JP2001323978A - ベルト式無段変速機 - Google Patents

ベルト式無段変速機

Info

Publication number
JP2001323978A
JP2001323978A JP2000145310A JP2000145310A JP2001323978A JP 2001323978 A JP2001323978 A JP 2001323978A JP 2000145310 A JP2000145310 A JP 2000145310A JP 2000145310 A JP2000145310 A JP 2000145310A JP 2001323978 A JP2001323978 A JP 2001323978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
oil passage
hydraulic chamber
belt
continuously variable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000145310A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4752089B2 (ja
Inventor
Masafumi Nishigaya
雅文 西ケ谷
Shinya Kuwabara
信也 桑原
Masami Sugaya
正美 菅谷
Shinji Kasuga
慎司 春日
Shoichi Sayo
正一 佐用
Koji Morioka
浩司 森岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2000145310A priority Critical patent/JP4752089B2/ja
Priority to EP01111836A priority patent/EP1156235B1/en
Priority to US09/858,488 priority patent/US6565465B2/en
Publication of JP2001323978A publication Critical patent/JP2001323978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4752089B2 publication Critical patent/JP4752089B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H61/662Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members
    • F16H61/66272Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members characterised by means for controlling the torque transmitting capability of the gearing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/32Friction members
    • F16H55/52Pulleys or friction discs of adjustable construction
    • F16H55/56Pulleys or friction discs of adjustable construction of which the bearing parts are relatively axially adjustable
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/04Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms a single final output mechanism being moved by a single final actuating mechanism
    • F16H63/06Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms a single final output mechanism being moved by a single final actuating mechanism the final output mechanism having an indefinite number of positions
    • F16H63/065Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms a single final output mechanism being moved by a single final actuating mechanism the final output mechanism having an indefinite number of positions hydraulic actuating means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H2061/0046Details of fluid supply channels, e.g. within shafts, for supplying friction devices or transmission actuators with control fluid

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新たに専用部品を設けることなく、第2の油
圧室と油路とを接続することのできるベルト式無段変速
機を提供する。 【解決手段】 セカンダリシャフト31に設けた固定シ
ーブ42および可動シーブ43と、可動シーブ43を軸
線方向に押圧する第1の油圧室95と、可動シーブ43
に第1の油圧室95の押圧力とは逆向きの押圧力を与え
る第2の油圧室105と、第2油圧室105に接続され
た油路と、油路から第2の油圧室105に至る経路に配
置されたオイルレシーバ99とを備えたベルト式無段変
速機において、オイルレシーバ99がセカンダリシャフ
ト31に取り付けられ、オイルレシーバ99の両側に軸
受34および隔壁89が配置され、セカンダリシャフト
31に油路79,81が設けられ、オイルレシーバ99
に設けた切欠部103により、第2の油圧室105と油
路79,81とが接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2つの回転部材
同士の間でベルトにより動力伝達をおこなうとともに、
ベルトの巻き掛け半径を変更することにより、その変速
比を制御する構成のベルト式無段変速機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両の走行状態に応じた最適の
条件でエンジンを運転することを目的として、エンジン
の出力側に変速機が設けられている。この変速機には、
変速比を無段階(連続的)に制御することのできる無段
変速機と、変速比を段階的(不連続)に制御することの
できる有段変速機とがある。このような、無段変速機の
一例として、ベルト式無段変速機が挙げられる。このベ
ルト式無段変速機は、平行に配置された2つの回転部材
と、各回転部材に別々に取り付けたプライマリプーリお
よびセカンダリプーリとを有している。このプライマリ
プーリおよびセカンダリプーリは、共に、固定シーブと
可動シーブとを組み合わせて構成されており、固定シー
ブと可動シーブとの間にV字形状の溝が形成されてい
る。
【0003】また、プライマリプーリの溝およびセカン
ダリプーリの溝にベルトが巻き掛けられているととも
に、プライマリプーリのベルト支持部材およびセカンダ
リプーリのベルト支持部材に軸線方向の押圧力を作用さ
せる油圧室が別個に設けられている。そして、各油圧室
の油圧を別個に制御すると、プライマリプーリの溝幅が
制御されてベルトの巻き掛け半径が変化し、その変速比
が変更される一方、セカンダリプーリの溝幅が変化して
ベルトの張力が制御される。
【0004】ところで、上記のようなベルト式無段変速
機においては、油圧室が回転部材の外周側に設けられて
いるために、遠心力により生じる油圧、いわゆる遠心油
圧が油圧室に作用して、油圧室の油圧が、制御目標であ
る油圧よりも高圧になる可能性がある。その結果、ベル
トを支持する溝幅の制御精度が低下する問題がある。こ
のような不都合を解消することのできるベルト式無段変
速機の一例が実開平2−38555号公報に記載されて
いる。
【0005】この公報に記載されているベルト式無段変
速機においては、セカンダリシャフト(回転部材)に設
けられたセカンダリプーリ(動力伝達部材)が、セカン
ダリシャフトに一体的に形成された固定シーブと、セカ
ンダリシャフトに軸線方向に移動可能に取り付けられた
可動シーブとを有している。この可動シーブには、固定
シーブの逆側に向けて軸線方向に伸ばされた円筒部材が
形成されている。また、セカンダリシャフトの外周に、
環状のシリンダプレートが、軸線方向に移動不可能に固
定されている。そして、この円筒部材の内周面と、シリ
ンダプレートの外周面とが摺動可能に接触されており、
シリンダプレートと可動シーブとの間に第1の油圧室が
形成されている。また、円筒部材の内周には環状壁が設
けられており、シリンダプレートと環状壁との間に第2
の油圧室が形成されている。
【0006】一方、セカンダリシャフトを軸受により保
持したリヤケースには、シリンダプレート側に向けて軸
線方向に伸ばされた円筒形状のレシーバ(油路形成部
材)が形成されている。また、レシーバと、シリンダプ
レートにおける第1の油圧室とは反対側の側面との間に
接続油路が形成されている。そして、リヤケースに設け
られている油路と、第2の油圧室とが接続油路により接
続されている。
【0007】上記のように構成されたベルト式無段変速
