JP2001512474A - インビトロ・ペプチドまたはタンパク質発現ライブラリ - Google Patents

インビトロ・ペプチドまたはタンパク質発現ライブラリ

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ペプチド又はタンパク質の多様な集団を表示するインビトロ・ペプチド又はタンパク質発現ライブラリ作製法を提供する。ここに、ペプチド又はタンパク質は、特にシス作用タンパク質、ライブラリ自体、ライブラリをコード化するDNA分子、及び発現ライブラリを使用することにより、特にDNAと会合し、タンパク質:DNAの共有結合によりDNA分子をコード化する。

Description

【発明の詳細な説明】 インビトロ・ペプチドまたはタンパク質発現ライブラリ 本発明は、ペプチドまたはタンパク質の多様な集団を示すインビトロ・ペプチ ドまたはタンパク質発現ライブラリの作製法、このように作製された発現ライブ ラリおよび望ましい特性を示すペプチドまたはタンパク質の同定にライブラリを 使用することに関する。本発明はまた、ペプチドまたはタンパク質のコード領域 を含み、および共有結合によってそれらの翻訳産物に特異的に結合する、特異的 DNA配列にも関する。 図書館が検索可能な多様な刊行物を読者に提供するのと同じように、分子ライ ブラリも、選び出して検索してもよい参考分子バンクを提供する。そのようなラ イブラリは遺伝子材料、例えば、プラスミドまたはバクテリオファージ中のDNA 配列の断片を含んでもよく、またはライブラリ中の遺伝子材料によってコードさ れるペプチドまたはタンパク質を発現してもよい。後者の場合、ライブラリの関 連するメンバーが選択できるように、発現されたペプチドまたはタンパク質は、 それをコードする遺伝子材料に必ず会合していなければならない。現在、これは 異なる多くの方法で得られている。 まず、ペプチドは細胞、ウイルス、および胞子、特にバクテリオファージ、細 菌、または酵母のような、遺伝子パッケージの外表面上に、ディスプレイ・タン パク質の融合部分として表示してもよい。特定のライブラリにおけるディスプレ イ・タンパク質の不変部分は、それが遺伝子パッケージ、例えば、細胞またはビ リオンの表面上に発現され、標的タンパク質またはペプチドを発現する遺伝子パ ッケージが回収されるように細胞またはビリオンに安定的に会合するという特徴 を有するように選択される。 スミス&スコット(Smith(1985)、Science、228、p1315〜6;Scott and Smi th(1990)、Science、249、p386〜390)は、ビリオン表面上に暴露されたペプ チドのランダム配列のディスプレイ・ベクターとしてのバクテリオファージFdの 利用について記述した。ラドナー(Ladner)のUS-A-5223409は、細菌細胞また はバクテリオファージの外表面上に、可能性のある結合ドメインファミリーを発 現する。多くの研究所の他の研究者も同様に、発現ライブラリの作製にそのよう な遺伝子パッケージを使用した。このような研究の多くは、取り扱いが丈夫で比 較的容易な系であることが証明されたM13のような糸状ファージについて行われ てきた。 しかし、この技術は、選択するために十分に多様な変種を産生するために十分 大きいライブラリの作製には時間および労力を必要とする、というようになおも 特定の欠点がある。さらに、これまで用いられた遺伝子パッケージは、コードさ れるタンパク質またはペプチドの発現、およびその後のスクリーニング工程での 遺伝子パッケージの伸長が共に得られるよう、生存状態で維持しなければならな い。さらに、表示されたポリペプチドは、生物からの排出物および生物上の適当 な構造となる融合部分の集合に対して融和性でなければならない。同様に、タン パク質合成はインビボで起こるため、翻訳宿主によって得ることができるそれら の改変のみを表示配列に組み入れることができる。 スクリーニング・プロトコルの際に選択した遺伝子パッケージの伸長に関わる 時間はまた、研究者にとって有意な時間の負担となる。さらに、現在用いられて いるインビボ・ペプチド・ディスプレイ・ライブラリでは、複製および発現を行 うためにライブラリの遺伝子材料を宿主にトランスフェクトさせることが必要で 、形質転換は、従って、発現ライブラリに存在する可能性があるメンバー数を減 少させる非能率な技法であることが知られている。 より最近、インビボ発現ライブラリに関する上記のような限界のいくつかを克 服したインビトロ発現ライブラリが記述されている。例えば、ライブラリの異な るメンバーにおいて異なるディスプレイ・ペプチドを有する正確に折り畳まれた 完全なタンパク質およびそのコードmRNAがいずれもリボソームに結合したままで ある、ポリソーム・ディスプレイが記述されている。これは、タンパク質鎖が確 実にリボソームを離れないように、そしてmRNAが確実にリボソームを離れないよ うに(すなわち、停止コドンがなく、リボソームが安定化される)することによ って得ることができる。そのような発現ライブラリは、例えば国際公開公報第92 /02536号(コロラド大学評議会)、国際公開公報第93/03172号(大学研究法 人)および国際公開公報第92/05058号(カワサキ(Kasawaki))に公表されてい るように、いくつかの特許出願の主題である。 ポリソーム・ライブラリにもいくつかの限界がある。RNAはRNAアーゼに対して 非常に感受性が高く、このため取り扱いが難しい。リボソームの接着を保持する ためには、マグネシウムイオンが持続的に存在する必要があるが、これはそれが 常に存在しなければならないスクリーニングおよびその他の工程にとって問題と なる。より重要なことは、翻訳後の全ての工程、特にスクリーニングおよび選択 技法の際の工程は、ポリソーム:RNA結合を保持しなければならないため、強い 試薬で行ってはならない。 提案されている異なるインビトロ発現ライブラリは、DNA結合タンパク質を使 用することを含む。これらのタンパク質は、細菌またはその他の膜によって限界 決定される生物において、DNA結合タンパク質の結合部位を含むプラスミドを用 いて発現される。ポリペプチドおよびコードする核酸は、タンパク質がコードす る核酸と一過性に会合するために、機能的に結合する。ライブラリ配列は、ディ スプレイ部分の挿入によってDNAとの結合に影響を及ぼすことなくポリペプチド に導入され、融合タンパク質を生じる。そのようなライブラリは例えば、国際公 開公報第93/08278号(アフィマックス・テクノロジーズNV)として公表される国 際特許出願に記述されている。 そのようなインビトロ・ライブラリは、スクリーニングをインビトロで行って もよいという長所を有するが、コードされた融合タンパク質は、自身がコードす るDNAを独自に認識しないため(むしろDNA上にその結合部位が出現する場合は常 にこれを認識して会合する)、少なくとも翻訳はインビボで行わなければならず 、宿主細胞または微生物1個あたりのライブラリメンバーは1個に過ぎない。こ のため、ライブラリが得る複雑性はかなり制限される。このように、形質転換が 不十分であることのような、インビボ発現ライブラリの制限のいくつかは、応用 可能である。さらに、DNA結合タンパク質とDNA上のその接着部位との会合は共有 結合ではなく、このため、ほんの30分という次数であるかも知れないが相互作用 に関連したオフの時間が存在する。このように、翻訳後のスクリーニング工程の 実施に要する時間は、できる限り短く維持しなければならず、オフの割合がさら に 増加しないようにスクリーニング条件を選択しなければならない。このように先 行技術の発現ライブラリでは、制限的限界がなおも存在する。 今では驚くべきことに、ライブラリ中の遺伝子材料の特異的翻訳産物がコード DNA配列に直接的にしかも共有結合するような、ペプチドまたはタンパク質発現 ライブラリが作製される可能性があることが判明した。これによって次に、発現 ライブラリの構築およびスクリーニングの際に、固有の制限がある細胞遺伝子パ ッケージを使用する必要がなくなる。この進歩によって、選択、DNA増幅および 発現のサイクルによる、望ましいペプチドまたはタンパク質の迅速なスクリーニ ングが可能となる。DNA増幅は自己複製を含んでもよいが、これはその代わりに 標準的な増幅技法、例えば下記で詳しく述べるポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を 用いて簡便かつ迅速に行ってもよい。 本発明の共有結合DNA:タンパク質発現ライブラリは、自身のコードDNAと共有 結合し、しかもディスプレイ用のペプチドまたはタンパク質のコード配列を含む 、またはこれと重なり合う、もしくは隣接する、タンパク質またはその一部をコ ードする配列を含むことによって可能となる。発現されれば、DNA結合タンパク 質およびディスプレイペプチドまたはタンパク質は、単一のポリペプチドを形成 し、これはコードDNAと共有結合するようになる。そのような結合は、遺伝子材 料およびその翻訳産物が互いに近づくことができる場合に限って、可能となると 認識される。このように、遺伝子材料は、好ましくはタンパク質:DNA相互作用 を妨害するペプチドまたはタンパク質を有効にコードする配列を欠失しているべ きである。 さらに、下記の考察からも明らかとなるように、特定の状況では、DNA結合タ ンパク質はDNAを開裂し、それに対して付着するようになるであろう。これらの 状況下では、ライブラリのDNA分子の構築およびそれらの中でのライブラリ配列 の配置に応じて、DNA結合タンパク質は、DNA分子の残りからの断片の開裂のため に、ライブラリ配列を含まないDNA断片と共有結合する可能性がある。しかし、 ハイブリダイズ条件を用いれば、鋳型鎖は相補的な2つのコード鎖断片を保持し 、このようにDNA結合タンパク質は、DNA:タンパク質の共有結合の中間型結合を 通じてそのコードDNAに会合したままとなる。本明細書で用いる「直接的な」付 着 という語は、このような可能性を含むと解釈される。さらに、DNA結合タンパク 質がそのコードDNA断片に付着している場合にも明白である。しかし、この可能 性は、本明細書で用いられる「それらをコードするDNAと特異的に会合する」と いう語の中に含まれる。 このように、1つの局面から見ると、本発明は、ペプチドまたはタンパク質が 蛋白:DNA共有結合を通じてそれらをコードするDNAと特異的に会合している、ペ プチドまたはタンパク質の多様な集団を表示するペプチドまたはタンパク質発現 ライブラリの作製法であって、少なくとも以下の工程: 1) 配列がディスプレイ用のアミノ酸配列(ディスプレイ部分)および少なくと も結合部分に対する付着部位少なくとも1つをコードする、タンパク質:DNA共 有結合を通じてコード配列に特異的に結合するアミノ酸配列をコードするヌクレ オチド配列を含む、DNA分子の増幅可能な遺伝子ライブラリを調製する工程、お よび 2) このようにして形成された遺伝子ライブラリを発現する工程、 を含む方法を提供する。 このように、それらの特異的コード遺伝子材料と共有結合する多数の異なる翻 訳産物の作製が実現される可能性がある。この知見を、本明細書で記述するペプ チドまたはタンパク質発現ライブラリの開発に用いた。ディスプレイ用のペプチ ドまたはタンパク質は、それをコードする遺伝子材料上に直接提示され、膜また は細胞壁表面には表示されないため、このライブラリは、ペプチドを発現するた めに細胞または単細胞生物を用いたこれまでのインビボライブラリとは異なる。 さらに、一般に一価または多価ディスプレイが得られる可能性があり、この方 法によって極めて高度なライブラリ多様性が発現される。さらに、望ましい特性 を示すライブラリ・メンバーをコードする遺伝子材料のPCR増幅を行う場合、DNA は適当なプライマーを結合する際に自由に接近することが可能で、選択の際に用 いられる材料から、またはペプチドもしくはタンパク質ライブラリ結合物の非遺 伝子部分から、予め抽出または溶出する必要がないため、これは、ペプチドライ ブラリのそのメンバーのDNA上でインサイチューで行ってもよい。これによって 、技法は有意に単純かつ迅速になる。さらに、増幅の前に遺伝子材料を標的結合 細 胞またはビリオンから溶出するために通常必要とされる、例えば、低いpHのよう な強い処置は不要である。 さらに、先行技術のインビトロ発現ライブラリとは対照的に、DNAとコードさ れるポリペプチドとの共有結合は、表示されたペプチドまたはタンパク質が、バ クテリオファージ、DNA結合タンパク質:DNA相互作用、またはリボソームを破壊 するようなイオン条件および溶媒によって、DNAから放出されないことを意味す る。さらに、共有結合によって、より広範囲の温度、より長期間、および中間的 な凍結工程で選択を行うことができるようになる。このように選択はおそらくよ り一層正確であると共により一層簡便である。 本明細書で用いる「該コード配列に特異的に結合する」という語は、アミノ酸 配列が、単離されて一連の異なるDNA配列に導入された場合、そのコードDNAを独 自に認識しないが、転写および翻訳によってそのコードするDNAから産生された 場合にその自身のコード配列に結合することを意味する。この特異性は、下記の ように多くの方法において得られる可能性がある。本明細書で引用しているよう に、「コードする」DNAとは、発現された場合にディスプレイ・タンパク質また はペプチドおよびDNA結合部分を含む翻訳産物を生じるDNA分子を意味すると解釈 される。しかし、DNA結合部分が結合するDNA領域は、必ずしもディスプレイまた は結合部分をコードする領域内に存在しないが、同じDNA分子上に単に存在する 。 