JP2001500940A - エアフィルタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 特に内燃機関の吸入空気のためのエアフィルタが提案されている。このエアフィルタはケーシング（１０）を有しており、該ケーシング内にはフィルタ挿入体が配置されている。このケーシングには、粗空気入口（１１）及び清浄空気出口（１２）と、フィルタ挿入体（１７）を導入するための開口とが設けられている。フィルタ挿入体（１７）は保持部材（１８）とフィルタエレメント（１９）とから成っていて、シール部材（１５）を介在してシール面に当接することができる。ケーシング（１０）はフィルタ挿入体（１７）のために支持部材（１６）を有しており、フィルタ挿入体はこの支持部材に対して回転運動を行い、この回転または旋回運動により終端位置に到る。

Description

【発明の詳細な説明】 エアフィルタ 本発明は、エアフィルタ、特に請求項１の上位概念に記載の形式の内燃機関の 吸気フィルタに関する。 米国特許第４００６０００号明細書により、吸入空気を濾過するための、ほぼ 円筒状のケーシングを有したエアフィルタが公知である。このエアフィルタは粗 空気入口を有しており、この粗空気入口はケーシングに接線方向で配置されてい て、このケーシング内には、半径方向で貫流されるフィルタ挿入体が位置してい る。 ケーシング自体はバヨネット接続部を介して、円筒状の吸入空気捕集室に接続 可能である。この吸入空気捕集室には、フィルタ挿入体の交換の際に、異物や埃 が吸気管片に進入するのを防止する保護カートリッジが配置されている。 保護カートリッジとフィルタ挿入体との間のシールは、バヨネット接続部を係 止した後に、フィルタ挿入体の軸方向の摺動を保護カートリッジの方向で行うこ とによって行われる。この摺動によって、フィルタ挿入体の端面は、保護カート リッジの端面に当接する。 このような軸方向の摺動は、ケーシングの端壁に配置された作動ねじによって 行われる。この作動ねじが 、フィルタ挿入体の端部プレートに軸方向運動を加える。 このような公知の装置の欠点は、フィルタ挿入体の組み付け及び取り出しのた めに、ケーシングの周囲に極めて大きなスペースが存在せねばならないというこ とにある。 まず第１に、バヨネット閉鎖部材を解除するために、所定の軸方向の可動性が 得られなければならない。一方、フィルタ挿入体を軸方向に摺動させるためには 作動ねじを回転させる必要があるが、これはこの作動ねじの領域に、手作業のた めに十分なスペースが存在する場合にしか行えない。従ってこのような形式の吸 気フィルタの構成は、スペースの割合が狭いところには適していない。 ドイツ連邦共和国特許第３９１８３４７号明細書により内燃機関のための吸気 フィルタが公知である。この吸気フィルタでは、組み付け若しくは取り外しの際 に、ケーシングの僅かな軸方向の可動性しか要さない。このためにフィルタポッ トが設けられていて、このフィルタポットは滑動シューに差し込まれ、傾動運動 により収容部分に固定できる。 この構成では、フィルタエレメントの交換が極めて狭い割合のスペースのもと で可能であるとしても、振動または揺動の際に、ケーシングが共振し、シール性 に関する問題が生じるという危険がある。 そこで本発明の課題は、上述の欠点を回避し、僅かな空間及び僅かな所要スペ ースでも確実に粒子を分離できることを保証するコンパクトなフィルタ装置を提 供することである。 この課題は、請求項１の特徴部に記載のものにより解決された。 本発明により得られる主な利点は、通常は方形のエレメントであって、組み付 け及び取り出しのために比較的大きなスペースを要するフィルタエレメントが、 組み付け及び取り出しのために最小限の空間しか要さないように、旋回運動によ ってケーシング内に挿入可能であることにある。 フィルタ挿入体が保持部材とフィルタエレメントとから構成されているならば 有利である。これにより、主としてジグザグ状に折り曲げられたフィルタペーパ とシール部材とから成るフィルタエレメントを問題なく廃棄することができ、一 方、保持部材は複数回使用することができる。 本発明の構成によれば、ケーシングに、滑り案内部を有した支持部材が設けら れている。