JP2002004091A - 電解処理装置及びその電場状態制御方法 - Google Patents

電解処理装置及びその電場状態制御方法

Info

Publication number
JP2002004091A
JP2002004091A JP2000131879A JP2000131879A JP2002004091A JP 2002004091 A JP2002004091 A JP 2002004091A JP 2000131879 A JP2000131879 A JP 2000131879A JP 2000131879 A JP2000131879 A JP 2000131879A JP 2002004091 A JP2002004091 A JP 2002004091A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
resistance structure
processed
electrolytic
adjusting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000131879A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4024991B2 (ja
Inventor
Natsuki Makino
夏木 牧野
Koji Mishima
浩二 三島
Junji Kunisawa
淳次 国沢
Hiroaki Inoue
裕章 井上
Norio Kimura
憲雄 木村
Mitsuko Odagaki
美津子 小田垣
Manabu Tsujimura
学 辻村
Tetsuro Matsuda
哲朗 松田
Hisafumi Kaneko
尚史 金子
Toshiyuki Morita
敏行 森田
Katsuya Okumura
勝弥 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Toshiba Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp, Toshiba Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2000131879A priority Critical patent/JP4024991B2/ja
Priority to US09/742,110 priority patent/US6632335B2/en
Priority to KR1020017010797A priority patent/KR100773164B1/ko
Priority to CNB008042527A priority patent/CN1319130C/zh
Priority to CNB008042535A priority patent/CN1187481C/zh
Priority to EP00985856A priority patent/EP1179617A4/en
Priority to EP00985855A priority patent/EP1174912A4/en
Priority to CNB2004101022112A priority patent/CN100422389C/zh
Priority to KR1020017010793A priority patent/KR100773165B1/ko
Priority to PCT/JP2000/009184 priority patent/WO2001048274A1/ja
Priority to PCT/JP2000/009183 priority patent/WO2001048800A1/ja
Priority to TW89127900A priority patent/TWI221862B/zh
Priority to TW89127901A priority patent/TW480580B/zh
Priority to US09/742,386 priority patent/US20010024691A1/en
Publication of JP2002004091A publication Critical patent/JP2002004091A/ja
Priority to US10/631,726 priority patent/US7387717B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4024991B2 publication Critical patent/JP4024991B2/ja
Priority to US12/116,562 priority patent/US20080251385A1/en
Priority to US12/127,653 priority patent/US20080296165A1/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 積極的に被処理基板表面の電場状態を制御す
ることで、目的とするめっき膜厚の面内分布が得られる
電解処理装置及びその電場状態制御方法を提供するこ
と。 【解決手段】 陽極38と被処理基板W間にめっき液1
0を満たし、且つ陽極38と被処理基板W間にめっき液
10の電気伝導率よりも低い電気伝導率の高抵抗構造体
4を設置する。陽極38と被処理基板W間に電流を流し
た際に被処理基板W表面の外周近傍部分の電流密度を低
くするために、高抵抗構造体4の外周にバンド状の絶縁
性部材50を取りつける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被処理部材の表面
にめっきやエッチング等を施す電解処理装置に関し、特
に電解処理装置及びその電場状態制御方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】電解処理、特に電解めっきは、金属膜の
形成方法として広く利用されている。近年例えば銅の多
層配線用の電解銅めっきや、バンプ形成用の電解金メッ
キなど、半導体産業などでもその有効性(安価、孔埋め
特性など)が注目され利用されつつある。
【0003】一方、LSI用の半導体基板や液晶基板
は、年々大面積となる傾向にありそれに伴う弊害も生じ
てきた。即ち被処理基板表面に電解めっきを施すには、
図19に示すように、被処理基板(以下単に「基板」と
いう)Wの表面に導電層を形成し、基板Wの外周近傍の
導電層上に陰極電位を与えるための接点81を接触し、
一方基板Wに対向する位置に陽極83を設置して陽極8
3と基板W間にめっき液85を満たし、前記陽極83と
接点81間に直流電源87によって電流を流すことで基
板Wの導電層上にめっきを行う。
【0004】しかしながら大面積の基板Wの場合、基板
Wの外周近傍の接点81から基板W中央までの導電層の
電気抵抗が大きくなり、基板W面内で電位差が生じ、ひ
いては各部のめっき速度に差が生じてしまう。即ち図1
9には代表的な電解めっきの等価回路が示されている
が、回路中には様々な抵抗成分が存在する。 R1 電源87−陽極83間の電源線抵抗及び各種接触
抵抗 R2 陽極83における分極抵抗 R3 めっき液85抵抗 R4 陰極(基板Wのめっき表面)における分極抵抗 R5 導電層の抵抗 R6 接点81−電源87間の電源線抵抗及び各種接触
抵抗
【0005】図19から明らかなように、抵抗R5が他
の電気抵抗R1〜R4及びR6に比して大きくなると、
抵抗R5の両端に生じる電位差が大きくなり、それに伴
うめっき電流の差が生じ、接点81から遠い位置ではめ
