JP2001518559A - 真空被覆装置および連結配置 - Google Patents

真空被覆装置および連結配置

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JP2001518559A
JP2001518559A JP2000513986A JP2000513986A JP2001518559A JP 2001518559 A JP2001518559 A JP 2001518559A JP 2000513986 A JP2000513986 A JP 2000513986A JP 2000513986 A JP2000513986 A JP 2000513986A JP 2001518559 A JP2001518559 A JP 2001518559A
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ハンス,ミヒャエル
ツァエヒ,マーティン
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ユナキス・トレーディング・アクチェンゲゼルシャフト
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    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 真空被覆装置に、運搬ロボット(43)を備える排気可能な中央分配室(4)が設けられる。前記分配室には、フランジを介して接合された複数の処理室(59,65,67)が設けられる。分配室(40)内に運搬され、前記処理室(59−67)で処理される処理材料としては、多数の工作物受容部を備える工作物担体が設けられる(図2)。この装置の少なくとも処理室内には、前記工作物受容部と解除可能な駆動接続を行うための駆動装置(A)が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、請求項1および請求項29のプリアンブルによる真空被覆装置、
ならびに請求項24のプリアンブルによる連結配置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のような装置、すなわち中央分配室の周りに集まった処理室は、前記分配
室内に配置された運搬配置ないし運搬ロボットによって操作され、かつ前記分配
室は、例えば入/出スルース室、あるいは入スルース室および出スルース室であ
る操作室を介して外部から操作される装置は、周知のものである。そのような装
置によって、例えば記憶円板、半導体ウェハのような工作物が個々に処理される
。処理材料はここでは個々の工作物によって形成される。
【0003】 これらの装置は、前記工作物を極めて緻密に処理するために必要な処理室間、
ないし分配室と処理室または操作室との間におけるプロセス技術上の分離の、比
較的容易な実現を可能にする。さらにこのような装置において典型的なのは、工
作物が基本的に平らな平面状であり、かつ通常は例えば被覆処理のように片側だ
け処理される、という点である。
【0004】 従来のこれらの装置によって極めて緻密で複雑な層システムの実現が可能であ
るが、これは真空雰囲気内において連続的に行われ、かつ上述のように部分的に
個々の処理段階がプロセス技術上分離される。
【0005】 工作物コストおよびプロセスコストが高いため、前記装置は個々の工作物処理
による制約を受け、比較的わずかな処理量を甘受せざるを得ない。
【0006】 例えば被覆処理における処理品質が、上記の工作物ほど重要ではない工作物の
処理、例えば特に工作物への磨耗保護層システムの布設、切削加工や機械部品に
ついては、例えば被覆の場合、欠陥発生頻度にはあまり注意が払われず、処理量
の引き上げが優先される。したがってそのような工作物は通常、多数の工作物が
バッチ供給され、そのつど一つの処理段階を経る真空処理装置において処理され
る。複数の真空処理段階が必要な場合は、前記バッチが一塊として装置から装置
へと供給されるが、それぞれの段階の間では周囲雰囲気に晒される。
【0007】 さらに、ここに述べられているような工作物、すなわち例えば極めて複雑な形
態の、例えば螺旋形状の切削縁、フライスへり等を有する工作物本体は三次元で
処理されねばならず、しかも特に本体形状が最も複雑な箇所においてそのように
処理されねばならない。これは特に、個々の処理プロセスにおいて工作物本体に
特定の動きをさせる特別な措置をさらに必要とする。このため、1バッチの単位
が大きい場合、配置が極めて複雑になる。
【0008】 したがってこのような装置において、処理されるべき工作物の製造コスト全体
をさらに大きく引き下げるのは全く困難である。
【0009】 また上記のような工作物では多くの場合、その処理についてより高い品質が求
められる傾向にある。例えば切削工具の性能、または機械部品の抗負荷能力につ
いてより高度の要求がなされると、時としてまたそれらの処理についてもより高
い品質が求められる。場合によってはより高度な処理品質要求と、処理量の引き
上げという第一の要求とを同時に満たすことは、開発にあたっての一つの挑戦で
あることが容易に理解される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の第一の局面における目的は、工作物を個々に処理する上述のような
装置の利点を維持しながらも、バッチ処理装置によって高い処理量が達成され、
かつ必要とあれば、工作物を個々に処理する装置の処理品質に関する利点も低コ
ストで実現可能な、初めに述べられたような装置を提供することである。高処理
量を可能にし、その建造および操作コストが低く、かつその処理が十分に再現可
能な装置が提供されるべきである。そのような装置においては、上述の意味にお
いて極めて複雑な形状の工作物本体の三次元処理、特に被覆処理が可能であるべ
きである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この課題は、請求項1の特徴において優れた、初めに述べられたような真空処
理装置によって解決する。したがって処理材料としてはもはや個々の工作物では
なく、それぞれ多数の工作物受容部を備えた個々の工作物担体が挿入される。少
なくとも被覆処理において所望される三次元処理はさらに、あらかじめ設けられ
た処理室の少なくとも一つにおいて受容部内の工作物が、ないし受容部とともに
工作物が移動することによって実現される。
【0012】 したがってこの発明によると、周知のワンプロセスバッチ装置が、この発明に
よる装置の処理室となり、バッチ装置からバッチ装置への運搬はこの発明による
と周囲雰囲気を介さず、排気可能な分配室を介して行われ、したがって全処理が
真空状態で行われる。したがってまた、個々の処理室をプロセス技術上互いに、
そのつど必要な範囲で分離すること、あるいは処理室を分配室から分離すること
が可能であり、したがって必要とあれば高い品質要求を満たすことができる。
【0013】 しかしながらまず第一には、前記バッチ装置あたりの処理量が維持されるだけ
でなく、さらに引き上げられる。
【0014】 この発明の装置はさらに実際、常に少なくとも一つの被覆室を有する。 この被覆室は低圧CVD処理室として形成され得るが、特に磨耗保護層システ
ムを低コストで布設できるよう、少なくとも一つのプラズマ放電経路と、反応ガ
スを含有するガス貯蔵装置と接続する少なくとも一つの流入口とを有するよう提
案される。換言すれば、室のうちの少なくとも一つはPVD処理室として、また
はPECVD処理室として形成されるのが好ましい。
【0015】 より複雑な層構造を同時に形成するため、または二つ以上の連続した複数のプ
ロセスで工作物を処理するためには、例えばスパッタリングやエッチングのよう
なそれぞれ順次行われるべき処理プロセスに支障をきたさない限り、一つの処理
室内に複数のプラズマ放電経路が設けられる場合も考えられ、それに応じて場合
によっては複数の反応ガス流入口が設けられ得る。
【0016】 磨耗保護層システムの布設のためには、ガス貯蔵装置に窒素および/または水
素および/または炭素含有ガスおよび/または珪素含有ガスが備えられるのが好
ましい。
【0017】 処理室がPVD処理室として形成された場合、その処理室は周囲に蒸気の粒子
を飛散させる少なくとも一つの蒸気吹き出し点を有する。蒸気の粒子は例えばス
パッタリングによって固体ターゲットから、または熱蒸化によって溶解物から、
あるいは陰極におけるアーク蒸発のような上記の技術の混合によって遊離される
。遊離材料は、好ましくはTi、W、Alおよび/またはCrあるいは珪素を含
有する好ましくは金属または金属合金であり、あるいは前記金属/合金のうちの
一つの酸化物、窒化物、酸窒化物、炭化物、酸炭化物(オキシカーバイド)、酸
窒化炭素(オキシカーボナイトライド)である。前記金属結合は反応性または非
反応性布設される。被覆固相構成要素を遊離するには、好ましくは以下の吹き出
し点が用いられる。
【0018】 ― 熱蒸化を用いる蒸化吹き出し点、例えば陽極アーク蒸化吹き出し点、また
は電子線蒸化吹き出し点等 ― 陰極アーク蒸化吹き出し点 ― スパッタ吹き出し点、好ましくはマグネトロン吹き出し点 特に磨耗保護層システムの布設にはさらに、あらかじめ設けられる少なくとも
二つの処理室のうちの一方が高温室および/またはエッチング室であるよう提案
される。
【0019】 同じ一つの処理室において、例えば加熱ならびにエッチング等、複数の処理段
階が行われ得るかぎり、諸段階の順序およびそのプロセスパラメータを制御する
時間制御ユニットが前記室と作用接続されるのが好ましい。これによって、必要
な運搬段階の数が減らされ、あるいは処理室が節減される。