機においては、第1の油圧室の油圧制御中に遠心油圧が
第1の油圧室に作用して、第1の油圧室の油圧が目標油
圧よりも高圧になった場合でも、前記遠心油圧に対応す
る遠心油圧が第2の油圧室に作用する。その結果、第1
の油圧室に作用する遠心油圧と第2の油圧室に作用する
遠心油圧とが相殺され、セカンダリプーリの溝幅の制御
精度を向上することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
記載されているベルト式無段変速機においては、油路が
リヤケースに形成され、かつ、接続油路を形成するレシ
ーバもリヤケース側に形成されているが、他の部品との
相対的な位置関係や設計上の理由などにより、油路がセ
カンダリシャフト側に形成されるとともに、油路形成部
材がセカンダリシャフト側に取り付けられ、かつ、軸線
方向における油路形成部材の両側に部品が取り付けられ
る可能性がある。このような構成もしくはレイアウトが
採用された場合は、油路形成部材の両側に配置されてい
る部品が邪魔になり、セカンダリシャフトの油路と第2
の油圧室とを接続する接続油路を形成しにくくなる。そ
こで、油路形成部品の両側の部品を迂回して新たな油路
を配置するとすれば、迂回用の部品を新たに設けなけれ
ばならず、部品点数が増加してセカンダリシャフトにお
ける部品の取付スペースが軸線方向に長くなり、車載性
が低下する可能性があった。
【0009】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たものであり、新たに専用部品を設けることなく、油路
形成部材を利用して回転部材側から油を供給することの
できるベルト式無段変速機を提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1の発明は、回転部材に設
けられた動力伝達部材と、この動力伝達部材に巻き掛け
られたベルトと、前記動力伝達部材に対して、前記ベル
トを前記動力伝達部材の軸線方向に挟持する挟持力を与
える第1の油圧室と、前記動力伝達部材に対して前記挟
持力を弱める方向の力を与える第2の油圧室と、この第
2油圧室に油圧を供給する油路と、この油路から前記第
2の油圧室に至る経路に配置される油路形成部材とを備
えたベルト式無段変速機において、前記油路形成部材が
前記回転部材に取り付けられており、前記軸線方向にお
ける前記油路形成部材の両側に配置された部品が前記回
転部材に取り付けられており、前記回転部材に前記油路
が設けられているとともに、前記油路形成部材に設けた
溝部により、前記第2の油圧室と前記油路とが接続され
ていることを特徴とするものである。
【0011】請求項1の発明によれば、油路形成部材自
体に設けられた溝部により、油路と第2油圧室とが接続
されるため、油路と第2油圧室とを接続するために専用
の部品を設ける必要がなく、かつ、油路形成部材の軸線
方向の両側に設けられている部品を避けて溝部が形成さ
れる。この発明の溝部には、切欠部および凹部が含まれ
る。
【0012】請求項2の発明は、回転部材に巻き掛けら
れたベルトと、前記回転部材の周囲に設けられた油室
と、前記回転部材に取り付けられ、かつ、前記油室に臨
んで配置された隔壁と、前記油室に接続される油路とを
備えているベルト式無段変速機において、前記回転部材
の外周であって、この回転部材を保持する軸受と前記隔
壁との間に、油路形成部材が取り付けられており、この
油路形成部材の内周側に設けた溝部により、前記油路が
構成されていることを特徴とするものである。
【0013】請求項2の発明によれば、油路形成部材自
体に設けられた溝部により、油室に接続される油路が形
成されるため、油路を形成するために専用の部品を新た
に設ける必要がなく、かつ、隔壁および軸受を避けて油
路が形成される。この発明の溝部には、切欠部および凹
部が含まれる。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明を図面を参照し
ながら具体的に説明する。図2は、この発明を適用した
FF車(フロントエンジンフロントドライブ;エンジン
前置き前輪駆動車)のスケルトン図である。図2におい
て、1は車両の駆動力源としてのエンジンであり、この
エンジン1としては内燃機関、具体的にはガソリンエン
ジン、ディーゼルエンジン、LPGエンジンなどが用い
られる。そして、エンジン1のクランクシャフト2が車
両の幅方向に配置されている。なお、以下の説明におい
ては、エンジン1として便宜上、ガソリンエンジンを用
いた場合について説明する。
【0015】また前記エンジン1の出力側には、トラン
スアクスル3が設けられている。このトランスアクスル
3は、エンジン1の後端側に取り付けられたトランスア
クスルハウジング4と、トランスアクスルハウジング4
におけるエンジン1とは反対側の開口端に取り付けられ
たトランスアクスルケース5と、トランスアクスルケー
ス5におけるトランスアクスルハウジング4とは反対側
の開口端に取り付けられたトランスアクスルリヤカバー
6とを有している。
【0016】トランスアクスルハウジング4の内部に
は、トルクコンバータ7が設けられており、トランスア
クスルケース5およびトランスアクスルリヤカバー6の
内部には、前後進切り換え機構8およびベルト式無段変
速機(CVT)9とならびに最終減速機(言い換えれば
差動装置)10が設けられている。まず、トルクコンバ
ータ7の構成について説明する。トランスアクスルハウ
ジング4の内部には、クランクシャフト2と同一の軸線
を中心として回転可能なインプットシャフト11が設け
られており、インプットシャフト11におけるエンジン
1側の端部にはタービンランナ13が取り付けられてい
る。
【0017】一方、クランクシャフト2の後端にはドラ
イブプレート14を介してフロントカバー15が連結さ
れており、フロントカバー15にはポンプインペラ16
が接続されている。このタービンランナ13とポンプイ
ンペラ16とは対向して配置され、タービンランナ13
およびポンプインペラ16の内側にはステータ17が設
けられている。ステータ17には一方向クラッチ17A
を介して中空軸17Bが接続されている。この中空軸1
7Bの内部にインプットシャフト11が設けられてい
る。また、インプットシャフト11におけるフロントカ
バー15側の端部には、ダンパ機構18を介してロック
アップクラッチ19が設けられている。上記のように構
成されたフロントカバー15およびポンプインペラ16
などにより形成されたケーシング(図示せず)内に、作
動流体としてのオイルが供給されている。
【0018】上記構成により、エンジン1の動力(トル
ク)がクランクシャフト2からフロントカバー15に伝
達される。この時、ロックアップクラッチ19が解放さ
れている場合は、ポンプインペラ16のトルクが流体に
よりタービンランナ13に伝達され、ついでインプット
シャフト11に伝達される。なお、ポンプインペラ16
からタービンランナ13に伝達されるトルクを、ステー
タ17により増幅することもできる。一方、ロックアッ
プクラッチ19が係合されている場合は、フロントカバ
ー15のトルクが機械的にインプットシャフト11に伝
達される。
【0019】前記トルクコンバータ7と前後進切り換え
機構8との間には、オイルポンプ20が設けられてい
る。このオイルポンプ20のロータ21と、ポンプイン
ペラ16とが円筒形状のハブ22により接続されてい
る。また、オイルポンプ20のボデー23は、トランス
アクスルケース5側に固定されている。さらに、ハブ2
2と中空軸17Bとがスプライン嵌合されている。この
構成により、エンジン1の動力がポンプインペラ16を
介してロータ21に伝達され、オイルポンプ20を駆動
することができる。
【0020】前記前後進切り換え機構8は、インプット
シャフト11とベルト式無段変速機9との間の動力伝達
経路に設けられている。前後進切り換え機構8はダブル
ピニオン形式の遊星歯車機構24を有している。この遊
星歯車機構24は、インプットシャフト11のベルト式
無段変速機9側の端部に設けられたサンギヤ25と、こ
のサンギヤ25の外周側に、サンギヤ25と同心状に配
置されたリングギヤ26と、サンギヤ25に噛み合わさ
れたピニオンギヤ27と、このピニオンギヤ27および
リングギヤ26に噛み合わされたピニオンギヤ28と、
ピニオンギヤ27,27を自転可能に保持し、かつ、ピ
ニオンギヤ27,27を、サンギヤ25の周囲で一体的
に公転可能な状態で保持したキャリヤ29とを有してい
る。そして、このキャリヤ29と、ベルト式無段変速機
9のプライマリシャフト(後述する)とが連結されてい
る。また、キャリヤ29とインプットシャフト11との
間の動力伝達経路を接続・遮断するフォワードクラッチ
CRが設けられている。さらに、トランスアクスルケー
ス5側には、リングギヤ26の回転・固定を制御するリ
バースブレーキBRが設けられている。
【0021】前記ベルト式無段変速機9は、インプット
シャフト11と同心状に配置されたプライマリシャフト
(言い換えれば駆動側シャフト)30と、プライマリシ
ャフト30と相互に平行に配置されたセカンダリシャフ
ト(言い換えればカウンタシャフト、もしくは従動側シ
ャフト)31とを有している。また、軸受32,33に
よりプライマリシャフト30が回転可能に保持されてい
るとともに、軸受34,35によりセカンダリシャフト
31が回転可能に保持されている。
【0022】前記プライマリシャフト30にはプライマ
リプーリ36が設けられており、セカンダリシャフト3
1側にはセカンダリプーリ37が設けられている。プラ
イマリプーリ36は、プライマリシャフト30の外周に
一体的に形成された固定シーブ(言い換えれば固定部
材)38と、プライマリシャフト30の軸線方向に移動
できるように構成された可動シーブ(言い換えれば可動
部材)39とを有している。そして、固定シーブ38と
可動シーブ39との対向面間にV字形状の溝40が形成
されている。
【0023】また、この可動シーブ39をプライマリシ
ャフト30の軸線方向に動作させることにより、可動シ
ーブ39と固定シーブ28とを接近・離隔させる油圧ア