この滑り案内部は同時に、フィルタ挿入体のための中心点であって、 例えば、フィルタ挿入体の回転軸を収容する一種の中空溝である。 本発明の別の有利な構成では、ケーシングに旋回可能なカバーが設けられてい る。このカバーはケーシン グの粗空気室を閉鎖し、異物または不都合な空気の進入を防止する。 選択的な構成では、カバーを直接的にフィルタ挿入体に結合することができる 。これにより構成の手間は著しく減じられ、フィルタ挿入体若しくはフィルタエ レメントの組み込み及び取り出しがより簡単になる。 さらに別の構成によれば、カバー若しくはフィルタ挿入体には係止結合部材ま たはスナップ結合部材が設けられていて、これによりケーシングに対して、簡単 に行える確実な結合を行うことができる。 既に述べたように、フィルタエレメントはジグザグ状に折り曲げられたフィル タ材料またはペーパフィルタ材料またはフリース材料から成っており、この場合 、手間のかかる構造は不要であって、単に環状のシール部材がフィルタエレメン トに設けられていればよい。 本発明のこのような特徴及び別の構成の別の特徴は、請求の範囲、明細書及び 図面に記載されている。この場合、個々の特徴はそれ自体でも、発明の構成にお いて組み合わせた形でも、他の分野においても実現でき、有利には本願で保護を 請求したような保護されるべき構成をなす。 次に図面につき本発明の実施例を詳しく説明する。 第１図は、組み込まれたフィルタエレメントを有したエアフィルタの断面図を 、 第２図は、開放位置にあるエアフィルタの変化実施例を、 第３図は、閉鎖位置にある第２図の実施例を示している。 第１図のエアフィルタは、粗空気入口１１と清浄空気出口１２とが設けられた ケーシング１０から成っている。ケーシング１０の上方領域には開口１３が設け られていて、この開口１３はカバー２０によって閉鎖されている。ケーシング内 にはシール面１４を備えた支持部材１６が位置している。このシール面１４は、 フィルタ挿入体１７に配置されたシール部材１５に対応している。フィルタ挿入 体１７は保持部材１８とフィルタエレメント１９とから成っている。フィルタ挿 入体１７の下端部には軸２１が設けられていて、この軸２１はケーシング１０に 設けられた軸受２２とともに旋回ヒンジを形成している。粗空気入口１１を介し て供給された空気は、矢印９の方向でフィルタエレメント１９を通過し浄化され て、清浄空気出口１２を介して図示のエアフィルタから出る。このエアフィルタ は特に内燃機関の吸気のために働き、有利には自動車のエンジンルームに、また は内燃機関のすぐ近くに配置されている。フィルタエレメント１９を交換するた めに、係止結合部材またはスナップ結合部材２３を介してケーシングに結合され ているカバー２０が開放され、次いで、フィルタ挿入体１７に配置されたクリッ プロック部材４０が解除され、フィルタ挿入体１７が左に向かって一点鎖線で示 した位置に旋回され、上方に向かって引き出される。シール部材１５が支持部材 １６から離れて、フィルタエレメント１９を取り出す若しくは挿入する際にシー ル部材に対する剪断応力がかからないようにするためにこの旋回運動は必要であ る。新たなフィルタ挿入体がシール面１４に沿って押し込まれることを防止する ために縁部２４が設けられている。この縁部２４は、フィルタ挿入体１７が下方 の位置に達して初めて、即ち、軸２１が軸受２２に当接して初めてシール部材１ ５をシール面１４に当接させる。 第２図にはエアフィルタの変化実施例が示されている。この実施例では、カバ ー２５が既にフィルタ挿入体２６に組み込まれている。このようなカバー２５の 有する利点は、カバーが開放されると同時にフィルタ挿入体２６が旋回され、次 いでこれを取り出すだけでよいということにある。このフィルタ挿入体２６は粗 空気入口２８が設けられたケーシング２７内に配置されている。ケーシングの清 浄空気領域２９にはシール面３１が位置している。このケーシングには滑り案内 部３２が設けられている。このフィルタ挿入体２６は上方からその軸受部材３３ のところで滑り案内部３２内に押し込まれ、次いで終端位置、即ち、シール部材 ３４がシール面３１に当接する位置にまで旋回される 。シール部材３４とフィルタエレメント３５とは、フィルタ挿入体２６から取り 出すことができる１つのユニットを形成する。 第３図には、第２図に示されたエアフィルタの閉鎖位置が示されている。