【0020】 この発明の真空処理装置には好ましくは時間制御ユニットが設けられるが、こ
のユニットは一方では分配室内の処理材料運搬配置のための駆動装置と、他方で
は少なくとも一つの処理室の駆動装置および/または駆動接続と作用接続され、
運搬サイクルと処理サイクル、ならびに操作サイクルの時間順序を制御する。
【0021】 さらに好ましい実施形態においては、密閉しながら開口部と作用接続可能なパ
ッキン配置が処理材料運搬配置に設けられるよう提案されるが、このパッキン配
置は場合によっては、処理材料運搬配置の往復運動とは関わりなく制御可能であ
る。これによって、操作室と分配室との間の開口部、および/または処理室と分
配室との間の開口部を場合によっては選択的に、例えばスルース弁のようにプロ
セス技術上閉ざすことが可能となるが、これは圧力間隙等による圧力段の設置に
よるものであっても、運搬配置および当該開口部におけるパッキン配置の互いに
接触する部材による完全な真空分離によるものであっても構わない。
【0022】 その際、場合によってはある特定の開口部、例えば加熱室と分配室との間の接
続開口部等を対応する室の稼動中、分配室に対してプロセス技術上閉じないこと
は、特にその他の処理室が別々に排気可能であり、かつそれらの作動中開口部が
それぞれプロセス技術上閉じられる場合、全く問題ない。
【0023】 室のプロセス技術上の分離は、そのような分離を必要とする工作物のための単
数ないし複数の工作物担体に、担体と一体となって装置中を移動するパッキン機
構が固定配備されることによって特に容易となる。
【0024】 初めに述べられたように、三次元の極めて複雑な形状の工作物本体を隙間なく
完全に三次元処理すること、特に被覆することはしばしば大変重要である。これ
は、例えばエッチングまたはスパッタ被覆のための処理室において、工作物と特
に方向付けされた吹き出し点との間に相対運動が生じることによって達成される
。さらに、最終的に工作物受容部に働きかける駆動接続が駆動装置と各々の工作
物担体との間に設けられるよう提案される。室側の固定吹き出し点と工作物担体
との間に相対運動、特に好ましくは回転運動が生じると、それによってしばしば
既に十分な三次元処理が保証される。ある好ましい実施形態においてはしかしな
がら、工作物担体において移動するよう載置された工作物受容部にも前記駆動接
続がさらに設置され、その結果、特に遊星伝動装置の場合のように、一方では工
作物担体が、他方ではその上の工作物受容部が特に回転運動を初める。
【0025】 さらに好ましくは、選択的に呼び出し可能で自由にプログラミングかつ保存さ
れたシーケンスによって好ましくは自由にプログラミング可能な、中央制御ユニ
ットが装置全体のために設けられる。この制御ユニットは運搬配置の操作のサイ
クルを決める一方、少なくとも一つの処理室における駆動装置および/または駆
動接続、ならびに弁の操作、すなわち例えば分配室につながる供給室のスルース
弁の操作、そして特に室のプロセス操作のサイクルを決める。
【0026】 はじめに述べられたような工作物担体を室から室へと運搬する際には、各々の
室と各々の工作物担体とを、例えば工作物にバイアスをかけるためには電気的に
、あるいは最終的に工作物を回転駆動するためには機械的に、連結する必要があ
る。また、工作物担体に供給される冷却媒体等のための、その他の連結も所望さ
れ得る。そのような連結を実現するには、初めに述べられたような装置において
少なくとも処理室の一つに処理室円錐台歯車が、ならびに工作物担体には突出し
た工作物担体円錐台歯車が設けられ、処理室内の工作物担体が加工位置にあると
、処理室円錐台歯車とそれぞれの工作物担体円錐台歯車の正面、好ましくは小さ
い方の正面の少なくとも一つが重なり合う。その際好ましくは、円錐台歯車の少
なくとも一つが軸方向にばねによって載置され、したがって、工作物担体がその
歯車によって、好ましくは平面運動、特に直線運動で室内に供給されると、円錐
台歯車はまずその外側表面に沿って互いに接触し、互いにぶつかり合う外側表面
のくさび効果によってばね力に抗して固定され、上述のように重なり合う。
【0027】 好ましい一実施形態においては、工作物側の円錐台歯車が工作物担体回転駆動
装置において工作物受容部と連結され得るが、この場合工作物担体の処理位置に
おいて工作物担体側の円錐台歯車と連結されるモータ回転駆動装置が室側に設け
られる。
【0028】 最終的には工作物担体の工作物受容部のための、室側の回転駆動装置は好まし
くは、室側の円錐台歯車を介して工作物担体側の円錐台歯車に働きかけ、あるい
は室側の円錐台歯車からは独立して作用する駆動装置を介して、工作物担体側の
円錐台歯車に働きかける。
【0029】 前記歯車が駆動伝達に利用されない、あるいは駆動伝達のみには利用されない
、この発明による装置のもう一つの好ましい実施形態においては、室側ならびに
工作物担体側の円錐台歯車が少なくともその円錐台正面、特に小さい方の正面の
少なくとも一つにおいて電気伝導性を有するよう形成され、工作物担体側の円錐
台歯車の電気伝導性表面が工作物受容部と電気伝導接続されるが、それに対して
室側の円錐台歯車の小さな電気伝導性表面は、好ましくは調整可能な電源と接続
される。こうして、各々の室と工作物担体との機械的駆動連結および/または電
気的接続連結が、あらかじめ設けられた円錐台歯車によって可能となる。
【0030】 前述のように、この連結は初めに述べられた装置の好ましい一実施形態を形成
するが、請求項24に記載されたように室側の円錐台歯車と工作物担体側の円錐
台歯車とが設けられ、それらの正面、好ましくは小さい方の表面の少なくとも一
つを含む表面が、室内の工作物担体が処理位置にあると互いに重なり、したがっ
て室から工作物担体への機械的駆動接続および/または電気的伝動接続が成立す
ることによって、この電気的および/または機械的連結配置が基本的には真空処
理室と、室内において処理されるべき工作物を有する工作物担体との間において
、すなわち室が一つの装置においても利用されるよう提案される。
【0031】 さらに初めに述べられたような処理装置の好ましい一実施形態においては、分
配室の処理材料運搬配置においてそれぞれ個々の工作物担体につき、一対のレバ
ー配置を有する交差機構が一つ設けられる。前記レバー配置は中央において互い
に旋回可能なように載置され、旋回ベアリングからそれぞれのレバー端部ベアリ
ングまでのレバーアームの長さが同じである。もう一つの好ましい実施形態にお
いては、交差機構の末端にあるレバー旋回ベアリングの少なくとも一つが、分配
室の中央に設けられた運搬配置の中央部分において直線的に変位するよう載置さ
れ、交差機構駆動装置は、この少なくとも一つの、直線的に動くよう載置された
交差機構の端部ベアリングのための直線駆動装置を含み、あるいは好ましくは伝
動レバーを有するカム円板を介して交差機構レバーの一つに作用する非直線駆動
装置を含む。
【0032】 一番初めに述べられたような処理装置において、比較的大きな、好ましくは4
mbarより大きい圧力差がある室間をプロセス技術上分離せねばならない場合
、前述のパッキンプレートによるプロセス技術上の分離は、運搬配置からは独立
して作動可能な伸展装置によってさらに補強されるのが好ましい。この伸展装置
は好ましくは、モータによって変位するローラ装置を室側またはパッキンプレー
ト側に、それに対応する湾曲プレートをパッキンプレート側または室側に有し、
このローラ配置が湾曲プレートの湾曲路と作用接続してパッキンプレートと開口
部縁部との間におけるパッキン加圧を提供または解除する。
【0033】 このさらなるパッキン補強は好ましくは初めに述べられた装置においても利用
されるが、例えばスルース室におけるように処理室が例えば一つしか設けられな
い装置においても当然利用可能である。こうして基本的には、開口部には駆動さ
れて移動するパッキンプレートが設けられ、開口部領域にはモータ駆動装置を備
える伸展装置が装着されることによって、あらかじめ定められたパッキン加圧が
パッキンプレートと開口部縁部との間に提供される、工作物を連続輸送または処
理するための開口部を少なくとも一つ備える、請求項29に記載のこの発明によ
る真空処理装置が得られる。
【0034】 次に図面を参考にこの発明の説明がなされる。
【0035】
【発明の実施の形態】
この発明の一局面によると、この発明の装置において工作物がそこの上で処理
される工作物担体は、工作物の三次元処理を可能にするために、所与の処理室の
うちの少なくとも一つにおいて、好ましくは回転運動によって移動する。
【0036】 図1には、例えば軸工具を処理するための、この発明において利用される第一
の工作物担体の構造原理が示される。円筒状の工作物担体1が、例えば摩擦車ま
たは歯車3形状の回転連結配置を有する。中央軸7に沿って複数の担体トレー5
が配置され、そこに受容容器10に入った工作物9が載置される。矢印Aで概略
的に示された駆動伝達によって、そのつど必要とされる処理室の工作物担体1が
回転運動し、Qで概略的に示された、方向付けされた処理効果が所望されたよう
に三次元で工作物に作用する。
【0037】 図1に示された簡単な実施形態においては、受容容器10が担体トレー5に固
定装着され、したがってトレーといっしょに軸Aの周りを回転する。さらなる実
施形態においては容器10および、その中に受容された工作物も、ω10で示され
たように、それ自体が回転する。これは、容器10がトレー5に回転載置され、
かつ11で示されたように例えば突出した回転体を有することによって、極めて
簡単に実現される。工作物担体1に対して固定配置されたストッパ11aが容器
10の回転体11の運動経路に侵入し、容器10がストッパ11aの側を通過す