クチュエータ(言い換えれば油圧サーボ機構)41が設
けられている。一方、セカンダリプーリ37は、セカン
ダリシャフト31の外周に一体的に形成された固定シー
ブ(言い換えれば固定部材)42と、セカンダリシャフ
ト31の軸線方向に移動できるように構成された可動シ
ーブ(言い換えれば可動部材)43とを有している。そ
して、固定シーブ42と可動シーブ43との対向面間に
V字形状の溝44が形成されている。また、この可動シ
ーブ43をセカンダリシャフト31の軸線方向に動作さ
せることにより、可動シーブ43と固定シーブ42とを
接近・離隔させる油圧アクチュエータ(言い換えれば油
圧サーボ機構)45が設けられている。
【0024】上記構成のプライマリプーリ36の溝40
およびセカンダリプーリ37溝44に対して、ベルト4
6が巻き掛けられている。ベルト46は、多数の金属製
の駒および複数本のスチールリングを有している。な
お、前記セカンダリシャフト31におけるエンジン1側
には、円筒形状のカウンタドリブンギヤ47が固定され
ており、カウンタドリブンギヤ47が軸受48,49に
より保持されている。さらに、軸受35はトランスアク
スルリヤカバー6側に設けられており、セカンダリシャ
フト31における軸受35とセカンダリプーリ37との
間には、パーキングギヤ31Aが設けられている。
【0025】前記ベルト式無段変速機9のカウンタドリ
ブンギヤ47と最終減速機10との間の動力伝達経路に
は、セカンダリシャフト31と相互に平行なインターミ
ディエイトシャフト50が設けられている。インターミ
ディエイトシャフト50は軸受51,52により支持さ
れている。インターミディエイトシャフト50にはカウ
ンタドリブンギヤ53とファイナルドライブギヤ54と
が形成されている。そして、カウンタドライブギヤ47
とカウンタドリブンギヤ53とが噛み合わされている。
【0026】一方、前記最終減速機10は内部中空のデ
フケース55を有している。デフケース55は、軸受5
6,57により回転可能に保持されているとともに、デ
フケース55の外周にはリングギヤ58が設けられてい
る。そして、ファイナルドライブギヤ54とリングギヤ
58とが噛み合わされている。また、デフケース55の
内部にはピニオンシャフト59が取り付けられており、
ピニオンシャフト59には2つのピニオンギヤ60が取
り付けられている。このピニオンギヤ60には2つのサ
イドギヤ61が噛み合わされている。2つのサイドギヤ
61には別個にフロントドライブシャフト62が接続さ
れ、各フロントドライブシャフト62には、車輪(前
輪)63が接続されている。
【0027】図3は、図2に示す車両の制御系統を示す
ブロック図である。車両全体を制御する電子制御装置6
4は、演算処理装置(CPUまたはMPU)および記憶
装置(RAMおよびROM)ならびに入出力インターフ
ェースを主体とするマイクロコンピュータにより構成さ
れている。
【0028】この電子制御装置64に対しては、エンジ
ン回転数センサ65の信号、アクセル開度センサ66の
信号、スロットル開度センサ67の信号、ブレーキスイ
ッチ68の信号、シフトポジション選択装置69Aの操
作状態を検出するシフトポジションセンサ69の信号、
ベルト式無段変速機9の入力回転数を検出する入力回転
数センサ70の信号、ベルト式無段変速機9の出力回転
数を検出する出力回転数センサ71の信号、ベルト式無
段変速機9およびトルクコンバータ7の作動油温を検出
する油温センサ72の信号、エアコンスイッチ73の信
号、エンジン1の冷却水温を検出する水温セン74の信
号などが入力される。
【0029】前記シフトポジションセンサ69の信号に
基づいて、駆動ポジション(例えばD(ドライブ)ポジ
ション、R(リバース)ポジションなど)、または非駆
動ポジション(例えばN(ニュートラル)ポジション、
P(パーキング)ポジションなど)のいずれが選択され
ているかが判断される。さらに、駆動ポジションのう
ち、前進ポジション(例えばDポジション)または後進
ポジション(Rポジション)のいずれが選択されている
かが判断される。また、エンジン回転数センサ65の信
号、入力回転数センサ70の信号、出力回転数センサ7
1の信号などに基づいて、車速およびベルト式無段変速
機9の変速比を演算することができる。
【0030】また電子制御装置64からは、エンジン1
の燃料噴射制御装置75を制御する信号、エンジン1の
点火時期制御装置76を制御する信号、油圧制御装置7
7を制御する信号が出力される。油圧制御装置77は、
ロックアップクラッチ19の係合・解放を制御するソレ
ノイドバルブ(図示せず)、油圧アクチュエータ41,
45の油圧室の油圧を制御するソレノイドバルブ(図示
せず)、フォワードクラッチCRおよびリバースブレー
キBRに作用する油圧を制御するソレノイドバルブ(図
示せず)、油圧回路などを備えている。
【0031】そして、電子制御装置64には、各種の信
号に基づいてエンジン1およびロックアップクラッチ1
9ならびにベルト式無段変速機9の変速制御をおこなう
ためのデータが記憶されている。例えば、アクセル開度
および車速などのような走行状態に基づいて、ベルト式
無段変速機9の変速比を制御することにより、エンジン
1の最適な運転状態を選択するためのデータが、電子制
御装置64に記憶されている。また、電子制御装置64
には、アクセル開度および車速をパラメータとするロッ
クアップクラッチ制御マップが記憶されており、このロ
ックアップクラッチ制御マップに基づいてロックアップ
クラッチ19が係合・解放・スリップの各状態に制御さ
れる。そして、電子制御装置64に入力される各種の信
号や、電子制御装置64に記憶されているデータに基づ
いて、電子制御装置64から、燃料噴射制御装置75、
点火時期制御装置76、油圧制御装置77に対して制御
信号が出力される。
【0032】図1は、前記セカンダリシャフト31付近
の具体的な構成を示す断面図である。セカンダリプーリ
37は、セカンダリシャフト31の外周における軸受3
4と軸受35との間に配置されている。また、セカンダ
リシャフト31は軸線A1を中心として回転可能であ
り、セカンダリシャフト31の内部には軸線方向に2つ
の油路78,79が形成されている。この油路78,7
9は油圧制御装置77の油圧回路に接続されている。さ
らに、セカンダリシャフト31の外周面から半径方向に
伸ばされ、かつ、油路78に接続された油路80が設け
られている。さらに、セカンダリシャフト31の外周面
から半径方向に伸ばされ、かつ、油路79に接続された
油路81が設けられている。さらにまた、セカンダリシ
ャフト31の外周における油路80の開口部分と油路8
1の開口部分との間には、段部31Bが形成されてい
る。この段部31Bと軸受34とが対面するように段部
31Bが構成されている。
【0033】前記セカンダリプーリ37の可動シーブ4
3は、内筒部82と、内筒部82の外周における固定シ
ーブ42側の端部に連続された半径方向部83と、半径
方向部の外周側に連続され、かつ、軸受35側に向けて
軸線方向に伸ばされた外筒部84とを備えている。内筒
部82の内周面には軸線方向の溝86が形成され、セカ
ンダリシャフト31の外周面には軸線方向の溝85が形
成されている。溝85,86は、円周方向に所定間隔を
おいて複数形成されている。そして、各溝85と各溝8
6とが円周方向で同一の位相となるように、セカンダリ
シャフト31と可動シーブ43とを位置決めし、溝85
および溝86の両方に跨る複数のボール87が配置され
ている。上記溝85,86およびボール87により、セ
カンダリシャフト31と可動シーブ43とが軸線方向に
相対移動可能な状態となり、セカンダリシャフト31と
可動シーブ43とが円周方向に相対移動が不可能な状態
になっている。
【0034】また、外筒部84の内周における軸受34
側の端部には、環状のバランスプレート88が固定され
ている。バランスプレート88は、円筒部84の内周側
から内側に向けて伸ばされた第1の部分と、第1の部分
から軸受34側に向けて湾曲された第2の部分と、第2
の部分から軸受34側に向けて軸線方向に伸ばされた部
分とを有している。そして、可動シーブ43とバランス
プレート88とにより取り囲まれた環状の空間に、環状
の隔壁89が設けられている。
【0035】図4は隔壁89の断面図、図5は隔壁89
の側面図である。隔壁89は、半径方向部90と、半径
方向部90の外周端から半径方向部83側に向けて伸ば
された円筒部91と、円筒部91における半径方向部8
3側の端部から外側に向けて伸ばされた半径方向部92
と、この半径方向部92の外周側に連続され、かつ、半
径方向部83に向けて突出する方向に湾曲された湾曲部
93とを有している。そして、隔壁89の内周端を構成
する半径方向部90は、段部31Bと軸受34との間に
配置されている。より具体的には、段部31Bと油路8
1の開口部分との間に配置されている。なお、隔壁89
の外周端には樹脂製のシールリング94が取り付けられ
ており、シールリング94と可動シーブ43の外筒部8
4の内周面とが軸線方向に相対移動可能な状態で接触
し、その接触部分にシール面が形成される。
【0036】上記のようにして、可動シーブ43と隔壁
89とにより取り囲まれた空間に第1の油圧室95が形
成されている。この第1の油圧室95と油路80とが接
続されている。第1の油圧室95内には圧縮コイルばね
96が配置されており、圧縮コイルばね96の一端が、
隔壁89の半径方向部92に接触し、圧縮コイルばね9
6の他端が、可動シーブ83の段部97に接触してい
る。なお、隔壁89の半径方向部90における軸受34
側の側面には、図5に示すように、円周方向に所定間隔
をおいて複数の溝98が形成されている。
【0037】ところで、セカンダリシャフト31の外周
側には、金属材料により構成された環状のオイルレシー
バ99が設けられている。図6は、オイルレシーバ99
の断面図、図7は、オイルレシーバ99の側面図であ
る。オイルレシーバ99は、半径方向部100と、半径
方向部100の外周端に連続され、かつ、隔壁89側に
向けて屈曲された屈曲部101と、屈曲部101に連続
され、かつ、隔壁89側に伸ばされた円筒部102とを
