切り替えて制
    動時に車輪がロックするのを防止しつつ制動距離の短縮
    を図るABS制御を実行するABS制御手段と、 このABS制御手段に設けられ、減圧を実行する判断値
    としての減圧閾値を設定する減圧閾値設定手段と、 前記車輪速センサを含む入力手段からの信号に基づい
    て、車輪速振動時にはこの振動が悪路走行によるものか
    駆動系振動によるものかを判別する振動判別手段と、を
    備え、 前記減圧閾値設定手段が、悪路走行と判別されたときに
    は減圧閾値を通常時よりも低い値に設定し、駆動系振動
    と判別されたときには減圧閾値を通常時よりも高い値に
    設定するよう構成されているアンチスキッド制御装置に
    おいて、 前記ABS制御手段に、悪路走行と判別されたときに
    は、増圧時の増圧量を通常時よりも大きくする一方、駆
    動系振動と判別されたときには、増圧時の増圧量を通常
    時よりも小さくする増圧量変更処理を実行する増圧量変
    更手段を設けたことを特徴とするアンチスキッド制御装
    置。
  6. 【請求項6】 前記請求項5に記載のアンチスキッド制
    御装置において、前記振動判別手段として、請求項1な
    いし4に記載のアンチスキッド制御装置の振動判別手段
    が設けられていることを特徴とするアンチスキッド制御
    装置。
  7. 【請求項7】 前記ABS制御手段に、悪路走行と判別
    されたときには、減圧時の減圧量を通常時よりも少なく
    する減圧量変更手段が設けられていることを特徴とする
    請求項5または6に記載のアンチスキッド制御装置。
  8. 【請求項8】 前記ABS制御手段には、増圧制御を実
    行する際に増圧の初期にあっては比較的急な増圧である
    急増圧処理を実行し、この急増圧処理の後にさらに増圧
    が必要な場合には比較的緩やかな増圧である緩増圧処理
    を実行する増圧制御手段が設けられ、前記増圧量変更手
    段は、少なくとも前記急増圧処理において前記増圧量変
    更処理を実行する構成であることを特徴とする請求項5
    ないし7に記載のアンチスキッド制御装置。
  9. 【請求項9】 前記増圧量変更手段は、増圧量変更処理
    を実行するにあたり、増圧量を通常よりも大きくする際
    には同時に増圧時間を通常よりも短くして増圧勾配を急
    にし、一方、増圧量を小さくする際には同時に増圧時間
    を通常よりも長くして増圧勾配を緩やかにすることを特
    徴とする請求項5ないし8に記載のアンチスキッド制御
    装置。
  10. 【請求項10】 前記ABS制御手段は、前記振動判別
    手段が駆動系振動と判別したときには増圧制御を禁止す
    るよう構成されていることを特徴とする請求項5ないし
    9に記載のアンチスキッド制御装置。
  11. 【請求項11】 前記ABS制御手段は、前記振動判別
    手段が駆動系振動と判別したときには減圧制御を禁止す
    るよう構成されていることを特徴とする請求項5ないし
    10に記載のアンチスキッド制御装置。
  12. 【請求項12】 車両の各輪を制動するホイールシリン
    ダからブレーキ液を排出させる減圧状態と、前記ホイー
    ルシリンダへブレーキ液を供給させる増圧状態とを形成
    可能に構成されたブレーキユニットと、 各輪の回転速度である車輪速を検出する車輪速センサを
    含む入力手段と、 前記車輪速センサの出力に基づいて、必要に応じてブレ
    ーキユニットを減圧状態および増圧状態に切り替えて制
    動時に車輪がロックするのを防止しつつ制動距離の短縮
    を図るABS制御を実行するABS制御手段と、 このABS制御手段に設けられ、減圧を実行する判断値
    としての減圧閾値を設定する減圧閾値設定手段と、 前記車輪速センサを含む入力手段からの信号に基づい
    て、車輪速振動時にはこの振動が悪路走行によるものか
    駆動系振動によるものかを判別する振動判別手段と、を
    備え、 前記減圧閾値設定手段が、悪路走行と判別されたときに
    は減圧閾値を通常時よりも低い値に設定し、駆動系振動
    と判別されたときには減圧閾値を通常時よりも高い値に
    設定するよう構成されているアンチスキッド制御装置に
    おいて、前記ABS制御手段は、ABS制御の開始直後
    から予め設定された一定時間だけ、ABS制御の増圧な
    らびに減圧を禁止する振動防止制御を実行することを特
    徴とするアンチスキッド制御装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし11に記載のアンチス
    キッド制御装置において、前記ABS制御手段が、請求
    項12に記載の振動防止制御を実行することを特徴とす
    るアンチスキッド制御装置。
  14. 【請求項14】 前記振動防止制御を実行するのは、A
    BS制御の開始時における最初の減圧制御開始直後から
    であることを特徴とする請求項12または13に記載の
    アンチスキッド制御装置。
  15. 【請求項15】 前記振動防止制御を実行するのは、路
    面μが高μから低μに変化するμジャンプをμジャンプ
    検出手段が検出したときであることを特徴とする請求項
    12ないし14に記載のアンチスキッド制御装置。
  16. 【請求項16】 前記振動防止制御の実行時には、保持
    制御を行っていることを特徴とする請求項12ないし1
    5に記載のアンチスキッド制御装置。
  17. 【請求項17】 前記振動防止制御を実行する時間は、
    駆動系振動周期の半分から2,3倍の時間に設定されて
    いることを特徴とする請求項12ないし16に記載のア
    ンチスキッド制御装置。
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