っき膜成長速度が低下してしまい、導電層の膜厚が薄い
と抵抗R5が更に大きくなってこの現象が顕著に表れて
しまう。さらにこの事実は、基板Wの面内で電流密度が
異なることを意味し、めっきの特性自体(めっき膜の抵
抗率、純度、埋込特性など)が面内で均一とならない。
【0006】なお基板Wが陽極になる電解エッチングに
おいても電流方向が反対となるだけで同様の問題が生じ
る。例えば大口径のウエハプロセスではウエハ中央部の
エッチング速度が周縁部に比して遅くなる。
【0007】以上の問題回避の方法としては導電層の厚
さを厚くしたり電気導電率を小さくすることが考えられ
る。しかしながら基板Wはめっき以外の製造工程でも様
々な制約を受けるばかりでなく、例えば微細パターン上
にスパッタ法で厚い導電層を形成するとパターン内部に
ボイドが発生し易くなってしまうため、容易に導電層の
厚みを厚くしたり導電層の膜種を変更することはできな
い。
【0008】そしてこの欠点を防止するため、本願発明
者は図20に示すように、陽極38と被処理基板Wの間
にめっき液10の電気伝導率よりも小さい電気伝導率の
高抵抗構造体4を設置する発明をした。即ちこのように
構成すると同図に示すような等価回路となるが、前記図
19に示す等価回路に比べて高抵抗構造体4によって抵
抗Rpが追加される。そして抵抗Rpが大きな値となっ
た場合、(R2+R3+Rp+R4)/(R2+R3+
Rp+R4+R5)は1に近づき、抵抗R5、即ち導電
層の抵抗成分の影響を受けにくくなる。
【0009】しかしながら上記高抵抗構造体4としてそ
の全体が均一組成で単純形状(例えば円板等)のものを
用いただけでは、必ずしも十分なめっき膜厚の面内分布
の制御が望めない場合もあった。即ち上記高抵抗構造体
4を用いてもめっき膜厚を完全に均一化しにくい部分
(例えば基板Wの外周近傍部分)も均一化するように制
御したいような場合や、逆にめっき膜厚を基板W表面の
各部それぞれで異なるように制御したいような場合があ
り、このような場合は単に高抵抗構造体4を介在させる
だけでは十分ではなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたものでありその目的は、積極的に電場状態
を制御することで、目的とする膜厚の面内分布となるよ
うに制御することができる電解処理装置及びその電場状
態制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明にかかる電解処理装置における電場状態制御方
法は、陽極と陰極の一方の電極との接点を持つ被処理基
板と、該被処理基板に対峙させた他方の電極との間に満
たした電解液の少なくとも一部に、該電解液の電気伝導
率より小さい電気伝導率の高抵抗構造体を設け、該高抵
抗構造体の外形状、内部構造、又は電気伝導率の異なる
部材の装着の内の少なくとも一つの調整により、被処理
基板表面の電場を制御することを特徴とする。このよう
に被処理基板表面の電場の状態が所望の状態になるよう
に積極的に制御すれば、被処理基板の電解処理による処
理状態を目的とする面内分布の処理状態とすることがで
きる。電解処理がめっき処理の場合は、被処理基板上に
形成されるめっき膜厚の均一化を図ったり、被処理基板
上のめっき膜厚に任意に分布を持たせたりすることがで
きる。
【0012】ここで前記外形状の調整は、高抵抗構造体
の厚みの調整、高抵抗構造体の平面上での形状の調整の
内の少なくとも何れか一つであることを特徴とする。
【0013】また前記高抵抗構造体は、多孔質物質で構
成されており、多孔質物質の内部構造の調整は、多孔質
物質の気孔径分布の調整、気孔率分布の調整、屈曲率分
布の調整、材料組み合わせの調整の内の少なくとも何れ
か一つであることを特徴とする。
【0014】また前記電気伝導率の異なる部材の装着に
よる調整は、電気伝導率の異なる部材によって高抵抗構
造体の遮蔽面積を調整することであることを特徴とす
る。
【0015】また本発明は、前記被処理基板及び/又は
被処理基板に対峙する電極を回転することを特徴とす
る。
【0016】また本発明は、陽極と陰極の一方の電極と
の接点を持つ被処理基板と、該被処理基板に対峙させた
他方の電極との間に電解液を満たして被処理基板の電解
処理を行う電解処理装置において、前記電解液の少なく
とも一部に、該電解液の電気伝導率より小さい電気伝導
率の高抵抗構造体を設け、且つ前記高抵抗構造体の外形
状、内部構造、又は電気伝導率の異なる部材の装着の内
の少なくとも何れか一つの調整手段によって、被処理基
板表面の電場を制御することを特徴とする。
【0017】ここで前記外形状の調整手段は、高抵抗構
造体の厚みの調整、高抵抗構造体の平面上での形状の調
整の内の少なくとも何れか一つであることを特徴とす
る。
【0018】また前記高抵抗構造体は、多孔質物質で構
成されており、多孔質物質の内部構造の調整手段は、多
孔質物質の気孔径分布の調整、気孔率分布の調整、屈曲
率分布の調整、材料組み合わせの調整の内の少なくとも
何れか一つであることを特徴とする。
【0019】また前記電気伝導率の異なる部材の装着に
よる調整手段は、電気伝導率の異なる部材によって高抵
抗構造体の遮蔽面積を調整することであることを特徴と
する。
【0020】また本発明は、陽極と陰極の一方の電極と
の接点を持つ被処理基板と、該被処理基板に対峙させた
他方の電極との間に電解液を満たして被処理基板の電解
処理を行う電解処理装置において、前記電解液の少なく
とも一部に、該電解液の電気伝導率より小さい電気伝導
率の高抵抗構造体を設け、前記高抵抗構造体はその外周
が保持部材によって保持されており、且つ高抵抗構造体
と保持部材の間にはこの部分から電解液が漏れて電流が
流れるのを防止するシール部材が設けられていることを
特徴とする。
【0021】ところで上記高抵抗構造体4としては、ア
ルミナ製多孔質セラミックスや、炭化シリコンセラミッ
クスがあげられる。また塩化ビニールを繊維状に束ね、
これを互いに溶着させたものを用いて形成したもの、ま
たポリビニルアルコールなどの発泡体やテフロン(商標
名)などの繊維を織布や不織布の様態に整形したものを
用いて高抵抗構造体を構成してもよい。更に、これらや
導体と絶縁体、或いは導体同士を組み合わせた複合体で
もよい。また2枚の隔膜の間に、他の種類の電解液をは
さんだ構造物で高抵抗構造体を構成することも可能であ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。 〔電場状態制御手段として絶縁性部材を用いた実施形
態〕図1は本発明の一実施形態を適用した電解めっき装
置の概略構成図である。同図に示す電解めっき装置は、
いわゆるフェイスアップ方式を採用した電解めっき装置
であり、被処理基板(以下単に「基板」という)Wは上
向きに基板載置台30上に載置されている。基板Wの周
辺はリング状に形成されたリップシール34の先端が当
接してシールされ、その内側にめっき液10が充填され
ている。また基板W表面のリップシール34の外方に
は、基板W表面の導電層に接触して基板Wに陰極電位を
印加する接点36が設置されている。
【0023】基板Wの上方には所定の隙間を介して円板
状の高抵抗構造体4と円板状の陽極38とが保持部材3
2に保持されて設置されている。ここで陽極38には厚
み方向に貫通する多数の細孔39が設けられ、陽極38
の上には前記各細孔39にめっき液を分配して供給する
めっき液導入管41が設置されている。
【0024】一方高抵抗構造体4はこの実施形態では多
孔質セラミックス板(例えば気孔率20%、平均ポア径