インビトロでそれらをコードするDNA配列と相互作用するタンパク質は、本明 細書において「シス作用型タンパク質」として知られ(シスタンパク質とも呼ぶ )、自身のDNA鋳型との共有結合を確立する。「偽シス作用型タンパク質」は、 本明細書において適当な条件下で、シス様式で作用する(すなわち、それらのコ ードDNAに結合する)それらのタンパク質であると見なされる。 偽シスペプチドまたはタンパク質発現ライブラリは、適当な条件下でそれをコ ードするDNAと共有結合するDNA結合部分を使用することによって作製してもよい 。例えば、これは、その中で各細胞が単一のライブラリメンバーのみをコードす るDNAを含む、細胞または微生物の範囲内で翻訳工程を実施することによって得 てもよい。 この場合、DNA結合部分は利用できる単一の認識および付着部位を有するに過 ぎないため(DNAは1個以上のコピーが存在してもよい)、それはその自身のコ ードDNAに結合するであろう(偽シス作用)。このように、これはコードDNAと、 共有結合を通じて付着した発現されたペプチドまたはタンパク質の間に機能的結 合を提供する。本明細書で用いるように、「付着部位」は、共有結合の前にDNA 結合部分が会合する認識部位を含む、すなわちこの語はDNA結合タンパク質の共 有結合を得るために必要なヌクレオチド配列を指す。 このように、発明は、好ましい局面において、遺伝子材料の発現がインビボで 行われ、選択的に1つ以上のコピーに存在する単一のライブラリメンバーが宿主 細胞または生体あたりに発現される、上記で定義したようにペプチドまたはタン パク質発現ライブラリの作製法を提供する。 適当な偽シスタンパク質は、DNA上の特異的結合部位(付着部位)を認識し、 その結果DNA:タンパク質の共有結合が起こるタンパク質である。実施例には、 末端タンパク質、複製タンパク質および他のプライミングタンパク質が含まれる 。さらに、既知のDNA共有結合タンパク質の機能的に同等な断片、変種または誘 導体を用いてもよい。下記のようにシス結合タンパク質もまた、上記方法におい て用いてもよいと認識される。 真のシス作用型タンパク質は、インビトロ発現ライブラリを作製するために特 定の長所を提供する。シス作用型タンパク質の例には、複製の開始に関係するタ ンパク質が含まれる。ローリングサークル型の複製は、異なる起源の環状複製単 位、例えば一本鎖(ss)および二本鎖(ds)DNAファージ(ファン・マンスフィ ールドら(van Mansfield)(1984)、Adv.Exp.Med.Biol.、179、p221〜230 ;バース&ヤンス(Baas and Jansz)(1988)、Cur.Topics.Microbiol.Immu nol.、136、p31〜70)、ssDNAプラスミド(グルス&エールリッヒ(Gruss and E hrlich)(1989)、Microbiol.Rev.、53、p231〜241;ノビック(Novick)(19 89)、Ann.Rev.Microbiol.43、p537〜565)、ssDNA植物ウイルス(ステンガ ーら(Stenger)(1991)、PNAS、88、p8029〜8033;ソーンダースら(Saunders )(1991)、Nucl.Acids.Res.、19、p2325〜2330)、ssおよびdsDNA動物ウイ ルス(バーンズ(Berns)(1990)、Microbiol.Rev.、54、p316〜329;ダスグ プタら(Dasgupta)(1992)、J.Mol.Biol.228、p1〜6)および dsDNAバクテリアプラスミド(カム(Kham)(1997)、Microbiol.Molec.Biol .Rev.、61(4)、p445〜455)において一般的に用いられる。調べた系において 、開始タンパク質はニック閉鎖およびトポイソメラーゼ活性を有する。調べた最 もよい系はssDNAファージφX174の系で、Aタンパク質は複製型のウイルス鎖にお けるori部位にニックを入れ、開裂した鎖の5'末端と共有結合を形成する。その 後3'末端は、5'ウイルス鎖を置換する宿主ポリメラーゼによって伸長し、複製の 1ラウンド後、親のウイルス鎖を再度ライゲーションしてAタンパク質を子の鎖 に移し、新しいラウンドの複製を開始させる(バース&ヤンス(Baas and Jansz 、1988、前記)。P2Aタンパク質もまた、二次構造を欠失し、開裂鎖の5'末端に 結合する部位でA遺伝子のコード領域におけるori部位を開裂することが判明した Nucleic Acids.Res.、22、p5204〜5210)。 このシス作用は、インビボで作用すると報告されており、このように翻訳工程 はインビボで行ってもよいが、細胞を破壊してディスプレイライブラリを産生す る前では、細胞1個あたり1つ以上のライブラリメンバーが発現される。翻訳の 際に画分化が起こること、またはシスタンパク質が細胞内を容易に拡散できない ことが示唆されているものの、細胞または微生物に含まれる他のDNA分子上に他 の適当な結合部位が存在するにもかかわらず、シスタンパク質にシス作用を示さ せるプロセスはわかっていない。 このように、より好ましい局面において、本発明は、該コード配列に特異的に 結合する該アミノ酸配列が、シス作用型タンパク質またはその機能的に同等な断 片、誘導体または変種に由来し、遺伝子材料の発現をインビボで行って、選択的 に1つ以上のコピーに存在する少なくとも1つのライブラリメンバーが、宿主細 胞または菌体1個あたりに発現される、本明細書で既に定義したようにペプチド またはタンパク質発現ライブラリの作製法を提供する。 インビトロでシス作用を保持する適当なシス作用型タンパク質には、配列(好 ましくは60%配列同一性を示す、より好ましくは70、80または90%)、構築およ び複製様式によって関連するP2Aを含む複製蛋白ファミリー;ファージ186からの 同等タンパク質(シバプラサドら(Sivaprasad)、1990、J.Mol.Biol.、213、 p449〜463)、HP1(エスポジトら(Esposito)、1996、Nucl.Acids.Res.、24 、p2360〜2368)、ならびにPSP3(ブラスら(Bullas)、1991、Virology、185、 p918〜921)およびその機能的同等断片、誘導体および変種が含まれる。インビ ボでシス作用型であるシス作用型タンパク質は、同様のローリングサークル複製 特性およびP2Aに対する構築を示す。そのようなタンパク質には、例えば上記の φX174のAタンパク質が含まれる。適当な偽シスタンパク質は、例えば異なる微 生物からの末端タンパク質のようなP2Aに関連している。 上記ライブラリを使用することによって、既知のインビボ発現ライブラリと比 較して、必要とされる宿主細胞または微生物の数が減少するために、ライブラリ の多様性が増加し、およびノイズ比に対するシグナルの減少が起こる。 シス作用タンパク質は常に、インビボでのみ作用すると想定され、インビトロ での対応する作用は示唆されておらず、観察されていない。しかし、意外にも翻 訳がインビトロで行われる場合でもシス作用は保持されることが判明した。 認識されるように、この知見から無数の長所が得られる。最後に、共有結合の 形成はこれまでに述べたように様々な長所を有する。さらに、コードされるタン パク質は、適当な結合部位を示すDNAの隣接鎖が存在するにもかかわらず、その コードDNAを発見することができるため、ライブラリの調製全体およびそのスク リーニングはインビトロで行ってもよい。これは、作製およびスクリーニングに 関係する時間と労力を根本的に短縮し、インビボライブラリについての多くの制 限が回避される。例えば、発現、スクリーニングおよび増幅の1ラウンドあたり 少なくとも12時間節約される。宿主細胞または微生物は完全に不要となる可能性 があるため、ライブラリは、異なるメンバー1012個までを有してもよい。 インビトロ翻訳によって、多くの同時および翻訳後改変(翻訳工程の際または 後に化学または酵素的に行ってもよい)が組み入れられるが、そのいくつかは翻 訳がインビボで行われる場合、これまで可能でなかった。例えば、燐酸化、硫酸 化、ジスルフィド結合の形成、グリコシル化または異性化を行ってもよい。(こ れらの工程はまた、インビボで発現されたライブラリのメンバー上で実施し、次 に放出してもよい。これらの反応は、改変の原因となる酵素を抽出物に加えるこ とによってインビトロで行ってもよい。非天然のアミノ酸はまた、例えば、t- RNAを化学的に荷電することによって、または電荷t-RNA上のアミノ酸を修飾する ことによって導入してもよい。 このように、特に好ましい局面において、本発明は、該コード配列に特異的に 結合する該アミノ酸配列がシス作用型タンパク質またはその機能的同等断片、誘 導体、または変種に由来し、遺伝子材料の発現をインビトロで実施する、本明細 書において既に定義したように、ペプチドまたはタンパク質発現ライブラリの作 製法を提供する。 本明細書で用いるように、「機能的に同等な」断片、誘導体および変種は、本 明細書で定義するように、例えば脱グリコシル化、またはグリコシル化によって 化学修飾されたアミノ酸をまたは含む、もしくはさらに含むが、それにもかかわ らず望ましい機能性を保持している、例えば、シスまたは偽シスDNA結合特性を 示す、単一または複数のアミノ酸置換、付加および/または欠失によってアミノ 酸配列を改変してもよい、天然のタンパク質に関連する、または由来するペプチ ドまたはタンパク質を定義する(例えば、シス作用型タンパク質)。便宜上、そ のような誘導体または変種はそれらが由来する本来のタンパク質と80%または90 %の配列同一性を有してもよい。機能的に同等な変種には、天然の生物学的変種 (例えば、対立遺伝子変種または種間の地理的変種)および既知の技法を用いて 調製した誘導体が含まれる。例えば、機能的に同等なペプチドまたはタンパク質 は、化学合成、または核酸の部位指向変位誘発、ランダム変異誘発、もしくは酵 素的開裂および/またはライゲーションの既知の技法によって組換え型のいずれ かとして調製してもよい。 シス作用型タンパク質またはその断片、変種または誘導体は、下記により詳し く述べる偽シス作用型タンパク質に関して記述されている方法に従って、発明の ライブラリを作製するために用いてもよいと認識される。 便宜上、発明の方法において用いられるシスタンパク質は、ファージP2 DNA複 製開始系に由来する。P2Aタンパク質は、それをコードするまさに同じDNA分子上 のP2A遺伝子内に位置する定義したイニシエータ配列を認識し、ニック部位の遊 離の末端塩基の1つと共有結合を形成しながら、鎖の1つに特異的にニックを 1994、前記)。そのようなタンパク質・DNA複合体はペプチド・ディスプレイ目 的のために用いることができる遺伝子抱合体となる。P2A遺伝子の配列は報告さ れている(リウら(Liu)(1993)、J.Mol.Biol.、231、p361〜374)。 P2Aタンパク質はアミノ酸の変化に耐えられることは知られており(例えばリ ウら(Liu)、1993、前記を参照のこと)、このように、ディスプレイ・ペプチ ドまたはタンパク質は機能を喪失することなく導入してもよい。Aのシス作用の 特性によって、DNA鋳型(ディスプレイのための様々なハイブリッドAペプチドま たはタンパク質をコードする配列、A遺伝子を転写するための適当なプロモータ ー、およびP2Aが結合する部位を有する)のライブラリに細胞不含カップリング 転写/翻訳工程を行うことによって、インビトロでのペプチドまたはタンパク質 ライブラリ構築が可能となる。この結果、自身の鋳型DNAと共有結合するハイブ リッドAペプチドまたはタンパク質が得られる。 ハイブリッドA:DNA抱合物は、標的に対する選別を行うことができる、または 望ましい活性について試験することができる異なるハイブリッドAペプチドまた はタンパク質を表示する、インビトロ・ペプチドまたはタンパク質ライブラリを 構成する。標的に結合する、または望ましい特性を示す特異的ハイブリッドA:D NA抱合体は必要であれば回収してもよく、その後遺伝子材料を例えばPCRによっ て増幅し、細胞不含抽出物においてカップリングした転写/翻訳工程を行っても よい。次にこのサイクルを望ましい回数繰り返し、個々のハイブリッドA:DNAク ローンを得てもよい。これは、適当な数のDNA配列が得られるまで、DNAシークエ ンシングによってモニターしてもよい。適当なスクリーニング技法を下記により 詳しく記述する。 多様なペプチドまたはタンパク質集団を表示するペプチドまたはタンパク質発 現ライブラリに関して本明細書で用いるように、「ペプチドまたはタンパク質」 という語は、ライブラリの異なるメンバーにおいて変化しているディスプレイ配 列(ディスプレイ部分)(コードするDNAに結合する配列内に含まれる、配列と 重なり合う、または配列とは異なるものであってもよい)を少なくとも含み、適 当な選択技法を通じて選択してもよい、アミノ酸配列を含むと解釈される。各発 現ライブラリのメンバーはまた、発現されたポリペプチドの一部として、発現か ら得られたペプチドまたはタンパク質のそのコードDNA(結合部分)への付着の 原因となる不変配列(配列の一部であっても全体であってもよい)を含む。結合 およびディスプレイ部分は共に、必ず単一のペプチドまたはタンパク質上に発現 される。 ディスプレイ部分がペプチド(および本明細書においてディスプレイ・タンパ ク質として呼ばれる)より大きい場合、タンパク質を骨格タンパク質として用い る場合のように、タンパク質の様々なアミノ酸部分は不変となる可能性があり、 ライブラリ・メンバーはディスプレイ・タンパク質の特定の領域のみが異なる可 能性が高い。 