有している。この円筒部102の外径は、バランスプレ
ート88の内径よりも小さく設定されている。また、半
径方向部100の内周端には、切欠部103が円周方向
に所定間隔をおいて複数形成されている。各切欠部10
3の外接円(図示せず)の直径は、前記各溝98の内接
円(図示せず)の直径よりも大きく設定されている。上
記構成のオイルレシーバ99の半径方向部100が、軸
受34と隔壁89の半径方向部90との間に配置されて
いる。
【0038】さらに、セカンダリシャフト31の外周に
はナット104が締め付け固定されており、このナット
104と段部31Bとにより、軸受34およびオイルレ
シーバ99ならびに隔壁89が、セカンダリシャフト3
1の軸線方向に挟持され、かつ、軸受34およびオイル
レシーバ99ならびに隔壁89が、セカンダリシャフト
31の軸線方向に位置決め固定されている。このように
位置決め固定されたオイルレシーバ99と、セカンダリ
シャフト31の油路81とが、軸線方向でほぼ同じ位置
に設定されている。つまり油路81の開口部分が切欠部
103に臨む位置に配置されている。さらに、各切欠部
103の少なくとも一つを軸線方向に投影させた場合を
想定すると、この投影領域内に各溝98の少なくとも一
つが位置している。さらにまた、隔壁89が軸線方向に
位置決め固定された状態においては、圧縮ばね96の弾
性力が可動シーブ43に対して軸線方向に作用し、可動
シーブ43が固定シーブ42側に向けて押圧(言い換え
れば付勢)される。
【0039】また、前記隔壁89と可動シーブ43の外
筒部84とバランスプレート88とにより取り囲まれた
環状の空間に第2の油圧室105が形成されている。そ
して、油路81が切欠部103に接続され、切欠部10
3が溝98に接続されている。さらに、溝98が、円筒
部91とオイルレシーバ99との間の油路106を介し
て第2の油圧室105に接続されている。これら、第1
の油圧室95、第2の油圧室105、圧縮コイルばね9
6、隔壁89、バランスプレート88、オイルレシーバ
99などにより、前記油圧アクチュエータ45が構成さ
れている。
【0040】ここで、この実施形態の構成とこの発明の
構成との対応関係を説明すれば、セカンダリシャフト3
1がこの発明の回転部材に相当し、固定シーブ42およ
び可動シーブ43を有するセカンダリプーリ37がこの
発明の動力伝達部材に相当し、オイルレシーバ99がこ
の発明の油路形成部材に相当し、隔壁89および軸受3
4がこの発明の部品に相当し、切欠部103がこの発明
の溝部に相当し、第2の油圧室105がこの発明の油室
に相当する。
【0041】上記構成を有する車両の制御内容の一例を
説明する。まず、シフトポジション選択装置69Aの操
作に基づいて前後進切り換え機構8が制御される。前進
ポジションが選択された場合はフォワードクラッチCR
が係合され、かつ、リバースブレーキBRが解放され
て、インプットシャフト11とプライマリシャフト30
とが直結状態になる。この状態においては、エンジン1
のトルク(言い換えれば動力)が、トルクコンバータ7
を経由してインプットシャフト11に伝達されると、イ
ンプットシャフト11およびキャリヤ37ならびにプラ
イマリシャフト30が一体回転する。プライマリシャフ
ト30のトルクは、プライマリプーリ36およびベルト
46ならびにセカンダリプーリ37を経由してセカンダ
リシャフト31に伝達される。
【0042】セカンダリシャフト31に伝達されたトル
クは、カウンタドライブギヤ47およびカウンタドリブ
ンギヤ53を経由してインターミディエイトシャフト5
0に伝達される。インターミディエイトシャフト50に
伝達されたトルクは、ファイナルドライブギヤ54およ
びリングギヤ58を経由してデフケース55に伝達され
る。デフケース55が回転すると、そのトルクがピニオ
ンギヤ60およびサイドギヤ61を経由してドライブシ
ャフト62に伝達され、ついでそのトルクが車輪63に
伝達される。
【0043】これに対して、後進ポジションが選択され
た場合はフォワードクラッチCRが解放され、かつ、リ
バースブレーキBRが係合されて、リングギヤ34が固
定される。すると、インプットシャフト11の回転にと
もなってピニオンギヤ27,28が共に自転しつつ公転
し、キャリヤ29がインプットシャフト11の回転方向
とは逆の方向に回転する。その結果、プライマリシャフ
ト30、セカンダリシャフト31、インターミディエイ
トシャフト50などの回転部材が、前進ポジションの場
合とは逆方向に回転して車両が後退する。
【0044】また、車速およびアクセル開度などの条件
から判断される車両の加速要求(言い換えれば駆動力要
求)、および電子制御装置64に記憶されているデータ
(例えば、エンジン回転数およびスロットル開度をパラ
メータとする最適燃費曲線)などに基づいて、エンジン
1の運転状態が最適状態になるように、ベルト式無段変
速機9の変速比が制御される。具体的には、油圧アクチ
ュエータ41の油圧室の油圧を制御することにより、プ
ライマリプーリ36の溝40の幅が調整される。その結
果、プライマリプーリ36におけるベルト46の巻き掛
け半径が変化し、ベルト式無段変速機9の入力回転数と
出力回転数との比、すなわち変速比が無段階(連続的)
に制御される。
【0045】さらに、油圧アクチュエータ45の第1の
油圧室95の油圧を制御することにより、セカンダリプ
ーリ37の溝44の幅が変化する。つまり、ベルト31
に対するセカンダリプーリ37の軸線方向の挟圧力(言
い換えれば挟持力)が制御される。この挟圧力によりベ
ルト31の張力が制御され、プライマリプーリ36およ
びセカンダリプーリ37とベルト31との接触面圧が制
御される。前記第1の油圧室95の油圧は、ベルト式無
段変速機9に入力されるトルク、およびベルト式無段変
速機9の変速比などに基づいて制御される。ベルト式無
段変速機9に入力されるトルクは、エンジン回転数、ス
ロットル開度、トルクコンバータ7のトルク比などに基
づいて判断される。また、可動シーブ43は圧縮コイル
ばね96の押圧力により固定シーブ42側に押圧される
ため、前記第1の油圧室95の目標油圧の設定に際して
は、この圧縮コイルばね96の押圧力をも考慮して目標
油圧が設定される。
【0046】ところで、セカンダリシャフト31の回転
により遠心力が発生すると、第1の油圧室95に遠心油
圧が作用し、第1の油圧室95の油圧が、油圧制御装置
77の制御に基づく油圧よりも上昇する問題がある。そ
の結果、可動シーブ43を固定シーブ42側に押圧する
押圧力が、伝達するべきトルクに応じた目標値よりも高
くなる可能性がある。しかしながら、隔壁89を隔てて
第1の油圧室95および第2の油圧室105が形成され
ており、この第2の油圧室105にも遠心油圧が作用す
る。すると、第2の油圧室105の油圧がバランスプレ
ート88に作用して、可動シーブ43を固定シーブ42
から離れる向きに、軸線方向に押圧する押圧力が発生す
る。その結果、第1の油圧室95に作用する遠心油圧
と、第2の油圧室105に作用する遠心油圧とが相殺さ
れ、油圧制御装置77の制御に基づく油圧に相当する軸
線方向の押圧力が、可動シーブ43に作用することにな
る。したがって、ベルト46の張力が不用意に高められ
ることを抑制できる。
【0047】また、この実施形態においては、油路7
9,81と第2油圧室105とを接続する接続油路の一
部が、オイルレシーバ99の切欠部103により構成さ
れている。このため、オイルレシーバ99軸線方向の両
側に設けられている軸受34および隔壁89を避けて接
続油路を形成することができ、かつ、接続油路形成のた
めに専用の部品を設ける必要がない。したがって、油圧
アクチュエータ45の部品点数の増加が抑制されて、そ
の大重量化を抑制することができる。また、セカンダリ
シャフト31における軸線方向の部品の取付スペースの
拡大が抑制される。したがって、ベルト式無段変速機9
を軸線方向に小型化することができ、ベルト式無段変速
機9の車載性が向上する。
【0048】なお、上記実施形態において、オイルレシ
ーバ99の半径方向部100に、半径方向部100を軸
線方向(厚さ方向)に貫通する穴(図示せず)を形成
し、この穴により、油路79,81と第2の油圧室10
5とを接続する溝部を形成することもできる。また、オ
イルレシーバ99における隔壁89側の側面に、溝(図
示せず)もしくは凹部(図示せず)を形成し、この溝も
しくは凹部により、油路79,81と第2の油圧室10
5とを接続する溝部を形成することもできる。なお、図
1において、軸線A1の上側には、第1の油圧室95の
油圧が排出された場合に相当する油圧アクチュエータ4
5および可動シーブ43の状態が示されており、軸線A
1の下側には、第1の油圧室95に油圧が供給された場
合に相当する油圧アクチュエータ45および可動シーブ
43の状態が示されている。
【0049】図8は、プライマリプーリ36付近の拡大
断面図である。プライマリプーリ36は、プライマリシ
ャフト30の外周において、トランスアクスルリヤカバ
ー33に取り付けられた軸受33と、トランスアクスル
ケース5側に取り付けられた軸受32との間に配置され
ている。また、プライマリシャフト30は軸線B1を中
心として回転可能であり、プライマリシャフト30の内
部には軸線方向に2つの油路107,108が形成され
ている。この油路107,108は油圧制御装置77の
油圧回路に接続されている。さらに、プライマリシャフ
ト30の外周面から半径方向に伸ばされ、かつ、油路1
07に接続された油路109,110が設けられてい
る。油路109と油路110とは、軸線方向の異なる位
置に設けられている。具体的には、油路109の方が油
路110よりも軸受33に近い位置に配置されている。
さらに、プライマリシャフト30の外周面から半径方向
に伸ばされ、かつ、油路108に接続された油路111
が設けられている。この油路111は、可動シーブ39
と固定シーブ38との間に開口されている。この油路1
11は、ベルト36を潤滑するオイルを供給するための
ものである。
【0050】一方、プライマリシャフト30の外周にお
ける油路109の開口部分と軸受33との間には、段部
