JP3190007B2 - 油圧アクチュエータ - Google Patents

油圧アクチュエータ

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JP3190007B2 JP14602296A JP14602296A JP3190007B2 JP 3190007 B2 JP3190007 B2 JP 3190007B2 JP 14602296 A JP14602296 A JP 14602296A JP 14602296 A JP14602296 A JP 14602296A JP 3190007 B2 JP3190007 B2 JP 3190007B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は,回転軸の外周に形
成した制御油圧室に供給される作動油の指令油圧と,該
制御油圧室内に存在する作動油に作用する遠心油圧とに
よって,前記制御油圧室に臨む可動部材を駆動する油圧
アクチュエータに関する。
【従来の技術】ベルト式無段変速機の変速比を油圧アク
チュエータにより制御するものが,特開平4−8394
6号公報により公知である。上記従来のものは,ベルト
式無段変速機のプーリの可動側プーリ半体を制御油圧室
に臨ませ,この制御油圧室に作用する油圧を変化させる
ことにより,可動側プーリ半体を固定側プーリ半体に対
して接離させるようになっている。
【発明が解決しようとする課題】ところで,制御油圧室
内に存在する作動油は該制御油圧室の内壁面に引きずら
れて回転するため,遠心力による油圧(遠心油圧)が発
生する。この遠心油圧は油圧制御装置から制御油圧室内
に供給される作動油の油圧(指令油圧)を助勢するよう
に作用するため,推定した遠心油圧と制御油圧との和が
目標油圧に等しくなるように,予め指令油圧を遠心油圧
の分だけ小さく設定している。しかしながら,プーリの
回転速度が変化したとき,制御油圧室内の作動油の回転
速度は直ちに追従せずにタイムラグが発生するため,そ
の間の遠心油圧が推定値と大きく異なって所望の目標油
圧が得られなくなる問題があった。本発明は前述の事情
に鑑みてなされたもので,油圧アクチュエータの回転速
度が変化しても,遠心油圧を確実に発生させて油圧アク
チュエータを的確に作動させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に,請求項1に記載された発明は,回転軸の外周に制御
油圧室を形成し,この制御油圧室の内壁面を構成する回
転部材に,円周方向に配置された複数の凹凸部を形成
し,さらに前記制御油圧室に作用する遠心油圧をキャン
セルするキャンセラー油圧室を設け,このキャンセラー
油圧室の内壁面を構成する回転部材に,円周方向に配置
された複数の凹凸部を形成し,前記制御油圧室に作用す
る遠心油圧と,前記キャンセラー油圧室に作用する遠心
油圧との差分を有効遠心油圧とし,この有効遠心油圧と
制御油圧室に供給される作動油の指令油圧との和が,制
御油圧室に作用させるべき目標油圧に一致するように,
前記回転部材の回転速度に応じて該指令油圧を決定する
ことを特徴とする。また請求項2に記載された発明は,
請求項1の構成に加えて,前記制御油圧室の内壁面を構
成する回転部材に形成した前記凹凸部を制御油圧室の
半径方向外側寄りに形成したことを特徴とする。
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態を,添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。図
1〜図7は本発明の第1実施例を示すもので,図1はベ
ルト式無段変速機のドライブプーリの縦断面図,図2は
図1の2−2線矢視図,図3は図1の3−3線矢視図,
図4は図1の4−4線矢視図,図5は制御油圧室及びキ
ャンセラー油圧室の遠心油圧を示すグラフ,図6は有効
遠心油圧と指令油圧との配分比率を示すグラフ,図7は
リブの有無による有効遠心油圧の変化を示すグラフであ
る。図1に示すように,ベルト式無段変速機のドライブ
プーリPDRはインプットシャフト1の外周に相対回転自