る度に、この容器10は回転角度エレメントのまわりをω10の方向にさらに回転
する。容器10の運動経路沿いにいくつのストッパ11aが配置されるかによっ
て、トレーが一回転する間に、容器10の回転角度が一回または複数回増加する
【0038】 この発明において用いられる工作物担体のもう一つの好ましい実施形態におい
ては、工作物ないしその受容部が、例えば遊星駆動伝達装置によって、工作物担
体とは異なる動きをする。そのような形態が例えば図2に示される。この形態は
支持トレー23を備える中空軸22を含む。配置22/23には、例えば摩擦ま
たは歯車などの駆動連結車25が固定される。中空軸22内には、その端部に歯
車29を備える駆動軸27が通る。歯車29の反対側には、もう一つの駆動伝達
装置31が駆動軸27に設けられ、これによって、歯車29を備えた駆動軸27
はそれぞれの処理室に対して例えば固定保持される。遊星歯車33は歯車29と
係合し、駆動アンカ35を駆動する。駆動アンカには担体トレー37が固定され
、ここに受容容器37に入った工作物41がはめ込まれる。
【0039】 摩擦ないし歯車25を介した駆動によって工作物担体20が回転運動ω1し、 同時に担体トレー37が、遊星駆動接続29/33を介して、受容容器39の形
でそれに設けられた工作物受容部とともに回転する。
【0040】 図2について上に説明された工作物担体技術のもう一つの形態においては、個
々の受容容器39が、図1に示されたと同様の技術で、ω39で示唆されたように
さらにまた回転し得る。
【0041】 図14には、この発明において用いられる工作物担体のもう一つの好ましい実
施形態の透視図が示される。環状の基盤プレート140および、同様に環状の終
端プレート142から、長手アンカ144によってカルーセル式保持器が形成さ
れる。このカルーセル式保持器は個々の処理室内において、図14にω140で示 されたように、回転する。アンカ144に並行して回転アンカ146が設けられ
、双方の保持プレート140および142において回転運動するよう載置される
。歯車148によってこれらの回転アンカ146は中央固定歯車リム150に係
合し、その結果、保持器がω140で回転する間、回転アンカ自体はω146で回転す
る。回転アンカ146には図1と同様に回転トレー155が、トレー155自体
に回転載置され回転駆動される受容容器156とともに配置される。図1の、概
略的に示されたストッパ11aはバー145によって形成されるか、あるいはそ
れに固定されて、そこからトレー155の容器の回転路へと突き出す。
【0042】 図1、2および14には基本的に、既に述べられたように、室が一つの装置に
も、以下に説明されるような複数の室を有するこの発明の装置にも使用され得る
、工作物担体が示される。
【0043】 専門用語に従い、中央軸7または駆動軸7ないし35を備え、そこから担体ト
レー5ないし37が張り出す構造を工作物担体の「木」とすると、前記工作物担
体は一つ(図1)または複数(図2、14)の工作物の木を有する。そこでは、
ω140またはω1に対応する、工作物担体の軸を中心とした小木の大きな回転運動
、および/または図1、2のωまたはω2、ないし図14のω146に対応する、小
木のそれ自体の軸を中心とする回転運動、および/または図1のω10および図2
のω39に示されるような、工作物そのものの、より小さな自転運動が実現される
【0044】 全ての実施形態に共通するのは、図1、図2および図14にAで示されたよう
に、工作物担体への回転駆動伝達が行われねばならないという点である。以下に
おいては、固定された室からの駆動伝達によって一体的に回転駆動される、例え
ば図1、図2または図14のように形成された工作物担体を、回転庫と呼ぶ。
【0045】 回転庫の工作物を挿入または取り出す際には、回転庫を処理室に連結されたま
まにしておくのが普通である。これは、モータ駆動等の信号技術の接続、工作物
にバイアスをかけるための電機信号、冷却媒体導管等のためである。以下におい
て明らかになるであろうように、この発明の一局面においてその基本となる複数
の室を有する装置は、1バッチの処理に対応して、回転庫を一括して操作するよ
う設計される。これを前提として、回転庫への機械的回転連結Aならびに場合に
よっては、特に工作物にバイアスを提供するための電気信号連結を実現するとい
う問題が解決されるべきであり、これによって前記回転庫の一体的操作、特に挿
入ないし取り出しを一括して行うことが可能となる。すなわちこの連結は、自動
的に連結ないし連結解除されるに適したものでなければならない。例えば図14
の回転庫において、一つの装置室に連結されたままの状態でこの回転庫に工作物
を一つ一つ挿入するために必要な時間の割合を考慮すると、前記回転庫が一括し
て操作される場合、すなわち一括して運搬、挿入および荷下しされる場合に、装
置の停止時間および作動時間に関して大きな利点があることが容易にわかる。
【0046】 図15には、基本的には固定された装置部分と、全体として一括操作される回
転庫との間において作用する、電気および/または回転駆動連結の好ましい実施
形態が示される。
【0047】 真空処理室の内壁部分200に、挿入されるべき回転庫205の回転軸Z201 が位置決めされるべき位置に対応する室の軸Z200を基準として、円錐台歯車2 07が設けられる。少なくとも小さい方の円錐正面207oは電気伝導性で、好 ましくは円錐台の外側表面207mもまたそうである。好ましくは円錐台歯車2 07全体が電気伝導性材料からなる。
【0048】 円錐台歯車207には、回転庫205の工作物にかけられる電圧に対応する電
気信号Selが与えられる。圧力ばねは配置209は傘歯車207を矢印Fの方向
に外側に向けて固定する。
【0049】 概略的に図示された回転庫205は、例えば図1、図2および図14と同様に
回転駆動Aを引き継ぐための、回転庫205に(回転庫の形状に応じて)固定ま
たは回転載置される円錐台歯車211を有するが、この歯車のうち少なくとも小
さい方の正面211uが、また好ましくは円錐台外側表面211mも、電気伝導性
材料によって製造される。好ましくはまた、円錐台歯車211全体が電気伝導性
材料からなる。S’elで概略的に示されたように、円錐台歯車211から最終的
には回転庫205の工作物に到る電気接続が成立する。
【0050】 信号矢印SelとS’elとの間を電気的に連結し、かつそれを解除するため、回
転庫205はKで示された連結/連結解除方向に好ましくは平面上を、さらに好
ましくは直線的に移動し、外側表面211mが外側表面207mに衝突し、それに
続く回転庫205のさらなる運動によって傘歯車207がばね209の力に抗し
て押し戻され、まずは外側表面を介して、最後には小さい方の円錐正面207o ないし211uを介して電気連結が成立する。図15に破線で示されたのは、円 錐台歯車211の係合連結位置である。
【0051】 ここまでは、もっぱら電気的連結を提供するための方法について論じられてき
た。ところで、傘歯車207および211の相対的回転運動については様々な場
合が考えられる。
【0052】 ・回転庫205が円錐台歯車211に対して、図15のAとは異なる回転運動
をし、したがって傘歯車211が回転庫205に固定されず回転載置されている
場合、円錐台歯車211は円錐台歯車207に固定されたままで伝動接触エレメ
ントとしてのみ作用する。
【0053】 ・円錐台歯車211がAにしたがって回転運動し、回転庫205の少なくとも
一部がともに回転運動すべき場合、これは、室壁200にばねによって固定され
た円錐台歯車207が回転載置され、駆動モータ213によって駆動(破線で図
示)されることによって可能である。この場合、歯車207、211の接触表面
に好ましくは溝がつけられ、駆動伝達付着表面として機能する。
【0054】 ・破線で記入された位置における円錐台歯車211の駆動が、後に説明される
ように、円錐台歯車207を介して提供されない場合、二つの可能性が考えられ
る。すなわち、歯車211が回転しない歯車207の表面を引きずるように移動
するか、あるいは好ましくは、歯車207が惰力回転歯車として形成され、破線
位置において駆動される歯車211とともに軸Z200の周りを回転するか、であ る。
【0055】 円錐台歯車207と211との間の回転駆動伝達および電気信号伝達機能は分
別されるのが好ましい。これはさらに図15に示されたような好ましい実施形態
において実現される。円錐台歯車211は、かみ合い冠または摩擦接触冠として
形成された駆動冠215を担う。円錐台歯車211が駆動冠215と回転庫20
5とともに連結位置へとKにしたがって軸Z200方向に動くと、駆動冠215は 室側の駆動歯車219と接触する。駆動歯車219は室壁200に対して軸Z21 9 を中心に回転載置されるが、この軸Z219は、概略的に図示されたばね配置21
7によって固定され、移動平面EKと並行に、回転庫の運動方向Kにおいて変位 可能である。駆動冠215はしたがって、連結している間は駆動歯車219と接
触し、ばね配置217の力に抗して駆動歯車219を記入された方向Dへと圧迫
する。その際、駆動連結が成立する。駆動冠215に対応して駆動歯車219は
摩擦車として、あるいは好ましくは歯車として形成される。この歯車は場合によ
っては伝動装置を介して、信号Mで示されたように駆動モータ213’によって
駆動され、摩擦またはかみ合い接触を介して円錐台歯車211を駆動する。その
際、円錐台歯車207は、壁200に固定するよう取り付けられている場合、電
気接触を摩擦によって確保し、また好ましくは惰力回転歯車として形成されて、
円錐台歯車211とともに惰力回転する。
【0056】 図15に示された連結配置によって、後に述べられるような複数の室を有する