50μmで厚さが10mmのSiC製)40の内部にめ
っき液10を含有させることで構成されている。また陽
極38は保持部材32と多孔質セラミックス板40によ
って完全に被覆された構造となっている。
【0025】そして本実施形態においては、多孔質セラ
ミックス板(多孔質物質)40の外周側面にこれを囲む
ようにバンド状の絶縁性部材50を巻きつけている。こ
の絶縁性部材50の材質としては、例えばフッ素ゴムの
ような伸縮性材料を用いる。
【0026】そしてめっき液導入管41から陽極38の
細孔39を通して多孔質セラミックス板40に加圧供給
されためっき液は、多孔質の多孔質セラミックス板40
内に浸透してその内部をめっき液で満たすと共に、その
下面から吐出して基板Wと多孔質セラミックス板40の
間の空間をめっき液10で満たす。なおめっき液10の
導入はリップシール34と多孔質セラミックス板40の
端面との隙間から行ってもよい。この場合はめっき液導
入管41や陽極38の細孔39は不要である。
【0027】そして陽極38と基板W間に所定の電圧を
印加して直流電流を流すと、基板Wの導電層の表面全体
にめっき(例えば銅めっき)が行われていく。本実施形
態によれば、陽極38と基板Wの間に多孔質セラミック
ス板40を介在しているので、前述のように基板W表面
の接点36からの距離の相違による各部の抵抗値の違い
による影響を受けにくく、基板Wの導電層の表面全体に
略均一なめっき(例えば銅めっき)が行われていく。
【0028】しかしながら接点36に近い外周部近傍部
分はそれでも電流密度が高くなり、めっき膜厚は他の部
分に比べて厚くなる傾向にある。
【0029】そこで本実施形態においては、多孔質セラ
ミックス板40の外周側面に絶縁性部材50を巻き付け
ることで、図1に点線で示すように、基板Wの外周部近
傍に電流が集中するのを阻害してその電流密度を低下さ
せ、基板Wの他の部分に向かう電流密度と略同じになる
ようにしたのである。
【0030】図2は上記方法を用いて基板Wに銅めっき
を行った際の基板Wの外周部分近傍の銅めっきの膜厚を
測定した結果を示す図である。同図に示すように、絶縁
性部材50の幅L(図1参照)を変更することで、基板
Wの外周部近傍の銅めっきの膜厚が変化することがわか
る。即ち幅Lが長くなればなるほど、基板Wの外周部近
傍の電流密度が低くなってめっき膜厚が薄くなる。そこ
で絶縁性部材50の幅Lを所望のもの(例えばL=4m
m)にすることで、基板Wの外周部近傍のめっき膜厚を
他の部分と同一にすることができる。このように絶縁性
部材50は幅Lの長さにより多孔質セラミックス板40
の外周側面の遮蔽面積を調整するものであるが、絶縁性
部材50の遮蔽面積の調整は幅Lのみならず、遮蔽物自
体に孔をあけて遮蔽面積を調整してもよい。
【0031】なお本発明は必ずしも基板Wの外周部近傍
のめっき膜厚を他の部分と同一のめっき膜厚にする場合
だけに利用するものではなく、例えば基板Wの外周部近
傍のめっき膜厚を他の部分よりも厚くしたいような場合
は絶縁性部材50の幅Lを小さくすれば良いし、逆の場
合は大きくすれば良い。即ち本実施形態によれば、基板
Wの外周部近傍のめっき膜厚を自由に所望のものに制御
することができる。
【0032】図3は本発明の他の実施形態を示す図であ
る。この実施形態において前記図1に示す実施形態と相
違する点は、バンド状の絶縁性部材50を取り付ける代
りに、多孔質セラミックス板40の外周に可動式で筒状
の絶縁性部材50−2を設置した点である。この絶縁性
部材50−2は絶縁性部材保持具51の下端に設けられ
ている。絶縁性部材保持具51は図示しない上下動駆動
機構によって上下動自在に構成されている。このように
構成すれば、絶縁性部材50−2の位置を上下動させる
ことによって多孔質セラミックス板40に対して可動し
て多孔質セラミックス板40の外周側面の露出面積を調
節することにより、基板Wの外周部近傍の電流密度を任
意に制御することができ、図1に示す実施形態と同様に
基板Wの外周部近傍のめっき膜厚を任意に調整すること
ができる。
【0033】図4は本発明の他の実施形態を示す図であ
る。この実施形態において前記図1に示す実施形態と相
違する点は、バンド状の絶縁性部材50を取り付ける代
りに、多孔質セラミックス板40の外周側面自体に絶縁
材料を塗布又は浸透させることで、絶縁性部材50−3
を設けた点である。例えば多孔質セラミックス板40の
外周側面に、絶縁材料としてガラスや樹脂またはシリコ
ンなどを浸透させる。浸透幅及び浸透深さ分布を調節す
ることにより、基板Wの外周部近傍の電流密度を任意に
制御することができ、図1に示す実施形態と同様に基板
Wの外周部近傍のめっき膜厚を任意に調整することがで
きる。さらに母材(例えばSiC)の一部を酸化するこ
とで電流密度を制御することも可能である。
【0034】〔シール部材を用いた実施形態〕図5は図
1に示すと同様の構造の電解めっき装置の多孔質セラミ
ックス板40の外周部近傍部分を示す要部概略図であ
る。但しこの電解めっき装置には図1に示す絶縁性部材
50は記載されていない。この電解めっき装置において
は保持部材32と多孔質セラミックス板40の間の隙間
がシールされていないので、矢印で示すようにこの隙間
部分を通して陽極38からめっき液が流れ出し、電流の
通路が生じる。この電流通路は多孔質セラミックス板4
0の内部を通らない通路なので抵抗値が低く、従って電
流密度が高くなって基板Wの外周部近傍のめっき膜厚を
薄くしようとする制御ができなくなる恐れがある。
【0035】そこでこの実施形態においては、図6に示
すように前記多孔質セラミックス板40と保持部材32
の間にシール部材60を設けることで、この部分からの
めっき液の漏れを防止して基板Wの外周部近傍のめっき
膜厚を薄く制御できるようにしている。
【0036】なおこの実施形態におけるシール部材60
は断面逆L字状であり、また絶縁物によって構成される
ので、図1に示す絶縁性部材としての作用も併せて持っ
ている。またシール部材60は、図6(b)にその断面
を示すように、保持部材32と多孔質セラミックス板4
0の下面とが接する部分をシールする環状のシール部材
部601と、図1に示すバンド状の絶縁性部材50と同
様の機能を発揮する絶縁性部材部603とを、別部品と
して各々取り付けることで構成しても良い。
【0037】なおこのシール部材60は、図1以外の各
実施形態にも適用できることは言うまでもない。即ち高
抵抗構造体4の外周側面と保持部材32の間からのめっ
き液の漏れを防止するシール部材60を他の各種実施形
態に係る電場制御手段と併用することで、さらに効果的
な電場制御が行える。
【0038】〔電場状態制御手段として陽極と基板との
間の電流密度を高くしようとする部分に高抵抗構造体が
介在しない部分を設ける実施形態〕図7は本実施形態を
適用した電解めっき装置の概略構成図である。同図にお
いては図1に示す実施形態と相違して高抵抗構造体4の
外周に絶縁性部材50を取り付けないで、その代わりに
高抵抗構造体4自体の形状自体を変更することでめっき
膜厚の制御を行っている。
【0039】図8(a)〜(d)は図7に示す電解めっ
き装置に用いる高抵抗構造体4の平面図である。即ちこ
の実施形態における高抵抗構造体4は、例えば多孔質セ
ラミックス板40であり、同図(a)に示すように多孔
質セラミックス板40の外周形状を多角形にしたり、同
図(b)に示すように所定の間隔毎にスリット65を設
けたり、同図(c)に示すように波型(又は歯車型)に
したりしている。これに対して陽極38と基板Wは一点
鎖線で示すように円形なので、基板Wの外周付近には多