核酸分子が縮重および/または機能的同等配列を有する分子を含む、ディスプ レイ部分および結合部分をコードする配列ならびに結合部分の付着部位を少なく とも1つ含む、発明のライブラリにおいて発現されるペプチドまたはタンパク質 をコードするDNA配列は、発明のさらなる局面を形成する。機能的に同等な核酸 分子には、断片、誘導体および変種、例えば本明細書において定義されるように 、必要とされる機能性、例えばシス結合作用を有するペプチドまたはタンパク質 をコードする実質的に相同な配列およびハイブリダイズ配列が含まれる。 「実質的に相同な」という語は、少なくとも60%、好ましくは少なくとも70、 または80%の配列相同性を示す配列を意味する。発明の範囲内に含まれるハイブ リダイズ配列は、非ストリンジェント条件下(室温で6×SSC/50%ホルムアミ ド)で結合し、低ストリンジェンシー(2×SSC、室温、より好ましくは2×SSC 、42℃、またはより高ストリンジェンシー条件下、例えば2×SSC、65℃(SSC= 0.15M NaCl、0.015Mクエン酸ナトリウム、pH7.2)で洗浄する配列と共に、コー ドの縮重のために上記条件下でハイブリダイズする配列である。 DNA配列(関連するコードされるタンパク質またはペプチドと共に)のライブ ラリを作製することによって、本発明はまた、DNAディスプレイ・ライブラリも 提供すると認識される。このように、それらのディスプレイ・ペプチド/タンパ ク質またはDNA部分に基づいてメンバーを選択するために、双機能ライブラリが 提供される。 発明は、P2Aタンパク質および機能的に同等なその断片、誘導体、または変種 を結合部分として用いて簡便に行われる。DNA結合部分の結合に関連するヌクレ オチド配列についても、これは天然に起こる位置から移動していてもよいが、適 した部位で提供されなければならない。例えばP2Aの場合、例えば配列GCGCCTCGG AGTCCTGTCAAにおける少なくとも配列TCGGAを、発現ライブラリのペプチドまたは タンパク質、DNA結合部分によって認識され、それと共有結合を形成するその機 能的に同等な断片、誘導体または変種をコードするDNAの中に含めるべきである 。便宜上、ディスプレイ部分をコードする配列はP2Aタンパク質のN-末端をコー ドする配列に挿入、それと重なり合う、または隣接する。 ライブラリの作製に用いるDNA分子は、増幅および転写の双方の手段と共に提 供してもよい。増幅手段に適したDNA分子には、複製起点、例えばこのようにイ ンビトロで例えば細胞不含抽出物中で、または宿主細胞に存在する場合にはイン ビボで複製してもよい自己複製プラスミドを有する二本鎖DNAが含まれる。DNAが 自己複製できない場合、これは適当な例において、複製起点を加えることによっ て克服してもよい。例えば、本明細書において記述する、P2Aのような特定のタ ンパク質は、自身の複製起点と結合する。タンパク質が起点から放出されなけれ ば(本明細書において記述した変異体を用いる場合のように)、DNA結合部分遺 伝子を含むDNA分子の複製が阻害される。これらの場合、第2の複製起点を含め てもよい。便宜上、ライブラリを作製するための核酸分子はベクター、プラスミ ド、または直鎖状DNAの形である。 または、DNAは、例えばDNAに、インビトロでの増幅を可能にする増幅反応、例 えばPCRのためにプライマーを結合する適当な部位を提供することによって、適 当な技術的介入を通じて増幅してもよい。明らかにそのような部位は、適当なプ ライマーを選択することによって増幅が容易になるように、いかなるDNA分子に おいてもほとんどの場合固有に存在するであろう。 転写手段には、プロモーター配列の項が含まれる。野生型遺伝子、もしくは縮 重配列または機能的に同等なその断片、誘導体もしくは変種を使用する場合、プ ロモーターは構成的に存在していてもよい。そうでない場合、誘導可能な、また は誘導できないプロモーターを含んでもよい。翻訳産物が転写を阻害する場合に は(本明細書に記述のように変異体P2Aを使用する場合のように)、転写/翻訳 工程の際に限って活性化される誘導可能なプロモーターを使用することが勧めら れる。または、そのような場合、これが誘導可能な方法で効率よく作用する場合 、例えば適当な条件下での非常に低い転写によって(例えば、制御されたT7ポリ メラーゼ遺伝子を含む細菌宿主におけるT7、または例えばウイルス感染による適 当な時間でのプロモーターの供給によって)誘導できないプロモーターを用いて もよい。しかし、誘導できないプロモーターを用いる場合、ライブラリのスクリ ーニングの過程において、翻訳を細菌宿主において行う場合、誘導可能なポリメ ラーゼ遺伝子が細菌に存在しなければならないか、または感染によって誘導され なければならない。 適当な誘導可能プロモーターの例には、AraB、ラムダプロモーター(N4830-1 のような温度感受性リプレッサーを発現する細胞において)、または有効なLAC0 配列と組み合わせたTACまたはLACプロモーターが含まれる。適した誘導できない プロモーターにはT7プロモーター、またはSP6、もしくはT3プロモーターが含ま れる。プロモーターは発現すべきポリペプチドの上流に存在すべきであるが、プ ロモーターが直鎖状DNAの環状化によって下流に存在する場合、これを行っても よい。 ライブラリの調製に用いられるDNA分子もまた、ディスプレイのために異なる ペプチドまたはタンパク質のライブラリを得るために、多様なディスプレイ・ペ プチドまたはタンパク質コード配列を必ず含まなければならない。そのような異 なる配列は例えば、下記により詳しく述べるように、PCRにおけるランダム・プ ライマー配列を用いて文献(シュミット&スケラ(Schmidt and Skerra)(1993 )、Protein Engineering、6、p109〜122)に記述するように、例えば無作為化 によって導入してもよい。ランダムプライマー配列は、市販のDNAシンセサイザ ーによる標準的な化学合成を用いて産生してもよく、または購入してもよい。ま たは、特に非隣接アミノ酸に変化がある場合、メガプライマーを作製して、変異 誘発によって変化させてもよい。 ライブラリの作製に必要な特徴を有するDNA分子は、発明のさらなる局面とな る。 ライブラリの遺伝子材料の発現は、下記により詳しく述べるように実施しても よい。 さらなる局面から見ると、発明は、ペプチドまたはタンパク質が特にDNA:タ ンパク質共有結合を通じてそれらをコードするDNAに会合している、および該コ ード配列が該コード配列(結合部分)、ディスプレイのためのアミノ酸配列をコ ードする配列(ディスプレイ部分)、および結合部分に対する少なくとも1つの 付着部分を含む、DNA分子上に存在する、ペプチドまたはタンパク質の多様な集 団を示すインビトロ・ペプチドまたはタンパク質発現ライブラリを提供する。 上記から明らかなように、発明は、多くの異なるタイプのライブラリおよびそ の作製法を提供する。そのようなライブラリの作製法は当業者の範囲内であると 思われるが、いくつかのタイプのライブラリおよびこれらの作製法を説明するた めに、シス作用型タンパク質の例としてP2Aをコードする遺伝子を用いることを 特に参考にしながら以下を提供する。 ランダムまたは偽ランダム、部分的にランダムまたは分散変化を示すディスプ レイのためのペプチドまたはタンパク質、およびライブラリのメンバーをコード する遺伝子材料の全てまたは一部を化学合成してもよく、様々な微生物からのゲ ノム/コード配列から導出してもよい。変化した領域は隣接していても、隣接し ていなくともよい。組合せライブラリ(変化した領域が隣接している場合)は、 一般に考えられる数の順列によってアミノ酸20個未満を含む。したがって、より 長いアミノ酸の枝では、隣接していない変化領域を使用することが適当である。 このように、例えば、40残基のディスプレイ・ペプチドでは、これらのアミノ酸 について作製される順列は13個に過ぎない。これは、全ての位置が変化している ライブラリと比較して、順列総数(ライブラリメンバー)を減少させる長所を有 する。特定の残基が不変である配列を使用することによって、変化する骨格の中 に含まれる、またはそれによって支持される特定の配列を有する骨格(不変)構 造を提供する。 これらの骨格構造は、選択した残基での変化に基づいて、望ましい特性を示す タンパク質の変種を単離するためにライブラリを用いることができる、タンパク 質に固有に存在してもよい。このように、例えば、酵素の特異性または熱安定性 は、もとの酵素を骨格として用いると、変化させることができる。または、骨格 配列は、隣接しないディスプレイ・ペプチドまたはタンパク質を提示するために 、DNA結合部分に隣接して、またはその中に導入してもよい。骨格配列は、骨格 配列が、コードされるペプチドまたはタンパク質とそのDNAとの共有結合を妨害 しない限り、そのコードDNAに付着するペプチドまたはタンパク質の配列内のど こかで1つ以上の部位に存在してもよい。 先に言及したように、異なるライブラリ・メンバーをコードする遺伝子材料は 、上記の順列を作製するためにプライマーの一部が変化している(プライマー配 置を作製するために)プライマーを用いて作製してもよい。1012〜1014個までの ライブラリ・メンバーをこのようにして作製してもよい。鋳型鎖の転写およびコ ード鎖とのP2Aとの結合を可能にするために、コード鎖を通じてそれらのコードD NAに結合するコードされる産物の場合(P2Aおよび機能的に同等なその断片、誘 導体または変種)、産生および増幅(後者を行う場合)の結果である最終的な産 物は、鋳型であってしかもコード鎖である必要がある。これは、例えば、ライブ ラリ配列を含み、さらに必要であればさらなる増幅ができるように鋳型鎖プライ マー結合部位を含む鋳型鎖プライマーを利用することによって得てもよい。この 部位は、さらにスクリーニング後の選択(および増幅)のために独自の同定子と して用いてもよい。ライブラリ配列を含む一組の鋳型鎖を作製した後、鋳型鎖に 結合する適したプライマーを用いて、ライブラリ配列を含むコード鎖を作製して もよい。 ライブラリ作製のための核酸分子の産生および/またはその増幅は、これらの プライマーを同時または連続的に組合せて用いることによって容易に行ってもよ い。ライブラリの作製と同時に増幅を行う場合には、単一のプライマーを用いて 一連の直鎖状増幅を実施し、その後第2のプライマーを使用する、または両反応 を共に実施してもよい。プライマーは誘導体にした(例えば固定化部分によって )、ヌクレオチド塩基、またはPNAに由来するような適当な構成成分、またはそ の組合せを含んでもよい。 異なるライブラリメンバーをコードする核酸分子またはその可変部分はまたは 、変異もしくはクローニングによって、選択的に増幅技法と組み合わせて作製し てもよい。このように、例えば、最初のライブラリはクローニングによって作製 し て、最初の鋳型として用いてもよく、これをさらに、ライブラリ配列と共にプラ イマー配置を用いて、および/またはランダム変異誘発によって変化させてもよ い。 発明の発現ライブラリを調製するために、核酸分子において第一義的に重要な ことは、DNA結合部分をコードする領域である。先に述べたように、これには、D NA結合タンパク質、または機能的結合を形成するためにそのコードする遺伝子材 料と共有結合を形成する、機能的に同等なその断片、誘導体、または変種が含ま れる。宿主細胞または微生物あたり単一または多数のライブラリメンバーを用い て、翻訳段階をインビトロまたはインビボで実施するか否かによって、DNA結合 部分は、シスまたは偽シス様式で作用してもよい。発明において使用するために 適当なシス作用型のDNA結合部分の例は、P2Aタンパク質またはその機能的に同等 な断片、誘導体または変種である。 DNAとの共有結合を得るために必要なDNA結合タンパク質の領域を少なくとも含 む適当な断片は、ライブラリを形成するために用いられる核酸分子中に存在しな ければならない。例えば、P2Aの場合、タンパク質をコードする遺伝子もしくは 縮重配列または適当なDNA結合特性を有するその機能的に同等な断片、変種もし くは誘導体が存在するはずである。この遺伝子は結果的に発現されたペプチドま たはタンパク質がその機能的活性を保持する限り、すなわちなおDNAと共有結合 を形成する限り、遺伝子の一部の付加または欠失によって変化してもよい。例え ば、DNA上のペプチド/タンパク質結合部位(付着部位)は移動してもよく、ま たはさらなる結合部位を導入してもよい(例えば、野生型結合部位が変化、例え ば突然変異のために機能的でない場合)。これは、用いられるDNA結合部分がさ らにDNAのニックを起こす場合、それをコードするDNAに確実に結合したままとな るように、特に重要である。 さらに、ディスプレイ・ペプチドまたはタンパク質(ディスプレイ部分)をコ ードする領域は、一度発現されたディスプレイ部分がDNA結合部分と共有結合す る限り、すなわち、同じ発現されたペプチドまたはタンパク質の一部である限り 、DNA結合部分をコードする領域の内部、これに隣接して、またはその外側に挿 入してもよい。これには、ディスプレイ部分をコードする領域の下流に停止コド ン を移動させることを必要とするかも知れない。DNA上のタンパク質結合部位の配 置に関しては、特にDNAコード鎖のニックが関係する場合、ディスプレイ部分が それをコードするDNAに付着したままである、ディスプレイ部分をコードする領 域の適当な配置によって確実にすべきである。