112が形成されている。この段部112と軸受33と
が対面するように段部112が構成されている。可動シ
ーブ39は、プライマリシャフト30の外周面に沿って
スライドする内筒部113と、内筒部113の固定シー
ブ38側の端部から外周側に向けて連続された半径方向
部114と、半径方向部114の外周端に連続され、か
つ、軸受33側に向けて軸線方向に伸ばされた外筒部1
15とを有している。そして、内筒部113には、その
内周面から外周面に亘って貫通する油路116が形成さ
れている。この油路116と油路110とが接続されて
いる。
【0051】また、可動シーブ39と軸受33との間に
は隔壁117が配置されている。この隔壁117は、隔
壁117の内周側を構成する半径方向部118と、半径
方向部118の外周端に連続され、かつ、半径方向部1
14側に向けて伸ばされた円筒部119と、円筒部11
9における半径方向部114側の端部に連続され、か
つ、外側に向けて伸ばされた半径方向部120とを備え
ている。そして、隔壁117の半径方向部118は、段
部112と軸受33との間に配置されている。なお、隔
壁117の外周端には樹脂製のシールリング121が取
り付けられており、シールリング121と可動シーブ3
9の外筒部115の内周面とが軸線方向に相対移動可能
な状態で接触し、その接触部分にシール面が形成され
る。上記のようにして、可動シーブ39と隔壁117と
により取り囲まれた空間に第3の油圧室122が形成さ
れている。この第3の油圧室122と油路116とが接
続されている。
【0052】また、内筒部113の内周面には軸線方向
の溝123が形成され、プライマリシャフト30の外周
面には軸線方向の溝124が形成されている。溝12
3,124は、円周方向に所定間隔をおいて複数形成さ
れている。そして、各溝123と各溝124とが円周方
向で同一の位相となるように、プライマリシャフト30
と可動シーブ39とを位置決めし、溝123および溝1
24の両方に跨る複数のボール125が配置されてい
る。上記溝123,124およびボール125により、
プライマリシャフト30と可動シーブ39とが軸線方向
に相対移動可能な状態となり、プライマリシャフト30
と可動シーブ39とが円周方向に相対移動が不可能な状
態になっている。
【0053】さらに、プライマリシャフト30の外周に
は環状のシリンダ126が取り付けられている。シリン
ダ126は、半径方向部127と、半径方向部127の
外周側に連続され、かつ、固定シーブ38側に向けて軸
線方向に伸ばされた円筒部128とを有している。円筒
部128の内径は、可動シーブ39の円筒部115の外
径よりも大きく設定されている。図9は、環状シリンダ
126の側面図である。環状シリンダ126の半径方向
部127の軸受33側の側面には、軸線方向に突出した
補強リブ129が、円周方向に所定間隔おきに複数形成
されている。シリンダ126は、金属材料、例えば圧延
鋼板などを機械加工して製造したものである。この機械
加工方法としては、プレス加工、鍛造加工、切削加工な
どが挙げられる。
【0054】上記構成のシリンダ126の半径方向部1
27の内周部が、軸受33と隔壁117の半径方向部1
18との間に配置されている。さらに、プライマリシャ
フト30の外周にはナット130が締め付け固定されて
おり、このナット130と段部112とにより、軸受3
3およびシリンダ126ならびに隔壁117が、プライ
マリシャフト30の軸線方向に挟持され、かつ、軸受3
3およびシリンダ126ならびに隔壁117が、プライ
マリシャフト30の軸線方向に位置決め固定されてい
る。
【0055】また、隔壁117の円筒部119と、シリ
ンダ126の円筒部128との間であり、かつ、シリン
ダ126の半径方向部127と、可動シーブ39の外筒
部115との間には、ピストン131が設けられてい
る。このピストン131は円板形状に構成されており、
ピストン131の内周には、ゴム状弾性材製のOリング
132が取り付けられ、ピストン131の外周には、樹
脂製のシールリング133が取り付けられている。そし
て、ピストン131と、隔壁117およびシリンダ12
6とが軸線方向に移動可能に構成されており、Oリング
132が隔壁117の円筒部119の外周面に接触して
シール面が形成され、シールリング133がシリンダ1
26の円筒部128の内周面に接触してシール面が形成
されている。さらに、ピストン131の内周端には軸線
方向における一方、具体的には軸受33側に向けて伸ば
された円筒形状のスリーブ131Aが形成されている。
【0056】このようにして、シリンダ126および隔
壁117ならびにピストン131により取り囲まれた環
状の空間に、第4の油圧室134が形成されている。ま
た、前記隔壁117の半径方向部118と円筒部119
との境界部分には、隔壁117を厚さ方向に貫通する油
路135が形成されており、第3の油圧室122と第4
の油圧室134とが油路135により接続されている。
また、隔壁117とピストン131と可動シーブ39の
外筒部115とにより取り囲まれた空間に空気室136
が形成され、空気室136とシリンダ126の外部とを
連通する通気路137が設けられている。
【0057】図10は、プライマリシャフト30を前後
進切り換え機構8側から見た側面図である。そして、固
定シーブ38の外周には、円周方向に交互に配置した凹
部と凸部とから構成される外歯138が形成されてい
る。この外歯138は、入力回転数センサ70により、
プライマリシャフト30の回転数を検出するために設け
られている。この外歯138は、金属材料をホブ盤(図
示せず)のカッターにより切削加工して製造したもので
ある。なお、このホブ盤は、カウンタドライブギヤ47
を切削加工する場合にも用いられる。そして、前記出力
回転数センサ71は、カウンタドライブギヤ47の回転
状態に基づいて検出信号を出力するように構成されてい
る。上記のように構成された第3の油圧室122、第4
の油圧室134、シリンダ126、ピストン131、隔
壁117、油路116,135などにより、油圧アクチ
ュエータ41が構成されている。
【0058】つぎに、ベルト式無段変速機9のプライマ
リプーリ36および油圧アクチュエータ41について、
その制御および動作を具体的に説明する。第3の油圧室
122および第4の油圧室134の油圧が、油路11
6,110を介して排出されている場合は、ベルト36
に与えられている張力により、可動シーブ39およびピ
ストン131が軸受33側に押圧されている。この状態
が、図8の軸線B1よりも上側に示されている。なお、
この状態では、油路109の外周側に可動シーブ39が
位置しているため、油路109と第4の油圧室134と
が遮断されている。
【0059】上記の状態から、油路110を介して第3
の油圧室122および第4の油圧室134に油圧が供給
されて、第3の油圧室122および第4の油圧室134
の油圧が上昇すると、第3の油圧室122の油圧が可動
シーブ39に直接伝達され、かつ、第4の油圧室134
の油圧がピストン131を介して可動シーブ39に伝達
され、可動シーブ39が固定シーブ38側に向けて軸線
方向に押圧される。そして、可動シーブ39の移動によ
り油路109が開放されると、油路109を介して油圧
が第3の油圧室122および第4の油圧室134に供給
される。このようにして、プライマリプーリ36の溝4
0の幅が狭められる。
【0060】そして、ベルト36に与えられている張力
と、第3の油圧室122および第4の油圧室134の油
圧に基づく押圧力とに基づいて、溝40の幅が制御され
る。図8の軸線B1よりも下側に示す状態は、溝40の
幅が最も狭められた状態に相当する。なお、ピストン1
31が固定シーブ38側に向けて移動する際には、空気
室136の空気が通気路137を介して空気室136の
外部に排出される一方、ピストン131が軸受33側に
向けて移動する際には、空気室136の外部の空気が通
気路137を介して空気室136の内部に進入するた
め、ピストン131の移動が円滑におこなわれる。
【0061】ところで、ピストン131は、Oリング1
32が隔壁117の円筒部119に接触し、かつ、Oリ
ング133がシリンダ126の円筒部128に接触する
ことにより、半径方向に位置決めされている。そして、
隔壁117の円筒部119と、ピストン131の内周面
との軸線方向における接触長さが、スリーブ131Aに
より可及的に長く設計されている。つまり、ピストン1
31における隔壁117の円筒部119と平行な面の軸
線方向の長さを、可及的に長く確保することができる。
その結果、ピストン131の中心軸線(図示せず)と、
隔壁17の中心軸線(図示せず)との交差が抑制され
る。
【0062】したがって、ピストン131が軸線方向に
移動する際、特に、第3の油圧室122および第4の油
圧室134の油圧の急激な変化により、ピストン131
が軸線方向に移動する際に、ピストン131と、シリン
ダ136の外筒部126および隔壁117の円筒部11
9との摺動抵抗(摩擦抵抗)の増加が抑制され、ピスト
ン131の作動応答性を良好に維持することができる。
【0063】また、この実施形態において、シリンダ1
26の円筒部128の内周面、または隔壁117の円筒
部119の外周面の少なくとも一方の表面に、樹脂コー
ティング層を形成する処理、もしくは表面硬化させる熱
処理を施した場合には、ピストン131と、シリンダ1
36の外筒部126および隔壁117の円筒部119と
の摺動抵抗の増加が一層抑制される。なお、ピストン1
31の内周端に、隔壁117の半径方向部120側に向
けて軸線方向に伸ばされたスリーブ(図示せず)を連続
して形成することもできる。このように構成すれば、軸
線方向において、隔壁117の円筒部119と、ピスト
ン131の内周面との対向長さが一層長くなる。また、
上記ピストン131の外周側に軸線方向に伸ばされたス
リーブ(図示せず)を形成することもできる。この構成
を採用すれば、ピストン131の外周と、シリンダ12
7の円筒部128との摺動抵抗(摩擦抵抗)接触を抑制
することができる。
【0064】さらにこの実施形態においては、補強リブ
129により、シリンダ126の半径方向部127の強