装置において、また室が一つの装置においても、例えば図15の205のような
工作物回転庫全体を一度に室から室へと運搬、挿入ないし取り出すことが可能と
なり、その際所望の機械的および/または電気的連結ないし連結解除を自動的に
行うことが可能となる。
【0057】 以下に説明される全ての装置形状においては、対応して設けられる回転庫ない
し工作物担体への連結の問題は、好ましくは図15において説明されたように、
解決される。
【0058】 さらに図1および2に破線で示され、また図14の工作物担体においても完全
に実現可能なように、一般的には図15の回転庫である、工作物担体1ないし2
0にはそれぞれ、指示プレート21と、特に以下において説明されるパッキンプ
レート49が、工作物が支持プレート21において回転載置されるよう、接続さ
れる。これによって、図面からわかるように、工作物担体が挿入された処理室の
それぞれの分配室からのパッキンプレート49によるプロセス技術上の分離を同
時に可能にする、あるいは一般的に、工作物担体が供給される室の開口部をプロ
セス技術上閉じることができる、工作物担体配置が提供される。
【0059】 以下の図面、すなわち以下において提示されるこの発明の全ての装置において
は、図1および/または図2および/または図14の工作物担体ないし、そこに
示されたタイプの回転庫205が用いられ得る。
【0060】 図3および4に示された装置は中央分配室40を有する。中央分配室40には
、中央軸Zの周りを駆動装置42によって回転可能なように、運搬ロボット43
が設けられる。運搬ロボット43は、図4からわかるように、軸Zに対して放射
状に繰り出し得るアーム45を有し、このアームは必要とあれば分配室内の周囲
に対してベロー状に被覆される。アーム45はそれぞれ、図1、図2または図1
4の原理にしたがって構成された円筒状の工作物担体47を運搬可能である。こ
こに図示された実施形態では、また特に図3からわかるように、工作物担体47
にはパッキンプレート49(図1、2)が配置され、工作物担体47と一体的に
運搬される。アーム45の水平作動平面に合わせられた、分配室40の供給開口
部51には、少なくとも一つの入/出スルース室53が、または少なくとも一つ
の入スルース室および一つの出スルース門室がそれぞれフランジを介して接合さ
れ、ならびに、好ましくは少なくとも一つが被覆室である処理室、例えばスパッ
タ吹き出し点57を備えるスパッタ室55、二つのスパッタ吹き出し点61およ
び63を備えるさらなるスパッタ室59、さらに65、および冷却室67が接合
される。
【0061】 図4においては室53、55、59および65は装填されており、一方、室6
7は荷出しされたところである。
【0062】 この装置形状においては、それぞれの室に一つの工作物担体47が納まってい
る限り、開口部51は分配室40に対してパッキンプレート49によって同時に
隔絶されていることがわかる。
【0063】 図3からわかるように、例えばスパッタ室55および/または59および/ま
たは65におけるように、方向付けされた処理効果を有する室には特に、駆動連
結71を備える回転駆動装置69が設けられ、これによって、図1、図2および
図14について説明されたように、工作物担体47の少なくとも一部がそこで回
転運動する。好ましくは図15について説明された連結技術が利用される。
【0064】 さらに図4からわかるように、既にそこで処理された工作物担体47が取り出
され、それと同時にパッキン壁49が取り外されると、室67は分配室40に対
して開かれている。
【0065】 さらに、この装置には時間制御ユニット73が設けられるが、このユニットは
特に、S(Ω)に対応する運搬ロボット43の回転運動、S(H)に対応する運
搬アーム45の往復運動、およびS(ω47)に対応する工作物担体47の回転運
動を制御する。磨耗保護層システムを析出させるため、図3および図4に図示さ
れたスパッタ室のような被覆室においては磨耗保護層材料が、それぞれPVDま
たはPECVD被覆方法によって布設される。ここでPVD被覆方法は反応性の
方法として行われ得るが、そのためには当該室にガス貯蔵容器より反応性ガスが
供給される。この方法はしかしながらまた非反応性の方法としても実現可能であ
る。磨耗保護システムの布設は、ユニット73の制御によって、図4にΩで示さ
れた順の作動サイクルで行われる。すなわち、室67において前処理が、続いて
反応性または非反応性のエッチングが、そして反応性または非反応性の被覆が行
われる。
【0066】 図5および図6には、この発明によるさらなる装置形状が示されるが、専門家
に関するかぎり、図3および図4の説明の後ではこれについて何ら特別な説明は
必要ない。図3および4において既に説明された部材については同じ参照符が付
された。図5および図6の装置が図3および図4の装置と異なるのは、図5およ
び図6の運搬ロボット43’が複数の運搬アーム45を有し、したがって中央分
配室40に設けられた複数の室に、より高いサイクル頻度で供給することが可能
である。
【0067】 ここでは、時間制御ユニット73を介して、ロボット43’に設けられた複数
のアーム45(図6参照)が、好ましくは任意に入力された順序で繰り出され、
あるいは引き戻され得る。
【0068】 図5および6においては例えば、室53および59にそれぞれ工作物担体47
が装填され、プレート49により密閉されて操作を待つ状態である一方、室65
および55は荷出しされたところ、あるいは装填されるところである。しかしな
がら、室への同期的、同時供給が望ましい場合が多い。
【0069】 特に図6から、もう一つの実現可能性が容易に理解される。運搬ロボット43
’はここでは、これまで説明されたように軸Zの周りを制御されて回転可能であ
るか、あるいは分配室40に固定配置され得る。後者の場合、工作物担体47は
分配室40において、47’で示されたようにカルーセルによって、それぞれア
ーム45の一つおよび開口部51の一つと整列する位置へと運搬される。アーム
45によっては、カルーセルから室への、および室からカルーセルへの放射状の
運搬運動のみが実現される。そのように設けられたカルーセル75の回転運動は
、図6にω75で示唆される。カルーセル47’ならびに、Zの周りを回転可能な
ロボット43’を用いることによって、室への供給の柔軟性がはるかに高められ
る。
【0070】 図7から図10にはこの発明のさらなる装置が示されるが、図9の形状では分
配室に室が4つ、図10では5つフランジを介して接合される。これまでの説明
から、これらの装置の構造および機能については専門家には明らかであろう。ま
た、同じ部材ないし連結部については、図3から図6において使用されたものと
同じ参照符が付された。図7から図10に示された装置における本質的相違点は
、中央ロボット43に設けられた放射状往復運搬機構の構造である。
【0071】 特に図7および図8からわかるように、原則的には図3および図4による形状
では一つの、図5および図6による形状では複数の交差機構レバー配置45’が
中央ロボット43に設けられ、工作物担体47をパッキンプレート49とともに
それぞれの処理室に向けてその中へと運搬し、あるいはその中から外へと運搬す
る。図7および図8と同様、図9には前記機構45’が繰り出した状態が、図1
0には引き戻された状態が示される。
【0072】 図3から図6の装置に設けられたような、放射状に直線的に繰り出され得る運
搬アーム45の代わりに、あるいは図7から図10、さらにまた図13において
設けられたような交差機構の形態で放射状に繰り出す機関の代わりに、例えば図
11および図12の装置において示されたような、さらなる往復機関構造が設け
られ得る。これは、放射状往復機関45”が複数のアームを有するレバー配置に
よって実現されるものであり、前記レバー配置は垂直な軸Yの周りを相互に旋回
可能である。図11および図12の装置の構造は、前記放射状往復機構の他は、
既に図3から図10について説明された装置の構造と同様である。
【0073】 図13に示された装置の形状は実際、最小限の形状で、工作物、特に切削処理
のための工具、または機械部品に磨耗保護層システムを布設するのに特に適して
いる。
【0074】 図13の装置は分配室40内に、図7および図8のように形成された四つの交
差機構往復アーム45’を備える、中央軸Zの周りを回転可能な運搬ロボット4
3’を有する。工作物担体47は、往復プレート21およびパッキンプレート4
9と共に運搬され、設けられた室内へと納められ、あるいはそれらから引き戻さ
れる。供給ないしスルース室53、前処理、特に加熱室54、および少なくとも
一つの、図示された例では二つの、被覆室56a、56bが設けられる。処理サ
イクルは好ましくは、ωzで示された方向へ進む。ここでも、図3ないし図5で 既に説明されたような時間制御ユニット73が設けられ、この装置の時間的に互
いに依存する操作を場合によっては自由なプログラミングで制御する。特に室5
6a、56bでは工作物担体47が、好ましくは、図2について説明されたよう
に、その上の工作物のための工作物受容部も、ω56で示されたように回転する。
【0075】 図7から図10について既にその原理が説明された装置に設けられる交差機構
駆動装置45’の、二つの好ましい実施形態の一方が図16および図17に、他
方が図18から図20に示される。既に図7から図10について説明された部材
については同じ参照符が用いられる。
【0076】 中央ロボット部43zには、それぞれ交差機構レバー配置45”を介して、工 作物担体47が、それに対応するパッキンプレート49とともに設けられる。図
16から図20の関連でまず注意を引くのは、交差機構レバー配置45”の実現
および駆動である。したがって、それと関わりない装置部分についてはここでは