在に嵌合するスリーブ2を備える。スリーブ2の外周に
は固定側プーリ半体3が一体に形成されるとともに,こ
の固定側プーリ半体3に対向する可動側プーリ半体4が
ボールスプライン5によって軸方向摺動可能且つ相対回
転不能に支持される。固定側プーリ半体3のベルト接触
面31 と可動側プーリ半体4のベルト接触面41 との間
に,2条のストラップ6,6に多数の押し駒7…を装着
した金属無端ベルト8が巻き掛けられる。尚,金属無端
ベルト8は前記ドライブプーリPDRと対を成すドリブン
プーリ(図示せず)にも巻き掛けられる。スリーブ2の
外周に円板状のピストン9が固定されており,このピス
トン9が摺動自在に嵌合する略円筒状のシリンダ10が
可動側プーリ半体4の外周に固定される。ピストン9と
シリンダ10との摺動面をシール部材11でシールする
ことにより,可動側プーリ半体4,ピストン9,シリン
ダ10及びスリーブ2により囲まれた制御油圧室12が
画成される。可動側プーリ半体4を固定側プーリ半体3
に向けて付勢して金属無端ベルト8を所定のセット荷重
で挟持すべく,可動側プーリ半体4及びピストン9間に
リターンスプリング13が縮設される。制御油圧室12
内の作動油に作用する遠心油圧をキャンセルすべく,半
径方向内側に湾曲したシリンダ10の外端とピストン9
との間にキャンセラー油圧室14が形成される。キャン
セラー油圧室14の内周面は開口しており,ベルト式無
段変速機のケーシング内に飛散した作動油が前記開口か
らキャンセラー油圧室14内に浸入し,そこに遠心力で
保持される。図2を併せて参照すると明らかなように,
ピストン9は金属板材をプレス成型したもので,内周に
前記スリーブ2が嵌合する軸孔91 を備えるとともに,
半径方向中間部に前記リターンスプリング13が当接す
る環状のスプリングシート92 を備える。スプリングシ
ート92 の半径方向外側には12本のリブ93 …が放射
状に形成される。リブ93 …はプレス成型により形成さ
れるもので,制御油圧室12側に突出し,キャンセラー
油圧室14側は凹んでいる。図3を併せて参照すると明
らかなように,シリンダ10は金属板材をプレス成型し
たもので,内周に前記キャンセラー油圧室14の開口1
1 が形成されるとともに,半径方向中間部には放射状
に延びてキャンセラー油圧室14側に突出する12本の
リブ102 …がプレス成型により形成される。図4を併
せて参照すると明らかなように,鋳造製品或いは鍛造製
品よりなる可動側プーリ半体4の内周には,スリーブ2
の外周に嵌合する軸孔45 が形成される。また可動側プ
ーリ半体4の右側面にはピストン9のスプリングシート
2 に対向するスプリングシート42 が形成され,その
スプリングシート42 の半径方向外側に放射方向に延び
る12本のリブ43 …が突設される。図1に戻り,油圧
ポンプ15が吐出した作動油はリニアソレノイド弁16
により調圧された後,四方弁17を介してドライブプー
リPDRの制御油圧室12と,ドリブンプーリPDNの制御
油圧室(図示せず)とに配分される。前記リニアソレノ
イド弁16及び四方弁17は,インプットシャフト1の
回転数を検出するインプットシャフト回転数センサ18
からの信号が入力される電子制御ユニットUにより制御
される。而して,インプットシャフト1の内部に軸方向
及び半径方向に形成した油路11 ,12 ,スリーブ2に
半径方向に形成した油路21 及び可動側プーリ半体4に
半径方向に形成した油路44 を介して,前記リニアソレ
ノイド弁16により調圧された作動油を制御油圧室12
に供給すると,可動側プーリ半体4が固定側プーリ半体
3に接近する方向に移動してドライブプーリPDRの溝幅
が減少し,金属無端ベルト8が半径方向外側に移動して
変速比がTOP側に変化する。このとき,制御油圧室1
2内に存在する作動油に作用する遠心油圧は,該制御油
圧室12に供給された作動油の指令油圧を助勢するよう
に作用し,キャンセラー油圧室14内に存在する作動油
に作用する遠心油圧は,前記制御油圧室12に供給され
た作動油の指令油圧に対抗するように作用する。即ち,
制御油圧室12に作用する遠心油圧をキャンセラー油圧
室14に作用する遠心油圧でキャンセルすることによ
り,前記遠心油圧の影響を最小限に抑えてベルト式無段
変速機の変速比制御の精度を向上させている。これを更
に説明すると,図5に示すように,制御油圧室12の容
積はキャンセラー油圧室14の容積よりも大きいため,
制御油圧室12に作用する遠心油圧はキャンセラー油圧
室14に作用する遠心油圧よりも大きくなり,その差分
に相当する有効遠心油圧が制御油圧室12に供給される
作動油の指令油圧を助勢するように作用する。そこで,
図6に示すように,制御油圧室12に作用させるべき目
標油圧を,ドライブプーリPDRの回転速度に応じて予め
設定した前記有効遠心油圧と,油圧制御装置により制御
油圧室12に供給される指令油圧とに区分しておき,予
め設定した有効遠心油圧を目標油圧から減算したもの
を,油圧制御装置により制御油圧室12に供給する指令
油圧とする。つまり,指令油圧と有効遠心油圧との和が
目標油圧に等しくなるように,該指令油圧が決定され
る。ところで,図6に示す有効遠心油圧はドライブプー
リPDRが定常状態で回転しているときの値として設定さ
れているため,ドライブプーリPDRの回転速度が変化し
たときに前記有効遠心油圧は実際の値と大きく異なって
しまう。なぜならば,制御油圧室12及びキャンセラー
油圧室14内の作動油は,制御油圧室12及びキャンセ
ラー油圧室14の壁面から受ける摩擦力に引きずられて
回転するため,ドライブプーリPDRの回転速度が変化し
ても作動油の回転速度は即座に追従せずにタイムラグが
発生するからである。しかしながら,本実施例では,制
御油圧室12の壁面を構成する可動側プーリ半体4及び
ピストン9にそれぞれ半径方向に延びるリブ43 …,9
3 …を形成するとともに,キャンセラー油圧室14の壁
面を構成するピストン9及びシリンダ10にそれぞれ半
径方向に延びるリブ93 …,102 …を形成したので,
ドライブプーリPDRの回転速度が変化したときに前記リ
ブ43 …,93 …,102 …に押され或いは遮られた作
動油は,ドライブプーリPDRに対してスリップすること
が規制され,作動油の回転速度はタイムラグなしにドラ
イブプーリPDRの回転速度に追従するようになる。その
結果,ドライブプーリPDRの回転速度が変化したときの
有効遠心油圧は,ドライブプーリPDRが定常状態で回転
しているときのそれと略等しくなり,前記指令油圧に特
別に補正を加えることなく,ドライブプーリPDRの側圧
を適切に制御することが可能となる。図7は前記リブ4
3 …,93 …,102 …の効果を示すグラフであって,
ドライブプーリPDRの回転速度を増加させたとき,制御
油圧室12の目標油圧のうちの遠心油圧の比率が増加
し,指令油圧の比率が減少する。このとき,リブを持つ
ドライブプーリPDRでは遠心油圧がタイムラグなしに増
加するために目標油圧が確保されるが,リブを持たない
ドライブプーリPDRでは遠心油圧の増加にタイムラグが
存在するために目標油圧が一時的に落ち込み,目標油圧
を確保することができなくなることが分かる。また,可
動側プーリ半体4,ピストン9及びシリンダ10にリブ
3 …,93…,102 …を形成したことにより,それ
ら可動側プーリ半体4,ピストン9及びシリンダ10の
剛性を向上させることができる。更に,制御油圧室12
に臨むリブ43 …,93 …を該制御油圧室12の半径方
向中央位置よりも半径方向外側寄りに形成したので,制
御油圧室12の半径方向外側部分に位置して遠心油圧に
大きく寄与する作動油の回転をドライブプーリPDRの回
転に追従させることができる。また,制御油圧室12に
収納されたリターンスプリング13の両端部の半径方向
外側に可動側プーリ半体4のリブ43 …及びピストン9
のリブ93 …を配置したので,それらリブ43 …,93
…を利用してリターンスプリング13を位置決めするこ
とができる。更に,制御油圧室12の右半部の半径方向
外側にキャンセラー油圧室14を配置したので,これら
制御油圧室12及びキャンセラー油圧室14を軸方向に
並置する場合に比べて,ドライブプーリPDRの軸方向寸
法を短縮することが可能となる。次に,図8に基づい
て,本発明をベルト式無段変速機の発進用クラッチに適
用した第2実施例を説明する。発進用クラッチCは,ベ
ルト式無段変速機の前記ドライブプーリPDRに接続され
て回転するドリブンプーリPDNと共に回転するアウトプ
ットシャフト22に支持されており,アウトプットシャ
フト22の回転をその外周にニードルベアリング23,
23を介して支持した出力ギヤ24に伝達するものであ
る。アウトプットシャフト22の外周にスプライン結合
したスリーブ35の左端にクラッチアウター25が固定
されており,このクラッチアウター25と前記出力ギヤ
24に一体に結合したクラッチインナー26との間に複
数のクラッチディスク27…及び複数のクラッチプレー
ト28…が交互に配置される。スリーブ35の右端に隔
壁29が固定されており,この隔壁29と前記クラッチ
アウター25との間にピストン30が摺動自在に嵌合す
る。ピストン30とクラッチアウター25との間に制御
油圧室31が画成されており,この制御油圧室31にフ
ィードパイプ32,アウトプットシャフト22の油路2
1 及びスリーブ35の油炉351 を介して作動油を供
給することにより,ピストン30が右動してクラッチデ
ィスク27…及びクラッチプレート28…が相互に密着
し,発進用クラッチCが係合する。ピストン30と隔壁
29との間にリターンスプリング33を縮設したキャン
セラー油圧室34が画成されており,このキャンセラー
油圧室34にアウトプットシャフト22の油路222
223及びスリーブ35の油路352 を介して作動油が
供給される。制御油圧室31内の作動油により発生する
遠心油圧は,キャンセラー油圧室34内の作動油により
発生する遠心油圧によりキャンセルされる。前記クラッ
チアウター25をプレス成型する際に放射状に延びる複
数本のリブ251 …が一体に形成され,また前記ピスト
ン30をプレス成型する際に放射状に延びる複数本のリ
ブ301 …が一体に形成される。前記リブ301 …は制
御油圧室31に臨む側に突出するとともにキャンセラー
油圧室34に臨む側に凹んでおり,また前記リブ251
…は制御油圧室31に臨む側に凹んでおり,両油圧室3
1,34内の作動油をクラッチアウター25,隔壁29
及びピストン30の回転に追従して回転させるように機
能する。而して,第2実施例においても,制御油圧室3
1に作用する遠心油圧とキャンセラー油圧室34に作用
する遠心油圧との差分に相当する有効遠心油圧を,アウ
トプットシャフト22の回転速度に応じて予め設定して
おき,この有効遠心油圧と制御油圧室31に供給される
指令油圧との和が目標油圧に等しくなるように前記指令
油圧の大きさを制御する。そしてアウトプットシャフト
22の回転速度が変化したとき,制御油圧室31及びキ
ャンセラー油圧室34内の作動油はリブ251 …,30
1 …の作用でアウトプットシャフト22の回転速度に追
従して回転するため,有効遠心油圧の大きさを所望の値
に保持して発進用クラッチCの係合力を的確に制御する
ことができる。また第2実施例においても,リブ251
…,301 …を形成したことによりクラッチアウター2
5及びピストン30の剛性を向上させることができる。
以上,本発明の実施例を詳述したが,本発明はその要旨
を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能で
ある。例えば,実施例では油圧アクチュエータとしてベ
ルト式無段変速機のドライブプーリDDR及び発進用クラ
ッチCを例示したが,本発明は他の任意の油圧アクチュ
エータに対して適用することができる。
【発明の効果】以上のように,請求項1に記載された発
明によれば,制御油圧室の内壁面を構成する回転部材
に,円周方向に配置された複数の凹凸部を形成したの
で,回転部材の回転速度が変化したときに制御油圧室内
の作動油の回転速度を遅滞なく変化させることができ
る。さらに制御油圧室に作用する遠心油圧をキャンセル
するキャンセラー油圧室を設け,このキャンセラー油圧
室の内壁面を構成する回転部材に,円周方向に配置され
た複数の凹凸部を形成したので,制御油圧室に作用する
遠心油圧をキャンセラー油圧室に作用する遠心油圧でキ
ャンセルすることが可能になるのは勿論のこと,回転部
材の回転速度が変化したときにキャンセラー油圧室内の
作動油の回転速度を遅滞なく変化させることができ,よ
って,回転部材の回転速度に応じて制御油圧室及びキャ
ンセラー油圧室に所望の遠心油圧を発生させることがで
きる。そして,制御油圧室に作用する遠心油圧と,キャ
ンセラー油圧室に作用する遠心油圧との差分を有効遠心
油圧とし,この有効遠心油圧と制御油圧室に供給される
作動油の指令油圧との和が,制御油圧室に作用させるべ
き目標油圧に一致するように,回転部材の回転速度に応
じて該指令油圧を決定するので,回転部材の回転速度が
変動して制御油圧室及びキャンセラー油圧室の遠心油圧
が変化しても,目標油圧の変動を防止することができ
て,油圧アクチュエータを的確に制御することができ
前記遠心油圧の影響を最小限に抑えて制御の精度を向上
させることができる。また請求項2に記載された発明に
よれば,制御油圧室の内壁面を構成する回転 部材に形成
した凹凸部を制御油圧室の半径方向外側寄りに形成し
たので,遠心油圧に大きく寄与する制御油圧室の半径方
向外側寄りの作動油の回転を,回転部材の回転に効果的
に追従させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルト式無段変速機のドライブプーリの縦断面
【図2】図1の2−2線矢視図
【図3】図1の3−3線矢視図
【図4】図1の4−4線矢視図
【図5】制御油圧室及びキャンセラー油圧室の遠心油圧
を示すグラフ
【図6】有効遠心油圧と指令油圧との配分比率を示すグ
ラフ
【図7】リブの有無による有効遠心油圧の変化を示すグ
ラフ
【図8】第2実施例に係る,発進用クラッチの縦断面図
【符号の説明】
2 スリーブ(回転軸) 4 可動側プーリ半体(可動部材,回転部材) 43 リブ(凹凸部) 9 ピストン(回転部材) 93 リブ(凹凸部) 10 シリンダ(回転部材) 102 リブ(凹凸部) 12 制御油圧室 14 キャンセラー油圧室 25 クラッチアウター(回転部材) 251 リブ 30 ピストン(可動部材) 311 リブ(凹凸部) 31 制御油圧室 34 キャンセラー油圧室 35 スリーブ(回転軸)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 9/00 - 9/26 F15B 15/00 - 15/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸(2,35)の外周に制御油圧室
    (12,31)を形成し,この制御油圧室(12,3
    1)の内壁面を構成する回転部材(4,9,25,3
    0)に,円周方向に配置された複数の凹凸部(4 3 ,9
    3 ,25 1 ,30 1 )を形成し,さらに前記制御油圧室
    (12,31)に作用する遠心油圧をキャンセルするキ
    ャンセラー油圧室(14,34)を設け,このキャンセ
    ラー油圧室(14,34)の内壁面を構成する回転部材
    (9,10,30)に,円周方向に配置された複数の凹
    凸部(9 3 ,10 2 ,30 1 )を形成し,前記制御油圧
    室(12,31)に作用する遠心油圧と,前記キャンセ
    ラー油圧室(14,34)に作用する遠心油圧との差分
    を有効遠心油圧とし,この有効遠心油圧と制御油圧室
    (12,31)に供給される作動油の指令油圧との和
    が,制御油圧室(12,31)に作用させるべき目標油
    圧に一致するように,前記回転部材(4,9,10,2
    5,30)の回転速度に応じて該指令油圧を決定する
    とを特徴とする,油圧アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記制御油圧室(12)の内壁面を構成
    する回転部材(4,9)に形成した前記凹凸部(4 3
    3 )を,制御油圧室(12)の半径方向外側寄りに形
    成したことを特徴とする,請求項1記載の油圧アクチュ
    エータ。
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