JPH10509067A - 真空掃除機およびそのためのフィルター組立体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明により、気流経路１８と、気流経路１８内に配置された塵埃捕集手段と、気流経路１８内に配置され、気流経路１８に沿って空気を流通させるモータまたはファンユニット１０と、モータまたはファンユニット１０の直前の上流部に配置された第１のフィルタ１２と、モータまたはファンユニット１０の直後の下流部に配置された第２のフィルタ１４とを有して構成され、第１のフィルタ１２および第２のフィルタ１４が連結されて、単一のフィルタ組立体が構成されている真空掃除機が提供される。また、本発明により、上記のような真空掃除機において使用されるフィルタ組立体が提供される。フィルタ１２とフィルタ１４とが連結されていることで、真空掃除機のユーザが定期的に両方のフィルタ１２，１４を保守することが促進され、これにより、真空掃除機の機能が改善される。

Description

【発明の詳細な説明】真空掃除機およびそのためのフィルター組立体 本発明は、真空掃除機および真空掃除機のためのフィルタ組立体に関する。本 明細書においては、”真空掃除機”という用語は、気流経路に沿って空気を引き 込むために真空を生成する任意の型のクリーニング装置を含むものとして用いら れていることが理解されるであろう。 直立型およびシリンダ（円筒）型の両方の型の真空掃除機は、モータまたはフ ァンユニットを用いて、気流経路に沿って、幾つかのフィルタリング装置あるい は塵埃分離装置を通過させながら、塵埃を含んだ空気に対する吸入部から空気を 引き込んで、排出部から清浄空気を排出するように動作する。それゆえ、気流経 路に沿って流れる空気は、モータまたはファンユニットを通過する。 吸入された空気が外気中へ排出される前に、気流経路に沿って移動する空気を フィルタリングすることは周知となっている。適切なフィルタがモータまたはフ ァンユニットの上流側に設置されている場合には、モータまたはファンユニット 内部の気流内に飛散する塵埃、カーボン等の微粒子は、気流と共に必然的に外気 中に排出される。また、適切なフィルタがモータまたはファンユニットの下流側 に設置されている場合には、フィルタリング装置あるいは塵埃分離装置を通過し た後の気流内に残存する塵埃は、モータまたはファンユニットを通過することに なる。これにより、モータまたはファンユニットにおけるバランスが悪くなり、 その結果、モータまたはファンユニットの耐用寿命が短くなり、また、早期故障 の原因ともなる。さらに、モータまたはファンユニットの領域において塵埃が集 合し蓄積することで、突然に望ましくない多量の微細な塵埃の飛散が引き起こさ れることがあり、その結果、フィルタが目詰まりしたり、あるいはモータまたは ファンユニットが損傷されたりする。 本出願前の時点においては、多くの製造業者により、モータまたはファンユニ ットの前側および後側の両側において、静電フィルタが設置されていた。これに より、塵埃を含んだ空気がモータまたはファンユニットを通過することが防止さ れ、また、モータまたはファンユニット内で発生した微粒子が外気内に放出され るのが防止されるという有利な効果が得られた。しかし、上記の構造に関しては 、２つの問題点が指摘されている。第１に、ユーザが例え一方のフィルタを交換 することを覚えていたとしても、他方のフィルタが滅多に交換されることはない という問題点がある。これは、恐らく、一方のフィルタを交換することで、充分 に機能が改善されるので、ユーザが他方のフィルタを交換する必要がないと考察 するためか、あるいは他方のフィルタが忘れられたことによると考えられる。第 ２に、フィルタを容易に見ることができないため、フィルタの交換を要するか否 かをユーザが確認することが困難であるという問題点がある。 本発明は、モータまたはファンユニットの前側および後側に設置され、操作お よびメンテナンス（保守）が容易かつ便利であるフィルタを備えた真空掃除機を 提供することを目的とする。 本発明により、請求項１に記載された真空掃除機および請求項８に記載された フィルタ組立体が提供される。さらに、有効な特徴は、従属請求項により開示さ れる。 付随する図面を参照して、以下に、本発明の実施の形態が詳細に説明される。 