触れない。
【0077】 軸Zを中心に回転載置された、ロボット43の中央部分43zには、一般に5 0で示される室の数に応じて、交差機構レバー配置45”が設けられる。概観を
得るため図16ではこれらの配置の側面図のみが概略的に示されるが、図17の
部分横断面図ではより詳細に示される。
【0078】 中央ロボット部分43zには、少なくとも二つの交差機構レバー配置に共有の 、あるいは好ましくは、設けられたレバー配置のそれぞれについて個々に、例え
ば引張棒、または好ましくは軸駆動装置230を備える直線駆動装置が設けられ
る。
【0079】 第一の、図17では好ましくは双方向レバーとして形成されたレバー2321 は、図16からわかるように、その上方端部が中央部分43zの234に旋回載 置される。その下方端部は上/下走行ローラ237によって、好ましくは導かれ
て、パッキンプレート49に接する。
【0080】 交差機構の第二のレバー2322は先に述べられたレバー2321の236に、
中央回転ベアリング236とそれぞれの端部ベアリングとの間における両レバー
2321および2322の脚部が同じ長さとなるように、旋回載置される。レバー
2322の上方端部は238においてパッキンプレート49に旋回載置され、そ の下方端部は、部分43zに沿って直線的に軸駆動装置230によって上下駆動 されるキャリッジ242に、240において旋回載置される。
【0081】 駆動装置244に駆動されて、交差機構レバー配置45”のためのそれぞれの
軸駆動装置230が選択的に動かされ、それにしたがってキャリッジ242が軸
Zの方向において直線的に上下する。回転ベアリング236とレバー2321お よび2322の端部ベアリング部分との間の脚部が同じ長さであるため、パッキ ンプレート49は軸Zに対して確実に平行かつ直線的に繰り出され、あるいは引
き戻される。
【0082】 図16には、パッキンプレート49が完全に取り外され、引き戻された際のレ
バー2321の位置が破線で示される。ローラ237ならびにベアリング236 の軌道もさらに破線で示された。
【0083】 もう一つの駆動実現形態が図19に概略的に示される。 中央旋回ベアリング236を備える二等辺配置45”の旋回ベアリング234
はここでも変位しないよう部材43zに配置される。それぞれの交差機構レバー 配置45”には、または複数の、あるいは全ての前記配置に共通して、好ましく
はラックまたはねじ棒250の形の直線駆動装置が設けられる。ラック250は
各々、クランク円板252がそれぞれ変位しないよう部材43zに回転載置され た、対応するクランク円板252のかみ合いにそれぞれ係合する。クランク円板
252はそれぞれ伝動レバー254によって、レバー側では旋回ベアリング25
6を介して、クランク円板側では同258を介して、それぞれのレバー2322 と接続される。旋回ベアリング240は好ましくは、中央部材43zの滑車領域 に沿って転がり下りる誘導ローラ246として形成される。ローラ246の浮揚
は、概略的に示されたように、例えば導溝260があるため起こり得ない。
【0084】 図19の右側では室50がパッキンプレート49で閉ざされており、したがっ
て交差機構レバー配置45”が繰り出した状態であるが、図19の左側では同配
置が引き戻されており、室およびパッキンプレートは図示されていない。クラン
ク円板252には、交差機構レバー配置45”が完全に引っ込められた位置と、
完全に繰り出した位置との間でそれが旋回する際の、それぞれの回転方向がΩで
記入されている。
【0085】 この交差機構レバー駆動装置の長所は特にその有利な駆動特性にある。すなわ
ち、それぞれの交差位置における歯車比が、図16および図17の実施形態にお
けるよりも、要求に応じてうまく調整される。これによって必要な駆動力を、し
たがってモーメントの負荷および伝達される力を大幅に削減することができ、駆
動装置244をより低コストで、場合によっては圧力シリンダとして実現するこ
とも可能となる。その場合には、制御コストが大幅に削減される。
【0086】 図18には、図16から図19の交差機構レバー配置の動きが概略的に示され
る。この配置は、図16の実施形態のようにキャリッジ242に、したがってベ
アリング240に作用する直線駆動装置によって駆動されるか、あるいはレバー
2322の旋回角度に直接影響が及ぼされる図19の駆動装置によって駆動され るが、どちらの場合においても中央部材43zにはベアリング234が変位しな いよう配置される。ベアリング240は、図16の実施形態のキャリッジ242
を介して駆動されようと、あるいは図18のローラ246および滑車領域248
によっても示されたように、図19の実施形態にしたがって惰力走行しようと、
いずれにせよ軸Zに平行して直線的に上下に変位される。
【0087】 図19の実施形態においても、また図16のそれにおいても、パッキンプレー
ト側のベアリング238は変位しないよう配置されるが、ベアリング237は上
下に変位する。
【0088】 図18に一点鎖線で示されたパッキンプレート49は軸Zに対して平行かつ直
線的に、内側または外側へ向けてNの方向に移動することがわかる。
【0089】 中央分配室40と、それに接続する室50との圧力差があまりに大きく、約4
mbarより大きい場合、これまでに説明されたパッキンプレート49のための
駆動装置の他に、さらなるパッキン補強が設けられるのが好ましい。これについ
ては図21を参照して説明される。
【0090】 このパッキン補強方法は、基板担体の構造ならびに選択された送り機構とは関
わりがなく、したがってその説明はこれらとは切り離して行われる。
【0091】 図21には中央分配室40の内壁40aの部分断面図が示される。これに、例
えばスルース室、被覆室、加熱室等の室50がフランジを介して接合される。室
50の供給開口部50aは、室50の接続プレート262に設けられる。
【0092】 分配室には、軸265の周りを回転駆動されるように伝動レバー264が載置
される。双方向矢印Rで示されるように、レバー264は駆動されて行きつ戻り
つ旋回し得る。その軸265とは反対側の端部はベアリング268において、伝
動レバー266と関節状に接続される。好ましくは双方向レバーとして形成され
る伝動レバー266は、そのベアリング268とは反対側の端部270において
、もう一つのレバー272に旋回載置される。レバー272は、接続プレート2
62に274において旋回載置される。
【0093】 レバー266と272との間の旋回軸271と同軸上に加圧ローラ276が設
けられる。
【0094】 パッキンプレート49には曲線パッキンリング278が装着され、その曲面2
80は、室40に対して開口部50aを規定する平面E260に対して、かつレ
バー配置266/272を前提として、最大Dmaxまで増加する距離を確定する 。
【0095】 パッキンプレート49が前記運搬技術によって、好ましくは開口部50aの周
りにあらかじめ設けられたパッキン282に付着すると、図2のレバー264が
軸265を介してモータ駆動され、時計の針の方向に旋回し、その結果加圧ロー
ラ276は、一点鎖線で示されたように曲面パッキンリング278の曲面280
上を駆動される。これは、平面E260に対する最大距離Dmaxを過ぎる直後ま で続く。これによって、1barまでの差圧には密閉によって容易に耐える高密
閉度の加圧が、パッキンプレート49と開口部50aの縁部との間において安定
的に保証される。ロール276がDmax領域を過ぎると、レバー264の駆動装 置は停止し得る。
【0096】 しかしながら、特に磨耗および摩損の理由により、ローラ276はDmaxによ って規定される死点を超えては駆動されないのが好ましい。この好ましい実施例
においては、駆動装置が軸265を介して永久に作用し、したがってパッキンプ
レート49に必要なパッキン力を、能動的な永久伸張固定によって保証する。
【0097】 上に述べられた全ての装置形状を振り返りながら、室が一つの装置にも目を転
じると、図21に示されたパッキン補強は、解除可能な任意のパッキンプレート
が、異なる圧力下で作動し、かつ少なくともその内の一つが真空室である二つの
室間の開口部に、高加圧であてがわれねばならない場合、常に利用可能である。
【0098】 磨耗保護層システムを布設するための最小限の形状において、この装置は以下
を含む。
【0099】 ― 処理室53 ― 工作物を加熱し、ガス消毒、ないし表面の汚れを分解し、かつ最後に以下
の室において必要な被覆温度を得るための前処理室54 室54における加熱は、放射式過熱および/または、この室内で陽極電位にお
かれた工作物において発生するグロー放電またはアーク放電の電子流によって行
われ得る。
【0100】 さらに室54における前処理は、例えば好ましくはスパッタエッチングによる
エッチング段階を含み得る。ここでは工作物表面が、好ましくはアーク吹き出し
点によって、アルゴンイオンまたは金属エッチングの際には金属イオンのイオン
放射に曝される。好ましいのはArイオンによるイオンエッチングである。
【0101】 これによって、工作物の金属表面の酸化物またはその他の汚染層が除去され、
以後の被覆の準備が整う。
【0102】 前記最小形状に前処理室54に続いて最後に、例えば図13に室56aないし
56bで示されたような、選択された被覆方法に必要な吹き出し点が含まれる。
室56bで示されたように、ここでは吹き出し点58aないし58bを用いて例
えば順番に次々と実施される被覆プロセス、かつ/またはエッチングプロセスが
間に挿み込まれた被覆プロセス等、複数の処理プロセスが実行され得る。特に工
作物電位を制御し、かつプロセス雰囲気内に流入する様々なガスGの流入を、例
えば活性ガスの流入と純粋な不活性ガスの流入とを切り替えることによって制御
