JP2003194198A - 油圧制御装置 - Google Patents

油圧制御装置

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JP2003194198A
JP2003194198A JP2001391543A JP2001391543A JP2003194198A JP 2003194198 A JP2003194198 A JP 2003194198A JP 2001391543 A JP2001391543 A JP 2001391543A JP 2001391543 A JP2001391543 A JP 2001391543A JP 2003194198 A JP2003194198 A JP 2003194198A
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oil
pressure
oil pump
pump
control device
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JP2001391543A
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Masaru Morise
勝 森瀬
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方のオイルポンプに対するオイル必要要求
と、他方のオイルポンプの状態とを協調させる。 【解決手段】 第1のオイルポンプから吐出されるオイ
ルを第1のオイル必要部に供給するとともに、第2のオ
イルポンプから吐出されるオイルを第2のオイル必要部
に供給する油圧制御装置において、第1のオイル必要部
におけるオイル必要量を判断するオイル必要量判断手段
(ステップS1、ステップS3、ステップS4、ステッ
プS5、ステップS7、ステップS8)と、第2のオイ
ルポンプから吐出されるオイルを、第1のオイル必要部
に供給するか否かを、前記オイル必要量の判断結果に基
づいて判断するオイル供給状態制御手段(ステップS
2、ステップS9)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のオイルポ
ンプを有する油圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の駆動力源から車輪に至る経路には
動力伝達装置が設けられている。この動力伝達装置の状
態を油圧により制御することが知られており、その一例
が特許第2893757号公報に記載されている。この
公報においては、エンジンのトルクが、トルクコンバー
タおよび無段変速機を経由して車輪に伝達されるように
構成されており、エンジンと車輪との間の動力伝達経路
には、駆動軸、従動軸、出力軸が設けられている。
【0003】この駆動軸には駆動プーリが取り付けられ
ており、従動軸には従動プーリが取り付けられている。
駆動プーリおよび従動プーリにはベルトが巻き掛けられ
ている。これら、駆動プーリ、従動プーリ、ベルトによ
り、無段式変速機が構成されている。また、駆動軸には
中空軸が回転可能に取り付けられており、駆動軸と中空
軸とを選択的に連結するロークラッチが設けられてい
る。前記中空軸には前進用駆動軸側歯車が形成されてい
る。さらに、駆動軸と平行な出力軸が設けられており、
この出力軸には前進用出力軸側歯車が形成されている。
そして、前進用駆動軸側歯車と前進用出力軸側歯車とが
噛合されている。
【0004】また、従動軸には、前進用従動軸側歯車が
回転可能に取り付けられている。一方、出力軸には後退
用出力軸側歯車が形成されている。そして、前進用従動
軸側歯車と後退用出力軸側歯車とが噛合されている。さ
らに、従動軸と前進用従動軸側歯車とを選択的に連結す
るハイクラッチが設けられている。
【0005】ところで、エンジンにより駆動される低圧
用オイルポンプが設けられており、低圧用オイルポンプ
から吐出されたオイルが、ハイクラッチ、ロークラッ
チ、トルクコンバータに供給されるように構成されてい
る。そして、ロークラッチおよびハイクラッチの係合・
解放の切換により、駆動軸と出力軸との間における動力
伝達経路が切り換えられる。
【0006】また、モータにより駆動される高圧用オイ
ルポンプが設けられており、高圧用オイルポンプから吐
出されたオイルが、駆動プーリのシリンダ室、従動プー
リのシリンダ室に供給されるように構成されている。す
なわち、無段式変速機の変速比およびベルトの張力が、
高圧用オイルポンプから吐出されたオイルの油圧により
制御される。そして、車両の走行中でも、無段変速機で
オイルの流量を必要としない場合は、高圧用オイルポン
プの作動が停止される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
公報においては、高圧用オイルポンプで確保するべきオ
イルの流量が少ない場合に、低圧用オイルポンプの駆動
をどのように制御するのかについては、認識されていな
かった。すなわち、一方のオイルポンプに対するオイル
の吐出要求が、所定の状態である場合に、他方のオイル
ポンプをどのように活用するかについて、改善の余地が
残されていた。
【0008】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たものであり、一方のオイルポンプに対するオイル必要
要求と、他方のオイルポンプの状態とを協調させること
のできる油圧制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1の発明は、第1のオイル
ポンプから吐出されるオイルを第1のオイル必要部に供
給するとともに、第2のオイルポンプから吐出されるオ
イルを第2のオイル必要部に供給する油圧制御装置にお
いて、前記第1のオイル必要部におけるオイル必要量を
判断するオイル必要量判断手段と、前記第2のオイルポ
ンプから吐出されるオイルを前記第1のオイル必要部に
供給するか否かを、前記オイル必要量判断手段の判断結
果に基づいて制御するオイル供給状態制御手段とを備え
ていることを特徴とするものである。
【0010】請求項2の発明は、第1のオイル必要部に
オイルを供給する第1のオイルポンプと、第2のオイル
必要部にオイルを供給する第2のオイルポンプとを有す
る油圧制御装置において、前記第2のオイルポンプの吐
出オイルを前記第1のオイル必要部に供給する油路と、
前記第1のオイル必要部におけるオイル必要量を判断す
るオイル必要量判断器と、前記油路に設けられ、かつ、
オイル必要量判断器の判断結果に基づいて、前記第2の
オイルポンプから吐出されるオイルを前記第1のオイル
必要部に供給するオイル供給状態制御器とを備えている
ことを特徴とするものである。
【0011】請求項1の発明または請求項2の発明によ
れば、第1のオイル必要部に供給されるオイルが、第1
のオイルポンプと第2のオイルポンプとにより分担され
る。したがって、第1のオイルポンプを駆動させるため
に必要なトルクの増加が抑制される。
【0012】請求項3の発明は、請求項1または2の構
成に加えて、前記第1のオイル必要部における必要油圧
の方が、前記第2のオイル必要部における必要油圧より
も高いことを特徴とするものである。
【0013】請求項3の発明によれば、請求項1または