これは、多くの異なる方法で行っ てもよい。 ニックは、コード鎖上で起こり、DNA結合ペプチドまたはタンパク質(ディス プレイペプチドまたはタンパク質と結合した)は、ニックプロセスの際に作製さ れた5'末端に共有結合する。このように、ディスプレイ部分をコードする遺伝子 材料は、発現されたペプチドまたはタンパク質に共有結合したコード鎖の一部上 に存在し、またはそれに会合したままで存在することを確保すべきである。翻訳 後および選択の際に二本鎖の形でDNAが保持されている場合、鋳型鎖は双方のコ ード鎖がDNA結合部分と確実に会合するようにする。 または、環状DNAを翻訳に用いてもよく、その結果ニック後(非ハイブリダイ ズ条件下で)、ニック前の全コード鎖を含む直鎖状コード鎖が得られる。または 、環状DNAもハイブリダイズ条件も使用しない場合、タンパク質付着部位および ライブラリ配列部位は、DNA結合部分がディスプレイ部分をコードするコード鎖 の一部と共有結合するように選択すべきである。これは、付着部位の末端側をコ ードするカルボキシルでのディスプレイ部分コード領域の挿入によって行っても よい(後者はまた、その天然での位置から逸脱してもよい)。これは天然に起こ る付着部位、すなわち末端をコードするカルボキシルの下流での挿入によって最 も容易に得られる。しかし、結合部位もまた上流にシフトしている場合、ディス プレイ部分をコードする領域をアミノ末端で導入してもよい。 必要であれば、結合部位は全コード領域の前にシフトしてもよい。ディスプレ イ部分をコードする領域をアミノ末端で挿入する場合、転写を確実にするために 、ライブラリ配列をプライマーによって導入する場合には、さらに少なくとも適 当なプロモーターおよびライブラリ配列の前に開始コドンを含むメガプライマー を用いるべきである。 ライブラリ配列は、アミノまたはカルボキシ末端よりむしろ、例えばコード配 列とハイブリダイズするが、非ハイブリダイズ部分にライブラリ配列をさらに含 むプライマーを用いて環状DNAの増幅によって、コード領域内に挿入してもよい 。そのようなプライマーを用いて伸長した後、適当なプライマーを選択して、二 本鎖伸長産物の末端鎖(ハイブリダイゼーション後)が平滑である、または適当 な制限エンドヌクレアーゼによる消化後、内部にライブラリ配列を挿入したDNA 分子を産生するためにライゲーションが行われるようにオーバーハングを示す、 ハイブリダイズ鎖を産生してもよい。 タンパク質を例えば骨格タンパク質として表示すべき場合、ディスプレイ・タ ンパク質はコード配列または関連部位に挿入すべきで、次にライブラリを作製す るために特定の残基または領域で変化させると認識されるであろう。 さらに、ディスプレイ部分をコードする領域の配置は、コードされるペプチド またはタンパク質、特にDNA結合部分の、その部位での挿入または置換に対する 耐性によって決定するべきである。 発明の核酸分子はさらに、抗生物質耐性マーカーのようなさらなる特徴を含ん でもよい。例えば、適当な形質転換体の特定および選択(その抗生物質耐性によ って)が得られるように、増幅および/または翻訳/転写および/またはスクリ ーニングおよび/または単離工程が形質転換を含む場合、β-ラクタマーゼ遺伝 子を含んでもよい。 分子は、核酸分子の存在または同一性が確認できるように、別のマーカーまた はリポーター分子を含んでもよい(例えば、放射標識ヌクレオチドまたはストレ プトアビジン:ビオチンのような結合対の一方)。マーカーまたはリポーター分 子もまた、核酸分子の固定化および/または精製のツールとして用いてもよく、 例えば、ビオチン・マーカーの場合、ストレプトアビジン結合カラムを用いて分 子を回収してもよい。さらに、ライブラリをコードする核酸分子は、細胞溶解物 においておよび/または選択の際にDNAを安定化させるために、特に隣接配列に おいて、非天然のヌクレオチドまたはメチル化塩基を含んでもよい。 便宜上、上記の方法において用いられるいかなるプライマーもまた、その伸長 産物(ライブラリをコードする遺伝子材料)が後の工程でより容易に単離される ように、ビオチンのような固定化部分を付着させてもよい。さらに、適当であれ ば、プライマーは、得られた核酸分子、例えばプロモーター配列、終了配列、抗 生物質耐性を付与するために必要な遺伝子の中に組み入れられる特徴を有しても よい。 ライブラリをコードする核酸分子を作製すれば、(i)遺伝子材料の増幅、(ii )転写および(iii)翻訳の工程によってライブラリを作製してもよいが、後者 の2つの工程は通常カップリングされる。シスまたは偽シスDNA結合タンパク質 機能を用いるか否かによって、これらの工程はインビトロまたはインビボで行っ てもよい。シス結合タンパク質を使用する場合、各工程はインビトロまたはイン ビボのいずれで行ってもよい。偽シス結合タンパク質を用いる場合、増幅はイン ビトロまたはインビボで行ってもよいが、転写および翻訳はインビボで行わなけ ればならない。 例えば、プライマーおよびPCRを用いて分子を産生する場合、ライブラリ用の 遺伝子材料を産生する際に、増幅をインビトロで行ってもよい。またはもしくは さらに、核酸分子は、PCR、NASBA(3SRとしても知られる)(マレクら(Malek) (1994)、Methods Mol.Biol.、28、p253〜260;ゲビノガ&オーレンシュレー ガー(Gebinoga and Oehlenschlager)(1996)、Eur.J.Biochem.、235、p256 〜261;およびエーリヒトら(Ehricht)(1997)、Eur.J.Biochem.、243、p35 8〜364、を参照のこと)、または直鎖増幅のような、従来のインビトロ増幅法に よって増幅してもよい。または複製は、細胞不含抽出物を用いてインビトロで( 例えば、クール(Kool)、1996、Ann.Rev.Biophys.Biomol.Struct.USA、25 、p1〜28を参照のこと)、または核酸分子を宿主細胞または微生物に、例えばト ランスフェクションによって挿入した後、インビボで実施してもよい。 複製をインビトロで実施する場合、細胞不含抽出物を適切に選択すべきで、例 えば、それはdNTPを含むべきである。必要であれば、トランスフェクションまた は複製の前に環状化を行ってもよい。さらに、下記に述べるように、複製の際に 起こるDNA結合タンパク質の解離を防止するために、非解離性の変異体を必要と してもよい。核酸分子はその産生が変異によって起こるならば、宿主細胞または 微生物中に既に存在してもよい。 ディスプレイ・ペプチドを発現するライブラリの産生は、形質転換細胞または 微生物を増殖させることによってインビボで行ってもよい。この目的に適当な微 生物には、細菌(大腸菌のような)、ウイルス、バクテリオファージ、および酵 母のような細胞が含まれ、または原核細胞、真核細胞または古細菌を用いてもよ い。次に、発現ライブラリを放出するために、細胞または微生物を溶解してタン パク質/ペプチド:DNA発現単位および/またはライブラリをコードする遺伝子 材料を放出し、転写/翻訳の前に精製(例えば、プラスミドまたはミニ染色体) すべきである。しかし、本明細書で用いるように、「ライブラリ」という語は、 インビボで作製された場合宿主細胞または微生物の中になおも含まれるライブラ リメンバーの集団と共に、インビボで産生された、またはインビトロで作製され た、放出後のライブラリメンバーを含むと解釈される。 インビトロでは、カップリングした転写/翻訳は、細胞不含抽出物において実 施してもよい。これは便宜上、例えば大腸菌のような原核細胞または真核細胞か らの細胞不含抽出物において行ってもよい(ネビン&プラット(Nevin and Prat t)(1991)、FEBS、291、p259〜263)。原核細胞(例えば大腸菌S-30またはS-1 35)および真核細胞(例えば、小麦胚芽または網状赤血球)の細胞不含抽出物は 市販されている(アマシャム/プロメガ社)。DNA分子の構築物およびニック・ タンパク質がコードされているか否かに応じて、ディスプレイ部分がそのコード DNAと確実に会合し続けるように、翻訳前にDNAを環状化する必要があるかも知れ ない。 インビボまたはインビトロのいずれで行うにしても、誘導可能プロモーターを 用いる場合には、転写プロセスを誘導すべきである。 特定のDNA-結合タンパク質(例えばP2A)の結合は、例えば付着部位の特性を 変化させることによって、インビトロで改善してもよい。または、DNA結合タン パク質の結合および活性を増強するために、特異的共因子(例えば、特異的な宿 主タンパク質)を必要としてもよい。好ましくは、付着部位は一本鎖であるべき である。これは異なる多くの方法において行うことができ、例えば、二本鎖DNA を用いて付着部位にループまたは開口部を導入してもよい。翻訳反応の際に、付 着部位に隣接する両側のコード鎖とハイブリダイズするミスマッチオリゴヌクレ オチドを含んでもよい。コード鎖上に付着部位を含む領域では、ミスマッチオリ ゴヌクレオチドの対応する部分はハイブリダイズすることができないため、この 領域でコード鎖は有効に一本鎖となる。ミスマッチプライマーの使用は、発明の 好ましい局面となる。 このミスマッチ領域は、付着領域の長さに応じて伸長してもよく、またはこの 領域を超えて伸長してもよく、例えば10ヌクレオチドの領域にわたってミスマッ チであってもよい。例えば、P2A接着部位の場合(配列5'-AGCGGCATCGCCGCGCCTCG GAG TCCTGTC-3'に存在するTCGGA)、ミスマッチ領域を下線で示す、3'-TCGCCGTAG CGGCGTAAGATTCTAGGACAG-5'のような配列を含むミスマッチオリゴヌクレオチドを 用いてもよい。 または、付着部位で一本鎖領域を導入するために、ライブラリをコードする核 酸材料の産生および/またはその増幅において、適当なプライマーを用いてもよ い。これは、例えば、付着部位に対するミスマッチ領域を有するプライマーを用 いて行ってもよい。付着部位がDNA結合部分のコード領域内にある場合、ミスマ ッチ配列は、DNAによってコードされるアミノ酸配列に影響を及ぼさないように 選択すべきで、したがって、サイレント変化、すなわち第3位のコドンが変化し ているが同じアミノ酸をコードする変化であるべきである。ミスマッチがコード 鎖上の付着部位に対応する鋳型鎖に存在する場合、付着の改善が認められること は本発明者らによって発見された。 または付着部位がコード領域の末端に存在し、ミスマッチプライマーを用いる 場合には、増幅の際に付着部位が回復するように、スクリーニング工程後に適当 なプライマーを選択してもよい。 または、付着部位がDNAの末端で形成される場合、この領域における二本鎖DNA は、付着部位の全てまたは一部を含む5'伸長部を残す制限エンドヌクレアーゼで 消化することによって一本鎖にしてもよい。例えば、酵素HgaIはHgaI認識部位か らの5塩基5'オーバーハング5ヌクレオチドを残す。この領域が小さすぎる場合、 増幅のためにプライマー(例えば、デオキシウリジン)に非天然塩基を組み込む ことによって、より大きい領域を一本鎖にし、その後ウラシルDNAグリコシラー ゼまたはT4エンドヌクレアーゼのようなDNA修復酵素を用いて、特異的エンドヌ クレオチドを切除して一本鎖領域を残してもよい(ワトソン&ベネット(Watson and Bennet)(1997)、BioTechniques、23、p858〜864)。 P2Aのようなシス結合タンパク質、またはその機能的に同等な断片、誘導体ま たは変種を用いて発明を行う場合、DNA結合部分はそれをコードするDNAと共有結 合するが、これはキネティック中間体を表し、複製が起これば、ペプチドまたは タンパク質はコード鎖を再度ライゲーションし、この鎖から解離して、無傷の接 着部位を有するさらなるコード鎖へと移動する。インビトロでは複製は行われな いかも知れないが、このトランスファーは、翻訳がインビボで行われる場合には おそらく問題となる。 これを避けるために、解離しない変異体を用いてもよい。そのコードDNAに共 有結合したままである改変した結合部分を発明の方法に使用することは、発明の 好ましい局面となる。例えばP2Aの場合、Aタンパク質のアミノ酸450位のチロシ ンをフェニルアラニンに置換することを含むY450Fを用いてもよい。しかし、翻 訳反応をインビトロで行う場合には、複製が起こらない限り(例えばdNTPが確実 に存在しないようにすることによって)、野生型タンパク質はそれをコードする DNAと会合したままで、それによってスクリーニングを行うことができることに 注意すべきである。 本明細書で記述のように作製したライブラリは、当技術分野の従来のインビボ またはインビトロ・ディスプレイ・ライブラリが用いられる、いかなる応用に用 いてもよい。そのような使用は、文献に十分に記述されている。例えば、発明の ライブラリを用いて、標的分子に特異的に結合するペプチドまたはタンパク質を 同定してもよい。 異なる大きさのペプチドは、特定の立体的および荷電的特徴を有するドメイン を産生するために適当な三次構造に配列してもよいことは、当技術分野で既知で ある。そのようなドメインはその特異的三次配列のために、特定の標的分子を特 異的に認識または結合する可能性がある。そのようなペプチドの例には、タンパ ク質の結合領域および抗体の可変結合領域が含まれるが、これらに限定しない。 明確な三次構造を有しない小ペプチドでも特異的標的結合特性を有する可能性が ある。発明のライブラリによるディスプレイ用のペプチドはこのように、例えば 固定された三次構造を有しない40個までのアミノ酸残基、例えば5個〜30個、好 ましくは7〜20個、および最も好ましくはアミノ酸残基10〜15個であってもよく 、 または固定した三次構造を形成するより大きいペプチドであってもよい。 