すると、同一処理室における例えばスパッタエッチングとスパッタ被覆との切り
替えが可能である。
【0103】 時間制御ユニット73は、あらかじめ備えられた吹き出し点および/または処
理ガスGのためのガス供給管に例えば係合することによって、既に説明された装
置の運動の他にプロセスの進行も制御する。
【0104】 図13に示されたように複数の室が用いられる、この発明による装置のもう一
つの好ましい作動方法においては、供給室53では分配室40への装填および取
り出しが、加熱室54では放射加熱による加熱のほかにエッチング段階も行われ
るが、それに対して図13に56bで示されたような多機能室ではさらなる処理
が行われる。すなわち、約5分間のArまたは金属イオン照射による再度のエッ
チング、次に約20分間のアーク吹き出し点による金属付着層、好ましくはマグ
ネトロン吹き出し点を用いたクロム付着層のスパッタ被覆または被覆、そして約
30分間の第二のマグネトロン吹き出し点による炭化タングステンからなる中間
層のスパッタである。最後に第四の室では、炭化タングステンのスパッタと同時
にアセチレンを注入することによって機能層が実現される。この方法では、図1
3の回転方向ωzを見ると、室56aと56bとが逆になっている。
【0105】 この発明の装置はとくに、PVDまたはプラズマCVD方による磨耗保護層の
析出に用いられる。
【0106】 ここでは以下の磨耗層が布設されるのが好ましい。 ― 例えばTiN、TiCN、TiAlN、CrNからなる硬質材料層、およ
び例えば前記材料の複数層からなる層システム ― 例えば水素含有炭素層および水素非含有炭素層、窒化炭素―炭化珪素層、
炭素―珪素−酸化物層、金属炭素層、炭化金属―炭素層、硫化金属層、等の摩擦
軽減層、および例えば前記材料よりなる多層システム。
【0107】 ここで上記硬質材料層は好ましくは、ドリル刃やフライス等の細断工具、ない
し鋳型および父型のような変形工具に、550℃より低い温度で析出される。
【0108】 それに対して摩擦軽減層は好ましくは、動力装置、伝動装置、ポンプの構成要
素のような精密部材に250℃より低い温度で析出されるが、好ましくはその下
の硬質材料層と組み合わされて、細断または変形工具にも利用される。
【0109】 この発明の装置において、この発明にしたがって行われる被覆プロセスの例は
以下のとおりである。
【0110】 ― 炭化タングステン―炭素層を析出するための、炭化タングステンのスパッ
タリング、およびプロセス室へのアセチレンの同時注入 ― 水素含有炭素層を析出するための、HFプラズマによるアセチレンの分解 上記プラズマプロセスではまたパルスDCプラズマが利用され得る。
【0111】 ― 水素非含有炭素層を析出するための、黒鉛ターゲットの陰極アーク蒸化 ここではアーク蒸化の際、レーザ融発とアーク蒸化が組み合わされるという意
味で、プラズマアークがレーザによって導かれ得る。
【0112】 ― 硬質材料層および摩擦軽減炭素層を析出するための、TiAlN等の硬質
材料層の反応性陰極アーク蒸化、およびそれに続く、黒鉛ターゲットの陰極アー
ク蒸化による水素非含有炭素層の布設 この発明の装置はその際、それぞれの処理室において例えば以下の処理が行わ
れる。
【0113】 ― 室1: 基板の装填および取り出し、およびプロセス圧に下がるまでの排気 ― 室2: 基板の前処理、すなわち、 ― ガス消毒、ないしその表面汚染物質の分解、および被覆温度の獲得のため
の工作物の加熱。加熱は放射加熱によって、またはプラズマ放電からの電子照射
によって行われ得るが、その際基板はプラズマに対して陽極として接続される。
【0114】 ― 表面エッチングのための、好ましくはアルゴンイオンまたは金属イオンに
よる工作物表面のイオン照射。エッチングの目的は、続いて布設される層が十分
に付着するように、酸化物またはその他の結合層を有しない工作物の金属表面を
生産することである。イオンはプラズマ放電によって得られる。
【0115】 ― 室3: 工作物の被覆。この室は、選択された被覆方法に必要な吹き出し点を含む。磨
耗保護層の工作物への十分な付着を保証するために、場合によっては被覆プロセ
スの前にさらなるエッチング段階が設けられる。その場合、サイクル時間をより
短くすることによってこの発明の装置における処理量を増やすため、被覆プロセ
スの一部はもう一つの室4で行われ得る。その他には、室4は通風の前に基板を
冷却するために利用される。
【0116】 この発明の装置はしたがって、少なくとも三つの処理室を含む。中央分配室の
工作物は室から室へ同期的に移動するか、あるいは中間室を介して個々に処理室
に分配される。
【0117】 以下は、特に好ましい炭化タングステン―炭素層を析出する場合に、四室形状
のこの発明の装置を作動させるための、特に好ましい実施例である。ここでこの
発明の装置を作動させる際には基本的に、装置の同期サイクルを可能にし、それ
によって最適処理量を達成するために、各処理室における工作物の処理時間が基
本的に同じになるよう、個々の処理段階がそれぞれの処理室に割り振られるよう
、努められる。
【0118】 室1: 既に被覆された工作物の通風、取り出し、次の工作物バッチの装填、
および以下に記された圧力pTまでの排気。 10-6mbar≦pT≦5・10-2mbar、 典型的にはpT≒10-3mbar この圧力は、装置内を占める圧力に相当する。調整された圧力pTは一般に、 引渡しの際に基板が新しく入った基板によって、その他の室で汚染されないよう
、選択される。
【0119】 この段階は30分から60分かかる。 室2: 15分から30分の放射式加熱による加熱、次にアルゴンプラズマま
たは金属イオンプラズマにおけるエッチング。ここで工作物の温度Tは以下に保
たれる。 150℃≦T≦250℃ エッチング率は、工作物のバイアス電圧とイオン流に依存し、毎分5から50
nmである。エッチング段階はここでも15から30分である。
【0120】 室3: 好ましくは再びアルゴンイオンによる、5から10分間のアルゴンま
たは金属イオンプラズマにおける再度のエッチング。その後、マグネトロン吹き
出し点による、厚さ0.1から1μmのクロム付着層のスパッタ、ならびに第二
のマグネトロン吹き出し点による炭化タングステンからなる厚さ0.1から1μ
mの中間層のスパッタ。前記被覆段階はそれぞれ5分から30分である。
【0121】 室4: 炭化タングステンのスパッタ、およびアセチレンの同時注入による機
能層の析出。厚さ1から5μmの機能層が布設され、流量150sccmから5
00sccmのアセチレンが注入される。この段階は30分から100分である
【0122】 上述のように、個々の段階の長さは好ましくは、各室における工作物の処理時
間が基本的には同じになるように、すなわち例えば四室のそれぞれにおいて約5
0分となるように、互いに調整されるのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の装置において用いられる工作物担体の第一の実施形態
の概略図である。
【図2】 この発明の装置において好んで用いられる工作物担体の第二の型
の、図1と同様の図である。
【図3】 この発明の装置の第一の実施形態の概略縦断面図である。
【図4】 図3の装置の線IV−IVに沿った横断面図である。
【図5】 この発明の装置のもう一つの実施例の構造を概略的に示す、図3
と同様の図である。
【図6】 図5の装置のVI−VIに沿った、図4と同様の図である。
【図7】 処理室に工作物担体が挿入された、この発明の装置のもう一つの
実施形態の部分縦断面図である。
【図8】 工作物担体が分配室内に引き戻された状態の装置の、図7と同様
の図である。
【図9】 図7および図8に示された原理に従って構成された、四室装置の
断面図である。
【図10】 この発明による五室装置の、図9と同様の図である。
【図11】 この発明によるさらなる装置の概略縦断面図である。
【図12】 図11の装置の線XI−XIに沿った横断面図である。
【図13】 基本的には図7から図10と同様の構造の、この発明による装
置のさらなる実施形態の縦断面図である。
【図14】 この発明において利用される工作物担体のもう一つの好ましい
実施形態の、部分的に簡素化された透視図である。
【図15】 処理室と、その中に処理のために挿入された工作物担体との間
の機械および/または電気信号のための、好ましい連結装置の概略図である。
【図16】 工作物担体のための交差機構運搬駆動装置を備える、この発明
による装置の好ましい一実施形態の、部分的に簡素化された図7と同様の概略図
である。
【図17】 図16の装置の部分断面上面図である。
【図18】 分配室にある工作物担体のための交差機構駆動装置の、もう一
つの好ましい実施形態の原理を示す概略図である。
【図19】 図18の原理を前提とした、図18の交差機構駆動装置を備え
るこの発明の装置のさらに簡略化された、図7と同様の部分概略図である。
【図20】 図19と同様の構造を有する装置の、図17と同様の部分断面
図である。
【図21】 プロセス中、開口部にあてがわれるパッキンプレートのあらか
じめ定められたパッキン加圧を補強するための伸展機構の実現を示す、開口部を
介して連結される二つの真空装置室の部分断面図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月28日(2000.3.28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 前記少なくとも一つの処理室に、蒸気の粒子を周囲雰囲気内
に遊離する吹き出し点が設けられることを特徴とし、遊離された材料が以下の材
料、すなわち、 ― 少なくともTi、W、Al、Cr、Moのグループからなる金属または合