同じ 部分は同じ符号で示されている。カバー２５は舌片３６で、ケーシングに設けら れた溝３７内に係合している。ケーシングにおけるカバーの閉鎖は、係止結合部 材または、図示したようなＵ字形ばね３８を介して行われる。カバーの左側の端 部と、ここでは図示されていない両方の側では、カバー２５は、ケーシングに設 けられた環状のシール部材３９上に載置されていて、これにより粗空気室を不都 合な空気が進入しないように閉鎖する。フィルタエレメント３５はフィルタ挿入 体２６のための挿入部分として形成されていて、問題なく交換することができる 。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年１２月７日（１９９８．１２．７） 【補正内容】 請求の範囲 １． 特に内燃機関の吸入空気のためのエアフィルタであって、ケーシング（１ ０）内に配置されたフィルタ挿入体（１７）を有しており、ケーシング（１０） が粗空気入口（１１）と清浄空気出口（１２）とを有しており、かつフィルタ挿 入体（１７）を導入するための開口（１３）を有しており、フィルタ挿入体（１ ７）が保持部材（１８）とフィルタエレメント（１９）とから成っていて、シー ル部材（１５）を介在してシール面（１４）に当接可能であって、ケーシング（ １０）がフィルタ挿入体（１７）のための支持部材（１６）を有している形式の ものにおいて、 フィルタ挿入体（１７）に旋回軸（２１）が設けられていて、該旋回軸（２ １）が、ケーシング（１０）に設けられた軸受（２２）とともに旋回ヒンジを形 成しており、前記フィルタ挿入体（１７）が、支持部材（１６）を中心として行 われる旋回運動によって終端位置に到ることを特徴とするエアフィルタ。 ２． ケーシング（１０）に旋回可能なカバー（２０）が設けられている、請求 項１記載のフィルタ。 ３． フィルタ挿入体（２６）にカバー（２５）が設けられていて、該カバー（ ２５）がケーシング（２７ ）を密に閉鎖する、請求項１または２記載のフィルタ。 ４． フィルタ挿入体（２６）及び／又はカバー（２５）に、係止結合部材また はスナップ結合部材（３８）が設けられている、請求項１から３までのいずれか １項記載のフィルタ。 ５． フィルタエレメント（３５）がジグザグ状に折り曲げられた扁平なフィル タであって、該フィルタエレメントが環状のシール部材（３４）を有している、 請求項１から４までのいずれか１項記載のフィルタ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 特に内燃機関の吸入空気のためのエアフィルタであって、ケーシング（１ ０）内に配置されたフィルタ挿入体（１７）を有しており、ケーシング（１０） が粗空気入口（１１）と清浄空気出口（１２）とを有しており、かつフィルタ挿 入体（１７）を導入するための開口（１３）を有しており、フィルタ挿入体（１ ７）が保持部材（１８）とフィルタエレメント（１９）とから成っていて、シー ル部材（１５）を介在してシール面（１４）に当接可能である形式のものにおい て、 ケーシング（１０）がフィルタ挿入体（１７）のための支持部材（１６）を 有していて、前記フィルタ挿入体（１７）が前記支持部材（１６）に対して回転 運動を行うことができ、この場合、フィルタ挿入体（１７）は、支持部材（１６ ）を中心として行われる旋回運動によって終端位置に到ることを特徴とするエア フィルタ。 ２． 支持部材（１６）が、フィルタ挿入体（１７）の旋回軸（２１）を受容す る軸受（２２）である、請求項１記載のフィルタ。 ３． ケーシング（１０）に旋回可能なカバー（２０）が設けられている、請求 項１または２記載のフィルタ。 ４． フィルタ挿入体（２６）にカバー（２５）が設けられていて、該カバー（ ２５）がケーシング（２７）を密に閉鎖する、請求項１または２記載のフィルタ 。 ５． フィルタ挿入体（２６）及び／又はカバー（２５）に、係止結合部材また はスナップ結合部材（３８）が設けられている、請求項１から４までのいずれか １項記載のフィルタ。 ６． フィルタエレメント（３５）がジグザグ状に折り曲げられた扁平なフィル タであって、該フィルタエレメントが環状のシール部材（３４）を有している、 請求項１から５までのいずれか１項記載のフィルタ。