またはライブラリは、異なるライブラリメンバーの中で特定の残基のみが変化 しているディスプレイ・タンパク質(DNA結合部分を含むポリペプチドの一部を 形成する)を発現してもよい。例えば、明確な特異性を有するタンパク質、例え ば、抗体または受容体は、ライブラリ中でいくつかの、例えばアミノ酸5〜30位 、好ましくは7〜20位が変化しているライブラリに基づいて形成してもよく、変 化した特異性を有するディスプレイ・タンパク質を選択してもよい。 標的分子は小さい化学化合物を含んでもよく、例えば、複素環または薬学的化 合物、ポリペプチド、タンパク質、ポリヌクレオチドまたは特異的に認識される 特有の表面特徴を有する物質を含んでもよい。このように、例えば、診断アッセ イ、例えばヒトの生体または試料、抽出物、もしくはそれに由来する材料中の生 体分子または非生体分子の量を評価する臨床技法において、または他の非生体由 来材料における生体材料または非生体材料の量を確認するアッセイにおいて利用 される、特異的標的結合ペプチドまたはタンパク質を特定してもよい。 発明のライブラリはまた、例えば明確なアッセイにおいて特定の生化学活性を 有する、適当な生化学、生物学、または構造特性を有する化合物を同定するスク リーニングプロトコルにおいても利用される。この方法によって、例えば薬学分 野において利用される可能性がある酵素的、阻害または刺激性の特性を有するペ プチドまたはタンパク質を同定してもよい。例えば、酵素活性は、化学蛍光、ヌ クレアーゼ活性、ホスホトランスフェラーゼ活性、阻害等の生物活性の増加また は減少をモニターすることによってスクリーニングしてもよい。既知の活性の骨 格ポリペプチドを用いる場合、特性または活性が変化した変種をライブラリから 選択してもよい。 ライブラリから一度同定されたそのようなペプチドまたはタンパク質は、特定 の活性、例えば阻害剤、活性化剤、または特定の反応もしくは相互作用の触媒作 用を有する化合物の調製に用いてもよい。 一般に、関係するペプチドまたはタンパク質は、(i)スクリーニング、(ii)単 離および/および精製、(iii)展開、(iv)増幅、(v)再スクリーニング用のライブ ラリの調製(転写および翻訳を含む)、(vi)再スクリーニング(およびその後以 下の工程(ii)〜(vi)を適当な回数多く繰り返す)、および(vii)関係する遺伝子 材料の単離、という工程を含むプロトコルに従ってライブラリから同定される。 しかし、工程(ii)および/または(iii)および/または(iv)は、適当であれば省 略してもよい。 シス作用型または偽シス作用型タンパク質を用いるか否かによらず、スクリー ニングおよび単離工程はインビトロで行わなければならない。シス作用型結合タ ンパク質またはそれらの機能的に同等な断片、誘導体、または変種を用いる場合 、残る工程はインビトロまたはインビボで行ってもよい。偽シス作用型タンパク 質またはそれらの機能的に同等な断片、誘導体、または変種を用いる場合、工程 (v)の少なくとも一部、すなわち転写および翻訳はインビボで行わなければなら ない。 インビトロで行わなければならないスクリーニングには、本明細書において後 により詳しく記述するように、関係するディスプレイ・ペプチドまたはタンパク 質の同定に、アフィニティ結合、相分配、または酵素アッセイのような適当なア ッセイを使用することが含まれる。相分配(例えば、ガルグら(Garg)(1994) 、Biotech.Appl.Biochem.、20、p119〜215を参照のこと)は、ライブラリの変 化の結果として有機相(例えばトライトンX-114)に分配するディスプレイ・ペ プチド/タンパク質を同定する際に特に応用される。この方法は、有機相、例え ば洗浄剤が、標的となるディスプレイ・ペプチドまたはタンパク質、例えば、抗 体または抗原に対する適当な結合パートナーを有するよう改変されている場合、 より一般的に応用可能となる。 変化した酵素特性の同定は、変化した物理特性、例えば、基質への結合または これまで近づけなかった部位の暴露、例えば、プロテアーゼ活性または燐酸化に 依存する。 ディスプレイ・ペプチドまたはタンパク質の適当な結合パートナーへの結合は 、適当な手段によって、例えばアフィニティ結合および溶出または酵素活性の存 在、例えば反応産物の生成によって同定してもよい。このように、発明のライブ ラリは、発現されたペプチドまたはタンパク質が結合パートナーの一つである、 結合パートナーの同定に用いてもよい。このように、発明のライブラリは二ハイ ブリ ッド系のような技法の完全なインビトロ代用法を提供することができる。そのよ うな系では、各分子が結合対の一つを有する(酵素と基質のように)二つのハイ ブリッド分子を作製する。これらの結合パートナーが結合する際、融合タンパク 質の他の機能的部分が形成される。融合タンパク質のこれらの機能的部分を適当 に選択することによって、検出可能な相互作用を同定してもよい。 このタイプの系は、例えばフィールド&ソング(Field and Song)(1989、Na ture、340、p245〜246)によって記述されており、この中で、融合タンパク質は サッカロミセス・セレビジエ(Saccharomyces cervisiae)からのGAL4の異なる 部分を含み、結合パートナーの結合によって形成されると、その成分が融合タン パク質上に発現され、その転写活性化活性が認められるようにGAL4を再構成する 。このように、これは融合タンパク質の結合パートナー間の結合を表す。ギュリ スら(Gyuris、1993、Cell、75、p791〜803)は、同様に転写活性化因子の成分 の相補性について記述している。さらに、β-ガラクトシダーゼ欠失変異体を用 いた相補性は、ロッシら(Rossi、1997、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、94、p84 05〜8410)によって記述されている。第2の融合タンパク質がより複雑な物質で あるが、上記の特徴、すなわち結合対の1つのパートナーおよび第1の融合タン パク質の機能的部分と相互作用する機能的部分、を有する相補性を得てもよい。 この実施例は、クレバーら(Krebber、1997、J.Mol.Biol.、268、p607〜618) によって提供され、非感染性のファージが適当な結合パートナーを通じて融合タ ンパク質の結合によって感染性となる。アロンハイムら(Aronheim、1997、Mol .Cell.Biol.、17、p3094〜3102)は、本質的に核酸であり、機能的部分がそれ に結合パートナーが結合する細胞膜に存在するタンパク質である結合パートナー を、第2の融合タンパク質同等物が有する系を記述している。 このように、発明のライブラリは結合相互作用に関与する第一の部分(ディス プレイ・ペプチドまたはタンパク質の全てまたは一部)および相補性に関与する 第二の部分を有する融合タンパク質を発現してもよい。結合パートナーおよび相 補性に必要な成分を有する第2の融合タンパク質(または適当な物質)は、ライ ブラリの一部を形成してもよく、またはライブラリに加えてもよい。融合タンパ ク質の1つまたは双方の結合パートナーは、ライブラリによって変化してもよい 。 上記のように、発明の核酸分子の構築物に応じて、ハイブリダイズ条件下でス クリーニングを行う必要があるかもしれない。 ライブラリは、例えばシャペロン(例えば、hsp70)のような酵素を加えるこ とによって、またはタンパク質ジスルフィド・イソメラーゼのような折り畳み改 変剤、酸化剤、または細菌の細胞質もしくは翻訳抽出物の酸化活性を変化させる 酵素を加えることによって、表示されたペプチドまたはタンパク質の折り畳みを 調節することによって、スクリーニングの前に改変してもよい。さらに、両ホモ オリゴマーおよびヘテロオリゴマータンパク質をスクリーニングしてもよい。例 えば、シグナル認識粒子受容体(SR)は、SR-αおよびSR-βと呼ばれるサブユニ ットのヘテロダイマーであり、1つのみのサブユニットの変種を発現するライブ ラリを発現してもよい。次に、他のサブユニットとは無関係に、望ましい特性に 関して、または他のサブユニットとの前回のヘテロダイマー形成に依存する特性 に関して、変種をアッセイしてもよい。 ヘテロダイマー形成の古典的な例は、抗体の重鎖および軽鎖によって提供され る。この場合、例えば1つの鎖のみがライブラリに存在し、他の鎖はアッセイの 間に供給される。ポリペプチドの他に、金属、ポルフィリン、共因子、DNA、RNA およびその他の分子は全て、表示されるペプチドまたはタンパク質の特性を変化 させるために、スクリーニング工程で加えてもよい。 スクリーニングの後、関係するディスプレイペプチドまたはタンパク質をライ ブラリのプールから取り出さなければならず(単離)、選択的に精製する。特定 の場合では、これは例えばアフィニティカラムを用いてスクリーニングの際に行 われる。 選択したDNA分子の展開は、ライブラリにおいてより大きい程度に望ましい特 性を示すさらなる変化を生じるために行ってもよい。これは、ガラクトシダーゼ からフルコシダーゼを展開させるため(サングら(Zhang)(1997)、PNAS USA 、94、p4504〜4509を参照のこと)または特異的な酵素機能を変化させるために (クラメリら(Crameri)(1997)、Nature Biotechnology、15、p436〜438;ユ ウ&アーノルド(You and Arnold)(1996)、Protein Eng.、9、p77〜83を参照 のこと)、先行技術において行われている。 展開は、当技術分野で既知の多くの技法の一つを用いて、ランダムな位置での さらなる新規変異を化学的に導入することによって;細菌の変異株を用いて遺伝 子的に(デグネン&コックス(Degnen and Cox)(1974)、J.Bact.、117、p47 7〜487)、サプレッサーtRNAを用いてアミノ酸置換を導入する細菌株(マルキヴ ィッツら(Markiewicz)(1994)、J.Mol.Biol.、240、p421〜433)によって 、限局コドン無作為化のような変異誘発PCR技法を用いて(コルマック&ストル ール(Cormack and Struhl)(1993)、Science、262、p244〜248)、またはPCR 反応において用いられるポリメラーゼまたはNASBAにおける逆転写酵素の適合度 を低くするために、標準的な方法の一つを用いて、行ってもよい。定められた位 置で置換を導入するために、ミスマッチ・プライマーまたはメガプライマー・ラ イブラリを用いてもよい。異なる独立した変化を含む選択されたライブラリ・メ ンバーはまた、DNAシャッフル(ステマー(Stemmer)(1994)、Nature、370、p 389〜391)またはより従来のクローニング法を用いて組換えを行うことができる 。 単離後、またはこれを行う場合には展開後、選択したライブラリ・メンバーま たは展開したライブラリ・メンバーを増幅し(必要であれば)、ライブラリを作 製するために上記の技法のいずれかを用いて再スクリーニングのためにライブラ リを調製する。ペプチドまたはタンパク質がライブラリの遺伝子材料に結合した 結果として、その後の工程、例えば形質転換に適した形で遺伝子材料を得るため に、ベクターのような異なるDNA分子の中にコード領域を移動させる必要がある かも知れない。次に、選択した集団を安定化させるために適当な多くの回数、再 スクリーニングを行ってもよく、選択的にスクリーニングのストリンジェンシー を増加させ、またはさらなる変化を導入する(例えば、インビトロ展開)。 スクリーニングが完了すれば、選択されたペプチドまたはタンパク質をコード する遺伝子材料を、例えばプラスミドまたはミニ染色体の精製によって単離して もよい。選択的に、選択されたライブラリメンバーは単離の前に、例えば形質転 換および培養、またはPCRによって増幅してもよい。 上記から、発明のライブラリを作製およびスクリーニングするために様々な方 法を用いてもよいことは明らかである。しかし、以下の図式が好ましい。より迅 速かつ効率的なプロトコルが得られるように(既に記述したように)、シス結合 タンパク質またはその機能的に同等な断片、誘導体、または変種を用いる場合、 全ての工程をインビトロで行うべきである。そのような場合では、生きた微生物 を必要としないため、全技法を自動化しやすいと認識される。さらに、微生物の 生存率を確保するために選択される条件および技法を使用する必要がない。 好ましくは、発現ライブラリを作製するために用いられる遺伝子構築物は、DN A結合部分のカルボキシ末端でライブラリ配列とアニーリングしてこれを挿入す るプライマー(ライブラリ配列と共に)を用いて構築される。これによって、P2 Aと同様の挙動を示すDNA結合部分を用いる場合には、翻訳時のハイブリダイズ条 件または翻訳前の環状化を必要としなくなる。 コードされるDNAから解離する傾向があるDNA結合タンパク質またはその機能的 に同等な断片、変種、または誘導体を用いる場合、タンパク質、またはその断片 、変種、または誘導体がこれに結合するが解離しない(このようにDNAとそのコ ー ド産物との間に機能的結合が維持される)ように、例えば本明細書に記述のY 450FのようなDNA結合タンパク質を変異させることがさらに好ましい。その上、 複製を行うためにさらなるori部位を必要としてもよい。構築物は誘導可能プロ モーターをさらに含むべきである。 