度が高められている。したがって、第4の油圧室134
が高圧状態になったとしても、シリンダ126の半径方
向部127の変形を抑制することができ、ピストン13
1の作動性を良好に確保することができる。また、シリ
ンダ127の強度を高めるために、その肉厚を厚肉化す
るような構成を採用せずに、シリンダ131の一部を部
分的に突出させて補強リブ129を形成しているため、
シリンダ126の重量増加が抑制され、かつ、シリンダ
126の製造コストを低減することができる。
【0065】さらにこの実施形態においては、固定シー
ブ38の外歯138をホブ盤により切削加工している。
このホブ盤によりカウンタドライブギヤ47の切削加工
も行われている。そして、入力回転数センサ70により
外歯138の回転状態を検出し、出力回転数センサ71
により、カウンタドライブギヤ47の回転状態を検出し
ている。つまり、同じ加工機械を用い、かつ、同じ加工
方法により、外歯138およびカウンタドライブギヤ4
7を加工しているため、外歯138およびカウンタドラ
イブギヤ47の加工精度を、ほぼ同じ状態に設定するこ
とができる。したがって、外歯138およびカウンタド
ライブギヤ47を、別の加工機械を用いて、かつ、別々
の加工方法により加工する場合(例えば、外歯138を
熱間鍛造により製造し、カウンタドライブギヤ47をホ
ブ盤により切削加工する場合など)に比べて、加工設備
が少なくて済み、製造コストを低減することができると
ともに、入力回転数センサ70の検出感度と出力回転数
センサ71の検出感度とを同じ状態にすることができ、
その検出精度が向上する。
【0066】なお、上記実施形態において、セカンダリ
シャフトの周囲に設けられている油室(図示せず)が、
可動シーブに軸線方向の押圧力を作用させる機能を持た
ない油室、例えば、潤滑油が供給される油室であっても
よい。また上記実施形態は、エンジン以外の駆動力源、
たとえば電動機を用いた車両に適用することができる。
またこの実施形態は、エンジンおよび電動機を駆動力源
とする車両に適用することができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、回転部材に設けられている油路と、第2油圧室と
を接続する溝部が、油路形成部材自体に設けられてい
る。このため、油路形成部材を利用して、油路形成部材
の軸線方向の両側に設けられている部品を避ける溝部を
形成することができ、かつ、溝部形成のために専用の部
品を設ける必要がない。したがって、回転部材の周囲に
配置される部品点数の増加が抑制されて、その大重量化
を抑制することができる。また、回転部材における軸線
方向の部品の取付スペースの拡大が抑制される。したが
って、ベルト式無段変速機を軸線方向に小型化すること
ができ、ベルト式無段変速機の車載性が向上する。
【0068】請求項2の発明によれば、油路形成部材自
体に設けられた溝部により、油室に接続される油路が形
成されるため、油路を形成するために専用の部品を新た
に設ける必要がなく、かつ、隔壁および軸受を避けて油
路が形成される。したがって、回転部材の周囲に配置さ
れる部品点数の増加が抑制されて、その大重量化を抑制
することができる。また、回転部材における軸線方向の
部品の取付スペースの拡大が抑制される。したがって、
ベルト式無段変速機を軸線方向に小型化することがで
き、ベルト式無段変速機の車載性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のベルト式無段変速機のセカンダリ
プーリ付近の構成を示す正面断面図である。
【図2】 この発明を適用したFF車の動力伝達経路を
示すスケルトン図である。
【図3】 図2に示された車両の制御系統を示すブロッ
ク図である。
【図4】 図1のセカンダリプーリ側の油圧アクチュエ
ータを構成する隔壁の正面断面図である。
【図5】 図4の隔壁の側面図である。
【図6】 図1のセカンダリプーリ側の油圧アクチュエ
ータを構成するオイルレシーバの正面断面図である。
【図7】 図6のオイルレシーバの側面図である。
【図8】 図2に示すプライマリプーリ付近の構成を示
す正面断面図である。
【図9】 図8に示すプライマリプーリ側の油圧アクチ
ュエータを構成するシリンダの側面図である。
【図10】 図8に示すプライマリプーリ側の固定シー
ブを構成するシリンダの側面図である。
【符号の説明】
9…ベルト式無段変速機、 31…セカンダリシャフ
ト、 34…軸受、 43…可動シーブ、 46…ベル
ト、 79,81…油路、 89…隔壁、 95…第1
の油圧室、 98…溝、 99…オイルレシーバ、 1
03…切欠部、105…第2の油圧室、 A1…軸線。
フロントページの続き (72)発明者 菅谷 正美 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 春日 慎司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 佐用 正一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 森岡 浩司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3J050 AA02 AB02 BA03 BB13 CB01 CB08 CB09 DA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転部材に設けられた動力伝達部材と、
    この動力伝達部材に巻き掛けられたベルトと、前記動力
    伝達部材に対して、前記ベルトを前記動力伝達部材の軸
    線方向に挟持する挟持力を与える第1の油圧室と、前記
    動力伝達部材に対して前記挟持力を弱める方向の力を与
    える第2の油圧室と、この第2油圧室に油圧を供給する
    油路と、この油路から前記第2の油圧室に至る経路に配
    置される油路形成部材とを備えたベルト式無段変速機に
    おいて、 前記油路形成部材が前記回転部材に取り付けられてお
    り、前記軸線方向における前記油路形成部材の両側に配
    置された部品が前記回転部材に取り付けられており、前
    記回転部材に前記油路が設けられているとともに、前記
    油路形成部材に設けた溝部により、前記第2の油圧室と
    前記油路とが接続されていることを特徴とするベルト式
    無段変速機。
  2. 【請求項2】 回転部材に巻き掛けられたベルトと、前
    記回転部材の周囲に設けられた油室と、前記回転部材に
    取り付けられ、かつ、前記油室に臨んで配置された隔壁
    と、前記油室に接続される油路とを備えているベルト式
    無段変速機において、 前記回転部材の外周であって、この回転部材を保持する
    軸受と前記隔壁との間に、油路形成部材が取り付けられ
    ており、この油路形成部材の内周側に設けた溝部によ
    り、前記油路が構成されていることを特徴とするベルト
    式無段変速機。
JP2000145310A 2000-05-17 2000-05-17 ベルト式無段変速機 Expired - Fee Related JP4752089B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000145310A JP4752089B2 (ja) 2000-05-17 2000-05-17 ベルト式無段変速機
EP01111836A EP1156235B1 (en) 2000-05-17 2001-05-16 Continuously variable belt transmission
US09/858,488 US6565465B2 (en) 2000-05-17 2001-05-17 Continuously variable belt transmission

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000145310A JP4752089B2 (ja) 2000-05-17 2000-05-17 ベルト式無段変速機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001323978A true JP2001323978A (ja) 2001-11-22
JP4752089B2 JP4752089B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=18651836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000145310A Expired - Fee Related JP4752089B2 (ja) 2000-05-17 2000-05-17 ベルト式無段変速機

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6565465B2 (ja)
EP (1) EP1156235B1 (ja)
JP (1) JP4752089B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100376696B1 (ko) * 2000-09-04 2003-03-17 현대자동차주식회사 무단 변속기의 벨트 풀리 시스템
WO2005088170A1 (en) 2004-03-11 2005-09-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Power transmission system
WO2006115233A1 (en) 2005-04-22 2006-11-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Belt type continuously variable transmission
JP2008075792A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Toyota Motor Corp ベルト式無段変速機のリターンスプリング設計方法及びその設計方法により設計されたリターンスプリング