孔質セラミックス板40を介在しないでめっき液10だ
けを介在して陽極38と対向する部分が生じることとな
り、多孔質セラミックス板40が介在する部分に比べて
陽極38と基板W間の電気抵抗が低下し、基板Wの外周
部の電流密度が高くなる。従ってこれらの実施形態の場
合は、基板Wの外周付近のめっき膜厚を、中央付近のめ
っき膜厚に比べて厚くしたいような場合に利用できる。
【0040】また基板Wの中央部分など、基板Wの外周
部分以外の他の部分のめっき膜厚を厚く制御しようとす
る場合は、図8(d)のように多孔質セラミックス板4
0の内部に穴66を設けることで陽極38と基板Wとの
間に多孔質セラミックス板40が介在しない部分を設け
るようにすれば良い。
【0041】なお図7に示す電解めっき装置において基
板Wを回転することで、基板W全面に渡って均一な膜厚
のめっきが行える。基板Wの回転に代えて、又は基板W
の回転と共に、保持部材32側を回転させても良い。な
お基板W及び/又は保持部材32を回転させることは、
図7に限られるものではない。
【0042】〔電場状態制御手段として高抵抗構造体の
厚みに分布を持たせた実施形態〕図9は本実施形態を適
用した電解めっき装置の概略構成図である。同図に示す
電解めっき装置においては、高抵抗構造体4の厚みに二
次元的分布を持たせ、これによって基板W表面における
電流密度分布が所望のものとなるように制御し、めっき
膜厚を制御している。即ちこの実施形態においては高抵
抗構造体4は例えば多孔質セラミックス板40であり、
多孔質セラミックス板40を円形であって中心部の厚み
が周辺部の厚みよりも薄くなるように構成している。こ
のように構成すれば、中央部における陽極38と基板W
間の抵抗値を周辺部の抵抗値よりも低くできるので、前
述したように中心に近いほど薄くなる傾向のめっき膜厚
を均一になるように制御することができる。
【0043】図10は多孔質セラミックス板40が均一
厚みのものと、図9に示すような分布厚みのものとを用
いて基板W上にめっきを行った際のめっき膜厚の測定値
を比較して示す図である。同図からわかるように図9の
多孔質セラミックス板40を用いた方が、基板W上のめ
っき膜厚の均一化が図れることがわかる。なお図11に
示すように図9に示す多孔質セラミックス板40を逆向
き構造にして設置しても、図9の場合と同様の効果が得
られる。
【0044】同様に図12に示すように多孔質セラミッ
クス板40の中央の厚みの方を周辺部の厚みよりも厚く
することによって周辺部のめっき膜厚の方を中央部より
も厚くするようにしても良いし、図13に示すように多
孔質セラミックス板40に貫通孔67を設けることで貫
通孔67を設けた部分のめっき膜厚を他の部分に比べて
厚くするようにしても良い。また図14に示すように多
孔質セラミックス板40の外周角部を面取り形状とする
ことでその厚みを薄くして他の部分よりも電気抵抗を低
下させて基板Wの外周近傍のめっき膜厚を他の部分より
も厚くするようにしても良い。要は高抵抗構造体4の厚
み(厚み=0も含める)に分布を持たせることで各部の
めっき膜厚を所望のものに制御するのであれば良い。
【0045】〔電場状態制御手段として多孔質物質の気
孔構造に分布を持たせた実施形態〕図15は本実施形態
を適用した電解めっき装置の概略構成図である。同図に
示す電解めっき装置においては、高抵抗構造体4として
気孔構造が二次元分布又は三次元分布を持つ多孔質物質
(例えばポーラスセラミックス)40を用いている。多
孔質物質40は気孔の径や数、配列状態などによってそ
の内部に保持するめっき液の量や保持状態が異なり、こ
れによって抵抗値が相違する。そこでこの実施形態にお
いては、中央付近の気孔構造C1を外周付近の気孔構造
C2と異ならせ、中央付近の気孔構造C1の方が低抵抗
になるようにしている。このように構成すれば、中央付
近の電流密度が増大してその部分のめっきが形成されや
すくなる。もちろん逆に外周付近の気孔構造C2の方が
低抵抗となるように構成して外周付近のめっき膜厚を厚
くするようにすることもできる。また三種類以上の気孔
構造を用いて、より複雑なめっき膜厚の制御を行っても
良い。
【0046】気孔構造に分布を与える方法としては、図
15に示すように多孔質物質40の一体成形時に分布を
与える方法や、図16(a),(b)に示すように、多
孔質物質40の内の気孔構造の異なる部分C1,C2を
別々に成形し、その後組み立てによって一体化する方法
などがある。
【0047】気孔構造の要素としては、気孔径(例えば
50〜400μmの範囲で径を異ならせる)、連続気孔
率(気泡同士がつながっている度合い…つながっている
方が抵抗値が小さくなる)、屈曲率(つながっている気
孔の厚み方向の曲がり具合…曲がりが少ない方が抵抗値
は小さくなる)などがある。
【0048】気孔構造を異ならせるには、例えばその材
質自体を異ならせても良い(例えば樹脂系材料とセラミ
ックス系材料など)。また多孔質物質40の気孔率の分
布を制御する手段として、多孔質物質40(ここではポ
ーラスセラミックス)の表面若しくは内部の少なくとも
一部を封孔処理する(樹脂やシラノール系の塗布型絶縁
膜を使用する、母材のSiCを一部酸化するなど)方法
もある。また、面一様に封孔処理を施した後に一部の封
孔部を開孔して、面内の気孔分布を変える方法もある。
【0049】また多孔質物質40の材料としては、図1
7に示すような異方性構造材料もある。即ち図17
(a)に示す方向性多孔質構造材料や、図17(b)に
示す繊維型多孔質構造材料などである。これら異方性構
造材料を構成する材質としては樹脂、セラミックなどが
ある。これら異方性構造材料は特定方向に気孔がつなが
っていて特定方向に電流が流れ易くなっており(別の方
向には電流が流れにくくなっている)、電流密度の制御
性が向上できる。そして多孔質物質40の中央付近の気
孔構造C1と外周付近の気孔構造C2とをこの異方性構
造材料を用いて異ならせることで基板W表面に印加され
る電流密度分布を所望のものにするようにすることがで
きる。
【0050】以上本発明の実施形態を説明したが、本発
明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求
の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範
囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書
及び図面に記載がない何れの形状や材質であっても、本
願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思
想の範囲内である。
【0051】例えば上記実施形態では本発明を、いわゆ
るフェイスアップ方式の電解めっき装置に適用した例を
示したが、図18に示すようないわゆるフェイスダウン
方式の電解めっき装置にも適用可能である。即ちこの電
解めっき装置は、めっき液10を保持するカップ状のめ
っき槽12を具備し、このめっき槽12の底部に円板形
状の陽極14を設置し、その上に円板状の高抵抗構造体
24を設置し、めっき槽12の周囲にこのめっき槽12
の上部からオーバーフローしためっき液10を回収する
めっき液受け16を配置し、さらにめっき槽12の上部
に設置したリップシール18の上に基板Wを載せ、基板
Wの下面外周に接点20を接触させて構成されている。
【0052】そして陽極14の中央に設けた貫通孔14
aと高抵抗構造体24の中央に設けた小孔24aを介し
てめっき液を循環させながら、陽極14と基板W間に電
圧を印加して電流を流せば、基板Wの下面上にめっき層