図１および図２は、それぞれ、本発明による真空掃除機において、モータまた はファンユニットを構成する部分を示す概略的な側面図である。 図１および図２の概略的な側面図により、内部を貫通するように気流経路１８ が形成されたモータまたはファンユニット１０が示されている。気流の方向は、 矢印２０により示されている。図示されるそれぞれのモータまたはファンユニッ トは、従来型の構造を有して、従来型の製造手段により構成されたものであり、 詳細について説明することは、ここでは省略する。モータ１０の直前の上流部に おいては、モータ１０内への気流経路１８の入口部が、静電フィルタ１２により 覆われている。第２の静電フィルタ１４は、モータ１０の直後の下流部において 、気流経路１８に対して設置されている。フィルタ１２とフィルタ１４との間に は、連結部材１６が設けられ、これにより、フィルタ１２とフィルタ１４とが連 結されている。 フィルタ１２，１４は、標準的な構造を有するとともに、標準的な製造手段に より構成されている。しかしながら、真空掃除機における使用に適した他の型の フィルタも使用可能であることが解されるであろう。連結部材１６は、剛体的で ある場合もあれば、剛体的でない場合もある。そして、連結部材１６は、望まれ る場合には、例えばプラスチック材料のような単一材料から形成することが可能 であり、また、複数の分離された部材から構成することも可能である。さらに、 連結部材のパッケージング、貯蔵、および輸送を容易とするために、連結部材が 弾性構造あるいはヒンジ構造を有するのが好適である。連結部材１６は、モータ １０の外側ケーシングに形状的に密接に適合するように形成することが可能であ る。また、フィルタ１２，１４の取り外しおよび交換を容易とするために、連結 部材が真空掃除機のユーザに対する把持部あるいはハンドルを具備するように、 連結部材１６を特別に設計することも可能である。 連結部材１６とフィルタ１２，１４との連結は、永続的（固定的）である場合 もあれば、一時的（分離可能）である場合もある。例えば、フィルタ１２，１４ に対して、適切なフィルタ材料が使用されている場合には、連結部材１６をも同 一の材料から形成して、一体的なフィルタ組立体を製造することが可能である。 また、これとは別に、連結部材１６をフィルタケースと一体的に形成して、フィ ルタ材料をそれぞれのフィルタケース内に挿入することが可能である。上記のそ れぞれの場合において、フィルタ１２，１４の交換が要求される際には、フィル タ組立体全体１２，１４，１６が、取り外され、新しいアセンブリと交換される 。そして、さらなる実施の形態においては、連結部材１６をより耐久性を有する ように形成することが可能であり、望まれる際には、フィルタ組立体全体１２， １４，１６を真空掃除機内に再設置する前に、連結部材１６からフィルタ１２， １ ４を取り外して、新しいフィルタを連結部材１６に取り付けることが可能である 。 連結部材１６が、フィルタ１２，１４を形成するのに使用されるフィルタ材料 と同じフィルタ材料から形成されている場合には、フィルタ組立体全体に関して 、連結部材１６を形成するフィルタ材料の部分が、フィルタ１２，１４を形成す る部分よりも狭く形成されることがある。また、連結部分に特徴的な形態を与え ることなく、モータまたはファンユニット１０を単に包み込むように、フィルタ 組立体全体を一般的な長方形形状とすることが可能である。この際、ユニット１ ０の入口部および出口部は、フィルタ材料により閉じられる。 図１および図２には示されていないが、塵埃捕集手段が、中を空にするため、 あるいは交換のために取り外される際に、フィルタ組立体１２，１４，１６の少 なくとも一部分がユーザに明確に見えるように、真空掃除機内において、モータ １０が適切に設置される。理想的には、塵埃捕集手段を取り外す際において、フ ィルタ１２またはフィルタ１４の少なくともいずれか一方が、明確に見えるのが 好適である。図２に示された構造が使用される場合には、塵埃捕集手段を空にす る間あるいは交換する間において、両方のフィルタ１２，１４を見えるようにす ることが可能であるとともに、そのようにすることにより、この構造における有 効性を発揮できる。上記のような機能は、塵埃捕集装置を空にする、あるいは交 換する度に、その都度、真空掃除機のユーザに、フィルタが交換を要するか否か を確認させるという点で非常に有効である。