好ましくは、DNA結合部分はP2Aタンパク質または機能的に同等な断片、変種ま たは誘導体に由来する。翻訳の間、ミスマッチオリゴヌクレオチドを使用するこ とが望ましいかも知れない。単離されれば、選択された核酸配列の宿主細胞への 最終的な形質転換のためには、少なくとも1つの抗生物質耐性マーカーが存在す ることが好ましい。 ライブラリの作製に、偽シス結合タンパク質またはその機能的に同等な断片、 誘導体、または変種を使用する場合、遺伝子材料の増幅は、好ましくはPCRのよ うな適当な技法を用いてインビトロで行う。メガプライマーの使用を防止するた めおよびDNA鎖のニックが起こるイベント時の問題を防止するために、好ましい 構築物は、DNA結合部分をコードする領域のカルボキシ末端でライブラリ配列が 現れる構築物である。抗生物質耐性マーカーおよび誘導可能なプロモーターをコ ードする遺伝子の存在もまた好ましい。スクリーニングの際、増幅はインビトロ で行うことが好ましい。 このように、発明のさらなる局面から見ると、発明は、本明細書において先に 定義したようにペプチドまたはタンパク質発現ライブラリから望ましい特性を示 すライブラリを同定および/または精製する方法であって、a)発明のライブラリ をスクリーニングする工程およびb)適切なライブラリ・メンバーを選択および単 離する工程を少なくとも含む方法を提供する。方法は、単離されたライブラリ・ メンバーからペプチド、タンパク質またはコードするDNAを単離するさらなる工 程によって、望ましい特性を示すペプチドまたはタンパク質、またはそれをコー ドするDNAの単離まで拡大してもよい。 望ましい特性が標的との結合能である場合、好ましくは精製型である標的分子 を用いて、特異的標的結合ペプチドまたはタンパク質保有遺伝子抱合体を、多く の異なる方法によってライブラリから選択してもよい。便宜上、標的は固相支持 体に結合させて、アフィニティマトリクスとして用いてもよい。数多くの固相支 持体および分子を直接または間接的に、共有的にまたは非共有的に結合させる方 法(例えば、ストレプトアビジン・ビオチン、またはIgG-タンパク質Aカップリ ングによって)は、当技術分野では周知であり、広く文献に記述されている。 このように、支持体を例えば、マイクロタイタープレート、試験管、ディップ スティック、粒子、繊維、または毛細管の形で用いてもよい。支持体は例えば、 ダイナールAS社(オスロ、ノルウェー、登録商標DYNABEADSとして販売される) が製造する超常磁性ビーズを含むと都合がよいかも知れない。 選択のために、発現ライブラリは固相支持体に付着させた標的に接触させても よい。支持体を洗浄して、標的に結合しないライブラリ・メンバーを除去する、 または用いる支持体に応じて適当に発現ライブラリから抽出してもよい。次に、 必要であれば、遺伝子材料を後に増幅または単離するために、標的分子と固相支 持体または標的分子とペプチド/タンパク質:DNA抱合体との結合の破壊によっ て、選択したペプチド/タンパク質:DNA抱合体を固相支持体から放出してもよ い。または、増幅はペプチド/タンパク質:DNA共役結合に対する標的の破壊を 行うことなく、または共役物から遺伝子材料を放出することなく、インサイチュ ーで行ってもよい。 標的分子はまた、支持体の非存在下で遊離の試薬として用いてもよい。次に、 結合していない抱合体を除去することによって、例えば、ライブラリの全てのメ ンバー上に存在し、標的分子に結合していない場合に限って近づくことができる 、発現されたペプチドまたはタンパク質の領域に対して作製された抗体を用いる ことによって、選択を行ってもよい。または、標的分子は、標的とライブラリを 混合した後、これを用いて標的および結合したペプチド/タンパク質:DNA抱合 体が除去されるように、固定化の手段を提供してもよい。そのような固定化手段 は例えば、カップリング対、例えば標的分子に結合させたストレプタビジン・ビ オチンの1つのパートナー、および回収のために用いられる支持体に結合させた もう一方のパートナーを構成してもよい。 このように、なおさらなる局面から見ると、発明は、特異的な標的結合ペプチ ドまたはタンパク質を同定する方法であって、少なくともa)標的分子によって発 明のライブラリをスクリーニングする工程およびb)該標的分子に結合したライブ ラリ・メンバーを選択および単離する工程、およびc)該標的分子に特異的に結合 したペプチドまたはタンパク質を単離する工程、を含む方法を提供する。上記の 工程b)の後で、標的分子と特異的に結合するペプチドまたはタンパク質を発現す るDNAが単離される、特異的標的結合ペプチドまたはタンパク質をコードするDNA の単離法もまた、提供される。 望ましい特異性の標的結合ペプチドまたはタンパク質を得るために、スクリー ニングおよび選択の1サイクル以上を必要としてもよい。 同様に、ライブラリをスクリーニングして、特定の機能的属性、例えば酵素活 性を有するタンパク質またはペプチドを同定してもよい。 そのコードするDNAに付着した選択されたペプチドまたはタンパク質は、遺伝 子材料からの分離によって単離してもよく、増幅してもよい遺伝子材料の転写お よび翻訳によって合成してもよく、またはそれをコードする適当なDNA配列のシ ークエンシング後化学的に合成してもよく、もしくはペプチドまたはタンパク質 の直接シークエンシングによって合成してもよい。ペプチドまたはタンパク質の 化学合成は、末端アミノ酸の官能基の一連の環状の選択的脱保護反応および選択 的に保護されたアミノ酸残基のカップリングを行い、最後に全ての官能基の完全 な脱保護を行うことを含む、当技術分野で周知の方法によって行ってもよい。合 成は、溶液中または当技術分野で既知の適した固相を用いて固相支持体上で行っ てもよい。 好ましくは、選択されたペプチドもしくはタンパク質の標的分子に対するアフ ィニティまたはペプチドもしくはタンパク質の活性が有意に影響を受けなければ 、発現されたペプチドまたはタンパク質のディスプレイ部分のみを合成してもよ い。選択的に、それはDNA結合部分の配列の一部または全体の産生によって、お よび/または発現されたペプチドまたはタンパク質の他の領域の産生によって、 DNA結合部分を含むポリペプチドにおいて現れるため、ペプチドまたはタンパク 質を産生することが必要である、または好ましいかも知れない。これは骨格ライ ブラリが作製された場合には特に当てはまる。 適当な標的結合ペプチド/タンパク質:DNA抱合体は、標的分子の有無を決定 するための定性的または定量的アッセイにおいて用いるためにリポーター分子を 含んでもよい。 このように、なおさらなる局面から見ると、発明は試料中の標的分子の有無を アッセイする方法であって、(a)該試料(例えば、生物試料、生物由来試料また は非生物材料)を、(i)付着したコードするDNA、発明のライブラリから選択され たDNA部分と共に、該標的分子に選択的に結合することができるペプチドまたは タンパク質標的結合部分、(ii)リポーター部分を含む分子プローブと接触させる 工程;および(b)標的結合プローブを直接または間接的に評価する工程、を含む 方法を提供する。 アッセイで用いられる双機能性の分子プローブ(上記の(i)および(ii)を含む )は、発明のさらなる局面を形成する。 このアッセイ法において、特異的であって試料中に存在する標的と双機能化合 物との結合の評価は直接、または間接であってもよい。直接または間接的な評価 は診断アッセイの分野では周知である。そのような技法は、そのいずれかが検体 として作用する、結合した(または非結合の)双機能化合物の分離を含んでもよ い。標的分子:双機能化合物抱合体の評価は、定性的であってもよいが、より好 ましくは定量的で、リポーター部分の直接または間接評価を含むであろう。 アッセイは、その中で第二の標的に対するプローブ上のリポーター部分が双機 能化合物によって認識される、第一の標的と共に第二の標的の評価に向けて行っ てもよい。このように、双機能化合物は、好ましくはさらなる標的を認識するプ ローブ、好ましくは分子プローブに向けられてもよいが、この場合上記の双機能 化合物を加える前に、適した結合条件下でプローブがさらなる標的に結合するこ とができる。 プローブを提供するために、特異的標的結合ペプチド/タンパク質:DNA抱合 体を、関係する標的の試験試料中での有無が決定されるおよび/または定量され るように、リポーター部分に組み入れるまたは共役させてもよい。 双機能化合物におけるペプチドまたはタンパク質標的結合部分は、発現された ペプチドまたはタンパク質のアミノ酸残基の一部または全てを構成する標的結合 領域のために標的に結合する。一般に、これは先に定義したようにディスプレイ 部分の少なくとも一部に対応するであろう。 リポーター部分は、例えばその酵素特性、放射線放出、散乱または吸収特性、 その磁性特性、または検出可能な作用を生じるために相補物質との協調または結 合能、例えば酵素と相互作用してシグナル、ガス放出、光の放出、色の変化、混 濁度、沈殿等を生じる能力のために、直接または間接的に検出することが可能な いかなる部分であってもよい。または、リポーター部分は、認識可能で、直接ま たは間接的にシグナルを発するさらなる分子と結合してもよいペプチド/タンパ ク質:DNA抱合体のいかなる部分であってもよい。このように、例えば、遺伝子 材料またはペプチド/タンパク質の特定の領域に向けて作製された抗体を用いて もよい。上記部分は、診断アッセイの分野において周知である。 発明の双機能化合物におけるリポーター部分は、ペプチド/タンパク質または DNA部分に組み入れられる、または共役してもよい。このように、例としての放 射標識アミノ酸またはヌクレオチドを、ペプチド/タンパク質、またはコードす るDNAの構築に用いてもよく、ペプチド/タンパク質または核酸構造に組み入れ られた放射線核種はリポーター部分として機能する。そのような標識した構成成 分は親ライブラリの調製の際に、またはこれらを行うその後のスクリーニングま たは増幅工程の際に組み入れてもよい。 またはリポーター分子は直接または間接的に、ペプチドまたはタンパク質が結 合することができる標的の有無を検出または測定することができる、ペプチド/ タンパク質またはDNAと抱合させてもよい。そのようなリポーター分子には例え ば、放射標識、化学標識、例えば発色団または蛍光体(例えばフルオレセインお よびローダミンのような色素)、またはフェリチン、ヘモシアニン、または金コ ロイドのような電子密度が高い試薬が含まれる。 または、リポーター分子は、酵素の存在が、適した物質、例えば基質との相互 作用によって視覚化される酵素、例えば、ペルオキシダーゼまたはアルカリフォ スファターゼであってもよい。酵素活性は、それが結合する標的が例えば、酵素 に対する受容体またはその基質である場合、ペプチドまたはタンパク質標的結合 物質を含む、発現されたタンパク質またはペプチドが提供してもよい。ペプチド またはタンパク質と酵素とのカップリングは、従来の技法、例えば、活性化アル カリフォスファターゼ(ベーリンガー・マンハイム・バイオケミカルズ社)のよ うな活性化酵素を用いて行ってもよい。 リポーター部分はまた、対の他の一方が、ペプチドまたはタンパク質が結合す る標的の上、または非常に近位に存在するシグナル発生対、例えば蛍光化合物お よび消滅蛍光基質、の一部を形成してもよい。先に述べたように、ペプチド/タ ンパク質またはDNAもまた、その物質を認識するさらなる分子、例えばペプチド /タンパク質の標的結合領域、または選択的に認識の目的のため、もしくは特異 的核酸モチーフに対して向けられたDNAの場合に、加えてもよい、標的結合に関 係しないペプチドまたはタンパク質の領域、を形成してもよい配列の一部に対し て作製された抗体、との会合または結合によって検出してもよい。このように、 特異的標的結合領域は、標的の結合に関与しないペプチドまたはタンパク質の部 分が、発現されたペプチドまたはタンパク質に対して、例えば骨格配列として構 造的または機能的役割を果たしてもよい、またはリポーター部分として、または 特異的標的結合領域をリポーター部分またはプローブのさらなる成分、例えば担 体または巨大分子と結合させる連結基として機能してもよい、より大きいペプチ ドまたはタンパク質内に含まれてもよい。 発明に従って有用な双機能化合物は、リポーター分子を得られた適当なペプチ ドまたはタンパク質に、直接またはリンカー部分を通じて抱合させることによっ て産生することができる。一般に、これは、ペプチドまたはタンパク質上の選択 的に活性化されたカルボキシルまたはアミン官能基による反応によるであろう。 そのような抱合反応は当業化学者の能力範囲内である。 または、リポーター分子は、ペプチドまたはタンパク質の構築において適切に 標識されたアミノ酸を利用することによって導入してもよい。 双機能プローブ化合物は、先に述べたような診断アッセイを含む、当技術分野 で既知の様々な系において、関係する特異的標的を認識するために用いてもよい 。 以下の実施例は、図面を参考にしながら説明するために述べている。図1 は、pEN21およびpEN24構築物の構築を示す、および図2 は、PCRによって生じた30塩基対のランダム領域を含むDNA分子の産生を示し 、レーン1はマーカー(λ、HindIII)およびレーン2はPCR産物である。例1: インビトロ・ペプチド・ライブラリを発生させ、標的をパンする一般的な方法 材料: A.T7プロモータ、リボソーム結合部位、P2A遺伝子及びT7ターミネータを含 むプラスミド又はPCRフラグメント。このようなプラスミドに関しては、 これまでにLiu及びHaggard-Ljungguist(1994,supra)の記述があり、オ スロのバイオテクノロジーセンター(Bio)から入手することができる。 