が形成されていく。
【0053】そして前記各実施形態のように、高抵抗構
造体24の外周に絶縁性部材を設けたり、厚みを変えた
り、気孔構造を変えたりすることで、基板W上に形成さ
れるめっき膜厚の分布を所望の分布にすることができ
る。
【0054】また本発明は、図21に示すように密閉式
の電解めっき装置にも適用可能である。即ちこの電解め
っき装置は、箱型のめっき槽150を有し、このめっき
槽150の一方の開口端は、陽極板152で閉塞され、
他方の開口端は、基板Wをめっき槽150側に保持した
蓋体154で開閉自在に閉塞されるようになっている。
基板Wと陽極板152の間には、高抵抗構造体176と
して2枚のメッシュ162a,162bによって保持さ
れた2枚の隔膜160a,160bによって挟まれた高
抵抗電解液室168を区画形成したものが設置されてい
る。
【00055】そしてめっき室164にめっき液170
を、電解液室166に電解液(めっき液)172をそれ
ぞれ導入し、循環させながら陽極板152と基板W間に
電圧を印加して電流を流せば、基板Wにめっき層が形成
されていく。
【0056】そして前記各実施形態のように、高抵抗構
造体176の面上に絶縁性部材を設けたり、メッシュ1
62a,162bの面を加工して高抵抗電解液室168
の厚み等の形状を変えることで、基板W上に形成される
めっき膜厚の分布を所望の分布にすることができる。
【0057】なお隔膜160a,160bの種類として
は、強酸性カチオン交換膜、例えばトクヤマ製CMSや
デュポン社製N−350などを使用するのが一般的であ
るが、カチオンの選択性を変える、あるいはアニオン交
換膜、ノニオン交換膜としてもよい。高抵抗電解液室1
68中の電解質としては(50〜200g/l)H2
4が一般的であるが、任意の濃度を選択したり、電解
質は硫酸として限定されるものではないのは当然であ
る。
【0058】また本発明は更に他の各種構造の電解めっ
き装置(フェイスアップ、フェイスダウンの何れの方式
をも含む)にも適用できることは言うまでもない。さら
に上記各実施形態では本発明を電解めっき装置に適用し
た例を示したが、その代わりに基板を陽極にして行う電
解エッチング装置に適用してもよい。
【0059】また上記各実施形態においては、被処理基
板として円形のものを用い、電界分布も全て同心円状の
ものを示したが、被処理基板は円形以外の各種形状のも
のであってもよいし、また電界分布も必要に応じて非同
心円状のものであってもよい。例えば被処理基板として
LCDなどの板状(円形以外の形状を含む)のものを用
いても良いし、また陰極接点36はリング状ではなく、
一方向から被処理基板に接触するものであっても良い。
また陰極接点36は被処理基板の外周以外の位置に接触
させても良い。
【0060】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、被処理部材表面の電場の状態が所望の状態になるよ
うに積極的に制御したので、被処理部材の電解処理によ
る処理状態を目的とする面内分布の処理状態とすること
ができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を適用した電解めっき装置
の概略構成図である。
【図2】基板Wに銅めっきを行った際の基板Wの外周部
分近傍の銅めっきの膜厚測定結果を示す図である。
【図3】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図5】電解めっき装置の多孔質セラミックス板40の
外周部近傍部分を示す要部概略図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図7】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図8】図8(a)〜(d)は図7の電解めっき装置に
用いる高抵抗構造体4の平面図である。
【図9】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図10】多孔質セラミックス板40が均一厚みのもの
と、図9に示すような分布厚みのものとを用いて基板W
上にめっきを行った際のめっき膜厚の測定結果を示す図
である。
【図11】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図12】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図13】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図14】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図15】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図16】図16(a),(b)は本発明の他の実施形
態を示す図である。
【図17】図17(a),(b)は異方性構造材料の一
例を示す図である。
【図18】フェイスダウン方式の電解めっき装置を示す
図である。
【図19】従来の電解めっき装置を示す図である。
【図20】本発明に用いる電解めっき装置の基本構成を
示す図である。
【図21】密閉式の電解めっき装置を示す図である。
【符号の説明】
W 被処理基板 10 めっき液(電解液) 30 基板載置台 32 保持部材 34 リップシール 36 接点 38 陽極 39 細孔 4 高抵抗構造体 40 多孔質セラミックス板(多孔質物質) 41 めっき液導入管 50 絶縁性部材 50−2 絶縁性部材 51 絶縁性部材保持具 50−3 絶縁性部材 60 シール部材 65 スリット 67貫通孔 C1,C2 気孔構造 12 めっき槽 14 陽極 14a 貫通孔 16 めっき液受け 18 リップシール 20 接点 24 高抵抗構造体 24a 小孔 176 高抵抗構造体 150 めっき槽 152 陽極板 154 蓋体 160a,160b 隔膜 162a,162b メッシュ 164 めっき室 166 電解液室 168 高抵抗電解液室 170 めっき液 172 電解液(めっき液)
フロントページの続き (72)発明者 三島 浩二 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 国沢 淳次 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 井上 裕章 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 木村 憲雄 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 小田垣 美津子 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 辻村 学 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 松田 哲朗 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 金子 尚史 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 森田 敏行 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 奥村 勝弥 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 4M104 DD52