金 ― Si、C ― 前記金属ないし合金の酸化物、窒化物、酸窒化物、炭化物、酸炭化物、酸
窒化炭素、硫化物 のうちの少なくとも一つを含む、請求項1または2のいずれかに記載の装置。
【請求項】 処理室が以下の吹き出し点、すなわち、 ― 熱蒸化吹き出し点 ― 陰極アーク蒸化吹き出し点 ― スパッタ吹き出し点、好ましくはマグネトロン吹き出し点 ― PECVDのためのプラズマ吹き出し点 のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項に記載の装置。
【請求項】 少なくとも一つの処理室が、PVD処理および/またはPE
CVDのための室であることを特徴とする、請求項1からのいずれかに記載の
装置。
【請求項】 前記少なくとも二つの処理室のうち他方が加熱室であること
を特徴とする、請求項1からのいずれかに記載の装置。
【請求項】 前記少なくとも二つの処理室のうち他方がエッチング室であ
ることを特徴とする、請求項1からのいずれかに記載の装置。
【請求項】 前記少なくとも二つの処理室のうち他方がエッチングおよび
加熱室であり、かつ加熱およびエッチング作動の順序を制御する時間制御ユニッ
トが前記エッチングおよび加熱室と作用接続されることを特徴とする、請求項1
からのいずれかに記載の装置。
【請求項】 時間制御ユニットと作用接続された、少なくとも一つの処理
室が様々な工作物処理用に設計されており、前記ユニットは前記処理室における
さまざまな処理の時間順序を制御する、請求項1からのいずれかに記載の装置
【請求項10】 少なくとも、運搬配置のための駆動装置および/または駆
動接続と、前記少なくとも一つの処理室の駆動装置と作用接続され、運搬サイク
ルおよび処理サイクルの順序を制御する時間制御ユニットが設けられることを特
徴とする、請求項1からのいずれかに記載の装置。
【請求項11工作物が室に留まる時間が基本的に同じであるように、前
記時間制御ユニットが装置を制御することを特徴とする、請求項10に記載の装
置。
【請求項12】 密封しながら開口部と作用接続し得るパッキン配置、場
合によっては運搬配置の動きに関わりなく制御可能なように、運搬配置に有する ことを特徴とする、請求項1から11のいずれかに記載の装置。
【請求項13】 工作物受容部への駆動接続が、駆動装置と工作物担体との
間の駆動接続を含むことを特徴とする、請求項1から12のいずれかに記載の
【請求項14】 前記駆動接続がさらに、工作物担体において移動可能なよ
うに載置された工作物受容部に作用することを特徴とする、請求項13に記載の
装置。
【請求項15】 分配室の運搬配置が中央軸の周りを回転運動し、かつそれ
ぞれの工作物担体につき、前記中央軸に対して放射状に動く受容配置を少なくと
も一つ有することを特徴とする、請求項1から14のいずれかに記載の装置。
【請求項16】 少なくとも処理材料運搬配置駆動装置と、前記少なくとも
一つの処理室の駆動装置と、さらにスルース弁駆動装置と作用接続される、好ま
しくは自由にプログラミング可能な時間制御ユニットを有することを特徴とする
、請求項1から15のいずれかに記載の装置。
【請求項17】 開口部のためのパッキン配置が、それぞれ工作物担体と接
続されて、一体となることを特徴とする、請求項1から16のいずれかに記載の
装置。
【請求項18】 室の内部に突き出す処理室円錐台歯車(207)前記処
理室(53,55,59,65,67)のうちの少なくとも一つに有し、かつ突
出した工作物担体円錐台歯車(211)を工作物担体(1,20,47,205
)が有することを特徴とし、工作部物担体が処理室内において加工位置につくと
、処理室円錐台歯車と工作物担体円錐台歯車との正面、好ましくは小さい方の正
面の少なくとも一つが重なる、請求項1から17のいずれかに記載の装置。
【請求項19】 円錐台歯車の一つが工作物担体および/または処理室側(
207)において軸方向に弾性を有するよう(209)載置されることを特徴と
する、請求項18に記載の装置。
【請求項20】 工作物担体側の円錐台歯車(211)が工作物担体の工作
物受容部と回転駆動連結され、かつ工作物担体(205)が処理位置にあると、
室側のモータ回転駆動装置(213,213’)が、工作物担体側の円錐台歯車
(211)と連結されることを特徴とする、請求項18または19のいずれかに
記載の装置。
【請求項21】 工作物担体側の円錐台歯車(211)への室側の回転駆動
(213)が、室側の円錐台歯車(207)を介して、あるいは室側の円錐台歯
車とは関わりなく作用する駆動装置(213’)を介して行われることを特徴と
する、請求項18から20のいずれかに記載の装置。
【請求項22】 室側の円錐台歯車(207)ならびに工作物担体側の円錐
台歯車(211)が少なくともその小さな円錐台正面において電気伝導性であり
、かつ工作物担体側の円錐台歯車(211)の電気伝導性表面は工作物受容部と
電気伝導(5’el)接続し、室側の円錐台歯車(207)の小さな電気伝導性正
面は好ましくは調整可能な電源と接続されることを特徴とする、請求項18から 21 のいずれかに記載の装置。
【請求項23】 旋回ベアリング(236)からそれぞれのレバー端部ベア
リングまでのレバーアームの長さが同じであるように、互いに中央において旋回
載置(236)された一対のレバー配置(2321,2322)を備える交差機構
(45’)をそれぞれ一つ、分配室(40)内の運搬配置(43)がそれぞれ個
々の工作物担体(1,20,47,205)について有することを特徴とする、
請求項1から22のいずれかに記載の装置。
【請求項24】 前記交差機構(45’)の端部レバー旋回ベアリング(2
34,240)の少なくとも一つが、運搬配置の中央配置(43z)に直線的に 変位するよう載置され、かつ前記交差機構駆動装置が、直線的に移動するよう載
置された前記少なくとも一つの端部ベアリング(234,240)のための直線
駆動装置(230)、または旋回駆動装置を含み、好ましくは、カム円板(25 2)およびレバー(254)を介して前記交差機構レバー(2321,2322
の一つに作用する駆動装置を含むことを特徴とする、請求項23に記載の装置。
【請求項25】 室間を接続する開口部のために、一体となるよう接続され
るパッキンプレートを備える工作物担体(1,20,47,205)を有し、さ
らに、開口部に当てられたパッキンプレート(49)に係合し、運搬配置とは関
わりなく作動可能な伸展装置(276,278)が開口部の少なくとも一つに設
けられることを特徴とする、請求項1から24のいずれかに記載の装置。
【請求項26】 前記伸展配置が室側またはパッキンプレート側にモータで
変位するローラ配置(276)を、ならびにパッキンプレート側または室側に曲
面プレート(278)を含み、かつ前記ローラ配置が、パッキンプレート(49
)と開口部縁部との間においてパッキン加圧を提供または解除するために、曲面
プレート(278)の曲面路(280)と作用接続することを特徴とする、請求
25に記載の装置。
【請求項27】 真空処理室と、室内で処理されるべき工作物を備える工作
物担体との間における電気および/または機械連結配置であって、工作物担体が
処理位置にあると、その小さな正面が室内において互いに重なり、室から工作物
担体への機械的駆動接続および/または電気伝動接続を成立させる、室側の円錐
台歯車(207)と工作物担体側の円錐台歯車(211)とを含むことを特徴と
する、配置。
【請求項28】 ガス貯蔵装置が、 ― 窒素 ― 水素 ― 炭素含有ガス ― 珪素含有ガス のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項2に記載の装置を含む システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),BR,CA,C N,JP,KR,MX,US

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、 ― 基本的に一平面に沿って制御されて駆動される処理材料運搬配置を備える
    排気可能な中央分配室と、 ― 分配室のための少なくとも一つの供給室と、ならびに処理材料のための少
    なくとも二つの処理室とを備え、前記少なくとも三つの室は供給開口部を介して
    前記分配室と連絡し、処理材料は前記開口部を通して室から室へと処理材料運搬
    配置によって運搬可能である、真空被覆装置であって、 ― 前記処理材料は、それぞれに複数の工作物受容部を備える、前記装置の個
    々の工作物担体によって形成され、かつ ― 前記処理室における工作物の三次元処理を保証するために、前記処理室の
    少なくとも一つには駆動装置が設けられ、前記駆動装置と、処理室ステーション
    に供給された工作物担体の工作物受容部との間には、制御による設定および解除
    が可能な駆動接続が設けられることを特徴とする、装置。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも一つの処理室は被覆室であり、かつPVDま
    たはPECVDによって層を析出させるための吹き出し点を好ましくは少なくと
    も一つ含み、さらに、活性ガスを有するガス貯蔵装置と接続された流入部を好ま
    しくは少なくとも一つ有することを特徴とする、請求項1に記載の被覆装置。
  3. 【請求項3】 ガス貯蔵装置が、 ― 窒素 ― 水素 ― 炭素含有ガス ― 珪素含有ガス のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも一つの処理室に、蒸気の粒子を周囲雰囲気内
    に遊離する吹き出し点が設けられることを特徴とし、遊離された材料が以下の材