B.プラスミド又はフラグメントを補足する、下記の配列を含む一つのプライ マー(ライブラリ・プライマー) −T7プロモータ −リボソーム結合部位 −最初のATG開始コドンに続く30個のランダム・ヌクレオチド(XXT/G)、 又はそれに代えて、最初の開始コドン及びランダム配列に続く1個のシ ステイン・コドン(強制的ペプチド・ライブラリに対して)。 −P2A遺伝子のコーディング配列を補足する、最初の開始コドンから川下 方向へ約20個のヌクレオチド。 プライマーは個々の仕様に合わせて合成するか、又はBioから入手することがで きる。 C.T7プロモーター領域中の一つのPCRプライマー(Bio)。 D.T7ターミネター領域中の一つのPCRプライマー(左回りの)(Bio)。 E.固体支柱に結合した標的。これはビオチン化標的を使用し、これをストレ プタビジン又はアビジンに固体支柱上で結合させると便利である。これに 代わる方法として、アビジンに結合するペプチドが求められているのなら ば、アビジン自体を「標的」とすることができる。ミクロタイタ・ウェル に結合したストレプタビジン或いは磁性粒子又はアビジン樹脂に結合した ストレプタビジンは、それぞれDynal社(ノルウェー)又はPromega社(米 国)から購入することができる。 F.インビトロでカップリングさせた直線状鋳型の転写又は翻訳に使用するT7 S30抽出物は、Promega社(米国)から販売されている。 *その他必要な材料は、分子生物学の技法で作業を行う者にとっては、全て標準 的な材料である。方法 1.Aで述べたように、プラスミド又はPCRフラグメントから始め、Bで述べた ライブラリ・プライマーを追加することにより、線状PCRを実施する。この 反応を行うための正確な設定内容はプライマーにより異なるが、PCR又はサ イクル配列に適用されるのと同じ考え方がここでも適用される。この方法に より、PCRの有効性によって、1012−1013個の分子までのライブラリができ る。次の段階におけるプライマーの競合を避けるために、残りのライブラリ ・プライマーは、好ましくはこの時点において、Centricon-100カラム(Ami con社)を使用して除去しておくことが望ましい。 2.この材料をさらに増強するために、プライマーC及びDを加え、5−7サイ クルのPCRを実施する。これは5つの部分に分割されたライブラリ・プライ マー拡張DNAを使用してPCRを実施する。 3.Promega社の説明書通りに、ライブラリから得られた分割材料の一つ(例え ば5分の1)を、線状フラグメントのT7 RNAポリメラーゼ(F)を含むS30 抽出物に加える。これを37℃で30−60分間インキュベートして反応させ、次 に試験管を氷の上に置き反応を停止させた。 4.標的はビオチン−ストレプタビジン・システムで、固体支柱にこれを直接付 着する。樹脂マトリックス又はストレプタビジン磁気ビーズにカップリング したアビジンは、それぞれ、Promega社及びDynal社から市販されており入手 することができる。 5.S30抽出物を、所望の結合用緩衝液(Sambrookら、Molecular Cloning:A lab oratory manual,第2版、Cold Spring Harbor Laboratory Press,[Cold S pring Harbor,N.Y.[1989])の中で1:10に希釈し、S30抽出物のペプチド ・ライブラリを標的に1−3時間(又は1晩)作用させる。結合剤以外の物 質を1XPBS+0.5% Tween-20(Sigma社)で5分間洗浄し、これを5回繰り返して 除去する。結合ペプチド−タンパク質A-DNA複合体を、所定の溶出剤、例え ば、標的がアビジンでアビジンに結合可能なペプチドが求められている場合 はビオチンで、標的から溶出する。複合体を標的から分離し、同時に遺伝子 物質を非遺伝子物質から分離するには、沸騰dH2Oにより溶出することもでき る。 6.溶出したDNAは、次ラウンドのPCRに移る前に濃縮する。濃縮方法としてはCe ntricon-100カラムを使用し、メーカーが推奨する方法で行うのが最も便利 である。溶出DNAの最終取得量は50μlである。これに代わる方法として、複 合体をPCRに掛ける前に、遺伝物質と非遺伝物質を分離しないで精製する方 法がある。 7.新しい方法として、プライマーC及びDを使用し、30−40サイクルのPCRを 行うこともできる。 8.ステップ3からステップ7までの全手順を、更に4−5回繰り返す。 9.溶出及びPCRの最終サイクル終了後に個々のフラグメントを単離してその配 列を調べる目的で、フラグメントをクローニングする必要がある。この操作 は、最終PCRフラグメントをXbaI及びBamHIで消化し、これを同じ酵素で消化 したベクターpET-3a(Novagene社)(A)に結合することにより実施される 。 10.次に、結合したベクターはE.coli.を形質転換させる。同じ配列のコピーは 多数存在するので、形質転換の効率はあまり重要ではない。 11.個々のクローンを拾い上げ、標準プロトコルでプラスミドDNAを単離する。 協力的に(他の結合剤と一緒に)のみ作用する結合剤を除去するために、最 終ラウンドのS30抽出及び選択(ステップ3−7)を実施する。 12.最終PCRにおける生成物は変動領域上に配列し、コンセンサス配列が得られ る。良好なコンセンサス配列を得るには、50個までのクローン配列が必要で ある。 13.このようにして求められたペプチド配列を合成し、その結合特性に関して、 別個に試験を行った。例2 ライブラリ集団は、任意配列塩基プライマーを使用し、A遺伝子を増幅すること により得られる。線状プラスミドpEE709(充填後、NcoIサイトでpET8c=pET3dに 挿入されたA遺伝子)に対する約3000の塩基対に対応する表示モジュールを下記 の如く図式的に示す。ここに、 T7p=T7プロモーターφ10 T7t=T7ターミネーター RBS=リボソーム結合部位 AUG=Aタンパク質の開始コドン A =Aタンパク質 P =表示ペプチド又はタンパク質 B =例1に定義したランダム配列を含む、ライブラリ・ストランド・プライマー (L) C =PCRプライマー(T7p) D =PCRプライマー(T7t) 上図において、A遺伝子の挿入はGCC(第2コドン)で開始され、GCA(塩基3427 -29)で終わる。 (LiuらによるDNA配列[1993,supra]を参照のこと) 例で使用したプライマーは、下記の通りである。1.ペプチド・ライブラリの発生 1組の任意配列塩基を有するDNAフラグメントの集団は、次のようにして得られ る。 線状化(HindIII)プラスミドpEE709上で、ライブラリ・プラスミドBにより、線 状の増幅(又はプライマー拡張)が行われる。この反応混合物100μlには、0.3 μgのプラスミドDNA(約6x1010個の分子又は0.1pモル)、5μgのライブラリ・ プライマーDNA(約7x1013個の分子または125pモル)及び下記PCR反応に示される 残余量の成分が含まれる。この混合物を、下記に示すように、5サイクルのPCR にかける。このライブラリ・プライマーは、好ましくは、Centricon-100を用い て除去する。このライブラリ・プライマーで拡張したDNA(ライブラリ)を希釈 し、さらに100μl(最終体積)ずつ5つに分け、プライマーC及びDを用いて有 限回数(5サイクル)のPCRにかける。各反応混合物は、100μlの最終体積中に 、0.6μgのライブラリ・プライマー拡張DNA、125pモルのプライマーC及 びD、0.2mMの各dNTP、50mMのKCl、4mMのMgCl2、10mMのトリスHCl(25℃におけ るpH9.0)、0.1%のTriton X-100及び2.5UのTag DNAポリメラーゼ(Promega社) を含んでいる。この混合物を熱サイクル装置(Perkin Elmer社モデルPCR1000) の中で、94℃で1分間、42℃で2分間及び72℃で3分間の熱サイクルに35回掛け る。PCRの生成物からプライマー(Centricon-100)を除去し、フェノール処理を 行い、エタノールで沈殿させて精製する。この時点で、このライブラリは1012− 1013個のDNA分子から成るものと考えられる。 ライブラリを使用する方法でこれに代わるものとして、単純にベクター・フラグ メントDNAを、ライブラリ・プライマーB及びDを使用してPCRサイクルに掛ける 方法がある。 2.アビジン結合ペプチドのインビトロ翻訳及びスクリーニング A.Promega社のT7 S30とS30線状テンプレート抽出物を組み合わせて使用し、線 状DNAテンプレートの共役転写又は共役翻訳を行わせる。A遺伝子は、T7プ ロモーターφ10から来るT7 RNAポリメラーゼが原動力となって転写される。 フェノール処理を行ってエタノールで沈殿させた5組のDNAライブラリの一 つを、9μlの蒸留水中に再懸濁させる。この体積に、S30プロトコル(Pro mega社)の成分(線状テンプレート用として、5μlのアミノ酸混合物、20 μlのS30前混合物、1μlのT7 S30及び15μlのS30)を添加し、最終体積を 50μlに調節する。共役転写又は共役翻訳のプロセスを、37℃で60分間(又 は必要な時間だけ)進行させる。 B.この反応混合物(50μl)を50μlのSoftLink Avidin Resin(Promega社)に 加え、室温で2時間混合し、アビジン樹脂に結合しているペプチドをパンニ ングする。この樹脂を遠心分離(毎分10000回転で5分間)に掛けて小球化 し、(20mMのNa2HPO4と100mMのNaClから成るpH7.5のPBSで5回)洗浄する。 残留している可能性のあるアビジン結合剤を5mMのビオチンで溶出させ、又 は1Aで述べたように、アビジン樹脂複合体全体をプライマーC及びDととも に単にPCRに掛けるだけで溶出させる。PCRの生成物を遠心分離に掛けてアビ ジン樹脂から分離し、フェノールで処理し、エタノールで沈殿させてから、 新しい共役転写又は共役翻訳及びパンニング・サイクルに掛ける。 ペプチドのディスプレー及びパンニングのサイクルは、予期されるペプチド の濃縮が達成されるまで、これを繰り返すことができる。Aタンパク質に特 有のポリクロナール抗体を使用して、パンニング中におけるタンパク質A担 体の存在及びその増大を監視することができる。第4ラウンドのパンニング が終了した後、最終PCR生成物を制限酵素XbaI及びBamHIで切断し、これをラ イゲーションにより、pET-3a(同じ酵素で切断)に挿入する。形質転換後、 各コロニーを単離し、プラスミドを抽出して挿入部分の配列を決定し、この ペプチドのアミノ酸配列を得る。例3 例2に述べた方法でペプチドのライブラリを調製してスクリーニングする。但し 、この場合には、翻訳(ステップ2)の前にこれを行う。DNA分子を精製し、次 に、標準プロトコルに基づくメーカー指示に従い、T4 DNAリガーゼ(New Englan d Biolabs社)で球形にする(Sambrook,1989,supra参照)。 この場合、スクリーニングを行う間、ハイブリッド形成条件を維持する必要は無 く、従って、ハイブリッド形成を、例えば1%のTriton X-100、0.5MのKOAc、又 は1%のTriton X-100、350mMのNaCl、5%のグリセリン中で行うことができる。 これらは、SRPレセプタのヘテロ二量体化のスクリーニングに適した条件である 。或いは、ハイブリッド形成を1%のTriton X-100、2Mの尿素、100mMのNaCl、5 0mMのトリスHCl(pH7.5)、又は1%のTriton X-100、0.1%のSDS、100mMのNaCl 、50mMのTris HCl(pH7.5)の中で行うこともできる。これは、抗体抗原反応の スクリーニングに適した条件である。例4 P2 DNA複製開始タンパク質のインビトロ・シス作用の証明 実験1 P2A遺伝子(pEE709;amp耐性遺伝子も担持している;Liu及びHaggard-Ljungquist ,1994,supra)を担持する2個のプラスミド及び6個のヒスチジン・ストレッ チにAのN-末端で融合したP2A遺伝子に関して、等量のDNAをS30-T7抽出物(米国 Promega社)の中で共役転写/翻訳の反応を行わせた。ヒスチジン・ストレッチ の存在により、Aタンパク質はNi結合タンパク質へと形質転換した。 従って、Aタンパク質がS30-T7抽出物の中でシス型として行動する限り、His::A 発現プラスミドpEE711は、Ni含有固形担体に対して選択的に結合すべきである。 両プラスミドにおいて、A遺伝子の構造転写は、ファージT7φ10プロモータの制 御下にある。翻訳後、Niカラムへの結合度を測定した。 材料及び方法 pEE709及びpEE711のプラスミドDNA 1μgを、それぞれ、共役転写/翻訳抽出物 キット(20μlのS30プレミックス、5μlのアミノ酸混合物及び15μlの円形DNA 用E.coli T7 S30抽出物系[米国Promega社])に加えた。この転写/翻訳を、37℃ で60分間進行させた。この抽出混合物を洗浄用緩衝液(Qiagen社;Buffer 11-50m Mのリン酸ナトリウム;pH8.0、300mMのNaCl、20mMのイミダゾール、1mMのPMSF )で12倍に希釈し、これを非変性条件下でBuffer 1(50mMのリン酸ナトリウム;pH 8.0、300mMのNaCl、20mMのイミダゾール)で平衡させたNi-NTA回転カラム(ドイ ツQiagen社)に加えてNi選別に掛けた。 