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極と陰極の一方の電極との接点を持つ
    被処理基板と、該被処理基板に対峙させた他方の電極と
    の間に満たした電解液の少なくとも一部に、該電解液の
    電気伝導率より小さい電気伝導率の高抵抗構造体を設
    け、 該高抵抗構造体の外形状、内部構造、又は電気伝導率の
    異なる部材の装着の内の少なくとも一つの調整により、
    被処理基板表面の電場を制御することを特徴とする電解
    処理装置の電場状態制御方法。
  2. 【請求項2】 前記外形状の調整は、高抵抗構造体の厚
    みの調整、高抵抗構造体の平面上での形状の調整の内の
    少なくとも何れか一つであることを特徴とする請求項1
    記載の電解処理装置の電場状態制御方法。
  3. 【請求項3】 前記高抵抗構造体は、多孔質物質で構成
    されており、多孔質物質の内部構造の調整は、多孔質物
    質の気孔径分布の調整、気孔率分布の調整、屈曲率分布
    の調整、材料組み合わせの調整の内の少なくとも何れか
    一つであることを特徴とする請求項1記載の電解処理装
    置の電場状態制御方法。
  4. 【請求項4】 前記電気伝導率の異なる部材の装着によ
    る調整は、電気伝導率の異なる部材によって高抵抗構造
    体の遮蔽面積を調整することであることを特徴とする請
    求項1記載の電解処理装置の電場状態制御方法。
  5. 【請求項5】 被処理基板及び/又は被処理基板に対峙
    する電極を回転することを特徴とする請求項1〜4の内
    の何れか1項記載の電解処理装置の電場状態制御方法。
  6. 【請求項6】 陽極と陰極の一方の電極との接点を持つ
    被処理基板と、該被処理基板に対峙させた他方の電極と
    の間に電解液を満たして被処理基板の電解処理を行う電
    解処理装置において、 前記電解液の少なくとも一部に、該電解液の電気伝導率
    より小さい電気伝導率の高抵抗構造体を設け、 且つ前記高抵抗構造体の外形状、内部構造、又は電気伝
    導率の異なる部材の装着の内の少なくとも何れか一つの
    調整手段によって、被処理基板表面の電場を制御するこ
    とを特徴とする電解処理装置。
  7. 【請求項7】 前記外形状の調整手段は、高抵抗構造体
    の厚みの調整、高抵抗構造体の平面上での形状の調整の
    内の少なくとも何れか一つであることを特徴とする請求
    項6記載の電解処理装置。
  8. 【請求項8】 前記高抵抗構造体は、多孔質物質で構成
    されており、多孔質物質の内部構造の調整手段は、多孔
    質物質の気孔径分布の調整、気孔率分布の調整、屈曲率
    分布の調整、材料組み合わせの調整の内の少なくとも何
    れか一つであることを特徴とする請求項6記載の電解処
    理装置。
  9. 【請求項9】 前記電気伝導率の異なる部材の装着によ
    る調整手段は、電気伝導率の異なる部材によって高抵抗
    構造体の遮蔽面積を調整することであることを特徴とす
    る請求項6記載の電解処理装置。
  10. 【請求項10】 陽極と陰極の一方の電極との接点を持
    つ被処理基板と、該被処理基板に対峙させた他方の電極
    との間に電解液を満たして被処理基板の電解処理を行う
    電解処理装置において、 前記電解液の少なくとも一部に、該電解液の電気伝導率
    より小さい電気伝導率の高抵抗構造体を設け、 前記高抵抗構造体はその外周が保持部材によって保持さ
    れており、且つ高抵抗構造体と保持部材の間にはこの部
    分から電解液が漏れて電流が流れるのを防止するシール
    部材が設けられていることを特徴とする電解処理装置。
JP2000131879A 1999-12-24 2000-04-28 電解処理装置及びその電場状態制御方法 Expired - Fee Related JP4024991B2 (ja)