フィルタ１２，１４へのアクセスが 容易であることで、フィルタの交換が必要となった際に、真空掃除機のユーザが フィルタ１２，１４を交換することが促進される。また、フィルタ１２とフィル タ１４との間の連結部材１６の存在により、交換が実行される際には、自動的に 、両方のフィルタ１２，１４が取り外される。これにより、アクセスが容易なフ ィルタのみのメンテナンスが適切に実行されて、アクセスが容易でないフィルタ のメンテナンスが疎かにされるという状況を防止することができる。フィルタ１ ２またはフィルタ１４のいずれか一方でも目詰まりすると、真空掃除機の機能は 低下することになる。 当業者であれば、本発明が上記の特定の実施の形態に限定されるものでないこ とを解するであろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，Ｂ Ｙ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，Ｖ Ｎ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 気流経路と、該気流経路内に配置された塵埃捕集手段と、前記気流経路内 に配置され、前記気流経路に沿って空気を流通させるモータまたはファンユニッ トと、該モータまたはファンユニットの直前の上流部に配置された第１のフィル タと、前記モータまたはファンユニットの下流部に配置された第２のフィルタと を有して構成され、 前記第１のフィルタと前記第２のフィルタとが連結されて、単一のフィルタ組 立体が構成されていることを特徴とする真空掃除機。 ２． 請求項１記載の真空掃除機において、 該真空掃除機の使用中に、前記塵埃捕集手段がアクセス可能である際、あるい は前記塵埃捕集手段が、空にするため、または交換するために取り外される際に 、前記単一のフィルタ組立体の少なくとも一部分が見えるように、前記フィルタ 組立体が前記真空掃除機内に配置されていることを特徴とする真空掃除機。 ３． 請求項２記載の真空掃除機において、 該真空掃除機は、移動可能なカバー部を備えたシリンダ型真空掃除機であり、 前記カバー部を開放することで前記単一のフィルタ組立体が見えるように、該 フィルタ組立体が配置されていることを特徴とする真空掃除機。 ４． 請求項１から請求項３のいずれかに記載された真空掃除機において、 前記第１のフィルタおよび前記第２のフィルタが静電フィルタであることを特 徴とする真空掃除機。 ５． 請求項１から請求項４のいずれかに記載された真空掃除機において、 前記第１のフィルタと前記第２のフィルタとが、剛体的な連結部材を介して連 結されていることを特徴とする真空掃除機。 ６． 請求項１から請求項４のいずれかに記載された真空掃除機において、 前記第１のフィルタと前記第２のフィルタとが、弾性的な連結部材を介して連 結されていることを特徴とする真空掃除機。 ７． 添付された図面の図１および図２を参照して、明細書において説明された 真空掃除機のような特徴を有している真空掃除機。 ８． 請求項１から請求項７のいずれかに記載された真空掃除機内で使用される フィルタ組立体において、 モータまたはファンユニットの上流部において気流経路に対して配置された第 １のフィルタと、前記モータまたはファンユニットの下流部において前記気流経 路に対して配置された第２のフィルタとを有して構成され、 前記第１のフィルタと前記第２のフィルタとが連結されて、単一のフィルタ組 立体が構成されていることを特徴とするフィルタ組立体。 ９． 請求項８記載のフィルタ組立体において、 前記第１のフィルタと前記第２のフィルタとが、剛体的な連結部材を介して連 結されていることを特徴とするフィルタ組立体。 １０． 請求項８記載のフィルタ組立体において、 前記第１のフィルタと前記第２のフィルタとが、弾性的な連結部材を介して連 結されていることを特徴とするフィルタ組立体。 １１． 請求項８から請求項１０のいずれかに記載のフィルタ組立体において、 前記第１のフィルタおよび前記第２のフィルタが静電フィルタであることを特 徴とするフィルタ組立体。 １２． 添付された図面の図１および図２を参照して、明細書において説明され たフィルタ組立体のような特徴を有しているフィルタ組立体。