メーカー(Ni-NTA Spinキット[ドイツ、Qiagen社、1994年春]のプロトコルを参 照のこと)の推奨通り、600μlのBuffer 11で3回洗浄し、250μlのBuffer 111 (50mMのリン酸ナトリウム;pH8.0、300mMのNaCl、250mMのイミダゾール)で2回 溶出した。洗浄及び溶出の操作において、基準表の最高値2000rpmの速度でNiカ ラムを2分間回転させて遠心分離した。高効率セルJM109(米国Promega社)を溶 出液の一部で形質転換させ、耐アンピシリン性のコロニーを数えた。個々のコロ ニーのプラスミドを単離し、アガロースゲル電気泳動法で、型の特徴を求めた。 溶出プラスミドの型分布(比率)を求めるために、プラスミドの存在量を、JM10 9歪み計(Promega社)によるamp耐性の変化により測定した。プラスミドを抽出 し、アガロースゲル電気泳動法による測定を行い、その後でコロニーを拾い、そ のプラスミド型を分析した(その大きさにより区別した)。Niカラムによる選別 を行わない場合についても、pEE711(His::A)のpEE709(A)に対する比率を求 めた。 結果: 得られた結果を下表に示す。 実験2 第2の実験において、2つの新しいプラスミド構造pEN21(amp耐性遺伝子を伴う A遺伝子構造、図1を参照のこと)及びpEN24(His::6つのヒスチジン残基の標 識及び1つのカナマイシン耐性遺伝子を有するA遺伝子構造、図1を参照のこと )について、上記実験1と同じタイプの実験を行った。但し、下記の「材料及び 方法」の項に示す修正を加えた。抗生物質に対する耐性の差から、バクテリアの コロニーと同様、個々のプラスミド型の直接計数が可能となる。 材料及び方法 pEN21及びpEN24は、pET21a及びpET24a(米国Novagen社)の派生品種である。pET 21aとpET24aのベクターは、選択可能性マーカー(それぞれ、アンピシリン及び カナマイシンに対する耐性)が相違するだけである。pEN21及びpEN24は、A遺伝 子及びそのフランキング領域を切断する働きのあるpEE709及びpEE711のXbaI及び B1PIによる切断作用を抑制することにより、これらを調製した。pET21a及びpET2 4aは、同じ制限酵素を用いて切断した。これらをSpinBindカラム(FMC社)によ る電気泳動分析に掛けた後、Aフラグメント及び新しいベクター・フラグメント をアガロースゲルから単離した。pEE709から得られたAフラグメントをpET21aベ クターの中へクローニングし、His-A-フラグメントをpET24aベクターの中へクロ ーニングした。これらのプラスミドをS30抽出物の中で30分間インキュベートし 、E.coli菌株BK2118をエレクトロポーレーションにより変形させた後、これらの プラスミド型について、アンピシリン(pEN21)及びカナマイシン(pEN24)のプ レートを使用して、その抗生物質に対する耐性の差を測定した。ここでは、20mM のイミダゾールではなく、1mMのイミダゾールを含むようにBuffer 11を修正し 、プロテアーゼ阻害剤PMSFを省略した(Buffer 11*と呼称する)。Ni-NTA回転カ ラムを洗浄用緩衝液(Buffer11*、非変性条件)で平衡させ た。 メーカーの推奨(Ni-NTA Spinキット[ドイツQiagen社、1994年春]のプロトコル を参照のこと)通り、洗浄は600μlのBuffer 11*で3回行い、溶出は250μlのBu ffer 111で2回行った。等量のpEN21及びpEN24 DNAを含む、S30抽出物未曝露の プラスミド混合物を比較対照サンプルとしてNi選別を行った。 結果: 結果を下表に示す。S30抽出物を省略し、純粋のプラスミド混合物をNiカラムに掛けた場合には、濃 厚化は起こらなかった。 結論: 全ての実験において期待されるように、Ni選別を行わない場合におけるHis:A/A プラスミドの比率は約1であった。これと比較して、Ni選別後におけるHis::A/A プラスミドの比率(約9.3及び3.4)は、His::Aプラスミドで、それぞれ約13及び 7にまで濃厚化する。これらの数字がインビトロHis標識P2Aの効率のよいシス作 用を示しているかどうかを決めるには、これらの濃厚化値を、上記実験条件を使 用して理論的に得られる濃厚化値と比較する必要がある。この実験値と理論値の 比較を行うために、我々は溶離液流出部分の不特定背景を測定し、転写/翻訳反 応で合成したHis::Aの量を推定した。 プラスミドをE.coliの溶菌液中で翻訳せずにニッケル・カラム選別に掛けて、サ ンプルに残る不特定背景を測定した。溶離液の3分の1がE.coli中で形質転換さ れ、得られたコロニーを数えた。次に、使用されたE.coli細胞の形質転換効率測 定値を使用して計算を行い、His標識P2Aタンパク質の不存在下においても、この 溶離液には0.3fモルの各プラスミドが含まれていることが分かった。我々の標準 的な反応において、約5fモル(3x109個の分子)のタンパク質A が合成されたことが推定される。全ての合成His::A分子が、それぞれコード化DN A分子に結合していると仮定することにより、得られた濃厚化率は(5+.3)/.3=1 8であると考えられる。2つの実験で得られた平均濃厚化率は、(13+7)/2=10で あった。従って、P2Aタンパク質がインビトロで効率的にシス作用を果たし得る とともに、そのN-末端に融合した6個のヒスチジンの伸長を表示し得ることを、 これらの結果が意味しているものと我々は解釈する。本実験においては、翻訳効 率が低いにも拘わらず、1012のメンバーを有するライブラリが得られるものと期 待される。さらに追加の又はより激しい洗浄を行えば濃厚化率が改善し、これが 本発明のライブラリ生産を助けることが期待される。実験5 本発明におけるペプチド・ライブラリの発現に使用するDNA分子を調製した。 材料及び方法 下記のプライマーを使用し、A遺伝子を線状プラスミドpEN21(図1及び例4を 参照のこと)から増幅することにより、インビトロペプチド表示ライブラリの発 現に使用するDNA分子を調製した。 〔30の任意配列塩基及び例2のプライマーBに対応する唯一のXbaIサイト(小文 字)の領域を有する144ヌクレオチドであり、95’ヌクレオチドが加わっている 。〕 〔プラスミドpEN21の川上領域を補足する40個の塩基プライマーであり、T7プロ モーター及びT7プロモーターの川上領域の塩基であり、例2のプライマーCに対 応する。15 5'ヌクレオチドが追加されている。〕 〔T7ターミネーターの川下配列を補足する21個の塩基プライマーであり、例2の プライマーDに対応する。〕 Applied Biosystems 394 DNA/RNA合成装置の中でプライマーを合成し、ポリアク リルアミド・ゲル電気泳動法でチェックした。このライブラリ・プライマーはラ ンダム性を有するために、ゲル上で異質性を示した。 プライマーB及びDを使用し、PCR反応(例2で述べたPCR反応に類似の反応)に より、5μlのポリメラーゼ緩衝液(10倍量のVent pol緩衝液;New England Biol abs社)、50pモルのプライマーB、20pモルのプライマーD、10ngのDNAテンプレ ート(pEN21)、1μlのdNTPミックス(10mM;New England Biolabs社)、1μl のDeep Ventポリメラーゼ(New England Biolabs社)を使用して、ライブラリDN A分子を調製した。合計体積は50μl、ホットスタート94℃で5分間加熱し、55℃ で30秒間アニール(後アニールは58℃で2分間)し、74℃で2分間(後重合は74 ℃で7分間)重合した。この反応を25ラウンド繰り返した。プライマーCを使用 し、ライブラリ・プライマーBの不存在下で、さらにこのライブラリを増幅させ た(且つ、ヘテロデュープレックス分子を除去した)。この増幅ステップの前に 精製を行って、プライマーBを除去することを勧める。 結果: A遺伝子の5'末端で(開始コドンATGに続く)30個の塩基を任意配列させ、これ を使用して約3000個の塩基対のDNA表示モジュールを調製した。ライブラリを構 成するPCR製品を、図2に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 アンドリュース,デビッド カナダ国 オンタリオ,ハミルトン,メイ ン ストリート ウエスト 1200,ディパ ートメント オブ バイオケミストリィ, マクマスター ユニバーシティ (72)発明者 ハグガルド−リュングクイスト,エリザベ ス スウェーデン国 ストックホルム,ストッ クホルム ユニバーシティ (72)発明者 アイサクセン,モルテン イギリス国 ケンブリッジ,スワンス ロ ード,サイネット コート 5,アクティ ノバ リミテッド

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ペプチド又はタンパク質の多様な集団を表示し該ペプチド又はタンパク質 は、タンパク質:DNAの共役結合により特定のペプチド又はタンパク質のコード 化DNAと会合し少なくとも下記段階で構成されるペプチド又はタンパク質の発現 ライブラリを産生する方法。 1) アミノ酸配列をコード化するヌクレオチド配列を含み該アミノ酸配列は、 タンパク質:DNA共役結合(結合部分)、アミノ酸配列表示コード化配列 (表示部分)、及び、少なくとも一つの結合部分の付着サイトにより該コ ード化配列と結合する増幅可能なDNA分子の遺伝子ライブラリを調製する 。 2) このようにして形成された遺伝子ライブラリを発現する。 2. 一つの宿主細胞又は生物体当たり1つより多い任意のコピー数存在する単 一ライブラリ・メンバーにより、遺伝子物質をインビボで発現する請求項1に記 載の方法。 3. 特定コード化配列に結合するアミノ酸配列が、シス型として作用するタン パク質又は機能的にこれと同等のフラグメント、その変異体又はその誘導体から 誘導され、一つの宿主細胞又は生物体当たり1つより多い任意のコピー数存在す る少なくとも一つのライブラリ・メンバーにより、遺伝子物質の発現をインビボ で行う請求項1に記載の方法。 4. コード化配列に結合するアミノ酸配列がシス作用を行うタンパク質又はこ れと同等の機能を有するフラグメント、その変異体又はその誘導体から誘導され 、遺伝子物質の発現がインビトロで行われる請求項1に記載の方法。 5. シス作用タンパク質がP2Aタンパク質である請求項3又は4に記載の方法 。 6. 両側の付加サイトに隣接するDNAにはハイブリッド化するが付加サイトに 対応する領域ではハイブリッド化しないミスマッチ・オリゴヌクレオチドの存在 下で、当該発現を行わせる請求項4又は5に記載の方法。 7. 表示用のアミノ酸配列が最大40個までのアミノ酸残基である請求項1−6 のいずれか一つに記載の方法。 8. 表示用のアミノ酸配列をクローニングにより発生させ、又はクローニング に由来するDNAフラグメントで構成する請求項1−7のいずれか一つに記載の方 法。 9. 結合部分を、該結合部分が共有結合でコード化DNAに結合したまま残るよ うに修飾する請求項1−8のいずれか一つに記載の方法。 10.アミノ酸位置450にあるチロシンをフェニルアラニンで置換して修飾したP 2Aから、当該結合部分を誘導する請求項9に記載の方法。 11.請求項1−10のいずれか一つに記載の方法で産生した、インビトロ・ペプ チド発現ライブラリ。 12.アミノ酸配列をコード化する配列、タンパク質:DNAの共有結合(結合部 分)により当該コード化配列に特に結合するアミノ酸配列、アミノ酸配列を表示 するためにコード化する配列(表示部分)及び当該結合部分のための少なくとも 一つの付着サイト、並びに縮重配列及び/又は機能的に同等な配列を含み請求項 11に記載の、ペプチド又はタンパク質をライブラリ内で発現するためのコード化 DNA配列を含むDNA分子。 13.DNA配列を含む請求項12に記載のDNAベクター。 14.少なくとも下記の段階即ち、a)ライブラリを請求項11に記載のようにスク リーニングする段階、及び、b)該当するライブラリ・メンバーを選別し単離する 段階から成り、ペプチド又はタンパク質の発現ライブラリから、希望する性質を 示すライブラリ・メンバーを同定及び/又は精製する請求項11に記載の方法。 15.少なくとも下記の段階即ち、a)請求項11記載の方法で、標的分子を含むラ イブラリをスクリーニングする、及び、b)当該標的分子に結合しているライブラ リ・メンバーを選別し、単離する、及びに、c)特に当該標的分子に結合するペプ チド又はタンパク質を単離する。 から成る特定の標的結合ペプチド又はタンパク質を同定する方法。 16.特に標的分子に結合するペプチド又はタンパク質を追加的に発現するDNA を単離する請求項15に記載の方法。 17.a)サンプルに下記の(i)及び(ii)で構成される分子プローブで接触する。 (i)ペプチド又はタンパク質の標的結合部分で、請求項11記載の方法でライブラ リから選択したDNA部分、付加コード化DNAにより、標的分子に選択的に結合し得 るもの、及び(ii)リポーター部分。b)標的に結合したプローブを直接又は間接的 に評価する。 上記a)及びb)より成りサンプル中に標的分子が存在するかどうかを分析する方法 。 18.(i)請求項11に記載のライブラリから選択した付加コード化DNAで標的分子 に選択的に結合できるペプチド又はタンパク質部分(DNA部分)、及び(ii)リポ ータ部分より成り請求項17に記載の分析方法で使用する二官能性分子プローブ。
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