Priority Applications (17)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000131879A JP4024991B2 (ja) 2000-04-21 2000-04-28 電解処理装置及びその電場状態制御方法
US09/742,110 US6632335B2 (en) 1999-12-24 2000-12-22 Plating apparatus
PCT/JP2000/009184 WO2001048274A1 (en) 1999-12-24 2000-12-25 Apparatus for plating substrate, method for plating substrate, electrolytic processing method, and apparatus thereof
CNB008042535A CN1187481C (zh) 1999-12-24 2000-12-25 电解处理装置
EP00985856A EP1179617A4 (en) 1999-12-24 2000-12-25 DEVICE AND METHOD FOR PLATING SUBSTRATES, ELECTROLYTIC PROCESSING METHOD AND DEVICE
EP00985855A EP1174912A4 (en) 1999-12-24 2000-12-25 SEMICONDUCTOR DISC GENERATING APPARATUS AND MANUFACTURING METHOD
CNB2004101022112A CN100422389C (zh) 1999-12-24 2000-12-25 基片的电镀装置和电镀方法以及电解处理方法及其装置
KR1020017010793A KR100773165B1 (ko) 1999-12-24 2000-12-25 반도체기판처리장치 및 처리방법
KR1020017010797A KR100773164B1 (ko) 1999-12-24 2000-12-25 기판의 도금장치 및 도금방법과 전해처리방법 및 그 장치
PCT/JP2000/009183 WO2001048800A1 (fr) 1999-12-24 2000-12-25 Procede et appareil de traitement de tranche de semi-conducteur
CNB008042527A CN1319130C (zh) 1999-12-24 2000-12-25 半导体基片处理装置及处理方法
TW89127900A TWI221862B (en) 1999-12-24 2000-12-26 Apparatus and method for plating a substrate, and method and apparatus for electrolytic treatment
TW89127901A TW480580B (en) 1999-12-24 2000-12-26 Method and apparatus for treating semiconductor substrate
US09/742,386 US20010024691A1 (en) 1999-12-24 2001-05-25 Semiconductor substrate processing apparatus and method
US10/631,726 US7387717B2 (en) 1999-12-24 2003-08-01 Method of performing electrolytic treatment on a conductive layer of a substrate
US12/116,562 US20080251385A1 (en) 1999-12-24 2008-05-07 Plating apparatus
US12/127,653 US20080296165A1 (en) 1999-12-24 2008-05-27 Plating apparatus