2の発明と同様の作用が生じる他に、第2のオイルポン
プから、第1のオイル必要部にオイルを供給しない場合
において、第2のオイルポンプを駆動するために必要な
トルクの増加が抑制される。
【0014】請求項4の発明は、請求項1または2の構
成に加えて、駆動力源と車輪との間の動力伝達経路に変
速機が設けられており、この変速機の入力部材と出力部
材との間の変速比、および入力部材と出力部材との間の
トルク伝達力が、前記第1のオイル必要部に供給される
オイルの油圧により制御されるように構成されていると
ともに、前記オイルの温度が所定温度以上であること、
前記第1のオイル必要部の実際の油圧が目標油圧より低
いこと、前記変速機の変速比を変更する必要があるこ
と、目標変速速度よりも実変速度が遅いこと、前記第1
のオイルポンプを駆動する回転装置の回転数が所定値以
下であること、の事項のうち、少なくとも1つの事項が
検知された場合は、前記第1のオイル必要部におけるオ
イル必要量が多いと判断される一方、前記駆動力源と前
記車輪との間の動力伝達経路を、動力伝達が不可能な状
態にすること、が検知された場合は、前記第1のオイル
必要部におけるオイル必要量が少ないと判断されること
を特徴とするものである。
【0015】請求項4の発明においても、請求項1また
は2の発明と同様の作用が生じる。
【0016】請求項5の発明は、請求項4の構成に加え
て、前記変速機は、入力部材と出力部材との間の変速機
を無段階に変更できる変速機であることを特徴とするも
のである。
【0017】請求項5の発明においても、請求項4の発
明と同様の作用が生じる。
【0018】請求項6の発明は、請求項1ないし4のい
ずれかの構成に加えて、前記第2のオイルポンプの吐出
圧は、第2のオイルポンプのオイルを前記第1のオイル
必要部に供給する場合の方が、第2のオイルポンプのオ
イルを前記第1のオイル必要部に供給しない場合よりも
高く設定されることを特徴とするものである。
【0019】請求項6の発明によれば、請求項1ないし
4のいずれかの発明と同様の作用が生じる他に、第2の
オイルポンプから、第1のオイル必要部にオイルを供給
しない場合において、第2のオイルポンプを駆動するた
めに必要なトルクの増加が抑制される。
【0020】請求項7の発明は、高圧用オイルポンプか
ら吐出されるオイルを高油圧必要部に供給する高圧レギ
ュレータ弁と、低圧用オイルポンプから吐出されるオイ
ルを低油圧必要部に供給する低圧レギュレータ弁とを有
する油圧制御装置において、前記低圧用オイルポンプか
ら吐出されるオイルの油路と、前記高圧用レギュレータ
弁または低圧用レギュレータ弁とを選択的に接続する切
替弁を備えていることを特徴とするものである。
【0021】請求項7の発明によれば、高油圧必要部に
おけるオイルの必要流量が多い場合に、低圧用オイルポ
ンプから吐出されるオイルを、高圧レギュレータ弁を経
由して、高油圧必要部に供給できる。
【0022】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施例を図面
に基づいて説明する。図2は、この発明を適用した車両
Veのパワートレーンを示すスケルトン図である。この
車両Veは、FF車(フロントエンジン・フロントドラ
イブ;エンジン前置き前輪駆動車)であり、車両Veの
駆動力源としてエンジン1が用いられている。このエン
ジン1は、燃料の燃焼により動力を出力する動力装置で
あり、この実施例では、エンジン1としてガソリンエン
ジンを用いた場合を説明する。
【0023】また前記エンジン1の出力側には、トラン
スアクスル3が設けられている。このトランスアクスル
3は内部中空のケーシング4を有し、ケーシング4の内
部には、トルクコンバータ5と前後進切り換え機構6と
ベルト式無段変速機(CVT)7と最終減速機8とが設
けられている。まず、トルクコンバータ5の構成につい
て説明する。ケーシング4の内部には、クランクシャフ
ト2と同一の軸線(図示せず)を中心として回転可能な
インプットシャフト9が設けられており、インプットシ
ャフト9におけるエンジン1側の端部にはタービンラン
ナ10が取り付けられている。
【0024】一方、クランクシャフト2の後端にはドラ
イブプレート11を介してフロントカバー12が連結さ
れており、フロントカバー12にはポンプインペラ13
が接続されている。このタービンランナ10とポンプイ
ンペラ13とは対向して配置され、タービンランナ10
およびポンプインペラ13の内側にはステータ14が設
けられている。また、インプットシャフト9におけるフ
ロントカバー12側の端部には、ダンパ機構16を介し
てロックアップクラッチ15が設けられている。上記の
ように構成されたフロントカバー12およびポンプイン
ペラ13などにより形成されたケーシング(図示せず)
内に、作動流体としてのオイルが供給されている。
【0025】上記構成により、エンジン1の動力がクラ
ンクシャフト2からフロントカバー12に伝達される。
この時、ロックアップクラッチ15が解放されている場
合は、ポンプインペラ13の動力が、流体の運動エネル
ギによりタービンランナ10に伝達され、ついでインプ
ットシャフト9に伝達される。なお、ポンプインペラ1
3からタービンランナ10に伝達されるトルクを、ステ
ータ14により増幅することもできる。一方、ロックア
ップクラッチ15が係合されている場合は、フロントカ
バー12の動力が、ロックアップクラッチ15の摩擦力
によりインプットシャフト9に伝達される。
【0026】前記ケーシング4の内部におけるトルクコ
ンバータ5と前後進切り換え機構6との間には、オイル
ポンプ17が設けられている。このオイルポンプ17の
ロータ(図示せず)と、ポンプインペラ13とが円筒形
状のハブ19により接続されている。また、オイルポン
プ17のボデー(図示せず)はケーシング4側に固定さ
れている。この構成により、エンジン1の動力がポンプ
インペラ13を介してオイルポンプ17のロータに伝達
され、オイルポンプ17を駆動することができる。
【0027】前記前後進切り換え機構6は、インプット
シャフト9とベルト式無段変速機7との間の動力伝達経
路に設けられている。前後進切り換え機構6はダブルピ
ニオン形式の遊星歯車機構32を有している。この遊星
歯車機構32は、インプットシャフト9に設けられたサ
ンギヤ33と、このサンギヤ33の外周に、サンギヤ3
3と同心状に配置されたリングギヤ34と、サンギヤ3
3に噛み合わされたピニオンギヤ35と、このピニオン
ギヤ35およびリングギヤ34に噛み合わされたピニオ
ンギヤ36と、ピニオンギヤ35およびピニオンギヤ3
6を、サンギヤ33の周囲を一体的に公転可能な状態で
保持したキャリヤ37とを有している。そして、このキ
ャリヤ37とプライマリシャフト21とが連結されてい
る。また、クラッチCRが設けられている。このクラッ
チCRは、キャリヤ37とインプットシャフト9との間
の動力伝達経路を接続または遮断するものである。さら
に、リングギヤ34の回転および固定を制御するブレー
キBRが設けられている。
【0028】前記ベルト式無段変速機7は、インプット
シャフト9と同心状に配置されたプライマリシャフト2
1と、プライマリシャフト21と相互に平行に配置され
たセカンダリシャフト22とを有している。前記プライ
マリシャフト21にはプライマリプーリ23が設けられ
ており、セカンダリシャフト22にはセカンダリプーリ
24が設けられている。プライマリプーリ23は、プラ
イマリシャフト21に固定された固定シーブ25と、プ
ライマリシャフト21の軸線方向に移動できるように構
成された可動シーブ26とを有している。そして、固定
シーブ25と可動シーブ26との対向面には、保持面5
4,55が形成されている。この保持面54,55同士
の間に、V字形状の溝M1が形成される。
【0029】また、この可動シーブ26をプライマリシ
ャフト21の軸線方向に動作させることにより、可動シ
ーブ26と固定シーブ25とを接近・離隔させる油圧サ
ーボ機構27が設けられている。この油圧サーボ機構2
7は、油圧室(図示せず)と、油圧室の油圧に応じてプ
ライマリシャフト21の軸線方向に動作し、かつ、可動
シーブ26に接続されたピストン(図示せず)とを備え
ている。
【0030】一方、セカンダリプーリ24は、セカンダ
リシャフト22に固定された固定シーブ28と、セカン
ダリシャフト22の軸線方向に移動できるように構成さ
れた可動シーブ29とを有している。そして、固定シー
ブ28と可動シーブ29との対向面には、保持面56,
57が形成されている。この保持面56,57同士の間
に、V字形状の溝M2が形成される。
【0031】また、この可動シーブ29をセカンダリシ
ャフト22の軸線方向に動作させることにより、可動シ
ーブ29と固定シーブ28とを接近・離隔させる油圧サ
ーボ機構30が設けられている。この油圧サーボ機構3
0は、油圧室(図示せず)と、油圧室の油圧によりセカ
ンダリシャフト22の軸線方向に動作し、かつ、可動シ
ーブ29に接続されたピストン(図示せず)とを備えて
いる。上記構成のプライマリプーリ23の溝M1および
セカンダリプーリ24の溝M2に対して、ベルト31が
巻き掛けられている。
【0032】前記ベルト式無段変速機7と最終減速機8
との間の動力伝達経路には、セカンダリシャフト22と
相互に平行なインターミディエイトシャフト39が設け
られている。インターミディエイトシャフト39にはカ
ウンタドリブンギヤ40とファイナルドライブギヤ41
とが形成されている。前記セカンダリシャフト22には
カウンタドライブギヤ42が形成され、カウンタドライ
ブギヤ42とカウンタドリブンギヤ40とが噛み合わさ
れている。
【0033】一方、前記最終減速機8はリングギヤ43
を有し、ファイナルドライブギヤ41とリングギヤ43
とが噛み合わされている。また、リングギヤ43はデフ
ケース(図示せず)の外周に形成され、このデフケース
の内部には複数のピニオンギヤ(図示せず)が取り付け
られている。このピニオンギヤには2つのサイドギヤ
(図示せず)が噛み合わされている。2つのサイドギヤ
には別個にフロントドライブシャフト44が接続され、
各フロントドライブシャフト44には、車輪(前輪)4
5が接続されている。
【0034】図3は、図2に示す車両Veの制御系統を
示すブロック図である。車両Veの全体を制御する電子
制御装置104が設けられており、この電子制御装置1
04は、演算処理装置(CPUまたはMPU)および記
憶装置(RAMおよびROM)ならびに入出力インター
フェースを主体とするマイクロコンピュータにより構成
されている。
【0035】この電子制御装置104に対しては、イグ
ニッションスイッチ105Aの信号、エンジン回転数セ
ンサ105の信号、アクセル開度センサ106の信号、
スロットル開度センサ107の信号、ブレーキペダルの
操作状態を検知するブレーキスイッチ108の信号、シ
フトレバー114の操作状態を検出するシフトポジショ
ンセンサ109の信号、プライマリプーリ23の回転数
を検出する入力回転数センサ110の信号、セカンダリ
プーリ24の回転数を検出する出力回転数センサ111
の信号が入力される。
【0036】また、電子制御装置104には、加速度セ
ンサ62の信号、インプットシャフト9の回転数を検出
するタービン回転数センサ63の信号、エアコンスイッ
チ63Aの信号、ケーシング4の内部および油圧回路6
4の油圧回路を流れるオイルの温度を検知する油温セン
サ80の信号、車輪回転速度センサ81の信号、ステア
リングホイールの操舵状態を検知する操舵角センサ82
の信号、エンジン1の冷却水温を検知する冷却水温セン
サ83の信号、車両Veが位置している道路の勾配を検
知する勾配検知センサ84の信号、油圧センサ85の信
号などが入力される。
【0037】前記ブレーキスイッチ108の信号に基づ
いて、ブレーキペダルが踏み込まれているか否か、ブレ
ーキペダルの踏み込み量、ブレーキペダルの踏み込み速
度、などが検知される。前記シフトポジションセンサ1
09の信号に基づいて、シフトレバー114の操作によ
り、駆動ポジションまたは非駆動ポジションのいずれが
選択されているかが検知される。ここで、駆動ポジショ
ンとは、エンジン1から車輪45に至るドライブトレー
ンの状態、具体的には、インプットシャフト9とプライ
マリシャフト21との間の状態を、動力伝達をおこなう
ことの可能な状態に制御するポジションを意味してい
る。これに対して、非駆動ポジションとは、インプット
シャフト9とプライマリシャフト21との間の状態を、
動力伝達をおこなうことの不可能な状態に制御するポジ
ションを意味している。この実施例では、駆動ポジショ
ンとして、D(ドライブ)ポジション、B(ブレーキ)
ポジション、R(リバース)ポジションを選択すること
ができる。
【0038】この実施例では、非駆動ポジションとし
て、N(ニュートラル)ポジション、P(パーキング)
ポジションを選択することができる。駆動ポジションの
うち、DポジションおよびBポジションが前進ポジショ
ンであり、Rポジションが後進ポジションである。前進
ポジションとは、エンジン1の動力を車輪45に伝達し
た場合に、車両Veを前進させる方向の駆動力が発生す
るポジションを意味している。後進ポジションとは、エ
ンジン1の動力を車輪45に伝達した場合に、車両Ve
を後進させる方向の駆動力が発生するポジションを意味
している。
【0039】また、入力回転数センサ110の信号、出
力回転数センサ111の信号に基づいて、ベルト式無段
変速機7の変速比を演算することができ、出力回転数セ
ンサ111の信号に基づいて車速を演算することができ
る。さらに、制動装置116は、ブレーキペダル(図示
せず)と、マスターシリンダ(図示せず)と、全ての車
輪に設けられたホイールシリンダ(図示せず)と、各ホ
イールシリンダの油圧を制御する電磁弁(図示せず)
と、電磁弁を制御する電子制御装置(図示せず)とを備
えている。
【0040】また電子制御装置104からは、電子制御
装置104に入力される各種の信号や、電子制御装置1
04に記憶されているデータに基づいて、燃料噴射制御
装置112を制御する信号、点火時期制御装置113を
制御する信号、油圧回路64を制御する信号、電子スロ
ットルバルブ115を制御する信号、制動装置116を
制御する信号が出力される。この燃料噴射量制御、点火
時期制御、吸入空気量の制御の少なくとも1つをおこな
うことにより、エンジン出力が制御される。また、制動
装置116においては、ブレーキペダルの操作状態、お
よびブレーキペダルの操作状態以外の条件に基づいて、
各ホイールシリンダの油圧を制御することにより、各車
輪のスリップ率を制御することができる。このように、
各車輪のスリップ率を制御するシステムを、アンチロッ
ク・ブレーキ・システム(ABS)と呼ぶ。
【0041】つぎに、油圧回路64について詳細に説明
する。この油圧回路64は、ロックアップクラッチ12
の係合・解放・スリップの各制御、およびベルト式無段
変速機7の各プーリの挟圧力の制御、前後進切り換え機
構6の制御、油圧回路64を流れるオイルを、冷却系統
を経由させて冷却装置(図示せず)へ送って冷却する制
御、油圧回路64内のオイルを、潤滑系統を経由させて
ケーシング4内の発熱部に送り、その発熱部を冷却およ
び潤滑する潤滑制御、などをおこなう機能を有してい
る。
【0042】油圧回路64の一部を、図4に基づいて説
明する。この実施例においては、図2に示すオイルポン
プ17が、図4に示すように、第1のオイルポンプ70
および第2のオイルポンプ71により構成されている。
まず、第1のオイルポンプ70は、吸込口72および吐
出口73を有している。また、第2のオイルポンプ71
は、吸込口74および吐出口75を有している。そし
て、オイル貯溜部としてのオイルパン76が設けられて
おり、オイルパン76に接続する油路77が2股に分岐
して、油路77に対して、吸込口72,77が相互に並
列に接続されている。
【0043】また、高油圧必要要素(高油圧系統)78
が設けられており、高油圧必要要素78と第1のオイル
ポンプ70の吐出口73とが、油路79,90,91に
より接続されている。具体的には、油路90と油路91
との間には、高圧レギュレータ弁92が配置されてい
る。高圧レギュレータ弁92は、入力ポート93および
出力ポート94,95を有している。そして、出力ポー
ト95と高油圧必要要素78とが油路91により接続さ
れている。また、油路90の一端が入力ポート93に接
続されている。さらに、第1のオイルポンプ70の吐出
口73と、油路90とが油路79により接続されてい
る。
【0044】さらに、第2のオイルポンプ71と、高圧
レギュレータ弁92との間の油路を、選択的に切り替え
る切替弁96が設けられている。切替弁96は、油路9
7,98を有している。第2のオイルポンプ71の吐出
口75には油路99が接続されており、切替弁96の油
路97または油路98と、油路99が選択的に接続され
る。切替弁96の油路97または油路98と、油路99
との選択的な接続を制御する電磁弁120が設けられて
いる。
【0045】一方、高油圧必要要素78の他に低油圧必
要要素(低油圧系統)121が設けられており、低油圧
必要要素121の油圧を制御する低圧レギュレータ弁1
22が設けられている。低圧レギュレータ弁122は、
入力ポート123と出力ポート124とを有している。
出力ポート124と低油圧必要要素121とが油路12
5により接続されている。そして、高圧レギュレータ弁
92の出力ポート94と、低圧レギュレータ弁122の
入力ポート123とが、油路126により接続されてい
る。
【0046】さらに、切替弁96の油路98と油路12
6とが、油路127により接続されている。つまり、油
路127は、高圧レギュレータ弁92をバイパスして、
低圧レギュレータ弁122に接続されている。上記の電
磁弁120に通電される電力、高圧レギュレータ弁92
の調圧レベル、低圧レギュレータ弁122の調圧レベル
などが、電子制御装置104により制御される。
【0047】上記の高油圧必要要素78の対象として
は、油圧サーボ機構27の油圧室、油圧サーボ機構30
の油圧室がある。また、低油圧必要要素121の対象と
しては、トルクコンバータ5用の油路、潤滑系統の油
路、冷却系統の油路、クラッチCR用の油圧室、ブレー
キBR用の油圧室などがある。
【0048】そして、電子制御装置104には、各種の
信号に基づいて、エンジン1、ロックアップクラッチ1
5、前後進切り換え機構6、ベルト式無段変速機7、制
動装置116などを制御するために、各種のデータが予
め記憶されている。例えば、シフトポジションセンサ1
09の信号に基づいて前後進切り換え機構6が制御され
る。まず、前記DポジションまたはBポジションが選択
された場合は、クラッチCRが係合され、かつ、ブレー
キBRが解放されて、インプットシャフト9とプライマ
リシャフト21とが直結状態になる。
【0049】この状態においては、エンジン1のトルク
が、トルクコンバータ5を経由してインプットシャフト
9に伝達されると、インプットシャフト9およびキャリ
ヤ37ならびにプライマリシャフト21が一体回転す
る。プライマリシャフト21のトルクは、プライマリプ
ーリ23およびベルト31ならびにセカンダリプーリ2
4を介してセカンダリシャフト22に伝達されるととも
に、このトルクはインターミディエイトシャフト39を
介して最終減速機8に伝達された後、さらにこのトルク
が車輪45に伝達されて、車両Veを前進させるための
駆動力が発生する。
【0050】一方、Rポジションが選択された場合は、
クラッチCRが解放され、かつ、ブレーキBRが係合さ
れて、リングギヤ34が固定される。すると、インプッ
トシャフト9の回転にともなってピニオンギヤ35,3
6が共に自転しつつ公転し、キャリヤ37がインプット
シャフト9の回転方向とは逆の方向に回転する。その結
果、プライマリシャフト21およびセカンダリシャフト
22ならびにインターミディエイトシャフト39が、D
ポジションまたはBポジションの場合とは逆方向に回転
し、車両Veを後退させるための駆動力が発生する。
【0051】ところで、NポジションまたはPポジショ
ンが選択された場合におけるクラッチCRの係合圧は、
DポジジョンまたはBポジションが選択された場合にお
けるクラッチCRの係合圧よりも低く制御される。この
ように、NポジションまたはPポジションが選択された
場合は、インプットシャフト9とプライマリシャフト2
1との間で動力の伝達をおこなうことが不可能な状態、
いわゆるニュートラル状態となる。
【0052】さらに、この実施例においては、Dポジシ
ョンが選択されている場合においても、インプットシャ
フト9とプライマリシャフト21との間で動力の伝達を
おこなうことが不可能な状態に制御する、いわゆる「ニ
ュートラル制御」をおこなうことができる。このニュー
トラル制御は、ニュートラル制御をおこなう前提条件が
成立した場合に実行される。この前提条件は、例えば、
Dポジションが選択されていること、アクセルペダルが
踏み込まれていないこと、ブレーキペダルが踏み込まれ
ていること、車速が零であること、の全ての事項が検知
された場合に成立する。この前提条件が成立した場合に
おけるクラッチCRの係合圧は、DポジジョンまたはB
ポジションが選択され、かつ、前提条件が成立していな
い場合におけるクラッチCRの係合圧よりも低く制御さ
れる。
【0053】このように、NポジジョンまたはPポジシ
ョンが選択された場合、または、「ニュートラル制御」
をおこなう場合に、クラッチCRの制御としては、2種
類の態様が挙げられる。具体的には、クラッチCRを完
全に解放する制御態様と、動力伝達をおこなうことがで
きない程度の係合圧で、クラッチCRを係合させる制御
態様とが挙げられる。
【0054】また、車速およびアクセル開度などの条件
から判断される車両Veの加速要求、および電子制御装
置104に記憶されているデータなどに基づいて、エン
ジン1の運転状態が最適状態になるように、ベルト式無
段変速機7の変速比が制御される。ベルト式無段変速機
7の変速比は、プライマリプーリ23におけるベルト3
1の巻き掛け半径と、セカンダリプーリ24におけるベ
ルト31の巻き掛け半径との比に基づいて変化する。
【0055】プライマリプーリ23におけるベルト31
の巻き掛け半径は、溝幅M1の変更により調整され、セ
カンダリプーリ24におけるベルト31の巻き掛け半径
は、溝幅M2の変更により調整される。溝幅M1とは、
プライマリシャフト21の軸線方向における保持面54
と保持面55との距離を意味している。溝幅M2とは、
セカンダリシャフト22の軸線方向における保持面56
と保持面57との距離を意味している。
【0056】また、電子制御装置104には、アクセル
開度および車速をパラメータとするロックアップクラッ
チ制御マップが記憶されており、このロックアップクラ
ッチ制御マップに基づいてロックアップクラッチ15が
係合・解放・スリップの各状態に制御される。
【0057】つぎに、高油圧必要要素78および低油圧
必要要素121に対するオイルの供給について説明す
る。まず、オイルパン76のオイルは、第1のオイルポ
ンプ70および第2のオイルポンプ71により汲み上げ
られる。このうち、第1のオイルポンプ70から吐出さ
れるオイルは、油路79を経由して高圧レギュレータ弁
92に至り、高圧レギュレータ弁92により調圧されて
高油圧必要要素78に供給される。
【0058】一方、第2のオイルポンプ71から吐出さ
れるオイルは、切替弁96の制御により、その供給対象
が切り替えられる。まず、電磁弁120の制御により、
油路99と油路97とが接続された場合は、第2のオイ
ルポンプ71から吐出されたオイルは、油路90および
高圧レギュレータ弁92を経由して高油圧必要要素78
に供給される。つまり、第2のオイルポンプ71から吐
出されたオイルは、直接、低油圧必要要素121には供
給されない。高圧レギュレータ弁92の調圧時の余剰オ
イルが出力ポート94から排出され、そのオイルが油路
126経由して低圧レギュレータ弁122に至る。この
オイルの油圧は、低圧レギュレータ弁122により調圧
されて、低油圧必要要素121に供給される。このよう
に、電磁弁120を制御して、油路99と油路97とを
接続する切替弁96の状態を、便宜上、“第1の制御状
態”と呼ぶ。
【0059】これに対して、電磁弁120を制御して、
油路99と油路98とを接続する切替弁96の状態を、
便宜上、“第2の制御状態”と呼ぶ。この第2の制御状
態が選択された場合は、第2のオイルポンプ71から吐
出されたオイルは、油路127を経由して油路126に
至る。油路126に送られたオイルは、低圧レギュレー
タ弁122により調圧されて低油圧必要要素121に供
給される。また、高圧レギュレータ弁92の調圧時の余
剰油が、低油圧必要要素121に供給される。上記作用
において、第1の状態または第2の状態のいずれが選択
された場合でも、高油圧必要要素78の油圧の方が、低
油圧必要要素121の油圧よりも高く調圧される。した
がって、第2のオイルポンプ71の吐出圧は、第1の制
御状態が選択された場合の方が、第2の制御状態が選択
された場合よりも高くなる。
【0060】つぎに、第1の制御状態および第2の制御
状態の具体的な選択例を、図1のフローチャートに基づ
いて説明する。まず、“油温センサ80の信号から求め
られる実際の油温が、所定値以上であるか否か”が判断
される(ステップS1)。すなわち、オイルは温度変化
に応じて、その粘度が変化する特性を有している。具体
的には、オイルの温度が高まるほど粘度が低下する。そ
の結果、油圧回路64を形成するバルブボデー、または
第1のオイルポンプ17などの部品の隙間からオイルが
漏れる量が増加する。
【0061】その結果、第1のオイルポンプ70から、
高油圧必要要素78に実際に供給されるオイルの量の方
が、高油圧必要要素78で必要とする目標オイル量より
も少なくなる。そこで、ステップS1で肯定的に判断さ
れた場合は、切替弁96の状態として、第1の制御状態
を選択し(ステップS2)、この制御ルーチンを終了す
る。
【0062】つぎに、ステップS1で否定的に判断され
た場合について説明する。ベルト式無段変速機7の変速
比は、プライマリプーリ23に対するベルト31の巻き
掛け半径と、セカンダリプーリ24に対するベルト31
の巻き掛け半径とにより制御される。特に、油圧サーボ
機構27の油圧室の油圧が低いと、変速制御が遅延する
可能性がある。
【0063】そこで、ステップS1で否定的に判断され
た場合は、“高油圧必要要素78の実際の制御油圧が、
目標の設定油圧以下であるか否か”が判断される(ステ
ップS3)。ここで、目標の設定油圧は、セカンダリプ
ーリ24の制御油圧であり、プライマリシャフト21に
入力されるトルクや変速比などに応じて設定される。な
お、目標の設定油圧は、クラッチCRやブレーキBRの
油圧を目標油圧としてもよい。
【0064】これに対して、ステップS3で否定的に判
断された場合は、“車両Veを急減速させる要求がある
か否か”が判断される(ステップS4)。このステップ
S4を具体的に説明する。このステップS4では、アン
チ・ロック・ブレーキ・システムの状態、車両Veの減
速度、スロットル開度およびその変化速度、制動装置1
16の状態、シフトポジションなどの情報が用いられ
る。すなわち、アンチ・ロック・ブレーキシステムが動
作していること、または、車両Veの減速度が所定値以
上であること、スロットル開度が所定値以下であり、か
つ、スロットル開度の減少速度が所定値以上であるこ
と、ブレーキペダルの操作ストロークの増加速度が所定
値以上であること、ブレーキペダルが踏み込まれている
状態の継続時間が所定時間以上であること、の各情報の
うち、少なくとも1つの情報が検知された場合に、ステ
ップS4で肯定的に判断される。
【0065】そして、ステップS4で肯定的に判断され
るということは、車両Veの状態が、「車速が一旦低
下、または車速が「零」となり、その後に、再度加速す
る可能性のある車両状態にある。」という場合が挙げら
れる。このような場合は、車両Veが再度加速する前
に、ベルト式無段変速機7の変速比を、加速前の変速比
よりも大きな変速比に変更する制御を、迅速におこなう
とともに、ベルト31の張力を、再加速時の変速比に基
づいて伝達されるトルクに応じた張力に変更する制御
を、迅速におこなうことが望ましい。
【0066】そこで、ステップS2に進む。その結果、
車両Veが一旦減速、または停止し、かつ、ベルト式無
段変速機7の変速比を最大減速比に設定した状態で、車
両Veが再加速、または再発進する場合に、ベルト31
のトルク容量を迅速に高めることができる。したがっ
て、ベルト式無段変速機7の変速応答性が向上して、車
両Veの加速性能または、停止後の再発進性能の低下を
抑制でき、ドライバビリティが向上する。
【0067】前記ステップS4で否定的に判断された場
合は、“ベルト式無段変速機7の変速比を変更するにあ
たり、実際の変速速度の絶対値と目標の変速速度の絶対
値との差が、“零”よりも大きいか否か”が判断される
(ステップS5)。ここで、「変速速度」とは、変速比
の変化程度、言い換えれば変速比の変化割合を意味して
いる。そして、目標変速速度は、例えば、車速、アクセ
ル開度の変化状態、プライマリシャフト21に伝達され
るトルク、などの条件に基づいて求めることができる。
【0068】前記ステップS5で肯定的に判断された場
合は、「第1のオイルポンプ70から高油圧必要要素7
8に供給されるオイル量を調整する際に、電磁弁120
の制御に用いるしきい値を変更する制御」をおこない
(ステップS6)、かつ、ステップS2に進む。つま
り、ステップS2の後に、「目標の変速速度を決定する
ための条件が、ステップS5の判断時点における条件と
同じとなった場合に、ステップS6で変更されたしきい
値を用いて、電磁弁120を制御することにより、第2
のオイルポンプ71から高油圧必要要素78に供給する
オイル量を調整する」という学習制御をおこなうことに
なる。
【0069】一方、ステップS5で否定的に判断された
場合について述べる。図2の例では、第1のオイルポン
プ70は、エンジン1の動力により駆動されるように構
成されている。このため、エンジン回転数が低下した場
合は、第1のオイルポンプ70の実際の吐出量が、目標
吐出量未満になる可能性がある。つまり高油圧必要要素
78のオイル量が不足することになる。そこで、ステッ
プS5で否定的に判断された場合は、“実際のエンジン
回転数が、所定のエンジン回転数以下であるか否か”が
判断される(ステップS7)。このステップS7で肯定
的に判断された場合は、ステップS2に進む。
【0070】さらに、ステップS7で否定的に判断され
た場合は、Nポジションが選択されていること、または
ニュートラル制御が実行されていることのいずれか一方
が検知されているか否かが判断される(ステップS
8)。このステップS8で否定的に判断された場合は、
ベルト式無段変速機7によりトルク伝達をおこなう必要
があるため、ステップS2に進む。これに対して、ステ
ップS8で肯定的に判断された場合は、ベルト式無段変
速機7によりトルク伝達をおこなう必要がないため、ス
テップS9に進み、この制御ルーチンを終了する。
【0071】つぎに、前記ステップS4の他の内容を説
明する。この他の内容の場合は、図4の油圧回路64に
おいて、高油圧必要要素78の対象は、油圧サーボ機構
27,30の油圧室に加え、ブレーキBRの油圧室また
はクラッチCRの油圧室とする。また、低油圧必要要素
121の対象は、トルクコンバータ5の内部油路、潤滑
系統、冷却系統とする。そして、ステップS4において
は、運転者がシフトレバー14を操作して、ベルト式無
段変速機7の変速比を変更する操作(マニュアル変速操
作)をおこなったか否か、が判断される。
【0072】例えば、NポジションからDポジションに
変更されたこと、NポジションからRポジションに変更
されたこと、DポジションからBポジションに変更され
たこと、BポジションからDポジションに変更されたこ
と、の各情報のうち、少なくとも1つの情報が検知され
た場合に、ステップS4で肯定的に判断されて、ステッ
プS2に進む。ステップS4で否定的に判断された場合
はステップS5に進む。
【0073】つまり、シフトポジションがNポジション
にある場合は、クラッチCRの係合圧およびブレーキB
Rの係合圧が、所定値以下に制御されている。そして、
NポジションからDポジションに切り換えられた場合
は、クラッチCRの係合圧を、Nポジションが選択され
ている場合よりも高い係合圧に変更する必要がある。ま
た、NポジションからRポジションに切り換えられた場
合は、ブレーキBRに対応するピストンがストロークす
るために、そのストローク分だけオイルの流量を多くす
る必要がある。
【0074】そこで、ステップS2に進み、高油圧必要
要素78に供給されるオイル量を多くすることにより、
クラッチCRの油圧室、またはブレーキBRの油圧室の
油圧を高めることができる。このような制御をおこなう
ことにより、クラッチCRまたはブレーキBRの係合圧
を、シフトポジションに応じた係合圧に変更する制御を
迅速におこなうことができる。したがって、シフトポジ
ションの切り換えにともなう出力トルクの発生・解除タ
イミングを悪化させることなく、燃費を向上させること
ができる。
【0075】つぎに、DポジションからBポジションに
変更された場合について説明する。Dポジションおよび
Bポジションは共に駆動ポジションであり、かつ、共に
前進ポジションである点で共通しているが、Dポジショ
ンで選択される変速マップと、Bポジションで選択され
る変速マップとが異なる。この変速マップは、車速およ
びアクセル開度をパラメータとして、ベルト式無段変速
機7の変速比を設定するためのマップである。具体的に
は、車速およびアクセル開度が同じ条件であるとすれ
ば、Dポジション用の変速マップに基づいて設定される
変速比よりも、Bポジション用の変速マップに基づいて
設定される変速比の方が大きな変速比が選択されやすい
点で、2つの変速マップは異なる。
【0076】そして、DポジションからBポジションに
切り換えられた場合、またはBポジションからDポジシ
ョンに切り換えられた場合のいずれにおいても、ステッ
プS2に進み、高油圧必要要素78に供給されるオイル
量を多くすることにより、変速応答性が向上するという
効果を得られる。
【0077】なお、図1の制御例に示されたステップS
2、ステップS9以外のステップを全て実行しない制御
ルーチンを採用することもできる。つまり、ステップS
1、またはステップS3、またはステップS4、または
ステップS5およびステップS6、またはステップS
7、またはステップS8のうち、いずれかのステップの
少なくとも一つを、選択的に実行する制御ルーチンとす
ることである。さらに、ステップS1、またはステップ
S3、またはステップS4、またはステップS5および
ステップS6、またはステップS7、またはステップS
8のうち、少なくとも2つのステップを実行する場合、
その実行順序は問わない。
【0078】つぎに、図2に示す油圧回路64の他の構
成例を、図5に基づいて説明する。図5に示す切替弁9
6は、油路97,98の他に油路130,131を有し
ている。この油路130には、油路135を介してマニ
ュアルバルブ132が接続され、油路131には、油路
136を介してオイルパン76が接続されている。ま
た、ブレーキBRに対応する油圧室139が設けられて
おり、油圧室139に接続する油路138が設けられて
いる。したがって、図5の例においては、低油圧必要要
素121は、トルクコンバータ5用の油路、潤滑系統、
冷却系統などとなる。
【0079】そして、切替弁96の切り替え動作によ
り、油路138と、油路130または油路131とが選
択的に接続されるように構成されている。なお、図5の
構成において、図4の構成と同じものについては、図4
と同じ符号を付してその説明を省略する。
【0080】図5の油圧回路64においても、図1の制
御例を実行できる。つぎに、図5で実行することのでき
る他の制御例を図6に基づいて説明する。まず、「Rポ
ジションが選択されたか否か」が判断される(ステップ
S51)。ステップS51で否定的に判断された場合
は、この制御ルーチンを終了する。ステップS51で肯
定的に判断された場合は、“実際の車速Vが所定車速V
rを越えているか否か”が判断される(ステップS5
2)。
【0081】このステップS52で否定的に判断された
場合は、ベルト式無段変速機7からRポジションに応じ
て所定値以上のトルクが出力されるように、ブレーキB
Rの油圧室139に供給されるオイル量が多くなり(ス
テップS54)、この制御ルーチンを終了する。つま
り、切替弁96が第1の状態に制御されて、油路11と
油路13とが接続されるとともに、油路130と油路1
38とが接続されて、マニュアルバルブ132から出力
されるオイルが、油路135、油路130、油路138
を経由して油圧室139に供給される。
【0082】これに対して、ステップS52で肯定的に
判断された場合は、ベルト式無段変速機7の出力トルク
が所定値以上になることを防止するために、ブレーキB
Rに対応する油圧室139に供給するオイル量を少量に
制御し(ステップS52)、この制御ルーチンを終了す
る。つまり、切替弁96が第2の状態に制御されて、油
路11と油路13とが接続されるとともに、油路131
と油路138とが接続されて、油圧室139のオイルが
油路131、油路136を経由してオイルパン76に排
出される。
【0083】このように、図6の制御例によれば、車両
Veの走行中にRポジションが選択された場合には、ブ
レーキBRの係合圧が所定値以上に高められることが回
避される。その結果、インプットシャフト9とプライマ
リシャフト21との間でトルク伝達をおこなうことがで
きない状態、つまり、ニュートラル状態となる。
【0084】図4および図5において、電磁弁120
は、リニアソレノイドバルブ、またはオン・オフ式のソ
レノイドバルブのいずれでもよい。オン・オフ式のソレ
ノイドバルブは、2方弁または3方弁のいずれでもよ
い。また、切替弁96の動作を、電磁弁120以外の構
成により、切り替えるように構成してもよい。例えば、
油圧回路内の適当な条件により、変化する油圧に基づい
て、電磁弁の動作を切り替えられるように構成すること
ができる。
【0085】また、前記エンジン1としては、ガソリン
エンジン以外の内燃機関、例えば、LPGエンジン、デ
ィーゼルエンジン、メタノールエンジン、水素エンジン
などを用いることができる。また、図2のエンジン1に
加えて、他の駆動力源、例えば、電動機を有する車両に
対しても、図1、図5の制御例を用いることができる。
さらに、エンジン1に代えて、電動機を駆動力源として
搭載した車両に対しても、図1、図5の制御例を用いる
ことができる。すなわち、第1のオイルポンプ70およ
び第2のオイルポンプ71は、エンジンまたは電動機の
いずれで駆動してもよい。なお、第1のオイルポンプ7
0および第2のオイルポンプ71を電動機のトルクによ
り駆動する場合は、図1のステップS7の説明で述べた
“エンジン回転数”を、“電動機の回転数”と読み替え
る。さらに、各オイルポンプを、駆動力源以外の回転装
置(例えば、電動機)のトルクにより駆動する構成を採
用することもできる。
【0086】さらにまた、オイルポンプは2個以上(複
数)であればよく、オイルポンプを3個にしてもよい。
この場合、第1のオイルポンプの数と、第2のオイルポ
ンプの数との対応関係は、任意に設定できる。また、複
数のオイルポンプ(第2のオイルポンプ)の吐出圧を、
1個の切替弁で制御してもよい。また、電磁弁を複数用
い、かつ、切替弁を複数用いてもよい。さらに、第2の
吐出弁の吐出圧を、図1、図5の制御例のように、高低
2種類に切り替えるのではなく、3種類以上の異なる吐
出圧に切り替える構成でもよい。
【0087】さらに、変速機としては、無段変速機また
は有段変速機のいずれを用いてもよい。この無段変速機
は、前記のベルト式無段変速機に代えて、トロイダル式
無段変速機を用いてもよい。有段変速機としては、例え
ば遊星歯車機構を有するものが挙げられる。その場合、
高油圧必要要素は、変速制御用のクラッチまたはブレー
キの油圧室、トルクコンバータの油路とし、低油圧必要
要素は、潤滑系統の油路、冷却系統の油路とする。な
お、この実施例は、第1のオイル必要部における必要油
圧と、第2のオイル必要部における必要油圧とが、同じ
であるシステム、または一方が高いシステムのいずれに
対しても適用可能である。
【0088】以上のように、この実施例によれば、高油
圧必要要素に供給する目標オイル量を、第1のオイルポ
ンプの吐出オイルで達成することが困難と判断された場
合は、目標オイル量が、第1のオイルポンプと、第2の
オイルポンプとにより分担される。したがって、高油圧
必要要素におけるオイルの必要量が多い場合に、そのオ
イル量を確保できる。これに対して、高油圧必要要素に
おけるオイルの必要流量が少ない場合において、第1の
オイルポンプを駆動させるために必要なトルクの増加が
抑制され、第1のオイルポンプを駆動するエネルギの消
費の増加を抑制できる。すなわち、エンジンのトルクに
より第1のオイルポンプを駆動する構成であれば、燃費
を向上できる。また、電動機のトルクにより第1のオイ
ルポンプを駆動する構成であれば、電力を節約できる。
【0089】また、第2のオイルポンプから、高油圧必
要要素にオイルを供給しない場合のオイル吐出圧は、第
2のオイルポンプから、高油圧必要要素にオイルを供給
する場合のオイル吐出圧よりも低圧となる。したがっ
て、第2のオイルポンプを駆動するために必要なトルク
の増加が抑制される。すなわち、エンジンのトルクによ
り第2のオイルポンプを駆動する構成であれば、燃費を
向上できる。これに対して、電動機のトルクにより第2
のオイルポンプを駆動する構成であれば、電力を節約で
きる。
【0090】ここで、図1に示された機能的手段とこの
発明の構成との対応関係を説明すれば、ステップS1、
ステップS3、ステップS4、ステップS5、ステップ
S7、ステップS8が、この発明のオイル必要量判断手
段に相当し、ステップS2、ステップS9が、この発明
のオイル供給状態制御手段に相当する。
【0091】また、図2、図3、図4、図5に示された
構成と、この発明の構成との対応関係を説明すれば、高
油圧必要要素78が、この発明の第1のオイル必要部に
相当し、低油圧必要要素121が、この発明の第2のオ
イル必要部に相当し、電子制御装置104が、この発明
のオイル必要量判断器に相当し、電子制御装置104、
電磁弁120、切替弁96が、この発明のオイル供給状
態制御器に相当し、エンジン、電動機が、この発明の駆
動力源に相当し、ベルト式無段変速機7、トロイダル式
無段変速機、無段変速機、有段変速機が、この発明の変
速機に相当し、プライマリシャフト21が、この発明の
入力部材に相当し、セカンダリシャフト22が、この発
明の出力部材に相当する。
【0092】さらに、第1のオイルポンプ70が、この
発明の高圧用オイルポンプに相当し、高油圧必要要素7
8が、この発明の高油圧必要部に相当し、第2のオイル
ポンプ72が、この発明の低圧用オイルポンプに相当
し、低油圧必要要素121が、この発明の低油圧必要部
に相当し、油路9がこの発明の“低圧用オイルポンプか
ら吐出されるオイルの油路”に相当する。
【0093】上記の具体例に基づいて開示されたこの発
明の特徴的な構成を記載すれば、以下のとおりである。
すなわち、第1のオイルポンプから吐出されるオイルを
第1のオイル必要部に供給するとともに、第2のオイル
ポンプから吐出されるオイルを第2のオイル必要部に供
給する油圧制御装置において、前記第1のオイル必要部
におけるオイル必要量を判断するオイル必要量判断手段
と、前記第2のオイルポンプから前記第1のオイル必要
部にオイルを供給可能とし、かつ、前記第2のオイルポ
ンプから前記第1のオイルポンプに供給されるオイル量
を、前記オイル必要量の判断結果に基づいて判断するオ
イル供給状態制御手段とを備えていることを特徴とする
油圧制御装置である。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明ま
たは請求項2の発明によれば、第1のオイル必要部に供
給されるオイル量を、第1のオイルポンプと第2のオイ
ルポンプとにより分担することができる。したがって、
第1のオイルポンプを駆動させるために必要なトルクの
増加を抑制できる。
【0095】請求項3の発明によれば、請求項1または
2の発明と同様の効果を得られる他に、第2のオイルポ
ンプから、第1のオイル必要部にオイルを供給しない場
合において、第2のオイルポンプを駆動するために必要
なトルクの増加を抑制できる。
【0096】請求項4の発明においても、請求項1また
は2の発明と同様の効果を得られる。請求項5の発明に
おいても、請求項4の発明と同様の効果を得られる。
【0097】請求項6の発明によれば、請求項1ないし
4のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、第2
のオイルポンプから、第1のオイル必要部にオイルを供
給しない場合において、第2のオイルポンプを駆動する
ために必要なトルクの増加が抑制される。
【0098】請求項7の発明によれば、高油圧必要部に
おけるオイルの必要流量が多い場合に、低圧用オイルポ
ンプから吐出されるオイルを、高圧レギュレータ弁を経
由して、高油圧必要部に供給することができる。したが
って、高油圧必要部におけるオイルの必要流量が少ない
場合は、低圧用オイルポンプの駆動トルクを低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一制御例を示すフローチャートで
ある。
【図2】 この発明を適用できるパワートレーンの一例
を示すスケルトン図である。
【図3】 図2に示された車両の制御回路を示すブロッ
ク図である。
【図4】 図3の油圧制御装置の一部を構成する油圧回
路の一例を示す図である。
【図5】 図3の油圧制御装置の一部を構成する油圧回
路の他の例を示す図である。
【図6】 図5の油圧回路に適用できる制御例を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1…エンジン、 7…ベルト式無段変速機、 21…プ
ライマリシャフト、22…セカンダリシャフト、 45
…車輪、 70…第1のオイルポンプ、 71…第2の
オイルポンプ、 78…高油圧必要要素、 96…切替
弁、 104…電子制御装置、 121…低油圧必要要
素。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 59:42 F16H 59:42 59:44 59:44 59:68 59:68 59:72 59:72 Fターム(参考) 3J067 AA01 AA21 AB11 AC23 AC53 DB02 DB14 FB85 GA01 3J552 MA01 MA07 MA09 MA12 MA17 NA01 NB01 NB05 PA59 QA06C QA14C SA36 SA46 UA10 VA48W VA53W VA65W VA66W VA67W VA68W VA77W VC01W

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のオイルポンプから吐出されるオイ
    ルを第1のオイル必要部に供給するとともに、第2のオ
    イルポンプから吐出されるオイルを第2のオイル必要部
    に供給する油圧制御装置において、 前記第1のオイル必要部におけるオイル必要量を判断す
    るオイル必要量判断手段と、 前記第2のオイルポンプから吐出されるオイルを前記第
    1のオイル必要部に供給するか否かを、前記オイル必要
    量判断手段の判断結果に基づいて制御するオイル供給状
    態制御手段とを備えていることを特徴とする油圧制御装
    置。
  2. 【請求項2】 第1のオイル必要部にオイルを供給する
    第1のオイルポンプと、第2のオイル必要部にオイルを
    供給する第2のオイルポンプとを有する油圧制御装置に
    おいて、 前記第2のオイルポンプの吐出オイルを前記第1のオイ
    ル必要部に供給する油路と、 前記第1のオイル必要部におけるオイル必要量を判断す
    るオイル必要量判断器と、 前記油路に設けられ、かつ、オイル必要量判断器の判断
    結果に基づいて、前記第2のオイルポンプから吐出され
    るオイルを前記第1のオイル必要部に供給するオイル供
    給状態制御器とを備えていることを特徴とする油圧制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のオイル必要部における必要油
    圧の方が、前記第2のオイル必要部における必要油圧よ
    りも高いことを特徴とする請求項1または2に記載の油
    圧制御装置。
  4. 【請求項4】 駆動力源と車輪との間の動力伝達経路に
    変速機が設けられており、この変速機の入力部材と出力
    部材との間の変速比、および入力部材と出力部材との間
    のトルク伝達力が、前記第1のオイル必要部に供給され
    るオイルの油圧により制御されるように構成されている
    とともに、 前記オイルの温度が所定温度以上であること、前記第1
    のオイル必要部の実際の油圧が目標油圧より低いこと、
    前記変速機の変速比を変更する必要があること、目標変
    速速度よりも実変速度が遅いこと、前記第1のオイルポ
    ンプを駆動する回転装置の回転数が所定値以下であるこ
    と、の事項のうち、少なくとも1つの事項が検知された
    場合は、前記第1のオイル必要部におけるオイル必要量
    が多いと判断される一方、 前記駆動力源と前記車輪との間の動力伝達経路を、動力
    伝達が不可能な状態にすること、が検知された場合は、
    前記第1のオイル必要部におけるオイル必要量が少ない
    と判断されることを特徴とする請求項1または2に記載
    の油圧制御装置。
  5. 【請求項5】 前記変速機は、入力部材と出力部材との
    間の変速比を無段階に変更きる変速機であることを特徴
    とする請求項4に記載の油圧制御装置。
  6. 【請求項6】 前記第2のオイルポンプの吐出圧は、第
    2のオイルポンプのオイルを前記第1のオイル必要部に
    供給する場合の方が、第2のオイルポンプのオイルを前
    記第1のオイル必要部に供給しない場合よりも高く設定
    されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載の油圧制御装置。
  7. 【請求項7】 高圧用オイルポンプから吐出されるオイ
    ルを高油圧必要部に供給する高圧レギュレータ弁と、低
    圧用オイルポンプから吐出されるオイルを低油圧必要部
    に供給する低圧レギュレータ弁とを有する油圧制御装置
    において、 前記低圧用オイルポンプから吐出されるオイルの油路
    と、前記高圧用レギュレータ弁または低圧用レギュレー
    タ弁とを選択的に接続する切替弁を備えていることを特
    徴とする油圧制御装置。
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