    料、すなわち、 ― 少なくともTi、W、Al、Cr、Moのグループからなる金属または合
    金 ― Si、C ― 前記金属ないし合金の酸化物、窒化物、酸窒化物、炭化物、酸炭化物、酸
    窒化炭素、硫化物 のうちの少なくとも一つを含む、請求項1から3のいずれかに記載の装置。
  5. 【請求項5】 処理室が以下の吹き出し点、すなわち、 ― 熱蒸化吹き出し点 ― 陰極アーク蒸化吹き出し点 ― スパッタ吹き出し点、好ましくはマグネトロン吹き出し点 ― PECVDのためのプラズマ吹き出し点 のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも一つの処理室が、PVD処理および/またはPE
    CVDのための室であることを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の
    装置。
  7. 【請求項7】 前記少なくとも二つの処理室のうち他方が加熱室であること
    を特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記少なくとも二つの処理室のうち他方がエッチング室であ
    ることを特徴とする、請求項1から7のいずれかに記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記少なくとも二つの処理室のうち他方がエッチングおよび
    加熱室であり、かつ加熱およびエッチング作動の順序を制御する時間制御ユニッ
    トが前記エッチングおよび加熱室と作用接続されることを特徴とする、請求項1
    から8のいずれかに記載の装置。
  10. 【請求項10】 時間制御ユニットと作用接続された、少なくとも一つの処
    理室が様々な工作物処理用に設計されており、前記ユニットは前記処理室におけ
    るさまざまな処理の時間順序を制御する、請求項1から9のいずれかに記載の装
    置。
  11. 【請求項11】 少なくとも、処理材料運搬配置のための駆動装置および/
    または駆動接続と、前記少なくとも一つの処理室の駆動装置と作用接続され、運
    搬サイクルおよび処理サイクルの順序を制御する時間制御ユニットが設けられる
    ことを特徴とする、請求項1から10のいずれかに記載の装置。
  12. 【請求項12】 処理材料が室に留まる時間が基本的に同じであるように、
    前記時間制御ユニットが装置を制御することを特徴とする、請求項11に記載の
    装置。
  13. 【請求項13】 密封しながら開口部と作用接続し得るパッキン配置が、場
    合によっては処理材料運搬配置の動きに関わりなく制御可能なように、処理材料
    運搬配置に設けられることを特徴とする、請求項1から12のいずれかに記載の
    装置。
  14. 【請求項14】 工作物受容部への駆動接続が、駆動装置と工作物担体との
    間の駆動接続を含むことを特徴とする、請求項1から13のいずれかに記載の配
    置。
  15. 【請求項15】 前記駆動接続がさらに、工作物担体において移動可能なよ
    うに載置された工作物受容部に作用することを特徴とする、請求項14に記載の
    装置。
  16. 【請求項16】 分配室の処理材料運搬配置が中央軸の周りを回転運動し、
    かつそれぞれの工作物担体につき、前記中央軸に対して放射状に動く受容配置を
    少なくとも一つ有することを特徴とする、請求項1から15のいずれかに記載の
    装置。
  17. 【請求項17】 少なくとも処理材料運搬配置駆動装置と、前記少なくとも
    一つの処理室の駆動装置と、さらにスルース弁駆動装置と作用接続される、好ま
    しくは自由にプログラミング可能な時間制御ユニットが設けられることを特徴と
    する、請求項1から16のいずれかに記載の装置。
  18. 【請求項18】 開口部のためのパッキン配置が、それぞれ工作物担体と接
    続されて、一体となることを特徴とする、請求項1から17のいずれかに記載の
    装置。
  19. 【請求項19】 室の内部に突き出す処理室円錐台歯車(207)が前記処
    理室(53,55,59,65,67)のうちの少なくとも一つに設けられ、か
    つ突出した工作物担体円錐台歯車(211)を工作物担体(1,20,47,2
    05)が有することを特徴とし、工作部物担体が処理室内において加工位置につ
    くと、処理室円錐台歯車と工作物担体円錐台歯車との正面、好ましくは小さい方
    の正面の少なくとも一つが重なる、請求項1から18のいずれかに記載の装置。
  20. 【請求項20】 円錐台歯車の一つが工作物担体および/または処理室側(
    207)において軸方向に弾性を有するよう(209)載置されることを特徴と
    する、請求項19に記載の装置。
  21. 【請求項21】 工作物担体側の円錐台歯車(211)が工作物担体の工作
    物受容部と回転駆動連結され、かつ工作物担体(205)が処理位置にあると、
    室側のモータ回転駆動装置(213,213’)が、工作物担体側の円錐台歯車
    (211)と連結されることを特徴とする、請求項19または20のいずれかに
    記載の装置。
  22. 【請求項22】 工作物担体側の円錐台歯車(211)への室側の回転駆動
    (213)が、室側の円錐台歯車(207)を介して、あるいは室側の円錐台歯
    車とは関わりなく作用する駆動装置(213’)を介して行われることを特徴と
    する、請求項19から21のいずれかに記載の装置。
  23. 【請求項23】 室側の円錐台歯車(207)ならびに工作物担体側の円錐
    台歯車(211)が少なくともその小さな円錐台正面において電気伝導性であり
    、かつ工作物担体側の円錐台歯車(211)の電気伝導性表面は工作物受容部と
    電気伝導(5’el)接続し、室側の円錐台歯車(207)の小さな電気伝導性正
    面は好ましくは調整可能な電源と接続されることを特徴とする、請求項19から
    22のいずれかに記載の装置。
  24. 【請求項24】 真空処理室と、室内で処理されるべき工作物を備える工作
    物担体との間における電気および/または機械連結配置であって、工作物担体が
    処理位置にあると、その小さな正面が室内において互いに重なり、室から工作物
    担体への機械的駆動接続および/または電気伝動接続を成立させる、室側の円錐
    台歯車(207)と工作物担体側の円錐台歯車(211)とを含むことを特徴と
    する、配置。
  25. 【請求項25】 旋回ベアリング(236)からそれぞれのレバー端部ベア
    リングまでのレバーアームの長さが同じであるように、互いに中央において旋回
    載置(236)された一対のレバー配置(2321,2322)を備える交差機構
    (45’)をそれぞれ一つ、分配室(40)内の処理材料運搬配置(43)がそ
    れぞれ個々の工作物担体(1,20,47,205)について有することを特徴
    とする、請求項1から23のいずれかに記載の装置。
  26. 【請求項26】 前記交差機構(45’)の端部レバー旋回ベアリング(2
    34,240)の少なくとも一つが、運搬配置の中央配置(43z)に直線的に 変位するよう載置され、かつ前記交差機構駆動装置が、直線的に移動するよう載
    置された前記少なくとも一つの端部ベアリング(234,240)のための直線
    駆動装置(230)、または旋回駆動装置を含み、好ましくは、カム円板(25
    2)およびレバー(254)を介して前記交差機構レバー(2321,2322
    の一つに作用する駆動装置を含むことを特徴とする、請求項25に記載の装置。
  27. 【請求項27】 室間を接続する開口部のために、一体となるよう接続され
    るパッキンプレートを備える工作物担体(1,20,47,205)が設けられ
    、さらに、開口部に当てられたパッキンプレート(49)に係合し、運搬配置と
    は関わりなく作動可能な伸展装置(276,278)が開口部の少なくとも一つ
    に設けられることを特徴とする、請求項1から26のいずれかに記載の装置。
  28. 【請求項28】 前記伸展配置が室側またはパッキンプレート側にモータで
    変位するローラ配置(276)を、ならびにパッキンプレート側または室側に曲
    面プレート(278)を含み、かつ前記ローラ配置が、パッキンプレート(49
    )と開口部縁部との間においてパッキン加圧を提供または解除するために、曲面
    プレート(278)の曲面路(280)と作用接続することを特徴とする、請求
    項27に記載の装置。
  29. 【請求項29】 工作物の連続輸送または処理のための開口部を少なくとも
    一つ備える真空処理装置であって、開口部に対して駆動されて移動するパッキン
    プレート(49)が設けられ、さらに前記パッキンプレートおよび開口部縁部の
    あらかじめ定めされたパッキン加圧を提供ないし解除するためのモータ駆動装置
    を備える伸展装置が開口部領域に装着されることを特徴とする、装置。
  30. 【請求項30】 前記伸展装置が室側またはパッキンプレート側にローラ配
    置を、さらにパッキンプレート側または室側に曲面円板配置を有し、かつ前記ロ
    ーラ配置がモータ駆動によって前記曲面円板の曲面上を転がることによって前記
    加圧が提供ないし解除されることを特徴とする、請求項29に記載の装置。
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