JP2009257527A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Toyota Motor Corp ベルト式無段変速機
JP2009287736A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Toyota Motor Corp 無段変速機
US8092325B2 (en) 2004-03-05 2012-01-10 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Continuously variable belt transmission for a vehicle
US8864610B2 (en) 2010-03-04 2014-10-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Belt type continuously variable transmission for vehicle

Families Citing this family (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4038349B2 (ja) * 2001-04-27 2008-01-23 ジヤトコ株式会社 ベルト式無段変速機
EP1331422A1 (en) * 2002-01-28 2003-07-30 Van Doorne's Transmissie B.V. Sealing means for sealing an outer part of a compensation chamber of a pulley device for a continuously variable transmission
WO2003081062A1 (en) * 2002-03-27 2003-10-02 Nsk Ltd. Rolling bearing for belt type non-stage transmission
US7048657B2 (en) * 2002-07-15 2006-05-23 Luk Lamellen Und Kupplungsbau Beteiligungs Kg Belt-driven conical-pulley transmission
JP2004124959A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Jatco Ltd 自動変速機の制御装置
DE10255536B4 (de) 2002-11-28 2005-07-28 Audi Ag Antriebsanordnung mit hydraulisch gesteuertem Umschlingungsgetriebe sowie mit einem Differenzialgetriebe
DE10255535A1 (de) * 2002-11-28 2004-06-17 Audi Ag Vorrichtung zum hydraulischen Verstellen
JP4167929B2 (ja) * 2003-04-24 2008-10-22 ジヤトコ株式会社 ベルト式無段変速機の変速制御装置
JP2005030494A (ja) * 2003-07-14 2005-02-03 Jatco Ltd ベルト式無段変速機
US7090600B2 (en) * 2003-10-24 2006-08-15 Hoffco/Comet Industries, Inc. Driver pulley system for use in torque converter
JP2005147264A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Jatco Ltd ベルト式無段変速機
JP4039366B2 (ja) * 2004-01-09 2008-01-30 日産自動車株式会社 ベルト式無段変速機
JP4039379B2 (ja) * 2004-03-23 2008-01-30 トヨタ自動車株式会社 ベルト式無段変速機
JP2005291317A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Jatco Ltd プーリ構造
JP2005291472A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Fuji Heavy Ind Ltd エンジンの動力伝達装置
US7686715B2 (en) * 2004-07-08 2010-03-30 Gm Global Technology Operations, Inc. Hybrid clamping mechanism for belt continuously variable transmission and method of use thereof
US20060154761A1 (en) * 2005-01-11 2006-07-13 Brown Albert W Single chain continuously variable transmission
JP2006226512A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Toyota Motor Corp 動力伝達装置
US7832297B2 (en) 2005-04-19 2010-11-16 Hewatt Chris B Method and apparatus for gyroscopic propulsion
CN1945059B (zh) * 2005-10-09 2010-05-12 光阳工业股份有限公司 车辆传动装置
US7604557B2 (en) * 2005-12-19 2009-10-20 Kwang Yang Motor Co., Ltd. Vehicle transmission
US7803075B2 (en) * 2006-10-27 2010-09-28 Kwang Yang Motor Co., Ltd. Vehicle transmission
US20080102997A1 (en) * 2006-10-27 2008-05-01 Kwang Yang Motor Co., Ltd. Vehicle transmission
US8070626B2 (en) * 2007-02-16 2011-12-06 Acushnet Company Golf ball with a translucent layer comprising composite material
US7901301B2 (en) * 2007-02-16 2011-03-08 Acushnet Company Golf ball having visually enhanced non-uniform thickness intermediate layer
US9295882B2 (en) 2007-02-16 2016-03-29 Acushnet Company Golf ball having a translucent layer containing fiber flock
JP5040575B2 (ja) * 2007-10-12 2012-10-03 トヨタ自動車株式会社 軸受構造
JP4970344B2 (ja) * 2008-05-26 2012-07-04 富士重工業株式会社 ベルト式無段変速機の油圧式アクチュエータ
JP5250461B2 (ja) * 2009-03-19 2013-07-31 富士重工業株式会社 ベルト式無段変速機のバランスチャンバ用スナップリングの回り止め構造
EP2478258B1 (en) * 2009-09-15 2014-11-19 Consortium De Recherche BRP - Université De Sherbrooke S.E.N.C. Driving pulley for a continuously variable transmission
DE112010005594T5 (de) * 2010-05-26 2013-03-07 Toyota Jidosha K.K. Kontinuierlich variables Getriebe der Riemenbauart
WO2012129417A1 (en) 2011-03-22 2012-09-27 Bombardier Recreational Products Inc. Continuously variable transmission driving pulley
JP5342585B2 (ja) * 2011-03-23 2013-11-13 ジヤトコ株式会社 ベルト式無段変速機
CN103459890B (zh) * 2011-03-31 2016-02-24 丰田自动车株式会社 带式无级变速器
JP6324137B2 (ja) * 2014-03-24 2018-05-16 ジヤトコ株式会社 シール機構付き車両用無段変速機
WO2021003232A1 (en) * 2019-07-01 2021-01-07 Team Industries, Inc. Uniform clamp actuated shift infinitely variable transmission system
US11644094B2 (en) * 2020-01-23 2023-05-09 Kawasaki Motors, Ltd. Power unit

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60104848A (ja) * 1983-11-10 1985-06-10 Mazda Motor Corp ベルト式無段変速機のプ−リ構造
JPH03103657A (ja) * 1989-09-14 1991-04-30 Toyota Motor Corp 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置