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-121841 2000-04-21
JP2000121841 2000-04-21
JP2000131879A JP4024991B2 (ja) 2000-04-21 2000-04-28 電解処理装置及びその電場状態制御方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007213896A Division JP2007308807A (ja) 2000-04-21 2007-08-20 電解処理装置及びその電場状態制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002004091A true JP2002004091A (ja) 2002-01-09
JP4024991B2 JP4024991B2 (ja) 2007-12-19

Family

ID=26590614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000131879A Expired - Fee Related JP4024991B2 (ja) 1999-12-24 2000-04-28 電解処理装置及びその電場状態制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4024991B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002327300A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Ibiden Co Ltd 電解めっき装置用めっき液保持部材
JP2002327298A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Ibiden Co Ltd 電解めっき装置用めっき液保持部材
JP2002327299A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Ibiden Co Ltd 電解めっき装置用めっき液保持部材
JP2002327297A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Ibiden Co Ltd 電解めっき装置用めっき液保持部材及びその製造方法
JP2005187884A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Ebara Corp めっき方法及びめっき装置
JP2005248277A (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Ebara Corp メッキ装置の電極構造
JP2006265738A (ja) * 2006-05-25 2006-10-05 Ebara Corp めっき装置
US7204916B2 (en) 2002-08-29 2007-04-17 Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. Plating apparatus and plating method
JP2010138433A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Renesas Electronics Corp 半導体装置製造装置及び半導体装置製造方法
JP2010202962A (ja) * 2009-03-06 2010-09-16 Sumitomo Electric Ind Ltd 高速連続めっき処理装置
JP2015030913A (ja) * 2013-08-07 2015-02-16 トヨタ自動車株式会社 金属皮膜の成膜装置および成膜方法
US9840786B2 (en) 2013-08-07 2017-12-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Film deposition device of metal film and film deposition method
JP7174201B1 (ja) * 2022-06-01 2022-11-17 株式会社荏原製作所 めっき装置
WO2023286604A1 (ja) * 2021-07-12 2023-01-19 東京エレクトロン株式会社 基板液処理装置及び基板液処理方法
JP7354020B2 (ja) 2020-03-04 2023-10-02 株式会社荏原製作所 めっき装置および抵抗体

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002327298A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Ibiden Co Ltd 電解めっき装置用めっき液保持部材
JP2002327299A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Ibiden Co Ltd 電解めっき装置用めっき液保持部材
JP2002327297A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Ibiden Co Ltd 電解めっき装置用めっき液保持部材及びその製造方法
JP2002327300A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Ibiden Co Ltd 電解めっき装置用めっき液保持部材
US7204916B2 (en) 2002-08-29 2007-04-17 Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. Plating apparatus and plating method
JP2005187884A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Ebara Corp めっき方法及びめっき装置
JP4540981B2 (ja) * 2003-12-25 2010-09-08 株式会社荏原製作所 めっき方法
JP2005248277A (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Ebara Corp メッキ装置の電極構造
JP4509968B2 (ja) * 2006-05-25 2010-07-21 株式会社荏原製作所 めっき装置
JP2006265738A (ja) * 2006-05-25 2006-10-05 Ebara Corp めっき装置
JP2010138433A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Renesas Electronics Corp 半導体装置製造装置及び半導体装置製造方法
JP2010202962A (ja) * 2009-03-06 2010-09-16 Sumitomo Electric Ind Ltd 高速連続めっき処理装置
US10920331B2 (en) 2013-08-07 2021-02-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Film deposition device of metal film and metal film deposition method
US9840786B2 (en) 2013-08-07 2017-12-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Film deposition device of metal film and film deposition method
JP2015030913A (ja) * 2013-08-07 2015-02-16 トヨタ自動車株式会社 金属皮膜の成膜装置および成膜方法
JP7354020B2 (ja) 2020-03-04 2023-10-02 株式会社荏原製作所 めっき装置および抵抗体
WO2023286604A1 (ja) * 2021-07-12 2023-01-19 東京エレクトロン株式会社 基板液処理装置及び基板液処理方法
JP7174201B1 (ja) * 2022-06-01 2022-11-17 株式会社荏原製作所 めっき装置
CN116391063A (zh) * 2022-06-01 2023-07-04 株式会社荏原制作所 镀覆装置
CN116391063B (zh) * 2022-06-01 2023-11-21 株式会社荏原制作所 镀覆装置
WO2023233571A1 (ja) * 2022-06-01 2023-12-07 株式会社荏原製作所 めっき装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4024991B2 (ja) 2007-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002004091A (ja) 電解処理装置及びその電場状態制御方法
TW527447B (en) Method for plating a film onto a semiconductor device substrate
KR101765346B1 (ko) 전기도금을 위한 방법 및 장치
JPH0625899A (ja) 電解メッキ装置
US20080296165A1 (en) Plating apparatus
JP2020515712A (ja) 多数のナノワイヤを提供するための装置および方法
JP3255145B2 (ja) めっき装置
JPS58182823A (ja) 半導体ウエハ−のメツキ装置
JP2004225129A (ja) めっき方法及びめっき装置
JP2007308807A (ja) 電解処理装置及びその電場状態制御方法
JP2019218618A (ja) めっき装置、及びめっき方法
CN111466016B (zh) 电镀动态边缘控制
JP2003034893A (ja) メッキ方法およびメッキ装置
JP3836588B2 (ja) ウエハのメッキ装置
KR20010010788A (ko) 자장을 이용한 전해 도금 기술
US20170009368A1 (en) Electroplating apparatus with membrane tube shield
KR20110097225A (ko) 기판 도금 장치
JP2005264339A (ja) 電解処理方法及びその装置
US7632382B2 (en) Plating apparatus
CN110777412B (zh) 在基板上形成电镀结构的电镀装置及电镀方法
JPH05198557A (ja) 陽極化成装置
JP2003253496A (ja) 電気めっき治具および電気めっき方法
JPS6092497A (ja) メツキ装置
JP3229258B2 (ja) 小物部品メッキ装置及び方法
JPH04137541A (ja) 突起電極の形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070213

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070514

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070514

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070619

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070820

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070820

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101012

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111012

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121012

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131012

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees