JP2001506279A - 結晶性マクロライドおよびその調製方法 - Google Patents

結晶性マクロライドおよびその調製方法

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Abstract

(57)【要約】 A型およびB型のような結晶型の式I の33-エピクロル-33-デゾキシアスコマイシンおよびそれらの種々互変異性体もしくは溶媒和型。その調製は、結晶化誘発条件下またはA型もしくはBそれぞれの選択的結晶化誘発条件下、溶液から式Iの無定型化合物またはそれぞれ他のA型中の式I化合物もしくは他のB型中の式I化合物に適当に変換することを含む。その結晶は、医薬的に使用する化合物の局所性ガレヌス製剤、例えばクリーム、エマルジョンおよび軟膏の調製における使用が特に示唆される。

Description

【発明の詳細な説明】 結晶性マクロライドおよびその調製方法 本発明はマクロライド化学に関係する。それは、結晶型の式I化合物 即ち、{[IE-(IR,3R,4S)]IR,9S,12S,13R,14S,17 R,18E,21S,23S,24R,25S,27R}-12-[2-(4-クロロ- 3-メトキシシクロヘキシル)-1-メチルビニル]-17-エチル-1,14-ジヒド ロキシ-23,25-ジメトキシ-13,19,21,27-テトラメチル-11, 28-ジオキサ-4-アザトリシクロ[22.3.1.0(4,9)]オクタコス-18 -エン-2,3,10,16-テトラオンに関係し、以下では簡単に“33-エピク ロル-33-デゾキシ-FR520”または“33-エピクロル-33-デゾキシアス コマイシン”と呼ぶ。 単純に、この明細書で言及する式Iは、様々な互変異性体型の式I化合物を含 むと理解すべきであり、その化合物は、特に溶液状態において、平衡状態にあり 、そして溶媒和されており、例えば式および式 の互変異性体型のような水和型である。 式I化合物は無定型であることが知られており、例えばSandoz EP427680、実 施例66aには無色泡樹脂型[1H-NMR=4.56(m,H-33)]で記載されており、Merck EP48 0623、実施例53(物理化学的特性は記載されず)にも記載されている。様々な名前 および炭素原子番号がその文献中で使用されている。 本発明より以前では、式I化合物は結晶型で回収されることはなかった。 分子のシクロヘキシル部分において、特にその4位のハロゲン原子、特に塩素 の存在が化合物群の構造クラスの結晶性に好ましくない影響を与えると考えられ ている(また、この明細書中の式IおよびIcの33位のように顕著である)。そ のため、EP427680において、ハロゲン化されている最終生成物は結晶型で得られ ておらず、それらは無色泡または泡樹脂であり、NMRスペクトルで特性解析さ れている。 同様に、シクロヘキシル部分がハロゲン化されたマクロライド最終生成物に限 定しているEP480623において、開示の特定化合物は融点のような結晶性を示唆す るデータで特性化されておらず、その明細書中では殆どの最終生成物が物理化学 的データによる特性化が全くされておらず、特性化されているものはマススペク トルで特性化されており、その特性は物理的状態を示すものでない。そして開示 の4-クロロ最終生成物は全く特性化されていない。 さらに、シクロヘキシル部分がハロゲン化された類似マクロライドも、例えば Fisons WO91/13889、特に実施例42a)、42b)および49a)に開示されており、その 明細書中の化合物群も結晶型は得られておらず、泡または油として回収されてい る。 総括的に、FK506から誘導される23員環トリシクロマクロライドは、塩 を形成し得る塩基性置換基を有するマクロライド化合物(それは結晶型で得られ るが酒石酸塩である)に関係する例えばMerck WO97/8182からも明らかなように、 結晶型で得るのは困難である。本発明化合物はそのような塩基性置換基はない。 それゆえ、今回、式I化合物の結晶化に成功したのは驚くべきことである。 本発明は式I化合物の結晶型に関係する。結晶型は、溶媒和型、例えば水和型 であるか、もしくは無水型、または互変異性体として得られる。 結晶型の式I化合物の最初の回収は化合物の最初の合成から数年後であり、最 初は無定型のみが得られ、さらにその後の最初の結晶化において化合物は無定型 から実に容易に結晶化が誘発されることとなった。そのため、今では、最初に用 いた再結晶条件(無定型化合物のエタノール性溶液に水を加えることを含む)の延 長線上の種々の実験条件を用い、結晶物質を容易に作成することが出来る。 本発明は、結晶型の式I化合物、またはそれらの互変異性体もしくは溶媒和型 を調製する方法にも関係し、結晶誘発条件下、溶液から式I無定型化合物を適切 に変換することを含む。 本発明は、当該方法により調製される限り、結晶型の式I化合物またはそれら の互変異性体もしくは溶媒和型にも関係し、結晶型から生成される限り、例えば 溶解されている状態の非結晶性の式I化合物またはそれらの互変異性体もしくは 溶媒和型にも関係する。 本発明の方法は通常の方法に有効である。結晶が形成する正確な条件は今では 経験的に決定され、数多くの方法が実施可能であり、それらの方法は無定型の式 I化合物のエタノール性溶液に水を最初に加えることを含む。 結晶誘発条件は、メタノール、エタノール、イソプロパノールもしくは水また はそれらの混合物のような適当な結晶誘発溶媒の使用を通常含む。通常、無定型 化合物は通常の温度少なくとも10℃で溶媒に溶解する。溶液は、溶媒に何れか 1種以上の無定型化合物および溶媒和物、例えば水和、メタノレート、エタノレ ート、イソプロパノレートおよびアセトニトリレートを溶解することにより調製 する。次いで、結晶を溶液からの変換により形成し、約10℃と溶媒の沸点との 間の温度で結晶化が生じる。溶解および結晶化は種々の通常方法で行い得る。例 えば、無定型化合物は溶媒または溶媒混合物に溶解し得、それは高温で容易に可 溶化するが、低温では可溶量が減少する。高温で溶解後、溶液から望ましい結晶 が生ずるまで冷却する。適当な溶媒は酢酸メチルおよび酢酸エチルのようなエス テル、トルエンおよびアセトニトリルを含む。化合物が容易に溶解、好ましくは 30℃での溶解量が少なくとも1重量%である良好な溶媒、および溶解量の少な い、好ましくは30℃での溶解量が約0.01重量%以下である不十分な溶媒を 含む混合溶媒を用いることも出来る。ただし、選択溶媒混合物を用いると低温、 通常低くとも10℃の混合物からの結晶化が可能となることが条件である。 さらに、異なる溶媒における結晶の溶解性の相違を使用し得る。例えば、無定 型化合物は、約30℃で溶解量が少なくとも1重量%である溶媒といった可溶性 の高い良好な溶媒に溶解し、その後、約30℃での溶解量が約0.01重量%以 下である溶媒といった溶解性の低い不十分な溶媒と溶液を混合する。そのため、 約10℃を超える温度に通常に維持しつつ良好な溶媒による化合物溶液を不十分 な溶媒に加えるか、また約10℃を超える温度に通常に維持しつつ不十分な溶媒 を良好な溶媒による化合物溶液に加えることが出来る。良好な溶媒の例に、メタ ノール、エタノールおよびイソプロパノールのような低級アルコール、ならびに アセトン、テトラヒドロフランおよびジオキサンを含む。不十分な溶媒の例に、 水、ヘキサンおよびジエチルエーテルを含む。好ましくは、結晶化は約10℃か ら約60℃の範囲の温度で生ずる。 本発明の方法の他の実施態様では、通常の温度、低くとも約10℃で、当該温 度で可溶が不完全、好ましくはわずかに可溶するのみの溶媒に固体無定型を懸濁 する。懸濁液は、固体微粒子を分散し、溶媒中に不完全に溶解したままの状態を 生ずる。好ましくは、固体は攪拌により、例えばシェイキングまたはスターリン グにより懸濁状態が維持される。懸濁液は、出発固体から結晶に変換するために 約10℃以上の通常温度で維持される。適当な溶媒に懸濁された無定型固体化合 物は溶媒和物、例えば水和、メタノレート、エタノレート、イソプロパノレート またはアセトニトリレートであってもよい。無定型粉末は溶媒和物を乾燥するこ とにより得られる。 結晶化を誘発するために溶液に結晶物質の“種”を加えることが好ましい。 結晶型の式I化合物は容易に単離し得る。その単離は、例えば結晶媒質から濾 取または遠心分離(望ましいならば冷却後)し、洗浄し乾燥し、さらに同様の条件 を用い再結晶してもよい。 最初の回収により、この明細書中で“A型”と名付けた結晶型の物質が生じ、 その一方、驚くべきことに少なくとも1つの他の結晶型の化合物を回収でき(こ の明細書中では“B型”と名付ける)、その化合物は溶解性のような種々の特性 において式Aとは相違するという知見が更に得られた。そのため、本発明は、こ のような結晶型の式I化合物またはそれらの互変異性体もしくは溶媒和型に関係 し、更に特にA型およびB型に関係する。A型が好ましい。 A型は室温で通常水和型である。水和型は約110℃の加熱により可逆的に脱 水できる。それによってA型が得られる。水和型は室温でより安定な状態のA型 の状態である。B型は室温でも通常水和型にならない。それはA型よりも熱力学 的に安定な型である。 この明細書で定義する結晶型は、他の型を多くとも約0.5%(w/w)、例え ば多くとも約0.1%(w/w)含むときに“結晶学的に純粋”であるとしている 。そのため、例えば“結晶学的に純粋なA型”は約0.5%(w/w)以下、例え ば約0.1%(w/w)以下のB型および/または無定型物を含む。 A型およびBの調製は通常の手段で行われ得、出発は無定型物質または個々の B型もしくはA型、もしくはその混合物の何れかから始まる。通常、出発物質は 適当な溶媒に溶解され、好ましくはA型またはB型の何れかを生成する条件下そ の溶媒から結晶または再結晶し、結晶学的に純粋なA型またはB型を生ずる。 そのため、本発明は、結晶性A型の式I化合物またはそれらの互変異性体もし くは溶媒和型の調製の変法を含み、A型の選択的結晶化を誘発する条件下、溶液 から他のA型中の式I化合物またはそれらの互変異性体もしくは溶媒和型に適当 に変換することを含む。その変法により調製されるときはA型中の式I化合物に も関係する。 逆に言えば、本発明は、結晶性B型の式I化合物またはそれらの互変異性体も しくは溶媒和型の調製の変法を含み、B型の選択的結晶化を誘発する条件下、溶 液からB型以外の式I化合物を適当に変換することを含む。その変法により調製 される限り、本発明はB型の式I化合物にも関係する。 A型の調製の場合、出発物質を、適当な溶媒、好ましくはエタノール/水、好 ましくは9.5:0.5(v/v)の割合の溶媒に通常溶解する。溶解のための温 度は約60℃から約75℃、好ましくは約70℃である。溶媒に対する出発物質 の割合は重量比で約1:5から約1:6、好ましくは約1:5(w/w)である。 溶液を濾過し、次いで低温、好ましくは約70℃から約20℃、約10℃に冷却 し、A型が不溶性である水のような液体を注意深く加える。それにより過飽和溶 液が生ずる。A型の結晶が自然に生じるが、好ましくは過飽和溶液を結晶学的に 純粋な数個のA型の結晶で種植えする。融解顕微鏡(melt microscope)を使って 種晶(seeding crystal)の純度を調べることは通常有益である。さらに、注意深 く攪拌しならがら液体を加えるとA型の結晶がさらに得られる。低温、即ち約2 0℃未満および結晶学的に純粋なA型の結晶による種植えによりB型の結晶の形 成は妨げられると考えられる。B型は熱力学的に、より安定であるから、長く攪 拌しすぎると逆効果となり、特に約10℃以上では逆効果となる。 便利がよいのは、初期段階として、出発物質を、アルコールのような極性有機 溶媒、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、好ましくはエタノー ルに、またはアセトンに、特にアセトンに、好ましくは沸騰温度で好ましくは完 全に溶解し、溶媒は乾燥するまで蒸発させる。 B型の調製のために、出発物質を、A型の上記調製のような溶媒に、好ましく はエタノール/水9.5:0.5(v/v)に再び溶解する。溶解のための温度を 再び約60℃から約75℃、好ましくは約70℃にし、生じた溶液を濾過する。 溶媒に対する出発物質の割合は、A型を調製する場合よりも幾分少なく、好まし くは約1:7(w/w)である。しかし、冷却はB型を調製するときよりも高く、 好ましくは約20℃、例えば25℃または30℃であり、更に仕上げもその温度 または同様の温度で行う。B型の結晶を用いたシーディングは任意であるが、結 晶化はより促進され、例えば温度について許容範囲が広がる。過飽和溶液の形成 速度もまた、得られる結果に幾分効果を与えると考えられ、速い過飽和によりB 型の形成が増加する。 溶媒和物、例えば水和物は、通常の方法で相当する非溶媒和型に変換され得、 逆に適当に溶媒和型を加熱することにより、または溶媒和可能な結晶型の非溶媒 和型を冷却することにより変換し得る。 同一の2つの結晶型は、以下の物理化学的データにより特性解析がされる 1)A型: 様子:白から灰色がかった白、良好な結晶粉末(エタノール/水由来); DSS(10°K/分)で測定した融点:約132℃で融解開始; 溶解度(5℃):水:不溶性 メタノール、エタノール、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジイ ソプロピルエーテル:>100mg/ml ヘキサン:<10mg/ml; 溶解度(25℃):アセトン、アセトニトリル、エタノール、酢酸エチル、イソブ ロパノール、メタノール:>50mg/ml 水:<1mg/ml; クリームの油相中の溶解度(オレイルアルコール/ミグリオール812R4: 6):2.49%; 化学的純度:98.5%; 熱重量分析:融解までの乾燥減少質量:1.46%(カールフィッシャー滴定); 形態(SEM):棒状および塊(1−100pm); 吸湿性(熱重量分析により吸収量を測定):1.49%(1日、相対湿度92%); 1.78%(1週間、25℃、相対湿度75%); DSCカーブ:図1参照(Perkin Elmer DSC-7ディファレンシャル・スキャンニ ング・カロリーメーター;40℃から200℃で測定、スキャン加熱速度10° K/分); FT−IRスペクトル:図3および5参照(PE FT-IRスペクトルメーター1725X; KBr、パラフィンオイル;スキャンレンジ4000-400m-1) X線粉末回折パターン:図6参照(Scintag XDS 2000粉末回折計;Scintag,Santa Clara,CA,USA);スキャン速度0.5°または1°/分(2θ値) 2)B型: DSC(10°K/分)で測定した融点:約159℃で融解開始; 溶解度(5℃):水:0.3mg/ml メタノール:46.8mg/ml エタノール:18.1mg/ml 酢酸エチル:>50mg/ml ジエチルエーテル:9.3mg/ml ジイソプロピルエーテル:1.9mg/ml ヘキサン:0.8mg/ml; 溶解度(25℃):水:0.4mg/ml メタノール:>50mg/ml エタノール:34.4mg/ml 酢酸エチル:>50mg/ml ジエチルエーテル:16.3mg/ml ジイソプロピルエーテル:3.1mg/ml ヘキサン:1.5mg/ml; TMFクリームの油相中の溶解度(オレイルアルコール/ミグリオール812R4 :6):0.37%; 化学的純度:99.9%; 熱重量分析:融解までの乾燥減少質量:<0.05%; 形態(SEM):針状; 吸湿性(熱重量分析により吸収量を測定):1日、相対湿度92%および1週間、 25℃、相対湿度75%:なし; DSCカーブ:図2参照(Perkin Elmer DSC-7;40℃から200℃、スキャン加 熱速度10°K/分); FT−IRスペクトル:図4および5参照(PE FT-IRスペクトルメーター1725X; KBr、パラフィンオイル;スキャンレンジ4000-400m-1); X線粉末回折パターン:図6参照(Scintag XDS 2000粉末回折計);スキャン速度 0.5°または1°/分(2θ値) 3)参考のために無定型の相当するFT−IRスペクトルを図7に示す。 化合物全ての型の特性解析データを更に以下に示す。 旋光度:[α]I) 20=-48.0°(±0.2°)(CDCl3); TLC:Rf=0.18(シリカゲル;ヘキサン/酢酸エチル2:1) Rf=0.62(シリカゲル;ヘキサン/酢酸エチル1:1); 上記NMRスペクトルにおいて、炭素原子番号は以下の式Icに示した通りで ある。 略語: DMSO: ジメチルスルホキシド DSC: ディファレンシャル・スキャンニング・カロリーメーター FT−IR: フーリエ変換した赤外線 m.p.: 溶解温度 r.h.: 相対湿度 SEM: スキャンニング電子顕微鏡 T: トランスミッション TG: 熱重量分析 THF: テトラヒドロフラン TLC: 薄相クロマトグラフィー図の説明図1 :A型のDSCカーブ(水和物)図2 :B型のDSCカーブ(無水物)図3 :A型のFT−IRスペクトル(水和物) (%T=パーセントトランスミッション)図4 :B型のFT-IRスペクトル (%T=パーセントトランスミッション)図5 :A型(水和物)およびB型とのFT-IRスペクトルの比較 (%T=パーセントトランスミッション) A型(水和物)=グラフは90%Tから始まる B型=グラフは82%Tから始まる図6 :A型(水和物)およびBのX-線粉末回折パターン Mod.A=A型(水和物) Mod.B=B型 左縦座標:密度(cps=秒あたりの数) 右縦座標:相対密度(%=パーセント) 上部横座標:レゾリューション 下部横座標:2θ角度(度)図7 :無定型のFT-IRスペクトル(%=パーセントトランスミッション) 無定型の式I化合物は医薬として知られており、特に、全身性および局所性の 抗炎症、免疫抑制および抗増殖剤として使用される。クリーム、エマルジョンお よび軟膏のような、医薬的使用に適当なガレヌス製剤の調製は困難である。その ため、化合物の無定型は、バルク状態では不安定となるという問題を抱えており 、例えば、バルク物質の分解、吸湿性、溶解特性および物質全体の純度の低下に 関し、正確に定義づけられた結晶型と比べて通常ガレヌス製剤に適当ではない。 それゆえ、局所剤形、例えばクリーム、エマルジョンおよび軟膏(通常溶解状 態ではあるが慎重に制御された条件下で化合物を含むことが望ましい)の調製に おけるような上記不利の克服が示唆される場合、特徴的な式I化合物の結晶型の 利用により、化合物のガレヌス製剤の調製における使用が特に示唆される。その ため、クリームの調製において、A型は約10分間で油相中に溶解するが、B型 は約6時間かかる。それゆえ、特徴的な特性の結晶産物の使用に非常に有利であ り、それによってA型またはB型が特に適用に依存して、例えば低い融点または より高い溶解性が望ましいときにはA型が、高い融点または室温でより熱力学的 に安定な生成物が適当であるときはB型が好ましくは用いられる。 結晶型で得られる有効な効果は、例えば: 溶解状態のような最終薬剤物質中の溶媒残留が少ない 結晶により更なる精製が行われる効果 有効成分の高い安定性 製造プラントにおける簡易な取り扱い である。 結晶型の式I化合物は何れかの通常の方法で投与できるよう製剤化され得る。 それは、好ましくは最終ガレヌス製剤の溶解状態であるのが好ましい。 そのため、本発明は、A型およびB型のような結晶型の式I化合物またはそれ らの互変異性体もしくは溶媒和型を含む(または製剤するときは何時でも)医薬組 成物を含む。それは、抗炎症性、免疫抑制性および抗増殖性活性を有する医薬と して使用され、または薬剤の調製に使用される、結晶型の式I化合物またはそれ らの互変異性体もしくは溶媒和型も含む。 以下の実施例は本発明を解説するものであるが、これらに限定するものではな い。全ての温度は特記しない限り摂氏温度である。 実施例1:結晶性33-エピクロル-33-33-デゾキシアスコマイシン(A型) (エタノール中の無定型物の溶液より) エタノール180ml中の無定型33-エピクロル-33-デゾキシアスコマイ シン(無色泡樹脂)27gの溶液に、一時的ににごりが表われるまで室温で慎重に 水を加える(水、約65ml)。溶液を4℃で16時間静置する。無色結晶が生ず る。水10mlを加え、混合物を4℃で更に4時間静置する。結晶物質を吸引で 分離し、エタノールおよび水1:1(v/v)の氷冷混合物で洗浄し、減圧下(1 2mmHg)、20時間室温で乾燥する。標題化合物が得られる(収量18g;融 点135-136℃;化学的純度98%以上、即ち、HPLCの分析検出限界以 下の不純物;水和物)。実施例2:1%クリーム中のA型およびBの可溶化 a)クリーム製剤中のA型の溶解度は室温で約1%であると推定される。クリ ームの製造において、薬物は60-75℃で油相に完全に溶解する。溶解した薬 物の一部が1%クリームから結晶化するかどうかおよび保存期間経過後結晶化す るかどうか評価するために、ある一連のバッチで結晶を調べる。10のバッチの 調査により、製造後ならびに5°、25°および40°での保存後、結晶は観察 されない。約3ヶ月間の温度サイクル試験を行う試料中でさえ、結晶は検出され ない。ある前製剤(preformulation)(1%)においてのみ、薬物結晶が25°1 年の保存後散在して生じ、これは薬物の飽和に関し1%クリームがボーダーライ ンであることを示唆する。 バッチに用いた薬物および上記前製剤は100%のA型を含む。 b)B型を含む薬物が製造クリームに完全に溶解するかどうか評価するために 、および長期間の結晶化挙動を評価するために、式I化合物の全含有量に対し0 %、1%、5%および10%B型を含む幾つかの前製剤(クリーム1%)を製造し 、様々な温度で安定試験を行う。 これら前製剤の調製の間、クリームの油相中の結晶性B型の溶解速度は結晶性 A型よりもかなり遅いことが観察された。製造直後に型を調べると、残存する結 晶は観察されない。 これら型の長期に渡る結晶化の挙動についての情報を得るために、安定試料を 6週間、3、6および9ヶ月保存後さらに調査する。保存を延長しても結晶は形 成されないという結果となる。実施例3:33-エピクロル-33-デゾキシアスコマイシンの結晶性A型 (エタノール/イソプロパノール/水の溶液より) 33-エピクロル-33-デゾキシアスコマイシンB型(または他に粗A型、また は無定型物質)10gをエタノール/イソプロパノール/水9:0.5:0.5( v/v)の混合物10gに70℃で1:5(w/w)で溶解し、混合物を0.5μ mフィルターで濾過(clearfiltration)する。結晶芽(crystallization germ)の ない生じた溶液を10°に冷却し、水を加え溶液を可飽和する(生成物量に基き 25%w/w)。種晶植えはA型の結晶0.06gで行い(次にサーマル顕微鏡で 調査する)、水(生成物量の7.5倍を超える)を10℃で4時間に渡り慎重に加 え、その後溶液を2時間その温度で攪拌する。標題化合物が得られる(水和物; 9.3g)。 可能な限り結晶学的に純粋なA型の結晶でシードすることが望ましい。そのた め、純度としてB型の結晶2%を含むA型の結晶を用いるシーディングにより、 純度としてB型の結晶20%を含むA型の結晶を回収できる。しかしながら、低 温において熱力学的により安定なB型の形成は明らかに阻害され、そのためA型 およびBの両方の混合物1:1を用いる0℃のシーディングにより、A型75% を含む生成物を生ずる。実施例4:33-エピクロル-33-デゾキシアスコマイシンの結晶性B型 (エタノール/イソプロパノール/水中の溶液より) 33-エピクロル-33-デゾキシアスコマイシンA型(水和物)(または他に粗B 型または無定型物質)25gを70℃でエタノール/イソプロパノール/水9: 0.5:0.5(v/v)の混合物75g中に1:7(w/w)で溶解し、混合物を 完全濾過する。生じた溶液を30°に冷却し、B型の結晶0.1gでシードして もよい。水(生成物量の3.5倍を超える)を慎重に4時間に渡って加え、標題化 合物を得る(24.6g)。実施例5:33-エピクロル-33-デゾキシアスコマイシンの結晶性A型 (アセトン中の粗生成物溶液より) アセトン1500ml中の粗33-エピクロル-33-デゾキシアスコマイシン( 例えば以下のクロマトグラフィーで得られるような)(A型および/またはB型お よび/または無定型生成物を種々の量を含む)94.5gの溶液を48-52°( 400-50mbar)で蒸発させる。生じた無定型泡をエタノール/イソプロパノー ル9.5:0.5(v/v)500mlに溶解する。溶液を48-52° (400-50mbar)で蒸発させる。生じた泡をエタノール/イソプロパノール9 .5:0.5(v/v)400mlに溶解し、加熱溶液(70-75°)を0.45 μmフィルターで濾過する。溶液を30-40分間に渡り20-25°に冷却し、 水200mlを加え、混合物をA型結晶でシードする。攪拌は20-25°で1 時間続ける。懸濁液をつくり、それを0-5°に冷却し、更に4時間攪拌する。 結晶を濾過し、前もって冷却したエタノール/水1:3(v/v)300mlで洗 浄する。45-50°(10-20mbar、16時間)で乾燥すると、標題化合物(水 和物;無色結晶)を得る。実施例6:33-エピクロル--3- デゾキシアスコマイシンの結晶性A型 (アセトン中のB型の溶液より) 33-エピクロル-33-デゾキシアスコマイシンB型94.5gを沸騰アセト ン1500mlに溶解する。次いで、アセトン溶液(B型のシードは全くない)を 上記実施例5の通りに処理する。標題化合物を得る(水和物;無色結晶)。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年8月9日(1999.8.9) 【補正内容】 請求の範囲 1.結晶型の式I の化合物またはそれらの互変異性体もしくは溶媒和型。 2.結晶A型の請求項1に記載の化合物。 3.結晶B型の請求項1に記載の化合物。 4.結晶誘発条件下、溶液から無定型式I化合物に適当に変換することを含む請 求項1に記載の結晶性化合物の調製方法。 5.A型の選択的結晶化を誘発する条件下、溶液から他のA型中の式I化合物ま たはそれらの互変異性体もしくは溶媒和型に適当に変換することを含む、請求項 2に記載の結晶性化合物の調製のための請求項4に記載の方法の変異型。 6.B型の選択的結晶化を誘発する条件下、溶液から他のB型中の式I化合物ま たはそれらの互変異性体もしくは溶媒和型に適当に変換することを含む、請求項 3に記載の結晶性化合物の調製のための請求項4に記載の方法の変異型。 7.請求項1から3の何れかに記載の化合物が含まれる、または調製する際には 含まれる医薬組成物。 8.医薬として使用され、または薬剤の調製に使用される請求項1から3の何れ かに記載の化合物。 9.請求項4から6の何れかに記載の方法で調製する際の、請求項1から3の何 れかに記載の化合物。 【手続補正書】 【提出日】平成12年7月14日(2000.7.14) 【補正内容】 (1)明細書 i)4頁下から9行目、同頁下から3行目、同頁下から2行目、同頁下から1 行目および5頁3行目の「不十分な」を「貧」と訂正する。 ii)4頁下から2行目および5頁1行目の「による」を「中の」と訂正する。 (2)別紙の通り 請求の範囲 1.結晶状態の式I の化合物またはその互変異性体もしくは溶媒和物。 2.結晶誘発条件下、溶液から無定形の式I化合物を変換させることを含む請求 項1に記載の結晶性化合物の調製方法。 3.請求項1に記載の化合物を含む医薬組成物。 4.請求項2に記載の方法で調製した請求項1に記載の化合物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 ハルトマン,オットー スイス、ツェーハー―4055バーゼル、シュ パレンリング40アー番 (72)発明者 ホルバト,アマリュラ オーストリア、アー―1120ウィーン、シェ ーンブルンナーシュトラーセ293/2/2 番 (72)発明者 ミュッツ,ジャン−ポール フランス、エフ―68730ブロザン、リュ・ デ・シゴーニュ35番 (72)発明者 ペン,ゲルハルト スイス、ツェーハー―4104オーバービル、 イム・ローグラーベン28番 (72)発明者 プフェッファー,ザビーネ ドイツ連邦共和国デー―79576バイル、ウ ンテルス・ホルツ11番 (72)発明者 ビークフーゼン,ディールク ドイツ連邦共和国デー―79589ビンツェン、 ミューレンシュトラーセ78番 【要約の続き】 例えばクリーム、エマルジョンおよび軟膏の調製におけ る使用が特に示唆される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.結晶型の式I の化合物またはそれらの互変異性体もしくは溶媒和型。 2.結晶A型の請求項1に記載の化合物。 3.結晶B型の請求項1に記載の化合物。 4.結晶誘発条件下、溶液から無定型式I化合物に適当に変換することを含む請 求項1に記載の化合物の調製方法。 5.A型の選択的結晶化を誘発する条件下、溶液から他のA型中の式I化合物ま たはそれらの互変異性体もしくは溶媒和型に適当に変換することを含む、請求項 2に記載の化合物の調製のための請求項4に記載の方法の変異型。 6.B型の選択的結晶化を誘発する条件下、溶液から他のB型中の式I化合物ま たはそれらの互変異性体もしくは溶媒和型に適当に変換することを含む、請求項 3に記載の化合物の調製のための請求項4に記載の方法の変異型。 7.請求項1から3の何れかに記載の化合物が含まれる、または調製する際には 含まれる医薬組成物。 8.医薬として使用され、または薬剤の調製に使用される請求項1から3の何れ かに記載の化合物。 9.請求項4から6の何れかに記載の方法で調製する際の、請求項1から3の何 れかに記載の化合物。 10.請求項1に記載の結晶型から生成する際の、非結晶状態の請求項1の式I 化合物またはそれらの互変異性体もしくは溶媒和型。
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