JPH06221394A (ja) * 1993-01-27 1994-08-09 Aichi Mach Ind Co Ltd 無段変速機
JPH10252850A (ja) * 1997-03-17 1998-09-22 Honda Motor Co Ltd ベルト式無段変速機
JP2001182791A (ja) * 1999-12-24 2001-07-06 Aisin Aw Co Ltd 無段変速装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4552545A (en) * 1984-06-18 1985-11-12 General Motors Corporation Centrifugal pressure compensator for a variable drive pulley
JPS6441757A (en) 1987-10-19 1989-02-14 Sanyo Electric Co Hot air type foot warmer unit
JPH0238555A (ja) 1988-07-29 1990-02-07 Casio Comput Co Ltd カラー薄膜の製造方法
JPH0238555U (ja) * 1988-09-07 1990-03-14
DE68925680T2 (de) * 1988-12-10 1996-06-27 Suzuki Motor Co Stufenlos arbeitendes Kraftfahrzeuggetriebe
JP2661346B2 (ja) * 1989-09-18 1997-10-08 トヨタ自動車株式会社 車両用無段変速機の油圧制御装置
JPH0434548U (ja) * 1990-07-19 1992-03-23
JPH0483946A (ja) * 1990-07-26 1992-03-17 Toyota Motor Corp ベルト式無段変速機
JP3055747B2 (ja) * 1993-07-27 2000-06-26 富士重工業株式会社 ベルト式無段変速機のプーリ装置
JP3190007B2 (ja) * 1996-06-07 2001-07-16 本田技研工業株式会社 油圧アクチュエータ
DE19857708A1 (de) * 1997-12-22 1999-06-24 Luk Getriebe Systeme Gmbh Getriebe

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60104848A (ja) * 1983-11-10 1985-06-10 Mazda Motor Corp ベルト式無段変速機のプ−リ構造
JPH03103657A (ja) * 1989-09-14 1991-04-30 Toyota Motor Corp 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置
JPH06221394A (ja) * 1993-01-27 1994-08-09 Aichi Mach Ind Co Ltd 無段変速機
JPH10252850A (ja) * 1997-03-17 1998-09-22 Honda Motor Co Ltd ベルト式無段変速機
JP2001182791A (ja) * 1999-12-24 2001-07-06 Aisin Aw Co Ltd 無段変速装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100376696B1 (ko) * 2000-09-04 2003-03-17 현대자동차주식회사 무단 변속기의 벨트 풀리 시스템
DE102005010339B4 (de) * 2004-03-05 2013-06-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Stufenloses Umschlingungsmittelgetriebe für ein Fahrzeug
US8092325B2 (en) 2004-03-05 2012-01-10 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Continuously variable belt transmission for a vehicle
US7670244B2 (en) 2004-03-11 2010-03-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Power transmission system
WO2005088170A1 (en) 2004-03-11 2005-09-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Power transmission system
CN101163908B (zh) * 2005-04-22 2010-06-16 丰田自动车株式会社 带式无级变速器
WO2006115233A1 (en) 2005-04-22 2006-11-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Belt type continuously variable transmission
US8562463B2 (en) 2005-04-22 2013-10-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Belt type continuously variable transmission
JP2008075792A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Toyota Motor Corp ベルト式無段変速機のリターンスプリング設計方法及びその設計方法により設計されたリターンスプリング
JP2009257527A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Toyota Motor Corp ベルト式無段変速機
JP2009287736A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Toyota Motor Corp 無段変速機
JP4670904B2 (ja) * 2008-05-30 2011-04-13 トヨタ自動車株式会社 無段変速機
US8864610B2 (en) 2010-03-04 2014-10-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Belt type continuously variable transmission for vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP4752089B2 (ja) 2011-08-17
US20010044350A1 (en) 2001-11-22
EP1156235B1 (en) 2012-05-09
EP1156235A3 (en) 2009-04-01
US6565465B2 (en) 2003-05-20
EP1156235A2 (en) 2001-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001323978A (ja) ベルト式無段変速機
JP4140034B2 (ja) 車両用ベルト式無段変速機
US7753149B2 (en) Vehicle driving apparatus
EP1872032B1 (en) Belt type continuously variable transmission
JP2002323124A (ja) 動力伝達装置用作動油温の制御装置
JP4228945B2 (ja) 動力伝達装置
JPH07259944A (ja) 無段変速機の油路構造
JP2000346169A (ja) 車両用無段変速機の制御装置
US20010044349A1 (en) Wound-and-hung transmission device and belt-type continuously variable transmission
JP2008064125A (ja) ベルト式無段変速機
JP2003194198A (ja) 油圧制御装置
JP3119174B2 (ja) 駆動力制御装置
JP5206232B2 (ja) ベルト式無段変速機
JP4035423B2 (ja) 変速機
JP2006112460A (ja) 動力伝達装置およびラジアルピストンポンプ
JP2005299803A (ja) 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置
JP2012036969A (ja) 車両用駆動装置
JP7476772B2 (ja) 自動変速機
JP7112513B2 (ja) 車両及び車両の制御方法
JPH0228748B2 (ja)
WO2020110658A1 (ja) 無段変速機の制御装置および制御方法
JP2021127808A (ja) クラッチ機構
JP2005090719A (ja) 車両用ベルト式無段変速機
JP3501594B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JPH1163183A (ja) 無段変速機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100409

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101112

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110509

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees